JP2017154267A - タンクユニット、プリンター - Google Patents

タンクユニット、プリンター Download PDF

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JP2017154267A JP2016036802A JP2016036802A JP2017154267A JP 2017154267 A JP2017154267 A JP 2017154267A JP 2016036802 A JP2016036802 A JP 2016036802A JP 2016036802 A JP2016036802 A JP 2016036802A JP 2017154267 A JP2017154267 A JP 2017154267A
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航路 河合
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プルノモ エキエ
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Abstract

【課題】インクタンクへのインク注入時の操作性を良くする。【解決手段】印刷ユニットに併設可能なタンクユニットであって、インクを注入可能な注入部を有するタンクと、注入部を除くタンクの一部を覆う本体52Aと、本体に対して開閉可能なカバー47と、本体52Aとカバー47とを回動可能に連結するヒンジ部55と、を有し、タンクユニットをヒンジ部55の回動軸58の軸方向に見たときに、印刷ユニットの側部からタンクユニットに向かう方向を第1方向として、カバー47が閉位置にある状態で、筐体の印刷ユニット側の端部からヒンジ部55までの第1方向に沿った距離が、タンクユニットの第1方向に沿った幅寸法の少なくとも半分であり、カバー47は、閉位置から開位置に変化したときに、回動軸58を回動中心として、180度の角度又は180度を超える角度で回動した位置に変位する壁部を有するようにした。【選択図】図8

Description

本発明は、タンクユニット、プリンター等に関する。
従来、プリンターの一例として、インクジェットプリンターが知られている。インクジ
ェットプリンターでは、印刷用紙などの印刷媒体に、印刷ヘッドからインクを吐出させる
ことによって、印刷媒体への印刷を行うことができる。このようなインクジェットプリン
ターでは、従来、タンクユニットからインクを噴射ヘッドに供給する構成が知られている
(例えば、特許文献1)。特許文献1には、注入部を有するタンクと、タンクの注入部を
覆う閉位置と注入部を露出させる開位置との間を回動可能に構成されたカバーと、を有す
るタンクユニットが開示されている。このタンクユニットは、インクジェットプリンター
の側部に併設されている。そして、カバーの回動軸がインクジェットプリンターの側部に
近い側に設けられている。
中国実用新案公告第204382811号明細書
上記特許文献1に記載されたプリンターでは、タンクユニットのカバーを閉位置から開
位置に向かって回動させたときの回動可能な範囲は、カバーがプリンターに当接する位置
で限界になる。これは、タンクユニットにおいて、かりにカバーがタンクに対して一回転
にわたって回動可能であったとしても、カバーがプリンターに突き当たってしまうからで
ある。上記特許文献1に記載されたプリンターでは、タンクユニットのカバーを開位置に
回動させたときに、タンクの注入部の上方にカバーの一部が重なることが考えられる。こ
れでは、注入部の上方がカバーによって遮られてしまうので、インクを注入するときに邪
魔になりやすい。このように、従来のプリンターには、さらなる改善の余地がある。
本発明は、少なくとも上述の課題を解決することができるものであり、以下の形態又は
適用例として実現され得る。
[適用例1]インクを噴射可能な印刷ヘッドを備えた印刷ユニットを含むプリンターの
前記印刷ユニットの側部に併設可能なタンクユニットであって、前記印刷ヘッドに供給さ
れる前記インクを収容可能なタンクと、前記タンクを覆う筐体と、を備え、前記タンクは
、前記インクを注入可能な注入部を有し、前記筐体は、前記注入部を除く前記タンクの一
部を覆う本体と、前記本体に対して開閉可能に回動し、前記本体に対して閉じた状態で、
前記注入部を覆うカバーと、前記本体と前記カバーとを回動可能に連結するヒンジ部と、
を有し、前記カバーは、前記注入部を覆う閉位置と前記注入部を露出させる開位置との間
で回動可能に構成され、前記タンクユニットを前記ヒンジ部の回動軸の軸方向に見たとき
に、前記軸方向と交差する方向で前記印刷ユニットの前記側部から前記タンクユニットに
向かう方向を第1方向として、前記カバーが前記閉位置にある状態で、前記筐体の前記印
刷ユニット側の端部から前記ヒンジ部までの前記第1方向に沿った距離が、前記タンクユ
ニットの前記第1方向に沿った幅寸法の少なくとも半分であり、前記カバーは、前記閉位
置から前記開位置に変化したときに、前記回動軸を回動中心として、180度の角度又は
180度を超える角度で回動した位置に変位する壁部を有する、ことを特徴とするタンク
ユニット。
このタンクユニットでは、カバーを閉位置から開位置に変化させると、カバーの壁部が
180度の角度又は180度を超える角度で回動した位置に変位する。このため、カバー
の回動角度として少なくとも180度の角度を実現することができる。さらに、このタン
クユニットでは、カバーが本体に対して閉じた状態で、筐体の印刷ユニット側の端部から
ヒンジ部までの第1方向に沿った距離が、タンクユニットの第1方向に沿った幅寸法の少
なくとも半分である。このため、カバーを閉じた状態から180度の回動角度に回動させ
た状態で、タンクユニットを鉛直下方に見たときに、カバーが占める領域をタンクユニッ
トの領域内に収めやすい。これにより、カバーを本体に対して開いた状態において、カバ
ーが印刷ユニットに突き当たることを避けやすい。この結果、カバーを本体に対して開い
たときの回動可能な範囲を広げやすくすることができる。これにより、タンクユニットの
カバーを本体に対して開いたときに、タンクの注入部の上方にカバーが重なることを避け
やすくすることができるので、注入部にインクを注入しやすくすることができる。
[適用例2]上記のタンクユニットにおいて、前記カバーが前記閉位置にある状態で、
前記軸方向に見たときに、前記壁部が前記第1方向に延びる第1外壁面を有する、ことを
特徴とするタンクユニット。
このタンクユニットでは、タンクユニットのカバーを本体に対して開いたときに、タン
クの注入部の上方にカバーが重なることを避けやすくすることができるので、注入部にイ
ンクを注入しやすくすることができる。
[適用例3]上記のタンクユニットにおいて、前記プリンターが使用されるときの姿勢
を前記プリンターの使用姿勢として、前記使用姿勢において、前記カバーが前記閉位置に
ある状態で、前記第1外壁面が水平方向に延伸している、ことを特徴とするタンクユニッ
ト。
このタンクユニットでは、カバーを閉位置から開位置に回動させたときに、第1外壁面
が水平方向に延伸する。このため、カバーを閉位置から開位置に回動させたときに、カバ
ーの位置が開位置に維持されやすい。
[適用例4]上記のタンクユニットにおいて、前記軸方向に見たときに、前記本体は、
前記第1方向に延びる第2外壁面を有する、ことを特徴とするタンクユニット。
このタンクユニットでは、カバーを閉位置から開位置に回動させたときに、第1外壁面
が第2外壁面に対向する。このとき、第1外壁面と第2外壁面とが互いに同じ方向に延伸
しているため、第2外壁面によって第1外壁面の位置を安定して規制することができる。
[適用例5]上記のタンクユニットにおいて、前記プリンターが使用されるときの姿勢
を前記プリンターの使用姿勢として、前記使用姿勢において、前記カバーが前記閉位置に
ある状態で、前記軸方向に見たときに、前記カバーは、前記第1外壁面と交差し鉛直下方
向に延びる第3外壁面をさらに有する、ことを特徴とするタンクユニット。
このタンクユニットでは、カバーが開位置にあるときに、タンクの注入部の上方にカバ
ーが重なることを避けやすくすることができるので、注入部にインクを注入しやすくする
ことができる。
[適用例6]上記のタンクユニットにおいて、前記プリンターが使用されるときの姿勢
を前記プリンターの使用姿勢として、前記使用姿勢において、前記カバーが前記開位置に
ある状態で、前記軸方向に見たときに、前記カバーの重心が、前記回動軸よりも前記第1
方向と反対方向に位置する、ことを特徴とするタンクユニット。
このタンクユニットでは、カバーの重心が回動軸よりも第1方向と反対方向に位置する
ので、カバーを閉位置から開位置に回動させたときに、カバーの位置を開位置に留めやす
い。
[適用例7]上記のタンクユニットにおいて、前記カバーを前記開位置に保持する保持
部を有する、ことを特徴とするタンクユニット。
このタンクユニットでは、カバーを開位置に保持する保持部が設けられているので、カ
バーを閉位置から開位置に回動させたときに、カバーの位置を開位置に留めやすい。
[適用例8]上記のタンクユニットにおいて、前記使用姿勢で前記カバーが前記閉位置
にある状態で、前記ヒンジ部の前記第1方向に位置する第2ヒンジ部を有する、ことを特
徴とするタンクユニット。
このタンクユニットでは、複数のヒンジ部を介してカバーを回動させることができる。
[適用例9]上記のタンクユニットにおいて、前記カバーは、蛇腹状に折り畳み可能に
構成されている、ことを特徴とするタンクユニット。
このタンクユニットでは、カバーが蛇腹状に折り畳み可能であるので、カバーの占有空
間を軽減することができる。
[適用例10]上記のタンクユニットにおいて、前記軸方向に見たときに、前記注入部
の少なくとも一部が、前記回動軸よりも前記第1方向に位置する、ことを特徴とするタン
クユニット。
このタンクユニットでは、カバーが開位置にある状態で、タンクの注入部の上方にカバ
ーが重なることを避けやすくすることができるので、注入部にインクを注入しやすくする
ことができる。
[適用例11]インクを噴射可能な印刷ヘッドを備えた印刷ユニットと、上記のタンク
ユニットと、を備える、ことを特徴とするプリンター。
このプリンターでは、タンクユニットのカバーを本体に対して開いた状態で、タンクの
注入部の上方にカバーが重なることを避けやすくすることができるので、注入部にインク
を注入しやすくすることができる。
本実施形態におけるプリンターの主要構成を示す斜視図。 本実施形態におけるプリンターの主要構成を示す斜視図。 本実施形態におけるプリンターの主要構成を示す斜視図。 実施例1におけるタンクユニットを示す斜視図。 実施例1におけるタンクユニットの筐体を示す分解斜視図。 実施例1におけるタンクユニットの筐体を示す分解斜視図。 図6中のA部の拡大図。 実施例1におけるタンクユニットの筐体を示す断面図。 実施例1におけるタンクユニットを示す正面図。 実施例1における効果を説明する模式断面図。 図8中のB部の拡大図。 実施例1におけるタンクユニットの筐体を部分的に示す分解斜視図。 図4中のC部の拡大図。 図1中のD−D線における断面図。 実施例2の筐体を模式的に示す断面図。 実施例2の筐体を模式的に示す断面図。 実施例3の筐体を模式的に示す断面図。 実施例3の筐体を模式的に示す断面図。 実施例4の筐体を模式的に示す断面図。 実施例4の筐体を模式的に示す断面図。 実施例5の筐体を模式的に示す断面図。 実施例5の筐体を模式的に示す断面図。 実施例5の筐体を模式的に示す断面図。
実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、各図面において、それぞれの
構成を認識可能な程度の大きさにするために、構成や部材の縮尺が異なっていることがあ
る。
本実施形態におけるプリンター1は、図1に示すように、液体噴射装置の一例である印
刷ユニット3と、印刷ユニット3の側部に併設されたタンクユニット4と、スキャナーユ
ニット5と、を有している。印刷ユニット3は、筐体6を有している。筐体6が、印刷ユ
ニット3の外殻を構成している。筐体6の内部には、印刷ユニット3の機構ユニット(後
述する)が収容されている。タンクユニット4は、筐体7と、複数(2個又は2個を超え
る個数)のタンク10と、を有している。なお、本実施形態では、4つのタンク10が設
けられている。筐体6と筐体7とスキャナーユニット5とが、プリンター1の外殻を構成
している。なお、プリンター1としては、スキャナーユニット5を省略した構成も採用さ
れ得る。プリンター1は、インクによって、印刷用紙などの印刷媒体Pに印刷を行うこと
ができる。印刷媒体Pは、印刷が施される媒体の一例である。
ここで、図1には、相互に直交する座標軸であるXYZ軸が付されている。これ以降に
示す図についても必要に応じてXYZ軸が付されている。この場合、各図におけるXYZ
軸は、図1におけるXYZ軸に対応する。図1には、X軸とY軸とによって規定されるX
Y平面にプリンター1を配置した状態が図示されている。本実施形態では、XY平面を水
平な平面に一致させた状態でプリンター1をXY平面に配置したときの状態が、プリンタ
ー1の使用状態である。水平面に一致させたXY平面にプリンター1を配置したときのプ
リンター1の姿勢を、プリンター1の使用姿勢と呼ぶ。
以下において、プリンター1の構成部品やユニットを示す図や説明にX軸、Y軸、及び
Z軸が表記されている場合には、その構成部品やユニットをプリンター1に組み込んだ(
搭載した)状態でのX軸、Y軸、及びZ軸を意味する。また、プリンター1の使用姿勢に
おける各構成部品やユニットの姿勢を、それらの構成部品やユニットの使用姿勢と呼ぶ。
そして、以下において、プリンター1や、その構成部品、ユニット等の説明では、特にこ
とわりがないときには、それぞれの使用姿勢での説明とする。
Z軸は、XY平面に直交する軸である。プリンター1の使用状態において、Z軸方向が
鉛直上方向となる。そして、プリンター1の使用状態では、図1において、−Z軸方向が
鉛直下方向である。なお、XYZ軸のそれぞれにおいて、矢印の向きが+(正)の方向を
示し、矢印の向きとは反対の向きが−(負)の方向を示している。なお、上述した4つの
タンク10は、Y軸に沿って並んでいる。このためY軸方向は、4つのタンク10が配列
する方向であるとも定義され得る。
印刷ユニット3には、排紙部21が設けられている。印刷ユニット3では、排紙部21
から印刷媒体Pが排出される。印刷ユニット3において、排紙部21が設けられている面
が正面22とされている。印刷ユニット3の正面22と、スキャナーユニット5の正面2
2とは、互いに同一の平面内に位置している。つまり、プリンター1の正面22は、印刷
ユニット3の正面22と、スキャナーユニット5の正面22とを包含している。
プリンター1において、スキャナーユニット5の鉛直上向きの面が上面23とされてい
る。タンクユニット4は、正面22及び上面23に交差する側部のうちX軸方向に面する
側部に設けられている。筐体7には、窓部25が設けられている。窓部25は、筐体7に
おいて、正面26と上面27とに交差する側面28に設けられている。ここで、タンクユ
ニット4の正面26は、プリンター1の正面22と同じ方向(本実施形態ではY軸方向)
に向いている。タンクユニット4の正面26は、プリンター1の正面22と同一の平面内
に位置している。つまり、タンクユニット4の正面26は、印刷ユニット3の正面22と
同一の平面内に位置している。これにより、プリンター1の外観において、印刷ユニット
3とタンクユニット4との間の凹凸を軽減することができるので、プリンター1を移送す
るときなどに周囲の環境にぶつかりにくくすることができる。
タンクユニット4において、窓部25は、光透過性を有している。そして、窓部25に
重なる位置に、上述した4つのタンク10が設けられている。このため、プリンター1を
使用する作業者は、窓部25を介して4つのタンク10を視認することができる。本実施
形態では、窓部25は、筐体7に形成された開口として設けられている。作業者は、開口
である窓部25を介して4つのタンク10を視認することができる。なお、窓部25は、
開口に限定されず、例えば、光透過性を有する部材で構成されていてもよい。
本実施形態では、各タンク10の窓部25に対面する部位の少なくとも一部が光透過性
を有している。各タンク10の光透過性を有する部位から、タンク10内のインクが視認
され得る。従って、作業者は、窓部25を介して4つのタンク10を視認することによっ
て、各タンク10におけるインクの量を視認することができる。つまり、タンク10では
、窓部25に対面する部位の少なくとも一部を、インクの量を視認可能な視認部として活
用することができる。
プリンター1において、印刷ユニット3とスキャナーユニット5とは、互いに重ねられ
ている。印刷ユニット3を使用する状態において、スキャナーユニット5は、印刷ユニッ
ト3の鉛直上方に位置している。スキャナーユニット5は、フラットベッドタイプであり
、図2に示すように、開閉可能に回動する原稿カバー31と、原稿カバー31を開いた状
態で露出する原稿載置面32と、を有している。なお、図2では、原稿カバー31を開い
た状態が図示されている。スキャナーユニット5は、イメージセンサーなどの撮像素子(
図示せず)を有している。スキャナーユニット5は、原稿載置面32に載置された用紙な
どの原稿に描出された画像を、撮像素子を介して画像データとして読み取ることができる
。このため、スキャナーユニット5は、画像などの読み取り装置として機能する。
スキャナーユニット5は、図3に示すように、印刷ユニット3に対して回動可能に構成
されている。スキャナーユニット5は、印刷ユニット3の蓋としての機能も有している。
作業者は、スキャナーユニット5をZ軸方向に持ち上げることによって、スキャナーユニ
ット5を印刷ユニット3に対して回動させることができる。これにより、印刷ユニット3
の蓋として機能するスキャナーユニット5を印刷ユニット3に対して開くことができる。
図3では、スキャナーユニット5を印刷ユニット3に対して開いた状態が図示されている
印刷ユニット3は、図3に示すように、機構ユニット41を有している。機構ユニット
41は、印刷部42を有している。印刷ユニット3において、印刷部42は、筐体6に収
容されている。印刷部42は、搬送装置(図示せず)でY軸方向に搬送される印刷媒体P
に、インクで印刷を行う。なお、図示しない搬送装置は、印刷媒体Pを、Y軸方向に間欠
的に搬送する。印刷部42は、移動装置(図示せず)によって、X軸に沿って往復移動可
能に構成されている。タンクユニット4は、印刷部42にインクを供給する。なお、プリ
ンター1では、タンクユニット4の少なくとも一部は、筐体6の外側に突出している。な
お、印刷部42は、筐体6に収容されている。これにより、印刷部42を筐体6で保護す
ることができる。
ここで、X軸に沿う方向は、X軸と完全に平行な方向に限定されず、X軸に直交する方
向を除いて、誤差や公差等により傾いた方向も含む。同様に、Y軸に沿う方向は、Y軸と
完全に平行な方向に限定されず、Y軸に直交する方向を除いて、誤差や公差等により傾い
た方向も含む。Z軸に沿う方向は、Z軸と完全に平行な方向に限定されず、Z軸に直交す
る方向を除いて、誤差や公差等により傾いた方向も含む。つまり、任意の軸や面に沿う方
向は、これらの任意の軸や面に完全に平行な方向に限定されず、これらの任意の軸や面に
直交する方向を除いて、誤差や公差等により傾いた方向も含む。
タンクユニット4は、タンク10を有している。本実施形態では、タンクユニット4が
、複数の(本実施形態では4つの)タンク10を有している。複数のタンク10は、印刷
ユニット3の筐体6の外側に位置している。複数のタンク10は、筐体7の内部に収容さ
れている。これにより、タンク10を筐体7で保護することができる。筐体7は、筐体6
の外側に位置している。筐体7は、筐体6に対してねじで固定されている。つまり、タン
クユニット4は、印刷ユニット3に対してねじで固定されている。
なお、本実施形態では、タンクユニット4が複数(4つ)のタンク10を有している。
しかしながら、タンク10の個数は4つに限定されず、3つや、3つを下回る個数、4つ
を超える個数も採用され得る。
さらに、本実施形態では、複数のタンク10が互いに別体で構成されている。しかしな
がら、液体収容体の一例であるタンク10の構成は、これに限定されない。液体収容体の
構成としては、複数のタンク10を一体にして1つの液体収容体とする構成も採用され得
る。この場合、1つの液体収容体に複数の液体収容部が設けられる。複数の液体収容部は
、互いに個別に仕切られ、異なる種類の液体を収容可能に構成される。この場合、例えば
、複数の液体収容部に、異なる色のインクを個別に収容することができる。
各タンク10には、図3に示すように、インク供給チューブ43が接続される。タンク
10内のインクは、タンクユニット4からインク供給チューブ43を介して印刷部42に
供給される。印刷部42には、印刷ヘッド(図示せず)が設けられている。印刷ヘッドに
は、印刷媒体P側に向けられたノズル開口(図示せず)が形成されている。印刷ヘッドは
、いわゆるインクジェット式の印刷ヘッドである。タンクユニット4からインク供給チュ
ーブ43を介して印刷部42に供給されたインクは、印刷ヘッドに供給される。そして、
印刷部42に供給されたインクが、印刷ヘッドのノズル開口から印刷媒体Pに向けてイン
ク滴として吐出される。なお、上記の例では、印刷ユニット3とタンクユニット4とを個
別の構成として説明したが、タンクユニット4を印刷ユニット3の構成に含めることもで
きる。
タンク10は、注入部45と、視認面46と、を有している。タンク10では、注入部
45を介してタンク10の外部からタンク10の内部にインクを注入することができる。
なお、作業者は、筐体7のカバー47を開くことによって、筐体7の外側からタンク10
の注入部45にアクセスすることができる。視認面46は、窓部25に対面している。作
業者は、窓部25を介してタンク10の視認面46を視認することによって、各タンク1
0におけるインクの量を視認することができる。
なお、タンク10としては、視認面46に、上限マーク48や、下限マーク49などを
付加した構成も採用され得る。作業者は、上限マーク48及び下限マーク49を目印にし
てタンク10におけるインクの量を把握することができる。なお、上限マーク48は、注
入部45からインクを注入したときに注入部45から溢れないようなインク量の目安を示
すものである。また、下限マーク49は、インクの注入を促すときのインク量の目安を示
すものである。上限マーク48及び下限マーク49の少なくとも一方をタンク10に設け
る構成も採用され得る。
また、筐体7と筐体6とは、互いに別体であっても一体であってもよい。筐体7と筐体
6が一体である場合、複数のタンク10は、印刷部42やインク供給チューブ43ととも
に筐体6の内部に収容される、ということができる。筐体7と筐体6が一体である場合、
筐体6が、液体収容体と液体噴射ヘッドとを収容する外装部に対応する。
また、タンク10の配置箇所は、筐体6(図1)のX軸方向の側部側に限定されない。
タンク10の配置箇所としては、例えば、筐体6のY軸方向の前面側も採用され得る。
上記の構成を有するプリンター1では、印刷媒体PをY軸方向に搬送させ、且つ印刷部
42をX軸に沿って往復移動させながら、印刷部42の印刷ヘッドに所定の位置でインク
滴を吐出させることによって、印刷媒体Pに印刷が行われる。
インクは、水性インクと油性インクのいずれか一方に限定されるものではない。また、
水性インクとしては、水性溶媒に染料などの溶質が溶解した構成を有するもの、水性分散
媒に顔料などの分散質が分散した構成を有するもののいずれでもよい。また、油性インク
としては、油性溶媒に染料などの溶質が溶解した構成を有するもの、油性分散媒に顔料な
どの分散質が分散した構成を有するもののいずれでもよい。
タンクユニット4の筐体7について、種々の実施例を説明する。なお、以下においては
、筐体7を実施例ごとに識別するため、筐体7の符号に、実施例ごとに異なるアルファベ
ット文字や記号等を付記する。
(実施例1)
実施例1の筐体7Aについて説明する。筐体7Aは、図3に示すように、第1筐体51
と、第2筐体52と、を含む。第1筐体51は、複数のタンク10よりも−Z軸方向に位
置している。複数のタンク10は、第1筐体51と筐体6とに支持されている。しかしな
がら、タンク10の支持構成は、これに限定されない。また、第2筐体52は、第1筐体
51よりもZ軸方向に位置しており、第1筐体51のZ軸方向から複数のタンク10を覆
っている。複数のタンク10は、第1筐体51と第2筐体52とによって覆われている。
第2筐体52は、カバー47を有している。カバー47は、第2筐体52のX軸方向の
端部に位置している。カバー47は、X軸方向に面する側面28の一部を構成している。
カバー47は、図4に示すように、第2筐体52の本体52Aに対して回動可能に構成さ
れている。図3及び図4には、カバー47が第2筐体52の本体52Aに対して開かれた
状態が図示されている。カバー47が第2筐体52の本体52Aに対して開かれると、複
数のタンク10の注入部45が露呈する。これにより、作業者は、筐体7Aの外側からタ
ンク10の注入部45にアクセスすることができる。なお、注入部45は、キャップ部材
(図示せず)で封止されている。タンク10にインクを注入するとき、キャップ部材を注
入部45から外して注入部45を開放してからインクが注入される。なお、プリンター1
では、使用姿勢において、注入部45が水平方向よりも上方に向く。
第2筐体52の本体52Aに対するカバー47の回動は、図4に示すヒンジ部55によ
って達成され得る。ヒンジ部55は、第2筐体52の上面27に設けられている。本実施
形態では、2つのヒンジ部55が設けられている。2つのヒンジ部55は、Y軸に沿って
並んでいる。以下において、2つのヒンジ部55のそれぞれを識別する場合に、2つのヒ
ンジ部55は、それぞれ、ヒンジ部55A及びヒンジ部55Bと表記される。ヒンジ部5
5は、カバー47と第2筐体52の本体52Aとの間に設けられている。なお、ヒンジ部
55Aは、ヒンジ部55BよりもY軸方向に位置している。ヒンジ部55Aと、ヒンジ部
55Bとは、XZ平面に対して互いに対称な構造を有している。
ヒンジ部55は、図5に示すように、ヒンジ軸56と、軸受57とを含む。本実施形態
では、ヒンジ軸56がカバー47に設けられ、軸受57が本体52Aに設けられている。
しかしながら、ヒンジ部55の構成は、これに限定されず、ヒンジ軸56が本体52Aに
設けられ、軸受57がカバー47に設けられた構成も採用され得る。ヒンジ軸56は、Y
軸に沿って延在している。ヒンジ部55Aにおいて、ヒンジ軸56は、カバー47からY
軸方向に突出している。また、ヒンジ部55Bにおいて、ヒンジ軸56は、カバー47か
ら−Y軸方向に突出している。軸受57は、ヒンジ軸56を挿入可能に構成されている。
カバー47を本体52Aに対して閉じた状態において、すなわち使用姿勢の状態におい
て、ヒンジ軸56は、カバー47のZ軸方向の端部に設けられている。軸受57は、本体
52AのZ軸方向の端部に設けられている。ヒンジ部55Aのヒンジ軸56がヒンジ部5
5Aの軸受57に挿入され、ヒンジ部55Bのヒンジ軸56がヒンジ部55Bの軸受57
に挿入されている。これにより、第2筐体52では、図4に示すように、回動軸58を回
動中心として、カバー47が本体52Aに対して回動可能に構成されている。なお、回動
軸58は、Y軸の延在方向に沿っている。
また、カバー47には、図4に示すように、手掛け部61が設けられている。手掛け部
61は、タンクユニット4の正面26に設けられている。また、手掛け部61は、正面2
6とは反対側の背面にも設けられている。本実施形態では、正面26に設けられた手掛け
部61は、カバー47の正面26からY軸方向に突出している。カバー47のうち正面2
6とは反対側の背面に設けられた手掛け部61は、カバー47の背面からY軸方向に突出
している。
タンクユニット4の正面26は、前述したように、プリンター1の正面22(図3)と
同じ方向(本実施形態ではY軸方向)に向いている。プリンター1の正面22は、印刷ユ
ニット3の正面22でもある。つまり、タンクユニット4の手掛け部61のうち正面26
に設けられた手掛け部61は、印刷ユニット3の正面22が向いている方向と同じ方向に
面する部分に設けられている。このタンクユニット4では、カバー47に手掛け部61が
設けられているので、手掛け部61に手指をそえてカバー47を開閉することができる。
なお、手掛け部61の個数は、2つに限定されず、1つや、2つを超える個数も採用され
得る。
第2筐体52の本体52Aは、図5に示すように、被覆部71を有している。被覆部7
1は、カバー47を本体52Aに対して閉じた状態でカバー47によって覆われる部分で
ある。被覆部71は、X軸方向に面する壁72と、壁72に交差する方向に面する壁73
と、を含む。壁72は、側面28よりも−X軸方向に位置している。壁73は、上面27
よりも−Z軸方向に位置している。被覆部71には、4つの開口部74が形成されている
。4つの開口部74は、それぞれ、タンク10の配置に対応して形成されている。開口部
74は、壁72と壁73との交差部に形成されている。
図4に示すように、タンク10を第2筐体52の本体52A内に収容した状態で、開口
部74からタンク10の注入部45が露呈する。そして、図1に示すように、カバー47
を本体52Aに対して閉じた状態で、本体52Aの被覆部71及びタンク10の注入部4
5(図4)がカバー47によって覆われる。なお、カバー47を本体52Aに対して閉じ
た状態、すなわち本体52Aの被覆部71及びタンク10の注入部45(図4)がカバー
47によって覆われた状態におけるカバー47の本体52Aに対する位置は、閉位置と表
記される。
ここで、第2筐体52の上面27は、図6に示すように、本体52Aの上面27と、カ
バー47の上面27とに区分され得る。このとき、カバー47の上面27が第1外壁面の
一例であり、本体52Aの上面27が第2外壁面の一例である。そして、カバー47の側
面28が第3外壁面の一例である。本実施形態では、本体52Aの上面27と、カバー4
7の上面27とは、互いに同一の平面内に位置している。カバー47を本体52Aに対し
て閉じた状態において、第2筐体52を−Y軸方向に見たときに、上面27は、X軸方向
に延伸している。つまり、プリンター1の使用姿勢でカバー47を本体52Aに対して閉
じた状態において、本体52Aの上面27と、カバー47の上面27とは、水平方向に延
伸している。また、プリンター1の使用姿勢でカバー47を本体52Aに対して閉じた状
態において、第2筐体52を−Y軸方向に見たときに、カバー47の側面28は、上面2
7と交差し−Z軸方向、すなわち鉛直下方に延びている。
図6中のA部の拡大図である図7に示すように、軸受57には、スリット75が形成さ
れている。スリット75は、軸受57の外周から軸受57の内部に貫通している。軸受5
7に形成されているスリット75を介してヒンジ軸56を軸受57内に装着することがで
きる。ヒンジ軸56をスリット75に−Z軸方向に圧入することによって、ヒンジ軸56
が軸受57内に挿入され得る。これにより、ヒンジ軸56を軸受57内に装着することが
できる。また、ヒンジ軸56をスリット75からZ軸方向に引き抜くことによって、ヒン
ジ軸56が軸受57から抜き出され得る。これにより、ヒンジ軸56を軸受57から取り
外すことができる。つまり、カバー47は、本体52Aに対して着脱可能に構成されてい
る。
本実施形態では、図8に示すように、ヒンジ部55を中心にしてカバー47を本体52
Aに対して180度の角度R1又は180度を超える角度R1に開くことができる。図8
には、ヒンジ部55を通るXZ平面で切断したときの第2筐体52の断面が示されている
。カバー47を閉位置から、ヒンジ部55を中心にして本体52Aに対して180度の角
度R1又は180度を超える角度R1に開いた位置に変位させると、カバー47の上面2
7や側面28も、180度の角度又は180度を超える角度で回動した位置に変位する。
カバー47の上面27や側面28は、壁部の一例である。カバー47の上面27は、第1
外壁面の一例である。180度の角度R1又は180度を超える角度R1は、次の要件(
1)、及び要件(2)によって成立する。
要件(1)
プリンター1の使用姿勢において、ヒンジ部55の回動軸58は、図9に示すように、
本体52Aの上面27及びカバー47の上面27のうちの少なくとも一方よりも鉛直上方
に位置する。この要件を要件(1)とする。
要件(2)
図9に示すように、プリンター1の使用姿勢において、プリンター1が載置される面で
ある載置面77から回動軸58までの鉛直線に沿った距離を距離T1とし、載置面77か
ら本体52Aの上面27までの鉛直線に沿った距離を距離T2とし、載置面77からカバ
ー47の上面27までの鉛直線に沿った距離を距離T3としたとき、距離T1、距離T2
、及び距離T3が、(T1−T2)+(T1−T3)≧0の関係を有する。この要件を要
件(2)とする。なお、実施例1では、距離T1、距離T2、及び距離T3が、T1>T
2=T3の関係を有している。このため、要件(2)を満足している。
上記の構成によれば、カバー47を本体52Aに対して180度の角度R1又は180
度を超える角度R1に開くことができる。このため、タンクユニット4のカバー47を本
体52Aに対して開く方向に回動させたときに、タンク10の注入部45の上方にカバー
47が重なることを避けやすくすることができる。この結果、注入部45にインクを注入
しやすくすることができる。
また、本実施形態では、図8に示すように、カバー47を本体52Aに対して180度
の角度R1に開くと、第2筐体52を−Z軸方向に平面視した状態で、カバー47は、本
体52Aの輪郭の内側に納まる。このとき、本体52Aの被覆部71は、カバー47と本
体52Aとが重なり合う領域よりも外側(本実施形態では、X軸方向)に位置する。これ
は、次の要件(3)によって成立する。
要件(3)
本実施形態では、図9に示すように、タンクユニット4を−Y軸方向に見たときに、カ
バー47が閉位置にある状態で、筐体7Aの印刷ユニット3の側部81からヒンジ部55
までのX軸方向に沿った距離K1が、タンクユニット4の幅寸法H1の少なくとも半分で
ある。この要件を要件(3)とする。
なお、タンクユニット4を−Y軸方向に見た状態は、タンクユニット4をヒンジ部55
の回動軸58の軸方向に見た状態に対応している。また、X軸方向が、タンクユニット4
をヒンジ部55の回動軸58の軸方向に見たときに、この軸方向と交差する方向で印刷ユ
ニット3の側部81からタンクユニット4に向かう第1方向に対応している。つまり、本
実施形態において、X軸方向は、印刷ユニット3の側部81からタンクユニット4に向か
う方向である。
上記の構成によれば、図10に示すように、カバー47を開いたときに、カバー47が
印刷ユニット3の側部81に突き当たることを避けやすい。このため、カバー47の回動
範囲を広げることができるため、タンクユニット4のカバー47を本体52Aに対して開
く方向に回動させたときに、タンク10の注入部45の上方にカバー47が重なることを
避けやすくすることができる。この結果、注入部45にインクを注入しやすくすることが
できる。なお、本実施形態では、距離K1の値が幅寸法H1の半分の値よりも大きい。こ
れにより、カバー47を本体52Aに対して開いたときの回動可能な範囲を一層広げるこ
とができる。
つまり、カバー47を本体52Aに対して180度の角度R1に開くと、第2筐体52
を−Z軸方向に平面視した状態で、カバー47が被覆部71に重ならない。このため、カ
バー47を本体52Aに対して180度の角度R1に開くと、被覆部71をZ軸方向に遮
るものがない。この結果、タンク10の注入部45(図4)を遮るものがないので、イン
クを注入しやすくすることができる。カバー47を本体52Aに対して少なくとも180
度の角度R1に開いた状態におけるカバー47の本体52Aに対する位置は、開位置と表
記される。
前述したように、プリンター1の使用姿勢でカバー47を本体52Aに対して閉じた状
態において、カバー47の上面27が水平方向に延伸している。このため、カバー47を
閉位置から180度の角度R1に回動させたときに、カバー47の上面27が水平方向に
延伸する。このため、カバー47を閉位置から180度の角度R1に回動させたときに、
カバー47の位置が開位置に維持されやすい。
また、プリンター1の使用姿勢でカバー47を本体52Aに対して閉じた状態において
、本体52Aの上面27と、カバー47の上面27とは、水平方向に延伸している。この
ため、カバー47を閉位置から180度の角度R1に回動させたときに、カバー47の上
面27は、本体52Aの上面27と同じ水平方向に延伸する。このため、カバー47を閉
位置から180度の角度R1に回動させたときに、カバー47の位置を安定して規制する
ことができる。
また、プリンター1の使用姿勢でカバー47を本体52Aに対して閉じた状態において
、第2筐体52を−Y軸方向に見たときに、カバー47の側面28が鉛直下方に延びてい
る。このため、カバー47を閉位置から180度の角度R1に回動させたときに、タンク
10の注入部45の上方にカバー47が重なることを避けやすくすることができる。この
結果、注入部45にインクを注入しやすくすることができる。
本実施形態では、プリンター1の使用姿勢において、カバー47が開位置にある状態で
、−Y軸方向に見たときに、図8に示すように、カバー47の重心82が、回動軸58よ
りも−X軸方向に位置する。この構成によれば、カバー47を閉位置から開位置に回動さ
せたときに、カバー47の位置を開位置に留めやすい。このため、意図しない外乱によっ
てカバー47が閉じることを避けやすい。この結果、作業者の手が挟まれにくく、安全に
作業を行うことができる。
なお、本実施形態では、カバー47を本体52Aに対して全開したとき、角度R1が1
80度を超える。このとき、図8中のB部の拡大図である図11に示すように、カバー4
7の上面27が本体52Aの上面27に当接する。これにより、カバー47を本体52A
に対して開いていったときの角度R1(図8)の増加が停止する。つまり、カバー47の
上面27は、カバー47を本体52Aに対して開いていったときの度当たりとしての機能
を有する。
ここで、例えば、カバー47を本体52Aに対して全開にした状態で、さらに角度R1
を増加させる向きにカバー47に力F1が作用すると、図11に示すように、度当たり部
83を支点としてヒンジ軸56に力F2が作用する。このとき、度当たり部83と力F1
が作用する位置との間の距離が、度当たり部83とヒンジ軸56との間の距離よりも長い
と、てこの原理によってヒンジ軸56に作用する力F2が力F1よりも大きくなる。つま
り、ヒンジ軸56には、力F1が増幅された力F2が作用する。このため、ヒンジ軸56
には、意図しない大きな力が作用しやすい。
このようなことに対して、本実施形態では、軸受57にスリット75が形成されている
ので、ヒンジ軸56に作用する力F2が所定の力を超えたときに、ヒンジ軸56がスリッ
ト75を介して軸受57から外れる。このため、ヒンジ軸56に過度の力が作用しても、
カバー47が破損することを避けやすい。よって、意図しない大きな力F1がカバー47
に作用しても、カバー47が破損することを避けやすい。
また、本実施形態では、図12に示すように、カバー47において、ヒンジ軸56が形
成されているベース部91に突起92が形成されている。また、本体52Aにおいて、軸
受57が形成されているベース部93に突起94が形成されている。ベース部91は、カ
バー47の上面27よりもZ軸方向に突出している。そして、ヒンジ軸56は、ベース部
91からY軸に沿って突出している。ヒンジ部55Aでは、ヒンジ軸56は、ベース部9
1のY軸方向に形成されており、ベース部91からY軸方向に突出している。ヒンジ部5
5Bでは、ヒンジ軸56は、ベース部91の−Y軸方向に形成されており、ベース部91
から−Y軸方向に突出している。
ヒンジ部55Aにおいて、突起92は、ベース部91のY軸方向に形成されており、ベ
ース部91からY軸方向に突出している。ヒンジ部55Bにおいて、突起92は、ベース
部91の−Y軸方向に形成されており、ベース部91から−Y軸方向に突出している。ヒ
ンジ部55Aのヒンジ軸56を−Y軸方向に見たとき、突起92は、ヒンジ軸56よりも
外側に設けられている。ヒンジ部55Bにおいても同様である。
ベース部93は、本体52Aの上面27よりもZ軸方向に突出している。そして、軸受
57は、ベース部93に凹状に彫られた構成を有している。ヒンジ部55Aでは、軸受5
7は、ベース部93の−Y軸方向に形成されており、Y軸方向に向かって穿孔されている
。ヒンジ部55Bでは、軸受57は、ベース部93のY軸方向に形成されており、−Y軸
方向に向かって穿孔されている。ヒンジ部55Bにおいて、突起94は、ベース部93の
Y軸方向に形成されており、ベース部93からY軸方向に突出している。ヒンジ部55A
において、突起94は、ベース部93の−Y軸方向に形成されており、ベース部93から
−Y軸方向に突出している。ヒンジ部55Aの軸受57をY軸方向に見たとき、突起94
は、軸受57よりも外側に設けられている。ヒンジ部55Bにおいても同様である。
本実施形態では、カバー47を本体52Aに装着した状態、すなわちヒンジ軸56を軸
受57に装着した状態で、カバー47を本体52Aに対して開く過程において、それぞれ
のヒンジ部55の突起92と突起94とが互いに接触する。突起92と突起94とが互い
に接触した状態でさらにカバー47に力を作用させて、カバー47を本体52Aに対して
さらに開くと突起92が突起94を乗り越える。このとき、カバー47や本体52Aが弾
性変形する。よって、突起92が突起94を乗り越えるときに、クリック感が得られる。
これにより、カバー47が本体52Aに対して全開になる前に、突起92が突起94を乗
り越えることによってクリック感が得られる。これにより、例えば、カバー47が本体5
2Aに対して全開になる前に、カバー47に作用させる力を弱める注意を喚起することが
できる。
また、カバー47が本体52Aに対して開くときに、突起92が突起94を乗り越える
ことによって、カバー47が本体52Aに対してロックされた状態になる。これにより、
カバー47を開位置に保持することができる。このため、カバー47を閉位置から開位置
に回動させたときに、カバー47の位置を開位置に留めやすいので、意図しない外乱によ
ってカバー47が閉じることを避けやすい。この結果、作業者の手が挟まれにくく、安全
に作業を行うことができる。なお、突起92及び突起94は、カバー47を開位置に保持
する保持部の一例である。
本実施形態では、第2筐体52は、カバー47を開位置に保持する保持部を有し、且つ
カバー47が開位置にある状態で、カバー47の重心82が回動軸58よりも−X軸方向
に位置するという重心位置の要件も有する。しかしながら、第2筐体52の構成は、これ
に限定されず、保持部及び重心位置の要件のいずれか一方だけを有する構成も採用され得
る。この構成においても、意図しない外乱によってカバー47が閉じることを避けやすく
することができる。しかし、第2筐体52が、保持部と重心位置の要件の双方を有してい
る構成によれば、意図しない外乱によってカバー47が閉じることを一層避けやすくする
ことができる観点で好ましい。
また、本実施形態では、図4中のC部の拡大図である図13に示すように、本体52A
に係合部95が設けられている。また、カバー47に被係合部96が設けられている。本
実施形態では、係合部95と被係合部96との組が、XZ平面に対して対称な2箇所の位
置に設けられている。2組の係合部95及び被係合部96は、XZ平面に対して対称な構
造を有している。このため、ここでは、2組の係合部95及び被係合部96のうち、−Y
軸方向に位置する係合部95及び被係合部96の組を例に説明し、他方の組については、
詳細な説明を省略する。
係合部95は、本体52Aの被覆部71のうちの壁72に形成されている。係合部95
は、壁72からX軸方向に突出している。係合部95には、突出部97が形成されている
。突出部97は、係合部95のX軸方向の端部に設けられている。突出部97は、本体5
2Aを−X軸方向に見たときに、壁72の領域よりも外側に向かって突出している。図1
3に示す係合部95と被係合部96との組では、突出部97は、係合部95から−Y軸方
向に突出している。
図13に示す係合部95と被係合部96との組において、被係合部96は、カバー47
の側壁98に設けられている。被係合部96は、側壁98のうちY軸方向に向いた面に形
成されており、側壁98からY軸方向に突出している。カバー47を本体52Aに対して
閉じた状態で、カバー47と本体52Aとを−X軸方向に見たとき、被係合部96は、係
合部95の突出部97に重なる位置に設けられている。
図1中のD−D線における断面図である図14に示すように、カバー47を本体52A
に対して閉じた状態で、被係合部96の頂部は、係合部95の突出部97の頂部よりもY
軸方向に位置する。つまり、カバー47を本体52Aに対して閉じた状態で、被係合部9
6と係合部95の突出部97とがかみ合う。換言すれば、カバー47を本体52Aに対し
て閉じた状態で、被係合部96と係合部95の突出部97とが互いに係合する。これによ
り、カバー47が本体52Aに対してロックされた状態になる。
そして、カバー47を本体52Aに対して開くときに、被係合部96が、係合部95の
突出部97を乗り越える。このとき、カバー47や本体52Aが弾性変形する。よって、
被係合部96が係合部95の突出部97を乗り越えるときに、クリック感が得られる。こ
のクリック感によって、例えば、カバー47のロック状態が解除されたことを触感で知る
ことができる。他方で、カバー47を本体52Aに対して閉じるときにも、被係合部96
が係合部95の突出部97を乗り越えるので、クリック感が得られる。これにより、例え
ば、カバー47が本体52Aに対してロックされた状態になったことを触感で知ることが
できる。
また、例えば、カバー47が本体52Aに対して閉じられるときに、カバー47が強い
勢いで閉じたときなどに、被係合部96が係合部95の突出部97に係合することによっ
てカバー47の勢いを緩和することができる。これにより、カバー47が閉じるときにカ
バー47が本体52Aに当接するときの衝撃を軽減することができる。換言すれば、被係
合部96と係合部95の突出部97とは、カバー47と本体52Aとの間の緩衝装置とし
ての機能を有する。
(実施例2)
実施例2の筐体7Bについて説明する。筐体7Bでは、図15に示すように、距離T1
、距離T2、及び距離T3の関係が実施例1とは異なっている。このことを除いて、実施
例2は、実施例1と同様の構成を有している。このため、以下において、実施例1と同様
の構成については、実施例1と同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
実施例2では、距離T1、距離T2、及び距離T3が、T2>T1>T3の関係を有し
ている。つまり、実施例2では、カバー47の上面27が、本体52Aの上面27よりも
鉛直下方に位置している。このため、実施例2では、カバー47の上面27と、本体52
Aの上面27とは、同一の平面内に位置していない。この点において、実施例2は、実施
例1と異なっている。しかし、実施例2では、T2>T1>T3の関係があるため、上述
した要件(1)を満足している。
また、実施例2では、T2>T1>T3の関係があるため、上述の要件(2)のうち(
T1−T2)の項については、負(マイナス)の値になる。他方で、上述の要件(2)の
うち(T1−T3)の項については、正(プラス)の値になる。そして、要件(2)を満
足するためには、(T1−T3)≧(T2−T1)の関係を満足することが必要である。
つまり、実施例2では、距離T1と距離T3との差の絶対値が、距離T2と距離T1との
差の絶対値よりも大きい、又は等しいことが要件である。このため、実施例2では、距離
T1、距離T2、及び距離T3が、(T1−T3)≧(T2−T1)の関係を有している
これにより、実施例2においても実施例1と同様の効果が得られる。つまり、実施例2
においても、図16に示すように、カバー47を本体52Aに対して180度の角度R1
又は180度を超える角度R1に開くことができる。このため、タンクユニット4のカバ
ー47を本体52Aに対して開く方向に回動させたときに、タンク10の注入部45の上
方にカバー47が重なることを避けやすくすることができる。この結果、注入部45にイ
ンクを注入しやすくすることができる。
(実施例3)
実施例3の筐体7Cについて説明する。筐体7Cでは、図17に示すように、距離T1
、距離T2、及び距離T3の関係が実施例1とは異なっている。このことを除いて、実施
例3は、実施例1と同様の構成を有している。このため、以下において、実施例1と同様
の構成については、実施例1と同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
実施例3では、距離T1、距離T2、及び距離T3が、T3>T1>T2の関係を有し
ている。つまり、実施例3では、カバー47の上面27が、本体52Aの上面27よりも
鉛直上方に位置している。このため、実施例3では、カバー47の上面27と、本体52
Aの上面27とは、同一の平面内に位置していない。この点において、実施例3は、実施
例1と異なっている。しかし、実施例3では、T3>T1>T2の関係があるため、上述
した要件(1)を満足している。
また、実施例3では、T3>T1>T2の関係があるため、上述の要件(2)のうち(
T1−T3)の項については、負(マイナス)の値になる。他方で、上述の要件(2)の
うち(T1−T2)の項については、正(プラス)の値になる。そして、要件(2)を満
足するためには、(T1−T2)≧(T3−T1)の関係を満足することが必要である。
つまり、実施例3では、距離T1と距離T2との差の絶対値が、距離T3と距離T1との
差の絶対値よりも大きい、又は等しいことが要件である。このため、実施例3では、距離
T1、距離T2、及び距離T3が、(T1−T2)≧(T3−T1)の関係を有している
これにより、実施例3においても実施例1と同様の効果が得られる。つまり、実施例3
においても、図18に示すように、カバー47を本体52Aに対して180度の角度R1
又は180度を超える角度R1に開くことができる。このため、タンクユニット4のカバ
ー47を本体52Aに対して開く方向に回動させたときに、タンク10の注入部45の上
方にカバー47が重なることを避けやすくすることができる。この結果、注入部45にイ
ンクを注入しやすくすることができる。
(実施例4)
実施例4の筐体7Dについて説明する。筐体7Dは、図19に示すように、使用姿勢に
おいてカバー47が閉位置にある状態で、ヒンジ部55のX軸方向に新たなヒンジ部55
を有している。このことを除いて、実施例4は、実施例1と同様の構成を有している。こ
のため、以下において、実施例1と同様の構成については、実施例1と同一の符号を付し
て詳細な説明を省略する。また、以下において、2つのヒンジ部55のうち−X軸方向に
位置するヒンジ部55は、第1ヒンジ部551と表記される。そして、2つのヒンジ部5
5のうちX軸方向に位置する新たなヒンジ部55は、第2ヒンジ部552と表記される。
第2ヒンジ部552は、ヒンジ部55と同様の構成を有している。このため、第2ヒンジ
部552において、ヒンジ部55と同様の構成については、ヒンジ部55と同一の符号を
付して詳細な説明を省略する。
筐体7Dでは、カバー47が、カバー47Aと、カバー47Bとに分割されている。カ
バー47Aとカバー47Bとは、第2ヒンジ部552を介して回動可能に連結している。
カバー47Aは、第2ヒンジ部552の−X軸方向に位置している。カバー47Aは、第
1ヒンジ部551を介して本体52Aに回動可能に連結している。この構成により、カバ
ー47Bは、図20に示すように、カバー47Aに対して回動可能に構成され、カバー4
7Aは、本体52Aに対して回動可能に構成されている。
筐体7Dでは、カバー47Bをカバー47Aに対して90度の角度R2又は90度を超
える角度R2に開くことができる。また、カバー47Aを本体52Aに対して90度の角
度R3又は90度を超える角度R3に開くことができる。よって、カバー47としては、
本体52Aに対して180度の角度又は180度を超える角度に開くことができる。これ
により、実施例4においても、実施例1と同様の効果が得られる。なお、実施例4におい
て、カバー47Bをカバー47Aに対して180度の角度又は180度を超える角度に開
くことができる構成も採用され得る。また、カバー47Aを本体52Aに対して180度
の角度又は180度を超える角度に開くことができる構成も採用され得る。
(実施例5)
実施例4において、ヒンジ部55の個数は、2個に限定されない。ヒンジ部55の個数
は、2個を超える個数も採用され得る。2個を超える個数のヒンジ部55を有する例を実
施例5として説明する。実施例5の筐体7Eは、図21に示すように、第1ヒンジ部55
1及び第2ヒンジ部552の他に、第3ヒンジ部553と、第4ヒンジ部554とを有し
ている。このことを除いて、実施例5は、実施例1と同様の構成を有している。このため
、以下において、実施例1と同様の構成については、実施例1と同一の符号を付して詳細
な説明を省略する。第3ヒンジ部553及び第4ヒンジ部554は、それぞれ、ヒンジ部
55と同様の構成を有している。このため、第3ヒンジ部553や第4ヒンジ部554に
おいて、ヒンジ部55と同様の構成については、ヒンジ部55と同一の符号を付して詳細
な説明を省略する。
第3ヒンジ部553は、第2ヒンジ部552よりもX軸方向に位置している。第4ヒン
ジ部554は、第3ヒンジ部553よりも第2ヒンジ部552側とは反対側に位置してい
る。また、筐体7Eでは、カバー47が、カバー47Aと、カバー47Bと、カバー47
Cと、カバー47Dとに分割されている。カバー47Aは、第1ヒンジ部551のX軸方
向に位置している。カバー47Aは、第1ヒンジ部551を介して本体52Aに回動可能
に連結している。カバー47Bは、第2ヒンジ部552のX軸方向に位置している。カバ
ー47Bは、第2ヒンジ部552を介してカバー47Aに回動可能に連結している。
カバー47Cは、第3ヒンジ部553のカバー47B側とは反対側に位置している。カ
バー47Cは、第3ヒンジ部553を介してカバー47Bに回動可能に連結している。カ
バー47Dは、第4ヒンジ部554のカバー47C側とは反対側に位置している。カバー
47Dは、第4ヒンジ部554を介してカバー47Cに回動可能に連結している。
筐体7Eでは、図22に示すように、カバー47Dをカバー47Cに対して90度の角
度又は90度を超える角度に開くことができる。また、カバー47Cをカバー47Bに対
して90度の角度又は90度を超える角度に開くことができる。また、カバー47Bをカ
バー47Aに対して90度の角度又は90度を超える角度に開くことができる。また、カ
バー47Aを本体52Aに対して90度の角度又は90度を超える角度に開くことができ
る。よって、カバー47としては、本体52Aに対して180度の角度又は180度を超
える角度に開くことができる。これにより、実施例5においても、実施例1と同様の効果
が得られる。
なお、実施例5において、カバー47Dをカバー47Cに対して180度の角度又は1
80度を超える角度に開くことができる構成も採用され得る。また、カバー47Cをカバ
ー47Bに対して180度の角度又は180度を超える角度に開くことができる構成も採
用され得る。また、カバー47Bをカバー47Aに対して180度の角度又は180度を
超える角度に開くことができる構成も採用され得る。また、カバー47Aを本体52Aに
対して180度の角度又は180度を超える角度に開くことができる構成も採用され得る
さらに、実施例5において、カバー47を、図23に示すように、蛇腹状に折り畳み可
能に構成することもできる。この構成によれば、カバー47を本体52Aに対して開いた
ときに、カバー47の占有空間を軽減することができる。なお、実施例5において、ヒン
ジ部55の個数は、4個に限定されない。ヒンジ部55の個数は、3個や、4個を超える
個数も採用され得る。なお、蛇腹状に折り畳むとは、例えば、図23に示すように、第1
ヒンジ部551を回動中心としてカバー47Aを反時計回り方向に回動させ、第2ヒンジ
部552を回動中心としてカバー47Bを時計回り方向に回動させることによって折り畳
むことをいう。他の表現によれば、ヒンジ部55を介して連続して並ぶ複数のカバー47
を1つおきに回動方向を互い違いにして折り畳むことであるとも表現され得る。
上記各実施形態、各実施例において、タンクユニット4を−Y軸方向に見たときに、タ
ンク10の注入部45の少なくとも一部が、回動軸58よりもX軸方向に位置する構成が
採用され得る。この構成によれば、カバー47が開位置にある状態で、タンク10の注入
部45の上方にカバー47が重なることを避けやすくすることができるので、注入部45
にインクを注入しやすくすることができる。なお、上記各実施形態、各実施例では、タン
クユニット4を−Y軸方向に見たときに、タンク10の注入部45が、回動軸58よりも
X軸方向に位置している。このため、上記各実施形態、各実施例では、タンク10の注入
部45の上方にカバー47が重なることを避けることができるので、注入部45にインク
を一層注入しやすくすることができる。
上記各実施形態、各実施例において、液体噴射装置は、インク以外の他の液体を噴射し
たり吐出したり塗布したりして消費する液体噴射装置であってもよい。なお、液体噴射装
置から微小量の液滴となって吐出される液体の状態としては、粒状、涙状、糸状に尾を引
くものも含むものとする。また、ここでいう液体は、液体噴射装置で消費させることがで
きるような材料であればよい。例えば、物質が液相であるときの状態のものであればよく
、粘性の高い又は低い液状体、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状
樹脂、液状金属(金属融液)のような流状体を含むものとする。また、物質の一状態とし
ての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解
、分散又は混合されたものなども含むものとする。液体の代表的な例としては、上記各実
施形態で説明したようなインクの他、液晶等も挙げられる。ここで、インクとは一般的な
水性インク及び油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種液体組成物
を包含するものとする。更に、インクとして、昇華転写インクを用いることができる。昇
華転写インクは、例えば昇華性染料のような昇華性の色材を含むインクである。印刷方法
は、そのような昇華転写インクを液体噴射装置により転写媒体に噴射し、その転写媒体を
被印刷物に接触させ加熱して色材を昇華させて被印刷物に転写させる。被印刷物はTシャ
ツやスマートフォン等である。このように、昇華性の色材を含むインクであれば、多様な
被印刷物(印刷媒体)に印刷を行うことができる。液体噴射装置の具体例としては、例え
ば、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ、面発光ディス
プレイ、カラーフィルターの製造等に用いられる電極材や色材等の材料を分散又は溶解の
かたちで含む液体を噴射する液体噴射装置がある。また、バイオチップ製造に用いられる
生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を噴射
する液体噴射装置、捺染装置やマイクロディスペンサー等であってもよい。さらに、時計
やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体噴射装置、光通信素子等に
用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明
樹脂液を基板上に噴射する液体噴射装置であってもよい。また、基板などをエッチングす
るために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する液体噴射装置であってもよい。
なお、本発明は、上述の実施形態や実施例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱し
ない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載し
た各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、実施例中の技術的特徴は、上述の課題の一
部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、
適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細
書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
1…プリンター、3…印刷ユニット、4…タンクユニット、5…スキャナーユニット、
6…筐体、7,7A,7B,7C,7D,7E…筐体、10…タンク、21…排紙部、2
2…正面、23…上面、25…窓部、26…正面、27…上面、28…側面、31…原稿
カバー、32…原稿載置面、41…機構ユニット、42…印刷部、43…インク供給チュ
ーブ、45…注入部、46…視認面、47…カバー、47A,47B,47C,47D…
カバー、48…上限マーク、49…下限マーク、51…第1筐体、52…第2筐体、52
A…本体、55…ヒンジ部、551…第1ヒンジ部、552…第2ヒンジ部、553…第
3ヒンジ部、554…第4ヒンジ部、56…ヒンジ軸、57…軸受、58…回動軸、61
…手掛け部、71…被覆部、72…壁、73…壁、74…開口部、75…スリット、77
…載置面、81…側部、82…重心、83…度当たり部、91…ベース部、92…突起、
93…ベース部、94…突起、95…係合部、96…被係合部、97…突出部、98…側
壁、P…印刷媒体。

Claims (11)

  1. インクを噴射可能な印刷ヘッドを備えた印刷ユニットを含むプリンターの前記印刷ユニ
    ットの側部に併設可能なタンクユニットであって、
    前記印刷ヘッドに供給される前記インクを収容可能なタンクと、
    前記タンクを覆う筐体と、を備え、
    前記タンクは、前記インクを注入可能な注入部を有し、
    前記筐体は、
    前記注入部を除く前記タンクの一部を覆う本体と、
    前記本体に対して開閉可能に回動し、前記本体に対して閉じた状態で、前記注入部を覆
    うカバーと、
    前記本体と前記カバーとを回動可能に連結するヒンジ部と、を有し、
    前記カバーは、前記注入部を覆う閉位置と前記注入部を露出させる開位置との間で回動
    可能に構成され、
    前記タンクユニットを前記ヒンジ部の回動軸の軸方向に見たときに、前記軸方向と交差
    する方向で前記印刷ユニットの前記側部から前記タンクユニットに向かう方向を第1方向
    として、前記カバーが前記閉位置にある状態で、前記筐体の前記印刷ユニット側の端部か
    ら前記ヒンジ部までの前記第1方向に沿った距離が、前記タンクユニットの前記第1方向
    に沿った幅寸法の少なくとも半分であり、
    前記カバーは、前記閉位置から前記開位置に変化したときに、前記回動軸を回動中心と
    して、180度の角度又は180度を超える角度で回動した位置に変位する壁部を有する

    ことを特徴とするタンクユニット。
  2. 請求項1に記載のタンクユニットにおいて、
    前記カバーが前記閉位置にある状態で、前記軸方向に見たときに、前記壁部が前記第1
    方向に延びる第1外壁面を有する、
    ことを特徴とするタンクユニット。
  3. 請求項2に記載のタンクユニットにおいて、
    前記プリンターが使用されるときの姿勢を前記プリンターの使用姿勢として、前記使用
    姿勢において、
    前記カバーが前記閉位置にある状態で、前記第1外壁面が水平方向に延伸している、
    ことを特徴とするタンクユニット。
  4. 請求項2又は3に記載のタンクユニットにおいて、
    前記軸方向に見たときに、前記本体は、前記第1方向に延びる第2外壁面を有する、
    ことを特徴とするタンクユニット。
  5. 請求項2から4までのいずれか一項に記載のタンクユニットにおいて、
    前記プリンターが使用されるときの姿勢を前記プリンターの使用姿勢として、前記使用
    姿勢において、
    前記カバーが前記閉位置にある状態で、前記軸方向に見たときに、前記カバーは、前記
    第1外壁面と交差し鉛直下方向に延びる第3外壁面をさらに有する、
    ことを特徴とするタンクユニット。
  6. 請求項1から4までのいずれか一項に記載のタンクユニットにおいて、
    前記プリンターが使用されるときの姿勢を前記プリンターの使用姿勢として、前記使用
    姿勢において、
    前記カバーが前記開位置にある状態で、前記軸方向に見たときに、前記カバーの重心が
    、前記回動軸よりも前記第1方向と反対方向に位置する、
    ことを特徴とするタンクユニット。
  7. 請求項1から5までのいずれか一項に記載のタンクユニットにおいて、
    前記カバーを前記開位置に保持する保持部を有する、
    ことを特徴とするタンクユニット。
  8. 請求項1に記載のタンクユニットにおいて、
    前記使用姿勢で前記カバーが前記閉位置にある状態で、前記ヒンジ部の前記第1方向に
    位置する第2ヒンジ部を有する、
    ことを特徴とするタンクユニット。
  9. 請求項1から8までのいずれか一項に記載のタンクユニットにおいて、
    前記カバーは、蛇腹状に折り畳み可能に構成されている、
    ことを特徴とするタンクユニット。
  10. 請求項1から9までのいずれか一項に記載のタンクユニットにおいて、
    前記軸方向に見たときに、前記注入部の少なくとも一部が、前記回動軸よりも前記第1
    方向に位置する、
    ことを特徴とするタンクユニット。
  11. インクを噴射可能な印刷ヘッドを備えた印刷ユニットと、
    請求項1から10までのいずれか一項に記載のタンクユニットと、を備える、
    ことを特徴とするプリンター。
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