JP2017152545A - コンデンサ製造方法および異物除去装置 - Google Patents

コンデンサ製造方法および異物除去装置 Download PDF

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Abstract

【課題】異物の飛散を防止しつつコンデンサから異物を除去できるコンデンサの製造方法を提供する。【解決手段】電解コンデンサ2の製造方法は、電解コンデンサ2を製作するコンデンサ製作工程と、製作された電解コンデンサ2の外表面に付着した異物を除去する異物除去工程と、を含む。ここで、異物除去工程では、電解コンデンサ2を収容ケース100に収容して電解コンデンサ2の外表面と収容ケース100の内壁面と間に空気の通路140を形成し、収容ケース100に取り込まれた空気を通路140に流して通路140を流れた後の空気を収容ケース100の流出口111から排出させる。【選択図】図5

Description

本発明は、コンデンサ製造方法に関する。また、本発明は、コンデンサから異物の除去を行う異物除去装置に関する。
昨今、電子機器では、プリント基板への電子部品の高密度実装化が進んでおり、これに伴って、IC等の電子部品の小型化が進んでいる。これら電子部品では、そのリードピッチが非常に狭くなってきており、リード間へ導電性の細かな異物(金属屑など)が付着することでショート等の不具合が発生する危険性が高まっている。
このような電子部品とともにプリント基板へ実装されるコンデンサにおいては、導電性の異物の混入源とならないことが求められる。たとえば、特許文献1のように、コンデンサが製造後に包装されて出荷された場合には、輸送時のコンデンサへの異物の付着を防止することができる。
特開平06−53094号公報
コンデンサの製造工程では、リードの切断や折り曲げ等の加工が行われるが、このような加工において導電性の細かな異物が発生しやすく、発生した異物がコンデンサに付着しやすい。そこで、包装がなされる前に、コンデンサに付着した異物を除去する必要がある。
一般的な手法として、たとえば、エアーノズル等を用いてコンデンサにエアーを吹き付け、コンデンサに付着した異物を除去する手法が採られ得る。しかしながら、このような手法が用いられた場合、吹き付けたエアーにより異物が飛散し、他のコンデンサに付着してしまう虞がある。
かかる課題に鑑み、本発明は、異物の飛散を防止しつつコンデンサから異物を除去できるコンデンサの製造方法および異物除去装置を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様に係るコンデンサの製造方法は、コンデンサを製作する製作工程と、製作された前記コンデンサの外表面に付着した異物を除去する除去工程と、を含む。ここで、前記除去工程では、前記コンデンサを収容体に収容して前記コンデンサの少なくとも一部の外表面と前記収容体の内壁面と間に空気の通路を形成し、前記収容体に取り込まれた空気を前記通路に流して前記通路を流れた後の空気を前記収容体の流出口から排出させる。
本発明の第2の態様に係る異物除去装置は、コンデンサの少なくとも一部の外表面との間に空気の通路となる隙間が形成されるように前記コンデンサが収容される収容体と、前記収容体に形成され、前記通路を流れた後の空気が排出される流出口と、前記通路に空気の流れを生じさせるための空気流生成部と、を備える。
本発明によれば、異物の飛散を防止しつつコンデンサから異物を除去できる。
本発明の効果ないし意義は、以下に示す実施の形態の説明により更に明らかとなろう。ただし、以下に示す実施の形態は、あくまでも、本発明を実施化する際の一つの例示であって、本発明は、以下の実施の形態に記載されたものに何ら制限されるものではない。
図1(a)は、実施の形態に係る、異物除去装置の構成を示す図であり、図1(b)は、実施の形態に係る、収容ケースおよび排気ユニットの断面図である。 図2(a)および(b)は、それぞれ、実施の形態に係る、パッキンが装着された状態の下ケースの平面図および底面図であり、図2(c)および(d)は、それぞれ、実施の形態に係る、上ケースの平面図および底面図である。 図3は、実施の形態に係る、電解コンデンサの製造工程を示すフローチャートである。 図4は、実施の形態に係る、コンデンサ製作工程について説明するための模式図である。 図5は、実施の形態に係る、異物除去工程について説明するための模式図である。 図6(a)は、変更例1に係る、異物除去装置の構成を示す図であり、図6(b)は、変更例1に係る、電解コンデンサが収容された状態の収容ケースおよび吸引ダクトの一部の断面図である。図6(c)および(d)は、それぞれ、変更例1に係る、収容ケースの平面図および底面図である。 図7(a)は、変更例1に係る、異物除去装置において変更される収容ケースの構成を示す断面図であり、図7(b)および(c)は、それぞれ、変更例1に係る、変更される収容ケースの平面図および底面図である。 図8は、変更例2に係る、異物除去装置の構成示す図である。
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。便宜上、各図には、適宜、前後、左右および上下の方向が付記されている。なお、図示の方向は、あくまで対象となる物品の相対的な方向を示すものであり、絶対的な方向を示すものではない。
本実施の形態において、コンデンサ製作工程S1が、特許請求の範囲に記載の「製作工程」に対応する。また、異物除去工程S2が、特許請求の範囲に記載の「除去工程」に対応する。さらに、収容ケース400が、特許請求の範囲に記載の「収容体」に対応する。さらに、空気供給装置200が、特許請求の範囲に記載の「空気流生成部」に対応する。
同様に、変更例1において、収容ケース400、600が、特許請求の範囲に記載の「収容体」に対応する。さらに、空気吸引装置500が、特許請求の範囲に記載の「空気流生成部」に対応する。
ただし、上記記載は、あくまで、特許請求の範囲の構成と実施形態の構成とを対応付けることを目的とするものであって、上記対応付けによって特許請求の範囲に記載の発明が実施形態の構成に何ら限定されるものではない。
<異物除去装置の構成>
まず、本実施の形態の異物除去装置1について説明する。この異物除去装置1は、後述する異物除去工程において、電解コンデンサ2に付着した異物を除去するために用いられる。
図1(a)は、本実施の形態に係る、異物除去装置1の構成を示す図であり、図1(b)は、本実施の形態に係る、収容ケース100および排気ユニット300の断面図である。図2(a)および(b)は、それぞれ、本実施の形態に係る、パッキン130が装着された状態の下ケース110の平面図および底面図であり、図2(c)および(d)は、それぞれ、本実施の形態に係る、上ケース120の平面図および底面図である。
異物除去装置1は、電解コンデンサ2が収容される収容ケース100と、収容ケース100内に空気を送り込むための空気供給装置200と、収容ケース100内から排出された空気を外部に排出させるための排気ユニット300とを備える。
収容ケース100は、下ケース110と、上ケース120と、パッキン130とを含む。下ケース110は、高さの低いほぼ直方体の箱状を有し、上面が開口する。下ケース110の上端面にパッキン130が装着される。
下ケース110の内底面には、中央に流出口111が形成される。また、下ケース110の内底面には、流出口111の近傍から前後左右の内側面に向かって放射状に延びる4つの第1リブ112が形成される。さらに、下ケース110の前後左右の内側面には、上下方向に延び下端部が第1リブ112に繋がる第2リブ113が形成される。さらに、下ケース110の外底面には、流出口111に繋がる円筒状の第1接続口114が形成される。
上ケース120は、上面が閉鎖し下面が開口する円筒状を有する。上ケース120の下端部には、四角の外形を有するフランジ部121が形成される。フランジ部121の前後左右方向のサイズは、下ケース110の前後左右方向のサイズと同じとされる。
上ケース120の内天面には、中央に流入口122が形成される。また、上ケース120の内側面には、上下方向に延びる4つの第3リブ123が、ほぼ90度の間隔を置いて形成される。さらに、上ケース120の外天面には、流入口122に繋がる円筒状の第2接続口124が形成される。
空気供給装置200は、圧縮ポンプ210と、エアータンク220と、供給ダクト230と、電磁弁240と、流量計250と、制御部260とを含む。
圧縮ポンプ210は、エアータンク220に圧縮空気を送り、エアータンク220は、送られた圧縮空気を溜める。エアータンク220内の圧縮空気は、一定の圧力に管理される。供給ダクト230は、一端がエアータンク220に接続され、他端が収容ケース100(上ケース120)の第2接続口124、即ち流入口122に接続される。供給ダクト230に電磁弁240と流量計250とが設けられる。電磁弁240の開放によりエアータンク220内の圧縮空気が供給ダクト230内に供給され、電磁弁240の閉鎖により圧縮空気の供給が停止される。また、電磁弁240の開放量を調整することにより、圧縮空気の流量が調整される。流量計250は、供給ダクト230内を流れる空気の流量を計測する。計測された流量は、制御部260に出力される。制御部260は、圧縮ポンプ210および電磁弁240を制御する。また、制御部260は、入力した流量に応じて電磁弁240の開放量を調整する。
排気ユニット300は、排気ダクト310と、蓋体320と、フィルタ330とを含む。排気ダクト310の一端は、収容ケース100(下ケース110)の第1接続口114、即ち流出口111に接続され、他端が開口する。排気ダクト310の他端の開口は、蓋体320で閉鎖される。蓋体320には、排気口321が形成される。排気ダクト310内には、フィルタ330が配置される。フィルタ330は、排気ダクト310から蓋体320を取り外すことにより、外部に取り出すことができる。
<電解コンデンサの製造方法>
次に、電解コンデンサ2の製造方法について説明する。
図3は、本実施の形態に係る、電解コンデンサ2の製造工程を示すフローチャートである。図3に示すように、本実施の形態に係る電解コンデンサ2の製造工程は、コンデンサ製作工程S1と、異物除去工程S2とを含む。
<コンデンサ製作工程>
図4は、本実施の形態に係る、コンデンサ製作工程S1について説明するための模式図である。なお、図4では、電解コンデンサ2の一部が断面にて示されている。
図4を参照して、コンデンサ製作工程S1では、まず、陽極体および陰極体を含み、一対のリード線端子20が接続されたコンデンサ素子10を、アルミニウム等の材料からなる円筒状のケース30に収容し、ケース30の開口をゴム等の材料からなる封口部材40で閉鎖する(工程図1参照)。次に、ケース30から突出したリード線端子20を所定の長さに切断し(工程図2参照)、切断したリード線端子20を圧延して扁平な形状にする(工程図3参照)。その後、ケース30の底部に絶縁性を有する座板50を取り付け、扁平にした一対のリード線端子20を互いに反対方向に折り曲げ、折り曲げた部分を座板50の底面に形成された収容凹部51に収容させる。このようにして、電解コンデンサ2が完成する。
上記のように、コンデンサ製作工程S1では、リード線端子20の切断、圧延、折り曲げ等の加工が行われる。このような加工において、導電性の異物を含む粉塵が発生しやすく、発生した粉塵が、電解コンデンサ2の外表面、特に、電解コンデンサ2の下部(座板部分)の外表面に付着しやすい。
そこで、コンデンサ製作工程S1に続いて異物除去工程S2が行われる。
<異物除去工程>
図5は、本実施の形態に係る、異物除去工程S2について説明するための模式図である。異物除去工程S2では、上述した異物除去装置1が用いられる。
図5を参照して、異物除去工程S2では、まず、電解コンデンサ2を下ケース110に収容する(工程図1参照)。次に、上ケース120を電解コンデンサ2に被せて、下ケース110と上ケース120とを結合する。これにより、電解コンデンサ2が収容ケース100に収容される(工程図2参照)。下ケース110と上ケース120との間は、パッキン130により空気が漏れないようシールされる。収容ケース100の内部では、第1リブ112、第2リブ113および第3リブ123により、電解コンデンサ2の外表面全体と収容ケース100の内壁面(天面、底面および側面)との間に一定の隙間が確保され、この隙間によって空気の通路140が形成される。
次に、空気供給装置200が作動する。圧縮空気が、供給ダクト230および流入口122を通じて収容ケース100内に送り込まれ、通路140内を、電解コンデンサ2の外表面に沿うようにして勢いよく流れる。電解コンデンサ2の外表面に付着した粉塵(導電性の異物を含む)が、流れる空気によって剥離され、空気の流れに乗って運ばれる。通路140内を流れた空気は、粉塵とともに流出口111から排気ダクト310へ排出される。排気ダクト310内に排出された空気は、フィルタ330を通って排気口321から外部に放出され、この間に、粉塵がフィルタ330に回収される(工程図3参照)。
このようにして、電解コンデンサ2に付着した粉塵が除去されると、空気供給装置200が停止されて、収容ケース100から電解コンデンサ2が取り出される。電解コンデンサ2から十分に粉塵が除去されるよう、空気供給装置200の動作時間と空気の流量が予め決められる。
なお、収容ケース100に収容される電解コンデンサ2のサイズが変わると、通路140の広さが変わるため、通路140を流れる空気の速度が変わる。この空気の流速を一定に維持することで粉塵の除去レベルを一定に維持するために、空気供給装置200では、制御部260によって、供給ダクト230を流れる空気の流量が一定となるように、流量計250で計測された流量に応じて電磁弁240の開放量が調整される。
この後、粉塵が除去された電解コンデンサ2は、輸送時に埃等の異物が付着しないよう、所定の包装容器に入れられて出荷されることとなる。
<実施の形態の効果>
以上、本実施の形態によれば、以下の効果が奏される。
電解コンデンサ2から除去された粉塵(導電性の異物を含む)が空気とともに流出口111へと回収されるため、電解コンデンサ2の周囲に粉塵がまき散らされにくい。これにより、周囲の他の電解コンデンサ2へ粉塵が付着してしまうことを防止でき、電解コンデンサ2からの粉塵の除去を良好に行うことができる。
また、電解コンデンサ2全体を収容ケース100で覆うことにより、電解コンデンサ2の外表面全体に沿って空気が流れるように通路140を形成しているので、電解コンデンサ2の外表面全体に付着した粉塵を万遍なく除去することができる。
さらに、流出口111から排出された空気を、フィルタ330を通過させた後に外部に放出させるようにしているので、空気に混入した粉塵をフィルタ330で回収することができる。これにより、粉塵が空気とともに外部に放出されるのを防止でき、より一層、他の電解コンデンサ2への粉塵の付着を防止できる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、また、本発明の適用例も、上記実施の形態の他に、種々の変更が可能である。
<変更例1>
上記実施の形態では、異物除去装置1が、電解コンデンサ2の外表面全体を収容ケース100により覆い、外表面全体の粉塵除去を行う構成とされた。しかしながら、上述の通り、粉塵は、電解コンデンサ2の下部への付着が多く、電解コンデンサ2の上部、特に天面への付着が少ない。
そこで、本変更例では、異物除去装置3が、電解コンデンサ2の一部、即ち、少なくとも下部を収容ケース400で覆うような構成とされる。また、異物除去装置3には、空気供給装置200と排気ユニット300に替えて空気吸引装置500が設けられる。
図6(a)は、変更例1に係る、異物除去装置3の構成を示す図であり、図6(b)は、変更例1に係る、電解コンデンサ2が収容された状態の収容ケース400および吸引ダクト530の一部の断面図である。図6(c)および(d)は、それぞれ、変更例1に係る、収容ケース400の平面図および底面図である。
異物除去装置3は、電解コンデンサ2が収容される収容ケース400と、収容ケース400内に外部の空気を引き込むための空気吸引装置500とを備える。
収容ケース400は、直方体の箱状を有し、上面が開口する。収容ケース400の内部は、収容される電解コンデンサ2の高さよりも少し深くされる。収容ケース400の上面の開口部は、収容ケース400への空気の流入口411となる。収容ケース400の内底面には、中央に流出口412が形成される。また、収容ケース400の内底面には、流出口412の近傍から前後左右の内側面に向かって放射状に延びる4つの第1リブ413が形成される。さらに、収容ケース400の前後左右の内側面には、上下方向に延び下端部が第1リブ413に繋がる第2リブ414が形成される。さらに、収容ケース400の外底面には、流出口412に繋がる円筒状の接続口415が形成される。
空気吸引装置500は、真空ポンプ510と、真空タンク520と、吸引ダクト530と、電磁弁540と、流量計550と、制御部560と、フィルタ570とを含む。
真空ポンプ510は、真空タンク520から空気を吸引し、真空タンク520内を真空にする。吸引ダクト530は、一端が真空タンク520に接続され、他端が収容ケース400の接続口415、即ち流出口412に接続される。吸引ダクト530に電磁弁540と流量計550とが設けられる。電磁弁540の開放により、吸引ダクト530内から真空タンク520内に空気が吸引され、電磁弁540の閉鎖により吸引ダクト530からの空気の吸引が停止される。また、電磁弁540の開放量を調整することにより、空気の吸引量が調整される。流量計550は、吸引により吸引ダクト530内を流れる空気の流量を計測する。計測された流量は、制御部560に出力される。制御部560は、真空ポンプ510および電磁弁540を制御する。また、制御部560は、入力した流量に応じて電磁弁540の開放量を調整する。フィルタ570は、吸引ダクト530における、収容ケース400の流出口412の近傍に配置される。
異物除去工程S2において、図6(b)のように、収容ケース400に電解コンデンサ2が収容される。収容ケース400の内部では、第1リブ413および第2リブ414により、電解コンデンサ2の側面および底面の外表面(天面を除く外表面)と収容ケース400の内壁面(側面および底面)との間に一定の隙間が確保され、この隙間によって空気の通路420が形成される。
空気吸引装置500が作動すると、外部の空気が流入口411を通じて収容ケース400内に引き込まれ、引き込まれた空気が、通路420内を、電解コンデンサ2の外表面(側面および底面)に沿うようにして勢いよく流れる。電解コンデンサ2の外表面に付着した粉塵(導電性の異物を含む)が、流れる空気によって剥離され、空気の流れに乗って運ばれる。通路420内を流れた空気は、粉塵とともに流出口412から吸引ダクト530へ排出され、吸引ダクト530内を流れて真空タンク520に引き込まれる。この際に、粉塵が混入された空気がフィルタ570を通過し、粉塵がフィルタ570に回収される。
このようにして、電解コンデンサ2に付着した粉塵が除去されると、空気吸引装置500が停止されて、収容ケース400から電解コンデンサ2が取り出される。電解コンデンサ2から十分に粉塵が除去されるよう、空気吸引装置500の動作時間と空気の流量が予め決められる。
なお、上記実施の形態と同様、収容ケース400に収容される電解コンデンサ2のサイズが変っても粉塵の除去レベルを一定に維持できるよう、空気吸引装置500では、制御部560によって、吸引ダクト530を流れる空気の流量が一定となるように、流量計550で計測された流量に応じて電磁弁540の開放量が調整される。
さらに、特に電解コンデンサ2の下部に付着する粉塵を除去する場合には、異物除去装置3において、収容ケース400に替えて、図7(a)ないし(c)に示す収容ケース600を用いることができる。この収容ケース600は、電解コンデンサ2の下部(下部側面と底面)の外表面を覆う。
図7(a)は、変更例1に係る、異物除去装置3において変更される収容ケース600の構成を示す断面図であり、図7(b)および(c)は、それぞれ、変更例1に係る、変更される収容ケース600の平面図および底面図である。
収容ケース600は、直方体の箱状を有し、上面が開口する。収容ケース600の内部は、収容される電解コンデンサ2の下部が覆われるような深さを有する。収容ケース600は、収容ケース400の流入口411、流出口412、第1リブ413、第2リブ414および接続口415と同様の流入口611、流出口612、第1リブ613、第2リブ614および接続口615を備える。但し、収容ケース600の第2リブ614の長さは、収容ケース400の第2リブ414の長さよりも短い。
収容ケース400の内部では、第1リブ613および第2リブ614により、電解コンデンサ2の下部側面および底面の外表面(天面および上部側面を除く外表面)と収容ケース600の内壁面(下部側面および底面)との間に一定の隙間が確保され、この隙間によって空気の通路620が形成される。空気吸引装置500が作動すると、通路620に空気が流れ、電解コンデンサ2の下部に付着した粉塵が除去される。
本変更例の構成によれば、電解コンデンサ2の外表面全体を収容ケース400(600)で覆うことなく、粉塵の付着しやすい部分に空気を流通させて粉塵を除去することができる。
また、本変更例の構成によれば、異物除去装置3は、空気吸引装置500によって、流出口412(612)から収容ケース400(600)の空気を引き込む構成とされているので、収容ケース400(600)の上面が開放していても、通路420(620)に良好に空気を流すことができ、粉塵の除去を良好に行うことができる。
<変更例2>
図8は、変更例2に係る、異物除去装置4の構成示す図である。
図8に示すように、本変更例の異物除去装置4では、上記実施の形態の下ケース110が複数個連結されることにより搬送台150が構成される。搬送台150は搬送路T上を移動する。搬送路Tの所定位置の上方と下方に、それぞれ上ケース120と排気ユニット300が配置される。上ケース120は、上記実施の形態と同様、空気供給装置200の供給ダクト230に接続される。
搬送台150の各下ケース110に電解コンデンサ2が収容される。搬送台150の移動によって上ケース120と排気ユニット300の配置位置に到達した下ケース110に対して、上ケース120が被せられるとともに排気ユニット300が接続される。空気供給装置200の作動により収容ケース100内に空気が流され、収容ケース100内の電解コンデンサ2から粉塵が除去される。粉塵の除去が完了すると、下ケース110から上ケース120が外される。搬送台150が移動して、次の下ケース110が上ケース120と排気ユニット300の配置位置に送られる。
本変更例の構成とすれば、電解コンデンサ2を搬送路T上で移動させながら、順次、粉塵の除去を行うことができる。
<その他の変更例>
上記実施の形態では、収容ケース100と空気供給装置200とを含む異物除去装置1が異物除去工程S2に用いられた。しかしながら、上記実施の形態の収容ケース100と上記変更例1の空気吸引装置500とを備え、流出口111からの空気の吸引により収容ケース100の通路140に空気を流す異物除去装置が、異物除去工程S2に用いられるようにしてもよい。
また、上記実施の形態や上記変更例1では、第1リブ112(413)等のリブにより電解コンデンサ2と収容ケース100(400)との間に通路140(420)となる隙間が確保されたが、これらリブの位置や個数は、上記実施の形態や上記変更例1のものに限られず、適宜、変更することができる。また、複数のリブ以外の構成、たとえば、複数の柱状の突起により隙間が確保されるような構成とされてもよい。
さらに、上記実施の形態では、排気ダクト310内にフィルタ330が配置された。しかしながら、排気ダクト310が、周囲の電解コンデンサ2に粉塵を付着させにくい場所において空気を排出できるのであれば、必ずしも、排気ダクト310内にフィルタ330が配置されなくてもよい。
さらに、上記実施の形態では、本発明のコンデンサの製造方法の一例として、電解コンデンサ2の製造方法が挙げられた。しかしながら、本発明は、電解コンデンサ2の製造方法以外のコンデンサの製造方法、たとえば、セラミックコンデンサの製造方法やフィルムコンデンサの製造方法に適用することもできる。
この他、本発明の実施の形態は、特許請求の範囲に示された技術的思想の範囲内において、適宜、種々の変更が可能である。
本発明は、各種電子機器、電気機器、産業機器、車両の電装等に使用されるコンデンサの製造方法に有用である。
S1 コンデンサ製作工程
S2 異物除去工程
1 異物除去装置
2 電解コンデンサ(コンデンサ)
3 異物除去装置
4 異物除去装置
100 収容ケース(収容体)
111 流出口
122 流入口
140 通路
200 空気供給装置(空気流生成部)
330 フィルタ
400 収容ケース(収容体)
411 流入口
412 流出口
420 通路
500 空気吸引装置(空気流生成部)
570 フィルタ
600 収容ケース(収容体)
611 流入口
612 流出口
620 通路

Claims (6)

  1. コンデンサを製作する製作工程と、
    製作された前記コンデンサの外表面に付着した異物を除去する除去工程と、を含み、
    前記除去工程では、前記コンデンサを収容体に収容して前記コンデンサの少なくとも一部の外表面と前記収容体の内壁面と間に空気の通路を形成し、前記収容体に取り込まれた空気を前記通路に流して前記通路を流れた後の空気を前記収容体の流出口から排出させる、
    ことを特徴とするコンデンサの製造方法。
  2. 請求項1に記載のコンデンサの製造方法において、
    前記除去工程では、前記コンデンサ全体が前記収容体に覆われ、前記コンデンサの全ての外表面と前記収容体の内壁面と間に前記通路が形成され、前記収容体に取り込まれた空気が前記通路全体を流れた後に前記流出口から排出される、
    ことを特徴とするコンデンサの製造方法。
  3. 請求項1または2に記載のコンデンサの製造方法において、
    前記除去工程では、前記流出口から空気を吸引することにより、前記通路に空気を流す、
    ことを特徴とするコンデンサの製造方法。
  4. 請求項2に記載のコンデンサの製造方法において、
    前記除去工程では、前記通路を挟んで前記流出口の反対側に位置する流入口から前記収容体に空気を送り込むことにより、前記通路に空気を流す、
    ことを特徴とするコンデンサの製造方法。
  5. 請求項1ないし4の何れか一項に記載のコンデンサの製造方法において、
    前記除去工程では、前記流出口から排出された空気がフィルタを通過する、
    ことを特徴とするコンデンサの製造方法。
  6. コンデンサの少なくとも一部の外表面との間に空気の通路となる隙間が形成されるように前記コンデンサが収容される収容体と、
    前記収容体に形成され、前記通路を流れた後の空気が排出される流出口と、
    前記通路に空気の流れを生じさせるための空気流生成部と、
    を備えることを特徴とする異物除去装置。
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