JP2006253262A - 電子機器用筺体 - Google Patents
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Abstract
【課題】 簡易な構成で内部に収納された電子基板での結露の発生を防止することができる電子機器用筺体を提供する。
【解決手段】 電子部品が搭載された電子基板2を収納する収容ケース4を有する電子機器用筺体であって、収容ケース4内部に流入する空気が通過することが可能な空気通路7と、空気通路7の表面積を増大させる表面積増大手段とを備える。これにより、収容ケース4内に侵入した空気が表面積増大手段に触れた際に、空気中の水分を凝縮させることができるため、収容ケース4内に侵入した空気中の水分を除去することができる。よって、筺体を密閉構造にすることなく、簡易な構成で電子基板2での結露の発生を防止することができる。
【選択図】 図1
【解決手段】 電子部品が搭載された電子基板2を収納する収容ケース4を有する電子機器用筺体であって、収容ケース4内部に流入する空気が通過することが可能な空気通路7と、空気通路7の表面積を増大させる表面積増大手段とを備える。これにより、収容ケース4内に侵入した空気が表面積増大手段に触れた際に、空気中の水分を凝縮させることができるため、収容ケース4内に侵入した空気中の水分を除去することができる。よって、筺体を密閉構造にすることなく、簡易な構成で電子基板2での結露の発生を防止することができる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、電子基板を収納する電子機器用筺体に関する。
従来より、車両に搭載するECU等の電子機器は、図3に示すように、コネクタP3と、電子基板P2と、電子基板P2を収容し保護する収容ケースP4とを備えており、この収容ケースP4は、ケース本体P40とカバーP41から構成されている。また、収容ケースP4には、特別に密閉構造を必要としない限り、隙間P5がある。このような電子機器が車両に搭載される場合には、外部の環境変化により、隙間P5から収容ケースP4内と温度差のある外気が収容ケースP4内に侵入すると、電子基板P2上で結露が生じ、誤動作、故障が生じるという問題があった。
このような問題に対して、電子基板P2の表面を樹脂コーティングしたり、樹脂充填することにより保護するという方法がある(例えば、特許文献1参照)。
また、他の方法として、図4に示すように、収容ケースP4のケース本体P40とカバーP41の嵌合部を、シール材またはパッキン材P6により高気密とした上で、収容ケースP4と外部との気圧を均衡させるための通気口P7に、通気性はあるが水は通さない防水シートP8を被着し、さらにその上方に被水防止キャップP9をかぶせることで、収納ケース内への水分の侵入を防止する方法が知られている。
特開平11−220264号公報
しかしながら、電子基板の表面を樹脂コーティングする方法については、コーティング材を散布する工程が必要なため製造工程が複雑になるという問題や、薬剤を使用するため環境に与える影響が大きいという問題がある。
また、収容ケースの嵌合部にシールやパッキン材を設ける方法については、シールやパッキン材を取り付ける工程が必要なため製造工程が複雑になるという問題や、気密構造を実現するために寸法精度が要求されるという問題がある。
本発明は、上記点に鑑み、簡易な構成で内部に収納された電子基板での結露の発生を防止することができる電子機器用筺体を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、電子部品が搭載された電子基板(2)を収納する収容ケース(4)を有する電子機器用筺体であって、収容ケース(4)内部に流入する空気が通過することが可能な空気通路(7)と、空気通路(7)の表面積を増大させる表面積増大手段とを備えることを特徴としている。
このように、空気通路(7)に表面積増大手段を設けて、空気通路(7)の表面積を増大させることで、収容ケース(4)内に侵入した空気が表面積増大手段に触れた際に、空気中の水分を凝縮させることができる。これにより、収容ケース(4)内に侵入した空気中の水分を除去することができるため、収容ケース(4)内部への水分の侵入を防止することができる。よって、筺体を密閉構造にすることなく、簡易な構成で電子基板(2)での結露の発生を防止することが可能となる。
請求項2に記載の発明のように、表面積増大手段は、空気通路(7)を構成するケース内壁面に、空気通路(7)内に突出するように設けられる突起部(57、61)にすることができる。
請求項3に記載の発明のように、収容ケース(4)内の空気を外部に流出させることが可能な空気流出口(56)を備えることで、収容ケース(4)内に侵入した空気を空気流出口(56)より排出することが可能となる。
請求項4に記載の発明のように、収容ケース(4)における空気通路(7)の底面に、外部と連通する貫通孔(62)を設けることで、表面積増大手段により凝縮した水を外部に排出することが可能となる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
以下、本発明の一実施形態について図1および図2に基づいて説明する。本実施形態の電子機器用筺体は、車両の各種制御を行うマイクロコンピュータを含む電子制御ユニットとして用いられる。
図1は本実施形態に係る電子制御ユニット1を示す分解斜視図で、図2は図1の上側から見た電子制御ユニット1のコネクタ3付近を示す透視図である。図2において、電子基板2は図示を省略している。図1および図2に示すように、本実施形態の電子制御ユニット1は、電子基板2と、相手側コネクタ5と接続可能なコネクタ3と、それらを収容する略直方体の収容ケース4から構成されている。収容ケース4は、ABS樹脂もしくはポリプロピレン等の硬質の樹脂で形成されている。また、収容ケース4は、電子制御ユニット1の筺体を構成している。
電子基板2には、図示しないパワートランジスタやマイクロコンピュータ等の電子部品が搭載されている。また、電子基板2には、外部との電気的接続のためのコネクタ3が接続されている。コネクタ3は、電子基板2と半田付けされている。また、コネクタ3は、図示しない相手側コネクタと嵌合可能な接続口30を備えている。
収容ケース4は、図1における下側に開口部を有するケース本体5と、ケース本体5の開口部を覆うカバー6とから構成されている。
ケース本体5の前面52には、コネクタ用開口部55が設けられており、コネクタ用開口部55からはコネクタ3が露出するように構成されている。また、ケース本体5の右側面53および左側面54には、電子制御ユニット1内の空気を外部へ流出させる空気流出口56がそれぞれ設けられている。
収容ケース4のカバー6には、ケース本体5の前面52に対して平行かつ前面52と所定間隔を設けて板部60が設けられている。板部60はケース本体5の上面51と接しており、板部60の両端と右側面53および左側面54との間には、それぞれ隙間が形成されている。また、上面51、前面52、カバー6、板部60で囲まれる空間が、空気通路7になっている。コネクタ用開口部55から収納ケース4内に流入した空気は、空気通路7を通過して、空気流出口56から排出される。なお、上面51、前面52、カバー6、板部60における空気通路7を形成する面が、本発明のケース内壁面に相当している。
ケース本体5の前面52におけるコネクタ用開口部55に隣接する部位には、前面52に対して直角に、ケース本体5の内側に向けて折れ曲がるように形成された第1の突起部57が設けられている。第1の突起部57の先端と板部60との間には、隙間が設けられている。また、板部60における第1の突起部57より下流側の部位には、第1の突起部57に対して平行に第2の突起部61が設けられている。第2の突起部61の先端と前面52との間には、隙間が設けられている。
また、カバー6における第2の突起部61の下流側には、空気通路7内の水を外部に排出するための排水孔62が設けられている。排水孔62は、収容ケース4における下面に、外部と連通する貫通孔として設けられている。
コネクタ用開口部55より電子制御ユニット1内に侵入した空気は、図2における矢印で示すように、空気通路7を通過する。このとき、空気が第1の突起部57および第2の突起部61に触れることで空気中の水分が凝縮し、凝縮水が第1の突起部57および第2の突起部61に付着する。これにより、電子制御ユニット1内に侵入した空気中の水分が除去される。第1の突起部57および第2の突起部61に付着した凝縮水は、下方に流れて排水孔62から電子制御ユニット1外へ排出される。また、水分が除去された空気は、空気流出口56から流出する。
以上説明したように、空気通路7に第1の突起部57および第2の突起部61を設けて空気通路7の表面積を増大させることで、電子制御ユニット1内に侵入した空気が第1の突起部57および第2の突起部61に触れた際に空気中の水分を凝縮させることができる。また、第1の突起部57および第2の突起部61で捕捉した水分は、排水孔62により外部に排出することができる。これにより、電子制御ユニット1内に侵入した空気中の水分を除去することができるため、電子基板2が収納されている電子制御ユニット1内部に水分が侵入することを防止できる。よって、電子制御ユニット1を密閉構造にすることなく、簡易な構成で電子基板2での結露の発生を防止することが可能となる。
(他の実施形態)
なお、上記実施形態においては、空気通路7の表面積を増大させる表面積増大手段として、板状の突起部53、61を合計4カ所に設けたが、表面積を増大させることができればよく、これに限らず任意の形状および任意の数とすることができる。例えば、上記実施形態における突起部53、61より細い棒状の部材を多数設けることで、電子制御ユニット1内に侵入した空気中の水分をより凝縮させやすくすることができるため、より確実に電子基板2での結露の発生を防止することが可能となる。
なお、上記実施形態においては、空気通路7の表面積を増大させる表面積増大手段として、板状の突起部53、61を合計4カ所に設けたが、表面積を増大させることができればよく、これに限らず任意の形状および任意の数とすることができる。例えば、上記実施形態における突起部53、61より細い棒状の部材を多数設けることで、電子制御ユニット1内に侵入した空気中の水分をより凝縮させやすくすることができるため、より確実に電子基板2での結露の発生を防止することが可能となる。
2…電子基板、4…収容ケース、56…空気流出口、57、61…突起部、62…排水孔(貫通孔)、7…空気通路。
Claims (4)
- 電子部品が搭載された電子基板(2)を収納する収容ケース(4)を有する電子機器用筺体であって、
前記収容ケース(4)内部に流入する空気が通過することが可能な空気通路(7)と、
前記空気通路(7)の表面積を増大させる表面積増大手段とを備えることを特徴とする電子機器用筺体。 - 前記表面積増大手段は、前記空気通路(7)を構成するケース内壁面に、前記空気通路(7)内に突出するように設けられる突起部(57、61)であることを特徴とする請求項1に記載の電子機器用筺体。
- 前記収容ケース(4)内の空気を外部に流出させることが可能な空気流出口(55)を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の電子機器用筺体。
- 前記収容ケース(4)における前記空気通路(7)の底面には、外部と連通する貫通孔(62)が設けられていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の電子機器用筺体。
Priority Applications (1)
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JP2005065016A JP2006253262A (ja) | 2005-03-09 | 2005-03-09 | 電子機器用筺体 |
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JP2005065016A JP2006253262A (ja) | 2005-03-09 | 2005-03-09 | 電子機器用筺体 |
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Publication Number | Publication Date |
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Family Applications (1)
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009176161A (ja) * | 2008-01-25 | 2009-08-06 | Toshiba Corp | 電子機器 |
WO2011045899A1 (ja) * | 2009-10-15 | 2011-04-21 | 株式会社デンソー | 電子制御装置 |
US8867222B2 (en) | 2009-10-15 | 2014-10-21 | Denso Corporation | Electric control device |
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2005
- 2005-03-09 JP JP2005065016A patent/JP2006253262A/ja not_active Withdrawn
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN102361778A (zh) * | 2009-10-15 | 2012-02-22 | 株式会社电装 | 电控装置 |
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CN102361778B (zh) * | 2009-10-15 | 2014-02-26 | 株式会社电装 | 电控装置 |
US8867222B2 (en) | 2009-10-15 | 2014-10-21 | Denso Corporation | Electric control device |
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