JP2017150973A - 鋼材測長装置、鋼材の製造装置、鋼材測長方法および鋼材の製造方法 - Google Patents

鋼材測長装置、鋼材の製造装置、鋼材測長方法および鋼材の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】搬送中の鋼材の蛇行量が大きい場合であっても、鋼材の長さを正確に測定することができる鋼材測長装置、鋼材の製造装置、鋼材測長方法および鋼材の製造方法を提供すること。【解決手段】鋼材測長装置1は、搬送中の鋼材Sの所定位置にレーザーを照射することにより、鋼材Sの長さを測定するレーザードップラー速度計20と、搬送ラインに沿って配置され、搬送中の鋼材Sの先端および尾端を検出する複数の鋼材検出器31,32と、レーザードップラー速度計20の上流側に配置され、搬送中の鋼材Sの蛇行量を測定するエリアセンサ40と、鋼材Sの蛇行量に従って、鋼材Sに対するレーザードップラー速度計20のレーザー照射位置を制御する照射位置制御手段51と、複数の鋼材検出器31,32間の距離とレーザードップラー速度計20の測定値とに基づいて、鋼材Sの長さを算出する鋼材長さ算出手段52と、を備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、搬送中の鋼材の長さを測定する鋼材測長装置および鋼材測長方法、それらを利用した鋼材の製造装置および鋼材の製造方法に関する。
従来、搬送中の鋼材の長さを測定する方法として、例えば形状が一定かつ単純な厚鋼板等の場合は、非接触のレーザードップラー速度計による長さ測定が採用されることが多い(例えば特許文献1参照)。また、例えばNAB(不等辺不等厚山形鋼)、レール等の多様な形状および寸法を有する形鋼製品の測長では、レーザードップラー速度計を搬送ラインに対して横行・昇降・旋回(角度合わせ)させることにより、鋼材にレーザーを照射する方法が提案されている。これはレーザードップラー速度計の特性として、反射光の検出レベルを維持するために、測定面へのレーザー照射距離を一定かつ角度を90°にする必要があるためである。
例えば従来の鋼材測長装置101は、図7A〜図7Dに示すように、レーザードップラー速度計20に3軸駆動機構が設けられており、この3軸駆動機構によってヘッド21の位置の調整が可能となっている。なお、図7A〜図7Dにおいて、x軸方向は鋼材Sの搬送方向、y軸方向は鋼材Sの搬送ラインの幅方向(以下、ライン幅方向という)、z軸方向はx軸方向およびy軸方向に直交する上下方向のことを示している。
鋼材測長装置101は、測定対象となる鋼材Sの形状・寸法データを元に、最終的にレーザー照射距離Lが一定、かつ鋼材Sの被照射面(測定面)に対するレーザー照射角度が90°になるようにレーザードップラー速度計20のヘッド21の横行量、昇降量および旋回量を演算する。次に、図7B〜図7Dに示すように、ヘッド21を、原点位置(図7A参照)から横行位置合わせ、昇降位置合わせおよび旋回(角度)位置合わせする。そして、このようなヘッド21の初期位置の設定が完了した後に、搬送テーブルロール10によって鋼材Sの搬送を開始し、測長を実施する。
特開平9−257460号公報
ここで、測定対象となる鋼材が幅狭で小さい場合、あるいは鋼材の曲りが大きい場合等は、搬送中に鋼材の蛇行量が大きくなる傾向がある。また、例えば搬送テーブルロール10が著しく摩耗している場合も、摩耗している方向に鋼材が滑るため、蛇行量が大きくなる。従来技術に係る鋼材測長装置101では、レーザードップラー速度計20のヘッド21を前記した初期位置(図7D参照)に固定した状態で測長を行っているため、鋼材Sの蛇行量が大きくなるとレーザーが鋼材Sを外れてしまい、正常に測長できなくなるという問題がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、搬送中の鋼材の蛇行量が大きい場合であっても、鋼材の長さを正確に測定することができる鋼材測長装置、鋼材の製造装置、鋼材測長方法および鋼材の製造方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る鋼材測長装置は、搬送中の鋼材の長さを測定する鋼材測長装置において、搬送中の前記鋼材の所定位置にレーザーを照射することにより、前記鋼材の長さを測定するレーザードップラー速度計と、搬送ラインに沿って配置され、搬送中の前記鋼材の先端および尾端を検出する複数の鋼材検出器と、前記搬送ラインにおいて前記レーザードップラー速度計の上流側に配置され、前記搬送ラインのライン幅方向における前記鋼材の両端位置に基づいて、搬送中の前記鋼材の蛇行量を測定する蛇行量測定装置と、前記鋼材の蛇行量に従って、前記鋼材に対する前記レーザードップラー速度計のレーザー照射位置を制御する照射位置制御手段と、前記複数の鋼材検出器間の距離と、前記レーザードップラー速度計の測定値とに基づいて、前記鋼材の長さを算出する鋼材長さ算出手段と、を備えることを特徴とする。
また、本発明に係る鋼材測長装置は、上記発明において、前記蛇行量測定装置は、前記レーザードップラー速度計の上流側に配置されたエリアセンサからなり、前記ライン幅方向における前記鋼材の両端位置に基づいて、前記ライン幅方向における前記鋼材の中央位置の変化を前記蛇行量として測定し、前記照射位置制御手段は、前記鋼材の中央位置の変化に従って、前記レーザーが前記鋼材の幅方向における同じ位置を照射するように、前記ライン幅方向における前記レーザー照射位置を変更することを特徴とする。
また、本発明に係る鋼材測長装置は、上記発明において、前記鋼材長さ算出手段は、前記鋼材の先端を検出した鋼材検出器と前記鋼材の尾端を検出した鋼材検出器との間の距離からなる鋼材固定長と、前記鋼材検出器が前記鋼材の先端を検出してから前記鋼材の尾端を検出するまでの間に前記レーザードップラー速度計によって測定した前記鋼材の長さからなる鋼材可変長と、を加算することにより前記鋼材の長さを算出することを特徴とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る鋼材の製造装置は、上記鋼材測長装置を備えることを特徴とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る鋼材測長方法は、搬送中の鋼材の長さを測定する鋼材測長方法において、レーザードップラー速度計によって、搬送中の前記鋼材の所定位置にレーザーを照射することにより、前記鋼材の長さを測定するステップと、搬送ラインに沿って配置された複数の鋼材検出器によって、搬送中の前記鋼材の先端および尾端を検出するステップと、前記搬送ラインにおいて前記レーザードップラー速度計の上流側に配置された蛇行量測定装置によって、前記搬送ラインのライン幅方向における前記鋼材の両端位置に基づいて、搬送中の前記鋼材の蛇行量を測定するステップと、照射位置制御手段によって、前記鋼材の蛇行量に従って、前記鋼材に対する前記レーザードップラー速度計のレーザー照射位置を制御するステップと、鋼材長さ算出手段によって、前記複数の鋼材検出器間の距離と、前記レーザードップラー速度計の測定値とに基づいて、前記鋼材の長さを算出するステップと、を含むことを特徴とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る鋼材の製造方法は、上記鋼材測長方法を含むことを特徴とする。
本発明によれば、搬送中の鋼材の蛇行量を測定し、その蛇行量に従ってレーザードップラー速度計のレーザー照射位置を制御するため、搬送中の鋼材の蛇行量が大きい場合であっても、測定異常を起こすことなく、鋼材の長さを正確に測定することができる。また、本発明によれば、オペレータによる鋼材の再測定や、測長ミスによる長さ違いの鋼材の流出トラブルも防止することができる。
図1は、本発明の実施形態に係る鋼材測長装置の構成を模式的に示す概略図である。 図2は、本発明の実施形態に係る鋼材測長装置において、鋼材の蛇行を説明するための説明図である。 図3は、本発明の実施形態に係る鋼材測長装置において、レーザードップラー速度計および鋼材検出器を利用した測長方法を説明するための説明図である。 図4は、本発明の実施形態に係る鋼材測長装置の処理手順を示すフローチャートである。 図5は、本発明の実施形態に係る鋼材測長装置において、鋼材センター位置の算出方法を説明するための説明図である。 図6は、本発明の実施形態に係る鋼材測長装置において、レーザードップラー速度計の照射位置の制御方法を説明するための説明図である。 図7Aは、レーザードップラー速度計の初期位置の設定における原点位置を示す図である。 図7Bは、レーザードップラー速度計の初期位置の設定における横行位置を示す図である。 図7Cは、レーザードップラー速度計の初期位置の設定における昇降位置を示す図である。 図7Dは、レーザードップラー速度計の初期位置の設定における旋回位置を示す図である。
以下、本発明に係る鋼材測長装置および鋼材測長方法の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。また、以下の実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。また、以下で参照する図面において、x軸方向は鋼材Sの搬送方向、y軸方向は鋼材Sのライン幅方向、z軸方向はx軸方向およびy軸方向に直交する上下方向のことを示している。
[鋼材測長装置]
鋼材測長装置1は、搬送中の鋼材Sの長さ(全長)を測定するものである。鋼材測長装置1による鋼材Sの測長は、例えば製品の長さ保証を目的とするものであり、鋼材Sの製造方法における最終工程で実施される。鋼材測長装置1は、図1に示すように、搬送テーブルロール10と、レーザードップラー速度計20と、複数の鋼材検出器31,32と、エリアセンサ40と、制御装置50と、を備えている。
搬送テーブルロール10は、測定対象となる鋼材Sを搬送方向に搬送するものである。なお、測定対象となる鋼材Sとしては、図1ではNABを例示している。なお、図1以降の図では、NABの形状の図示を省略している場合がある。
レーザードップラー速度計20は、鋼材Sの長さを非接触で測定するものである。レーザードップラー速度計20は、搬送中の鋼材Sの所定位置(測定面)にレーザーを照射することにより鋼材Sの搬送速度を検出し、その搬送速度に基づいて鋼材Sの長さを測定する。レーザードップラー速度計20は、3軸駆動機構を備えており、前記した図7A〜図7Dと同様に、鋼材Sの測定面に対して、ヘッド21を3軸方向に位置合わせ、すなわち横行、昇降および旋回ができるように構成されている。
鋼材検出器31,32は、搬送テーブルロール10によって搬送される鋼材Sの先端および尾端を検出するものである。鋼材検出器31,32は、図1に示すように、鋼材Sの搬送ラインに沿って複数配置されている。鋼材検出器31は、鋼材Sの先端を検出するためのものであり、搬送ラインの下流側に1つ配置されている。また、鋼材検出器32は、鋼材Sの尾端を検出するものであり、鋼材検出器31よりも搬送方向の上流側に複数(図1では4つ)配置される。鋼材測長装置1では、この鋼材検出器31,32とレーザードップラー速度計20の2つを利用して鋼材Sの測長を行う。なお、鋼材検出器31,32およびレーザードップラー速度計20を利用した測長の詳細については後記する(図2参照)。
エリアセンサ(蛇行量測定装置)40は、鋼材Sの蛇行量を測定するものである。ここで、鋼材Sの蛇行とは、図2に示すように、搬送中の鋼材Sが、搬送方向(x軸方向)とは別にライン幅方向(y軸方向)に移動することを示している。同図では、時間がt1,t2,t3の順に経過するにつれて、鋼材Sが搬送ラインのDrive Side(駆動側。以下、DSという)からWork Side(作業側。以下、WSという)に向かって移動していることが分かる。なお、以下の説明では、鋼材Sのライン幅方向のWS側の限界可動位置を「WS側限界位置」と、また、DS側の限界可動位置を「DS側限界位置」と称することがある。
エリアセンサ40は、図1に示すように、搬送ラインにおいてレーザードップラー速度計20の上流側に配置されている。エリアセンサ40とレーザードップラー速度計20との間の距離は、例えば鋼材Sの搬送速度の上限値や、鋼材Sの種類、レーザードップラー速度計20の諸元等に基づいて決定される。
エリアセンサ40は、搬送テーブルロール10によって搬送される鋼材Sの両端位置(エッジ部)を検出し、この両端位置に基づいて、ライン幅方向における鋼材Sの中央位置の変化を蛇行量として測定する。なお、エリアセンサ40を利用した蛇行量の測定の詳細については後記する(図5参照)。
制御装置50は、具体的にはパーソナルコンピュータやワークステーション等の汎用の情報処理装置によって実現されるものであり、例えばCPU、ROM、RAM等を主要構成部品としている。制御装置50は、図1に示すように、照射位置制御手段51と、鋼材長さ算出手段52と、を備えている。
照射位置制御手段51は、レーザードップラー速度計20の動作を制御するものである。照射位置制御手段51は、鋼材Sの測長前と測長中の2つ場面でレーザードップラー速度計20の動作を制御する。
(鋼材Sの搬送前、測長前)
照射位置制御手段51は、前記した図7A〜図7Dに示すように、レーザードップラー速度計20のヘッド21の初期位置の設定を行う。すなわち、照射位置制御手段51は、測定対象となる鋼材Sの形状・寸法データを元に、鋼材Sの測定面に対してレーザー照射距離Lが一定、かつ鋼材Sの被照射面(測定面)に対するレーザー照射角度が90°となるように、ヘッド21の原点位置から横行位置合わせ、昇降位置合わせおよび旋回(角度)位置合わせを行う(図7A〜図7D参照)。
ここで、レーザードップラー速度計20を利用した測長では、レーザーが鋼材Sの測定面を外れると正常に測長できない。従って、初期位置の設定では、レーザーが最も外れにくい鋼材Sの測定面の中央がレーザー照射位置となるように、ヘッド21を移動させることが望ましい。
(鋼材Sの搬送中、測長中)
また、照射位置制御手段51は、エリアセンサ40によって測定された鋼材Sの蛇行量に従って、鋼材Sに対するレーザードップラー速度計20のレーザー照射位置を制御する。すなわち、照射位置制御手段51は、ライン幅方向における鋼材Sの中央位置の変化に従って、レーザードップラー速度計20のレーザーが鋼材Sの幅方向における同じ位置を照射するように、ライン幅方向におけるレーザー照射位置を変更する。なお、照射位置制御手段51によるレーザードップラー速度計20の照射位置の制御の詳細については後記する(図6参照)。
鋼材長さ算出手段52は、鋼材Sの長さを算出するものである。鋼材長さ算出手段52は、複数の鋼材検出器31,32間の距離と、レーザードップラー速度計20の測定値とに基づいて、鋼材Sの長さを算出する。
鋼材長さ算出手段52は、鋼材固定長と鋼材可変長とを加算することにより鋼材Sの長さを算出する。鋼材固定長とは、図3に示すように、鋼材Sの先端を検出した鋼材検出器31と鋼材Sの尾端を検出した鋼材検出器32との間の距離L1のことである。また、鋼材可変長とは、同図に示すように、鋼材検出器31が鋼材Sの先端を検出してから鋼材検出器32が鋼材Sの尾端を検出するまでの間にレーザードップラー速度計20によって測定された鋼材Sの長さL2のことである。なお、同図では、搬送ラインの最も上流側に配置された鋼材検出器32によって鋼材Sの尾端が検出されているが、鋼材Sの長さが短い場合は、より下流側の鋼材検出器32によって鋼材Sの尾端が検出されることになる。
[鋼材測長方法]
以下、図4〜図7Dを参照しながら、鋼材測長装置1による鋼材測長方法について詳細に説明する。まず、照射位置制御手段51は、図4に示すように、レーザードップラー速度計20の初期位置の設定(図7A〜図7D)を行う(ステップS1)。続いて、搬送テーブルロール10による鋼材Sの搬送を開始するとともに、レーザードップラー速度計20によるレーザー照射を開始する(ステップS2)。
続いて、鋼材Sの先端がエリアセンサ40に到達した場合(ステップS3でYes)、エリアセンサ40による鋼材Sのエッジ検出を開始する(ステップS4)。なお、鋼材Sの先端がエリアセンサ40に到達していない場合(ステップS3でNo)、ステップS3の冒頭に戻る。
続いて、エリアセンサ40は、搬送中の鋼材Sの蛇行量を測定する(ステップS5)。エリアセンサ40は、図5に示すように、エリアセンサ40のDS側の端部から鋼材SのDS側のエッジ部までの距離をA、エリアセンサ40のWS側の端部から鋼材SのWS側のエッジ部までの距離をB、エリアセンサ40のDS側の端部からエリアセンサ40のWS側の端部までの距離をC、エリアセンサ40のWS側の端部から鋼材SのWS側限界位置までの距離をD、鋼材Sの中央位置(以下、鋼材センター位置)をEとした場合、下記式(1)に基づいて鋼材センター位置Eを算出する。なお、この場合、鋼材センター位置の値は、WS側限界位置(搬送基準)から鋼材センター位置までの距離として算出される。
E=B−D+((C−A−B)/2) ・・・式(1)
続いて、照射位置制御手段51は、エリアセンサ40によって測定されたライン幅方向における鋼材センター位置の変化に従って、レーザードップラー速度計20のレーザーが鋼材Sの幅方向における同じ位置を常に照射するように、ライン幅方向におけるレーザー照射位置を変更する(ステップS6)。すなわち、照射位置制御手段51は、鋼材Sの蛇行によってレーザー照射位置が初期位置(図7D参照)からずれないように、ライン幅方向におけるレーザー照射位置を調整する。
照射位置制御手段51は、図6に示すように、鋼材センター位置が変化し、鋼材Sが蛇行している場合、鋼材センター位置に応じてレーザードップラー速度計20のヘッド21をライン幅方向に移動させる。これにより、鋼材Sが蛇行した場合であっても、搬送ライン上における鋼材センター位置をレーザードップラー速度計20に常にフィードバックすることにより、鋼材Sの測定面に対するレーザー照射距離Lおよび角度を一定にすることができる。
ここで、前記したように、レーザードップラー速度計20を利用した測長方法では、鋼材Sの測定面の中央をレーザー照射位置とすることが望ましいが、具体的なレーザー照射位置は搬送される鋼材Sの種類、言い換えると搬送テーブルロール10で搬送される鋼材Sの姿勢によって決定される。
例えば、形状が一定で単純な厚鋼板や、H形鋼等を測定対象とする場合、測定面が水平になるため、レーザー照射位置(鋼材Sの測定面の中央)と、エリアセンサ40によって測定された搬送ライン上における鋼材センター位置とが一致する場合が多い。このような場合、照射位置制御手段51は、エリアセンサ40によって測定された搬送ライン上における鋼材センター位置にレーザー照射位置(ヘッド21の位置)を自動的に追従させる。これにより、レーザードップラー速度計20のレーザーが、鋼材センター位置を常に照射する状態となる。
一方、形状が一定ではなく複雑なNAB等を測定対象とする場合、例えば図7Dに示すように、測定面が傾いているため、レーザー照射位置(鋼材Sの測定面の中央)と、エリアセンサ40によって測定された搬送ライン上における鋼材センター位置とが一致しない場合が多い。このような場合、照射位置制御手段51は、エリアセンサ40によって測定された搬送ライン上における鋼材センター位置の変化量に応じてレーザー照射位置(ヘッド21の位置)をライン幅方向に自動的に移動させる。これにより、レーザードップラー速度計20のレーザーが、鋼材Sの姿勢によって決定されたレーザー照射位置を常に照射する状態となる。
最後に、鋼材長さ算出手段52は、鋼材固定長と鋼材可変長とを加算することにより鋼材Sの長さを算出する(ステップS7)。
以上のような構成を備える鋼材測長装置1およびそれを利用した鋼材測長方法によれば、搬送中の鋼材Sの蛇行量を測定し、その蛇行量に従ってレーザードップラー速度計20のレーザー照射位置を制御するため、搬送中の鋼材Sの蛇行量が大きい場合であっても、測定異常を起こすことなく、鋼材Sの長さを正確に測定することができる。また、オペレータによる鋼材Sの再測定や、測長ミスによる長さ違いの鋼材Sの流出トラブルも防止することができる。
以上、本発明に係る鋼材測長装置および鋼材測長方法について、発明を実施するための形態により具体的に説明したが、本発明の趣旨はこれらの記載に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて広く解釈されなければならない。また、これらの記載に基づいて種々変更、改変等したものも本発明の趣旨に含まれることはいうまでもない。
例えば、前記した鋼材測長装置1は、鋼材Sの製造装置の中に組み込むことも可能である。また、前記した鋼材測長方法は、鋼材Sの製造方法の中で実施することも可能である。
また、前記した鋼材測長装置1では、非接触式のレーザードップラー速度計20を利用して測長を行っていたが、レーザードップラー速度計20の代わりに、例えば接触式のタッチロール式測長器等を用いることも可能である。すなわち、接触式のタッチロール式測長器等を用いた場合であっても、鋼材Sの蛇行量が大きくなると正常に測長できない、という非接触式と共通の問題が生じる。
鋼材測長装置1は、接触式のタッチロール式測長器等を用いた場合においても、搬送中の鋼材Sの蛇行量を測定し、その蛇行量に従ってタッチロール式測長器の接触位置を制御することができる。従って、搬送中の鋼材Sの蛇行量が大きい場合であっても、測定異常を起こすことなく、鋼材Sの長さを正確に測定することができる。
また、前記した鋼材測長装置1では、搬送中の鋼材Sの蛇行量に従って、ライン幅方向におけるレーザー照射位置を変更していたが(図4のステップS5,S6参照)、鋼材Sの蛇行量が小さく、レーザードップラー速度計20で問題なく測長ができる場合は、レーザー照射位置を変更しなくても構わない。すなわち、レーザードップラー速度計20による測長の可否を考慮して鋼材Sの蛇行量に閾値を設け、閾値を超えた場合のみ(蛇行量が一定以上の場合のみ)レーザー照射位置を変更するようにしても構わない。
1,101 鋼材測長装置
10 搬送テーブルロール
20 レーザードップラー速度計
21 ヘッド
31,32 鋼材検出器
40 エリアセンサ(蛇行量測定装置)
50 制御装置
51 照射位置制御手段
52 鋼材長さ算出手段
S 鋼材

Claims (6)

  1. 搬送中の鋼材の長さを測定する鋼材測長装置において、
    搬送中の前記鋼材の所定位置にレーザーを照射することにより、前記鋼材の長さを測定するレーザードップラー速度計と、
    搬送ラインに沿って配置され、搬送中の前記鋼材の先端および尾端を検出する複数の鋼材検出器と、
    前記搬送ラインにおいて前記レーザードップラー速度計の上流側に配置され、前記搬送ラインのライン幅方向における前記鋼材の両端位置に基づいて、搬送中の前記鋼材の蛇行量を測定する蛇行量測定装置と、
    前記鋼材の蛇行量に従って、前記鋼材に対する前記レーザードップラー速度計のレーザー照射位置を制御する照射位置制御手段と、
    前記複数の鋼材検出器間の距離と、前記レーザードップラー速度計の測定値とに基づいて、前記鋼材の長さを算出する鋼材長さ算出手段と、
    を備えることを特徴とする鋼材測長装置。
  2. 前記蛇行量測定装置は、前記レーザードップラー速度計の上流側に配置されたエリアセンサからなり、前記ライン幅方向における前記鋼材の両端位置に基づいて、前記ライン幅方向における前記鋼材の中央位置の変化を前記蛇行量として測定し、
    前記照射位置制御手段は、前記鋼材の中央位置の変化に従って、前記レーザーが前記鋼材の幅方向における同じ位置を照射するように、前記ライン幅方向における前記レーザー照射位置を変更することを特徴とする請求項1に記載の鋼材測長装置。
  3. 前記鋼材長さ算出手段は、前記鋼材の先端を検出した鋼材検出器と前記鋼材の尾端を検出した鋼材検出器との間の距離からなる鋼材固定長と、前記鋼材検出器が前記鋼材の先端を検出してから前記鋼材の尾端を検出するまでの間に前記レーザードップラー速度計によって測定した前記鋼材の長さからなる鋼材可変長と、を加算することにより前記鋼材の長さを算出することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の鋼材測長装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の鋼材測長装置を備えることを特徴とする鋼材の製造装置。
  5. 搬送中の鋼材の長さを測定する鋼材測長方法において、
    レーザードップラー速度計によって、搬送中の前記鋼材の所定位置にレーザーを照射することにより、前記鋼材の長さを測定するステップと、
    搬送ラインに沿って配置された複数の鋼材検出器によって、搬送中の前記鋼材の先端および尾端を検出するステップと、
    前記搬送ラインにおいて前記レーザードップラー速度計の上流側に配置された蛇行量測定装置によって、前記搬送ラインのライン幅方向における前記鋼材の両端位置に基づいて、搬送中の前記鋼材の蛇行量を測定するステップと、
    照射位置制御手段によって、前記鋼材の蛇行量に従って、前記鋼材に対する前記レーザードップラー速度計のレーザー照射位置を制御するステップと、
    鋼材長さ算出手段によって、前記複数の鋼材検出器間の距離と、前記レーザードップラー速度計の測定値とに基づいて、前記鋼材の長さを算出するステップと、
    を含むことを特徴とする鋼材測長方法。
  6. 請求項5に記載の鋼材測長方法を含むことを特徴とする鋼材の製造方法。
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