JP5375663B2 - 熱間長尺材の長さ測定方法および装置 - Google Patents

熱間長尺材の長さ測定方法および装置 Download PDF

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Description

本発明は、搬送ライン上を搬送される熱間長尺材の長さを測定する方法および装置に関し、特に、鋼管の圧延プロセス等で行われる熱間鋼材の搬送工程において該熱間鋼材の長さ測定に用いて好適な、熱間長尺材の長さ測定方法および装置に関する。
鋼管、棒鋼、厚鋼板などの熱間で製造された鋼材の製造ラインでは、搬送中の熱間鋼材の長さを測定することが行われている。この長さ測定には、メジャーリングロールを用いる方法、熱塊検出器(HMD)、光電センサ、あるいは撮像装置を用いる方法が知られている。メジャーリングロールを用いる方法は、外周長が既知のメジャーリングロールを搬送中の被測定材に接触させて、回転数から鋼材の長さを算出する方法である。また、熱塊検出器、光電センサ、撮像装置を用いる方法は、被測定材の長さ方向を搬送方向として搬送ライン上を搬送される被測定材について、熱塊検出器(HMD)や、光電センサ、あるいは、撮像装置により先端および尾端の検出を行い、さらに、先端および尾端の検出タイミングの間の熱間鋼材の搬送量をタイマーおよび搬送ロールのロール周速から求めることで、熱間鋼材の長さを算出することで行われる。
例えば、特許文献1には、熱間鋼管の先端部をリニアアレイカメラによって検出し、これと同時に熱間鋼管の後端部を熱塊検出器によって検出し、これらの検出信号に基づいて鋼管の長さを非接触で測定する方法が開示されている。
また、特許文献2には、搬送経路直上に搬送方向に沿って所定間隔で一列に、かつ、撮像装置の各視野を隙間が生じないように複数の撮像装置を配置し、撮像装置により被搬送材の長さを測定するようにした被搬送材の測長装置が開示されている。
特開昭60−169704号公報 実開昭63−83609号公報
しかしながら、測定対象が熱間鋼材であり1000℃を超えるような場合があることを考慮すると、メジャーリングロールのような接触式の検出器を使用するのは、耐久性、保全性を考慮すると好ましくない。また、熱間圧延後の熱間鋼材では、熱間鋼材の先端や尾端から炎が噴出していることがあり、熱塊検出器により先端および尾端を検出する方法では、この炎を検知してしまうため正確に熱間鋼材の先端の検出、尾端の検出が行えない場合があるという問題がある。光電センサにより先端および尾端を検出する方法では、搬送ラインを挟んで投光器と受光器とを配置する必要があるが、圧延ライン等では搬送設備等の設備配列の制約から、投光器と受光器の双方を配置するスペースの確保が困難な場合もある。また、光電センサによる方法では、マンドレルミル等の鋼管内部にバー(圧延工具)が挿入された鋼材を被測定材とする場合には、適用できないという問題もある。
また、特許文献2に記載されているような撮像装置を搬送経路に沿って複数台配置する方法では、多数の撮像装置が必要となり設備コストが高くなるという問題や、設備配列の制約からも、設置スペースの確保が困難な場合もある。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、熱間鋼管等の熱間長尺材の長さを搬送ライン上にて測定する方法および装置について、被測定材の先端および尾端を精度よく検出することができ、かつ、先端検出から尾端検出までの間の被測定材の搬送量を非接触で測定することができ、さらに、設備の設置スペース上の制約についても大幅に改善でき、かつ、例えばバーが挿入された熱間鋼管についても鋼管の長さの測定が可能である方法および装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明者らは、鉄鋼の製造プロセスにおいて多く用いられている放射温度計を、被測定材となる熱間長尺材の先端および尾端の検出に用い、さらに、先端検出から尾端検出までの間の熱間長尺材の搬送量をレーザドップラー速度計による搬送速度の測定結果にもとづき求めることで、上述した熱塊検出器による先端および尾端の検知の際の問題が解決でき、かつ、安定して高精度の長さ測定が可能となるとの着想に至り、本発明を完成させた。
すなわち、本発明の要旨構成は以下のとおりである。
(1) 熱間長尺材をその長さ方向を搬送方向として搬送ライン上を搬送し、該熱間長尺材を被測定材としてその長さ測定する熱間長尺材の長さ測定方法において、前記搬送ライン上の被測定材の温度を測定する放射温度計を設け、前記被測定材が該放射温度計の位置を通過する際の該放射温度計による温度検出値の時間変化から求めた放射温度計の視野占有率にもとづいて、前記被測定材の先端および尾端を検知し、該放射温度計の先端検知時刻t1と尾端検知時刻t2との時間差の間の被測定材の搬送速度をレーザドップラー速度計により測定し、搬送速度の測定結果から先端検知時刻t1と尾端検知時刻t2との間の被測定材の搬送量を求め、該搬送量にもとづき被測定材の長さを算出することを特徴とする熱間長尺材の長さ測定方法。
(2) 前記放射温度計として、搬送ラインに沿って所定距離Lspanの間隔で2つの放射温度計を設け、下流側の放射温度計が前記被測定材の先端を検知した時刻t1と上流側の放射温度計が前記被測定材の尾端を検知した時刻t2との時間差の間の被測定材の搬送量、および、前記距離Lspanにもとづき、被測定材の長さを算出することを特徴とする上記(1)に記載の熱間長尺材の長さ測定方法。
(3) 先端検知時刻t1を算出するための視野占有率の値と、尾端検知時刻t2を算出するための視野占有率の値との合計が100%であることを特徴とする上記(1)または(2)に記載の熱間長尺材の長さ測定方法。
(4) 熱間長尺材をその長手方向を搬送方向として搬送ライン上を搬送し、該熱間長尺材を被測定材としてその長さを測定する熱間長尺材の長さ測定装置であって、該搬送ライン上の被測定材の温度を測定する放射温度計と、被測定材の搬送速度を測定するレーザドップラー速度計と、該放射温度計による温度検出値の時間変化から求めた放射温度計の視野占有率にもとづき前記被測定材の先端および尾端が前記放射温度計の位置を通過した時刻をそれぞれ先端検知時刻、尾端検知時刻として求め、該先端検知時刻、尾端検知時刻との時間差の間の被測定材の搬送量を前記レーザドップラー速度計の測定結果から求め、該搬送量にもとづき被測定材の長さを算出する長さ算出手段とを有することを特徴とする熱間長尺材の長さ測定装置。
(5) 前記放射温度計として、搬送ラインに沿って所定の距離Lspanの間隔で2つの放射温度計が設置されてなり、前記長さ算出手段は、前記時間差の間の被測定材の搬送量および前記距離Lspanにもとづき被測定材の長さを算出することを特徴とする上記(4)に記載の熱間長尺材の長さ測定装置。
(6) 先端検知時刻を算出するための視野占有率の値と、尾端検知時刻を算出するための視野占有率の値との合計が100%であることを特徴とする上記(4)または(5)に記載の熱間長尺材の長さ測定装置。
本発明によれば、被測定材である熱間長尺材の先端および尾端の検出器としては、1台あるいは2台の放射温度計を設置すればよく、設備の設置スペースの確保は容易である。また、放射温度計による温度測定結果にもとづいて、被測定材の先端および尾端の検出を行うので、熱塊検出器(HMD)を用いた場合のように、被測定材の先端あるいは尾端から出る炎の影響で先端または尾端を誤検出することがなく、安定した先端および尾端の検出が可能となる。さらに、放射温度計および先端検出時刻と尾端検出時刻との間の被測定材の搬送量を求めるためのレーザドップラー速度計のいずれも非接触で測定が行えるので、1000℃を超えるような高温の被測定材に対する測定を行ったとしても、耐久性、保全性の観点からも問題ない。よって、高精度に安定して被測定材の長さ測定を行うことが可能となる。
本発明の第1の実施形態に係る熱間長尺材の長さ測定装置の装置構成を示す概略図である。 放射温度計により測定される温度の経時変化を示すグラフである。 放射温度計により測定される温度の経時変化を示すグラフであり、先端検出時を示す。 鋼管が放射温度計の視野を占める割合(視野占有率)を説明する模式図である。 放射温度計により測定される温度の経時変化を示すグラフであり、尾端検出時を示す。 鋼管が放射温度計の視野を占める割合(視野占有率)を説明する模式図である。 本発明の第2の実施形態に係る熱間長尺材の長さ測定装置の装置構成を示す概略図である。 放射温度計により測定される温度の経時変化を示すグラフである。 測定精度のヒストグラムである。
以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態である熱間長尺材の長さ測定方法を実施するための装置構成の一例を示す概略図である。なお、本実施形態において、被測定材である熱間長尺材1が熱間鋼管(以下単に鋼管1という)である場合を例として説明する。
搬送ライン2は、鋼管1を複数のローラ2aからなる搬送テーブルにより鋼管1の長さ方向を搬送方向ASとして搬送するものである。搬送ライン2には鋼管1の温度を測定する放射温度計3が上部に設置してあり、その測定視野を下方に向けてある。放射温度計3は、鋼管1から放射される赤外線や可視光線の強度を測定して、鋼管の温度を測定する公知の非接触温度計である。
図2は、放射温度計3の位置を鋼管1が通過する際の温度測定結果を示すグラフであり、横軸は時間、縦軸は温度を示す。鋼管1の先端1aが放射温度計の直下を通過する際に急激に温度測定値が上昇し、その後、鋼管1が放射温度計直下にある間は測定値が高い値を示し続け、鋼管1の尾端1bが放射温度計3の直下を通過する際に急激に温度測定値が降下する。
この、温度測定値の急激な上昇がある時点、および温度測定値の急激な下降を読み取ることで、鋼管1の先端1aおよび尾端1bの検知を行うことができる。
放射温度計3の近傍にはレーザドップラー速度計4が配置されている。レーザドップラー速度計は、2本のレーザを被測定材1の搬送方向の上流側と下流側とから照射し、被測定材からの反射する散乱光を受光器で受け、受光した散乱光の波長変化から被測定材の速度を求めるものであり、非接触で搬送中の被測定材の搬送速度を測定することが可能である。レーザドップラー速度計4については公知のものが適用できるので詳細は省略する。
符号5は、放射温度計3による温度測定値およびレーザドップラー速度計4による速度測定値にもとづき、鋼管1の長さを算出する算出手段である。
以下、算出手段5による鋼管1の長さの算出方法について説明する。算出手段4は、放射温度計3による温度測定値を記録し、図2における温度測定値が急激に上昇した時点の時刻t1、および、急激に下降した時点の時刻t2を、それぞれ先端検知時刻t1、尾端検知時刻t2として記録する。レーザドップラー速度計4による速度測定値は、算出手段5に送られるよう構成されており、算出手段5は各時刻での搬送速度測定値vを記録している、そして、搬送速度の測定結果、すなわち搬送速度測定値の時間変化v(t)から、先端検知時刻t1と尾端検知時刻t2との時間差間の鋼管1の搬送量Lを下式(1)により求め、この搬送量Lを鋼管1の長さ測定値とする。
Figure 0005375663
次に、算出手段5が行う、先端検知時刻t1、尾端検知時刻t2の決定方法の好適例について説明する。
算出手段5は、前述の図2に示したグラフの元データとなる、各時間tにおける温度測定値Tを記録する。そして、算出手段5は、温度測定値の経時変化から先端検知時刻t1および尾端検知時刻t2を決定する。
図3は、温度測定値の経時変化を先端通過時について詳細に示したグラフである。図4は、図3中のA点、B点、C点における放射温度計3の視野7内の鋼管1の先端1aの位置を示す模式図であり、図4(a)はA点に、図4(b)はB点に、図4(c)はC点にそれぞれ対応する。図4(a)に示すように、鋼管1の先端1aが放射温度計3の視野内に入ると、温度測定値が上昇し始める(図3中のA点)。そして、鋼管1の搬送を続けると図4(a)→(b)→(c)のように、放射温度計の視野7内に鋼管1の面積が占める割合(以下、視野占有率という)が増加していき、それに伴って温度測定値は、図3のA点→B点→C点のように上昇し、視野占有率が100%となった時点で、温度測定値の急激な上昇は止まる。視野占有率が100%となったとき(C点)は急激な温度上昇が止まる時であるから、温度変化の波形から読み取ることができる。そして、この視野占有率が100%となった時点における温度測定値θmから、視野占有率が50%である時の測定温度を計算により求める。視野占有率が50%の時は、先端1aが放射温度計の視野中心にある時点であること意味する。視野内での視野占有率と、その占有率によって測定される温度測定値θとの関係は、下式(2)で表すことができる。
Figure 0005375663
したがって、温度変化の波形から、急激な温度上昇が停止した時点での温度測定値を視野占有率100%での温度測定値θmとし、このθmの値と視野占有率S=50%とを上記式(1)に代入すれば、視野占有率50%における温度θを算出することができる。そして、視野占有率が50%のときの温度となった時刻t1を図3に示す温度変化の波形から読み取り、これを先端検知時刻t1とする。
図5は、温度測定値の経時変化を尾端通過時について詳細に示したグラフである。図6は、図5中のD点、E点、F点における放射温度計の視野7内の鋼管の尾端1bの位置を示す模式図であり、図6(a)はD点に、図6(b)はE点に、図6(c)はF点にそれぞれ対応する。図6(a)に示すように、鋼管1の尾端1bが放射温度計3の視野内に入る直前までは、視野占有率は100%である。そして、尾端1bが放射温度計3の視野内に入ると温度測定値が下降し始め、鋼管1の搬送を続けると図6(a)→(b)→(c)のように、視野占有率が減少していき、それに伴って温度測定値は図5のD点→E点→F点のように下降し、視野占有率が0%となった時点で、温度測定値の急激な下降は止まる。視野占有率が100%から下がり始めるとき(図5中のD点)は急激な温度下降が始まる時であるから、温度変化の波形から読み取ることができる。そして、この視野占有率が100%から下がり始める時点における温度測定値θmから、視野占有率50%である時の測定温度を計算により求める。視野占有率50%の時は、尾端1bが放射温度計の視野中心にある時点であることを意味する。視野内での視野占有率と、その占有率によって測定される温度測定値θとの関係は、上記式(1)で表すことができるから、温度下降が始まった時点での温度測定値を視野占有率100%での温度測定値θmとし、先端検知時間t1を求めた時と同様に、視野占有率50%のときの温度を求め、この温度となった時刻t2を温度変化の波形から読み取り、これを尾端検知時刻t2とする。
なお、以上説明した例では、先端1aおよび尾端1bが放射温度計3の視野中心に位置した時をそれぞれ先端検知時刻t1、尾端検知時刻t2とするために、視野占有率が50%になった時間を求めるようにしているが、例えば、尾端検知時刻t1を視野占有率30%の時刻とし、先端検知時刻t2を視野占有率70%の時刻としてもよい。先端検知時刻t1を算出するための視野占有率の値と、尾端検知時刻t2を算出するための視野占有率の値との合計が100%となっていればよい。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。図7は、本発明の第2の実施形態である熱間長尺材の長さ測定方法を実施するための装置構成の一例を示す概略図である。なお、本実施形態においても、被測定材である熱間長尺材1が熱間鋼管(以下単に鋼管1という)である場合を例として説明する。また、第1の実施形態と同一の部分については同じ符号を付して説明を省略する。
第2の実施形態では、第1の実施形態に対して、放射温度計を搬送ラインに2つ設け、レーザドップラー速度計は2つの放射温度計の間に設けている点が異なっている。すなわち、搬送ライン2に沿って、放射温度計3aと放射温度計3bを設けており、それらの間隔は既知の値Lspanとしてある。そして、下流側の放射温度計3aで鋼管1の先端1aを検出し、上流側の放射温度計3bで鋼管1の尾端1bを検出することにしている。図7では、鋼管1の尾端1bが下流側の放射温度計3bの位置にある場合を示している。また、レーザドップラー速度計4は、放射温度計3aと放射温度計3bとの間にあり、搬送ライン2上を搬送される被測定材の搬送速度を測定可能となっている。
図8は、図7に示した装置を鋼管1が通過した際の放射温度計3aおよび放射温度計3bの温度測定値の経時変化を示すものであり、(a)は鋼管1の長さLpipeが2つの放射温度計3a、3b間の距離Lspanよりも長い場合を、(b)は鋼管1の長さLpipeが2つの放射温度計3a、3b間の距離Lspanよりも短い場合を示す。
放射温度計3bは放射温度計3aよりも距離Lspanだけ上流側にあるから、温度測定値は、Lspan分の搬送時間だけ放射温度計3bの測定値が放射温度計3aの測定値よりも先に立ち上がる。
算出手段5は、放射温度計3aによる先端検知時刻t1、放射温度計3bによる尾端検出時刻t2を記録する。先端検知時刻t1、尾端検知時刻t2の決定方法は、上述の第1の実施形態と同様に行う。図8(a)に示すように、放射温度計3aによる先端検知時刻t1が放射温度計3bによる尾端検知時刻t2よりも早い場合、すなわち、t1<t2である場合には、図7に示すように、鋼管1の長さLpipeがLspanよりも長いということであるから、t1とt2との時間差の間の搬送量LをLspanに加えることにより鋼管1の長さLpipeが求まる。逆に、図8(b)に示すように、放射温度計3aによる先端検知時刻t1が放射温度計3bによる尾端検知時刻t2よりも遅い場合、すなわち、t1>t2である場合には、鋼管1の長さLpipeがLspanよりも短いということであるから、t1とt2との時間差の間の搬送量LをLspanから減じることにより鋼管1の長さLpipeが求まる。放射温度計3aによる先端検知時刻t1が放射温度計3bによる尾端検知時刻t2と同時である場合、すなわち、t1=t2である場合には、鋼管1の長さLpipe=Lspanであるということになる。
したがって、第1の実施形態の場合と同様にレーザドップラー速度計4による速度測定値の時間変化v(t)から、上述の式(1)を用いて求めたLと、Lspanの値から、以下の式より、鋼管1の長さLpipeを算出する。
Lpipe=Lspan+L
本発明例として、上述の第2の実施形態に示した熱間長尺材の長さ測定装置を、シームレス管製造ラインのマンドレルミルの出側に設置し、バーが挿入された長さ4140mm〜8000mmのシームレス鋼管について長さ測定を行った。
また、比較例として、上述の第2の実施形態において放射温度計3a、3bの代わりに、熱塊検出器(HMD)を使用した既設の長さ測定装置にて長さ測定を行った。
測定後の鋼管について、メジャーを用いて実測して正確な長さ(実測値)を求め、本発明例あるいは比較例での測定値から実測値を減じた値を測定精度とした。
図9に、測定精度のヒストグラムを示す。本発明例(新長さ計)では、測定精度が±60mm以内に収まっているのに対し、比較例(既設長さ計)では、測定精度が±140mm以内となっており、測定精度がばらついていることがわかる。
表1に、前記測定精度データの、各長さ毎のN数と標準偏差σを示す。本発明例では比較例に対して標準偏差が格段に小さくなっており、このことからも測定精度が高いことがわかる。
Figure 0005375663
本発明は、熱間鋼管の長さ測定に限らず、鋼板、棒鋼等の鋼管以外の熱間長尺材の長さの測定に広く適用することができる。また、バーが挿入された鋼管である場合にも長さ測定が可能となり、マンドレルミルにおける搬送ラインに適用することも可能である。
1 鋼管(熱間長尺材、被測定材)
1a 鋼管の先端
1b 鋼管の尾端
2 搬送ライン
3 放射温度計
3a 下流側の放射温度計
3b 上流側の放射温度計
4 レーザドップラー速度計
5 算出手段
7 放射温度計の視野

Claims (6)

  1. 熱間長尺材をその長さ方向を搬送方向として搬送ライン上を搬送し、該熱間長尺材を被測定材としてその長さ測定する熱間長尺材の長さ測定方法において、
    前記搬送ライン上の被測定材の温度を測定する放射温度計を設け、
    前記被測定材が該放射温度計の位置を通過する際の該放射温度計による温度検出値の時間変化から求めた放射温度計の視野占有率にもとづいて、前記被測定材の先端および尾端を検知し、該放射温度計の先端検知時刻t1と尾端検知時刻t2との時間差の間の被測定材の搬送速度をレーザドップラー速度計により測定し、搬送速度の測定結果から先端検知時刻t1と尾端検知時刻t2との間の被測定材の搬送量を求め、該搬送量にもとづき被測定材の長さを算出することを特徴とする熱間長尺材の長さ測定方法。
  2. 前記放射温度計として、搬送ラインに沿って所定距離Lspanの間隔で2つの放射温度計を設け、
    下流側の放射温度計が前記被測定材の先端を検知した時刻t1と上流側の放射温度計が前記被測定材の尾端を検知した時刻t2との時間差の間の被測定材の搬送量、および、前記距離Lspanにもとづき、被測定材の長さを算出することを特徴とする請求項に記載の熱間長尺材の長さ測定方法。
  3. 先端検知時刻t1を算出するための視野占有率の値と、尾端検知時刻t2を算出するための視野占有率の値との合計が100%であることを特徴とする請求項1または2に記載の熱間長尺材の長さ測定方法。
  4. 熱間長尺材をその長手方向を搬送方向として搬送ライン上を搬送し、該熱間長尺材を被測定材としてその長さを測定する熱間長尺材の長さ測定装置であって、
    該搬送ライン上の被測定材の温度を測定する放射温度計と、
    被測定材の搬送速度を測定するレーザドップラー速度計と、
    該放射温度計による温度検出値の時間変化から求めた放射温度計の視野占有率にもとづき前記被測定材の先端および尾端が前記放射温度計の位置を通過した時刻をそれぞれ先端検知時刻、尾端検知時刻として求め、
    該先端検知時刻、尾端検知時刻との時間差の間の被測定材の搬送量を前記レーザドップラー速度計の測定結果から求め、該搬送量にもとづき被測定材の長さを算出する長さ算出手段とを有することを特徴とする熱間長尺材の長さ測定装置。
  5. 前記放射温度計として、搬送ラインに沿って所定の距離Lspanの間隔で2つの放射温度計が設置されてなり、
    前記長さ算出手段は、前記時間差の間の被測定材の搬送量および前記距離Lspanにもとづき被測定材の長さを算出することを特徴とする請求項に記載の熱間長尺材の長さ測定装置。
  6. 先端検知時刻を算出するための視野占有率の値と、尾端検知時刻を算出するための視野占有率の値との合計が100%であることを特徴とする請求項4または5に記載の熱間長尺材の長さ測定装置。
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