JP2017150648A - 直動装置用給脂装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】手動で潤滑剤を供給する面倒がなく、しかも適切なタイミングで潤滑剤を供給することが可能な直動装置用給脂装置を提供する。【解決手段】直動案内装置1のスライダ4やボールねじ装置2のボールねじナット7といった移動体の移動方向に向けて開口し且つ移動体内部の潤滑剤供給路14、16を介して転動体5、8に潤滑剤を供給するための潤滑剤受給口19を設けると共に、移動体の移動に伴って潤滑剤受給口19が当接する潤滑剤供給口21と、潤滑剤供給口21に供給する潤滑剤を貯留する潤滑剤タンク20を設ける。制御装置13は、移動体の移動距離又は移動時間が給脂規定値になったときに移動体を規定位置に移動して潤滑剤受給口19を潤滑剤供給口21に当接し、その状態でポンプPによって加圧された潤滑剤タンク20内の潤滑剤を潤滑剤供給口21から潤滑剤受給口19を経て移動体内の転動体5、8に供給する。【選択図】図1

Description

本発明は直動装置にグリースなどの潤滑剤を供給する直動装置用給脂装置に関するものであり、例えば工作機械で被加工物(ワーク)の移動・位置決めなどに用いられる直動装置などに好適なものである。
直動装置は、例えば工作機械において被加工物を直線的に移動し、位置決めを行う場合などに使用される。このような直動装置は、例えば直動案内装置とボールねじ装置の組合せで構成される。直動案内装置は、案内レールに沿って移動可能となるようにスライダを案内レールに跨架し、スライダと案内レールとの間で複数の転動体を転動させることでスライダを案内レールに沿って滑らかに移動させる。直動案内装置における複数の転動体はスライダの内部で循環しながらスライダと案内レールとの間で転動する。また、ボールねじ装置は、ボールねじ軸の外周部に形成されたボールねじ溝とボールねじナットの内周部に形成されたボールねじ溝の間に複数の転動体を介装し、ボールねじ軸とボールねじナットの間で複数の転動体を転動させることで両者を滑らかに回転・移動させる。ボールねじ装置における複数の転動体はボールねじナットの内部で循環しながらボールねじナットとボールねじ軸との間で転動する。例えば転動体にかかる負荷が大きい場合などには、転動体をグリースなどの潤滑剤で潤滑することが好ましい。潤滑剤は、例えばスライダやボールねじナットの内部に設けられた潤滑剤供給路を介して転動体に供給される。このように転動体を潤滑する潤滑剤を外部から供給する技術としては、例えば下記特許文献1や特許文献2に記載されるものがある。これらの先行技術は、何れもスライダやボールねじナットの内部に設けられた潤滑剤供給路に連通する潤滑剤受給口をそれらの外部に設け、その潤滑剤受給口にグリースなどの潤滑剤を手動で供給するものである。
特開2010−190363号公報 特開2014−43892号公報
しかしながら、前述した先行技術に記載される潤滑剤給脂方法では、オペレータが手動で潤滑剤を供給しなければならないという面倒がある。また、このように手動で潤滑剤を供給する場合、必ずしも適切なタイミングで潤滑剤を供給できるとは限らない。
本発明は、上記のような問題点に着目してなされたものであり、手動で潤滑剤を供給する面倒がなく、しかも適切なタイミングで潤滑剤を供給することが可能な直動装置用給脂装置を提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するために、本発明の一態様によれば、案内部材が移動体の移動方向に向けて配設され、移動体の内部で循環する複数の転動体の転動によって移動体が案内部材に沿って移動する直動装置にあって転動体に潤滑剤を供給する給脂装置であって、移動体の移動方向に向けて開口し、移動体内部の潤滑剤供給路を介して転動体に潤滑剤を供給するための潤滑剤受給口と、移動体の移動に伴って潤滑剤受給口が当接する潤滑剤供給口と、潤滑剤供給口に供給する潤滑剤を貯留する潤滑剤タンクと、潤滑剤タンク内の潤滑剤を加圧する加圧機構と、移動体の移動距離又は移動時間が規定値になったときに移動体を規定位置に移動して潤滑剤受給口を潤滑剤供給口に当接し、その状態で加圧機構によって加圧された潤滑剤タンク内の潤滑剤を潤滑剤供給口から潤滑剤受給口を経て移動体内の転動体に供給する制御装置と、を備えた直動装置用給脂装置が提供される。
本発明によれば、手動で潤滑剤を供給する面倒がなく、且つ適切なタイミングで潤滑剤を供給することができる。
本発明の直動装置の第1実施形態を示す平面図である。 図1の直動装置の断面図である。 図1の直動装置に用いられた直動案内装置の斜視図である。 図3の直動案内装置の断面図である。 図3のスライダに形成された潤滑剤供給路の平面図である。 図5の潤滑剤供給路の断面図である。 図1の直動装置に用いられたボールねじ装置の平面図である。 図7のボールねじナットに形成された潤滑剤供給路の断面図である。 図1の直動装置に設けられた潤滑剤受給口、潤滑剤供給口、潤滑剤タンクの説明図である。 図1の直動装置の制御装置で行われる演算処理のフローチャートである。 本発明の直動装置の第2実施形態を示す平面図である。
以下に示す実施の形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された請求項が規定する技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
以下、本発明の実施形態に係る直動装置について図面を参照しながら説明する。図1は、この実施形態の直動装置の平面図、図2は、図1の直動装置の断面図である。この実施形態の直動装置は、例えば工作機械において、被加工物(ワーク)の移動・位置決めに用いられるものである。この直動装置は、2個1セットの直動案内装置1とボールねじ装置2で構成されている。この実施形態では、直動案内装置1の断面略角形の案内レール3は、例えば工作機械の治具ベース9の同一水平面上で予め設定された水平方向に2本平行に配設されている。これらの案内レール3上には、断面形状がほぼコ字状のスライダ4が各案内レール3に2機ずつ、各案内レール3の長手方向に相対移動可能に跨架されている。これら各スライダ4と案内レール3の間には、後述のように複数の転動体(図4参照)5が介装され、これらの転動体5が転動することで各スライダ4は案内レール3の転走面に沿って滑らかに移動する。なお、転動体5は、各スライダ4の内部を通って案内レール3の転走面に循環される。即ち、直動案内装置1のスライダ4が本発明の移動体に相当し、案内レール3が案内部材に相当する。
案内レール3の夫々に2機ずつ配置された計4機のスライダ4は、例えば比較的厚さの大きい金属製平板からなるスライド部材10の下面に固定される。このスライド部材10の上部には、例えば被加工物を保持する治具が搭載され、この治具が被加工物の保持部を構成し、スライド部材10はテーブルを構成する。従って、スライド部材10は被加工物保持部の底板部材を構成する。このスライド部材10の下面のうち、2本の案内レール3の中間部分からは下方向きに垂直板部材11が立設され、この垂直板部材11にボールねじ装置2のボールねじナット7が取付けられている。ボールねじナット7の軸線方向は、案内レール3の配設方向と平行である。このボールねじナット7には、複数の転動体(図8参照)8を介して、ボールねじ軸6が螺合されている。ボールねじ装置2は、ボールねじ軸6及びボールねじナット7に形成されているボール溝を転走面として、ボールからなる転動体8が転動することにより、滑らかに回転し且つボールねじ軸6又はボールねじナット7がねじの推力によって軸線方向に移動する。即ち、ボールねじ装置2のボールねじナット7も本発明の移動体に相当し、ボールねじ軸6は案内部材に相当する。
このボールねじ軸6の両端部は夫々、軸受12によって回転可能に支持されている。また、このボールねじ軸6の図1の右方端部には、駆動源であるモータMが接続されている。即ち、ボールねじ装置2は、スライド部材10とモータMを接続している。これにより、モータMによってボールねじ装置2のボールねじ軸6が回転されると、ねじの推力によってボールねじナット7が図1の矢印方向に往復直進移動し、これに伴ってスライド部材10が図1の矢印方向に往復直進移動する。このとき、スライド部材10はスライダ4及び案内レール3で構成される直動案内装置1によって滑らかに案内される。そして、モータMによるボールねじ装置2のボールねじ軸6の回転を停止すると、その位置でボールねじナット7及びスライド部材10が停止し、被加工物が位置決めされる。このモータMや後述するポンプPは、制御装置13によって制御される。
図3は、図1の直動装置に用いられた直動案内装置1の斜視図、図4は、図3の直動案内装置1の断面図である。案内レール3の上面51と幅方向両側面52が交差する稜部には、断面略1/4円弧形状の凹溝からなる案内レール側上部転動体軌道面53が形成されている。また、案内レール3の幅方向両側面52の上下方向略中央部には、断面略半円形状の凹溝からなる案内レール側中央部転動体軌道面54が形成されている。また、スライダ4は、案内レール3の幅方向両側面52に対向して配置される2つの脚部55と、両脚部55を連結して案内レール3の上面51に対向する胴部56を有する。つまり、このスライダ4は、両脚部55の間に案内レール3を挟み且つ案内レール3の上方に胴部56を搭載するようにして案内レール3に跨架されている。
このスライダ4は、金属製のスライダ本体部57と、そのスライダ移動方向両端部に取付けられた樹脂製のエンドキャップ58を備えて構成される。更にエンドキャップ58のスライダ移動方向両端部には、案内レール3の外面に摺接してスライダ4との隙間を密閉するサイドシール59が取付けられている。また、スライダ4の脚部55の下端部には、案内レール3の外面に摺接してスライダ4との隙間を密閉するアンダーシール64が装着されている。これらサイドシール59やアンダーシール64は、スライダ4の外面への異物の侵入を防止すると共に転動体5に供給される潤滑剤の外部への漏出を防止する。
スライダ本体部57の両脚部55には、内側面の角部及び上下方向略中央部に、案内レール3の案内レール側上部転動体軌道面53及び案内レール側中央部転動体軌道面54の夫々に対向する断面略半円形状のスライダ側上部転動体軌道面60及びスライダ側中央部転動体軌道面61が形成されている。そのため、案内レール側上部転動体軌道面53とスライダ側上部転動体軌道面60の間、並びに案内レール側中央部転動体軌道面54とスライダ側中央部転動体軌道面61の間の夫々に、上部及び中央部転動体転動通路62が形成される。この上部及び中央部転動体転動通路62内に複数の転動体5が転動自在に充填されており、この上部及び中央部転動体転動通路62内で転動体5が転動することにより、スライダ4が案内レール3に沿って滑らかに移動する。
スライダ本体部57の両脚部55には、その内部の上部及び下部に、上部及び中央部転動体転動通路62と平行な断面円形形状の上部及び下部戻し通路63が形成されている。また、エンドキャップ58のスライダ本体部当接面には、上部の転動体転動通路62と上部の戻し通路63、又は中央部の転動体転動通路62と下部の戻し通路63を夫々連通する図示しない方向転換路が形成されている。従って、上部及び下部戻し通路63と方向転換路によって、上部及び中央部転動体転動通路62の夫々に転動体循環路が形成され、これにより上部及び中央部転動体転動通路62内の転動体5は、スライダ4の内部に形成されている夫々の転動体循環路を経て循環される。
図5は、図3のスライダ4の内部に形成されたスライダ潤滑剤供給路14の平面図、図6は、図5のスライダ潤滑剤供給路14の断面図である。このスライダ4には、グリースなどの潤滑剤を転動体5に供給するためのスライダ潤滑剤供給路14が形成されている。このスライダ潤滑剤供給路14は、図5、図6に示すように、潤滑剤をスライダ4の内部に導入するための潤滑剤導入路71と、潤滑剤導入路71から導入された潤滑剤を転動体5に供給する複数の潤滑剤吐出口73と、潤滑剤導入路71と潤滑剤吐出口73を連通する潤滑剤連通路72を備えて構成される。潤滑剤導入路71は、スライダ本体部57の一方の脚部55の外面に開口しており、この開口部からスライダ4の内部に潤滑剤を導入する。なお、この潤滑剤導入路71は、スライダ本体部57の一方の脚部55からスライダ本体部57の胴部56の中央部に向けて形成され、その胴部56の中央部から胴部56の下面に向けて屈曲し、その胴部56の下面に開口している。
一方、スライダ4の胴部56の下面には、案内レール3の長手方向に長手な長方形板状の連通路形成部材70がねじ部材74を介して取付けられている。そのため、この連通路形成部材70は、案内レール3の上面51とスライダ本体部57の胴部56との間に配置される。この連通路形成部材70に潤滑剤連通路72や潤滑剤吐出口73が形成されている。具体的には、図6に示す連通路形成部材70の上面、つまりスライダ本体部57の胴部56に当接する面に溝を形成し、この溝がスライダ本体部57の胴部56で覆われて潤滑剤連通路72や潤滑剤吐出口73を構成する。潤滑剤連通路72を構成する溝は、連通路形成部材70の上面中央部から連通路形成部材長手方向両方向に形成され、更に二股に分かれて連通路形成部材幅方向両方向に形成され、更に二股に分かれて連通路形成部材長手方向両方向に形成され、最終的に連通路形成部材幅方向端部に向けて形成されて、その幅方向端部に開口する。この開口部が潤滑剤吐出口73を構成する。従って、連通路形成部材70に形成された潤滑剤吐出口73は、上部の転動体転動通路62の近傍に開口している。また、潤滑剤連通路72の連通路形成部材上面中央部開口部は、潤滑剤導入路71に接続される。なお、スライダ4の内部に形成されているスライダ潤滑剤供給路14の潤滑剤導入路71には、後述するように配管部材15が接続されている。
図7は、図1の直動装置に用いられたボールねじ装置2の平面図、図8は、図7のボールねじナット7に形成されたボールねじナット潤滑剤供給路16を示す断面図である。前述したように、ボールねじ軸6の外周面には、断面略半円形状のねじ軸側ボール溝81が螺旋状に形成されている。同様に、ボールねじナット7の内周面には、断面略半円形状のナット側ボール溝82が、ねじ軸側ボール溝81に対向するように形成されている。このねじ軸側ボール溝81とナット側ボール溝82によって、断面略円形形状の転動体転動通路80が形成され、この転動体転動通路80内に複数の転動体(ボール)8が介装されている。また、ボールねじナット7の肉厚部分には、ボールねじ軸6を跨いで対をなす循環穴83が形成されている。これらの循環穴83は、軸線が転動体転動通路80の接線方向に設定され且つ外部に開口している。また、対をなす循環穴83はボールねじ軸6の軸線方向に離して形成されている。そして、対をなす循環穴83は、略U字形状の転動体チューブ84によって連結されており、これら循環穴83と転動体チューブ84によって転動体循環路85が形成されている。これにより転動体転動通路80内の転動体8は、ボールねじナット7の内部に形成されている転動体循環路85を経て循環される。
また、ボールねじナット7には、軸線方向一方の端部に設けられたフランジ部7aから内周面に到達するボールねじナット潤滑剤供給路16が形成されている。このボールねじナット潤滑剤供給路16に供給されたグリースなどの潤滑剤は、ボールねじナット7の内周面に到達して、転動体転動通路80内の転動体8を潤滑する。なお、このボールねじナット7のボールねじナット潤滑剤供給路16のフランジ部開口部には、後述するように配管部材15が接続されている。また、ボールねじナット7の軸線方向端部には、ボールねじ軸6の外周面に摺接して潤滑剤の外部への漏出を防止するシール部材86が取付けられている。
スライダ潤滑剤供給路14に接続されている配管部材15やボールねじナット潤滑剤供給路16に接続されている配管部材15は、図1に示すように、ボールねじナット7の軸線方向先方で統合され、更にボールねじナット7の軸線方向先方に延長されている。そして、図9に示すように、この延長された配管部材15が、スライド部材10から下方に突設された接続板部材17に接続され、その接続部分にグリースニップル18が取付けられて潤滑剤受給口を形成している。このグリースニップル18は、図示しない取付穴にねじ込むねじ部と潤滑剤受給口19が直線上に配置されており、潤滑剤受給口19にはボール91が配置されている。このボール91は、スプリング92によって押圧されることで潤滑剤受給口19を閉塞しており、加圧された潤滑剤がボール91に供給されると、スプリング92が収縮して潤滑剤受給口19が開口し、潤滑剤受給口19内に潤滑剤が供給される。つまり、潤滑剤受給口19は、スライダ4の移動方向端部に形成されている。潤滑剤受給口19で受給した潤滑剤は、配管部材15を経てスライダ潤滑剤供給路14やボールねじナット潤滑剤供給路16に供給され、そこからスライダ4内の転動体5及びボールねじナット7内の転動体8に供給される。
この潤滑剤受給口19のスライド部材移動方向先方の予め設定された位置には、図1に示すように、内部に潤滑剤Gを貯留する潤滑剤タンク20が配置されている。この潤滑剤タンク20には、図9に示すように、スライド部材10の移動に伴ってスライド部材10に設けられている潤滑剤受給口19が当接する潤滑剤供給口21が設けられている。スライド部材10は、モータMによって案内レール3の配設方向(長手方向)に移動されるので、スライド部材10に設けられているグリースニップル18の潤滑剤受給口19が潤滑剤タンク20の潤滑剤供給口21に当接した後もモータMによってスライダ4を移動させると、スライダ4の潤滑剤受給口19が潤滑剤タンク20の潤滑剤供給口21に押し付けられる。潤滑剤タンク20内の潤滑剤Gは、ポンプPによって加圧可能であるから、ポンプPによって潤滑剤Gが加圧され、且つ潤滑剤受給口19が開口しているときに、潤滑剤タンク20内の潤滑剤Gが潤滑剤受給口19に供給される。
図10は、図1の制御装置13で行われる演算処理の一つを示すフローチャートである。この制御装置13は、コンピュータシステムによって構築されている。コンピュータシステムは、周知のように高度な演算処理機能を有する演算処理装置と共に、キーボードやディスプレイ、印刷装置などの入出力装置や、ROM、RAMなどの記憶装置を備えて構成される。この演算処理は、記憶装置に予め記憶されたプログラムに従って、予め設定された規定周期時間毎に実行される。この演算処理では、まずステップS1で、モータMの回転状態、例えば回転速度からスライド部材(テーブル)10の移動距離(走行距離)を積算する。このスライド部材10の移動距離は、即ち直動案内装置1のスライダ(移動体)4の移動距離であり、同時にボールねじ装置2のボールねじナット(移動体)7の移動距離でもある。なお、移動距離に代えて、移動時間(走行時間)を積算してもよい。
次にステップS2に移行して、ステップS1で積算された移動距離が予め設定されている給脂規定値に達したか否かを判定し、移動距離が給脂規定値に達した場合にはステップS3に移行し、そうでない場合にはステップS1に移行する。なお、移動距離に代えて、移動時間で判定を行ってもよい。
ステップS3では、現在の工程が給脂可能な状態、例えば直動装置の停止状態であるか否かを判定し、給脂可能な状態である場合にはステップS4に移行し、そうでない場合には待機する。
ステップS4では、モータMによりスライド部材(テーブル)10を規定給脂位置、例えば図1の二点鎖線の位置に移動する。
次にステップS5に移行して、加圧機構であるポンプPを予め設定された規定状態で運転して、規定量の潤滑剤を潤滑剤供給口21から潤滑剤受給口19に供給する。潤滑剤受給口19に供給された潤滑剤は、前述した配管部材15、潤滑剤供給路14、16を経て直動案内装置1の転動体5及びボールねじ装置2の転動体8に供給される。
次にステップS6に移行して、積算された移動距離をリセットしてから復帰する。なお、移動距離に代えて移動時間を積算している場合には、移動時間をリセットする。
この演算処理によれば、直動案内装置1のスライダ4やボールねじ装置2のボールねじナット7といった移動体の移動距離(又は移動時間)が給脂規定値に達すると、給脂可能状態でスライド部材(テーブル)10が給脂規定位置移動され、規定量の潤滑剤が潤滑剤供給口21から潤滑剤受給口19を経て移動体内の転動体5、8に供給される。そのため、オペレータによる手動潤滑剤供給の面倒がない。また、移動距離や移動時間の給脂規定値を適正な値に設定することにより、適切なタイミングで潤滑剤を供給することができる。
このように、この実施形態の直動装置用給脂装置では、直動案内装置1のスライダ4やボールねじ装置2のボールねじナット7といった移動体の移動方向に向けて開口し且つ移動体内部の潤滑剤供給路14、16を介して転動体5、8に潤滑剤を供給するための潤滑剤受給口19を設ける。また、移動体の移動に伴って潤滑剤受給口19が当接する潤滑剤供給口21と、潤滑剤供給口21に供給する潤滑剤を貯留する潤滑剤タンク20を設ける。また、潤滑剤タンク20内の潤滑剤をポンプPなどの加圧機構で加圧する。そして、制御装置13は、移動体の移動距離又は移動時間が給脂規定値になったときに移動体を規定位置に移動して潤滑剤受給口19を潤滑剤供給口21に当接し、その状態でポンプPによって加圧された潤滑剤タンク20内の潤滑剤を潤滑剤供給口21から潤滑剤受給口19を経て移動体内の転動体5、8に供給する。そのため、手動で潤滑剤を供給する面倒がなく、且つ適切なタイミングで潤滑剤を供給することができる。
また、スライダ4の内部のスライダ潤滑剤供給路14とボールねじナット7の内部のボールねじナット潤滑剤供給路16を配管部材15で連結し、連結されたスライダ潤滑剤供給路14及びボールねじナット潤滑剤供給路16に対して潤滑剤受給口19を一つだけ設ける。これにより、構造を簡潔にできると共に、スライダ4内部の転動体5とボールねじナット7内部の転動体8に同時に潤滑剤を供給することができる。
図11は、本発明の直動装置用給脂装置の第2実施形態を示す平面図である。この実施形態の直動装置の構成は、前述した第1実施形態の構成と同等であるから、同等の構成には同等の符号を付して、その詳細な説明を省略する。この実施形態では、直動案内装置1のスライダ4内部のスライダ潤滑剤供給路14同士をスライダ用配管部材22で連結し、その連結されたスライダ用配管部材22にはスライダ用グリースニップル24を接続し、ボールねじナット7内部のボールねじナット潤滑剤供給路16にはボールねじナット用配管部材23を経てボールねじナット用グリースニップル25を接続する。更に、スライダ用グリースニップル24のスライダ用潤滑剤受給口26にはスライダ用潤滑剤供給口28を、ボールねじナット用グリースニップル25のボールねじナット用潤滑剤受給口27にはボールねじナット用潤滑剤供給口29を夫々設け、スライダ用潤滑剤供給口28にはスライダ用潤滑剤タンク30からスライダ用潤滑剤を供給し、ボールねじナット用潤滑剤供給口29にはボールねじナット用潤滑剤タンク31からボールねじナット用潤滑剤を供給する。このように、この実施形態では、直動案内装置1のスライダ4内部の転動体5とボールねじ装置2のボールねじナット7内部の転動体8で、異なる潤滑剤タンク30、31から異なる潤滑剤供給口28、29を経て異なる潤滑剤受給口26、27に潤滑剤を供給する。これにより、スライダ4内部の転動体5とボールねじナット7内部の転動体8に異なるタイミングで潤滑剤を供給することができると共に、それら異なる転動体5、8に異なる潤滑剤を供給することもできる。
なお、前述の実施形態では、何れも案内レール3を水平方向に配設しているが、案内レール3の配設方向は水平方向に限らない。同様に、ボールねじ装置2のボールねじ軸6の配置方向の案内レール3の配設方向と平行に設定すれば、どのような方向にも設定することができる。
また、本発明の直動装置は、工作機械における被加工物の移動・位置決めのみならず、直進運動する、あらゆる機構に適用可能である。具体的には、モノキャリアやリニアベアリング、或いはボールねじ装置単体、直動案内装置単体にも適用することができる。
本発明がここに記載していない様々な実施の形態等を含むことは勿論である。従って、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当な特許請求の範囲に記載された発明特定事項によってのみ定められるものである。
1 直動案内装置
2 ボールねじ装置
3 案内レール
4 スライダ
5 転動体
6 ボールねじ軸
7 ボールねじナット
8 転動体
9 治具ベース
10 スライド部材
11 垂直板部材
12 軸受
13 制御装置
14 スライダ潤滑剤供給路
15 配管部材
16 ボールねじナット潤滑剤供給路
17 接続板部材
18 グリースニップル
19 潤滑剤受給口
20 潤滑剤タンク
21 潤滑剤供給口
22 スライダ用配管部材
23 ボールねじナット用配管部材
24 スライダ用グリースニップル
25 ボールねじナット用グリースニップル
26 スライダ用潤滑剤受給口
27 ボールねじナット用潤滑剤受給口
28 スライダ用潤滑剤供給口
29 ボールねじナット用潤滑剤供給口
30 スライダ用潤滑剤タンク
31 ボールねじナット用潤滑剤タンク
M モータ
G 潤滑剤
P ポンプ(加圧機構)

Claims (4)

  1. 案内部材が移動体の移動方向に向けて配設され、前記移動体の内部で循環する複数の転動体の転動によって前記移動体が前記案内部材に沿って移動する直動装置にあって前記転動体に潤滑剤を供給する給脂装置であって、
    前記移動体の移動方向に向けて開口し、前記移動体内部の潤滑剤供給路を介して前記転動体に潤滑剤を供給するための潤滑剤受給口と、
    前記移動体の移動に伴って前記潤滑剤受給口が当接する潤滑剤供給口と、
    前記潤滑剤供給口に供給する潤滑剤を貯留する潤滑剤タンクと、
    前記潤滑剤タンク内の潤滑剤を加圧する加圧機構と、
    前記移動体の移動距離又は移動時間が規定値になったときに前記移動体を規定位置に移動して前記潤滑剤受給口を前記潤滑剤供給口に当接し、その状態で前記加圧機構によって加圧された潤滑剤タンク内の潤滑剤を前記潤滑剤供給口から前記潤滑剤受給口を経て前記移動体内の転動体に供給する制御装置と、
    を備えた直動装置用給脂装置。
  2. 前記移動体として、直動案内装置のスライダ及びボールねじ装置のボールねじナットを有する場合、
    前記スライダの内部のスライダ潤滑剤供給路と前記ボールねじナットの内部のボールねじナット潤滑剤供給路を配管部材で連結し、
    連結された前記スライダ潤滑剤供給路及び前記ボールねじナット潤滑剤供給路に対して前記潤滑剤受給口を一つだけ設けた
    請求項1に記載の直動装置用給脂装置。
  3. 前記移動体として、直動案内装置のスライダ及びボールねじ装置のボールねじナットを有する場合、
    前記スライダの内部のスライダ潤滑剤供給路及び前記ボールねじナットの内部のボールねじナット潤滑剤供給路の夫々に対して前記潤滑剤受給口を夫々設けた
    請求項1に記載の直動装置用給脂装置。
  4. 前記スライダ潤滑剤供給路用のスライダ用潤滑剤受給口及び前記ボールねじナット潤滑剤供給路用のボールねじナット用潤滑剤受給口の夫々に対してスライダ用及びボールねじナット用の前記潤滑剤供給口を夫々設け、
    前記スライダ用潤滑剤供給口及びボールねじナット用潤滑剤供給口の夫々に対して異なる潤滑剤タンクから潤滑剤を供給する
    請求項3に記載の直動装置用給脂装置。
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