JP2017147940A - 生海苔の異物分離・除去装置に付設して使用される未処理生海苔廃棄量削減システム - Google Patents

生海苔の異物分離・除去装置に付設して使用される未処理生海苔廃棄量削減システム Download PDF

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Abstract

【課題】生海苔混合液が投入・収容される異物分離槽に配備される隙間を介して生海苔混合液を強制的に外部へ通過させ、隙間を通過できない異物を分離・除去する生海苔異物分離・除去処理を行う際に、分離・除去された異物と共に外部に廃棄される異物分離・除去処理が行われていない未処理の生海苔の量を減少させ、海苔養殖場等の海中から採取してきた海苔原藻(生海苔)を可能な限り余すことなく使用して乾海苔の生産量、生産効率を向上させるシステムの提供。
【解決手段】異物分離槽2に残った異物が異物分離槽2から外部に廃棄されていく流路を構成し開閉弁70で開閉動作が行われる廃棄用配管48に対して開閉弁70よりも異物分離槽側2で接続している水供給用配管71と、生海苔異物分離・除去処理が行われている間、水供給用配管71及び廃棄用配管48を介して異物分離槽内2に水を供給するポンプ手段74とを備えている未処理生海苔廃棄量削減システム。
【選択図】図1

Description

この発明は、海苔養殖場などの海中から採取した海苔の原藻(生海苔)を切断し、海水と混合して得た生海苔と海水との混合液(以下「生海苔混合液」という)に混入している異物を分離することを目的とした生海苔の異物分離装置及び、生海苔の異物分離・除去方法に関する。
特に、生海苔混合液をして狭い隙間を強制的に通過させ、当該隙間を通過できない大きさの異物を生海苔混合液から分離する生海苔異物分離装置で異物分離・除去処理を行っている途中で当該処理を中断し、分離・除去された異物を生海苔異物分離装置の外に廃棄する際、当該異物と一緒に廃棄される未処理の生海苔の量を減少させ、これによって海苔養殖場などの海中から採取してきた海苔原藻(生海苔)を可能な限り余すことなく使用して、乾海苔の生産量、生産効率を向上させることに貢献できるシステムに関する。
食用に供される乾海苔は、海中に網を張って養殖した海苔の原藻(生海苔)を採取してきて、切断、洗浄、脱水、等した後、所定の形状、大きさに乾燥する、等により製造されている。
前記の場合、養殖した海苔の原藻(生海苔)には異物(例えば、藁屑などのごみ、アミ、エビ虫、合成樹脂片、甲殻類の破片、海苔以外の海藻、など)などが付着、混入しているので、海苔の原藻(生海苔)を切断、洗浄、脱水、等するのみでは、このような異物が乾海苔に混入するおそれがある。
乾海苔にほんの少しの異物が混入しているだけでも商品のとしての価値が低下するため、海苔の原藻を切断、洗浄、脱水、等する生海苔(海苔の原藻)の処理工程において、大小の異物を分離・除去するようにしているが、生海苔(海苔の原藻)と異物とは付着状態(又は絡みつき状態)にあることが多いため、生海苔(海苔の原藻)の切断、洗浄、脱水、等のみでは異物をより確実に分離・除去することが難しい。
そこで、異物分離槽に投入した生海苔(海苔の原藻)と海水との混合液である生海苔混合液をして強制的に0.1mm〜0.2mm程度の間隔が狭い隙間を通過させ、当該隙間を通過できない大きさの異物を生海苔混合液から分離する生海苔異物分離・除去装置・方法が広く採用されている。例えば、前記異物分離槽の底面に形成した円形孔の内周縁にリングを、外周径が当該リングの内周径よりわずかに小さい回転円板をリングの内側にそれぞれ配置し、回転円板を高速で回転させながら、回転円板の外周とリングの内周との間に形成されている0.1mm〜0.2mm程度の間隔が狭い隙間を介して生海苔混合液を強制的に吸引、通過させ、当該隙間を通過する生海苔混合液から当該隙間を通過できない大きさの異物を分離・除去する生海苔の異物分離装置などが提案されている。
特開2000−139425号公報 特開2003−325142号公報
従来の生海苔異物分離装置・方法では、生海苔混合液が収容されている異物分離槽から狭い隙間を介して生海苔混合液を強制的に吸引・通過させ、当該隙間を通過できない大きさの異物を分離・除去していることから、所定の時間にわたって異物分離・除去処理を行うと、いったん、処理を中止して、異物分離槽に水を投入し、異物分離槽内に残った異物などを異物分離槽の外に廃棄する廃棄処理(以下「払い出し」という)を行い、その後、再度、異物分離槽に生海苔混合液を投入して、改めて、隙間を介した強制的な吸引による異物分離・除去処理を行うようにしている。
このため、払い出しの際に、水や、異物などが異物分離槽外に廃棄されていく流路を構成する廃棄用配管が異物分離槽に接続されている。
廃棄用配管には開閉動作を行う弁体(例えば、払い出し弁)が配備されていて、タイマーなどによって、所定の時間(例えば、10〜20分間程度)にわたって異物分離処理が行われて異物分離槽内の生海苔混合液がなくなると、隙間を介した強制的な吸引が中断され、一方で、払い出し用の水が異物分離槽に供給されると共に、廃棄用配管に備え付けられている弁体(払い出し弁)が開放され、分離・除去された異物などと水が廃棄用配管を介して異物分離槽の外に廃棄されていく。
このような従来の生海苔異物分離・除去装置では、異物分離槽に生海苔混合液が投入されて異物分離・除去処理が行われている間、廃棄用配管の弁体(払い出し弁)は閉鎖されている。そこで、異物分離槽に生海苔混合液が投入されて異物分離・除去処理が行われている間、廃棄用配管の弁体(払い出し弁)より上流側(異物分離槽側)には異物分離除去処理を行うべき生海苔混合液が存在している。
そして、上述したように、所定の時間(例えば、10〜20分間程度)ごとに払い出し処理が行われると、廃棄用配管の弁体より上流側(異物分離槽側)に存在していた異物分離除去処理が行われていない生海苔混合液も、異物分離槽の外へ廃棄されていくことになる。
異物分離槽に接続されている廃棄用配管は内径50mm程度で、弁体までの長さは500mm程度にすぎないが、所定の時間(例えば、10〜20分間程度)ごとに行われる払い出しの際に、ここに収容されていた異物分離・除去処理がまだ行われていない未処理の生海苔が払い出し処理ごとに廃棄されていくと、一日に行われる生海苔の異物分離・除去処理工程全体の中で廃棄されてしまう未処理の生海苔の量は無視できないものになる。
この異物分離・除去処理がまだ行われていない未処理の生海苔を廃棄することなく、異物分離・除去処理を行って乾海苔製造に使用することができれば、海苔養殖場などの海中から採取してきた生海苔を余すところなく有効に活用し、乾海苔の生産量を増やし、生産効率を向上させることができる。
そこで、この発明は、生海苔と海水との混合液である生海苔混合液が投入・収容される異物分離槽に配備されている隙間を介して生海苔混合液を強制的に異物分離槽の外部へ通過させることにより当該隙間を通過できない大きさの異物を生海苔混合液から分離・除去する生海苔異物分離・除去処理を行う際に、生海苔混合液から分離・除去された異物とともに異物分離槽の外部に廃棄されてしまう異物分離・除去処理が行われていない未処理の生海苔の量を減少させ、これによって海苔養殖場などの海中から採取してきた海苔原藻(生海苔)を可能な限り余すことなく使用して、乾海苔の生産量、生産効率を向上させることに貢献できるシステムを提供することを目的としている。
生海苔と海水との混合液である生海苔混合液が投入・収容される異物分離槽に配備されている隙間を介して前記生海苔混合液を強制的に前記異物分離槽の外部へ通過させることにより、当該隙間を通過できない大きさの異物を前記生海苔混合液から分離・除去する生海苔異物分離・除去処理を行う生海苔異物分離装置に付設されるシステムである。
前記異物分離槽に残った前記異物が前記異物分離槽から前記異物分離槽の外部に廃棄されていく流路を構成し、開閉弁で開閉動作が行われる廃棄用配管に対して、前記開閉弁よりも前記異物分離槽側で接続している水供給用配管と、
前記生海苔異物分離・除去処理が行われている間、前記水供給用配管及び前記廃棄用配管を介して前記異物分離槽内に水を供給するポンプ手段と
を備えている未処理生海苔廃棄量削減システムである。
この発明によれば、生海苔と海水との混合液である生海苔混合液が投入・収容される異物分離槽に配備されている隙間を介して生海苔混合液を強制的に異物分離槽の外部へ通過させることにより当該隙間を通過できない大きさの異物を生海苔混合液から分離・除去する生海苔異物分離・除去処理を行う際に、生海苔混合液から分離・除去された異物とともに異物分離槽の外部に廃棄されてしまう異物分離・除去処理が行われていない未処理の生海苔の量を減少させ、これによって海苔養殖場などの海中から採取してきた海苔原藻(生海苔)を可能な限り余すことなく使用して、乾海苔の生産量、生産効率を向上させることができる。
本発明のシステムが採用されている生海苔の異物分離・除去装置の一例を説明する全体構成図。 図1に例示されている生海苔の異物分離・除去装置の異物分離槽を上側から見た状態を表す一部を省略した平面図。 本発明のシステム構成を説明する一部を省略した概略構成図。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
図1は、本発明のシステムが採用されている生海苔の異物分離・除去装置の一例を説明する全体構成の一例を説明するものである。
図1に例示されている生海苔の異物分離装置1は、異物分離槽2に投入した生海苔(海苔の原藻)と水(例えば、海水)との混合液である生海苔混合液を回転させつつ、平面視で環状の隙間3を介して生海苔混合液を強制的に吸引することにより、隙間3を通過する生海苔混合液から、隙間3を通過できない異物(例えば、藁屑などのごみ、アミ、エビ虫、合成樹脂片、甲殻類の破片、海苔以外の海藻、など)を分離・除去するものである。
図2に図示されているように、隔壁8、仕切り壁46、外壁45を備えている異物分離槽2の底面10aに、図1図示のように円形孔4が形成されており、モータ49に駆動される回転軸6により回転する回転円板5a、5b、5c、5d(本明細書、図面において、総称して「回転円板5」と表すことがある)が、図1、図2図示のように、円形孔4の内側に、回転自在に遊嵌されている。
異物分離槽2の底面10aに形成されている円形の孔の内周縁に金属製のリング10bがネジ止め等によって取り付けられている。
隙間3は、円形孔4の内周壁、すなわち、リング10bの内周壁と、これに対向する回転円板5の外周壁との間に形成される。
円形孔4の内周壁、すなわち、リング10bの内周壁と、回転円板5の外周壁との間の間隔によって定められる隙間3の大きさ(サイズ)・間隔は、例えば、0.1mm〜0.2mmである。
円形孔の下側にはそれぞれ吸引室7が配備されており、この吸引室7には、それぞれ、吸引パイプ51a、51b、51c、51d、51eを介して吸引ポンプ50が接続されている。
異物分離槽2内に生海苔混合液を投入した後、モータ49によって回転板5a、5b、5c、5dを矢印30a、30b、30c、30dのように回転させ、回転円板5a、5b、5c、5d上の生海苔混合液を同じように回転流動させつつ、吸引ポンプ50による吸引を開始すると、混合液は、隙間3を介して吸引室7内に強制的に吸引され、さらに、吸引パイプ51a、51b、51c、51d、51eを介して、矢印37e、矢印38のように貯留タンク52内に投入される。
生海苔混合液がこのように回転力を受けつつ、強制的に隙間3を通過することにより、隙間3を通過する生海苔混合液から隙間3を通過できない大きさの異物が分離・除去されて、異物分離槽2内に残る。
この工程を更に詳しく説明すると、次のようになる。
前処理工程から矢印33(図1)のように供送されてきた生海苔混合液は、ポンプ41により供送パイプ42中を矢印34のようにミンチ機43へ送られる。ミンチ機43には供送パイプ42中を移動する生海苔混合液の流れに直交するように回転切断刃が配備されており、混合液がここを通過することにより生海苔は細かく切断される。例えば、50mm〜300mm程度の長さを有する生海苔(海苔の原藻)が、20mm〜50mm程度の長さに切断される。
こうして細かく切断された生海苔混合液は、引き続き供送パイプ44中を矢印35のように移送され、異物分離槽2内に矢印36のように投入される。
異物分離槽2を区画している隔壁8はパンチングメタル製で、微小径の透孔8aが多数穿設されている。
隔壁8に形成されている微小径の透孔8aの大きさは、上述した隙間3の大きさ(サイズ)・間隔よりは大きなものであるが、上述した吸引ポンプ50による強制的な吸引が行われなければ異物分離・除去処理が行われる生海苔は通過できないサイズになっている。
異物分離槽2内に投入された生海苔混合液中の異物(例えば、藁屑などのごみ、アミ、エビ虫、合成樹脂片、甲殻類の破片、海苔以外の海藻、など)であって、ミンチ機43を通過することにより、隔壁8に多数穿設されている透孔8aの微小径より細かく切断されていて、強制的な吸引を受けなくても透孔8aを通過できる大きさの異物は、水(海水)とともに、透孔8aから仕切り壁46を越えて外壁45の内側に入り、廃棄用配管47aへと流れ出していく。
一方、強制的な吸引が行われないため、隙間3を介した異物分離・除去処理の対象になる生海苔が、隔壁8の透孔8aを介して、隔壁8と仕切り壁46との間に流入していくことはほとんどない。
異物分離槽2内に滞留している生海苔混合液に対しては、モータ49が駆動されて回転軸6が適宜な回転速度、例えば、200rpm〜600rpmで回転されることにより、回転板5が矢印30aのように回転し、回転力が付与される。
同時に、吸引ポンプ50が作動して吸引を開始することにより、回転板5が回転することによって矢印30方向への回転運動を行っている生海苔混合液が隙間3を介して吸引室7方向に強制的に吸引される。
これによって、異物分離槽2内の生海苔混合液も隙間3内に強制的に吸引されて、吸引室7内に吸引され、更に、吸引パイプ51a、51b、51c、51d、51eを介して、矢印37eのように吸引されて、貯留タンク52内に矢印38のように投入される。
0.1mm〜0.2mmの大きさ(サイズ)・間隔を有する隙間3を介して強制吸引されるので、微小な異物(例えば、藁屑などのごみ、アミ、エビ虫、合成樹脂片、甲殻類の破片、海苔以外の海藻、など)は、隙間3を通過することができず、生海苔混合液から分離・除去される。
貯留タンク52内に矢印38のように投入された異物分離除去後の生海苔混合液は、貯留タンク52内において攪拌羽根53の回転により矢印61のように緩徐に回転されつつ、貯留タンク52内に貯留され、その後、矢印62のように次工程に吸引等によって移送されていく。
一方、所定の時間異物分離処理を継続することにより異物分離槽2内に分離された異物などが多く残留するようになったならば払い出し処理が行われる。
払い出し処理工程では、異物分離槽2内への生海苔混合液の投入を中止し、次いで、回転円板5の回転、吸引ポンプ50による吸引を中止する。そして、清浄な洗浄液(例えば、水や、海水)を矢印63のように異物分離槽2内に投入し、異物分離槽2内に残存している異物などを異物分離槽2の底面10aに形成されている異物排出口9(図2)、廃棄用配管48を介して異物分離槽2の外部に廃棄する。
この払い出し処理工程では、外壁45の内側にも清浄な洗浄水(例えば、水や、海水)が矢印64のように投入され、隔壁8と仕切り壁46との間、仕切り壁46と外壁45との間に接続されている廃棄用配管47a、47bが、廃棄用配管48に接続されているので、隔壁8と仕切り壁46との間、仕切り壁46と外壁45との間に存在していた、隔壁8の微小径の透孔8aを通過していた異物なども、廃棄用配管47a、47b廃棄用配管48を介して矢印65のように異物分離槽2の外部に廃棄される。
廃棄用配管48には払い出し弁(開閉用の弁体)70が配備されていて、異物分離処理が行われている間は弁体70が閉鎖され、払い出し処理工程の開始と同時に弁体70が開かれ、廃棄用配管48、47a、47bを介した異物分離槽2の外部への廃棄が行われる。
この払い出し処理工程は、生海苔混合液の汚れの程度により異なるが、通常10分〜20分に一回程度行われる。例えば、タイマーで10分毎に設定して、連続した異物分離処理工程の間に10分間隔で自動的に払い出し処理工程を入れることもできる。
払い出し処理工程が終了したならば、洗浄水の投入を終了し、払い出し弁(開閉用の弁体)70を閉じて、異物分離槽2内への生海苔混合液の投入を再開し、引き続いて回転円板5の回転、吸引ポンプ50による吸引を開始し、異物分離処理を行なう。
本発明のシステムでは、廃棄用配管48の払い出し弁(開閉用の弁体)70より上流側(異物分離槽2側)に水供給用配管71の先端側が接続されている。水供給用配管71の基端側は水中ポンプなどのポンプ手段74(図3)に接続されている。
水供給用配管71には開閉用の弁体72が配備されており、生海苔異物分離・除去処理が行われている間は弁体72が開になる。そして、払い出し処理が行われるときには、弁体72が閉になる
生海苔異物分離・除去処理が行われていて弁体72が開になっている間、上述したように、廃棄用配管48の先端側(出口側)に配備されている払い出し弁(開閉用の弁体)70は閉になっているので、ポンプ手段74から給送されてきた水(例えば、海水)が、矢印73で示すように水供給用配管71から廃棄用配管48に供給され、廃棄用配管48を介して矢印73aで示すように、異物分離槽2内に供給される。
この際、隔壁8と仕切り壁46との間、仕切り壁46と外壁45との間に接続されている廃棄用配管47a、47bは、廃棄用配管48に接続されているので、隔壁8と仕切り壁46との間、仕切り壁46と外壁45との間にも、廃棄用配管48、廃棄用配管47a、47bを介して、ポンプ手段74、水供給用配管71を介して給送されてきた水が供給される。
これによって、生海苔異物分離・除去処理が行われている間、常に、ポンプ手段から給送されてきた水(例えば、海水)が廃棄用配管48、47a、47bを介して異物分離槽2内に供給されている状態になる。そこで、異物分離・除去処理が行われている間に、異物分離・除去処理がまだ行われていない未処理の生海苔が廃棄用配管48、47a、47bに流入してくることがなくなる。
これにより、異物分離・除去処理を中止し、上述したように払い出し処理が開始されるときに、廃棄用配管48に流入していた、物分離・除去処理がまだ行われていない未処理の生海苔が廃棄されてしまうおそれがなくなる。
この結果、異物分離・除去処理がまだ行われていない未処理の生海苔を廃棄することなく、異物分離・除去処理を行い、異物分離・除去処理を行って乾海苔製造に使用することができ、海苔養殖場などの海中から採取してきた生海苔を余すところなく有効に活用して、乾海苔の生産量を増やし、生産効率を向上させることができる。
同一の海苔養殖場から採取した海苔原藻を用い、上述し、図示した実施形態の生海苔異物分離除去装置1に対して上述した実施形態のシステムを適用した場合と、適用しない場合とで比較したところ、通常の一日の作業時間で比較すると、この実施形態のシステムを適用することにより生産できた乾海苔の量は、適用していなかった場合に比較して、平均で3〜5%増加することを確認できた。
また、矢印65(図1、図3)で示すように異物分離槽2の外部に廃棄された異物などは海水と分離されて廃棄処理されることになるが、この実施形態のシステムを適用した場合、廃棄量が、平均で、この実施形態のシステムを適用しない従来の場合の1/3程度に減少し、廃棄処理に要する労力が格段に軽減された。
なお、隔壁8に形成されている微小径の透孔8aの大きさは、上述した隙間3の大きさ(サイズ)・間隔よりは大きなものであるが、強制吸引が行われなければ異物分離・除去処理が行われる生海苔が通過できるサイズではない。そこで、異物分離処理が行われている間、隔壁8の微小径の透孔8aを通過してくる異物については自動的に廃棄が行われても、未処理の生海苔が異物分離槽2の外部に廃棄されることはほとんど生じない。
そこで、隔壁8と仕切り壁46との間、仕切り壁46と外壁45との間に接続されている廃棄用配管47a、47bを、異物分離槽2の底面10aに形成されている異物排出口9(図2)に接続され払い出し弁(開閉用の弁体)70によって開閉動作が接続される廃棄用配管48に接続しておかない構成にすることもできる。
このようにすれば、生海苔異物分離・除去処理が行われている間、常に、ポンプ手段から給送されてきた水(例えば、海水)が廃棄用配管48を介して異物分離槽2内に供給され、異物分離・除去処理が行われている間に、異物分離・除去処理がまだ行われていない未処理の生海苔が廃棄用配管48に流入してくることはなくなるが、一方で、生海苔異物分離・除去処理が行われている間に隔壁8の微小径の透孔8aを通過して隔壁8と仕切り壁46との間、仕切り壁46と外壁45との間に流入してきた、隔壁8の微小径の透孔8aを通過できる程度の大きさの異物は、生海苔異物分離・除去処理が行われている間に、廃棄用配管47a、47bを介して、異物分離槽2の外部へ廃棄されることになる。
このシステムにおいて、水供給用配管71、ポンプ手段を介して廃棄用配管48内に給送する水としては、生海苔異物分離処理工程全体の中で使用している海水を効率よく循環させて使用することができる。
例えば、生海苔異物分離処理工程全体の中では抄海苔用混合液の濃度調整装置が使用されることがあり、ミンチ化された海苔原藻と、海水とを濃度調整槽内に収容してミンチ化されている海苔原藻と海水との混合液の濃度を適切な濃度に調整している。この濃度調整装置で使用されている海水などの水を、水中ポンプ、等のポンプ手段により、水供給用配管71を介して廃棄用配管48内に給送する構成にすることができる。
また、上述したように、貯留タンク52内に収容された異物分離除去後の生海苔混合液から海水を分離させて、循環、活用することもできる。
以上、添付図面を参照して本発明の実施形態を説明したが本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載から把握される技術的範囲において種々に変更可能である。
例えば、前記では、異物分離槽に投入した生海苔(海苔の原藻)と海水との混合液である生海苔混合液をして強制的に0.1mm〜0.2mm程度の間隔が狭い隙間を通過させ、当該隙間を通過できない大きさの異物を生海苔混合液から分離する生海苔異物分離装置として、異物分離槽2の底面に形成した円形孔の内周縁にリングを配置し、外周径がリングの内周径よりわずかに小さい回転円板をリングの内側に配置し、回転円板を高速で回転させながら、回転円板の外周とリングの内周との間に形成されている0.1mm〜0.2mm程度の間隔が狭い隙間を介して生海苔混合液を強制的に吸引、通過させ、当該隙間を通過する生海苔混合液から当該隙間を通過できない大きさの異物を分離・除去する生海苔の異物分離装置を説明した。生海苔の異物分離装置は上記で説明したものに限られず、生海苔混合液をして強制的に間隔が狭い隙間を通過させ、当該隙間を通過できない大きさの異物を生海苔混合液から分離する生海苔異物分離装置であれば、種々の構造、形態の生海苔異物分離装置に対して本発明のシステムを適用することができる。
1 生海苔の異物分離・除去装置
2 異物分離槽
3 平面視で環状の隙間
5(5a、5b、5c、5d) 回転板
7 吸引室
8 隔壁
9 異物排出口
10a 異物分離槽の底面
10b 金属製のリング
45 外壁
46 仕切り壁
47a、47b 廃棄用配管
48 廃棄用配管
49 モータ
50 吸引ポンプ
51a、51b、51c、51d、51e 吸引パイプ
52 貯留タンク
70 弁体(払い出し弁)
71 水供給用配管
72 弁体
74 ポンプ手段

Claims (1)

  1. 生海苔と海水との混合液である生海苔混合液が投入・収容される異物分離槽に配備されている隙間を介して前記生海苔混合液を強制的に前記異物分離槽の外部へ通過させることにより、当該隙間を通過できない大きさの異物を前記生海苔混合液から分離・除去する生海苔異物分離・除去処理を行う生海苔異物分離装置に付設されるシステムであって、
    前記異物分離槽に残った前記異物が前記異物分離槽から前記異物分離槽の外部に廃棄されていく流路を構成し、開閉弁で開閉動作が行われる廃棄用配管に対して、前記開閉弁よりも前記異物分離槽側で接続している水供給用配管と、
    前記生海苔異物分離・除去処理が行われている間、前記水供給用配管及び前記廃棄用配管を介して前記異物分離槽内に水を供給するポンプ手段と
    を備えている未処理生海苔廃棄量削減システム。
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