JP2017147419A - シールド端子の接続方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】編組線を規定位置で容易に折り返して加締めることが可能な作業性に優れたシールド端子の接続方法を提供すること。【解決手段】被覆電線10が挿通された編組線20における開口端部の所定位置に、筒状の被加締め部31を備えたシールド端子30を装着する端子装着工程と、被加締め部31を内方に突出するように塑性変形させて編組線20を押圧付勢することにより、編組線20を被覆電線10に対して動かなくする仮固定工程と、塑性変形させられた被加締め部31の開口端31aを起点として開口端部を外側へ折り返す折り返し工程と、開口端部における外側へ折り返された折り返し部分23を加締めスリーブ40で被加締め部31に加締め固定する本固定工程と、を含むシールド端子の接続方法。【選択図】図2

Description

本発明は、シールド端子の接続方法に関する。
電気的ノイズの影響を防止したり電気的ノイズの放射を防止するために、導電性の素線を筒状に編んでなる編組線に非シールド電線を挿し通し、非シールド電線(被覆電線)におけるシールド必要範囲に編組線が被せられたシールド構造体が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
このようなシールド構造体においては、非シールド電線に装着した編組線は、端子金具本体の一方の開口から挿通され、他方の開口から突出した編組線の端部を端子金具本体の外側へ折り返して編組線押さえリングを差し込んで加締めを施すことで、編組線の端部に端子金具が固定されている)。
特開2006−269666号公報
しかしながら、非シールド電線に対して挿し通された編組線は、端部を端子金具本体の外側へ折り返す際の起点がないため、規定の位置、所定の編組長さで折り返すのが困難であった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、編組線を規定位置で容易に折り返して加締めることが可能な作業性に優れたシールド端子の接続方法を提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係るシールド端子の接続方法は、下記(1)〜(3)を特徴としている。
(1) 被覆電線を長手方向に亘って覆う筒状の編組線の開口端部にシールド端子を電気的に接続固定するシールド端子の接続方法であって、
前記被覆電線が挿通された前記編組線における前記開口端部の所定位置に、筒状の被加締め部を備えた前記シールド端子を装着する端子装着工程と、
前記被加締め部を内方に突出するように塑性変形させて前記編組線を押圧付勢することにより、前記編組線を前記被覆電線に対して動かなくする仮固定工程と、
塑性変形させられた前記被加締め部の開口端を起点として前記開口端部を外側へ折り返す折り返し工程と、
前記開口端部における外側へ折り返された部分を加締めスリーブで前記被加締め部に加締め固定する本固定工程と、
を含むことを特徴とするシールド端子の接続方法。
上記(1)の構成のシールド端子の接続方法では、被覆電線を覆う編組線の開口端部をシールド端子の被加締め部に本固定(加締め固定)する前に、編組線が被覆電線に対して動かないように仮固定されることで、被覆電線に対する編組線及びシールド端子自体の動きを規制できる。
そこで、被覆電線に対して所定位置で動きが規制された被加締め部の開口端を起点として編組線の開口端部を外側へ折り返すことができ、折り返し作業が容易となる。
また、編組線の折り返された部分が加締めスリーブにより被加締め部の外周面に本固定(加締め固定)される際も、仮固定された編組線及びシールド端子自体は被覆電線に対して動きが規制されているので、加締め作業が容易となる。
(2) 前記本固定工程において、
前記加締めスリーブが、前記仮固定工程において塑性変形された前記被加締め部の横断面形状と同形の横断面形状となるように加締め固定されることを特徴とする上記(1)に記載のシールド端子の接続方法。
上記(2)の構成のシールド端子の接続方法では、仮固定工程において塑性変形された被加締め部の横断面形状と同形の横断面形状となるように加締めスリーブが加締め固定されることで、塑性変形されている被加締め部の上に加締め固定される加締めスリーブの加締め力のバラツキを防止できる。
(3) 前記仮固定工程においては、前記被加締め部を塑性変形させる仮固定金型に設けられた仮固定用係止部が、前記仮固定金型にセットされた前記シールド端子の位置決め部に係合して前記シールド端子の軸線回りの回動を規制し、
前記本固定工程においては、前記加締めスリーブを加締める本固定金型に設けられた本固定用係止部が、前記本固定金型にセットされた前記シールド端子の前記位置決め部に係合して前記シールド端子の軸線回りの回動を規制する、
ことを特徴とする上記(2)に記載のシールド端子の接続方法。
上記(3)の構成のシールド端子の接続方法では、シールド端子は、仮固定工程において仮固定金型にセットされる時と、本固定工程において本固定金型にセットされる時に、同じ位置で軸線回りの回動が規制される。これにより、被加締め部の横断面形状と同形の横断面形状となるように加締めスリーブを加締め固定する際の軸線回りの位置合わせが容易となる。
本発明によれば、編組線を規定位置で容易に折り返して加締めることが可能な作業性に優れたシールド端子の接続方法を提供できる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、本発明の一実施形態に係るシールド端子の接続方法が適用されるシールド構造体を示す図であって、図1の(a)はシールド構造体の斜視図、図1の(b)はシールド構造体の分解斜視図である。 図2は、本実施形態に係るシールド端子の接続方法の各工程を示す図であって、図2の(a)〜(d)は、各工程における編組線の開口端部の斜視図である。 図3は、本実施形態に係るシールド端子の接続方法の各工程を示す図であって、図3の(a)〜(c)は、各工程における編組線の開口端部の斜視図である。 図4は、仮固定工程の具体例を示す図であって、図4の(a)は仮固定金型にセットされた編組線の開口端部の斜視図、図4の(b)は図4の(a)におけるC矢視図、図4の(c)はシールド端子の斜視図である。 図5は、本固定工程の具体例を示す図であって、図5の(a)は本固定金型にセットされた編組線の開口端部の斜視図、図5の(b)は図5の(a)におけるD矢視図である。 図6の(a)は、仮固定工程で塑性変形された被加締め部での横断面形状を示す図2の(b)におけるA−A断面図、図6の(b)は、本固定工程で加締めスリーブが加締められた被加締め部での横断面形状を示す図3の(c)におけるB−B断面図である。
以下、本発明に係る実施の形態の例を、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るシールド端子の接続方法が適用されるシールド構造体を示す図であって、図1の(a)はシールド構造体の斜視図、図1の(b)はシールド構造体の分解斜視図である。
図1の(a),(b)に示すように、本実施形態に係るシールド端子30の接続方法は、被覆電線10に装着された編組線20をシールド端子30に接続する接続方法である。このシールド端子の接続方法では、被覆電線10における電磁波シールド対策を施す必要がある一部の範囲に装着された編組線20がシールド端子30に接続される。
まず、本実施形態に係るシールド端子の接続方法によって被覆電線10に装着された編組線20にシールド端子30が接続されたシールド構造体について説明する。
図1の(a),(b)に示すように、シールド構造体を構成する被覆電線10は、例えば、銅を主材料とする導電性金属材料からなる素線をより合わせた導体11の周囲を絶縁体12で覆った高電圧電線である非シールド電線である。絶縁体12は、導体11に押出被覆されている。
編組線20は、筒状に形成されており、この編組線20に被覆電線10が挿通される。これにより、被覆電線10における電磁波シールド対策を施す必要がある部分の周囲が編組線20によって長手方向に亘って覆われる。編組線20は、導電性の素線を筒状に編んだものである。編組線20を構成する素線は、導電性金属材料からなる素線であり、高いシールド性能を有する。素線としては、導電性金属材料の他に、ポリエステルなどの樹脂線にCu(銅)メッキ仕上げをした素線をスパイラルに巻き付けてなる網目素線等が挙げられる。
シールド端子30は、被覆電線10の外周を覆う編組線20の開口端部に電気的に接続固定されるもので、被加締め部31と、端子固定部32とを有している。被加締め部31は、筒状(本実施形態では円筒状)に形成されている。端子固定部32は、被加締め部31と同軸に一体形成されており、被加締め部31よりも大径の筒状に形成されている。被加締め部31と端子固定部32とは、環状壁部33によって連結されている。そして、被加締め部31と端子固定部32とを有するシールド端子30には、編組線20が装着された被覆電線10が挿通される。
図1の(a)に示すように、被加締め部31には、その外周面に編組線20が固定されている。編組線20は、その開口端部が外側へ折り返されて被加締め部31に被せられており、この編組線20の開口端部における外側へ折り返された折り返し部分23が加締めスリーブ40により被加締め部31の外周面に加締め固定されている(図6の(b)、参照)。
加締めスリーブ40は、例えば、金属材料から形成されたもので、所定の肉厚を有するリング状に形成されている。この加締めスリーブ40は、編組線20の開口端部が折り返されて被せられた被加締め部31の外径よりも僅かに大きな内径を有している。加締めスリーブ40は、編組線20の折り返し部分が被せられた被加締め部31に嵌められた状態で、例えば、断面六角形状に塑性変形されることで、被加締め部31に加締められる。これにより、被加締め部31に折り返された編組線20が被加締め部31に加締め固定され、編組線20がシールド端子30の被加締め部31に電気的に接続されている。
被加締め部31と同軸に一体形成された端子固定部32は、例えば、アルミニウム等から形成されたシールドコネクタ等におけるシールドシェルの取付孔に嵌合されることで、シールドシェルと電気的に接続される。
次に、本発明の一実施形態に係るシールド端子の接続方法によって、被覆電線10に装着された編組線20にシールド端子30を接続する接続作業について説明する。
図2は、本実施形態に係るシールド端子の接続方法の各工程を示す図であって、図2の(a)〜(d)は、各工程における編組線の開口端部の斜視図である。図3は、本実施形態に係るシールド端子の接続方法の各工程を示す図であって、図3(a)〜(c)は、各工程における編組線の開口端部の斜視図である。
(端子装着工程)
図2の(a)に示すように、外周に編組線20を装着した被覆電線10が、被加締め部31と端子固定部32とを有する筒状のシールド端子30に挿し込まれ、シールド端子30が所定位置に配置される。このとき、編組線20の開口端部が被加締め部31の開口端31aから折り返す寸法分だけ突出する状態となるように、編組線20の開口端部の所定位置にシールド端子30が配置される。
(仮固定工程)
図2の(b)に示すように、シールド端子30の被加締め部31が内方に突出するように塑性変形させられる。すると、編組線20は、シールド端子30の内方に押し込まれた被加締め部31によって被覆電線10の外周面に押し付けられ、被覆電線10に対して動かないように押圧付勢された仮固定状態となる(図6の(a)、参照)。
(折り返し工程)
図2の(c)に示すように、シールド端子30の被加締め部31側の端部である開口端31aから突出した編組線20が外側へめくり上げられ、さらに、図2の(d)に示すように、めくり上げられた編組線20が折り返されて被加締め部31に被せられる。このとき、編組線20は、塑性変形された被加締め部31によって被覆電線10に対して動かないように押圧付勢されているので、被覆電線10に対する編組線20及びシールド端子30自体の動きが規制されている。したがって、編組線20は、被覆電線10に対して規定位置で動きが規制された被加締め部31の開口端31aを起点として開口端部を容易に外側へ折り返すことができる。
(本固定工程)
図3の(a)に示すように、加締めスリーブ40に被覆電線10を挿し込むように、加締めスリーブ40が被覆電線10の端部から近接させられる。
図3の(b)に示すように、加締めスリーブ40は、編組線20が折り返されて外周側に折り返し部分23が被せられた被加締め部31に嵌め込まれる。
図3の(c)に示すように、加締めスリーブ40が加締められる。これにより、被加締め部31に折り返した編組線20の折り返し部分23が加締め固定され、編組線20がシールド端子30に電気的に接続される。
このように、加締めスリーブ40を被加締め部31に嵌め込んで加締めることで、編組線20が被加締め部31に加締め固定される本固定工程の際にも、編組線20は、予め塑性変形された被加締め部31によって被覆電線10に対して動かないように押圧付勢されており、編組線20及びシールド端子30は被覆電線10に対して動きが規制される。したがって、加締めスリーブ40の加締め作業を容易に行うことができる。
次に、仮固定工程及び本固定工程の具体例について詳述する。
図4は、仮固定工程の具体例を示す図であって、図4の(a)は仮固定金型にセットされた編組線20の開口端部の斜視図、図4の(b)は図4の(a)におけるC矢視図、図4の(c)はシールド端子30の斜視図である。図5は、本固定工程の具体例を示す図であって、図5の(a)は本固定金型にセットされた編組線20の開口端部の斜視図、図5の(b)は図5の(a)におけるD矢視図である。図6の(a)は、仮固定工程で塑性変形された被加締め部31での横断面形状を示す図2の(b)におけるA−A断面図であり、図6の(b)は、本固定工程で加締めスリーブ40が加締められた被加締め部での横断面形状を示す図3の(c)におけるB−B断面図である。
(1)仮固定工程の具体例
図4の(a),(b)に示すように、仮固定工程では、仮固定金型50が用いられる。仮固定金型50は、シールド端子30の被加締め部31を断面六角形状に成形する加締め金型である。仮固定金型50は、下型51と上型52とを有している。下型51及び上型52は、それぞれ対向位置に、インデント形成突起51a,52aを有している。また、下型51には、仮固定用係止部53が設けられている。仮固定用係止部53は、仮固定金型50にセットされたシールド端子30に係合する位置決め凸部53aを有している。
図4の(c)に示すように、シールド端子30には、端子固定部32と環状壁部33との角部に、位置決め凸部53aが係合可能な凹みからなる位置決め部30aが形成されている。
仮固定金型50により、編組線20が装着された被覆電線10にシールド端子30を仮固定するには、まず、仮固定金型50の下型51に、被覆電線10を覆う編組線20の外周の所定位置に配置させたシールド端子30をセットする。このとき、シールド端子30の位置決め部30aの位置が下型51の仮固定用係止部53の位置決め凸部53aに合わせられ、位置決め部30aが位置決め凸部53aに係合される。これにより、下型51にセットしたシールド端子30は、位置決め部30aと位置決め凸部53aとの係合によって軸線回りの回動が規制される。
この状態で、下型51に対して上型52が下降され、図6の(a)に示すように、シールド端子30の被加締め部31が断面視六角形に塑性変形させられると、編組線20がシールド端子30の被加締め部31によって被覆電線10の外周面に押し付けられ、被覆電線10に対して動かないように押圧付勢される。このとき、被加締め部31には、下型51及び上型52のインデント形成突起51a,52aによって、内方へ突出するインデント31bが形成され、これにより、編組線20が被覆電線10へ、より強固に押圧付勢される。
(2)本固定工程の具体例
図5の(a),(b)に示すように、本固定工程では、本固定金型60が用いられる。本固定金型60は、仮固定工程において塑性変形された被加締め部31の横断面形状と同形の横断面形状である断面六角形状に加締めスリーブ40を成形する加締め金型である。本固定金型60は、下型61と上型62とを有している。下型61及び上型62は、それぞれ対向位置に、インデント形成突起61a,62aを有している。また、下型61には、本固定用係止部63が設けられている。本固定用係止部63は、本固定金型60にセットされたシールド端子30に係合する位置決め凸部63aを有している。
本固定金型60で加締めスリーブ40を加締めるには、まず、本固定金型60の下型61に、仮固定された被加締め部31に編組線20の折り返し部分23を折り返して被せて加締めスリーブ40を嵌め込んだシールド端子30をセットする。このとき、シールド端子30の位置決め部30aの位置が、下型61の本固定用係止部63の位置決め凸部63aに合わせられ、位置決め部30aが位置決め凸部63aに係合される。これにより、下型61にセットしたシールド端子30は、位置決め部30aと位置決め凸部63aとの係合によって軸線回りの回動が規制される。
この状態で、下型61に対して上型62が下降され、図6の(b)に示すように、加締めスリーブ40が、仮固定工程において塑性変形された被加締め部31の横断面形状と同形の断面六角形状に塑性変形されて加締められる。これにより、被加締め部31に折り返した編組線20の折り返し部分23が加締め固定される。このとき、加締めスリーブ40には、下型61及び上型62のインデント形成突起61a,62aによって、内方へ突出するインデント40aが形成され、これにより、加締めスリーブ40がより強固に加締められる。
以上、説明したように、本実施形態に係るシールド端子の接続方法によれば、被覆電線10を覆う編組線20の開口端部をシールド端子30の被加締め部31に本固定(加締め固定)する前に、編組線20が被覆電線10に対して動かないように仮固定されることで、被覆電線10に対する編組線20及びシールド端子30自体の動きを規制できる。
そこで、被覆電線10に対して所定位置で動きが規制された被加締め部31の開口端31aを起点として編組線20の開口端部を外側へ折り返すことができ、折り返し作業が容易となる。
また、編組線20の折り返された折り返し部分23が加締めスリーブ40により被加締め部31の外周面に本固定(加締め固定)される際も、仮固定された編組線20及びシールド端子30自体は被覆電線10に対して動きが規制されているので、加締め作業が容易となる。
しかも、仮固定工程において塑性変形された被加締め部31の横断面形状と同形の横断面形状となるように加締めスリーブ40が加締め固定されることで、塑性変形されている被加締め部31の上に加締め固定される加締めスリーブ40の加締め力のバラツキを防止できる。
また、本実施形態によれば、仮固定工程においては、被加締め部31を塑性変形させる仮固定金型50に設けられた仮固定用係止部53が、仮固定金型50にセットされたシールド端子30の位置決め部30aに係合してシールド端子30の軸線回りの回動を規制する。また、本固定工程においては、加締めスリーブ40を加締める本固定金型60に設けられた本固定用係止部63が、本固定金型60にセットされたシールド端子30の位置決め部30aに係合してシールド端子30の軸線回りの回動を規制する、
したがって、シールド端子30は、仮固定工程において仮固定金型50にセットされる時と、本固定工程において本固定金型60にセットされる時に、同じ位置で軸線回りの回動が規制される。これにより、被加締め部31の横断面形状と同形の断面六角形の横断面形状となるように加締めスリーブ40を加締め固定する際の軸線回りの位置合わせが容易となる。
また、本実施形態では、仮固定工程で編組線20を仮固定する仮固定部と、本固定工程で加締めスリーブ40を加締めて編組線20を固定する本固定部とが、いずれも同じ被加締め部31であるので、シールド端子30に本固定部と異なる仮固定部を別途設ける必要がない。したがって、別途の仮固定部を設けるためにシールド端子30を長くしたり大きくしたりする必要がない。
特に、本実施形態に係るシールド端子の接続方法は、仮固定工程で塑性変形される被加締め部31の横断面形状と、本固定工程で加締められる加締めスリーブ40の横断面形状とが、楕円形や多角形等の非円形形状とされる際に有効である。
なお、仮固定工程で塑性変形させる被加締め部31の横断面形状や本固定工程で加締める加締めスリーブ40の横断面形状としては、上述した六角形状に限らず、円形、楕円形、多角形等の種々の形状を取り得ることは云うまでもない。
また、上記実施形態では、シールド端子30として、シールドコネクタ等におけるシールドシェルの取付孔に嵌合される円筒状の端子固定部32を備えるものを例示して説明したが、シールド端子としては、端子固定部として板状のブラケットを有し、このブラケットをボルトで車体等に固定するものでもよい。
尚、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
ここで、上述した本発明に係るシールド端子の接続方法の実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]〜[3]に簡潔に纏めて列記する。
[1] 被覆電線(10)を長手方向に亘って覆う筒状の編組線(20)の開口端部にシールド端子(30)を電気的に接続固定するシールド端子の接続方法であって、
前記被覆電線(10)が挿通された前記編組線(20)における前記開口端部の所定位置に、筒状の被加締め部(31)を備えた前記シールド端子(30)を装着する端子装着工程と、
前記被加締め部(31)を内方に突出するように塑性変形させて前記編組線(20)を押圧付勢することにより、前記編組線(20)を前記被覆電線(10)に対して動かなくする仮固定工程と、
塑性変形させられた前記被加締め部(31)の開口端(31a)を起点として前記開口端部を外側へ折り返す折り返し工程と、
前記開口端部における外側へ折り返された部分(折り返し部分23)を加締めスリーブ(40)で前記被加締め部(31)に加締め固定する本固定工程と、
を含むことを特徴とするシールド端子の接続方法。
[2] 前記本固定工程において、
前記加締めスリーブ(40)が、前記仮固定工程において塑性変形された前記被加締め部(31)の横断面形状と同形の横断面形状となるように加締め固定されることを特徴とする上記[1]に記載のシールド端子の接続方法。
[3] 前記仮固定工程においては、前記被加締め部(31)を塑性変形させる仮固定金型(50)に設けられた仮固定用係止部(53)が、前記仮固定金型(50)にセットされた前記シールド端子(30)の位置決め部(30a)に係合して前記シールド端子(30)の軸線回りの回動を規制し、
前記本固定工程においては、前記加締めスリーブ(40)を加締める本固定金型(60)に設けられた本固定用係止部(63)が、前記本固定金型(60)にセットされた前記シールド端子(30)の前記位置決め部(30a)に係合して前記シールド端子(30)の軸線回りの回動を規制する、
ことを特徴とする上記[2]に記載のシールド端子の接続方法。
10:被覆電線
20:編組線
23:折り返し部分(外側へ折り返された部分)
30:シールド端子
30a:位置決め部
31:被加締め部
31a:開口端
40:加締めスリーブ
50:仮固定金型
53:仮固定用係止部
60:本固定金型
63:本固定用係止部

Claims (3)

  1. 被覆電線を長手方向に亘って覆う筒状の編組線の開口端部にシールド端子を電気的に接続固定するシールド端子の接続方法であって、
    前記被覆電線が挿通された前記編組線における前記開口端部の所定位置に、筒状の被加締め部を備えた前記シールド端子を装着する端子装着工程と、
    前記被加締め部を内方に突出するように塑性変形させて前記編組線を押圧付勢することにより、前記編組線を前記被覆電線に対して動かなくする仮固定工程と、
    塑性変形させられた前記被加締め部の開口端を起点として前記開口端部を外側へ折り返す折り返し工程と、
    前記開口端部における外側へ折り返された部分を加締めスリーブで前記被加締め部に加締め固定する本固定工程と、
    を含むことを特徴とするシールド端子の接続方法。
  2. 前記本固定工程において、
    前記加締めスリーブが、前記仮固定工程において塑性変形された前記被加締め部の横断面形状と同形の横断面形状となるように加締め固定されることを特徴とする請求項1に記載のシールド端子の接続方法。
  3. 前記仮固定工程においては、前記被加締め部を塑性変形させる仮固定金型に設けられた仮固定用係止部が、前記仮固定金型にセットされた前記シールド端子の位置決め部に係合して前記シールド端子の軸線回りの回動を規制し、
    前記本固定工程においては、前記加締めスリーブを加締める本固定金型に設けられた本固定用係止部が、前記本固定金型にセットされた前記シールド端子の前記位置決め部に係合して前記シールド端子の軸線回りの回動を規制する、
    ことを特徴とする請求項2に記載のシールド端子の接続方法。
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