JP2019091574A - 接地用部材、及び、接地用部材付きシールド電線 - Google Patents

接地用部材、及び、接地用部材付きシールド電線 Download PDF

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Abstract

【課題】シールド電線が備える被覆電線と編組導体とを固定する機能と、編組導体を接地する機能と、を一体的に有する接地用部材を提供すること。【解決手段】導電性の接地用部材2は、被覆電線10と被覆電線10を覆う編組導体20とを備えたシールド電線1の外周に編組導体20に接触するように取り付けられる。接地用部材2は、編組導体20を被覆電線10に押し付けた状態にて編組導体20に対して相対移動不能に固定される第1部材30と、シールド電線1の軸線方向において第1部材30に隣接するように配置され、第1部材30に対して軸線方向に相対移動不能に固定される第2部材40と、シールド電線1の径方向において第2部材40に隣接するように配置され、第2部材40の外周面との間に編組導体20を挟んだ状態にて第2部材40に対して相対移動不能に固定される第3部材50と、を備える。【選択図】図4

Description

本発明は、被覆電線と編組導体とを備えたシールド電線の外周に編組導体に接触するように取り付けられる導電性の接地用部材、及び、その接地用部材が取り付けられたシールド電線、に関する。
従来から、自動車に搭載されるワイヤハーネス等に用いられるシールド電線において、被覆電線を覆うように設けられた編組導体が遮断および捕集した電磁ノイズ等を接地対象(例えば、自動車の車体フレーム)に向けて放出するべく、接地用部材(例えば、シールド端子)を編組導体に加締め固定する手法が提案されている。
例えば、従来の接地用部材の一つは、被覆電線を覆う編組導体を備えたシールド電線に対し、筒状のシールド端子と加締めスリーブとの間に編組導体を挟んだ状態にて、シールド端子、編組導体および加締めスリーブを一体的に加締めて固定するように構成されている(例えば、特許文献1を参照。)。
特開2011−171057号公報
上述したようなシールド電線では、一般に、被覆電線と編組導体とは互いに独立した別部材として準備され、シールド電線を製造する過程において被覆電線に編組導体が被せられるようになっている。そのため、被覆電線と編組導体との間の相対的移動(位置ズレ)を抑制するべく、被覆電線を編組導体に対して固定することが望ましい。一方、シールド電線の軽量化および低コスト化などの観点から、そのような固定に用いる部品の数は、出来る限り低減されることが望ましい。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、シールド電線が備える被覆電線と編組導体とを固定する機能と、編組導体を接地する機能と、を一体的に有する接地用部材、及び、その接地用部材が取り付けられたシールド電線、を提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係る接地用部材は、下記(1)〜(3)を特徴としている。
(1)
被覆電線と前記被覆電線を覆う編組導体とを備えたシールド電線の外周に前記編組導体に接触するように取り付けられる導電性の接地用部材であって、
前記編組導体を前記被覆電線に押し付けた状態にて前記編組導体に対して相対移動不能に固定される第1部材と、
前記シールド電線の軸線方向において前記第1部材に隣接するように配置され、前記第1部材に対して前記軸線方向に相対移動不能に固定される第2部材と、
前記シールド電線の径方向において前記第2部材に隣接するように配置され、前記第2部材の外周面との間に前記編組導体を挟んだ状態にて前記第2部材に対して相対移動不能に固定される第3部材と、を備えた、
接地用部材であること。
(2)
上記(1)に記載の接地用部材において、
前記第1部材は、
前記編組導体に対して固定される筒状の第1本体部と、前記第1本体部から前記径方向の外側へ向けて広がる円板状のフランジ部であって該フランジ部の外周縁に前記径方向の内側へ向けて窪む凹部を有するフランジ部と、を有し、
前記第2部材は、
前記第3部材が固定される筒状の第2本体部と、前記第2本体部から前記径方向の外側へ向けて広がって前記フランジ部を覆うフード部であって前記凹部に対応するように前記径方向の内側へ向けて突出する凸部を有するフード部と、を有すると共に、前記凸部が前記凹部を通り抜けるまで前記軸線方向に沿って前記第1部材に対して近付いた後、前記シールド電線の周方向に前記第1部材に対して回転して前記凸部が前記凹部と前記周方向の異なる位置に移動することにより、前記第1部材に対して前記軸線方向に相対移動不能に固定される、ように構成された、
接地用部材であること。
(3)
上記(2)に記載の接地用部材において、
前記第1部材は、
複数の前記凹部を前記フランジ部に設け、
前記第2部材は、
前記複数の前記凹部に対応した複数の前記凸部を前記フード部に設けた、
接地用部材であること。
上記(1)の構成の接地用部材によれば、第1部材が編組導体を被覆電線に向けて押圧した状態にて、第1部材が編組導体に相対移動不能に固定される。この押圧により、編組導体と被覆電線との間での位置ズレが抑制される。更に、この第1部材に対して第2部材が相対移動不能に固定された上で、第2部材の外周面との間に編組導体を挟むように第3部材が固定される。これにより、第2部材と第3部材と編組導体との接触面積を大きくできる。よって、この接地用部材を接地対象(車体フレーム等)に繋げば、編組導体が捕集等した電磁ノイズを接地用部材を通じて接地対象に効率良く放出できる。更に、第1部材が編組導体に相対移動不能に固定されることにより、第1部材を基準として第2部材および第3部材をシールド電線に取り付ければ、接地用部材を設計通りの位置に精度良く取り付けることもできる。加えて、接地用部材を設計通りの位置に精度良く取り付けられるため、シールド電線を自動車の車体フレーム等に接地させる際の接地用治具(接地用コネクタ構造)を不要に大きくする必要もなくなる。
したがって、本構成の接地用部材によれば、シールド電線が備える被覆電線と編組導体とを固定する機能と、編組導体を接地する機能と、を一体的に有することができる。更に、接地用部材を設計通りの位置に精度良く取り付けることもできる。
なお、上述した「相対移動不能」とは、必ずしも相対的な移動量が厳密なゼロであることのみを意味せず、各々の部材が各々の機能を発揮するにあたって相対的な移動が実質的に生じていないとみなし得る程度の移動量であることも含む概念である。
上記(2)の構成の接地用部材によれば、第1部材を編組導体に固定した後、第1部材のフランジ部の凹部を第2部材のフード部の凸部が通り抜けるように第1部材に第2部材を軸線方向において近付け、更に、第2部材を周方向に回転させて第2部材を第1部材に固定できる。これにより、第1部材によって定められた位置に、接地用部材を簡単な手順によって取り付けることができる。よって、シールド電線に接地用部材を取り付ける作業の作業性を向上することができる。
上記(3)の構成の接地用部材によれば、フード部に設けられた複数の凸部によってフード部とフランジ部とが固定されることにより、第1部材と第2部材とをより安定的に固定することができる。
更に、前述した目的を達成するために、本発明に係る接地用部材付きシールド電線は、下記(4)を特徴としている。
(4)
被覆電線と前記被覆電線を覆う編組導体とを備えたシールド電線と、
前記シールド電線の外周に前記編組導体に接触するように取り付けられる上記(1)又は上記(2)に記載の接地用部材と、を備えた、
接地用部材付きシールド電線であること。
上記(4)の構成の接地用部材付きシールド電線によれば、接地用部材の第1部材が編組導体を被覆電線に向けて押圧した状態にて、第1部材が編組導体に相対移動不能に固定される。この押圧により、編組導体と被覆電線との間での位置ズレが抑制される。更に、この第1部材に対して第2部材が相対移動不能に固定された上で、第2部材の外周面との間に編組導体を挟むように第3部材が固定される。これにより、第2部材と第3部材と編組導体との接触面積を大きくできる。よって、接地用部材を接地対象(車体フレーム等)に繋げば、編組導体が捕集等した電磁ノイズを接地用部材を通じて接地対象に効率良く放出できる。更に、第1部材が編組導体に相対移動不能に固定されることにより、第1部材を基準として第2部材および第3部材をシールド電線に取り付ければ、接地用部材を設計通りの位置に精度良く取り付けることもできる。
したがって、本構成の接地用部材付きシールド電線によれば、シールド電線が備える被覆電線と編組導体とを固定する機能と、編組導体を接地する機能と、を一体的に有することができる。更に、接地用部材が設計通りの位置に精度良く取り付けられるため、シールド電線を自動車の車体フレーム等に接地させる作業の作業性を向上できる。
本発明によれば、シールド電線が備える被覆電線と編組導体とを固定する機能と、編組導体を接地する機能と、を一体的に有する接地用部材、及び、その接地用部材が取り付けられたシールド電線、を提供できる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、本発明の実施形態に係る接地用部材付きシールド電線の概略斜視図である。 図2は、加締め前における接地用部材の分解斜視図である。 図3(a)〜図3(c)は、シールドストッパに対するシールドターミナルの組付過程を説明するための図であり、図3(d)は、図3(c)のA−A断面図である。 図4(a)〜図4(c)は、シールド電線に対する接地用部材の組付過程を説明するための第1の図である。 図5(a)〜図5(c)は、シールド電線に対する接地用部材の組付過程を説明するための第2の図である。 図6(a)〜図6(c)は、シールド電線に対する接地用部材の組付過程を説明するための第3の図である。 図7は、変形例に係るシールドターミナルの斜視図である。
<実施形態>
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係る接地用部材2が取り付けられたシールド電線1について説明する。
図1に示すように、シールド電線1は、芯線11及び芯線11を覆う絶縁体12からなる被覆電線10と、被覆電線10を覆う筒状の編組導体20と、を備えている。このシールド電線1の編組導体20に対し、接地用部材2が加締め固定されることにより、図1の全体像に示すような接地用部材2が取り付けられたシールド電線1が製造される。
接地用部材2は、シールド電線1の編組導体20が遮断および捕集した電磁ノイズ等を接地対象(例えば、自動車の車体フレーム)に向けて放出するために取り付けられている。即ち、接地用部材2を接地対象(車体フレーム等)に繋ぐことにより、編組導体20が捕集等した電磁ノイズ等を、接地用部材2を通じて接地対象に放出することができる。
なお、本例では、編組導体20が外部に露出するように形成されている。しかし、シールド電線1は、必要に応じ、編組導体20の外周を覆う絶縁外皮(シース)を更に備えてもよい。
図1に示すように、金属製の接地用部材2は、シールドストッパ30と、シールドターミナル40と、シールドリング50と、を備える。以下、図2及び図3を参照しながら、まず、加締め前の接地用部材2を構成する各部材について順に説明していく。
図2に示すように、金属製のシールドストッパ30は、円筒状の第1本体部31と、第1本体部31の軸線方向の一端部から径方向に沿って径方向外側へ向けて広がる円板状のフランジ部32と、を一体に有する。第1本体部31は後に、シールド電線1の編組導体20に対して固定されることになる。フランジ部32の外周縁の周方向における複数箇所(本例では、直径の両端に対応する2か所)には、径方向内側へ向けて窪む切欠き33がそれぞれ形成されている。
金属製のシールドターミナル40は、円筒状の第2本体部41と、第2本体部41から径方向外側へ向けて広がるフード部42と、を一体に有する。フード部42は、図3(d)に示すように、第2本体部41の軸線方向の一端部から径方向に沿って径方向外側へ向けて広がる円板状の底壁部43と、底壁部43の外周縁から第2本体部41と反対側の向きに軸線方向に延びる円筒状の円筒壁部44と、からなる。
フード部42は後に、シールドストッパ30のフランジ部32を覆うと共にフランジ部32に対して固定されることになる。円筒壁部44の内壁面における、軸線方向において底壁部43からフランジ部32の板厚分だけ離れた位置には、フランジ部32の切欠き33に対応するように周方向における複数箇所(本例では、直径の両端に対応する2か所)に、径方向内側へ向けて突出する突起45がそれぞれ形成されている。
本例では、突起45は、円筒壁部44における対応する箇所に対して径方向内側に窪ませる加工(プレス加工等)を施すことで形成されている。よって、円筒壁部44の外壁面における突起45に対応する位置には、径方向内側へ向けて凹んだ窪み46(図2等参照)が形成されている。
金属製のシールドリング50は、円筒状の形状を有する。シールドリング50は後に、シールドターミナル40の第2本体部41に固定されることになる。
次いで、図3を参照しながら、シールドストッパ30に対するシールドターミナル40の組み付けについて説明する。
まず、図3(a)に示すように、フランジ部32とフード部42とが軸線方向に離れて対向するように、且つ、フランジ部32の切欠き33とフード部42の突起45との周方向位置が合うように、シールドストッパ30及びシールドターミナル40を同軸的に配置する。
次いで、図3(a)に矢印で示すように、シールドストッパ30に対してシールドターミナル40を軸線方向に近付けていく。このようにシールドストッパ30に対してシールドターミナル40を接近させる動作は、図3(b)に示すように、フード部42の突起45がフランジ部32の切欠き33を通り抜け、且つ、フード部42の底壁部43がフランジ部32に当接するまで継続される。
次いで、図3(c)に矢印で示すように、シールドストッパ30に対してシールドターミナル40を所定角度だけ周方向に回転させる。この結果、フード部42の突起45がフランジ部32の切欠き33と周方向の異なる位置に移動することで、図3(c)及び図3(d)に示すように、周方向の複数箇所(本例では、2か所)にて、フランジ部32の外周縁が、軸線方向においてフード部42の底壁部43と突起45との間に挟持される。この結果、シールドターミナル40がシールドストッパ30に対して軸線方向に相対移動不能に固定される。
次いで、図4〜図6を参照しながら、シールド電線1に対する接地用部材2の組み付けについて説明する。
まず、図4(a)に示すように、被覆電線10の外周が編組導体20で覆われたシールド電線1と、接地用部材2(具体的には、シールドストッパ30、シールドターミナル40、及び、シールドリング50)とを準備する。
次いで、図4(b)に示すように、シールドストッパ30を、第1本体部31側からシールド電線1の編組導体20に挿通し、編組導体20の先端から所定距離だけ進入した位置(図4(c)参照)に配置する。
次いで、図4(c)に示すように、所定の治具を用いて、第1本体部31を編組導体20に対して加締め固定する。これにより、シールドストッパ30が編組導体20を被覆電線10に向けて径方向内側に押圧した状態にて、シールドストッパ30が編組導体20に対して相対移動不能に固定される。この押圧により、編組導体20と被覆電線10との間での位置ズレが抑制される。なお、本例では、第1本体部31が六角形筒状に加圧変形されているが、第1本体部31がその他の形状(角筒状等)に加圧変形されてもよいことは言うまでもない。
次いで、図5(a)に示すように、シールドターミナル40を、フード部42側からシールド電線1の編組導体20に挿通し、フランジ部32の切欠き33とフード部42の突起45との周方向位置が合った状態で、シールドストッパ30に対してシールドターミナル40を軸線方向に近付けていく(図5(a)の矢印を参照)。このようにシールドストッパ30に対してシールドターミナル40を接近させる動作は、上述したように、フード部42の突起45がフランジ部32の切欠き33を通り抜け、且つ、フード部42の底壁部43がフランジ部32に当接するまで継続される。
フード部42の底壁部43がフランジ部32に当接すると、図5(b)に示すように、シールドストッパ30に対してシールドターミナル40を所定角度だけ周方向に回転させる(図5(b)の矢印を参照)。この結果、フード部42の突起45がフランジ部32の切欠き33と周方向の異なる位置に移動することで、上述したように、フランジ部32の外周縁が、軸線方向においてフード部42の底壁部43と突起45との間に挟持される(図3(c)及び図3(d)参照)。この結果、シールドターミナル40がシールドストッパ30に対して軸線方向に相対移動不能に固定される。
次いで、図5(c)に示すように、シールドターミナル40の第2本体部41の先端から先端側に露出している編組導体20の端部21を拡径し(図5(c)の矢印を参照)、図6(a)に示すように、拡径された端部21を、第2本体部41の先端を起点として径方向外側へ(第2本体部41の外周面を覆う向きに)折り返す。これにより、編組導体20の端部21は、第2本体部41の外周面を覆うように、第2本体部41の外周に配置される。
次いで、図6(b)に示すように、シールドリング50を、折り返された編組導体20の端部21の外周に挿通・配置する(図6(b)の矢印を参照)。これにより、折り返された端部21が、第2本体部41の外周面とシールドリング50の内周面とによって挟まれた状態が得られる。
そして、図6(c)に示すように、所定の治具を用いて、シールドリング50を、編組導体20の端部21(よって、第2本体部41)に対して加締め固定する。これにより、編組導体20の端部21が第2本体部41の外周面とシールドリング50の内周面とによって挟まれた状態にて、シールドリング50がシールドターミナル40に対して相対移動不能に固定される。なお、本例では、シールドリング50が六角形筒状に加圧変形されているが、シールドリング50がその他の形状(角筒状等)に加圧変形されてもよいことは言うまでもない。
以上により、シールド電線1に対する接地用部材2の組み付けが完了する。この結果、図1に示した、接地用部材2が取り付けられたシールド電線1が得られる。
以上に説明したように、本実施形態に係る接地用部材2が取り付けられたシールド電線1によれば、シールドストッパ30が編組導体20を被覆電線10に押圧した状態にて、シールドストッパ30が編組導体20に相対移動不能に固定される。この押圧により、編組導体20と被覆電線10との間での位置ズレが抑制される。更に、このシールドストッパ30に対してシールドターミナル40が相対移動不能に固定された上で、シールドターミナル40(第2本体部41)の外周面との間に編組導体20の端部21を挟むようにシールドリング50が固定される。これにより、シールドターミナル40とシールドリング50と編組導体20との接触面積を大きくできる。よって、接地用部材2を接地対象(車体フレーム等)に繋げば、編組導体20が捕集等した電磁ノイズを接地用部材2を通じて接地対象に放出できる。更に、シールドストッパ30が編組導体20に相対移動不能に固定されることにより、シールドストッパ30を基準としてシールドターミナル40およびシールドリング50をシールド電線1に取り付ければ、接地用部材2を設計通りの位置に精度良く取り付けることもできる。
したがって、本構成の接地用部材2が取り付けられたシールド電線1によれば、シールド電線1が備える被覆電線10と編組導体20とを固定する機能と、編組導体20を接地する機能と、を一体的に有することができる。更に、接地用部材2を設計通りの位置に精度良く取り付けられるため、シールド電線1を自動車の車体フレーム等に接地させる際の接地用治具(接地用コネクタ構造)を不要に大きくする必要もなくなる。
更に、シールドストッパ30を編組導体20に固定した後、シールドストッパ30のフランジ部32の切欠き33をシールドターミナル40のフード部42の突起45が通り抜けるようにシールドストッパ30にシールドターミナル40を軸線方向において近付け、更に、シールドターミナル40を周方向に回転させてシールドターミナル40をシールドストッパ30に固定できる。これにより、シールドストッパ30によって定められた位置に、接地用部材2を簡単な手順によって取り付けることができる。よって、シールド電線1に接地用部材2を取り付ける作業の作業性を向上することができる。
更に、フード部42に設けられた複数の突起45によってフード部42とフランジ部32とが固定されることにより、シールドストッパ30とシールドターミナル40とをより安定的に固定することができる。
<他の態様>
なお、本発明は上記各実施形態に限定されることはなく、本発明の範囲内において種々の変形例を採用できる。例えば、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
例えば、上記実施形態では、本発明の「凸部」として、図3(a)に示すように、シールドターミナル40のフード部42の円筒壁部44に、突起45が設けられている。これに対し、図7に示すように、本発明の「凸部」として、フード部42の円筒壁部44の軸方向の端部の一部を切断して径方向内側へ折り曲げた(切り起こした)折り曲げ片47が設けられてもよい。
更に、上記実施形態では、突起45及び切欠き33が周方向における2か所に設けられているが、周方向の一か所にのみ設けられていてもよい。更には、突起45及び切欠き33が、周方向における3か所以上に(周方向に等間隔に)設けられていてもよい。
ここで、上述した本発明に係る接地用部材2、及び、接地用部材付きシールド電線1の実施形態の特徴を以下(1)〜(4)に簡潔に纏めて列記する。
(1)
被覆電線(10)と前記被覆電線(10)を覆う編組導体(20)とを備えたシールド電線(1)の外周に前記編組導体(20)に接触するように取り付けられる導電性の接地用部材(2)であって、
前記編組導体(20)を前記被覆電線(10)に押し付けた状態にて前記編組導体(20)に対して相対移動不能に固定される第1部材(30)と、
前記シールド電線(1)の軸線方向において前記第1部材(30)に隣接するように配置され、前記第1部材(30)に対して前記軸線方向に相対移動不能に固定される第2部材(40)と、
前記シールド電線(1)の径方向において前記第2部材(40)に隣接するように配置され、前記第2部材(40)の外周面との間に前記編組導体(20)を挟んだ状態にて前記第2部材(40)に対して相対移動不能に固定される第3部材(50)と、を備えた、
接地用部材。
(2)
上記(1)に記載の接地用部材(2)において、
前記第1部材(30)は、
前記編組導体(20)に対して固定される筒状の第1本体部(31)と、前記第1本体部(31)から前記径方向の外側へ向けて広がる円板状のフランジ部(32)であって該フランジ部(32)の外周縁に前記径方向の内側へ向けて窪む凹部(33)を有するフランジ部(32)と、を有し、
前記第2部材(40)は、
前記第3部材(50)が固定される筒状の第2本体部(41)と、前記第2本体部(41)から前記径方向の外側へ向けて広がって前記フランジ部(32)を覆うフード部(42)であって前記凹部(33)に対応するように前記径方向の内側へ向けて突出する凸部(45,47)を有するフード部(42)と、を有すると共に、前記凸部(45,47)が前記凹部(33)を通り抜けるまで前記軸線方向に前記第1部材(30)に対して近付いた後、前記シールド電線(1)の周方向に前記第1部材(30)に対して回転して前記凸部(45,47)が前記凹部(33)と前記周方向の異なる位置に移動することにより、前記第1部材(30)に対して前記軸線方向に相対移動不能に固定される、ように構成された、
接地用部材。
(3)
上記(2)に記載の接地用部材(2)において、
前記第1部材(30)は、
複数の前記凹部(33)を前記フランジ部(32)に設け、
前記第2部材(40)は、
前記複数の前記凹部に対応した複数の前記凸部(45,47)を前記フード部(42)に設けた、
接地用部材。
(4)
被覆電線(10)と前記被覆電線(10)を覆う編組導体(20)とを備えたシールド電線(1)と、
前記シールド電線(1)の外周に前記編組導体(20)に接触するように取り付けられる上記(1)〜上記(3)の何れか一つに記載の接地用部材(2)と、を備えた、
接地用部材付きシールド電線。
1 シールド電線
2 接地用部材
10 被覆電線
20 編組導体
30 シールドストッパ(第1部材)
31 第1本体部
32 フランジ部
33 切欠き(凹部)
40 シールドターミナル(第2部材)
41 第2本体部
42 フード部
45 突起(凸部)
47 折り曲げ片(凸部)
50 シールドリング(第3部材)

Claims (4)

  1. 被覆電線と前記被覆電線を覆う編組導体とを備えたシールド電線の外周に前記編組導体に接触するように取り付けられる導電性の接地用部材であって、
    前記編組導体を前記被覆電線に押し付けた状態にて前記編組導体に対して相対移動不能に固定される第1部材と、
    前記シールド電線の軸線方向において前記第1部材に隣接するように配置され、前記第1部材に対して前記軸線方向に相対移動不能に固定される第2部材と、
    前記シールド電線の径方向において前記第2部材に隣接するように配置され、前記第2部材の外周面との間に前記編組導体を挟んだ状態にて前記第2部材に対して相対移動不能に固定される第3部材と、を備えた、
    接地用部材。
  2. 請求項1に記載の接地用部材において、
    前記第1部材は、
    前記編組導体に対して固定される筒状の第1本体部と、前記第1本体部から前記径方向の外側へ向けて広がる円板状のフランジ部であって該フランジ部の外周縁に前記径方向の内側へ向けて窪む凹部を有するフランジ部と、を有し、
    前記第2部材は、
    前記第3部材が固定される筒状の第2本体部と、前記第2本体部から前記径方向の外側へ向けて広がって前記フランジ部を覆うフード部であって前記凹部に対応するように前記径方向の内側へ向けて突出する凸部を有するフード部と、を有すると共に、前記凸部が前記凹部を通り抜けるまで前記軸線方向に沿って前記第1部材に対して近付いた後、前記シールド電線の周方向に前記第1部材に対して回転して前記凸部が前記凹部と前記周方向の異なる位置に移動することにより、前記第1部材に対して前記軸線方向に相対移動不能に固定される、ように構成された、
    接地用部材。
  3. 請求項2に記載の接地用部材において、
    前記第1部材は、
    複数の前記凹部を前記フランジ部に設け、
    前記第2部材は、
    前記複数の前記凹部に対応した複数の前記凸部を前記フード部に設けた、
    接地用部材。
  4. 被覆電線と前記被覆電線を覆う編組導体とを備えたシールド電線と、
    前記シールド電線の外周に前記編組導体に接触するように取り付けられる請求項1〜請求項3の何れか一項に記載の接地用部材と、を備えた、
    接地用部材付きシールド電線。
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