JP2017145213A - 口腔用組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】カチオン性殺菌剤の口腔内、特に歯、歯牙表面、及び口腔粘膜等への付着性を改善し、もってカチオン性殺菌剤による口腔内の殺菌効果を持続させること。【解決手段】(A)カチオン性殺菌剤と、(B)コラーゲンと、(C)クエン酸、アスコルビン酸リン酸エステル及びそれらの塩からなる群より選ばれる一つ以上とを含有してなることを特徴とする口腔用組成物を提供する。【選択図】なし

Description

カチオン性殺菌剤の口腔内、特に歯、歯牙表面、及び口腔粘膜等への付着性を改善し、もってカチオン性殺菌剤による口腔内の殺菌効果を飛躍的に持続させることができる、新規口腔用組成物に関する。
口腔用組成物は、例えば歯磨剤やマウスウォッシュとして用いられるような、歯や歯牙表面の殺菌、洗浄、コーティング、及び口腔内粘膜のコーティング等に使用される組成物である。口腔用組成物は、通常、抗菌剤、香料、溶剤等が含まれており、特に抗菌剤としてカチオン性殺菌剤が使用されてきた。しかし、当該カチオン性殺菌剤は歯や歯牙表面への付着性が低く、抗菌効果が持続しないという問題があった。そこで、従来よりカチオン性殺菌剤の歯及び口腔粘膜への付着性向上のため、様々な付着性付与剤を併用する技術、例えば、ポリリン酸やポリグリセリン脂肪酸エステルをカチオン性殺菌剤と併用するもの(特許文献1)、リン酸化プルランを併用するもの(特許文献2)、カチオン性ポリマーと有機酸(抗酸化剤)とを併用するもの(特許文献3)等が検討されてきた。
しかし、上記付着性付与剤は、カチオン性殺菌剤の歯及び口腔粘膜への付着性を飛躍的に向上するには至っていなかった。一方で、有効成分を口腔内の患部に長く的確に作用させるための当該有効成分の吸着剤としてコラーゲンが知られているが(特許文献4及び5)、コラーゲンのみではカチオン性殺菌剤を十分に付着させることはできず、また、カチオン性殺菌剤とコラーゲンとの関係は解明されていなかった。
特開2006−117574号公報 国際公開第2008/010517号パンフレット 特開2000−34213号公報 特開2003−119156号公報 特開2003−119157号公報
本発明の第1の目的は、カチオン性殺菌剤の歯や歯牙表面への残留性及び吸着性を向上することにある。
本発明の第2の目的は、カチオン性殺菌剤の口腔内粘膜への残留性及び吸着性を向上することにある。
本発明の第3の目的は、カチオン性殺菌剤と他の抗菌成分や付着性付与成分とを組み合わせて使用することにより、カチオン性殺菌剤の歯や歯牙表面への残留性及び吸着性を促進させ、カチオン性殺菌剤の抗菌効果を長期間持続させることにある。
本発明の第4の目的は、カチオン性殺菌剤と他の抗菌成分や付着性補助成分とを組み合わせて使用することにより、優れた歯垢形成防止効果、及び、虫歯予防効果を発揮させるものである。
本発明者らは、鋭意研究を重ねた結果、カチオン性殺菌剤に、カチオン性殺菌剤の付着性付与剤として2種類の成分、すなわちコラーゲンと、クエン酸、アスコルビン酸リン酸エステル及びそれらの塩からなる群より選ばれる一つ以上とを併用し、かつ、任意に、得られた組成物のpHを3.0〜9.0に調節することにより、カチオン性殺菌剤の口腔内、特に歯、歯牙表面、及び口腔粘膜等への付着性を改善し、もってカチオン性殺菌剤による口腔内の殺菌効果を飛躍的に持続させることができることを見いだした。より具体的に、本発明が取り得る態様としては、以下を挙げることができる。
〔1〕
(A)カチオン性殺菌剤と、(B)コラーゲンと、(C)クエン酸、アスコルビン酸リン酸エステル及びそれらの塩からなる群より選ばれる一つ以上とを含有してなることを特徴とする口腔用組成物。
〔2〕
(C)成分が、アスコルビン酸リン酸エステル及びそれらの塩からなる群より選ばれる一つ以上である、前記〔1〕に記載の口腔用組成物。
〔3〕
(C)成分が、リン酸L-アスコルビルマグネシウムである、前記〔1〕又は〔2〕に記載の口腔用組成物。
〔4〕
(A)成分が、塩化セチルピリジニウムである、前記〔1〕〜〔3〕のいずれかに記載の口腔用組成物。
〔5〕
(B)成分が、加水分解コラーゲン、サクシニルアテロコラーゲン及びミリストイルサクシニルアテロコラーゲンからなる群より選ばれる一つ以上である、前記〔1〕〜〔4〕のいずれかに記載の口腔用組成物。
〔6〕
(A)カチオン性殺菌剤の含有量が、前記口腔用組成物の質量に対して0.0001〜10質量%である、前記〔1〕〜〔5〕のいずれかに記載の口腔用組成物。
〔7〕
(B)コラーゲンの含有量が、前記口腔用組成物の質量に対して0.0002〜40質量%である、前記〔1〕〜〔6〕のいずれかに記載の口腔用組成物。
〔8〕
(C)成分がアスコルビン酸リン酸エステルであり、前記アスコルビン酸リン酸エステルの含有量が、前記口腔用組成物の質量に対して0.001〜20質量%である、前記〔1〕〜〔7〕のいずれかに記載の口腔用組成物。
〔9〕
(C)成分がクエン酸であり、前記クエン酸の含有量が、前記口腔用組成物の質量に対して0.001〜20質量%である、前記〔1〕に記載の口腔用組成物。
〔10〕
前記口腔用組成物のpHが6.3〜9.0である、前記〔1〕〜〔9〕のいずれかに記載の口腔用組成物。
〔11〕歯牙表面の殺菌用である、前記〔1〕〜〔10〕のいずれかに記載の口腔用組成物。
本発明の口腔用組成物は、カチオン性殺菌剤の歯や歯牙表面への残留性及び吸着性を向上することができる。
本発明の口腔用組成物は、カチオン性殺菌剤の口腔内粘膜への残留性及び吸着性を向上することができる。
本発明の口腔用組成物は、カチオン性殺菌剤と他の任意の抗菌成分や付着性付与成分とを組み合わせて使用することにより、カチオン性殺菌剤の歯や歯牙表面への残留性及び吸着性を促進させ、カチオン性殺菌剤の抗菌効果を長期間持続させることができる。
本発明の口腔用組成物は、カチオン性殺菌剤と他の任意の抗菌成分や付着性補助成分とを組み合わせて使用することにより、優れた歯垢形成防止効果、及び、虫歯予防効果を発揮させることができる。
[口腔用組成物]
本発明の口腔用組成物は、(A)カチオン性殺菌剤と、(B)コラーゲンと、(C)クエン酸、アスコルビン酸リン酸エステル及びそれらの塩からなる群より選ばれる一つ以上とを含有してなる。
ここで、口腔用組成物とは、ヒトや動物の口腔内全体又は局所的に適用される組成物であって、特に抗菌効果を付与する必要がある箇所に適用される組成物をいう。本発明の口腔用組成物は、特に歯表面、歯牙表面、舌、口腔粘膜等に適用され得る。さらに詳しくは、口腔内の歯や粘膜表面への細菌付着を抑制し、その結果、歯表面への歯垢(プラーク)や歯石の形成を抑制することができ、さらには齲蝕、歯周病、口臭の予防に有用である口腔用組成物に関する。
具体的な口腔用組成物の態様としては、例えば、練歯磨剤、液体歯磨剤、口腔湿潤剤、マウスウォッシュ等が挙げられる。
本発明の口腔用組成物は、種々の形状とすることができ、例えば、液体(乳化形、可溶化形)、液状、ゲル状、ペースト状、錠剤、発泡錠、粉末状、顆粒状などとすることができる。
(A)カチオン性殺菌剤
本発明のカチオン性殺菌剤は、口腔内の歯表面、口腔粘膜等を殺菌するための殺菌成分として使用される。本発明で使用し得るカチオン性殺菌剤としては、例えば、第四級アンモニウム塩、ビグアニド系殺菌剤を挙げることができる。具体的なカチオン性殺菌剤の例としては、塩化セチルピリジニウム、塩化ベンゼトニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化デカリニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化ラウリルピリジニウム等の第四級アンモニウム塩;グルコン酸アレキシジン、塩酸アレキシジン、酢酸アレキシジン、塩酸クロルヘキシジン、酢酸クロルヘキシジン、塩酸クロルヘキシジン、グルコン酸クロルヘキシジン等のビグアニド系殺菌剤等のカチオン性殺菌剤等を挙げることができる。中でもカチオン性殺菌剤としては、塩化セチルピリジニウム、塩化ベンゼトニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化デカリニウム、塩酸クロルヘキシジン等が好ましく選択される。上記カチオン性殺菌剤は、1種類又は2種以上を組み合わせて使用してもよい。
本発明のカチオン性殺菌剤の量は、本発明の口腔用組成物全体の質量に対し、例えば0.0001〜10質量%、好ましくは0.0005〜5質量%、より好ましくは0.001〜1質量%、さらに好ましくは0.005〜0.5質量%、特に好ましくは0.01〜0.1質量%であることが適当である。カチオン性殺菌剤が0.0001質量%以上であれば十分な殺菌性を付与することができ、また、安定配合や使用感の点から、10質量%以下が好ましい。
(B)コラーゲン
本発明のコラーゲンは、上記(A)成分のカチオン性殺菌剤の歯或いは歯牙表面、口腔内粘膜等への残留性及び吸着性を促進させ、カチオン性殺菌剤の抗菌効果を長期間持続させるための付着性付与成分として使用され得る。本発明で使用し得るコラーゲンとしては、例えば、非変性コラーゲン、ゼラチン、アテロコラーゲン、コラーゲンペプチド、繊維性コラーゲン、架橋コラーゲン、石灰化架橋コラーゲン、酵素処理されたコラーゲン、アルカリ処理されたコラーゲン、加水分解処理されたコラーゲン等を挙げることができる。具体的なコラーゲンの例としては、加水分解コラーゲン、サクシニルアテロコラーゲン及びミリストイルサクシニルアテロコラーゲンからなる群より選ばれる一つ以上を挙げることができる。ここで、加水分解コラーゲンとは、非変性コラーゲンやアテロコラーゲンを加水分解や酵素処理することにより得られるものを意味し、サクシニルアテロコラーゲンとは、アテロコラーゲンをサクシニル化修飾したものを意味し、ミリストイルサクシニルアテロコラーゲンとは、アテロコラーゲンをミリストイル化・サクシニル化修飾したものを意味する。中でもコラーゲンとしては、加水分解コラーゲン、サクシニルアテロコラーゲン及びミリストイルサクシニルアテロコラーゲンが好ましく選択される。上記コラーゲンは、1種類又は2種以上を組み合わせて使用してもよい。
本発明のコラーゲンの量は、本発明の口腔用組成物全体の質量に対し、例えば0.0002〜40質量%、好ましくは0.001〜30質量%、より好ましくは0.002〜20質量%、さらに好ましくは0.01〜10質量%、特に好ましくは0.1〜5質量%であることが適当である。コラーゲンが0.0002質量%以上であれば、カチオン性殺菌剤の歯或いは歯牙表面、口腔内粘膜等への残留性及び吸着性を十分に付与及び補助することができ、また、安定配合や使用感の点から、40質量%以下が好ましい。
上記(A)成分と(B)成分の質量比は、例えば、(A)/(B)の質量比で1/5000〜250/1、好ましくは1/1000〜50/1、より好ましくは1/500〜25/1、さらに好ましくは1/200〜5/1、特に好ましくは1/100〜1/2であることが適当である。
(C)クエン酸、アスコルビン酸リン酸エステル
本発明は、さらにクエン酸、アスコルビン酸リン酸エステル及びそれらの塩からなる群より選ばれる一つ以上の成分を添加することができる。ここで塩としては、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩等を挙げることができ、好ましくはナトリウム塩及びマグネシウム塩である。当該(C)成分としてより好ましくは、クエン酸、クエン酸ナトリウム、リン酸L-アスコルビルマグネシウム、及びこれらの混合物を挙げることができる。当該(C)成分は、上記(A)成分のカチオン性殺菌剤の歯或いは歯牙表面、口腔内粘膜等への残留性及び吸着性を促進させ、カチオン性殺菌剤の抗菌効果を長期間持続させるための付着性付与成分として使用され得る。理論によって本発明は限定されることはないが、本発明の(C)成分は、(B)成分であるコラーゲンとの相乗効果により、(A)成分であるカチオン性殺菌剤の抗菌効果を長期間持続させるための付着性付与成分として作用する。本発明者らは、特にクエン酸やアスコルビン酸リン酸エステル及びそれらの塩が当該相乗効果を発揮することを見いだしたものである。
本発明の(C)成分の量は、本発明の口腔用組成物全体の質量に対し、例えば0.001〜20質量%、好ましくは0.002〜10質量%、より好ましくは0.005〜7質量%、さらに好ましくは0.007〜4質量%、特に好ましくは0.01〜2質量%であることが適当である。(C)成分が0.001質量%以上であれば、カチオン性殺菌剤の歯或いは歯牙表面、口腔内粘膜等への残留性及び吸着性を十分に付与することができ、0.001質量%以上であれば、当該残留性及び吸着性をより十分に付与することができ、また、安定配合や使用感の点から、20質量%以下であることが好ましい。
上記(A)成分と(C)成分の質量比は、例えば、(A)/(C)の質量比で1/1000〜50/1、好ましくは1/500〜20/1、より好ましくは1/100〜10/1、さらに好ましくは1/70〜7/1、特に好ましくは1/50〜5/1であることが適当である。
上記(B)成分と(C)成分の質量比は、例えば、(B)/(C)の質量比で1/1000〜1000/1、好ましくは1/100〜500/1、より好ましくは1/10〜300/1、さらに好ましくは1/5〜200/1、特に好ましくは1/2〜100/1であることが適当である。
(D)他の抗菌成分
本発明は、カチオン性殺菌剤の他、各種抗菌成分を併用することができる。本発明で使用され得る他の抗菌成分は、例えば、アニオン性殺菌剤、ノニオン性殺菌剤、両性殺菌剤等を使用することができる。アニオン性殺菌剤としては、例えば、安息香酸塩、ラウロイルサルコシン塩、ラウリル硫酸塩等を挙げることができる。ノニオン性殺菌剤としては、例えば、フェノール系殺菌剤であるイソプロピルメチルフェノール、トリクロサン、ヒノキチオール、フェノール、チモール、オイゲノール、ビスフェノール等を挙げることができる。両性殺菌剤としては、ドデシルジアミノエチルグリシン等をあげることができる。これらの他の抗菌成分は、1種又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
当該他の抗菌成分の含有量は、本発明の口腔用組成物全体の質量に対して、例えば0.005〜5質量%、好ましくは0.008〜2質量%、より好ましくは0.01〜1質量%であることが適当である。
また、上記カチオン性殺菌剤と当該他の抗菌成分との質量比は、例えば、100:1〜1:100、好ましくは50:1〜1:50、より好ましくは10:1〜1:20であることが適当である。
さらに、本発明の口腔用組成物中の他の抗菌成分の含有量は、口腔用組成物の全体の質量に対して、例えば0.001〜10質量%、好ましくは0.005〜5質量%、より好ましくは0.01〜2質量%であることが適当である。
(E)その他の成分
本発明の口腔用組成物には、上記(A)〜(D)成分の他、研磨剤、湿潤剤、溶剤、粘結剤、香料、賦形剤、甘味剤、pH調整剤、防腐剤、乳化剤、可溶化剤、発泡剤、滑沢剤、界面活性剤、油、色素、酸化防止剤、その他の薬剤などを適宜配合することができる。これらの添加剤は、医薬品組成物、口腔用組成物または食品処方設計に通常用いられ、本発明の効果を損なわない範囲で適宜選択することができ、また、適当な配合量で配合することができる。このような添加剤の例として、下記のものが挙げられる。
研磨剤としては、例えば、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、第2リン酸カルシウム、ピロリン酸カルシウム、不溶性メタリン酸カルシウム、含水ケイ酸、無水ケイ酸、二酸化チタン、非晶質シリカ、結晶質シリカ、アルミノシリケケート、酸化アルミニウム、水酸化アルミニウム、レジン、ハイドロキシアパタイトなどを、単独または2種以上を組み合わせて配合することができる。研磨剤の配合量は口腔用組成物全量に対して一般的に3〜60質量%である。
湿潤剤としては、例えば、グリセリン、ソルビトール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、エチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ポリプロピレングリコール、キシリトール、マルチトール、ラクチトールなどの多価アルコールを、単独または2種以上を組み合わせて配合することができる。湿潤剤の配合量は口腔用組成物全量に対して一般的に0.1〜50質量%である。
溶剤としてはアルコール等の有機溶剤や水が好ましく、例えば、エタノール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコールなどが挙げられ、特にエタノールが好ましい。これらアルコールは単独または2種以上を組み合わせて配合することができる。溶剤の配合量は口腔用組成物全量に対して一般的に99.9質量%以下、好ましくは0.1〜30質量%である。
粘結剤として、例えば、カラギーナン、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウムなどのセルロース誘導体、アルギン酸ナトリウムなどのアルカリ金属アルギネート、キサンタンガム、トラガカントガム、アラビアガムなどのガム類、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸ナトリウムなどの合成粘結剤、シリカゲル、アルミニウムシリカゲル、ビーガムなどの無機粘結剤などが挙げられる。粘結剤の配合量は口腔用組成物全量に対して一般的に0.5〜10質量%である。
香料としては、ストロベリーフレーバー、アップルフレーバー、バナナフレーバー、パイナップルフレーバー、グレープフレーバー、マンゴーフレーバー、バターフレーバー、ミルクフレーバー、フルーツミックスフレーバー、トロピカルフルーツフレーバー等の調合香料等、公知の香料素材、テルペノイド系精油、フェニルプロパノイド系精油等を組み合わせて使用することができる。当該フェニルプロパノイド系精油としては、チョウジ油、ウイキョウ油、ケイヒ油、オイゲノール、アネトール、ケイヒアルデヒド、シンナムアルデヒド等を挙げることができる。当該テルペノイド系精油としては、例えば、ハッカ油、ユーカリ油、オレンジ油、テレビン油、ペパーミント油、スペアミント油、樟脳油、サイム油、シソ油、ティートリー油、レモン油、セージ油、ローズマリー油、l−リモネン、l−メントール、メントン、α−ピネン、シトラール、シネオール、カンフル等を挙げることができる。香料の配合量は口腔用組成物全量に対して一般的に0.0001〜10質量%である。
賦形剤としては、例えばショ糖、乳糖、デンプン、ブドウ糖、結晶性セルロース、マンニット、ソルビット、キシリトール、エリスリトール、パラチニット、パラチノース、マルチトール、トレハロース、ラクチトール、ラクチュロース、還元澱粉糖、還元イソマルトオリゴ糖、カップリングシュガー、ガムベース、アラビアガム、ゼラチン、セチルメチルセルロース、軽質無水ケイ酸、アルミン酸マグネシウム、メタケイ酸アルミン酸カルシウム、炭酸水素ナトリウム、リン酸カルシウムなどが挙げられる。賦形剤の配合量は、口腔用組成物全量に対して一般的に0.01〜30質量%である。
甘味剤としては、例えば、パラチニット、アスパルテーム、サッカリンナトリウム、アセスルファームカリウム、ステビオサイド、ネオヘスペリジルジヒドロカルコン、グリチルリチン、ペリラルミン、タウマチン、アスパラチルフェニルアラニルメチルエステル、ρ−メトキシシンナミックアルデヒドなどが挙げられ、これらは単独または2種以上を組み合わせて配合することができる。甘味剤の配合量は、通常、口腔用組成物全体に対して0.01〜10質量%、好ましくは0.05〜5質量%である。
pH調整剤としては、例えば、リン酸、パントテン酸、リンゴ酸、ピロリン酸、乳酸、酒石酸、グリセロリン酸、酢酸、硝酸、または、リン酸水素二ナトリウム等のこれらの化学的に可能な塩や水酸化ナトリウムなどが挙げられ、これらは、組成物のpHが適切な範囲となるよう、単独または2種以上を組み合わせて配合することができる。pH調整剤の配合量は、通常、口腔用組成物全量に対して0.01〜2質量%である。
キレート剤としては、トリポリリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、EDTAなどが挙げられ、これらは単独または2種以上を組み合わせて配合することができる。キレート剤の配合量は、通常、口腔用組成物全体に対して0.01〜10質量%、好ましくは0.05〜5質量%である。
防腐剤としては、例えば、パラオキシ安息香酸エステル類、安息香酸及びその塩、サリチル酸及びその塩、ソルビン酸及びその塩、フェノキシエタノール、塩酸アルキルジアミノエチルグリシンなどが挙げられる。防腐剤の配合量は、口腔用組成物全量に対して一般的に0.005〜5質量%である。
乳化剤としては、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ステアロイル乳酸ナトリウム、大豆リン脂質、塩化アルキルトリメチルアンモニウムなどが挙げられる。乳化剤の配合量は、口腔用組成物全量に対して一般的に0.05〜30質量%である。
可溶化剤としては、例えば、エステル類、ポリエチレングリコール誘導体、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ソルビタンの脂肪酸エステル類、硫酸化脂肪アルコール類などが挙げられる。可溶化剤の配合量は、口腔用組成物全量に対して一般的に0.05〜30質量%である。
発泡剤としては、例えば、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウロイルサルコシンナトリウム、アルキルスルホコハク酸ナトリウム、ヤシ油脂肪酸モノグリセリンスルホン酸ナトリウム、α−オレフィンスルホン酸ナトリウム、N−アシルグルタメート等のN−アシルアミノ酸塩、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、マルチトール脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、脂肪酸ジエタノールアミド、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル等が挙げられ、これらのうち1種または2種以上を併用して用いることができる。
滑沢剤としては、例えば、ステアリン酸マグネシウム、ショ糖脂肪酸エステル、タルク、硬化油などが挙げられる。
油としては、抗菌成分として使用される上記精油や上記香料として使用される油以外の油、例えば、ココナッツ油、オリーブ油、ごま油、落花生油、パセリ油、パセリ種子オイル、紅花油などが挙げられる。
界面活性剤としては、例えば、ラウリル硫酸ナトリウム、α−オレフィンスルホン酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ラウリルスルホ酢酸ナトリウム、N−ラウロイルサルコシン酸ナトリウム、N−アシルグルタミン酸塩、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロック共重合体、アルキルグリコシド類、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、アルキルジメチルアミンオキシド、ラウリルエタノールアマイド、ココイルサルコシン酸ナトリウム、N−ラウロイルメチルタウリンナトリウム液などが挙げられる。界面活性剤の配合量は、口腔用組成物全量に対して一般的に0〜30質量%である。
また、上述した成分の他にも、例えば、青色1号等の色素、二酸化チタン等の顔料、ジブチルヒドロキシトルエン等の酸化防止剤、エデト酸塩等の(D)成分以外の他のキレート剤、チャエキス、チャ乾留液、グルタミン酸ナトリウム等の矯味剤等を含んでいてもよい。
本発明の口腔用組成物にはまた、保湿剤、抗炎症剤、フッ化物、ビタミン剤、生薬エキスなどの薬効成分を配合することができる。これらの薬効成分は、医薬品・食品・化粧品に使用し得るものから、適宜選択することができる。
保湿剤の例として、アミノ酸又はその塩、ピロリドンカルボン酸、ムチン、ヒアルロン酸又はその塩、コンドロイチン硫酸などのムコ多糖類、乳酸ナトリウム、尿素、パンテノール、アロエエキス、ローズマリーエキス、タイムエキス、チャエキス(チャ乾留エキス)などの天然エキス成分、コラーゲン、エラスチンなどのいわゆる細胞外マトリックスなどを挙げることができる。これらの1種又は2種以上の組み合わせを適宜選択すればよい。
抗炎症剤としては、例えば、塩化リゾチーム、ε−アミノカプロン酸、アルミニウムヒドロキシルアラントイン、グリチルレチン酸、グリチルリチン酸塩類、グァイアズレンスルホン酸、酢酸dl−α−トコフェロールなどが挙げられる。
また、フッ化物としてはフッ化ナトリウム、フッ化カリウム、モノフルオロリン酸ナトリウム、フッ化第1スズなどが挙げられる。
ビタミン剤の例として、レチノイン酸、β-カロテンなどのビタミンA類、パントテン酸又はその塩類、ナイアシン、ビオチンなどのビタミンB類、アスコルビン酸又はその塩類、誘導体などのビタミンC類、α-トコフェロールなどのビタミンE類、葉酸などが挙げられる。
生薬エキスの例として、カミツレエキス、カノコソウエキス、ナツメエキス、ホップエキス、ラメンダーエキス、リンデンエキス、カリンエキス、キンギンカエキス、クマザサエキス、グミエキス、チョウジエキス、デンシチニンジンエキス、サルビアエキス、ムクロジエキスなどが挙げられる。
上記保湿剤、抗炎症剤、フッ化物、ビタミン剤、生薬エキスなどの薬効成分への配合濃度は、一般的に0.001〜5.0質量%の範囲が適当であり、より好ましくは、0.01〜1.0質量%の範囲である。
[pHの調整]
本発明の口腔用組成物は、そのpHを、例えば、3.0〜9.5、好ましくは、6.3〜9.0、より好ましくは6.5〜8.0に調節される。pHの調節は、上述したpH調整剤が使用され得る。本発明の口腔用組成物は、当該組成物のpHを3.0〜9.5に調節することにより、カチオン性殺菌剤の歯牙表面への残留性並びに付着性が飛躍的に向上し、ひいては口腔内細菌に対する殺菌効果を飛躍的に上昇させることができる。
[口腔内殺菌方法]
本発明は、口腔内の所定の場所に上記口腔用組成物を適用することにより、口腔内の細菌を抑制する方法にも関する。具体的には、上記口腔用組成物を歯表面、歯牙表面、口腔内粘膜、舌等に適用し、もしくは、歯磨き、洗口、洗浄、塗布等により上記口腔用組成物を適用することにより、当該表面等に付着した細菌を抑制、減少、除去することができる。適用される口腔用組成物の量は、例えば、当該表面1cm2あたり、0.01〜2g、好ましくは0.05〜1.5g、より好ましくは0.1〜1gであることが適当である。
以下、本発明の口腔用組成物の具体的な実施例について説明するが、当該実施例は本発明の範囲を限定する意図ではないことを確認的に明記しておく。なお、以下の実施例において、特に断りがない限り、配合量の単位は質量%である。
<実施例>
ストレプトコッカス ミュータンス(Streptococcus mutans JCM5705)をSCD培地(和光純薬工業(株))にて、24時間32.5℃で前培養し、前培養菌液を得た。得られた前培養菌液を、菌数が107CFU/mLとなるようにSCD培地に添加して試験菌液を得た。
アパタイトビーズ0.1gを24ウェルプレートに測り取った。下記表1A〜3Cに示す実施例及び比較例の各成分を1mL添加し、37℃で1時間インキュベートした。インキュベート後のアパタイトビーズを2mL滅菌水で7回洗浄し、非付着成分を取り除いた。試験菌液を2mLずつ播種し、37℃で30分間インキュベートした。インキュベート後の菌液1mLをLP希釈液(精製水1リットルあたり、カゼインペプトン1g、レシチン0.7g、ポリソルベート80を20g、精製水8.3g含有するレクチン及びポリソルベート80の希釈液)(ダイゴ、和光純薬工業(株))9mlにて段階希釈し、得られた菌液の希釈液1mlをSCDLP寒天培地(和光純薬工業(株))に塗抹し、混釈培養法にて生菌数を求めた。ここで、混釈培養法は、試料液と寒天培地とをシャーレの中で混和凝固させ、32.5℃、好気条件下で培養し、培養後発生したコロニー数を目視により測定し、乗数をかけて生菌数とした。なお、実施例及び比較例で使用した各原料の詳細は以下の通りである。
加水分解コラーゲン:成和化成株式会社製 Promois W−52P
サクシニルアテロコラーゲン:株式会社高研製 ブタ アテロコラーゲンSS 2%
ミリストイルサクシニルアテロコラーゲン:株式会社高研製 ブタ アテロコラーゲンMS 1%
リン酸L−アスコルビルマグネシウム:日光ケミカルズ株式会社製 VC−PMG
カチオン性ポリマー:日本ルーブリゾール株式会社製 マーコート280
表1A
Figure 2017145213
表1B
Figure 2017145213
表2A
Figure 2017145213
表3A
Figure 2017145213
表3B
Figure 2017145213
表3C
Figure 2017145213
上述の実施例1〜3と比較例1〜6、並びに実施例4〜6と比較例1〜5、7との対比から理解できるように、本発明の(A)カチオン性殺菌剤、(B)コラーゲン、(C)クエン酸、アスコルビン酸リン酸エステル及びそれらの塩からなる群より選ばれる一つ以上を含有してなることを特徴とする口腔用組成物は、カチオン性殺菌剤の歯牙表面への残留性及び吸着性を促進し、口腔内細菌に対する殺菌効果が飛躍的に上昇した。比較例8〜10と本発明の実施例の対比から理解できるように、既存の技術より本発明品の方が効果が高いことがわかった。また、実施例1及び7と比較例11〜12との対比から理解できるように、組成物のpHが6.5〜8.0で効果が飛躍的に上昇した。実施例8〜11から理解できるように、本発明の口腔用組成物におけるコラーゲンの含有量は、好ましくは0.002〜5質量%程度である。
実施例12〜14から理解できるように、本発明の口腔用組成物におけるクエン酸及びその塩の含有量は、0.01〜2質量%であることが好ましい。実施例15〜17から理解できるように、本発明の口腔用組成物におけるアスコルビン酸リン酸エステル及びその塩の含有量は、0.01〜2質量%であることが好ましい。
[処方例]
以下に、(A)カチオン性殺菌剤、(B)コラーゲン、(C)クエン酸、アスコルビン酸リン酸エステル及びそれらの塩からなる群より選ばれる一つ以上を含有してなることを特徴とする口腔用組成物と、その他の成分と共に混合して調製した本発明の組成物の処方例を示す。配合量の単位は質量%である。
[処方例1]
<練歯磨剤>
塩化セチルピリジニウム 0.05
加水分解コラーゲン 0.5
クエン酸ナトリウム 0.4
クエン酸 0.02
リン酸水素カルシウム 40.0
無水ケイ酸 5.0
グリセリン 15.0
カルボキシメチルセルロースナトリウム 2.0
ソルビット液 10.0
グリセリン脂肪酸エステル 3.0
香料 1.0
ラウリル硫酸ナトリウム 0.1
パラオキシ安息香酸エステル 0.2
フッ化ナトリウム 0.2
精製水 残
合計 100%
[処方例2]
<練歯磨剤>
塩化セチルピリジニウム 0.05
サクシニルアテロコラーゲン 0.01
クエン酸ナトリウム 0.8
クエン酸 0.04
水酸化アルミニウム 35.0
グリセリン 15.0
結晶セルロース 10.0
ポリエチレングリコール 10.0
ヒドロキシプロピルセルロース 2.0
香料 1.0
ラウリル硫酸ナトリウム 0.1
ブチルパラベン 0.2
サッカリンナトリウム 0.1
酢酸dl−α−トコフェロール 0.1
精製水 残
合計 100%
[処方例3]
<練歯磨剤>
塩化セチルピリジニウム 0.05
加水分解コラーゲン 0.1
リン酸L−アスコルビルマグネシウム 2.0
ヒノキチオール 0.02
炭酸カルシウム 25.0
ソルビット液 15.0
グリセリン 10.0
無水ケイ酸 5.0
カルボキシメチルセルロースナトリウム 2.0
香料 1.0
ラウリル硫酸ナトリウム 0.5
サッカリンナトリウム 0.05
精製水 残
合計 100%
[処方例4]
<練歯磨剤>
塩化セチルピリジニウム 0.05
サクシニルアテロコラーゲン 0.002
リン酸L−アスコルビルマグネシウム 1.0
グリセリン 25.0
ピロリン酸カルシウム 25.0
無水ケイ酸 5.0
カルボキシメチルセルロースナトリウム 1.0
香料 1.0
ラウリル硫酸ナトリウム 0.5
サッカリンナトリウム 0.05
精製水 残
合計 100%
[処方例5]
<練歯磨剤>
塩化セチルピリジニウム 0.01
加水分解コラーゲン 0.5
クエン酸ナトリウム 1.0
クエン酸 0.1
イソプロピルメチルフェノール 0.1
無水ケイ酸 20.0
70%ソルビット液 20.0
グリセリン 20.0
プロピレングリコール 3.0
ラウリル硫酸ナトリウム 1.7
ポリエチレングリコール 1.0
カラギーナン 1.0
香料 1.0
二酸化チタン 0.5
パラオキシ安息香酸メチル 0.2
精製水 残
合計 100%
[処方例6]
<練歯磨剤>
塩化セチルピリジニウム 0.05
サクシニルアテロコラーゲン 0.1
クエン酸ナトリウム 0.8
クエン酸 0.04
水酸化アルミニウム 30.0
グリセリン 20.0
塩化ナトリウム 10.0
無水ケイ酸 5.0
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 3.0
ラウリル硫酸ナトリウム 1.8
カルボキシメチルセルロースナトリウム 1.0
ポリエチレングリコール 1.0
香料 1.0
パラオキシ安息香酸エステル 0.2
酢酸dl−α−トコフェロール 0.1
精製水 残
合計 100%
[処方例7]
<練歯磨剤>
塩化セチルピリジニウム 0.05
加水分解コラーゲン 0.5
サクシニルアテロコラーゲン 0.005
リン酸L−アスコルビルマグネシウム 0.1
イソプロピルメチルフェノール 0.1
ピロリン酸カルシウム 32.0
グリセリン 20.0
無水ケイ酸 6.0
カルボキシメチルセルロースナトリウム 1.0
グリチルレチン酸 1.0
ポリエチレングリコール 1.0
香料 0.1
ε-アミノカプロン酸 0.1
酢酸dl−α−トコフェロール 0.1
精製水 残
合計 100%
[処方例8]
<練歯磨剤>
塩化セチルピリジニウム 0.01
加水分解コラーゲン 0.5
クエン酸ナトリウム 0.4
クエン酸 0.02
リン酸L−アスコルビルマグネシウム 2.0
グリセリン 20.0
ピロリン酸カルシウム 16.0
無水ケイ酸 7.0
香料 1.0
カルボキシメチルセルロースナトリウム 0.8
ラウリル硫酸ナトリウム 0.6
カラギーナン 0.6
塩化リゾチーム 0.4
ステビアエキス 0.1
グルコン酸クロルヘキシジン 0.05
精製水 残
合計 100%
[処方例9]
<口腔湿潤剤(ジェルタイプ)>
塩化セチルピリジニウム 0.01
加水分解コラーゲン 0.5
クエン酸ナトリウム 1.0
クエン酸 0.23
カルボキシメチルセルロースナトリウム 3.5
グリセリン 15.0
プロピレングリコール 5.0
安息香酸ナトリウム 0.3
精製水 残
合計 100%
[処方例10]
<口腔湿潤剤(ジェルタイプ)>
塩化セチルピリジニウム 0.01
サクシニルアテロコラーゲン 0.1
クエン酸ナトリウム 0.3
クエン酸 0.2
ハッカ油 0.1
グリセリン 25.0
カラギーナン 0.6
カルボキシメチルセルロースナトリウム 1.4
安息香酸ナトリウム 0.3
トリメチルグリシン 0.5
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 0.5
ラクトフェリン 0.01
ムチン 0.01
ヒアルロン酸 0.005
精製水 残
合計 100%
[処方例11]
<口腔湿潤剤(ジェルタイプ)>
塩化セチルピリジニウム 0.01
加水分解コラーゲン 0.5
クエン酸 0.04
リン酸L−アスコルビルマグネシウム 0.1
ヒノキチオール 0.02
グリセリン 15.0
カラギーナン 0.8
アルギン酸ナトリウム 1.8
プロピレングリコール 10.0
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 3.0
安息香酸ナトリウム 0.5
リン酸水素二ナトリウム 0.1
エデト酸二ナトリウム 0.2
エタノール 2.0
キシリトール 5.0
メントール 0.01
香料 0.1
ヒアルロン酸 0.005
グリチルリチン酸ジカリウム 0.015
精製水 残
合計 100%
以下の液体歯磨剤、マウスウォッシュは、スプレー容器に収容して口腔内へスプレーして使用することもできる。
[処方例12]
<液体歯磨剤>
塩化セチルピリジニウム 0.05
加水分解コラーゲン 0.5
クエン酸ナトリウム 0.4
クエン酸 0.02
エタノール 2.0
寒天 1.5
グリセリン脂肪酸エステル 1.5
香料 0.4
パラオキシ安息香酸エステル 0.1
サッカリンナトリウム 0.05
精製水 残
合計 100%
[処方例13]
<液体歯磨剤>
塩化セチルピリジニウム 0.05
サクシニルアテロコラーゲン 0.01
クエン酸ナトリウム 0.8
クエン酸 0.04
水酸化アルミニウム 10.0
グリセリン 10.0
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 0.5
カラギーナン 0.5
エタノール 0.5
香料 0.4
パラオキシ安息香酸エステル 0.1
サッカリンナトリウム 0.05
精製水 残
合計 100%
[処方例14]
<液体歯磨剤>
塩化セチルピリジニウム 0.05
加水分解コラーゲン 0.1
リン酸L−アスコルビルマグネシウム 2.0
グリセリン 15.0
ポリエチレングリコール 10.0
無水ケイ酸 3.0
リン酸水素カルシウム 2.0
カルボキシルメチルセルロースナトリウム 2.0
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 1.0
アルミノケイ酸塩 0.5
香料 0.5
パラベン 0.1
精製水 残
合計 100%
[処方例15]
<液体歯磨剤>
塩化セチルピリジニウム 0.05
ミリストイルサクシニルアテロコラーゲン 0.002
リン酸L−アスコルビルマグネシウム 1.0
グリセリン 10.0
水酸化アルミニウム 10.0
寒天 1.0
エタノール 0.5
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 0.5
カラギーナン 0.5
香料 0.4
パラオキシ安息香酸エステル 0.1
精製水 残
合計 100%
[処方例16]
<液体歯磨剤>
塩化セチルピリジニウム 0.05
加水分解コラーゲン 0.5
サクシニルアテロコラーゲン 0.1
リン酸L−アスコルビルマグネシウム 0.1
グリセリン 20.0
ソルビット液 25.0
キサンタンガム 1.0
カルボキシルメチルセルロースナトリウム 0.5
香料 0.5
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 0.5
ラウリル硫酸ナトリウム 0.5
パラオキシ安息香酸エステル 0.1
精製水 残
合計 100%
[処方例17]
<液体歯磨剤>
塩化セチルピリジニウム 0.01
加水分解コラーゲン 0.5
クエン酸ナトリウム 0.4
クエン酸 0.02
リン酸L−アスコルビルマグネシウム 2.0
70%ソルビット液 25.0
無水ケイ酸 10.0
グリセリン 10.0
キサンタンガム 1.0
キシリトール 1.0
香料 0.5
パラオキシ安息香酸エチル 0.1
パラオキシ安息香酸ブチル 0.05
精製水 残
合計 100%
[処方例18]
<液体歯磨剤>
塩化セチルピリジニウム 0.05
サクシニルアテロコラーゲン 0.01
クエン酸ナトリウム 0.15
クエン酸 0.1
リン酸L−アスコルビルマグネシウム 2.0
ハッカ油 0.1
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 5.0
エタノール 5.0
キシリトール 5.0
サッカリンナトリウム 0.1
エデト酸二ナトリウム 0.1
パラオキシ安息香酸エステル 0.1
香料 0.1
アルミニウムクロルヒドロキシルアラントイン 0.01
精製水 残
合計 100%
[処方例19]
<液体歯磨剤>
塩化セチルピリジニウム 0.01
加水分解コラーゲン 0.5
クエン酸 0.02
リン酸L−アスコルビルマグネシウム 2.0
エタノール 10.0
ポリエチレングリコール 2.0
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 2.0
安息香酸ナトリウム 1.0
香料 0.4
アルミニウムクロルヒドロキシルアラントイン 0.2
エデト酸二ナトリウム 0.2
チャ乾留液 0.1
ステビアエキス 0.05
乳酸アルミニウム 0.01
精製水 残
合計 100%
[処方例20]
<液体歯磨剤>
塩化セチルピリジニウム 0.05
加水分解コラーゲン 0.5
クエン酸ナトリウム 0.4
リン酸L−アスコルビルマグネシウム 2.0
イソプロピルメチルフェノール 0.1
含水ケイ酸 1.0
無水ケイ酸 10.0
グリセリン 25.0
香料 1.0
カルボキシルメチルセルロース 1.0
ソルビトール 50.0
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 0.5
パラオキシ安息香酸エステル 0.1
ラウリル硫酸ナトリウム 1.0
精製水 残
合計 100%
[処方例21]
<マウスウォッシュ>
塩化セチルピリジニウム 0.01
加水分解コラーゲン 0.5
クエン酸ナトリウム 0.4
クエン酸 0.02
ハッカ油 0.2
エタノール 20.0
香料 1.0
サッカリンナトリウム 0.05
クロルヘキシジン塩酸塩 0.01
ラウリルエタノールアマイド 0.3
精製水 残
合計 100%
[処方例22]
<マウスウォッシュ>
塩化セチルピリジニウム 0.01
加水分解コラーゲン 0.5
クエン酸ナトリウム 0.12
クエン酸 0.03
リン酸L−アスコルビルマグネシウム 2.0
ハッカ油 0.2
キシリトール 2.5
変性アルコール56号 5.0
グリセリン 5.0
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 0.5
グリチルリチン酸ジカリウム 0.1
パラオキシ安息香酸エチル 0.05
パラオキシ安息香酸プロピル 0.05
香料 0.1
精製水 残
合計 100%
上述した処方例1〜22の組成物でアパタイトビーズを浸漬し、非付着成分を洗浄した後、ストレプトコッカス ミュータンスを添加すると、良好に殺菌することができた。また、生菌数は、いずれも<10〜1.0×104CFU/ml程度であった。上述した処方例1〜22の組成物は、いずれもバイオフィルム生菌数を50%以上抑制していたことがわかった。

Claims (11)

  1. (A)カチオン性殺菌剤と、(B)コラーゲンと、(C)クエン酸、アスコルビン酸リン酸エステル及びそれらの塩からなる群より選ばれる一つ以上とを含有してなることを特徴とする口腔用組成物。
  2. (C)成分が、アスコルビン酸リン酸エステル及びそれらの塩からなる群より選ばれる一つ以上である、請求項1に記載の口腔用組成物。
  3. (C)成分が、リン酸L-アスコルビルマグネシウムである、請求項1又は2に記載の口腔用組成物。
  4. (A)成分が、塩化セチルピリジニウムである、請求項1〜3のいずれかに記載の口腔用組成物。
  5. (B)成分が、加水分解コラーゲン、サクシニルアテロコラーゲン及びミリストイルサクシニルアテロコラーゲンからなる群より選ばれる一つ以上である、請求項1〜4のいずれかに記載の口腔用組成物。
  6. (A)カチオン性殺菌剤の含有量が、前記口腔用組成物の質量に対して0.0001〜10質量%である、請求項1〜5のいずれかに記載の口腔用組成物。
  7. (B)コラーゲンの含有量が、前記口腔用組成物の質量に対して0.0002〜40質量%である、請求項1〜6のいずれかに記載の口腔用組成物。
  8. (C)成分がアスコルビン酸リン酸エステルであり、前記アスコルビン酸リン酸エステルの含有量が、前記口腔用組成物の質量に対して0.001〜20質量%である、請求項1〜7のいずれかに記載の口腔用組成物。
  9. (C)成分がクエン酸であり、前記クエン酸の含有量が、前記口腔用組成物の質量に対して0.001〜20質量%である、請求項1に記載の口腔用組成物。
  10. 前記口腔用組成物のpHが6.3〜9.0である、請求項1〜9のいずれかに記載の口腔用組成物。
  11. 歯牙表面の殺菌用である、請求項1〜10のいずれかに記載の口腔用組成物。
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