本発明の実施の形態にかかる電気かみそりは、本体部と、前記本体部に、表面が露出した状態で保持される外刃と、前記外刃の内側に、当該外刃に対して相対移動可能に配置される内刃と、を備えている。
さらに、電気かみそりは、前記本体部に回転可能に取り付けられる回転体と、前記回転体を回転可能に支持する支持部とを有する回転部を備えている。
そして、前記回転体が、肌表面に接触させた状態における回転を許容しつつ、肌表面に接触させていない状態における回転を抑制する弾性体によって前記支持部に支持されている。
これにより、回転体を肌表面に接触させていない状態では、当該回転体の回転が弾性体によって抑制されることとなるため、異音や振動が発生してしまうのを抑制することができるようになる。
一方、弾性体は、肌表面に接触させた状態における回転を許容するように回転体を支持しているため、外刃を肌表面に沿って移動させる際には、回転体が回転して外刃と肌表面との間に生じる摩擦力を低減させることができる。
また、前記弾性体は、前記回転体を前記支持部に向けて付勢するコイルばねを有しており、前記コイルばねが前記回転体をフロート自在に支持している。
このように、回転体を支持部に向けて付勢させる機能および回転体を本体部に対してフロートさせる機能を弾性体に持たせることで、部品点数を削減することができ、構成の簡素化を図ることが可能となる。
また、前記コイルばねによって前記回転体に加えられる荷重が、当該回転体の自重の1倍以上30倍以下である。
これにより、弾性体による回転体の支持力を確保しつつ、回転体に過剰な摩擦力がかかって、回転体が回転しにくくなってしまうのを抑制することが可能となる。
また、前記外刃が前記本体部にフロート自在に支持されており、前記回転体のフロート方向と前記外刃のフロート方向とが交差している。
これにより、回転体と外刃との間の距離を、変位高さを変えることで変化させることができ、電気かみそりの使用時に、回転体および外刃によって肌を伸ばしたり絞ったりすることができるようになる。
また、前記本体部は、外方に凸となる湾曲部を有しており、前記回転体の変位軌道が前記本体部の湾曲部に沿うように湾曲している。
これにより、回転部が設けられた本体部の小型化を図ることが可能となる。
また、前記回転部が前記本体部の外側に設けられている。
これにより、電気かみそりの本体部を傾けた状態で肌表面に当てて使用する場合であっても、回転部の機能を発揮させることができるようになり、より快適な剃り心地を得ることができるようになる。
また、前記回転部は、回転部ケースに一体に保持されるとともに、当該回転部ケースを介して前記本体部に設けられている。
このように、回転部を回転部ケースに一体に保持させることで、剛性を確保しつつサイズの小型化を図ることが可能となる。
また、前記回転部ケースが前記本体部に着脱自在に取り付けられている。
これにより、例えば、回転部を本体部に設けない状態で使用することで、より確実に深剃りできるようにすることが可能となる。また、回転部を本体部に設けた状態で使用することで、外刃と肌表面との間に生じる摩擦力を低減させるようにすることが可能となる。すなわち、電気かみそりの使用状態の多様化を図ることができるようになる。
また、前記内刃は、前記外刃に対して往復直線運動可能に配置されており、前記回転体が、前記内刃の往復動方向に延在するように配置されており、前記回転部は、前記本体部に対してフロートするフロート部を有している。
そして、前記フロート部の前記肌表面に接触可能な接触可能領域における前記内刃の往復動方向の幅は、前記内刃の往復動領域における前記内刃の往復動方向の幅以上、かつ、前記本体部における前記内刃の往復動方向の幅以下である。
さらに、前記接触可能領域における前記内刃の往復動方向の一方側の端部が、前記内刃の往復動領域における前記内刃の往復動方向の一方側の端部よりも前記内刃の往復動方向の外側に位置している。そして、前記接触可能領域における前記内刃の往復動方向の他方側の端部が、前記内刃の往復動領域における前記内刃の往復動方向の他方側の端部よりも前記内刃の往復動方向の外側に位置している。
これにより、回転部の大型化を抑制しつつ、内刃の往復直線運動による肌への押し当て力や摩擦力を回転部によってより確実に分散させることができるようになる。
また、前記回転体は、断面形状が円形をしており、前記回転体の最も太い部位における直径が1.8mm以上2.9mm以下である。
これにより、電気かみそりの使用時に、回転部の機能を発揮させつつ、回転体の肌表面への接触による違和感を緩和させることが可能となり、より快適な剃り心地を得ることができるようになる。
また、前記回転部は、前記本体部に対してフロートするフロート部を有しており、前記フロート部の上死点における頂部の高さが、前記外刃の頂部よりも低くなるとともに、前記本体部の頂部よりも高くなっている。
そして、前記フロート部の下死点における頂部の高さが、前記本体部の頂部よりも低くなっている。
これにより、電気かみそりの剃り性能が低下してしまうのを抑制しつつ、より快適な剃り心地を得ることができるようになる。
また、前記回転体の頂部は、高さが最も高くなる最頂部を有しており、当該最頂部は、前記回転体の両端における頂部よりも高く、前記支持部の頂部よりも高くなっている。
そして、前記回転体の両端における頂部が、前記支持部の頂部よりも低くなっている。
これにより、肌表面に回転体をより確実に接触させつつ、回転体の肌表面への接触による違和感を緩和させることが可能となり、より快適な剃り心地を得ることができるようになる。
また、前記回転体が、互いに独立して弾性変形可能な複数の前記弾性体によって前記支持部に支持されている。
これにより、さまざまな凹凸形状の肌表面に回転体をより確実に接触させることが可能となり、より快適な剃り心地を得ることができるようになる。
また、前記本体部は、前記内刃を駆動させる駆動本体と、前記外刃を表面が露出した状態で支持する外刃保持部材と、を備えている。
そして、前記外刃保持部材は、前記駆動本体に着脱自在に取り付けられており、前記回転部が前記外刃保持部材に設けられている。
これにより、外刃保持部材に設けられた外刃や回転部のメンテナンス(洗浄等)を容易に行うことができる。また、電気かみそりの外刃保持部材の交換を容易に行うことができるようになる。
また、本発明の実施の形態にかかる外刃保持部材は、前記外刃を表面が露出した状態で保持するものであり、前記本体部の駆動本体に着脱自在に取り付けられている。そして、外刃保持部材には、前記回転部が設けられている。
このように、回転部が設けられるとともに外刃が保持される外刃保持部材を、駆動本体から取り外せるようにすることで、外刃保持部材に設けられた外刃や回転部のメンテナンス(洗浄等)を容易に行うことができる。また、外刃保持部材の交換を容易に行うことができるようになる。
また、本発明の実施の形態にかかる回転体ユニットは、前記電気かみそりに設けられる回転部と、前記回転部を一体に保持する回転部ケースと、を備えている。
このように、回転部をユニット化させることで、剛性を確保しつつサイズの小型化を図ることが可能となる。また、回転体ユニットのメンテナンス(洗浄等)や交換を容易に行うことが可能となる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
また、以下では、複数の外刃が並設される方向を前後方向(剃り方向)X、各外刃が延在する方向を左右方向Y、外刃が上方を向くように外刃ブロック(ヘッド部)を配置した状態における上下方向を上下方向Zとして説明する。また、電気かみそりのスイッチ部が設けられている側を前後方向Xの前方として説明する。
また、回転体ユニットの方向についても、上記前後方向X、左右方向Yおよび上下方向Zを用いて説明する。すなわち、回転体ユニットを外刃保持部材(かみそり本体)に取り付けた状態において、外刃ブロック(ヘッド部)の前後方向X、左右方向Yおよび上下方向Zに一致する方向を、それぞれ回転体ユニットの前後方向X、左右方向Yおよび上下方向Zと規定する。
(実施の形態)
本実施の形態にかかる電気かみそり10は、図1〜図4に示すように、手で把持する把持部60aを有するグリップ部20と、刃部33を有し、グリップ部20に支持されるヘッド部30と、を備えている。
本実施の形態では、ヘッド部30は、前後方向Xに延在する軸部40を軸として、グリップ部20に対して左右方向Yに揺動できるようになっている。
すなわち、ヘッド部30は、グリップ部20に、軸部40を中心として揺動できるように支持されている。
グリップ部20は、図4に示すように、把持部60aを有するグリップ本体60と、グリップ本体60の一端側(上下方向Zの上側)に固定されてヘッド部30を支持する基台部70と、を備えている。
グリップ本体60は、合成樹脂製の本体ハウジング61を備えており、この本体ハウジング61は、複数の分割体を継ぎ合わせることで形成されている。そして、分割体を継ぎ合わせて形成した本体ハウジング61の内部には空洞が形成されており、この空洞内に、各種電気部品が収容されている。これら複数の分割体は、例えば、ねじを用いたり、分割体同士を嵌合させたりすることで継ぎ合わせることができる。
本実施の形態では、本体ハウジング61は、前側ハウジング62、後側ハウジング63、下側ハウジング64などの分割体を継ぎ合わせることで形成されている。そして、前側ハウジング62と後側ハウジング63との間に形成される空洞に、充電池65cや制御基板65d等で構成される電源装置(電気部品)65を収容している(図4参照)。
また、本体ハウジング61には、電気かみそり10を動作させる(電源をオン・オフさせる)押圧式のスイッチ部65aが形成されている。なお、本実施の形態ではスイッチ部として押圧式のスイッチ部65aを例示したが、電源をオン・オフできるスイッチであればスライド式やその他のスイッチであってもよい。
本実施の形態では、スイッチ部65aは、前側ハウジング62の前面、すなわち、電気かみそり10の前面(正面)に形成されている。なお、電気かみそり10の前面とは、通常の使用時に、使用者が電気かみそり10の把持部60aを把持した状態で、使用者と対向する側の面のことである。
さらに、本実施の形態では、前側ハウジング62におけるスイッチ部65aの下部に、本体ハウジング61の内部に内蔵される充電池65cの充電状況等を表示する表示部65bが形成されている。
また、後側ハウジング63の後部、すなわち、電気かみそり10の後部には、トリマーユニット63aが設けられている。なお、トリマーユニット63aを設けないようにすることも可能である。
また、刃部33は、外刃35と、外刃35の内方(外刃35の下側)に配設された内刃34と、を備えている。
外刃35は、ヘッド部30の上方に向けて露出するように配置されており、外刃35のヘッド部30の上方に向けて露出する部分が使用者の肌表面Sに接触する肌接触面(表面)35dとなっている。
そして、電気かみそり10の電源をオンにし、外刃35の内方(外刃35の下側)に配設された内刃34を外刃35に対して相対移動(左右方向Yへ往復動)させた状態で、外刃35の肌接触面35dを使用者の肌表面Sに当てて滑らせながら移動させることで、外刃35の刃穴内に挿入された体毛を、外刃35と内刃34とで切断するようにしている。
次に、ヘッド部30およびヘッド部30を支持する基台部70の具体的な構成について説明する。
ヘッド部30は、図4に示すように、基台部70(グリップ部20)に取り付けられるヘッド部本体80と、当該ヘッド部本体80に着脱自在に装着される外刃ブロック90と、を備えている。
ヘッド部本体80は、上方に向けて開口し、駆動機構84が収容される駆動機構収容部82が形成されたヘッドケース81と、駆動機構84を駆動機構収容部82内に収容した状態でヘッドケース81の上開口部を覆うヘッドケースカバー83と、を備えている。
本実施の形態では、駆動機構84として、振動型リニアアクチュエータを例示している。なお、駆動機構は、振動型リニアアクチュエータに限られるものではなく、例えば、回転モータと回転運動を往復直線運動に変換する変換機構とで構成される駆動機構等、従来公知のものを用いることができる。
また、駆動機構収容部82を防水空間(封止空間)とし、刃部33によって剃られた体毛や内刃34を洗浄する際に使用する水などが、駆動機構収容部82内に侵入するのを抑制できるようにするのが好ましい。
一方、外刃ブロック90は、図4に示すように、外刃35が上下動自在(フロート自在)に取り付けられる略筒状の外刃保持部材91を備えている。
この外刃保持部材91は、上側開口91aおよび下側開口91bが形成される略筒状の周壁部91cを備えている。
周壁部91cは、本実施の形態では、左右方向Yおよび上下方向Zに延在する前壁91dおよび後壁91eと、前後方向Xおよび上下方向Zに延在して前壁91dおよび後壁91eに連結される左右一対の側壁91f,91fと、を備えている。
そして、外刃35を上下動自在に支持する箱型の外刃カセット92を形成し、外刃カセット92を外刃保持部材91の下側から収納して外刃保持部材91に装着させることで、外刃35が外刃保持部材91に上下動自在に取り付けられるようにしている。
本実施の形態では、この外刃カセット92には、前後方向Xに並設された複数の外刃35が支持されている。
具体的には、外刃35は、第1のネット刃35aと、スリット刃35bと、第2のネット刃35cと、を備えており、第1のネット刃35a、スリット刃35bおよび第2のネット刃35cが前後方向Xに並ぶように配置されている(図6参照)。
なお、本実施の形態では、各外刃35(第1のネット刃35a、スリット刃35bおよび第2のネット刃35c)を、別個独立して上下動できるように、略枠状の外刃フレーム93に装着させることで、外刃カセット92を形成している。
第1のネット刃35aおよび第2のネット刃35cはいずれも、図5〜図7に示すように、側面視(左右方向Yに外刃を視た状態)で上方が凸となるように前後方向(短手方向)Xに沿って逆U字状に湾曲して形成されている。さらに、第1のネット刃35aおよび第2のネット刃35cは、正面視(前後方向Xに外刃を視た状態)で上方が凸となるように左右方向(長手方向)Yに沿って若干湾曲して形成されている。なお、本実施の形態では、第1のネット刃35aおよび第2のネット刃35cを、正面視で上方が凸となるように湾曲させているが、必ずしも湾曲させる必要はない。
そして、この第1のネット刃35aおよび第2のネット刃35cには、多数の刃穴(図示せず)が画成されている。
スリット刃35bは、図8〜図10に示すように、前後方向(短手方向)Xに沿ってコ字状に湾曲形成されており、平坦な上壁から側壁に至る多数のスリット(刃穴)を穿設することで形成されている。
すなわち、スリット刃35bには、多数のスリット(刃穴)が、平坦な上壁から側壁に至る略コ字状の桟および側壁の下部で長手方向(左右方向)Yに沿って延在する桟によって画成されている。
本実施の形態では、外刃35を成す各ネット刃35a,35cおよびスリット刃35bは、それぞれ専用の外刃枠に取り付けることで、外刃ユニットを形成している。
そして、外刃ユニットを、外刃フレーム93にそれぞれ独立して上下移動可能に係合させることで、外刃カセット92を形成している。
また、外刃カセット92の外刃フレーム93の左右両側部には、図6に示すように、下方に向けて弾性片94が延設されており、左右一対の弾性片94にはそれぞれ左右方向に貫通した貫通孔94aが形成されている。
また、上下両端が開口した、すなわち、上側開口91aおよび下側開口91bが形成された略筒状の外刃保持部材91の両側壁91f,91fの下端縁には、凹陥部91g,91gが形成されている。そして、両側壁91f,91fの各凹陥部91g,91gに対応する部位には、内側に向けて突出するフック91h,91hが突設されている。
そして、外刃フレーム93の左右両端の弾性片94,94を凹陥部91g,91gに通しながら外刃カセット92を下側開口91aから外刃保持部材91内に挿入していくと、外刃保持部材91から内側に突出させたフック91h,91hが、貫通孔94a,94aに係合される。こうして、外刃フレーム93、すなわち、外刃カセット92が外刃保持部材91に装着されるようにしている。
こうすることで、外刃保持部材91に、前後方向Xの前方から順に第1のネット刃35a、スリット刃35b、第2のネット刃35cが、上方に向けて露出するように配置されることとなる。
なお、本実施の形態では、外刃カセット92が、外刃保持部材91に着脱自在に装着されるとともに、ヘッド部本体80に着脱自在に装着されるようにしている。
また、内刃34は、外刃35を成す各ネット刃35a,35cおよびスリット刃35bに対して専用のものが設置されている。具体的には、各ネット刃35a,35cの下方(内方)に、対応するネット刃35a,35cの湾曲形状に沿う逆U字状の内刃(第1の内刃34a,第2の内刃34c)が配設されている(図2参照)。そして、スリット刃35bの下方(内方)には、このスリット刃35bの湾曲に沿うコ字状のスリット内刃34bが配設されている。
これらの内刃34は駆動機構84に取り付けられており、駆動機構84を駆動させると、各内刃34がそれぞれ左右方向(長手方向)Yに往復動するようになっている。
そして、第1の内刃34a,第2の内刃34cおよびスリット内刃34bは、駆動機構84に別個独立して上下動できるように取り付けられており、各内刃34は、対応する外刃35の下側に、左右方向(長手方向)Yに往復動する際に外刃35の内面に摺接できるように配置されている。
このように、第1のネット刃35a,第2のネット刃35cおよびスリット刃35bの下方(内方)に配設された第1の内刃34a,第2の内刃34cおよびスリット内刃34bを、各外刃35に対してそれぞれ相対移動(左右方向Yへの往復動)させることで、各外刃35の刃穴やスリット内に挿入された体毛を、各外刃35と対応する内刃34とで協働して切断するように構成している。
なお、本実施の形態では、外刃カセット92には、スリット内刃34bがスリット刃35cに対して往復動可能に装着されている。
また、ヘッド部本体80の左右両端には、解除ボタン80aが左右方向Yに突没可能に設けられており、この解除ボタン80aを内側に没入させることで、外刃ブロック90とヘッド部本体80との装着が解除されるようになっている。
また、外刃ブロック90をヘッド部本体80に装着させた際には、ヘッドケースカバー83の上部に、刃部33によって剃られた体毛を溜めることが可能な空間部が形成されることとなる。
そして、ヘッド部30の前部には、空間部を外部空間に連通させる窓部80cが形成されている(図2(a)参照)。この窓部80cは、空間部に溜まった体毛を洗浄する際に空間部内に水を導入する導入口や空間部内の体毛や水を排出する排出口として機能するものである。
そして、この窓部80cを開閉可能に覆うシャッター(蓋部)80bが、ヘッド部30の前部に上下方向にスライドできるように設けられている。
また、本実施の形態では、図3および図4に示すように、グリップ部20とヘッド部30とを、連結部材41を介して連結している。
すなわち、連結部材41の一端(下側)をグリップ部20に連結するとともに、他端(上側)をヘッド部30に連結している。
このとき、連結部材41がグリップ部20に対して、軸部40の延在方向(前後方向X)と交差する交差方向(YZ平面に沿った方向)へ相対移動できるようにしている。
また、連結部材41は、軸部40を介してヘッド部30に連結されており、ヘッド部30が、連結部材41に対して、軸部40を中心として左右に揺動できるようにしている。
本実施の形態では、連結部材41は、グリップ部20の一部を構成する基台部70のホルダ部材72に連結されるとともに、ヘッド部30の一部を構成するヘッドケース81に連結されている(図5〜図8参照)。
さらに、連結部材41は、前側連結部材41Aと、前側連結部材41Aとは別体に形成された後側連結部材41Bと、を備えている。そして、前側連結部材41Aおよび後側連結部材41Bのそれぞれが、ホルダ部材72(グリップ部20)およびヘッドケース81(ヘッド部30)に連結されている。
また、本実施の形態では、ヘッド部30や連結部材41とは別体に形成された軸部40を用いており、この軸部40は、前側軸部40Aと、前側軸部40Aとは別体に形成された後側軸部40Bと、を備えている。
そして、前側連結部材41Aを、前側軸部40Aを介してヘッドケース81(ヘッド部30)の前部に連結するとともに、後側連結部材41Bを、後側軸部40Bを介してヘッドケース81(ヘッド部30)の後部に連結している(図3参照)。
基台部70は、グリップ本体60の一端側(上下方向Zの上側)に固定される基台本体71と、基台本体71に取り付けられるとともに、連結部材41(前側連結部材41Aおよび後側連結部材41B)が連結されるホルダ部材72と、を備えている。
基台本体71は、グリップ本体60に取り付けるとともに、グリップ本体60の長手方向が鉛直方向となるようにした状態で、左右方向Yから視たときに、上部が前方かつ下方に傾斜する傾斜片となる三角形状をしている。そして、基台本体71の上部、すなわち、前方かつ下方に傾斜する傾斜面71aの上にホルダ部材72が取り付けられている(図3参照)。
そして、本実施の形態では、傾斜面71aに垂直な方向がヘッド部30の上下方向である上下方向Zとなっている。したがって、本実施の形態では、ヘッド部30は、グリップ本体60の長手方向が鉛直方向となるようにした状態で、左右方向Yから視たときに、上部が前方かつ下方に傾斜するようにグリップ本体60に取り付けられている(図2(b)参照)。
ホルダ部材72は、基台本体71の傾斜面71a上に載置される載置部73を備えており、載置部73の左右方向Yの両端には、下方かつ後方に延設された取付片73aがそれぞれ形成されている。
そして、左右の取付片73aをねじ73bで基台本体71に固定することで、ホルダ部材72を基台本体71に取り付けている(図4参照)。
また、ホルダ部材72は、図3および図4に示すように、載置部73の前端に連設され、前方かつ上方に延設された前側連結片74と、載置部73の後端に連設され、後方かつ上方に延設された後側連結片75と、を備えている。
そして、前側連結片74に前側連結部材41Aが連結されるとともに、後側連結片75に後側連結部材41Bが連結されている(図3参照)。
ここで、本実施の形態では、前側連結部材41Aにおける前側軸部40Aの真下であって、前側軸部40Aとはずれた位置に、前方に突出する略円筒状の突部41aAを形成している。
そして、前側連結片74に、突部41aAが挿通される略円形の挿通孔74aを形成している。
このとき、挿通孔74aの内径を突部41aAの外径よりも大きくなるようにしている。こうすることで、連結部材50(前側連結部材50A)をグリップ部20(ホルダ部材72)に連結した状態で、前後方向X(軸部40の延在方向)から視た際に、連結部材50(前側連結部材50A)とグリップ部20(ホルダ部材72)との間に、連結部材50(前側連結部材50A)のグリップ部20(ホルダ部材72)に対する交差方向(YZ平面に沿う方向)への相対移動を許容する略環状の隙間42が形成されるようにしている。
そして、この略環状の隙間42に、Oリング(弾性部材)43を配置することで、連結部材41(前側連結部材41A)が、Oリング(弾性部材)43を介してグリップ部20(ホルダ部材72)に連結されるようにしている。
こうすることで、連結部材50のグリップ部20に対する交差方向への相対移動を許容しつつ、連結部材50のがたつきをより確実に抑制できるようにしている。
かかる構成とすることで、前側軸部40Aの中心軸と後側軸部40Bの中心軸とが略一直線上に位置した状態で、ヘッド部30がグリップ部20に支持されることとなって、ヘッド部30をグリップ部20に対してよりスムーズに揺動させることができるようになる。
また、本実施の形態では、ヘッドケース81の下部に配線チューブ51が配線チューブ押さえ部材52によって固定されている。そして、配線チューブ押さえ部材52と基台本体71とが引っ張りばね53によって連結されている。このように、配線チューブ押さえ部材52と基台本体71とを引っ張りばね53によって連結させることで、ヘッド部30を中立位置へ復帰させられるようにしている。
また、電気かみそり10は、かみそり本体(本体部)100と、かみそり本体(本体部)100に、肌接触面(表面)35dが露出した状態で保持される外刃35と、外刃35の内側に、当該外刃35に対して相対移動可能に配置される内刃34と、を備えている。
本実施の形態では、電気かみそり10を構成する部品のうち、グリップ部20と、刃部33以外のヘッド部30と、で構成されるものをかみそり本体(本体部)100としている。
このかみそり本体(本体部)100は、内刃34が装着されて、内刃34を駆動させる駆動本体110と、外刃35を肌接触面(表面)35dが露出した状態で保持する外刃保持部材91と、を備えている。
そして、外刃保持部材91が駆動本体110に着脱自在に取り付けられるようにしている。
なお、本実施の形態では、外刃保持部材91を含む外刃ブロック90がヘッド部本体80に着脱自在に装着されているため、電気かみそり10を構成する部品のうち、外刃ブロック90および内刃34を取り外した残りの部品で構成されるものが駆動本体110となる。
したがって、外刃保持部材91は、外刃カセット92の外刃フレーム93を介して駆動本体110に着脱自在に取り付けられることとなる。
このように、本実施の形態では、かみそり本体(本体部)100は、駆動機構110と、外刃保持部材91と、外刃フレーム93と、を備えるものである。
ここで、本実施の形態では、かみそり本体(本体部)100の外刃保持部材91に、回転体ユニット200を設け、外刃35を肌表面Sに沿って移動させる際に、この回転体ユニット200の回転体220を肌表面Sに接触させながら回転させることができるようにしている。
こうすることで、外刃35を肌表面Sに沿って移動させる際に、外刃35と肌表面Sとの間に生じる摩擦力を低減させることができるようにし、体毛をより快適かつより効果的に剃ることができるようにしている。
次に、回転体ユニット200の具体的な構成および回転体ユニット200のかみそり本体(本体部)100への取付構造について説明する。
なお、上述の回転体ユニット200も電気かみそり10を構成する部品の一つであるが、以下では、回転体ユニット200は、かみそり本体(本体部)100を構成しないものとして説明する。
すなわち、上述の「電気かみそり10を構成する部品のうち、グリップ部20と、刃部33以外のヘッド部30と、で構成されるものをかみそり本体(本体部)100としている。」との記載は、電気かみそり10を構成する部品のうち、グリップ部20と、ヘッド部30(ただし、刃部33および回転体ユニット200を除く)と、で構成されるものをかみそり本体(本体部)100とすることを意味している。
本実施形態にかかる回転体ユニット200は、図12等に示すように、回転体220を支持部材(支持部)230に回転可能に支持することで形成された回転部210を回転部ケース250に一体保持させることで形成されている。
すなわち、回転体ユニット200は、回転部210と、回転部210を一体に保持する回転部ケース250と、を備えている。
そして、回転部210は、かみそり本体(本体部)100に回転可能に取り付けられる回転体220と、回転体220を回転可能に支持する支持部材(支持部)230と、を有している。
回転体220は、図14に示すように、左右方向Yに延在する本体部221と、本体部221の両端部221b,221bから左右方向Yの外側に突出する軸部222と、を備えている。この回転体220は、樹脂、金属、セラミックス等の容易に変形しない材料で形成するのが好ましい。
本実施の形態では、本体部221は、断面形状が略円形をしており、正面視(前後方向Xに本体部221を視た状態)における上側の稜線が頂部T6となっている。この頂部T6は、正面視で上方が凸となるように左右方向(本体部221の長手方向)Yに沿って湾曲するように形成されている。
すなわち、本体部221は、左右方向Yの中央部から両端に向かうにつれて直径が小さくなるように形成されている。なお、本実施の形態では、本体部221の両端部221b,221bにおいては、左右方向Yの外側に向かうにつれて直径が大きくなるようにしている。ただし、本体部221の中央部における頂部T6の方が、本体部221の両端部221b,221bにおける頂部T6よりも高さが高くなるようにしている。
このように、本実施の形態では、本体部221は、左右方向Yの中央部が最も太い(直径が最大となる)最太部221aとなっており、この最太部221aにおける頂部T6が最頂部T7となっている(図12参照)。
すなわち、回転体220の頂部T6は、高さが最も高くなる最頂部T7を左右方向Yの中央部に有しており、当該最頂部T7の高さT7aが、回転体220の両端部(両端)221b,221bにおける頂部T8の高さT8aよりも高くなっている(図19参照)。
なお、回転体220の外径を大きくしすぎる(例えば、最太部221aにおける直径を2.9mmよりも大きくする)と、電気かみそり10の使用時に、肌にごつごつ感を与えてしまうおそれがある。一方、回転体220の外径を小さくしすぎる(例えば、最太部221aにおける直径を1.8mmよりも小さくする)と、回転体220を回転させることができなくなってしまうおそれがある。
そのため、回転体220を形成する際には、最太部(回転体220の最も太い部位)221aにおける直径が、1.8mm以上2.9mm以下となるようにするのが好ましい。
かかる構成をした回転体220は、上述したように、支持部材(支持部)230に回転可能に支持されている。
この支持部材(支持部)230は、図14に示すように、左右方向Yの両側に配置される一対の軸受け部231,231と、一対の軸受け部231,231の下端に連結される連結部234と、を備えている。
一対の軸受け部231,231には、回転体220の両端に形成された軸部222,222が挿入される軸受け孔232,232がそれぞれ形成されている。この軸受け孔232,232は、一対の軸受け部231,231の左右方向Yの内側に、互いに対向するように形成されている。
そして、一対の軸受け部231,231の開口径は、軸部222,222の径よりも若干大きくなるように形成されている。
したがって、左右の軸部222を一対の軸受け孔232にそれぞれ挿入して回転体220を支持部材(支持部)230に支持させた状態で、軸部222の周面222aと軸受け孔232の内面232aとの間には、隙間241が形成されている(図18参照)。
なお、回転体220の本体部221と支持部材(支持部)230の軸受け部231,231との間にも隙間242が形成されるようにしている(図19参照)。
このように、本実施の形態では、回転体220は、当該回転体220と支持部材(支持部)230との間に隙間240(隙間241や隙間242)が形成されるようにした状態で、支持部材(支持部)230に支持されている。このような隙間240を形成することで、回転体220を支持部材(支持部)230に対してスムーズに回転させることができるようにしている。
また、本実施の形態では、連結部234には、連結部234を弾性変形させることができるように屈曲部234a,234aが形成されており、この連結部234を屈曲部234a,234aを基点として弾性変形させることで、一対の軸受け部231,231を左右方向Yの外側に開かせることができるようにしている。
そして、一対の軸受け部231,231を左右方向Yの外側に開いた状態で、軸部222,222を軸受け孔232,232に挿入することで、回転体220を支持部材(支持部)230に取り付けることができるようになっている。
また、回転体220を支持部材(支持部)230に取り付けた状態では、回転体221の最頂部T7の高さT7aが、支持部材(支持部)230の頂部T9の高さT9aよりも高くなるようにしている。そして、回転体220の両端部(両端)221b,221bにおける頂部T8の高さT8aが、支持部材(支持部)230の頂部T9の高さT9aよりも低くなるようにしている(図19参照)。
なお、本実施の形態では、一対の軸受け部231,231の上端面231a,231aが、支持部材(支持部)230の頂部T9となっている。
このように、回転体220を支持部材(支持部)230に回転可能に取り付けることで回転部210が形成される。
そして、この回転部210を回転部ケース250に一体保持させることで回転体ユニット200を形成している。
回転部ケース250は、図14に示すように、回転体ユニット200を外刃保持部材91(かみそり本体100)に取り付けた際に、回転部210を後方から覆う後壁251を備えている。この後壁251の下部には、底壁252が前方に延在するように連設されており、後壁251の左右方向Yの両端には、一対の側壁253,253が前方に延在するように連設されている。
そして、後壁251、底壁252および一対の側壁253,253によって回転部210を収容する収容空間254を形成している。
ここで、本実施の形態では、回転部210が回転部ケース250(かみそり本体100)に対してフロートするフロート部211を有するようにしている。
具体的には、回転体220を含む回転部210の全体が、コイルばね(弾性体)270によって回転部ケース250にフロート自在に支持されるようにすることで、フロート部211を形成している。
このように、本実施の形態では、回転部210の全体が、回転部ケース250(かみそり本体100)に対してフロートするフロート部211となっている。なお、回転部210の一部をフロート部211とすることも可能である。
次に、回転部210の回転部ケース250(かみそり本体100)に対するフロート構造について具体的に説明する。
まず、本実施の形態では、一対の軸受け部231,231に、略上下方向Zに延在するばね挿通孔233,233を、軸受け孔232,232に連通するようにそれぞれ形成している(図18参照)。
そして、各ばね挿通孔233,233にコイルばね(弾性体)270,270を下方から挿入し、コイルばね(弾性体)270,270の上端271,271を、軸部222,222の周面222a,222aに接触させるようにしている。
一方、コイルばね(弾性体)270,270の下端272,272は、ばね受け部材260,260を介して回転部ケース250の底壁252に支持されている(図17参照)。
具体的には、ばね受け部材260は、図14に示すように、中央にばね受け突起261aが形成されたばね受け本体261と、ばね受け本体261の左右方向Yの両側に形成された一対のフック部262,262と、を備えている。
そして、ばね受け部材260を底壁252に形成された挿通孔257に下方から挿通させて、一対のフック部262,262を底壁252に係合させることで、ばね受け部材260が底壁252に取り付けられるようにしている。
このとき、ばね受け突起261aをコイルばね(弾性体)270の下端272に挿通させるようにすることで、コイルばね(弾性体)270が、ばね受け部材260を介して回転部ケース250の底壁252に支持されることとなる。
さらに、本実施の形態では、一対の軸受け部231,231の左右方向Yの外側にガイド突起235,235がそれぞれ形成されており、このガイド突起235,235は、回転部ケース250に形成されたガイド溝255,255にそれぞれスライド自在に取り付けられている(図10参照)。
本実施の形態では、回転部ケース250の一対の側壁253,253に、それぞれ天壁253a,253aおよび前壁253b,253bを形成することで、左右方向Yの内側および上下方向Zの下側に開口するガイド溝255,255を形成している。
このように、ガイド突起235,235をガイド溝255,255にそれぞれスライド自在に取り付けることで、ガイド突起235,235がガイド溝255,255にガイドされながら、回転部210(フロート部211)が回転部ケース250に対してフロート(上下方向Zへの相対移動)するようになる。
なお、本実施の形態では、回転部210(フロート部211)の回転部ケース250に対する上方向へのフロートは、ガイド突起235,235が天壁253a,253aに接触することで規制されるようにしている。
一方、回転部210(フロート部211)の回転部ケース250に対する下方向へのフロートは、回転部ケース250の底壁252に形成された規制突起258,258に支持部材(支持部)230の連結部234を接触させることで規制されるようにしている。
かかる構成をした回転体ユニット200は、例えば以下の方法で組み付けることができる。
まず、連結部234を屈曲部234a,234aを基点として弾性変形させることで、一対の軸受け部231,231を左右方向Yの外側に開かせる。
そして、一対の軸受け部231,231を左右方向Yの外側に開いた状態で、軸部222,222を軸受け孔232,232に挿入する。
こうして、回転体220を支持部材(支持部)230に取り付ける。
次に、回転体220が取り付けられた支持部材(支持部)230のガイド突起235,235を回転部ケース250のガイド溝255,255に挿入する。
そして、かかる状態で、2つのコイルばね(弾性体)270,270を、底壁252に形成された挿通孔257,257に下方から挿通させるとともに、軸受け部231,231に形成されたばね挿通孔233,233に挿入させる。
その後、ばね受け突起261aをコイルばね(弾性体)270の下端272に挿通させた状態で、ばね受け部材260を底壁252に形成された挿通孔257に下方から挿通させて、一対のフック部262,262を底壁252に係合させる。
こうして、回転部210(フロート部211)を回転部ケース250にフロート自在に一体保持させた回転体ユニット200が形成される。
このとき、フロート部211を回転部ケース250にフロート自在に支持するコイルばね(弾性体)270が、自然状態(自由状態)よりも縮んだ状態で、回転部210(フロート部211)と回転部ケース250との間に配置されるようにしている。
したがって、回転体220は、コイルばね(弾性体)270によって、支持部材30に向けて常時付勢(上側に付勢)されることとなる。すなわち、回転体220を肌表面Sに接触させていない状態においては、当該回転体220は、軸部222の周面222aが軸受け孔232の内面232aに接触した状態でコイルばね(弾性体)270の上端271に支持されることとなる。こうすることで、回転体220の回転が抑制されるようにしている。
そして、回転体220を肌表面Sに接触させた際には、当該回転体220は、コイルばね(弾性体)270の付勢力に抗して、軸部222が軸受け部231に対して相対的に下方に移動し、軸部222の周面222aと軸受け孔232の内面232aとの接触が解除されるようにしている。こうすることで、回転体220の回転が許容されるようにしている。
このように、本実施の形態では、回転体220が、肌表面Sに接触させた状態における回転を許容しつつ、肌表面Sに接触させていない状態における回転を抑制するコイルばね(弾性体)270によって支持部材(支持部)230に支持されるようにしている。
このとき、コイルばね(弾性体)270によって回転体220に加えられる荷重が、当該回転体220の自重の1倍以上30倍以下となるようにするのが好ましい。
回転体220に加えられる荷重を回転体220の自重より少なくすると、回転体220の回転や振動をコイルばね(弾性体)270によって低減させることができなくなって、異音や振動が生じてしまうおそれがあるためである。また、回転体220に加えられる荷重を回転体220の自重の30倍より大きくすると、回転体220に過剰な摩擦力が与えられて、回転体220をスムーズに回転させることができなくなってしまうためである。
また、肌表面Sに接触させた状態における回転体220の回転をよりスムーズにさせるため、コイルばね(弾性体)270の上端271と軸部222の周面222aとの接触が線接触もしくは点接触となるようにするのが好ましい。本実施の形態では、コイルばね(弾性体)270の上端271が軸部222の周面222aに1点または2点で点接触するようにしている。なお、軸部222の周面222aに線接触または点接触させるためには、硬質材料で弾性体を形成するのが好ましい。
また、回転部210(フロート部211)の頂部T1は、上死点における高さT1aと下死点における高さT1bとの間でフロートするように設定されている(図11参照)。
そして、頂部T1の上死点における高さT1aが、回転部ケース250の両端の頂部(最頂部)T4の高さT4aよりも高くなるようにしつつ、頂部T1の下死点における高さT1bが、回転部ケース250の両端の頂部(最頂部:天壁253aの上端面)T4の高さT4aよりも低くなるようにしている。
さらに、本実施の形態では、後壁251の左右方向Yの中央部が下方に窪むように形成されており、頂部T1の下死点における高さT1bは、回転部ケース250の中央の頂部T5の高さT5aよりも高くなるようにしている。
そして、かかる構成をした回転体ユニット200は、外刃保持部材91(かみそり本体100)に装着されるようになっている。
具体的には、回転部カバー250の底壁252および一対の側壁253,253に形成された係合フック256を、外刃保持部材91の後壁91eに形成された係合溝91jに係合させることで、回転体ユニット200を外刃保持部材91(かみそり本体100)に外側から装着させている。
このように、本実施の形態では、回転部210は、回転部ケース250に一体に保持されるとともに、当該回転部ケース250を介して外刃保持部材91(かみそり本体100)に設けられている。
なお、回転体ユニット200は、外刃保持部材91(かみそり本体100)に着脱自在に取り付けられるようにしてもよい。
そして、回転体ユニット200を外刃保持部材91の後壁91eに外側から取り付けることで、回転体ユニット200が、複数の外刃35の並設方向(前後方向X)において、外刃保持部材91(かみそり本体100)の外側に装着されることとなる。
したがって、回転体220は、左右方向Yに往復直線運動可能に配置された内刃34の往復動方向(左右方向Y)に延在するように配置されることとなる(図5および図7参照)。
また、本実施の形態では、回転部210のうち、一対の軸受け部231,231の上端面231a,231aおよび回転体220の本体部221が、フロート部211の肌表面Sに接触可能な接触可能領域R1となっている(図5参照)。
そして、この接触可能領域R1における左右方向(内刃34の往復動方向)Yの幅W1が、第2の内刃34c(内刃34)の左右方向(内刃34の往復動方向)Yの幅W4以上となるようにするとともに、第2の内刃34c(内刃34)の往復動領域R2における左右方向(内刃34の往復動方向)Yの幅W2以上となるようにしている。さらに、接触可能領域R1における左右方向(内刃34の往復動方向)Yの幅W1が、外刃保持部材91(かみそり本体100)における左右方向(内刃34の往復動方向)Yの幅(最大幅)W3以下となるようにしている。
そして、接触可能領域R1における左右方向(内刃34の往復動方向)Yの一方側の端部R1aが、第2の内刃34c(内刃34)の往復動領域R2における左右方向(内刃34の往復動方向)Yの一方側の端部R2aよりも左右方向(内刃34の往復動方向)Yの外側に位置するようにしている。さらに、接触可能領域R1における左右方向(内刃34の往復動方向)Yの他方側の端部R1bが、第2の内刃34c(内刃34)の往復動領域R2における左右方向(内刃34の往復動方向)Yの他方側の端部R2bよりも左右方向(内刃34の往復動方向)Yの外側に位置するようにしている。
すなわち、前後方向Xから視た状態で、往復直線運動している第2の内刃34c(内刃34)がいずれの位置にあったとしても、当該第2の内刃34c(内刃34)の全体が、接触可能領域R1(上端面231a,231aおよび本体部221)とオーバーラップするように、回転体ユニット200を外刃保持部材91(かみそり本体100)に取り付けている。
このように、接触可能領域R1と前後方向Xで隣り合う内刃34(本実施の形態では、第2の内刃34c)との配置関係を規定することで、体毛をより快適かつより効果的に剃ることができるようにしている。
また、本実施の形態では、図11に示すように、回転体ユニット200を外刃保持部材91(かみそり本体100)に取り付けた状態で、回転部210(フロート部211)の頂部T1の上死点における高さT1aが、第2のネット刃35c(外刃35)の上死点における頂部T2の高さT2aよりも低くなるようにしている。このとき、高さT2aと高さT1aとの差が0mmよりも大きく2mm以下となるようにするのが好ましい。また、高さT2aと高さT1aとの差を外刃35の刃厚以上となるようにすれば、内刃34の頂部を高さT1aよりも高い位置に配置させることができ、内刃34と外刃35による体毛の切断時に、回転部210(フロート部211)が肌に干渉しすぎて、深剃りができなくなってしまうのを抑制することができるようになる。
さらに、頂部T1の下死点における高さT1bが、第2のネット刃35c(外刃35)の下死点における頂部T2の高さT2bよりも低くなるようにしている。
そして、頂部T1の下死点における高さT1bが、外刃保持部材91(かみそり本体100)の頂部T3の高さT3aよりも低くなるようにしている。
また、頂部T2の下死点における高さT2bが、回転部ケース250の両端の頂部(最頂部:天壁253aの上端面)T4の高さT4aよりも高くなるとともに、外刃保持部材91(かみそり本体100)の頂部T3の高さT3aよりも高くなるようにしている。
さらに、本実施の形態では、回転体220(フロート部211)のフロート方向D2が、外刃35のフロート方向D1(上下方向Z)と交差するようにしている(図8(a)参照)。
具体的には、回転体220(フロート部211)を下方にフロートさせた際に、回転体220(フロート部211)が外刃35から離れる方向(前後方向X後方)に移動するように、回転体220(フロート部211)のフロート方向D2を設定している。
そして、本実施の形態では、このフロート方向D2が、外方(後方)に凸となるように湾曲するようにしている。
具体的には、外刃保持部材91(かみそり本体100)の後壁91eに外方(後方)に凸となる湾曲部91iを形成するとともに、回転部ケース250の後壁251に、この湾曲部91iに沿うように湾曲させた湾曲部251aを形成している。
さらに、回転部ケース250に形成されたガイド溝255,255も、湾曲部91iに沿うように湾曲させている。
そして、回転体220(フロート部211)をフロートさせると、ガイド突起235がガイド溝255に沿って移動する。このとき描かれる軌跡がガイド突起235の変位軌跡P2となり、この変位軌跡P2は、湾曲部91iに沿うように湾曲することとなる(図11参照)。
そして、ガイド突起235の変位に伴って回転体220(フロート部211)も変位し、この回転体220(フロート部211)が描く軌跡が回転体220の変位軌道P1となる。この回転体220の変位軌道P1も変位軌跡P2と同様に、湾曲部91iに沿うように湾曲することとなる。そして、回転体220の変位軌道P1に沿う方向が、フロート方向D2となる。
かかる構成とすることで、回転体220(フロート部211)を上方から下方にフロート(移動)させると、回転体220(フロート部211)は、第2のネット刃35c(外刃35)との距離がL1からL2へと増加するように変位することとなる(図8(a)および図8(b)参照)。
ただし、本実施の形態では、フロート方向D2は、湾曲部91iに沿うように湾曲しているため、下方に移動するほど、回転体220(フロート部211)の第2のネット刃35c(外刃35)に対する変位量が少なくなっている。
また、本実施の形態では、回転体220が、互いに独立して弾性変形可能な複数(2つ)のコイルばね(弾性体)270,270によって支持部材(支持部)320に支持されている。
こうすることで、回転部210(フロート部211)を、刃部33(外刃35および内刃34)とは異なる姿勢で変位させることができるようになる(図23参照)。
次に、回転体ユニットの変形例を説明する。
回転体ユニットとして、例えば、図24〜図29に示す回転体ユニット200Aを用いることが可能である。
この回転体ユニット200Aは、基本的に上記回転体ユニット200とほぼ同様の構成をしており、回転体220を支持部材(支持部)230に回転可能に支持することで形成された回転部210を回転部ケース250に一体保持させることで形成されている。
そして、回転体ユニット200Aにおいても、回転体220が、肌表面Sに接触させた状態における回転を許容しつつ、肌表面Sに接触させていない状態における回転を抑制する弾性体280によって支持部材(支持部)230に支持されるようにしている。
具体的には、一対の軸受け部231,231に略U字状のスリット281を形成することで、弾性変形可能な弾性片282が形成されるようにしている。
このように、回転体ユニット200Aにおいては、弾性体280を支持部材(支持部)230に一体に設けている。こうすることで、部品点数を削減することが可能となる。
そして、この弾性片282には、軸部222,222に向けて突出する突起282a,282aが形成されている。そして、この突起282a,282aにより軸部222,222の周面222a,222aを下方に付勢させることで、軸部222の周面222aを軸受け孔232の内面232aに接触させている。
また、回転体ユニットとして、例えば、図30〜図33に示す回転体ユニット200Bを用いることが可能である。
この回転体ユニット200Bも、基本的に上記回転体ユニット200とほぼ同様の構成をしており、回転体220を支持部材(支持部)230に回転可能に支持することで形成された回転部210を回転部ケース250に一体保持させることで形成されている。
そして、回転体ユニット200Bにおいても、回転体220が、肌表面Sに接触させた状態における回転を許容しつつ、肌表面Sに接触させていない状態における回転を抑制する弾性体290によって支持部材(支持部)230に支持されるようにしている。
具体的には、回転体220の本体部221と支持部材(支持部)230の軸受け部231,231との間に形成される隙間242に、ゴムやクッション等の軟質弾性体(弾性体290)を介在させることで、肌表面Sに接触させた状態における回転を許容しつつ、肌表面Sに接触させていない状態における回転を抑制できるようにしている。
こうすることで、支持部材(支持部)230の強度信頼性を確保しつつ、省スペースでコンパクトな回転体の弾性支持構造を実現させることができる。
以上説明したように、本実施の形態にかかる電気かみそり10は、かみそり本体(本体部)100と、かみそり本体(本体部)100に、肌接触面(表面)35dが露出した状態で保持される外刃35と、外刃35の内側に、当該外刃35に対して相対移動可能に配置される内刃34と、を備えている。
さらに、電気かみそり10は、かみそり本体(本体部)100に回転可能に取り付けられる回転体220と、回転体220を回転可能に支持する支持部材(支持部)230とを有する回転部210を備えている。
そして、回転体220が、肌表面Sに接触させた状態における回転を許容しつつ、肌表面Sに接触させていない状態における回転を抑制する弾性体によって支持部材(支持部)230に支持されている。この弾性体としては、コイルばね270,弾性体280,軟質弾性体290の少なくともいずれか1つが用いられている。
これにより、回転体220を肌表面Sに接触させていない状態では、当該回転体220の回転が弾性体によって抑制されることとなるため、異音や振動が発生してしまうのを抑制することができるようになる。
一方、弾性体は、肌表面Sに接触させた状態における回転を許容するように回転体220を支持しているため、外刃35を肌表面Sに沿って移動させる際には、回転体220が回転して外刃35と肌表面Sとの間に生じる摩擦力を低減させることができる。
このように、本実施の形態によれば、体毛をより快適かつより効果的に剃ることができるようにしつつ、異音や振動が発生してしまうのを抑制することのできる電気かみそり10を得ることができる。
また、弾性体は、回転体220を支持部材(支持部)230に向けて付勢するコイルばね270を有しており、コイルばね270が回転体220をフロート自在に支持している。
このように、回転体220を支持部材(支持部)230に向けて付勢させる機能および回転体220をかみそり本体(本体部)100に対してフロートさせる機能をコイルばね270に持たせることで、部品点数を削減することができ、構成の簡素化を図ることが可能となる。
また、コイルばね270を用いることで、弾性体を小さい寸法サイズとしながら荷重の調節を行うことができ、より高い接圧信頼性を得ることが可能となる。
また、コイルばね270によって回転体220に加えられる荷重が、当該回転体220の自重の1倍以上30倍以下である。
これにより、コイルばね270による回転体220の支持力を確保しつつ、回転体220に過剰な摩擦力がかかって、回転体220が回転しにくくなってしまうのを抑制することが可能となる。
また、外刃35がかみそり本体(本体部)100にフロート自在に支持されており、回転体220のフロート方向D2と外刃35のフロート方向D1とが交差している。
これにより、回転体220と外刃35との間の距離を、変位高さを変えることで変化させることができ、電気かみそり10の使用時に、回転体220および外刃35によって肌を伸ばしたり絞ったりすることができるようになる。その結果、より容易に深剃りを行うことができる。
また、かみそり本体(本体部)100は、外方に凸となる湾曲部91iを有しており、回転体220の変位軌道P1がかみそり本体(本体部)100の湾曲部91iに沿うように湾曲している。
これにより、回転部210が設けられたかみそり本体(本体部)100の小型化を図ることが可能となる。
また、回転部210がかみそり本体(本体部)100の外側に設けられている。
このように、肌に最も触れやすいかみそり本体(本体部)100の外側に、回転部210を設けることで、電気かみそり10のかみそり本体(本体部)100を傾けた状態で肌表面Sに当てて使用する場合であっても、回転部210の機能を発揮させることができるようになり、より快適な剃り心地を得ることができるようになる。
また、回転部210は、回転部ケース250に一体に保持されるとともに、当該回転部ケース250を介してかみそり本体(本体部)100に設けられている。
このように、回転部210を回転部ケース250に一体に保持させることで、剛性を確保しつつサイズの小型化を図ることが可能となる。
また、回転部ケース250を、かみそり本体(本体部)100に着脱自在に取り付けられるようにすれば、例えば、回転部210をかみそり本体(本体部)100に設けない状態で使用することで、より確実に深剃りできるようにすることが可能となる。また、回転部210をかみそり本体(本体部)100に設けた状態で使用することで、外刃35と肌表面Sとの間に生じる摩擦力を低減させるようにすることが可能となる。すなわち、電気かみそり10の使用状態の多様化を図ることができるようになる。
また、複数種類の回転体ユニットを準備すれば、これらの回転体ユニットを用途に応じて使い分けるようにすることが可能となる。
また、内刃34は、外刃35に対して往復直線運動可能に配置されており、回転体220が、内刃34の往復動方向(左右方向Y)に延在するように配置されている。また、回転部210は、かみそり本体(本体部)100に対してフロートするフロート部211を有している。
そして、フロート部211の肌表面Sに接触可能な接触可能領域R1における内刃34の往復動方向の幅W1は、内刃34の往復動領域R2における内刃の往復動方向の幅W2以上、かつ、かみそり本体(本体部)100における内刃34の往復動方向の幅W3以下である。
さらに、接触可能領域R1における内刃34の往復動方向の一方側の端部R1aが、内刃34の往復動領域R2における内刃34の往復動方向の一方側の端部R2aよりも内刃34の往復動方向の外側に位置している。そして、接触可能領域R1における内刃34の往復動方向の他方側の端部R1bが、内刃34の往復動領域R2における内刃34の往復動方向の他方側の端部R2bよりも内刃34の往復動方向の外側に位置している。
これにより、回転部210の大型化を抑制しつつ、内刃34の往復直線運動による肌への押し当て力や摩擦力を回転部210によってより確実に分散させることができるようになる。
また、回転体220は、断面形状が円形をしており、回転体220の最も太い部位(最太部221a)における直径を1.8mm以上2.9mm以下としている。
これにより、電気かみそり10の使用時に、回転部210の機能を発揮させつつ、回転体220の肌表面Sへの接触による違和感を緩和させることが可能となり、より快適な剃り心地を得ることができるようになる。
また、回転部210は、かみそり本体(本体部)100に対してフロートするフロート部211を有しており、フロート部211の上死点における頂部T1の高さT1aが、外刃35の頂部T2よりも低くなるとともに、かみそり本体(本体部)100の頂部T3よりも高くなっている。
そして、フロート部211の下死点における頂部T1の高さT1bが、かみそり本体(本体部)100の頂部T3よりも低くなっている。
このように、フロート部211の上死点における頂部T1の高さT1aを外刃35の頂部T2よりも低くすることで、肌の凸凹部や鼻下部等を剃る際に、当該部位に回転部210が干渉してしまうのを抑制することができる。その結果、剃り性能が低下してしまうのを抑制することができるようになる。また、フロート部211の上死点における頂部T1の高さT1aをかみそり本体(本体部)100の頂部T3よりも高くすることで、回転部210の機能が妨げられてしまうのを抑制することができる。
また、フロート部211の下死点における頂部T1の高さT1bをかみそり本体(本体部)100の頂部T3よりも低くすることで、使用者が外刃35を肌表面Sに過剰に押し付けた際に、回転部210によって加えられる肌への押し当て力を緩和させることができる。その結果、より快適な剃り心地を得ることができる。また、落下等の衝撃により回転部210が破損してしまうのを抑制することができるようになるため、長寿命化を図ることが可能となる。
このように、回転部210、外刃35、かみそり本体(本体部)100の高さを上述の範囲に設定することで、電気かみそり10の剃り性能が低下してしまうのを抑制しつつ、より快適な剃り心地を得ることができるようになる。
また、回転体220の頂部T6は、高さが最も高くなる最頂部T7を有しており、当該最頂部T7は、回転体220の両端221bにおける頂部T8よりも高く、支持部材(支持部)230の頂部T9よりも高くなっている。
そして、回転体220の両端221bにおける頂部T8が、支持部材(支持部)230の頂部T9よりも低くなっている。
このように、正面視(前後方向Xから視た状態)で、回転体220の頂部T6の高さを異ならせるようにすることで、左右方向Yのいずれかの部位で、外刃35と回転体220との位置を最適な位置とすることが可能となり、より肌へ密着させた状態で体毛を剃ることができるようになる。
また、最頂部T7を支持部材(支持部)230の頂部T9よりも高くすることで、支持部材(支持部)230よりも先に回転体220を肌表面Sに接触させることができるようになり、より滑らかな剃りを実現することができる。
また、回転体220の両端221bにおける頂部T8を支持部材(支持部)230の頂部T9よりも低くすることで、回転体220の両端221bが肌表面Sに接触してしまうのを抑制することができ、より安全に体毛を剃ることができるようになる。
このように、回転体220と支持部材(支持部)230の高さを上述の範囲に設定することで、肌表面Sに回転体220をより確実に接触させつつ、回転体220の肌表面Sへの接触による違和感を緩和させることが可能となり、より安全で、より快適な剃り心地を得ることができるようになる。
また、回転体220が、互いに独立して弾性変形可能な複数のコイルばね(弾性体)270によって支持部材(支持部)230に支持されている。
これにより、さまざまな凹凸形状の肌表面Sに回転体220をより確実に接触させることが可能となり、より快適な剃り心地を得ることができるようになる。
また、かみそり本体(本体部)100は、内刃34を駆動させる駆動本体110と、外刃35を肌接触面(表面)35dが露出した状態で支持する外刃保持部材91と、を備えている。
そして、外刃保持部材91は、駆動本体110に着脱自在に取り付けられており、回転部210が外刃保持部材91に設けられている。
これにより、外刃保持部材91に設けられた外刃35や回転部210のメンテナンス(洗浄等)を容易に行うことができる。また、電気かみそり10の外刃保持部材91の交換を容易に行うことができるようになる。
また、本実施の形態にかかる外刃保持部材91は、外刃35を肌接触面(表面)35dが露出した状態で保持するものであり、かみそり本体(本体部)100の駆動本体110に着脱自在に取り付けられている。そして、外刃保持部材91には、回転部210が設けられている。
このように、回転部210が設けられるとともに外刃35が保持される外刃保持部材91を、駆動本体110から取り外せるようにすることで、外刃保持部材91に設けられた外刃35や回転部210のメンテナンス(洗浄等)を容易に行うことができる。また、外刃保持部材91の交換を容易に行うことができるようになる。
また、本実施の形態にかかる回転体ユニット200,220A,200Bは、電気かみそり10に設けられる回転部210と、回転部210を一体に保持する回転部ケース250と、を備えている。
このように、回転部210をユニット化させることで、剛性を確保しつつサイズの小型化を図ることが可能となる。また、回転体ユニット200,200A,200Bのメンテナンス(洗浄等)や交換を容易に行うことが可能となる。また、回転部210をかみそり本体(本体部)100の所望の部位に、より容易に設けることができるようになる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態には限定されず、種々の変形が可能である。
例えば、上記実施の形態では、グリップ部20およびヘッド部30を備える電気かみそり10を例示したが、ヘッド部が設けられていない電気かみそりに本発明を適用することも可能である。
また、本体部や回転部その他細部のスペック(形状、大きさ、レイアウト等)も適宜に変更可能である。