JP2017137157A - 収納箱 - Google Patents

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芳高 中島
Yoshitaka Nakajima
芳高 中島
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Abstract

【課題】蓋の開閉動作時の安全性を向上させ、蓋の急激な開閉動作時に衝突音等の発生を防止する【解決手段】本発明の収納箱は、被収納物を収納する収納口が前面上部に設けられた本体と、前記本体に枢着され、前記収納口を遮蔽する位置と、前記収納口を開口する位置との間で開閉する扉と、前記本体と前記扉との間に設けられ、前記扉の開き動作に応じて減衰力を発生する第1のガススプリングと、前記本体と前記扉との間に設けられ、前記扉の閉じ動作に応じて減衰力を発生する第2のガススプリングと、を有することを特徴とする。【選択図】 図2

Description

本発明は、家庭や事業所等から持ち出されるごみを一時的に集積するごみ集積箱等、被収納物を収納する収納箱に関する。
被収納物を収納する収納箱の一例として、家庭、事業所から出されたごみ袋等を鳥獣類や風雨等から保護し、また、内容物の散乱を防止するごみ集積箱が挙げられる。ごみ集積箱は、ごみ袋(以下、回収袋)が収納される内部空間と、該内部空間に回収袋を投入する投入口とを有する本体と、投入口を開閉可能とする蓋とを有するものが一般的である。このようなごみ集積箱として、例えば蓋の後端側を投入口の後側に枢着させることで、枢着させた部分に設けたヒンジ軸を回転中心とした回転により蓋を開閉させるものが挙げられる(特許文献1参照)。
特開2010−195539号公報
特許文献1に開示されるごみ集積箱の場合、本体の前支柱と蓋との間に配設されたガススプリング等によるダンパーを設けることで、蓋の急激な開閉動作を制御している。しかしながら、特許文献1では、蓋の急激な開閉動作を制御していることのみを開示しているが、ダンパーの詳細な構造や取り付け方については、開示していない。一般に、ダンパーは伸び方向又は縮み方向のいずれか一方向にのみ減衰力が発生する構造である。例えば蓋の開き動作時に減衰力が発生するようにダンパーをごみ集積箱に配設した場合、蓋の閉じ動作時にはダンパーにおいて減衰力が発生せず、蓋の急激な閉じ動作により、蓋と本体との間に使用者の手や指を挟み込む虞がある。また、蓋の閉じ動作時に減衰力が発生するようにダンパーをごみ集積箱に配設した場合、蓋の開き動作時にはダンパーにおいて減衰力が発生せず、蓋の急激な開き動作により、蓋が顔や頭に当たり、顔や頭を傷つける虞がある。また、この他に、蓋の急激な開閉動作時に衝突音等が発生し、ごみ集積箱を設置した周囲に対して迷惑をかけてしまう。
本発明は、蓋の開閉動作時の安全性を向上させ、蓋の急激な開閉動作時に衝突音等の発生を防止することができるようにした収納箱を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明の収納箱は、被収納物を収納する収納口が前面上部に設けられた本体と、前記本体に枢着され、前記収納口を遮蔽する位置と、前記収納口を開口する位置との間で開閉する扉と、前記本体と前記扉との間に設けられ、前記扉の開き動作に応じて減衰力を発生する第1のガススプリングと、前記本体と前記扉との間に設けられ、前記扉の閉じ動作に応じて減衰力を発生する第2のガススプリングと、を有することを特徴とする。
また、前記第1のガススプリング及び前記第2のガススプリングは、圧縮ガス及びオイルが封入されたシリンダと、前記シリンダ内に一端部が挿入されるロッドと、前記シリンダ内部に挿入された前記ロッドの一端部に固定され、前記シリンダの内部を移動するときに前記圧縮ガス又は前記オイルを通過させるオリフィスを有するピストンと、を有するものである。
また、前記第1のガススプリングは、前記ロッドが前記シリンダから突出する方向に移動するときに前記ピストンに設けた流路を遮蔽し、前記ロッドが前記シリンダの内部に挿入される方向に移動するときに前記ピストンに設けた前記流路を開放するバルブを有するものである。
同様にして、前記第2のガススプリングは、前記ロッドが前記シリンダから突出する方向に移動するときに前記ピストンに設けた流路を開放し、前記ロッドが前記シリンダの内部に挿入される方向に移動するときに前記ピストンに設けた前記流路を遮蔽するバルブを有するものである。
また、前記第1のガススプリング及び前記第2のガススプリングは、オールガスタイプ又はフリーピストンタイプのいずれかのガススプリングであることが好ましい。
また、前記被収納物は、回収されたごみを収納した回収袋であることが好ましい。
本発明によれば、蓋の開閉動作時の安全性を向上させ、蓋の急激な開閉動作時に衝突音等の発生を防止することができる。
本実施形態のごみ集積箱の一例であって、上部扉を閉じた状態を示す斜視図である。 上部扉を開けた状態を示すごみ集積箱の外観を示す斜視図である。 (a)はピストンロッドが伸び方向に移動したときに減衰力を発生するガススプリングの構成を示す一部断面図、(b)はピストンロッドが伸び方向に移動するときのピストン近傍の状態を示す断面図、(c)はピストンロッドが縮み方向に移動するときのピストン近傍の状態を示す断面図である。 (a)はピストンロッドが縮み方向に移動したときに減衰力を発生するガススプリングの構成を示す一部断面図、(b)はピストンロッドが伸び方向に移動するときのピストン近傍の状態を示す断面図、(c)はピストンロッドが縮み方向に移動するときのピストン近傍の状態を示す断面図である。 上部扉の回動範囲を示す側面図である。 (a)はピストンロッドが伸び方向に移動したときに減衰力を発生するフリーピストンタイプのガススプリングの断面図、(b)はピストンロッドが縮み方向に移動したときに減衰力を発生するフリーピストンタイプのガススプリングの断面図である。
以下、被収納物を収納する収納箱の一例として、家庭、事業所から出されたごみ袋等を鳥獣類や風雨等から保護し、また、内容物の散乱を防止するごみ集積箱を挙げて説明する。図1及び図2に示すように、ごみ集積箱10は、箱本体11と、箱本体11に枢着される上部扉12とを有する。箱本体11は、前面パネル15、側面パネル16,17及び後面パネル18を本体フレーム20にねじ等を用いて固定した構造となる。本体フレーム20は、側部フレーム21,22と床枠フレーム23とから構成され、側部フレーム21,22及び床枠フレーム23は溶接等により一体化される。図示は省略するが、箱本体11の底部には底板が敷設されている。底板は、箱本体11の底部に必ずしも敷設されるものではない。
前面パネル15、側面パネル16,17及び後面パネル18を本体フレーム20に固定すると、前面パネル15の上端部から後面パネル18の前端部との間(箱本体11の前面上部)が開口される。箱本体11の前面上部の開口された箇所は、ごみを回収した回収袋を箱本体11の内部に投入する投入口として機能する。以下、投入口に符号25を付して説明する。投入口25は、上部扉12の開閉動作により、上部扉12により被覆される状態(図1参照)と、外部に露呈された状態(図2参照)との間で変化する。ここで、前面パネル15、側面パネル16,17及び後面パネル18は、複数の部材から各々構成してもよいし、単一の部材から各々構成してもよい。
なお、図1及び図2中、符号26,27は、側部フレーム21,22に各々設けた補強フレームである。また、符号28はごみ集積箱10を据置したときに据置面との間で生じるごみ集積箱のがたつきを防止するアジャスターボルトである。アジャスターボルト28は、床枠フレーム23の底面の4隅近傍に設けられる。
本体フレーム20を構成する側部フレーム21,22、床枠フレーム23は、例えばポリエステル系樹脂粉体が塗装された高耐食亜鉛めっき鋼管が用いられる。また、前面パネル15、側面パネル16,17及び後面パネル18は、例えばポリエステル系樹脂粉体が塗装された高耐食亜鉛めっき鋼板が用いられる。ごみ集積箱10は後面を塀や壁などに対峙させて設置することが多い。したがって、後面パネル18を複数の部材から構成する場合には、後面パネル18を構成する複数の部材のうち、塀や壁に対峙する部材として、ポリエステル系樹脂粉体が塗装された高耐食亜鉛めっき鋼板を用いるのではなく、例えば高耐食カラー鋼板を用いることも可能である。
上部扉12は、ごみ集積箱10の前面側の一端部が下方に屈曲した形状である(図1,図2参照)。上部扉12は、扉枠31と、扉用パネル32とから構成される。ここで、扉枠31は、例えばポリエステル系樹脂粉体が塗装された高耐食亜鉛めっき鋼管が用いられる。また、扉用パネル32は、例えばポリエステル系樹脂粉体が塗装された高耐食亜鉛めっき鋼板が用いられる。ごみ集積箱10の前後方向(図1中x方向)において、ごみ集積箱10の後面側に位置する上部扉12の一端部は、箱本体11の後面パネル18に対して蝶番35により枢着される。なお、図1は、ごみ集積箱10の幅方向(図1中y方向)に所定の間隔を開けて設けた3個の蝶番を用いて、箱本体11に上部扉12を枢着した場合を示しているが、蝶番の個数は、3個に限定されるものではない。
ごみ集積箱10の前後方向(図1中x方向)において、ごみ集積箱10の前面側に位置する上部扉12の他端部には、閉じている上部扉12を開けて箱本体11に設けた投入口25を開放する場合や、開いている上部扉12を閉めて箱本体11に設けた投入口25を遮蔽する場合に、把持される取っ手(把持部)40を備える。また、図2において、符号41、42は、永久磁石であり、永久磁石41,42は、上部扉12を閉じたときに、上部扉12の扉枠31の内側面に吸着して、例えば風圧などにより上部扉12が開くことを防止して、上部扉12を閉じた状態に保持する。
箱本体11の補強フレーム26と上部扉12の扉枠31との間、及び箱本体11の補強フレーム27と上部扉12の扉枠31との間には、ガススプリング45,46が配設されている。ガススプリング45,46は、上部扉12の急激な開閉動作を制御するものである。ガススプリング45,46の一例としては、オールガスタイプのガススプリングが挙げられる。
これらガススプリング45,46のうち、ガススプリング45は、後述するシリンダ53が有するブラケット部53aを上部扉12の枠体31に設けたブラケット47に軸着し、後述するピストンロッド55に設けたブラケット部55aを箱本体11の補強フレーム26に設けたブラケット48に軸着する。一方、ガススプリング46は、後述するシリンダ63が有するブラケット部63aを箱本体11の補強フレーム27に設けたブラケット49に軸着し、ピストンロッド65に設けたブラケット部65aを上部扉12の枠体31に設けたブラケット50に軸着する。ガススプリング45,46を箱本体11と上部扉12との間に設けることで、上部扉12の開閉動作に併せて、ガススプリング45,46が伸縮しながら回動する。また、上部扉12を閉じた状態では、これらガススプリング45,46は、ごみ集積箱10の内部に収納された状態となる。
以下、ガススプリング45,46について説明する。
図3(a)に示すように、ガススプリング45は、内部に例えば窒素ガス等の圧縮ガス(図示せず)及びオイル52が封入されたシリンダ53と、シリンダ53の内部に配置され、シリンダ53の長手方向に沿って延在するオリフィス54a及び流路54bを有するピストン54と、長手方向の一端部がシリンダ53の内部に入り込み、シリンダ53の内部に配置されるピストン54が固定されるピストンロッド55と、ピストン54の下方で且つピストン54又はピストンロッド55に設けられ、ピストン54に設けた流路54bを開閉するバルブとして機能する遮蔽板56とを有する。図3においては、ピストン54に設けられるオリフィス54a及び流路54bを複数とした場合について開示しているが、単数であってもよい。なお、符号57はシール材、符号58はロッドガイドである。
ここで、シリンダ53の内部にピストン54を配置することで、シリンダ53の内部の空間が2つの空間に区画される。以下、ピストン54の上方に位置する空間を空間A、ピストン54の下方に位置する空間を空間Bと称する。また、ピストンロッド55がシリンダ53から突出する方向(図3中L方向)を伸び方向、ピストンロッド55がシリンダ53に挿入される方向(図3中M方向)を縮み方向と称する。
ガススプリング45は、シリンダ53の空間Aの断面積及び空間Bの断面積の面積差により発生する圧縮ガスに基づくガス圧力(以下、シリンダ53の内部のガス圧力と称する)により、ピストン54は図3(a)中L方向に押圧される。ピストンロッド55に掛かる外力がシリンダ53の内部のガス圧力よりも小さい場合や、ピストンロッド55に外力が働いていない場合には、ピストンロッド55がシリンダ53に対して伸び方向に移動して、シリンダ53から突出する状態で保持される(図示省略)。また、ピストンロッド55に掛かる外力がシリンダ53の内部のガス圧力よりも大きい場合には、ピストンロッド55がシリンダ53に対して縮み方向に移動する。なお、図3(a)は、ピストンロッド55がシリンダ53の内部に挿入された状態のガススプリング45を示している。
図3(b)に示すように、ピストンロッド55に掛かる外力がシリンダ53の内部のガス圧力よりも小さい場合や、ピストンロッド55に外力が働いていない場合、シリンダ53の内部のガス圧力によりピストンロッド55が伸び方向に移動する。ピストンロッド55が伸び方向に移動することに伴い、シリンダ53の内部に配置されるピストン54は、図3中L方向に移動する。ピストン54が図3中L方向へ移動すると、空間Bに存在する圧縮ガスがピストン54に設けたオリフィス54aを介して空間Aに移動する。このとき、遮蔽板56はピストン54に当接され、流路54bを閉じた状態で保持している。その結果、空間Bに存在する圧縮ガスは、ピストン54に設けたオリフィス54aのみを通過することになる。したがって、ピストンロッド55が伸び方向に移動するときには、減衰力が生じる。
そして、ピストン54が図3中L方向へ移動しているときに、空間Bに存在する全ての圧縮ガスがピストン54に設けたオリフィス54aを介して空間Aに移動すると、空間Bに存在するオイル52がピストン54に設けたオリフィス54aを介して空間Aに移動する。なお、オイル52における反力は圧縮ガスにおける反力よりも大きい。したがって、オイル52がピストン54のオリフィス54aを介して空間Bから空間Aに移動することで発生する減衰力は、圧縮ガスがピストン54のオリフィス54aを介して空間Bから空間Aに移動することで発生する減衰力よりも大きくなる。
一方、図3(c)に示すように、ピストンロッド55に掛かる外力がシリンダ53の内部におけるガス圧力よりも大きい場合、ピストンロッド55は縮み方向に移動する。ピストンロッド55が縮み方向に移動することに伴い、シリンダ53の内部に配置されるピストン54は、図3中M方向に移動する。ピストン54が図3中M方向へ移動したときには、遮蔽板56がピストン54から離れる方向に移動する。その結果、例えば空間Aにオイル52が存在する場合、空間Aに存在するオイル52はピストン54に設けたオリフィス54aだけでなく、開放された流路54bを介して空間Bに移動する。また、空間Aに存在する圧縮ガスは、オイル52が空間Bに流入した後、ピストン54に設けたオリフィス54aだけでなく、開放された流路54bを介して空間Bに移動する。したがって、ピストンロッド55が縮み方向に移動するときには、ガススプリング45には減衰力は発生しない。
図4(a)に示すように、ガススプリング46は、内部に例えば窒素ガス等の圧縮ガス(図示せず)及びオイル62が封入されたシリンダ63と、シリンダ63の内部に配置され、シリンダ63の長手方向に沿って延在するオリフィス64a及び流路64bを有するピストン64と、長手方向の一端部がシリンダ63の内部に入り込み、シリンダ63の内部に配置されるピストン64が固定されるピストンロッド65と、ピストン64の下方で且つピストン64又はピストンロッド65に設けられ、ピストン64に設けた流路64bを開閉するバルブとして機能する遮蔽板66とを有する。図4では、ガススプリング45に設けられるピストン54と同様に、ピストン64に設けられるオリフィス64a及び流路64bを複数とした場合について開示しているが、単数であってもよい。なお、符号67はシール材、符号68はロッドガイドである。
ここで、シリンダ63の内部にピストン64を配置することで、シリンダ63の内部の空間が2つの空間に区画される。以下、ピストン64の上方に位置する空間を空間C、ピストン64の下方に位置する空間を空間Dと称する。また、ピストンロッド55と同様に、ピストンロッド65がシリンダ63から突出する方向(図4中O方向)を伸び方向、ピストンロッド65がシリンダ63に挿入される方向(図4中N方向)を縮み方向と称する。
ガススプリング46は、ガススプリング45と同様にして、シリンダ63の空間Cの断面積及び空間Dの断面積の面積差による発生するガス圧力(以下、シリンダ63の内部のガス圧力と称する)により、ピストン64は図4(a)中O方向に押圧されている。ここで、ピストンロッド65に掛かる外力がシリンダ63の内部のガス圧力よりも小さい場合や、ピストンロッド65に掛かる外力が働いていない場合には、ピストンロッド65がシリンダ63に対して伸び方向に移動して、シリンダ63から突出する状態で保持される(図示省略)。また、ピストンロッド65に掛かる外力がシリンダ63の内部のガス圧力よりも大きい場合には、ピストンロッド65がシリンダ63に対して縮み方向に移動する。なお、図4(a)は、ピストンロッド65がシリンダ63の内部に挿入された状態のガススプリング46を示している。
図4(b)に示すように、ピストンロッド65に掛かる外力がシリンダ63の内部のガス圧力よりも小さい場合や、ピストンロッド65に掛かる外力が働いていない場合、シリンダ63の内部のガス圧力によりピストンロッド65が伸び方向に移動すると、シリンダ63の内部に配置されるピストン64は、ピストンロッド65とともに図4中O方向に移動する。ピストン64が図4中O方向へ移動したときには、遮蔽板66がピストン64から離れる方向に移動する。その結果、空間Cに存在するオイル62はピストン64に設けたオリフィス64aだけでなく、開放された流路64bを介して空間Dに移動する。また、空間Cに存在する圧縮ガスは、オイル62が空間Dに流入した後、ピストン64に設けたオリフィス64aだけでなく、開放された流路64bを介して空間Dに移動する。したがって、ピストンロッド65が伸び方向に移動するときには、ガススプリング46には減衰力は発生しない。
一方、図4(c)に示すように、ピストンロッド65に掛かる外力がシリンダ63の内部におけるガス圧力よりも大きい場合、ピストンロッド65は縮み方向に移動する。ピストンロッド65が縮み方向に移動することに伴い、シリンダ63の内部に配置されるピストン64は、図4中N方向に移動する。ピストン64が図4中N方向へ移動すると、空間Dに存在する圧縮ガスがピストン64に設けたオリフィス64aを介して空間Cに移動する。このとき、遮蔽板66はピストン64に当接され、流路64bを閉じた状態で保持している。その結果、空間Dに存在する圧縮ガスは、ピストン64に設けたオリフィス64aのみを通過することになる。したがって、ピストンロッド65が縮み方向に移動するときには、減衰力が生じる。
そして、ピストン64が図4中N方向へ移動しているときに、空間Dに存在する全ての圧縮ガスがピストン64に設けたオリフィス64aを介して空間Cに移動すると、空間Dに存在するオイル62がピストン64に設けたオリフィス64aを介して空間Cに移動する。なお、オイル62における反力は圧縮ガスにおける反力よりも大きい。したがって、オイル62がピストン64のオリフィス64aを介して空間Dから空間Cに移動することで発生する減衰力は、圧縮ガスがピストン64のオリフィス64aを介して空間Dから空間Cに移動することで発生する減衰力よりも大きくなる。
次に、上部扉12の開閉動作について説明する。図5においては、上部扉12が閉じている状態を実線で示し、上部扉12が開いた状態を二点鎖線で示している。以下では、閉じている上部扉12の位置をPとする。ごみを回収した回収袋を投入する場合や、ごみ集積箱10に収納された回収袋を回収する場合に、ごみ収納箱10の上部扉12が開けられる。なお、上部扉12が閉じた状態では、ガススプリング45のピストンロッド55はシリンダ53の内部に挿入され、同時に、ガススプリング46のピストンロッド65はシリンダ63の内部に挿入された状態である。
閉じている上部扉12の取っ手40が使用者によって把持され、取っ手40が上方に引き上げられると、上部扉12の枠体31が永久磁石41,42から離れ、上部扉12が上方へと回動し始める。上部扉12が回動し始めると、上部扉12と箱本体11との間に設置される2つのガススプリング45,46は、上部扉12の回動に併せて回動しながらピストンロッド55,65が伸び方向に各々移動する。上述したように、2つのガススプリング45,46のうち、ガススプリング45はピストンロッド55が伸び方向に移動したときに減衰力を発生し、ガススプリング46はピストンロッド65が伸び方向に移動したときには減衰力を発生しない。したがって、上部扉12を開けるときには、ガススプリング45の作用により、上部扉12が急激に開くことが防止される。
使用者によって上部扉12が例えば角度θとなる位置(図5中位置P)まで開かれると、ガススプリング45のシリンダ53の内部では、空間Bに存在する全ての圧縮ガスがピストン54に設けたオリフィス54aを介して空間Aに移動し終わり、ピストン54が空間Bに存在するオイル52と当接された状態となる。ここで、上部扉12が位置Pから位置Pまで回動する過程でガススプリング45に発生する減衰力に比べて、上部扉12が位置Pから最大回動角度θMAX回動した位置(図5中PMAX)まで開く過程でガススプリング45に発生する減衰力は大きくなる。したがって、上部扉12は、位置Pから位置Pまで開くときに比べてゆっくりと、位置Pから位置PMAXまで回動する。その結果、使用者が上部扉12を開けたときには、上部扉12は、ガススプリング45の作用により、位置Pから位置PMAXまでスムーズに回動されることになる。
ごみを回収した回収袋をごみ集積箱10に投入した後、又はごみ集積箱10に収納された回収袋を回収した後、開いている上部扉12の取っ手40が使用者によって把持され、取っ手40が下方に引き下げられると、上部扉12が最大回動角度θMAXから位置Pに向けて回動する。上部扉12が回動を開始すると、上部扉12と箱本体11との間に設置される2つのガススプリング45,46は、上部扉12の回動に併せて回動しながらピストンロッド55,65が縮み方向に各々移動する。上述したように、2つのガススプリング45,46のうち、ガススプリング45はピストンロッド55が縮み方向に移動したときに減衰力は発生せず、ガススプリング46はピストンロッド65が縮み方向に移動したときには減衰力を発生する。したがって、上部扉12を閉じるときには、ガススプリング46の作用により、上部扉12が急激に閉じることが防止される。
使用者によって上部扉12が例えば位置Pから角度θとなる位置(図5中位置P)まで閉じられると、ガススプリング46のシリンダ63の内部では、空間Dに存在する全ての圧縮ガスがピストン64に設けたオリフィス64aを介して空間Cに移動し終わり、ピストン64が空間Dに存在するオイル62と当接された状態となる。ここで、上部扉12が位置PMAXから位置Pまで閉じる過程でガススプリング46に発生する減衰力に比べて、上部扉12が位置Pから位置Pまで閉じる過程でガススプリング46に発生する減衰力は大きくなる。したがって、上部扉12は位置PMAXから位置Pまで閉じるときに比べてゆっくりと回動する。その結果、使用者が上部扉12を閉じたときには、上部扉12は、ガススプリング46の作用により、位置PMAXから位置Pまでスムーズに回動されることになる。
このように、上部扉12を開けるときに作用するガススプリング45と、上部扉12を閉じるときに作用するガススプリング46とを、箱本体11と上部扉12との間に配置することで、上部扉12の急激な開閉動作を防止でき、また、上部扉12の開閉動作時の衝突音等の発生を防止することができる。
本実施形態では、ピストンロッド55が伸び方向に移動するときに減衰力を発生させるガススプリング45と、ピストンロッド65が縮み方向に移動するときに減衰力を発生させるガススプリング46との2つのガススプリングを上部扉12と箱本体11との間に設置している。しかしながら、ガススプリング45,46としては、オールガスタイプのガススプリングの他に、例えばフリーピストンタイプのガススプリングを用いることも可能である。以下、フリーピストンタイプのガススプリングにおいて、同一の構成については同一の符号を付して説明する。
図6(a)及び図6(b)に示すように、フリーピストンタイプのガススプリング71,72は、シリンダ73の内部に圧縮ガスを封入したガス室Eと、オイルを封入したオイル室Fとを備える。なお、図6においては、便宜上オイル室Fに封入されるオイルに対するハッチングを省略している。シリンダ73は、オイル室Fにピストンロッド74に固定されたピストン75を収納し、オイル室Fをオイル室F1、F2の二つの空間に区画した形態である。なお、符号76は、ガス室Eとオイル室Fとを区画し、ピストンロッド74の伸び方向又は縮み方向の移動によりシリンダ73の長手方向に沿って移動するピストンである。また、符号77は、オイル室Fを密にするシール材、符号78はロッドガイドである。
上述したピストン75には、本実施形態と同様に、オリフィス75a及び流路75bが設けられる。ガススプリング71は、ピストン75の長手方向における端面のうち、オイル室F2側の端面にバルブ79を有する。バルブ79は、ピストンロッド74が伸び方向に移動したときにピストン75に設けた流路75bを閉じ、ピストンロッド74が縮み方向に移動したときにピストン75に設けた流路75bを開ける。したがって、ガススプリング71はピストンロッド74が伸び方向に移動したときに減衰力を発生する。また、ガススプリング72は、ピストン75の長手方向における端面のうち、オイル室F1側の端面にバルブ80を有する。バルブ80は、ピストンロッド74が伸び方向に移動したときにピストン75に設けた流路75bを開け、ピストンロッド74が縮み方向に移動したときにピストン75に設けた流路75bを閉じる。したがって、ガススプリング72はピストンロッド74が縮み方向に移動したときに減衰力を発生する。その結果、ガススプリング71,72を上部扉12と箱本体11との間に設置することで、本実施形態と同一の効果を得ることができる。
ここで、ガススプリング71をフリーピストンタイプのガススプリングとした場合、ガススプリング71は、シリンダ73に設けたブラケット部73a又はシリンダ73から突出するピストンロッド74の一端側(先端側)の一方を上部扉12に設けたブラケット47に、他方を箱本体11の補強フレーム26に設けたブラケット48に軸支すればよく、ガススプリング71を上部扉12と箱本体11との間に設置するときのガススプリング71の向きは限定されるものではない。また、ガススプリング72を設置する場合も、ガススプリング71と同様であり、ガススプリング72を上部扉12と箱本体11との間に設置するときのガススプリング72の向きは限定されるものではない。
本実施形態では、前面パネル15を一つの部材から構成しているが、前面パネル15を複数の部材から構成する場合、前面パネルのうち、最上部に位置する部材を回動自在とすることで、投入口の開口面積を大きくすることも可能である。この場合、ゴミ集積箱の内部に収納された回収袋を容易に取り出すことができる。
本実施形態では、上部扉12は、ごみ集積箱10の後面側に位置する一端部を、箱本体11の後面パネル18に蝶番35により枢着した構成としているが、これに限定されるものではなく、例えば扇形状の側板の中心近傍を回転中心として箱本体に枢着される上部扉を有するごみ集積箱であっても、本実施形態のガススプリングを用いることは可能である。
本実施形態では、収納箱の一例として、ごみを回収した回収袋を集積するごみ集積箱を取り上げたが、収納箱としては、配送業者によって配送される配送物を収納する収納箱や、工具等を収納する収納箱など、開閉する扉を備えた収納箱として、本発明の収納箱の構成を適用することが可能である。
10…ごみ集積箱、11…箱本体、12…上部扉、40…取っ手、45,46,71,72…ガススプリング

Claims (6)

  1. 被収納物を収納する収納口が前面上部に設けられた本体と、
    前記本体に枢着され、前記収納口を遮蔽する位置と、前記収納口を開口する位置との間で開閉する扉と、
    前記本体と前記扉との間に設けられ、前記扉の開き動作に応じて減衰力を発生する第1のガススプリングと、
    前記本体と前記扉との間に設けられ、前記扉の閉じ動作に応じて減衰力を発生する第2のガススプリングと、
    を有することを特徴とする収納箱。
  2. 請求項1に記載の収納箱において、
    前記第1のガススプリング及び前記第2のガススプリングは、
    圧縮ガス及びオイルが封入されたシリンダと、
    前記シリンダ内に一端部が挿入されるロッドと、
    前記シリンダ内部に挿入された前記ロッドの一端部に固定され、前記シリンダの内部を移動するときに前記圧縮ガス又は前記オイルを通過させるオリフィスを有するピストンと、
    を有することを特徴とする収納箱。
  3. 請求項2に記載の収納箱において、
    前記第1のガススプリングは、前記ロッドが前記シリンダから突出する方向に移動するときに前記ピストンに設けた流路を遮蔽し、前記ロッドが前記シリンダの内部に挿入される方向に移動するときに前記ピストンに設けた前記流路を開放するバルブを有することを特徴とする収納箱。
  4. 請求項2に記載の収納箱において、
    前記第2のガススプリングは、前記ロッドが前記シリンダから突出する方向に移動するときに前記ピストンに設けた流路を開放し、前記ロッドが前記シリンダの内部に挿入される方向に移動するときに前記ピストンに設けた前記流路を遮蔽するバルブを有することを特徴とする収納箱。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の収納箱において、
    前記第1のガススプリング及び前記第2のガススプリングは、オールガスタイプ又はフリーピストンタイプのいずれかのガススプリングであることを特徴とする収納箱。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の収納箱において、
    前記被収納物は、回収されたごみを収納した回収袋であることを特徴とする収納箱。
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