JP2017134552A - 車両用ペダル装置の後退防止装置 - Google Patents

車両用ペダル装置の後退防止装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ダッシュパネルが車両後側へ変位した場合に、出力部材の破損等を起こすことなく、操作ペダルの後退防止機能を発揮させ得る車両用ペダル装置の後退防止装置を提供する。
【解決手段】ブレーキペダル装置1は、ペダルブラケット10と、操作ペダル20と、中間レバー25と、連結リンク30と、連結部材40と、固定解除部材50を有している。ペダルブラケット10は、第1挿通穴13と、第2挿通穴14を有している。ダッシュパネルPが車両後側へ変位すると、固定解除部材50は、支軸16まわりに回動し、固定ピンを破断させる。連結部材40は、ペダルブラケット10の回動軸15まわりに回動し、第1支持軸11、第2支持軸12を、第1挿通穴13、第2挿通穴14内における車両前側下方へ移動させる。この第1支持軸11と第2支持軸12の移動によって、操作ペダル20は、第1支持軸11まわりに車両前方側へ強制的に回動する。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両の前方衝突に伴ってダッシュパネルが車両後側へ変位した場合に、操作ペダルが後退することを抑制する車両用ペダル装置の後退防止装置に関する。
従来、車両の前方衝突時に操作ペダルが車体後方の乗員側に移動することを抑制する車両用ペダル装置の後退防止装置として、例えば、特許文献1、特許文献2記載の発明が知られている。特許文献1、特許文献2記載のブレーキペダル後退防止装置は、ペダルブラケットと、ブレーキペダルと、中間レバーと、連結リンクと、を有する車両用ペダル装置に関し、ダッシュパネルが運転席側へ後退変位させられた際に前記操作ペダルの踏部がその運転席側へ後退することを抑制するように構成されている。
具体的に説明すると、特許文献1記載の車両用ペダル支持構造は、ダッシュパネルに配設されたペダルブラケットと、ペダルブラケットの第1支軸まわりに回動可能に支持され、車両前側への踏込み操作に用いられる踏部を下端部に有するブレーキペダルと、ペダルブラケットの第2支軸まわりに回動可能に支持されると共に、連結リンクとしての第2リンクを介してブレーキペダルに連結され、そのブレーキペダルに連動して機械的に出力方向へ回動させられることにより、ダッシュパネルから突き出すプッシュロッドを車両前側へ変位させる第1リンク(本発明の中間レバーに相当)を有している。そして、インパネリインフォースには、ペダルブラケットの後部を構成するサブペダルブラケットが固設されている。
そして、車両衝突時のダッシュパネル及びインパネリインフォースが後退変位すると、それぞれの後退変位量の相違に基づいて、サブペダルブラケットは、車両前側に突出するように曲げ変形する。この時、ペダルブラケットの中間部を構成するペダルブラケットサポートは、メインペダルブラケットに対して第2支軸まわりに回動する。サブペダルブラケットとの当接によって、中間レバーに相当する第1リンクは、第1支軸まわりに回動して、プッシュロッドを出力方向(車両前側)へ変位させる。これにより、ブレーキペダルが、第2リンクを介して、車両前側へ回動する為。特許文献1記載の車両用ペダル支持構造は、ダッシュパネルが運転席側へ後退変位させられた際に、ブレーキペダルの踏部の運転席側への後退を抑制している。
一方、特許文献2記載のブレーキペダル装置は、ダッシュパネルの車室内側に固定されたペダルブラケットと、ペダルブラケットに揺動自在に支持されると共に一端に踏部を有するブレーキペダルと、ペダルブラケットに支持されると共に、プッシュロッドとブレーキペダルとを連結する中間レバーとしての連結アームと、ブレーキペダルと連結アームとを連結する連結リンクとしてのアームリンクとを有している。特許文献2において、連結アームには、回転アームが回転可能に支持されている。
そして、車両衝突時のダッシュパネル及びインパネリインフォースが後退変位すると、それぞれの後退変位量の相違に基づいて、回転アームの一端がインパネリインフォースに固定された固定ブラケットと当接し、当該回転アームを回転させる。この時、回転アームの他端側は、プッシュロッドの側方から当接して、当該プッシュロッドの撓みを誘導する。特許文献2記載のブレーキペダル装置は、回転アームの端部をプッシュロッドに当接させて、プッシュロッドの撓み変形や破断を引き起こすことで、ペダルブラケットと連結アームとの相対距離を小さくし、ブレーキペダルの後退量を低減している。
特開2008−204096号公報 特開2014−040201号公報
ここで、特許文献1記載の車両用ペダル支持構造のような車両用ペダル装置の後退防止装置においては、中間レバーが、出力部材としてのプッシュロッドを、車両前側に位置するブレーキブースタ側へ押圧しながら出力方向へ回動することを前提としている。しかしながら、車両衝突時の各部の変形等の影響によっては、プッシュロッド等の出力部材を車両前側へ押し込むことができない場合も生じ得る。
この場合、特許文献1のような車両用ペダル装置の後退防止装置においては、出力部材を車両前側へ押し込むことができないことに起因して、中間レバーを出力方向へ回動させることができず、結果的に、ブレーキペダルを踏込み方向へ回動させて踏部の後退を抑制する後退防止機能を発揮しない場合が生じ得る。
一方、特許文献2記載のブレーキペダル装置の場合、車両後方へのダッシュパネルの変位に伴って、回転アームの一端をプッシュロッドに当接させて、当該プッシュロッドの破損や撓み変形を発生させている。この為、出力部材を車両前側へ押し込むことができない場合であっても、ブレーキペダルの後退防止機能を発揮させることができる。
しかしながら、特許文献2のように、出力部材としてのプッシュロッドの破損等によって、ブレーキペダルの後退防止機能を発揮させる構成の場合、当該後退防止機能を発揮させた時点で、出力部材が使用不能な状態になってしまう場合がある。この点、車両の衝突に伴って後退防止機能を発揮した場合においては、車両を別の場所に移動させて停止させる場合に、出力部材を用いて制動力を付与することが望まれる場合がある。特許文献2のような構成では、後退防止機能を発揮させた後に、出力部材を用いた制動力の付与を行うことができず、ユーザの要望に対応できない場合があった。
本発明は、車両の前方衝突に伴ってダッシュパネルが車両後側へ変位した場合に、操作ペダルが後退することを抑制する車両用ペダル装置の後退防止装置に関し、出力部材の破損等を起こすことなく、操作ペダルの後退防止機能を発揮させ得る車両用ペダル装置の後退防止装置を提供する。
本発明の一側面に係る車両用ペダル装置の後退防止装置は、車両前側のダッシュパネルに固定されたペダルブラケットと、前記ペダルブラケットに配設された第1支持軸によって回動可能に支持され、車両前側への踏込み操作に用いられる踏部を有する操作ペダルと、前記ペダルブラケットに対して、前記第1支持軸に平行に配設された第2支持軸まわりに回動可能に支持されると共に、前記第2支持軸を軸とした出力方向への回動によって、所定の出力部材を車両前側へ変位させる中間レバーと、前記操作ペダルと前記中間レバーを連結し、前記操作ペダルに対する踏込み操作に連動して、前記中間レバーを前記出力方向へ回動させる連結リンクと、を有する車両用ペダル装置に関し、前記ダッシュパネルが車両後側へ変位した場合に、前記操作ペダルの踏部の車両後側への変位を抑制する後退防止装置であって、前記第1支持軸及び前記第2支持軸よりも車両前側に配設された回動軸によって、前記ペダルブラケットに対して回動可能に支持されると共に、前記回動軸と異なる位置をもって前記ペダルブラケットに対して固定されており、前記第1支持軸と前記第2支持軸との相対位置を維持しつつ連結する連結部材と、前記ダッシュパネルが車両後側へ変位することに伴って前記連結部材と当接して、前記ペダルブラケットに対する前記連結部材の固定を解除する固定解除部材と、を有し、前記ペダルブラケットは、前記ペダルブラケットに対して前記第1支持軸を挿通可能な長穴状に形成され、前記第1支持軸が移動可能な空間を、前記回動軸を中心とした前記連結部材の回動方向により定まる所定方向に備える第1挿通穴と、前記第1挿通穴と異なる位置において、前記ペダルブラケットに対して前記第2支持軸を挿通可能な長穴状に形成され、前記第2支持軸が移動可能な空間を、前記回動軸を中心とした前記連結部材の回動方向により定まる所定方向に備える第2挿通穴と、を有することを特徴とする。
当該車両用ペダル装置の後退防止装置は、ペダルブラケットと、操作ペダルと、中間レバーと、連結リンクと、を有しており、踏込み操作に伴う操作ペダルの回動に連動して、連結リンクを介して中間レバーを回動させることができ、もって、出力部材を車両前側へ変位させ得る。ここで、当該車両用ペダル装置の後退防止装置は、更に、連結部材と、固定解除部材と、を有しており、ペダルブラケットは、第1挿通穴と、第2挿通穴とを有している。前記ダッシュパネルが車両後側へ変位した場合に、当該車両用ペダル装置の後退防止装置は、固定解除部材を前記連結部材に当接させて、ペダルブラケットに対する連結部材の固定を解除し、前記第1支持軸及び前記第2支持軸よりも車両前側に配設された回動軸を中心として、当該連結部材を回動させることができる。そして、前記連結部材によって、第1支持軸と第2支持軸の相対位置が維持されている為、第1支持軸及び第2支持軸は、当該連結部材の回動に伴って、第1挿通穴及び第2挿通穴内を、それぞれ車両前側下方に向かって移動する。この第1支持軸と第2支持軸の連動した移動によって、当該車両用ペダル装置の後退防止装置は、操作ペダルを車両前方側に向かって強制的に回動させることができ、もって、操作ペダルの踏部が車両後側へ変位することを抑制することができる。そして、当該車両用ペダル装置の後退防止装置によれば、車両前側への出力部材の変位や、出力部材の破損等を必要としていない為、出力部材の状態に関わらず、操作ペダルの後退を確実に抑制することができ、後退防止機能を発揮した後においても、出力部材を利用し得る。
又、本発明の他の側面に係る車両用ペダル装置の後退防止装置は、請求項1記載の車両用ペダル装置の後退防止装置であって、前記固定解除部材は、前記ペダルブラケットにおける車両後方側に配設された支軸によって、前記ペダルブラケットに対して回動可能に取り付けられ、前記支軸から上方に向かって伸び、前記ダッシュパネルが車両後側へ変位することに伴って、前記車両の車両後方側に配設された車体部材と当接する当接部と、前記支軸から前記当接部と異なる方向に向かって伸び、前記車体部材と前記当接部との当接によって支軸まわりに回動した場合に、前記連結部材と当接して荷重を伝達する伝達部と、を有することを特徴とする。
当該車両用ペダル装置の後退防止装置において、前記固定解除部材は、当接部と、伝達部とを有しており、支軸によって、前記ペダルブラケットに対して回動可能に取り付けられている。従って、当該車両用ペダル装置の後退防止装置によれば、前記ダッシュパネルが車両後側へ変位することに伴って、固定解除部材の当接部を、前記車両の車体部材に当接させて、当該固定解除部材を支軸まわりに回動させることができ、伝達部を介して、前記連結部材に荷重を伝達させることで、ペダルブラケットに対する連結部材の固定を解除することができる。即ち、当該車両用ペダル装置の後退防止装置は、前記ダッシュパネルの車両後側への変位に係る荷重を、ペダルブラケットに対する連結部材の固定解除に対して、効率良く作用させることができる。この結果、当該車両用ペダル装置の後退防止装置によれば、回動軸を中心として連結部材、確実に回動させることができ、もって、操作ペダルの後退防止機能を、確実に発揮させ得る。
本発明の他の側面に係る車両用ペダル装置の後退防止装置は、請求項1又は請求項2に記載の車両用ペダル装置の後退防止装置であって、前記操作ペダルは、前記ペダルブラケットにおける車両前側に形成された前記第1挿通穴内に位置する前記第1支持軸によって、前記ペダルブラケットに対して回動可能に支持され、前記中間レバーは、前記第1挿通穴よりも車両後側に形成された前記第2挿通穴内に位置する第2支持軸によって回動可能に支持されていることを特徴とする。
当該車両用ペダル装置の後退防止装置によれば、ペダルブラケットの車両前側に操作ペダルが配設され、その車両後側に中間レバーが配設された態様であっても、前記ダッシュパネルが車両後側へ変位した場合に、固定解除部材によって、ペダルブラケットに対する連結部材の固定を解除し、回動軸を中心として連結部材を回動させることができる。これにより、第1支持軸及び第2支持軸を、当該連結部材の回動に伴って、第1挿通穴及び第2挿通穴内を、それぞれ車両前側下方に向かって移動させることができる為、当該車両用ペダル装置の後退防止装置は、車両前方側に向かって、操作ペダルを強制的に回動させることができ、もって、操作ペダルの踏部が車両後側へ変位することを抑制できる。
又、本発明の他の側面に係る車両用ペダル装置の後退防止装置は、請求項1又は請求項2に記載の車両用ペダル装置の後退防止装置であって、前記中間レバーは、前記ペダルブラケットにおける車両前側に形成された前記第2挿通穴内に位置する前記第2支持軸によって回動可能に支持され、前記操作ペダルは、前記第2挿通穴よりも車両後側に形成された前記第1挿通穴内に位置する第2支持軸によって、前記ペダルブラケットに対して回動可能に支持されていることを特徴とする。
当該車両用ペダル装置の後退防止装置によれば、ペダルブラケットの車両前側に中間レバーが配設され、その車両後側に操作ペダルが配設された態様であっても、前記ダッシュパネルが車両後側へ変位した場合に、固定解除部材によって、ペダルブラケットに対する連結部材の固定を解除し、回動軸を中心として連結部材を回動させることができる。これにより、第1支持軸及び第2支持軸を、当該連結部材の回動に伴って、第1挿通穴及び第2挿通穴内を、それぞれ車両前側下方に向かって移動させることができる為、当該車両用ペダル装置の後退防止装置は、車両前方側に向かって、操作ペダルを強制的に回動させることができ、もって、操作ペダルの踏部が車両後側へ変位することを抑制できる。
そして、本発明の他の側面に係る車両用ペダル装置の後退防止装置は、請求項1乃至請求項4の何れかに記載の車両用ペダル装置の後退防止装置であって、前記連結部材は、前記第1支持軸及び前記第2支持軸に対して、前記ペダルブラケットの車両前方側であって、且つ、上方となる位置に配設された前記回動軸によって、前記ペダルブラケットに対して回動可能に支持されていることを特徴とする。
当該車両用ペダル装置の後退防止装置によれば、回動軸を中心とした連結部材の回動の軌跡と、第1挿通穴及び第2挿通穴内における第1支持軸及び第2支持軸の移動方向を近似させることができるので、より確実に、第1支持軸及び第2支持軸を移動させることができ、もって、操作ペダルの踏部を車両後側へ変位することを抑制できる。
この発明は、ペダルブラケットと、操作ペダルと、中間レバーと、連結リンクと、連結部材と、固定解除部材とを有しており、ペダルブラケットは、第1挿通穴と、第2挿通穴とを有している。前記ダッシュパネルが車両後側へ変位した場合に、固定解除部材によって、ペダルブラケットに対する連結部材の固定を解除して、回動軸を中心として連結部材を回動させることができ、第1支持軸及び第2支持軸を、当該連結部材の回動に伴って、第1挿通穴及び第2挿通穴内を、それぞれ車両前側下方に向かって移動させることができる。当該車両用ペダル装置の後退防止装置は、この第1支持軸と第2支持軸の連動した移動によって、操作ペダル及び中間レバーを、車両前方側に向かって強制的に回動させ、もって、操作ペダルの踏部が車両後側へ変位することを抑制する。
第1実施形態に係るブレーキペダル装置の概略構成を示す側面図である。 第1実施形態に係るブレーキペダル装置の前方衝突時における動作を示す説明図である。 第2実施形態に係るブレーキペダル装置の概略構成を示す側面図である。 第2実施形態に係るブレーキペダル装置の前方衝突時における動作を示す説明図である。
(第1実施形態)
以下、本発明に係る車両用ペダル装置の後退防止装置を、常用ブレーキ用のブレーキペダル装置1に適用した実施形態(第1実施形態)について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
(ブレーキペダル装置の概略構成)
先ず、第1実施形態に係るブレーキペダル装置1の概略構成について、図1、図2を参照しつつ詳細に説明する。尚、図1、図2は、ブレーキペダル装置1の概略構成を示す側面図であり、ペダルブラケット10を仮想線(破線)で示すことで、その内側の構造が分かるように示している。
第1実施形態に係るブレーキペダル装置1は、エンジンルームと車室内とを区切るダッシュパネルPと、ダッシュパネルPよりも車両後側(運転席側)に配設された車体部材(例えば、インパネリインフォースメントI等)に対して固設されており、ペダルブラケット10と、操作ペダル20と、中間レバー25と、連結リンク30と、連結部材40と、固定解除部材50とを有している。そして、当該ブレーキペダル装置1は、操作ペダル20の踏込み操作によって当該操作ペダル20が回動した場合に、ブレーキブースタBのオペレーティングロッドRを車両前方側へ変位させることで、車両に対する制動力を発生させるように構成されている。
ブレーキブースタBは、ダッシュパネルPの車両前側(即ち、エンジンルーム側)に一体的に固設されており、出力部材としてのオペレーティングロッドRを有している。当該ブレーキブースタBは、オペレーティングロッドRが車両前側へ変位した場合に、操作ペダル20を介して伝達された制動力を倍化して、倍化した制動力を車両に伝達する。そして、オペレーティングロッドRは、ダッシュパネルPから車両後側の車室内へ突き出すように配設されており、車両前後方向へ変位可能に構成されている。
図1に示すように、インパネリインフォースメントIは、ダッシュパネルPよりも車両後側(運転席側)に配設されており、本発明における車体部材を構成する。当該インパネリインフォースメントIは、一般に、衝突時等の車両前方からの大荷重入力時に車両後側へ変位する可能性や変形量がダッシュパネルPよりも少ないものである。
そして、インパネリインフォースメントIには、衝突用ブラケット60が一体的に固設されている。当該衝突用ブラケット60は、インパネリインフォースメントIと共に、本発明における車体部材を構成する。当該衝突用ブラケット60は、固定解除部材50よりも車両後方側に位置しており、車両の前方衝突等により大荷重が入力された場合に、固定解除部材50の当接部51と当接して、当該固定解除部材50を支軸16まわりに回動させる。そして、衝突用ブラケット60は、略平板状に形成された取付固定部61を有しており、当該取付固定部61には、ボルト62及びナット63によって、ペダルブラケット10の車両後方部分が締結固定されている。
ペダルブラケット10は、車両前側部分において、ダッシュパネルPの車室側に対してボルト等を用いて固定されており、車幅方向に間隔をおいて対向する一対の側板を有して構成されている。当該ペダルブラケット10は、第1支持軸11と、第2支持軸12と、第1挿通穴13と、第2挿通穴14と、回動軸15と、支軸16と、を有している。
第1支持軸11は、ペダルブラケット10における一対の側板の間に亘って、略水平で且つ車幅方向と略平行に伸びており、ペダルブラケット10に形成された第1挿通穴13を挿通して配設されている。そして、第1実施形態に係る第2支持軸12は、操作ペダル20よりも車両後側に位置しており、第1支持軸11と平行に伸びるように、ペダルブラケット10に形成された第2挿通穴14を挿通して配設されている。
第1挿通穴13は、ペダルブラケット10における一対の側板の車両前方側において、長穴状に夫々形成されており、その長手方向が車両前方側ほど下方に向かうように伸びている。各第1挿通穴13に対しては、第1支持軸11の端部が夫々挿通されており、第1挿通穴13は、第1支持軸11の端部を支持している。各第1挿通穴13の長手方向の開口縁は、所定の状況下で第1支持軸11が移動する際に、当該第1支持軸11を案内する。
第2挿通穴14は、ペダルブラケット10における一対の側板の夫々において、第1挿通穴13よりも車両後側となる位置に長穴状に形成されている。各第2挿通穴14に対しては、第2支持軸12の端部が夫々挿通されており、第2挿通穴14は、第2支持軸12の端部を支持している。各第2挿通穴14の長手方向の開口縁は、車両前方側ほど下方に向かうように直線状に伸びており、各第1挿通穴13の長手方向の開口縁とは異なる傾きを為す。そして、各第2挿通穴14の長手方向の開口縁は、所定の状況下で第2支持軸12が移動する際に、当該第2支持軸12を案内する。
そして、回動軸15は、ペダルブラケット10における一対の側板の夫々において、当該側板に対して立設されており、連結部材40の一端部を回動可能に支持している。当該回動軸15は、ペダルブラケット10の側板において、第1支持軸11、第2支持軸12、第1挿通穴13、第2挿通穴14よりも車両前方側であって、且つ、上方となる位置に形成されている。
又、支軸16は、ペダルブラケット10における一対の側板の夫々において、当該側板に対して立設されており、固定解除部材50を回動可能に支持している。そして、当該支軸16は、ペダルブラケット10の側板において、第1支持軸11、第2支持軸12、第1挿通穴13、第2挿通穴14、回動軸15よりも車両後方側であって、且つ、上方となる位置に形成されている。
操作ペダル20は、ペダルブラケット10の第1支持軸11によって、その上部を回動可能に支持されており、下端部に踏部21を有している。従って、操作ペダル20は、踏部21を利用して踏込み操作が行われた場合、第1支持軸11を中心に回動する。この場合、踏部21は、車両前側に向かって移動する。
そして、中間レバー25は、ペダルブラケット10に配設された第2支持軸12によって、その下部を回動可能に支持されており、上方に向かって伸びている。中間レバー25の上部には、オペレーティングロッドRが、クレビスを介して連結されている。従って、中間レバー25が第2支持軸12を中心として回動すると、オペレーティングロッドRは、車両前後方向へ変位し得る。つまり、当該ブレーキペダル装置1によれば、中間レバー25によって、オペレーティングロッドRを車両前側へ押圧することで、ブレーキブースタBを介して制動力を発生させ得る。
連結リンク30は、操作ペダル20の上方後側部分と、中間レバー25の下方前側部分を連結しており、操作ペダル20及び中間レバー25に対して回動可能に取り付けられている。連結リンク30の一端側は、操作ペダル20の上方後側部分に対して、連結ピン31を介して連結されている為、連結リンク30は、連結ピン31を中心として、操作ペダル20に対して回動し得る。又、連結リンク30の他端側は、中間レバー25の下方前側部分に対して、連結ピン32を介して連結されている為、連結リンク30は、連結ピン32を中心として、中間レバー25に対して回動し得る。従って、当該ブレーキペダル装置1においては、第1支持軸11を中心とした操作ペダル20の回動を、連結リンク30を介して、中間レバー25に伝達することができ、中間レバー25を、第2支持軸12を中心として回動させることができる。
連結部材40は、ペダルブラケット10の各側板における内側面に沿って配置された鋼板製の部材であり、ペダルブラケット10の側板に形成された回動軸15によって、ペダルブラケット10に対して回動可能に取り付けられている。当該連結部材40には、第1挿通穴13を挿通する第1支持軸11の端部と、第2挿通穴14を挿通する第2支持軸12の端部がそれぞれ取り付けられている。即ち、当該連結部材40は、第1支持軸11と第2支持軸12の相対的な位置関係(距離)を一定に保つ機能を果たす。
又、当該連結部材40の車両前方側の端部は、ペダルブラケット10の回動軸15によって軸支されている為、回動軸15を中心とした連結部材40の回動に伴って、第1支持軸11及び第2支持軸12を、第1挿通穴13及び第2挿通穴14の内部において連動して移動させることができる。
そして、当該連結部材40における車両後方部分は、固定ピン41によって、ペダルブラケット10の側板に対して固定されている。当該固定ピン41は、例えば、アルミニウム等によって軸状に形成されており、連結部材40と、ペダルブラケット10の側板を貫通するように配設されている。当該固定ピン41に所定以上の荷重が作用して破断した場合、ペダルブラケット10に対する連結部材40の固定が解除され、連結部材40は、回動軸15を中心として回動可能な状態となる。
固定解除部材50は、ペダルブラケット10の各側板における内側面に沿って配置された鋼板製の部材であり、ペダルブラケット10の各側板において、車両後側に形成された支軸16によって、ペダルブラケット10に対して回動可能に取り付けられている。当該固定解除部材50は、図1に示すように、支軸16に対して上方に向かって伸びる当接部51と、支軸16に対して車両前側に向かって伸びる伝達部52とを有しており、側面視で略L字状を為している。
図1に示す通常時において、当接部51は、支軸16から上方に向かって伸びており、衝突用ブラケット60に接するように配置されている。一方、伝達部52は、支軸16から車両前側に向かって伸びており、固定ピン41によって固定された連結部材40の上面に当接するように配置されている。従って、固定解除部材50を支軸16まわりに回動させることによって、当接部51に作用した荷重を、伝達部52を介して、連結部材40の後部に伝達することができる。
当該固定解除部材50の伝達部52は、固定ピン53によって、ペダルブラケット10の側板に対して固定されている。当該固定ピン53は、固定ピン41と同様に、例えば、アルミニウム等によって軸状に形成されており、固定解除部材50の伝達部52と、ペダルブラケット10の側板を貫通するように配設されている。当該固定ピン53に所定以上の荷重が作用して破断した場合、ペダルブラケット10に対する固定解除部材50の固定が解除され、固定解除部材50は、支軸16を中心として回動可能な状態となる。これにより、固定解除部材50は、当接部51に作用した荷重を、伝達部52を介して連結部材40に伝達し得る。
(操作ペダルの踏込み操作に伴う各部の動作)
次に、上述したブレーキペダル装置1において、操作ペダル20の踏込み操作が行われた場合の各部の動きについて説明する。
操作ペダル20に対して踏込み操作が行われた場合、踏部21が車両前側へ踏み込まれることになる為、操作ペダル20は、第1支持軸11を中心として回動する。この時、操作ペダル20の上部は、第1支持軸11を中心として所定方向(図1における時計回り)へ回動する為、操作ペダル20の回動は、連結リンク30を介して、中間レバー25に対して伝達される。
上述したように、連結リンク30は、中間レバー25の下方前側部分に対して、連結ピン32を介して連結されている為、中間レバー25は、操作ペダル20の回動に伴って、第2支持軸12を中心として回動し、中間レバー25の上部を車両前側に向かって移動させる。中間レバー25の上部には、ブレーキブースタBのオペレーティングロッドRが、クレビスを介して連結されている為、当該ブレーキペダル装置1は、操作ペダル20の踏込み操作に連動して、オペレーティングロッドRを出力方向(車両前側)へ押圧することができ、車両に対する制動力を発生させ得る。
尚、操作ペダル20の踏込み操作によって固定ピン41に作用する荷重は、固定ピン41のせん断強度よりも十分に小さい為、操作ペダル20の踏込み操作が行われた場合であっても、連結部材40は、回動軸15及び固定ピン41によってペダルブラケット10の側板に対して固定された状態を維持する。従って、当該ブレーキペダル装置1によれば、操作ペダル20の踏込み操作によって、操作ペダル20を軸支する第1支持軸11及び、中間レバー25を軸支する第2支持軸12が移動することはなく、もって、操作ペダル20の踏込み操作によって、確実に、車両に対して制動力を付与することができる。
(前方衝突時におけるブレーキペダル装置の動作)
次に、車両の前方衝突時におけるブレーキペダル装置1の動作について、図2を参照しつつ詳細に説明する。車両の前方衝突等によって車両前側から大荷重が入力された場合、ダッシュパネルPは、入力された大荷重によって車両後側へ変位する。一方、インパネリインフォースメントIは、車両前側から大荷重が入力された場合であっても、車両後側への変位量はダッシュパネルPと比べて少ない。そして、当該ブレーキペダル装置1の車両後方部分は、インパネリインフォースメントIに固設された衝突用ブラケット60において、平板状に形成された取付固定部61に対して、ボルト62及びナット63によって締結固定されている。従って、車両前側から大荷重が入力され、ダッシュパネルPが車両後側へ変位すると、ブレーキペダル装置1は、平板状の取付固定部61を車両後方側に向かって変形させつつ、全体として相対的に車両後側へ移動する(図1、図2参照)。
インパネリインフォースメントIには、衝突用ブラケット60が固定されており、固定解除部材50の当接部51に対して車両後方側に配置されている。従って、ダッシュパネルPの車両後側への変位及び取付固定部61の変形に伴って、ブレーキペダル装置1全体が相対的に車両後側へ移動すると、固定解除部材50の当接部51には、衝突用ブラケット60が当接することによって、車両前側に向かう荷重が加えられる。
上述したように、固定解除部材50は、支軸16によって、ペダルブラケット10に対して回動可能に支持されている為、当接部51に作用した荷重は、伝達部52を介して、効率良く固定ピン53に作用する。伝達部52を介して作用した荷重によって固定ピン53の破断が発生すると、固定解除部材50は、支軸16を中心として回動し、伝達部52を介して、当該荷重を連結部材40の後部に伝達する。
伝達部52を介して伝達された荷重は、連結部材40の後部を下方へ押し下げるように作用する為、固定ピン41を破断させて、連結部材40を回動軸15まわりに回動可能な状態にし得る。そして、固定ピン41及び固定ピン53が破断した場合、支軸16を中心とした固定解除部材50の回動に伴って、連結部材40は、回動軸15を中心として、下側に向かって回動していく。
図2に示すように、連結部材40が回動軸15を中心として回動すると、第1支持軸11は、ペダルブラケット10の第1挿通穴13内部を、連結部材40の回動に伴って車両前側下方へ移動していく。ここで、第1挿通穴13の長手方向は、回動軸15を中心として連結部材40が回動する場合に第1支持軸11が描く軌跡に基づいて決定されており、車両前側ほど下方に傾斜している。従って、第1支持軸11は、連結部材40の回動により、第1挿通穴13における長手方向の端縁に沿って、円滑に車両前側下方へ移動する。
又、連結部材40は、第1支持軸11及び第2支持軸12の位置関係(距離)を保つように形成されている為、連結部材40が回動軸15まわりに回動すると、第2支持軸12は、ペダルブラケット10における第2挿通穴14の内部を、第1支持軸11の移動(即ち、連結部材40の回動)と連動して、車両前側下方へ移動していく。ここで、第2挿通穴14の長手方向は、回動軸15を中心として連結部材40が回動する場合に第2支持軸12が描く軌跡に基づいて決定されており、車両前側ほど下方に傾斜している。従って、第2支持軸12は、連結部材40の回動に伴って、第2挿通穴14における長手方向の端縁に沿って、円滑に車両前側下方に移動する。
そして、連結部材40には、車両前側から順番に、回動軸15、第1支持軸11、第2支持軸12が取り付けられている為、連結部材40が回動軸15まわりに回動すると、第2挿通穴14内部における第2支持軸12の移動量は、第1挿通穴13内部における第1支持軸11の移動量よりも大きくなる。そして、操作ペダル20と中間レバー25は、連結リンク30によって連結されている為、操作ペダル20は、連結リンク30を介して下方へ引っ張られ、第1支持軸11まわりに回動する(図2参照)。
当該ブレーキペダル装置1によれば、車両の前方衝突に伴って、回動軸15を中心として連結部材40を回動させることによって、第1支持軸11及び第2支持軸12を夫々、第1挿通穴13内、第2挿通穴14内を連動して移動させることができ、もって、操作ペダル20を強制的に回動させることができる。具体的には、図2に示すように、操作ペダル20の踏部21が車両前方側へ向かうように第1支持軸11を中心に回動させることができる為、ブレーキペダル装置1は、操作ペダル20の踏部21が運転席側への後退することを抑制できる。
以上説明したように、第1実施形態に係るブレーキペダル装置1は、ペダルブラケット10と、操作ペダル20と、中間レバー25と、連結リンク30と、を有しており、踏込み操作に伴う操作ペダル20の回動に連動して、連結リンク30を介して中間レバー25を回動させることができ、もって、ブレーキブースタBのオペレーティングロッドRを車両前側へ変位させ得る。
ここで、当該ブレーキペダル装置1は、更に、連結部材40と、固定解除部材50と、を有しており、ペダルブラケット10は、第1挿通穴13と、第2挿通穴14とを有している。図2に示すように、ダッシュパネルPが車両後側へ変位した場合に、当該ブレーキペダル装置1は、固定解除部材50を前記連結部材40に当接させて、固定ピン41を破断させることによって、ペダルブラケット10に対する連結部材40の固定を解除し、回動軸15を中心として、当該連結部材40を回動させることができる。
そして、前記連結部材40によって、第1支持軸11と第2支持軸12の相対位置(距離)が維持されている為、第1支持軸11及び第2支持軸12は、当該連結部材40の回動に伴って、第1挿通穴13及び第2挿通穴14内を、それぞれ車両前側下方に向かって移動する。図2に示すように、当該ブレーキペダル装置1によれば、第1支持軸11と第2支持軸12の連動した移動によって、操作ペダル20を、車両前方側に向かって強制的に回動させることができ、もって、操作ペダル20の踏部21が車両後側へ変位することを抑制できる。
更に、当該ブレーキペダル装置1によれば、操作ペダル20の後退防止に際して、車両前側へのオペレーティングロッドRの変位や、オペレーティングロッドRの破損等を必要としていない為、オペレーティングロッドRの状態に関わらず、操作ペダル20の後退を確実に抑制することができる。又、当該ブレーキペダル装置1によれば、操作ペダル20の後退防止に関し、オペレーティングロッドRの破損等を必要としていない為、操作ペダル20の後退防止機能を発揮した後でも、オペレーティングロッドRを利用し得る。
図2に示すように、固定解除部材50は、当接部51と、伝達部52とを有しており、支軸16によって、前記ペダルブラケット10に対して回動可能に取り付けられている。従って、当該ブレーキペダル装置1によれば、衝突等によってダッシュパネルPが車両後側へ変位すると、固定解除部材50の当接部51を衝突用ブラケット60に当接させて、支軸16まわりに回動させることができる。そして、当該固定解除部材50の回動によって、伝達部52を介して前記連結部材40に荷重を伝達させて、固定ピン41を破断させることができ、もって、ペダルブラケット10に対する連結部材40の固定を解除することができる。
即ち、当該ブレーキペダル装置1は、前記ダッシュパネルPの車両後側への変位に係る荷重を、ペダルブラケット10に対する連結部材40の固定解除(つまり、固定ピン41の破断)に対して、効率良く作用させることができる。この結果、当該ブレーキペダル装置1によれば、回動軸15を中心として、連結部材40を確実に回動させることができ、もって、操作ペダル20の後退防止機能を、確実に発揮させ得る。
図1、図2に示すように、当該ブレーキペダル装置1によれば、ペダルブラケット10の車両前側に操作ペダル20が配設され、その車両後側に中間レバー25が配設された態様であっても、前記ダッシュパネルPが車両後側へ変位した場合に、固定解除部材50の回動によって、ペダルブラケット10に対する連結部材40の固定を解除し、回動軸15を中心として連結部材40を回動させることができる。これにより、第1支持軸11及び第2支持軸12を、当該連結部材40の回動に伴って、第1挿通穴13及び第2挿通穴14内を、それぞれ車両前側下方に向かって移動させることができる為、当該ブレーキペダル装置1は、車両前方側に向かって、操作ペダル20を強制的に回動させることができ、もって、操作ペダル20の踏部21が車両後側へ変位することを抑制できる。
更に、当該ブレーキペダル装置1のペダルブラケット10において、回動軸15は、前記第1支持軸11及び前記第2支持軸12に対して車両前方側であって、且つ、上方となる位置に形成されており、前記連結部材の端部を、ペダルブラケット10に対して回動可能に支持している(図1、図2参照)。従って、当該ブレーキペダル装置1によれば、回動軸15を中心とした連結部材40の回動の軌跡と、第1挿通穴13及び第2挿通穴14内における第1支持軸11及び第2支持軸12の移動方向を近似させることができる。この結果、当該ブレーキペダル装置1によれば、より確実に、第1支持軸11及び第2支持軸12を移動させることができ、もって、操作ペダル20の踏部が車両後側へ変位することを抑制できる。
(第2実施形態)
次に、上述した第1実施形態と異なる実施形態(第2実施形態)に係るブレーキペダル装置1の概略構成について、図3、図4を参照しつつ詳細に説明する。尚、第2実施形態に係るブレーキペダル装置1は、ペダルブラケット10、操作ペダル20及び中間レバー25の構成を除き、上述した第1実施形態に係るブレーキペダル装置1と同様の構成を有している。従って、以下の説明においては、第1実施形態と同様の構成についての説明を省略し、相違する構成について詳細に説明する。
(第2実施形態に係るブレーキペダル装置の概略構成)
第2実施形態に係るブレーキペダル装置1においても、ペダルブラケット10は、車両前側部分において、ダッシュパネルPの車室側にボルト等を用いて固定されており、車幅方向に間隔をおいて対向する一対の側板を有している。当該ペダルブラケット10は、第1実施形態と同様に、第1支持軸11と、第2支持軸12と、第1挿通穴13と、第2挿通穴14と、回動軸15と、支軸16を有している。
第2実施形態においても、第1支持軸11は、ペダルブラケット10における一対の側板の間に亘って、略水平で且つ車幅方向と略平行に伸びており、ペダルブラケット10に形成された第1挿通穴13を挿通して配設されている。そして、第2実施形態に係る第2支持軸12は、操作ペダル20よりも車両前側に位置しており、第1支持軸11と平行に伸びるように配設されている。当該第2支持軸12は、ペダルブラケット10の各側板において、第1挿通穴13よりも車両前側に形成された第2挿通穴14を挿通して配設されている。
第2実施形態における第1挿通穴13は、ペダルブラケット10における一対の側板の夫々に対して、車両後方側に長穴状に形成されている。各第1挿通穴13に対しては、第1支持軸11の端部がそれぞれ挿通されており、第1挿通穴13は、第1支持軸11の端部を支持している。第2実施形態においても、各第1挿通穴13の長手方向は、回動軸15を中心として連結部材40が回動した場合に、第1支持軸11が描く軌跡に基づいて決定されており、車両前方側ほど下方に傾斜している。第1挿通穴13の長手方向に沿った開口縁は、車両前方ほど下方となるように直線状に伸びており、所定の状況下で第1支持軸11が移動する際に、当該第1支持軸11を案内する。
第2実施形態における第2挿通穴14は、ペダルブラケット10における一対の側板において、第1挿通穴13よりも車両前方側となる位置に長穴状に形成されている。各第2挿通穴14には、第2支持軸12の端部が夫々挿通されており、第2挿通穴14は、第2支持軸12の端部を支持している。そして、第2実施形態に係る第2挿通穴14の長手方向は、回動軸15を中心として連結部材40が回動した場合に、第2支持軸12が描く軌跡に基づいて決定されており、車両前方側ほど下方に傾斜している。各第2挿通穴14の長手方向に沿った開口縁は、車両前方側ほど下方となる直線状に伸びており、所定の状況下で第2支持軸12が移動する際に、当該第2支持軸12を案内する。
第2実施形態に係る回動軸15は、ペダルブラケット10における一対の側板の夫々において、当該側板に対して立設されており、連結部材40の一端部を回動可能に支持している。当該回動軸15は、第1実施形態と同様に、ペダルブラケット10の側板において、第1支持軸11、第2支持軸12、第1挿通穴13、第2挿通穴14よりも車両前方側であって、且つ、上方若しくはほぼ同じ高さになる位置に形成されている。
又、第2実施形態に係る支軸16は、ペダルブラケット10における一対の側板の夫々において、当該側板に対して立設されており、固定解除部材50を回動可能に支持している。そして、当該支軸16は、ペダルブラケット10の側板において、第1支持軸11、第2支持軸12、第1挿通穴13、第2挿通穴14、回動軸15よりも車両後方側であって、且つ、上方となる位置に形成されている。
操作ペダル20は、ペダルブラケット10の車両後方側に位置する第1支持軸11によって、その上部を回動可能に支持されており、下端部に踏部21を有している。従って、操作ペダル20は、踏部21を利用して踏込み操作が行われた場合、第1支持軸11を中心に回動する。
図3に示すように、中間レバー25は、ペダルブラケット10の車両前方側に配設された第2支持軸12によって、その下端部を回動可能に支持されており、上方に向かって伸びている。中間レバー25の上端部には、オペレーティングロッドRが、クレビスを介して連結されている。そして、連結リンク30は、操作ペダル20の上方前側部分と、中間レバー25の下方後側部分を連結しており、操作ペダル20及び中間レバー25に対して回動可能に取り付けられている。
第2実施形態に係る連結部材40は、第1実施形態と同様に、ペダルブラケット10の各側板における内側面に沿って配置された鋼板製の部材であり、ペダルブラケット10の回動軸15によって、ペダルブラケット10に対して回動可能に取り付けられている。当該連結部材40には、第1支持軸11の端部と、第2支持軸12の端部がそれぞれ取り付けられており、第1支持軸11と第2支持軸12の相対的な位置関係(距離)を一定に保つ機能を果たす。
又、当該連結部材40の車両前方側の端部は、ペダルブラケット10の回動軸15によって軸支されている為、回動軸15を中心とした連結部材40の回動に伴って、第1支持軸11及び第2支持軸12を、第1挿通穴13及び第2挿通穴14の内部において、連動して移動させることができる。
第2実施形態においても、当該連結部材40における車両後方部分は、固定ピン41によって、ペダルブラケット10の側板に対して固定されている。従って、当該固定ピン41に所定以上の荷重が作用して破断した場合、ペダルブラケット10に対する連結部材40の固定が解除され、連結部材40は、回動軸15を中心として回動可能な状態となる。
固定解除部材50は、ペダルブラケット10の各側板における内側面に沿って配置された鋼板製の部材であり、ペダルブラケット10の支軸16によって、ペダルブラケット10に対して回動可能に支持されている。第2実施形態に係る固定解除部材50は、第1実施形態と同様に、当接部51と、伝達部52とを有しており、側面視で略L字状を為している。従って、第2実施形態においても、固定解除部材50を支軸16まわりに回動させることによって、当接部51に作用した荷重を、伝達部52を介して連結部材40の後部に伝達することができる。
又、第2実施形態においても、固定解除部材50の伝達部52は、固定ピン53によって、ペダルブラケット10の側板に対して固定されている。従って、当該固定ピン53に所定以上の荷重が作用して破断した場合、ペダルブラケット10に対する固定解除部材50の固定が解除され、固定解除部材50は、支軸16を中心として回動可能な状態となる。これにより、固定解除部材50は、当接部51に作用した荷重を、伝達部52を介して連結部材40に伝達し得る。
(第2実施形態に係るブレーキペダル装置の前方衝突時における動作)
次に、第2実施形態に係るブレーキペダル装置1の車両の前方衝突時における動作について、図4を参照しつつ詳細に説明する。第2実施形態においても、車両の前方衝突等によって車両前側から大荷重が入力された場合、ダッシュパネルPは、入力された大荷重によって車両後側へ変位する。この時、第2実施形態に係るブレーキペダル装置1は、平板状の取付固定部61を車両後方側に向かって変形させつつ、全体として相対的に車両後側へ移動する(図3、図4参照)。
そして、インパネリインフォースメントIには、衝突用ブラケット60が固定されており、固定解除部材50の当接部51に対して車両後方側に配置されている。従って、ダッシュパネルPの車両後側への変位及び取付固定部61の変形に伴って、ブレーキペダル装置1全体が相対的に車両後側へ移動すると、固定解除部材50の当接部51には、衝突用ブラケット60が当接することによって、車両前側に向かう荷重が加えられる。
そして、伝達部52を介して作用した荷重によって固定ピン53の破断が発生すると、固定解除部材50は、支軸16を中心として回動し、伝達部52を介して、当該荷重を連結部材40の後部に伝達する。伝達部52を介して伝達された荷重は、連結部材40の後部を下方へ押し下げるように作用し、固定ピン41を破断させ得る。固定ピン41の破断によって、連結部材40が回動軸15まわりに回動可能な状態になると、連結部材40は、支軸16を中心とした固定解除部材50の回動に伴って、回動軸15を中心として、下側に向かって回動していく。
図4に示すように、連結部材40が回動軸15を中心として回動すると、第1支持軸11は、第1挿通穴13内部を連結部材40の回動に伴って車両前側下方へ移動していく。同時に、第2支持軸12は、第1支持軸11の移動(即ち、連結部材40の回動)と連動して、第2挿通穴14の内部を車両前側下方へ移動していく。
そして、第2実施形態に係る連結部材40には、車両前側から順番に、回動軸15、第2支持軸12、第1支持軸11が取り付けられている為、連結部材40が回動軸15まわりに回動すると、第1挿通穴13内部における第1支持軸11の移動量は、第2挿通穴14内部における第2支持軸12の移動量よりも大きくなる。そして、操作ペダル20と中間レバー25は、連結リンク30によって連結されている為、操作ペダル20は、連結リンク30を介して上方へ引っ張られ、第1支持軸11まわりに回動する(図4参照)。
第2実施形態に係るブレーキペダル装置1によれば、車両の前方衝突に伴って、回動軸15を中心として連結部材40を回動させることによって、第1支持軸11及び第2支持軸12を夫々、第1挿通穴13内、第2挿通穴14内を連動して移動させることができ、もって、操作ペダル20を強制的に回動させることができる。具体的には、図4に示すように、操作ペダル20の踏部21が車両前方側へ向かうように第1支持軸11を中心に回動させることができる為、ブレーキペダル装置1は、操作ペダル20の踏部21が運転席側への後退することを抑制できる。
以上説明したように、第2実施形態に係るブレーキペダル装置1は、第1実施形態と同様に、ペダルブラケット10と、操作ペダル20と、中間レバー25と、連結リンク30と、を有しており、踏込み操作に伴う操作ペダル20の回動に連動して、連結リンク30を介して中間レバー25を回動させることができ、もって、ブレーキブースタBのオペレーティングロッドRを車両前側へ変位させ得る。
そして、第2実施形態に係るブレーキペダル装置1も、更に、連結部材40と、固定解除部材50と、を有しており、ペダルブラケット10は、第1挿通穴13と、第2挿通穴14とを有している。図4に示すように、ダッシュパネルPが車両後側へ変位した場合、当該ブレーキペダル装置1は、固定解除部材50を前記連結部材40に当接させて、固定ピン41を破断させることによって、ペダルブラケット10に対する連結部材40の固定を解除し、回動軸15を中心として、当該連結部材40を回動させることができる。
又、前記連結部材40によって、第1支持軸11と第2支持軸12の相対位置(距離)が維持されている為、第1支持軸11及び第2支持軸12は、当該連結部材40の回動に伴って、第1挿通穴13及び第2挿通穴14内を、それぞれ車両前側下方に向かって移動する。図4に示すように、当該ブレーキペダル装置1によれば、第1支持軸11と第2支持軸12の連動した移動によって、操作ペダル20を、車両前方側に向かって強制的に回動させることができ、もって、操作ペダル20の踏部21が車両後側へ変位することを抑制できる。
更に、第2実施形態に係るブレーキペダル装置1においても、操作ペダル20の後退防止に際して、車両前側へのオペレーティングロッドRの変位や、オペレーティングロッドRの破損等を必要としていない為、オペレーティングロッドRの状態に関わらず、操作ペダル20の後退を確実に抑制することができ、操作ペダル20の後退防止機能を発揮した後でも、オペレーティングロッドRを利用し得る。
そして、第2実施形態においても、固定解除部材50は、当接部51と、伝達部52とを有しており、支軸16によって、前記ペダルブラケット10に対して回動可能に取り付けられている(図4参照)。従って、当該ブレーキペダル装置1によれば、衝突等によってダッシュパネルPが車両後側へ変位すると、固定解除部材50の当接部51を衝突用ブラケット60に当接させて、支軸16まわりに回動させることができる。即ち、第2実施形態に係るブレーキペダル装置1も、前記ダッシュパネルPの車両後側への変位に係る荷重を、ペダルブラケット10に対する連結部材40の固定解除(つまり、固定ピン41の破断)に対して、効率良く作用させることができ、もって、操作ペダル20の後退防止機能を、確実に発揮させ得る。
図3、図4に示すように、当該ブレーキペダル装置1によれば、ペダルブラケット10の車両前側に中間レバー25が配設され、その車両後側に操作ペダル20が配設された態様であっても、前記ダッシュパネルPが車両後側へ変位した場合に、固定解除部材50の回動によって、ペダルブラケット10に対する連結部材40の固定を解除し、回動軸15を中心として連結部材40を回動させることができる。これにより、第1支持軸11及び第2支持軸12を、当該連結部材40の回動に伴って、第1挿通穴13及び第2挿通穴14内を、それぞれ車両前側下方に向かって移動させることができる為、当該ブレーキペダル装置1は、車両前方側に向かって、操作ペダル20を強制的に回動させることができ、もって、操作ペダル20の踏部21が車両後側へ変位することを抑制できる。
更に、第2実施形態に係るブレーキペダル装置1のペダルブラケット10において、回動軸15は、前記第1支持軸11及び前記第2支持軸12に対して車両前方側であって、且つ、上方となる位置に形成されており、前記連結部材の端部を、ペダルブラケット10に対して回動可能に支持している(図3、図4参照)。従って、当該ブレーキペダル装置1によれば、回動軸15を中心とした連結部材40の回動の軌跡と、第1挿通穴13及び第2挿通穴14内における第1支持軸11及び第2支持軸12の移動方向を近似させることができ、より確実に、第1支持軸11及び第2支持軸12を移動させることができる。
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変更が可能である。例えば、上述した実施形態においては、固定ピン41によって、連結部材40をペダルブラケット10に対して固定すると共に、固定ピン53によって、固定解除部材50をペダルブラケット10に対して固定した態様であったが、この態様に限定されるものではない。例えば、連結部材40と、固定解除部材50とを、一つの固定ピンによって、ペダルブラケット10の側板に対して共通して固定することも可能である。この構成によれば、部品点数を削減することができ、製造コスト等を低減することができる。
又、連結部材40をペダルブラケット10に対して固定しておき、回動可能な状態の固定解除部材50を当該連結部材40の上面に対して当接させておく構成としてもよい。この場合でも、固定解除部材50の姿勢は、ペダルブラケット10に固定された連結部材40と当接することで定まる為、固定解除部材50を介して、連結部材40を回動軸15まわりに回動させることができる。この時、固定解除部材50を介して、連結部材40に荷重を伝達させることによって、固定ピン41を破断させることができるので、この場合であっても、操作ペダル20の後退防止機能を発揮させることができる。
そして、上述した実施形態においては、連結部材40等の部材と、ペダルブラケット10の側板とを、固定ピンによって貫通するようにして固定する構成であったが、この態様に限定されるものではない。所定未満の荷重が作用した場合には、ペダルブラケット10に対して、当該部材を固定しておき、所定以上の荷重が作用した場合に回動可能となる固定方法であれば、種々の態様を採用することができる。
又、上述した実施形態においては、固定解除部材50は、当接部51と、伝達部52を有しており、側面視略L字状を為すように形成されており、支軸16によってペダルブラケット10に対して回動可能に支持されていたが、この態様に限定されるものではない。本発明における固定解除部材は、衝突用ブラケット60等の車体部材との当接によって動作し、ペダルブラケットに対する連結部材の固定を解除することができれば、その形状や動作態様については、種々の態様を採用することができる。
又、上述した実施形態においては、連結部材40、固定解除部材50を夫々、ペダルブラケット10の側板における内側面に沿って配設していたが、この態様に限定されるものではない。本発明は、ペダルブラケット10の側板における外側面に沿って、連結部材40、固定解除部材50を配設する構成としてもよい。
又、本発明は、本発明に係る車両用ペダル装置の後退防止装置における各動作を実現することができれば、上述した実施形態に示す態様に限定されるものではなく、当該車両用ペダル装置の後退防止装置における各動作を実現することができれば、ブレーキペダル装置1を構成する各部材の配置を適宜変更することができる。
更に、本発明に係る車両用ペダル装置の後退防止装置における各動作を実現することができれば、構成部材の形状を適宜変更することができる。各構成部材の形状は、上述した実施形態におけるブレーキペダル装置1の各構成部材の形状に限定されるものではなく、例えば、本発明に係る車両用ペダル装置の後退防止装置における各動作を実現する際に、各構成部材間の干渉を避ける為に、構成部材夫々の形状を変更してもよい。
1 ブレーキペダル装置
10 ペダルブラケット
11 第1支持軸
12 第2支持軸
13 第1挿通穴
14 第2挿通穴
15 回動軸
16 支軸
20 操作ペダル
21 踏部
25 中間レバー
30 連結リンク
40 連結部材
50 固定解除部材
60 衝突用ブラケットケット
I インパネリインフォースメント
P ダッシュパネル

Claims (5)

  1. 車両前側のダッシュパネルに固定されたペダルブラケットと、
    前記ペダルブラケットに配設された第1支持軸によって回動可能に支持され、車両前側への踏込み操作に用いられる踏部を有する操作ペダルと、
    前記ペダルブラケットに対して、前記第1支持軸に平行に配設された第2支持軸まわりに回動可能に支持されると共に、前記第2支持軸を軸とした出力方向への回動によって、所定の出力部材を車両前側へ変位させる中間レバーと、
    前記操作ペダルと前記中間レバーを連結し、前記操作ペダルに対する踏込み操作に連動して、前記中間レバーを前記出力方向へ回動させる連結リンクと、を有する車両用ペダル装置に関し、前記ダッシュパネルが車両後側へ変位した場合に、前記操作ペダルの踏部の車両後側への変位を抑制する後退防止装置であって、
    前記第1支持軸及び前記第2支持軸よりも車両前側に配設された回動軸によって、前記ペダルブラケットに対して回動可能に支持されると共に、前記回動軸と異なる位置をもって前記ペダルブラケットに対して固定されており、前記第1支持軸と前記第2支持軸との相対位置を維持しつつ連結する連結部材と、
    前記ダッシュパネルが車両後側へ変位することに伴って前記連結部材と当接して、前記ペダルブラケットに対する前記連結部材の固定を解除する固定解除部材と、を有し、
    前記ペダルブラケットは、
    前記ペダルブラケットに対して前記第1支持軸を挿通可能な長穴状に形成され、前記第1支持軸が移動可能な空間を、前記回動軸を中心とした前記連結部材の回動方向により定まる所定方向に備える第1挿通穴と、
    前記第1挿通穴と異なる位置において、前記ペダルブラケットに対して前記第2支持軸を挿通可能な長穴状に形成され、前記第2支持軸が移動可能な空間を、前記回動軸を中心とした前記連結部材の回動方向により定まる所定方向に備える第2挿通穴と、を有する
    ことを特徴とする車両用ペダル装置の後退防止装置。
  2. 前記固定解除部材は、
    前記ペダルブラケットにおける車両後方側に配設された支軸によって、前記ペダルブラケットに対して回動可能に取り付けられ、
    前記支軸から上方に向かって伸び、前記ダッシュパネルが車両後側へ変位することに伴って、前記車両の車両後方側に配設された車体部材と当接する当接部と、
    前記支軸から前記当接部と異なる方向に向かって伸び、前記車体部材と前記当接部との当接によって支軸まわりに回動した場合に、前記連結部材と当接して荷重を伝達する伝達部と、を有する
    ことを特徴とする請求項1記載の車両用ペダル装置の後退防止装置。
  3. 前記操作ペダルは、
    前記ペダルブラケットにおける車両前側に形成された前記第1挿通穴内に位置する前記第1支持軸によって、前記ペダルブラケットに対して回動可能に支持され、
    前記中間レバーは、
    前記第1挿通穴よりも車両後側に形成された前記第2挿通穴内に位置する第2支持軸によって回動可能に支持されている
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両用ペダル装置の後退防止装置。
  4. 前記中間レバーは、
    前記ペダルブラケットにおける車両前側に形成された前記第2挿通穴内に位置する前記第2支持軸によって回動可能に支持され、
    前記操作ペダルは、
    前記第2挿通穴よりも車両後側に形成された前記第1挿通穴内に位置する第2支持軸によって、前記ペダルブラケットに対して回動可能に支持されている
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両用ペダル装置の後退防止装置。
  5. 前記連結部材は、
    前記第1支持軸及び前記第2支持軸に対して、前記ペダルブラケットの車両前方側であって、且つ、上方となる位置に配設された前記回動軸によって、前記ペダルブラケットに対して回動可能に支持されている
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載の車両用ペダル装置の後退防止装置。
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