以下、図面で本発明の複数の実施形態を開示し、明らかに説明するために、多くの実際の細部を下記の叙述で合わせて説明する。しかしながら、理解すべきなのは、これらの実際の細部が、本発明を制限するためのものではない。つまり、本発明の実施形態の一部においては、これらの実際の細部は、必要ないものである。また、図面を簡略化するために、ある従来慣用の構造及び素子は、図面において簡単で模式的に示される。
図1は、本発明の一実施形態による電子装置100を示す斜視図である。本実施形態の電子装置100は、電源変換装置であってもよい。具体的には、電子装置100は、自動車(例えば、ハイブリッド車又は電気自動車)の充電装置であってもよい。
図2は、本発明の一実施形態による電子装置100を示す分解図である。図2に示すように、電子装置100は、放熱ベース200と、第1の配線板アセンブリー600と、第2の配線板アセンブリー910と、を具備する。第2の配線板アセンブリー910は、放熱ベース200に位置する。
図3は、本発明の一実施形態による第1の配線板アセンブリー600を示す斜視図である。図2と図3を参照されたい。第1の配線板アセンブリー600は、第1の配線板610と、少なくとも1つの第1の電子素子620と、を備える。第1の電子素子620は、第1の配線板610に位置して、第1の配線板アセンブリー600が隆起部600P、及び隆起部600Pに対する凹部600Rを有するようになる。第2の配線板アセンブリー910は、少なくとも一部が凹部600Rの中に位置する。
電子装置100に第1の配線板アセンブリー600と第2の配線板アセンブリー910が内蔵されるため、第1の電子素子620の第1の配線板610における位置を適宜に配置して、第2の配線板アセンブリー910と第1の電子素子620の設置位置をずらすことができるので、第2の配線板アセンブリー910を凹部600Rの中に収納することを可能にする。従って、電子装置100の内部空間が効果的に利用され、電子装置100の体積もこれによって小さくなる。
具体的には、第1の電子素子620は、第1の配線板610と放熱ベース200との間に介在する。より具体的には、第1の配線板アセンブリー600は、対向する第1の面691と第2の面692を有する。第1の面691は、放熱ベース200に向かい、第1の電子素子620は、第1の面691に設けられる。即ち、第1の配線板アセンブリー600は、倒置されて放熱ベース200に設けられる。
第1の配線板アセンブリー600は、倒置されて放熱ベース200に設けられるため、第1の電子素子620の設置位置は、放熱ベース200に近づき、第1の電子素子620の少なくとも一部は、放熱ベース200に熱的に接触することができ、放熱ベース200の第1の電子素子620に対する放熱効果が大幅に向上する。
第1の電子素子620は、放熱効果がよくなるため、過熱することがなく、より高い効率で動作することができ、従って、電子装置100全体の動作効率を向上させることができる。
具体的には、図2に示すように、第1の配線板アセンブリー600が倒置されて放熱ベース200に設けられ、第2の配線板アセンブリー910の少なくとも一部が凹部600Rの中に位置するため、第2の配線板アセンブリー910は、第1の配線板610と放熱ベース200との間に介在する。
具体的には、第2の配線板アセンブリー910の第1の配線板610での直角投影は、第1の電子素子620から分かれてもよく、このように、第1の電子素子620と第2の配線板アセンブリー910の設置位置が重ならないため、電子装置100全体の高さが低下し、内部空間の利用率が向上する。
具体的には、第2の配線板アセンブリー910は、第1の配線板610に対して実質的に横になっており、このように、第2の配線板アセンブリー910の高さが第1の電子素子620の最大高さH1より小さく又は略等しいため、凹部600Rの中に収納可能であるので、電子装置100全体の高さを低くすることができる。
具体的には、第1の配線板アセンブリー600は、マザーボード(Mother board)アセンブリー又は主電源基板アセンブリーであってもよく、第2の配線板アセンブリー910は、出力ボード(Output board)アセンブリー又は入力ボード(Input board)アセンブリーであってもよく、第1の配線板610は、主電源基板であってもよい。理解すべきなのは、以上で挙げられた第1の配線板アセンブリー600、第2の配線板アセンブリー910と第1の配線板610の具体的な実施形態は、例示にすぎないが、本発明を制限するためのものではなく、当業者であれば、実際の需要に応じて、第1の配線板アセンブリー600と第2の配線板アセンブリー910の具体的な実施形態を弾性的に選択することができる。
具体的には、図1と図2に示すように、放熱ベース200は、本体210と、少なくとも1つの側板291と、地板292と、を更に備えることができる。側板291は、本体210に接続され、これを取り囲む。地板292は、本体210の下方に設けられる。電子装置100は、トップキャップ930を更に具備することができる。第1の配線板アセンブリー600と第2の配線板アセンブリー910が放熱ベース200の中に収納され、トップキャップ930が第1の配線板アセンブリー600上に覆って、図1に示した立体構造を形成することができる。
具体的には、図3に示すように、第1の配線板アセンブリー600は、第1の配線板アセンブリー600の凹部に位置する少なくとも1つの第2の電子素子630を更に備える。より具体的には、第2の配線板アセンブリー910の第1の配線板610での直角投影は、第2の電子素子630と部分的に重なることができ、第2の電子素子630の高さH2が第1の電子素子620の最大高さH1より低い。より具体的には、第2の電子素子630は、第1の面691に設けられる。
図4は、本発明の一実施形態による放熱ベース200、第2の配線板アセンブリー910及び第3の配線板アセンブリー920を示す斜視図である。具体的には、図3と図4に示すように、第1の電子素子620は、少なくとも1つのスイッチデバイス730を含み、第2の配線板アセンブリー910は、第2の配線板914と、少なくとも1つのスイッチデバイス911と、を備える。より具体的には、スイッチデバイス730は、第1の配線板610に対して実質的に縦になり、スイッチデバイス911は、第1の配線板610と第2の配線板アセンブリー910に対して実質的に横になっている。また、第2の配線板914は、出力ボード又は入力ボードであってもよい。
スイッチデバイス730を、より密集的に配置するために、第1の配線板610に立て、これにより、第1の配線板610がより多くの電子デバイスを収納できるようになる。一方、スイッチデバイス911が第1の配線板610と第2の配線板914との間に設けられるので、スイッチデバイス911と第1の配線板610が互いに干渉しないようにするために、スイッチデバイス911を第2の配線板914に、又は第2の配線板914の付近の放熱ベース200に横にして設ける。
具体的には、第1の電子素子620は、少なくとも1つのチョークコイル620a、又は少なくとも1つの第2の電磁誘導モジュール620b、或いは少なくとも1つのコンデンサー620cを含む。理解すべきなのは、以上で挙げられた第1の電子素子620の具体的な実施形態は、例示にすぎないが、本発明を制限するためのものではなく、当業者であれば、実際の需要に応じて、第1の電子素子620の具体的な実施形態を弾性的に選択することができる。
図5は、本発明の一実施形態による放熱ベース200を示す斜視図である。図2、図4と図5に示すように、電子装置100は、第3の配線板アセンブリー920を更に具備し、第2の配線板アセンブリー910と第3の配線板アセンブリー920は、それぞれ放熱ベース200に設けられる。具体的には、第2の配線板アセンブリー910と第3の配線板アセンブリー920は、それぞれ本体210に設けられ、放熱ベース200の中に収納される。第3の配線板アセンブリー920は、少なくとも一部が凹部600Rの中に位置する。
より具体的には、第1の配線板アセンブリー600は、電子デバイスを更に備え、電子デバイスは、第1の電磁誘導モジュール400であってもよい。第1の電磁誘導モジュール400は、第1の配線板610と放熱ベース200との間に介在し、本体210に設けられ、放熱ベース200の中に収納される。第2の配線板アセンブリー910と第3の配線板アセンブリー920は、第1の電磁誘導モジュール400の異なる側に別々に設けられ、第2の配線板アセンブリー910は、第3の配線板アセンブリー920に隣接する。第1の電磁誘導モジュール400は、少なくとも一部が凹部600Rの中に位置する。
具体的には、第3の配線板アセンブリー920は、入力ボード(Input Board)アセンブリー又は出力ボード(Output board)アセンブリーであってもよい。以上で挙げられた第3の配線板アセンブリー920の具体的な実施形態は、例示にすぎないが、本発明を制限するためのものではなく、当業者であれば、実際の需要に応じて、第3の配線板アセンブリー920の具体的な実施形態を弾性的に選択することができる。
一実施形態において、第3の配線板アセンブリー920は、入力ボードアセンブリーとして、入力端に接続されて入力信号を受信することに用いられる。第2の配線板アセンブリー910は、出力ボードアセンブリーとして、出力端に接続されて出力信号を出力することに用いられる。第1の配線板アセンブリー600は、主電源基板アセンブリーとして、前記第2の配線板アセンブリー910と前記第3の配線板アセンブリー920に電気的に連結されており、前記入力信号を前記出力信号に変換してシステム側に提供することに用いられる。
図6は、本発明の一実施形態による電子装置100を示す部分拡大図である。第1の配線板610と放熱ベース200との間に隙間Gを有する。電子装置100は、第1の配線板アセンブリー600のような多様な配線板アセンブリーを電気的に接続する少なくとも1つの接続線940を更に具備する。接続線940は、少なくとも一部が隙間Gの中に収納される。
本発明の上記実施形態では、第1の電子素子620の第1の配線板アセンブリー600における位置を適宜に配置することで、第2の配線板アセンブリー910は、少なくとも一部が第1の配線板アセンブリー600の凹部600Rの中に収納されるようになり、このように、全体の電子装置100全体の高さが低くなり、体積が小さくなる。
本発明の放熱ベース200としては、前記の放熱ベース200、第1の配線板アセンブリー600、第2の配線板アセンブリー910と第1の電磁誘導モジュール400の配置関係に応じて特別に設計して、電子装置100全体の放熱効果を更に向上させることができる。図5に示すように、放熱ベース200は、少なくとも1つの第1の突起部221を更に備える。第1の突起部221は、本体210の上の少なくとも1つの第1の素子に熱的に接触するための少なくとも1つの第1の突起部頂面221Tを有し、また本体210に位置する。具体的には、図2、図4と図5に示すように、第1の素子は、スイッチデバイス730の放熱に寄与する放熱素子710であってもよい。第1の突起部221の第1の突起部頂面221Tは、放熱素子710に熱的に接触することに用いられる。
具体的には、第1の素子が放熱素子710である場合、第1の素子(又は放熱素子710)は、第1の配線板610と第1の突起部221の第1の突起部頂面221Tとの間に介在してもよい。第1の素子(又は放熱素子710)は、放熱ベース200に近い位置に設けられ(第1の配線板アセンブリー600は、倒置されて放熱ベース200に設けられ)、少なくとも一部の第1の素子(又は放熱素子710)が放熱ベース200に直接に接触できるため、放熱ベース200の第1の素子(又は放熱素子710)に対する放熱効果は、大幅に向上する。
第1の素子(又は放熱素子710)の放熱効果がよくなるため、第1の素子又はこれに関連する電子素子(例えば、スイッチデバイス730)は、過熱することがなく、より高い効率で動作し、従って、電子装置100全体の動作効率を向上させることができる。
また、図4と図5に示すように、第1の素子は、例えば、図4に示した第2の配線板アセンブリー910と第3の配線板アセンブリー920のような配線板アセンブリーであってもよい。第2の配線板アセンブリー910の下方に第1の突起部221が設けられ、この第1の突起部221の第1の突起部頂面221Tは、第2の配線板アセンブリー910と熱的に接触することで、放熱効果を達成する。
図7Aは、本発明の別の実施形態の放熱ベース200、第2の配線板アセンブリー910と第1の電磁誘導モジュール400を示す上面図である。図8は、本発明の別の実施形態の放熱ベース200を示す斜視図である。図7Aと図8に示すように、電子装置100は、放熱素子710'''を更に具備し、第1の素子は、スイッチデバイス911であってもよい。スイッチデバイス911は、放熱素子710'''に設けられ、放熱素子710'''は、スイッチデバイス911の放熱に寄与することに用いられ、第1の突起部として放熱ベース200と一体成形されてもよい。一実施形態において、放熱素子710'''と放熱ベース200との間に、スイッチデバイス911の放熱効果を強化する放熱シートを有してもよい。
放熱ベース200は、本体210の上の少なくとも1つの第2の素子に熱的に接触するための少なくとも1つの第2の突起部側面を有し、本体210に位置する少なくとも1つの第2の突起部を更に備えることができる。
図9は、本発明の別の実施形態の放熱ベース200と第1の電磁誘導モジュール400を示す分解図である。図8と図9に示すように、放熱ベース200は、少なくとも1つの立体構造230を備える。立体構造230は、立体構造230により形成された収納溝233を有する。第1の電磁誘導モジュール400は、一部が収納溝233内に位置し(図4)、別の一部が収納溝233から外へ突き出る。第2の素子は、図9に示した第1の電磁誘導モジュール400のような電子素子を備えることができる。本実施形態において、第2の突起部は、立体構造230であってもよく、第2の突起部側面は、立体構造230の内壁291Iであってもよく、第1の電磁誘導モジュール400は、磁気素子410を備える。即ち、第2の突起部(即ち、立体構造230)は、収納溝233を形成し、第2の素子(即ち、第1の電磁誘導モジュール400)は、収納溝233の中に位置して、第2の突起部(即ち、立体構造230)の第2の突起部側面(即ち、内壁291I)と収納溝233の底部233Bが第2の素子(即ち、第1の電磁誘導モジュール400)に空間上多次元で熱的に接触するようにして、これにより、第2の素子(即ち、第1の電磁誘導モジュール400)の放熱効果を強化することができる。また、第2の突起部は、収納溝233における仕切りリブ234であってもよく、仕切りリブ234の側面によって磁気素子410を放熱させる。
図10は、本発明の別の実施形態による電子装置100を示す部分分解図である。図11は、図10に示した第1の配線板アセンブリー600と放熱ベース200を示す分解図である。図8、図10と図11に示すように、電子装置100は、放熱素子710と、弾性クリップ720と、を更に具備する。放熱素子710は、スイッチデバイス730の放熱に寄与することに用いられる。放熱素子710は、放熱ベース200と一体成形される場合、第2の突起部と見なされてもよく、図10と図11に示したスイッチデバイス730は、第2の素子と見なされてもよい。スイッチデバイス730は、弾性クリップ720により挟まれて第2の突起部(即ち、放熱素子710)の第2の突起部側面に貼り付けられ、これにより、第2の突起部側面によってスイッチデバイス730を放熱させる効果を達成する。
放熱ベース200の構造を適宜に設計することで、放熱ベース200が第1の突起部221と第2の突起部を有するようになり、第1の突起部221の第1の突起部頂面221Tと第2の突起部の第2の突起部側面が電子装置100の少なくとも1つの第1の素子と少なくとも1つの第2の素子に熱的に接触するため、電子装置100全体の放熱効果が向上する。
図5と図8に示すように、第1の突起部221と第2の突起部は、第1の突起部221と第2の突起部に対する少なくとも1つの凹部223を定義し、凹部223の少なくとも一部の縁を取り囲む。凹部223は、本体210の上の少なくとも1つの第3の素子の少なくとも一部を収納することに用いられる。より具体的には、図2、図3及び図5に示すように、凹部223は、第1の凹部223aと第2の凹部223bを含み、電子装置100は、第3の素子を具備し、第3の素子は、第1の電子素子620と、第2の配線板アセンブリー910と、第3の配線板アセンブリー920と、を備える。第1の凹部223aは、第1の電子素子620を収納することに用いられ、第2の凹部223bは、第2の配線板アセンブリー910と第3の配線板アセンブリー920を収納することに用いられる。
以上で挙げられた第1の素子、第2の素子と第3の素子の具体的な実施形態は、例示にすぎないが、本発明を制限するためのものではなく、当業者であれば、実際の需要に応じて、第1の素子、第2の素子と第3の素子の具体的な実施形態を弾性的に選択することができる。
具体的には、放熱ベース200の材質は、金属であってもよい。より具体的には、本体210の材質は、金属であってもよく、又は第1の突起部221と第2の突起部の材質は、金属であってもよい。金属材質は、放熱に寄与する。理解すべきなのは、以上で挙げられた放熱ベース200又は本体210の材質は、例示にすぎないが、本発明を制限するためのものではなく、当業者であれば、実際の需要に応じて、放熱ベース200又は本体210の材質を弾性的に選択することができる。
具体的には、第1の突起部221と第2の突起部は、本体210と一体成形されることができる。以上で挙げられた第1の突起部221と第2の突起部の具体的な実施形態は、例示にすぎないが、本発明を制限するためのものではなく、当業者であれば、実際の需要に応じて、第1の突起部221と第2の突起部の具体的な実施形態を弾性的に選択することができる。
放熱ベース200は、水冷式放熱ベース、空冷式放熱ベース又は上記の任意の組み合わせであってもよい。図12は、本発明の一実施形態による本体210を示す下面図である。図2と図12に示すように、放熱ベース200は、流体コネクタ281と、流体通路289と、を更に備えることができる。流体通路289は、本体210の下方に設けられ、地板292により覆われる。流体通路289と流体コネクタ281が連通している。流体は、流体通路289を流れて、放熱ベース200の放熱に寄与する。
具体的には、図5と図12に示すように、流体通路289は、第1の突起部221の下方に位置するように、本体210の中に設けられる。第1の突起部221が突き出て本体210の下方であけた空間が、ちょうど流体通路289の設置に用いることができるため、このように、放熱ベース200の空間を節約できるだけでなく、流体通路289は、第1の突起部221と熱的に接触する第1の素子に近づくため、第1の素子の放熱に直接に寄与することができる。
図13は、本発明の一実施形態の流体コネクタ281を示す断面図である。図12と図13に示すように、流体コネクタ281は、流体通路289の入り口289Iと出口289Oに取り外し可能に取り付けられる。
図14は、本発明の一実施形態の流体コネクタ281を示す斜視図である。図13と図14に示すように、流体コネクタ281は、接続管282と、締め付け部材283と、封止部材284と、を含む。接続管282は、少なくとも一部が流体通路289の入り口289I又は289Oに差し込まれ、凸縁285を有する。締め付け部材283は、凸縁285を本体210に取り外し可能に接続する。封止部材284は、凸縁285と本体210との間に設けられる。
具体的には、締め付け部材283は、ねじ山締め付け部品であってもよく、封止部材284は、シールリングであってもよい。以上で挙げられた締め付け部材283と封止部材284の具体的な実施形態は、例示にすぎないが、本発明を制限するためのものではなく、当業者であれば、実際の需要に応じて、締め付け部材283と封止部材284の具体的な実施形態を弾性的に選択することができる。
本実施形態において、流体コネクタ281は、流体通路289の入り口289I及び出口289Oに取り外し可能に取り付けられるが、これは本発明を制限するものではなく、当業者であれば、実際の需要に応じて、流体通路289の入り口289Iのみで流体コネクタ281を取り付けるか、流体通路289の出口289Oのみで流体コネクタ281を取り付けるかを選択することができる。
本発明の上記実施形態では、放熱ベース200の構造を適宜に設計することで、放熱ベース200が第1の突起部221を有するようになり、これにより、第1の突起部221の第1の突起部頂面221Tが電子装置100の第1の素子に熱的に接触し、このように、電子装置100全体の放熱効果が向上する。
図15は、本発明の別の実施形態の電子装置100を示す組み合わせ図である。図16Aは、図15を示す分解図である。図16Bは、図16Aに示した方向D1'による放熱ベース200を示す。図16Cは、図16Aに示した放熱ベース200と第1の配線板アセンブリー600を示す組み合わせ図である。図15と図16Aに示すように、第1の配線板アセンブリー600は、ロックアセンブリー500を更に備える。具体的には、第1の電磁誘導モジュール400は、放熱ベース200に取り付けられ、ロックアセンブリー500は、第1の電磁誘導モジュール400と第1の配線板610をロックして、第1の電磁誘導モジュール400と第1の配線板アセンブリー600を電気的に接続させ、第1の電磁誘導モジュール400と立体構造230及び第1の配線板610を互いに固定させる。
このように、この実施形態の構成により、第1の電磁誘導モジュール400を第1の配線板610と放熱ベース200との間に固定する強度を強化し、第1の電磁誘導モジュール400が自重又は外力作用で電気的接続が破壊されて第1の配線板610から離れる機会を少なくし、更に第1の電磁誘導モジュール400と第1の配線板610との間の電気的接続の品質を維持することができる。
図17は、組み合わせられた図9に示した放熱ベース200と第1の電磁誘導モジュール400を示す上面図である。具体的には、この実施形態において、これに制限されなく、図9と図16Bのように、放熱ベース200は、底面211を更に備え、これらの側板291は、底面211の外縁からそれぞれほぼ同じ延出方向T'へ伸び、底面211と共に収納空間201として取り囲む。立体構造230は、収納空間201内に位置する同時に、熱伝導性界面材料によって放熱ベース200の底面211と1つの側板291に接続又は直接に接続され、ここの熱伝導性界面材料は、シーラントであってもよい。また、立体構造230は、片側が放熱ベース200の底面に接続され、又は、側面が底面211に向かうため、立体構造230の底面211に背を向ける側面(以下、頂面231という)は、第1の電磁誘導モジュール400を支持し、これに結合されることに用いられる。
更には、立体構造230は、複数のスペーサ230Tからなり、これらのスペーサ230Tが放熱ベース200の底面211から同時に上記の延出方向T'へ第1の配線板610に伸びる(図16A)ため、立体構造230の頂面231は、即ち、これらのスペーサ230Tが底面211に背を向けて共に形成した端面である(図9)。この実施形態において、少なくとも2つのスペーサ230Tは、前記立体構造230の接続した側板291に接続されて、前記立体構造230の接続した側板291と共に収納溝233を取り囲んで形成して、第1の電磁誘導モジュール400を収納する。しかしながら、他の実施形態において、これらのスペーサは、収納溝として自然に取り囲むこともできる。即ち、これらのスペーサは、その内の1つの側壁に接続されなく、スペーサのみにより共に収納溝を定義し、又は、収納溝は、放熱ベース内の底面に直接に設置される。
また、これらのスペーサ230Tは、一体成形されて互いに接続され、少なくとも2つの隣接するスペーサ230Tの間でコーナー部230Cを形成する。任意のコーナー部230Cの厚さは、任意のスペーサ230Tの厚さより大きく、立体構造230の搭載強度を強化する。しかしながら、他の実施形態において、これらのスペーサは、一体成形されて互いに接続されなく、組み立てによって互いに接続されてもよい。
一般的には、立体構造の外形は、磁気素子を収納しやすくするために、磁気素子の形状に応じて調整される。例としては、この実施形態において、図9に示すように、第1の電磁誘導モジュールの主な形状が矩形体又は略矩形体である場合、立体構造230は、矩形体又は略矩形体を選択することができるが、本発明は、立体構造の外形に制限を加えなく、当業者であれば、実際の需要に応じて、立体構造の外形を弾性的に選択すべきである。例えば、立体構造の形状は、円筒形又は半円筒形であってもよい。
図18Aは、図9による磁気素子410とエンドキャップ440を示す分解図である。図18Bは、図18Aの方向D2'による磁気素子410とエンドキャップ440を示す分解図である。図9と図18Aに示すように、磁気素子410は、少なくとも一部が収納溝233内に位置する。磁気素子410は、ロックアセンブリー500によって第1の配線板610(図16A)と電気的に接続する。更には、第1の電磁誘導モジュール400は、2つの磁気素子410を備える。この2つの磁気素子410は、収納溝233内に並んで位置しており、放熱を強化し及び/又はショートが発生しないようにするために、収納溝233の底部233Bから突き出た仕切りリブ234により引き離される。
第1の電磁誘導モジュール400は、固定部材(又は、エンドキャップ440という)を更に備える。エンドキャップ440は、収納溝233を覆う(図16A)。図18Aと図18Bに示すように、エンドキャップ440は、磁気素子410に結合され、例えば、粘着剤450によって、エンドキャップ440の組立面442A(図18B)が磁気素子410に結合される。また、エンドキャップ440は、ロックアセンブリー500によって第1の配線板610(図16A)と互いに実体的に固定するため、第1の配線板610と磁気素子410との間に連結される(図16A)。エンドキャップ440の材料としては、絶縁材料又は表面が絶縁処理された金属材料であってもよい。しかしながら、他の実施形態において、エンドキャップは、必須な素子ではなく、電磁誘導モジュールは、シーラントのみによって収納溝の中に固定されてもよい。
図16Aに示すように、電気エネルギーが入力されて、前記電子装置100によって変換された後、放熱ベース200に組み立てられた出入力及び通信ポート293によってシステム部品に接続されて、電気エネルギーの変換及び電力利用管理を実現する。第1の配線板610に複数の第1の導接部640を更に含む。第1の導接部640は、配線板上の電子デバイスの1つと電気的に接続する。複数の第1の導接部640のそれぞれは、第1の貫通孔641を有する。図16Aに示すように、第1の電磁誘導モジュール400は、少なくとも1つの端子430を更に備え、複数の磁気素子410のそれぞれは、複数の接続線420を有し(図18A)、複数の接続線420のそれぞれは、端子430に電気的に接続され、複数の端子430のそれぞれは、第2の貫通孔431を有する。ロックアセンブリー500は、例えば、互いに組み合わせられた第1の固接部材501(例えば、ボルト又はねじ)と第2の固接部材502(例えば、ナット又はナット)を含む。第2の固接部材502は、エンドキャップ440の組立面442A(図18B)に背を向ける一面(以下、第1の表面442Fという)に嵌め込まれる。
しかしながら、本発明は、これに制限されなく、当業者であれば、実際の需要に応じて、他の既存のロック技術を選択し採用してロックアセンブリーとすることもできる。
このように、図16Dは、図16Cに示した16−16線分を示す断面図である。図16Dのように、第1の電磁誘導モジュール400が第1の配線板610にロックされる場合、端子430は、第2の固接部材502(例えば、ナット)と第1の導接部640との間に挟まれ、第1の固接部材501(例えば、ボルト)は、第1の貫通孔641と第2の貫通孔431を通して、第2の固接部材502(例えば、ナット)と互いに結合する。前記結合過程中、第2の固接部材502は、端子430を第1の導接部640へ押し出して、端子430と第1の導接部640を互いに電気的に接続させる。
また、エンドキャップ440を立体構造230に安定して結合させるために、図9を再び参照して、本実施形態では、固定構造によって、エンドキャップ440で収納溝233を覆うように、エンドキャップ440を立体構造230に固定することができる。例としては、立体構造230のこれらのスペーサ230Tが底面211に背を向けて共に形成した頂面231は、複数の第1のねじ穴232を有し、この実施形態において、複数の第1のねじ穴232のそれぞれは、コーナー部230Cの位置に設置されることができるが、これに制限されない。エンドキャップ440は、それぞれ複数の第2のねじ穴441を有し、エンドキャップ440が立体構造230の頂面231を覆う場合、第1のねじ穴232と第2のねじ穴441が互いに位置合わせする。この場合、ボルトSによって第2のねじ穴441を通して第1のねじ穴232にロックされて、エンドキャップ440は、これにより立体構造230の頂面231にロックされ、即ち、収納溝233に固定される。
しかしながら、本発明は、これに制限されなく、当業者であれば、固定構造として、実際の需要に応じて、互いに組み合わせられたファスナーとバックルスロット、互いに組み合わせられたインサートとカシメ溝、互いに組み合わせられた係止部と係止溝、又は他の既存の固定技術を弾性的に利用することもできる。
図19Aは、組み合わせられた本発明の一実施形態の放熱ベース200と第1の電磁誘導モジュール400を示す断面略図である。図19Aに示すように、放熱性能の向上に寄与するために、本実施形態は、上記実施形態とほぼ同じであるが、ただ、本実施形態には、収納溝233内にシーラント235を充填し、シーラント235を、収納溝233における磁気素子410と立体構造230との間にある隙間G'内に充填する工程を更に含む。理解すべきなのは、磁気素子410は、収納溝233内に位置し、スペーサ230Tとの間に隙間G'を有するだけでなく、放熱ベース200の底面211との間に隙間G'を有してもよい。このように、シーラント235は、磁気素子410の生じた熱を放熱ベース200に伝導可能であるだけでなく、磁気素子410を被覆し、第1の電磁誘導モジュール400を収納溝233内に固定することもできる。
シーラント235を実際に充填する考慮から、エネルギー損失が大きく又はコイルのエネルギー損失が磁力損失より大きい場合、当業者であれば、実際の需要に応じて、シーラント235を磁気素子410と立体構造230との間の隙間G'内に埋め込むことができる。
しかしながら、本発明は、これに制限されなく、即ち、他の実施形態において、シーラント235は、必ずしも磁気素子410と立体構造230との間の隙間G'内に埋め込まれない。図19Bは、組み合わせられた本発明の一実施形態の放熱ベース200と第1の電磁誘導モジュール400を示す断面略図である。図19Bのように、エネルギー損失が小さく又はコイルのエネルギー損失が磁力損失より小さい場合、当業者であれば、実際の需要に応じて、シーラント235を磁気素子410と立体構造230との間の隙間G'内に部分的に充填して、シーラント235の収納溝233での高さH3は、第1の電磁誘導モジュール400の高さH4より小さく、例えば、第1の電磁誘導モジュール400の高さH4の半分となるようにすることができる。理解すべきなのは、第1の電磁誘導モジュール400は、収納溝233内で、スペーサ230Tとの間に隙間G'を有するだけでなく、放熱ベース200の底面211との間に隙間G'を有してもよい。
シーラント235が立体構造230に埋め込まれていないため、図19Bで表される実施形態は、1つのオプションにおいてエンドキャップを配置する必要がなく、第1の電磁誘導モジュール400の一部をシーラント235によって収納溝233内に固着させ、第1の電磁誘導モジュール400の別の一部が立体構造230から突き出るようにすることができる。
また、図19Aのように、熱伝導効果の向上に寄与するために、本実施形態において、シーラント235内に数多くの熱伝導粒子236がドーピングされる。これらの熱伝導粒子236の材料としては、例えば、炭素、金属又はダイヤモンド類似物等があるが、本発明は、これらに制限されない。しかしながら、シーラント内に如何なる熱伝導粒子もドーピングされない場合もある。
また、熱伝導効果の向上に寄与するために、図16Bに示すような放熱ベース200であってもよく、放熱ベース200の底面211に背を向ける一面に第1の放熱フィン206が配備されて、放熱を強化する。また、図16Aのように、本実施形態において、電子装置100は、トップキャップ930を更に具備する。トップキャップ930は、放熱ベース200を閉めることに用いられ、ボルトBによって放熱ベース200にロックされて、第1の配線板アセンブリー600と第1の電磁誘導モジュール400がトップキャップ930と放熱ベース200との間に保護されるようにする。トップキャップ930は、放熱フィン931を更に有する。
図16Bのように、エネルギー損失が大きい場合、この実施形態の立体構造230としては、より好ましい放熱効果を提供しやすくするために、放熱ベース200に一体成形されて位置する集積式立体構造230を選択することができる。具体的には、これらのスペーサ230Tは、放熱ベース200の底面211に一体成形されて接続され、放熱ベース200の底面211から直接に突き出る。より具体的には、少なくとも2つのスペーサ230Tは、前記立体構造230の接続した側板291に一体成形されて接続されて、前記立体構造230の接続した側板291と共に上述した収納溝233として取り囲むようにする。
しかしながら、本発明の立体構造230は、集積式立体構造230のみに制限されなく、他の実施形態において、本発明の立体構造230は、独立した立体構造330であってもよい。図20Aと図20Bに示すように、図20Aは、本発明の一実施形態の放熱ベース200、独立した立体構造330と第1の電磁誘導モジュール400を示す分解図である。図20Bは、図20Aを示す組み合わせ図である。本実施形態は、上記実施形態とほぼ同じであり、ただ、本実施形態において、立体構造が独立した立体構造330である。独立した立体構造330は、放熱ベース200に分離可能に位置する。図20Aのように、独立した立体構造330は、単独で作製されてから、収納空間201内に配置され、放熱ベース200の底面211に組み合わせられ、例としては、独立した立体構造330の側面が底面211に向かい、従って、独立した立体構造330の底面211に背を向ける側面(以下、頂面331という)は、第1の電磁誘導モジュール400を支持し、これに結合されることに用いられる。その後、前記立体構造330は、ロックラグ334によってボルトBと共に放熱ベース200の底面211に組み合わせられる。これに対応して、独立した立体構造330の片側は、放熱ベース200の底面211に組み合わせられる。
更には、独立した立体構造330は、地板332と複数の側板333からなる箱形となり、これらの側板333が地板332から同時に同じ延出方向T'へ伸びるため、独立した立体構造330の頂面331は、即ち、これらの側板333が地板332に背を向けて共に形成した端面である。この実施形態において、地板332とこれらの側板333は、互いに取り囲んで収納溝233を形成する。ロックラグ334は、2つの対向する側板333の外表面に位置し、収納溝233から離れた方向に向かって水平に外へ伸びる。また、地板332とこれらの側板333は、一体成形されて互いに接続され、任意の2つの隣接する側板333の間にコーナー部333Cを形成する。任意のコーナー部333Cの厚さは、独立した立体構造330の搭載強度を強化するために、任意の側板333の厚さより大きい。しかしながら、他の実施形態において、これらの側板は、一体成形されて互いに接続されなく、組み立てによって互いに接続されてもよい。このように、独立した立体構造330の地板332とこれらの側板333は、何れも放熱面となることができ、独立した立体構造330が放熱ベース200に組み立てられる場合、生じた熱エネルギーは、独立した立体構造330によって放熱ベース200の他の一部に導かれて、熱伝導効果を効果的に向上させることができる。
一般的には、独立した立体構造の外形は、磁気素子を収納しやすくするために、磁気素子の形状に応じて調整される。例としては、この実施形態において、図20Aに示すように、磁気素子410の形状が矩形体又は略矩形体である場合、独立した立体構造330は、矩形体又は略矩形体を選択することができるが、本発明は、独立した立体構造の外形に制限を加えなく、当業者であれば、実際の需要に応じて、独立した立体構造の外形を弾性的に選択すべきである。例えば、独立した立体構造の形状は、円筒形又は半円筒形であってもよい。また、この独立した立体構造330は、放熱ベース200に組み合わせられる前に、単独でシーラントが注入されてから、放熱ベース200に組み合わせられてもよい。本実施形態の独立した立体構造330のメリットについては、下文で詳しく説明する。
図21は、本発明の一実施形態による電子装置100の組立方法を示すフロー図である。図16Aと図21に示すように、このような電子装置100の組立方法は、上記第1の電磁誘導モジュール400、放熱ベース200と第1の配線板610を提供する工程1101と、第1の電磁誘導モジュール400を放熱ベース200に取り付ける工程1102と、第1の配線板610を第1の電磁誘導モジュール400に電気的に接続する工程1103と、を具備する。
このように、この実施形態の組立方法において、まず第1の電磁誘導モジュール400を放熱ベース200に取り付けてから、第1の配線板610と第1の電磁誘導モジュール400を電気的に接続させるため、電磁誘導モジュールを配線板に電気的に接続してから放熱ベースを取り付ける場合に比べて、電磁誘導モジュールが自重又は外力作用で電気的接続が破壊されて配線板から離れないようにして、電磁誘導モジュールと配線板との間の電気的接続の品質を向上させて、ここの接続信頼性を更に向上させることができる。
工程1101は、細部的な実施形態を更に含み、その工程順序は、以下の通りである。図9と図22Aに示すように、第1の電磁誘導モジュール400を収納溝233内に入れる前に、エンドキャップ440で第1の電磁誘導モジュール400の磁気素子410を覆う。次に、図16Dに示すように、磁気素子410の端子430をエンドキャップ440の第2の固接部材502に位置合わせする。具体的に、磁気素子410の端子430をエンドキャップ440の第2の固接部材502に位置合わせするには、端子430を、エンドキャップ440の第2の固接部材502に移動させ、第2の固接部材502と互いに位置合わせさせる工程を含む。
工程1102は、細部的な実施形態を更に含み、その工程順序は、以下の通りである。図22Aは、シーラントLを立体構造230と磁気素子410との間に注入する場合を示す。図9に示すように、まず、第1の配線板610と組み立てられていない第1の電磁誘導モジュール400を放熱ベース200の収納溝233内に入れ、次に、図22Aに示すように、シーラントLを立体構造230と磁気素子410との間の隙間内に注入する。
具体的には、図22Aに示すように、上記第1の電磁誘導モジュール400が立体構造230に取り付けられる場合、磁気素子410が収納溝233に入れられた後、エンドキャップ440で立体構造230を覆うようにエンドキャップ440を立体構造230に固定して、エンドキャップ440と立体構造230との間にスリット237を有するようにし、磁気素子410は、立体構造230の収納溝233内で依然として立体構造230の内壁との間に隙間がある。上記のシーラントLは、収納溝233に注入される場合、スリット237を介して収納溝233内に注入され、更に磁気素子410と収納溝233との間隙内に注入されることができる。上記工程1102の細部的な工程は、収納溝233のノッチ寸法が大きく、組立視線が好ましくない条件で行われることに適合するが、本発明は、これに制限されない。
シーラントLを立体構造230と磁気素子410との間の隙間内に注入する上記工程の後で、本実施形態は、収納溝233をゲル固定装置(例えば、オーブン、不図示)に送り、収納溝233におけるシーラントLをシーラント235に硬化させる(図19A)工程を更に含む。
しかしながら、他の実施形態において、工程1102は、別の細部的な実施形態を含み、その工程順序は、以下の通りである。図22Bは、シーラントLを、物品が入っていない収納溝233内に注入する場合を示す。シーラントLを、まず上記収納溝233内に注入し、上記収納溝233を部分的に充填してもよい。次に、図19Aに示すように、更に第1の電磁誘導モジュール400の磁気素子410を収納溝233内に入れ、磁気素子410をシーラントL(シーラント235参照)内に浸す。
具体的には、図19Aに示すように、上記第1の電磁誘導モジュール400を収納溝233内に入れ、即ち、磁気素子410を収納溝233におけるシーラント(シーラント235参照)の中に入れる場合、磁気素子410が収納溝233に入れられた後、エンドキャップ440で立体構造230を覆うようにエンドキャップ440を立体構造230に固定させ、この場合、シーラント(シーラント235参照)は、既に磁気素子410と立体構造230との間の隙間G'に浸すようになる。上記工程1102の別の細部的な工程は、収納溝233のノッチ寸法が小さく、組立視線が好ましい条件で行われることに適合するが、本発明は、これに制限されない。
次に、第1の電磁誘導モジュール400を収納溝233におけるシーラントL(シーラント235参照)内に浸す上記工程の後で、本実施形態は、収納溝233をゲル固定装置(例えば、オーブン、不図示)に送り、収納溝233におけるシーラントを硬化させる工程を更に含む。
上記工程1102の2種の細部的な実施形態において、本発明の立体構造としては、放熱ベースから離れることのできる独立した立体構造330でも、放熱ベース200と一体成形した集積式立体構造230でもよい。
例としては、立体構造が独立した立体構造330であり、上記シーラントの注入が完成した場合、独立した立体構造330は、単独でシーラントを硬化させてから、放熱ベース200に組み立てられるように選択することができる。逆に、立体構造が集積式立体構造230である場合、放熱ベース200をその集積式立体構造230と共にゲル固定装置に移動させて、シーラントを硬化させる必要がある。
理解すべきなのは、独立した立体構造は、放熱ベース200に組み立てられる前に、先立ってゲル固定装置に送られてもよいため、このように、放熱ベースの重量は、独立した立体構造の重量より大きく、オペレータは、独立した立体構造330の移動には労力と時間を省く。また、放熱ベース200の体積は、独立した立体構造の体積より大きく、ゲル固定装置により硬化を行うたびに、独立した立体構造330を収納可能な数が放熱ベース200を収納可能な数を遥かに超える。従って、独立した立体構造330を採用し、放熱ベース200に組み立てられる前に、既に硬化プロセスを完成させた場合、組立時間と硬化コストを節約することができる。
また、シーラントは、収納溝233に注入される場合、図19Aを参照して、上記需要又は目的に応じてシーラント(シーラント235参照)を立体構造230と磁気素子410との間の隙間G'に満たすように制御し、又は、図19Bを参照して、シーラント(シーラント235参照)を立体構造230と磁気素子410との間の隙間G'に部分的に充填させるように制御し、シーラント(シーラント235参照)を収納溝233内に注入する高さH3が第1の電磁誘導モジュール400の高さH4より小さくなるように制御することもできる。例えば、シーラント(シーラント235参照)を収納溝233内に注入する高さH3が第1の電磁誘導モジュール400の高さH4の半分となるように制御する。
理解すべきなのは、収納溝に入って電磁誘導モジュールを被覆し保護可能な磁気素子であれば、上記シーラントの種類、態様又は形式は、制限されなく、例えば、液体シーラント、半固体シーラントであってもよい。より具体的には、UB−5204、LORD SC−309のような液体シーラント、Dow Corning DC527のような半固体シーラントである。
別の実施形態において、工程1101は、細部的な実施形態を更に含み、その工程順序は、以下の通りである。図23は、磁気素子410を先立って収納溝233内に入れる場合を示す。図23に示すように、エンドキャップ440が第1の電磁誘導モジュール400の磁気素子410を覆う前に、磁気素子410を単独で収納溝233内に入れる。次に、エンドキャップ440で磁気素子410を覆う。次に、磁気素子410の端子430をエンドキャップ440の第2の固接部材502に位置合わせする(図16A参照)。
この別の実施形態において、工程1102は、細部的な実施形態を更に含み、その工程順序は、以下の通りである。エンドキャップ440を、磁気素子410を覆った後、立体構造230に固定する(図16B又は図17参照)。しかしながら、本発明は、これに制限されなく、他の実施形態において、磁気素子410の端子430をエンドキャップ440の第2の固接部材502に位置合わせする工程は、エンドキャップ440が立体構造230に固定された後で行われてもよい。この別の実施形態において、シーラントの注入順序及び細部については、上記実施形態をそのまま用いることができる。
工程1103は、細部的な実施形態を更に含み、その工程順序は、以下の通りである。図16Aと図16Cに示すように、第1の電磁誘導モジュール400の端子430を、導電性第1の固接部材501によって第1の配線板610の第1の導接部640にロックする。このように、第1の配線板610と第1の電磁誘導モジュール400との間の実体接続を達成するだけでなく、同時に第1の配線板610と第1の電磁誘導モジュール400との間の電気的接続も達成する。より具体的に、端子430を、導電性第1の固接部材501、例えば、金属ボルトによって、第1の導接部640にロックする前に、第1の配線板610を第1の電磁誘導モジュール400に逆に覆って、第1の電磁誘導モジュール400の端子430がそれぞれ第1の配線板610の第1の導接部640に向かうようにする工程を更に含む。
上記実施形態の電磁誘導モジュールの導接部(即ち、端子430)は、配線板の導接部にロックされたものであるが、他の実施形態において、工程1103は、細部的な実施形態を更に含み、その工程順序は、以下の通りである。電磁誘導モジュールの導接部を配線板的導接部に電気的に接続する。例えば、半田付けプロセスによって、電磁誘導モジュールの導接部は、導電性溶接点によって配線板の導接部に連結され、配線板と電磁誘導モジュールとの間の実体接続を達成するだけでなく、同時に配線板と電磁誘導モジュールとの間の電気的導通も達成する。
また、上記工程1103の2種の細部的な実施形態において、本発明は、制限されなく、ロックと半田付けの結合方式を兼ね備えてもよい。
次に、磁気素子410の端子430をエンドキャップ440の第2の固接部材502に位置合わせする。
前述したように、本発明の第1の電磁誘導モジュール400は、第1の電磁誘導モジュール400の端子430を第1の配線板610の第1の導接部640にロックすることで、第1の電磁誘導モジュール400と第1の配線板610との電気的接続を達成することができ、以下でその具体的な実施形態を詳しく記述する。図24は、本発明のさらに他の実施形態の電子装置100を示す分解図である。図25は、図24に示したエンドキャップ440及び端子430を示す分解図である。具体的には、端子430は、磁気素子410と第1の配線板610に電気的に接続される。端子430は、本体432と、第3の尾錠部434と、第4の尾錠部436と、を含む。第3の尾錠部434と第4の尾錠部436は、端子430の本体432に位置する。固定部材(又は、エンドキャップ440という)は、磁気素子410に接続される。エンドキャップ440は、本体442と、第1の尾錠部444と、第2の尾錠部446と、を含む。エンドキャップ440の本体442は、隣接する第1の表面442Fと第2の表面442Sを有し、第1の表面442Fの法線方向と第2の表面442Sの法線方向が交差する。第1の尾錠部444は、第1の表面442Fに位置し、第3の尾錠部434と取り外し可能に相互に係合することに用いられ、これにより、端子430の第1の方向D1と第2の方向D2での自由度を制限する。第2の尾錠部446は、第2の表面442Sに位置し、第4の尾錠部436と取り外し可能に相互に係合することに用いられ、これにより、端子430の第3の方向D3での自由度を制限する。第1の方向D1、第2の方向D2と第3の方向D3が互いに線形独立である。
図24と図25に示すように、上記のエンドキャップ440の本体442は、凹溝448を有する。第2の固接部材502は、凹溝448の中に収納され、ねじ穴503を有する。第1の配線板610は、第1の貫通孔641を有し、具体的には、端子430の本体432も、第2の貫通孔431を有する。前述したように、取り付ける時に、第1の固接部材501は、第1の配線板610の第1の貫通孔641を通してから、端子430の本体432の第2の貫通孔431を通し、第2の固接部材502と相互に結合する。具体的には、本実施形態において、第2の固接部材502が凹溝448に収納されると、第3の尾錠部434と第1の尾錠部444が相互に係合し、第4の尾錠部436と第2の尾錠部446が相互に係合する場合、第2の固接部材502のねじ穴503は、端子430の本体432の第2の貫通孔431と連通するようになり、第1の固接部材501が第1の配線板610の第1の貫通孔641と端子430の本体432の第2の貫通孔431を通して、第2の固接部材502と相互に結合することを可能にする。
より具体的には、図25に示すように、エンドキャップ440は、少なくとも磁気素子410を部分的に被覆する。理解すべきなのは、以上で挙げられたエンドキャップ440の実施形態は、例示にすぎないが、本発明を制限するためのものではなく、当業者であれば、実際の需要に応じて、エンドキャップ440の実施形態を弾性的に選択すべきである。
第3の尾錠部434は、凸型尾錠部であってもよく、第1の尾錠部444は、凹型尾錠部であってもよい。この形状の組み合わせで、第3の尾錠部434と第1の尾錠部444は、取り外し可能に相互に係合する。また、第3の尾錠部434の第1の方向D1と第2の方向D2での自由度を制限することで、端子430の第1の方向D1と第2の方向D2での自由度も制限される。理解すべきなのは、以上で挙げられた凹凸組み合わせの関係は、例示にすぎないが、本発明を制限するためのものではなく、本発明の他の実施形態において、端子430の第1の方向D1と第2の方向D2での自由度を制限可能なものであれば、第3の尾錠部434は、凹型尾錠部であってもよく、第1の尾錠部444は、凸型尾錠部であってもよい。
第4の尾錠部436は、凹型尾錠部であってもよく、第2の尾錠部446は、凸型尾錠部であってもよい。同様に、この形状の組み合わせで、第4の尾錠部436と第2の尾錠部446は、取り外し可能に相互に係合する。また、第4の尾錠部436の第3の方向D3での自由度を制限することで、端子430の第3の方向D3での自由度も制限される。理解すべきなのは、以上で挙げられた凹凸組み合わせの関係は、例示にすぎないが、本発明を制限するためのものではなく、本発明の他の実施形態において、端子430の第3の方向D3での自由度を制限可能なものであれば、第4の尾錠部436は、凸型尾錠部であってもよく、第2の尾錠部446は、凹型尾錠部であってもよい。
第1の方向D1、第2の方向D2と第3の方向D3が互いに線形独立であるため、端子430が同時に第1の方向D1、第2の方向D2と第3の方向D3での自由度の何れも制限される場合、端子430の位置を確かに固定することができる。端子430は、接続端子438を含み、この接続端子438は、磁気素子410から伸びた接続線420と相互に接続して、磁気素子410を前記端子430に電気的に接続させる。接続端子438と接続線420との接続方式としては、リベット締め又は半田付けであってもよく、接続線420は、撚り線又は単線であってもよい。より具体的には、上記の接続線420は、コイルから伸びた巻線であってもよい。図24〜25に示すように、本実施形態において、合計で4つの端子430は、エンドキャップ440の本体442に係合される。
図24に示すように、第1の貫通孔641の位置は、端子430の本体432の第2の貫通孔431に対応する。第3の尾錠部434と第1の尾錠部444が相互に係合する同時に、第4の尾錠部436と第2の尾錠部446も相互に係合すると、図25に示すように、第2の固接部材502のねじ穴503と端子430の本体432の第2の貫通孔431が互いに連通するようになる。この場合、使用者は、第1の固接部材501を用いて第1の配線板610を端子430の本体432に固定することができる。使用者は、まず、第1の固接部材501に第1の配線板610上の第1の貫通孔641を通させ、その後、端子430の本体432の第2の貫通孔431を通させ、更に、第1の固接部材501と第2の固接部材502を相互に結合させるようにする。図25に示すように、凹溝448の形状が第2の固接部材502に合わせて、第2の固接部材502が凹溝448で回転しないように維持することを可能にするため、第1の固接部材501は、第2の固接部材502と相互に結合する場合、第2の固接部材502に対して回転可能であり、第1の固接部材501と第2の固接部材502の結合をスムーズに行うようにすることができる。凹溝448は、六角柱体、又は他の多角形柱体であってもよい。
第2の固接部材502が端子430により制限されて、凹溝448の中に制限されるため、第1の固接部材501と第2の固接部材502がスムーズに結合されると、第1の固接部材501は、第1の配線板610と共に端子430により制限される。しかしながら、端子430が同時に第1の方向D1、第2の方向D2と第3の方向D3での自由度の何れも制限され、エンドキャップ440に確かに固定されるためにも、本実施形態において、第1の配線板610も、エンドキャップ440に確かに固定される。
使用者により第3の尾錠部434と第1の尾錠部444を相互に係合させ又は取り外し、第4の尾錠部436と第2の尾錠部446を相互に係合させ又は取り外しやすくするために、本実施形態において、上記のエンドキャップ440の本体442は、使用者へ提供する活動空間とされる凹部447を有する。エンドキャップ440の本体442の第2の表面442Sは、凹部447の少なくとも1つの内表面である。
図26は、図24に示したエンドキャップ440の組立面442Aを示す分解図である。図25〜26に示すように、本実施形態において、エンドキャップ440の本体442は、磁気素子410に向かう組立面442Aを有する。第1の表面442Fは、組立面442Aに対向する。より具体的には、第1の表面442Fは、組立面442Aに対向する頂表面である。具体的には、エンドキャップ440と磁気素子410の組み合わせ方式としては、例えば、接着、尾錠又は他の好適な組み合わせ方式であってもよい。
図25において、第2の表面442Sは、凹部447の少なくとも1つの内表面を示すが、これは本発明を制限するものではない。図27は、本発明の別の実施形態によるエンドキャップ440及び端子430を示す分解図である。本発明の別の実施形態において、図27に示すように、端子430をエンドキャップ440に係合可能なものであれば、第2の表面442Sは、第1の表面442Fに隣接する側表面であってもよい。
一実施形態において、上記の固定部材は、少なくとも1つのコイル414が取り付けられるための巻取リール440であってもよい。図28は、本発明の別の実施形態による巻取リール440及び端子430を示す分解図である。図28に示すように、本実施形態において、巻取リール440は、本体442と、第1の尾錠部444と、第2の尾錠部446と、を含む。上述したように、巻取リール440の本体442は、隣接する第1の表面442Fと第2の表面442Sを有し、第1の表面442Fの法線方向と第2の表面442Sの法線方向が交差する。第1の尾錠部444は、第1の表面442Fに位置し、端子430の第3の尾錠部434と取り外し可能に相互に係合することに用いられ、これにより、端子430の第1の方向D1と第2の方向D2での自由度を制限する。第2の尾錠部446は、第2の表面442Sに位置し、端子430の第4の尾錠部436と取り外し可能に相互に係合することに用いられ、これにより、端子430の第3の方向D3での自由度を制限する。第1の方向D1、第2の方向D2と第3の方向D3が互いに線形独立である。端子430は、接続端子438を含む。この接続端子438は、コイル414から伸びた接続線420と相互に接続して、コイル414を前記端子430に電気的に接続させる。図28に示すように、本実施形態において、合計で2つの端子430は、巻取リール440の本体442に係合される。
より具体的には、本実施形態において、同様に、上記の巻取リール440の本体442は、凹溝448を有する。この凹溝448は、第2の固接部材502を収納することに用いられる。第2の固接部材502が凹溝448の中に収納され、第3の尾錠部434と第1の尾錠部444が相互に係合し、第4の尾錠部436と第2の尾錠部446が相互に係合する場合、第2の固接部材502のねじ穴503と端子430の本体432の第2の貫通孔431が連通するようになる。
図28では、第2の表面442Sを第1の表面442Fに隣接する所定の側表面として示すが、これは本発明を制限するものではない。図29〜30は、本発明の他の実施形態による巻取リール440及び端子430を示す分解図である。実際には、本発明の他の実施形態において、図29〜30に示すように、端子430を巻取リール440に係合可能なものであれば、第2の表面442Sは、第1の表面442Fに隣接する他の側表面であってもよい。
図10と図15に示すように、放熱素子710は、放熱ベース200に位置する。弾性クリップ720は、一部が放熱素子710に取り付けられる。複数のスイッチデバイス730のそれぞれは、発熱体731と、複数のピン732と、を包含する。スイッチデバイス730のピン732は、第1の配線板アセンブリー600に電気的に接続され、発熱体731は、放熱素子710と弾性クリップ720との間に挟まれる。
このように、上記構成において、弾性クリップ720によってスイッチデバイス730と放熱素子710を緊密に貼り合わせて、スイッチデバイス730がどのような方式で配列されるにもかかわらず、スイッチデバイス730が熱によって故障するリスクを少なくし、スイッチデバイス730の所望の寿命を向上させることができる。
図10と図11に示すように、立体構造230は、放熱ベース200に位置し、放熱素子710から離れて設けられてもよい。作業時、第1の電磁誘導モジュール400により相当の熱エネルギーを生じるため、立体構造230は、第1の電磁誘導モジュール400の生じた熱エネルギーを放熱ベース200に伝送する。この場合、放熱素子710と立体構造230が仕切られて設けられる場合、第1の電磁誘導モジュール400からの高熱が直接に放熱素子710に流れ戻らないようにして、放熱素子710によるスイッチデバイス730のための放熱効果に影響を与えないようにすることができる。
具体的には、第1の配線板アセンブリー600の第1の面691は、立体構造230に向かう。複数のスイッチデバイス730は、第1の配線板アセンブリー600の第1の面691に垂直に設けられる。このように、これらのスイッチデバイス730は、それぞれ第1の配線板アセンブリー600に垂直に設けられ、それぞれ放熱素子710と弾性クリップ720との間に密着されるため、第1の配線板アセンブリー600上の占有面積を削減し、更に電子装置の体積を小さくすることができるだけでなく、同時に放熱素子710が高熱伝導性を有することで、熱エネルギーを効果的に逃がす。
また、複数の発熱体731のそれぞれは、放熱素子710と弾性クリップ720との間に挟まれて貼り合わせられる。複数のピン732のそれぞれは、発熱体731と第1の配線板アセンブリー600との間に位置し、発熱体731と第1の配線板アセンブリー600に電気的に接続され、発熱体731と第1の配線板アセンブリー600との間で好適な距離Aを保ち、前記距離は、即ち、発熱体731と第1の配線板アセンブリー600との間の間隔である。
図31は、図10の局部Mを示す拡大図である。図31に示すように、この実施形態において、弾性クリップ720は、本体721と、ロック部722と、頂部支持部723と、を備える。ロック部722は、本体721の一部に位置し、ロック素子(例えば、ボルトT)によって放熱素子710に取り付けられる。頂部支持部723は、本体721の異なる別の一部に位置し、スイッチデバイス730を押圧して放熱素子710に接触させるようにする。例としては、本体721は、棒状となり、弾性クリップ720は、2つの頂部支持部723を備える。この2つの頂部支持部723は、本体721の2つの対向する端部に位置する。任意の頂部支持部723は、突起状となり、ロック部722は、この2つの頂部支持部723の間に位置し、ボルトTによって、任意の2つの隣接する発熱体731の間の隙間によって形成されたチャネルによって放熱素子710にロックされる。
このように、ロック部722は、ボルトTによって弾性クリップ720から放熱素子710の方向へ放熱素子710にロックされて、弾性クリップ720の本体721を強いて、この2つの頂部支持部723をそれぞれ放熱素子710の方向D4に当接させ、発熱体731の一面を放熱素子710の一面に平らに貼らせるように押圧して、本体721と放熱素子710との間の接触面で十分な接触圧力を生じ、同時に発熱体731と放熱素子710との間の隙間もなくなり、更に本体721と放熱素子710との間の界面熱抵抗を低下させる。
理解すべきなのは、本発明では、放熱素子と弾性クリップの材料を制限しないが、放熱素子と弾性クリップが導電性材料(例えば、金属)である場合、放熱素子と弾性クリップの表面には、スイッチデバイスと絶縁を保つために、何れも熱伝導絶縁層(不図示)が被覆されている。
図11に示すように、収納空間201は、上記放熱素子710、弾性クリップ720、立体構造230、第1の電磁誘導モジュール400、第1の配線板アセンブリー600及びスイッチデバイス730を収納する。立体構造230は、底面211に位置し、第1の配線板アセンブリー600と底面211との間に位置し、第1の配線板アセンブリー600は、例えばボルトによって第1の電磁誘導モジュール400にロックされる。放熱素子710と1つの側板291の内壁291Iが互いに向かう。この実施形態において、放熱素子710は、一体成形されて(即ち、集積的に)放熱ベース200の底面211に位置し、底面211に位置する1つの側板291の内壁291Iから十分に離れる。
しかしながら、本発明は、これに制限されなく、当業者であれば、実際の需要に応じて、放熱素子を放熱ベースの底面に取り外し可能に接続するように選択することもできる。
また、この実施形態において、放熱素子710の位置に比べて、弾性クリップ720は、放熱素子710の向かうこの側板291により近い。この側板291の外壁291Oは、即ち、電子装置100の外表面の一部である。この側板291の垂直高さH5、即ちこの側板291上の底面211から離れた頂面から底面211までの最小直線距離は、弾性クリップ720のロック部722から底面211までの高さH6、即ちロック部722から底面211までの最小直線距離より小さい。即ち、図10と図11に示すように、組立作業員が第1の配線板アセンブリー600を放熱ベース200に組み立てた後、放熱ベース200のこの側板291は、高すぎて弾性クリップ720のロック部722を遮蔽することがない。例としては、左側の別の側板291は、高い端から低い他端へ次第に逓減して、この側板291の高さH7を高さH8となるように逓減させて、弾性クリップ720のロック部722がこの側板291の低い隣の位置から露出することができるようにする。
従って、この実施形態において、弾性クリップ720は、放熱素子710よりもこの側板291の内壁291Iに近く、そのロック部722がこの側板291の低い端から露出するため、組立作業員は、この側板291の低い端から簡単に弾性クリップ720を放熱素子710にロックすることができ、第1の配線板アセンブリー600が覆われてから弾性クリップ720と放熱素子710のロック作業を行うこともできる。このように、プロセスの柔軟性を向上させ、プロセス時間を節約することができるだけでなく、他の特別なロック工具を追加して用いる必要もなく、時間とコストを削減する。
図32は、本発明の別の実施形態の弾性クリップ720'と放熱素子710'を示す組み合わせ図である。図に示すように、本実施形態の弾性クリップ720'と放熱素子710'は、前記実施形態の弾性クリップ720と放熱素子710とほぼ同じであり、ただ外観が異なっている。具体的には、放熱素子710'は、放熱ベース200に取り外し可能に設けられた独立物品である。放熱素子710'は、放熱ブロック711'と台座712'の2つの局部特徴を備える。放熱素子710'の局部特徴である放熱ブロック711'は、一部がスイッチデバイス730に接触する。放熱素子710'の局部特徴である台座712'は、放熱ベース200に接続される。例としては、放熱素子710'の局部特徴である台座712'は、片側が別の局部特徴である放熱ブロック711'に接続され、その2つの相対端がボルトTによって放熱ベース200(例えば、図11の底面211)にロックされる。図32において、配線板を有しないが、スイッチデバイス730がまだ配線板に取り付けられていないことを表すにすぎないが、スイッチデバイス730が配線板に取り付けられる必要がないことを表すものではない。理解すべきなのは、放熱素子710'は、スイッチデバイス730に接触する前に放熱ベース200に組み立てられてもよく、スイッチデバイス730に接触した後で放熱ベース200に組み立てられてもよい。
このように、放熱素子710'は、スイッチデバイス730の位置設計によって対応して調整設計されることができ、放熱ベース200にロックされることができれば、何れもスイッチデバイス730の位置に合わせて、スイッチデバイス730へ好適な放熱通路を提供することができる。
図32に示すように、放熱素子710'は、放熱ベース200に熱的に接触する底面714'を有する。また、放熱素子710'は、機械的固定面713'を更に有することができ、この機械的固定面713'によって放熱ベース200の第1の突起部221に取り付けられる(図5)。上記の機械的固定面713'は放熱素子710'の底面714'と面一ではないため、放熱素子710'の機械的固定面713'が放熱ベース200に直接に熱的に接触しない。しかし、これは本発明を制限するものではなく、本発明の他の実施形態において、図33に示すような放熱素子710''は、その機械的固定面713''と放熱素子710''の底面714''が面一であるため、放熱素子710''の機械的固定面713''は、放熱ベース200に直接に熱的に接触するようになる。
図32に示すような放熱素子710'は、「I」形となり、図33に示すような「L」形となる放熱素子710''に比べて、折り曲がった所による角度オフセットがなく、ロックする時にボルトTが位置合わせしにくい状況がないため、組み立てやすいメリットを有する。放熱素子710'に比べて、放熱素子710''の製造に必要な材料が少なく、コストを節約できる。このように、実際の状況に応じて、好適な放熱素子710'又は放熱素子710''を組み合わせて選用することができる。
放熱素子及び放熱ベースの取り付け方式については、図32又は図33に示す通りであってもよいが、これに制限されなく、当業者であれば、実際の需要に応じて、放熱素子を、図32又は図33に示すように、又は両方を結合する方式によって放熱ベースに取り付けることができる。しかし、これに制限されなく、当業者であれば、実際の需要に応じて、放熱素子を放熱ベースに取り付けることもできる。
また、図32に示すように、弾性クリップ720'は、本体721'と、ロック部722'と、頂部支持部723'と、を備える。例としては、本体721'は、棒状となり、3つのロック部722'は、本体721'に仕切られて配置され、それぞれボルトTによって放熱素子710'の局部特徴である台座712'にロックされて、弾性クリップ720'と放熱ブロック711'との間に、これらの発熱体731による挿入を可能にする挟み空間724が形成されるようにする。複数の頂部支持部723'は、何れも本体721'の同じ側から外へ伸びる。これらの頂部支持部723'は、数が発熱体731の数と同じであり、それぞれこれらの発熱体731に位置あわせする。複数の頂部支持部723'のそれぞれは、フック状となり、その末端が位置合わせた発熱体731に押して接触する。
このように、複数の頂部支持部723'のそれぞれが放熱素子710'の局部特徴である放熱ブロック711'の方向へ予め折り曲がる設計によって、複数の頂部支持部723'のそれぞれが放熱素子710'の方向へ発熱体731に当接させるように強いられて、発熱体731の一面を放熱素子710'の局部特徴である放熱ブロック711'の一面に平らに貼らせるように押圧して、発熱体731と放熱ブロック711'との間の接触面で十分な接触圧力を生じる同時に、発熱体731と放熱ブロック711'との間の隙間もなくなり、更に発熱体731と放熱ブロック711'との間の界面熱抵抗を低下させる。
理解すべきなのは、本発明では、放熱素子と弾性クリップの材料を制限しないが、放熱素子と弾性クリップが導電性材料(例えば、金属)である場合、放熱素子と弾性クリップの表面には、スイッチデバイスと絶縁を保つために、何れも熱伝導絶縁層(不図示)が被覆されている。
図7Bは、図7Aを示す断面図である。図7Aと図7Bに示すように、本実施形態における第2の配線板アセンブリー910は、放熱ベース200の底面211に位置し、第1の電磁誘導モジュール400に積み重ねられたものではなく、立体構造230に並ぶ。例えば、トランジスタ等のスイッチデバイス911は、それぞれ放熱素子710'''に横たわって配列される。もちろん、本発明は、これに制限されなく、他の実施形態において、これらのスイッチデバイス911は、それぞれ第2の配線板アセンブリー910に横たわって配列されることもできる。
また、複数のスイッチデバイス911のそれぞれは、発熱体912と、複数のピン913と、を包含する。複数のピン913のそれぞれは、一端が第2の配線板アセンブリー910に電気的に接続され、他端が折り曲がって発熱体912を支持する。図7Bに示すように、複数の発熱体912のそれぞれは、放熱素子710'''と弾性クリップ720との間に挟まれて貼り合わせられる。
理解すべきなのは、本発明では、放熱素子と弾性クリップの材料を制限しないが、放熱素子と弾性クリップが導電性材料(例えば、金属)である場合、放熱素子と弾性クリップの表面には、スイッチデバイス911と絶縁を保つために、何れも熱伝導絶縁層(不図示)が被覆されている。
また、図7Aと図7Bから、放熱素子710'''の隣接側面も放熱ベース200の1つの側板291に接続され、放熱素子710'''が一体成形されて底面211に位置することが分かった。弾性クリップ720は、ロックアセンブリー(例えば、ボルトT)によって放熱素子710'''に取り付けられる。このように、放熱素子710'''は、2つの経路によって熱エネルギーを放熱ベース200に伝導して、更に放熱素子710'''の放熱性能を向上させることができる。
しかしながら、本発明は、これに制限されなく、当業者であれば、実際の需要に応じて、放熱素子を放熱ベースに取り外し可能に組み立てるように選択することもできる。
図34は、本発明のさらに他の実施形態の放熱ベース200を示す上面図である。図に示すように、弾性クリップ720'の形式は、図7Aの弾性クリップ720と異なる。
図34に示すように、この実施形態における放熱素子710'''は、放熱ベース200の底面211と一体成形する放熱ブロックである。放熱素子710'''と放熱ベース200の底面211との接続関係を明らかに示すために、図34では、最も左の頂部支持部723'の対応する1つのスイッチデバイス911を省略するため、図34で表される3つの発熱体912は、発熱体912の確実な数を表すものではない。弾性クリップ720'は、本体721'と、2つのロック部722'と、複数の頂部支持部723'と、を備える。本体721'は、棒状となり、この2つのロック部722'は、本体721'に仕切られて配置され、それぞれボルトTによって放熱素子710'''にロックされる。これらの頂部支持部723'は、何れも本体721'の同じ側から外へ伸びる。これらの頂部支持部723'は、数が発熱体912の数と同じであり、それぞれこれらの発熱体912に位置あわせする。複数の頂部支持部723'のそれぞれは、フック状となり、その末端が位置合わせた発熱体912に押して接触する。
このように、複数の頂部支持部723'のそれぞれが放熱素子710'''の方向へ予め折り曲がる設計によって、複数の頂部支持部723'のそれぞれが放熱素子710'''の方向D2'へ発熱体912に当接させるように強いられて、発熱体912の一面を放熱素子710'''の一面に平らに貼るように接触させるように押圧して、発熱体912と放熱素子710'''との間の接触面積が大きくなり、同時に発熱体912と放熱素子710'''との間の隙間も小さくなる。もちろん、これらの発熱体912の最大面積の同じ側面は、互いに揃っているため、放熱素子710'''に接触しなければ、好ましい放熱性能を提供できない。
図35は、本発明の一実施形態の電子装置の組立方法を示すフロー図である。図11と図35に示すように、この実施形態において、電子装置100の組立方法は、スイッチデバイス730を放熱素子710に実体的に接触させる工程1201と、次に、弾性クリップ720を放熱素子710にロックして、スイッチデバイス730が弾性クリップ720と放熱素子710との間に挟まれるようにする工程1202と、を具備する。このように、スイッチデバイスが第1の配線板アセンブリーに半田付けされる前又はこれに半田付けされた後、弾性クリップと放熱素子をスイッチデバイスの2つの相対側にロックすることで、組立時間を節約することができるだけでなく、同時にスイッチデバイスの組立柔軟性を向上させることもできる。
この組立方法において、この放熱素子710は、一体成形されて(集積的に)放熱ベース200に位置するが、本発明は、これに制限されなく、他のオプションにおいて、図32のように、上記放熱素子710'が放熱ベース200に対して独立物品であれば、工程1201の前に、又は工程1202の後で、放熱素子710'を放熱ベース200に組み立てる工程を更に具備する。
図36は、本発明の一実施形態の電子装置の組立方法の順序を示すフロー図である。図37A〜図37Dは、図36を示す順序操作図である。図36と図37A〜図37Dに示すように、この実施形態のこのような順序は、図11の構成に応じて実施されたものであり、このような電子装置100の組立方法は、以下の工程を具備する。
工程1301において、上記放熱素子710と上記スイッチデバイス730を提供する。工程1302において、第1の配線板アセンブリー600で放熱素子710を覆って、スイッチデバイス730を放熱素子710に実体的に接触させる。工程1303において、弾性クリップ720を放熱素子710にロックして、スイッチデバイス730が弾性クリップ720と放熱素子710との間に挟まれて押圧されるようにする。
より具体的には、工程1301において、この放熱素子710は、一体成形されて(集積的に)放熱ベース200に位置し(図37A)、上記スイッチデバイス730は、既に第1の配線板アセンブリー600に半田付けされている(図37B)。本実施形態において、図37Bのスイッチデバイス730は、第1の配線板アセンブリー600に垂直に半田付けされる。しかしながら、上記横になっている方式を好適に用いてスイッチデバイスを配置することもできる。工程1302において、図37Cにおけるスイッチデバイス730が半田付けされた第1の配線板アセンブリー600で放熱素子710を覆い、ちょうど放熱素子710の一面がこれらのスイッチデバイス730の同じ方向の一面に実体的に貼るようにする。工程1303において、図37Dの弾性クリップ720をこれらのスイッチデバイス730の放熱素子710に対向する一面に実体的に貼り、これらのスイッチデバイス730に、放熱素子710の方向へ放熱素子710に差し迫ってロックする。
このように、放熱素子710とこれらのスイッチデバイス730が放熱ベース200の側板291に位置する(図11に示すように)と、第1の配線板アセンブリー600が既に放熱ベース200に組み立てられても、弾性クリップ720の放熱素子710にロックされた位置(即ち、ロック部)が依然として放熱ベース200の側板291(図10に示すように)により遮蔽されることがないため、組立作業員は、簡単に放熱ベース200の外から弾性クリップ720を放熱素子710にロックすることができる。このように、プロセス時間を節約することができるだけでなく、他の特別なロック工具を追加して用いる必要もなく、時間とコストを削減する。
この順序で、この放熱素子710は、一体成形されて(集積的に)放熱ベース200に位置するが、本発明は、これに制限されなく、他のオプションにおいて、図32のように、上記放熱素子710'が放熱ベース200に対して独立物品であれば、工程1302の前、又は工程1303の後で、放熱素子710'を放熱ベース200に組み立てる工程を更に具備する。
図38は、本発明の一実施形態の電子装置の組立方法の別の順序を示すフロー図である。図39A〜図39Dは、図38を示す順序操作図である。図38と図39A〜図39Dに示すように、このような順序は、図11の構成に応じて実施されたものであり、このような電子装置100の組立方法は、以下の工程を具備する。
工程1401において、上記放熱素子710と上記スイッチデバイス730を提供する。工程1402において、スイッチデバイス730を放熱素子710に実体的に接触させる。工程1403において、弾性クリップ720を放熱素子710にロックして、スイッチデバイス730が弾性クリップ720と放熱素子710との間に挟まれて押圧されるようにする。工程1404において、第1の配線板アセンブリー600をスイッチデバイス730を覆う。工程1405において、スイッチデバイス730を第1の配線板アセンブリー600に半田付けする。
具体的には、工程1401において、この放熱素子710は、一体成形されて(集積的に)放熱ベース200に位置し(図39Aに示すように)、上記スイッチデバイス730は、第1の配線板アセンブリー600に半田付けされていない(図39Bに示すように)。工程1402において、半田付けされていないスイッチデバイス730を図39Bの放熱素子710の一面に実体的に貼る。工程1403において、弾性クリップ720をこれらのスイッチデバイス730の放熱素子710に対向する一面に実体的に貼り(図39Cに示すように)、これらのスイッチデバイス730に、放熱素子710の方向へ放熱素子710に差し迫ってロックする。工程1404において、工程1405の時に半田付けプロセスに入りやすくするために、第1の配線板アセンブリー600をスイッチデバイス730を覆って(図39Dに示すように)、スイッチデバイス730のピン732を第1の配線板アセンブリー600に差し込ませる。
このように、スイッチデバイス730は、ピン732のみによって支持され、放熱素子710と弾性クリップ720がこれらのスイッチデバイス730に組み立てられてから、第1の配線板アセンブリー600に半田付けされるため、スイッチデバイス730全体の構造を強化し、あるスイッチデバイス730のピンが圧力不均一で変形する機会を少なくすることができる。
この順序で、この放熱素子710は、一体成形されて(集積的に)放熱ベース200に位置するが、本発明は、これに制限されなく、他のオプションにおいて、図32のように、上記放熱素子710'が放熱ベース200に対して独立物品であれば、工程1402の前、又は工程1403の後で、放熱素子710'を放熱ベース200に組み立てる工程を更に具備する。
図40は、本発明の別の実施形態の電子装置の組立方法を示すフロー図である。図41A〜図41Cは、図40を示す順序操作図である。図40と図41A〜図41Cに示すように、この実施形態は、図32又は図33の構成に応じて実施されたものであり、ここで、図32を説明例にして、このような電子装置100の組立方法は、以下の工程を具備する。
工程1501において、弾性クリップ720'を放熱素子710'に組み合わせて、弾性クリップ720'と放熱素子710'との間に挟み空間724(図41A)を形成する。次に、工程1502において、スイッチデバイス730を挟み空間724に差し込んで、スイッチデバイス730が弾性クリップ720'と放熱素子710'との間に挟まれるようにする(図41B)。次に、工程1503において、放熱素子710'を放熱ベース200に組み立てる(図41C)。このように、スイッチデバイスが第1の配線板アセンブリーに半田付けされる前又はこれに半田付けされた後、スイッチデバイスを弾性クリップと放熱素子との間に差し込むことで、組立時間を節約することができるだけでなく、同時にスイッチデバイスの組立柔軟性を向上させることもできる。
具体的には、工程1501と工程1502において、図41Aの弾性クリップ720'と放熱素子710'は、スイッチデバイス730へ移動して、スイッチデバイス730は、挟み空間724内に差し込まれ、更に弾性クリップ720'と放熱素子710'との間に挟まれて押圧されるようにする。工程1503において、図41Cの放熱素子710'が放熱ベース200に組み立てられる工程は、弾性クリップ240が放熱素子710'に組み合わせられた後で行われたものである。
この実施形態によるオプションにおいて、図41Aのように、工程1502の前に、このような組立方法は、スイッチデバイス730を第1の配線板アセンブリー600に半田付けする工程を更に具備する。しかしながら、この実施形態は、これに制限されなく、スイッチデバイス730を第1の配線板アセンブリー600に半田付けする工程は、工程1502の後で行われてもよい。
この実施形態によるオプションにおいて、工程1502の後で、このような組立方法は、放熱素子710'を放熱ベース200に組み立てる工程を更に具備する。しかしながら、この実施形態は、これに制限されなく、放熱素子を放熱ベースに組み立てる工程は、工程1501の前に行われてもよい。
しかしながら、この実施形態は、これに制限されなく、他のオプションにおいて、工程1503に記載の放熱素子710'を放熱ベース200に組み立てる工程は、工程1501の前に行われてもよい。
この組立方法において、この放熱素子710'は、放熱ベース200に取り外し可能に組み立てられるが、本発明は、これに制限されなく、他のオプションにおいて、図11のように、上記放熱素子710は、一体成形されて放熱ベース200に位置する場合、本組立方法では、工程1503のように放熱素子を放熱ベースに組み立てる工程を行う必要がない。
放熱ベースは、広い面積の導体ブロックを備えるため、アース効果を有し、接地部材と見なされてもよい。導体材料の放熱素子は、放熱ベースと接続して、放熱素子と放熱ベースに同じ電位を有し、共に接地部材としての機能を有するようになる。実際の適用時、第1の配線板アセンブリーは、放熱ベース又は放熱素子に固定される必要があり、高圧デバイスが存在するため、同時に接地部材と絶縁する必要がある。本発明は、第1の配線板アセンブリーと接地部材を固定する装置を提出し、即ち、絶縁ピラー又はロック部材によって第1の配線板アセンブリーと接地部材(例えば、放熱ベース、放熱素子等)との間の固定を完成させ、絶縁ピラー又はロック部材と絶縁ピラー(スナップ)等との組み合わせによって、電気的に引き離す効果を達成する。
本発明の別の実施形態の電子装置100で用いられる絶縁ピラー800を示す斜視図である図42A、及び本発明の別の実施形態の電子装置100で用いられる絶縁ピラー800を示す断面図である図42Bを参照する。絶縁ピラー800は、第1の接続部810と、第2の接続部820と、第1の接続部810及び第2の接続部820を部分的に被覆するプラスチック部830と、を備える。第1の接続部810は、第1の配線板アセンブリー600と接続することに用いられることができ、第2の接続部820は、放熱ベース200と接続することに用いられることができ、このように、第1の配線板アセンブリー600と放熱ベース200との間を絶縁ピラー800によって固定することができる。
より具体的には、第1の接続部810は、ナットであってもよく、第2の接続部820は、スタッドであってもよい。第2の接続部820は、、放熱ベース200にロックされ、第1の配線板アセンブリー600は、更にねじによって第1の接続部810にロックされる。第1の接続部810は、止まり穴式ナットであってもよく、ナットの本体は、ほぼプラスチック部830の中に埋め込まれるが、ナットの上面のみがプラスチック部830から露出して、ナットにおけるボルト穴812を露出させる。第2の接続部820は、スタッドであり、スタッドの頭部822は、プラスチック部830の中に埋め込まれ、スタッドのねじ山部824は、プラスチック部830から露出し、放熱ベース200上の対応するねじ穴とロックすることに用いられる。
第1の配線板アセンブリー600と放熱ベース200を効果的に電気的に引き離すために、第1の接続部810と第2の接続部820との間をプラスチック部830によって引き離す。即ち、第1の接続部810と第2の接続部820は、何れも金属材料であるが、両方の間を絶縁材料となるプラスチック部830によって引き離して、第1の接続部810は、第2の接続部820に直接に接触せず、十分な安全距離を保つようになる。
本発明の電源変換装置は、図42Aと図42Bで述べるような絶縁ピラー800を適用すれば、第1の配線板アセンブリー600を放熱ベース200に固定することができるだけでなく、第1の配線板アセンブリー600と放熱ベース200の電気的接続によるショートを効果的に避けることもできる。詳細について、以下の実施例の説明を参照されたい。
本発明の一実施形態の電子装置100を示す分解図である図43を参照する。第1の配線板アセンブリー600と放熱ベース200との間を絶縁ピラー800によって固定する。放熱ベース200は、放熱力の好ましい金属材料である場合が多いため、電子装置100のアース部として用いることもできる。本実施例において、放熱ベース200は、水冷式の放熱ユニットであってもよい。
図42Bを共に合わせて、放熱ベース200は、複数の位置決めねじ穴242を有し、第1の配線板610に、絶縁ピラー800に対応する複数の貫通孔611がある。絶縁ピラー800の第2の接続部820は、プラスチック部830から露出したねじ山部824を有し、ねじ山部824は、位置決めねじ穴242にロックされて、絶縁ピラー800を固定する。
絶縁ピラー800の第1の接続部810は、プラスチック部830から露出したボルト穴812を有する。ボルトTは、第1の配線板610上の貫通孔611を通して、絶縁ピラー800上のボルト穴812にロックされることに用いられる。このように、第1の配線板アセンブリー600を放熱ベース200に固定することができる。
絶縁ピラー800は、第1の配線板アセンブリー600及び放熱ベース200の固定に用いる以外に、第1の配線板610及び放熱ベース200との間の間隔を維持することに用いられることもできる。絶縁ピラー800では、第1の接続部810と第2の接続部820との間では、プラスチック部830によって電気的に引き離されて実体的に接触しないため、第1の配線板アセンブリー600の電子部品(例えば、図3の第1の電子素子620)は、第1の接続部810の接続したボルトTと電気的に接続しても、更に接地部材とする放熱ベース200と電気的に接続することがなく、ショートしてしまう。
本発明の別の実施形態の電子装置100の分解図である図44を参照する。電子装置100は、同様に放熱ベース200'と、第1の配線板アセンブリー600と、両方を固定し電気的に引き離すための絶縁ピラー800と、を具備する。放熱ベース200'は、同様にアース部として用いられる。本実施例は、放熱ベース200'が空冷式の放熱ベースであり、位置決めねじ穴242と、外部空気との熱交換に用いる放熱フィン252と、を備えることで、前の実施例と異なっている。電子部品の生じた熱は、放熱ベース200'に伝送されると、更に放熱フィン252によって散逸する。電子装置100は、更に放熱ファンを選択的に具備することで、放熱ファンによって動かす気流が放熱フィン252を通して、放熱フィン252に伝送された熱エネルギーを散逸させる。
同様に、図42Bに合わせて、絶縁ピラー800の第2の接続部820は、放熱ベース200'上の位置決めねじ穴242にロックされると、ボルトTは、更に第1の配線板610上の貫通孔611を通して第1の接続部810とロックして、第1の配線板アセンブリー600及び放熱ベース200'を固定し電気的に引き離すとともに、両方の間の間隔を維持する。
図33に示すように、絶縁ピラー800は、第1の配線板アセンブリー600を放熱ベース200に固定できる以外に、第1の配線板アセンブリー600を放熱素子710''に固定することもできる。
具体的には、図33、及び絶縁ピラー800を組み立てる時の図33の断面模式図である図45を同時に参照されたい。放熱素子710''に絶縁ピラーロック部725''を有し、絶縁ピラー800の第2の接続部820は、放熱素子710''の絶縁ピラーロック部725''にロックされると、ボルトTは、更に第1の配線板610上の貫通孔611を通して、絶縁ピラー800の第1の接続部810にロックされる。
前記実施例における絶縁ピラー800では、第1の接続部810をナットとし、第2の接続部820をスタッドとして説明するが、当業者であれば、実際の需要に応じて、例えば、第1の接続部810をスタッドに変え、第2の接続部820をナットに変え、又は第1の接続部810と第2の接続部820を共にスタッド又はナットに変える等のように、第1の接続部810及び第2の接続部820のタイプを変更することができる。第1の接続部810及び第2の接続部820は、埋め込み射出成形によってプラスチック部830と結合することができる。プラスチック部830は、射出成形に用いることのできる任意の絶縁高分子材料であってもよい。
本発明の一実施形態の第1の配線板アセンブリーのさらに他の実施形態を示す斜視図である図46と、本発明の一実施形態の第1の配線板アセンブリーのさらに他の実施形態を示す分解図である図47を参照する。第1の配線板アセンブリー600は、第1の電子素子620を固定するためのロック部材650を更に備える。第1の配線板アセンブリー600は、車両用電源変換装置に適用されることができ、常に大きい外部からの衝撃又はショックを受けて、第1の電子素子620のピンが過大応力で切断しやすくなるため、ロック部材650によって第1の電子素子620と第1の配線板610との間の連結強度を強化する必要がある。
例としては、第1の電子素子620は、少なくとも1つのコンデンサーを含むことができ、4つでセットになってロック部材650の中に固定される。ロック部材650には、板体652と、板体652に設けられた開口654と、を含む。開口654の形状は、固定された第1の電子素子620の外形に対応し、例えば、本実施例において第1の電子素子620は、4つでセットになって、対応する開口654の形状は、花弁形状に近似してもよい。第1の電子素子620は、開口654の中に配置され、板体652との接触を保持することができる。
ロック部材650は、板体652に直立し、開口654の外縁に設けられた複数の係止シート656を更に含むことができる。係止シート656は、板体652と一体成形して作製されることができ、例えば、ロック部材650の材料は、金属であってもよく、金属板材をプレスすることで、板体652に開口654と係止シート656を有するロック部材650が得られる。又は、ロック部材650の材料は、プラスチックであってもよく、射出成形によって板体652に開口654と係止シート656を有するロック部材650を得ることができる。
係止シート656は、対になって開口654の縁に対向して設けられ、即ち、対になっている2つの係止シート656の間の夾角が180度であるが、これに制限されなく、第1の電子素子620を対になっている係止シート656の間に固定する。係止シートは、180度で据えられ、対応するコンデンサーの応力が均一であるため、第1の電子素子620の各コンデンサーが集中的に込み合って、ピンが破損しないようにする。また、係止シート656は、板体652に隣接する一端から板体652から離れた一端へ開口654の中心に向かって傾んで、底部に大きい開口端を形成し、頂部に狭い開口端を形成するようになる。第1の電子素子620を組み立てる場合、まず、第1の電子素子620を第1の配線板610に半田付けし、その後、ロック部材650の開口654を第1の電子素子620のの上から入れ、この場合、係止シート656は、広い開口端から入り狭い開口端に至り、このように、第1の電子素子620により広げられて変形し、弾力を提供して第1の電子素子620を挟む。係止シートの数及び配置方式は、これに制限されなく、当業者であれば、実際の需要に応じて弾性的に選択することができる。
ロック部材650は、第1の電子素子620をセットにして固定し、外力が直接に第1の電子素子620にぶつからないようにすることができ、外力を分散することで、第1の電子素子620を保護することができる。また、ロック部材650に係止シート656を有し、係止シート656は、第1の電子素子620の固定に用いることができる以外に、第1の電子素子620が外力を受ける時により多くの支持力を提供して、第1の電子素子620の曲げ断面係数を向上させ、そのピンが過大応力で切断しないようにすることもできる。
放熱素子710''は、材質が金属であり、前記のアース部とする放熱ベースと接触でき、即ち、放熱素子も接地部材である。同様に、第1の電子素子620及び放熱素子710''を確実に電気的に引き離すために、特にロック部材650が金属材料を採用する場合、ロック部材650と放熱素子710''との間を好ましく電気的に引き離す。
本実施例において、ロック部材650は、絶縁ピラー800によって放熱素子710''に固定される。絶縁ピラー800は、ロック部材650と放熱素子710''に実体的に接続され、これを電気的に絶縁させることに用いられる。
絶縁ピラー800の第1の接続部810は、放熱素子710''の絶縁ピラーロック部725''にロックされると、ボルトTによってロック部材650を通して絶縁ピラー800にロックされて、ロック部材650を絶縁ピラー800に固定する。本実施例において、絶縁ピラー800でロック部材650と放熱素子710''に接続され、これを電気的に引き離すが、他の実施例において、例えば、プラスチックボルトによってロックし、又はフォームテープ等の方式によって両方を固定し電気的に引き離す効果を達成することができる。
放熱素子710''は、同様にして絶縁ピラー800によって第1の配線板610に固定されることができる。絶縁ピラー800の第2の接続部820は、放熱素子710''にロックされ、ボルトTは、更に第1の配線板610上の貫通孔611を通して絶縁ピラー800の第1の接続部810にロックされ、このように、放熱素子710''を第1の配線板610に固定することができる。
本発明の電源変換基板アセンブリーのさらに他の実施例の分解図である図48を参照する。本実施例は、前記実施例とほぼ同じであり、主に、ロック部材650の材料がプラスチックであってもよく、ロック部材650と放熱素子710''との間を任意の方式によって固定可能であり、例えば、ロック部材650にスナップ658を有し、放熱素子710''に係合穴716''を有し、ロック部材650と放熱素子710''との間を、スナップ658を係合穴716''に係合することで固定することができることで異なっている。
実施形態には本発明を前述の通り開示したが、本発明を限定するためのものではなく、当業者であれば、本発明の精神と範囲から逸脱しない限り、多様の変更や修正を加えることができる。従って、本発明の保護範囲は、添付の特許請求の範囲で指定した内容を基準とする