JP2000164779A - 半導体素子の水冷冷却フィン - Google Patents
半導体素子の水冷冷却フィンInfo
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- JP2000164779A JP2000164779A JP10339155A JP33915598A JP2000164779A JP 2000164779 A JP2000164779 A JP 2000164779A JP 10339155 A JP10339155 A JP 10339155A JP 33915598 A JP33915598 A JP 33915598A JP 2000164779 A JP2000164779 A JP 2000164779A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 水冷冷却フィンの製造工程において、炉中ロ
ー付け工程を廃し、簡単かつ短時間で組立てができ、ロ
ーコストの冷却フィンを得る。 【解決手段】 丸型蓋ブロック11と丸型溝ブロック1
2とをネジ嵌合により結合するとともに、丸型溝ブロッ
ク12とニップル13とをネジ嵌合して結合するもので
ある。
ー付け工程を廃し、簡単かつ短時間で組立てができ、ロ
ーコストの冷却フィンを得る。 【解決手段】 丸型蓋ブロック11と丸型溝ブロック1
2とをネジ嵌合により結合するとともに、丸型溝ブロッ
ク12とニップル13とをネジ嵌合して結合するもので
ある。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、直流送
電あるいは周波数変換等に用いられる空気絶縁水冷式半
導体電力変換装置において、サイリスタ素子等の半導体
素子を冷却するのに使用される水冷冷却フィンの構造に
関するものである。
電あるいは周波数変換等に用いられる空気絶縁水冷式半
導体電力変換装置において、サイリスタ素子等の半導体
素子を冷却するのに使用される水冷冷却フィンの構造に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体電力変換装置、例えば、サイリス
タ装置は、サイリスタモジュールと呼ばれるユニットを
複数台搭載することにより構成されている。図12は、
その代表的な水冷式サイリスタモジュールの概略構成を
示す図であり、図13は、図12中に示す水冷式サイリ
スタスタック部分の構成を示す拡大図、図14は、図1
3中に示す水冷冷却フィン部分を示す斜視図、図15
は、図14の水冷冷却フィンの分解斜視図である。
タ装置は、サイリスタモジュールと呼ばれるユニットを
複数台搭載することにより構成されている。図12は、
その代表的な水冷式サイリスタモジュールの概略構成を
示す図であり、図13は、図12中に示す水冷式サイリ
スタスタック部分の構成を示す拡大図、図14は、図1
3中に示す水冷冷却フィン部分を示す斜視図、図15
は、図14の水冷冷却フィンの分解斜視図である。
【0003】これらの図において、1はアノードリアク
トル、2は複数のスナバコンデンサ2aで構成されるス
ナバコンデンサユニット、3は複数のスナバ抵抗と分圧
抵抗を一体化した抵抗3aで構成される抵抗ユニット、
4はサイリスタ素子5および水冷冷却フィン6を複数個
積層したサイリスタスタック、7はこのサイリスタスタ
ック4に冷却水を供給する冷却配管、8は主回路導体で
あり、これら1ないし8は、モジュールフレーム9上に
搭載されてサイリスタモジュール10を構成する。ま
た、図14,図15において、6a、6b、6cは、そ
れぞれ上記水冷冷却フィン6を構成する蓋ブロック、溝
ブロックおよびニップルである。なお、6dは通水溝で
ある。
トル、2は複数のスナバコンデンサ2aで構成されるス
ナバコンデンサユニット、3は複数のスナバ抵抗と分圧
抵抗を一体化した抵抗3aで構成される抵抗ユニット、
4はサイリスタ素子5および水冷冷却フィン6を複数個
積層したサイリスタスタック、7はこのサイリスタスタ
ック4に冷却水を供給する冷却配管、8は主回路導体で
あり、これら1ないし8は、モジュールフレーム9上に
搭載されてサイリスタモジュール10を構成する。ま
た、図14,図15において、6a、6b、6cは、そ
れぞれ上記水冷冷却フィン6を構成する蓋ブロック、溝
ブロックおよびニップルである。なお、6dは通水溝で
ある。
【0004】そして、上記蓋ブロック6a、溝ブロック
6bおよびニップル6cで構成される水冷冷却フィン6
の製造において、これら6a、6b、6cは、ローを媒
体として、高温での炉中ロー付けにより接続され、水冷
冷却フィン6を構成している。
6bおよびニップル6cで構成される水冷冷却フィン6
の製造において、これら6a、6b、6cは、ローを媒
体として、高温での炉中ロー付けにより接続され、水冷
冷却フィン6を構成している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来は以上のようにし
て水冷冷却フィンを組立て構成しているため、水冷冷却
フィン6の製造においては、製造工程に炉中ロー付け工
程を要し、そのため製作に時間がかかり、製作費が高価
になるという問題点があった。
て水冷冷却フィンを組立て構成しているため、水冷冷却
フィン6の製造においては、製造工程に炉中ロー付け工
程を要し、そのため製作に時間がかかり、製作費が高価
になるという問題点があった。
【0006】また、高温で炉中ロー付けを実施するた
め、安価なタフピッチ銅を用いると、銅から酸素が発生
し、ロー付けの接続部分のロー付け性を損なうという問
題があるので、酸素の発生を防止するため、高価な無酸
素銅を用いなければならず、水冷冷却フィン6がコスト
高になった。
め、安価なタフピッチ銅を用いると、銅から酸素が発生
し、ロー付けの接続部分のロー付け性を損なうという問
題があるので、酸素の発生を防止するため、高価な無酸
素銅を用いなければならず、水冷冷却フィン6がコスト
高になった。
【0007】また、高温で炉中ロー付けを実施するた
め、銅材においては、焼きなまし状態となり、炉中ロー
付けの前と比較すると、強度が従来の1/2から1/3
程度にまで低下してしまうので、必要な強度を確保する
ためには、銅材の厚さを大きくする必要があり、材料費
が高価になるという問題点があった。
め、銅材においては、焼きなまし状態となり、炉中ロー
付けの前と比較すると、強度が従来の1/2から1/3
程度にまで低下してしまうので、必要な強度を確保する
ためには、銅材の厚さを大きくする必要があり、材料費
が高価になるという問題点があった。
【0008】また、高温で炉中ロー付けを実施するの
で、銅材へのメッキ処理はロー付け作業後になり、水冷
冷却フィン6内部の通水経路にはメッキ処理が不可能で
あるために、通水使用において通水経路内の銅材が冷却
水により腐食するという問題があった。
で、銅材へのメッキ処理はロー付け作業後になり、水冷
冷却フィン6内部の通水経路にはメッキ処理が不可能で
あるために、通水使用において通水経路内の銅材が冷却
水により腐食するという問題があった。
【0009】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたものであり、水冷冷却フィンを炉中ロー付
けをすることなく、安価に得ることを目的とする。
めになされたものであり、水冷冷却フィンを炉中ロー付
けをすることなく、安価に得ることを目的とする。
【0010】この発明の請求項1に係る水冷冷却フィン
は、丸型蓋ブロックと丸型溝ブロックをネジにて接続
し、また丸型溝ブロックとニップルについても同様に、
ネジにて接続したものである。
は、丸型蓋ブロックと丸型溝ブロックをネジにて接続
し、また丸型溝ブロックとニップルについても同様に、
ネジにて接続したものである。
【0011】この発明の請求項2に係る水冷冷却フィン
は、蓋ブロックと溝ブロックをネジにて接続する代わり
に、蓋ブロックと溝ブロックを複数個のボルトの締付力
で圧接するようにしたものである。
は、蓋ブロックと溝ブロックをネジにて接続する代わり
に、蓋ブロックと溝ブロックを複数個のボルトの締付力
で圧接するようにしたものである。
【0012】この発明の請求項3に係る水冷冷却フィン
は、丸型溝ブロックに、線状の溝加工を施す代わりに、
四角形の凹型溝に形成し、この凹型溝内に、複数枚から
なる仕切り板で構成した通水経路セルを挿入したもので
ある。
は、丸型溝ブロックに、線状の溝加工を施す代わりに、
四角形の凹型溝に形成し、この凹型溝内に、複数枚から
なる仕切り板で構成した通水経路セルを挿入したもので
ある。
【0013】この発明の請求項4に係る水冷冷却フィン
は、丸型溝ブロックに、線状の溝加工を施す代わりに、
五角形以上の多角形の凹型溝を形成し、この凹型溝内
に、複数枚からなる仕切り板で構成した通水経路セルを
挿入したものである。
は、丸型溝ブロックに、線状の溝加工を施す代わりに、
五角形以上の多角形の凹型溝を形成し、この凹型溝内
に、複数枚からなる仕切り板で構成した通水経路セルを
挿入したものである。
【0014】この発明の請求項5に係る水冷冷却フィン
は、丸型蓋ブロックと丸型溝ブロックの間に、絶縁物ま
たは金属からなるOリングを挿入したものである。
は、丸型蓋ブロックと丸型溝ブロックの間に、絶縁物ま
たは金属からなるOリングを挿入したものである。
【0015】この発明の請求項6に係る水冷冷却フィン
は、通水経路内部にメッキ処理を施したものである。
は、通水経路内部にメッキ処理を施したものである。
【0016】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、この発明の
実施の形態1を図に基づいて説明する。図1、図2及び
図3において、11は丸型蓋ブロックであり、11aは
この丸型蓋ブロック11の周囲のつば11bの内周に設
けた雌ネジである。12は丸型溝ブロックであり、12
aはこの丸型溝ブロック12の段部外周に設けた雄ネ
ジ、12bはこの丸型溝ブロック12に、例えば、NC
マシーンのような切削加工機を用いて設けた線状の通水
溝、12cはこの丸型溝ブロック12の側周に設けたニ
ップル取付用雌ネジ穴である。また、13は、例えばホ
ースを用いて外部からの冷却水を水冷冷却フィン内に通
水するためのネジ付きニップルであり、13aはこのネ
ジ付きニップル13の先端に設けた雄ネジである。しか
して、上記丸型溝ブロック12上に丸型蓋ブロック11
を被せてネジ嵌合するとともに、ネジ付ニップル13を
丸型溝ブロック12の側壁にネジ込んで、これら11,
12,13を組合せ結合することで、丸型水冷冷却フィ
ン14を構成したものである。
実施の形態1を図に基づいて説明する。図1、図2及び
図3において、11は丸型蓋ブロックであり、11aは
この丸型蓋ブロック11の周囲のつば11bの内周に設
けた雌ネジである。12は丸型溝ブロックであり、12
aはこの丸型溝ブロック12の段部外周に設けた雄ネ
ジ、12bはこの丸型溝ブロック12に、例えば、NC
マシーンのような切削加工機を用いて設けた線状の通水
溝、12cはこの丸型溝ブロック12の側周に設けたニ
ップル取付用雌ネジ穴である。また、13は、例えばホ
ースを用いて外部からの冷却水を水冷冷却フィン内に通
水するためのネジ付きニップルであり、13aはこのネ
ジ付きニップル13の先端に設けた雄ネジである。しか
して、上記丸型溝ブロック12上に丸型蓋ブロック11
を被せてネジ嵌合するとともに、ネジ付ニップル13を
丸型溝ブロック12の側壁にネジ込んで、これら11,
12,13を組合せ結合することで、丸型水冷冷却フィ
ン14を構成したものである。
【0017】次に動作について説明する。水冷冷却フィ
ン14は、上述のように、丸型蓋ブロック11と丸型溝
ブロック12およびネジ付きニップル13で構成される
が、これらはすべてネジにて接続されるため、ロー付け
を実施することなく、水冷冷却フィンを得ることができ
る。なお、水冷冷却フィン14の冷却水のシール性能に
ついては、丸型蓋ブロック11に設けた雌ネジ11a
と、丸型溝ブロック12に設けた雄ネジ12aとのネジ
接触部、および、丸型溝ブロック12に設けたニップル
取付用雌ネジ穴12cと、ネジ付きニップル13に設け
た雄ネジ13aのネジ接触部にて確保される。
ン14は、上述のように、丸型蓋ブロック11と丸型溝
ブロック12およびネジ付きニップル13で構成される
が、これらはすべてネジにて接続されるため、ロー付け
を実施することなく、水冷冷却フィンを得ることができ
る。なお、水冷冷却フィン14の冷却水のシール性能に
ついては、丸型蓋ブロック11に設けた雌ネジ11a
と、丸型溝ブロック12に設けた雄ネジ12aとのネジ
接触部、および、丸型溝ブロック12に設けたニップル
取付用雌ネジ穴12cと、ネジ付きニップル13に設け
た雄ネジ13aのネジ接触部にて確保される。
【0018】実施の形態2.上記実施の形態1では、丸
型溝ブロック12には、NCマシーンのような切削加工
機を用いて線状の通水溝12bを形成する場合について
述べたが、図4に示すように、上記線状の通水溝12b
の代わりに、四角形の凹型溝12dを設けるとともに、
この四角形の凹型溝12dの内部に、例えば、図5およ
び図6に示すように、プレス加工にて得た複数枚からな
る仕切り板15および16を組合わせて構成した通水経
路セル17を挿入するようにすると、上記実施の形態1
で示した、線状の通水溝12bを設けた水冷冷却フィン
と比較して、冷却水が銅材に接水する面積が大きくなる
ために、冷却性能を向上させた水冷冷却フィンを得るこ
とができる。また、このように構成することで、丸型蓋
ブロック11および丸型溝ブロック12は、作り置きが
可能となり、水冷冷却フィンが必要とする冷却特性に合
せて、通水経路セルの組み合わせ、および、形状を変え
ることにより、目的に応じた水冷冷却フィンを容易に得
ることができる。
型溝ブロック12には、NCマシーンのような切削加工
機を用いて線状の通水溝12bを形成する場合について
述べたが、図4に示すように、上記線状の通水溝12b
の代わりに、四角形の凹型溝12dを設けるとともに、
この四角形の凹型溝12dの内部に、例えば、図5およ
び図6に示すように、プレス加工にて得た複数枚からな
る仕切り板15および16を組合わせて構成した通水経
路セル17を挿入するようにすると、上記実施の形態1
で示した、線状の通水溝12bを設けた水冷冷却フィン
と比較して、冷却水が銅材に接水する面積が大きくなる
ために、冷却性能を向上させた水冷冷却フィンを得るこ
とができる。また、このように構成することで、丸型蓋
ブロック11および丸型溝ブロック12は、作り置きが
可能となり、水冷冷却フィンが必要とする冷却特性に合
せて、通水経路セルの組み合わせ、および、形状を変え
ることにより、目的に応じた水冷冷却フィンを容易に得
ることができる。
【0019】実施の形態3.上記実施の形態2では、四
角形の凹型溝12dを設けて、この凹型溝12d内に、
多数枚からなる仕切り板15および16で構成した通水
経路セル17を挿入したものを示したが、上記四角形の
凹型溝12dの代わりに、図7に示すように、五角形以
上の多角形の凹型溝12eを設けることで、上記四角形
の凹型溝12dの場合と比較して、冷却水が銅材に接水
する面積が大きくなり、このために、さらに冷却性能を
向上させた水冷冷却フィンを得ることができる。
角形の凹型溝12dを設けて、この凹型溝12d内に、
多数枚からなる仕切り板15および16で構成した通水
経路セル17を挿入したものを示したが、上記四角形の
凹型溝12dの代わりに、図7に示すように、五角形以
上の多角形の凹型溝12eを設けることで、上記四角形
の凹型溝12dの場合と比較して、冷却水が銅材に接水
する面積が大きくなり、このために、さらに冷却性能を
向上させた水冷冷却フィンを得ることができる。
【0020】実施の形態4.上記実施の形態1,2およ
び3では、通水中の水冷冷却フィンのシール性能につい
ては、丸型蓋ブロック11に設けた雌ネジ11aと、丸
型溝ブロック12に設けた雄ネジ12aとのネジ締付部
において確保していたが、図8に示すように、丸型蓋ブ
ロック11と丸型溝ブロック12の外周部対向面間に、
例えば、絶縁物または金属からなるOリング18を挿入
することで、高水圧下使用においても、水冷冷却フィン
のシール性能を維持することができる。なお、このシー
ル材は複数個挿入してもよい。
び3では、通水中の水冷冷却フィンのシール性能につい
ては、丸型蓋ブロック11に設けた雌ネジ11aと、丸
型溝ブロック12に設けた雄ネジ12aとのネジ締付部
において確保していたが、図8に示すように、丸型蓋ブ
ロック11と丸型溝ブロック12の外周部対向面間に、
例えば、絶縁物または金属からなるOリング18を挿入
することで、高水圧下使用においても、水冷冷却フィン
のシール性能を維持することができる。なお、このシー
ル材は複数個挿入してもよい。
【0021】実施の形態5.上記実施の形態1ないし4
では、丸型蓋ブロック11と丸型溝ブロック12は、各
々に設けた雄ネジ11aと雌ネジ12aの締付けにより
接続されていたが、本実施形態では、図9および図10
に示すように、丸型蓋ブロック11の周縁部に段部11
cを設けるとともに、これに貫通穴11dを設け、この
丸型蓋ブロック11と、ネジ穴12fを設けた丸型溝ブ
ロック12を複数個のボルト19を用いて接続するよう
にしたものであり、上記実施の形態に示す如き、ネジ1
1a,12bによる結合をなくしたものである。そこ
で、本実施形態と実施の形態1ないし4で示す水冷冷却
フィンとを比較すると、丸型蓋ブロック11と丸型溝ブ
ロック12に、大径で、しかも精度を必要とするネジ1
1aおよび12aの加工を行う必要がなくなるために、
水冷冷却フィンの製造が容易にできるようになり、製造
にかかる時間とコストの低減が図れるメリットがある。
なお、この実施の形態5における水冷冷却フィンのシー
ル性能については、丸型蓋ブロック11と丸型溝ブロッ
ク12とがネジにて接続されていないために、例えば、
絶縁物または、金属からなるOリング18を挿入してシ
ール性能を確保する。
では、丸型蓋ブロック11と丸型溝ブロック12は、各
々に設けた雄ネジ11aと雌ネジ12aの締付けにより
接続されていたが、本実施形態では、図9および図10
に示すように、丸型蓋ブロック11の周縁部に段部11
cを設けるとともに、これに貫通穴11dを設け、この
丸型蓋ブロック11と、ネジ穴12fを設けた丸型溝ブ
ロック12を複数個のボルト19を用いて接続するよう
にしたものであり、上記実施の形態に示す如き、ネジ1
1a,12bによる結合をなくしたものである。そこ
で、本実施形態と実施の形態1ないし4で示す水冷冷却
フィンとを比較すると、丸型蓋ブロック11と丸型溝ブ
ロック12に、大径で、しかも精度を必要とするネジ1
1aおよび12aの加工を行う必要がなくなるために、
水冷冷却フィンの製造が容易にできるようになり、製造
にかかる時間とコストの低減が図れるメリットがある。
なお、この実施の形態5における水冷冷却フィンのシー
ル性能については、丸型蓋ブロック11と丸型溝ブロッ
ク12とがネジにて接続されていないために、例えば、
絶縁物または、金属からなるOリング18を挿入してシ
ール性能を確保する。
【0022】実施の形態6.なお、上記実施の形態1な
いし5では、内部の通水経路にメッキ処理を施すことに
ついては何ら触れられていないが、本実施の形態6にお
いては、図11に示すように、丸型蓋ブロック11と丸
型溝ブロック12およびネジ付きニップル13の各構成
要素において、水冷冷却フィンの通水経路に相当する部
分について、例えば、ニッケルメッキのようなメッキ処
理20を実施するようにしたので、通水使用において通
水経路内の銅材が冷却水によって腐食するという問題を
防止できる。なお、このメッキ処理は、通水経路のみに
限定されるものでなく、水冷冷却フィンの各構成部品の
全体に施されてもよい。
いし5では、内部の通水経路にメッキ処理を施すことに
ついては何ら触れられていないが、本実施の形態6にお
いては、図11に示すように、丸型蓋ブロック11と丸
型溝ブロック12およびネジ付きニップル13の各構成
要素において、水冷冷却フィンの通水経路に相当する部
分について、例えば、ニッケルメッキのようなメッキ処
理20を実施するようにしたので、通水使用において通
水経路内の銅材が冷却水によって腐食するという問題を
防止できる。なお、このメッキ処理は、通水経路のみに
限定されるものでなく、水冷冷却フィンの各構成部品の
全体に施されてもよい。
【0023】
【発明の効果】この発明の請求項1に係る水冷冷却フィ
ンによれば、丸型蓋ブロックと丸型溝ブロックをネジに
て接続し、かつまた丸型溝ブロックとニップルについて
も同様に、ネジにて接続したので、製造工程に炉中ロー
付け工程を要せず、従って、製作が容易となり、コスト
が低減される効果がある。
ンによれば、丸型蓋ブロックと丸型溝ブロックをネジに
て接続し、かつまた丸型溝ブロックとニップルについて
も同様に、ネジにて接続したので、製造工程に炉中ロー
付け工程を要せず、従って、製作が容易となり、コスト
が低減される効果がある。
【0024】この発明の請求項2に係る水冷冷却フィン
によれば、蓋ブロックと溝ブロックをネジにて接続する
代わりに、その周縁部を複数個のボルトを用いて締付力
で圧接するようにしたので、大径で精度を要するネジ加
工を行う必要がなくなり、製作が容易かつ安価にできる
というメリットがある。
によれば、蓋ブロックと溝ブロックをネジにて接続する
代わりに、その周縁部を複数個のボルトを用いて締付力
で圧接するようにしたので、大径で精度を要するネジ加
工を行う必要がなくなり、製作が容易かつ安価にできる
というメリットがある。
【0025】この発明の請求項3,4に係る水冷冷却フ
ィンによれば、丸型溝ブロックに、線状の溝加工を施す
代わりに、四角形又はそれ以上の多角形でなる凹型溝を
形成し、この溝内に、複数枚の仕切り板を組合せて構成
した通水経路セルを挿入したので、接水面積が増大し、
それだけ冷却性能を向上させる効果がある。
ィンによれば、丸型溝ブロックに、線状の溝加工を施す
代わりに、四角形又はそれ以上の多角形でなる凹型溝を
形成し、この溝内に、複数枚の仕切り板を組合せて構成
した通水経路セルを挿入したので、接水面積が増大し、
それだけ冷却性能を向上させる効果がある。
【0026】この発明の請求項5に係る水冷冷却フィン
によれば、丸型蓋ブロックと丸型溝ブロックの外周部対
向面間に、Oリングを挿入したので、高水圧下で使用し
ても、水冷冷却フィンのシール性を維持できる効果があ
る。
によれば、丸型蓋ブロックと丸型溝ブロックの外周部対
向面間に、Oリングを挿入したので、高水圧下で使用し
ても、水冷冷却フィンのシール性を維持できる効果があ
る。
【0027】この発明の請求項6に係る水冷冷却フィン
によれば、通水経路全体にメッキ処理を実施したので、
通水経路内の銅材が冷却水によって腐食することがなく
なり、耐久性の向上を図ることができる。
によれば、通水経路全体にメッキ処理を実施したので、
通水経路内の銅材が冷却水によって腐食することがなく
なり、耐久性の向上を図ることができる。
【図1】 この発明の実施の形態1での丸型水冷冷却フ
ィンを示す斜視図である。
ィンを示す斜視図である。
【図2】 この発明の実施の形態1での丸型水冷冷却フ
ィンを示す断面図である。
ィンを示す断面図である。
【図3】 この発明の実施の形態1での丸型水冷冷却フ
ィンの分解状態を示す斜視図である。
ィンの分解状態を示す斜視図である。
【図4】 この発明の実施の形態2での四角形の凹型溝
を有する丸型溝ブロックを示す斜視図である。
を有する丸型溝ブロックを示す斜視図である。
【図5】 この発明の実施の形態2での通水経路セル及
び仕切り板を示す斜視図である。
び仕切り板を示す斜視図である。
【図6】 この発明の実施の形態2での四角形の凹型溝
を有する丸型溝ブロックに通水経路セルを挿入した状態
を示す斜視図である。
を有する丸型溝ブロックに通水経路セルを挿入した状態
を示す斜視図である。
【図7】 この発明の実施の形態3での多角形の凹型溝
を有する丸型溝ブロックを示す斜視図である。
を有する丸型溝ブロックを示す斜視図である。
【図8】 この発明の実施の形態4でのOリングを挿入
した水冷冷却フィンの断面図である。
した水冷冷却フィンの断面図である。
【図9】 この発明の実施の形態5でのボルトで丸型蓋
ブロックと丸型溝ブロックを圧接させるようにした水冷
冷却フィンを示す斜視図である。
ブロックと丸型溝ブロックを圧接させるようにした水冷
冷却フィンを示す斜視図である。
【図10】 この発明の実施の形態5でのボルトで丸型
蓋ブロックと丸型溝ブロックを圧接させるようにした水
冷冷却フィンの断面図である。
蓋ブロックと丸型溝ブロックを圧接させるようにした水
冷冷却フィンの断面図である。
【図11】 この発明の実施の形態6での通水経路内部
にメッキを施したことを示す丸型水冷冷却フィンの断面
図である。
にメッキを施したことを示す丸型水冷冷却フィンの断面
図である。
【図12】 従来から使用されている代表的な水冷式サ
イリスタモジュールを示す概略構成図である。
イリスタモジュールを示す概略構成図である。
【図13】 図12のうちの水冷式サイリスタスタック
部分を示す概略構成図である。
部分を示す概略構成図である。
【図14】 従来の水冷冷却フィンを示す斜視図であ
る。
る。
【図15】 従来の水冷冷却フィンの分解状態を示す斜
視図である。
視図である。
11 丸型蓋ブロック、11a 雌ネジ、12 丸型溝
ブロック、12a 雄ネジ、12b 通水溝、12c
雌ネジ穴、12d,12e 凹型溝、12fネジ穴、1
3 ネジ付きニップル、13a 雄ネジ、14 水冷冷
却フィン、15,16 仕切り板、17 通水経路セ
ル、18 Oリング、19 ボルト、20 メッキ処
理。
ブロック、12a 雄ネジ、12b 通水溝、12c
雌ネジ穴、12d,12e 凹型溝、12fネジ穴、1
3 ネジ付きニップル、13a 雄ネジ、14 水冷冷
却フィン、15,16 仕切り板、17 通水経路セ
ル、18 Oリング、19 ボルト、20 メッキ処
理。
Claims (6)
- 【請求項1】 複数の半導体素子が直列に接続され、冷
却水によって冷却される半導体電力変換装置に使用する
水冷冷却フィンにおいて、冷却水が通水する線状の通水
溝を設けた丸型溝ブロックと、この丸型溝ブロック上に
結合される丸型蓋ブロックと、上記丸型溝ブロックの側
周に結合され、外部との冷却水の出し入れを行なうニッ
プルとを備え、上記丸型溝ブロックと丸型蓋ブロックと
をネジ嵌合にて結合し、かつ上記ニップルを上記丸型溝
ブロックの側周にネジ嵌合にて結合したことを特徴とす
る半導体素子の水冷冷却フィン。 - 【請求項2】 複数の半導体素子が直列に接続され、冷
却水によって冷却される半導体電力変換装置に使用する
水冷冷却フィンにおいて、円周方向に複数個の貫通穴を
有する丸型蓋ブロックと、円周方向に複数個の雌ネジ穴
を有し冷却水が通水するように線状の通水溝を設けた丸
型溝ブロックを、複数個のボルトを用いて上記貫通穴と
雌ネジ穴とを通して締付けるようにしたことを特徴とす
る半導体素子の水冷冷却フィン。 - 【請求項3】 丸型溝ブロックを設けた線状の通水溝を
四角形の凹型溝とし、この四角形の凹型溝内に、複数個
の仕切り板を組み合せた通水経路セルを挿入したことを
特徴とする請求項1または2記載の半導体素子の水冷冷
却フィン。 - 【請求項4】 丸型溝ブロックを設けた線状の通水溝を
五角形以上の多角形の凹型溝とし、この多角形の凹型溝
内に、複数個の仕切り板を組み合せた通水経路セルを挿
入したことを特徴とする請求項1または請求項2記載の
半導体素子の水冷冷却フィン。 - 【請求項5】 丸型溝ブロックと丸型蓋ブロックの外周
部対向面間に、絶縁物または金属からなるシール材を挿
入したことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいず
れか1項に記載の半導体素子の水冷冷却フィン。 - 【請求項6】 少なくとも通水経路全体にメッキ処理を
施したことを特徴とする請求項1ないし請求項5のいず
れか1項に記載の半導体素子の水冷冷却フィン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10339155A JP2000164779A (ja) | 1998-11-30 | 1998-11-30 | 半導体素子の水冷冷却フィン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10339155A JP2000164779A (ja) | 1998-11-30 | 1998-11-30 | 半導体素子の水冷冷却フィン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000164779A true JP2000164779A (ja) | 2000-06-16 |
Family
ID=18324768
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10339155A Pending JP2000164779A (ja) | 1998-11-30 | 1998-11-30 | 半導体素子の水冷冷却フィン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000164779A (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004103936A (ja) * | 2002-09-11 | 2004-04-02 | Mitsubishi Electric Corp | 電力半導体装置およびその製造方法 |
JP2012019109A (ja) * | 2010-07-08 | 2012-01-26 | Toshiba Mitsubishi-Electric Industrial System Corp | 水冷却フィン及び高電圧装置 |
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CN104167396A (zh) * | 2013-05-17 | 2014-11-26 | 国家电网公司 | 一种新型一体化水冷晶闸管 |
JP2015103800A (ja) * | 2013-11-26 | 2015-06-04 | 台達電子企業管理(上海)有限公司 | 放熱ベースと電子装置 |
JP2015179862A (ja) * | 2009-10-03 | 2015-10-08 | ウルバリン チューブ,インコーポレイテッド | ピン付きコールドプレート |
CN113970135A (zh) * | 2021-10-20 | 2022-01-25 | 美的集团武汉暖通设备有限公司 | 一种电控散热结构、空调室外机及空调器 |
CN115255535A (zh) * | 2022-07-01 | 2022-11-01 | 深圳市泽米激光技术有限公司 | 一种激光器冷却管的安装方法及其结构 |
CN115825499A (zh) * | 2022-12-26 | 2023-03-21 | 北京工业大学 | 一种用于双面散热器件功率循环测试夹具 |
-
1998
- 1998-11-30 JP JP10339155A patent/JP2000164779A/ja active Pending
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