JP2017125800A - 光検査装置 - Google Patents

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【課題】物品に欠けが有るか否かを精度良く判定することができる光検査装置を提供する。【解決手段】X線検査装置1は、物品GにX線を照射するX線照射部6と、物品Gを透過したX線を検出するX線検出部7と、X線検出部7から出力された信号に基づいて物品GのX線透過画像を生成し、X線透過画像に基づいて物品Gの検査を行う検査部と、を備える。検査部は、X線透過画像のうち物品Gに対応する領域について、所定方向における幅の中点を求め、複数の中点の位置に基づいて、物品Gに欠けが有るか否かを判定する。【選択図】図1

Description

本発明は、光を利用して物品の検査を行う光検査装置に関する。
物品を透過した光(X線、近赤外線、その他の電磁波)を検出することで光透過画像を生成し、当該光透過画像のうち物品に対応する領域の面積を求め、当該面積に基づいて物品に欠けが有るか否かを判定する光検査装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−65976号公報
上述したような光検査装置では、例えば物品の一部が緩やかに欠けているような場合に、物品に欠けが有ると判定することが困難であった。
そこで、本発明は、物品に欠けが有るか否かを精度良く判定することができる光検査装置を提供することを目的とする。
本発明の光検査装置は、物品に光を照射する光照射部と、物品を透過した光を検出する光検出部と、光検出部から出力された信号に基づいて物品の光透過画像を生成し、光透過画像に基づいて物品の検査を行う検査部と、を備え、検査部は、光透過画像のうち物品に対応する領域について、所定方向における幅の中点を求め、複数の中点の位置に基づいて、物品に欠けが有るか否かを判定する。
この光検査装置では、光透過画像のうち物品に対応する領域について求めた複数の中点の位置に基づいて、物品に欠けが有るか否かを判定する。これは、例えば物品の一部が緩やかに欠けているような場合であっても、当該複数の中点の位置が比較的大きく変化するとの知見に基づくものである。よって、この光検査装置によれば、物品に欠けが有るか否かを精度良く判定することができる。
本発明の光検査装置では、検査部は、物品の形状に向きがある場合には、光透過画像のうち物品に対応する領域について、所定方向に対して向きが一定となるように角度補正を実施してもよい。これによれば、物品の形状に向きがある場合であっても、上述した複数の中点の位置に基づいて、物品に欠けが有るか否かを精度良く判定することができる。
本発明の光検査装置では、光透過画像のうち物品に対応する領域は、円形状又は楕円形状であってもよい。これによれば、角度補正等を行わなくても、上述した複数の中点の位置に基づいて、物品に欠けが有るか否かを精度良く判定することができる。
本発明の光検査装置では、検査部は、光透過画像のうち物品に対応する領域について、所定方向における幅の中点として第1方向における幅の第1中点を求めると共に、第1方向に交差する第2方向における幅の第2中点を求め、複数の第1中点の位置及び複数の第2中点の位置に基づいて、物品に欠けが有るか否かを判定してもよい。これによれば、例えば、第1方向に沿って物品の一部が緩やかに欠けているような場合及び第2方向に沿って物品の一部が緩やかに欠けているような場合のいずれの場合であっても、物品に生じている欠けの検出が可能であるため、物品に欠けが有るか否かをより精度良く判定することができる。
本発明の光検査装置では、検査部は、光透過画像のうち物品に対応する領域について、領域が内接する矩形を求める矩形フィットを実施し、矩形の長手方向に直交する方向を所定方向としてもよい。これによれば、物品に欠けが有るか否かをより精度良く判定することができる。これは、矩形の長手方向に直交する方向における幅の中点では、例えば物品の一部が緩やかに欠けているような場合であっても、当該中点の位置が比較的大きく変化するとの知見に基づくものである。
本発明の光検査装置では、光はX線であってもよい。これによれば、物品が包装されている場合であっても、包材や、包材に施された印刷に影響されることなく、物品の欠けを検査することができる。
本発明によれば、物品に欠けが有るか否かを精度良く判定することができる光検査装置を提供することが可能となる。
本発明の一実施形態の光検査装置であるX線検査装置の構成図である。 図1のX線検査装置の制御部のブロック図である。 図2の制御部の検査部による検査手順を示すフローチャートである。 (a)は欠けが無い楕円形状の物品に対応する領域を示す図であり、(b)は欠けが有る楕円形状の物品に対応する領域を示す図である。 (a)は欠けが無い楕円形状の物品に対応する領域を示す図であり、(b)は欠けが有る楕円形状の物品に対応する領域を示す図である。 (a)は欠けが無い矩形状の物品に対応する領域を示す図であり、(b)は欠けが有る矩形状の物品に対応する領域を示す図である。 (a)は欠けが無い矩形状の物品に対応する領域を示す図であり、(b)は欠けが有る矩形状の物品に対応する領域を示す図である。 欠けが無い矩形状の物品に対応する領域を示す図である。 (a)は搬送方向に沿った欠けが有る楕円形状の物品に対応する領域を示す図であり、(b)は搬送方向に垂直な方向に沿った欠けが有る楕円形状の物品に対応する領域を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図において同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
[X線検査装置の構成]
図1に示されるように、X線検査装置(光検査装置)1は、装置本体2と、支持脚3と、シールドボックス4と、搬送コンベア5と、X線照射部(光照射部)6と、X線検出部(光検出部)7と、表示操作部8と、制御部10と、を備えている。X線検査装置1は、物品Gを搬送しつつ物品GのX線透過画像(光透過画像)を取得し、当該X線透過画像に基づいて物品Gの検査(例えば、収納数検査、異物混入検査、欠品検査、割れ欠け検査等)を行う。
なお、検査前の物品Gは、搬入コンベア51によってX線検査装置1に搬入され、検査後の物品Gは、搬出コンベア52によってX線検査装置1から搬出される。X線検査装置1によって不良品と判定された物品Gは、搬出コンベア52の下流に配置された振分装置(図示省略)よって生産ライン外に振り分けられ、X線検査装置1によって良品と判定された物品Gは、当該振分装置をそのまま通過する。
装置本体2は、制御部10等を収容している。支持脚3は、装置本体2を支持している。シールドボックス4は、装置本体2に設けられており、X線の漏洩を防止する。シールドボックス4には、搬入口4a及び搬出口4bが形成されている。検査前の物品Gは、搬入コンベア51から搬入口4aを介してシールドボックス4内に搬入され、検査後の物品Gは、シールドボックス4内から搬出口4bを介して搬出コンベア52に搬出される。搬入口4a及び搬出口4bのそれぞれには、X線の漏洩を防止するX線遮蔽カーテン(図示省略)が設けられている。
搬送コンベア5は、シールドボックス4内に配置されており、搬入口4aから搬出口4bまで搬送方向Aに沿って物品Gを搬送する。搬送コンベア5は、例えば、搬入口4aと搬出口4bとの間に掛け渡されたベルトコンベアである。
X線照射部6は、シールドボックス4内に配置されており、搬送コンベア5によって搬送される物品GにX線(光)を照射する。X線照射部6は、例えば、X線を出射するX線管と、X線管から出射されたX線を搬送方向Aに垂直な面内において扇状に広げるコリメータと、を有している。
X線検出部7は、シールドボックス4内に配置されており、物品G及び搬送コンベア5を透過したX線を検出する。X線検出部7は、例えば、ラインセンサとして構成されている。具体的には、X線検出部7は、搬送方向Aに垂直な水平方向に沿って一次元に配列された複数のフォトダイオードと、各フォトダイオードに対してX線入射側に配置されたシンチレータと、を有している。この場合、X線検出部7では、シンチレータに入射したX線が光に変換され、各フォトダイオードに入射した光が電気信号に変換される。
表示操作部8は、装置本体2に設けられており、各種情報の表示及び各種条件の入力受付等を行う。表示操作部8は、例えば、液晶ディスプレイであり、タッチパネルとしての操作画面を表示する。この場合、オペレータは、表示操作部8を介して各種条件を入力することができる。
制御部10は、装置本体2内に配置されており、X線検査装置1の各部の動作を制御する。制御部10は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等で構成されている。制御部10には、X線検出部7から出力されてA/D変換された信号が入力される。制御部10は、当該信号に基づいて物品GのX線透過画像を生成し、当該X線透過画像に基づいて物品Gの検査を行う検査部として機能する。
[検査部の構成]
図2に示されるように、制御部10は、検査部11として、領域抽出部12と、矩形フィット部13と、角度補正部14と、中点抽出部15と、欠け判定部16と、を有している。制御部10において、検査部11、領域抽出部12、矩形フィット部13、角度補正部14、中点抽出部15及び欠け判定部16は、ソフトウェアとしてとして構成される。ただし、これらの各部がハードウェアとして構成されてもよい。
領域抽出部12は、X線透過画像のうち物品Gに対応する領域を抽出する。矩形フィット部13は、物品Gの形状に向きがあると設定されている場合に、領域抽出部12によって抽出された領域が内接する矩形を求める矩形フィットを実施する。角度補正部14は、矩形フィット部13によって矩形フィットが実施された領域について、矩形の長手方向が搬送方向Aに平行となるように角度補正を実施する。
中点抽出部15は、領域抽出部12によって抽出された領域(物品Gの形状に向きがあると設定されている場合には、角度補正部14によって角度補正が実施された領域)について、搬送方向Aに垂直な方向における中点を複数抽出する。欠け判定部16は、中点抽出部15によって抽出された複数の中点の位置に基づいて、物品Gに欠けが有るか否かを判定する。
なお、物品G(又はX線透過画像のうち物品Gに対応する領域)について向きがある形状とは、物品G(又はX線透過画像のうち物品Gに対応する領域)の所定位置に所定形状の凸部又は凹部が形成されている形状をいい、例えば、三角形状、矩形状等の多角形状(角が面取りされているものを含む)である。一方、物品G(又はX線透過画像のうち物品Gに対応する領域)について向きがない形状とは、円形状及び楕円形状である。
また、X線透過画像のうち物品Gに対応する領域について、所定方向における幅の中点とは、所定方向に平行な直線と当該領域の外縁との2交点を結ぶ線分の中点である。中点抽出部15は、例えば図4に示されるように、方向B(搬送方向Aに垂直な方向)に平行な直線と領域R(X線透過画像のうち物品Gに対応する領域)の外縁との2交点を結ぶ線分の中点Pを複数抽出する。中点抽出部15は、領域Rの全体に渡って、方向Bに平行な直線を複数設定し、中点Pを複数抽出する。このとき、複数の中点Pは、連続的に(すなわち、隣り合う画素として)抽出されてもよいし、断続的に(すなわち、複数おきの画素として)抽出されてもよい。
[検査部による検査処理]
上述した検査部11による検査手順について、図3のフローチャートを参照しつつ、より詳細に説明する。以下、[物品Gの形状に向きがないと設定されている場合]と[物品Gの形状に向きがあると設定されている場合]とに分けて説明する。
[物品Gの形状に向きがないと設定されている場合]
まず、領域抽出部12が、物品GのX線透過画像を取得し(図3のS01)、例えば当該X線透過画像を二値化することで、X線透過画像のうち物品Gに対応する領域Rを抽出する(図3のS02)。続いて、予め物品Gの形状に向きがないと設定されている場合(図3のS03の「NO」の場合)には、中点抽出部15が、図4及び図5に示されるように、領域抽出部12によって抽出された領域Rについて、搬送方向Aに垂直な方向(所定方向)Bにおける中点Pを複数抽出する(図3のS04)。
図4及び図5は、物品Gの形状が楕円形状であって物品Gの形状に向きがないと設定されている場合における領域Rを示す図である。
図4の(a)に示されるように、楕円の長軸の方向が搬送方向Aに平行であって物品Gに欠けが無い場合には、複数の中点Pから最小二乗法によって求めた直線L上に複数の中点Pが位置する。一方、図4の(b)に示されるように、楕円の長軸の方向が搬送方向Aに平行であって物品Gに欠けが有る場合には、複数の中点Pから最小二乗法によって求めた直線L上に複数の中点Pが位置せず、特に、欠けが有る部分の中点Pが直線Lから相対的に大きく離れる。
また、図5の(a)に示されるように、楕円の長軸の方向が搬送方向Aに平行ではなく物品Gに欠けが無い場合には、複数の中点Pから最小二乗法によって求めた直線L上に全ての中点Pが位置しないものの、直線Lに沿って直線Lの近傍に全ての中点Pが位置する。一方、図5の(b)に示されるように、楕円の長軸の方向が搬送方向Aに平行ではなく物品Gに欠けが有る場合には、複数の中点Pから最小二乗法によって求めた直線L上に複数の中点Pが位置せず、特に、欠けが有る部分の中点Pが直線Lから相対的に大きく離れる。
以上により、物品Gの形状に向きがないと設定されている場合(すなわち、領域Rが円形状又は楕円形状である場合)には、例えば、直線Lに対して所定距離以上(すなわち、所定画素数以上)離れた中点Pが存在するときに、物品Gに欠けが有ると判定することができる。
図3のS04に続いて、欠け判定部16が、中点抽出部15によって抽出された複数の中点Pの位置に基づいて、物品Gに欠けが有るか否かを判定する(図3のS05)。具体的には上述したように、欠け判定部16は、直線Lに対して所定距離以上離れた中点Pが存在しない場合には、物品Gに欠けが無いと判定し、直線Lに対して所定距離以上離れた中点Pが存在する場合には、物品Gに欠けが有ると判定する。
続いて、欠け判定部16によって欠けが無いと判定された場合(図3のS05の「NO」の場合)には、検査部11が、例えば、X線検査装置1の下流に配置された振分装置に対して物品Gをそのまま通過させる欠け無し処理を実施する(図3のS06)。一方、欠け判定部16によって欠けが有ると判定された場合(図3のS05の「YES」の場合)には、検査部11が、例えば、X線検査装置1の下流に配置された振分装置に対して物品Gを生産ライン外に振り分けさせる欠け有り処理を実施する(図3のS07)。
[物品Gの形状に向きがあると設定されている場合]
まず、領域抽出部12が、物品GのX線透過画像を取得し(図3のS01)、例えば当該X線透過画像を二値化することで、X線透過画像のうち物品Gに対応する領域Rを抽出する(図3のS02)。続いて、予め物品Gの形状に向きがあると設定されている場合(図3のS03の「NO」の場合)には、矩形フィット部13が、図6に示されるように、領域抽出部12によって抽出された領域Rが内接する矩形Sを求める矩形フィットを実施する(図3のS08)。続いて、角度補正部14が、図7に示されるように、矩形フィット部13によって矩形フィットが実施された領域Rについて、矩形Sの長手方向Cが搬送方向Aに平行となるように角度補正を実施する(図3のS09)。続いて、中点抽出部15が、角度補正部14によって角度補正が実施された領域Rについて、搬送方向Aに垂直な方向(所定方向)Bにおける中点Pを複数抽出する(図3のS04)。
図6及び図7は、物品Gの形状が矩形状であって物品Gの形状に向きがあると設定されている場合における領域Rを示す図である。
図7の(a)に示されるように、矩形Sの長手方向Cが搬送方向Aに平行であって物品Gに欠けが無い場合には、複数の中点Pから最小二乗法によって求めた直線L上に複数の中点Pが位置する。一方、図7の(b)に示されるように、矩形Sの長手方向Cが搬送方向Aに平行であって物品Gに欠けが有る場合には、複数の中点Pから最小二乗法によって求めた直線L上に複数の中点Pが位置せず、特に、欠けが有る部分の中点Pが直線Lから相対的に大きく離れる。
なお、物品Gに欠けが無い場合であっても、矩形Sの長手方向Cが搬送方向Aに平行となるように角度補正を実施しないと、図8に示されるように、複数の中点Pから最小二乗法によって求めた直線L上に複数の中点Pが位置しない。
以上により、物品Gの形状に向きがあると設定されている場合には、例えば、矩形Sの長手方向Cが搬送方向Aに平行となるように角度補正を実施し、その上で、直線Lに対して所定距離以上(すなわち、所定画素数以上)離れた中点Pが存在するときに、物品Gに欠けが有ると判定することができる。
図3のS04に続いて、欠け判定部16が、中点抽出部15によって抽出された複数の中点Pの位置に基づいて、物品Gに欠けが有るか否かを判定する(図3のS05)。具体的には上述したように、欠け判定部16は、直線Lに対して所定距離以上離れた中点Pが存在しない場合には、物品Gに欠けが無いと判定し、直線Lに対して所定距離以上離れた中点Pが存在する場合には、物品Gに欠けが有ると判定する。
続いて、欠け判定部16によって欠けが無いと判定された場合(図3のS05の「NO」の場合)には、検査部11が、例えば、X線検査装置1の下流に配置された振分装置に対して物品Gをそのまま通過させる欠け無し処理を実施する(図3のS06)。一方、欠け判定部16によって欠けが有ると判定された場合(図3のS05の「YES」の場合)には、検査部11が、例えば、X線検査装置1の下流に配置された振分装置に対して物品Gを生産ライン外に振り分けさせる欠け有り処理を実施する(図3のS07)。
[作用及び効果]
以上説明したように、X線検査装置1では、X線透過画像のうち物品Gに対応する領域Rについて求めた複数の中点Pの位置に基づいて、物品Gに欠けが有るか否かを判定する。これは、例えば物品Gの一部が緩やかに欠けているような場合であっても、当該複数の中点Pの位置が比較的大きく変化するとの知見に基づくものである。例えば、例えば物品Gの一部が緩やかに欠けているような場合、物品Gに対応する領域Rの面積、物品Gに対応する領域Rの外縁の周長等に比べ、中点Pの位置には大きな変化が現れる。よって、X線検査装置1によれば、物品Gに欠けが有るか否かを精度良く判定することができる。
また、X線検査装置1では、検査部11が、物品Gの形状に向きがある場合に、X線透過画像のうち物品Gに対応する領域Rについて、矩形Sの長手方向Cが搬送方向Aに平行となるように角度補正を実施する。これにより、物品Gの形状に向きがある場合であっても、上述した複数の中点Pの位置に基づいて、物品Gに欠けが有るか否かを精度良く判定することができる。
また、X線検査装置1では、X線透過画像のうち物品Gに対応する領域Rが円形状又は楕円形状である場合がある。この場合、角度補正等を行わなくても、上述した複数の中点Pの位置に基づいて、物品Gに欠けが有るか否かを精度良く判定することができる。
[変形例]
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。
例えば、検査部11は、X線透過画像のうち物品Gに対応する領域Rについて、方向Bにおける幅の中点Pを求めなくても、所定方向における幅の中点Pを求めれば、複数の中点Pの位置に基づいて、物品Gに欠けが有るか否かを判定することができる。一例として、欠けが無い物品Gについて、所定方向における幅の中点Pを複数求めて各中点Pの位置を記憶しておけば、記憶した各中点Pの位置から、抽出した各中点Pの位置が所定距離以上(すなわち、所定画素数以上)離れたときに、物品Gに欠けが有ると判定することができる。また、上記実施形態では、直線Lに対して所定距離以上(すなわち、所定画素数以上)離れた中点Pが存在するときに、物品Gに欠けが有ると判定したが、次のように、物品Gに欠けが有る否かを判定してもよい。複数の中点Pを繋いだ線と、直線L又は正規品(欠けが無い物品G)についての線形とを比較し、その類似度に基づいて、物品Gに欠けが有る否かを判定してもよい。或いは、正規品(欠けが無い物品G)について複数の中点Pを繋いだ線が直線の場合には、複数の中点Pを繋いだ線の湾曲度合に基づいて、物品Gに欠けが有る否かを判定してもよい。
また、検査部11は、矩形Sの長手方向Cが搬送方向Aに平行となるように角度補正を実施しなくても、所定方向に対して向きが一定となるように角度補正を実施すれば、形状に向きがある物品Gについて、物品Gに欠けが有るか否かを判定することができる。一例として、欠けが無い物品Gについて、所定方向に対して向きが一定となるように角度補正を実施した場合における各中点Pの位置を記憶しておけば、記憶した各中点Pの位置から、抽出した各中点Pの位置が所定距離以上(すなわち、所定画素数以上)離れたときに、物品Gに欠けが有ると判定することができる。また、幅の中点Pを求めるための所定方向に垂直な方向に延在するラインに対して線対称となるように角度補正を実施してもよい。その場合、欠けが無い物品Gについては、抽出した複数の中点Pが当該ライン上に位置することになるため、物品Gに欠けが有るか否かの判定を容易化することができる。
また、検査部11は、X線透過画像のうち物品Gに対応する領域Rについて、所定方向における幅の中点Pとして、図9の(a)に示されるように、第1方向(ここでは、搬送方向Aに垂直な方向B)における幅の第1中点P1を求めると共に、図9の(b)に示されるように、第1方向に交差する第2方向(ここでは、搬送方向A)における幅の第2中点P2を求めてもよい。そして、検査部11は、複数の第1中点P1の位置及び複数の第2中点P2の位置に基づいて、物品Gに欠けが有るか否かを判定してもよい。
これによれば、例えば、第1方向(ここでは、搬送方向Aに垂直な方向B)に沿って物品Gの一部が緩やかに欠けているような場合(図9の(b)の場合)及び第2方向(ここでは、搬送方向A)に沿って物品Gの一部が緩やかに欠けているような場合(図9の(a)の場合)のいずれの場合であっても、物品Gに生じている欠けの検出が可能であるため、物品Gに欠けが有るか否かをより精度良く判定することができる。なお、第1方向と第2方向とは、図9の(a)及び(b)に示されるように必ずしも互いに直交している必要はなく、互いに交差していればよい。
また、検査部11は、角度補正以外の目的で、矩形フィットを実施してもよい。一例として、検査部11は、X線透過画像のうち物品Gに対応する領域Rについて、領域Rが内接する矩形Sを求める矩形フィットを実施し、矩形Sの長手方向Cに直交する方向を、幅の中点Pを求めるための所定方向としてもよい。これによれば、物品Gに欠けが有るか否かをより精度良く判定することができる。これは、矩形Sの長手方向Cに直交する方向における幅の中点Pでは、例えば物品Gの一部が緩やかに欠けているような場合であっても、当該中点Pの位置が比較的大きく変化するとの知見に基づくものである。
また、本発明は、物品を透過した光(近赤外線、その他の電磁波)を検出することで光透過画像を生成し、当該光透過画像に基づいて物品の検査を行う、X線検査装置以外の光検査装置に適用可能である。ただし、光としてX線を利用する場合には、物品Gが包装されている場合であっても、包材や、包材に施された印刷に影響されることなく、物品Gの欠けを検査することができる。
1…X線検査装置(光検査装置)、6…X線照射部(光照射部)、7…X線検出部(光検出部)、11…検査部、G…物品。

Claims (6)

  1. 物品に光を照射する光照射部と、
    前記物品を透過した光を検出する光検出部と、
    前記光検出部から出力された信号に基づいて前記物品の光透過画像を生成し、前記光透過画像に基づいて前記物品の検査を行う検査部と、を備え、
    前記検査部は、前記光透過画像のうち前記物品に対応する領域について、所定方向における幅の中点を求め、複数の前記中点の位置に基づいて、前記物品に欠けが有るか否かを判定する、光検査装置。
  2. 前記検査部は、前記物品の形状に向きがある場合には、前記光透過画像のうち前記物品に対応する前記領域について、前記所定方向に対して前記向きが一定となるように角度補正を実施する、請求項1記載の光検査装置。
  3. 前記光透過画像のうち前記物品に対応する前記領域は、円形状又は楕円形状である、請求項1記載の光検査装置。
  4. 前記検査部は、前記光透過画像のうち前記物品に対応する前記領域について、前記所定方向における幅の前記中点として第1方向における幅の第1中点を求めると共に、前記第1方向に交差する第2方向における幅の第2中点を求め、複数の前記第1中点の位置及び複数の前記第2中点の位置に基づいて、前記物品に欠けが有るか否かを判定する、請求項1〜3のいずれか一項記載の光検査装置。
  5. 前記検査部は、前記光透過画像のうち前記物品に対応する前記領域について、前記領域が内接する矩形を求める矩形フィットを実施し、前記矩形の長手方向に直交する方向を前記所定方向とする、請求項1〜4のいずれか一項記載の光検査装置。
  6. 前記光はX線である、請求項1〜5のいずれか一項記載の光検査装置。
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