JP6295798B2 - 検査方法 - Google Patents

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本発明は検査方法に関し、特に複数の検査対象物の中から異種品等を含む不良品を検出するための検査方法に関する。
従来から、検査対象物に含まれる異種品等を含む不良品の検出を目的とした検査装置として、検査対象物を撮像して得られるスペクトル画像についてサポートベクターマシンを用いて解析する方法が検討されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2012−98181号公報
ところで、サポートベクターマシンを用いて解析を行う場合、一般的にスペクトル毎に良又は不良の判定を行った後に、1つの検査対象物から得られた複数のスペクトルについてのそれぞれの判定結果に基づいて、当該検査対象物が良品か不良品かの判定が行われる。このとき、検査対象物から取得される複数のスペクトルのうちの一部に不良と判定されるスペクトルが混じっていると、検査対象物が不良品であると判定される場合がある。検査対象物が本当に不良品である場合には、この検査対象物から得られるスペクトルの大半は不良と判定されると考えられる。しかしながら、検査対象物が良品であったとしても、取得されたスペクトルの形状によっては不良と判定されるスペクトルが含まれる可能性が高く、結果として当該検査対象物が不良品と誤判定される場合があった。
そこで、良品を不良品と誤判定する割合を低減することが可能な検査方法の提供を目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係る検査方法は、
(1) 良品及び不良品のスペクトルデータを用いて、パターン認識アルゴリズムにより良品と不良品とを区別するためのデフォルトの閾値を含む識別モデルを算出する識別モデル算出ステップと、
前記識別モデルを用いて、検査対象物を撮像して得られるハイパースペクトル画像内の複数の画素により構成されるエリア毎に、当該エリアの検査対象物を良品又は不良品と判定する判定ステップと、
前記判定ステップにおける判定結果における良品を不良品として誤検出した誤検出率に基づいて、前記デフォルトの閾値を調整して調整閾値とする調整ステップと、
を備える検査方法
である。
上記の検査方法によれば、良品を不良品と誤判定する割合を低減することが可能となる。
本実施形態に係る検査装置の構成を示す図である。 ハイパースペクトル画像についてその概略を説明する図である。 エリア毎の評価の仕方を説明する図である。 閾値の調整について説明する図である。 本実施形態に係る検査方法についてのフローチャートである。
[本発明の実施形態]
最初に本発明の実施態様を列記して説明する。
本発明の一態様に係る検査方法は、
(1)良品及び不良品のスペクトルデータを用いて、パターン認識アルゴリズムにより良品と不良品とを区別するためのデフォルトの閾値を含む識別モデルを算出する識別モデル算出ステップと、前記識別モデルを用いて、検査対象物を撮像して得られるハイパースペクトル画像内の複数の画素により構成されるエリア毎に、当該エリアの検査対象物を良品又は不良品と判定する判定ステップと、前記判定ステップにおいて良品を不良品として誤検出した誤検出率に基づいて、前記デフォルトの閾値を調整して調整閾値とする調整ステップと、を備える。このように、前記判定ステップにおける判定結果における良品を不良品として誤検出した誤検出率に基づいて識別モデルの閾値を調整することによって、エリア単位で良品を撮像したエリアが誤って不良品を撮像したエリアとして判定される割合を低減することができる。
(2)前記判定ステップにおける判定結果に基づいて、不良品と判定されたエリアの前記検査対象物を排出する排出ステップをさらに備える態様とすることができる。このように、不良品と判定されたエリアの前記検査対象物を排出する排出ステップが後段に設けられている場合に、良品を不良品と誤判定されないように識別モデルの閾値を調整することが有効となる。
[本発明の実施形態の詳細]
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態にかかる検査方法の具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
(検査装置の構成)
本実施形態に係る検査方法を実施可能な検査装置100について図1を用いて説明する。検査装置100は、ベルトコンベア2上に分散載置された検査対象物3に混入した異種品や検査対象物3の不良等を検査することを主な目的とした装置である。
検査装置100の検査対象物3としては、食品や医薬品等の原材料や製品等が挙げられる。また、検査対象物3に係る不良とは、外観不良等の形状的な不良に限定されず、例えば、酸化や吸湿等による物性の変化による不良が生じたものも含まれる。また、検査装置100では、搬送される検査対象物をインラインで全数検査することに対して好適に用いられるが、ベルトコンベア2上を移動する検査対象物3を測定する構成ではなくてもよく、例えばカメラ側が移動して走査することで、複数の検査対象物3に係る画像を撮像する構成であってもよい。
検査装置100は、近赤外光である測定光を検査対象物3に対して照射することにより得られる拡散反射光のスペクトルを測定し、そのスペクトルに基づいて検査対象物3を検査する。このため、検査装置100は、光源ユニット10、検出ユニット20(撮像手段)、及び分析ユニット30(識別モデル作成手段、スペクトル算出手段、分類手段)を備える。
光源ユニット10は、近赤外光である測定光を、ベルトコンベア2上における所定の照射領域A1へ向けて照射する。光源ユニット10が照射する測定光の波長範囲は、検査対象物3によって適宜選択される。測定光としては、具体的には、波長範囲が1000nm〜2300nmの光が好適に用いられる。なお、本実施形態では、ハロゲンランプからなる光源11を含む光源ユニット10について説明する
照射領域A1とは、検査対象物3を載置するベルトコンベア2の表面(載置面2b)の一部の領域である。この照射領域A1は、載置面2bの進行方向2a(図1のy軸方向)と垂直な幅方向(x軸方向)に広がり、載置面2bの一方の端から他方の端までを覆うライン状に延びる領域である。そして、照射領域A1の延在方向に垂直な方向(y軸方向)における照射領域A1の幅はx軸方向よりも狭くされている。
光源ユニット10は、光源11と、照射部12と、光源11と照射部12とを接続する光ファイバ13と、を備える。光源11は、近赤外光を発生させる。
光源11により発生された近赤外光は、光ファイバ13の一方の端面へ入射される。この近赤外光は、光ファイバ13のコア領域を導波し、もう一方の端面から照射部12に対して出射される。
照射部12は、光ファイバ13の端面から出射される近赤外光を検査対象物3が載置される照射領域A1に対して照射する。照射部12は、光ファイバ13から出射される近赤外光を入射して、照射領域A1に対応した1次元のライン状に出射するため、照射部12としてシリンドリカルレンズが好適に用いられる。このように照射部12においてライン状に整形された近赤外光L1が、照射部12から照射領域A1に対して照射される。
光源ユニット10から出力された近赤外光L1は、照射領域A1上に載置された検査対象物3により拡散反射される。そして、その一部が、拡散反射光L2として検出ユニット20に入射する。
検出ユニット20は、ハイパースペクトル画像を取得するハイパースペクトルセンサとしての機能を有する。ここで、本実施形態におけるハイパースペクトル画像について図2を用いて説明する。図2は、ハイパースペクトル画像についてその概略を説明する図である。図2に示すように、ハイパースペクトル画像とは、N個の画素P〜Pにより構成されている画像である。図2ではそのうちの一例として2個の画素P及びPについて具体的に示している。画素P及びPには、それぞれ複数の強度データからなるスペクトル情報S及びSが含まれている。この強度データとは、特定の波長(又は波長帯域)におけるスペクトル強度を示すデータであり、図2では、15個の強度データがスペクトル情報S及びSとして保持されていて、これらを重ね合わせた状態で示している。このように、ハイパースペクトル画像Hは、画像を構成する画素毎に、それぞれ複数の強度データを持つという特徴から、画像としての二次元的要素と、スペクトルデータとしての要素をあわせ持った三次元的構成のデータである。なお、本実施形態では、ハイパースペクトル画像Hとは、1画素あたり少なくとも5つの波長帯域における強度データを保有している画素によって構成された画像のことをいう。
図2では検査対象物3もあわせて示している。すなわち、図2においてPは検査対象物3を撮像した画素であり、Pは背景(例えば、ベルトコンベアや搬送容器)を撮像した画素である。このように、検出ユニット20では、検査対象物3だけでなく背景を撮像した画像も取得される。
図1に戻り、本実施形態に係る検出ユニット20は、カメラレンズ24と、スリット21と、分光器22と、受光部23と、を備える。この検出ユニット20は、その視野領域20s(撮像領域)がベルトコンベア2の進行方向2aと垂直な方向(x軸方向)に延びている。検出ユニット20の視野領域20sは、載置面2bの照射領域A1に含まれるライン状の領域であって、スリット21を通過した拡散反射光L2が受光部23上に像を結ぶ領域である。
スリット21は、照射領域A1の延在方向(x軸方向)と平行な方向に開口が設けられる。検出ユニット20のスリット21に入射した拡散反射光L2は、分光器22へ入射する。
分光器22は、スリット21の長手方向、すなわち照射領域A1の延在方向に垂直な方向(y軸方向)に拡散反射光L2を分光する。分光器22により分光された光は、受光部23によって受光される。
受光部23は、複数の受光素子が2次元に配列された受光面を備え、各受光素子が光を受光する。これにより、受光部23がベルトコンベア2上の幅方向(x軸方向)に沿った各位置で反射した拡散反射光L2の各波長の光をそれぞれ受光することとなる。各受光素子は、受光した光の強度に応じた信号を位置と波長とからなる二次元平面状の一点に関する情報として出力する。この受光部23の受光素子から出力される信号が、ハイパースペクトル画像に係る画素毎のスペクトルデータとして、検出ユニット20から分析ユニット30に送られる。
分析ユニット30は、入力された信号により拡散反射光L2のスペクトルを得て、この得られた画素毎のスペクトルデータを用いて、検査対象物3の評価を行う。検査対象物3の検査は以下の方法で行う。検査対象物3が、本来想定されている種類とは異なるものである(異物)である場合、又は、想定されている種類のものであっても何らかの特性変化等が生じている場合には、当該検査対象物3に対して近赤外光を照射して得られるスペクトルデータは、想定されている種類の製品から得られるスペクトルデータと比較してその形状が異なっていると考えられる。そこで、スペクトルデータを解析してその形状が異なる場合には、検査対象物3が想定されていたものとは異なると判定し、当該検査対象物を他の検査対象物から分類する。
この分析ユニット30は、CPU(Central Processing Unit)、主記憶装置であるRAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)、検出ユニット等の他の機器との間の通信を行う通信モジュール、並びにハードディスク等の補助記憶装置等のハードウェアを備えるコンピュータとして構成される。そして、これらの構成要素が動作することにより、分析ユニット30としての機能が発揮される。
分析ユニット30について、さらに詳細を説明すると、分析ユニット30では、検査対象物3の検査を行う前に、予め良品のスペクトルデータと、不良品のスペクトルデータとに基づいて、サポートベクターマシン(SVM)、ブースティング等の所謂パターン認識アルゴリズムを用いて、両者を識別するための学習を行い、両者を識別するための「識別モデル」を生成する。この識別モデルは、検査対象物3に係るスペクトルデータを取得した際に当該スペクトルデータが良品を撮像したものであるか不良品を撮像したものであるかを判断するためのものである。そして、識別モデルを適用した際に良/不良を区別するための「閾値」が併せて設定される。この閾値は、検査対象物3のスペクトルデータに対して識別モデルを適用することで、スペクトルデータそれぞれに対応した「スコア」を算出した後に、当該「スコア」が「閾値」以上であれば良、「閾値」未満であれば不良、と判断するために用いられる。閾値は、良品及び不良品のスペクトルデータに基づいて算出するものであり、検査対象物3を実際に検査する際に良品と不良品とを区別するための最適値に設定されていると考えられる。
また、分析ユニット30による検査対象物3の評価の際には、受光部23の複数の受光素子によって取得された画素毎のスペクトルデータについてそれぞれ良(良品のスペクトルデータである)/不良(不良品のスペクトルデータである)を判定した後に、隣接する複数画素によって構成されるエリア単位で検査対象物3としての良品/不良品の評価を行う。検査対象物3としての良品/不良品の判定は、その結果に基づいて、当該領域の検査対象物3を製造ラインから排出するかどうかの判定に用いることができる。すなわち、エリア単位で「不良品」と判定された場合には、後段で、不良品と判定されたエリア(及びその周辺)の検査対象物3が製造ラインから排除される構成を備えることができる。
エリア単位での判定に関して具体的に説明する。ベルトコンベア2に乗って移動する検査対象物3を検出ユニット20で撮像することにより、2次元に配列された画素毎にスペクトルデータが取得されるので、例えば図3に示すように、9×9の81画素のスペクトルデータが得られるとする。この場合、分析ユニット30では、識別モデルを用いて、各画素のスペクトルデータについて、良/不良の判定を行う。次に、図3では、このうちの隣接する3×3の9画素により形成される領域毎に、当該領域が良品を撮像したものか不良品を撮像したものかの判定が行われる。例えば、図3では、網掛けの画素が不良と判定された画素だとすると、中央の領域A5では9画素中4画素が不良と判定されているため、領域A5は不良品を撮像している、すなわち領域A5で撮像した検査対象物3は不良品であったと判定がなされる。領域単位での良品/不良品の判定基準は適宜変更することができる。
具体的には、判定基準は、「全9画素中に不良画素であると判断された画素が4画素以上ある場合に、当該エリアを不良エリアと定める。4画素は隣接していても飛び石配置でもよい」というように設定される。他には、識別モデルによって算出される各画素のスペクトルデータに係るスコアを、領域毎に合計し、基準値以上(あるいは以下)ならば当該エリアを不良品と判定する方法や不良と判定される画素が連続的に存在し、かつ混入が想定される異物の大きさや形状と近い配置を取っていた場合、当該領域を不良と判定する方法がある。
検査対象物3自体は良品であるにもかかわらず、撮像した画素のスペクトルデータを分析ユニット30により分析した結果「不良」と誤って判定される「誤検出」が生じる場合がある。このような誤検出は、散発的ではあるものの一定の確率で発生し得る。ここで、誤検出が少し偏って発生した場合、良品を撮像しているにもかかわらず、誤検出が多く発生すると、エリア単位で「不良品」と発生されてしまい、後段で製造ラインから排除される可能性がある。このように、誤検出による不良品判定が増加してしまうと、良品を製造ラインから排除してしまうことになり、最終的な製造効率の低下につながる可能性がある。分析ユニット30で特定のエリアが「不良品」と判定された場合、一般的に後段で不良品を排除する際には、不良品と判定されたエリアとのその周辺の検査対象物3を一度に排出する構成としている場合が多い。したがって、良品を不良品と誤検出してしまった場合には、最終的な良品の収率が大きく低下する可能性がある。
一方、検査対象物3に不良品(異物)が混入している場合、分析ユニット30において、画素毎のスペクトルデータを分析した際に「不良」と判定される画素はある程度集中して発生すると考えられる。したがって、実際に不良品が混入しているエリアを撮像した場合に、このエリアを撮像した各画素のスペクトルデータが必ず不良と判定される必要はなく、エリア単位で確実に「不良品」と判定されるレベルまで、良/不良の判定レベルを変更してもよいと考えられる。そのためには上述の「閾値」を変更する方法が考えられる。
図4は、各画素のスペクトルデータに対する良/不良の判定レベル(閾値)を説明する図である。既知の良品/不良品を撮像して画素毎にそのスペクトルデータを取得し、各スペクトルデータに係るスコアを算出してヒストグラム化すると図4に示すようなグラフとなる。このとき、良品/不良品はそれぞれ正規分布的な形状のヒストグラムを描く。また、パターン認識アルゴリズムの学習結果に基づけば、デフォルトでは、良品/不良品のヒストグラムの中間がこのモデルにおける「閾値」と設定される。
ここで、閾値を不良品側(図4の左側)に移動させると、良品と検出される割合が高くなる。一方、閾値を良品側(図4の右側)に移動させると、不良品と検出される割合が高くなる。そこで、上記のように良品を不良品として誤検出してしまうことが多く発生する場合には、閾値を調整することで、誤検出の発生率を低下させることが可能となる。このように、本実施形態に係る検査装置100では、パターン認識アルゴリズムを用いて良品と不良品との閾値を算出した後に、良品の誤検出率を低下させるべく調整を行った上で、良品/不良品の判定に用いる閾値を決定することを特徴とする。
次に、上記の検査装置100を用いた検査方法について、図5を参照しながら説明する。
まず、良品サンプル及び不良品サンプルを撮像する(S01)。ベルトコンベア2上にそれぞれ載置し移動させると共に光源ユニット10から近赤外光L1を出力することで、サンプルから拡散反射された光を含む拡散反射光L2を検出ユニット20において受光することで、視野領域20s(撮像領域)の撮像を行う。これによって、検出ユニット20において得られた画素毎のスペクトルデータは、検出ユニット20から分析ユニット30に送られ、分析ユニット30において取得される。
次に、分析ユニット30において、パターン認識アルゴリズムを用いて良品のスペクトルデータ及び不良品のスペクトルデータに係る分析を行い、識別モデルを作成する(S02:識別モデル算出ステップ)。このとき、各スペクトルデータの良/不良を判定するための所謂デフォルトの閾値も算出される。
次に、閾値の調整作業を行う。このとき、例えば後段の不良品を製造ラインから排出するための排出手段も併せて動作させてもよい。
まず、閾値調整のために検査対象物3を撮像する(S03)。検査対象物3をベルトコンベア2上に載置し移動させると共に光源ユニット10から近赤外光L1を出力することで、サンプルから拡散反射された光を含む拡散反射光L2を検出ユニット20において受光することで、視野領域20s(撮像領域)の撮像を行う。これによって、検出ユニット20において得られた画素毎のスペクトルデータは、検出ユニット20から分析ユニット30に送られ、分析ユニット30において取得される。なお、検出ユニット20においてベルトコンベア2の移動に対応して連続して撮像を行い、これを分析ユニット30に対して蓄積することで、分析ユニット30では、各画素が二次元に配置されたハイパースペクトル画像として取得される。
次に、予め得られた(S02)識別モデルを利用して、検査対象物3を撮像することで得られたスペクトルデータについて分析を行い、まず各スペクトルデータの良/不良を判定する。次に、画素毎の判定結果に基づいて、エリア単位での良品/不良品の判定を行う(S04:判定ステップ)。
その後、エリア単位の良品/不良品の判定結果と、検査対象物3が実際に良品/不良品であるかに基づいて、誤検出率を評価する(S05:調整ステップ)。ここでの誤検出率とは、良品を不良品と判定してしまう割合をいう。後段の不良品の排出手段を動作させている場合には、排出された検査対象物3を確認することによって誤検出率を評価してもよい。この結果、誤検出率が所定値よりも高い場合には(S05−NO)、デフォルトの閾値を修正し調整閾値とする(S06)。具体的には、スペクトルデータを「良」と判定する割合が高くなるように、閾値を調整することで、誤検出率を下げることができる。なお、識別モデルの閾値の修正後、分析ユニット30による再分析からやり直して(S04)、誤検出率を再評価する構成としてもよいし、再度検査対象物を撮像(S03)して、誤検出率を再評価する構成としてもよい。いずれにしろ、閾値を調整した後には、再度修正後の閾値が適切かの検証が行われる。
なお、誤検出率の評価(S05)だけでなく、不良品が正しく排除されているかの確認を行う構成としてもよい。不良品が排除できない場合には閾値等の設定が不適切であるため、閾値を修正(S06:調整ステップ)して、再度評価する必要がある。
このように閾値の評価を行った結果、識別モデルの閾値が適切であり、エリア単位の良品/不良品判定の誤検出率が所定値以内となった場合(S05−YES)、閾値を含む識別モデルが確定され(S07)、実際の検査対象物3の検査に用いられる。当然ながら実際の検査対象物3においても、不良品と判定されたエリア及びその周辺の検査対象物3は、排出手段によって排出され得る(排出ステップ)。
以上のように、本発明の実施形態に係る検査装置100による検査方法では、判定ステップにおいて、良品を不良品として誤検出した誤検出率に基づいて識別モデルの閾値を調整することによって、エリア単位で良品を撮像したエリアが誤って不良品を撮像したエリアとして判定される割合を低減することができる。
また、不良品と判定されたエリアの前記検査対象物を排出する排出ステップが後段に設けられている場合に、良品を不良品と誤判定されないように識別モデルの閾値を調整することが有効となる。
以上、本発明の一実施形態に係る検査装置及び検査方法について説明したが、本発明に係る検査装置及び検査方法は上記に限定されない。例えば、検査装置100の構成は、上記の構成に限定されず種々の公知の構成を用いることができる。また、パターン識別アルゴリズムについても上記に限定されない。
2…ベルトコンベア、3…検査対象物、10…光源ユニット、20…検出ユニット、30…分析ユニット、100…検査装置。

Claims (2)

  1. 良品及び不良品のスペクトルデータを用いて、パターン認識アルゴリズムにより良品と不良品とを区別するためのデフォルトの閾値を含む識別モデルを算出する識別モデル算出ステップと、
    前記識別モデルを用いて、検査対象物を撮像して得られるハイパースペクトル画像内の複数の画素により構成されるエリア毎に、当該エリアの検査対象物を良品又は不良品と判定する判定ステップと、
    前記判定ステップにおいて良品を不良品として誤検出した誤検出率に基づいて、前記デフォルトの閾値を調整して調整閾値とする調整ステップと、
    を備える検査方法。
  2. 前記判定ステップにおける判定結果に基づいて、不良品と判定されたエリアの前記検査対象物を排出する排出ステップをさらに備える請求項1記載の検査方法。
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