JP2017122852A - 画像形成装置 - Google Patents

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將仁 淺井
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桂介 望月
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和弘 船谷
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Abstract

【課題】当接部材と帯電部材とで中間転写体をクリーニングする構成において、当接部材と中間転写体との当接部への紙粉などの異物の挟み込みによるクリーニング不良を抑制することのできる画像形成装置を提供する。【解決手段】画像形成装置100は、像担持体1と、中間転写体8と、当接部N3で中間転写体8に当接する当接部材21と、接触部N4で中間転写体8に接触する帯電部材23と、帯電部材23に電圧を印加する電源60と、非画像形成時に中間転写体8を画像形成時の回転方向とは逆回転方向に移動させる逆回転動作を実行させる制御手段25と、を有し、逆回転動作における中間転写体8の移動量は、上記逆回転方向における帯電部材23と中間転写体8との接触部N4の下流側端部から当接部材21と中間転写体8との当接部N3の上流側端部までの距離以下である構成とする。【選択図】図7

Description

本発明は、電子写真方式や静電記録方式を利用した複写機、プリンタなどの画像形成装置に関するものである。
電子写真方式や静電記録方式の画像形成装置では、感光体(電子写真感光体)や静電記録誘電体などの像担持体に適宜のプロセスでトナー像が形成され、このトナー像が最終的に記録用紙などの記録材に転写される。このような画像形成装置として、像担持体に形成されたトナー像が、像担持体から中間転写体に1次転写された後に記録材に2次転写される中間転写方式の画像形成装置がある。中間転写体としては、無端ベルト状の中間転写ベルトが広く用いられている。
中間転写ベルトを有する電子写真方式の画像形成装置を例に更に説明する。この画像形成装置では、2次転写工程後に記録材に転写しきれずに残った2次転写残トナーなどの中間転写ベルト上のトナーをクリーニングするために、ハイブリッド方式のクリーニング方式が知られている(特許文献1)。
ハイブリッド方式では、中間転写ベルト上のトナーは、中間転写ベルトの画像形成時の回転方向(ここでは「順回転方向」ともいう。)において上流側に配置されたクリーニングブレードにより概ね除去される。そして、このクリーニングブレードをすり抜けたトナーは、中間転写ベルトの順回転方向において下流側に配置された帯電部材で帯電され、その後感光体に転移させられて回収される。
ところで、近年では、プリンタや複写機などの画像形成装置において、更なる長寿命化が求められている。上述のハイブリッド方式においても、クリーニングブレードを長期にわたり使用すると、クリーニングブレードと中間転写ベルトとの当接部に挟み込まれた紙粉などの異物が蓄積していくことがある。すると、クリーニングブレードをすり抜けるトナーが増え、帯電部材にトナーが多量に付着してしまうことがある。その場合、クリーニング性能を維持するために、帯電部材を清掃する頻度を増やす必要が生じ、ハイブリッド方式の利点が損なわれる。そのため、より長期にわたり良好なクリーニング性能を得るためには、クリーニングブレードと中間転写ベルトとの当接部に挟み込まれた紙粉などの異物を除去することが望まれる。
従来、クリーニングブレードと中間転写ベルトとの当接部に挟み込まれた紙粉などの異物を除去するために、中間転写ベルトを画像形成時の回転方向とは逆回転方向(ここでは、単に「逆回転方向」ともいう。)に移動させる方法が知られている。特許文献2には、クリーニングブレードと、中間転写ベルトの順回転方向においてクリーニングブレードの下流側に配置されたトナー捕集部材と、を有する構成において、中間転写ベルトを逆回転方向に移動させる技術が開示されている。
特開2014−119464号公報 特開2011−133618号公報
しかしながら、特許文献2に記載の構成において、中間転写ベルトを逆回転方向に移動させると、トナー捕集部材から排出されたトナーが、クリーニングブレードと中間転写ベルトとの当接部に、中間転写ベルトの逆回転方向から侵入する。
クリーニングブレードは、クリーニングブレードと中間転写ベルトとの当接部に中間転写ベルトの順回転方向から侵入するトナーを掻き取るように配置されている。つまり、一般に、クリーニングブレードは、中間転写ベルトの順回転方向に対してカウンタ方向となるように、そのエッジ部において中間転写ベルトに当接される。そして、クリーニングブレードの材料、中間転写ベルトに対する当接角度、押圧荷重などの当接条件が最適化されている。そのため、上述のようにトナーが中間転写ベルトの逆回転方向からクリーニングブレードと中間転写ベルトとの当接部に侵入すると、トナーがその当接部に挟み込まれやすい。
いったんトナーがクリーニングブレードと中間転写ベルトとの当接部に挟み込まれると、これを取り除くまでには、しばらく中間転写ベルトを順回転方向に回転させ続ける必要がある。その間、クリーニングブレードと中間転写ベルトとは、密着が不十分な状態となる。そのため、中間転写ベルトを逆回転方向に移動させることで一度除去された紙粉などの異物が、次に中間転写ベルトを順回転方向に移動させた際に再びクリーニングブレードと中間転写ベルトとの当接部に挟み込まれる可能性が高くなる。
したがって、本発明の目的は、中間転写体の逆回転方向への移動により中間転写体と当接部材との当接部から除去した異物が再度挟み込まれることを抑制することのできる画像形成装置を提供することである。
上記目的は本発明に係る画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明は、トナー像を担持する回転可能な像担持体と、1次転写部において前記像担持体から転写されたトナー像を搬送し2次転写部において記録材に転写させる回転可能な中間転写体と、前記中間転写体の画像形成時の回転方向において前記2次転写部より下流かつ前記1次転写部より上流で前記中間転写体に当接し、前記中間転写体上のトナーを除去する当接部材と、前記中間転写体の画像形成時の回転方向において前記当接部材と前記中間転写体との当接部より下流かつ前記1次転写部より上流で前記中間転写体に接触し、前記像担持体上のトナーを帯電させる帯電部材と、前記帯電部材に電圧を印加する電源と、非画像形成時に前記中間転写体を画像形成時の回転方向とは逆回転方向に移動させる逆回転動作を実行させる制御手段と、を有し、前記逆回転動作における前記中間転写体の移動量は、前記逆回転方向における前記帯電部材と前記中間転写体との接触部の下流側端部から前記当接部材と前記中間転写体との当接部の上流側端部までの距離以下であることを特徴とする画像形成装置である。
本発明によれば、中間転写体の逆回転方向への移動により中間転写体と当接部材との当接部から除去した異物が再度挟み込まれることを抑制することができる。
画像形成装置の概略面図である。 画像形成装置の要部の概略制御態様を示すブロック図である。 ベルトクリーナの模式図である。 導電性ブラシの模式図である。 導電性ブラシの電気抵抗値の測定方法を説明するための模式図である。 クリーニングブレードと中間転写ベルトとの当接部の断面図である。 逆回転動作における逆回転量を説明するための模式図である。 逆回転動作時のクリーニングブレードと中間転写ベルトとの当接部の断面図及び側面図である。 逆回転動作の過程を示す模式図である。 感光ドラムの駆動連結部の近傍の模式図である。 感光ドラムの駆動連結部のカップリングの形状を示す斜視図である。
以下、本発明に係る画像形成装置を図面に則して更に詳しく説明する。
[実施例1]
1.画像形成装置の全体的な構成
図1は、本発明の一実施例に係る画像形成装置の概略断面図である。本実施例の画像形成装置100は、電子写真方式を利用してフルカラー画像を形成することのできる、中間転写方式を採用したタンデム型の画像形成装置(レーザビームプリンタ)である。
画像形成装置100は、複数の画像形成部(ステーション)として第1、第2、第3、第4の画像形成部PY、PM、PC、PKを有する。第1、第2、第3、第4の画像形成部PY、PM、PC、PKは、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)のトナー像を形成する。
本実施例では、各画像形成部PY、PM、PC、PKの構成及び動作は、現像工程で使用するトナーの色が異なることを除いて実質的に同じである。したがって、特に区別を要しない場合は、いずれかの色用の要素であることを表す符号の末尾のY、M、C、Kは省略して、当該要素に関し総括的に説明する。
画像形成時には、回転可能な像担持体としてのドラム型の感光体である感光ドラム1は、駆動手段としてのドラム駆動モータM1(図2)により、図中矢印R1で示す順回転方向に、所定の周速度(プロセス速度)で回転駆動される。回転する感光ドラム1の表面(外周面)は、ドラム帯電ローラ2によって所定の極性(本実施例では負極性)の所定の電位に帯電される。帯電工程時に、ドラム帯電ローラ2には、感光体用の帯電電源(高圧電源回路)71(図2)から、負極性の所定の電圧が印加される。帯電された感光ドラム1の表面は、露光装置3によって画像信号に基づいて走査露光され、感光ドラム1上に画像信号に応じた静電潜像(静電像)が形成される。感光ドラム1上に形成された静電潜像は、現像装置4によって現像剤としてのトナーを用いて現像(可視化)され、感光ドラム1上にトナー像が形成される。現像装置4は、現像剤担持体としての現像ローラ41と、現像剤としてのトナーを収容するトナー容器42と、を有する。現像工程時に、現像ローラ41には、現像電源(高圧電源回路)72(図2)から、負極性の所定の現像電圧(現像バイアス)が印加される。本実施例では、一様に帯電処理された後に露光されることで電位の絶対値が低下した感光ドラム1上の露光部に、感光ドラム1の帯電極性と同極性に帯電したトナーが付着する(反転現像)。本実施例では、現像時のトナーの帯電極性であるトナーの正規の帯電極性は負極性であり、現像に使用されるトナーは主に負極性に帯電している。
また、画像形成装置100は、各画像形成部Pの各感光ドラム1と対向するように配置された、回転可能な中間転写体としての、無端状のベルトで構成された中間転写ベルト8を有する。中間転写ベルト8は、複数の支持部材(張架ローラ)としての駆動ローラ9とテンションローラ10とに掛け回されて、所定の張力をもって張架されている。中間転写ベルト8は、画像形成時には、駆動ローラ9に駆動手段としてのベルト駆動モータM2(図2)からの駆動力が伝達されることで、図中矢印R2で示す順回転方向に回転駆動される。本実施例では、各感光ドラム1、中間転写ベルト8は、それぞれ独立した駆動モータで駆動される。なお、中間転写ベルト8は、後述する中間転写ベルト8の逆回転動作時には、駆動ローラ9にベルト駆動モータM2からの駆動力が伝達されることで、画像形成時とは逆回転方向(図6などにおける矢印R3方向)に移動可能である。ベルト駆動モータM2としては、例えばブラシレスモータが用いられる。
中間転写ベルト8の内周面側には、各感光ドラム1Y、1M、1C、1Kに対応して、1次転写手段としてのローラ型の1次転写部材である1次転写ローラ5Y、5M、5C、5Kが配置されている。1次転写ローラ5は、中間転写ベルト8を介して感光ドラム1に向けて付勢(押圧)され、中間転写ベルト8と感光ドラム1とが接触する1次転写部(1次転写ニップ)N1を形成する。中間転写ベルト8の外周面側において、駆動ローラ9と対向する位置には、2次転写手段としてのローラ型の2次転写部材である2次転写ローラ11が配置されている。2次転写ローラ11は、中間転写ベルト8を介して駆動ローラ9に向けて付勢(押圧)され、中間転写ベルト8と2次転写ローラ11とが接触する2次転写部(2次転写ニップ)N2を形成する。また、中間転写ベルト8の外周面側において、テンションローラ10と対向する位置には、中間転写体クリーニング手段としてのベルトクリーナ52が配置されている。
前述のようにして感光ドラム1上に形成されたトナー像は、1次転写部N1において、1次転写ローラ5の作用により、感光ドラム1に接触して感光ドラム1と略等速で回転している中間転写ベルト8上に転写(1次転写)される。1次転写工程時に、1次転写ローラ5には、1次転写電圧印加手段としての1次転写電圧電源(高圧電源回路)51(図2)から、トナーの正規の帯電極性とは逆極性(本実施例では正極性)の直流電圧である1次転写電圧(1次転写バイアス)が印加される。例えば、フルカラー画像の形成時には、第1、第2、第3、第4の画像形成部PY、PM、PC、PKの各感光ドラム1Y、1M、1C、1K上に形成されたトナー像が、中間転写ベルト8上に重ね合わせられるようにして順次転写される。
中間転写ベルト8上に形成されたトナー像は、2次転写部N2において、2次転写ローラ11の作用により、中間転写ベルト8と2次転写ローラ11とに挟持されて搬送される記録用紙などの記録材S上に転写(2次転写)される。2次転写工程時に、2次転写ローラ11には、2次転写電圧印加手段としての2次転写電源(高圧電源回路)53(図2)から、トナーの正規の帯電極性とは逆極性(本実施例では正極性)の直流電圧である2次転写電圧(2次転写バイアス)が印加される。記録材Sは、給搬送装置12から送り出されレジストローラ対16によって2次転写部N2まで搬送されてくる。給搬送装置12は、記録材Sを収納する給紙カセット13内から記録材Sを送り出す給送ローラ14と、送り出された記録材Sを搬送する搬送ローラ対15と、を有している。給搬送装置12から搬送された記録材Sは、レジストローラ対16によって中間転写ベルト8上のトナー像と同期するようにして2次転写部N2に搬送される。
トナー像が転写された記録材Sは、定着手段としての定着装置17に搬送され、定着装置17が有する定着フィルム18と加圧ローラ19とによって加熱及び加圧されて、その表面にトナー像が定着(固着)される。トナー像が定着された記録材Sは、排出ローラ対20によって画像形成装置100の装置本体110の外部に排出される。
一方、1次転写工程後に感光ドラム1の表面に残ったトナー(1次転写残トナー)は、ドラムクリーナ6によって感光ドラム1の表面から除去(クリーニング)されて回収される。ドラムクリーナ6は、感光ドラム1に当接して配置されたドラムクリーニングブレード61によって、回転する感光ドラム1上から1次転写残トナーを掻き取り、ドラム廃トナー容器62に回収する。また、2次転写工程後に中間転写ベルト8の表面に残ったトナー(2次転写残トナー)は、ベルトクリーナ52を用いて中間転写ベルト8の表面から除去(クリーニング)されて回収される。ベルトクリーナ52の構成及び動作については、後述して詳しく説明する。
なお、本実施例では、中間転写ベルト8、駆動ローラ9、テンションローラ10、ベルトクリーナ52などによって、中間転写ベルトユニット50が構成されている。
また、本実施例では、各画像形成部Pにおいて、感光ドラム1と、感光ドラム1に作用するプロセス手段としての帯電ローラ2、現像装置4及びドラムクリーナ6とは、一体的にプロセスカートリッジ7を構成している。各画像形成部Pの各プロセスカートリッジ7は、それぞれ画像形成装置100の装置本体110に対して着脱可能とされている。本実施例では、各プロセスカートリッジ7の構成は実質的に同じであり、各トナー容器42Y、42M、42C、42Kに収容されたトナーがそれぞれイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色トナーであることが異なる。
また、本実施例では、画像形成装置100は、各画像形成部Pの各感光ドラム1から中間転写ベルト8を離間させる離間機構73(図2)を有している。本実施例では、この離間機構73は、各画像形成部Pの各1次転写ローラ5を対応する感光ドラム1に対し離れる方向又は近づける方向に移動させることで、各感光ドラム1に対して中間転写ベルト8を離間又は接触させる。本実施例では、画像形成装置100が後述するジョブを待機している時、あるいは後述する逆回転動作時などには、全ての画像形成部Pにおいて感光ドラム1から中間転写ベルト8が離間される。
また、画像形成装置100には、画像形成装置100の制御を行うための電気回路が搭載された制御手段としての制御部25が設けられている。図2は、本実施例の画像形成装置100の要部の概略制御態様を示すブロック図である。制御部25には、CPU26が搭載されている。CPU26は、画像形成装置100の動作を一括して制御する。CPU26は、外部機器からのジョブのデータを受信する通信I/F部(図示せず)や装置内の各種センサ(図示せず)からの信号に基づいて画像形成装置100の動作を制御するアルゴリズムが記憶された記憶部を内蔵している。CPU26は、ジョブのデータに基づく画像形成に関する制御、ベルト駆動モータM2を含む各種駆動モータの始動、停止及び回転速度の制御、各種電源の制御などを行う。
ここで、画像形成装置100は、一の開始指示により開始される、単一又は複数の記録材Sに画像を形成して出力する一連の動作であるジョブ(画像出力動作、プリント動作)を実行する。ジョブは、一般に、画像形成工程、前回転工程、複数の記録材Sに画像を形成する場合の紙間工程、及び後回転工程を有する。画像形成工程は、実際に記録材Sに形成して出力する画像の静電潜像の形成、トナー像の形成、トナー像の1次転写や2次転写を行う期間であり、画像形成時とはこの期間のことをいう。より詳細には、これら静電潜像の形成、トナー像の形成、トナー像の1次転写や2次転写の各工程を行う位置で、画像形成時のタイミングは異なる。前回転工程は、開始指示が入力されてから実際に画像を形成し始めるまでの、画像形成工程の前の準備動作を行う期間である。紙間工程は、複数の記録材Sに対して画像形成工程を連続して行う際(連続画像形成)の記録材Sと記録材Sとの間に対応する期間である。後回転工程は、画像形成工程の後の整理動作(準備動作)を行う期間である。非画像形成時とは、画像形成時以外の期間であって、上記前回転工程、紙間工程、後回転工程、更には画像形成装置100の電源投入時又はスリープ状態からの復帰時の準備動作である前多回転工程時などが含まれる。後述する逆回転動作は、非画像形成時に実行される。
2.転写構成
次に、本実施例における1次転写、2次転写に関する構成について更に詳しく説明する。
本実施例では、中間転写体として、小型化が容易な中間転写ベルト8が用いられている。中間転写ベルト8は、樹脂材料に導電剤を添加して導電性を付与した無端状のベルトである。中間転写ベルト8は、駆動ローラ9、テンションローラ10の2軸で張架され、テンションローラ10により総圧100Nの張力が付与されている。本実施例では、中間転写ベルト8として、導電剤としてカーボンを混合することにより体積抵抗率を1×1010Ω・cmに調整したポリイミド樹脂で形成された、厚さ70μmの無端状のベルトを用いた。この中間転写ベルト8は、電気的特性としては、電子導電性の特性を示し、雰囲気中の温湿度に対する電気抵抗値の変動が小さいのが特徴である。
中間転写ベルト8の体積抵抗率の範囲としては、転写性の観点から、1×10〜1×1011Ω・cmの範囲が好ましい。中間転写ベルト8の体積抵抗率が1×10Ω・cmより低いと、高温高湿環境下で転写電流が中間転写ベルト8を介して接地部材、例えば、駆動ローラ9へ流れることによる転写不良が発生する場合がある。一方、中間転写ベルト8の堆積抵抗率が1×1011Ω・cmより高いと、低温低湿環境下で異常放電による転写不良が発生する場合がある。
ここで、中間転写ベルト8の体積抵抗率は、次の測定方法により求められる。すなわち、三菱化学株式会社のHiresta−UP(MCP−HT450)を用い、測定プローブはURを用い、測定時の室内温度は23℃、室内湿度は50%に設定し、印加電圧250V、測定時間10secの条件で測定を行う。
なお、本実施例では、中間転写ベルト8の材料としてポリイミド樹脂を使用したが、中間転写ベルト8の材料はこれに限定されるものではない。例えば、熱可塑性樹脂であれば、次のような他の材料を使用してもよい。例えば、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリアリレート、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)、ポリエチレンナフタレート(PEN)などの材料、およびこれらの混合樹脂である。
1次転写ローラ5としては、芯金(芯材)を弾性層で覆った外径12mmの弾性ローラを用いた。芯金としては、外径6mmのニッケルメッキ鋼棒を用いた。また、弾性層としては、体積抵抗率を1×10Ω・cmに調整したアクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)とエピクロルヒドリンゴムを主成分とする厚さ3mmの発泡スポンジ体を用いた。1次転写ローラ5は、中間転写ベルト8を介して感光ドラム1に対し9.8Nの加圧力で当接させられており、中間転写ベルト8の回転に伴い従動して回転する。また、感光ドラム1上のトナーを中間転写ベルト8に1次転写する際には、+1500Vの直流電圧である1次転写電圧が1次転写ローラ5に印加される。
2次転写ローラ11としては、芯金(芯材)を弾性層で覆った外径18mmの弾性ローラを用いた。芯金としては、外径8mmのニッケルメッキ鋼棒を用いた。また、弾性層としては、体積抵抗率を1×10Ω・cmに調整したアクリロニトリルブタジエンゴムとエピクロルヒドリンゴムを主成分とする厚さ5mmの発泡スポンジ体を用いた。2次転写ローラ11は、中間転写ベルト8に対して50Nの加圧力で当接させられており、中間転写ベルト8の回転に伴い従動して回転する。2次転写ローラ11に電圧を印加する2次転写電源53は、記録材Sにトナー像を2次転写するための正電圧出力部と、2次転写ローラ11へのトナー付着を抑制するための負電圧出力部と有する。これにより、2次転写電源53は、正極性と負極性の電圧を切り替えて2次転写ローラ11に印加することが可能となっている。中間転写ベルト8上のトナー像を記録材Sに2次転写する際には、+2500Vの直流電圧である2次転写電圧が2次転写ローラ11に印加される。
3.ベルトクリーナの構成
次に、本実施例におけるベルトクリーナ52について更に説明する。図3は、本実施例におけるベルトクリーナ52の近傍をより詳しく示す模式図である。本実施例では、中間転写ベルト8のクリーニング方法としてハイブリッド方式を採用している。
ベルトクリーナ52は、第1の清掃部材としてのベルトクリーニングブレード(以下、単に「クリーニングブレード」ともいう。)21を有する。クリーニングブレード21は、中間転写ベルト8の順回転方向R2において2次転写部N2より下流かつ1次転写部N1(最上流の1次転写部N1Y)より上流で中間転写ベルト8に当接する。ここでは、クリーニングブレード21と中間転写ベルト8との当接部を、「ブレードニップN3」ともいう。クリーニングブレード21は、中間転写体に当接して中間転写体上のトナーを除去する当接部材の一例である。
また、ベルトクリーナ52は、第2の清掃部材としての導電性ブラシ23を有する。導電性ブラシ23は、中間転写ベルト8の順回転方向R2においてブレードニップN3より下流かつ1次転写部N1(最上流の1次転写部N1Y)より上流で中間転写ベルト8に接触する。ここでは、導電性ブラシ23と中間転写ベルト8との接触部を、「ブラシニップN4」ともいう。導電性ブラシ23は、像担持体に接触して像担持体上のトナーを帯電させる帯電部材の一例である。
また、ベルトクリーナ52は、クリーニングブレード21によって中間転写ベルト8上から除去されたトナーを収容するベルト廃トナー容器(以下、単に「廃トナー容器」ともいう。)22を有する。
クリーニングブレード21、導電性ブラシ23は、それぞれ廃トナー容器22に支持されている。また、クリーニングブレード21、導電性ブラシ23は、それぞれ中間転写ベルト8を介してテンションローラ10に向けて付勢(押圧)されている。
導電性ブラシ23には、クリーニング電圧印加手段としてのクリーニング電源(高圧電源回路)60が接続されている。クリーニング電源60は、正電圧出力部と負電圧出力部と有する。これにより、クリーニング電源60は、正極性と負極性の電圧を切り替えて導電性ブラシ23に印加することが可能となっている。なお、テンションローラ10は、電気的に接地(グランドに接続)されている。
ベルトクリーナ52は、中間転写ベルト8の順回転方向R2において上流側に配置されたベルトクリーニングブレード21によって中間転写ベルト8上のトナーの大半を掻き取る。そして、ベルトクリーニングブレード21をすり抜けた微量のトナーは、中間転写ベルト8の順回転方向R2において下流側に配置された導電性ブラシ23によって帯電される。本実施例では、クリーニング電源60は、中間転写ベルト8上のトナーを帯電させる際には、トナーの正規の帯電極性とは逆極性の直流電圧であるクリーニング電圧(クリーニングバイアス)を導電性ブラシ23に印加する。
更に説明すると、クリーニングブレード21は、弾性材料で形成された板状(ブレード状)の部材である。本実施例では、クリーニングブレード21として、弾性材料としてのウレタンゴムで形成された板状部材を用いた。より具体的には、本実施例では、クリーニングブレード21は、長手方向長さが232mm、短手方向長さが12mm、厚さが2mmの板状部材である。クリーニングブレード21は、中間転写ベルト8の順回転方向R2に対してカウンタ方向となるように、中間転写ベルト8に当接されている。つまり、クリーニングブレード21は、中間転写ベルト8の移動方向と略直交する方向に沿う長手方向の全域で、該長手方向と略直交する短手方向の自由端側が中間転写ベルト8の順回転方向R2の上流を向くようにして中間転写ベルト8に当接されている。クリーニングブレード21は、その自由端の中間転写ベルト8側のエッジ部、及び該エッジ部から固定端部側の所定範囲の面が、中間転写ベルト8の表面に接触して、ブレードニップN3を形成する。
クリーニングブレード21の線圧は、良好なクリーニング性能を得ると共に、必要以上の加圧力によりブレードやベルトにダメージを与えないために、好ましくは0.4〜0.8N/cm、より好ましくは0.55〜0.67N/cmである。ここで、クリーニングブレード21の線圧とは、クリーニングブレード21の単位長さ当たりの、中間転写ベルト8に対するクリーニングブレード21の当接力である。この線圧は、中間転写ベルト8に荷重変換器を取り付けておき、中間転写ベルト8の表面にクリーニングブレード21を押し付け、その荷重を測定することで求めることができる。
図4は、導電性ブラシ23をより詳しく示す模式図である。本実施例では、導電性ブラシ23は、絶縁性のナイロンで形成された基布23dに導電性繊維23aを織り込みブラシ状とすることで構成されている。上記基布23dは、厚さ1mmのSUS(ステンレススチール)板金の支持体23e上に、固定手段としての導電性接着剤によって接着されている。よって、基布23dに織り込まれた導電性繊維23aは、その基布23dの下の支持体23eに接触して電気的に導通している。本実施例では、この支持体23eを介して、導電性ブラシ23に電圧が印加される。
本実施例では、導電性ブラシ23を構成する導電性繊維23aは、ナイロンを主成分とし、導電剤としてカーボンを含有して構成されている。導電性繊維23aの単糸繊度は170T/68Fである。この場合の単糸繊度は、1本の糸が68フィラメントの繊維で構成され、その重さが170T(デシテックス:10000m分の長さの重さが170g)であることを示している。
本実施例では、導電性ブラシ23の導電性繊維23aの密度は100kF/inchである。また、本実施例では、導電性繊維23aの長さ(基布23dの平面から導電性繊維23aの先端位置までの垂直距離で代表する)Xは5mmである。また、導電性ブラシ23の長手幅(中間転写ベルト8の移動方向と略直交する方向における導電性繊維23aの先端部の端部間の長さ)W1は225mmである。また、導電性ブラシ23の短手幅(中間転写ベルト8の移動方向に沿う方向における導電性繊維23aの先端部の端部間の長さ)W2は5mmである。導電性ブラシ23の導電性繊維23aは、中間転写ベルト8の移動方向に5列が植毛されている。また、導電性ブラシ23は、その導電性繊維23aの先端位置が中間転写ベルト8の表面に対して約1.0mmの侵入量となるように固定して配置され、ブラシニップN4を形成している。これにより、導電性ブラシ23は、移動する中間転写ベルト8の表面を摺擦する。
ここで、導電性繊維23aの集合体としての導電性ブラシ23の抵抗値(電気抵抗)Rb[Ω]は、1×10〜1×10Ωの範囲が好適である。本実施例では、Rb[Ω]は1×10Ωである。Rb[Ω]は、次の測定方法により求められる。図5に示すように、測定対象の導電性ブラシ23を、直径30mmの金属ローラ36に侵入量0.9mmで当接させ、電源37から200Vの電圧を導電性ブラシ23に印加する。そして、その時の電流値を金属ローラ36に接続された電流計38で読み取り、導電性ブラシ23の抵抗値[Ω]を算出する。また、中間転写ベルト8と導電性ブラシ23とが接触する部分における中間転写ベルト8の抵抗値(電気抵抗)Ri[Ω]は、次のようにして求められる。中間転写ベルト8と導電性ブラシ23とが接触する部分の面積は、導電性ブラシ23の短手幅W2=5mmと長手幅W1=225mmとから、ほぼ5mm×225mmである。また、中間転写ベルト8の厚さは70μmである。したがって、中間転写ベルト8と導電性ブラシ23とが接触する部分における中間転写ベルト8の抵抗値Riは、中間転写ベルト8の体積抵抗率から1×1010Ω・cm×70μm/(5mm×225mm)=6.2×10Ωとなる。
なお、導電性ブラシ23の中間転写ベルト8(又は上記金属ローラ36)への侵入量は、次の距離で代表される。すなわち、導電性ブラシ23の中央位置において、ブラシが変形されていないと仮定した場合の導電性繊維23aの先端があるべき位置と中間転写ベルト8の表面との間の、中間転写ベルト8の法線方向に沿う距離である。
4.静電クリーニング
次に、図3を参照して、本実施例における中間転写ベルト8上のトナーのクリーニング方法について更に詳しく説明する。
2次転写残トナーなどの中間転写ベルト8上のトナーは、その大半が中間転写ベルト8の順回転方向R2において上流側に配置されたクリーニングブレード21によって機械的に掻き取られ、廃トナー容器22へ回収される(図3中のA)。
一方、中間転写ベルト8の表面には、製造時の原因や異物などの付着により微小な凹凸が存在する。また、画像形成の累積によって、ブレードニップN3への紙粉などの異物の挟み込み(かみ込み)が生じる場合がある。これらの微小な凹凸や、紙粉などの異物の挟み込みがある部分は、クリーニングブレード21と中間転写ベルト8との密着性が十分でなくなるため、クリーニングブレード21をすり抜けるトナー(ここでは「すり抜けトナー」ともいう。)が発生しやすい(図3中のB)。
すり抜けトナーは、導電性ブラシ23を通過する際に、クリーニング電源60からトナーの正規の帯電極性とは逆極性である正極性のクリーニング電圧(クリーニングバイアス)が印加された導電性ブラシ23により、正極性に帯電される。これにより、すり抜けトナーには、静電クリーニングを実現するのに適した正電荷が付与される(図3中のC)。
正電荷が付与されたすり抜けトナーは、本実施例では中間転写ベルト8の順回転方向R2において最上流の第1の画像形成部PYの1次転写部N1Yにおいて、中間転写ベルト8から感光ドラム1Yに転移させられる。この時、1次転写ローラ5Yにはトナーの正規の帯電極性とは逆極性の電圧が印加され、1次転写部N1Yに正規の帯電極性とは逆極性に帯電したトナーを中間転写ベルト8側から感光ドラム1Y側に向かわせる(付勢する)電界が形成される。この中間転写ベルト8から感光ドラム1Yへのすり抜けトナーの転移は、感光ドラム1Yから中間転写ベルト8へのトナー像の1次転写と同時に行うことができる。そして、感光ドラム1Yに転移したすり抜けトナーは、ドラムクリーナ6Yによって感光ドラム1Y上から除去されて回収される。なお、すり抜けトナーを回収する画像形成部Pは、第1の画像形成部PYに限定されるものではなく、任意の単数又は複数の画像形成部Pで回収することができる。
本実施例では、導電性ブラシ23には、所定の電流が流れるように定電流制御されたクリーニング電圧が印加される。この時に導電性ブラシ23に流れる電流は、1〜100μAの範囲が好適である。
なお、すり抜けトナーの一部は、導電性ブラシ23を通過する際に、正極性に帯電されることなく負極性に帯電された状態で導電性ブラシ23に付着する。この導電性ブラシ23に付着したトナーは、非画像形成時に実行される吐き出し工程において、本実施例では導電性ブラシ23にトナーの正規の帯電極性と同極性である負極性の電圧が印加されることで導電性ブラシ23から吐き出される。本実施例では、中間転写ベルト8上に吐き出されたトナー(ここでは「吐き出しトナー」ともいう。)は、中間転写ベルト8の略1周後にクリーニングブレード21によって中間転写ベルト8上から除去されて廃トナー容器22に回収される。なお、吐き出し工程で導電性ブラシ23に正負両極性の電圧を交互に繰り返し印加するようにしてもよい。あるいは、負極性の電圧のオン、オフを繰り返してもよい。あるいは、単に導電性ブラシ23への電圧の印加をオフにしてもよい。吐き出し工程は、非画像形成時として例えば毎回の後回転工程時に実行される。
5.中間転写ベルトの逆回転動作
次に、ブレードニップN3に挟み込まれた紙粉などの異物を除去するための中間転写ベルト8の逆回転動作(逆回転工程)について説明する。
5−1.メカニズム
まず、中間転写ベルト8を逆回転方向R3に移動させることにより、ブレードニップN3から紙粉などの異物が除去されるメカニズムについて説明する。図6(a)、(b)は、それぞれ中間転写ベルト8を順回転方向R2、逆回転方向R3に移動させた際の、ブレードニップN3の近傍の断面図である。なお、図6(a)、(b)中の破線は、中間転写ベルト8の静止時のクリーニングブレード21の位置を示す。
図6(a)に示すように、中間転写ベルト8を順回転方向R2に移動させた場合、クリーニングブレード21は、中間転写ベルト8の移動方向に対してカウンタ方向となるように中間転写ベルト8に当接する。そして、この状態で、前述のような適切な線圧がかかることで、トナーを首尾よく掻き取ることができる。その際、画像形成の累積とともに紙粉などの異物がブレードニップN3に挟み込まれる場合がある。
一方、図6(b)のように、中間転写ベルト8を逆回転方向R3に移動させた場合、クリーニングブレード21は、中間転写ベルト8の移動方向に対して順方向となるように中間転写ベルト8に当接する。そのため、カウンタ方向に当接させた場合より、ブレードニップN3が広くなり、同じ加圧構成で荷重がかかる場合に線圧が低くなる。これにより、紙粉などの異物は、ブレードニップN3での挟み込みから解放され、中間転写ベルト8の逆回転方向R3への移動に伴って、中間転写ベルト8に付着した状態でブレードニップN3から排出される。
5−2.逆回転量
次に、逆回転動作において中間転写ベルト8を逆回転方向R3に移動させる量(逆回転量)Lについて説明する。図7は、逆回転量Lを説明するためのベルトクリーナ52の近傍の模式図である。
図7に示すように、本実施例では、逆回転動作時の中間転写ベルト8の逆回転量Lは、中間転写ベルト8の逆回転方向R3におけるブラシニップN4の下流側端部P2からブレードニップN3の上流側端部P1までの距離D以下とする。本実施例では、上記距離Dは10mmに設定されている。
なお、中間転写ベルト8の移動により、クリーニングブレード21、導電性ブラシ23は若干変形する。そのため、上記距離Dは、好ましくは逆回転動作時と実質的に同じ条件で中間転写ベルト8を逆回転方向R3に移動させている状態で測った上記位置P1と位置P2との間の距離である。しかし、本発明の効果を得る上で、中間転写ベルト8の静止状態で測った上記位置P1と位置P2との間の距離と、上記逆回転方向R3に移動させている状態で測った上記位置P1と位置P2との間の距離とは、誤差範囲で同等と言える。ここでは、上記距離Dは、中間転写ベルト8の静止状態で測った上記位置P1と位置P2との間の距離で代表するものとする。
中間転写ベルト8の逆回転動作時の逆回転量Lを上述のように設定する理由について説明する。図7に示すように、ハイブリッド方式では、中間転写ベルト8の順回転方向R2においてクリーニングブレード21の下流側に、導電性ブラシ23が配置されている。前述のように、導電性ブラシ23には、すり抜けトナーの一部が負極性に帯電した状態で付着している。この導電性ブラシ23に付着しているトナーは、中間転写ベルト8を逆回転方向R3に移動させると、導電性ブラシ23から中間転写ベルト8上に排出される。なお、本実施例では後述するように逆回転動作時には導電性ブラシ23への電圧の印加をオフとするが、導電性ブラシ23への電圧の印加状態にかかわらず逆回転を開始することによるショックなどによっても導電性ブラシ23からトナーが排出されることがある。そして、この排出されたトナーは、中間転写ベルト8の逆回転方向R3への移動に伴って、中間転写ベルト8に付着した状態でブレードニップN3に向かって移動する。
ここで、図8(a)は、中間転写ベルト8の逆回転量Lを上記距離Dより大きくした場合のブレードニップN3の近傍の断面図である。図8(a)に示すトナーは、導電性ブラシ23から排出されたトナーである。この場合、導電性ブラシ23から排出されたトナーは、ブレードニップN3に到達する。そして、前述のように、中間転写ベルト8を逆回転方向R3に移動させる場合には、クリーニングブレード21は中間転写ベルト8の移動方向に対して順方向に当接するため、トナーの掻き取りに不利である。そのため、導電性ブラシ23から排出されたトナーがブレードニップN3に侵入すると、そのトナーはブレードニップN3に挟み込まれやすい。いったんトナーがブレードニップN3に挟み込まれると、これを取り除くまでには、しばらく中間転写ベルト8を順回転方向R2に回転させ続ける必要がある。その間、クリーニングブレード21と中間転写ベルト8とは、密着が不十分となる。
図8(c)は、図8(a)におけるクリーニングブレード21を、その短手方向の自由端側が見える方向から見た図である。図8(c)に示すように、導電性ブラシ23から排出されたトナーがブレードニップN3に挟み込まれることによって、クリーニングブレード21と中間転写ベルト8との間に隙間hが生じる。そのため、中間転写ベルト8を逆回転方向R3へ移動させることでブレードニップN3から一度除去された紙粉などの異物が、次に中間転写ベルト8を順回転方向R2に移動させた際に再びその隙間hの位置でブレードニップN3に挟み込まれる可能性が高まる。
一方、図8(b)は、中間転写ベルト8の逆回転量Lを上記距離D以下にした場合のブレードニップN3の近傍の断面図である。図8(b)に示すトナーは、導電性ブラシ23から排出されたトナーである。この場合、導電性ブラシ23から排出されたトナーは、ブレードニップN3に到達しない。あるいは、導電性ブラシ23から排出されたトナーは、クリーニングブレード21に接触することがあったとしても、ブレードニップN3に挟み込まれることは十分に抑制される。
図8(d)は、図8(b)におけるクリーニングブレード21を、その短手方向の自由端側が見える方向から見た図である。図8(d)に示すように、クリーニングブレード21と中間転写ベルト8の間に隙間は無いため、ブレードニップN3から除去された紙粉などの異物は、次に中間転写ベルト8を順回転方向R2移動させた際に再度ブレードニップN3に挟み込まれることはない。
以上のように、逆回転動作における中間転写ベルト8の移動量(逆回転量)Lは、中間転写ベルト8の逆回転方向R3におけるブラシニップN4の下流側端部P2からブラシニップN3の上流側端部P1までの距離以下(すなわち、L≦D)とする。これにより、中間転写ベルト8を逆回転方向R3に移動させることでブレードニップN3から一度除去した紙粉などの異物が、次に中間転写ベルト8を順回転方向R2に移動させた際に再度ブレードニップN3に挟みこまれることを抑制することができる。
5−3.逆回転動作の実行
画像形成の累積によって、ブレードニップN3への紙粉などの異物の挟み込みが起こる。これに対して、適切なタイミングで中間転写ベルト8の逆回転動作を実行することで、ブレードニップN3から紙粉などの異物を除去する効果を得ることができる。
本実施例では、制御部25は、計数手段として機能して、記録材Sに形成して出力した画像の数(プリント枚数)をカウントする。そして、制御部25は、プリント枚数が所定の閾値に達するごとに、本実施例ではプリント枚数が200枚に達するごとに、非画像形成時に中間転写ベルト8の逆回転動作を実行させる。ここで、プリント枚数は、異なるサイズの記録材Sが用いられる場合には、所定のサイズ(例えばA4サイズ)に換算して計数することができる。また、逆回転動作は、プリント枚数が200枚に達した場合に、例えば、その時実行しているジョブの後回転工程後に続いて実行したり、そのジョブを一時中断して実行したり、あるいは次のジョブの前回転工程の前に実行することができる。ここでは、後回転工程後に続いて逆回転動作を実行するものとして説明する。
図9を参照して、中間転写ベルト8の逆回転動作、及びその後の動作について更に詳しく説明する。図9(a)、(b)、(c)は、その動作過程を示すベルトクリーナ52の近傍の模式図である。
まず、制御部25は、200枚のプリント枚数をカウントすると、現在実行しているジョブの後回転工程を実行した後に、画像形成装置100の動作を停止させる。この時、制御部25は、次のジョブがある場合は、その動作を一時保留する。
その後、制御部25は、中間転写ベルト8を逆回転方向R3へ移動させる逆回転動作を開始させ、前述した所定の逆回転量Lだけ中間転写ベルト8を逆回転方向R3に移動させる(図9(a))。本実施例では、制御部25は、逆回転動作時には、導電性ブラシ23への電圧の印加をオフとする。すると、図9(a)に示すように、導電性ブラシ23から、中間転写ベルト8の逆回転方向R3における導電性ブラシ23とクリーニングブレード21との間の中間転写ベルト8上に、トナーが排出される。
次に、制御部25は、中間転写ベルト8を順回転方向R2へ移動させる順回転動作を開始させ、それと略同時にクリーニング電源60から導電性ブラシ23への正極性の電圧の印加を開始させる(図9(b))。これにより、導電性ブラシ23から排出されたトナーは、導電性ブラシ23を通過する時に、静電クリーニングを実現するのに適した正電荷が付与される。なお、本実施例では、制御部25は、この中間転写ベルト8の順回転方向R2への移動を開始させるのと略同時に、少なくとも第1の画像形成部PYの1次転写ローラ5Yを中間転写ベルト8を介して感光ドラム1Yに当接させた状態にする。また、制御部25は、それと略同時に、少なくとも第1の画像形成部PYの感光ドラム1Yの順回転方向R1への回転を開始させる。
その後、制御部25は、導電性ブラシ23から排出されたトナーが第1の画像形成部PYの1次転写部N1Yに到達するまでには、第1の画像形成部PYの1次転写電源51から1次転写ローラ5Yへの正極性の電圧の印加を開始させる。これにより、導電性ブラシ23から排出されたトナーは、第1の画像形成部PYの1次転写部N1Yにおいて中間転写ベルト8から感光ドラム1Yに転移させられる(図9(c))。なお、本実施例では、この時、第1の画像形成部PYの1次転写部N1Yの感光ドラム1Yは、画像形成時と同様に帯電されている。そして、制御部25は、導電性ブラシ23から排出されたトナーがドラムクリーニングブレード61Yで感光ドラム1Yの表面から掻き取られてドラム廃トナー容器62Yに回収された後に、中間転写ベルト8及び感光ドラム1Yの回転を終了させる。なお、導電性ブラシ23から排出されたトナーを回収する画像形成部Pは、第1の画像形成部PYに限定されるものではなく、任意の単数又は複数の画像形成部Pで回収することができる。
このように、本実施例では、中間転写ベルト8の逆回転動作により排出されたトナーを逆回転動作後の順回転動作によりドラムクリーナ6Yで回収する。つまり、本実施例では、逆回転動作は、前述の吐き出し工程の機能の少なくとも一部を兼ねる。
そして、制御部25は、次のジョブを保留している場合は、以上の動作の後に、そのジョブの動作を再開する。
なお、本実施例では、逆回転動作と、逆回転動作で導電性ブラシ23から排出されたトナーを回収するための順回転動作と、を含む一連の動作を一時期に連続して実行した。これにより、逆回転動作で導電性ブラシ23から排出されたトナーを速やかに回収して次のジョブに備えることができる。ただし、本発明はこれに限定されるものではなく、逆回転動作の後に最初に中間転写ベルト8を順回転方向R2へ移動させる際に、その移動の開始と略同時か、又はその移動の開始の前に、導電性ブラシ23への正極性の電圧の印加を開始することができる。そして、逆回転動作で導電性ブラシ23から排出された中間転写ベルト7上のトナーを帯電させながら中間転写ベルト7を順回転方向R2に回転させることができる。例えば、ジョブの終了時に中間転写ベルト8を停止させる際に逆回転動作を実行し、次のジョブのなどのための中間転写ベルト8の順回転方向への回転を開始する際に逆回転動作で導電性ブラシ23から吐き出されたトナーの回収から開始することもできる。
5−4.本実施例の効果
次に、本実施例の効果を確認した結果について説明する。本実施例に従う下記の実施例1−1、1−2、1−3と、本実施例の比較対象としての下記の比較例1、2について、下記の画像出力耐久試験(通紙試験)を行った。各例における逆回転量Lを下記表1に示す。なお、各例の画像形成装置100の構成及び動作は、逆回転量Lが異なることを除いて実質的に同じである。
Figure 2017122852
比較例1は、逆回転量Lが上述の距離Dより大きい場合の例である。また、比較例2は、逆回転動作を実行しない場合の例である。
通紙試験では、記録材SとしてUPM Copykid Copypaper(A4サイズ坪量70mg/m)を使用した。別途行った試験により、この記録材Sを本実施例の画像形成装置100で用いると、1000枚の画像出力動作で約50mg(1枚当たり0.05mg)の紙粉がクリーニングブレード21に供給されることが分かった。ここで紙粉とは、紙に含まれるタルクなどの填料や繊維を含むものである。通紙試験は、効果を加速的に確認するために、紙粉を予め採取し、通常の2倍の量である1枚当たり0.1mgの紙粉を追加して、2次転写部N2からクリーニングブレード21までの間で中間転写ベルト8にまぶしながら行った。また、通紙試験では、印字率(画像比率)5%の画像を、合計100000枚形成した。下記表2に評価結果を示す。
クリーニング不良は、記録材S上の、クリーニングブレード21をトナーがすり抜けたことに起因するスジ状の画像不良を確認することで行った。評価基準は、スジ状の画像不良が発生していなければ○、実用上問題無いが視認できるレベルで軽微に発生していれば△、実用上問題となり得るレベルで発生していれば×とした。
また、100000枚の通紙試験後に、クリーニングブレード21を画像形成装置100から取り外し、レーザー顕微鏡(OLYMPUS製LEXT OLS4000)を用いて、クリーニングブレード21にかみ込まれた紙粉の数を数えて比較した。また、同様にして100000枚の通紙試験後に、導電性ブラシ23を画像形成装置100から取り外し、トナーの付着量を測定し比較した。トナーの付着量の測定は、次のようにして行った。まず、吸引ポンプ(アマノ製の小型集塵機VF−5N)内にトナーを取り入れるためのフィルターを備えたゲージを配置し、導電性ブラシ23上のトナーをエア吸引する。そして、トナー吸引前後の上記ゲージの質量を電子天秤(METTLER分析天びんAB204−S)で測定し、質量の増加分からトナーの付着量を算出する。
Figure 2017122852
表2から、実施例1−1、1−2、1−3では、比較例1、2よりもクリーニング不良を抑制できていることが分かる。これは中間転写ベルト8の逆回転動作を実行することにより、ブレードニップN3に挟み込まれた紙粉を除去し、クリーニングブレード21をすり抜けるトナーの量を減らすことができたためと考えられる。実施例1−1、1−2、1−3では、クリーニングブレード21にかみ込まれた紙粉の数が比較例1、2より少ないことが分かる。
また、比較例1では、比較例2よりはクリーニング不良を抑制できているが、実施例1−1、1−2、1−3と比較するとその抑制の程度は低いことが分かる。これは、中間転写ベルト8の逆回転方向R3への移動によって導電性ブラシ23から排出されたトナーがブレードニップN3に挟み込まれたためと考えられる。つまり、それによって、クリーニングブレード21と中間転写ベルト8との間に隙間が生じ、ブレードニップN3に紙粉が挟み込まれやすくなったためであると考えられる。
さらに、実施例1−1、1−2、1−3を比較すると、実施例1−1、1−2は実施例1−3よりもクリーニング不良を抑制できている。これは、次のような理由によるものと考えられる。導電性ブラシ23へのトナーの付着量の結果から分かるように、実施例1−1、1−2では、実施例1−3よりも導電性ブラシ23へのトナーの付着量が少ない。つまり、実施例1−1、1−2では、実施例1−3よりも、導電性ブラシ23が清掃されていている。そのため、実施例1−1、1−2では、実施例1−3よりも、クリーニングブレード21からのすり抜けトナーを帯電する性能が高い。本実施例では、中間転写ベルト8の逆回転動作において導電性ブラシ23からトナーを排出し、その排出したトナーをその後の中間転写ベルト8の順回転工程でドラムクリーナ6により回収している。これにより、導電性ブラシ23の清掃が行われている。そして、中間転写ベルト8の逆回転動作時の逆回転量Lが十分に大きい場合に、中間転写ベルト8の逆回転動作時に導電性ブラシ23から排出されるトナーの量が十分に多くなり、上記の清掃効果が十分に大きくなる。表2の結果から、逆回転量Lは、中間転写ベルト8の移動方向におけるブラシニップN4の幅(本実施例では導電性ブラシ23の短手幅W2である5mm)より大きいことが好ましいことが分かる。
以上の結果より、逆回転量Lは、中間転写ベルト8の逆回転方向R3における上記位置P2から位置P1までの間の距離D以下とする範囲で長くした方が良く、中間転写ベルト8の移動方向におけるブラシニップN4の幅よりも長いことが好ましいことが分かる。
なお、中間転写ベルト8の逆回転動作を実行するタイミングは、本実施例のものに限定されるものではない。例えば、キャリブレーション動作(例えば画像の濃度を安定させるなどの目的で検知用パッチ画像を形成するプロセス)やジャムが発生した際の処理動作を実行する際に併せて実行するなどしてもよい。あるいは、ジョブの終了時に中間転写ベルト8を停止させる際に、毎回逆回転動作を実行してもよい。
また、中間転写ベルト8の逆回転動作時に導電性ブラシ23に付着しているトナーと同極性(本実施例では負極性)の電圧を導電性ブラシ23に印加してもよい。あるいは、正負両極性の電圧を交互に切り替えて印加してもよい。あるいは、導電性ブラシ23に付着しているトナーと同極性(本実施例では負極性)の電圧のオン、オフの切り替えを繰り返してもよい。これらによっても、導電性ブラシ23からトナーが排出され、本実施例と同様の効果を得ることができる。
以上説明したように、本実施例によれば、クリーニングブレード21と中間転写ベルト8との当接部への紙粉などの異物の挟み込みによるクリーニング不良を抑制することができ、長期にわたって良好なクリーニング性能を得ることができる。また、本実施例によれば、逆回転動作時に導電性ブラシ23の清掃を効果的に行えるので、より良好なクリーニング性能を得ることができる。
[実施例2]
次に、本発明の他の実施例について説明する。本実施例の画像形成装置の基本的な構成及び動作は、実施例1のものと同じである。したがって、本実施例の画像形成装置において、実施例1のものと同一又は対応する機能あるいは構成を有する要素については、同一符号を付して、詳しい説明は省略する。
実施例1では、各感光ドラム1、中間転写ベルト8は、それぞれ独立した駆動モータで駆動された。これに対して、本実施例では、第4の画像形成部PK(ブラック用)の感光ドラム1Kと中間転写ベルト8とが、共通の駆動モータによって駆動される。なお、本実施例では、第1、第2、第3の画像形成部PY、PM、PCの感光ドラム1Y、1M、1Cは、それぞれ独立した駆動モータによって駆動される。
これにより、駆動モータの数を削減できるとともに、ブラックのみのモノクロ画像形成を行う際に、他の色用の感光ドラム1Y、1M、1Cを駆動する必要がなく、停止させておくことができる。その結果、感光ドラム1の摩耗などを抑えることができるため、プロセスカートリッジ7の寿命に対して有利となる。
ところで、フルカラー画像の形成においては、画像の高画質化のために、各色の色ずれを少なくすることが求められる。そのために、各色用の感光ドラム1の画像形成時の回転位相を合わせることが有効である。本実施例では、各画像形成部Pの感光ドラム1の画像形成時の回転位相を合わせるために、例えば非画像形成時として後回転工程時に、次に説明する回転位相合わせ動作を行う。
ここで、各感光ドラム1の回転位相を合わせるとは、各感光ドラム1の相互の回転位相の関係を所定の関係とすることを言う。例えば、これに限定されないが、各回転ドラム1の回転時又は停止時に、後述するフラグ90が感光ドラム1の回転方向において全て同じ角度位置にあるようにすることなどを言う。色ずれの低減などの観点で、各感光ドラム1の相互の回転位相の関係をどのような関係とすることが好ましいかは、例えば画像形成装置100やプロセスカートリッジ7の構成、あるいは実験などにより予め求めることができる。
本実施例における回転位相合わせ動作について説明する。図10は、各画像形成部Pを代表して1つの画像形成部Pの感光ドラム1の駆動連結部の近傍の模式図である。画像形成装置100には、感光ドラム1を駆動するための駆動ギア84が設けられている。駆動ギア84は、駆動モータ81の回転軸(出力軸)に設けられたモータギア82からの駆動を受け、感光ドラム1と略一体的に回転する。なお、図10における駆動モータ81は、上述のように、第4の画像形成部PKであれば中間転写ベルト8を駆動するものと共通の駆動モータである。また、第1、第2、第3の画像形成部PY、PM、PCであれば、それぞれ独立した駆動モータである。
駆動ギア84には、フラグ90が設けられている。また、このフラグ90に対応して、感光ドラム1の回転位相を検出する検出手段としての位相検出センサー(フォトインタラプタ)91が設けられている。本実施例では、位相検出センサー91は、フラグ90によって光路が遮られることで検知信号を出力するものである。位相検出センサー91は、感光ドラム1の回転に伴ってフラグ90が位相検出センサー91の光路を遮ることで、1回転につき1回のフラグ検知信号を出力する。このようなフラグ検知信号により、位相検出センサー91は、感光ドラム1の回転位相を検出する。
まず、制御部25は、後回転工程において、各感光ドラム1を各駆動モータ81によって所定の目標回転速度で駆動させる。その後、制御部25は、位相検出センサー91の出力と駆動モータ81の回転速度とを比較して、各感光ドラム1の回転位相差を検出する。そして、制御部25は、検出した位相差に応じて、各感光ドラム1の回転位相を合わせるために必要な位相差制御時間を計算する。その後、制御部25は、計算した位相差制御時間と、位相検出センサー91が検出した回転位相とに基づき、各感光ドラム1の駆動モータ81の停止タイミングを決定する。そして、制御部25は、決定した停止タイミングで各感光ドラム1の駆動モータ81を停止させる。このようにして、各感光ドラム1の回転位相を合わせることができる。
次に、本実施例の中間転写ベルト8の逆回転動作、及びその後の動作について説明する。本実施例では、中間転写ベルト8の逆回転動作を実行した後に、上述の回転位相合わせ動作を行う。本実施例において、逆回転動作を実行した後に回転位相合わせ動作を行う理由は次のとおりである。
図11(a)は、駆動ギア84に設けられた駆動側カップリング85aの形状を示す斜視図である。図11(b)は、感光ドラム1の長手方向(回転軸線方向)の一端部に設けられたドラム側カップリング85bの形状を示す斜視図である。なお、本実施例では、全ての画像形成部Pについて感光ドラム1の駆動連結部の構成は実質的に同じである。
駆動ギア84の回転軸に、駆動側カップリング85aが一体的に設けられている。駆動側カップリング85aは、ドラム側カップリング85bに係合して、駆動モータ81からの駆動力を感光体ドラム1に伝達する。ドラム側カップリング85bにおいて、感光ドラム1が順回転方向R1に回転した場合に駆動側カップリング85aと当接する面88bは、ねじれた多角柱状の突起の一部になっている。また、駆動側カップリング85aは、上記ねじれた多角柱状の突起の面88aとねじれ角及びねじれ方向が同一で、断面が多角形の、ねじれた穴の一部になっている。また、上記ねじれ方向は、駆動モータ81の正回転時、すなわち感光ドラム1が画像形成時の回転方向(順回転方向)R2に回転する時に、上記の突起と穴とが引き込み合う方向になっている。そのため、感光ドラム1が画像形成時の順回転方向R1に回転する時には、上記ねじれ角により、駆動側と被駆動側のカップリング85a、85bが互いに引き込み合う力が作用するので、安定して駆動力が伝達される。一方、感光ドラム1が画像形成時とは逆回転方向に回転する時には、上記ねじれ角により、駆動側と被駆動側のカップリング85a、85b同士が離れる方向の力が発生する。
なお、カップリング85a、85bを上述のような形状にするのは、プロセスカートリッジ7を画像形成装置100の装置本体110から抜き出す際に、抜きやすくするためである。
このような構成において、中間転写ベルト8を逆回転方向R3に回転させると、第4の画像形成部PKの感光ドラム1Kにも同時に逆回転方向にわずかに力が加わり、回転してしまう。あるいは、この時、第4の画像形成部PKの感光ドラム1Kのドラム側カップリング85bと駆動側カップリング85aとの係合が崩れてしまうことがある。その結果、第4の画像形成部PKの感光ドラム1Kの回転位相と、他の感光ドラム1Y、1M、1Cの回転位相とがずれることがある。
そこで、本実施例では、中間転写ベルト8の逆回転動作を実行した後に、前述の回転位相合わせ動作を行う。これにより、中間転写ベルト8の逆回転動作によってずれた第4の画像形成部PKの感光ドラム1Kの回転位相を、他の感光ドラム1Y、1M、1Cの回転位相に合わせることができる。この回転位相合わせ動作は、次の画像形成における色ずれを抑制するために、中間転写ベルト8の逆回転動作の後、次の画像形成の前に行えばよい。本実施例では、中間転写ベルト8の逆回転動作を実行した後に続いて行う。
この逆回転動作後の回転位相合わせ動作は、実施例1で説明した逆回転動作後の導電性ブラシ23から排出されたトナーを回収する動作を行った後に行うことができる。あるいは、この逆回転動作後の回転位相合わせ動作の少なくとも一部(回転位相の検出など)は、実施例1で説明した逆回転動作後の導電性ブラシ23から排出されたトナーを回収する動作と同時に行ってもよい。ここで、本実施例では、逆回転動作において導電性ブラシ23から排出されたトナーは、第4の画像形成部PKで回収するようにしてもよい。
以上説明したように、本実施例によれば、感光ドラム1Kと中間転写ベルト8とで駆動モータが共通化されている場合に、中間転写ベルト8の逆回転動作によりその感光ドラム1Kと他の感光ドラム1Y、1M、1Cとで回転位相がずれることを抑制できる。
[実施例3]
次に、本発明の他の実施例について説明する。本実施例の画像形成装置の基本的な構成及び動作は、実施例1、2のものと同じである。したがって、本実施例の画像形成装置において、実施例1、2のものと同一又は対応する機能あるいは構成を有する要素については、同一符号を付して、詳しい説明は省略する。特に、本実施例の画像形成装置は、実施例2と同様に、第4の画像形成部PK(ブラック用)の感光ドラム1Kと中間転写ベルト8とが共通の駆動モータによって駆動される。
本実施例では、中間転写ベルト8の逆回転動作を実行した後に、第4の画像形成部PKの感光ドラム1K及び中間転写ベルト8を順回転方向に予め定められた量だけ回転させる。
本実施例では、各感光ドラム1の駆動ギア84の構成は、実施例2で説明した構成と同じである。実施例2で説明したように、中間転写ベルト8の逆回転動作を実行すると、第4の画像形成部PKの感光ドラム1Kの回転位相と、他の感光ドラム1Y、1M、1Cの回転位相とがずれることがある。また、本実施例では、中間転写ベルト8の駆動ギア(図示せず)は、中間転写ベルト8が順回転方向R2に回転する場合と逆回転方向R3に回転する場合とで、駆動力の伝わり方が大きく変わらない構成である。
このような構成において、本実施例では、中間転写ベルト8の逆回転動作を実行した後に、実施例2で説明した回転位相合わせ動作の代わりに、次のような動作を行う。つまり、中間転写ベルト8の逆回転によって第4の画像形成部PKの感光ドラム1Kの回転位相がずれた分に相当する量だけ、第4の画像形成部PKの感光ドラム1K及び中間転写ベルト8を順回転方向に回転させる。これにより、中間転写ベルト8の逆回転動作によってずれた第4の画像形成部PKの感光ドラム1Kの回転位相を、他の感光ドラム1Y、1M、1Cの回転位相に合わせる。この感光ドラム1K及び中間転写ベルト8を順回転方向に所定量だけ回転させる動作は、次の画像形成における色ずれを抑制するために、中間転写ベルト8の逆回転動作の後、次の画像形成の前に行えばよい。本実施例では、中間転写ベルト8の逆回転動作を実行した後に続いて行う。
なお、感光ドラム1K及び中間転写ベルト8を順回転方向に回転させる所定量は、画像形成装置100の構成により異なるが、実験などにより予め求めることができる。例えば、中間転写ベルト8を所定量だけ逆回転させた後、実施例2で説明した位相検出センサー91により位相のずれを算出し、位相ずれを少なくなるように上記所定量を求めればよい。本実施例では、例えば5mmの中間転写ベルト8の逆回転に対して、5.25mmだけ順回転させることで、第4の画像形成部PKの感光ドラム1Kの回転位相を、他の感光ドラム1Y、1M、1Cの回転位相に合わせることができた。
この逆回転動作後に感光ドラム1K及び中間転写ベルト8を順回転方向に所定量だけ回転させる動作は、実施例1で説明した逆回転動作後の導電性ブラシ23から排出されたトナーを回収する動作を行った後に行うことができる。つまり、排出されたトナーを回収した後に感光ドラム1K及び中間転写ベルト8を停止させる際に、上述の所定量だけ多く感光ドラム1Kを順回転方向に回転させるようにすればよい。ここで、本実施例では、逆回転動作において導電性ブラシ23から排出されたトナーは、第4の画像形成部PKで回収するようにしてもよい。第4の画像形成部PK以外の画像形成部PY、PM、PCで回収する場合は、その回収のための感光ドラム1Y、1M又は1Cの回転後の回転位相を考慮して上述の順回転の所定量を求めておけばよい。
なお、本実施例では、逆回転動作後に第4の画像形成部PYの感光ドラム1Kを予め求められた所定量だけ回転させたが、他の感光ドラム1Y、1M、1Cを予め求められた所定量だけ回転させて各感光ドラム1の回転位相を合わせてもよい。つまり、複数の感光ドラム1のうち中間転写ベルト8と駆動モータが共通化された一部の感光ドラム1又は他の感光ドラム1の少なくとも一方を予め求められた所定量だけ回転させて、各感光ドラム1の回転位相を合わせることができる。
以上説明したように、本実施例によれば、感光ドラム1Kと中間転写ベルト8とで駆動モータが共通化されている場合に、中間転写ベルト8の逆回転動作によりその感光ドラム1Kと他の感光ドラム1Y、1M、1Cとで回転位相がずれることを抑制できる。また、本実施例では、中間転写ベルト8の逆回転動作を実行した後に、予め求められた所定量だけ感光ドラム1K及び中間転写ベルト8を回転させるだけなので、制御の簡略化や制御時間の短縮を図ることができる。
[その他]
以上、本発明を具体的な実施例に即して説明したが、本発明は上述の実施例に限定されるものではない。
例えば、帯電部材としては、導電性を有するローラ部材や、導電性を有するシート部材などを利用してもよい。ローラ部材を用いる場合、該ローラ部材は回転するものであってよく、その回転方向は接触部における該ローラ部材と中間転写体の移動方向が順方向となる方向であっても逆方向となる方向であってよい。また、ローラ部材の表層は、金属ローラなどの剛体であってよいし、スポンジなどの弾性体であってもよいし、上述の実施例と同様の植毛がなされたブラシ状であってもよい。また、シート部材は、導電性樹脂で形成された可撓性を有するものとすることができる。
また、本発明は、当接部材がブレード状の部材である場合に特に効果的であるが、当接部材が中間転写体との当接部に紙粉などの異物が挟み込まれるおそれのある他の形態である場合にも、本発明を適用することで同様の効果が期待できる。例えば、他の形態の当接部材としては、中間転写体に当接されるスポンジ状の弾性体などで形成されたパッド状のものなどが例示できる。
また、中間転写体は無端状のベルトに限定されるものではなく、例えば枠体にフィルムを張設してドラム状としたものなどであってもよい。また、像担持体は感光体に限定されるものではなく、例えば静電記録誘電体であってもよい。
また、実施例2、3では、ブラック用の感光ドラムと中間転写ベルトとで駆動モータが共通化されていたが、中間転写ベルトと駆動モータが共通化される感光ドラムはブラック用に限らず、また複数であってもよい。
1 感光ドラム
6 ドラムクリーナ
8 中間転写ベルト
21 クリーニングブレード
23 導電性ブラシ
52 ベルトクリーナ
60 クリーニング電源

Claims (11)

  1. トナー像を担持する回転可能な像担持体と、
    1次転写部において前記像担持体から転写されたトナー像を搬送し2次転写部において記録材に転写させる回転可能な中間転写体と、
    前記中間転写体の画像形成時の回転方向において前記2次転写部より下流かつ前記1次転写部より上流で前記中間転写体に当接し、前記中間転写体上のトナーを除去する当接部材と、
    前記中間転写体の画像形成時の回転方向において前記当接部材と前記中間転写体との当接部より下流かつ前記1次転写部より上流で前記中間転写体に接触し、前記像担持体上のトナーを帯電させる帯電部材と、
    前記帯電部材に電圧を印加する電源と、
    非画像形成時に前記中間転写体を画像形成時の回転方向とは逆回転方向に移動させる逆回転動作を実行させる制御手段と、
    を有し、
    前記逆回転動作における前記中間転写体の移動量は、前記逆回転方向における前記帯電部材と前記中間転写体との接触部の下流側端部から前記当接部材と前記中間転写体との当接部の上流側端部までの距離以下であることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記逆回転動作における前記中間転写体の移動量は、前記中間転写体の移動方向における前記帯電部材と前記中間転写体との接触部の幅よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御手段は、前記逆回転動作時に、前記電源から前記帯電部材への電圧の印加をオフとすることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御手段は、前記逆回転動作時に、前記電源から前記帯電部材にトナーの正規の帯電極性と同極性の電圧を印加させるか、前記電源から前記帯電部材に正負両極性の電圧を交互に切り替えて印加させるか、又は前記電源から前記帯電部材へのトナーの帯電極性と同極性の電圧の印加のオンとオフとの切り替えを繰り返させることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御手段は、前記逆回転動作の後に最初に前記中間転写体を画像形成時の回転方向に移動させる際に、その移動の開始と略同時又はその移動の開始の前に、前記電源から前記帯電部材へのトナーの正規の帯電極性とは逆極性の電圧の印加を開始して、前記中間転写体上のトナーを帯電させながら前記中間転写体を画像形成時の回転方向に移動させることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  6. 前記帯電部材によって帯電された前記中間転写体上のトナーは、前記中間転写体から前記像担持体に転移させられて回収されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  7. 複数の前記像担持体を有し、複数の前記像担持体のうち一部の像担持体と前記中間転写体とは共通の駆動手段により駆動され、
    前記制御手段は、前記逆回転動作の後、次の画像形成までの間に、前記複数の像担持体の相互の回転位相の関係を所定の関係とする動作を実行させることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  8. 複数の前記像担持体のそれぞれの回転位相を検出する検出手段を有し、
    前記制御手段は、前記逆回転動作の後、次の画像形成までの間に、前記検出手段により複数の前記像担持体のそれぞれの回転位相を検出した結果に基づいて、前記複数の像担持体の相互の回転位相の関係を所定の関係とすることを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 前記制御手段は、前記逆回転動作の後、次の画像形成までの間に、複数の前記像担持体のうち前記一部の像担持体又は他の像担持体の少なくとも一方を予め定められた量だけ画像形成時の回転方向に回転させて、前記複数の像担持体の相互の回転位相の関係を所定の関係とすることを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
  10. 前記当接部材は、前記中間転写体の画像形成時の回転方向に対してカウンタ方向となるように前記中間転写体に当接されたブレード状の部材であることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  11. 前記帯電部材は、ブラシ状の部材であることを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の画像形成装置。
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