JP2017121382A - 装身具の挟着構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】充分な挟着力が得られるとともに、長い期間の使用に耐えられる装身具の挟着構造を提供しようとするものである。
【解決手段】一方の主装飾体と他方の挟着部材とに一対の取付脚部と取付基部とを形成するとともに、前記一対の取付脚部と取付基部との間に3枚以上の金属板材を介装してこれらを軸着するとともに、前記金属板材とともに該軸部を加締めてなる装身具の挟着構造であって、当該加締めの際に前記取付脚部と取付基部とに接する前記3枚以上の金属板材の両側のものは前記取付脚部と取付基部に強固に係合しており、また中間の金属板材はフリーの状態であって両側の金属板材とバネ性をもって押し合うように接合しており、一方の主装飾体と他方の挟着部材とにそれぞれ形成された取付脚部と取付基部とが相対的に回動する際、前記各金属板材の接合面に負荷がかかるようにしたことを特徴とする装身具の挟着構造。
【選択図】 図4

Description

この発明はイヤリングや指輪、ブレスレット等に適用される装身具の挟着構造に関するものである。
本発明者は、従来から新規な装身具の挟着構造を提案してきた。
先ず第1に、特開平10−276810号公報(特許文献1参照)において、図7に示すように一対の取付脚部22,23を備えた主装飾体21と、一対の取付脚部22,23間に納まる取付基部25が形成された挟着部材24とを備え、取付脚部22,23と取付基部25との間にワッシャ26を介在させた上、これらをピン27によって貫通させ、かつ当該部位を加締めることによって両者を閉じた際に挟着力を付与するイヤリングを提案した。
上述のワッシャ状の板材を介在させたイヤリングにおいては、耳たぶに対しては両者の摩擦によってそれ程大きな挟着力を発揮せずに装着することができ、またこの両者の開閉を繰り返すことによって接触し合う取付脚部と取付基部とが接触摩擦により摩耗したり変形することもある程度防ぐことができるものの、使用中に挟着力が低下しやすいという問題はいまだ残されたままである。
そこで本発明者は、実用新案登録第3130993号公報(特許文献2)において、図8に示すように一方の主装飾体31と他方の挟着部材34とに一対の取付脚部32,33と取付基部35とを形成するとともに、前記一対の取付脚部32,33と取付基部35との間に少なくとも2枚以上の平滑な金属板材36を介装してこれらをピン37によって軸着するとともに、前記金属板材36とともに該軸部を加締めてなるイヤリングであって、前記取付基部35の板面には前記金属板材36よりも大きい面積の凹部38が形成されているイヤリングを提案した。
また、前記一対の取付脚部32,33と取付基部35との間に介在させる平滑な金属板材36が1枚であってもよいことを見出し、実用新案登録第3139659号公報(特許文献3)も提案している。
さらに、前記取付基部を前記金属板材の面積よりも細い幅に形成し、一方の主装飾体と他方の挟着部材とにそれぞれ形成された取付脚部と取付基部とが相対的に回動する際、前記金属板材にかかる負荷が前記取付基部の幅方向の端縁との係合部分にかかるようにしたイヤリングを特開2011−078460号公報(特許文献4)において提案している。
特開平10−276810号公報 実用新案登録第3130993号公報 実用新案登録第3139659号公報 特開2011−078460号公報
上述のように、実用新案登録第3130993号公報(特許文献2)および実用新案登録第3139659号公報(特許文献3)、特開2011−078460号公報(特許文献4)においては、前記一対の取付脚部と取付基部との間に1枚もしくは2枚以上の平滑な金属板材を介装してこれらを軸着するとともに、前記金属板材とともに該軸部を加締めてなるイヤリングが提案されている。
しかしながら、平滑な金属板材を1枚以上とすることによって挟着力が極めて長期間にわたって保持されるというメリットはあるものの、この種の製品の弱点であった挟着力の持続に関する問題点を根本的に解消することができないという問題があった。
この発明は従来の装身具の挟着構造の前記欠点を改良するものであって、一対の取付脚部と取付基部との間に3枚以上の平滑な金属板材を介装し、前記一対の取付脚部の輪郭内に収容される面積のものを使用するとともに、一対の取付脚部と取付基部に接する両端の金属板材をそれぞれ取付脚部と取付基部に強固に結合させ、一方の主装飾体と他方の挟着部材とにそれぞれ形成された取付脚部と取付基部とが相対的に回動する際、前記3枚以上の各金属板材の係合面に負荷がかかって充分な挟着力が得られるとともに、長い期間の使用に耐えられる装身具の挟着構造を提供しようとするものである。
すなわちこの発明の装身具の挟着構造は、一方の主装飾体と他方の挟着部材とに一対の取付脚部と取付基部とを形成するとともに、前記一対の取付脚部と取付基部との間に3枚以上の金属板材を介装してこれらを軸着するとともに、前記金属板材とともに該軸部を加締めてなる装身具の挟着構造であって、当該加締めの際に前記取付脚部と取付基部とに接する前記3枚以上の金属板材の両側のものは前記取付脚部と取付基部に強固に係合しており、また中間の金属板材はフリーの状態であって両側の金属板材とバネ性をもって押し合うように接合しており、一方の主装飾体と他方の挟着部材とにそれぞれ形成された取付脚部と取付基部とが相対的に回動する際、前記各金属板材の接合面に負荷がかかるようにしたことを特徴とするものである。
この発明の装身具の挟着構造において、前記金属板材は、前記軸部を加締める際に変形する力を受け、したがって前記各金属板材の接合面は不均一な係合部分を備えており、接合時に力が分散されて前記バネ性が長持ちするようにしたことをも特徴とするものである。
この発明の装身具の挟着構造において、前記金属板材は、その厚さを0.05〜0.25mmの範囲のものとしたことをも特徴とするものである。
以上のようにこの発明においては、前記取付脚部と取付基部との間に3枚以上の金属板材を介装するとともに、一対の取付脚部と取付基部に接する両端の金属板材をそれぞれ取付脚部と取付基部に強固に結合させ、一方の主装飾体と他方の挟着部材とにそれぞれ形成された取付脚部と取付基部とが相対的に回動する際、前記3枚以上の金属板材の両側のものは前記取付脚部と取付基部に強固に係合しており、また中間の金属板材はフリーの状態であって両側の金属板材とバネ性をもって押し合うように接合して当該接合面に負荷がかかるようにしたものである。
そうすることによって、意外にも挟着力が大幅に向上し、しかもその挟着力が極めて長期間にわたって保持されるという顕著な効果を奏することが可能となり、この種の製品の弱点であった挟着力の持続に関する問題点を根本的に解消することに成功したのである。
この発明における装身具の挟着構造が、なぜ耳たぶへの挟着力が従来に比して飛躍的に高まり、しかもその挟着力が長期間一定に保持されることとなるのかは詳らかではないが、前記一対の取付脚部と取付基部とを軸着する際に、前記一対の取付脚部と取付基部に接する両端の金属板材はそれぞれ取付脚部と取付基部に噛み合って(食い込んで)強固に結合するものと考えられる。したがって、互いに結合した金属板材と取付脚部、金属板材と取付基部との間では回動操作が行われなくなる。
そのため、一方の主装飾体と他方の挟着部材とにそれぞれ形成された取付脚部と取付基部とが相対的に回動する際、前記中間の金属板材がフリーの状態で各金属板材の接合面に負荷がかかるようになっている。
このように、前記一対の取付脚部と取付基部に接する両端の金属板材の無用な挙動をなくしたことにより、前記3枚以上の各金属板材の係合面にのみ負荷がかかるようになり、特に前記中間の金属板材との接合面が不均一となってバネ性が維持されるため、挟着力が長期間一定に保持されるという顕著な効果を奏することができるようになったものと考えられる。
ちなみに、従来の単にワッシャを介在させた装身具の挟着構造では、数十回〜数百回くり返して開閉操作すると挟着力の低下が見られたのに対し、この発明における装身具の挟着構造ではそれ以上の開閉操作でも挟着力の低下がまったく見られず、挟着力自体も従来のワッシャ型の装身具の挟着構造よりも格段に優れていたのである。
この発明の装身具の挟着構造の1実施例を示す側面図である。 両側の挟着部材を開いた状態の斜視図である。 軸着部分の分解状態の断面図である。 それを組み付けた状態の断面図である。 軸着部分の概略拡大図である。 それを開いた状態の概略拡大図である。 装身具の挟着構造の従来例を示す概略図である。 装身具の挟着構造の別の従来例を示す概略図である。
以下、この発明の装身具の挟着構造をイヤリングに適用した場合の実施の形態を図面に基いてより詳しく説明する。
図1ないし図6に示す実施例において、1は主装飾体であり、2は耳たぶ挟着部としての副装飾体であって、その全体形状はほぼ同じ円弧状で、組み付けた状態ではリング状をなし、この例では前面側にダイヤモンド等からなる宝石13が取り付けてある。もちろん、両者はいずれの側を耳たぶの表側に向けて装着してもよい。なお素材としてはともに金(K−18等)やプラチナ、銀等が使用可能である。
前記主装飾体1の連結部分には一対の取付脚部3,4が一体に備えられ、これと対向して副装飾体2の連結部分には前記取付脚部3,4間に嵌り合う取付基部5が一体に形成されている。
そして、これらに開けられた貫通孔6,7にピン8を挿通し、この部位を加締めることとなるが、この際、取付脚部3,4と取付基部5との間に、厚さ0.05〜0.25mm、好ましくは厚さ0.15mmのステンレス製等の、クッション性のある3枚以上の金属板材9を介して加締めたものである。
前記金属板材9の厚さを0.05〜0.25mmの範囲のものとした理由は、0.05mm以下の場合にその弾性が生かせなくなってしまうためである。また0.25mm以上の場合には、金属板材9そのものの弾性がなくなってしまうためである。
金属板材9は3枚以上であればよいが、3枚であっても経済性や組み付けの作業性等には問題がなく、挟着力の持続性を勘案すれば3枚とすることが望ましい。
なお、符号10,11は主装飾体1および副装飾体2の端面に形成した耳当部である。
この実施例においては、前記金属板材9の面積は、図5および図6に示すように、前記一対の取付脚部3,4と取付基部5の輪郭内に収容される広さに形成されており、しかも一対の取付脚部3,4と取付基部5に接する両端の金属板材9をそれぞれ取付脚部3,4と取付基部5に強固に結合させてある。もちろん、前記金属板材9の面積が前記一対の取付脚部3,4と取付基部5の輪郭内に収容される広さを越えても、取付脚部3,4と取付基部5とに強固に結合できれば何ら問題はない。
このような結合方法としては、軸部を構成するピン8部分を加締める際に両側の硬質である金属板材9がそれより軟質素材の使われている取付脚部3,4と取付基部5に食い込むようにすることができる。また、両側の金属板材9の取付脚部3,4と取付基部5に接する面を粗面化したり、両側の金属板材9の外周面等に突起やバリを形成しておくこともできる。
また、前記金属板材9が円形の場合であっても、打ち抜き等の際に真円になることはほとんどなく、その変形によって金属板材9をそれぞれ取付脚部3,4と取付基部5に強固に結合させ、かつ取付脚部3,4と取付基部5とが相対的に回動する際に一緒に回ってしまうことが防止できる。もちろん、金属板材9が四角等の多角形の場合には供廻り(ともまわり)を確実に防止することができる。
そして、一方の主装飾体1と他方の挟着部材2とにそれぞれ形成された取付脚部3,4と取付基部5とが相対的に回動する際、前記3枚以上の各金属板材9の係合面に重点的に負荷がかかるようになっている。
なお図示はしないが、前記3枚以上の金属板材9は、前記軸部を構成するピン8部分を加締めた際に、自動的に軸周辺部分が内側に押し込まれるように変形する。
そして前記各金属板材9の係合面の接触による負荷と、このような変形に応じて不均一となった各金属板材9の係合面にかかる負荷とがあいまってバネ性が向上し、挟着力が長期間一定に保持されることとなるものと考えられる。
ちなみに、従来の単にワッシャを介在させた装身具の挟着構造では、数十回〜数百回くり返して開閉操作すると挟着力の低下が見られたのに対し、この実施例における装身具の挟着構造ではそれ以上の開閉操作でも挟着力の低下がまったく見られず、挟着力自体も従来のワッシャ型の装身具の挟着構造よりも格段に優れていたのである。
この発明は以上の通り、一方の主装飾体と他方の挟着部材とにそれぞれ形成された取付脚部と取付基部とが相対的に回動する際、前記中間の金属板材がフリーな状態となって各金属板材の係合面にかかる負荷がばらつくこととなってバネ性が向上し、挟着力が長期間一定に保持されるようにしたものである。
したがって、図示したような円弧状の挟着部材を用いた場合のみならず、その他のデザインや、ピアス用のピンを設けたイヤリングの挟着構造、フリーサイズの指輪、ブレスレット等にも適用可能であることはいうまでもない。
1 主装飾体
2 副装飾体
3,4 取付脚部
5 取付基部
6,7 貫通孔
8 ピン
9 金属板材
10,11 耳当部
13 宝石
この発明はイヤリングや指輪、ブレスレット等に適用される装身具の挟着構造に関するものである。
本発明者は、従来から新規な装身具の挟着構造を提案してきた。
先ず第1に、特開平10−276810号公報(特許文献1参照)において、図7に示すように一対の取付脚部22,23を備えた主装飾体21と、一対の取付脚部22,23間に納まる取付基部25が形成された挟着部材24とを備え、取付脚部22,23と取付基部25との間にワッシャ26を介在させた上、これらをピン27によって貫通させ、かつ当該部位を加締めることによって両者を閉じた際に挟着力を付与するイヤリングを提案した。
上述のワッシャ状の板材を介在させたイヤリングにおいては、耳たぶに対しては両者の摩擦によってそれ程大きな挟着力を発揮せずに装着することができ、またこの両者の開閉を繰り返すことによって接触し合う取付脚部と取付基部とが接触摩擦により摩耗したり変形することもある程度防ぐことができるものの、使用中に挟着力が低下しやすいという問題はいまだ残されたままである。
そこで本発明者は、実用新案登録第3130993号公報(特許文献2)において、図8に示すように一方の主装飾体31と他方の挟着部材34とに一対の取付脚部32,33と取付基部35とを形成するとともに、前記一対の取付脚部32,33と取付基部35との間に少なくとも2枚以上の平滑な金属板材36を介装してこれらをピン37によって軸着するとともに、前記金属板材36とともに該軸部を加締めてなるイヤリングであって、前記取付基部35の板面には前記金属板材36よりも大きい面積の凹部38が形成されているイヤリングを提案した。
また、前記一対の取付脚部32,33と取付基部35との間に介在させる平滑な金属板材36が1枚であってもよいことを見出し、実用新案登録第3139659号公報(特許文献3)も提案している。
さらに、前記取付基部を前記金属板材の面積よりも細い幅に形成し、一方の主装飾体と他方の挟着部材とにそれぞれ形成された取付脚部と取付基部とが相対的に回動する際、前記金属板材にかかる負荷が前記取付基部の幅方向の端縁との係合部分にかかるようにしたイヤリングを特開2011−078460号公報(特許文献4)において提案している。
特開平10−276810号公報 実用新案登録第3130993号公報 実用新案登録第3139659号公報 特開2011−078460号公報
上述のように、実用新案登録第3130993号公報(特許文献2)および実用新案登録第3139659号公報(特許文献3)、特開2011−078460号公報(特許文献4)においては、前記一対の取付脚部と取付基部との間に1枚もしくは2枚以上の平滑な金属板材を介装してこれらを軸着するとともに、前記金属板材とともに該軸部を加締めてなるイヤリングが提案されている。
しかしながら、平滑な金属板材を1枚以上とすることによって挟着力が極めて長期間にわたって保持されるというメリットはあるものの、この種の製品の弱点であった挟着力の持続に関する問題点を根本的に解消することができないという問題があった。
この発明は従来の装身具の挟着構造の前記欠点を改良するものであって、一対の取付脚部と取付基部との間に3枚以上の平滑な金属板材を介装し、前記一対の取付脚部の輪郭内に収容される面積のものを使用するとともに、一対の取付脚部と取付基部に接する両端の金属板材をそれぞれ取付脚部と取付基部に強固に結合させ、一方の主装飾体と他方の挟着部材とにそれぞれ形成された取付脚部と取付基部とが相対的に回動する際、前記3枚以上の各金属板材の係合面に負荷がかかって充分な挟着力が得られるとともに、長い期間の使用に耐えられる装身具の挟着構造を提供しようとするものである。
すなわちこの発明の装身具の挟着構造は、一方の主装飾体と他方の挟着部材とに一対の取付脚部と取付基部とを形成するとともに、前記一対の取付脚部と取付基部との間に3枚以上のバネ性を備えた金属板材を介装してこれらを軸着、前記金属板材とともに該軸部を加締めてなる装身具の挟着構造であって、当該加締めの際に前記取付脚部と取付基部とに接する前記3枚以上の金属板材の両側のものは前記取付脚部と取付基部に強固に係合しており、また中間の金属板材はフリーの状態であって両側の金属板材と押し合うように接合しており、一方の主装飾体と他方の挟着部材とにそれぞれ形成された取付脚部と取付基部とが相対的に回動する際、前記各金属板材の接合面に負荷がかかるようにしたことを特徴とするものである。
この発明の装身具の挟着構造において、前記金属板材は、前記軸部を加締める際に変形する力を受け、したがって前記各金属板材の接合面は不均一な係合部分を備えており、接合時に力が分散されて前記バネ性が長持ちするようにしたことをも特徴とするものである。
この発明の装身具の挟着構造において、前記金属板材は、その厚さを0.05〜0.25mmの範囲のものとしたことをも特徴とするものである。
以上のようにこの発明においては、前記取付脚部と取付基部との間に3枚以上のバネ性を備えた金属板材を介装するとともに、一対の取付脚部と取付基部に接する両端の金属板材をそれぞれ取付脚部と取付基部に強固に結合させ、一方の主装飾体と他方の挟着部材とにそれぞれ形成された取付脚部と取付基部とが相対的に回動する際、前記3枚以上の金属板材の両側のものは前記取付脚部と取付基部に強固に係合しており、また中間の金属板材はフリーの状態であって両側の金属板材と押し合うように接合して当該接合面に負荷がかかるようにしたものである。
そうすることによって、意外にも挟着力が大幅に向上し、しかもその挟着力が極めて長期間にわたって保持されるという顕著な効果を奏することが可能となり、この種の製品の弱点であった挟着力の持続に関する問題点を根本的に解消することに成功したのである。
この発明における装身具の挟着構造が、なぜ耳たぶへの挟着力が従来に比して飛躍的に高まり、しかもその挟着力が長期間一定に保持されることとなるのかは詳らかではないが、前記一対の取付脚部と取付基部とを軸着する際に、前記一対の取付脚部と取付基部に接する両端の金属板材はそれぞれ取付脚部と取付基部に噛み合って(食い込んで)強固に結合するものと考えられる。したがって、互いに結合した金属板材と取付脚部、金属板材と取付基部との間では回動操作が行われなくなる。
そのため、一方の主装飾体と他方の挟着部材とにそれぞれ形成された取付脚部と取付基部とが相対的に回動する際、前記中間の金属板材がフリーの状態で各金属板材の接合面に負荷がかかるようになっている。
このように、前記一対の取付脚部と取付基部に接する両端の金属板材の無用な挙動をなくしたことにより、前記3枚以上の各金属板材の係合面にのみ負荷がかかるようになり、特に前記中間の金属板材との接合面が不均一となってバネ性が維持されるため、挟着力が長期間一定に保持されるという顕著な効果を奏することができるようになったものと考えられる。
ちなみに、従来の単にワッシャを介在させた装身具の挟着構造では、数十回〜数百回くり返して開閉操作すると挟着力の低下が見られたのに対し、この発明における装身具の挟着構造ではそれ以上の開閉操作でも挟着力の低下がまったく見られず、挟着力自体も従来のワッシャ型の装身具の挟着構造よりも格段に優れていたのである。
この発明の装身具の挟着構造の1実施例を示す側面図である。 両側の挟着部材を開いた状態の斜視図である。 軸着部分の分解状態の断面図である。 それを組み付けた状態の断面図である。 軸着部分の概略拡大図である。 それを開いた状態の概略拡大図である。 装身具の挟着構造の従来例を示す概略図である。 装身具の挟着構造の別の従来例を示す概略図である。
以下、この発明の装身具の挟着構造をイヤリングに適用した場合の実施の形態を図面に基いてより詳しく説明する。
図1ないし図6に示す実施例において、1は主装飾体であり、2は耳たぶ挟着部としての副装飾体であって、その全体形状はほぼ同じ円弧状で、組み付けた状態ではリング状をなし、この例では前面側にダイヤモンド等からなる宝石13が取り付けてある。もちろん、両者はいずれの側を耳たぶの表側に向けて装着してもよい。なお素材としてはともに金(K−18等)やプラチナ、銀等が使用可能である。
前記主装飾体1の連結部分には一対の取付脚部3,4が一体に備えられ、これと対向して副装飾体2の連結部分には前記取付脚部3,4間に嵌り合う取付基部5が一体に形成されている。
そして、これらに開けられた貫通孔6,7にピン8を挿通し、この部位を加締めることとなるが、この際、取付脚部3,4と取付基部5との間に、厚さ0.05〜0.25mm、好ましくは厚さ0.15mmのステンレス製等の、クッション性のある3枚以上の金属板材9を介して加締めたものである。
前記金属板材9の厚さを0.05〜0.25mmの範囲のものとした理由は、0.05mm以下の場合にその弾性が生かせなくなってしまうためである。また0.25mm以上の場合には、金属板材9そのものの弾性がなくなってしまうためである。
金属板材9は3枚以上であればよいが、3枚であっても経済性や組み付けの作業性等には問題がなく、挟着力の持続性を勘案すれば3枚とすることが望ましい。
なお、符号10,11は主装飾体1および副装飾体2の端面に形成した耳当部である。
この実施例においては、前記金属板材9の面積は、図5および図6に示すように、前記一対の取付脚部3,4と取付基部5の輪郭内に収容される広さに形成されており、しかも一対の取付脚部3,4と取付基部5に接する両端の金属板材9をそれぞれ取付脚部3,4と取付基部5に強固に結合させてある。もちろん、前記金属板材9の面積が前記一対の取付脚部3,4と取付基部5の輪郭内に収容される広さを越えても、取付脚部3,4と取付基部5とに強固に結合できれば何ら問題はない。
このような結合方法としては、軸部を構成するピン8部分を加締める際に両側の硬質である金属板材9がそれより軟質素材の使われている取付脚部3,4と取付基部5に食い込むようにすることができる。また、両側の金属板材9の取付脚部3,4と取付基部5に接する面を粗面化したり、両側の金属板材9の外周面等に突起やバリを形成しておくこともできる。
また、前記金属板材9が円形の場合であっても、打ち抜き等の際に真円になることはほとんどなく、その変形によって金属板材9をそれぞれ取付脚部3,4と取付基部5に強固に結合させ、かつ取付脚部3,4と取付基部5とが相対的に回動する際に一緒に回ってしまうことが防止できる。もちろん、金属板材9が四角等の多角形の場合には供廻り(ともまわり)を確実に防止することができる。
そして、一方の主装飾体1と他方の挟着部材2とにそれぞれ形成された取付脚部3,4と取付基部5とが相対的に回動する際、前記3枚以上の各金属板材9の係合面に重点的に負荷がかかるようになっている。
なお図示はしないが、前記3枚以上の金属板材9は、前記軸部を構成するピン8部分を加締めた際に、自動的に軸周辺部分が内側に押し込まれるように変形する。
そして前記各金属板材9の係合面の接触による負荷と、このような変形に応じて不均一となった各金属板材9の係合面にかかる負荷とがあいまってバネ性が向上し、挟着力が長期間一定に保持されることとなるものと考えられる。
ちなみに、従来の単にワッシャを介在させた装身具の挟着構造では、数十回〜数百回くり返して開閉操作すると挟着力の低下が見られたのに対し、この実施例における装身具の挟着構造ではそれ以上の開閉操作でも挟着力の低下がまったく見られず、挟着力自体も従来のワッシャ型の装身具の挟着構造よりも格段に優れていたのである。
この発明は以上の通り、一方の主装飾体と他方の挟着部材とにそれぞれ形成された取付脚部と取付基部とが相対的に回動する際、前記中間の金属板材がフリーな状態となって各金属板材の係合面にかかる負荷がばらつくこととなってバネ性が向上し、挟着力が長期間一定に保持されるようにしたものである。
したがって、図示したような円弧状の挟着部材を用いた場合のみならず、その他のデザインや、ピアス用のピンを設けたイヤリングの挟着構造、フリーサイズの指輪、ブレスレット等にも適用可能であることはいうまでもない。
1 主装飾体
2 副装飾体
3,4 取付脚部
5 取付基部
6,7貫通孔
8 ピン
9 金属板材
10,11 耳当部
13 宝石
この発明はイヤリングや指輪、ブレスレット等に適用される装身具の挟着構造に関するものである。
本発明者は、従来から新規な装身具の挟着構造を提案してきた。
先ず第1に、特開平10−276810号公報(特許文献1参照)において、図7に示すように一対の取付脚部22,23を備えた主装飾体21と、一対の取付脚部22,23間に納まる取付基部25が形成された挟着部材24とを備え、取付脚部22,23と取付基部25との間にワッシャ26を介在させた上、これらをピン27によって貫通させ、かつ当該部位を加締めることによって両者を閉じた際に挟着力を付与するイヤリングを提案した。
上述のワッシャ状の板材を介在させたイヤリングにおいては、耳たぶに対しては両者の摩擦によってそれ程大きな挟着力を発揮せずに装着することができ、またこの両者の開閉を繰り返すことによって接触し合う取付脚部と取付基部とが接触摩擦により摩耗したり変形することもある程度防ぐことができるものの、使用中に挟着力が低下しやすいという問題はいまだ残されたままである。
そこで本発明者は、実用新案登録第3130993号公報(特許文献2)において、図8に示すように一方の主装飾体31と他方の挟着部材34とに一対の取付脚部32,33と取付基部35とを形成するとともに、前記一対の取付脚部32,33と取付基部35との間に少なくとも2枚以上の平滑な金属板材36を介装してこれらをピン37によって軸着するとともに、前記金属板材36とともに該軸部を加締めてなるイヤリングであって、前記取付基部35の板面には前記金属板材36よりも大きい面積の凹部38が形成されているイヤリングを提案した。
また、前記一対の取付脚部32,33と取付基部35との間に介在させる平滑な金属板材36が1枚であってもよいことを見出し、実用新案登録第3139659号公報(特許文献3)も提案している。
さらに、前記取付基部を前記金属板材の面積よりも細い幅に形成し、一方の主装飾体と他方の挟着部材とにそれぞれ形成された取付脚部と取付基部とが相対的に回動する際、前記金属板材にかかる負荷が前記取付基部の幅方向の端縁との係合部分にかかるようにしたイヤリングを特開2011−078460号公報(特許文献4)において提案している。
特開平10−276810号公報 実用新案登録第3130993号公報 実用新案登録第3139659号公報 特開2011−078460号公報
上述のように、実用新案登録第3130993号公報(特許文献2)および実用新案登録第3139659号公報(特許文献3)、特開2011−078460号公報(特許文献4)においては、前記一対の取付脚部と取付基部との間に1枚もしくは2枚以上の平滑な金属板材を介装してこれらを軸着するとともに、前記金属板材とともに該軸部を加締めてなるイヤリングが提案されている。
しかしながら、平滑な金属板材を1枚以上とすることによって挟着力が極めて長期間にわたって保持されるというメリットはあるものの、この種の製品の弱点であった挟着力の持続に関する問題点を根本的に解消することができないという問題があった。
この発明は従来の装身具の挟着構造の前記欠点を改良するものであって、一対の取付脚部と取付基部との間に3枚以上の平滑な金属板材を介装し、前記一対の取付脚部の輪郭内に収容される面積のものを使用するとともに、一対の取付脚部と取付基部に接する両端の金属板材をそれぞれ取付脚部と取付基部に強固に結合させ、一方の主装飾体と他方の挟着部材とにそれぞれ形成された取付脚部と取付基部とが相対的に回動する際、前記3枚以上の各金属板材の係合面に負荷がかかって充分な挟着力が得られるとともに、長い期間の使用に耐えられる装身具の挟着構造を提供しようとするものである。
すなわちこの発明の装身具の挟着構造は、一方の主装飾体と他方の挟着部材とに一対の取付脚部と取付基部とを形成するとともに、前記一対の取付脚部と取付基部との間に3枚以上のバネ性を備えた金属板材を介装してこれらを軸着し、前記金属板材とともに該軸部を加締めてなる装身具の挟着構造であって、当該加締めの際に前記取付脚部と取付基部とに接する前記3枚以上の金属板材の両側のものは前記取付脚部と取付基部に強固に係合しており、また中間の金属板材はフリーの状態であって両側の金属板材とほぼ全面で押し合うように接合しており、一方の主装飾体と他方の挟着部材とにそれぞれ形成された取付脚部と取付基部とが相対的に回動する際、前記各金属板材のほぼ全面の接合面に負荷がかかるようにしたことを特徴とするものである。
この発明の装身具の挟着構造において、前記金属板材は、前記軸部を加締める際に変形する力を受け、したがって前記各金属板材の接合面は不均一な係合部分を備えており、接合時に力が分散されて前記バネ性が長持ちするようにしたことをも特徴とするものである。
この発明の装身具の挟着構造において、前記金属板材は、その厚さを0.05〜0.25mmの範囲のものとしたことをも特徴とするものである。
以上のようにこの発明においては、前記取付脚部と取付基部との間に3枚以上のバネ性を備えた金属板材を介装するとともに、一対の取付脚部と取付基部に接する両端の金属板材をそれぞれ取付脚部と取付基部に強固に結合させ、一方の主装飾体と他方の挟着部材とにそれぞれ形成された取付脚部と取付基部とが相対的に回動する際、前記3枚以上の金属板材の両側のものは前記取付脚部と取付基部に強固に係合しており、また中間の金属板材はフリーの状態であって両側の金属板材と押し合うように接合して当該接合面に負荷がかかるようにしたものである。
そうすることによって、意外にも挟着力が大幅に向上し、しかもその挟着力が極めて長期間にわたって保持されるという顕著な効果を奏することが可能となり、この種の製品の弱点であった挟着力の持続に関する問題点を根本的に解消することに成功したのである。
この発明における装身具の挟着構造が、なぜ耳たぶへの挟着力が従来に比して飛躍的に高まり、しかもその挟着力が長期間一定に保持されることとなるのかは詳らかではないが、前記一対の取付脚部と取付基部とを軸着する際に、前記一対の取付脚部と取付基部に接する両端の金属板材はそれぞれ取付脚部と取付基部に噛み合って(食い込んで)強固に結合するものと考えられる。したがって、互いに結合した金属板材と取付脚部、金属板材と取付基部との間では回動操作が行われなくなる。
そのため、一方の主装飾体と他方の挟着部材とにそれぞれ形成された取付脚部と取付基部とが相対的に回動する際、前記中間の金属板材がフリーの状態で各金属板材のほぼ全面の接合面に負荷がかかるようになっている。
このように、前記一対の取付脚部と取付基部に接する両端の金属板材の無用な挙動をなくしたことにより、前記3枚以上の各金属板材の係合面にのみ負荷がかかるようになり、特に前記中間の金属板材との接合面が不均一となってバネ性が維持されるため、挟着力が長期間一定に保持されるという顕著な効果を奏することができるようになったものと考えられる。
ちなみに、従来の単にワッシャを介在させた装身具の挟着構造では、数十回〜数百回くり返して開閉操作すると挟着力の低下が見られたのに対し、この発明における装身具の挟着構造ではそれ以上の開閉操作でも挟着力の低下がまったく見られず、挟着力自体も従来のワッシャ型の装身具の挟着構造よりも格段に優れていたのである。
この発明の装身具の挟着構造の1実施例を示す側面図である。 両側の挟着部材を開いた状態の斜視図である。 軸着部分の分解状態の断面図である。 それを組み付けた状態の断面図である。 軸着部分の概略拡大図である。 それを開いた状態の概略拡大図である。 装身具の挟着構造の従来例を示す概略図である。 装身具の挟着構造の別の従来例を示す概略図である。
以下、この発明の装身具の挟着構造をイヤリングに適用した場合の実施の形態を図面に基いてより詳しく説明する。
図1ないし図6に示す実施例において、1は主装飾体であり、2は耳たぶ挟着部としての副装飾体であって、その全体形状はほぼ同じ円弧状で、組み付けた状態ではリング状をなし、この例では前面側にダイヤモンド等からなる宝石13が取り付けてある。もちろん、両者はいずれの側を耳たぶの表側に向けて装着してもよい。なお素材としてはともに金(K−18等)やプラチナ、銀等が使用可能である。
前記主装飾体1の連結部分には一対の取付脚部3,4が一体に備えられ、これと対向して副装飾体2の連結部分には前記取付脚部3,4間に嵌り合う取付基部5が一体に形成されている。
そして、これらに開けられた貫通孔6,7にピン8を挿通し、この部位を加締めることとなるが、この際、取付脚部3,4と取付基部5との間に、厚さ0.05〜0.25mm、好ましくは厚さ0.15mmのステンレス製等の、クッション性のある3枚以上の金属板材9を介して加締めたものである。
前記金属板材9の厚さを0.05〜0.25mmの範囲のものとした理由は、0.05mm以下の場合にその弾性が生かせなくなってしまうためである。また0.25mm以上の場合には、金属板材9そのものの弾性がなくなってしまうためである。
金属板材9は3枚以上であればよいが、3枚であっても経済性や組み付けの作業性等には問題がなく、挟着力の持続性を勘案すれば3枚とすることが望ましい。
なお、符号10,11は主装飾体1および副装飾体2の端面に形成した耳当部である。
この実施例においては、前記金属板材9の面積は、図5および図6に示すように、前記一対の取付脚部3,4と取付基部5の輪郭内に収容される広さに形成されており、しかも一対の取付脚部3,4と取付基部5に接する両端の金属板材9をそれぞれ取付脚部3,4と取付基部5に強固に結合させてある。もちろん、前記金属板材9の面積が前記一対の取付脚部3,4と取付基部5の輪郭内に収容される広さを越えても、取付脚部3,4と取付基部5とに強固に結合できれば何ら問題はない。
このような結合方法としては、軸部を構成するピン8部分を加締める際に両側の硬質である金属板材9がそれより軟質素材の使われている取付脚部3,4と取付基部5に食い込むようにすることができる。また、両側の金属板材9の取付脚部3,4と取付基部5に接する面を粗面化したり、両側の金属板材9の外周面等に突起やバリを形成しておくこともできる。
また、前記金属板材9が円形の場合であっても、打ち抜き等の際に真円になることはほとんどなく、その変形によって金属板材9をそれぞれ取付脚部3,4と取付基部5に強固に結合させ、かつ取付脚部3,4と取付基部5とが相対的に回動する際に一緒に回ってしまうことが防止できる。もちろん、金属板材9が四角等の多角形の場合には供廻り(ともまわり)を確実に防止することができる。
そして、一方の主装飾体1と他方の挟着部材2とにそれぞれ形成された取付脚部3,4と取付基部5とが相対的に回動する際、前記3枚以上の各金属板材9の係合面に重点的に負荷がかかるようになっている。
なお図示はしないが、前記3枚以上の金属板材9は、前記軸部を構成するピン8部分を加締めた際に、自動的に軸周辺部分が内側に押し込まれるように変形する。
そして前記各金属板材9の係合面の接触による負荷と、このような変形に応じて不均一となった各金属板材9の係合面にかかる負荷とがあいまってバネ性が向上し、挟着力が長期間一定に保持されることとなるものと考えられる。
ちなみに、従来の単にワッシャを介在させた装身具の挟着構造では、数十回〜数百回くり返して開閉操作すると挟着力の低下が見られたのに対し、この実施例における装身具の挟着構造ではそれ以上の開閉操作でも挟着力の低下がまったく見られず、挟着力自体も従来のワッシャ型の装身具の挟着構造よりも格段に優れていたのである。
この発明は以上の通り、一方の主装飾体と他方の挟着部材とにそれぞれ形成された取付脚部と取付基部とが相対的に回動する際、前記中間の金属板材がフリーな状態となって各金属板材の係合面にかかる負荷がばらつくこととなってバネ性が向上し、挟着力が長期間一定に保持されるようにしたものである。
したがって、図示したような円弧状の挟着部材を用いた場合のみならず、その他のデザインや、ピアス用のピンを設けたイヤリングの挟着構造、フリーサイズの指輪、ブレスレット等にも適用可能であることはいうまでもない。
1 主装飾体
2 副装飾体
3,4 取付脚部
5 取付基部
6,7貫通孔
8 ピン
9 金属板材
10,11 耳当部
13 宝石

Claims (3)

  1. 一方の主装飾体と他方の挟着部材とに一対の取付脚部と取付基部とを形成するとともに、前記一対の取付脚部と取付基部との間に3枚以上の金属板材を介装してこれらを軸着するとともに、前記金属板材とともに該軸部を加締めてなる装身具の挟着構造であって、当該加締めの際に前記取付脚部と取付基部とに接する前記3枚以上の金属板材の両側のものは前記取付脚部と取付基部に強固に係合しており、また中間の金属板材はフリーの状態であって両側の金属板材とバネ性をもって押し合うように接合しており、一方の主装飾体と他方の挟着部材とにそれぞれ形成された取付脚部と取付基部とが相対的に回動する際、前記各金属板材の接合面に負荷がかかるようにしたことを特徴とする装身具の挟着構造。
  2. 前記金属板材は、前記軸部を加締める際に変形する力を受け、したがって前記各金属板材の接合面は不均一な係合部分を備えており、接合時に力が分散されて前記バネ性が長持ちするようにしたことを特徴とする請求項1記載の装身具の挟着構造。
  3. 前記金属板材は、その厚さを0.05〜0.25mmの範囲のものとしたことを特徴とする請求項1または2記載の装身具の挟着構造。
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