JP2017119638A - 泡吐出容器入り液体口腔用組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】アニオン界面活性剤の含有量を減じるなか、良好な泡性能を保持しつつ、優れた低温保存安定性を発揮する泡吐出容器入り液体口腔用組成物に関する。【解決手段】次の成分(A)両性界面活性剤 0.25質量%以上1.5質量%以下、(B)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 0.2質量%以上2質量%以下、(C)香料 0.1質量%以上1.5質量%以下、(D)グリセリン、プロピレングリコール、ブチレングリコール、及び平均分子量1000以下のポリエチレングリコールから選ばれる1種又は2種以上のポリオール 合計で10質量%以上40質量%以下、並びに(E)水を含有し、成分(A)と成分(B)の合計含有量と成分(C)の含有量との質量比((A)+(B))/(C)が1.5以上20以下であり、アニオン界面活性剤、成分(B)以外のノニオン界面活性剤、ショ糖脂肪酸エステル、及び研磨性紛体の含有量が特定の範囲に制限されてなる泡吐出容器入り液体口腔用組成物。【選択図】なし

Description

本発明は、泡吐出容器入り液体口腔用組成物に関する。
従来より、使用時において吐出口から口腔内へと泡状で適用すべく、内容物を泡状に吐出することが可能な容器に充填され、良好な泡性能を発揮する成分として好適なアニオン界面活性剤を用いた口腔用組成物が知られている。例えば、特許文献1には、かかるアニオン界面活性剤と、ノニオン界面活性剤又は両性界面活性剤と、粘稠剤又は粘結剤等を含有する泡状口腔用組成物が開示されており、研磨剤の含有を制限していることから、内容物の流路中に多孔質部材が介在する容器を用いた際、かかる多孔質部材での目詰まりを防止することも可能である。
こうしたなか、さらに良好な風味も確保すべく、多くの口腔用組成物において香料が用いられている。例えば、特許文献2には、2種以上のアニオン界面活性剤と脂肪酸ジアルカノールアミドのような特定のノニオン界面活性剤とを併用し、さらに香料を用いた口腔用組成物が開示されており、また特許文献3には、アニオン界面活性剤と、非イオン界面活性剤と、イミダゾリニウムベタイン型等の特定の両性界面活性剤とを含有するなか、香料も含有する泡状口腔用組成物が開示されている。
特開平8−333226号公報 特開平10−139643号公報 特開平11−130647号公報
しかしながら、アニオン界面活性剤を用いると、良好な泡性能をもたらすことができる一方、低温で保存した際に析出物が生じたり、粘度が必要以上に上昇したりするおそれがあるため、容器からの吐出性が低下してしまうだけでなく、内容物の流路中に多孔質部材が介在する容器を用いた場合には、目詰まりの原因ともなり得る。とはいえ、単にアニオン界面活性剤の量を減じようとしても、上記文献に記載されるようなその他の界面活性剤の種類や含有量では、依然として良好な低温保存安定性を確保し得ず、さらに香料を用いようとすれば、こうした低温における析出物の発生や粘度上昇を抑制することが一層困難となる。
したがって、本発明は、アニオン界面活性剤の含有量を減じるなか、良好な泡性能を保持しつつ、優れた低温保存安定性を発揮する泡吐出容器入り液体口腔用組成物に関する。
そこで本発明者は、種々検討したところ、両性界面活性剤、特定のノニオン界面活性剤、香料、特定のポリオール及び水を特定量かつ特定の質量比で併用しつつ、ノニオン界面活性剤の種類に応じて一定の量的関係を有し、さらに研磨性粉体の含有を制限することにより、アニオン界面活性剤の含有量を減じても優れた泡性能と低温保存安定性とを両立することのできる泡吐出容器入り液体口腔用組成物が得られることを見出した。
すなわち、本発明は、次の成分(A)、(B)、(C)、(D)並びに(E):
(A)両性界面活性剤 0.25質量%以上1.5質量%以下、
(B)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 0.2質量%以上2質量%以下、
(C)香料 0.1質量%以上1.5質量%以下、
(D)グリセリン、プロピレングリコール、ブチレングリコール、及び平均分子量1000以下のポリエチレングリコールから選ばれる1種又は2種以上のポリオール 合計で10質量%以上40質量%以下、並びに
(E)水
を含有し、成分(A)と成分(B)の合計含有量と成分(C)の含有量との質量比((A)+(B))/(C)が1.5以上20以下であり、
アニオン界面活性剤の含有量が0.3質量%未満であり、成分(B)以外のノニオン界面活性剤の含有量が成分(B)の含有量以下であり、ショ糖脂肪酸エステルの含有量が0.5質量%以下であり、かつ研磨性紛体の含有量が0.5質量%以下である泡吐出容器入り液体口腔用組成物に関する。
本発明によれば、アニオン界面活性剤の含有量が減じられ、かつ香料を含有するなかでも、良好な泡質をもたらすとともに、優れた低温保存安定性を保持して、低温保存後における使用の際にも泡吐出容器からの良好な吐出性を確保することができる。そのため、香料による風味付与の効果も充分に享受することも可能である。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明の泡吐出容器入り液体口腔用組成物は、成分(A)として、両性界面活性剤を0.25質量%以上1.5質量%以下含有する。成分(A)をかかる量で含有することにより、アニオン界面活性剤の含有量が減じられるなかでも、容器から吐出された際における良好な泡の形成を可能とし、また後述するように、その余の界面活性剤が特定の量的関係を有することとも相まって、低温安定性を有効に高め、低温における粘度上昇を抑制することができる。
成分(A)の両性界面活性剤としては、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン等の酢酸ベタイン;2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチル−N−イミダゾリウムベタイン等のイミダゾリニウムベタイン;ラウリルスルホベタインやラウリルヒドロキシスルホベタイン等のアルキルスルホベタイン;ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン等のヤシ油脂肪酸アミドアルキルベタイン;N−アルキル−1−ヒドロキシエチルイミダゾリンベタインナトリウム等の長鎖アルキルイミダゾリンベタイン塩から選ばれる1種又は2種以上が挙げられる。なかでも、低温での析出物の発生を効果的に抑制する観点、或いは使用感の観点から、ヤシ油脂肪酸アミドアルキルベタイン、及びアルキルスルホベタインから選ばれる1種又は2種以上が好ましく、ヤシ油脂肪酸アミドアルキルベタインがより好ましく、アルキルの炭素数が2〜5であるヤシ油脂肪酸アミドアルキルベタインがさらに好ましく、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタインがよりさらに好ましい。
成分(A)の含有量は、低温での析出物の発生を有効に抑制する観点、及び低温保存後において適度な粘度を保持しながら良好な泡質を確保する観点から、本発明の泡吐出容器入り液体口腔用組成物中に、0.25質量%以上であって、好ましくは0.3質量%以上であり、より好ましくは0.4質量%以上である。また、成分(A)の含有量は、低温での析出物の発生を防止し、低温における粘度上昇を抑制しながら良好な泡質を確保する観点、及び使用感の観点から、本発明の泡吐出容器入り液体口腔用組成物中に、1.5質量%以下であって、好ましくは1.2質量%以下であり、より好ましくは1質量%以下であり、さらに好ましくは0.8質量%以下である。そして、成分(A)の含有量は、本発明の泡吐出容器入り液体口腔用組成物中に、0.25質量%以上1.5質量%以下であって、好ましくは0.3〜1.2質量%であり、より好ましくは0.4〜1質量%であり、さらに好ましくは0.4〜0.8質量%である。
本発明の泡吐出容器入り液体口腔用組成物は、成分(B)として、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油を0.2質量%以上2質量%以下含有する。ノニオン界面活性剤のなかでも、特に成分(B)のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油をかかる量で含有することにより、後述する成分(C)の香料を含有しつつも、優れた低温安定性を発揮することができる。
成分(B)のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油におけるエチレンオキシ基の平均付加モル数は、優れた低温安定性を確保する観点から、好ましくは20〜100モルであり、使用感の観点から、より好ましくは40〜80モルである。
成分(B)の含有量は、優れた低温安定性を確保する観点、及び使用感や有効成分の口腔内粘膜や歯牙への吸着性向上の観点から、本発明の泡吐出容器入り液体口腔用組成物中に、0.2質量%以上であって、好ましくは0.3質量%以上であり、より好ましくは0.4質量%以上である。成分(B)の含有量は、成分(C)の香料との関係により低温保存後の粘度上昇を抑制する観点から、本発明の泡吐出容器入り液体口腔用組成物中に、2質量%以下であって、好ましくは1.8質量%以下であり、より好ましくは1.6質量%以下である。そして、成分(B)の含有量は、本発明の泡吐出容器入り液体口腔用組成物中に、0.2質量%以上2質量%以下であって、好ましくは0.3〜1.8質量%であり、より好ましくは0.4〜1.6質量%である。
成分(B)のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油以外のノニオン界面活性剤の含有量は、成分(B)の含有量以下であり、かつそのうちのショ糖脂肪酸エステルの含有量は、0.5質量%以下である。すなわち、本発明の泡吐出容器入り液体口腔用組成物において、ノニオン界面活性剤のうち、成分(B)のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油を上記特定量で含有する一方、ショ糖脂肪酸エステルも含め成分(B)以外のノニオン界面活性剤の含有量は成分(B)の含有量以下に制限しつつ、さらにショ糖脂肪酸エステル自体の含有量も制限する。このように、ノニオン界面活性剤としての含有量を特定しつつ、ノニオン界面活性剤のなかでも、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油であるか、或いはショ糖脂肪酸エステルであるかに応じてその含有量をさらに特定することにより、アニオン界面活性剤の含有量が減じられ、かつ香料を含有するなかでも、良好な泡質をもたらすとともに、優れた低温保存安定性を発揮することができる。
成分(B)のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油以外のノニオン界面活性剤としては、ショ糖脂肪酸エステルのほか、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、モノミリスチン酸ペンタグリセリン等のグリセリン脂肪酸エステル、アルキルグルコシド、ポリオキシエチレンモノアルキル(又はアルケニル)エーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル等のポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、アミンオキサイド系界面活性剤、モノ−(又はジ−)エタノールアミド、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド等の脂肪酸アルカノールアミド、ステアリン酸モノグリセリンやモノステアリン酸デカグリセリン等のグリセリン脂肪酸エステル、ラウリン酸デカグリセリル等のポリグリセリン脂肪酸エステル、並びにポリエチレンポリプロピレングリコール等のポリグリコールから選ばれる1種又は2種以上が挙げられる。
成分(B)のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油以外のノニオン界面活性剤の含有量は、低温での析出物の発生を防止しつつ粘度上昇をも有効に抑制する観点から、ショ糖脂肪酸エステルも含め、成分(B)の含有量以下であって、好ましくは成分(B)の含有量に対して0.8倍以下であり、より好ましくは0.7倍以下である。
ショ糖脂肪酸エステルの含有量は、特定量の成分(B)による優れた低温保存安定性の発現を阻害しない観点から、本発明の泡吐出容器入り液体口腔用組成物中に、0.5質量%以下であって、好ましくは成分(B)の含有量に対して0.7倍以下であり、より好ましくは0.5倍以下であり、或いは本発明の泡吐出容器入り液体口腔用組成物は、ショ糖脂肪酸エステルを含有しなくてもよい。
本発明の泡吐出容器入り液体口腔用組成物は、さらに低温での析出物の発生を防止しつつ粘度上昇をも有効に抑制する観点から、成分(B)のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油以外のノニオン界面活性剤のうち、ショ糖脂肪酸エステルのほか、ポリグリセリン脂肪酸エステルの含有も制限するのが好ましい。かかるポリグリセリン脂肪酸エステルの含有量は、特定量の成分(B)による優れた低温保存安定性の発現を阻害しない観点から、本発明の泡吐出容器入り液体口腔用組成物中に、好ましくは1質量%以下であり、より好ましくは0.7質量%以下であり、或いは本発明の泡吐出容器入り液体口腔用組成物は、ポリグリセリン脂肪酸エステルを含有しなくてもよい。
本発明の泡吐出容器入り液体口腔用組成物は、成分(C)として、香料を0.1質量%以上1.5質量%以下含有する。成分(C)をかかる量で含有することにより、良好な風味をもたらしながら、成分(A)と成分(B)と併用しつつ優れた低温保存安定性を保持することができる。
成分(C)の香料としては、油溶性を示す香料であればよく、例えば、ペパーミント油、スペアミント油、シナモン油、アニス油、ユーカリ油、ウィンターグリーン油、カシア油、クローブ油、タイム油、セージ油、セージクラリー油、ナツメグ油、ファンネル油、レモン油、オレンジ油、ハッカ油、カルダモン油、コリアンダー油、バジル油、マンダリン油、ライム油、ラベンダー油、ローズマリー油、ジンジャ−油、グレープフルーツ油、ローレル油、カモミル油、キャラウェイ油、マジョラム油、ベイ油、レモングラス油、レモンバーム油、ピメントベリー油、パルマローザ油、オリバナム油、パインニードル油、ペチグレン油、ネロリ油、ローズ油、ジャスミン油等の天然香料成分、及びこれら天然香料成分を加工処理した香料成分;メントール、プレトール、カルボン、アネトール、シネオール、サリチル酸メチル、シンナミックアルデヒド、オイゲノール、3−1−メントキシプロパン−1,2−ジオール、チモール、シトロネリルアセテート、リナロール、リナリルアセテート、ゲラニオール、ゲラニルアセテート、シトロネロール、リモネン、メントン、メンチルアセテート、N−置換−パラメンタン−3−カルボキサミド、ピネン、オクチルアルデヒド、シトラール、プレゴン、カルビルアセテート、ジヒドロカルビルアセテート、アニスアルデヒド、ベンズアルデヒド、カンファー、ラクトン、エチルアセテート、エチルブチレート、アリルシクロヘキシルプロピオネート、メチルアンスラニレート、エチルメチルフェニルグリシデート、バニリン、ウンデカラクトン、ヘキサナール、ブチルアセテート、イソアミルアセテート、ヘキセノール、ジメチルサルファイド、シクロテン、フルフラール、トリメチルピラジン、エチルラクテート、メチルラクテート、エチルチオアセテート等の単品香料成分;ストロベリーフレーバー、アップルフレーバー、バナナフレーバー、パイナップルフレーバー、グレープフレーバー、マンゴーフレーバー、バターフレーバー、ミルクフレーバー、フルーツミックスフレーバー、トロピカルフルーツフレーバー等の調合香料成分が挙げられる。
成分(C)の含有量は、良好な風味を付与する観点から、本発明の泡吐出容器入り液体口腔用組成物中に、0.1質量%以上であって、好ましくは0.15質量%以上であり、より好ましくは0.2質量%以上である。また、成分(C)の含有量は、低温保存後の粘度上昇を抑制しながら低温での析出物の発生を有効に防止する観点から、本発明の泡吐出容器入り液体口腔用組成物中に、1.5質量%以下であって、好ましくは1質量%以下であり、より好ましくは0.8質量%以下である。そして、成分(C)の含有量は、本発明の泡吐出容器入り液体口腔用組成物中に、0.1質量%以上1.5質量%以下であって、好ましくは0.15〜1質量%であり、より好ましくは0.2〜0.8質量%である。
成分(A)と成分(B)の合計含有量と成分(C)の含有量との質量比((A)+(B))/(C)は、アニオン界面活性剤の含有量が減じられるなかでも、良好な泡質をもたらしながら低温での粘度上昇を抑制し、低温保存安定性を確保する観点から、1.5以上であって、好ましくは1.7以上であり、より好ましくは2以上である。また、成分(A)と成分(B)の合計含有量と成分(C)の含有量との質量比((A)+(B))/(C)は、成分(C)の香料を含有するなかでも低温での析出物の発生を有効に防止し、優れた低温保存安定性を発揮する観点、及び使用感の観点から、20以下であって、好ましくは15以下であり、より好ましくは12以下である。そして、成分(A)と成分(B)の合計含有量と成分(C)の含有量との質量比((A)+(B))/(C)は、1.5以上20以下であって、好ましくは1.7〜15であり、より好ましくは2〜12である。
成分(A)と成分(B)及び成分(C)の合計含有量は、成分(C)の香料を良好に溶解又は分散させながら、低温での粘度上昇を抑制する観点から、好ましくは3.5質量%以下であり、より好ましくは3質量%以下であり、さらに好ましくは2.8質量%以下であり、良好な風味と低温保存安定性とのバランスの観点から、好ましくは0.8質量%以上であり、より好ましくは1質量%以上であり、さらに好ましくは1.2質量%以上である。そして、成分(A)と成分(B)及び成分(C)の合計含有量は、好ましくは0.8質量%以上3.5質量%以下であり、より好ましくは1〜3質量%であり、さらに好ましくは1.2〜2.8質量%である。
成分(B)と成分(C)の合計含有量は、成分(C)の香料を良好に溶解又は分散させながら、低温での粘度上昇を抑制する観点から、好ましくは3質量%以下であり、より好ましくは2.5質量%以下であり、さらに好ましくは2.3質量%以下であり、良好な風味と低温保存安定性とのバランスの観点から、好ましくは0.4質量%以上であり、より好ましくは0.5質量%以上であり、さらに好ましくは0.6質量%以上である。
成分(C)の含有量と成分(B)の含有量との質量比((C)/(B))は、良好な風味をもたらしつつ、低温での析出物の発生を有効に抑制する観点から、好ましくは0.05以上であり、より好ましくは0.1以上であり、さらに好ましくは0.13以上である。また、成分(C)の含有量と成分(B)の含有量との質量比((C)/(B))は、低温での粘度上昇を有効に抑制する観点から、好ましくは5以下であり、より好ましくは3以下であり、さらに好ましくは2以下である。そして、成分(C)の含有量と成分(B)の含有量との質量比((C)/(B))は、好ましくは0.05〜5であり、より好ましくは0.1〜3であり、さらに好ましくは0.13〜2である。
本発明の泡吐出容器入り液体口腔用組成物は、成分(D)として、グリセリン、プロピレングリコール、ブチレングリコール、及び平均分子量1000以下のポリエチレングリコールから選ばれる1種又は2種以上のポリオールを合計で10質量%以上40質量%以下含有する。これにより、良好に泡を形成しつつ、優れた低温保存安定性を有効に兼ね備えることができる。なかでも、成分(D)として、グリセリン、プロピレングリコール、ブチレングリコール、及び平均分子量1000以下のポリエチレングリコールから選ばれる2種以上のポリオールを用いるのが好ましい。なお、上記ポリエチレングリコールの平均分子量とは、GPC(ゲルパーミェーションクロマトグラフィ)により測定される質量平均分子量を意味する。
成分(D)として用いるポリエチレングリコールの質量平均分子量は、低温保存安定性をより高める観点から、1000以下であって、好ましくは850以下であり、良好な泡質を保持する観点から、好ましくは200以上であり、より好ましくは400以上である。
成分(D)のポリオールの含有量は、低温での析出物の発生を有効に抑制する観点から、本発明の泡吐出容器入り液体口腔用組成物中に、合計で10質量%以上であって、好ましくは12質量%以上であり、より好ましくは15質量%以上である。また、成分(D)の含有量は、容器からの良好な吐出性や優れた使用感を確保する観点、及び低温での粘度上昇を有効に抑制する観点から、本発明の泡吐出容器入り液体口腔用組成物中に、合計で40質量%以下であって、好ましくは37質量%以下であり、より好ましくは35質量%以下であり、さらに好ましくは32質量%以下である。そして、成分(D)の含有量は、本発明の泡吐出容器入り液体口腔用組成物中に、合計で10質量%以上40質量%以下であって、好ましくは12〜37質量%であり、より好ましくは15〜35質量%であり、さらに好ましくは15〜32質量%である。
本発明の泡吐出容器入り液体口腔用組成物は、成分(E)として、水を含有する。本発明における成分(E)の水とは、泡吐出容器入り液体口腔用組成物に配合した精製水やイオン交換水等だけでなく、配合した各成分に含まれる水分をも含む、液体口腔用組成物中に含まれる全水分を意味する。かかる成分(E)の水を含有することにより、各成分を良好に分散又は溶解させて、良好な泡を形成しつつ優れた低温保存安定性を発揮するとともに、使用時における口腔内で各成分を良好に拡散させ、良好な使用感をもたらすことができる。
成分(E)の水の含有量は、各成分を良好に分散又は溶解させる観点、及び低温での粘度上昇を効果的に抑制する観点から、本発明の泡吐出容器入り液体口腔用組成物中に、好ましくは55質量%以上であり、より好ましくは60質量%以上であり、さらに好ましくは65質量%以上である。また、成分(E)の含有量は、良好な泡を形成しつつ容器からの吐出性を保持する観点、及び低温保存安定性を高める観点から、本発明の泡吐出容器入り液体口腔用組成物中に、好ましくは89質量%以下であり、より好ましくは86質量%以下であり、さらに好ましくは83質量%以下である。そして、成分(E)の含有量は、本発明の泡吐出容器入り液体口腔用組成物中に、好ましくは55〜89質量%であり、より好ましくは60〜86質量%であり、さらに好ましくは65〜83質量%である。
本発明の泡吐出容器入り液体口腔用組成物は、低温での析出物の発生を有効に抑制する観点、及び低温保存後において適度な粘度を保持する観点から、アニオン界面活性剤の含有を制限する。かかるアニオン界面活性剤としては、例えば、ラウリル硫酸ナトリウム、ミリスチル硫酸ナトリウム等のアルキル硫酸エステル塩;N−ラウロイルサルコシン塩、N−ミリストイルサルコシン塩等のN−アシルサルコシン塩;N−ラウロイルメチルタウリン塩、N−ミリストイルメチルタウリン塩等のN−メチルアシルタウリン塩;N−ラウロイルタウリン塩、N−ミリストイルタウリン塩等のN−アシルタウリン塩;N−ラウロイルグルタミン酸塩、N−ミリストイルグルタミン酸塩、N−パルミトイルグルタミン酸塩、N−ココイルグルタミン酸塩等のN−アシルグルタミン酸塩;ラウリルリン酸塩等のアルキルリン酸塩;オレフィンの炭素数が14〜16のα−オレフィン(C14〜16)スルホン酸塩等が挙げられる。
アニオン界面活性剤の含有量は、上記観点から、本発明の泡吐出容器入り液体口腔用組成物中に、0.3質量%未満であって、好ましくは0.25質量%以下であり、より好ましくは0.2質量%以下であり、さらに好ましくは0.1質量%以下であり、或いは本発明の泡吐出容器入り液体口腔用組成物は、アニオン界面活性剤を含有しなくともよい。
本発明の泡吐出容器入り液体口腔用組成物は、優れた低温保存安定性を発揮しつつ、容器からの良好な吐出性を確保する観点から、本発明の泡吐出容器入り液体口腔用組成物中における研磨性紛体の含有が制限される。かかる研磨性紛体としては、例えば、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、ゼオライト、吸油量が50〜150mL/100gの研磨性シリカ、第二リン酸カルシウム、第三リン酸カルシウム、不溶性メタリン酸ナトリウム、水酸化アルミニウム、リン酸マグネシウム、ピロリン酸カルシウム、及び炭酸マグネシウム等から選ばれる1種又は2種以上が挙げられる。
なお、吸油量とは、シリカが担持できる油量を示したものであり、測定方法はJIS K5101−13−2(2004年制定)に基づく方法により、吸収される煮あまに油の量により特定する。
研磨性紛体の含有量は、本発明の泡吐出容器入り液体口腔用組成物中に、0.5質量%以下であって、好ましくは0.2質量%以下であり、より好ましくは0.1質量%以下であり、さらに好ましくは0.01質量%以下であり、好ましくは0質量%を超え、或いは本発明の泡吐出容器入り液体口腔用組成物は、研磨性紛体を含有しないのが好ましい。また、研磨性紛体の含有量は、本発明の泡吐出容器入り液体口腔用組成物中に、0.5質量%以下であって、好ましくは0〜0.2質量%であり、より好ましくは0〜0.1質量%であり、さらに好ましくは0〜0.01質量%であり、或いは本発明の泡吐出容器入り液体口腔用組成物は、研磨性紛体を含有しないのが好ましい。
本発明の泡吐出容器入り液体口腔用組成物は、泡の保持性が低下するのを有効に防止する観点、及び良好な泡質を確保する観点から、本発明の泡吐出容器入り液体口腔用組成物中におけるエタノールの含有を制限するのが好ましい。かかるエタノールの含有量は、本発明の泡吐出容器入り液体口腔用組成物中に、好ましくは3質量%以下であり、より好ましくは2質量%以下であり、さらに好ましくは1質量%以下であり、好ましくは0質量%を超え、或いは本発明の泡吐出容器入り液体口腔用組成物は、エタノールを含有しないのが好ましい。また、エタノールの含有量は、本発明の泡吐出容器入り液体口腔用組成物中に、好ましくは3質量%以下であり、より好ましくは0〜2質量%であり、さらに好ましくは0〜1質量%であり、或いは本発明の泡吐出容器入り液体口腔用組成物は、エタノールを含有しないのが好ましい。
本発明の泡吐出容器入り液体口腔用組成物は、泡質向上の観点、並びに吐出後に高温にさらされた場合、或いは乾燥させた場合の泡吐出容器の多孔質部材の目詰まりを有効に抑制する観点から、本発明の泡吐出容器入り液体口腔用組成物中における、20℃において固体の糖アルコールの含有を制限するのが好ましい。かかる20℃において固体のポリオールとしては、例えば、ソルビトール、キシリトール、エリスリトール、マンニトール、還元パラチノース等の糖アルコール;トレハロール、マルトース、イソマルト等の糖;質量平均分子量が1000超のポリエチレングリコール等が挙げられる。20℃において固体のポリオールの含有量は、優れた低温保存安定性を確保して、良好な吐出性を保持する観点から、本発明の泡吐出容器入り液体口腔用組成物中に、好ましくは5質量%以下であり、より好ましくは3質量%以下であり、さらに好ましくは2質量%以下であり、よりさらに好ましくは1質量%以下であり、或いは20℃において固体のポリオールを含有しなくともよい。なお、質量平均分子量が1000超のポリエチレングリコールの含有量は、低温での粘度上昇を抑制する観点から、本発明の泡吐出容器入り液体口腔用組成物中に、好ましくは1質量%以下であり、より好ましくは0.5質量%以下であり、さらに好ましくは0.1質量%以下であり、或いは質量平均分子量が1000超のポリエチレングリコールを含有しないことが好ましい。
本発明の泡吐出容器入り液体口腔用組成物は、泡質向上の観点から、粘結剤を含有することが好ましく、低温保存安定性をより高める観点、及び容器からの良好な吐出性を確保する観点から、粘結剤の含有を制限するのが好ましい。かかる粘結剤としては、例えば、アルギン酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロース又はその塩、カラギーナン、キサンタンガム、ポリアクリル酸ナトリウム、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ペクチン、トラガントガム、アラビアガム、グアーガム、カラヤガム、ローカストビーンガム、ジェランガム、タマリンドガム、サイリウムシードガム、ポリビニルアルコール、コンドロイチン硫酸ナトリウム、メトキシエチレン無水マレイン酸共重合体が挙げられる。なかでも、用い得る粘結剤としては、泡吐出容器から吐出される液体口腔用組成物の泡粘度を高め、口腔内の唾液の存在下で泡を良好に持続させる観点から、エーテル化度が0.7〜2.0のカルボキシメチルセルロース又はその塩、ヒドロキシエチルセルロース、カラギーナン、キサンタンガムから選ばれる1種又は2種以上が好ましく、2種以上を併用するのがより好ましい。
粘結剤の含有量は、本発明の泡吐出容器入り液体口腔用組成物中に、0.3質量%以下であるのが好ましく、好ましくは0.28質量%以下であり、より好ましくは0.25質量%以下であり、泡粘度を高めて良好な泡質や使用感を確保する観点から、好ましくは0.05質量%以上であり、より好ましくは0.1質量%以上である。
本発明の泡吐出容器入り液体口腔用組成物は、歯肉炎や歯周炎、或いは口臭の防止又は予防等の効果を付与する観点から、さらにカチオン性殺菌剤を含有するのが好ましい。低温での保存中において析出物が発生してしまうと、カチオン性殺菌剤の歯肉等への吸着性が低下するおそれがあるところ、本願発明の泡吐出容器入り液体口腔用組成物であれば、これを有効に抑制することができる。かかるカチオン性殺菌剤としては、例えば、第四級アンモニウム化合物が挙げられ、具体的には、塩化セチルピリジニウム、及び塩化ベンゼトニウムから選ばれる1種又は2種が好ましい。かかるカチオン性殺菌剤の含有量は、殺菌作用を有効に発現させる観点から、本発明の泡吐出容器入り液体口腔用組成物中に、好ましくは0.005質量%以上であり、より好ましくは0.007質量%以上である。また、カチオン性殺菌剤の含有量は、良好な使用感を確保する観点から、本発明の泡吐出容器入り液体口腔用組成物中に、0.1質量%以下であり、より好ましくは0.08質量%以下である。そして、カチオン性殺菌剤の含有量は、本発明の泡吐出容器入り液体口腔用組成物中に、好ましくは0.005〜0.1質量%であり、より好ましくは0.007〜0.08質量%である。
本発明の泡吐出容器入り液体口腔用組成物は、本発明の効果を阻害しない範囲で、上記成分の他、例えば、上記成分以外の界面活性剤;パラオキシ安息香酸イソブチル、パラオキシ安息香酸イソプロピル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸ブチル、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸メチル、安息香酸、安息香酸ナトリウム、サリチル酸メチル、ソルビン酸カリウム、デヒドロ酢酸ナトリウム等の保存剤;pH調整剤、顔料、色素等を含有することができる。
本発明の泡吐出容器入り液体口腔用組成物は、吐出口を備える泡吐出容器に充填されてなる。本発明の泡吐出容器入り液体口腔用組成物を使用する際には、泡吐出容器が備える吐出口から、内容物である上記液体口腔用組成物を口腔内へ直接吐出して、吐出口を経由した液体口腔用組成物を泡状で口腔内へ適用する。これにより、たとえ低温での保存後においても、吐出性を損なうことなく口腔内の隅々まで上記液体口腔用組成物を行き渡らせることができ、良好な泡質をもたらしながら優れた使用感を実感することができる。
上記液体口腔用組成物を充填する泡吐出容器としては、吐出口を備えるものであればよく、ノンエアゾールタイプの容器であってもエアゾールタイプの容器であってもよい。
ノンエアゾールタイプの容器とは、圧縮ガス等の噴射剤が不要の常圧容器であり、かかる容器としては、例えば、スクイズタイプの容器とポンプタイプの容器が挙げられる。これらの容器は、内容物が吐出口を経由する際に良好に泡状の組成物を形成する観点、及び形成された泡が良好な保持性や均質性を有し、使用感等を高める等の観点から、いずれも容器本体から吐出口に至るまでの内容物の流路中に、メッシュや複数の小孔を設けた多孔質部材が介在してなる容器であるのが好ましい。
スクイズタイプの容器とは、変形可能な容器本体に位置する胴部をスクイズ変形させることにより、必要に応じて多孔質部材を経由させながら、ヘッドスペース内から圧送される空気と内容物を混合して泡を形成させ、かかる泡を吐出口から吐出させるものである。具体的には、例えば、特開平7−215352号公報、実開昭58−174272号公報、及び実開昭62−42787号公報に記載の容器等を用いることができる。
ポンプタイプの容器とは、吐出口を有する泡吐出器に備えられたポンプヘッドを押し込むことにより、必要に応じて多孔質部材を経由させながら、外部から流入する空気と内容物を混合して泡を形成させ、かかる泡を吐出口から吐出させるものである。通常、外部から空気を流入させるための空気シリンダーと、内容物の流路となる液シリンダーを備えるとともに、ポンプヘッドの押し込みにより圧送される空気と内容物とを混合させるための混合室を備える。具体的には、例えば、特開平7−315463号公報、特開平8−230961号公報、及び実開平3−7963号公報に記載の容器等を用いることができる。
エアゾールタイプの容器とは、噴射剤として圧縮ガスを充填してなる容器であり、吐出口から内容物が吐出される際、バルブ機構を介してガスを取り込みながら泡が形成される。用いる圧縮ガスとしては、炭酸ガスを90質量%以上含有するガスであるのが好ましい。
本発明で用いる泡吐出容器としては、使用性の観点、すなわち吐出口から内容物を口腔内へ直接吐出しやすい観点から、スクイズタイプの容器又はポンプタイプの容器であるノンエアゾール容器、或いはエアゾール容器が好ましく、利便性や携帯性にも優れる観点から、スクイズ容器がより好ましく、容器本体から吐出口に至るまでの内容物の流路中に、#90〜#305のメッシュを備えるスクイズ容器がさらに好ましい。
本発明の泡吐出容器入り液体口腔用組成物は、泡吐出容器からの吐出性の観点から、室温(25℃)及び低温(−5℃)における粘度が、好ましくは80mPa・s以下であり、より好ましくは70mPa・s以下であり、さらに好ましくは50mPa・s以下であり、よりさらに好ましくは38mPa・s以下であり、好ましくは3mPa・s以上であり、より好ましくは5mPa・s以上である。なお、泡吐出容器入り液体口腔用組成物の粘度は、25℃或いは−5℃において、BL粘度計(東機産業(株)社製、M1ローター、回転数:30rpm/1分間)を用いて測定する。
本発明の泡吐出容器入り液体口腔用組成物は、透明であることが好ましい。本発明において透明であるとは、析出物や分離等がみられない無色透明或いは有色透明であって、液体口腔用組成物を光路長10mmのセルに充填した際における吸収波長550nmの光の透過率が80%以上であることを意味し、かかる透過率は、さらに90%以上であることが好ましく、さらに高い透明性の観点から95%以上であることが好ましい。なお、セルとしては、石英セルを用いる。
以下、本発明について、実施例に基づき具体的に説明する。なお、表中に特に示さない限り、各成分の含有量は質量%を示す。
[実施例1〜7、比較例1〜3]
表1に示す処方にしたがって、液体口腔用組成物を調製した。次いで、得られた各液体口腔用組成物を用い、以下の方法にしたがって各測定及び評価を行った。
結果を表1に示す。
また、本発明の液体口腔用組成物において、成分(C)の香料として用い得る具体的な香料を表5〜7に示す。なお、実施例1〜30、比較例1〜8では、全て表6に示す香料を用いた。
《安定性の評価》
得られた各液体口腔用組成物をガラス瓶に充填し、充填直後と、−5℃で1週間保存した後との双方において、ガラス瓶の外側から内容物の液体口腔用組成物を目視により観察し、以下の内容にしたがって評価した。「透明」である以外、安定性に問題があることを意味する。
透明:透明で均一であった
析出:析出物が確認された
針状結晶:針状結晶の存在が確認された
《液粘度の測定》
得られた各液体口腔用組成物をガラス瓶に充填し、充填直後と、−5℃で1週間保存した後との双方において、BL粘度計(東機産業(株)社製、M1ローター、回転数:30rpm/1分間)を用い、−5℃に保持したままでの液粘度(mPa・s)を測定した。
《容器吐出泡粘度の測定》
得られた各液体口腔用組成物100gをポンプフォーマー容器(大和製罐(株)、F5ポンプフォーマー、メッシュ:2枚、メッシュサイズ:#255/#255)に充填し、吐出口から内容物を吐出させ、BH粘度計(東機産業(株)社製、H2ローター、回転数:5rpm/1分間)を用い、室温(25℃)にて泡粘度(mPa・s)を測定した。
Figure 2017119638
[実施例8〜12、比較例4〜5]
表2に示す処方にしたがって、液体口腔用組成物を調製した。次いで、得られた各液体口腔用組成物を用い、−5℃での保存期間を1ヶ月間とした以外、上記実施例1における方法にしたがって各測定及び評価を行った。
結果を表2に示す。
Figure 2017119638
[実施例13〜23、比較例6]
表3に示す処方にしたがって、液体口腔用組成物を調製した。次いで、得られた各液体口腔用組成物を用い、上記実施例1における方法(−5℃での保存期間=1週間)にしたがって各測定及び評価を行った。
結果を表3に示す。
Figure 2017119638
[実施例24〜30、比較例7〜8]
表4に示す処方にしたがって、液体口腔用組成物を調製した。次いで、得られた各液体口腔用組成物を用い、−5℃での保存期間を1ヶ月間とした以外、上記実施例1における方法にしたがって各測定及び評価を行った。
結果を表4に示す。
Figure 2017119638
Figure 2017119638
Figure 2017119638
Figure 2017119638

Claims (7)

  1. 次の成分(A)、(B)、(C)、(D)並びに(E):
    (A)両性界面活性剤 0.25質量%以上1.5質量%以下、
    (B)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 0.2質量%以上2質量%以下、
    (C)香料 0.1質量%以上1.5質量%以下、
    (D)グリセリン、プロピレングリコール、ブチレングリコール、及び平均分子量1000以下のポリエチレングリコールから選ばれる1種又は2種以上のポリオール 合計で10質量%以上40質量%以下、並びに
    (E)水
    を含有し、成分(A)と成分(B)の合計含有量と成分(C)の含有量との質量比((A)+(B))/(C)が1.5以上20以下であり、
    アニオン界面活性剤の含有量が0.3質量%未満であり、成分(B)以外のノニオン界面活性剤の含有量が成分(B)の含有量以下であり、ショ糖脂肪酸エステルの含有量が0.5質量%以下であり、かつ研磨性紛体の含有量が0.5質量%以下である泡吐出容器入り液体口腔用組成物。
  2. ポリグリセリン脂肪酸エステルの含有量が、1質量%以下である請求項1に記載の泡吐出容器入り液体口腔用組成物。
  3. 成分(C)の含有量と成分(B)の含有量との質量比((C)/(B))が、0.05以上5以下である請求項1又は2に記載の泡吐出容器入り液体口腔用組成物。
  4. 成分(C)の含有量が、0.15質量%以上1質量%以下である請求項1〜3のいずれか1項に記載の泡吐出容器入り液体口腔用組成物。
  5. 20℃において固体の糖アルコールの含有量が、5質量%以下である請求項1〜4のいずれか1項に記載の泡吐出容器入り液体口腔用組成物。
  6. 成分(A)、成分(B)及び成分(C)の合計含有量が、0.8質量%以上3.5質量%以下である請求項1〜5のいずれか1項に記載の泡吐出容器入り液体口腔用組成物。
  7. 成分(B)以外のノニオン界面活性剤の含有量が、成分(B)の含有量に対して0.8倍以下である請求項1〜6のいずれか1項に記載の泡吐出容器入り液体口腔用組成物。
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