JP5949102B2 - 歯磨剤組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、特に日光曝露時及び高温時の変色が抑えられ、製剤外観が安定なタール系色素を含有する歯磨剤組成物に関する。
歯磨剤組成物の製剤外観は、配合成分の影響を受け、特に色素を添加した場合、色素の影響で経時で褪色や変色が生じ易い。特に、製剤を日光曝露下や高温条件下で保存すると褪色や変色が生じ易く、日光曝露下や高温条件下において経時で安定に維持することは難しかった。種々の色素安定化剤を用いて褪色や変色を防止する研究も行われてきたが、アスコルビン酸、没食子酸のような安定化剤では安定化剤自身に変色が起こるという問題があった。
耐光性や安定性が比較的良い色素として知られているタール系色素においても、その安定性は十分ではなく褪色や変色の問題があった。
タール系色素の安定化技術として、特許文献1には、柑橘系香料とタール系色素を配合した口腔用組成物にルチン及び/又は酵素処理ルチンを配合することで、ルチン、酵素処理ルチンがタール系色素安定化剤として作用し、タール系色素の褪色を防止し得ることが提案されている。しかし、特許文献1は、日光曝露下や高温条件下での変色防止については言及されていない。
また、特許文献2には耐光性のタール系色素を使用した技術、特許文献3にはアルミニウムとキレートを形成し得る水溶性タール色素を用いることで、アルキロイルザルコシネートによる安定性低下を改善した技術、特許文献4にはショ糖脂肪酸エステル及び/又はコラーゲン化合物を配合しタール系色素の耐光性を改善した技術が提案されている。
特開平5−194164号公報 特開昭60−75414号公報 特開平8−81344号公報 特開2001−278757号公報
従って、歯磨剤組成物においてタール系色素の安定化が技術課題であった。
本発明は上記事情に鑑みなされたもので、日光曝露時及び高温時の変色が抑えられ、製剤外観が安定な、タール系色素を含有する歯磨剤組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検討を行った結果、(A)シリカゲル、(B)ポリアクリル酸又はその塩、(C)タール系色素、及び(D)カチオン性殺菌剤を配合することで、特に日光曝露時や高温時の変色が抑えられ、かつ色素が均一に分散され、製剤外観が安定なタール系色素を含有する歯磨剤組成物が得られることを知見した。
即ち、本発明者らは、歯磨剤組成物に(A平均粒径100〜710μm、細孔容積0.5〜2ml/gで、かつ200kgf/cm2荷重を10分間かけた後の細孔残存率30%以上の硬度を有し、BET比表面積が300〜500m 2 /gであるシリカゲルと、(C)タール系色素とを併用し、かつ(B)ポリアクリル酸又はその塩を配合すると、意外にも日光曝露時の変色を防止でき、また色素の分散性を改善できることを見出した。ただ、この場合でも高温条件下の保存で著しく変色するという課題が生じ、かかる課題を解決すべく、本発明者らは更に検討を進めた。その結果、(A)、(B)及び(C)成分を配合し、更に(D)カチオン性殺菌剤を配合することによって、その作用機序は明らかではないが、高温時の変色が抑えられ、しかも、日光曝露時の変色防止効果及び色素の分散性がより向上し、上記格別の作用効果を与えることを見出したものである。
なお、特許文献1には、ルチン、酵素処理ルチンがタール系色素安定剤として作用し、組成物の褪色が防止されることが示されているが、本発明では、(A)、(B)、(C)及び(D)成分を配合することで、ルチン及び/又は酵素処理ルチンを配合しなくてもタール系色素が安定化し、日光曝露時及び高温時の変色が抑えられ、上記のような格別の作用効果を奏する。
従って、本発明は、
(A)平均粒径100〜710μm、細孔容積0.5〜2ml/g、200kgf/cm 2 荷重を10分間かけた後の細孔残存率30〜95%の硬度を有し、かつBET比表面積が300〜500m 2 /gであるシリカゲル 0.1〜10質量%
(B)ポリアクリル酸又はその塩 0.01〜5質量%
(C)タール系色素 0.000001〜0.1質量%、
及び
(D)カチオン性殺菌剤 0.00001〜0.1質量%
を配合してなることを特徴とする歯磨剤組成物
を提供する。
本発明によれば、特に日光曝露時及び高温時の変色が抑えられ、色素の分散性もよく、製剤外観が安定な、タール系色素を含有する歯磨剤組成物を提供できる。
以下、本発明につき更に詳述する。本発明の歯磨剤組成物は、(A)シリカゲル、(B)ポリアクリル酸又はその塩、(C)タール系色素、及び(D)カチオン性殺菌剤を含有することを特徴とする。
(A)シリカゲルとしては、下記物性を有するシリカゲル顆粒が好適に用いられる。一般にシリカゲルとは、ケイ酸ナトリウムと硫酸の中和反応を酸性のpHで進行させることにより得られる1次粒子の成長を抑えた、三次元網目構造を有する凝集体である。このシリカゲルは、アルカリ性のpHで反応を進める沈降法シリカが緩やかな凝集粒子となるのに比べて、硬い2次凝集粒子となるため、清掃実感が高いという特徴を有する。
シリカゲルの物性としては、平均粒径100〜710μm、細孔容積0.5〜2ml/gで、かつ200kgf/cm2荷重で細孔残存率が30%以上の硬度を有することが好ましい。
ここで、平均粒径は100〜710μmが好ましく、より好ましくは150〜500μmである。平均粒径100μm未満の場合、高温及び日光曝露での変色防止効果が低下する場合がある。710μmを超えると使用性に違和感を感じる場合がある。
平均粒径は、マイクロトラック粒度分布測定装置による測定値(μm)であり、検体の濁度(dV値)が0.5になるように調整して測定した値である。本発明においては、日機装社製、Model7995−10,TYPE SRAを用いた。
細孔容積は0.5〜2ml/gが好ましく、より好ましくは1〜1.5ml/gである。0.5ml/g未満では、硬くなり使用性に影響をきたす場合がある。2ml/gを超えると、色素の分散性が低下する場合がある。
細孔容積は、粉体粒子の表面に吸着占有面積のわかった窒素ガス分子を吸着させ、その量から試料の比表面積を求めて、算出する。比表面積の測定には、((株)島津製作所製、ASAP2400)を使用した。
硬度は、200kgf/cm2荷重で細孔残存率が30%以上であることが好ましく、より好ましくは50%以上である。また、細孔残存率の上限は95%以下であることが好ましい。細孔残存率が30%未満では、製造時に崩壊し、十分な配合効果が得られず変色を防止できない場合がある。95%を超えると歯面を傷つけてしまう可能性がある。
硬度は、IR(赤外分光光度計)測定用の錠剤成型器を用いてシリカに0〜600kgf/cm2の荷重をかけるが、真空状態において、所定の荷重をかけて10分間放置後細孔数を測定し、0荷重のときの細孔数を100%としたときの残存率を算出した。本発明では細孔測定装置((株)島津製作所製、ASAP2400)を使用して測定した。また、(株)島津製作所製の真空ポンプSA18型、ハンドプレスSSP−10型を使用した。
なお、シリカゲルのBET比表面積は300〜500m2/gが好ましく、より好ましくは350〜420m2/gである。300m2/gに満たないと、硬くなり使用性に影響をきたす場合があり、500m2/gを超えると、色素の分散性が低下する場合がある。BET比表面積については、粉体粒子表面に窒素ガスを物理吸着させ、その量から試料の比表面積を求めた。本発明では細孔測定装置((株)島津製作所製、ASAP2400)を使用して測定した。
このような物性を有するシリカゲルとしては、具体的に東ソー・シリカ(株)製のニップジェル等が挙げられる。
(A)シリカゲルの配合量は、組成全体の0.1〜10%(質量%、以下同様。)が好ましく、より好ましくは0.5〜5%、更に好ましくは1〜3%である。0.1%未満では、高温及び日光曝露条件下での変色防止効果が低下する場合がある。10%を超えると、色素の分散性が低下する場合がある。
(B)ポリアクリル酸又はその塩としては、通常、歯磨剤組成物に使用されるものであれば特に制限されず、直鎖型、架橋型、あるいは両方が混在するもののいずれも使用できるが、特に外観安定性の点で架橋型が好ましい。ポリアクリル酸の塩としては、ナトリウム塩等のアルカリ金属塩が挙げられる。
また、ポリアクリル酸又はその塩は、完全に溶解させた0.5%水溶液で25℃での粘度が5,000〜15,000mPa・s(BH型粘度計、ローターNo.5、20rpm、2分後、以下同様。)であるものが好ましく、特に7,000〜10,000mPa・sであるものが、溶解性と成形性が良く、効果発現の点からより好ましい。粘度が高まるにつれ、成形性は良好となるが水への溶解性が低下し、均一に溶解させにくくなることがあり、両者を満足し本発明の効果を発現させ得る領域として上記粘度範囲が好適である。
このようなポリアクリル酸又はその塩としては、具体的に東亞合成(株)製の商品名レオジック260H等が挙げられる。
(B)ポリアクリル酸又はその塩の配合量は、組成全体の0.01〜5%が好ましく、より好ましくは0.05〜5%である。更に、成形性の点から0.2〜3%が更に好ましい。配合量が0.01%未満であると、日光曝露時の変色防止効果及び色素の分散性が低下する場合がある。5%を超えると、特に練り肌に悪影響を及ぼし、製剤外観に劣る場合がある。
(C)タール系色素としては、歯磨剤組成物に使用し得るものであれば特に限定されず、アゾ系、キサンテン系、トリフェニルメタン系から選ばれるタール系色素を用いることができるが、特に、黄色4号、黄色5号、緑色3号、赤色2号、赤色3号、赤色102号、赤色104号、赤色105号、赤色106号、青色1号、青色2号から選ばれる水溶性タール色素、中でも黄色4号、緑色3号、赤色106号が、本発明の効果発現の点から好ましい。
(C)タール系色素の配合量は、組成全体の0.000001〜0.1%が好ましく、より好ましくは0.000001〜0.01%である。更に、0.0001〜0.005%が、練り肌の外観の点からとりわけ好ましい。0.000001%未満では、タール系色素の配合効果が得られない場合がある。0.1%を超えると、変色を防止できない場合がある。また、異味が生じる場合がある。
(D)カチオン性殺菌剤としては、第4級アンモニウム系が好ましく、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、塩化セチルピリジウムから選ばれる1種又は2種以上が好適に使用できる。中でも塩化ベンザルコニウムが、特に高温時の変色防止の点から好ましい。
(D)カチオン性殺菌剤の配合量は特に制限されないが、組成全体の0.00001〜0.1%が好ましく、より好ましくは0.0001〜0.05%、更に好ましくは0.001〜0.01%である。0.00001%未満では、高温での変色防止効果に劣る場合がある。0.1%を超えると、異味が生じる場合がある。
本発明の歯磨剤組成物は、練歯磨、潤製歯磨等の歯磨剤、特に練歯磨剤として好適に調製される。また、上記成分に加えて、その他の公知成分を本発明の効果を妨げない範囲で必要に応じて配合できる。例えば、練歯磨剤では研磨剤、粘結剤、粘稠剤、界面活性剤、更に必要により甘味料、香料、着色剤、防腐剤、カチオン性殺菌剤以外の有効成分などを配合することができる。
研磨剤としては、シリカゲル以外の研磨剤、例えば沈降性シリカ、アルミノシリケート、ジルコノシリケート等のシリカ系研磨剤、第2リン酸カルシウム2水和物及び無水和物、第3リン酸カルシウム、第4リン酸カルシウム、ピロリン酸カルシウム、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、アルミナ、炭酸マグネシウム、第3リン酸マグネシウム、ゼオライト、ハイドロキシアパタイト、合成樹脂系研磨剤などが挙げられる。これら研磨剤の配合量は、組成全体の2〜50%、特に10〜30%が好ましい。
粘結剤としては、ポリアクリル酸又はその塩以外の有機又は無機粘結剤を配合できる。具体的には、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシエチルセルロース、カチオン化セルロース等のセルロース誘導体、アルギン酸誘導体、キサンタンガム等のガム類などの有機粘結剤、ゲル化性シリカ、ゲル化性アルミニウムシリカ等の無機粘結剤が挙げられる。配合量は通常、0.1〜5%である。
粘稠剤としては、ソルビット、キシリット、マルチット等の糖アルコール、グリセリン、プロピレングリコール等の多価アルコールが挙げられる。配合量は5〜50%が好ましい。
界面活性剤としては、アニオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤を配合することができる。
アニオン性界面活性剤としては、ラウリル硫酸ナトリウム等のアルキル硫酸塩、N−ラウロイルサルコシンナトリウム等のN−アシルサルコシン酸塩、N−アシルグルタミン酸塩などが挙げられる。
ノニオン性界面活性剤としては、ショ糖脂肪酸エステル、マルトース脂肪酸エステル、ラクトース脂肪酸エステル等の糖脂肪酸エステル、マルチトール脂肪酸エステル等の糖アルコール脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、モノラウリン酸デカグリセリル等のポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等のポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル等のポリオキシエチレン高級アルコールエーテル、脂肪酸アルカノールアミド等が挙げられる。
カチオン性界面活性剤としては、アルキルアンモニウム、アルキルベンジルアンモニウム塩等が挙げられる。両性界面活性剤としては、アルキルベタイン等のベタイン系、イミダゾリン系、レシチンなどが挙げられる。
界面活性剤の配合量は通常0.1〜10%である。
甘味料としては、サッカリンナトリウム、ステビオサイド、パラメトキシシンナミックアルデヒド、スクラロース、アスパルテーム、アセスルファムK等が挙げられる。
着色剤としては、本発明の効果を妨げない範囲で、タール系色素以外の着色剤、例えば二酸化チタン等を配合できる。
防腐剤としてはパラオキシ安息香酸エステル等が挙げられる。
香料としては、ペパーミント油、スペアミント油、アニス油、ユーカリ油、ウィンターグリーン油、カシア油、クローブ油、タイム油、セージ油、レモン油、オレンジ油、ハッカ油、カルダモン油、コリアンダー油、マンダリン油、ライム油、ラベンダー油、ローズマリー油、ローレル油、カモミル油、キャラウェイ油、マジョラム油、ベイ油、レモングラス油、オリガナム油、パインニードル油、ネロリ油、ローズ油、ジャスミン油、グレープフルーツ油、スウィーティー油、柚油、イリスコンクリート、アブソリュートペパーミント、アブソリュートローズ、オレンジフラワー等の天然香料及び、これら天然香料の加工処理(前溜部カット、後溜部カット、分留、液液抽出、エッセンス化、粉末香料化等)した香料、及び、メントール、カルボン、アネトール、シネオール、サリチル酸メチル、シンナミックアルデヒド、オイゲノール、3−l−メントキシプロパン−1,2−ジオール、チモール、リナロール、リナリールアセテート、リモネン、メントン、メンチルアセテート、N−置換−パラメンタン−3−カルボキサミド、ピネン、オクチルアルデヒド、シトラール、プレゴン、カルビールアセテート、アニスアルデヒド、エチルアセテート、エチルブチレート、アリルシクロヘキサンプロピオネート、メチルアンスラニレート、エチルメチルフェニルグリシデート、バニリン、ウンデカラクトン、ヘキサナール、ブタノール、イソアミルアルコール、ヘキセノール、ジメチルサルファイド、シクロテン、フルフラール、トリメチルピラジン、エチルラクテート、エチルチオアセテート等の単品香料、更に、ストロベリーフレーバー、アップルフレーバー、バナナフレーバー、パイナップルフレーバー、グレープフレーバー、マンゴーフレーバー、バターフレーバー、ミルクフレーバー、フルーツミックスフレーバー、トロピカルフルーツフレーバー等の調合香料等、歯磨剤組成物に用いられる公知の香料素材を組み合わせて使用することができる。香料の配合量は、特に限定されないが、上記の香料素材は、製剤組成中に0.000001〜1%使用するのが好ましい。また、上記香料素材を使用した賦香用香料としては、製剤組成中に0.1〜2.0%使用するのが好ましい。
有効成分としては、カチオン性殺菌剤以外のもの、例えばイソプロピルメチルフェノール等の非イオン性殺菌剤、トラネキサム酸、イプシロンアミノカプロン酸等の抗炎症剤、デキストラナーゼ、ムタナーゼ、アミラーゼ等の酵素、フッ化ナトリウム、モノフルオロリン酸ナトリウム等のフッ化物、水溶性リン酸化合物、グルコン酸銅等の銅化合物、硝酸カリウム、乳酸アルミニウム等の無機塩類、アスコルビン酸、酢酸トコフェロール等のビタミン類、アズレン、ジヒドロコレステロール、クロロフィル、トウキ軟エキス、タイム、オウゴン、チョウジ、ハマメリス等の植物抽出物などが挙げられる。なお、上記有効成分は、本発明の効果を妨げない範囲で有効量配合することができる。
以下、実施例及び比較例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。なお、下記の例において%は特に断らない限りいずれも質量%を示す。
[実施例、比較例]
表に示す組成の練歯磨剤組成物を下記方法で調製し、下記の評価を行った。結果を表に示す。
製剤の調製方法:
歯磨剤組成物の調製は、精製水にフッ化ナトリウム、ソルビトール等の水溶性物質を溶解させた後、別途、プロピレングリコールに(B)ポリアクリル酸ナトリウム、(D)カチオン性殺菌剤、粘結剤を分散させた液を加え、撹拌した。その後、(C)タール系色素、香料、研磨剤を順に加え、最後にラウリル硫酸ナトリウム及び(A)シリカゲルを加え、更に減圧下(圧力4kPa)で撹拌し、歯磨剤組成物を得た。製造には、1.5Lニーダー(石山工作所社製)を用いた。なお、比較例は上記に準じて調製した。
なお、歯磨剤組成物の調製に用いた各成分の詳細を下記に示す。
(A)シリカゲル顆粒(東ソー・シリカ(株)製のニップジェルで、平均粒径、細孔容積、200kgf/cm2荷重での細孔残存率、BET比表面積は下記のとおり。なお、これら物性は上記と同様の方法で測定した。)
シリカゲルA;平均粒径105μm、細孔容積1.5ml/g、細孔残存率56%、 BET比表面積350〜420m2/g
シリカゲルB;平均粒径300μm、細孔容積1.5ml/g、細孔残存率56%、 BET比表面積350〜420m2/g
シリカゲルC;平均粒径700μm、細孔容積1.5ml/g、細孔残存率56%、 BET比表面積350〜420m2/g
シリカゲルD;平均粒径300μm、細孔容積0.5ml/g、細孔残存率56%、 BET比表面積350〜420m2/g
シリカゲルE;平均粒径300μm、細孔容積 2ml/g、細孔残存率56%、 BET比表面積350〜420m2/g
シリカゲルF;平均粒径300μm、細孔容積1.5ml/g、細孔残存率30%、 BET比表面積350〜420m2/g
シリカゲルG;平均粒径300μm、細孔容積1.5ml/g、細孔残存率56%、 BET比表面積300〜340m2/g
シリカゲルH;平均粒径300μm、細孔容積1.5ml/g、細孔残存率56%、 BET比表面積430〜500m2/g
(B)ポリアクリル酸ナトリウム(東亞合成(株)製、レオジック260H)
(C)緑色3号(癸巳化成(株)製)
黄色4号(三栄源エフ・エフ・アイ(株)製)
赤色106号(癸巳化成(株)製)
(D)塩化ベンザルコニウム(日本油脂(株)製、ニッサンカチオンM2−100)
塩化セチルピリジウム(和光純薬工業(株)製)
塩化ベンゼトニウム(純正化学(株)製、HYAMINE1622)
研磨性シリカ(多木化学(株)製、沈降性シリカ)
その他の成分については医薬部外品原料規格2006に適合したものを用いた。
また、評価において使用した収容容器は、5mmの口径を有する直径130mmのラミネートチューブ(大日本製薬(株)製)であり、層形成は最外層よりLLDPE80/EMAA25/PET12/SiOx層/PET12/白色PE80/PE30/PET12/PE20/PE70(LLDPE:直鎖状低密度ポリエチレン、EMAA:エチレン・メタクリル酸の共重合体樹脂、PET:ポリエチレンテレフタレート、SiOx層:シリカ蒸着層、PE:ポリエチレン)、厚さ331μmである。
評価方法:
1.日光曝露時の変色防止効果
日光曝露試験による変色を下記方法で評価した。
サンプル(試験歯磨剤組成物)を上記ラミネートチューブに充填し、日光曝露下又は日光非曝露下で−5℃の条件で、日光曝露品の紫外線の照射量が15mJ/m2となるまで保存後、外観安定性(変色の進行度)を下記基準に則り目視判定した。変色の進行度は、日光非曝露下で−5℃保存品を対照として日光曝露品を下記基準で判定し、日光曝露時の変色防止効果を評価した。
変色の進行度の判定基準;
◎:対照品と比較して、変色が全く進んでいない。
○:対照品と比較して、僅かに変色が進んでいるが問題ないレベルである。
△:対照品と比較して、変色が進んでいる。
×:対照品と比較しなくても著しく変色している。
2.色素の分散性
サンプル(試験歯磨剤組成物)を上記ラミネートチューブ3本に充填し、各組成物をわら半紙上に直ちに15cm押出した場合の練歯磨の表面状態を下記基準で判定した。
表面状態の判定基準;
4点:表面上に色素が均一に分散されている。
3点:色素が均一に混合されているが、色が付着している粒が散見される。
2点:色が付着している粒が認められ、なおかつ、色素が不均一に分散されている。
1点:色が付着している粒が認められ、なおかつ、練りの色が白色状である。
3本の判定点の平均値を求め、下記の4段階で色素の分散性を評価した。◎、○となるものが、色素が均一に分散された歯磨剤組成物であると判断した。
色素の分散性の評価基準;
◎:3.5点以上4.0点以下
○:3.0点以上3.5点未満
△:2.0点以上3.0点未満
×:2.0点未満
3.高温時の変色防止効果
サンプル(試験歯磨剤組成物)を上記ラミネートチューブに充填し、60℃の条件で1ヶ月間又は−5℃の条件で1ヶ月間保存後、外観安定性(変色の進行度)を下記基準に則り目視判定した。高温による変色の進行度は、−5℃で1ヶ月保存品を対照として、60℃で1ヶ月保存品を下記判定基準で評価し、高温時の変色防止効果を評価した。
変色の進行度判定基準;
◎:対照品と比較して、変色が全く進んでいない。
○:対照品と比較して、僅かに変色が進んでいるが問題ないレベルである。
△:対照品と比較して、変色が進んでいる。
×:対照品と比較しなくても著しく変色している。
Figure 0005949102
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Figure 0005949102
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Claims (3)

  1. (A)平均粒径100〜710μm、細孔容積0.5〜2ml/g、200kgf/cm 2 荷重を10分間かけた後の細孔残存率30〜95%の硬度を有し、かつBET比表面積が300〜500m 2 /gであるシリカゲル 0.1〜10質量%
    (B)ポリアクリル酸又はその塩 0.01〜5質量%
    (C)タール系色素 0.000001〜0.1質量%、
    及び
    (D)カチオン性殺菌剤 0.00001〜0.1質量%
    を配合してなることを特徴とする歯磨剤組成物。
  2. (D)成分のカチオン性殺菌剤が塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム及び塩化セチルピリジウムから選ばれる1種又は2種以上の第4級アンモニウム系であ請求項1記載の歯磨剤組成物。
  3. (B)成分のポリアクリル酸又はその塩が、直鎖型、架橋型又は両方が混在したものであり、BH型粘度計で測定した0.5質量%水溶液の25℃における粘度が5,000〜15,000mPa・sである請求項1又は2記載の歯磨剤組成物。
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