JP2016155791A - 歯磨組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】収斂感付与効果が向上し、持続的な収斂感を与え、かつ製剤の口からの液垂れが抑制され優れた使用感を有する歯磨組成物を提供する。【解決手段】(A)硫酸アルミニウムカリウム、硫酸アルミニウムアンモニウム及び硫酸アルミニウムから選ばれる1種以上のアルミニウム化合物を0.2〜3質量%と、(B)ブルックフィールド型粘度計で測定した25℃における5W/V%水溶液の粘度が10mPa・s以上であり、かつ前記粘度計で測定した25℃における2W/V%水溶液の粘度が800mPa・s以下である高重合ポリエチレングリコールを0.05〜0.5質量%とを含有してなることを特徴とする歯磨組成物。【選択図】なし

Description

本発明は、収斂感付与効果が向上し、持続的な収斂感を与え、かつ製剤の口からの液垂れが抑制され優れた使用感を有する多価金属化合物含有の歯磨組成物に関する。
近年、歯周病予防意識の向上に伴い、歯周病ケアカテゴリーの口腔ケア製品に対するニーズが高まっている。特に、歯ぐきからの出血は、歯磨後の吐出物に混在し、視覚的に認知しやすいことから、止血効果のある口腔ケア製品が求められている。
このような出血の予防又は改善に有効な手段として、口腔内、特に歯ぐきの引き締めが有用であると言われている。歯ぐきを引き締める手段としては、硫酸第二鉄や塩化亜鉛等の多価金属化合物や、タンニン類などの天然収斂剤が有効な手段として知られており(特許文献1:特許第4230536号公報)、その中でも特に多価金属化合物が高い収斂性を有することから、口腔用組成物に配合され、上市されている。
しかしながら、歯磨組成物の使用性のうちで口からの製剤の液垂れは、歯磨組成物の効果を低下させるだけでなく不快な使用感として認知されやすいものであるにもかかわらず、多価金属化合物を配合した歯磨組成物は、ブラッシング時に口から液垂れが発生し、使用感が劣るという問題があった。
口腔用組成物による口腔内での収斂効果を高める方法としては、多価金属化合物である硫酸アルミニウムカリウムなどのミョウバンに代表されるアルミニウム化合物と塩化ナトリウムとを配合することによって、高い収斂効果が発揮され持続すると共に、金属味が感じられなくなる方法が提案されている(特許文献2:国際公開第2009/034919号)が、使用時の口からの液垂れに関する言及はない。
一方、口腔分野において、ポリエチレングリコールは、保湿剤又は粘稠剤として一般的に使用されているが、分子量が10万以上の高重合ポリエチレングリコールを製剤に配合した例は少なく、液状歯磨剤の泡立ち性能の向上に使用した例(特許文献3:特表2006−506359号公報)や、歯牙の再石灰化促進効果に優れた歯磨剤に使用した例(特許文献4:特開2013−112613号公報)、高重合ポリエチレングリコールとアルキル硫酸塩と増粘性シリカとの配合によって、歯磨き時の起泡性や泡の持続性を改善した例(特許文献5:国際公開第2010/073975号)が開示されている。
特許第4230536号公報 国際公開第2009/034919号 特表2006−506359号公報 特開2013−112613号公報 国際公開第2010/073975号
従って、歯磨組成物において、多価金属化合物による製剤の口からの液垂れを抑制して収斂感付与に応用する技術の開発が望まれた。
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、収斂感付与効果が向上し、持続的な収斂感を与え、かつ製剤の口からの液垂れが抑制され優れた使用感を有する多価金属化合物含有の歯磨組成物を提供することを目的とする。
本発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討を行った結果、(A)硫酸アルミニウムカリウム、硫酸アルミニウムアンモニウム及び硫酸アルミニウムから選ばれる1種以上のアルミニウム化合物を0.2〜3質量%と、(B)ブルックフィールド型粘度計で測定した25℃における5W/V%水溶液の粘度が10mPa・s以上であり、かつ前記粘度計で測定した25℃における2W/V%水溶液の粘度が800mPa・s以下である高重合ポリエチレングリコールを0.05〜0.5質量%とを配合することによって、収斂感付与効果が向上し、持続的な収斂感を与え、かつ、製剤の口からの液垂れが抑制され優れた使用感を有する多価金属化合物含有の歯磨組成物が得られることを知見し、本発明をなすに至った。
即ち、収斂成分を歯磨組成物に配合することは歯周疾患の予防、改善の手段として有効であるが、収斂成分として有効な多価金属化合物を配合した歯磨組成物において、使用中の製剤の口からの液垂れ改善に着目した使用感の向上は従来技術では難しかったが、本発明においては、(A)、(B)成分を組み合わせると、意外にも収斂感付与効果が向上するだけでなく、製剤の口からの液垂れが抑制され使用感を改善することもできる。
この場合、多価金属化合物のなかでも特に収斂成分として代表的な硫酸アルミニウムカリウム(カリミョウバン)等のアルミニウム化合物を歯磨組成物に配合すると、発泡成分等が多価金属と塩析してしまい、泡が消失して液垂れが発生し、使用性が低下するという課題が生じ、また、高重合ポリエチレングリコールには収斂性が認められないにもかかわらず、本発明においては、(A)成分に(B)成分を適切量で組み合わせると、収斂感付与効果が増強し、使用後5分経過後も持続する収斂感を与え、かつ、発泡成分であるラウリル硫酸ナトリウム等のアルキル硫酸塩が配合されていてもブラッシング時に製剤が口から液垂れするのが抑えられ、優れた使用感を付与できる。
なお、特許文献2では、硫酸アルミニウムカリウム等のアルミニウム化合物を含有する歯磨剤組成物に塩化ナトリウムを配合することによって金属味が抑制され良好な使用感を有するものであり、製剤の液垂れについて検討されておらず、高重合ポリエチレングリコールの配合についても何ら言及されていない。
更に、本発明においては、(B)成分の高重合ポリエチレングリコールによって収斂感付与効果が向上し、かつ液垂れ抑制効果が優れるものであり、歯磨組成物の保湿剤、粘稠剤としてのポリエチレングリコールの配合から、(A)、(B)成分の併用による上記格別な作用効果は予測できない。
従って、本発明は、下記の歯磨組成物を提供する。
〔1〕
(A)硫酸アルミニウムカリウム、硫酸アルミニウムアンモニウム及び硫酸アルミニウムから選ばれる1種以上のアルミニウム化合物を0.2〜3質量%と、
(B)ブルックフィールド型粘度計で測定した25℃における5W/V%水溶液の粘度が10mPa・s以上であり、かつ前記粘度計で測定した25℃における2W/V%水溶液の粘度が800mPa・s以下である高重合ポリエチレングリコールを0.05〜0.5質量%と
を含有してなることを特徴とする歯磨組成物。
〔2〕
(A)成分のアルミニウム化合物が、硫酸アルミニウムカリウム及び/又は硫酸アルミニウムである〔1〕記載の歯磨組成物。
〔3〕
(A)成分と(B)成分との配合量の割合を示す(A)/(B)が、質量比として1〜20である〔1〕又は〔2〕記載の歯磨組成物。
本発明によれば、収斂感付与効果が向上し、持続的な収斂感を与え、かつ製剤の口からの液垂れが抑制され優れた使用感を有する多価金属化合物含有の歯磨組成物を提供できる。本発明の歯磨組成物は、収斂性によって歯ぐきを引き締め、歯周疾患の予防又は抑制に好適に使用することができる。
以下、本発明について更に詳述する。本発明の歯磨組成物は、(A)硫酸アルミニウムカリウム、硫酸アルミニウムアンモニウム及び硫酸アルミニウムから選ばれる1種以上のアルミニウム化合物と、(B)ブルックフィールド型粘度計で測定した25℃における5W/V%水溶液の粘度が10mPa・s以上であり、かつ前記粘度計で測定した25℃における2W/V%水溶液の粘度が800mPa・s以下である高重合ポリエチレングリコールとを含有する。
(A)成分のアルミニウム化合物は、硫酸アルミニウムカリウム、硫酸アルミニウムアンモニウム、硫酸アルミニウムから選ばれる1種又は2種以上であり、これらは収斂感を与える収斂成分である。
アルミニウム化合物としては、歯磨組成物としての使用感の点から、硫酸アルミニウムカリウム、硫酸アルミニウムアンモニウム、硫酸アルミニウムが好適であり、より好ましくは硫酸アルミニウムカリウム(カリミョウバン)、硫酸アルミニウムであり、とりわけ硫酸アルミニウムカリウムが好適である。このカリミョウバンは、漬物類や煮物類の保色剤として食品添加物として広く用いられてきたが、最近では、収斂作用や殺菌作用を有する成分として口腔用組成物へ用いられる。
具体的には、下記に示す市販品を使用し得る。
・硫酸アルミニウムカリウム(大明化学工業(株)製、カリミョウバン(水和物))
・硫酸アルミニウムアンモニウム(大明化学工業(株)製、アンモニウムミョウバン)
・硫酸アルミニウム(大明化学工業(株)製)
(A)成分のアルミニウム化合物の配合量は、組成全体の0.2〜3%(質量%、以下、同様。)であり、収斂性の点から、好ましくは0.3〜2%である。0.2%未満では十分な収斂感が得られず、3%を超えると、液垂れを抑制できない。
(B)成分の高重合ポリエチレングリコールは、エチレングリコールが重合した構造をもつ高分子化合物であり、ブルックフィールド型粘度計で測定した25℃における5W/V(質量/体積(容量))%水溶液の粘度が10mPa・s以上であり、かつ前記粘度計で測定した25℃における2W/V%水溶液の粘度が800mPa・s以下のものである。
5W/V%水溶液の粘度が20,000mPa・sを超える場合は、粘度測定が不能となるため、2W/V%水溶液における粘度を採用する。即ち、本発明において、高重合ポリエチレングリコールは、下記(1)又は(2)の粘度物性を有する。
(1)25℃における5W/V%水溶液の粘度が10〜20,000mPa・s
(2)(1)で粘度が20,000mPa・sを超える場合は、25℃における2W/V%水溶液の粘度が800mPa・s以下
本発明において、より好ましい高重合ポリエチレングリコールは、25℃における5W/V%水溶液の粘度が10〜18,000mPa・s、特に30〜10,000mPa・s、とりわけ55〜2,000mPa・sのものである。
本発明では、(B)成分として粘度が上記特定範囲内である高重合ポリエチレングリコールを用いることで、収斂感付与効果が向上し、持続的な収斂感を与え、かつ液垂れ抑制効果が優れ、優れた使用感を与える。
上記5W/V%水溶液の粘度が10mPa・sに満たないと、収斂感付与効果の向上に寄与せず、収斂感付与効果が劣り、上記2W/V%水溶液の粘度が800mPa・sを超えると、歯磨組成物の分散性が悪くなり十分な収斂感が得られないだけでなく、安定性が低下する。
(B)成分の高重合ポリエチレングリコールとしては、下記に示す市販品を使用し得る。
・POLYOX WSR N−10
(ダウ・ケミカル社製、5W/V%水溶液の粘度:12〜50mPa・s、測定機器:ブルックフィールド RVT、ローターNo.1、回転数50rpm、測定温度25℃、測定時間0.5分)
・POLYOX WSR N−80
(ダウ・ケミカル社製、5W/V%水溶液の粘度:55〜115mPa・s、測定機器:ブルックフィールド RVT、ローターNo.1、回転数50rpm、測定温度25℃、測定時間0.5分)
・POLYOX WSR N−750
(ダウ・ケミカル社製、5W/V%水溶液の粘度:1,000〜1,200mPa・s、測定機器:ブルックフィールド RVF、ローターNo.2、回転数10rpm、測定温度25℃、測定時間1分)
・POLYOX WSR−205
(ダウ・ケミカル社製、5W/V%水溶液の粘度:4,500〜8,800mPa・s、測定機器:ブルックフィールド RVF、ローターNo.2、回転数2rpm、測定温度25℃、測定時間5分)
・POLYOX WSR−1105
(ダウ・ケミカル社製、5W/V%水溶液の粘度:8,800〜17,600mPa・s、測定機器:ブルックフィールド RVF、ローターNo.2、回転数2rpm、測定温度25℃、測定時間5分)
・POLYOX WSR N−12K
(ダウ・ケミカル社製、2W/V%水溶液の粘度:400〜800mPa・s、測定機器:ブルックフィールド RVF、ローターNo.1、回転数10rpm、測定温度25℃、測定時間1分)
(B)成分の高重合ポリエチレングリコールの配合量は、組成全体の0.05〜0.5%であり、好ましくは0.1〜0.3%である。配合量が0.05%未満では、十分な収斂感付与効果の向上及び液垂れの改善に寄与せず、収斂感が劣り、液垂れを抑制できない。0.5%を超えると歯磨組成物の分散性が悪くなり十分な収斂感が得られないだけでなく、安定性が悪くなるおそれがある。
本発明において、(A)成分のアルミニウム化合物と、(B)成分の高重合ポリエチレングリコールとの配合比率は、特に制限されないが、(A)成分と(B)成分との配合量の割合を示す(A)/(B)は、質量比として1〜20が好ましく、より好ましくは2〜15、更に好ましくは2〜8である。上記範囲内であると、収斂感付与効果がより優れ、液垂れがより抑制される。なお、(A)/(B)比が小さすぎると収斂感付与効果が劣る場合があり、大きすぎると液垂れを十分に抑制できない場合がある。
本発明の歯磨組成物は、練歯磨剤、液状歯磨剤等として、特に練歯磨剤として好適に調製される。また、その剤型に応じて、上記成分以外に通常使用される公知の成分を必要に応じ配合できる。例えば、研磨剤、粘稠剤、粘結剤、界面活性剤、甘味剤、防腐剤、着色剤、香料、上記以外の有効成分などを、本発明の効果を妨げない範囲で通常量で用いることができる。
研磨剤としては、シリカゲル、沈降シリカ、アルミノシリケート、ジルコノシリケート等のシリカ系研磨剤、第二リン酸カルシウム等のリン酸カルシウム系研磨剤、水酸化アルミニウム、アルミナ、炭酸カルシウム、合成樹脂系研磨剤等が挙げられる。中でも、シリカ系研磨剤が、歯磨組成物の安定性が良好となることから、好適に配合される。研磨剤の配合量は通常、5〜50%である。
粘稠剤としては、ソルビット、キシリット、エリスリトール等の糖アルコール、プロピレングリコール、グリセリン等の多価アルコールが挙げられる。これら粘稠剤の配合量は通常、5〜50%である。
粘結剤としては、キサンタンガム等のガム類、カルボキシメチルセルロースナトリウム等のセルロース系誘導体等が挙げられる。粘結剤の配合量は通常、0〜5%、特に0.1〜5%である。
界面活性剤としては、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、両性界面活性剤を配合できる。
アニオン性界面活性剤としては、ラウリル硫酸ナトリウム等のアルキル硫酸塩などが挙げられる。非イオン性界面活性剤としては、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル等の糖アルコール脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル等の多価アルコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等のポリオキシエチレン脂肪酸エステル、脂肪酸アルカノールアミドなどが挙げられる。
カチオン性界面活性剤としては、アルキルアンモニウム型等が挙げられ、両性界面活性剤としては、ベタイン型、イミダゾリン型等が挙げられる。
界面活性剤の配合量は、組成全体の0.5〜5%が好ましい。
なお、本発明では、泡の安定化作用を有するポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等の非イオン性界面活性剤が配合されていなくても、液垂れを効果的に抑制できるものであり、非イオン性界面活性剤のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油は配合しなくてもよい。
本発明では、発泡成分であるラウリル硫酸ナトリウム等のアルキル硫酸塩が配合されていても、歯磨組成物の液垂れが抑制され、収斂感付与効果及び使用感が優れる。なお、アルキル硫酸塩の配合量は、組成全体の5%以下、特に4%以下、とりわけ3%以下が望ましい。
甘味剤としては、サッカリンナトリウム等が挙げられる。防腐剤としては、パラオキシ安息香酸エステル、安息香酸又はその塩等が挙げられる。着色剤としては、青色1号、黄色4号等が挙げられる。
香料としては、ペパーミント油、スペアミント油、アニス油、ユーカリ油、ウィンターグリーン油、カシア油、クローブ油、タイム油、セージ油、レモン油、オレンジ油、ハッカ油、カルダモン油、コリアンダー油、マンダリン油、ライム油、ラベンダー油、ローズマリー油、ローレル油、カモミル油、キャラウェイ油、マジョラム油、ベイ油、レモングラス油、オリガナム油、パインニードル油、ネロリ油、ローズ油、ジャスミン油、グレープフルーツ油、スウィーティー油、柚油、イリスコンクリート、アブソリュートペパーミント、アブソリュートローズ、オレンジフラワー等の天然香料、及びこれら天然香料の加工処理(前溜部カット、後溜部カット、分留、液液抽出、エッセンス化、粉末香料化等)した香料、及び、メントール、カルボン、アネトール、シネオール、サリチル酸メチル、シンナミックアルデヒド、オイゲノール、3−l−メントキシプロパン−1,2−ジオール、チモール、リナロール、リナリールアセテート、リモネン、メントン、メンチルアセテート、N−置換−パラメンタン−3−カルボキサミド、ピネン、オクチルアルデヒド、シトラール、プレゴン、カルビールアセテート、アニスアルデヒド、エチルアセテート、エチルブチレート、アリルシクロヘキサンプロピオネート、メチルアンスラニレート、エチルメチルフェニルグリシデート、バニリン、ウンデカラクトン、ヘキサナール、ブタノール、イソアミルアルコール、ヘキセノール、ジメチルサルファイド、シクロテン、フルフラール、トリメチルピラジン、エチルラクテート、エチルチオアセテート等の単品香料、更に、ストロベリーフレーバー、アップルフレーバー、バナナフレーバー、パイナップルフレーバー、グレープフレーバー、マンゴーフレーバー、バターフレーバー、ミルクフレーバー、フルーツミックスフレーバー、トロピカルフルーツフレーバー等の調合香料等、歯磨組成物に用いられる公知の香料素材を組み合わせて使用することができる。これら香料の配合量は通常、0.00001〜3%である。
有効成分としては、歯磨組成物に通常配合される公知のものを使用でき、例えばフッ化物、殺菌剤、抗炎症剤、酵素、植物抽出物、歯石防止剤、歯垢防止剤などを配合できる。具体的には、フッ化ナトリウム、モノフルオロリン酸ナトリウム等のフッ化物、イソプロピルメチルフェノール等の非イオン性殺菌剤、カチオン性殺菌剤、デキストラナーゼ等の酵素トラネキサム酸、イプシロンアミノカプロン酸、アラントイン等の抗炎症剤、塩化ナトリウムなどが挙げられる。なお、上記有効成分は、本発明の効果を妨げない範囲で有効量配合することができる。
以下、実施例及び比較例、処方例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。なお、下記の例において%は特に断らない限りいずれも質量%を示す。
[実施例、比較例]
表1〜3に示す組成の歯磨組成物(練歯磨)を常法により調製し、下記方法で評価した。結果を表1〜3に併記した。
(1)使用中の収斂感の評価方法
専門パネラー10人を用いて官能評価した。ラミネートチューブに充填した試験歯磨組成物をハブラシ上に1cm押出して載せ、普段と同じ方法で3分間の歯磨きを行い、使用中の収斂感について、下記に示す評点基準で判定した。
評点基準:
4点:収斂感を非常に感じる
3点:収斂感を感じる
2点:収斂感をやや感じる
1点:収斂感を全く感じない
10人の判定結果を平均した値を下記に示す基準で評価し、◎及び○の評価が確保されるものを、使用中に適度な収斂性が感じられる歯磨組成物であると判断した。
評価基準:
◎:平均点3.5点以上4.0点以下
○:平均点3.0点以上3.5点未満
△:平均点2.0点以上3.0点未満
×:平均点1.0点以上2.0点未満
(2)使用後5分経過時の収斂感の評価方法
専門パネラー10人を用いて官能評価した。ラミネートチューブに充填した試験歯磨組成物をハブラシ上に1cm押出して載せ、普段と同じ方法で3分間の歯磨きを行い、使用後5分経過時の収斂感について、下記に示す評点基準で判定した。
評点基準:
4点:収斂感を非常に感じる
3点:収斂感を感じる
2点:収斂感をやや感じる
1点:収斂感を全く感じない
10人の判定結果を平均した値を下記に示す基準で評価し、◎及び○の評価が確保されるものを、使用後5分経過時に適度な収斂性が感じられる歯磨組成物であると判断した。
評価基準:
◎:平均点3.5点以上4.0点以下
○:平均点3.0点以上3.5点未満
△:平均点2.0点以上3.0点未満
×:平均点1.0点以上2.0点未満
(3)使用中の口からの液垂れのなさの評価方法
専門パネラー10人を用いて官能評価した。ラミネートチューブに充填した試験歯磨組成物をハブラシ上に1cm押出して載せ、普段と同じ方法で3分間の歯磨きを行い、使用中の口からの液垂れについて、下記に示す評点基準で判定した。
評点基準:
4点:全く液垂れしない
3点:わずかに液垂れする
2点:液垂れする
1点:著しく液垂れする
10人の判定結果を平均した値を下記に示す基準で評価し、◎及び○の評価が確保されるものを、使用中に口から液垂れし難く使用感が良好な歯磨組成物であると判断した。
評価基準:
◎:平均点3.5点以上4.0点以下
○:平均点3.0点以上3.5点未満
△:平均点2.0点以上3.0点未満
×:平均点1.0点以上2.0点未満
使用原料の詳細を下記に示す。なお、高重合ポリエチレングリコールの粘度は、上記と同様に、ブルックフィールド型粘度計(ブルックフィールド RVT又はRVF)で測定した25℃における粘度である。また、同様の方法で測定したポリエチレングリコール#4000の粘度は、(B)高重合ポリエチレングリコールの粘度に満たなかった。
(A)硫酸アルミニウムカリウム;大明化学工業(株)製、カリミョウバン(水和物)
(A)硫酸アルミニウム;大明化学工業(株)製
(B)高重合ポリエチレングリコール;
POLYOX WSR N−80
(ダウ・ケミカル社製、5W/V%水溶液の粘度:85mPa・s(ローターNo.1
、回転数50rpm、測定時間0.5分))
POLYOX WSR N−10
(ダウ・ケミカル社製、5W/V%水溶液の粘度:35mPa・s(ローターNo.1
、回転数50rpm、測定時間0.5分))
POLYOX WSR N−750
(ダウ・ケミカル社製、5W/V%水溶液の粘度:1,100mPa・s(ローターN
o.2、回転数10rpm、測定時間1分))
POLYOX WSR N−12K
(ダウ・ケミカル社製、2W/V%水溶液の粘度:420mPa・s(ローターNo.
1、回転数10rpm、測定時間1分))
ポリエチレングリコール#4000
(三洋化成工業社製、医薬部外品原料規格2006記載の平均分子量2,600〜3,8
00)
なお、表中の硫酸アルミニウムカリウムの含有量は、純分換算値である。
Figure 2016155791
Figure 2016155791
Figure 2016155791
以下、処方例を表4に示す。処方例の歯磨組成物は、いずれも使用中及び使用後5分経過後に適度な収斂性が感じられ、また、使用中の口からの液垂れが抑制され使用感が良好であった。
Figure 2016155791

Claims (3)

  1. (A)硫酸アルミニウムカリウム、硫酸アルミニウムアンモニウム及び硫酸アルミニウムから選ばれる1種以上のアルミニウム化合物を0.2〜3質量%と、
    (B)ブルックフィールド型粘度計で測定した25℃における5W/V%水溶液の粘度が10mPa・s以上であり、かつ前記粘度計で測定した25℃における2W/V%水溶液の粘度が800mPa・s以下である高重合ポリエチレングリコールを0.05〜0.5質量%と
    を含有してなることを特徴とする歯磨組成物。
  2. (A)成分のアルミニウム化合物が、硫酸アルミニウムカリウム及び/又は硫酸アルミニウムである請求項1記載の歯磨組成物。
  3. (A)成分と(B)成分との配合量の割合を示す(A)/(B)が、質量比として1〜20である請求項1又は2記載の歯磨組成物。
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