JP6201851B2 - 歯磨組成物 - Google Patents

歯磨組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP6201851B2
JP6201851B2 JP2014061609A JP2014061609A JP6201851B2 JP 6201851 B2 JP6201851 B2 JP 6201851B2 JP 2014061609 A JP2014061609 A JP 2014061609A JP 2014061609 A JP2014061609 A JP 2014061609A JP 6201851 B2 JP6201851 B2 JP 6201851B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
menthane
carboxamide
oil
dentifrice composition
feeling
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014061609A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015182983A (ja
Inventor
平山 隆
隆 平山
夏芽 萩森
夏芽 萩森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Lion Corp
Original Assignee
Lion Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Lion Corp filed Critical Lion Corp
Priority to JP2014061609A priority Critical patent/JP6201851B2/ja
Publication of JP2015182983A publication Critical patent/JP2015182983A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6201851B2 publication Critical patent/JP6201851B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)

Description

本発明は、歯磨き後のサッパリ感付与効果が優れると共に持続し、使用感が向上した歯磨組成物に関する。
歯磨組成物において、歯磨き後に口腔内がきれいになったと実感し得るサッパリとした使用感を与え、それが持続することは、使用実感、効果実感を向上する点で有意義である。しかし、歯磨組成物によるサッパリ感付与効果、特にその持続性は十分とは言い難く、改善の余地があった。
歯磨組成物においては、一般的に清涼感を付与する目的でメントールやこれを含有するペパーミント等の精油などが配合され、メントール等の清涼剤を配合した市販製品は多数存在し、更に、清涼効果を強化又は持続させる検討は数多く行われている。特許文献1(特開2005−8535号公報)には、メントール等の清涼感物質と冷感物質のN−置換−p−メンタン−3−カルボキサミド誘導体とを含有する毛髪及び身体洗浄剤組成物、特許文献2(特開2007−2005号公報)には、1−(2−ヒドロキシ−4−メチルシクロヘキシル)エタノン、更にはメントール等の冷感物質を含有する香料組成物が強い冷感効果を有し、口腔用組成物に配合し得ることが提案されているが、これら清涼感、冷感の持続性は十分でない。
また、特許文献3(特開2002−212041号公報)は、ペパーミントオイル等の清涼感付与物質、重曹、塩化ナトリウムが配合され、強い清涼感を有しながら苦味、口腔内の痛みが緩和された口腔用組成物を提案しているが、これは清涼感の持続性が十分でない上、塩化ナトリウム由来の刺激が強すぎるために商品価値上、好ましくない。
特開2005−8535号公報 特開2007−2005号公報 特開2002−212041号公報 特開平8−310930号公報 特開平9−40538号公報 特表2012−508741号公報
従って、歯磨組成物において、効率的な清涼感を付与して歯磨き後のサッパリ感の向上及び持続を実現し、使用感を向上する技術の開発が望まれた。
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、歯磨き後のサッパリ感付与効果が優れると共に持続し、使用感が向上した歯磨組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検討を行った結果、(a)硫酸ナトリウムと、(b)p−メンタン−3−カルボキサミド類と、(c)グリセリンとを含有し、(c)成分の含有量が組成物全体の29〜60質量%であることによって、歯磨き後のサッパリ感付与効果が優れると共に持続し、使用感が向上した歯磨組成物が得られることを知見し、本発明をなすに至った。
即ち、歯磨組成物において、使用後のサッパリ感向上をポイントに検討した結果、(a)成分の特定無機塩に、(b)p−メンタン−3−カルボキサミド類と(c)グリセリンとを組み合わせると、(c)グリセリン量が上記特定範囲内において、(a)成分由来の刺激を抑えつつサッパリ感付与効果及びその持続性の向上が実現し、歯磨組成物の使用感が飛躍的に向上し、これにより、口腔内がきれいになってサッパリしたと実感し得る心地よいサッパリ感を付与し、かつこのサッパリ感が歯磨き後に10分間経過しても持続する歯磨組成物を得ることができた。
なお、特許文献4、5(特開平8−310930号公報、特開平9−40538号公報)には、メントール配糖体のp−メンタン−3−カルボキサミド類を含有する口腔用組成物、特許文献6(特表2012−508741号公報)には、非メントール冷感剤としてp−メンタン−3−カルボキサミド類を配合したパーソナルケア組成物が提案されているが、(b)p−メンタン−3−カルボキサミド類を(c)グリセリンと共に(a)成分と組み合わせることで特異的に、歯磨組成物のサッパリ感付与効果及びその持続性が向上し、今までの清涼感、冷感付与技術では達成できない、上記格別な作用効果を与えることは、本発明者らの新知見である。
従って、本発明は、(a)硫酸ナトリウム、(b)p−メンタン−3−カルボキサミド類、(c)グリセリンを含有し、(c)成分の含有量が35〜55質量%であり、(c)/(b)が質量比で200〜5,000であることを特徴とする歯磨組成物を提供する。
本発明によれば、歯磨き後のサッパリ感付与効果が優れると共に持続し、使用感が向上した歯磨組成物を提供できる。
以下、本発明につき更に詳述する。本発明の歯磨組成物は、(a)硫酸ナトリウム、(b)p−メンタン−3−カルボキサミド類、(c)グリセリンを含有する。
(a)硫酸ナトリウムとしては、無水硫酸ナトリウムが用いられ、例えば富田製薬(株)製の無水硫酸ナトリウムなどの市販品を使用することができる。
硫酸ナトリウムは、使用直後のサッパリ感付与に寄与し、その配合量は、組成物全体の好ましくは0.05〜5%(質量%、以下同様。)、より好ましくは0.1〜3%、さらに好ましくは0.2〜1%である。上記範囲内であると適度なサッパリ感を付与することができ、0.05%以上配合すると、十分なサッパリ感を与えることができる。5%以下であると、刺激が強すぎるのを防止し、かつサッパリ感付与効果が弱まるのを防止でき、使用感を十分に向上できる。また、刺激が適度に抑えられることで十分な口腔清掃も可能となる。
本発明では、(b)p−メンタン−3−カルボキサミド類と、(c)適切量のグリセリンとを併用することで、(a)成分由来の刺激を抑えつつ、サッパリ感付与効果及びその持続性を向上できる。
(b)成分のp−メンタン−3−カルボキサミド類としては、具体的にN−エチル−p−メンタン−3−カルボキサミド、エチル−3−(p−メンタン−3−カルボキサミド)アセテート、N−(4−メトキシフェニル)−p−メンタン−3−カルボキサミド、N−(4−シアノメチルフェニル)−p−メンタン−3−カルボキサミド、N−(2−(ピリジン−2−イル)エチル)−3−p−メンタン−3−カルボキサミドが挙げられ、これらの1種を単独で、又は効果発現の点で2種以上を組み合わせて用いることができるが、特にN−エチル−p−メンタン−3−カルボキサミド、エチル−3−(p−メンタン−3−カルボキサミド)アセテートが、サッパリ感付与効果及びその持続性が高く、刺激を抑える点で、好適である。
具体的には、下記の市販品を使用し得る。
N−エチル−p−メンタン−3−カルボキサミド
(商品名:WS−3、ジボダン(株)製)
エチル−3−(p−メンタン−3−カルボキサミド)アセテート
(商品名:WS−5、豊玉香料(株)製)
N−(4−メトキシフェニル)−p−メンタン−3−カルボキサミド
(商品名:WS−12、豊玉香料(株)製)
N−(4−シアノメチルフェニル)−p−メンタン−3−カルボキサミド
(商品名:Evercool G−180、ジボダン(株)製)
N−(2−(ピリジン−2−イル)エチル)−3−p−メンタン−3−カルボキサミド
(商品名:Evercool G−190、ジボダン(株)製)
(b)成分のp−メンタン−3−カルボキサミド類の配合量は、組成物全体の好ましくは0.001〜0.5%、より好ましくは0.005〜0.2%、さらに好ましくは0.01〜0.1%である。配合量がこの範囲内であると、使用中から使用後のサッパリ感付与効果が向上し、サッパリ感がより持続する。配合量が0.001%以上であると、十分なサッパリ感を与えることができ、また、刺激を適度に抑えることができる。0.5%以下であると、香味発現を阻害することがなく、サッパリ感付与効果が弱まることがないため、使用上より好ましい。
(c)成分のグリセリンの配合量は、サッパリ感付与効果及びその持続性の強化の点から、純分換算で組成物全体の29〜60%であり、好ましくは35〜55%、より好ましくは40〜50%である。配合量が29%未満では、サッパリ感付与効果が持続せず、また、刺激を抑えることができない。60%を超えると、むしろサッパリ感付与効果が抑えられて低下し、持続性が改善せず、また、刺激を抑制できない。なおまた、香味発現が阻害され、使用感が低下する。
本発明では、グリセリン以外の粘稠剤は配合しなくてもよいが、本発明の効果を妨げない範囲で配合してもよい。具体的には、ソルビット、キシリット、マルチトール、エリスリトール、還元でんぷん糖化物等の糖アルコール、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、平均分子量200〜6000のポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等の多価アルコールの1種又は2種以上を配合し得る。これら粘稠剤を配合する場合、その配合量は組成物全体の10%以下、特に1〜5%が好ましく、上記(c)成分の配合量の範囲内で添加し得る。
更に、本発明では、(a)、(b)、(c)成分の配合比率、特に(c)/(b)比、[(b)+(c)]/(a)比が下記範囲内であると、サッパリ感付与効果及びその持続性がより優れ、また刺激もより抑制できる。
(b)、(c)成分の配合割合は、(c)/(b)が質量比として好ましくは100〜50,000、より好ましくは200〜10,000、さらに好ましくは400〜5,000、とりわけ400〜2,500が好ましい。
[(b)+(c)]/(a)は、質量比として好ましくは8〜1,000、より好ましくは15〜500、さらに好ましくは50〜250、とりわけ80〜220が好ましい。
本発明の歯磨組成物は、練歯磨、液状歯磨、液体歯磨、潤製歯磨等の歯磨剤として、特に練歯磨剤として好適に調製できる。この場合、上記成分に加えて、その他の公知成分を本発明の効果を妨げない範囲で任意成分として添加、配合できる。練歯磨剤には、例えば界面活性剤、研磨剤、粘結剤、更に必要により甘味剤、防腐剤、着色剤、香料、各種有効成分等を配合でき、これら成分と水とを混合して製造することができる。
界面活性剤としては、陰イオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、両性イオン界面活性剤から選ばれる少なくとも1種を使用することができる。
陰イオン性界面活性剤としては、例えばラウリル硫酸ナトリウム等のアルキル硫酸塩、N−ラウロイルサルコシン酸ナトリウム、ラウリルスルホ酢酸ナトリウム、α−オレフィンスルホン酸ナトリウム等が挙げられ、特にラウリル硫酸ナトリウム等のアルキル硫酸塩が、可溶化の点から好適である。
ノニオン性界面活性剤としては、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等のポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ラウリン酸モノ又はジエタノールアミド、ソルビタン脂肪酸エステルなどが挙げられる。これらの中では、特にポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(とりわけ酸化エチレンの付加モル数が10〜30のもの)、ポリオキシエチレンアルキルエーテル(とりわけエチレンオキサイドの付加モル数が3〜5、アルキル基の炭素数が16〜18のもの)が、可溶化の点から好適である。
両性イオン界面活性剤としては、N−ラウリルジアミノエチルグリシン、N−ミリスチルジアミノエチルグリシン等のN−アルキルジアミノエチルグリシン、N−アルキルN−カルボキシメチルアンモニウムベタイン、2−アルキル−1−ヒドロキシエチルイミダゾリンベタインナトリウムなどが挙げられる。
これら界面活性剤の配合量は、通常、0.1〜5%、特に0.1〜4%である。
研磨剤としては、無水ケイ酸、シリカゲル、アルミノシリケート、ジルコノシリケート、結晶性ジルコニウムシリケート等のシリカ系研磨剤、第2リン酸カルシウム無水和物、第2リン酸カルシウム2水和物、第3リン酸カルシウム、第4リン酸カルシウム、第8リン酸カルシウム、ピロリン酸カルシウム、不溶性メタリン酸カルシウム等のリン酸カルシウム系研磨剤、水酸化アルミニウム、アルミナ、二酸化チタン、ポリメチルメタアクリレート、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、第3リン酸マグネシウム、ゼオライト、ハイドロキシアパタイト、フルオロアパタイト、合成樹脂系研磨剤等が挙げられる。
これらの研磨剤の配合量は、通常、2〜50%、特に10〜40%である。
粘結剤としては、ポリアクリル酸ナトリウム、キサンタンガム、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシエチルセルロース、カルボポール、グアガム、ゼラチン、アビセル、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ゲル化性シリカ、モンモリロナイト、カオリン、ベントナイト等の有機粘結剤、無機粘結剤が挙げられる。これら粘結剤の配合量は、0.1〜5%が好ましい。
甘味剤としては、サッカリンナトリウム、アスパルテーム、ステビオサイド、ステビアエキス、パラメトキシシンナミックアルデヒド、ネオヘスペリジルジヒドロカルコン、ペリラルチン等が挙げられる。防腐剤としては、ブチルパラベン、エチルパラベン等のパラベン類、パラオキシ安息香酸エステル、安息香酸ナトリウム等が挙げられる。着色剤としては、青色1号、黄色4号、緑色3号等が挙げられる。
香料としては、例えば、アニス油、ユーカリ油、ウィンターグリーン油、カシア油、クローブ油、タイム油、セージ油、カルダモン油、コリアンダー油、オレンジ油、レモン油、マンダリン油、ライム油、グレープフルーツ油、柚子油、ラベンダー油、ローズマリー油、ローレル油、シソ油、カモミル油、スペアミント油、ペパーミント油、キャラウェイ油、マジョラム油、セロリ油、ベイ油、オリガナム油、パインニードル油、ネロリ油、ローズ油、ジャスミン油、パチュリ油、パラクレス油、オリスコンクリート、ローズアブソリュート、オレンジフラワーアブソリュート、バニラアブソリュート、パチュリアブソリュート等の天然香料及び、これら天然香料の加工処理(前溜部カット、後溜部カット、分留、液液抽出、エッセンス化、粉末香料化等)した香料、及び、リモネン、ピネン、ブタノール、イソアミルアルコール、ヘキセノール、リナロール、アネトール、チモール、オイゲノール、カルボン、メントン、l−メントール、プレゴン、フェンコン、シネオール、ヘキサナール、オクタナール、アニスアルデヒド、シンナミックアルデヒド、エチルアセテート、エチルブチレート、アリルシクロヘキサンプロピオネート、リナリルアセテート、メンチルアセテート、カルビールアセテート、フェノキシエチルイソブチレート、メチルエピジャスモネート、サリチル酸メチル、サリチル酸エチル、メチルアンスラニレート、エチルメチルフェニルグリシデート、エチルラクテート、バニリン、マルトール、炭素数4〜12のガンマ及びデルタラクトン、アンブレットリド、ジメチルサルファイド、トリメチルピラジン、エチルチオアセテート、バニリルブチルエーテル、ピペリン、カプサイシン、ジンゲロール、スピラントール等の単品香料、更に、ストロベリーフレーバー、アップルフレーバー、バナナフレーバー、パイナップルフレーバー、グレープフレーバー、マンゴーフレーバー、ウメフレーバー、オレンジフレーバー、レモンフレーバー、グレープフルーツフレーバー、バターフレーバー、ミルクフレーバー等の調合香料等、歯磨組成物に用いられる公知の香料素材を組み合わせて使用することができる。これらの香料素材の配合量は特に限定されないが、歯磨組成物中に0.000001〜1%使用するのが好ましい。また、上記香料素材を使用した賦香用香料としては、歯磨組成物中に0.1〜2.0%使用するのが好ましい。
なお、本発明組成物は、l−メントールが配合されていなくてもよいが、本発明の効果を妨げない範囲で配合してもよく、組成中に1−メントールを1%以下、特に0.01〜0.7%程度含有していてもよい。
有効成分としては、フッ化ナトリウム、フッ化カリウム、フッ化第1錫、フッ化ストロンチウム、モノフルオロリン酸ナトリウム等のフッ化物、正リン酸のカリウム塩、ナトリウム塩等の水溶性リン酸化合物、トラネキサム酸、イプシロンアミノカプロン酸、酢酸dl−トコフェノール、α−ビサボロール、ジヒドロコレステロール、クロロヘキシジン塩類、アズレン、グリチルレチン、グリチルレチン酸、グリチルリチン酸及びその塩類、銅クロロフィリンナトリウム、クロロフィル、グリセロホスフェート等のキレート性リン酸化合物、グルコン酸銅等の銅化合物、乳酸アルミニウム、塩化ストロンチウム、硝酸カリウム、ヒドロキサム酸及びその誘導体、トリポリリン酸ナトリウム、メトキシエチレン、エピジヒドロコレステリン、アラントインクロルヒドロキシアルミニウム、アスコルビン酸、塩化リゾチーム、イソプロピルメチルフェノール、塩化ベンゼトニウム、塩化セチルピリジニウム、トリクロロカルバニリド、クエン酸亜鉛、オウバクエキス等が挙げられる。なお、これら有効成分の配合量は、本発明の効果を妨げない範囲で有効量とすることができる。
以下、実施例及び比較例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。なお、下記の例において%は特に断らない限りいずれも質量%を示す。
[実施例、比較例]
表1、2に示す組成の歯磨組成物(練歯磨剤)を常法により調製し、下記評価を行った。結果を表に併記した。
歯磨組成物の調製に用いた原料の詳細は下記の通りである。
(a)無水硫酸ナトリウム(富田製薬(株)製)
(b)WS−3
(N−エチル−p−メンタン−3−カルボキサミド、ジボダン(株)製)
(b)WS−5
(エチル−3−(p−メンタン−3−カルボキサミド)アセテート、豊玉香料
(株)製)
(c)グリセリン(阪本薬品(株)製)
他成分は、外原規(医薬部外品原料規格)規格品、精製水は粧原基(化粧品原料基準)規格品を用いた。
評価方法;
表1、2に示した歯磨組成物について、10名の被験者が、1gの歯磨組成物を歯刷子(ライオン(株)製、デンターシステマライオンハブラシ)にとり、3分間、歯をブラッシングした後、評価した。サッパリ感付与効果(使用中から使用直後のサッパリ感)、サッパリ感付与効果の持続性(使用後10分経過後のサッパリ感)、刺激のなさについて、絶対評価での官能試験を行い、下記の評点基準で判定した。10名の平均値を求め、下記基準に従って評価した。
(i)サッパリ感付与効果(使用中から使用直後のサッパリ感)
(評点)
4点:大変心地よい十分なサッパリ感を得た
3点:心地よい十分なサッパリ感を得た
2点:わずかにサッパリ感を得たが、心地よいとは言えなかった
1点:ほとんどサッパリ感を得なかった
(評価基準)
◎:平均点が3.5点以上4.0点以下
○:平均点が3.0点以上3.5点未満
△:平均点が2.0点以上3.0点未満
×:平均点が2.0点未満
(ii)サッパリ感付与効果の持続性(使用後10分経過後のサッパリ感)
(評点)
4点:大変心地よい十分なサッパリ感を得た
3点:心地よい十分なサッパリ感を得た
2点:わずかにサッパリ感を得たが、心地よいとは言えなかった
1点:ほとんどサッパリ感を得なかった
(評価基準)
◎:平均点が3.5点以上4.0点以下
○:平均点が3.0点以上3.5点未満
△:平均点が2.0点以上3.0点未満
×:平均点が2.0点未満
(iii)刺激のなさ
(評点)
4点:刺激が抑えられ、使用感がよかった
3点:刺激がほとんど抑えられ、使用感がややよかった
2点:刺激がやや抑えられているが、使用感はあまりよくなかった
1点:刺激がかなりあり、使用感が悪かった
(評価基準)
◎:平均点が3.5点以上4.0点以下
○:平均点が3.0点以上3.5点未満
△:平均点が2.0点以上3.0点未満
×:平均点が2.0点未満
Figure 0006201851
*;香料中にl−メントール60%含有(以下、同様)。
Figure 0006201851
表1に示すように、(a)、(b)、(c)成分を組み合わせると(実施例)、サッパリ感付与効果及びその持続性が優れ、また、刺激が抑えられ、使用感が向上した。表2に示すように、(b)又は(c)成分を欠くと、サッパリ感付与効果、その持続性が劣り、(a)成分由来の刺激が強く(比較例2、3)、(c)成分の代わりにソルビットを配合するとサッパリ感付与効果が低下した(比較例6)。また、(c)成分量が少なすぎたり多すぎると、(a)、(b)、(c)成分を組み合わせてもサッパリ感付与効果の持続性が劣り、刺激も抑えられなかった(比較例4、5)。

Claims (7)

  1. (a)硫酸ナトリウム、(b)p−メンタン−3−カルボキサミド類、(c)グリセリンを含有し、(c)成分の含有量が35〜55質量%であり、(c)/(b)が質量比で200〜5,000であることを特徴とする歯磨組成物。
  2. (b)成分が、N−エチル−p−メンタン−3−カルボキサミド、エチル−3−(p−メンタン−3−カルボキサミド)アセテート、N−(4−メトキシフェニル)−p−メンタン−3−カルボキサミド、N−(4−シアノメチルフェニル)−p−メンタン−3−カルボキサミド及びN−(2−(ピリジン−2−イル)エチル)−3−p−メンタン−3−カルボキサミドから選ばれる1種以上のp−メンタン−3−カルボキサミド類である請求項1記載の歯磨組成物。
  3. (b)成分が、N−エチル−p−メンタン−3−カルボキサミド及び/又はエチル−3−(p−メンタン−3−カルボキサミド)アセテートである請求項2記載の歯磨組成物。
  4. (a)成分を0.05〜5質量%、(b)成分を0.001〜0.5質量%含有する請求項1、2又は3記載の歯磨組成物。
  5. [(b)+(c)]/(a)が質量比で8〜1,000である請求項1乃至のいずれか1項記載の歯磨組成物。
  6. (c)グリセリン以外の粘稠剤を含有し、その含有量が10質量%以下である請求項1〜5のいずれか1項記載の歯磨組成物。
  7. シリカ系研磨剤含有の練歯磨剤である請求項1乃至6のいずれか1項記載の歯磨組成物。
JP2014061609A 2014-03-25 2014-03-25 歯磨組成物 Active JP6201851B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014061609A JP6201851B2 (ja) 2014-03-25 2014-03-25 歯磨組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014061609A JP6201851B2 (ja) 2014-03-25 2014-03-25 歯磨組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015182983A JP2015182983A (ja) 2015-10-22
JP6201851B2 true JP6201851B2 (ja) 2017-09-27

Family

ID=54349930

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014061609A Active JP6201851B2 (ja) 2014-03-25 2014-03-25 歯磨組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6201851B2 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6610208B2 (ja) * 2015-11-30 2019-11-27 ライオン株式会社 口腔用組成物
JP6854182B2 (ja) * 2017-04-27 2021-04-07 ライオン株式会社 口腔用組成物
CN110621292B (zh) * 2017-05-31 2022-10-28 狮王株式会社 洁齿剂组合物
JP7088179B2 (ja) * 2017-05-31 2022-06-21 ライオン株式会社 歯磨剤組成物
WO2018221623A1 (ja) * 2017-05-31 2018-12-06 ライオン株式会社 歯磨剤組成物
JP6939096B2 (ja) * 2017-05-31 2021-09-22 ライオン株式会社 液体口腔用組成物
JP2018203645A (ja) * 2017-05-31 2018-12-27 ライオン株式会社 口腔用組成物
CN110691583A (zh) * 2017-05-31 2020-01-14 狮王株式会社 口腔用组合物
JP2022104233A (ja) * 2020-12-28 2022-07-08 ライオン株式会社 口腔用組成物

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007169234A (ja) * 2005-12-26 2007-07-05 Lion Corp 歯磨組成物
US20090297459A1 (en) * 2008-06-03 2009-12-03 Duen-Wu Hua Transparent silica gel/precipitated silica composite materials for dentifrices
SG171355A1 (en) * 2008-11-20 2011-07-28 Procter & Gamble Personal care compositions providing enhanced cooling sensation
JP5444854B2 (ja) * 2009-06-01 2014-03-19 ライオン株式会社 歯磨剤組成物

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015182983A (ja) 2015-10-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6201851B2 (ja) 歯磨組成物
JP5251350B2 (ja) 歯磨組成物
JP6610561B2 (ja) 口腔用組成物
JP2017141178A (ja) 歯磨剤組成物
JP5310556B2 (ja) 口腔用組成物及び口腔用組成物の収斂性向上方法
JP2020011951A (ja) 口腔用組成物
JP6766823B2 (ja) 口腔用組成物
WO2018066341A1 (ja) 口腔用組成物、及びその製剤変色及び液分離の抑制方法
JP2015117215A (ja) 歯磨剤組成物
JP2013193967A (ja) 歯磨剤組成物
JP6911845B2 (ja) 口腔用組成物
JP5948903B2 (ja) 歯磨剤組成物及び歯磨剤組成物の防腐力向上方法
JP2014214107A (ja) 歯磨組成物
JP2009137897A (ja) 歯磨組成物
JP6409618B2 (ja) 歯磨組成物
JP2008308463A (ja) 歯磨剤組成物
JP7159850B2 (ja) 口腔用組成物
CN111902125B (zh) 口腔用组合物及α-烯烃磺酸盐的苦味改进剂
JP2010143842A (ja) 歯磨剤組成物
JP2006096696A (ja) 口腔用組成物
JP2018203714A (ja) 口腔用組成物
JP2013245204A (ja) 口腔用組成物
JP7388126B2 (ja) 口腔用組成物
JP6617535B2 (ja) 歯磨剤組成物
JP4825122B2 (ja) 歯磨剤組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160726

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170512

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170523

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170719

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170801

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170814

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6201851

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350