JP2017119392A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】搬送誤差を精度よく判定可能なテストパターンを形成する。
【解決手段】画像形成装置は、記録媒体の搬送方向であるY方向を含むXY方向のそれぞれに配列される格子点を含む二次元格子における格子点上に、画素が選択的に配置されて構成される画像を、記録媒体に形成する。この画像形成装置は、第一のテストパターン(TP11)、及び、第二のテストパターン(TP21)を記録媒体に形成する。第一のテストパターンは、任意の格子点から、X方向にA1番目且つY方向にB1番目(但しB1<A1)の格子点へ向かう第一の方向に、第一の基本図形(EL11)が繰返し配列された幾何学パターンである。第二のテストパターンは、任意の格子点からX方向にA2番目且つY方向にB2番目(但しB2<A2)の格子点へ向かう第一の方向とは異なる第二の方向に、第二の基本図形(EL21)が繰返し配列された幾何学パターンである。
【選択図】図10

Description

本開示は、画像形成装置に関する。
画像形成装置としては、インクジェットプリンタ及びドットインパクトプリンタに代表されるシリアルプリンタや、レーザプリンタ及びLEDプリンタに代表される電子写真方式のページプリンタが知られている。
用紙等のシート状記録媒体に対し当該記録媒体の搬送誤差を抑えて高品質な画像を形成するために、記録媒体にテストパターンを形成する画像形成装置もまた知られている(特許文献1参照)。例えば、画像形成装置は、記録媒体に第一のテストパターンを形成した後、記録媒体を所定量搬送する。その後、記録媒体に第二のテストパターンを形成する。記録媒体の搬送誤差は、記録媒体に形成された第一のテストパターンと第二のテストパターンとの関係から判定される。
特開2013−226759号公報
テストパターン形成方法としては、記録媒体に第一のテストパターンを形成した後、記録媒体を微小量搬送して第二のテストパターンを形成する動作を繰り返す方法が知られている。搬送誤差は、微小量搬送毎に形成された第二のテストパターンと、第一のテストパターンとの重なりに基づいて判定される。
別のテストパターン形成方法としては、記録ヘッド(インクジェットヘッド)が有する全ノズル群の内、記録媒体搬送方向に対して上流側に位置するノズル群を用いて、記録媒体に主走査方向の第一のテストパターンを形成し、記録媒体を所定量搬送した後に、全ノズル群の内、下流側に位置するノズル群を用いて、記録媒体に、主走査方向に対して傾斜した第二のテストパターンを形成する方法が知られている。第一のテストパターンは、例えば、主走査方向のドット列が、主走査方向に平行な直線上に複数配列された構成にされる。第二のテストパターンは、主走査方向のドット列が、主走査方向に対して傾斜した直線上に複数配列された構成される。搬送誤差は、第一のテストパターンのドット列と第二のテストパターンのドット列との重なりに基づいて判定される。
前者のテストパターン形成方法によれば、記録媒体を微小量搬送する動作を繰り返して第二のテストパターンを形成するため、テストパターンの全形成工程を完了するまでに長い時間を要する。一方、後者のテストパターン形成方法によれば、微小量搬送毎に第二のテストパターンを形成することに代えて、記録媒体を停止させたまま、主走査方向に対して斜めに、第二のテストパターンを形成するために、テストパターンの全形成工程を迅速に完了することができる。しかしながら、後者のテストパターン形成方法によれば、第二のテストパターンの形成位置を、副走査方向(記録媒体搬送方向)におけるドットピッチ未満の距離で調整することができないため、ドットピッチ未満の搬送誤差を判定することが難しい。
そこで、本開示の一側面によれば、搬送誤差を精度よく判定可能で効率的に形成可能な
テストパターンの形成技術を提供できることが望ましい。
本開示の一側面に係る画像形成装置は、搬送ユニットと、第一及び第二の画像形成ユニットと、コントローラとを備える。搬送ユニットは、記録媒体を所定の搬送方向に搬送する。第一及び第二の画像形成ユニットは、この記録媒体に画像を形成するように構成される。記録媒体に形成される画像は、上記所定の搬送方向であるY方向、及び、Y方向と交わるX方向のそれぞれに、一定のピッチで配列される格子点を含む二次元格子における格子点上に、画素が選択的に配置されて構成される画像である。第二の画像形成ユニットは、第一の画像形成ユニットよりも搬送方向下流に配置されて、搬送ユニットにより搬送されてきた記録媒体に画像を形成する。コントローラは、第一の画像形成ユニット、第二の画像形成ユニット、及び搬送ユニットを制御するように構成される。
本開示の一側面によれば、コントローラは、第一の画像形成ユニットが、第一のテストパターンを記録媒体に形成するように、第一の画像形成ユニットを制御する第一の形成制御処理と、搬送ユニットが記録媒体を搬送方向下流に搬送するように、搬送ユニットを制御する搬送制御処理と、第二の画像形成ユニットが、第二のテストパターンを記録媒体に形成するように、第二の画像形成ユニットを制御する第二の形成制御処理と、を実行するように構成される。
第二の形成制御処理は、記録媒体に形成された第一のテストパターンが第二のテストパターンと交差又は近接する位置まで記録媒体が搬送されたことを条件に、第二の画像形成ユニットに第二のテストパターンを形成させるように、第二の画像形成ユニットを制御する処理である。例えば、コントローラは、上記搬送制御処理として、第一の形成制御処理の実行後、第一の画像形成ユニットにより記録媒体に形成された第一のテストパターンが第二の画像形成ユニットにより形成される第二のテストパターンと交差又は近接する位置まで記録媒体が搬送されるように、搬送ユニットを制御する処理を実行する構成にされ得る。
本開示の一側面によれば、第一のテストパターンは、二次元格子における任意の格子点から、この任意の格子点を0番目として、X方向にA1番目、且つ、Y方向にB1番目(但しB1<A1)の格子点へ向かう第一の方向に、第一の基本図形が繰返し配列された幾何学パターンであり得る。第二のテストパターンは、二次元格子における任意の格子点から、この任意の格子点を0番目として、X方向にA2番目、且つ、Y方向にB2番目(但しB2<A2)の格子点へ向かう第二の方向に、第二の基本図形が繰返し配列された幾何学パターンであり得る。第二の方向は、第一の方向とは異なる。
記録媒体の搬送誤差は、第一のテストパターンと第二のテストパターンとの交点の標準地点からのズレに基づいて判定可能である。ここで言う交点は、広義に解釈されるべきである。即ち、ここで言う交点は、仮に第一のテストパターンを第一の方向に沿って延長したとき、及び、第2のテストパターンを第二の方向に延長したときに、第一のテストパターンと第二のテストパターンとが交わる点を含む。
この交点のズレは、第一のテストパターンと第二のテストパターンとが交わる角度が小さい程、搬送誤差に対して大きく現れる。しかしながら、従来装置は、X方向に、X方向のドット列を配列した第一のテストパターンを形成し、X方向とは傾斜するベクトル(X,Y)=(A2,B2)(但し、B2≠0)方向に、X方向のドット列を配列した第二のテストパターンを形成する。ドット列は、基本図形の一例である。ここでベクトル(X,Y)は、画素に対応する格子点を有する上記二次元格子において、任意の格子点から、この任意の格子点を0番目として、X方向にX番目、且つ、Y方向にY番目の格子点へ向か
うベクトルと理解されてよい。
従来装置のように第一のテストパターンを形成する場合、第一のテストパターンと第二のテストパターンとが交わる角度は、X方向とベクトル(X,Y)=(A2,B2)との間の角度に対応する。この角度は、B2の絶対値|B2|を小さく設定し、A2の絶対値|A2|を大きく設定することで小さくすることができる。但し、|B2|の下限は1である。|B2|=1は、記録媒体搬送方向の画素ピッチに対応する。即ち、従来装置によれば、記録媒体搬送方向の画素ピッチ(解像度)の影響を受けて、第一のテストパターンと第二のテストパターンとが交わる角度を、望ましい角度まで小さくすることができず、微小な記録媒体の搬送誤差を判定することが難しい。
そこで、本開示の一側面では、X方向とは傾斜する方向に基本図形を配列した第一及び第二のテストパターンを、記録媒体を形成する。このように第一のテストパターンと第二のテストパターンとを、両方ともX方向に対して傾ける場合には、一方のテストパターンをX方向に平行に形成する従来技術よりも、第一のテストパターンと第二のテストパターンとの間の角度を小さくすることができる。
従って、本開示の一側面に係る画像形成装置によれば、記録媒体の搬送誤差を精度よく判定可能なテストパターンを記録媒体に形成することができる。この画像形成装置は、従来装置のように記録媒体を微小量搬送する動作を繰り返すことなく、記録媒体の搬送誤差を精度よく判定可能なテストパターンを記録媒体に効率的に形成することができる点で有益である。
本開示の一側面によれば、第一及び第二のテストパターンは、巨視的又は近似的には傾きの異なる直線であるように、画素(例えばドット)が階段状に配列された幾何学パターンとして構成され得る。本開示の一側面によれば、第一及び第二のテストパターンの夫々は、巨視的又は近似的には直線の太さが均一であるように、画素が配列された幾何学パターンとして構成されてもよい。
本開示の一側面によれば、上記第一の基本図形は、線状又は矩形状に配列されたX方向の画素数及びY方向の画素数が一定である画素の集合であり得る。同様に、第二の基本図形は、線状又は矩形状に配列されたX方向の画素数及びY方向の画素数が一定である画素の集合であり得る。
本開示の一側面によれば、上記第一の基本図形は、X方向の画素数がA1の整数倍であり、Y方向の画素数がB1である画素の集合であり得る。第二の基本図形は、X方向の画素数がA2の整数倍であり、Y方向の画素数がB2である画素の集合であり得る。本開示の一側面によれば、第一の基本図形は、X方向の画素数がA1である画素の集合であってもよい。第二の基本図形は、X方向の画素数がA2である画素の集合であってもよい。本開示の一側面によれば、第一のテストパターンは、第一の基本図形が、X方向に格子点数A1且つY方向に格子点数B1だけ進んだ間隔、即ち、ベクトル(X,Y)=(A1,B1)に対応する間隔で配置された幾何学パターンであってもよい。第二のテストパターンは、上記第二の基本図形が、第二の方向に、ベクトル(X,Y)=(A2,B2)に対応する間隔で配置された幾何学パターンであってもよい。
このように第一及び第二のテストパターンを構成することで、画像形成装置は、第一のテストパターンを、巨視的又は近似的には太さの均一な直線状のテストパターンとして記録媒体に形成することができ、第二のテストパターンを、巨視的又は近似的には太さの均一な直線であって、第一のテストパターンとは傾きの異なる直線として記録媒体に形成することができる。太さの均一な直線によれば、角度差の小さい第一のテストパターンと第
二のテストパターンとの交点を画像解析に基づいて判定する際、交点を簡単且つ精度よく判定可能である。
本開示の一側面によれば、上記B1及びB2は、値1に設定されてもよい。この場合、上記A1及びA2は、値1より大きい、互いに異なる整数値に設定することができる。このように第一及び第二の方向を設定することで、第一及び第二のテストパターンを記録媒体搬送方向に直交する方向に近づけて、第一及び第二のテストパターンの角度差を効果的に小さくすることができる。即ち、記録媒体の搬送誤差に対して交点のズレが大きく現れるように、第一及び第二のテストパターンを形成することができる。
本開示の一側面によれば、第一のテストパターンは、上記二次元格子における任意の格子点と、この格子点からX方向にA1番目且つY方向にB1番目(但しB1<A1)の格子点と、を結ぶ仮想直線上に、X方向に並ぶ画素列が配列された幾何学パターンであってもよい。第二のテストパターンは、上記二次元格子における任意の格子点と、この格子点からX方向にA2番目且つY方向にB2番目(但しB2<A2)の格子点と、を結ぶ仮想直線上に、X方向に並ぶ画素列が配列された幾何学パターンであってもよい。本開示の一側面によれば、上記仮想直線を決定付けるB1及びB2は、値1であり得る。この場合、上記A1及びA2は、値1より大きい、互いに異なる整数値であり得る。
このような幾何学パターンからなる第一及び第二のテストパターンを記録媒体に形成する場合にも、第一のテストパターンと第二のテストパターンとの交点として、小さな角度差の交点を形成することができる。即ち、この画像形成装置によっても、記録媒体の搬送誤差を高精度に判定可能なテストパターンを記録媒体に効率的に形成することができる。
本開示の一側面によれば、コントローラは、記録媒体に形成された第一のテストパターンが第二のテストパターンと交差又は近接する位置まで搬送される上記記録媒体の搬送量よりも少ない記録媒体の搬送毎に、第一の形成制御処理を繰返し実行するように構成されてもよい。この場合、コントローラは、記録媒体に形成された第一のテストパターンが第二の画像形成ユニットにより形成される第二のテストパターンと交差する位置に到来する度に、第二の形成制御処理を実行するように構成され得る。
例えば、コントローラは、上記搬送制御処理として、搬送ユニットが記録媒体を搬送方向下流に所定量搬送するように、搬送ユニットを制御する送出制御処理を複数回実行することにより、第一のテストパターンが第二のテストパターンと交差又は近接する位置まで記録媒体が搬送方向下流に搬送されるように、搬送ユニットを制御する構成にされてもよい。この場合、コントローラは、第一の形成制御処理と、送出制御処理と、を交互に繰返し実行するように構成され得る。
本開示の一側面によれば、画像形成装置は、第一及び第二のテストパターンが形成された記録媒体を光学的に読み取る読取ユニットを備えた構成にされてもよい。コントローラは、読取ユニットにより読み取られた記録媒体の読取画像を表す画像データを解析して、記録媒体に形成された第一及び第二のテストパターンの交点位置を特定する処理を更に実行するように構成されてもよい。
本開示の一側面によれば、コントローラは、記録媒体の搬送制御に用いる制御パラメータを、記録媒体に形成された第一及び第二のテストパターンの交点位置に基づき、記録媒体の搬送誤差を抑える方向に補正する処理を更に実行するように構成されてもよい。
本開示の一側面によれば、画像形成装置は、インクジェットプリンタ又はレーザ(若しくはLED)プリンタであり得る。本開示の一側面によれば、画像形成装置は、記録媒体
に対して上記搬送方向と交差する方向に相対移動しながらインク液滴を間欠的に吐出するインクジェットヘッドであって、インク液滴を吐出するノズルが上記搬送方向に配列されたインクジェットヘッドを備えた構成にされてもよい。この場合、第一及び第二の画像形成ユニットの夫々は、インクジェットヘッドの上記搬送方向におけるノズル配列の一部を構成するノズル群であり得る。即ち、第一及び第二の画像形成ユニットの夫々は、インクジェットヘッドが備えるノズル配列の一部を用いて記録媒体に画像を形成する構成にされ得る。
本開示の一側面によれば、画像形成装置は、上記搬送方向に相対移動する記録媒体に対してインク液滴を吐出する複数のインクジェットヘッドであって、インク液滴を間欠的に吐出するノズルが上記搬送方向と交差する方向に配列された複数のインクジェットヘッドを備えた構成にされてもよい。この場合、第一及び第二の画像形成ユニットの夫々は、複数のインクジェットヘッドのうち、上記搬送方向に離れた二つのインクジェットヘッドであり得る。
本開示の一側面によれば、コントローラによって実行される処理は、コンピュータがプログラムを実行することにより実現されてもよい。プログラムは、半導体製メモリや磁気ディスク等のコンピュータ読取可能な一時的でない記録媒体に格納され得る。
複合機の概略構成を表すブロック図である。 記録ヘッド周辺の用紙搬送機構の概略構成を表す図である。 メインコントローラが実行するテスト印刷処理を表すフローチャートである。 テストパターンの印刷過程を段階的に示した図である。 第一のテストパターンの拡大図である。 第二のテストパターンの拡大図である。 テストパターンの交点位置の検出方法に関する説明図である。 図8Aは、変形例のテストパターンの拡大図であり、図8Bは、テストパターンの交点と濃度との関係を表すグラフである。 交点のズレ量と搬送誤差との対応関係を幾何学的に説明した図である。 本実施形態のテストパターンによる交点のズレ量を示した図である。 図11A−11Eは、変形例のテストパターンを示した図である。 ライン型インクジェットプリンタの概略構成を表す図である。 従来技術のテストパターンによる交点のズレ量を示した図である。
以下に本開示の例示的実施形態を図面と共に説明する。
図1に示す本実施形態のディジタル複合機(以下、単に「複合機」と称する。)1は、メインコントローラ10と、プリンタ部20、スキャナ部70と、ユーザインタフェース90とを備える。メインコントローラ10は、複合機1全体を統括制御して、複合機1をプリンタ装置、スキャナ装置、及び複写装置として機能させるための処理を実行するように構成される。メインコントローラ10は、CPU11と、ROM13と、RAM15と、NVRAM17とを備える。
CPU11は、ROM13が記憶するプログラムに従う処理を実行する。RAM15は、CPU11によるプログラム実行時に作業領域として利用される。NVRAM17は、電気的にデータ書換可能な不揮発性メモリである。NVRAM17は、例えばフラッシュメモリ又はEEPROMにより構成される。メインコントローラ10は、外部装置3と通信可能な通信インタフェース(図示せず)を更に備える。外部装置3の例には、パーソナルコンピュータが含まれる。
プリンタ部20は、メインコントローラ10に制御されて、用紙Qに画像を形成する。このプリンタ部20は、インクジェットプリンタとして構成される。プリンタ部20は、例えば、外部装置3からの受信データや、スキャナ部70による原稿の読取画像を表す画像データに基づく画像を用紙Qに形成する。プリンタ部20は更に、メインコントローラ10に制御されて、用紙Qの搬送誤差を判定するためのテストパターンを用紙Qに形成する。
スキャナ部70は、フラットベッド型のスキャナとして構成される。スキャナ部70は、メインコントローラ10に制御されて、原稿台に載置された原稿を光学的に読み取り、原稿の読取画像を表す画像データをメインコントローラ10に入力する。ユーザインタフェース90は、ユーザに各種情報を表示するためのディスプレイ、及び、ユーザからの指令を受け付けるための入力デバイスを備える。入力デバイスは、例えばメカニカルなキースイッチ又はディスプレイ上のタッチパネルであり得る。
続いて、プリンタ部20の詳細を説明する。プリンタ部20は、図1に示すように、印字コントローラ30と、記録ヘッド40と、キャリッジ搬送機構51と、CRモータ53と、リニアエンコーダ55と、用紙搬送機構61と、PFモータ63と、ロータリエンコーダ65と、を備える。
印字コントローラ30は、メインコントローラ10からの指令に従って、記録ヘッド40からのインク液滴の吐出制御、キャリッジ52(図2参照)の搬送制御、及び、用紙Qの搬送制御を実行するように構成される。印字コントローラ30は、例えばASICで構成される。
記録ヘッド40は、周知のインクジェットヘッドである。記録ヘッド40は、印字コントローラ30により制御されて、インク液滴を吐出し、用紙Qに画像を形成する。この記録ヘッド40は、用紙Qと対向する下面に、インク液滴の吐出ノズルを備える。具体的に、記録ヘッド40は、副走査方向に配列された吐出ノズルの一群N0を備える。副走査方向は、用紙Qの搬送方向に対応する。主走査方向は、副走査方向に直交する方向に対応し、キャリッジ52の搬送方向(図2の紙面法線方向)に対応する。以下では、記録ヘッド40に設けられた吐出ノズルの一群N0を、ノズル群N0と表現する。
キャリッジ搬送機構51は、記録ヘッド40を搭載するキャリッジ52を備え、キャリッジ52を主走査方向(図2の紙面法線方向)に搬送する構成にされる。CRモータ53は、キャリッジ搬送機構51の駆動源であり、直流モータにより構成される。CRモータ53は、印字コントローラ30により制御される。キャリッジ52の搬送制御は、印字コントローラ30がCRモータ53の回転を制御することにより実現される。
リニアエンコーダ55は、キャリッジ52の主走査方向の変位に応じたパルス信号をエンコーダ信号として印字コントローラ30に入力する。印字コントローラ30は、キャリッジ52の主走査方向における位置及び速度を、リニアエンコーダ55から入力されるエンコーダ信号に基づいて検出し、キャリッジ52の位置及び速度をフィードバック制御する。印字コントローラ30は、このキャリッジ52の移動に合わせて記録ヘッド40を制御し、用紙Qに対して主走査方向に相対移動している状態で、記録ヘッド40にインク液滴を間欠的に吐出させることによって、用紙Qに目的の画像を形成する。
この他、用紙搬送機構61は、用紙Qを給紙トレイ(図示せず)から記録ヘッド40による記録領域R0を介して排紙トレイ(図示せず)まで搬送するための機構である。図2は、用紙搬送機構61が備える構成の内、記録ヘッド40周辺の構成を示す。用紙搬送機
構61は、図2に示すように、記録ヘッド40の下方にプラテン611を備える。用紙搬送機構61は、このプラテン611より用紙搬送方向上流に、対向配置された搬送ローラ613及びピンチローラ614を備え、プラテン611より用紙搬送方向下流に、対向配置された排紙ローラ617及び拍車ローラ618を備える。
搬送ローラ613及び排紙ローラ617は、図示しない伝達機構を通じてPFモータ63と連結され、PFモータ63からの動力を受けて同期回転する。PFモータ63は、用紙搬送機構61の駆動源であり、直流モータで構成される。
用紙搬送機構61は、給紙ローラ(図示せず)の回転により、給紙トレイに載置された用紙Qを一枚ずつ分離し、当該分離した用紙Qを搬送ローラ613とピンチローラ614との間に提供する。搬送ローラ613は、PFモータ63により回転駆動されて、給紙トレイから供給される用紙Qを、図2破線矢印で示す用紙搬送方向下流に搬送する。搬送ローラ613は、ピンチローラ614との間に用紙Qを挟持した状態で、回転により用紙Qを下流に搬送する。
搬送ローラ613の回転により下流に搬送される用紙Qは、プラテン611に支持されながら、記録ヘッド40の下方の記録領域R0を通過する。記録領域R0を通過した用紙Qは、排紙ローラ617と拍車ローラ618との間に挟持されて、排紙ローラ617の回転により下流に搬送される。排紙ローラ617を通過した用紙Qは、最終的に排紙トレイに排出される。
ロータリエンコーダ65は、搬送ローラ613の回転軸、PFモータ63の回転軸、又は、PFモータ63から搬送ローラ613までの動力伝達経路に設けられて、搬送ローラ613の回転に応じたパルス信号を、エンコーダ信号として印字コントローラ30に入力する。
印字コントローラ30は、ロータリエンコーダ65からのエンコーダ信号に基づいて、搬送ローラ613の回転量、回転速度及び回転位相φを検出する。回転位相φは、搬送ローラ613の1周を2πとしたときのゼロから2πの範囲における搬送ローラ613の回転角度φ(0≦φ<2π)に対応する。
メインコントローラ10は、プリンタ部20の個体差に応じた制御パラメータ群をNVRAM17に記憶する。メインコントローラ10は、この制御パラメータ群に基づいて、プリンタ部20を適切に制御する。具体的には、メインコントローラ10は、NVRAM17が記憶する制御パラメータ群に基づいて、印字コントローラ30の動作を規定するパラメータ群を印字コントローラ30に設定して印字コントローラ30を作動させることにより、印字コントローラ30の動作を個体差に適合させて、プリンタ部20を適切に制御する。
印字コントローラ30は、メインコントローラ10から設定されたパラメータ群に基づいたCRモータ53及びPFモータ63の制御を、リニアエンコーダ55及びロータリエンコーダ65からのエンコーダ信号に基づいて実行する。本実施形態では、こうしたメインコントローラ10と印字コントローラ30との協働により、記録ヘッド40からのインク液滴の吐出制御、記録ヘッド40を搭載するキャリッジ52の搬送制御、及び用紙Qの搬送制御が実現される。
詳述すると、NVRAM17が記憶する制御パラメータ群には、搬送ローラ613の回転量と用紙搬送量との対応関係を表すパラメータが含まれる。メインコントローラ10は、この制御パラメータ群に基づき、用紙Qの搬送誤差を含む個体差に起因する制御誤差を
抑制する方向に調整したパラメータ群を印字コントローラ30に設定する。例えば、メインコントローラ10は、目標とする用紙搬送量に対応する搬送ローラ613の目標回転量を算出し、算出した搬送ローラ613の目標回転量を表すパラメータを印字コントローラ30に設定する。この設定によって、搬送ローラ613による用紙搬送は、搬送ローラ613の偏心や形状差による搬送誤差を抑えた形で実現される。
メインコントローラ10は、搬送ローラ613の回転量と用紙搬送量との対応関係を表す上記制御パラメータの値を、テストパターンの形成結果に基づいて補正する。この制御パラメータは、初期段階で個体差を考慮しない標準値に定められており、テストパターンの形成結果に基づいて、個体差に応じた値に更新される。
メインコントローラ10は、ユーザインタフェース90又は外部装置3からテストパターンの印刷指令が入力されると、ROM13が記憶するプログラムに従って、図3に示すテスト印刷処理を実行する。例えば、複合機1を使用するユーザ、又は、複合機1の出荷前に製造元の作業者が、ユーザインタフェース90又は外部装置3を操作することにより、テストパターンの印刷指令は入力される。
テスト印刷処理を開始すると、メインコントローラ10は、印字コントローラ30を作動させ、印字コントローラ30によるPFモータ63の制御を通じて、用紙搬送機構61に、用紙Qを記録ヘッド40下方の記録領域R0まで搬送させる(S110)。
その後、メインコントローラ10は、第一パターン形成処理を実行する(S120)。第一パターン形成処理において、メインコントローラ10は、印字コントローラ30を通じて、記録ヘッド40に、第一のノズル群N1を用いて、用紙Qの第一の記録領域R1に位置する部位に第一のテストパターンTP11を形成させる(S120)。第一の記録領域R1は、記録領域R0の内、第一のノズル群N1によって画像形成可能な、第一のノズル群N1下方の領域に対応する。第一のノズル群N1は、ノズル群N0の内、用紙搬送方向上流に位置するノズル群に対応する。
用紙Qに形成される第一のテストパターンTP11は、図4の領域(A)に示される幾何学パターンを有する。具体的には、第一のテストパターンTP11は、主走査方向に対して僅かに傾きを有する巨視的又は近似的には直線状のテストパターンである。以下では、テストパターンの配置及び形状を説明するために、用紙表面に対してXY直交座標系を定義する。
定義されるXY直交座標系は、主走査方向にX軸を有し、用紙搬送方向、換言すれば副走査方向にY軸を有するXY直交座標系である。X軸及びY軸の符号(正負)の向きは任意である。ここでは、形式的にY軸正方向を用紙搬送方向下流に向けて定義し、X軸正方向をY軸正方向に対して右方向に定義する。
本実施形態では更に、Y軸を画素単位で定義する。換言すれば、Y軸の単位長を、用紙Qに形成可能な画素の副走査方向の間隔、即ち、副走査方向の画素ピッチに定義する。以下、画素ピッチのことをドットピッチとも表現する。このドットピッチは、副走査方向における記録ヘッド40のノズル間隔に対応する。Y軸における位置Y1と位置Y2との間の距離(Y2−Y1)が値3である場合、位置Y2は、位置Y1に対して副走査方向に3画素分離れていることを意味し、位置Y2の画素と、位置Y1の画素との間には2画素分の空間が存在することを意味する。
本実施形態では更に、X軸を画素単位で定義する。換言すれば、X軸の単位長を、用紙Qに形成可能な画素の主走査方向の間隔、即ち、主走査方向のドットピッチに定義する。
X軸における位置X1と位置X2との間の距離(X2−X1)が値2である場合、位置X2は、位置X1に対して主走査方向に2画素分離れていることを意味し、位置X2の画素と、位置X1の画素との間には1画素分の空間が存在することを意味する。
用紙Qに形成される画像は、上記XY直交座標系において、任意の整数値の組合せで定まる複数の点(X,Y)に、画素(ドット)が選択的に配置されて構成される。XY直交座標系において、任意の整数値の組合せで定義される点(X,Y)は、格子点と理解されてよい。即ち、用紙Qに形成される画像は、X方向及びY方向の夫々に、一定のピッチで配列される格子点を含む二次元格子における格子点上に、画素が選択的に配置されて構成される。以下において表現されるベクトル(X,Y)は、始点の画素から、X方向にX画素且つY方向にY画素離れた画素に向かうベクトルであると理解されてよい。換言すれば、ベクトル(X,Y)は、上記二次元格子において、任意の格子点から、この任意の格子点を0番目として、X方向にX番目、且つ、Y方向にY番目の格子点へ向かうベクトルと理解されてよい。
一般的なインクジェットプリンタでは、主走査方向の解像度が、副走査方向の解像度より高い。例えば主走査方向の解像度が600dpiであり副走査方向の解像度が300dpiであるインクジェットプリンタが知られている。本実施形態の複合機1でも、主走査方向の解像度は、副走査方向の解像度より高く、主走査方向のドットピッチDP1は、副走査方向のドットピッチDP2よりも短い。このことは、テストパターンを形成するときに、X方向の自由度がY方向の自由度より高いことを意味する。
ここで、第一のテストパターンTP11の配置及び形状を詳述する。S120で用紙Qに形成される第一のテストパターンTP11は、テストパターン構成要素である矩形の基本図形EL11を、主走査方向に対して傾きを有する仮想直線LN1上に繰返し配列したテストパターンである。基本図形EL11は、詳細には、図5に示すようにドットDTを矩形状又は直線状に配列した構成にされる。
図5に示す例によれば、第一のテストパターンTP11は、6つのドットDTがX方向に一列に配置された一定の基本図形EL11が仮想直線LN1に沿う第一のベクトル(X,Y)=(3,−1)方向に配列された幾何学パターンとして構成される。仮想直線LN1は、基本図形EL11が直線LN1上に配列されていることを説明するためのものであって、用紙Qに実際に印刷されるものではないことに留意されたい。
図5では、ドットDTが6つ配置された基本図形EL11を示すが、基本図形EL11のドット数は、任意である。図5では、第一のテストパターンにおける基本図形配列方向である第一のベクトル(X,Y)=(A1,B1)方向が|A1|=3及び|B1|=1である例を示すが、値|A1|は、より大きい値に定められてもよい。ここで||は絶対値を意味する。
広くは、第一のベクトル(X,Y)=(A1,B1)方向は、不等式|A1|>|B1|>0を満足する整数A1,B1で設定されればよい。不等式|A1|>|B1|>0は、第一のベクトル方向とX軸とがなす角度が45度未満であることを意味する。|A1|は、第一のテストパターンTP11をX方向に近づけるために、大きい値であるのが好ましく、|B1|は、値1であるのが好ましい。
第一のテストパターンTP11の形成後、メインコントローラ10は、印字コントローラ30を通じて、用紙搬送機構61に搬送ローラ613を所定量L1回転させることで、用紙Qを所定量L1用紙搬送方向下流に搬送させる(S130)。その後、S140で否定判断して、第一パターン形成処理(S120)を再実行し、記録ヘッド40に第一のテ
ストパターンTP11を用紙Qに再度形成させる。用紙Qを所定量L1搬送させる処理は、搬送ローラ613の回転量の制御により実現される処理であるため、S130の処理による実際の用紙搬送量は、所定量L1に対して誤差を含む。
メインコントローラ10は、搬送される用紙Qに対して最初に形成した第一のテストパターンTP11が、記録領域R0の内、第二のテストパターンTP21が形成される第二の記録領域R2に到達するまでは、S140で否定判断し、記録ヘッド40に第一のテストパターンTP11を用紙Qに形成させては(S120)、用紙搬送機構61に用紙Qを所定量L1搬送させる処理を繰返し実行する(S130)。メインコントローラ10は、S130の処理後に実行するS140において、上記最初に形成した第一のテストパターンTP11が第二の記録領域R2に到達したか否かを判断し、到達していないと判断した場合には(S140でNo)、S120に移行し、到達したと判断した場合には(S140でYes)、S150に移行する。図4の領域(B)には、S120,S130の処理の繰返しによって用紙Qに間隔L1毎に形成された第一のテストパターンTP11を示す。
第一のテストパターンTP11の形成間隔に対応する所定量L1は、記録領域R0の内、第一のテストパターンTP11が形成される第一の記録領域R1と、第二のテストパターンTP21が形成される第二の記録領域R2と、の間の副走査方向長さL0(図2参照)の整数分の一であって、搬送ローラ613の外周の整数分の一に対応する。搬送ローラ613の外周は、搬送ローラ613が一回転したときの用紙搬送量に対応する。
本実施形態において、搬送ローラ613の回転量と実際の用紙搬送量との誤差は、用紙搬送時の搬送ローラ613の回転位相に依存する。本実施形態では、この回転位相に依存した用紙Qの搬送誤差の影響を抑えるために、搬送ローラ613の一周を複数区間に分割した異なる回転位相毎の用紙搬送誤差を判定する。所定量L1毎に実行される第一のテストパターンTP11の形成は、回転位相毎の用紙搬送誤差を判定するためのものである。
メインコントローラ10は、S140において、上記最初に形成した第一のテストパターンTP11が第二の記録領域R2に到達したと判断すると、S150に移行し、両パターン形成処理を実行する。
両パターン形成処理において、メインコントローラ10は、印字コントローラ30を通じて、記録ヘッド40に、第一のテストパターンTP11及び第二のテストパターンTP21を用紙Qに形成させる。具体的に、メインコントローラ10は、記録ヘッド40に、第一のノズル群N1を用いて、用紙Qの第一の記録領域R1に位置する部位に第一のテストパターンTP11を形成させ、第二のノズル群N2を用いて、用紙Qの第二の記録領域R2に位置する部位に第二のテストパターンTP21を形成させる(S150)。第二の記録領域R2は、記録領域R0の内、第二のノズル群N2によって画像形成可能な、第二のノズル群N2下方の領域に対応する。第二のノズル群N2は、ノズル群N0の内、第一のノズル群N1よりも、用紙搬送方向下流に位置するノズル群に対応する。
用紙Qに形成される第二のテストパターンTP21は、図4の領域(C)に示す通りである。第二のテストパターンTP21は、主走査方向に対して僅かに傾きを有する巨視的又は近似的には直線状のテストパターンであり、第一のテストパターンTP11とは異なる傾きを有する。図4の領域(C)は、初回のS150において、用紙Qにおける先頭の第一のテストパターンTP11に交差するように、第二のテストパターンTP21が形成された状態を示す。
詳述すると、第二のテストパターンTP21は、テストパターン構成要素である矩形の
基本図形EL21を、主走査方向に対して傾きを有する仮想直線LN2上に繰返し配列したテストパターンである。基本図形EL21は、第一のテストパターンTP11と同様、図6に示すように、ドットDTを矩形状又は直線状に配列して構成される。
図6に示す例によれば、第二のテストパターンTP21は、4つのドットDTがX方向に一列に配置された一定の基本図形EL21が、仮想直線LN2に沿う第二のベクトル(X,Y)=(2,−1)方向に配列された幾何学パターンとして構成される。仮想直線LN2は、基本図形EL21が直線LN2上に配列されていることを説明するためのものであって、用紙Qに実際に印刷されるものではないことに留意されたい。
図6では、ドットDTが4つ配置された基本図形EL21を示すが、基本図形EL21のドット数は、任意である。図6では、第二のテストパターンにおける基本図形配列方向である第二のベクトル(X,Y)=(A2,B2)方向が|A2|=2及び|B2|=1である例を示すが、値|A2|は、より大きい値に定められてもよい。
広くは、第二のベクトル方向(X,Y)=(A2,B2)は、第一のベクトル方向とは非平行な範囲内で、不等式|A2|>|B2|>0及び(B1/A1)*(B2/A2)>0を満足する整数A2,B2で設定されればよい。不等式|A2|>|B2|>0は、第二のベクトル方向とX軸とがなす角度が45度未満であることを意味し、不等式(B1/A1)*(B2/A2)>0は、第二のベクトル方向に沿う仮想直線LN2の傾きと、第一のベクトル方向に沿う仮想直線LN1の傾きとが同符号であることを意味する。|A2|は、第二のテストパターンTP21をX方向に近づけるために、大きい値であるのが好ましく、|B2|は、値1であるのが好ましい。更に言えば、第一のテストパターンTP11と第二のテストパターンTP21が交わる角度を小さくするために、値|A2|は、値|A1|に近い値であるのが好ましい。
第二のテストパターンTP21の形成後、メインコントローラ10は、S130での処理と同様に、印字コントローラ30を通じて、用紙搬送機構61に用紙Qを所定量L1用紙搬送方向下流に搬送させる(S160)。その後、S170の判断を経て、両パターン形成処理を再実行し(S150)、図4の領域(D)に示すように、第一のテストパターンTP11を第一のノズル群N1を通じて用紙Qに形成し、第二のテストパターンTP21を第二のノズル群N2を通じて第二の記録領域R2に到達した第一のテストパターンTP11に交差させるように形成する。
メインコントローラ10は、所定数の第一のテストパターンTP11の形成が完了するまでは、S170で否定判断して、上述したように記録ヘッド40に第一のテストパターンTP11及び第二のテストパターンTP21を用紙Qに形成させては(S150)、用紙搬送機構61に用紙Qを所定量L1搬送させる処理を繰返し実行する(S160)。メインコントローラ10は、S160の処理実行後に移行するS170において、所定数の第一のテストパターンTP11の形成が完了したか否かを判断し、完了していないと判断した場合には(S170でNo)、S150に移行する。
所定数の第一のテストパターンTP11の形成が完了すると、メインコントローラ10は、S170で肯定判断して、S180に移行する。但し、先頭の第一のテストパターンTP11が第二の記録領域R2に到達した時点で、第一のテストパターンTP11の形成を止める実施形態では、S140で肯定判断した時点で、S150−170の処理をスキップして、S180に移行することができる。
S180に移行すると、メインコントローラ10は、第二パターン形成処理を実行する。第二パターン形成処理において、メインコントローラ10は、印字コントローラ30を
通じて、記録ヘッド40に、第二のノズル群N2を用いて、用紙Qの第二の記録領域R2に位置する部位に第二のテストパターンTP21を形成させる(S180)。即ち、第二の記録領域R2に到達した第一のテストパターンTP11に交差させるように、第二のテストパターンTP21を記録ヘッド40に形成させる。
その後、メインコントローラ10は、全ての第一のテストパターンTP11に対する第二のテストパターンTP21の形成を完了したか否かを判断する(190)。そして、完了していないと判断すると(S190でNo)、S200に移行し、完了したと判断すると(S190でYes)、S210に移行する。
S200に移行すると、メインコントローラ10は、S130での処理と同様に、用紙搬送機構61に用紙Qを所定量L1搬送させて、S180に移行する。このようにしてメインコントローラ10は、全ての第一のテストパターンTP11に対する第二のテストパターンTP21の形成が完了するまでは、用紙搬送機構61に用紙Qを所定量L1搬送させては(S200)、記録ヘッド40に第二のテストパターンTP21を用紙Qに形成させる処理(S180)を繰返し実行する。そして、全ての第一のテストパターンTP11に対する第二のテストパターンTP21の形成が完了すると(S190でYes)、排紙処理を実行する(S210)。
S210において、メインコントローラ10は、印字コントローラ30を通じて、用紙搬送機構61に用紙Qを排紙トレイまで排出させる。更に、メインコントローラ10は、テストパターンが印刷された用紙Qをスキャナ部70の原稿台に載せてスキャン指示を入力することを促すメッセージを、ユーザインタフェース90のディスプレイに表示させる(S220)。その後、ユーザインタフェース90を通じてスキャン指示が入力されるまで待機する(S230)。
スキャン指示が入力されると、メインコントローラ10は、スキャナ部70を制御して、スキャナ部70にテストパターンの印刷された用紙Qを読み取らせて、その読取画像を表す画像データを、スキャナ部70から取得する(S240)。
更に、メインコントローラ10は、スキャナ部70から取得した画像データに基づき、第一のテストパターンTP11と、第二のテストパターンTP21との交点の標準地点からのズレ量を算出し、このズレ量に基づき、用紙Qの搬送誤差を算出する(S250)。メインコントローラ10は、S250で算出された用紙Qの搬送誤差に基づき、NVRAM17が記憶する搬送ローラ613の回転量と用紙搬送量との対応関係を表す制御パラメータを更新し(S260)、図3に示すテスト印刷処理を終了する。
ここで、用紙Qの搬送誤差の算出原理を説明する。メインコントローラ10は、スキャナ部70から得られた画像データに基づき、S250において、次の処理を実行することにより、用紙Qに形成された第一のテストパターンTP11及び第二のテストパターンTP21の組毎に、用紙Qの搬送誤差を算出し、この算出結果に基づき、S260で上記制御パラメータを更新する。
即ち、メインコントローラ10は、上記画像データにおける第一のテストパターンTP11毎に、第一のテストパターンTP11に沿って、図7において太実線で示す所定面積の矩形窓WNの位置を、一点鎖線で示すように所定量ずつスライドし、各位置の矩形窓WN内の濃度(上記所定面積あたりの濃度)を算出する。これにより、第一のテストパターンTP11が形成された部位に沿う各位置の濃度を算出する。矩形窓WNは、副走査方向に長く主走査方向に短い矩形窓として定義することができる。矩形窓WNの副走査方向の長さは、第一のテストパターンTP11及び第二のテストパターンTP21の両方が含ま
れるような長さに設定することができる。
濃度は、矩形窓WN内に含まれるテストパターンTP11,TP21の面積が小さくなるほど低くなる。従って、第一のテストパターンTP11に沿う上記濃度の分布は、第一のテストパターンTP11と第二のテストパターンTP21との交点位置で極小値を示す。S250において、メインコントローラ10は、この濃度の分布に基づき、濃度が極小値を示すX方向の位置を、第一のテストパターンTP11と第二のテストパターンTP21との交点位置として特定する。
図8Bは、図4−7とは異なる図8Aに示す第一のテストパターンTP12及び第二のテストパターンTP22の交点位置を特定するために算出された濃度の分布を下段グラフに示す。図8B上段グラフは、図8B下段グラフに示される濃度の分布に対応する第一のテストパターンTP12及び第二のテストパターンTP22の分布を示す。
図8Aによれば、第一のテストパターンTP12は、9つのドットDTがX方向に二列に配置された縦2画素横9画素分のドット集合からなる基本図形EL12が、第一のベクトル(X,Y)=(9,−1)方向に配列された幾何学パターンとして構成される。第二のテストパターンTP22は、8つのドットDTがX方向に二列に配置された縦2画素横8画素分のドット集合からなる基本図形EL22が、第二のベクトル(X,Y)=(8,−1)方向に配列された幾何学パターンとして構成される。図8Bから理解できるように、濃度の分布は、第一のテストパターンTP12と第二のテストパターンTP22との交点位置で極小値を示す。このような濃度の分布は、第一のテストパターンTP11及び第二のテストパターンTP21の組合せに対しても同様に現れる。
上記濃度の分布から第一のテストパターンTP11と第二のテストパターンTP21との交点位置(X座標)を特定すると、メインコントローラ10は、特定された交点位置の標準地点からのX方向のズレ量ΔXを算出する。標準地点は、用紙Qの搬送誤差がゼロであるときの交点位置に対応する。標準地点の位置情報は、NVRAM17に記憶させておくことができる。
図9上段は、搬送誤差がゼロであるときの第一のテストパターンTP11に沿う仮想直線LN1と、第二のテストパターンTP21に沿う仮想直線LN2との交点を、白丸で示す。白丸は、上記標準地点に対応する。図9下段は、搬送誤差がゼロであるときより用紙搬送量が少なく、搬送誤差がゼロであるときの位置よりも|ΔY|搬送方向上流に用紙Qが位置している状態で、第二のテストパターンTP21が形成されたときの、仮想直線LN1と仮想直線LN2との交点を黒丸で示す。図9に示される幾何学配置からも理解できるように、標準地点からの交点位置のズレ量ΔXと搬送誤差ΔYとの関係は、次式で表すことができる。
ΔY=ΔX*(tanθ2−tanθ1)
tanθ1は、第一のテストパターンTP11に沿う仮想直線LN1の傾きtanθ1=B1/A1に対応し、tanθ2は、第二のテストパターンTP21に沿う仮想直線LN2の傾きtanθ2=B2/A2に対応する。ΔYが正であることは、用紙Qが、搬送誤差がゼロである場合より用紙搬送方向下流に|ΔY|進みすぎていることを示し、ΔYが負であることは、用紙Qが、搬送誤差がゼロである場合より|ΔY|進み足りないことを示す。上式に従うΔX及びΔYは、上記単位長を有するXY直交座標系上での値である。ΔX及びΔYをインチ単位で取扱う場合には、上式のtanθ1を、tanθ1=(B1*DP2)/(A1*DP1)、tanθ2を、tanθ2=(B2*DP2)/(A2*DP1)に設定すればよい。
S250において、メインコントローラ10は、上記算出したズレ量ΔXを、関係式ΔY=ΔX*(tanθ2−tanθ1)に代入することによって、用紙Qの搬送誤差ΔYを算出する。メインコントローラ10は、このような原理に基づき、第一のテストパターンTP11毎に、換言すれば、搬送ローラ613の回転位相毎に、用紙Qが距離L0進むように搬送ローラ613を回転させたときの用紙Qの搬送誤差ΔYを算出する。メインコントローラ10は、この搬送誤差ΔYから、回転位相毎に、搬送ローラ613の回転量と用紙搬送量との対応関係を表す制御パラメータを更新(補正)する(S260)。
上記関係式からも理解できるように、搬送誤差|ΔY|による交点位置のズレ量|ΔX|は、第一のテストパターンTP11と、第二のテストパターンTP21とが交わる角度|Δθ|=|θ2−θ1|が小さい程、大きくなる。更に言えば、tanθの微分が1/cos2θであることからも理解できるように、tanθの傾きは、θが小さい程小さくなる。即ち、|Δθ|が同じであるときの|tanθ2−tanθ1|は、θが小さい程、小さい値を採る。
従って、搬送誤差|ΔY|による交点位置のズレ量|ΔX|を大きくするためには、第一のテストパターンTP11と、第二のテストパターンTP21とが交わる角度|Δθ|を、第一のテストパターンTP11及び第二のテストパターンTP21の傾きを主走査方向(X方向)になるべく近づけた状態で小さくするのがよい。
このため、第一のテストパターンTP11及び第二のテストパターンTP21は、|B1|=|B2|=1であり、|A1|と|A2|との差が小さく、|A1|及び|A2|が大きい値であるのが好ましい。
本実施形態に従うテストパターン印刷によって、交点のズレ量が用紙搬送誤差に対して大きく現れることは、図10及び図13を対比することにより理解できる。図10上段は、用紙Qの搬送誤差がないときの本開示の例示的テストパターンである第一のテストパターンTP11と第二のテストパターンTP21との交点を白丸で示す。図10下段は、用紙Qの搬送誤差が、副走査方向に1画素分ΔY1だけ発生したときの第一のテストパターンTP11と第二のテストパターンTP21との交点を黒丸で示し、この交点の標準地点(白丸)からのズレ量を、ΔXAとして示す。
図13上段は、用紙Qの搬送誤差がないときの従来技術のテストパターンである第一のテストパターンTP10と、第二のテストパターンTP20との交点を白丸で示す。図13下段は、用紙Qの搬送誤差が、副走査方向に1画素分ΔY1だけ発生したときの第一のテストパターンTP10と第二のテストパターンTP20との交点を黒丸で示し、この交点の標準地点(白丸)からのズレ量を、ΔXBとして示す。
従来技術によれば、第一のテストパターンTP10が主走査方向に平行であるために、第一のテストパターンTP10と第二のテストパターンTP20とが交わる角度は、副走査方向のドットピッチの影響を受けて、あまり小さくすることができない。従って、用紙Qの搬送誤差が大きくない場合には、交点のズレ量も小さく、ズレ量から搬送誤差を精度よく算出することが難しい。また、上記交わる角度を小さくしたとしても、第二のテストパターンTP20は、詳細には直線ではなく階段形状であるため、用紙Qの搬送誤差が副走査方向に1画素分以上生じない限り、交点は標準地点からずれない。従って、従来技術によれば、副走査方向のドットピッチ(ノズル間隔)未満の搬送誤差を検出することができない。
これに対し、本実施形態によれば、第一のテストパターンTP11及び第二のテストパターンTP21を共に傾けているために、第一のテストパターンTP11と第二のテスト
パターンTP21とが交わる角度を、副走査方向のドットピッチの影響をあまり受けずに小さくすることができる。従って、図10と図13との対比から理解できるように、本実施形態によれば、用紙Qの搬送誤差に対する交点のズレ量を、従来と比較して格段に大きくすることができ、ズレ量から搬送誤差を精度よく算出することができる。更には、用紙Qの搬送誤差が、副走査方向に1画素分未満であっても、交点が標準地点からずれるために、この小さな搬送誤差を精度よく算出することができる。従来では、副走査方向のドットピッチ未満の搬送誤差を検出する場合、用紙Qを微小搬送する必要があったが、本実施形態によれば、このような微小搬送を行うことなく、副走査方向のドットピッチ未満の搬送誤差を検出することができる。従って、本実施形態によれば、テストパターンを迅速又は効率的に形成しながら、用紙Qの搬送誤差を精度よく検出可能である。
図4−7に示した第一のテストパターンTP11及び第二のテストパターンTP21、並びに、図8に示した第一のテストパターンTP12及び第二のテストパターンTP22は、単なる例示であり、これらのテストパターンは、他のテストパターンに変更されてもよい。例えば、第一のテストパターンTP11は、第二のテストパターンTP21と入れ替えることができる。第一のテストパターンTP11及び第二のテストパターンTP21は、図11A−11Eに示す構成に変更されてもよい。図11A−11Eに示すテストパターンTP3,TP4,TP5,TP6,TP7は、図5及び図6と同様、テストパターンTP3,TP4,TP5,TP6,TP7の一部を拡大して示したものである。第一のテストパターンTP11,TP12及び第二のテストパターンTP21,TP22は、図11A−11Eに示すテストパターンTP3,TP4,TP5,TP6,TP7のいずれに変更されてもよいし、図11A−11Eとは別のテストパターンに変更されてもよい。
図11Aに示すテストパターンTP3は、7つのドットDTがX方向に一列に配置された基本図形EL3がベクトル(X,Y)=(4,−1)方向に配列された幾何学パターンとして構成される。図11Bに示すテストパターンTP4は、9つのドットDTがX方向に一列に配置された基本図形EL3がベクトル(X,Y)=(4,−1)方向に配列された幾何学パターンとして構成される。
テストパターンTP3及びテストパターンTP4は、図5及び図6に示されるテストパターンTP11,TP21と類似するが、次の点でテストパターンTP11,TP21とは異なる。図5に示されるテストパターンTP11では、基本図形EL11のX方向の幅が、6画素であり、基本図形EL11の配列方向であるベクトル(X,Y)=(3,−1)のX方向成分A1=3の整数倍の大きさを有するのに対し、テストパターンTP3及びテストパターンTP4では、基本図形EL3,EL4のX方向の幅が夫々7画素及び9画素であり、基本図形EL3,EL4の配列方向(X,Y)=(4,−1)のX方向成分4の非整数倍の大きさを有する。図6に示されるテストパターンTP21では、図5に示されるテストパターンTP11と同様、基本図形EL21のX方向の幅が4画素であり、基本図形EL21の配列方向であるベクトル(X,Y)=(2,−1)のX方向成分A2=2の整数倍の大きさを有する。
基本図形が、その配列方向(X,Y)=(A,B)のX方向成分Aに対してX方向に非整数倍の幅を有するテストパターンでは、図11A及び図11Bに示す太矢印部分において、周囲と異なる副走査方向の厚みが生じる。この厚みのばらつきに起因して、テストパターンは、巨視的又は近似的には、厚みが不均一な直線状のテストパターンとして構成される。即ち、この厚みのばらつきは、S250で算出される濃度分布において微細な変動をもたらし、交点に対応する極小点を分かり辛くする可能性がある。
従って、テストパターンは、図5及び図6に示されるように、基本図形の配列方向(X,Y)=(A,B)と、基本図形のX方向の幅、基本図形のY方向の幅が、次の関係を満
足するように構成されるのがより好ましい。即ち、テストパターンは、配列方向(X,Y)=(A,B)のY方向成分Bに一致するY方向の画素数、配列方向(X,Y)=(A,B)のX方向成分Aの1倍を含む整数倍に一致するX方向の画素数を有するドット集合からなる矩形又は直線状の基本図形が、配列方向(X,Y)=(A,B)に、ベクトル(X,Y)=(A,B)の大きさに対応する間隔(即ち、X方向にA画素分及びY方向にB画素分離れた間隔)で配置された幾何学パターンとして構成されるのが好ましい。
あるいは、テストパターンは、図8に示されるように、配列方向(X,Y)=(A,B)のX方向成分Aに一致するX方向の画素数を有するドットの集合からなる矩形又は直線状の基本図形が、配列方向(X,Y)=(A,B)に、ベクトル(X,Y)=(A,B)の大きさに対応する間隔で配置された幾何学パターンとして構成されるのがよい。図8に示されるテストパターンTP12,TP22は、この条件を満足するため、図11A及び図11Bに示されるような副走査方向の厚みの変動がない。従って、濃度分布における微細な変動を抑えることができ、交点に対応する極小点を精度よく特定することができる。
図11Cに示すテストパターンTP5は、6つのドットDTがX方向に二列配置された基本図形EL5がベクトル(X,Y)=(3,−2)方向に配列された幾何学パターンとして構成される。
図11Dに示すテストパターンTP6は、7つのドットDTがX方向に一列配置された基本図形EL61と、7つのドットDTがX方向に二列配置された基本図形EL62とが、仮想直線LN6上に交互に配列された幾何学パターンとして構成される。図11Dに示すテストパターンTP6は、異なる二つの基本図形EL61,EL62が一体化した非矩形の基本図形EL6がベクトル(X,Y)=(8,−3)方向に、ベクトル(X,Y)=(8,−3)の大きさに対応する間隔で配置された幾何学パターンとして解釈することも可能である。
図11Eに示すテストパターンTP7は、サイズの異なる7つのドットDT1,DT2がX方向に一列配置された基本図形EL71,EL72,EL73,EL74,EL75がベクトル(X,Y)=(4,−1)方向に配列された幾何学パターンとして構成される。ドットサイズは、ノズルから吐出するインク液滴のサイズを変更することにより変更可能である。
上述の例に依らず、第一及び第二のテストパターンは、巨視的又は近似的には、相互に異なる傾きを主走査方向に対して有する直線状(破線状を含む)の幾何学パターンに設定することができる。好ましくは、太さの均一な直線形状を示すように、第一及び第二のテストパターンは構成されるとよい。第一及び第二のテストパターンは、交わる角度が小さく、主走査方向に対する角度が小さいテストパターンであるのが好ましい。このような特徴を有するテストパターンを用いることによって、用紙Qの搬送誤差を精度よく算出可能である。
以上に、本実施形態の複合機1の構成を説明したが、本開示の画像形成装置は、上記実施形態に限定されるものではなく、種々の態様を採ることができる。例えば、本開示の技術は、ライン型インクジェットプリンタやレーザプリンタに適用されてもよい。
図12に示されるライン型インクジェットプリンタ101は、複数のライン型インクジェットヘッド141,142,143,144を、記録ヘッドとして備える。図12に示されるその他の符号が付された部位は、図2に示される同符号の部位と同様に構成される。ライン型インクジェットヘッド141,142,143,144の夫々は、主走査方向に配列された吐出ノズル群N4を備える。このライン型インクジェットプリンタ101は
、副走査方向に相対移動する用紙Qに対して、主走査方向に配列された吐出ノズル群N4から間欠的にインク液滴を吐出することにより、記録ヘッドを主走査方向に搬送することなしに、用紙Qに画像を形成する。図12に示されるライン型インクジェットプリンタ101では、主走査方向に沿う各色のライン型インクジェットヘッド141,142,143,144が、副走査方向に配列される。このライン型インクジェットプリンタ101に、本開示の技術を適用する場合には、用紙Qを搬送しながら、上流側のライン型インクジェットヘッド141,142,143の一つ以上で第一のテストパターンを形成し、下流側のライン型インクジェットヘッド142,143,144の一つ以上で第二のテストパターンを形成することができる。
レーザプリンタとしては、例えばタンデム型レーザプリンタのように、記録媒体としての用紙Q又は転写ベルトに、各色のトナー画像を重ね合わせるようにして、記録媒体にカラー画像を形成するレーザプリンタが知られている。このレーザプリンタでは、各色のトナー画像を記録媒体に転写するときに、各色のトナー画像を精度よく重ね合わせる必要がある。精度のよい重ね合わせには、記録媒体の搬送制御を精度よく行う必要がある。このレーザプリンタに本開示の技術を適用すれば、上述した特徴を有するテストパターンの形成及び読取により、記録媒体の搬送誤差を精度よく算出することができる。従って、記録媒体の搬送誤差を抑えて各色のトナー画像を記録媒体に精度よく重ね合わせることができる。
上記実施形態では、用紙Qに形成されたテストパターンの交点位置を、スキャナ部70により得られた画像データの解析により特定したが、テストパターンの交点位置は、ユーザが目視により特定してもよい。この場合には、テストパターンと共に用紙Qに座標情報(例えばグリッド又は目盛り)を印刷することができる。ユーザは、目視により特定した交点の位置座標を、同時に印刷された座標情報を用いて複合機1に入力することができる。この場合、メインコントローラ10は、S250において、ユーザインタフェース90から入力された交点の位置座標に基づいて、用紙Qの搬送誤差を算出することができる。
この他、用紙Qに形成されたテストパターンの交点位置は、テストパターンを直線近似して得られた近似直線の交点位置として算出されてもよい。上記実施形態では、第一のテストパターンと第二のテストパターンとの交点が用紙Qに現れるように、これらのテストパターンを用紙Qに形成したが、第一のテストパターン及び第二のテストパターンは、交点が用紙Q上には現れない近接した関係で用紙Qに形成されてもよい。即ち、第一のテストパターン及び第二のテストパターンは、これらを仮に延長した場合に交点が用紙Qの内外に現れるような関係で用紙Qに形成されてもよい。但し、第一のテストパターン及び第二のテストパターンの用紙Q上の存在領域から交点が離れる程、搬送誤差の算出精度は低下する。従って、第一のテストパターン及び第二のテストパターンは、用紙Q上で交差せずとも、なるべく近接した位置関係で形成されるのが好ましい。また、画素が配置される格子点を有する上述の二次元格子は、X方向及びY方向が直交関係にある二次元格子に限定されない。即ち、二次元格子は、X方向及びY方向が直交関係にない二次元格子であってもよい。
上記実施形態における1つの構成要素が有する機能は、複数の構成要素に分散して設けられてもよい。複数の構成要素が有する機能は、1つの構成要素に統合されてもよい。上記実施形態の構成の一部は、省略されてもよい。上記実施形態の構成の少なくとも一部は、他の実施形態の構成に対して付加又は置換されてもよい。特許請求の範囲に記載の文言から特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本発明の実施形態である。
最後に対応関係を説明する。用紙搬送機構61は、搬送ユニットの一例に対応し、記録ヘッド40の第一のノズル群N1及び上流側のライン型インクジェットヘッド141,1
42,143は、第一の画像形成ユニットの一例に対応し、記録ヘッド40の第二のノズル群N2及び下流側のライン型インクジェットヘッド142,143,144は、第二の画像形成ユニットの一例に対応する。メインコントローラ10及び印字コントローラ30は、コントローラの一例に対応する。本開示の技術をレーザプリンタに適用した場合には、用紙Q又は転写ベルトの搬送方向に並んだ複数の感光体の内の2つが、第一及び第二の画像形成ユニットの一例に対応する。
1…複合機、10…メインコントローラ、11…CPU、13…ROM、15…RAM、17…NVRAM、20…プリンタ部、30…印字コントローラ、40…記録ヘッド、51…キャリッジ搬送機構、52…キャリッジ、53…CRモータ、55…リニアエンコーダ、61…用紙搬送機構、63…PFモータ、65…ロータリエンコーダ、70…スキャナ部、90…ユーザインタフェース、101…ライン型インクジェットプリンタ、141,142,143,144…ライン型インクジェットヘッド、611…プラテン、613…搬送ローラ、617…排紙ローラ、DT,DT1,DT2…ドット、EL11,EL12,EL21,EL22,EL3,EL4,EL5,EL61,EL62,EL71,EL72,EL73,EL74,EL75…基本図形、LN1,LN2,LN6…仮想直線、N0,N1,N2,N4…ノズル群、Q…用紙、R0,R1,R2…記録領域、TP11,TP12,TP21,TP22,TP3,TP4,TP5,TP6,TP7…テストパターン、WN…矩形窓。

Claims (11)

  1. 画像形成装置であって、
    記録媒体を、所定の搬送方向に搬送する搬送ユニットと、
    前記所定の搬送方向であるY方向、及び、前記Y方向と交わるX方向のそれぞれに、一定のピッチで配列される格子点を含む二次元格子における前記格子点上に、画素が選択的に配置されて構成される画像を、前記記録媒体に形成する第一の画像形成ユニットと、
    前記第一の画像形成ユニットよりも前記搬送方向下流に配置され、前記搬送ユニットにより搬送されてきた前記記録媒体に前記画像を形成する第二の画像形成ユニットと、
    前記第一の画像形成ユニット、前記第二の画像形成ユニット、及び前記搬送ユニットを制御するコントローラと、
    を備え、
    前記コントローラは、
    前記第一の画像形成ユニットが、第一のテストパターンを前記記録媒体に形成するように、前記第一の画像形成ユニットを制御する第一の形成制御処理と、
    前記搬送ユニットが前記記録媒体を前記搬送方向下流に搬送するように、前記搬送ユニットを制御する搬送制御処理と、
    前記第二の画像形成ユニットが、第二のテストパターンを前記記録媒体に形成するように、前記第二の画像形成ユニットを制御する第二の形成制御処理であって、前記記録媒体に形成された前記第一のテストパターンが前記第二のテストパターンと交差又は近接する位置まで前記記録媒体が搬送されたことを条件に、前記第二の画像形成ユニットに前記第二のテストパターンを形成させる第二の形成制御処理と、
    を実行するように構成され、
    前記第一のテストパターンは、前記二次元格子における任意の格子点から、この任意の格子点を0番目として、前記X方向にA1番目、且つ、前記Y方向にB1番目(但しB1<A1)の格子点へ向かう第一の方向に、第一の基本図形が繰返し配列された幾何学パターンであり、
    前記第二のテストパターンは、前記二次元格子における任意の格子点から、この任意の格子点を0番目として、前記X方向にA2番目、且つ、前記Y方向にB2番目(但しB2<A2)の前記格子点へ向かう前記第一の方向とは異なる第二の方向に、第二の基本図形が繰返し配列された幾何学パターンである画像形成装置。
  2. 前記第一の基本図形は、線状又は矩形状に配列された前記X方向の画素数及び前記Y方向の画素数が一定である画素の集合であり、
    前記第二の基本図形は、線状又は矩形状に配列された前記X方向の画素数及び前記Y方向の画素数が一定である画素の集合である請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記第一の基本図形は、前記X方向の画素数が前記A1の整数倍であり、前記Y方向の画素数が前記B1である画素の集合であり、
    前記第二の基本図形は、前記X方向の画素数が前記A2の整数倍であり、前記Y方向の画素数が前記B2である画素の集合である請求項1又は請求項2記載の画像形成装置。
  4. 前記B1及び前記B2は、値1であり、前記A1及び前記A2は、値1より大きい、互いに異なる整数値である請求項1〜請求項3のいずれか一項記載の画像形成装置。
  5. 画像形成装置であって、
    記録媒体を、所定の搬送方向に搬送する搬送ユニットと、
    前記所定の搬送方向であるY方向、及び、前記Y方向と交わるX方向のそれぞれに、一定のピッチで配列される格子点を含む二次元格子における前記格子点上に、画素が選択的に配置されて構成される画像を、前記記録媒体に形成する第一の画像形成ユニットと、
    前記第一の画像形成ユニットよりも前記搬送方向下流に配置され、前記搬送ユニットにより搬送されてきた前記記録媒体に前記画像を形成する第二の画像形成ユニットと、
    前記第一の画像形成ユニット、前記第二の画像形成ユニット、及び前記搬送ユニットを制御するコントローラと、
    を備え、
    前記コントローラは、
    前記第一の画像形成ユニットが、第一のテストパターンを前記記録媒体に形成するように、前記第一の画像形成ユニットを制御する第一の形成制御処理と、
    前記搬送ユニットが前記記録媒体を前記搬送方向下流に搬送するように、前記搬送ユニットを制御する搬送制御処理と、
    前記第二の画像形成ユニットが、第二のテストパターンを前記記録媒体に形成するように、前記第二の画像形成ユニットを制御する第二の形成制御処理であって、前記記録媒体に形成された前記第一のテストパターンが前記第二のテストパターンと交差又は近接する位置まで前記記録媒体が搬送されたことを条件に、前記第二の画像形成ユニットに前記第二のテストパターンを形成させる第二の形成制御処理と、
    を実行するように構成され、
    前記第一のテストパターンは、前記二次元格子における任意の格子点と、この任意の格子点を0番目として、前記X方向にA1番目、且つ、前記Y方向にB1番目(但しB1<A1)の格子点と、を結ぶ仮想直線上に、前記X方向に並ぶ画素列が配列された幾何学パターンであり、
    前記第二のテストパターンは、前記二次元格子における任意の格子点と、この任意の格子点を0番目として、前記X方向にA2番目、且つ、前記Y方向にB2番目(但しB2<A2)の前記格子点と、を結ぶ仮想直線上に、前記X方向に並ぶ画素列が配列された幾何学パターンである画像形成装置。
  6. 前記B1及び前記B2は、値1であり、前記A1及び前記A2は、値1より大きい、互いに異なる整数値である請求項5記載の画像形成装置。
  7. 前記コントローラは、前記記録媒体に形成された前記第一のテストパターンが前記第二のテストパターンと交差又は近接する位置まで搬送される前記記録媒体の搬送量よりも少ない前記記録媒体の搬送毎に、前記第一の形成制御処理を繰返し実行し、前記記録媒体に形成された前記第一のテストパターンが前記第二の画像形成ユニットにより形成される第二のテストパターンと交差又は近接する位置に到来する度に、前記第二の形成制御処理を実行するように構成される請求項1〜請求項6のいずれか一項記載の画像形成装置。
  8. 前記第一及び第二のテストパターンが形成された前記記録媒体を光学的に読み取る読取ユニットを備え、
    前記コントローラは、前記読取ユニットにより読み取られた前記記録媒体の読取画像を表す画像データを解析して、前記記録媒体に形成された前記第一及び第二のテストパターンの交点位置を特定する処理を更に実行するように構成される請求項1〜請求項7のいずれか一項記載の画像形成装置。
  9. 前記コントローラは、前記記録媒体の搬送制御に用いる制御パラメータを、前記記録媒体に形成された前記第一及び第二のテストパターンの交点位置に基づき、前記記録媒体の搬送誤差を抑える方向に補正する処理を更に実行するように構成される請求項1〜請求項8のいずれか一項記載の画像形成装置。
  10. 前記記録媒体に対して前記搬送方向と交差する方向に相対移動しながらインク液滴を間欠的に吐出するインクジェットヘッドであって、前記インク液滴を吐出するノズルが前記搬送方向に配列されたインクジェットヘッド
    を備え、前記第一及び第二の画像形成ユニットの夫々は、前記インクジェットヘッドの前記搬送方向におけるノズル配列の一部を構成するノズル群である請求項1〜請求項9のいずれか一項記載の画像形成装置。
  11. 前記搬送方向に相対移動する前記記録媒体に対してインク液滴を吐出する複数のインクジェットヘッドであって、前記インク液滴を間欠的に吐出するノズルが前記搬送方向と交差する方向に配列された複数のインクジェットヘッド
    を備え、前記第一及び第二の画像形成ユニットの夫々は、前記複数のインクジェットヘッドのうち、前記搬送方向に離れた二つのインクジェットヘッドである請求項1〜請求項9のいずれか一項記載の画像形成装置。
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