JP2015131403A - 液体吐出装置、印刷システム、および、液体吐出方法 - Google Patents

液体吐出装置、印刷システム、および、液体吐出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】液体吐出範囲全域の液体吐出状態を容易に把握することが可能な液体吐出装置、印刷システム、および液体吐出方法を提供する。
【解決手段】ヘッドユニットの第1の方向に沿って複数配置されたヘッドのうち、第1のヘッドと第1のヘッド以外のヘッドとを含む第1ヘッドグループを用いて第1パターンを媒体に形成させ、第1のヘッドと第1ヘッドグループに含まれるヘッドとは第1の方向における位置が異なるヘッドとを含む第2ヘッドグループを用いて第2パターンを媒体に形成させ、第1パターンと第2パターンとを読み取った読取データにおいて、第1パターン及び第2パターンに第1のヘッドで形成したパターンが含まれており、且つ、第1パターンの形成に用いられた液体の色と、第2パターンの形成に用いられた液体の色とが全て共通している、という条件を満たさなかった場合、読取データの適正可否を否とする。
【選択図】図4

Description

本発明は、液体吐出装置、印刷システム、および、液体吐出方法に関する。
液体吐出装置の一例として、ヘッドに設けられたノズルから媒体に向けてインク(液体)を吐出するインクジェットプリンターが知られている。一般的に、ヘッドには多数のノズルが所定方向に並んだノズル列が設けられており、例えば、ヘッドと媒体とが所定方向と交差する方向に相対移動しながらヘッドがインクを吐出することによりノズル列幅の画像が印刷される。また、複数のヘッドを所定方向(ノズル列方向)に並べることにより大きな幅の画像を印刷することができ、印刷時間を短縮できる。但し、あるヘッドが傾斜して取り付けられた場合、その傾斜したヘッドのドット形成位置が他のヘッドのドット形成位置に対してずれて、印刷画像の画質が劣化してしまう。そこで、ヘッドの取り付け誤差を微調整する機構を備えるプリンターが提案されている(特許文献1を参照)。
特許文献1に記載の調整機構によりヘッドの取り付け誤差を解消する場合、プリンターに設けられるヘッドの数が増えるほどに、その調整作業が煩雑となる。また、ヘッドの数が増えると、ヘッドの取り付け誤差を取得するために、テストパターンを印刷してスキャナー80などの画像読み取り装置で読み取り、テストパターンの設計値と比較することなどが必要となる。ところが、ヘッドの数が増えることによって、印刷するテストパターンが画像読取装置の読取可能範囲よりも大きくなり、ヘッドの取り付け誤差を取得できないといった問題も生じる。
このような問題を回避し得る方法として、例えば特許文献2に、プリンターの液体吐出範囲が画像読み取り装置の読み取り可能範囲よりも大きい場合に、液体吐出範囲を画像読み取り装置の読み取り可能な大きさに分割したテスト用の分割パターン(テストチャート)を記録紙に形成し、画像読み取り装置で読み取った液体吐出範囲各部の分割パターンの状態を解析して、ヘッド取り付け誤差や各ヘッドの液体吐出性能などを把握する方法が紹介されている。
特開2011−93174号公報 特開2009−83141号公報
しかしながら、特許文献2に記載のテスト用分割パターンを用いたヘッドの吐出性能評価方法では、各分割パターンの画像読み取り結果を、液体吐出範囲の画像データとして連結して良いか否かを判断するには、各分割パターンのパターン位置情報やノズル位置情報などの複雑な計算処理が必要であるという課題があった。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1] 本適用例にかかる液体吐出装置は、第1の方向に沿って複数配置されたヘッドを有し、液体を吐出するヘッドユニットと、制御部であって、前記ヘッドユニットの有する複数のヘッドのうち、第1のヘッドと、前記第1のヘッド以外のヘッドとを含む第1ヘッドグループを用いて第1パターンを媒体に形成させ、前記ヘッドユニットの有する複数のヘッドのうち、前記第1のヘッドと、前記第1ヘッドグループに含まれるヘッドとは前記第1の方向における位置が異なるヘッドとを含む第2ヘッドグループを用いて第2パターンを媒体に形成させる制御部と、を備え、前記制御部は、前記第1パターンを読み取った第1読取データと、前記第2パターンを読み取った第2読取データとを読取データとして受け取り、前記読取データにおいて、前記第1パターン及び前記第2パターンに前記第1のヘッドで形成したパターンが含まれており、且つ、前記第1パターンの形成に用いられた前記液体の色と、前記第2パターンの形成に用いられた前記液体の色とが全て共通している、という条件を満たさなかった場合、前記読取データの適正可否を否とすることを特徴とする。
本適用例の液体吐出装置によれば、複数のヘッドを有するヘッドユニットの液体吐出範囲が、撮像装置などの読み取り可能範囲よりも大きい場合でも、液体吐出範囲全域の液体吐出状態を容易に把握することが可能になる。
また、パターンを読み取って補正値取得作業等の次作業を行う際、パターンが適切に形成されなかった場合や、パターンが適切に読み取れなかった場合は、次作業を行わないようにすることができる。これにより、不要な次作業を行うことなく、適切な条件下で次作業を行うことができる。
[適用例2] 本適用例にかかる液体吐出装置は、第1の色の液体を吐出する第1のヘッドと、第2の色の液体を吐出する第2のヘッドと、第3の色の液体を吐出する第3のヘッドと、制御部であって、前記第1のヘッド及び前記第2のヘッドを用いてAパターンを媒体に形成させ、前記第1のヘッド及び前記第3のヘッドを用いてBパターンを媒体に形成させる制御部と、を備え、前記制御部は、前記Aパターンを読み取ったA読取データと、前記Bパターンを読み取ったB読取データとを読取データとして受け取り、前記読取データにおいて、前記Aパターン及び前記Bパターンに前記第1の色の液体で形成したパターンが含まれており、且つ、前記Aパターンの形成に用いられた液体の色と、前記Bパターンの形成に用いられた液体の色とが、前記第1の色以外は共通していない、という条件を満たさなかった場合、前記読取データの適正可否を否とすることを特徴とする。
本適用例の液体吐出装置によれば、複数のヘッドによる液体吐出範囲が、撮像装置などの読み取り可能範囲よりも大きい場合でも、液体吐出範囲全域の液体吐出状態を容易に把握することが可能になる。
また、パターンを読み取って補正値取得作業等の次作業を行う際、パターンが適切に形成されなかった場合や、パターンが適切に読み取れなかった場合は、次作業を行わないようにすることができる。これにより、不要な次作業を行うことなく、適切な条件下で次作業を行うことができる。
[適用例3] 上記適用例にかかる液体吐出装置において、前記ヘッドユニットとして、第1の色の液体を吐出する前記第1のヘッドを有する第1のヘッドユニットと、第2の色の液体を吐出する第2のヘッドを有する第2のヘッドユニットと、第3の色の液体を吐出する第3のヘッドを有する第3のヘッドユニットと、を有し、前記制御部は、前記第1のヘッドと、前記第1のヘッド以外の前記第1のヘッドユニットが有するヘッドと、前記第2のヘッドと、前記第2のヘッド以外の前記第2のヘッドユニットが有するヘッドと、を含むA1ヘッドグループを用いてA1パターンを媒体に形成させ、前記第1のヘッドと、前記第1のヘッド以外の前記第1のヘッドユニットが有するヘッドと、前記第3のヘッドと、前記第3のヘッド以外の前記第3のヘッドユニットが有するヘッドと、を含むB1ヘッドグループを用いてB1パターンを媒体に形成させ、前記A1パターンを読み取ったA1読取データと、前記B1パターンを読み取ったB1読取データと、を読取データとして受け取り、前記読取データにおいて、前記A1パターン及び前記B1パターンに前記第1の色の液体で形成したパターンが含まれており、且つ、前記A1パターンの形成に用いられた液体の色と、前記B1パターンの形成に用いられた液体の色とが、前記第1の色以外は共通していない、という条件を満たさなかった場合、前記読取データの適正可否を否とすることを特徴とする。
本適用例の液体吐出装置によれば、複数のヘッドを有するヘッドユニットを、複数備える液体吐出装置における液体吐出範囲が、液体吐出範囲が、撮像装置などの読み取り可能範囲よりも大きい場合でも、液体吐出範囲全域の液体吐出状態を容易に把握することが可能になる。
また、パターンを読み取って補正値取得作業等の次作業を行う際、パターンが適切に形成されなかった場合や、パターンが適切に読み取れなかった場合は、次作業を行わないようにすることができる。これにより、不要な次作業を行うことなく、適切な条件下で次作業を行うことができる。
[適用例4] 本適用例にかかる印刷システムは、前記液体吐出装置によってパターンが形成された媒体を読み取り、前記読取データとして前記液体吐出装置に送る撮像装置と、を備えたことを特徴とする。
本適用例の印刷システムによれば、液体吐出装置の液体吐出範囲各部のパターンの印刷状態を撮像装置により読み取り、その画像データ(読取データ)を液体吐出装置にフィードバックすることができる。
従って、液体吐出装置の液体吐出範囲が撮像装置の撮像範囲よりも大きい場合でも、液体吐出範囲全域の液体吐出状態を容易に把握することが可能な印刷システムを提供することができる。
また、パターンを読み取って補正値取得作業等の次作業を行う際、パターンが適切に形成されなかった場合や、パターンが適切に読み取れなかった場合は、次作業を行わないようにすることができる。これにより、不要な次作業を行うことなく、適切な条件下で次作業を行うことができる。
[適用例5] 本適用例にかかる液体吐出方法は、第1の方向に沿って複数配置されたヘッドを有し、液体を吐出するヘッドユニットを備えた液体吐出装置において、前記ヘッドユニットの有する複数のヘッドのうち、第1のヘッドと、前記第1のヘッド以外のヘッドとを含む第1ヘッドグループを用いて第1パターンを媒体に形成し、前記ヘッドユニットの有する複数のヘッドのうち、前記第1のヘッドと、前記第1ヘッドグループに含まれるヘッドとは前記第1の方向における位置が異なるヘッドとを含む第2ヘッドグループを用いて第2パターンを媒体に形成し、前記第1パターンを読み取った第1読取データと、前記第2パターンを読み取った第2読取データとを読取データとして受け取り、前記読取データにおいて、前記第1パターン及び前記第2パターンに前記第1のヘッドで形成したパターンが含まれており、且つ、前記第1パターンの形成に用いられた前記液体の色と、前記第2パターンの形成に用いられた前記液体の色とが全て共通している、という条件を満たさなかった場合、前記読取データの適正可否を否とすることを特徴とする。
本適用例の液体吐出方法によれば、複数のヘッドを有するヘッドユニットの液体吐出範囲が、撮像装置などの読み取り可能範囲よりも大きい場合でも、液体吐出範囲全域の液体吐出状態を容易に把握することが可能になる。
また、パターンを読み取って補正値取得作業等の次作業を行う際、パターンが適切に形成されなかった場合や、パターンが適切に読み取れなかった場合は、次作業を行わないようにすることができる。これにより、不要な次作業を行うことなく、適切な条件下で次作業を行うことができる。
[適用例6] 本適用例にかかる液体吐出方法は、第1の色の液体を吐出する第1のヘッドと、第2の色の液体を吐出する第2のヘッドと、第3の色の液体を吐出する第3のヘッドと、を備えた液体吐出装置において、前記第1のヘッド及び前記第2のヘッドを用いてAパターンを媒体に形成し、前記第1のヘッド及び前記第3のヘッドを用いてBパターンを媒体に形成し、前記Aパターンを読み取ったA読取データと、前記Bパターンを読み取ったB読取データとを読取データとして受け取り、前記読取データにおいて、前記Aパターン及び前記Bパターンに前記第1の色の液体で形成したパターンが含まれており、且つ、前記Aパターンの形成に用いられた液体の色と、前記Bパターンの形成に用いられた液体の色とが、前記第1の色以外は共通していない、という条件を満たさなかった場合、前記読取データの適正可否を否とすることを特徴とする。
本適用例の液体吐出方法によれば、複数のヘッドによる液体吐出範囲が、撮像装置などの読み取り可能範囲よりも大きい場合でも、液体吐出範囲全域の液体吐出状態を容易に把握することが可能になる。
また、パターンを読み取って補正値取得作業等の次作業を行う際、パターンが適切に形成されなかった場合や、パターンが適切に読み取れなかった場合は、次作業を行わないようにすることができる。これにより、不要な次作業を行うことなく、適切な条件下で次作業を行うことができる。
(a)は印刷システムの全体構成を模式的に示すブロック図、(b)は液体吐出装置としてのプリンターを模式的に示す概略断面図。 ヘッドユニットにおけるヘッドの配置を模式的に示す説明図。 ヘッドが傾斜している場合に印刷される罫線を模式的に示す説明図。 実施形態の液体吐出方法におけるX方向の補正値取得方法のフローチャート。 (a)および(b)は、CMYKのヘッドユニットによるテストパターンを模式的に示す説明図。 (a)および(b)は、CWClのヘッドユニットによるテストパターンを模式的に示す説明図。 (a)および(b)は罫線の読取データを模式的に示す説明図。 ノズル毎のずれ量の取得方法を模式的に示す説明図。 (a)は、補正値により画像データを補正する様子を示す説明図、(b)は、補正された画像データにより印刷された罫線を示す説明図。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、以下の各図においては、各層や各部材を認識可能な程度の大きさにするため、各層や各部材の尺度を実際とは異ならせしめている。
(実施形態)
===印刷システム===
以下、液体吐出装置をインクジェットプリンター(以下、プリンター)とし、プリンターにコンピューターおよび撮像装置としてのスキャナー80が接続された印刷システムを例に挙げて、実施形態を説明する。
図1(a)は、印刷システム100の全体構成を模式的に示すブロック図であり、図1(b)は、液体吐出装置としてのプリンター1を模式的に示す概略断面図である。なお、図2では、ヘッドユニット41を上から見たときのヘッド43とノズルの位置を仮想的に示す。
図1に示されるように、印刷システム100は、プリンター1と、コンピューター70と、撮像装置としてのスキャナー80とを備えている。
プリンター1はコンピューター70と通信可能に接続されており、コンピューター70内にインストールされているプリンタードライバーが、プリンター1に画像を印刷させるための印刷データを作成し、プリンター1に出力する。プリンター1は、制御部としてのコントローラー10と、給送ユニット20と、搬送ユニット30と、印刷ユニット40と、巻取りユニット50と、検出器群60と、を有する。
プリンター1内のコントローラー10は、プリンター1における全体的な制御を行うための制御部として機能する。インターフェイス部11は、外部装置または内部装置として設けられたコンピューター70およびスキャナー80との間でデータの送受信を行う。CPU12は、プリンター1の全体的な制御を行うための演算処理装置であり、ユニット制御回路14を介して各ユニットを制御する。メモリー13は、CPU12のプログラムを格納する領域や作業領域等を確保するためのものである。
スキャナー80は、プリンター1により媒体(用紙S)に形成された画像を読み取り、その画像読取データをインターフェイス部11を介してコントローラー10に送る。
検出器群60によってプリンター1内の状況が監視され、コントローラー10は検出器群60からの検出結果に基づき制御を行う。
給送ユニット20は、ロール状に巻かれた連続する用紙S(以下、連続紙)を回転可能に支持すると共に回転により連続紙Sを繰り出す巻軸21と、巻軸21から繰り出された連続紙Sを巻き掛けて上流側搬送ローラー対31に導く中継ローラー22と、を有する。
なお、プリンター1が画像を印刷する媒体は連続紙Sに限らず、カット紙でもよいし、布やフィルム等でもよい。
搬送ユニット30は、連続紙Sを巻き掛けて送る複数の中継ローラー32,33と、印刷領域よりも搬送方向の上流側に配設された上流側搬送ローラー対31と、印刷領域よりも搬送方向の下流側に配設された下流側搬送ローラー対34と、を有する。上流側搬送ローラー対31および下流側搬送ローラー対34は、それぞれ、モーター(不図示)に連結されて駆動回転する駆動ローラー31a,34aと、駆動ローラーの回転に伴って回転する従動ローラー31b,34bと、を有する。そして、上流側搬送ローラー対31および下流側搬送ローラー対34がそれぞれ連続紙Sを挟持した状態で駆動ローラー31a,34aが駆動回転することにより連続紙Sに搬送力が付与される。
印刷ユニット40は、インクの色毎に設けられたヘッドユニット41と、印刷領域にて連続紙Sを印刷面の反対側面から支持するプラテン42と、を有する。本実施形態のプリンター1は、シアンインク(C)、マゼンタインク(M)、イエローインク(Y)、ブラックインク(K)、白インク(W)、無色透明のクリアインク(Cl)の6種類のインクを吐出可能とし、図1(b)に示すように、6個のヘッドユニット41が搬送方向に並んでいる。なお、インクは液体の一例として挙げたものである。各ヘッドユニット41では、図2に示すように、7個の短尺のヘッド43(1)〜43(7)が、連続紙Sの搬送方向(X方向)と交差する方向である連続紙Sの幅方向(Y方向)に並んでいる。また、各ヘッド43における連続紙Sとの対向面(下面)では、インクを吐出する360個のノズルがY方向に所定の間隔(ノズルピッチ)おきに並んでいる。説明のため、Y方向の奥側に位置するヘッド43から順に小さい番号を付し(例えば、シアンヘッドの場合、43(C1),43(C2)…43(C7)と付し)、Y方向の奥側に位置するノズルから順に小さい番号を付す(#1,#2…#360)。
Y方向(第1の方向に相当)に隣り合うヘッド43はX方向(第1の方向と交差する方向に相当)にずれて配置され、Y方向に隣り合うヘッド43にそれぞれ属するノズル列の端部の位置が共通している。例えば、ヘッド43(C1)のY方向手前側の端部ノズル(#1,#2)の位置と、ヘッド43(C2)のY方向奥側の端部ノズル(#359,#360)の位置と、が共通している。そのため、ヘッドユニット41の下面では、連続紙Sの幅長さ以上に亘って、ノズルがY方向に所定の間隔おきに並んでいる。従って、ヘッドユニット41の下を停まることなく搬送される連続紙Sに対してヘッドユニット41がノズルからインクを吐出することにより、連続紙Sに2次元の画像が印刷される。前述した構成について換言すると、プリンター1は第1の方向に沿って複数配置されたヘッド43を有し、液体を吐出するヘッドユニット41を備えている。また、ヘッドユニット41毎に異なる色のインクを吐出することから、プリンター1は、第1の色の液体を吐出する第1のヘッドと、第2の色の液体を吐出する第2のヘッドと、第3の色の液体を吐出する第3のヘッドと、を備えている、とも換言できる。また、ヘッドユニット41として、第1の色の液体を吐出する第1のヘッドを有する第1のヘッドユニットと、第2の色の液体を吐出する第2のヘッドを有する第2のヘッドユニットと、第3の色の液体を吐出する第3のヘッドを有する第3のヘッドユニットと、を有している、とも換言できる。ここで、第1〜第3といった数字を用いた表現は、異なる複数の構成要件を区別するために用いているにすぎない。数字と具体的な構成要件との対応関係は、どのようなものであってもよい。
なお、本実施形態では、ヘッドユニット41に属するヘッド43の数を7個としているがこれに限らない。また、ヘッド43に属するノズル列の数を複数とし、その複数のノズル列をY方向にずらしてもよい。また、図2ではY方向に隣り合うヘッド43において共通するノズルの数を2個としているがこれに限らない。また、各色のヘッドユニット41をY方向にずらして配置してもよい。また、ノズルからのインク吐出方式は、例えば、ピエゾ素子に電圧をかけてインク室を膨張・収縮させることによりインクを吐出させるピエゾ方式でもよいし、発熱素子を用いてノズル内に気泡を発生させ、その気泡によりインクを吐出させるサーマル方式でもよい。また、各ヘッド43に設けられたノズルの数は、360個でなくてもよい。例えば、ノズルの数は、90の倍数のうちのいずれかであったり、それ以外の数でもよい。
巻取りユニット50は、下流側搬送ローラー対34から送られた連続紙Sを巻き掛けて送る中継ローラー51と、中継ローラー51から送られた連続紙Sを巻取る巻取り駆動軸52と、を有する。巻取り駆動軸52の回転駆動に伴って印刷済みの連続紙Sはロール状に順次巻き取られる。
===液体吐出方法(X方向の補正値取得方法)===
<<概要>>
図3は、ヘッド43(2)が傾斜して取り付けられた場合に印刷される罫線を模式的に示す説明図であり、図4は、本実施形態の液体吐出方法における、X方向の補正値取得方法のフローチャートである。本来であれば、図2に示すように、ノズル列がY方向に沿うようにヘッド取り付け部材(不図示)にヘッド43が取り付けられるところ、図3に示すように、ノズル列がY方向に対して傾斜してヘッド43(2)が取り付けられてしまうことがある。このヘッド43(2)の取り付け誤差を解消しないと、Y方向に延びる罫線(2)もY方向に対して傾斜して印刷され、印刷画像の画質が劣化してしまう。特に、傾斜したヘッド43(2)とY方向に隣り合うヘッド43(1),43(3)による罫線(1),罫線(3)との繋ぎ目部分のX方向のずれ量が大きくなってしまう。また、ヘッド43が傾斜していなくても、ヘッド43が所定の位置からX方向にずれて取り付けられてしまうと(不図示)、そのヘッド43による罫線が他のヘッド43による罫線からX方向にずれて印刷され、印刷画像の画質が劣化してしまう。
このようなヘッド43の取り付け誤差を調整する調整機構をヘッド43毎に設け、ヘッド43の取り付け誤差を機械的に解消することで、図3のような罫線のがたつきを抑制することができる。しかし、本実施形態のプリンター1のようにヘッド43の数が多いと、多数の調整機構をヘッドユニット41に設ける必要があり、また、ヘッド43毎の調整作業も煩雑となるため、製造コストが上がってしまう。そこで、本実施形態では、調整機構を使用せずに、ヘッド43のドット形成位置のX方向における理想位置からのずれ量に基づく補正値によって画像データを補正する。
さらに、本実施形態では、ヘッド43のドット形成位置のX方向における理想位置からのずれ量を読み取った読取データが、補正値算出の基データとして適正か否かを判定する判定基準を明確化している。これにより、異常な読取データに基づいた液体吐出条件の調整の誤差を抑制したり、不要なデータ補正値取得作業を回避したりすることを可能としている。
なお、以下に示す補正値取得方法は、例えば、プリンター1の製造時においてプリンター1の個体毎に行なわれたり、ユーザーのもとでヘッド43を交換したとき等に行われたりする。また、補正値取得時には、対象のプリンター1に、補正値取得プログラムがインストールされたコンピューター(不図示)とスキャナー80(画像読取装置,不図示)とが接続される。補正値取得プログラムは、以下に示す処理をコンピューターに実現させるためのプログラムであり、コンピューターで読み取り可能な記憶媒体に記憶されていたり、各種通信手段を通じてダウンロード可能であったりする。
<<S01:テストパターンの印刷>>
制御部は、補正値を取得するために、テストパターンを媒体に形成させる。テストパターンについては、単にパターンとも呼称する。図5(a)は、CMYKのヘッドユニット41に属するY方向奥側のヘッド43(1)〜43(4)により印刷される第1テストパターンTaを模式的に示し、図5(b)は、CMYKのヘッドユニット41に属するY方向手前側のヘッド43(4)〜43(7)により印刷される第2テストパターンTbを模式的に示す説明図である。また、図6(a)は、CWClのヘッドユニット41に属するY方向奥側のヘッド43(1)〜43(4)により印刷される第3テストパターンTcを模式的に示す説明図であり、図6(b)は、CWClのヘッドユニット41に属するY方向手前側のヘッド43(4)〜43(7)により印刷される第4テストパターンTdを示す説明図である。
本実施形態のヘッドユニット41のように多数のヘッド43(1)〜43(7)がY方向に並ぶ場合、ヘッドユニット41に属する全ヘッド43(1)〜43(7)が1枚の用紙(連続紙Sをカットした用紙)に対してテストパターンを印刷すると、テストパターンのY方向の長さがスキャナー80の読取可能範囲を超えてしまい、スキャナー80がテストパターンを読み切れない虞がある。そこで、各ヘッドユニット41においてY方向に並ぶ7個のヘッド43を2つのグループ(ヘッドグループ)に分けて、グループ毎にテストパターンを印刷させる。但し、プリンター1が有するヘッド43の中の1つを基準ヘッドとし、基準ヘッドは全ての用紙にパターン(罫線)を印刷するようにする。ヘッドユニット41が有するヘッド43のうちY方向の中央部に位置するヘッド43を基準ヘッドに設定するとよい。本実施形態では、シアンのヘッドユニット41(C)の4番ヘッド43(4)を基準ヘッドとする。
Y方向に分割するテストパターンの形成について換言すると、制御部は、ヘッドユニット41の有する複数のヘッド43のうち、第1のヘッドと、第1のヘッド以外のヘッド43とを含む第1ヘッドグループを用いて第1パターンを媒体に形成させ、ヘッドユニット41の有する複数のヘッド43のうち、第1のヘッドと、第1ヘッドグループに含まれるヘッドとは第1の方向における位置が異なるヘッド43とを含む第2ヘッドグループを用いて第2パターンを媒体に形成させる、と言える。ここで、第1のヘッドが基準ヘッドに相当する。また、第1パターン、第2パターンとは、Y方向に分割したテストパターンのことである。なお、パターンは、3つ以上に分割してもよい。
同様に、本実施形態のプリンター1のように多数のヘッドユニット41がX方向に並ぶ場合、プリンター1が有する全ヘッドユニット41(CMYKWCl)が1枚の用紙に対してテストパターンを印刷すると、テストパターンのX方向の長さがスキャナー80の読取可能範囲を超えてしまい、スキャナー80がテストパターンを読み切れない虞がある。また、以下の処理では、各ヘッド43により印刷された罫線と基準位置とのX方向の距離を取得する。そのため、テストパターンがX方向に長くなると、基準位置から離れた位置にまで罫線が印刷され、罫線と基準位置とのX方向の距離に用紙の搬送誤差やスキャナー80の読取誤差が強く影響してしまう虞がある。そこで、X方向に並ぶ6個のヘッドユニット41を2つのグループに分けて、グループ毎にテストパターンを印刷させる。
但し、プリンター1が有するヘッドユニット41の中の1つを基準ヘッドユニットとし、基準ヘッドユニットは全ての用紙にパターン(罫線)を印刷するようにする。そして、基準ヘッドユニットが吐出する液体の色を、基準色とする。本実施形態では、シアンのヘッドユニット41(C)を基準ヘッドユニットとする。このとき、基準色はシアンとなる。X方向に分割するテストパターンの形成について換言すると、制御部は、第1のヘッド及び第2のヘッドを用いてAパターンを媒体に形成させ、第1のヘッド及び第3のヘッドを用いてBパターンを媒体に形成させる、と言える。前述したように、第1〜第3のヘッドは、それぞれ吐出する液体の色が異なるヘッド43である。ここで、第1のヘッドが吐出するのは第1の色の液体であり、第1の色が基準色に相当する。また、Aパターン、Bパターンとは、X方向に分割したテストパターンのことである。なお、パターンは、3つ以上に分割してもよい。
なお、テストパターンのY方向の長さとX方向の長さとの両方が、スキャナー80の読み取り範囲を超えてしまう場合もあり得る。この場合は、Y方向およびX方向の双方向を2つずつのグループに分けて、全4グループのグループ毎にテストパターンを印刷させる。換言すると、制御部は、第1のヘッドと、第1のヘッド以外の第1のヘッドユニットが有するヘッド43と、第2のヘッドと、第2のヘッド以外の第2のヘッドユニットが有するヘッド43と、を含むA1ヘッドグループを用いてA1パターンを媒体に形成させ、第1のヘッドと、第1のヘッド以外の第1のヘッドユニットが有するヘッド43と、第3のヘッドと、第3のヘッド以外の第3のヘッドユニットが有するヘッド43と、を含むB1ヘッドグループを用いてB1パターンを媒体に形成させる。また、制御部は、第1のヘッドと、第1のヘッドユニットが有するヘッド43のうち、A1ヘッドグループに含まれるヘッドとは第1の方向における位置が異なるヘッド43と、第2のヘッドと、第2のヘッドユニットが有するヘッド43のうち、A1ヘッドグループに含まれるヘッド43とは第1の方向における位置が異なるヘッド43と、を含むA2ヘッドグループを用いてA2パターンを媒体に形成させ、第1のヘッドと、第1のヘッドユニットが有するヘッド43のうち、A1ヘッドグループに含まれるヘッドとは第1の方向における位置が異なるヘッド43と、第3のヘッドと、第3のヘッドユニットが有するヘッド43のうち、B1ヘッドグループに含まれるヘッド43とは第1の方向における位置が異なるヘッド43と、を含むB2ヘッドグループを用いてB2パターンを媒体に形成させる、と言える。ここで、A1パターンとA2パターンとは、Y方向に分割された関係にある。同様に、B1パターンとB2パターンとは、Y方向に分割された関係にある。また、A1パターンとB1パターンとは、X方向に分割された関係にある。同様に、A2パターンとB2パターンとは、X方向に分割された関係にある。なお、4つよりも多いグループにパターンを分けてもよい。
図5(a)において、まず、補正値取得対象のプリンター1に接続されたコンピューター70は、補正値取得プログラムに従って、シアン,マゼンタ,イエロー,ブラックの4個のヘッドユニット41にそれぞれ属する7個のヘッド43(1)〜43(7)のうちのY方向奥側の4個のヘッド43(1)〜43(4)により第1用紙S1に対して第1テストパターンTaを印刷させる。第1テストパターンTaは、シアンのヘッド43(1)〜43(4)によるシアンパターンt(c)と、マゼンタのヘッド43(1)〜43(4)によるマゼンタパターンt(m)と、イエローのヘッド43(1)〜43(4)によるイエローパターンt(y)と、ブラックのヘッド43(1)〜43(4)によるブラックパターンt(k)とを有する。また、第1用紙S1に対して第1テストパターンTaがX方向に3個並んで印刷されるようにする。但し、第1テストパターンTaを印刷する数は3個に限らず、例えば1個でもよいし5個でもよい。
各色のパターン(t(c),t(m),t(y),t(k))は、4個のヘッド43(1)〜43(4)によりそれぞれ印刷されるY方向に延びる4本の罫線を有する(例えばシアンパターンt(c)は罫線L(c1),L(c2),L(c3),L(c4)を有する)。罫線Lは、各ヘッド43に設けられたノズル列に属する全ノズル(#1〜#360)から同時にインクが吐出されることにより形成されるとする。但し、これに限らず、例えば、ノズル列の1個おきのノズルからインクを吐出させてもよいし、ノズル列のうちの上部ノズル群と下部ノズル群からインクを吐出させて1個のヘッド43が2本の罫線を形成するようにしてもよい。また、ヘッドユニット41では、Y方向に隣り合うヘッド43(ノズル列)の端部が一部共通しているため、Y方向に隣り合うヘッド43による罫線LがX方向にずれて印刷されるようにする。図5では、奇数ヘッド43(1),43(3)による罫線Lが偶数ヘッド43(2),43(4)による罫線LよりもX方向の他方側にずれている。
次に、コンピューターは、図5(b)に示すように、シアン,マゼンタ,イエロー,ブラックの4個のヘッドユニット41にそれぞれ属する7個のヘッド43(1)〜43(7)のうちのY方向手前側の4個のヘッド43(4)〜43(7)により第2用紙S2に対して第2テストパターンTbを3個印刷させる。第2テストパターンTbは、第1テストパターンTaと同様の構成であり、4色のパターン(t(c),t(m),t(y),t(k))を有し、各色のパターンは4個のヘッド43(4)〜43(7)によりそれぞれ印刷される罫線Lを有する。
次に、コンピューターは、図6(a)に示すように、シアン,白,クリアの3個のヘッドユニット41にそれぞれ属する7個のヘッド43のうちのY方向奥側の4個のヘッド43(1)〜43(4)により第3用紙S3に対して第3テストパターンTcを3個印刷させる。また、コンピューターは、図6(b)に示すように、シアン,白,クリアの3個のヘッドユニット41にそれぞれ属する7個のヘッド43のうちのY方向手前側の4個のヘッド43(4)〜43(7)により第4用紙S4に対して第4テストパターンTdを3個印刷させる。第3テストパターンTcと第4テストパターンTdも第1テストパターンTaと同様の構成である。
このように、各ヘッドユニット41にてY方向に並ぶヘッド43を2グループに分けてテストパターンを印刷させ、また、X方向に並ぶヘッドユニット41を2グループに分けてテストパターンTa〜Td(パターン群)を印刷させることで、テストパターンの大きさがスキャナー80の読取可能範囲内に納まり、スキャナー80がテストパターンを読み取ることができる。また、基準位置(基準ヘッドによるドット形成位置)からX方向に非常に離れた位置にまで罫線が印刷されてしまうことを防止でき、用紙の搬送誤差やスキャナー80の読取誤差の影響を低減することができる。そして、基準ヘッドであるシアンの4番ヘッド43(4)による罫線を全ての用紙S1〜S4に印刷することで、後段の処理において、各用紙S1〜S4の読取データ毎に、基準ヘッドのドット形成位置に対する他のヘッド43のドット形成位置のX方向のずれ量を取得することができる。
なお、本実施形態では、基準ヘッドとY方向の位置が同じであるマゼンタ,イエロー,ブラックの4番ヘッド43(4)は第1用紙S1と第2用紙S2に罫線を印刷し、白,クリアの4番ヘッド43(4)は第3用紙S3と第4用紙S4に罫線を印刷している。また、基準ヘッドと同じ色を吐出するシアンの1番〜3番ヘッド43(1)〜43(3)は第1用紙S1と第3用紙S3に罫線を印刷し、シアンの5番〜7番ヘッド43(5)〜43(7)は第2用紙S2と第4用紙S4に罫線を印刷している。但し、これに限らず、例えば、基準ヘッドだけが複数の用紙S1〜S4に罫線を印刷するようにしてもよい。
<<S02:スキャナー80による読取データの取得>>
プリンター1によって第1〜第4用紙S1〜S4にそれぞれテストパターンTa〜Tdが印刷された後、作業者によって第1〜第4用紙S1〜S4が順にスキャナー80にセットされるように、コンピューターは表示装置等に指示を表示させる。そうして、コンピューターは、スキャナー80が第1〜第4用紙S1〜S4を順に読み取った4つの読取データを取得する。なお、プリンター1のX方向(用紙の搬送方向)に対応する読取データ上の方向もX方向とし、プリンター1のY方向(用紙の幅方向)に対応する読取データ上の方向もY方向とする。
<<S03−1:読取データ可否判定1>>
次に、スキャナー80により取得した読取データが、ヘッド(ノズル)のずれ量を補正する補正値の算出に用いることができるか否かのデータ適正可否の判定を行う。
まず、ステップS03−1において、各ヘッドユニット41にてY方向に並ぶヘッド43を2グループに分けて印刷したテストパターン、即ち、第1テストパターンTaと第2テストパターンTb、および、第3テストパターンTcと第4テストパターンTdの、2組のテストパターン同士の比較により、データ適正可否の判定を実施する。
このデータ適正可否の判定基準では、全ての色が共通していて、且つ、前記基準ヘッドで形成したパターンが含まれている場合の他は読取データの適正可否を否と判定する。
本実施形態では、第1テストパターンTaと第2テストパターンTbとの比較判定において、含まれるべき色であるシアン、マゼンタ、黄、および黒(CMYK)の全てが、第1テストパターンTaと第2テストパターンTbとに含まれて、且つ、基準ヘッドとしたシアンのヘッドユニット41(C)の4番ヘッド43(4)で形成されたパターンが、第1テストパターンTaと第2テストパターンTbとの両方に含まれている場合の他は、第1テストパターンTaおよび第2テストパターンTdの読取データは適正否と判定され(ステップS03−1でNO)、オペレーターに対して再印刷を要求する表示がなされ(ステップS13)、再印刷要求の表示を確認したオペレーターにより、ステップS01のテストパターン印刷ステップに戻って再度テストパターン印刷を実施する。
同様に、第3テストパターンTcと第4テストパターンTdとの比較判定においては、含まれるべき色であるシアン、白、およびクリア(CWCl)の全てが、第3テストパターンTcと第4テストパターンTdとに含まれて、且つ、基準ヘッドとしたシアンのヘッドユニット41(C)の4番ヘッド43(4)で形成されたパターンが、第3テストパターンTcと第4テストパターンTdとの両方に含まれている場合の他は、第3テストパターンTcおよび第4テストパターンTdの読取データは適正否と判定され(ステップS03−1でNO)、オペレーターに対して再印刷を要求する表示がなされ(ステップS13)、再印刷要求の表示を確認したオペレーターにより、ステップS01のテストパターン印刷ステップに戻って再度テストパターン印刷を実施する。Y方向に分けたパターンの可否判定について換言すれば、制御部は、第1パターンを読み取った第1読取データと、第2パターンを読み取った第2読取データとを読取データとして受け取り、読取データにおいて、第1パターン及び第2パターンに第1のヘッドで形成したパターンが含まれており、且つ、第1パターンの形成に用いられた液体の色と、第2パターンの形成に用いられた液体の色とが全て共通している、という条件を満たさなかった場合、読取データの適正可否を否とする、と言える。また、A1パターンとA2パターンとの可否判定、B1パターンとB2パターンとの可否判定についても同様に行うことができる。
これにより、複数のヘッドを有するヘッドユニットの液体吐出範囲が、撮像装置などの読み取り可能範囲よりも大きい場合でも、液体吐出範囲全域の液体吐出状態を容易に把握することが可能になる。
また、パターンを読み取って補正値取得作業等の次作業を行う際、パターンが適切に形成されなかった場合や、パターンが適切に読み取れなかった場合は、次作業を行わないようにすることができる。これにより、不要な次作業を行うことなく、適切な条件下で次作業を行うことができる。
<<S03−2:読取データ可否判定2>>
ステップS03−1の読取データ適正可否判定において、判定基準を全て満たして可と判定された場合(ステップS03−1でYES)は、ステップS03−2に進み、次の読取データ適正可否の判定を行う。ステップS03−2では、X方向に並ぶ6個のヘッドユニット41を2つのグループに分けて、グループ毎に印刷したテストパターン、即ち、第1テストパターンTaと第3テストパターンTc、および、第2テストパターンTbと第4テストパターンTdの、2組のテストパターン同士の比較により、データ適正可否の判定を実施する。
このデータ適正可否の判定基準では、基準ヘッドで印刷される基準色が共通していて、且つ、基準色以外に共通している色が無い場合の他は読取データの適正可否を否と判定する。
本実施形態では、第1テストパターンTaと第3テストパターンTcとの比較判定において、基準ヘッドとしたシアンのヘッドユニット41(C)の4番ヘッド43(4)で形成された基準色パターンの色であるシアン(C)が、第1テストパターンTaと第3テストパターンTcとに共通して含まれて、且つ、が、基準色であるシアン(C)以外に第1テストパターンTaと第3テストパターンTcとに共通している色が無い場合の他は、第1テストパターンTaおよび第3テストパターンTcの読取データは適正否と判定され(ステップS03−1でNO)、オペレーターに対して再印刷を要求する表示がなされ(ステップS13)、再印刷要求の表示を確認したオペレーターにより、ステップS01のテストパターン印刷ステップに戻って再度テストパターン印刷を実施する。
同様に、第2テストパターンTbと第4テストパターンTdとの比較判定においては、基準ヘッドとしたシアンのヘッドユニット41(C)の4番ヘッド43(4)で形成された基準色パターンの色であるシアン(C)が、第1テストパターンTaと第3テストパターンTcとに共通して含まれて、且つ、が、基準色であるシアン(C)以外に第1テストパターンTaと第3テストパターンTcとに共通している色が無い場合の他は、第1テストパターンTaおよび第3テストパターンTcの読取データは適正否と判定され(ステップS03−1でNO)、オペレーターに対して再印刷を要求する表示がなされ(ステップS13)、再印刷要求の表示を確認したオペレーターにより、ステップS01のテストパターン印刷ステップに戻って再度テストパターン印刷を実施する。
ステップS03−1およびステップS03−2により、第1〜第4用紙S1〜S4の読取データが適正であると判断された後(ステップS01およびステップS03−2でYES)、ステップS04に進む。X方向に分けたパターンの可否判定について換言すれば、Aパターンを読み取ったA読取データと、Bパターンを読み取ったB読取データとを読取データとして受け取り、読取データにおいて、Aパターン及びBパターンに第1の色の液体で形成したパターンが含まれており、且つ、Aパターンの形成に用いられた液体の色と、Bパターンの形成に用いられた液体の色とが、第1の色以外は共通していない、という条件を満たさなかった場合、読取データの適正可否を否と判定する、と言える。また、A1パターンとB1パターンとの可否判定、A2パターンとB2パターンとの可否判定についても同様に行うことができる。
これにより、複数のヘッドによる液体吐出範囲が、撮像装置などの読み取り可能範囲よりも大きい場合でも、液体吐出範囲全域の液体吐出状態を容易に把握することが可能になる。
また、パターンを読み取って補正値取得作業等の次作業を行う際、パターンが適切に形成されなかった場合や、パターンが適切に読み取れなかった場合は、次作業を行わないようにすることができる。これにより、不要な次作業を行うことなく、適切な条件下で次作業を行うことができる。
また、Y方向とX方向との2方向に分けたパターンを用いて、Y方向とX方向との2方向の可否判定を行ってもよい。このような構成とすれば、複数のヘッド43を有するヘッドユニット41を、複数備える液体吐出装置における液体吐出範囲が、撮像装置などの読み取り可能範囲よりも大きい場合でも、液体吐出範囲全域の液体吐出状態を容易に把握することが可能になる。
また、パターンを読み取って補正値取得作業等の次作業を行う際、パターンが適切に形成されなかった場合や、パターンが適切に読み取れなかった場合は、次作業を行わないようにすることができる。これにより、不要な次作業を行うことなく、適切な条件下で次作業を行うことができる。
<<S04:ヘッド43毎のずれ量の取得>>
図7(a)は、ヘッド43に取り付け誤差が発生していない場合の罫線の読取データを模式的に示す説明図であり、図7(b)は、ヘッド43に取り付け誤差が発生している場合の罫線の読取データを模式的に示す説明図である。図7では、基準ヘッドであるシアンの4番ヘッド43(4)による罫線L(c4)と、シアンの3番ヘッド43(3)による罫線L(c3)と、マゼンタの4番ヘッド43(4)および3番ヘッド43(3)による罫線L(m4),L(m3)を例に挙げる。
第1〜第4用紙S1〜S4の読取データが適正であると判断された後、コンピューターは、各罫線Lにおける上部点(Y方向奥側の点)と下部点(Y方向手前側の点)の読取データ上でのX方向の位置をそれぞれ取得する。説明のため、基準ヘッドによる罫線L(c4)における上部点のX方向の位置を「p(c4u)」とし、下部点のX方向の位置を「p(c4d)」とし、シアンの3番ヘッド43(3)による罫線L(c3)における上部点のX方向の位置を「p(c3u)」とし、下部点のX方向の位置を「p(c3d)」とし、マゼンタの4番ヘッド43(4)による罫線L(m4)における上部点のX方向の位置を「p(m4u)」とし、下部点のX方向の位置を「p(m4d)」とする。
なお、本実施形態では、罫線Lのうちノズル#20で形成された点を上部点とし、ノズル#340で形成された点を下部点とする。そのため、例えば、理想的にヘッド43が取り付けられた場合に、ノズル#20およびノズル#340による読取データ上でのY方向のドット形成位置を上部点および下部点として、X方向の位置を取得する方法が挙げられる。この場合、ヘッド43が傾いていると、ノズル#20およびノズル#340ではないノズルがドットを形成した点を上部点および下部点としてX方向の位置を読み取る虞がある。しかし、この誤差はX方向のずれ量に比べて小さいので問題ないとする。その他、読取データ上から罫線の端部を取得し(即ち、ノズル#1がドットを形成した点を取得し)、その点からノズル#20およびノズル#340までの距離だけ離れた点を上部点および下部点としてX方向の位置を取得するようにしてもよい。
次に、コンピューターは、基準ヘッドであるシアンの4番ヘッド43(4)による罫線L(c4)における上部点のX方向の位置(p(c4u))を原点Oとして、罫線L毎に、原点Oから各罫線Lの上部点までのX方向の距離と、原点Oから各罫線Lの下部点までのX方向の距離とを取得する。原点Oから罫線Lの上部点,下部点までのX方向の距離は、罫線Lの上部点,下部点のX方向の位置から原点OのX方向の位置(p(c4u))を減算することにより算出される。以下の説明のため、X方向の一方側をマイナス方向とし、X方向の他方側をプラス方向とする。なお、ここでは、罫線L(c4)の上部点を原点Oとしているが、これに限らず罫線L(c4)の下部点を原点Oにしてもよい。
図7(b)を用いて具体的に説明すると、シアンの3番ヘッド43(3)による罫線L(c3)における下部点の原点OからのX方向の距離d(c3d)は「p(c3d)−p(c4u))」となり、マゼンタの4番ヘッド43(4)による罫線L(m4)における下部点の原点OからのX方向の距離d(m4d)は「p(m4d)−p(c4u))」となる。なお、基準ヘッドによる罫線L(c4)の下部点についても原点O(上部点)からのX方向の距離を算出する。また、本実施形態では、4種類のテストパターンTa〜Tdがそれぞれ3個ずつ印刷され、全てのテストパターンTa〜Tdに基準ヘッドによる罫線L(c4)が含まれる。そのため、テストパターン毎に、各テストパターンに含まれる罫線L(c4)の上部点を原点Oとする。
次に、コンピューターは、罫線L毎に、罫線Lの上部点の理想位置からのX方向のずれ量と、罫線Lの下部点の理想位置からのX方向のずれ量とを取得する。理想位置からのX方向のずれ量とは、原点Oから各罫線までの理論距離と実際の距離との差であり、実際の距離から理論距離を減算することにより算出される。つまり、ここで算出されるずれ量は、基準ヘッドによる罫線L(c4)の上部点(ノズル#20によるドット形成位置)に対する各ヘッド43のドット形成位置(ノズル#20又はノズル#340によるドット形成位置)のX方向における相対的なずれ量である。なお、図7(b)では、罫線L(c3),L(m4)の理想位置を点線で示している。
例えば、図7(b)において、原点Oから罫線L(c3)までのX方向における理論距離をD(c3)とし、原点Oから罫線L(m4)までのX方向における理論距離をD(m4)とする。この場合、罫線L(c3)の下部点の理想位置からのX方向のずれ量E(c3d)は「d(c3d)−D(c3))」となり、罫線L(m4)の下部点の理想位置からのX方向のずれ量E(m4d)は「d(m4d)−D(m4))」となる。なお、罫線L(c3)はY方向の手前側がX方向のプラス側に位置するように傾いているため下部点のずれ量E(c3d)はプラスの値となり、罫線L(m4)は逆に傾いているため下部点のずれ量E(m4d)はマイナスの値となる。
また、本実施形態では、4種類のテストパターンTa〜Tdがそれぞれ3個ずつ印刷されているため、コンピューターは、テストパターンTa〜Td毎に得られたずれ量を平均値化する。例えば、第1テストパターンTaに含まれるイエローの1番ヘッド43(1)による罫線L(y1)の上部点のずれ量が3個得られるため、その3個のずれ量を平均値化した値をイエローの1番ヘッド43(1)の上部点のずれ量とする。そうすることで、テストパターンTa〜Tdの印刷誤差(例えば印刷時の用紙の搬送誤差)やスキャナー80による読取誤差の影響が低減されたずれ量を取得することができる。
こうして、テストパターンTa〜Td毎に、各テストパターンTa〜Tdに含まれる罫線Lの上部点と下部点のX方向における理想位置からのずれ量が得られる。つまり、ヘッド43毎に2つのずれ量が得られる。そうすることで、ヘッド43が傾いて取り付けられたことによる画像劣化を抑制する補正値、および、ノズル毎のずれ量に対する補正値を取得することができる。なお、基準ヘッドと同色のシアンのヘッド43や基準ヘッドとY方向の位置が同じである4番ヘッド43(4)は複数のテストパターンTa〜Tdに罫線を印刷するため、罫線を印刷したテストパターン毎にずれ量が2つずつ得られる。
<<S05:ノズル毎のずれ量の取得>>
図8は、ノズル毎のずれ量の取得方法を模式的に示す説明図である。図8では、マゼンタの4番ヘッド43(4)による罫線L(m4)を例に挙げ、罫線L(m4)の上部点(ノズル#20によるドット形成位置)のずれ量を「(+)E(m4u)」とし、下部点(ノズル#340によるドット形成位置)のずれ量を「(−)E(m4d)」とする。この2つのずれ量を補間して、マゼンタの4番ヘッド43(4)の他のノズル#nによるドット形成位置のX方向における理想位置からのずれ量を取得する。
まず、コンピューターは、対象の罫線L(m4)における上部点と下部点のX方向の距離Xs(実測値)を取得する。上部点と下部点のX方向の距離Xsの算出方法としては、例えば、上部点のずれ量の絶対値と下部点のずれ量の絶対値を加算する方法や(|E(m4u)|+|E(m4d)|)、上部点のX方向の位置から下部点のX方向の位置を減算した値の絶対値を求める方法(|p(m4u)−p(m4d)|)が挙げられる。
また、上部点(ノズル#20によるドット形成位置)と下部点(ノズル#340によるドット形成位置)のY方向の距離Lsは、既知の値であり(Ls=(340−20)×ノズルピッチ)、上部点から対象ノズル#nによるドット形成位置までのY方向の距離Lnも、既知の値である(Ln=|(n−20)|×ノズルピッチ)。
以上の3つの値(Xs,Ls,Ln)に基づき、相似の関係を利用して、上部点から対象ノズル#nによるドット形成位置までのX方向の距離Xnを次の式により算出する。
Xn=(Xs×Ln)/Ls
なお、距離Xnの算出式は上記式に限らず、例えば、図中の角度θに基づき距離Xnを算出するようにしてもよい。
そして、上部点から対象ノズル#nによるドット形成位置までのX方向の距離Xnに上部点のずれ量E(m4u)を加味することで、対象ノズル#nによるドット形成位置のX方向における理想位置からのずれ量E(m4n)が得られる。例えば、図8のように罫線L(m4)の上部点が対象ノズル#nのドット形成位置よりもX方向の他方側(プラス側)に位置する場合には、上部点のずれ量E(m4u)から距離Xnを減算するとよい(E(m4n)=E(m4u)−Xn)。逆に、罫線Lの上部点が対象ノズル#nのドット形成位置よりもX方向の一方側(マイナス側)に位置する場合には、上部点のずれ量に距離Xnを加算するとよい。
上記処理を繰り返し、コンピューターは、マゼンタの4番ヘッド43(4)が有するノズル列に属する全ノズル(#1〜#360)のドット形成位置のX方向における理想位置からのずれ量を取得し、また、他のヘッド43に関してもノズル毎のずれ量を取得する。なお、本実施形態では、罫線Lの上部点と下部点のずれ量を直線補間して他のノズルのずれ量を取得しているが、これに限らず、曲線補間してもよい。また、基準ヘッドと同色のシアンのヘッド43や基準ヘッドとY方向の位置が同じである4番ヘッド43(4)は、複数のテストパターンTa〜Tdに罫線を印刷するため、罫線を印刷したテストパターン毎に全ノズルのずれ量が得られる。
<<S06:読取データの適正判断>>
本実施形態では、基準ヘッドとY方向の位置が同じであるマゼンタ,イエロー,ブラックの4番ヘッド43(4)は第1用紙S1と第2用紙S2に罫線Lを印刷する。そのため、マゼンタ,イエロー,ブラックの4番ヘッド34(4)は、第1用紙S1の読取データから取得したずれ量(ノズル毎のずれ量)と、第2用紙S2の読取データから取得したずれ量(ノズル毎のずれ量)とが得られる。同様に、白,クリアの4番ヘッド43(4)も第3用紙S3と第4用紙S4に罫線Lを印刷するため、第3用紙S3の読取データから取得したずれ量(ノズル毎のずれ量)と、第4用紙S4の読取データから取得したずれ量(ノズル毎のずれ量)とが得られる。適正にテストパターンTa〜Tdが印刷され、スキャナー80に読み取られていれば、2つの読取データからそれぞれ取得した同一ノズルのずれ量はほぼ同じ値となる。
そこで、2つの読取データからそれぞれ取得した同一ノズルのずれ量の差が閾値以上である場合にはエラーとし、補正値取得方法を実行し直す。具体的に説明すると、第1テストパターンTaの読取結果から取得したマゼンタの4番ヘッド43(4)の或るノズル#nのずれ量と、第2テストパターンTbの読取結果から取得したマゼンタの4番ヘッド43(4)の或るノズル#nのずれ量との差が、閾値以上である場合に、エラーとする。そうすることで、テストパターンの印刷不良やスキャナー80による読取不良が発生している読取データから補正値(ずれ量)を取得してしまうことを防止することができ、より精度の良い補正値(ずれ量)を取得することができる。
なお、本実施形態ではノズル毎のずれ量を取得した後に読取データの適正を判断しているがこれに限らず、例えば、ヘッド毎のずれ量を取得した後や補正値を取得した後に読取データの適正を判断してもよいし、この処理を行わなくてもよい。また、シアンの1〜3番ヘッド43(1)〜43(3)は第1用紙S1と第3用紙S3に罫線Lを印刷し、シアンの5〜7番ヘッド43(5)〜43(7)は第2用紙S2と第4用紙S4に罫線Lを印刷する。そのため、第1テストパターンTaの読取結果と第3テストパターンTcの読取結果からそれぞれ取得した或るノズル#nのずれ量との差を閾値と比較したり、第2テストパターンTbの読取結果と第4テストパターンTdの読取結果からそれぞれ取得した或るノズル#nのずれ量との差を閾値と比較したりすることで、読取データの適正を判断してもよい。
<<S07:補正値の取得と記憶>>
図9(a)は、補正値により画像データを補正する様子を示す説明図であり、図9(b)は、補正値により補正された画像データにより印刷された罫線を示す説明図である。ここまでの処理により、シアンの4番ヘッド43(4)(基準ヘッド)のノズル#20(上部点)によるドット形成位置を基準とした理想位置からのX方向のずれ量がノズル毎に求められる。本実施形態では、このノズル毎のずれ量に基づいて、画像データを補正する補正値を取得する。画像データでは、印刷解像度に応じて用紙上に定められた画素に対応する画素データが2次元に並び、X方向に並ぶ画素データの列がノズルに割り当てられる。本実施形態では、ノズル毎のずれ量に基づき取得した補正値により、各ノズルに割り当てられる画素データ列をX方向にずらす補正を行う。
そのために、コンピューターは、ノズル毎のずれ量(例えば単位がμm)を1画素当たりのX方向の長さ(μm)で除算する。つまり、各ノズルのドット形成位置のX方向における理想位置からのずれ量が何画素分に相当するのかを補正値として算出する。なお、ドット形成位置がずれる方向とは逆方向に画素データ列をずらす補正を行うため、ずれ量がプラスの場合には補正値をマイナスとし、ずれ量がマイナスの場合には補正値をプラスとする。また、ずれ量を除算した値を四捨五入する等して補正値を整数とする。そうして算出したノズル毎の補正値を、コンピューターは、プリンター1のメモリー13(記憶部)に記憶させて、補正値の取得処理を終了する。なお、基準ヘッドと同色のシアンのヘッド43や基準ヘッドとY方向の位置が同じである4番ヘッド43(4)は、罫線Lを印刷したテストパターンの種類毎にノズル毎のずれ量が得られる。そのため、複数得られたずれ量を平均値化した値から補正値を算出するようにしてもよいし、複数得られたずれ量のうちの1つから補正値を算出するようにしてもよい。
そして、プリンター1が実際に印刷を行う際には、印刷データを作成するコンピューター70において、又は、印刷データを取得したプリンター1において、メモリー13に記憶されているノズル毎の補正値に基づき、画素データ列をX方向にずらす補正が行われる。例えば、図9(a)の上図に示すように、補正前の画像データでは、マゼンタの4番ヘッド43(4)のノズル#20,#N,#340に割り当てられる画素データ列(La,Lb,Lc)のX方向の位置が同じになっている。そして、ノズル#20の補正値(−(E(m4u)/1画素当たりのX方向の長さ))が「−3」であり、ノズル#Nの補正値がゼロであり、ノズル#340の補正値(−(E(m4d)/1画素当たりのX方向の長さ))が「+5」であるとする。この場合、図9(a)の下図に示すように、ノズル#20に割り当てられた画素データ列LaはX方向の一方側に3画素ずらされ、ノズル#340に割り当てられた画素データ列LcはX方向の他方側に5画素ずらされる。そうすることで、ノズル#20,ノズル#340によるドット形成位置を理想位置に近付けて印刷することができる。従って、図9(b)に示すようにヘッド43(2)が傾斜して取り付けられている場合や、ヘッド43がX方向にずれて取り付けられている場合にも(不図示)、Y方向に延びる罫線を印刷することができ、印刷画像の画質劣化を抑制することができる。
このように、ノズル毎に取得したX方向における理想位置からのずれ量に基づき、ノズル毎の補正値を取得して画像データを補正することで、ヘッド43の取り付け誤差による画像の劣化をより精度よく補正することができる。また、本実施形態によれば、ヘッド43の取り付け誤差を調整する調整機構をヘッド43毎に設け、ヘッド43の取り付け誤差を機械的に調整する必要がないため、ヘッド43の取り付け誤差による画像の劣化を容易に抑制することができ、製造コストを下げることができる。また、調整機構によるヘッド43の取り付け誤差の調整には熟練した技術を要するため、ヘッド43の取り付け誤差による画像の劣化が発生した場合、ユーザーでは対処できずに、その間に印刷作業が中断してしまう。しかし、本実施形態によれば、ユーザーはテストパターンTa〜Tdが印刷された用紙S1〜S4をスキャナー80にセットするだけでよいため、ユーザーによって対処することができる。
なお、本実施形態では、ノズル毎の補正値に基づき画像データをX方向にずらす補正を行っているが、これに限らず、ノズル毎のずれ量に基づき、ノズルからのインクの吐出タイミングを補正する補正値を取得するようにしてもよい。また、ヘッド43が有するノズル列に属する全ノズル#1〜#360のずれ量や補正値を取得するに限らず、例えば、複数のノズル群ごとにずれ量や補正値を取得するようにしてもよいし、印刷に使用するノズルのずれ量や補正値だけを取得するようにしてもよい。
また、本実施形態では、複数色のヘッドユニット41がX方向に並ぶプリンター1を例に挙げているが、これに限らず、例えば、ヘッドユニット41を1つだけ有するプリンターであってもよい。その場合にも、図3に示す罫線のがたつきの問題やテストパターンのY方向の長さがスキャナー80の読取可能範囲を超えてしまう問題が生じる虞があるため、本実施形態の補正値取得方法が有効となる。また、ヘッド43が傾斜する取り付け誤差が発生しない場合には、各ヘッド43が印刷する罫線Lのうちの2点(上部点および下部点)における理想位置からのずれ量を取得するに限らず、罫線Lのうちの1点における理想位置からのずれ量を取得するだけでもよい。
しかも、本実施形態では、ヘッド43のドット形成位置のX方向における理想位置からのずれ量を読み取った読取データが、補正値算出の基データとして適正か否かを判定する判定基準を明確化している。これにより、異常な読取データに基づいた液体吐出条件の調整の誤差を抑制したり、不要なデータ補正値取得作業を回避したりすることができる。
===その他の実施形態===
上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはいうまでもない。
例えば、上記の実施形態では、媒体の幅長さ以上に亘ってノズルが並んだ固定されたヘッドユニット41の下を停まることなく搬送される媒体に対して、ヘッドユニット41がインクを吐出することにより、2次元の画像を印刷するプリンター1を例に挙げているが、これに限らない。例えば、ヘッドユニット41の部分を、単一のヘッド43としてもよい。また、印刷領域に位置する媒体に対して1個又は複数個のヘッドがX方向(ノズル列方向と交差する方向)に移動しながらインクを吐出すると共にY方向(ノズル列方向)に移動することで2次元の画像を印刷する動作と、媒体をX方向に搬送して新たな媒体の部位を印刷領域に供給する動作とが、繰り返されるプリンターでもよい。また、例えば、1個又は複数個のヘッドがX方向(ノズル列方向と交差する方向,媒体の幅方向)に移動しながらインクを吐出する動作と、Y方向(ノズル列方向,連続媒体の場合には媒体が連続する方向)に媒体が搬送される搬送動作とが、繰り返されるプリンターでもよい。また、例えば、1個又は複数個のヘッドに対してX方向に移動する媒体に対してヘッドがインクを吐出する動作と、ヘッドに対してY方向に媒体が移動する動作とが、繰り返されるプリンターでもよい。
また、上記の実施形態では、液体吐出装置として、インクジェットプリンターを例に挙げているが、これに限らない。例えば、カラーフィルター製造装置、ディスプレイ製造装置、半導体製造装置、および、DNAチップ製造装置などの液体吐出装置でもよい。
また、上記実施形態では、印刷システム100において、形成したテストパターンを読み取って読み取りデータを取得する際に、スキャナー80を用いる構成とした。
これに限らず、スキャナー80以外の、例えばCCD(Charge Coupled Device)カメラやCMOS(Complementary Metal Semiconductor)カメラなどの撮像装置や画像認識装置などを用いてテストパターンを読み取る構成としてもよい。
1…液体吐出装置としてのプリンター、10…制御部としてのコントローラー、11…インターフェイス部、12…CPU、13…メモリー、14…ユニット制御回路、20…給送ユニット、21…巻軸、22…導く中継ローラー、30…搬送ユニット、31…上流側搬送ローラー対、31a…駆動ローラー、31b…従動ローラー、32,33…複数の中継ローラー、34…ブラックの4番ヘッド、34…下流側搬送ローラー対、40…印刷ユニット、41…ヘッドユニット、42…プラテン、43…ヘッド、50…巻取りユニット、51…中継ローラー、52…巻取り駆動軸、60…検出器群、70…コンピューター、80…スキャナー、100…印刷システム、S1〜S4…媒体としての用紙。

Claims (6)

  1. 第1の方向に沿って複数配置されたヘッドを有し、液体を吐出するヘッドユニットと、
    制御部であって、
    前記ヘッドユニットの有する複数のヘッドのうち、第1のヘッドと、前記第1のヘッド以外のヘッドとを含む第1ヘッドグループを用いて第1パターンを媒体に形成させ、
    前記ヘッドユニットの有する複数のヘッドのうち、前記第1のヘッドと、前記第1ヘッドグループに含まれるヘッドとは前記第1の方向における位置が異なるヘッドとを含む第2ヘッドグループを用いて第2パターンを媒体に形成させる制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記第1パターンを読み取った第1読取データと、前記第2パターンを読み取った第2読取データとを読取データとして受け取り、
    前記読取データにおいて、前記第1パターン及び前記第2パターンに前記第1のヘッドで形成したパターンが含まれており、且つ、前記第1パターンの形成に用いられた前記液体の色と、前記第2パターンの形成に用いられた前記液体の色とが全て共通している、という条件を満たさなかった場合、前記読取データの適正可否を否とすることを特徴とする液体吐出装置。
  2. 第1の色の液体を吐出する第1のヘッドと、
    第2の色の液体を吐出する第2のヘッドと、
    第3の色の液体を吐出する第3のヘッドと、
    制御部であって、
    前記第1のヘッド及び前記第2のヘッドを用いてAパターンを媒体に形成させ、
    前記第1のヘッド及び前記第3のヘッドを用いてBパターンを媒体に形成させる制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記Aパターンを読み取ったA読取データと、前記Bパターンを読み取ったB読取データとを読取データとして受け取り、
    前記読取データにおいて、前記Aパターン及び前記Bパターンに前記第1の色の液体で形成したパターンが含まれており、且つ、前記Aパターンの形成に用いられた液体の色と、前記Bパターンの形成に用いられた液体の色とが、前記第1の色以外は共通していない、という条件を満たさなかった場合、前記読取データの適正可否を否とすることを特徴とする液体吐出装置。
  3. 請求項1に記載の液体吐出装置において、
    前記ヘッドユニットとして、
    第1の色の液体を吐出する前記第1のヘッドを有する第1のヘッドユニットと、
    第2の色の液体を吐出する第2のヘッドを有する第2のヘッドユニットと、
    第3の色の液体を吐出する第3のヘッドを有する第3のヘッドユニットと、を有し、
    前記制御部は、
    前記第1のヘッドと、前記第1のヘッド以外の前記第1のヘッドユニットが有するヘッドと、前記第2のヘッドと、前記第2のヘッド以外の前記第2のヘッドユニットが有するヘッドと、を含むA1ヘッドグループを用いてA1パターンを媒体に形成させ、
    前記第1のヘッドと、前記第1のヘッド以外の前記第1のヘッドユニットが有するヘッドと、前記第3のヘッドと、前記第3のヘッド以外の前記第3のヘッドユニットが有するヘッドと、を含むB1ヘッドグループを用いてB1パターンを媒体に形成させ、
    前記A1パターンを読み取ったA1読取データと、前記B1パターンを読み取ったB1読取データと、を読取データとして受け取り、
    前記読取データにおいて、前記A1パターン及び前記B1パターンに前記第1の色の液体で形成したパターンが含まれており、且つ、前記A1パターンの形成に用いられた液体の色と、前記B1パターンの形成に用いられた液体の色とが、前記第1の色以外は共通していない、という条件を満たさなかった場合、前記読取データの適正可否を否とすることを特徴とする液体吐出装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の液体吐出装置と、
    前記液体吐出装置によってパターンが形成された媒体を読み取り、前記読取データとして前記液体吐出装置に送る撮像装置と、
    を備えたことを特徴とする印刷システム。
  5. 第1の方向に沿って複数配置されたヘッドを有し、液体を吐出するヘッドユニットを備えた液体吐出装置において、
    前記ヘッドユニットの有する複数のヘッドのうち、第1のヘッドと、前記第1のヘッド以外のヘッドとを含む第1ヘッドグループを用いて第1パターンを媒体に形成し、
    前記ヘッドユニットの有する複数のヘッドのうち、前記第1のヘッドと、前記第1ヘッドグループに含まれるヘッドとは前記第1の方向における位置が異なるヘッドとを含む第2ヘッドグループを用いて第2パターンを媒体に形成し、
    前記第1パターンを読み取った第1読取データと、前記第2パターンを読み取った第2読取データとを読取データとして受け取り、
    前記読取データにおいて、前記第1パターン及び前記第2パターンに前記第1のヘッドで形成したパターンが含まれており、且つ、前記第1パターンの形成に用いられた前記液体の色と、前記第2パターンの形成に用いられた前記液体の色とが全て共通している、という条件を満たさなかった場合、前記読取データの適正可否を否とすることを特徴とする液体吐出方法。
  6. 第1の色の液体を吐出する第1のヘッドと、第2の色の液体を吐出する第2のヘッドと、第3の色の液体を吐出する第3のヘッドと、を備えた液体吐出装置において、
    前記第1のヘッド及び前記第2のヘッドを用いてAパターンを媒体に形成し、
    前記第1のヘッド及び前記第3のヘッドを用いてBパターンを媒体に形成し、
    前記Aパターンを読み取ったA読取データと、前記Bパターンを読み取ったB読取データとを読取データとして受け取り、
    前記読取データにおいて、前記Aパターン及び前記Bパターンに前記第1の色の液体で形成したパターンが含まれており、且つ、前記Aパターンの形成に用いられた液体の色と、前記Bパターンの形成に用いられた液体の色とが、前記第1の色以外は共通していない、という条件を満たさなかった場合、前記読取データの適正可否を否とすることを特徴とする液体吐出方法。
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