JP2017118397A - 無線通信システムおよび無線通信端末 - Google Patents

無線通信システムおよび無線通信端末 Download PDF

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Abstract

【課題】早期に同期確立をすることができる無線通信システムを提供する。【解決手段】互いに異なる車両で用いられる無線通信端末100と無線通信端末200とを備える無線通信システム1であって、無線通信端末100は、外部から取得できる基準時刻を参照して決定できる絶対時刻を取得できる状態において、送信周期内における自端末の送信予約時間と絶対時刻で表した送信時刻とを含む同期パケットを逐次生成する同期パケット生成部と、同期パケット生成部が逐次生成した同期パケットを、自端末の送信予約時間に送信する第1端末送信部とを備え、無線通信端末200は、無線通信端末100が送信した同期パケットを受信する第2端末受信部と、時刻補正可能である時計部と、時計部が表す時刻を、第2端末受信部が受信した同期パケットに含まれている送信時刻に基づいて補正する時刻同期部とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、複数の無線通信端末の間で時刻を同期させる無線通信システム、および、その無線通信システムが備える無線通信端末に関する。
車などの移動体で用いられる無線通信端末は、他の端末のある時刻での位置に基づいた制御を行うためなど、複数の無線通信端末が時刻同期をすることがある。時刻同期を行うために、たとえば、Global Navigation Satellite System(以下、GNSS)が備える航法衛星が送信する航法信号に含まれている時刻を基準時刻とすることがある。しかし、航法信号はトンネル内など受信できない場所もある。
特許文献1では、無線通信装置と別の無線通信装置との間で時刻の同期が必要となったとき、ある無線通信装置がブロードキャスト送信したパケットの受信時刻を、2台以上の無線通信装置が交換することで、無線通信装置間の時刻差を求めている。この時刻差だけ装置内の時刻を補正することで、時刻同期を行うことができる。
特許第5668732号公報
しかし、特許文献1の技術では、ある無線通信端末がブロードキャストしたパケットが2台以上の無線通信端末に受信され、かつ、パケットを受信した無線通信端末が受信時刻を交換するまで同期できない。そのため、同期確立に時間がかかる。
一方で、無線通信端末が車両で用いられている場合、車両は高速で他の車両に接近することがあるので、できるだけ早期に同期確立できることが望まれる。
本発明は、この事情に基づいて成されたものであり、その目的とするところは、早期に同期確立をすることができる無線通信システムおよび無線通信端末を提供することにある。
上記目的は独立請求項に記載の特徴の組み合わせにより達成され、また、下位請求項は、発明の更なる有利な具体例を規定する。特許請求の範囲に記載した括弧内の符号は、一つの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
上記目的を達成するための本発明は、互いに異なる車両で用いられる第1無線通信端末(100、100A)と第2無線通信端末(200、200A)とを備える無線通信システム(1、1A)であって、第1無線通信端末は、外部から取得できる基準時刻を参照して決定できる絶対時刻を取得できる状態において、送信周期内における自端末の送信予約時間と絶対時刻で表した送信時刻とを含む同期パケットを逐次生成する同期パケット生成部(S15)と、同期パケット生成部が逐次生成した同期パケットを、自端末の送信予約時間に送信する第1端末送信部(131)とを備え、第2無線通信端末は、第1無線通信端末が送信した同期パケットを受信する第2端末受信部(232)と、時刻補正可能である時計部(254)と、時計部が表す時刻を、第2端末受信部が受信した同期パケットに含まれている送信時刻に基づいて補正する時刻同期部(S33、S52)とを備える。
第1無線通信端末は、外部から取得できる基準時刻を参照して決定できる絶対時刻を取得できる状態において、送信周期内における自端末の送信予約時間と絶対時刻で表した送信時刻とを含む同期パケットを生成する。そして、この同期パケットを、自端末の送信予約時間に送信する。つまり、同期パケットを、キャリアセンスを実行しないで送信する。
よって、同期パケットを受信した第2無線通信端末は、同期パケットが、実際に、同期パケットに含まれている送信時刻に送信されたとして扱うことができる。そこで、時刻同期部は、時計部が表す時刻を、同期パケットに含まれている送信時刻に基づいて補正する。これにより、第2無線通信端末は、絶対時刻に同期している第1無線通信端末との間で、時刻同期が確立できる。
また、第1無線通信端末は、キャリアセンスを実行しないで同期パケットを送信するが、同期パケットは逐次生成して送信している。そのため、第1無線通信端末の周囲に存在し、同期パケットを逐次受信している端末は、同期パケットに含まれている送信予約時間にはパケットを送信しないことが期待できる。したがって、キャリアセンスを実行しなくても、同期パケットは他のパケットとの衝突が生じにくいので、パケットの衝突により、第2無線通信端末が同期パケットを受信できる時刻が、次回以降の同期パケットの送信時刻になってしまうことが抑制される。つまり、同期パケットを受信できる時刻が遅くなってしまうことが抑制される。さらに、特許文献1と異なり、同期確立のために受信時刻を交換する必要もない。これらのことから、第2無線通信端末は、第1無線通信端末など、絶対時刻に同期している端末との間で、早期に同期確立をすることができる。
本発明が適用された無線通信システム1が使用されている状況を説明する図である。 図1の無線通信端末100の構成を示すブロック図である。 図1の無線通信端末200の構成を示すブロック図である。 図2の分散端末絶対同期部153が最初に実行する処理を示すフローチャートである。 図4に続いて実行する絶対同期端末処理を示すフローチャートである。 図4に続いて実行する分散同期端末処理を示すフローチャートである。 図6に続いて実行する転送パケット受信処理を示すフローチャートである。 図4、5、7に続いて実行するCSMACA送信処理を示すフローチャートである。 図5のS14で設定する送信予約時間Tを説明する図である。 図5のS15で生成する同期パケットPsの構成を説明する図である。 図5のS19で生成する後続パケットPfの構成を説明する図である。 図6のS36で生成する転送パケットPtの構成を説明する図である。 第2実施形態の無線通信システム1Aの構成図である。 図13のパターン記憶領域142に記憶されている送信予約時間パターンを説明する図である。 第3実施形態で実行する分散同期端末処理を示すフローチャートである。
[システム全体構成]
以下、本発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。図1に示す例では、第1実施形態の無線通信システム1は、車両2A、2Bにそれぞれ搭載されている無線通信端末100A、100Bと、車両2C、2Dにそれぞれ搭載されている無線通信端末200A、200Bを備えている。
無線通信端末100A、100Bは互いに同じ構成である。これらを区別しないときは単に無線通信端末100とする。また、無線通信端末200A、200Bも互いに同じ構成であり、これらを区別しないときは単に無線通信端末200とする。
さらに、説明の便宜上、符号が互いに異なる無線通信端末100と無線通信端末200を示しているが、これら無線通信端末100、200は、同じ構成である。これら無線通信端末100、200の符号を異ならせている理由は、無線通信端末100を請求項の第1無線通信端末に相当するものとして説明し、無線通信端末200を請求項の第2無線通信端末に相当するものとして説明するためである。なお、もちろん、無線通信端末100、200の数は、図1に示した数に限定されない。また、無線通信端末100、200を搭載している車両2A、2B、2C、2Dを区別しない場合には、単に車両2とする。
車両2A、2B、2C、2Dは、いずれも同じ道路3を走行しており、車両2A、2Bは互いに同一進行方向に走行しており、車両2C、2Dは、車両2A、2Bとは反対方向に向かって走行している。また、車両2C、2Dはトンネル4内を走行しており、車両2A、2Bはトンネル4に入る直前のエリアを走行している。
図1の例では、無線通信端末100Aは、無線通信端末100B、200Aと互いに通信できるが、無線通信端末200Bは、無線通信端末100Aの通信エリア外である。また、無線通信端末100Bと無線通信端末200Aも互いに通信でき、無線通信端末200A、200Bも互いに通信できる。一方、無線通信端末100B、200Bは互いに通信できない。
[無線通信端末100の構成]
無線通信端末100は、図2に示すように、位置検出部110、地図データ記憶部120、近距離無線通信部130、記憶部140、制御部150を備えている。
位置検出部110は、GNSSが備える航法衛星が送信する航法信号を受信するGNSS受信機を備えている。このGNSS受信機が受信した航法信号に基づいて現在位置を検出する。また、GNSS受信機に加えて、車両2に加えられる回転角速度を検出するジャイロセンサ、車両2の前後方向の加速度等から走行した距離を検出する距離センサを備える。これらジャイロセンサおよび距離センサは、GNSS受信機が航法信号を受信できない場合に、推測航法により現在位置を逐次更新するために用いる。
地図データ記憶部120は、ノードとリンクとにより道路形状を表す地図データを記憶している。近距離無線通信部130は、車車間通信や路車間通信を行うための通信部であり、5.9GHz帯や700MHz帯など所定の周波数帯の電波を用いて、他の車両2に搭載された近距離無線通信部130や、道路の所定の位置に設置された路側機との間で通信を行う。この近距離無線通信部130は、送信部131と受信部132とを備える。近距離無線通信部130の通信距離は、数百メートルである。送信部131は後述するS17の処理が実行されることで、同期パケットPsを送信する。したがって、送信部131が請求項の第1端末送信部および端末送信部に相当する。また、受信部132は、請求項の第1端末受信部に相当する。
記憶部140は、エリア記憶領域141を有する。このエリア記憶領域141には、同期移行エリア5が記憶されている。同期移行エリア5は、基準時刻を外部から受信できるエリアと基準時刻を外部から受信できないエリアとの境界から、基準時刻を外部から受信できるエリア側に広がる予め設定されたエリアであり、請求項の境界エリアに相当する。
基準時刻は、本実施形態では、航法信号に含まれている時刻である。航法信号には、UTC時刻に補正可能な時刻が含まれている。UTC時刻に補正可能な時刻であるので、航法信号に含まれている時刻は基準時刻である。基準時刻が航法信号に含まれている時刻であるので、基準時刻を外部から受信できるエリアは、航法信号を受信できるエリアである。
航法信号はトンネル4の内部では受信できないので、本実施形態において、基準時刻を外部から受信できるエリアと基準時刻を外部から受信できないエリアとの境界の一例は、トンネル4の入り口41である。図1に示している同期移行エリア5は、トンネル4の入り口41が境界であり、トンネル4の入り口41から、トンネル4とは反対側に広がっている道路上のエリアである。図1において、同期移行エリア5の反対側の端は示していないが、同期移行エリア5の反対側の端は、トンネル4の入り口41から、近距離無線通信部130の通信可能距離よりも少し長い程度に設定されている。
なお、同期移行エリア5は、トンネル4の手前に限らない。地形やトンネル以外の建造物により、航法信号の受信状態が悪くなるエリアに隣接するエリアが同期移行エリア5とされてもよい。エリア記憶領域141を備えるので、記憶部140は請求項のエリア記憶部に相当する。
制御部150は、CPU、ROM、RAM等を備えたコンピュータであり、CPUが、RAMの一時記憶機能を利用しつつ、ROMなどの非遷移的実体的記録媒体(non-transitory tangible storage medium)に記憶されているプログラムを実行することで、制御部150は、絶対時刻同期部151、分散同期部152、分散端末絶対同期部153として機能する。また、これらの機能を実行すると、プログラムに対応する方法が実行されることになる。なお、制御部150が実行する機能の一部または全部を、一つあるいは複数のIC等によりハードウェア的に構成してもよい。
さらに、制御部150は、内部クロックをカウントすることにより時刻を計時する時計部154を備える。また、制御部150は、無線通信端末100と同じ車両2に搭載された車速センサ21が検出する車速を表す信号を逐次取得する。
[無線通信端末200の構成]
前述したように、無線通信端末200は、便宜上、無線通信端末100と符号を異ならせているだけであり、無線通信端末100と同じ構成を備える。図3に示すように、無線通信端末200は、位置検出部210、地図データ記憶部220、近距離無線通信部230、記憶部240、制御部250を備えている。これらは、それぞれ、無線通信端末100が備える位置検出部110、地図データ記憶部120、近距離無線通信部130、記憶部140、制御部150と同じ構成である。
また、近距離無線通信部230は送信部231、受信部232を備え、制御部250は絶対時刻同期部251、分散同期部252、分散端末絶対同期部253、時計部254を備え、記憶部240はエリア記憶領域241を備える。これらは、それぞれ、無線通信端末100が備える送信部131、受信部132、絶対時刻同期部151、分散同期部152、分散端末絶対同期部153、時計部154、エリア記憶領域141と同じ構成である。
受信部232は、無線通信端末100の送信部131が送信する同期パケットPs、後続パケットPfを受信する。したがって、受信部232は、請求項の第2端末受信部に相当する。また、送信部231は、後述する転送パケットPtを送信するので、請求項の第2端末送信部に相当する。
[制御部150が実行する処理]
絶対時刻同期部151は、時計部154が計時している時刻を絶対時刻に補正する。周知の通り、位置検出部110が航法信号に基づいて現在位置を算出する際に絶対時刻が得られる。この絶対時刻が得られた場合、絶対時刻同期部151は、時計部154が計時している時刻を絶対時刻に補正する。
分散同期部152は、絶対時刻が得られない状態において、他の無線通信端末100との間で時刻を交換することで、他の無線通信端末100との間で時刻を同期させる。以下、この同期を分散同期という。なお、分散同期部152は、絶対時刻が得られない状態において分散同期を行うので、実際には、無線通信端末200に該当する場合、すなわち、分散同期部252が分散同期を行う。他の無線通信端末100との間で分散同期を行う方法は、公知の種々の手法を用いることができる。たとえば、特許文献1に記載されている方法により分散同期を行う。
分散端末絶対同期部153は、分散同期した無線通信端末200の時計部254の時刻を、絶対時刻に同期させる処理を行う。詳しくは、分散端末絶対同期部153は、図4以降のフローチャートに示す処理を周期的に実行する。周期は、たとえば100msecである。
図4のステップ(以下、ステップを省略)S1では、絶対時刻同期中であるか否かを判断する。絶対時刻同期部151が、時計部154の時刻を絶対時刻に逐次補正している状態であれば、S1の判断がYESになる。S1の判断がYESであればS2へ進む。
S2では、自端末を絶対時刻同期端末とする。自端末を絶対時刻同期端末としている場合、絶対時刻を取得できる状態であることになる。S2を実行した場合、図5に示す絶対同期端末処理を実行する。S1の判断がNOであればS3に進む。
S3では、分散同期中であるか否かを判断する。分散同期部152が、前述した分散同期を行っていれば、S3の判断がYESになる。S3の判断がYESであればS4へ進む。S4では自端末を分散同期端末とする。S4を実行した場合、図6に示す分散同期端末処理を実行する。S3の判断がNOであれば図8に示すCSMA/CA送信処理を実行する。
[絶対同期端末処理]
次に、図5に示す絶対同期端末処理を説明する。S11では、位置検出部110から現在位置を取得し、その現在位置が、エリア記憶領域141に記憶されている同期移行エリア5内であるか否かを判断する。この判断がNOであれば、図6に示すCSMA/CA送信処理へ進む。
一方、S11の判断がYESであればS12へ進む。S12では、同期移行エリア5内において自端末と同一進行方向に移動する無線通信端末100のうちで先頭であるか否かを判断する。他の無線通信端末100の位置は、後述する同期パケットPs、後続パケットPf、車車間通信パケットPvに含まれている位置情報から判断する。なお、同期移行エリア5内に、自端末と同一進行方向に移動する無線通信端末100が存在しない場合にも、自端末が先頭であると判断する。S12の判断がYESであればS13に進む。
S13では車速センサ21から車速を取得する。このS13が請求項の移動速度取得部に相当する。S14では、送信予約時間Tを設定する。送信予約時間Tは、予め設定されている送信周期内においてパケットを送信することを予約する時間帯である。送信予約時間Tは1つ以上設定する。
送信予約時間Tの数は、本実施形態では、車速に応じて決定する。詳しくは、車速が高いほど、段階的に送信予約時間Tの数を多くする。なお、車速は、車速センサ21から取得する信号に基づいて決定する。
送信予約時間Tの数を複数に設定した場合であって、同期移行エリア5内に自端末と同一進行方を走行する他の無線通信端末100が存在している場合、自端末の送信予約時間Tを1つとして、残りの送信予約時間Tを他の無線通信端末100に割り当てる。ここでの他の無線通信端末100は、請求項の後続第1無線通信端末に相当する。同期移行エリア5内に自端末と同一進行方を走行する他の無線通信端末100が存在しているか否かは、各端末が走行するパケットに含まれている位置情報から判断する。
残りの送信予約時間Tの数よりも他の無線通信端末100の数が多い場合には、自端末に近い側から順番に送信予約時間Tを割り当てる。反対に、残りの送信予約時間Tの数よりも他の無線通信端末100の数が少ない場合には、他の無線通信端末100に1つずつ送信予約時間Tを割り当て、割り当てていない送信予約時間Tは、自端末の2回目以降の送信予約時間Tとする。
送信周期内においてどの時間帯を送信予約時間Tとするかは、本実施形態では、ランダムに決定する。図9の上段に、図1の状態において、S14で設定する送信予約時間Tを例示している。図9において、符号Taは、自端末である無線通信端末100Aに割り当てた送信予約時間Tを意味し、符号Tbは無線通信端末100Bに割り当てた送信予約時間Tを意味している。
S15では、同期パケットPsを生成する。図10に同期パケットPsを例示する。図10に示すように、同期パケットPsは、ヘッダ、端末ID、位置情報、送信時刻、送信予約時間Tを含んでいる。このS15の処理は、請求項の同期パケット生成部に相当する処理である。
ヘッダには、同期パケットPsであることを表す情報が格納されている。端末IDは、自端末のIDである。位置情報は、位置検出部110が検出した最新の現在位置である。送信時刻はS14で設定した自端末の送信予約時間Tの開始時刻である。送信予約時間TはS14で設定したものであり、自端末以外の送信予約時間Tについては、送信予約時間Tに加えて、その送信予約時間Tがどの端末に割り当てたものであるかを特定するために、端末IDも含まれている。この端末IDが請求項の端末特定情報に相当する。
S16では、自端末の送信予約時間Tになったか否かを判断する。この判断がNOであればS16を繰り返し、YESであればS17に進む。S17では、S15で生成した同期パケットPsを、キャリアセンスを行うことなく、近距離無線通信部130の送信部131から送信する。
S12の判断がNOであった場合にはS18に進む。S18では、自端末についての送信予約時間Tが含まれている同期パケットPsを受信したか否かを判断する。たとえば、図1の無線通信端末100Bは、このS18の判断がYESになる。S18の判断がNOであれば図8に示すCSMA/CA送信処理へ進む。
S18の判断がYESであればS19に進む。S19では後続パケットPfを生成する。このS19が請求項の後続パケット生成部に相当する。図11に後続パケットPfを例示する。図11に示すように、後続パケットPfは、ヘッダ、端末ID、位置情報、送信時刻を含んでいる。ヘッダには、後続パケットPfであることを表す情報が格納されている。送信時刻は、同期パケットPsで指定されている自端末についての送信予約時間Tの開始時刻である。
S20では、自端末の送信予約時間Tになったか否かを判断する。この判断がNOであればS20を繰り返し、YESであればS21に進む。S21では、S19で生成した後続パケットPfを、キャリアセンスを行うことなく、近距離無線通信部130の送信部131から送信する。S17またはS21を実行した場合には、図4の実行タイミングとなったら図4のS1を実行する。
[分散同期端末処理]
次に、図6に示す分散同期端末処理を説明する。この分散同期端末処理は、図1の例では、無線通信端末200A、200Bが実行することになる。したがって、図6は無線通信端末200の処理として説明する。
S31では、絶対時刻同期端末からパケットを受信したか否かを判断する。絶対時刻同期端末は、図5に示した絶対同期端末処理を実行するので、絶対時刻同期端末から受信するパケットは具体的には同期パケットPsあるいは後続パケットPfである。これら同期パケットPsあるいは後続パケットPfを受信したか否かは、ヘッダに格納されている情報から判断する。
S31の判断がNOであれば図7に示す転送パケット受信処理へ進む。一方、S31の判断がYESであればS32に進む。S32では、時刻差Δtを算出する。時刻差Δtは、時計部254が計時している時刻と、受信したパケットに含まれている送信時刻との差である。絶対時刻同期端末が送信するパケットに含まれている送信時刻は、絶対時刻に同期しており、かつ、そのパケットは、キャリアセンスを行うことなく、送信予約時刻に送信されている。したがって、パケットを受信した時点の絶対時刻は、そのパケットに含まれている送信時刻であると判断できるので、時刻差Δtは時計部254が計時している時刻の誤差を表している。
S33では、制御部250が内部に備えている時計部254の時刻を、時刻差Δtだけ補正する。図9の下段は、補正前の分散同期端末の時計部254が計時する時刻における送信予約時間Tを示している。図9に示すように、分散同期端末の時計部254が計時する時刻は、補正前は、時刻差Δtだけ、絶対時刻同期端末の時計部154が計時する時刻に対してずれている。しかし、このS33を実行することで、分散同期端末も、絶対時刻に同期できる。このS33は、請求項の時刻同期部に相当する処理である。
S34では、受信したパケットに送信予約時間Tが含まれているか否かを判断する。この判断がYESであればS35に進む。なお、図10、図11に示しているように、本実施形態では、同期パケットPsには送信予約時間Tが含まれているが、後続パケットPfには送信予約時間Tは含まれていない。よって、受信したパケットが同期パケットPsであればS34の判断がYESになる。
S35では、その送信予約時間Tを送信禁止時間に設定する。S36では転送パケットPtを生成する。図12に、S36で生成する転送パケットPtを例示する。図12に示すように、S36で生成する転送パケットPtは、ヘッダ、端末ID、位置情報、送信時刻、時刻差Δt、送信予約時間Tを含んでいる。ヘッダには、転送パケットPtであることを表す情報が格納されている。端末IDは、転送パケットPtを生成する無線通信端末200のIDである。位置情報は、転送パケットPtを生成する無線通信端末200が備える位置検出部210が検出した最新の現在位置である。送信時刻は、この転送パケットPtを生成する時点で時計部254が表している時刻である。ただし、転送パケットPtは、S37、S39の判断がともにYESとならなければ送信しない。したがって、この送信時刻と実際に転送パケットPtが送信される時刻とは異なる場合もある。時刻差ΔtはS32で算出した値である。送信予約時間Tは、絶対時刻同期端末から受信したパケット、すなわち同期パケットPsに含まれている送信予約時間Tである。
S37では、S35で設定した送信禁止時間であるか否かを判断する。この判断がYESであればS37の判断を繰り返す。一方、S37の判断がNOであればS39に進む。S39を説明する前にS38を説明する。
S38はS34の判断がNOである場合に実行する。S38では、転送パケットPtを生成する。ただし、S38は、S34の判断がNO、すなわち、受信したパケットに送信予約時間Tが含まれていない場合に実行する。したがって、S38で生成する転送パケットPtには、送信予約時間Tは含まれない。S38で生成する転送パケットPtは、送信予約時間Tが含まれない以外は、S36で生成する転送パケットPtと同じ内容である。このS38および前述のS36が請求項の転送パケット生成部に相当する。
S37の判断がNOである場合、またはS38を実行した場合にはS39へ進む。S39では、キャリアセンスを実行して、送信チャネルを他端末が通信中か否かを判断する。このS39は請求項のキャリアセンス部に相当する。
S39の判断がYESであればS39の判断を繰り返す。一方、S39の判断がNOであればS41に進む。S41では、転送パケットPtを送信する。S41を実行した場合には、図4の実行タイミングとなったら図4のS1を実行する。
[転送パケット受信処理]
次に、図7に示す転送パケット受信処理を説明する。この処理は、S31の判断がNOであった場合に実行する。つまり、この処理は、分散同期端末であって、絶対時刻同期端末からパケットを受信していない場合に実行する。分散同期端末が実行する処理であるので、この図7も、無線通信端末200の処理として説明する。
S51では、転送パケットPtを受信したか否かを判断する。この判断がNOであれば転送パケット受信処理を終了して、図8に示すCSMA/CA送信処理へ進む。一方、S51の判断がYESであればS52に進む。たとえば、図1に示す無線通信端末200Bは、無線通信端末200Aが送信する転送パケットPtを受信するので、このS51の判断がYESになる。
S52では、制御部250が内部に備えている時計部254の時刻を、転送パケットPtに含まれている時刻差Δtだけ補正する。前述したように、転送パケットPtが実際に送信される時刻は、転送パケットPtに含まれている送信時刻であるとは限らない。しかし、この図7の処理を実行する無線通信端末200は分散同期している。したがって、時計部254が計時している時刻と絶対時刻との差は、転送パケットPtを送信した分散同期端末が備える時計部254が計時している補正前の時刻と絶対時刻との時刻差Δtに等しい。そのため、転送パケットPtに含まれている時刻差Δtで時計部254の時刻を補正することで、時計部254の時刻を絶対時刻に補正できる。
S53では、転送パケットPtに送信予約時間Tが含まれている場合に、その送信予約時間Tを送信禁止時間に設定する。S53を実行した場合も、図8に示すCSMA/CA送信処理へ進む。
[CSMA/CA送信処理]
次に、図8に示すCSMA/CA送信処理を説明する。この処理は、図4のS3の判断がNOである場合、図5のS11、S18の判断がNOである場合、または、図7の処理を終了した場合に実行する。
S61では、車車間通信パケットPvを生成する。この車車間通信パケットPvは、公知の車車間通信において送信されるパケットであり、周囲に存在する他車両に、自車両の位置や挙動を伝えるための情報が含まれている。たとえば、車車間通信パケットPvには、ヘッダ、端末ID、現在位置、車速、進行方向、送信時刻などが含まれる。
S62では、送信禁止時間であるか否かを判断する。送信禁止時間は、図6のS35または図7のS53を実行した場合に設定される。したがって、送信禁止時間が設定されていないこともある。送信禁止時間が設定されていない場合には、このS62の判断は常にNOになる。
S62の判断がYESであれば、このS62の判断を繰り返す。したがって、送信禁止時間内であれば、キャリアセンスを実行することなく、車車間通信パケットPvを送信しないと判断することになる。
S62の判断がNOであればS63に進む。S63では、キャリアセンスを実行して他端末が通信中か否かを判断する。この判断がYESであればS63の判断を繰り返す。一方、S63の判断がNOであればS64に進む。S64では、車車間通信パケットPvを送信する。S64を実行した場合には、図4の実行タイミングとなったら図4のS1を実行する。
[第1実施形態まとめ]
以上、説明した第1実施形態では、絶対時刻同期端末と判断される無線通信端末100は、S15で、送信周期内における自端末の送信予約時間Tと絶対時刻で表した送信時刻とを含む同期パケットPsを生成する。そして、S17において、この同期パケットPsを、自端末の送信予約時間に送信する。つまり、同期パケットPsを、キャリアセンスを実行しないで送信する。
よって、同期パケットPsを受信した無線通信端末200は、同期パケットPsが、実際に同期パケットPsに含まれている送信時刻に送信されたとして扱うことができる。そこで、S33において、同期パケットPsに含まれている送信時刻に基づいて、時計部254が表す時刻を補正する。これにより、無線通信端末200は、航法信号を受信できないトンネル4内であっても、絶対時刻に同期している無線通信端末100との間で、時刻同期が確立できる。
また、無線通信端末100は、キャリアセンスを実行しないで同期パケットPsを送信するが、同期パケットPsは逐次生成して送信している。そのため、無線通信端末100の周囲に存在し、同期パケットPsを逐次受信している端末は、同期パケットPsに含まれている送信予約時間Tにはパケットを送信しない。
たとえば、無線通信端末100Bは、S20、S21の処理により、無線通信端末100Bの送信予約時間Tbに後続パケットPfを送信するのみで、無線通信端末100Aの送信予約時間Taにはパケットを送信しない。また、無線通信端末200Aは、S35〜S37を実行することで、送信予約時間Tを送信禁止時間に設定して、送信禁止時間にはパケットを送信しない。
したがって、キャリアセンスを実行しなくても、同期パケットPsは他のパケットとの衝突が生じにくい。よって、パケットの衝突により、無線通信端末200が同期パケットPsを受信できる時刻が、次回以降の同期パケットPsの送信時刻になってしまうことが抑制される。つまり、無線通信端末200が同期パケットPsを受信できる時刻が遅くなってしまうことが抑制される。さらに、特許文献1と異なり、同期確立のために受信時刻を交換する必要もない。これらのことから、無線通信端末200は、絶対時刻に同期している無線通信端末100との間で、早期に同期確立をすることができる。
また、本実施形態では、同期移行エリア5内であって、絶対時刻同期端末のうち先頭である無線通信端末100が同期パケットPsを送信する。先頭である無線通信端末100は、同期移行エリア5において最も同期移行エリア5の境界に近くに位置する。よって、先頭である無線通信端末100が同期パケットPsを送信することで、他の無線通信端末100が同期パケットPsを送信するよりも、航法信号を受信できないエリアの遠い位置まで同期パケットPsを送信することができる。
また、本実施形態では、同期移行エリア5内の先頭以外の無線通信端末100は後続パケットPfを送信しており、分散同期端末である無線通信端末200は、この後続パケットPfを受信した場合も、絶対時刻に同期可能である。つまり、同期パケットPsの受信に失敗したとしても、後続パケットPfを受信できれば、絶対時刻に同期可能である。これにより、無線通信端末200は、無線通信端末100との同期が遅くなってしまうことをより抑制できる。
また、本実施形態では、無線通信端末100は、車速が高いほど、1送信周期内に設定する送信予約時間Tの数を多くする。送信予約時間Tは、自端末および後続第1無線通信端末のいずれかに割り当てる。車速が高い場合、分散同期端末は、より迅速に絶対時刻同期端末との間で同期確立することが望まれる。換言すれば、分散同期端末と絶対時刻同期端末との間で同期確立が遅くなってしまうことは、車速が高いほど、抑制される必要がある。
本実施形態では、無線通信端末100は、車速が高いほど、1送信周期内に設定する送信予約時間Tの数を多くするので、無線通信端末200が1送信周期内で同期パケットPsおよび後続パケットPfをいずれも受信できない可能性が減少する。よって、本実施形態では、車速が高いほど、無線通信端末200は、無線通信端末100との間での同期確立が遅くなってしまうことが抑制される。
また、本実施形態では、分散同期端末は、図6の分散同期端末処理を実行するので、同期パケットPsあるいは後続パケットPfを受信した場合には、時刻差Δtを含む転送パケットPtを生成して送信する。加えて、分散同期端末は、図7の転送パケット受信処理も実行するので、転送パケットPtを受信した場合にも、時刻差Δtを用いて時計部254が計時する時刻を絶対時刻に同期させることができる。
よって、無線通信端末200Bのように、無線通信端末100A、100Bと通信できない位置にいる場合でも、無線通信端末200Aが送信する転送パケットPtを受信することで、時計部254が計時する時刻を絶対時刻に同期させることができる。
加えて、転送パケットPtはキャリアセンスを実行して、他端末が通信中でないと判断した場合に送信するので、キャリアセンスを実行しないで送信する同期パケットPsや後続パケットPfが転送パケットPtと衝突してしまうことも抑制できる。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態を説明する。この第2実施形態以下の説明において、それまでに使用した符号と同一番号の符号を有する要素は、特に言及する場合を除き、それ以前の実施形態における同一符号の要素と同一である。また、構成の一部のみを説明している場合、構成の他の部分については先に説明した実施形態を適用できる。
図13に第2実施形態の無線通信システム1Aの構成を示す。無線通信端末100Aは、記憶部140Aにパターン記憶領域142が設定されている点が、第1実施形態の無線通信端末100と異なる。なお、詳細の図示は省略するが、無線通信端末200Aは、無線通信端末100Aと同じ構成を備える。
パターン記憶領域142には、複数種類の送信予約時間パターンが記憶されている。このパターン記憶領域142を備えている記憶部140Aは請求項のパターン記憶部に相当する。
図14には、この送信予約時間パターンを例示している。各送信予約時間パターンには、パターン番号が設定されている。図14に示す例では、パターン番号1の送信予約時間パターンは、送信予約時間数が1であり、送信予約時間T1についての開始時間と終了時間が設定されている。また、パターン番号2の送信予約時間パターンは、送信予約時間数が2であり、送信予約時間T1、T2について、それぞれ開始時間と終了時間が設定されている。なお、パターン 番号1の送信予約時間T1の送信開始時間、送信終了時間と、パターン番号2の送信予約時間T1の送信開始時間、送信終了時間とは、異なっていてもよいし、同じでもよい。
第2実施形態のS14では、パターン記憶領域142に記憶されている複数の送信予約時間パターンから1つを選択することで、送信予約時間Tを設定する。また、S15で生成する同期パケットPsには、具体的な送信予約時間Tではなく、S14で選択したパターンのパターン番号を含ませる。このパターン番号が請求項のパターン指定情報に相当する。
他の無線通信端末100A、200Aも、記憶部140Aのパターン記憶領域142に同じ送信予約時間パターンが記憶されている。したがって、同期パケットPsにパターン番号を含ませれば、同期パケットPsを受信した端末は、送信予約時間Tを特定することができる。
この第2実施形態では、同期パケットPsに、具体的な送信予約時間Tに代えてパターン番号を含ませるので送信データ量を少なくすることができる。
<第3実施形態>
第3実施形態では、分散同期端末処理として、図6に代えて図15を実行する。図15に示す処理は、図6に示す処理にS31AおよびS40が追加されている。
S31Aは、S31の判断がNO、すなわち、今回の処理において、絶対時刻同期端末からパケットを受信していないと判断した場合に実行する。S31Aでは、前回、絶対時刻同期端末からパケットを受信してから転送期間内に、絶対時刻同期端末からパケットを受信しているか否かを判断する。転送期間についてはS40で説明する。
S31Aの判断がNOであれば、図7の転送パケット受信処理に進むが、YESであれば、今回、絶対時刻同期端末からパケットを受信した場合と同様、転送パケットPtを生成するためにS34へ進む。
S34〜S39は第1実施形態と同じであるので説明を省略する。S39の判断がNOになればS40に進む。S40では、転送期間内であるか否かを判断する。このS40は請求項の誤差判断部に相当する。転送期間とは、時計部254の累積誤差が、予め設定された許容誤差を超えない期間である。転送期間の開始時刻は、S33で補正した時刻である。時刻を補正後は、時間経過とともに、時計部254が計時する時刻は絶対時刻に対する累積誤差が増加する。よって、累積誤差は、S33で補正した時刻に、単位時間当たりの計時誤差を乗じることで算出できる。
許容誤差は累積誤差の許容値であり、累積誤差が許容誤差よりも小さければ、時計部254が計時する時刻を、絶対時刻と同期しているとして制御を行う。許容誤差および単位時間当たりの計時誤差は予め記憶されている。
累積誤差が許容誤差を超えていなければ、時刻差Δtを用いて時計部254が計時する時刻を補正することにより、時計部254が計時する時刻の絶対時刻に対する誤差を、許容される誤差範囲内にすることができる。そこで、転送期間内、つまり、累積誤差が許容誤差を超えていない期間であれば、S41に進み、転送パケットPtを送信する。この転送パケットPtを受信した無線通信端末200は、図7に示す転送パケット受信処理を実行することで、時計部254が計時する時刻を時刻差Δtで補正する。
この第3実施形態では、S31A、S40の判断を行うので、無線通信端末200は、絶対時刻同期端末からパケットを受信してから転送期間内であれば、繰り返し転送パケットPtを生成し、その転送パケットPtを送信する。
これにより、絶対時刻同期端末からパケットを受信した後、一度のみ転送パケットPtを送信する場合に比較して、転送パケットPtが送信される回数が増加する。よって、転送パケットPtを受信して、その転送パケットPtに含まれている時刻差Δtに基づいて時計部254が計時する時刻を補正する無線通信端末200は、より早期に、時計部254が計時する時刻を補正できる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、次の変形例も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施できる。
<変形例1>
第1実施形態では、他の無線通信端末100の位置を、同期パケットPs、後続パケットPf、車車間通信パケットPvに含まれている位置情報から判断していた。しかし、各無線通信端末100が広域通信部を備え、この広域通信部を用いて自端末の位置を逐次、サーバに送信している場合、サーバから、他の無線通信端末100の位置を取得してもよい。
<変形例2>
前述の実施形態では、送信予約時間Tの数を車速に応じて決定していたが、送信予約時間Tの数を車速によらない一定数としてもよい。また、上限数を超えない範囲で、他の無線通信端末100の数に応じて送信予約時間Tの数を決定してもよい。
<変形例3>
自端末の送信予約時間Tをどの時間帯にするかを、各無線通信端末100が予め決めておいてもよい。また、各無線通信端末100がサーバと通信可能である場合、各無線通信端末100の送信予約時間Tをサーバが決定してもよい。サーバが各無線通信端末100の送信予約時間Tを決定すれば、送信予約時間Tが重複してしまうことを避けることができる。
<変形例4−6>
後続パケットPfにも送信予約時間Tを含ませてもよい(変形例4)。同期パケットPsを先頭ではない無線通信端末100が送信してもよい(変形例5)。転送パケットPtに送信予約時間Tが含まれていなくてもよい(変形例6)。
1:無線通信システム 2:車両 3:道路 4:トンネル 5:同期移行エリア 21:車速センサ 41:入り口 100:無線通信端末 110:位置検出部 120:地図データ記憶部 130:近距離無線通信部 131:送信部 132:受信部 140:記憶部 141:エリア記憶領域 142:パターン記憶領域 150:制御部 151:絶対時刻同期部 152:分散同期部 153:分散端末絶対同期部 154:時計部 200:無線通信端末 210:位置検出部 220:地図データ記憶部 230:近距離無線通信部 231:送信部 232:受信部 240:記憶部 241:エリア記憶領域 250:制御部 251:絶対時刻同期部 252:分散同期部 253:分散端末絶対同期部 254:時計部

Claims (12)

  1. 互いに異なる車両で用いられる第1無線通信端末(100、100A)と第2無線通信端末(200、200A)とを備える無線通信システム(1、1A)であって、
    前記第1無線通信端末は、
    外部から取得できる基準時刻を参照して決定できる絶対時刻を取得できる状態において、送信周期内における自端末の送信予約時間と前記絶対時刻で表した送信時刻とを含む同期パケットを逐次生成する同期パケット生成部(S15)と、
    前記同期パケット生成部が逐次生成した前記同期パケットを、前記自端末の送信予約時間に送信する第1端末送信部(131)とを備え、
    前記第2無線通信端末は、
    前記第1無線通信端末が送信した前記同期パケットを受信する第2端末受信部(232)と、
    時刻補正可能である時計部(254)と、
    前記時計部が表す時刻を、前記第2端末受信部が受信した前記同期パケットに含まれている前記送信時刻に基づいて補正する時刻同期部(S33、S52)とを備える無線通信システム。
  2. 請求項1において、
    前記第1無線通信端末は、
    前記第1無線通信端末の現在位置を検出する位置検出部(110)と、
    前記基準時刻を外部から受信できるエリアと前記基準時刻を外部から受信できないエリアとの境界から、前記基準時刻を外部から受信できるエリア側に広がる予め設定された境界エリアを記憶するエリア記憶部(140)とを備え、
    前記同期パケット生成部は、前記位置検出部が検出した前記現在位置が、前記エリア記憶部に記憶されている前記境界エリア内であることに基づいて、前記同期パケットを生成する無線通信システム。
  3. 請求項2において、
    前記無線通信システムは前記第1無線通信端末を複数備え、
    前記同期パケット生成部は、前記位置検出部が検出した前記現在位置が前記エリア記憶部に記憶されている前記境界エリア内であり、かつ、前記境界エリア内に他の前記第1無線通信端末が存在していないか、あるいは、前記境界エリア内において複数の前記第1無線通信端末のうちで自端末が先頭である場合に、前記同期パケットを生成する無線通信システム。
  4. 請求項3において、
    前記第1無線通信端末は、
    他の前記第1無線通信端末の位置を表す情報、および、他の前記第1無線通信端末が送信する前記同期パケットを受信可能な第1端末受信部(132)を備え、
    前記同期パケット生成部は、前記第1端末受信部が受信した他の前記第1無線通信端末の位置を表す情報に基づいて、前記境界エリアに、自端末が用いられている前記車両の後ろを走行する他の前記車両で用いられている前記第1無線通信端末である後続第1無線通信端末が存在していると判断したことに基づいて、前記自端末の前記送信予約時間に加えて、前記後続第1無線通信端末に割り当てた前記送信予約時間と、前記後続第1無線通信端末を特定する情報である端末特定情報とを含んでいる前記同期パケットを生成し、
    さらに、前記第1無線通信端末は、
    前記第1端末受信部が受信した前記同期パケットが、前記後続第1無線通信端末に割り当てられた前記送信予約時間と前記端末特定情報とを含んでおり、かつ、自端末が前記端末特定情報により特定される前記後続第1無線通信端末に該当することに基づいて、前記送信時刻を含む後続パケットを生成する後続パケット生成部(S21)を備え、
    前記第1端末送信部は、前記後続パケットを、前記第1端末受信部が受信した前記同期パケットに含まれている、前記後続第1無線通信端末に割り当てられた前記送信予約時間に送信し、
    前記第2端末受信部は、前記第1端末送信部が送信した前記後続パケットを受信可能であり、
    前記時刻同期部(S33)は、前記第2端末受信部が前記後続パケットを受信したことに基づいて、前記時計部が表す時刻を、前記後続パケットに含まれている前記送信時刻に基づいて補正する無線通信システム。
  5. 請求項1〜3のいずれか1項において、
    前記第1無線通信端末は、
    前記第1無線通信端末の移動速度を取得する移動速度取得部(S13)を備え、
    前記同期パケット生成部は、前記移動速度が速いほど、前記自端末の前記送信予約時間の数を多く含む前記同期パケットを生成する無線通信システム。
  6. 請求項4において、
    前記第1無線通信端末は、
    前記第1無線通信端末の移動速度を取得する移動速度取得部(S13)を備え、
    前記同期パケット生成部は、前記移動速度が速いほど、前記後続第1無線通信端末に割り当てた前記送信予約時間の数を多く含む前記同期パケットを生成する無線通信システム。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項において、
    前記無線通信システムは前記第2無線通信端末を複数備え、
    前記第2無線通信端末は、
    前記時刻同期部が補正した後の前記時計部が表す前記時刻と、補正前の前記時計部が表す時刻との時刻差を含んでいる転送パケットを生成する転送パケット生成部(S36、S38)と、
    前記第2端末受信部を用いてキャリアセンスを実行するキャリアセンス部(S39)と、
    前記キャリアセンス部によるキャリアセンスの結果、送信チャネルが空いていると判断されたことに基づいて、前記転送パケットを送信する第2端末送信部(231)とを備え、
    前記第2端末受信部は、他の前記第2無線通信端末が送信した前記転送パケットを受信可能であり、
    前記時刻同期部(S52)は、前記第2端末受信部が前記転送パケットを受信し、かつ、前記転送パケットを送信した前記第2無線通信端末との間で時刻同期していることに基づいて、前記時計部が表す時刻を、前記転送パケットに含まれている前記時刻差を用いて補正する無線通信システム。
  8. 請求項7において、
    前記転送パケット生成部は、前記同期パケットに含まれている前記送信予約時間を含ませた前記転送パケットを生成する無線通信システム。
  9. 請求項7または8において、
    前記第2無線通信端末は、
    前記時刻同期部が前記転送パケットに含まれている前記時刻差を用いて前記時刻を補正した後、時間経過に伴い増加する前記時計部の累積誤差が、予め設定された許容誤差よりも大きいか否かを逐次判断する誤差判断部(S40)を備え、
    前記転送パケット生成部は、前記誤差判断部が前記累積誤差が前記許容誤差よりも大きいと判断するまで、前記転送パケットを繰り返し生成する無線通信システム。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項において、
    前記第1無線通信端末(100A)は、
    前記送信予約時間の数および時間帯の少なくとも一方が互いに異なる複数種類の送信予約時間パターンを記憶するパターン記憶部(140A)を備え、
    前記同期パケット生成部は、前記パターン記憶部に記憶されている複数種類の前記送信予約時間パターンからいずれか1つを指定したパターン指定情報を、前記送信予約時間を表す情報として含ませた前記同期パケットを生成する無線通信システム。
  11. 請求項2〜4、6のいずれか1項において、
    前記境界エリアの前記境界とは反対側の端は、前記境界から、前記第1端末送信部が送信する前記同期パケットを受信可能な距離以上離れている無線通信システム。
  12. 外部から取得できる基準時刻を参照して決定できる絶対時刻を取得できる状態において、送信周期内における自端末の送信予約時間と前記絶対時刻で表した送信時刻とを含む同期パケットを逐次生成する同期パケット生成部(S15)と、
    前記同期パケット生成部が逐次生成した前記同期パケットを、前記自端末の送信予約時間に送信する端末送信部(131)とを備える無線通信端末。
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