JP6756380B2 - 第1の列車搭載装置、第2の列車搭載装置、列車衝突防止システム、方法およびプログラム - Google Patents

第1の列車搭載装置、第2の列車搭載装置、列車衝突防止システム、方法およびプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP6756380B2
JP6756380B2 JP2018559066A JP2018559066A JP6756380B2 JP 6756380 B2 JP6756380 B2 JP 6756380B2 JP 2018559066 A JP2018559066 A JP 2018559066A JP 2018559066 A JP2018559066 A JP 2018559066A JP 6756380 B2 JP6756380 B2 JP 6756380B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
train
information
signal
mounted device
wireless communication
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018559066A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2018123679A1 (ja
Inventor
小島 崇
崇 小島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Publication of JPWO2018123679A1 publication Critical patent/JPWO2018123679A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6756380B2 publication Critical patent/JP6756380B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60LPROPULSION OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; SUPPLYING ELECTRIC POWER FOR AUXILIARY EQUIPMENT OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; ELECTRODYNAMIC BRAKE SYSTEMS FOR VEHICLES IN GENERAL; MAGNETIC SUSPENSION OR LEVITATION FOR VEHICLES; MONITORING OPERATING VARIABLES OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; ELECTRIC SAFETY DEVICES FOR ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES
    • B60L3/00Electric devices on electrically-propelled vehicles for safety purposes; Monitoring operating variables, e.g. speed, deceleration or energy consumption
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B61RAILWAYS
    • B61LGUIDING RAILWAY TRAFFIC; ENSURING THE SAFETY OF RAILWAY TRAFFIC
    • B61L15/00Indicators provided on the vehicle or train for signalling purposes
    • B61L15/0018Communication with or on the vehicle or train
    • B61L15/0027Radio-based, e.g. using GSM-R
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B61RAILWAYS
    • B61LGUIDING RAILWAY TRAFFIC; ENSURING THE SAFETY OF RAILWAY TRAFFIC
    • B61L23/00Control, warning or like safety means along the route or between vehicles or trains
    • B61L23/34Control, warning or like safety means along the route or between vehicles or trains for indicating the distance between vehicles or trains by the transmission of signals therebetween
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B61RAILWAYS
    • B61LGUIDING RAILWAY TRAFFIC; ENSURING THE SAFETY OF RAILWAY TRAFFIC
    • B61L25/00Recording or indicating positions or identities of vehicles or trains or setting of track apparatus
    • B61L25/02Indicating or recording positions or identities of vehicles or trains
    • B61L25/025Absolute localisation, e.g. providing geodetic coordinates
    • GPHYSICS
    • G08SIGNALLING
    • G08GTRAFFIC CONTROL SYSTEMS
    • G08G1/00Traffic control systems for road vehicles
    • G08G1/16Anti-collision systems
    • G08G1/161Decentralised systems, e.g. inter-vehicle communication
    • G08G1/163Decentralised systems, e.g. inter-vehicle communication involving continuous checking
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B61RAILWAYS
    • B61LGUIDING RAILWAY TRAFFIC; ENSURING THE SAFETY OF RAILWAY TRAFFIC
    • B61L2205/00Communication or navigation systems for railway traffic
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B61RAILWAYS
    • B61LGUIDING RAILWAY TRAFFIC; ENSURING THE SAFETY OF RAILWAY TRAFFIC
    • B61L23/00Control, warning or like safety means along the route or between vehicles or trains
    • B61L23/04Control, warning or like safety means along the route or between vehicles or trains for monitoring the mechanical state of the route
    • B61L23/041Obstacle detection
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T90/00Enabling technologies or technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02T90/10Technologies relating to charging of electric vehicles
    • Y02T90/16Information or communication technologies improving the operation of electric vehicles

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Sustainable Development (AREA)
  • Sustainable Energy (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Train Traffic Observation, Control, And Security (AREA)
  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)

Description

本発明は、列車間の衝突を防止する技術に関する。
一般に、列車を安全に運行するため、FMS(Fleet Management System)では、地上管制施設の中継により列車間の制御が行われる。走行列車の前方に別の列車が予期せず在線しているなどの緊急時には、運転士が、状況を目視などで確認するとともに列車の停止を判断する。そして、運転士は、地上管制施設の司令員に連絡をとることにより、現場の状況を報告したり走行の再開を判断したりする。また、運転士の睡眠時無呼吸症候群などによるヒューマンエラーへの対策として、自動列車停止装置(ATS:Automatic Train Stop)や、自動列車制御装置(ATC:Automatic Train Control)等が知られている。
しかしながら、運転士の判断にゆだねる場合、運転士による判断ストレスや対応の違いが発生する可能性がある。また、ATSやATCは、設置コストや保守コストが問題となる。
このような問題に関連して、列車の追突を防止する技術の一例が、特許文献1に記載されている。この関連技術は、同一の線路を走行する2つの列車のうち、後続列車の前部に質問装置を搭載する。また、先行列車の後部に応答装置を搭載する。そして、質問装置は、質問信号を送信し、応答装置は、質問信号に同期した信号を送信する。そして、質問装置は、応答装置から受信した信号に基づいて往復伝播時間を測定し、列車間の距離を算出する。
また、このような問題に関連して、移動する物体との通信を行う技術の一例が、特許文献2および特許文献3に記載されている。特許文献2に記載された関連技術は、路上に設置された装置が、各移動体に搭載された装置とそれぞれ通信を行う。このとき、路上装置は、複数の移動体からデータを略同時に受信した場合には、各移動体にポーリングデータを送信する。各移動体は、ポーリングデータを受信すると、自装置の優先順位に準じた時間を経過させた後、データを送信する。また、特許文献3に記載された関連技術は、車載ユニットから携帯ユニットにポーリングデータを送信し、携帯ユニットからの応答の有無に応じて処理を分岐する。なお、車載ユニットおよび携帯ユニット間の通信には、ブルートゥース(登録商標)等の近距離無線通信が用いられることが想定されている。
特開平8−268284号公報 特開昭61−230532号公報 特開2004−220180号公報
しかしながら、特許文献1に記載された関連技術では、質問装置および応答装置がそれぞれ搭載される列車は、同一の線路を走行していることが前提である。ところが、実際には、質問装置から送信される信号が、近隣の線路を走行する他の列車に搭載された応答装置によって受信される可能性がある。そのような場合、質問装置は、他の線路を走行する列車との距離を、追突する可能性がないにも関わらず算出してしまう。このように、複数の線路における列車の走行が想定される場合には、この関連技術は、他の線路を走行している列車との距離を算出してしまう場合があり、列車の安全な運行において適切な情報を提供することができない。
また、このような問題に対して、特許文献1に記載された関連技術に、特許文献2に記載された関連技術を適用することを考える。この場合、質問装置は、複数の応答装置から信号を受信した場合、それぞれの応答装置に定められた優先順位にしたがって、順次データを受信することになる。しかしながら、質問装置が搭載された列車の近隣を走行する列車のうち、同一の線路において前方を走行する列車を特定するために、各列車にあらかじめ優先順位を設定しておくことは難しい。したがって、特許文献2に記載された関連技術を組み合わせても、複数の線路における列車の走行が想定される場合の上述の問題を解決することはできない。
また、このような問題に対して、特許文献1に記載された関連技術に、特許文献3に記載された関連技術を適用することを考える。この場合、前後を走行することになる各列車に搭載される質問装置および応答装置は、あらかじめペアリングされることになる。しかしながら、列車は、必ずしも決められた1つの線路を走行するわけではない。そのため、同一の線路を走行することが想定される全ての組合せの質問装置および応答装置が、あらかじめペアリングされることになる。その場合、質問装置は、自装置が搭載された列車と同一の線路を走行する予定があるもののその時点では他の線路に在線中の列車に搭載された応答装置からの信号を受信する可能性がある。したがって、特許文献3に記載された関連技術を組み合わせても、複数の線路における列車の走行が想定される場合の上述の問題を解決することは難しい。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものである。すなわち、本発明は、複数の線路において列車の走行が想定される場合にも、設置コストや保守コストを抑えながら、列車間の衝突を防止するためのより適切な情報を提示することができる技術を提供することを目的とする。
本発明の一形態における第1の列車搭載装置は、自装置を搭載する自列車の前方に設置されたアンテナを介して無線通信を行う無線通信手段と、前記自列車が在線中の線路を表す情報を含む列車情報を取得する列車情報取得手段と、前記自列車の近隣の他列車を探索する探索信号を前記無線通信手段から送信する探索信号送信手段と、前記他列車に搭載された第2の列車搭載装置によって前記探索信号の受信に応じて送信された、前記他列車が在線中の線路を表す情報を含む列車情報が含まれる応答信号を前記無線通信手段から受信すると、前記応答信号に含まれる列車情報および前記列車情報取得手段によって取得された列車情報に基づいて、前記自列車および前記他列車間の衝突の可能性の有無を判断する衝突可能性判断手段と、前記衝突可能性判断手段によって前記衝突の可能性があると判断された場合に、前記他列車および前記自列車間の距離を、前記第2の列車搭載装置との間で測定信号およびその応答を表す測定応答信号を前記無線通信手段を介して送受信することにより測定する距離測定手段と、を備える。
また、本発明の一形態における第2の列車搭載装置は、自装置を搭載する自列車の後方に設置されたアンテナを介して無線通信を行う無線通信手段と、前記自列車が在線中の線路を表す列車情報を取得する列車情報取得手段と、上述の第1の列車搭載装置から前記探索信号を前記無線通信手段を介して受信すると、前記列車情報取得手段によって取得された列車情報を前記応答信号に含めて、前記第1の列車搭載装置に前記無線通信手段を介して送信する探索信号応答手段と、前記第1の列車搭載装置から前記測定信号を前記無線通信手段を介して受信すると、前記測定信号に応答する前記測定応答信号を前記第1の列車搭載装置に前記無線通信手段を介して送信する距離測定応答手段と、を備える。
また、本発明の一形態における列車衝突防止システムは、上述の第1の列車搭載装置と、上述の第2の列車搭載装置と、を含む。
また、本発明の一形態における方法は、第1の列車搭載装置が、自装置を搭載する自列車の近隣の他列車を探索する探索信号を、自列車の前方に設置されたアンテナを介した無線通信により送信し、前記他列車に搭載された第2の列車搭載装置によって前記探索信号の受信に応じて送信された、前記他列車が在線中の線路を表す情報を含む列車情報が含まれる応答信号を前記無線通信により受信すると、前記自列車が在線中の線路を表す情報を含む列車情報を取得し、取得した列車情報、および、前記応答信号に含まれる列車情報に基づいて、前記自列車および前記他列車間の衝突の可能性の有無を判断し、前記衝突の可能性があると判断した場合に、前記他列車および前記自列車間の距離を、前記第2の列車搭載装置との間で測定信号およびその応答を表す測定応答信号を前記無線通信によって送受信することにより測定する。
また、本発明の一形態における記録媒体は、自装置を搭載する自列車の近隣の他列車を探索する探索信号を、自列車の前方に設置されたアンテナを介した無線通信により送信する処理と、前記他列車に搭載された第2の列車搭載装置によって前記探索信号の受信に応じて送信された、前記他列車が在線中の線路を表す情報を含む列車情報が含まれる応答信号を前記無線通信により受信すると、前記自列車が在線中の線路を表す情報を含む列車情報を取得する処理と、取得した列車情報、および、前記応答信号に含まれる列車情報に基づいて、前記自列車および前記他列車間の衝突の可能性の有無を判断する処理と、前記衝突の可能性があると判断した場合に、前記他列車および前記自列車間の距離を、前記第2の列車搭載装置との間で測定信号およびその応答を表す測定応答信号を前記無線通信によって送受信することにより測定する処理と、をコンピュータ装置に実行させるプログラムを記録する。
本発明は、複数の線路において列車の走行が想定される場合にも、設置コストや保守コストを抑えながら、列車間の衝突を防止するためのより適切な情報を提示することができる技術を提供することができる。
本発明の第1の実施の形態としての第1の列車搭載装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態としての第1の列車搭載装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態としての第1の列車搭載装置の動作を説明するフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態としての第2の列車搭載装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施の形態としての第2の列車搭載装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態としての第2の列車搭載装置の動作を説明するフローチャートである。 本発明の第3の実施の形態としての列車衝突防止システムの構成を説明するブロック図である。 本発明の第3の実施の形態としての列車衝突防止システムの動作を説明するシーケンス図である。 本発明の第3の実施の形態としての列車衝突防止システムの他の動作を説明するシーケンス図である。 本発明の第3の実施の形態としての列車衝突防止システムの具体例を示す模式図である。 本発明の第4の実施の形態としての列車衝突防止システムの構成を説明するブロック図である。 本発明の第4の実施の形態における第1の列車搭載装置の動作を説明するフローチャートである。 本発明の第4の実施の形態としての列車衝突防止システムの動作を説明するシーケンス図である。 本発明の第5の実施の形態としての列車衝突防止システムの構成を説明するブロック図である。 本発明の第5の実施の形態としての列車衝突防止システムのハードウェア構成の一例を示す図である。 本発明の第5の実施の形態における距離の測定について説明する模式図である。 本発明の第5の実施の形態における第1の列車搭載装置の動作を説明するフローチャートである。 本発明の第5の実施の形態における第1の列車搭載装置が距離を測定する動作の詳細を説明するフローチャートである。 本発明の第5の実施の形態における第2の列車搭載装置の動作を説明するフローチャートである。 本発明の第5の実施の形態における第2の列車搭載装置が測定信号に応答する動作の詳細を説明するフローチャートである。 本発明の第6の実施の形態としての列車衝突防止システムの構成を説明するブロック図である。 本発明の第6の実施の形態における距離の測定について説明する模式図である。 本発明の第6の実施の形態における第1の列車搭載装置が距離を測定する動作の詳細を説明するフローチャートである。 本発明の第6の実施の形態における第2の列車搭載装置が測定信号に応答する動作の詳細を説明するフローチャートである。 本発明の第7の実施の形態としての列車衝突防止システムの構成を説明するブロック図である。 本発明の第7の実施の形態としての列車衝突防止システムのハードウェア構成の一例を示す図である。 本発明の第7の実施の形態における第1の列車搭載装置の動作を説明するフローチャートである。 本発明の第7の実施の形態における第2の列車搭載装置の動作を説明するフローチャートである。 本発明の第7の実施の形態の具体例における線路および区間の構成を説明する模式図である。 本発明の第7の実施の形態の具体例において衝突の可能性がないと判断される場合を説明する模式図である。 本発明の第7の実施の形態の具体例において衝突の可能性があると判断される場合を説明する模式図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
まず、本発明の第1の実施の形態としての第1の列車搭載装置100について、図面を参照して説明する。図1において、第1の列車搭載装置100は、無線通信部101と、列車情報取得部102と、探索信号送信部103と、衝突可能性判断部104と、距離測定部105とを含む。
ここで、第1の列車搭載装置100は、図2に示すようなハードウェア要素によって構成可能である。図2において、第1の列車搭載装置100は、CPU(Central Processing Unit)1001と、メモリ1002と、出力装置1003と、入力装置1004と、無線通信インタフェース1005と、アンテナ1006とを含む。メモリ1002は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、補助記憶装置(ハードディスク等)等によって構成される。出力装置1003は、ディスプレイ装置やプリンタ等のように、情報を出力する装置によって構成される。入力装置1004は、キーボードやマウス等のように、ユーザ操作の入力を受け付ける装置によって構成される。無線通信インタフェース1005は、第2の列車搭載装置との間で無線通信を行うインタフェースである。また、無線通信インタフェース1005は、送信するデータをアンテナ1006に出力する。また、無線通信インタフェース1005は、アンテナ1006から出力されるデータを受信する。アンテナ1006は、第1の列車搭載装置100を搭載する列車の前方に設置される。また、アンテナ1006は、無線通信インタフェース1005から出力されるデータを電波として空間に放射する。また、アンテナ1006は、空間の電波をデータに変換して無線通信インタフェース1005に出力する。この場合、無線通信部101は、無線通信インタフェース1005およびアンテナ1006によって構成される。また、第1の列車搭載装置100のその他の各機能ブロックは、メモリ1002に格納されるコンピュータ・プログラムを読み込んで実行するとともに各部を制御するCPU1001によって構成される。なお、第1の列車搭載装置100およびその各機能ブロックのハードウェア構成は、上述の構成に限定されない。
次に、各機能ブロックの詳細について説明する。
無線通信部101は、自装置を搭載する自列車の前方に設置されたアンテナ1006を介して無線通信を行う。
列車情報取得部102は、自列車が在線する線路を表す情報を含む列車情報を取得する。また、列車情報は、自列車を識別する列車IDを含んでいてもよい。例えば、列車情報取得部102は、メモリ1002から列車情報を取得してもよい。この場合、メモリ1002には、自列車が在線する線路を表す情報を含む列車情報があらかじめ記憶されているものとする。具体的には、例えば、列車情報は、あらかじめ既設の地上管制施設のシステムとの通信により取得されてメモリ1002に記憶されていてもよい。
探索信号送信部103は、自列車の近隣の他列車を探索する探索信号を、無線通信部101から送信する。探索信号は、無線通信部101からの通信可能な範囲に存在する各他列車にそれぞれ搭載される第2の列車搭載装置を対象として送信される。以降、探索信号送信部103が、無線通信部101から情報を送信することを、単に、探索信号送信部103が送信する、とも記載する。
衝突可能性判断部104は、無線通信部101から応答信号を受信する。以降、衝突可能性判断部104が、無線通信部101から情報を受信することを、単に、衝突可能性判断部104が受信する、とも記載する。応答信号は、他列車に搭載された第2の列車搭載装置によって探索信号の受信に応じて送信される。また、応答信号は、他列車が在線中の線路に関する列車情報を含む。そして、衝突可能性判断部104は、応答信号に含まれる他列車の列車情報と、列車情報取得部102によって取得された自列車の列車情報とに基づいて、自列車および他列車間に衝突の可能性があるか否かを判断する。例えば、衝突可能性判断部104は、自列車の列車情報が示す線路と、他列車の列車情報が示す線路とが同一であれば、衝突の可能性があると判断してもよい。これは、他列車が、自列車と同一の線路に在線中であり、かつ、自列車からの探索信号が受信可能なほどに自列車の近隣にあると考えられるからである。
距離測定部105は、衝突可能性判断部104によって衝突の可能性があると判断された場合に、応答信号の送信元の第2の列車搭載装置を搭載した他列車と自列車との間の距離を測定する。具体的には、距離測定部105は、そのような他列車に搭載された第2の列車搭載装置との間で、測定信号およびその応答を表す測定応答信号を無線通信部101を介して送受信することにより、他列車および自列車間の距離を測定する。測定信号は、指定された宛先の第2の列車搭載装置を対象として送信される。以降、距離測定部105が無線通信部101を介して情報を送受信することを、単に、距離測定部105が送受信する、とも記載する。
以上のように構成された第1の列車搭載装置100の動作について、図3を参照して説明する。
図3では、まず、探索信号送信部103は、探索信号を送信する(ステップA1)。
次に、衝突可能性判断部104は、ステップA1で送信された探索信号に応答する応答信号を、探索信号の送信後所定期間が経過するまでに受信したか否かを判断する(ステップA2)。
ここで、所定期間が経過するまでに応答信号が受信されていない場合(ステップA2でNo)、第1の列車搭載装置100は、ステップA1からの動作を繰り返す。
一方、所定期間が経過するまでに応答信号が受信された場合(ステップA2でYes)、衝突可能性判断部104は、応答信号に含まれる他列車の列車情報を取得する(ステップA3)。
また、衝突可能性判断部104は、列車情報取得部102を用いて、自列車の列車情報を取得する(ステップA4)。
次に、衝突可能性判断部104は、他列車の列車情報および自列車の列車情報に基づいて、自列車および他列車間に衝突の可能性があるか否かを判断する(ステップA5)。
ここで、衝突の可能性がないと判断された場合(ステップA5でNo)、第1の列車搭載装置100は、ステップA1からの動作を繰り返す。
一方、衝突の可能性があると判断された場合(ステップA5でYes)、距離測定部105は、次のように動作する。すなわち、距離測定部105は、他列車に搭載された第2の列車搭載装置との間で測定信号およびその測定応答信号を送受信することにより、自列車および他列車間の距離を測定する(ステップA6)。
なお、ステップA6において、距離測定部105は、測定信号および測定応答信号を複数回送受信することにより、距離の算出を行ってもよい。
そして、距離測定部105は、測定した距離を出力する(ステップA7)。出力先は、例えば、出力装置1003であってもよい。そして、第1の列車搭載装置100は、ステップA1からの動作を繰り返す。
次に、本発明の第1の実施の形態の効果について述べる。
本発明の第1の実施の形態としての第1の列車搭載装置は、複数の線路において列車の走行が想定される場合にも、設置コストや保守コストを抑えながら、列車間の衝突を防止するためのより適切な情報を提示することができる。
その理由について説明する。本実施の形態では、無線通信部が、自装置を搭載する自列車の前方に設置されたアンテナを介して無線通信を行う。また、列車情報取得部が、自列車が在線中の線路を表す情報を含む列車情報を取得する。そして、探索信号送信部が、自列車の近隣の他列車を探索する探索信号を無線通信部から送信する。そして、衝突可能性判断部が、他列車に搭載された第2の列車搭載装置によって探索信号の受信に応じて送信された応答信号を無線通信部から受信する。応答信号には、他列車が在線中の線路を表す情報を含む列車情報が含まれる。そして、衝突可能性判断部が、応答信号に含まれる列車情報および列車情報取得手段によって取得された列車情報に基づいて、自列車および他列車間の衝突の可能性の有無を判断する。そして、衝突の可能性があると判断された場合に、距離測定部が、他列車と自列車との間の距離を測定する。具体的には、距離測定部が、そのような他列車に搭載された第2の列車搭載装置との間で測定信号およびその測定応答信号を無線通信部を介して送受信することにより、他列車と自列車との間の距離を測定するからである。
このように、本実施の形態は、探索信号に応じた応答信号の送信元の第2の列車搭載装置を搭載した他列車を、近隣の他列車として探索する。探索された他列車は、自列車の前方のアンテナから通信可能な範囲に存在する。そして、本実施の形態は、探索された他列車の列車情報と自列車の列車情報とに基づいて、衝突の可能性があると判断した場合に、列車間の距離を測定する。一方で、本実施の形態は、探索された他列車との間に衝突の可能性がないと判断した場合には、列車間の距離を測定しない。このため、本実施の形態は、列車間の衝突を防止するための適切な情報として、衝突の可能性がある他列車を適切に判断してそのような他列車との距離を提示することができる。
さらに、本実施の形態のこのような構成は、主に列車に搭載するハードウェアおよびソフトウェアによって実現される。このため、本実施の形態は、列車以外に敷設が必要な設備(例えば線路毎に敷設が必要な設備)が不要であり、設置コストを削減する。また、本実施の形態では、車庫等において複数の列車に対して一括してソフトウェアの更新を行うことが可能である。また、本実施の形態では、インフラレスであるため、ハードウェア故障時の交換が容易である。そのため、本実施の形態のこのような構成は、保守コストを削減する。
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、本実施の形態の説明において参照する各図面において、本発明の第1の実施の形態と同一の構成および同様に動作するステップには同一の符号を付して本実施の形態における詳細な説明を省略する。
まず、本発明の第2の実施の形態としての第2の列車搭載装置200の構成を、図4に示す。図4において、第2の列車搭載装置200は、無線通信部201と、列車情報取得部202と、探索信号応答部203と、距離測定応答部205とを含む。
ここで、第2の列車搭載装置200は、図5に示すようなハードウェア要素によって構成可能である。図5において、第2の列車搭載装置200は、CPU2001と、メモリ2002と、出力装置2003と、入力装置2004と、無線通信インタフェース2005と、アンテナ2006とを含む。メモリ2002は、RAMやROM、補助記憶装置等によって構成される。出力装置2003は、ディスプレイ装置やプリンタ等のように、情報を出力する装置によって構成される。入力装置2004は、キーボードやマウス等のように、ユーザ操作の入力を受け付ける装置によって構成される。無線通信インタフェース2005は、第1の列車搭載装置との間で無線通信を行うインタフェースである。また、無線通信インタフェース2005は、送信するデータをアンテナ2006に出力する。また、無線通信インタフェース2005は、アンテナ2006から出力されるデータを受信する。アンテナ2006は、第2の列車搭載装置200を搭載する列車の後方に設置される。アンテナ2006は、無線通信インタフェース2005から出力されるデータを電波として空間に放射する。また、アンテナ2006は、空間の電波をデータに変換して無線通信インタフェース2005に出力する。この場合、無線通信部201は、無線通信インタフェース2005およびアンテナ2006によって構成される。また、第2の列車搭載装置200のその他の各機能ブロックは、メモリ2002に格納されるコンピュータ・プログラムを読み込んで実行するとともに各部を制御するCPU2001によって構成される。なお、第2の列車搭載装置200およびその各機能ブロックのハードウェア構成は、上述の構成に限定されない。
次に、各機能ブロックの詳細について説明する。
無線通信部201は、自装置を搭載する自列車の後方に設置されたアンテナ2006を介して無線通信を行う。
列車情報取得部202は、本発明の第1の実施の形態としての第1の列車搭載装置100における列車情報取得部102と同様に構成される。
探索信号応答部203は、第1の列車搭載装置100から無線通信部201を介して探索信号を受信する。そして、探索信号応答部203は、列車情報取得部202によって取得された列車情報を応答信号に含めて、第1の列車搭載装置100に対して無線通信部201を介して送信する。以降、探索信号応答部203が無線通信部201を介して情報を送受信することを、単に、探索信号応答部203が送受信する、とも記載する。
距離測定応答部205は、第1の列車搭載装置100から無線通信部201を介して測定信号を受信する。また、距離測定応答部205は、受信した測定信号に応答する測定応答信号を、無線通信部201を介して第1の列車搭載装置100に送信する。以降、距離測定応答部205が無線通信部201を介して情報を送受信することを、単に、距離測定応答部205が送受信する、とも記載する。
以上のように構成された第2の列車搭載装置200の動作について、図6を参照して説明する。
図6では、まず、探索信号応答部203は、探索信号が受信されたか否かを判断する(ステップB1)。探索信号が受信されていない場合(ステップB1でNo)、探索信号応答部203は、ステップB1を繰り返す。
探索信号が受信された場合(ステップB1でYes)、探索信号応答部203は、列車情報取得部202を用いて、自列車の列車情報を取得する(ステップB2)。
次に、探索信号応答部203は、取得した列車情報を応答信号に含めて、第1の列車搭載装置100に対して送信する(ステップB3)。
次に、距離測定応答部205は、応答信号の送信後所定期間が経過するまでに、測定信号が受信されたか否かを判断する(ステップB4)。
ここで、所定期間が経過するまでに測定信号が受信されていない場合(ステップB4でNo)、第2の列車搭載装置200は、ステップB1からの動作を繰り返す。
一方、測定信号が受信されている場合(ステップB4でYes)、距離測定応答部205は、第1の列車搭載装置100に対して、測定応答信号を送信する(ステップB5)。なお、第2の列車搭載装置200は、第1の列車搭載装置100から複数回測定信号を受信する場合がある。この場合、距離測定部105は、測定信号を受信するたびに測定応答信号を送信すればよい。そして、第2の列車搭載装置200は、ステップB1からの動作を繰り返す。
次に、本発明の第2の実施の形態の効果について述べる。
本発明の第2の実施の形態としての第2の列車搭載装置は、複数の線路において列車の走行が想定される場合にも、次のことができる。すなわち、第2の実施の形態としての第2の列車搭載装置は、設置コストや保守コストを抑えながら、列車間の衝突の可能性を判断するために必要な情報を、第1の列車搭載装置に対して提供することができる。
その理由について説明する。本実施の形態では、無線通信部が、自装置を搭載する自列車の後方に設置されたアンテナを介して無線通信を行う。そして、列車情報取得部が、自列車が在線中の線路を表す列車情報を取得する。そして、探索信号応答部が、第1の列車搭載装置から無線通信部を介して探索信号を受信すると、列車情報取得部によって取得された列車情報を応答信号に含めて、第1の列車搭載装置に対して無線通信部を介して送信する。そして、距離測定応答部が、第1の列車搭載装置から無線通信部を介して測定信号を受信すると、受信した測定信号に応答する測定応答信号を、第1の列車搭載装置に対して無線通信部を介して送信するからである。
このように、本実施の形態は、探索信号の受信に応じて、探索信号の送信元の第1の列車搭載装置に対して、自列車の列車情報を含む応答信号を送信する。このとき、探索信号の送信元の第1の列車搭載装置を搭載した他列車は、自列車の後方のアンテナから通信可能な範囲に存在する。本実施の形態は、そのような近隣に存在する他列車に搭載された第1の列車搭載装置に対して、自列車との衝突の可能性の有無の判断材料として、自列車の列車情報を提供することができる。
さらに、このような本実施の形態の構成が、設置コストや保守コストを抑えることについては、本発明の第1の実施の形態の効果として説明した通りである。
(第3の実施の形態)
次に、本発明の第3の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、本実施の形態の説明において参照する各図面において、本発明の第1〜第2の実施の形態と同一の構成および同様に動作するステップには同一の符号を付して本実施の形態における詳細な説明を省略する。
まず、本発明の第3の実施の形態としての列車衝突防止システム3の構成を図7に示す。図7において、列車衝突防止システム3は、本発明の第1の実施の形態としての第1の列車搭載装置100と、本発明の第2の実施の形態としての第2の列車搭載装置200とを含む。
第1の列車搭載装置100および第2の列車搭載装置200の構成および動作は、本発明の第1および第2の実施の形態で説明した通りである。
ここでは、列車衝突防止システム3の動作を図8〜図9のシーケンス図で説明する。
図8では、第1の列車搭載装置100を搭載した列車Aと、第2の列車搭載装置200を搭載した列車Bとが、互いに通信可能な範囲において、同一の線路に在線しているとする。また、列車Aおよび列車Bの進行方向が同一であり、列車Aが後方を走行し、列車Bが前方を走行しているものとする。
図8では、まず、列車Aに搭載された第1の列車搭載装置100において、探索信号送信部103は、探索信号を送信する(ステップA1)。そして、列車Bに搭載された第2の列車搭載装置200において、探索信号応答部203は、探索信号を受信する(ステップB1でYes)。
次に、第2の列車搭載装置200において、探索信号応答部203は、列車情報取得部202を用いて、自列車である列車Bの列車情報を取得する(ステップB2)。以降、列車Bの列車情報を列車情報Bとも記載する。
次に、第2の列車搭載装置200において、探索信号応答部203は、取得した列車情報Bを応答信号に含めて、第1の列車搭載装置100に対して送信する(ステップB3)。
次に、第1の列車搭載装置100において、衝突可能性判断部104は、探索信号の送信後所定期間が経過するまでに、応答信号を受信したと判断する(ステップA2でYes)。
次に、衝突可能性判断部104は、応答信号に含まれる列車情報Bを取得する(ステップA3)。
また、衝突可能性判断部104は、列車情報取得部102を用いて、自列車である列車Aの列車情報を取得する(ステップA4)。以降、列車Aの列車情報を列車情報Aとも記載する。
次に、衝突可能性判断部104は、列車情報Aおよび列車情報Bに基づいて、列車Aおよび列車B間に衝突の可能性があるか否かを判断する。ここでは、列車情報Aと列車情報Bとが同一の線路を示すため、衝突の可能性があると判断される(ステップA5でYes)。
そこで、距離測定部105は、列車Bに搭載された第2の列車搭載装置200との間で測定信号および測定応答信号を送受信することにより、列車Aおよび列車B間の距離を測定する(ステップA6)。
また、第2の列車搭載装置200において、距離測定応答部205は、第1の列車搭載装置100に対して、測定信号の受信に応じて測定応答信号を送信する(ステップB4、B5)。
そして、第1の列車搭載装置100において、距離測定部105は、測定信号および測定応答信号に基づいて、列車Aおよび列車B間の距離を算出し、出力する(ステップA6、A7)。
また、図9では、第1の列車搭載装置100を搭載した列車Aと、第2の列車搭載装置200を搭載した列車Cとが、互いに通信可能な範囲に存在するものの、異なる線路に在線しているとする。
図9では、まず、列車Aに搭載された第1の列車搭載装置100において、探索信号送信部103は、探索信号を送信する(ステップA1)。そして、列車Cに搭載された第2の列車搭載装置200において、探索信号応答部203は、探索信号を受信する(ステップB1でYes)。
次に、第2の列車搭載装置200において、探索信号応答部203は、列車情報取得部202を用いて、自列車である列車Cの列車情報を取得する(ステップB2)。以降、列車Cの列車情報を列車情報Cとも記載する。
次に、第2の列車搭載装置200において、探索信号応答部203は、取得した列車情報Cを応答信号に含めて、第1の列車搭載装置100に対して送信する(ステップB3)。
次に、第1の列車搭載装置100において、衝突可能性判断部104は、探索信号の送信後所定期間が経過するまでに応答信号を受信したと判断する(ステップA2でYes)。
次に、衝突可能性判断部104は、応答信号に含まれる列車情報Cを取得する(ステップA3)。
また、衝突可能性判断部104は、列車情報取得部102を用いて、自列車の列車情報Aを取得する(ステップA4)。
次に、衝突可能性判断部104は、列車情報Aおよび列車情報Cに基づいて、列車Aおよび列車C間に衝突の可能性があるか否かを判断する。ここでは、列車情報Aと列車情報Cとが、異なる線路を示すため、衝突の可能性はないと判断される(ステップA5でNo)。
そこで、列車Aの第1の列車搭載装置100は、ステップA2で受信した応答信号に基づく処理を終了する。
また、第2の列車搭載装置200において、距離測定応答部205は、応答信号の送信後所定期間が経過するまでに、測定信号を受信しなかったので(ステップB4でNo)、送信した応答信号に基づく処理を終了する。
以上で、列車衝突防止システム3の動作の説明を終了する。
次に、本実施の形態の具体例を、図10に模式的に示す。図10において、列車A、列車Bおよび列車Dは、線路1に在線する。また、列車A、列車Bおよび列車Dは、それぞれ白抜きの矢印で示す方向に向かって走行中である。また、列車Bは、列車Aの前方にある。また、列車Dは、列車Bの前方にある。また、列車Cは、線路2に在線し、白抜きの矢印で示す方向に向かって走行中である。
このとき、列車Aに搭載された第1の列車搭載装置100の探索信号送信部103は、探索信号を送信する。探索信号は、列車B、列車Cに搭載された第2の列車搭載装置200によって受信される。列車Dに搭載された第2の列車搭載装置200は、列車Aの第1の列車搭載装置100から通信可能な範囲にないため、探索信号を受信しない。搭載された列車搭載装置間が通信可能な範囲にない距離の列車間は、衝突の可能性がないとみなされる。
ここでは、列車Bの第2の列車搭載装置200の探索信号応答部203は、列車Aの第1の列車搭載装置100に対して、「線路1」を示す列車情報Bを含む応答信号を送信する。また、列車Cの第2の列車搭載装置200の探索信号応答部203は、列車Aの第1の列車搭載装置100に対して、「線路2」を示す列車情報Cを含む応答信号を送信する。
そこで、列車Aの第1の列車搭載装置100の衝突可能性判断部104は、自列車の列車情報Aが示す「線路1」と同一の線路を示す列車情報Bを含む応答信号について、衝突の可能性があると判断する。そして、距離測定部105は、列車Aおよび列車B間の距離を算出する。一方、列車Aの第1の列車搭載装置100の衝突可能性判断部104は、自列車の列車情報Aが示す「線路1」と異なる線路を示す列車情報Cを含む応答信号について、衝突の可能性はないと判断する。したがって、距離測定部105は、列車Aおよび列車C間については距離を算出しない。
以上で、具体例の説明を終了する。
次に、本発明の第3の実施の形態の効果について述べる。
本発明の第3の実施の形態としての列車衝突防止システムは、複数の線路において列車の走行が想定される場合にも、設置コストや保守コストを抑えながら、列車間の衝突を防止するためのより適切な情報を提示することができる。
その理由について説明する。本実施の形態では、列車1に搭載された第1の列車搭載装置が、自列車の前方のアンテナから送出された探索信号に応じた応答信号の送信元の第2の列車搭載装置を搭載した列車2を探索する。探索された列車2の後方に搭載されたアンテナは、列車1の前方のアンテナから通信可能な範囲に存在する。そして、探索された列車2に搭載された第2の列車搭載装置が、自列車の列車情報を応答信号に含めて列車1の第1の列車搭載装置に送信する。そして、列車1の第1の列車搭載装置が、受信した応答信号に含まれる列車2の列車情報と、自列車である列車1の列車情報とに基づいて、列車1と列車2との間に衝突の可能性があるか否かを判断する。そして、衝突の可能性があると判断した場合には、列車1の第1の列車搭載装置が、列車1および列車2間の距離を測定するからである。一方で、衝突の可能性がないと判断した場合には、列車1の第1の列車搭載装置が、列車1および列車2間の距離を測定する処理を行わないからである。
このように、本実施の形態は、異なる列車にそれぞれ搭載された第1および第2の列車搭載装置が互いに通信可能な範囲に存在するときに、互いの列車情報に基づいて、衝突の可能性の有無を判断する。これにより、本実施の形態は、2つの列車が同一の線路に在線しており互いに通信可能なほどに近接しているといったように、衝突の可能性がある場合には、当該2つの列車間の距離を提示する。一方で、本実施の形態は、2つの列車が互いに通信可能なほどに近接しているものの異なる線路に在線しているといったように、衝突の可能性がない場合には、当該2つの列車間については距離を測定しない。その結果、本実施の形態は、列車間の衝突を防止するための適切な情報として、衝突の可能性がある列車間の距離を出力することができる。
さらに、このような本実施の形態の構成が、設置コストや保守コストを抑えることについては、本発明の第1の実施の形態の効果として説明した通りである。
(第4の実施の形態)
次に、本発明の第4の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、本実施の形態の説明において参照する各図面において、本発明の第1〜第3の実施の形態と同一の構成および同様に動作するステップには同一の符号を付して本実施の形態における詳細な説明を省略する。
まず、本発明の第4の実施の形態としての列車衝突防止システム4の構成を図11に示す。図11において、列車衝突防止システム4は、本発明の第3の実施の形態としての列車衝突防止システム3に対して、第1の列車搭載装置100に替えて第1の列車搭載装置140を備える点が異なる。
第1の列車搭載装置140は、第1の列車搭載装置100に対して、衝突可能性判断部104に替えて衝突可能性判断部144と、距離測定部105に替えて距離測定部145とを有する点が異なる。
ここで、列車衝突防止システム4は、図2および図5を参照して説明した本発明の第3の実施の形態としての列車衝突防止システム3と同様のハードウェア要素によって構成可能である。なお、列車衝突防止システム4およびその各機能ブロックのハードウェア構成は、上述の構成に限定されない。
次に、列車衝突防止システム4の各機能ブロックのうち、本発明の第1〜3の実施の形態と相違する機能ブロックついて詳細に説明する。
衝突可能性判断部144は、本発明の第1の実施の形態における衝突可能性判断部104と略同様に構成されるが、次の点が異なる。すなわち、衝突可能性判断部144は、無線通信部101を介して同一の探索信号に応答する複数の応答信号が受信された場合、より早く受信された応答信号を優先して衝突の可能性を判断する。具体的には、衝突可能性判断部144は、応答信号が受信された順に衝突の可能性を判断する。そして、衝突可能性判断部144は、最初に衝突の可能性があると判断した応答信号について、処理を行うよう距離測定部145に通知する。衝突可能性判断部144は、当該応答信号より後に受信された応答信号については、衝突の可能性を判断しなくてよい。
距離測定部145は、本発明の第1の実施の形態における距離測定部105と略同様に構成されるが、次の点が異なる。すなわち、距離測定部145は、より早く受信されて衝突の可能性があると判断された応答信号について、その送信元を搭載した列車との間の距離を測定する。距離測定部145は、当該応答信号より後に受信された応答信号については、距離を測定する処理を実行しないことになる。
以上のように構成された列車衝突防止システム4の動作について、図面を参照して説明する。
まず、第1の列車搭載装置140の動作を、図12に示す。
図12において、第1の列車搭載装置140は、図3を参照して説明した本発明の第1の実施の形態としての第1の列車搭載装置100と略同様に動作する。ただし、次の点が異なる。
ステップA5において衝突の可能性がないと判断した場合、衝突可能性判断部144は、ステップA1で送信された探索信号に対して次に受信された応答信号があるか否かを判断する(ステップA11)。
そして、次に受信された応答信号がある場合(ステップA11でYes)、衝突可能性判断部144は、その応答信号に含まれる他列車の列車情報を取得する(ステップA3)。そして、第1の列車搭載装置140は、ステップA4からの動作を実行する。
一方、次に受信された応答信号がない場合(ステップA11でNo)、第1の列車搭載装置140は、ステップA1からの動作を繰り返す。
また、ステップA5において衝突の可能性があると判断した場合、距離測定部145は、本発明の第1の実施の形態と同様にステップA6〜A7を実行し、自列車および他列車間の距離を測定して出力する。
このように、第1の列車搭載装置140は、同一の探索信号に応答する複数の応答信号を受信した場合、そのうち最初に衝突の可能性があると判断された応答信号の送信元を搭載した列車との距離を測定する。そして、第1の列車搭載装置140は、それ以降に受信された応答信号に基づく処理は行わない。
以上で、第1の列車搭載装置140の動作の説明を終了する。
次に、列車衝突防止システム4の動作を図13のシーケンス図で説明する。
図13では、第1の列車搭載装置140を搭載した列車Aと、第2の列車搭載装置200をそれぞれ搭載した列車B、列車Cおよび列車Dが、互いに通信可能な範囲にあるとする。また、列車Aおよび列車Cは、同一の線路を走行しているとする。また、列車Aが後方を走行し、列車Cが前方を走行しているものとする。また、列車Bおよび列車Dは、それぞれ、列車Aとは異なる線路に在線しているものとする。
図13では、まず、列車Aの第1の列車搭載装置140において、探索信号送信部103は、探索信号を送信する(ステップA1)。そして、列車B、列車Cおよび列車Dの各第2の列車搭載装置200において、探索信号応答部203は、探索信号を受信する(ステップB1でYes)。
次に、列車B、列車Cおよび列車Dの各第2の列車搭載装置200において、探索信号応答部203は、列車情報取得部202を用いて、自列車の列車情報B、列車情報Cまたは列車情報Dを取得する(ステップB2)。
次に、列車B、列車Cおよび列車Dの各第2の列車搭載装置200において、探索信号応答部203は、取得した列車情報B、列車情報Cまたは列車情報Dを応答信号に含めて、列車Aの第1の列車搭載装置140に対して送信する(ステップB3)。
次に、列車Aの第1の列車搭載装置140において、衝突可能性判断部144は、列車B、列車C、列車Dの各第2の列車搭載装置200からの応答信号を、この順に受信したと判断する(ステップA2でYes)。
次に、列車Aの第1の列車搭載装置140において、衝突可能性判断部144は、最初に受信された応答信号に含まれる列車情報Bを取得する(ステップA3)。
また、衝突可能性判断部144は、列車情報取得部102を用いて、自列車の列車情報Aを取得する(ステップA4)。
ここでは、列車情報Aと列車情報Bとは、異なる線路を示す。したがって、衝突可能性判断部144は、列車Aおよび列車B間に衝突の可能性がないと判断する(ステップA5でNo)。
そして、次に受信された応答信号があるため(ステップA11でYes)、衝突可能性判断部144は、次に受信された応答信号に含まれる列車情報Cを取得する(ステップA3)。
また、衝突可能性判断部144は、列車情報取得部102を用いて、自列車の列車情報Aを取得する(ステップA4)。
ここでは、列車情報Aと列車情報Cとは、同一の線路を示す。したがって、衝突可能性判断部144は、列車Aおよび列車C間に衝突の可能性があると判断する(ステップA5でYes)。
そこで、距離測定部145は、列車Cの第2の列車搭載装置200との間で、測定信号およびその測定応答信号を送受信することにより、列車Aおよび列車C間の距離を測定し出力する(ステップA6、A7)。
そして、距離測定部145は、以降に受信された列車Dの第2の列車搭載装置200からの応答信号については、処理を行わない。
また、列車Bおよび列車Dの各第2の列車搭載装置200は、応答信号の送信後、所定期間が経過するまでに測定信号が受信されないため(ステップB4でNo)、次の探索信号の受信待ちとなる。
このように、列車衝突防止システム4は、同一の探索信号に対して受信された複数の応答信号のうち、衝突の可能性があると最初に判断された応答信号に基づく列車との間の距離を測定し、以降に受信された応答信号については処理を行わない。
次に、本発明の第4の実施の形態の効果について述べる。
本発明の第4の実施の形態としての列車衝突防止システムは、複数の線路において列車の走行が想定される場合にも、設置コストや保守コストを抑えながら、列車間の衝突を防止するためのより適切な情報を取得する処理を、効率的に実行することができる。
その理由について説明する。本実施の形態では、第1の列車搭載装置において、無線通信部を介して同一の探索信号に応答する複数の応答信号が受信された場合、衝突可能性判断部が、より早く受信された応答信号を優先して衝突の可能性を判断する。そして、距離測定部が、より早く受信されて衝突の可能性があると判断された応答信号について、その送信元である第2の列車搭載装置を搭載した列車との間の距離を測定するからである。
ここで、列車の衝突は、同一線路上の前後で発生するものである。したがって、ある列車に対して、前方に、衝突の可能性がある複数の列車が存在することはない。したがって、第1の列車搭載装置は、通信可能な範囲に存在する複数の第2の列車搭載装置からそれぞれ応答信号を受信した場合も、より早く衝突の可能性があると判断された応答信号について処理を行えば、残りの応答信号についての処理は不要となる。このように、本実施の形態は、不要な処理を省略することにより、処理を効率化する。
(第5の実施の形態)
次に、本発明の第5の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、本実施の形態の説明において参照する各図面において、本発明の第1〜第4の実施の形態と同一の構成および同様に動作するステップには同一の符号を付して本実施の形態における詳細な説明を省略する。
まず、本発明の第5の実施の形態としての列車衝突防止システム5の構成を図14に示す。図14において、列車衝突防止システム5は、本発明の第4の実施の形態としての列車衝突防止システム4に対して、第1の列車搭載装置140に替えて第1の列車搭載装置150を含む点が異なる。さらに、列車衝突防止システム5は、第2の列車搭載装置200に替えて第2の列車搭載装置250を含む点が異なる。また、第1の列車搭載装置150は、第1の列車搭載装置140に対して、距離測定部145に替えて距離測定部155を有し、さらに、同期部156を有する点が異なる。また、第2の列車搭載装置250は、第2の列車搭載装置200に対して、距離測定応答部205に替えて距離測定応答部255を有し、さらに、同期部256を有する点が異なる。
ここで、列車衝突防止システム5のハードウェア構成の一例を図15に示す。図15において、第1の列車搭載装置150は、図2を参照して説明した第1の列車搭載装置100と同様のハードウェア要素に加えて、タイミング検出装置1007と、アンテナ1008とを含んで構成される。また、第2の列車搭載装置250は、図5を参照して説明した第2の列車搭載装置200と同様のハードウェア要素に加えて、タイミング検出装置2007と、アンテナ2008とを含んで構成される。アンテナ1008および2008は、タイミングを示す電波を受信し信号に変換して出力する。タイミング検出装置1007および2007は、タイミング信号として、アンテナ1008および2008からそれぞれ出力される信号を受信する。ここで、アンテナ1008および2008は、例えば、GPS(Global Positioning System)アンテナであってもよい。その場合、タイミングを表す信号としては、PPS(Pulse per Second)信号が適用可能である。この場合、同期部156は、タイミング検出装置1007と、アンテナ1008と、メモリ1002に格納されるコンピュータ・プログラムを読み込んで実行するCPU1001とによって構成される。また、同期部256は、タイミング検出装置2007と、アンテナ2008と、メモリ2002に格納されるコンピュータ・プログラムを読み込んで実行するCPU2001とによって構成される。なお、列車衝突防止システム5およびその各機能ブロックのハードウェア構成は、上述の構成に限定されない。
次に、列車衝突防止システム5の各機能ブロックのうち、本発明の第4の実施の形態と相違する機能ブロックについて詳細に説明する。
第1の列車搭載装置150の同期部156は、自装置において用いるタイミング信号を、第2の列車搭載装置250で用いられるタイミング信号が同期する所定のタイミング信号に同期させる。所定のタイミングは、例えば、アンテナ1008を介して受信される信号に基づくタイミングであってもよい。例えば、アンテナ1008がGPSアンテナである場合、同期部156は、アンテナ1008によってGPSのPPS信号を受信し、PPS信号を基準とするタイミングに自装置のタイミング信号を同期させてもよい。
第2の列車搭載装置250の同期部256は、自装置において用いるタイミング信号を、第1の列車搭載装置150で用いられるタイミング信号が同期する所定のタイミング信号に同期させる。所定のタイミングは、例えば、アンテナ2008を介して受信される信号に基づくタイミングであってもよい。例えば、アンテナ2008がGPSアンテナである場合、同期部256は、アンテナ2008によってGPSのPPS信号を受信し、PPS信号を基準とするタイミングに自装置のタイミング信号を同期させてもよい。
このように、同期部156および同期部256がそれぞれ同期処理を行った結果、第1の列車搭載装置150および第2の列車搭載装置250でそれぞれ用いられるタイミング信号は、互いに同期することになる。
なお、同期部156および同期部256は、タイミング信号を所定のタイミングに同期させる処理を、列車の走行中に行わなくてもよい。例えば、同期部156および同期部256は、列車が車庫などにおいて待機中など、アンテナ1008またはアンテナ2008による電波の受信状況が良好な環境において、タイミング信号を所定のタイミングに同期させる処理を実行しておけばよい。
第1の列車搭載装置150の距離測定部155は、自装置のタイミング信号が示すタイミングで、第2の列車搭載装置250に対して測定信号を送信する。また、第1の列車搭載装置150は、第2の列車搭載装置250から受信した測定応答信号に含まれる遅延時間に基づいて、自列車および他列車間の距離を測定する。なお、遅延時間は、測定信号が送信されてから受信されるまでの時間を表し、列車間における片道の通信時間とみなすことができる。
第2の列車搭載装置250の距離測定応答部255は、第1の列車搭載装置150から測定信号を受信すると、測定信号を受信したタイミングおよび自装置のタイミング信号に基づいて遅延時間を算出する。なお、第2の列車搭載装置250は、受信した測定信号が送信されたタイミングを、自装置のタイミング信号に基づき取得可能である。これは、自装置のタイミング信号と第1の列車搭載装置150のタイミング信号とが同期しているからである。そして、距離測定応答部255は、算出した遅延時間を測定応答信号に含めて、測定信号の送信元である第1の列車搭載装置150に対して送信する。また、距離測定応答部255は、遅延時間に加えて、列車IDを測定応答信号に含めてもよい。
このような距離測定部155および距離測定応答部255による距離の測定手法の詳細について、図16を用いて説明する。図16は、第1の列車搭載装置150の距離測定部155および第2の列車搭載装置250の距離測定応答部255による相互通信のタイムグラムを示す。
図16において、距離測定部155から距離測定応答部255に測定信号が送出されると、列車間の距離によって、測定信号の送受信のタイミングに時間差が生じる。この遅延時間をTと表す。ここで、第1の列車搭載装置150および第2の列車搭載装置250でそれぞれ用いられるタイミング信号には、補整可能な最小分解能が存在する。この最小分解能の値をTsymbolと表す。図16ではT=2×Tsymbolとなった例を表している。距離測定応答部255は、測定信号を受信すると、この遅延時間Tを算出する。具体的には、距離測定部155によって測定信号が送信されたタイミングは、第1の列車搭載装置150のタイミング信号に基づいている。したがって、距離測定応答部255は、第1の列車搭載装置150のタイミング信号に同期している自装置のタイミング信号と、測定信号を受信したタイミングとから、遅延時間Tを算出可能である。そして、距離測定応答部255は、測定信号の送信元である第1の列車搭載装置150に対して、遅延時間Tおよび列車IDを含めた測定応答信号を返信する。距離測定部155は、測定応答信号に含まれる遅延時間Tに基づいて、列車IDが示す列車と自列車との間の距離を算出すればよい。
なお、距離測定部155は、あらかじめ定められた回数n(nは正の整数)だけ測定信号を送信してもよい。この場合、距離測定部155は、n個の測定応答信号に含まれるn個の遅延時間Tに基づいて、列車間の距離を算出してもよい。
なお、距離測定部155による測定信号の送信回数がn回に達する前に、第1の列車搭載装置150および第2の列車搭載装置250をそれぞれ搭載した列車の走行により、互いに通信が不可能になることも考えられる。その場合、距離測定部155は、送信した測定信号に対応する測定応答信号を、測定信号の送信後所定期間経過するまでに受信できなければ、距離を測定する処理を中止してもよい。あるいは、その場合、距離測定部155は、それまでに送受信した測定信号および測定応答信号に基づいて、列車間の距離を算出してもよい。
ここで、一般的な送受信回路の性能を考慮すると、上述した最小分解能Tsymbolは、マイクロ秒(10−6秒)単位である。また、第1の列車搭載装置150および第2の列車搭載装置250におけるタイミング信号の間隔をTflameと表し、Tflameが、ミリ秒(10−3秒)単位であるとする。仮に、Tsymbol=1マイクロ秒とした場合、その時間を、光速度である299,792,458メートル毎秒を用いて距離に換算すると、約300メートルとなる。つまり、この仮定においては、距離測定部155が算出する列車間の距離の分解能は、約300メートルとなる。これは、鉄道に関する技術上の基準を定める省令の600メートル条項や、列車防護無線装置による電波が届く範囲として定められた発報地点から半径約1〜2キロメートル圏内の精度を満足する性能である。
すなわち、本実施の形態で算出した列車間の距離に基づいて、600メートル前方で自列車を停止させる停止制御を行うことを考える。また、上述したように、本実施の形態において、算出可能な距離の分解能が300メートルであり、かつ、電波が届く範囲が1キロメートル圏内であるとする。この場合、まず、本実施の形態は、前方の列車との距離として最初に1キロメートルを検出する。この時点で、自列車に対する停止制御が可能である。さらに、本実施の形態は、同一の前方の列車との距離として、次に700メートルを検出する。この時点でも、自列車に対して2回目の停止制御が可能である。このように、電波が届く範囲が1キロメートル圏内であり算出される距離の分解能が300メートルであれば、停止制御を冗長化することができる。
なお、最小分解能に上述の値を想定した場合、第1の列車搭載装置150および第2の列車搭載装置250でそれぞれ用いられるタイミング信号は、次のような誤差で同期することが望ましい。第1の列車搭載装置150および第2の列車搭載装置250でそれぞれ用いられるタイミング信号は、最小分解能に基づく距離の計算への影響を考慮して、例えば数ナノ秒(10−9秒)の誤差で同期することが望ましい。
以上のように構成された列車衝突防止システム5の動作について、図面を参照して説明する。
まず、第1の列車搭載装置150の動作を図17に示す。図17に示す動作は、図12を参照して説明した本発明の第4の実施の形態における第1の列車搭載装置140と略同様である。ただし、距離を測定する動作として、ステップA6の代わりにステップA56を実行する点が異なる。ステップA56の動作の詳細を、図18に示す。
図18では、まず、距離測定部155は、送受信回数iを0に設定する(ステップA5601)。
次に、距離測定部155は、応答信号の送信元の第2の列車搭載装置250に対して、タイミング信号に基づくタイミングで、測定信号を送信する(ステップA5602)。測定信号には、送受信回数iを表す情報を含める。
次に、距離測定部155は、直近の測定信号を送信後、所定期間が経過するまでに、測定応答信号を受信したか否かを判断する(ステップA5603)。
ここで、所定期間が経過するまでに測定応答信号が受信されていない場合(ステップA5603でNo)、第1の列車搭載装置150の動作は、後述のステップA5604に進む。
一方、所定期間が経過するまでに測定応答信号が受信された場合(ステップA5603でYes)、距離測定部155は、受信された測定応答信号から、遅延時間Tを取得して一時的に記憶しておく(ステップA5605)。
次に、距離測定部155は、送受信回数iに1を加算する(ステップA5606)。
そして、iがn未満であれば(ステップA5607でYes)、距離測定部155は、ステップA5602からの処理を繰り返す。
一方、iがnに達していれば(ステップA5607でNo)、距離測定部155は、一時的に記憶したn個の遅延時間Tに基づいて、列車間の距離を算出する(ステップA5608)。
なお、送受信回数iがnに達する前に測定応答信号が受信されなくなった場合でも、1つ以上の測定応答信号が既に受信されている場合がある(ステップA5604でYes)。この場合、距離測定部155は、それまでに記憶された1つ以上n個未満の遅延時間Tを用いて、列車間の距離を算出する(ステップA5608)。
以上で、距離測定部155は、ステップA56において距離を測定する動作を終了する。
次に、第2の列車搭載装置250の動作を図19に示す。図19に示す動作は、図6を参照して説明した本発明の第2の実施の形態における第2の列車搭載装置200と略同様である。ただし、測定信号に応答する動作として、ステップB4〜B5の代わりにステップB54を実行する点が異なる。ステップB54の動作の詳細を図20に示す。
図20では、まず、距離測定応答部255は、直近に応答信号または測定応答信号を送信してから所定期間が経過する前に、測定信号が受信されたか否かを判断する(ステップB5401)。
ここで、所定期間が経過する前に測定信号が受信されなかった場合(ステップB5401でNo)、距離測定応答部255は、測定信号に応答する動作を終了する。
一方、所定期間が経過する前に測定信号が受信された場合(ステップB5401でYes)、距離測定応答部255は、自装置のタイミング信号と、測定信号が受信されたタイミングとに基づいて、遅延時間Tを算出する(ステップB5402)。
次に、距離測定応答部255は、遅延時間Tを測定応答信号に含めて、測定信号の送信元の第1の列車搭載装置150に対して送信する(ステップB5403)。
次に、距離測定応答部255は、受信された測定信号に含まれていたiがn−1未満であれば(ステップB5404でYes)、ステップB5401からの処理を繰り返す。
一方、iがn−1に達していれば(ステップB5404でNo)、距離測定応答部255は、距離の測定に応答する動作を終了する。
以上で、距離測定応答部255は、測定信号に応答する動作を終了する。
次に、本発明の第5の実施の形態の効果について述べる。
本発明の第5の実施の形態としての列車衝突防止システムは、複数の線路において列車の走行が想定される場合にも、設置コストや保守コストを抑えながら、列車間の距離をより精度よく算出することができる。
その理由について説明する。本実施の形態では、本発明の第4の実施の形態と同一の構成に加えて、第1および第2の列車搭載装置において、それぞれの同期部が、自装置のタイミング信号を所定のタイミング信号に同期させる。また、第1の列車搭載装置において、距離測定部が、自装置のタイミング信号が示すタイミングで測定信号を送信する。また、第2の列車搭載装置において、距離測定応答部が、自装置のタイミング信号および測定信号の受信タイミングに基づいて、測定信号の遅延時間を算出する。そして、距離測定応答部が、算出した遅延時間を測定応答信号に含めて、第1の列車搭載装置に送信する。そして、第1の列車搭載装置において、距離測定部が、受信した測定応答信号に含まれる遅延時間に基づいて、列車間の距離を算出するからである。
このように、本実施の形態は、第1および第2の列車搭載装置において、それぞれの同期部が、車庫にいる間等の待機時にあらかじめタイミング信号を所定のタイミング信号に同期させておくことで、それぞれのタイミング信号を互いに同期させる。これにより、本実施の形態は、測定信号の送受信の遅延時間を精度よく算出することができ、遅延時間に基づき算出する距離の精度を向上させる。さらに、本実施の形態は、測定信号および測定応答信号を複数回送受信する場合には、複数回算出された遅延時間に基づいて距離を算出するので、さらに距離の精度を向上させることができる。
なお、本実施の形態において、第1および第2の列車搭載装置にそれぞれ搭載された同期部が、GPSのPPS信号に基づくタイミングに同期する例について説明した。これに限らず、同期部は、第1および第2の列車搭載装置のいずれもが外部から受信可能な他の信号に基づくタイミングに同期してもよい。
また、本実施の形態において、第1の列車搭載装置の距離測定部が、測定応答信号に含まれる遅延時間を、信号の片道の通信時間とみなして列車間の距離を算出する例について説明した。さらに、第1の列車搭載装置の距離測定部は、測定応答信号の遅延時間を算出し、信号の往復の通信時間に基づいて、列車間の距離を算出してもよい。このとき、第1の列車搭載装置の距離測定部は、自装置のタイミング信号と、測定応答信号の受信タイミングと、第2の列車搭載装置における処理時間とに基づいて、測定応答信号の遅延時間を算出すればよい。この場合、第2の列車搭載装置における処理時間は、あらかじめ通知されているものとする。
(第6の実施の形態)
次に、本発明の第6の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、本実施の形態の説明において参照する各図面において、本発明の第1〜第3の実施の形態と同一の構成および同様に動作するステップには同一の符号を付して本実施の形態における詳細な説明を省略する。
まず、本発明の第6の実施の形態としての列車衝突防止システム6の構成を図21に示す。図21において、列車衝突防止システム6は、本発明の第4の実施の形態としての列車衝突防止システム4に対して、第1の列車搭載装置140に替えて第1の列車搭載装置160を含む点が異なる。さらに、列車衝突防止システム6は、第2の列車搭載装置200に替えて第2の列車搭載装置260を含む点が異なる。
第1の列車搭載装置160は、第1の列車搭載装置140に対して、距離測定部145に替えて距離測定部165を有する点が異なる。また、第2の列車搭載装置260は、第2の列車搭載装置200に対して、距離測定応答部205に替えて距離測定応答部265を有する点が異なる。
ここで、列車衝突防止システム6は、図2および図5を参照して説明した本発明の第4の実施の形態としての列車衝突防止システム4と同様のハードウェア要素によって構成可能である。なお、列車衝突防止システム6およびその各機能ブロックのハードウェア構成は、上述の構成に限定されない。
次に、列車衝突防止システム6の各機能ブロックのうち、本発明の第4の実施の形態と相違する機能ブロックについて詳細に説明する。
第1の列車搭載装置160の距離測定部165は、本発明の第4の実施の形態における距離測定部145と略同様に構成されるが、次の点が異なる。すなわち、距離測定部165は、調歩同期方式に基づく測定信号および測定応答信号を送受信することにより、列車間の距離を測定する。
第2の列車搭載装置260の距離測定応答部265は、本発明の第4の実施の形態における距離測定応答部205と略同様に構成されるが、次の点が異なる。すなわち、距離測定応答部265は、調歩同期方式に基づく測定信号を受信すると、調歩同期方式に基づく測定応答信号を、測定信号の送信元の第1の列車搭載装置160に対して送信する。
このような距離測定部165および距離測定応答部265による距離の測定手法の詳細について、図22を用いて説明する。図22は、第1の列車搭載装置160の距離測定部165および第2の列車搭載装置260の距離測定応答部265による相互通信のタイムグラムを示す。
ここでは、距離測定部165は、測定信号の先頭に固定ビットパターンを付加して、第2の列車搭載装置260に対して送信する。図22の例では、固定ビットパターンは、「1001」である。また、距離測定部165は、送信するデータがないときは、常にストップビットを送出し続ける。図22の例では、ストップビットは「0」である。また、距離測定応答部265は、第1の列車搭載装置160から送信された測定信号を受信後、測定応答信号の先頭に固定パターンを付加して、第1の列車搭載装置160に対して送信する。そして、第1の列車搭載装置160の距離測定部165は、第2の列車搭載装置260から送信された測定応答信号の先頭の固定ビットパターンを検出する。
このとき、第1の列車搭載装置160において、測定信号の先頭に付加した固定ビットパターンを送出後のタイミングをt1とする。また、測定応答信号の先頭に付加された固定ビットパターンを検出後のタイミングをt2とする。タイミングt1からt2までの時間は、測定信号および測定応答信号の往復の通信時間と、第2の列車搭載装置260における測定信号の受信から測定応答信号の送信までの処理時間との合計である。なお、距離測定部165は、このような第2の列車搭載装置260における処理時間をあらかじめ記憶しているとする。この場合、第1の列車搭載装置160の距離測定部165は、タイミングt1およびt2の差分から第2の列車搭載装置260での処理時間を減算することにより、測定信号および測定応答信号の往復の通信時間を求めることができる。そして、距離測定部165は、求めた往復の通信時間に基づいて、列車間の距離を算出すればよい。
この場合、取得可能な往復時間の最小分解能はビット単位、すなわち、CPU1001のクロック周波数に依存することになる。例えば、一般的なCPUでは、クロック周波数はギガヘルツ(10ヘルツ)単位である。これは、時間に換算すると、ナノ秒(10−9秒)単位となる。さらに、上述した光速度を用いて距離に換算すると、最小分解能は、約30センチとなる。つまり、本実施の形態を用いて算出した列車間の距離を用いて列車の停止制御を行う場合、上述した省令や停止性能は、十分に満たされる。
以上のように構成された列車衝突防止システム6の動作について、図面を参照して説明する。
まず、第1の列車搭載装置160の動作について説明する。第1の列車搭載装置160の動作は、図17を参照して説明した本発明の第5の実施の形態における第1の列車搭載装置150と略同様である。ただし、ステップA56において距離を測定する動作の詳細が異なる。本実施の形態におけるステップA56の動作の詳細を図23に示す。
図23の動作は、図18に示した本発明の第5の実施の形態におけるステップA56の動作と略同様である。ただし、ステップA5602の代わりにステップA5612と、ステップA5605の代わりにステップA5615と、ステップA5608の代わりにステップA5618とが実行される点が異なる。
ステップA5612では、距離測定部165は、調歩同期式に基づく測定信号を、第2の列車搭載装置260に対して送信する。具体的には、距離測定部165は、先頭に固定ビットパターンを付加した測定信号を送信すればよい。
ステップA5615では、距離測定部165は、測定信号および測定応答信号の往復通信時間Xiを算出する。例えば、前述のように、距離測定部165は、次の時間から、往復の通信時間を算出する。この時間とは、測定信号の先頭の固定ビットパターンを送出後のタイミングt1と、測定応答信号の先頭の固定ビットパターンを検出後のタイミングt2と、第2の列車搭載装置260での処理時間とである。
また、ステップA5618では、距離測定部165は、1つ以上の往復通信時間Xiに基づいて、列車間の距離を算出する。
以上で、第1の列車搭載装置160の動作の説明を終了する。
次に、第2の列車搭載装置260の動作について説明する。第2の列車搭載装置260の動作は、図19を参照して説明した本発明の第5の実施の形態における第2の列車搭載装置250と略同様である。ただし、ステップB54において測定信号に応答する動作の詳細が異なる。本実施の形態におけるステップB54の動作の詳細を図24に示す。
図24の動作は、図20に示した本発明の第5の実施の形態におけるステップB54の動作と略同様である。ただし、ステップB5402およびB5403の代わりにステップB5412が実行される点が異なる。
ステップB5412では、距離測定応答部265は、調歩同期式に基づく測定応答信号を、第1の列車搭載装置160に対して送信する。具体的には、距離測定応答部265は、先頭に固定ビットパターンを付加した測定応答信号を送信すればよい。
以上で、第2の列車搭載装置260の動作の説明を終了する。
次に、本発明の第6の実施の形態の効果について述べる。
本発明の第6の実施の形態としての列車衝突防止システムは、複数の線路において列車の走行が想定される場合にも、設置コストや保守コストを抑えながら、列車間の距離をさらに精度よく算出することができる。
その理由について説明する。本実施の形態では、本発明の第4の実施の形態と同一の構成に加えて、第1の列車搭載装置の距離測定部および第2の列車搭載装置の距離測定応答部が、調歩同期方式に基づく測定信号および測定応答信号を送受信する。そして、第1の列車搭載装置の距離測定部が、測定信号および測定応答信号の送受信のタイミングに基づいて往復の通信時間を求め、往復の通信時間に基づいて、列車間の距離を算出するからである。
このように、調歩同期式を用いる本実施の形態は、本発明の第5の実施の形態と比較して、前述したように距離の分解能を小さくすることができ、算出する距離の精度を向上させる。また、調歩同期式を用いる本実施の形態は、本発明の第5の実施の形態と比較して、所定のタイミングを取得するためのタイミング検出装置やアンテナを不要として、設置コストをさらに抑える。また、調歩同期式を用いる本実施の形態は、本発明の第5の実施の形態と比較して、待機時に所定のタイミングに同期する同期部を不要として、保守コストをさらに抑えることができる。
(第7の実施の形態)
次に、本発明の第7の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、本実施の形態の説明において参照する各図面において、本発明の第1〜第6の実施の形態と同一の構成および同様に動作するステップには同一の符号を付して本実施の形態における詳細な説明を省略する。
まず、本発明の第7の実施の形態としての列車衝突防止システム7の構成を図25に示す。図25において、列車衝突防止システム7は、本発明の第4の実施の形態としての列車衝突防止システム4に対して、第1の列車搭載装置140に替えて第1の列車搭載装置170を含む点が異なる。さらに、列車衝突防止システム7は、第2の列車搭載装置200に替えて第2の列車搭載装置270を含む点が異なる。第1の列車搭載装置170は、第1の列車搭載装置140に対して、列車情報取得部102に替えて列車情報取得部172と、衝突可能性判断部144に替えて衝突可能性判断部174を有する点が異なる。さらに、経路情報取得部177と、位置情報取得部178とを有する点が異なる。また、第2の列車搭載装置270は、本発明の第4の実施の形態における第2の列車搭載装置200に対して、列車情報取得部202に替えて列車情報取得部272を有し、さらに、経路情報取得部277と、位置情報取得部278とを有する点が異なる。
ここで、列車衝突防止システム7のハードウェア構成の一例を図26に示す。図26において、第1の列車搭載装置170は、図2を参照して説明した第1の列車搭載装置100と同様のハードウェア要素に加えて、位置検出装置1707と、アンテナ1708と、無線通信インタフェース1709と、アンテナ1710とを含んで構成される。また、第2の列車搭載装置270は、図5を参照して説明した第2の列車搭載装置200と同様のハードウェア要素に加えて、位置検出装置2707と、アンテナ2708と、無線通信インタフェース2709と、アンテナ2710とを含んで構成される。
アンテナ1708および2708は、位置検出用の電波を受信し信号に変換して出力する。位置検出装置1707および2707は、アンテナ1708または2708から出力される信号に基づいて自装置の位置を検出する。位置検出装置1707および2707は、GPS(Global Positioning System)受信機であってもよい。その場合、アンテナ2708および1708は、GPSアンテナによって構成される。
無線通信インタフェース1709および2709は、地上管制施設との無線通信を行うインタフェースである。また、無線通信インタフェース1709および2709は、送信するデータをアンテナ1710または2710に出力する。また、無線通信インタフェース1709および2709は、アンテナ1710または2710から出力されるデータを受信する。アンテナ1710および2710は、無線通信インタフェース1709または2709から出力されるデータを電波として空間に放射する。また、アンテナ1710および2710は、空間の電波を受信し信号に変換して無線通信インタフェース1709または2709に出力する。
この場合、経路情報取得部177は、無線通信インタフェース1709と、アンテナ1710と、メモリ1002に記憶されたプログラムを実行するCPU1001によって構成される。また、経路情報取得部277は、無線通信インタフェース2709と、アンテナ2710と、メモリ2002に記憶されたプログラムを実行するCPU2001によって構成される。また、位置情報取得部178は、位置検出装置1707と、アンテナ1708と、メモリ1002に記憶されたプログラムを実行するCPU1001によって構成される。また、位置情報取得部278は、位置検出装置2707と、アンテナ2708と、メモリ2002に記憶されたプログラムを実行するCPU2001によって構成される。なお、列車衝突防止システム7およびその各機能ブロックのハードウェア構成は、上述の構成に限定されない。
次に、列車衝突防止システム7の各機能ブロックのうち、本発明の第4の実施の形態と相違する機能ブロックについて詳細に説明する。
第1の列車搭載装置170の経路情報取得部177は、自列車が今後走行予定の経路を表す経路情報を取得する。例えば、経路情報は、線路を識別する線路IDおよび区間を識別する区間IDの組合せのリストであってもよい。また、経路情報において、線路IDおよび区間IDの組合せには、その区間の線路が位置する位置情報が関連付けられていてもよい。
また、経路情報取得部177は、地上管制施設と通信することにより、地上管制施設から経路情報を取得してもよい。また、経路情報を取得するタイミングとしては、例えば、第1の列車搭載装置170を搭載した列車が、始発駅、終着駅または車庫などに位置するタイミングであってもよい。
第1の列車搭載装置170の位置情報取得部178は、自列車の現在の位置情報を取得する。
第1の列車搭載装置170の列車情報取得部172は、列車情報として、在線中の線路および区間を表す情報を含む列車情報を取得する。具体的には、列車情報取得部172は、自列車の経路情報が示す経路のうち、自列車の現在の位置情報が示す位置が含まれる線路および区間を、在線中の線路および区間として特定すればよい。
衝突可能性判断部174は、自列車の列車情報が示す線路および区間と、他列車の列車情報が示す線路および区間とに基づいて、衝突の可能性の有無を判断する。自列車の列車情報が示す線路および区間は、列車情報取得部172によって取得された情報である。また、他列車の列車情報が示す線路および区間は、応答信号に含まれている。
具体的には、衝突可能性判断部174は、経路情報のうち、自列車の列車情報が示す線路および区間以降に走行予定の経路を特定する。そして、衝突可能性判断部174は、以降走行予定の経路に、他列車の列車情報が示す線路および区間が含まれる場合には、衝突の可能性があると判断すればよい。
第2の列車搭載装置270の経路情報取得部277は、第1の列車搭載装置170の経路情報取得部177と同様に構成される。
第2の列車搭載装置270の位置情報取得部278は、第1の列車搭載装置170の位置情報取得部178と同様に構成される。
第2の列車搭載装置270の列車情報取得部272は、第1の列車搭載装置170の列車情報取得部172と同様に構成される。
以上のように構成された列車衝突防止システム7の動作について、図面を参照して説明する。
まず、第1の列車搭載装置170の動作を図27に示す。なお、第1の列車搭載装置170は、以下の動作を開始する前に、経路情報取得部177により既に経路情報を取得し、メモリ1002に保存しているものとする。
図27では、まず、探索信号送信部103は、本発明の第4の実施の形態と同様にステップA1〜A2を実行する。これにより、探索信号が送信され、探索信号に対する応答信号が受信されたか否かが判断される。所定期間が経過するまでに応答信号が受信されなかった場合(ステップA2でNo)の動作は、本発明の第4の実施の形態と同様である。
そして、応答信号が受信された場合(ステップA2でYes)、列車情報取得部172は、他列車が在線中の線路および区間を表す情報を、応答信号に含まれる他列車の列車情報から取得する(ステップA73)。
次に、列車情報取得部172は、位置情報取得部178を用いて、自列車の現在の位置情報を取得する(ステップA74)。
次に、列車情報取得部172は、メモリ1002の経路情報と、ステップA74で取得された現在の自列車の位置情報とに基づいて、自列車が在線中の線路および区間を特定する(ステップA75)。
次に、衝突可能性判断部174は、経路情報と、他列車が在線中の線路および区間と、自列車が在線中の線路および区間とに基づいて、自列車および他列車間に衝突の可能性があるか否かを判断する(ステップA76)。
ここで、衝突の可能性があると判断した場合(ステップA76でYes)について説明する。この場合、第1の列車搭載装置170は、本発明の第4の実施の形態と同様にステップA6〜A7を実行する。これにより、自列車および他列車間の距離が測定され、出力される。
そして、第1の列車搭載装置170は、ステップA1からの動作を繰り返す。なお、ステップA76で衝突の可能性がないと判断した場合、第1の列車搭載装置170は、本発明の第4の実施の形態と同様に、次に受信された応答信号について、ステップA73からの動作を繰り返す。また、次に受信された応答信号がなければ、第1の列車搭載装置170は、ステップA1からの動作を繰り返す。
次に、第2の列車搭載装置270の動作を図28に示す。なお、第2の列車搭載装置270は、以下の動作を開始する前に、経路情報取得部277により既に経路情報を取得し、メモリ2002に保存しているものとする。
図28では、まず、第1の列車搭載装置170からの探索信号を受信すると(ステップB1でYes)、列車情報取得部272は、位置情報取得部278を用いて、自列車の現在の位置情報を取得する(ステップB72)。
次に、列車情報取得部272は、メモリ2002の経路情報と、ステップB72で取得された現在の自列車の位置情報とに基づいて、自列車が在線中の線路および区間を特定する(ステップB73)。
次に、探索信号応答部203は、ステップB73で特定した在線中の線路および区間を示す列車情報を応答信号に含めて、探索信号の送信元の第1の列車搭載装置170に対して送信する(ステップB74)。
以降、第2の列車搭載装置270は、本発明の第4の実施の形態と同様にステップB4〜B5を実行する。これにより、測定信号の受信に応じて測定応答信号が送信される。
そして、第2の列車搭載装置270は、ステップB1からの動作を繰り返す。
以上で、第2の列車搭載装置270は、動作を終了する。
次に、本発明の第7の実施の形態を具体例で説明する。この具体例は、列車が既に在線している車庫や通過駅などにおける待避線への入線時を想定する。
この具体例では、線路の構成は、図29に示す通りとなっている。すなわち、区間aには、線路1が存在する。また、区間bには、線路1および線路2が並行して存在する。区間aの線路1は、分岐点によって区間bの線路1および線路2に接続している。また、区間bの線路1に列車Aが停車しているとする。この場合、2つの具体例について説明する。
<具体例1>
図30に示すように、区間aの線路1において、区間bに向かう方向に列車Bが走行しているとする。
ここで、列車Bに搭載された第1の列車搭載装置170の経路情報取得部177は、経路情報として、「・・・、区間a:線路1、区間b:線路2」を表す情報を既に取得して記憶しているとする。なお、この具体例では、経路情報は、「区間x1:線路y1、区間x2:線路y2、・・・、区間xn:線路yn」と表され、区間x1の線路y1から区間xnの線路ynまでをこの順に走行予定であることを表すものとする。
このとき、列車Bに搭載された第1の列車搭載装置170の探索信号送信部103は、探索信号を送信する。そして、通信可能範囲にある列車Aに搭載された第2の列車搭載装置270の探索信号応答部203は、探索信号を受信する(ステップA1、B1でYes)。
すると、第2の列車搭載装置270の列車情報取得部272は、既に取得している列車Aの経路情報と、現在の位置情報(x2,y2)とから、列車Aが在線しているのは、「区間b:線路1」であると特定する(ステップB72、B73)。そこで、探索信号応答部203は、「区間b:線路1」を表す列車情報Aを応答信号に含めて、列車Bの第1の列車搭載装置170に対して送信する(ステップB74)。
そして、列車Bの第1の列車搭載装置170では、応答信号を受信する(ステップA2でYes)。そこで、列車情報取得部172は、列車Bの経路情報および現在の位置情報(x1,y1)から、列車Bが在線しているのは、「区間a:線路1」であると特定する(ステップA74、A75)。
また、衝突可能性判断部174は、経路情報のうち、今後走行予定の経路は、「区間a:線路1、区間b:線路2」であると特定する。そして、衝突可能性判断部174は、今後走行予定の経路の中に、応答信号に含まれる列車情報Aが示す「区間b:線路1」(ステップA73で取得)が含まれていないので、衝突の可能性がないと判断し、距離の算出を行わない(ステップA76でNo)。
<具体例2>
図31に示すように、区間aの線路1において、区間bに向かう方向に列車Bが走行しているとする。
ここで、列車Bに搭載された第1の列車搭載装置170の経路情報取得部177は、経路情報として、「・・・、区間a:線路1、区間b:線路1」を表す情報を既に取得して記憶しているとする。
この場合、具体例1と同様に、列車Bの第1の列車搭載装置170の探索信号送信部103から探索信号が送信され、列車Aの第2の列車搭載装置270によって受信される(ステップA1、B1でYes)。そして、列車Aの第2の列車搭載装置270の探索信号応答部203は、列車Aが在線中の「区間b:線路1」を表す列車情報Aを応答信号に含めて、列車Bの第1の列車搭載装置170に対して送信する(ステップB72〜B74)。

そして、具体例1と同様に、列車Bの第1の列車搭載装置170は、列車Bが在線しているのは「区間a:線路1」であると特定する(ステップA74、A75)。
次に、衝突可能性判断部174は、経路情報のうち、今後走行予定の経路は、「区間a:線路1、区間b:線路1」であると特定する。そして、衝突可能性判断部174は、今後走行予定の経路の中に、応答信号に含まれる列車情報Aが示す「区間b:線路1」(ステップA73で取得)が含まれているので、衝突の可能性があると判断する(ステップA76でYes)。そこで、距離測定部145は、列車Aおよび列車B間の距離を算出して出力する(ステップA6、A7)。
以上で、具体例の説明を終了する。
次に、本発明の第7の実施の形態の効果について述べる。
本発明の第7の実施の形態としての列車衝突防止システムは、複数の線路において列車の走行が想定される場合にも、設置コストや保守コストを抑えながら、線路の分岐や合流も考慮して、列車間の衝突を防止するためのより適切な情報を提示することができる。
その理由について説明する。本実施の形態では、本発明の第4の実施の形態と同一の構成に加えて、第1および第2の列車搭載装置において、経路情報取得部が、自列車が走行予定の経路を表す経路情報を取得する。また、位置情報取得部が、自列車の現在の位置情報を取得する。そして、列車情報取得部が、経路情報および現在の位置情報に基づいて、列車情報として、在線中の線路および区間を表す情報を取得する。そして、第1の列車搭載装置の衝突可能性判断部が、経路情報と、自列車の列車情報が示す線路および区間と、他列車の列車情報が示す線路および区間とに基づいて、衝突の可能性の有無を判断するからである。
これにより、本実施の形態は、例えば、列車が既に在線している車庫や通過駅などにおける待避線への入線等のように、線路が分岐または合流している地点付近でも、列車間の衝突の可能性を的確に判断することができる。
なお、本実施の形態において、位置情報取得部が、GPS受信機およびGPSアンテナを用いる例について説明した。ただし、位置情報取得部は、GPSに限らず、位置情報を取得するその他の公知の技術を採用してもよい。
また、上述した本発明の各実施の形態において、各列車は、第1の列車搭載装置を前方に搭載し、第2の列車搭載装置を後方に搭載していてもよい。その場合、各実施の形態における列車情報は、列車を識別する列車IDを含み、第1の列車搭載装置の衝突可能性判断部は、自装置が取得する列車IDと同一の列車IDの列車情報を含む応答信号については、衝突の可能性がないと判断すればよい。あるいは、第1の列車搭載装置の探索信号送信部は、探索信号に自列車の列車IDを含めて送信し、第2の列車搭載装置の探索信号応答部は、自列車の列車IDと同一の列車IDを含む探索信号については、応答しないようにしてもよい。
また、上述した本発明の各実施の形態において、各列車は、一体の装置として構成された第1の列車搭載装置および第2の列車搭載装置を搭載してもよい。この場合、第1および第2の列車搭載装置をそれぞれ構成するハードウェア要素は、列車の前方に設置されるアンテナおよび後方に設置されるアンテナ以外は、第1および第2の列車搭載装置間で共用可能である。また、第1および第2の列車搭載装置それぞれにおける同名の機能ブロックは、第1および第2の列車搭載装置間で共用可能である。
また、上述した本発明の各実施の形態において、第1の列車搭載装置および第2の列車搭載装置の無線通信部は、半径約1〜2キロメートル圏内程度を通信可能とすることが望ましい。これは、前述した症例における「列車防護無線装置による電波が届く範囲、発報地点から半径約1〜2キロメートル圏内の精度」との規定を満足するためである。なお、通信可能な範囲は、無線通信部の送信出力の大きさ、受信感度性能、採用するアンテナの効率などに応じて調整することが可能である。なお、列車において一般的に用いられる無線では、アナログ通信にFM(Frequency Modulation)が利用され、デジタル通信にQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)が利用されている。本発明の各実施の形態で送受信される信号の重要性を鑑みると、各無線通信部には、高精度で信頼性の高いデジタル通信が採用されることが望ましい。
また、上述した本発明の各実施の形態において、第1および第2の列車搭載装置の各機能ブロックが、メモリに記憶されたコンピュータ・プログラムを実行するCPUによって実現される例を中心に説明した。これに限らず、各機能ブロックの一部、全部、または、それらの組合せが専用のハードウェアにより実現されていてもよい。
また、上述した本発明の各実施の形態において、各フローチャートを参照して説明した第1および第2の列車搭載装置の動作を、本発明のコンピュータ・プログラムとしてコンピュータ装置の記憶装置(記憶媒体)に格納しておく。そして、係るコンピュータ・プログラムを当該CPUが読み出して実行するようにしてもよい。そして、このような場合において、本発明は、係るコンピュータ・プログラムのコードあるいは記憶媒体によって構成される。
また、上述した各実施の形態は、適宜組み合わせて実施されることが可能である。
また、本発明は、上述した各実施の形態に限定されず、様々な態様で実施されることが可能である。
また、上述した各実施の形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
自装置を搭載する自列車の前方に設置されたアンテナを介して無線通信を行う無線通信手段と、
前記自列車が在線中の線路を表す情報を含む列車情報を取得する列車情報取得手段と、
前記自列車の近隣の他列車を探索する探索信号を前記無線通信手段から送信する探索信号送信手段と、
前記他列車に搭載された第2の列車搭載装置によって前記探索信号の受信に応じて送信された、前記他列車が在線中の線路を表す情報を含む列車情報が含まれる応答信号を前記無線通信手段から受信すると、前記応答信号に含まれる列車情報および前記列車情報取得手段によって取得された列車情報に基づいて、前記自列車および前記他列車間の衝突の可能性の有無を判断する衝突可能性判断手段と、
前記衝突可能性判断手段によって前記衝突の可能性があると判断された場合に、前記他列車および前記自列車間の距離を、前記第2の列車搭載装置との間で測定信号およびその応答を表す測定応答信号を前記無線通信手段を介して送受信することにより測定する距離測定手段と、
を備えた第1の列車搭載装置。
(付記2)
前記列車情報取得手段は、在線中の線路を表す情報に加えて在線中の線路の区間を表す情報をさらに含む前記列車情報を取得し、
前記衝突可能性判断手段は、前記自列車の前記列車情報が示す前記線路および前記区間と、前記他列車の前記列車情報が示す前記線路および前記区間とに基づいて、前記衝突の可能性の有無を判断することを特徴とする付記1に記載の第1の列車搭載装置。
(付記3)
前記自列車が走行予定の経路を表す経路情報を取得する経路情報取得手段と、
前記自列車の現在の位置情報を取得する位置情報取得手段とをさらに備え、
前記列車情報取得手段は、前記経路情報および前記現在の位置情報に基づいて前記列車情報を取得し、
前記衝突可能性判断手段は、前記経路情報にさらに基づいて、前記衝突の可能性の有無を判断することを特徴とする付記1または付記2に記載の第1の列車搭載装置。
(付記4)
自装置で用いるタイミング信号を、前記第2の列車搭載装置で用いられるタイミング信号が同期する所定のタイミングに同期させる同期手段をさらに備え、
前記距離測定手段は、前記タイミング信号が示すタイミングで前記測定信号を送信するとともに、前記測定応答信号に含まれる前記測定信号の遅延時間に基づいて、前記距離を測定することを特徴とする付記1から付記3のいずれか1つに記載の第1の列車搭載装置。
(付記5)
前記距離測定手段は、調歩同期方式を用いて、前記測定信号および前記測定応答信号に基づいて前記距離を測定することを特徴とする付記1から付記3のいずれか1つに記載の第1の列車搭載装置。
(付記6)
前記無線通信手段を介して同一の前記探索信号に応答する複数の前記応答信号が受信された場合、
前記衝突可能性判断手段は、より早く受信された前記応答信号を優先して前記衝突の可能性を判断し、
前記距離測定手段は、より早く受信されて前記衝突の可能性があると判断された前記応答信号について、その送信元の第2の列車搭載装置を搭載した前記他列車との間の距離を測定することを特徴とする付記1から付記5のいずれか1つに記載の第1の列車搭載装置。
(付記7)
自装置を搭載する自列車の後方に設置されたアンテナを介して無線通信を行う無線通信手段と、
前記自列車が在線中の線路を表す列車情報を取得する列車情報取得手段と、
付記1から付記6のいずれか1つに記載された第1の列車搭載装置から前記探索信号を前記無線通信手段を介して受信すると、前記列車情報取得手段によって取得された列車情報を前記応答信号に含めて、前記第1の列車搭載装置に前記無線通信手段を介して送信する探索信号応答手段と、
前記第1の列車搭載装置から前記測定信号を前記無線通信手段を介して受信すると、前記測定信号に応答する前記測定応答信号を前記第1の列車搭載装置に前記無線通信手段を介して送信する距離測定応答手段と、
を備えた第2の列車搭載装置。
(付記8)
前記列車情報取得手段は、在線中の線路を表す情報に加えて在線中の線路の区間を表す情報をさらに含む前記列車情報を取得することを特徴とする付記7に記載の第2の列車搭載装置。
(付記9)
自列車が走行予定の経路を表す経路情報を取得する経路情報取得手段と、
自列車の現在の位置情報を取得する位置情報取得手段とをさらに備え、
前記列車情報取得手段は、前記経路情報および前記現在の位置情報に基づいて、前記列車情報を取得することを特徴とする付記7または付記8に記載の第2の列車搭載装置。
(付記10)
前記測定信号が付記4に記載の第1の列車搭載装置から受信されるとき、
自装置で用いるタイミング信号を、前記第1の列車搭載装置で用いられるタイミング信号が同期する前記所定のタイミングに同期させる同期手段をさらに備え、
前記距離測定手段は、前記タイミング信号および前記測定信号の受信タイミングに基づいて前記測定信号の遅延時間を算出し、算出した遅延時間を前記測定応答信号に含めて前記第1の列車搭載装置に送信することを特徴とする付記7から付記9のいずれか1つに記載の第2の列車搭載装置。
(付記11)
前記距離測定応答手段は、付記5に記載の第1の列車搭載装置から調歩同期方式に基づく前記測定信号を受信すると、調歩同期方式に基づく前記測定応答信号を前記第1の列車搭載装置に送信することを特徴とする付記7から付記9のいずれか1つに記載の第2の列車搭載装置。
(付記12)
付記1から付記6のいずれか1つに記載の第1の列車搭載装置と、
付記7から付記11のいずれか1つに記載の第2の列車搭載装置と、
を含む列車衝突防止システム。
(付記13)
第1の列車搭載装置が、
自装置を搭載する自列車の近隣の他列車を探索する探索信号を、自列車の前方に設置されたアンテナを介した無線通信により送信し、
前記他列車に搭載された第2の列車搭載装置によって前記探索信号の受信に応じて送信された、前記他列車が在線中の線路を表す情報を含む列車情報が含まれる応答信号を前記無線通信により受信すると、前記自列車が在線中の線路を表す情報を含む列車情報を取得し、
取得した列車情報、および、前記応答信号に含まれる列車情報に基づいて、前記自列車および前記他列車間の衝突の可能性の有無を判断し、
前記衝突の可能性があると判断した場合に、前記他列車および前記自列車間の距離を、前記第2の列車搭載装置との間で測定信号およびその応答を表す測定応答信号を前記無線通信によって送受信することにより測定する方法。
(付記14)
自装置を搭載する自列車の近隣の他列車を探索する探索信号を、自列車の前方に設置されたアンテナを介した無線通信により送信する処理と、
前記他列車に搭載された第2の列車搭載装置によって前記探索信号の受信に応じて送信された、前記他列車が在線中の線路を表す情報を含む列車情報が含まれる応答信号を前記無線通信により受信すると、前記自列車が在線中の線路を表す情報を含む列車情報を取得する処理と、
取得した列車情報、および、前記応答信号に含まれる列車情報に基づいて、前記自列車および前記他列車間の衝突の可能性の有無を判断する処理と、
前記衝突の可能性があると判断した場合に、前記他列車および前記自列車間の距離を、前記第2の列車搭載装置との間で測定信号およびその応答を表す測定応答信号を前記無線通信によって送受信することにより測定する処理と、
をコンピュータ装置に実行させるプログラムをコンピュータ読み取り可能の記録する記録媒体。
(付記15)
第2の列車搭載装置が、
付記13に記載された方法を実行する第1の列車搭載装置から前記探索信号を、自装置を搭載する自列車の後方に設置されたアンテナを介した無線通信により受信すると、
前記自列車が在線中の線路を表す列車情報を取得し、取得した列車情報を前記応答信号に含めて、前記第1の列車搭載装置に前記無線通信により送信し、
前記第1の列車搭載装置から前記測定信号を前記無線通信により受信すると、前記測定信号に応答する前記測定応答信号を前記第1の列車搭載装置に前記無線通信により送信する方法。
(付記16)
付記14に記載された記録媒体に記録されたプログラムを実行する第1の列車搭載装置から前記探索信号を、自装置を搭載する自列車の後方に設置されたアンテナを介した無線通信により受信する処理と、
前記自列車が在線中の線路を表す列車情報を取得し、取得した列車情報を前記応答信号に含めて、前記第1の列車搭載装置に前記無線通信により送信する処理と、
前記第1の列車搭載装置から前記測定信号を前記無線通信により受信すると、前記測定信号に応答する前記測定応答信号を前記第1の列車搭載装置に前記無線通信により送信する処理と、
をコンピュータ装置に実行させるプログラムをコンピュータ読み取り可能に記録する記録媒体。
以上、上述した実施形態を模範的な例として本発明を説明した。しかしながら、本発明は、上述した実施形態には限定されない。即ち、本発明は、本発明のスコープ内において、当業者が理解し得る様々な態様を適用することができる。
この出願は、2016年12月27日に出願された日本出願特願2016−252661を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
3、4、5、6、7 列車衝突防止システム
100、140、150、160、170 第1の列車搭載装置
101 無線通信部
102、172 列車情報取得部
103 探索信号送信部
104、144、174 衝突可能性判断部
105、145、155、165 距離測定部
156 同期部
177 経路情報取得部
178 位置情報取得部
200、250、260、270 第2の列車搭載装置
201 無線通信部
202、272 列車情報取得部
203 探索信号応答部
205、255、265 距離測定応答部
256 同期部
277 経路情報取得部
278 位置情報取得部
1001、2001 CPU
1002、2002 メモリ
1003、2003 出力装置
1004、2004 入力装置
1005、2005、1709、2709 無線通信インタフェース
1006、1008、1708、1710、2006、2008、2708、2710 アンテナ
1007、2007 タイミング検出装置
1707、2707 位置検出装置

Claims (9)

  1. 自装置を搭載する自列車の前方に設置されたアンテナを介して無線通信を行う無線通信手段と、
    前記自列車が在線中の線路を表す情報を含む列車情報を取得する列車情報取得手段と、
    前記自列車の近隣の他列車を探索する探索信号を前記無線通信手段から送信する探索信号送信手段と、
    前記他列車に搭載された第2の列車搭載装置によって前記探索信号の受信に応じて送信された、前記他列車が在線中の線路を表す情報を含む列車情報が含まれる応答信号を前記無線通信手段から受信すると、前記応答信号に含まれる列車情報および前記列車情報取得手段によって取得された列車情報に基づいて、前記自列車および前記他列車間の衝突の可能性の有無を判断する衝突可能性判断手段と、
    前記衝突可能性判断手段によって前記衝突の可能性があると判断された場合に、前記他列車および前記自列車間の距離を、前記第2の列車搭載装置との間で測定信号およびその応答を表す測定応答信号を前記無線通信手段を介して送受信することにより測定する距離測定手段と、
    前記自列車が走行予定の経路を表す経路情報を取得する経路情報取得手段と、
    前記自列車の現在の位置情報を取得する位置情報取得手段とを備え
    前記列車情報取得手段は、前記経路情報および前記現在の位置情報に基づいて前記列車情報を取得し、
    前記衝突可能性判断手段は、前記経路情報にさらに基づいて、前記衝突の可能性の有無を判断する
    第1の列車搭載装置。
  2. 前記列車情報取得手段は、在線中の線路を表す情報に加えて在線中の線路の区間を表す情報をさらに含む前記列車情報を取得し、
    前記衝突可能性判断手段は、前記自列車の前記列車情報が示す前記線路および前記区間と、前記他列車の前記列車情報が示す前記線路および前記区間とに基づいて、前記衝突の可能性の有無を判断することを特徴とする請求項1に記載の第1の列車搭載装置。
  3. 自装置で用いるタイミング信号を、前記第2の列車搭載装置で用いられるタイミング信号が同期する所定のタイミングに同期させる同期手段をさらに備え、
    前記距離測定手段は、前記タイミング信号が示すタイミングで前記測定信号を送信するとともに、前記測定応答信号に含まれる前記測定信号の遅延時間に基づいて、前記距離を測定することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の第1の列車搭載装置。
  4. 自装置を搭載する自列車の後方に設置されたアンテナを介して無線通信を行う無線通信手段と、
    前記自列車が在線中の線路を表す情報を含む列車情報を取得する列車情報取得手段と、
    他列車に搭載された請求項1から請求項3のいずれか1項に記載された第1の列車搭載装置から前記探索信号を前記無線通信手段を介して受信すると、前記列車情報取得手段によって取得された列車情報を前記応答信号に含めて、前記第1の列車搭載装置に前記無線通信手段を介して送信する探索信号応答手段と、
    前記第1の列車搭載装置から前記測定信号を前記無線通信手段を介して受信すると、前記測定信号に応答する前記測定応答信号を前記第1の列車搭載装置に前記無線通信手段を介して送信する距離測定応答手段と、
    前記自列車が走行予定の経路を表す経路情報を取得する経路情報取得手段と、
    前記自列車の現在の位置情報を取得する位置情報取得手段とを備え、
    前記列車情報取得手段は、前記経路情報および前記現在の位置情報に基づいて、前記列車情報を取得する第2の列車搭載装置。
  5. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の第1の列車搭載装置と、
    請求項4に記載の第2の列車搭載装置と、
    を含む列車衝突防止システム。
  6. 第1の列車搭載装置が、
    自装置を搭載する自列車の近隣の他列車を探索する探索信号を、自列車の前方に設置されたアンテナを介した無線通信により送信し、
    前記他列車に搭載された第2の列車搭載装置によって前記探索信号の受信に応じて送信された、前記他列車が在線中の線路を表す情報を含む列車情報が含まれる応答信号を前記無線通信により受信すると、前記自列車が在線中の線路を表す情報を含む列車情報を取得し、
    取得した列車情報、および、前記応答信号に含まれる列車情報に基づいて、前記自列車および前記他列車間の衝突の可能性の有無を判断し、
    前記衝突の可能性があると判断した場合に、前記他列車および前記自列車間の距離を、前記第2の列車搭載装置との間で測定信号およびその応答を表す測定応答信号を前記無線通信によって送受信することにより測定し、
    前記自列車が走行予定の経路を表す経路情報を取得し、
    前記自列車の現在の位置情報を取得し、さらに、
    前記列車情報の取得において、前記経路情報および前記現在の位置情報に基づいて前記列車情報を取得し、
    前記衝突の可能性の有無の判断において、前記経路情報にさらに基づいて、前記衝突の可能性の有無を判断する方法。
  7. 自装置を搭載する自列車の近隣の他列車を探索する探索信号を、自列車の前方に設置されたアンテナを介した無線通信により送信する処理と、
    前記他列車に搭載された第2の列車搭載装置によって前記探索信号の受信に応じて送信された、前記他列車が在線中の線路を表す情報を含む列車情報が含まれる応答信号を前記無線通信により受信すると、前記自列車が在線中の線路を表す情報を含む列車情報を取得する処理と、
    取得した列車情報、および、前記応答信号に含まれる列車情報に基づいて、前記自列車および前記他列車間の衝突の可能性の有無を判断する処理と、
    前記衝突の可能性があると判断した場合に、前記他列車および前記自列車間の距離を、前記第2の列車搭載装置との間で測定信号およびその応答を表す測定応答信号を前記無線通信によって送受信することにより測定する処理と、
    前記自列車が走行予定の経路を表す経路情報を取得する処理と、
    前記自列車の現在の位置情報を取得する処理とをコンピュータ装置に実行させ、さらに、
    前記列車情報を取得する処理において、前記経路情報および前記現在の位置情報に基づいて前記列車情報を取得する処理と、
    前記衝突の可能性の有無を判断する処理において、前記経路情報にさらに基づいて、前記衝突の可能性の有無を判断する処理と
    をコンピュータ装置に実行させるプログラム。
  8. 第2の列車搭載装置が、
    他列車に搭載された請求項6に記載された方法を実行する第1の列車搭載装置から前記探索信号を、自装置を搭載する自列車の後方に設置されたアンテナを介した無線通信により受信すると、
    前記自列車が在線中の線路を表す情報を含む列車情報を取得し、取得した列車情報を前記応答信号に含めて、前記第1の列車搭載装置に前記無線通信により送信し、
    前記第1の列車搭載装置から前記測定信号を前記無線通信により受信すると、前記測定信号に応答する前記測定応答信号を前記第1の列車搭載装置に前記無線通信により送信し、
    前記自列車が走行予定の経路を表す経路情報を取得し、
    前記自列車の現在の位置情報を取得し、さらに、
    前記列車情報の取得において、前記経路情報および前記現在の位置情報に基づいて、前記列車情報を取得する方法。
  9. 他列車に搭載された請求項7に記載されたプログラムを実行する第1の列車搭載装置から前記探索信号を、自装置を搭載する自列車の後方に設置されたアンテナを介した無線通信により受信する処理と、
    前記自列車が在線中の線路を表す情報を含む列車情報を取得し、取得した列車情報を前記応答信号に含めて、他列車に搭載された前記第1の列車搭載装置に前記無線通信により送信する処理と、
    前記第1の列車搭載装置から前記測定信号を前記無線通信により受信すると、前記測定信号に応答する前記測定応答信号を前記第1の列車搭載装置に前記無線通信により送信する処理と、
    前記自列車が走行予定の経路を表す経路情報を取得する処理と、
    前記自列車の現在の位置情報を取得する処理とをコンピュータ装置に実行させ、さらに、
    前記列車情報を取得する処理において、前記経路情報および前記現在の位置情報に基づいて、前記列車情報を取得する処理
    をコンピュータ装置に実行させるプログラム。
JP2018559066A 2016-12-27 2017-12-18 第1の列車搭載装置、第2の列車搭載装置、列車衝突防止システム、方法およびプログラム Active JP6756380B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016252661 2016-12-27
JP2016252661 2016-12-27
PCT/JP2017/045265 WO2018123679A1 (ja) 2016-12-27 2017-12-18 第1の列車搭載装置、第2の列車搭載装置、列車衝突防止システム、方法および記録媒体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2018123679A1 JPWO2018123679A1 (ja) 2019-10-31
JP6756380B2 true JP6756380B2 (ja) 2020-09-16

Family

ID=62707499

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018559066A Active JP6756380B2 (ja) 2016-12-27 2017-12-18 第1の列車搭載装置、第2の列車搭載装置、列車衝突防止システム、方法およびプログラム

Country Status (3)

Country Link
US (1) US11318842B2 (ja)
JP (1) JP6756380B2 (ja)
WO (1) WO2018123679A1 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11318842B2 (en) * 2016-12-27 2022-05-03 Nec Corporation First train-installed device, method, and recording medium
JP7067937B2 (ja) * 2018-01-24 2022-05-16 トヨタ自動車株式会社 管理システムおよび制御システム
KR102543000B1 (ko) * 2018-12-14 2023-06-14 탈레스 캐나다 아이엔씨 레일 차량 장애물 회피 및 차량 위치 식별
EP3696046A1 (en) * 2019-01-28 2020-08-19 ALSTOM Transport Technologies System and a method for managing traffic of a railway line
KR102316770B1 (ko) * 2019-11-11 2021-10-27 한국철도기술연구원 철도 선로상 차량의 위치 검지 장치 및 방법
CA3128759A1 (en) * 2020-08-24 2022-02-24 Siemens Mobility, Inc. Prevention of collision between trains
CN112455497A (zh) * 2020-11-08 2021-03-09 青岛融创信为技术有限公司 一种隧道内轨道交通车辆防追尾系统和方法

Family Cites Families (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4041878A (en) * 1975-04-11 1977-08-16 Patentes Talgo, S.A. Speed and track curvature suspension control system
JPS61230532A (ja) 1985-04-05 1986-10-14 Hitachi Ltd 路車間通信衝突回避方式
US5192903A (en) * 1990-07-10 1993-03-09 Daifuku Co., Ltd. Equipment for transporting a load
US5394137A (en) * 1993-05-10 1995-02-28 General Electric Company Vehicle parking brake detection and warning system
DE59407971D1 (de) * 1994-08-02 1999-04-22 Erhard Beule Rangierautomatik für schienengebundene Güterwagen
JPH0865817A (ja) * 1994-08-12 1996-03-08 East Japan Railway Co 警報システム
EP0647553B1 (de) * 1994-12-05 1998-09-16 FIAT-SIG Schienenfahrzeuge AG Führungssystem und Verfahren zur Steuerung der Querneigung an einem Schienenfahrzeug
JP3734554B2 (ja) * 1995-02-02 2006-01-11 日本無線株式会社 列車追突防止用監視システム
US6008731A (en) * 1997-07-30 1999-12-28 Union Switch & Signal, Inc. Detector for sensing motion and direction of a railway vehicle
US7177732B2 (en) * 2002-03-19 2007-02-13 General Electric Company Automatic coupling of locomotive to railcars
PT1369332E (pt) * 2002-06-04 2005-09-30 Bombardier Transp Technology G Sistema automatado e processo para a manipulacao de veiculos num sistema ferroviario
EP1391365B1 (de) * 2002-08-12 2006-04-05 Alcatel Elektronische Deichsel
JP2004220180A (ja) 2003-01-10 2004-08-05 Funai Electric Co Ltd 車両検出システム
DE102005046045A1 (de) * 2005-09-27 2007-03-29 Robert Bosch Gmbh Verfahren und Vorrichtung zur Steuerung mindestens eines Objektdetektionssensors
GB2455976B (en) * 2007-12-21 2010-06-02 Nomad Digital Ltd Component vehicles
JP5220109B2 (ja) * 2008-07-11 2013-06-26 三菱電機株式会社 列車制御システム、及び車上制御装置
WO2012158906A1 (en) * 2011-05-19 2012-11-22 Metrom Rail, Llc Collision avoidance system for rail line vehicles
US9381927B2 (en) * 2012-07-09 2016-07-05 Thales Canada Inc. Train detection system and method of detecting train movement and location
WO2015051833A1 (en) * 2013-10-09 2015-04-16 Siemens Aktiengesellschaft A system for providing infrastructure impacts on an urban area
JP2016060339A (ja) * 2014-09-17 2016-04-25 株式会社東芝 列車接近検出装置
AU2015327901B2 (en) * 2014-10-03 2020-10-08 Harsco Technologies LLC V-aware end of train device
JP6495663B2 (ja) * 2015-01-13 2019-04-03 株式会社東芝 列車制御装置、列車制御方法及びプログラム
DE102015205608A1 (de) * 2015-03-27 2016-09-29 Siemens Aktiengesellschaft Verfahren zum Betreiben von Fahrzeugen sowie Vorrichtung für ein Fahrzeug
US11318842B2 (en) * 2016-12-27 2022-05-03 Nec Corporation First train-installed device, method, and recording medium

Also Published As

Publication number Publication date
WO2018123679A1 (ja) 2018-07-05
US20200086901A1 (en) 2020-03-19
JPWO2018123679A1 (ja) 2019-10-31
US11318842B2 (en) 2022-05-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6756380B2 (ja) 第1の列車搭載装置、第2の列車搭載装置、列車衝突防止システム、方法およびプログラム
CN102176289B (zh) 车队领航方法、车队领航装置及车队导航系统
CN103383820B (zh) 用于不良行为检测的自主车辆定位系统
WO2020063979A1 (zh) 列车及其安全定位系统
KR100734575B1 (ko) 기지국간 동기시스템과 방법 및 기지국
CN103826910A (zh) 列车控制系统
US20060208923A1 (en) Vehicle communication apparatus and system for supporting vehicles passing through narrow road
JPH0749992A (ja) 対話式の道路交通状態監視方法、及びそのための監視装置、並びに道路交通状態監視システム
US20210046961A1 (en) Systems and methods for worker safety
US8760320B2 (en) Communication apparatus and communication method
JPH0584959B2 (ja)
JP2006261742A (ja) 車両間通信システムおよび無線通信装置
JP2011210250A (ja) 走行車両の安全運転支援システム
JP5225197B2 (ja) 車両位置検知装置
US20180095157A1 (en) Determining The Position Of A Vehicle
CN114735050A (zh) 列车定位方法、电子设备、存储介质和程序产品
JP2009031241A (ja) 車両位置特定システム、車載機、送信機、時刻補正システム及び時刻補正装置
JP2008216231A (ja) 通信システム、車載機、車両及び送信機
JP3888468B2 (ja) 路面電車位置検知装置
JP2008292316A (ja) 通信システム、車載機及び路側機
CN113038365B (zh) 一种标签无线定位方法和系统
WO2021157462A1 (ja) 通信システム、基地局、計測方法及びプログラム
JP2004258898A (ja) 歩行者又は車両の位置を検出する車両搭載装置
CN113525459A (zh) 确定列车行驶状态的方法、装置、列车系统及存储介质
JP3312901B2 (ja) 鉄道用時分割多重通信方式及びその送受信装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190524

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190524

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200512

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200708

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200728

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200810

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6756380

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150