JP2017115354A - 太陽光発電屋根の出隅用コーナー部材及び入隅用コーナー部材 - Google Patents

太陽光発電屋根の出隅用コーナー部材及び入隅用コーナー部材 Download PDF

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Abstract

【課題】隅部において屋根の流れ方向やケラバ方向の長さが現場によって異なる場合でも、柔軟に対応できる太陽光発電屋根の出隅用コーナー部材及び入隅用コーナー部材を提供すること。
【解決手段】太陽光パネル架台4の縦側の端部を覆い横方向に位置調整可能なケラバ側枠材63と、太陽光パネル架台4の横側の端部を覆い縦方向に位置調整可能な棟側枠材62と、を備える太陽光発電屋根1の出隅部に配置される出隅用コーナー部材69であって、出隅部を覆う棟端部カバー70と、棟端部カバー70が取り付けられ棟端部カバー70を縦方向又は横方向に位置調整可能なコーナーブロック76と、コーナーブロック76と棟端部カバー70の間で棟端部カバー70の位置調整可能な方向に少なくとも直交する方向で位置調整可能なコーナーカバー77と、を備える太陽光発電屋根1の出隅用コーナー部材69である。また、同様の構成を備える入隅用コーナー部材269である。
【選択図】図8

Description

本発明は、太陽光発電屋根に用いられる出隅用コーナー部材及び入隅用コーナー部材に関する。
従来、建物の屋根と太陽光パネルとが一体に形成された太陽光発電屋根が知られている。この種の技術を開示するものとして例えば特許文献1がある。特許文献1には、太陽エネルギー利用装置の設置構造として、複数配列した太陽エネルギー利用装置(太陽光パネル)の周囲に配設される周囲枠と、周囲枠と太陽エネルギー利用装置の間の隙間を塞ぐための隙間調整材と、を有し、隙間調整材の固定位置が調整できる構成が開示されている。
特開2015−68080号公報
ところで、周囲枠の出隅や入隅等の隅部分を覆うカバーを配置することがある。カバーの寸法は、周囲枠を形成する枠材の屋根の流れ方向や該流れ方向に直交するケラバ方向の寸法に合わせる必要があるが、枠材の位置を屋根の流れ方向やケラバ方向で調節した場合、カバーが隅部に合わなくなることがある。カバーを大きく形成して調整するための余裕を持たせることも考えられるが、屋根の流れ方向及びケラバ方向の両方の長さを大きくすれば枠材を超えて太陽光パネルの受光面を隠すような巨大なカバーとなってしまう。一方、現場の状況に応じてカバーを特注する方法もあるが、特注品はコスト上昇を招いてしまう。
本発明は、隅部において屋根の流れ方向やケラバ方向の長さが現場によって異なる場合でも、柔軟に対応できる太陽光発電屋根の出隅用コーナー部材及び入隅用コーナー部材を提供することを目的とする。
本発明は、架台(例えば、後述の太陽光パネル架台4)と、前記架台上に固定される太陽光パネル(例えば、後述の太陽光パネル5)と、前記架台の縦側の端部を覆うように配置され、横方向に位置調整可能な縦側化粧材(例えば、後述のケラバ側枠材63)と、前記架台の横側の端部を覆うように配置され、縦方向に位置調整可能な横側化粧材(例えば、後述の棟側枠材62)と、を備える太陽光発電屋根(例えば、後述の太陽光発電屋根1)の前記縦側化粧材と前記横側化粧材によって形成される出隅部に配置される出隅用コーナー部材であって、前記出隅用コーナー部材は、前記出隅部を覆う端部カバー(例えば、後述の棟端部カバー70)と、前記端部カバーが取り付けられるとともに、前記端部カバーを縦方向又は横方向に位置調整可能なコーナーブロック(例えば、後述のコーナーブロック76)と、前記コーナーブロックと前記端部カバーの間で前記端部カバーの位置調整可能な方向に少なくとも直交する方向で位置調整可能なスライドカバー(コーナーカバー77)と、を備える太陽光発電屋根の出隅用コーナー部材(例えば、後述の出隅用コーナー部材69)に関する。
また本発明は、架台と、前記架台上に固定される太陽光パネルと、前記架台の縦側の端部を覆うように配置され、横方向に位置調整可能な縦側化粧材と、前記架台の横側の端部を覆うように配置され、縦方向に位置調整可能な横側化粧材と、を備える太陽光発電屋根の前記縦側化粧材と前記横側化粧材によって形成される入隅部に配置される入隅用コーナー部材であって、前記入隅用コーナー部材は、前記入隅部を覆う端部カバーと、前記端部カバーが取り付けられるとともに、前記端部カバーを縦方向又は横方向に位置調整可能なコーナーブロックと、前記コーナーブロックと前記端部カバーの間で前記端部カバーの位置調整可能な方向に少なくとも直交する方向で位置調整可能なスライドカバーと、を備える太陽光発電屋根の入隅用コーナー部材(例えば、後述の入隅用コーナー部材269)に関する。
前記太陽光発電屋根の出隅用コーナー部材及び入隅用コーナー部材いずれにおいても、前記架台は、前記縦側化粧材を支持する縦桟(例えば、後述の縦桟41)と、該縦桟に連結されて前記横側化粧材を支持する横桟(例えば、後述の横桟42)と、を有し、前記縦桟は、その延設方向に延びる溝で形成された縦桟樋部(例えば、後述の縦桟樋部410)を有し、前記横桟は、その延設方向に延びる溝で形成された横桟樋部(例えば、後述の横桟樋部420)を有し、前記縦桟樋部と前記横桟樋部は、互いに連通していることが好ましい。
本発明によれば、隅部において屋根の流れ方向やケラバ方向の長さが現場によって異なる場合でも、柔軟に対応できる太陽光発電屋根の出隅用コーナー部材及び入隅用コーナー部材を提供できる。
本発明の第1実施形態に係る太陽光発電屋根を示す斜視図である。 上記実施形態に係る太陽光発電屋根の縦断面図である。 上記実施形態に係る太陽光発電屋根の隅部の横断面図である。 上記実施形態に係る太陽光発電屋根の出隅部を示す拡大平面図である。 上記実施形態に係る太陽光発電屋根の棟側枠材の拡大縦断面図である。 上記実施形態に係る棟カバーの取付位置の調整機能を説明する図である。 上記実施形態に係るケラバ側枠材周辺の横断面図である。 上記実施形態に係る出隅部の分解斜視図である。 上記実施形態に係る出隅部の位置調節機能を説明する図である。 第2実施形態に係る太陽光発電屋根の入隅部を示す拡大平面図である。 第2実施形態に係る入隅部の分解斜視図である。 第2実施形態に係る入隅部の位置調節機能を説明する図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る太陽光発電屋根1を示す斜視図である。図1に示すように、太陽光発電屋根1は、建物の屋根面に配置されており、該屋根面の略全面が太陽光パネルと一体となっており、統一感のある高い意匠性が実現されている。また、本実施形態の屋根面は、棟から片側に傾斜する片流れ式になっている。
図2は、上記実施形態に係る太陽光発電屋根1の縦断面図である。図3は、上記実施形態に係る太陽光発電屋根1の隅部の横断面図である。図4は、上記実施形態に係る太陽光発電屋根1の出隅部を示す拡大平面図である。
図2に示すように、太陽光発電屋根1は、下地材3と、太陽光パネル架台4と、太陽光パネル5と、を備える。下地材3は、屋根面に配置され、太陽光発電屋根1の土台部分を構成する。下地材3により、太陽光パネル架台4が固定支持され、該太陽光パネル架台4に太陽光パネル5が配置される。
図3に示すように、下地材3は、野地板31と、防水シート32と、鋼板33と、を備える。野地板31は、建物2の屋根の骨組みである垂木30の上に張られて配置される。この野地板31は、太陽光発電屋根1の全面に配置される。野地板31としては、合板等の板材が用いられる。
防水シート32は、上述の野地板31上に配置される。この防水シート32により、太陽光発電屋根1の防水性が高められる。防水シート32としては、板紙にアスファルトを含浸させたアスファルトルーフィング等の防水材料が用いられる。
鋼板33は、上述の防水シート32上に配置される。この鋼板33により、太陽光発電屋根1の防火性、防水性及び強度が高められる。鋼板33としては、従来公知の防火鋼板等が用いられる。
太陽光パネル架台4は、棟から軒に亘って配置される。本実施形態の太陽光パネル架台4は、架台本体40と、化粧材6と、水返し材9と、を備える。
架台本体40は、下地材3上にビス止めされて固定され、太陽光パネル5を固定支持する。架台本体40は、格子状に枠組みされた複数の縦桟41と、複数の横桟42と、を備える。
縦桟41は、屋根面の傾斜方向に延びて、棟から軒先に亘って通しで設けられる。縦桟41は、屋根面の傾斜方向に沿うようにして一定間隔で複数配置されて下地材3にビス止めされる。また、図1に示すように、縦桟41は、後述の隣接する太陽光パネル5の縦辺部の継ぎ目51の直下に配置される。
横桟42は、屋根面の傾斜方向に直交する方向に延びて設けられ、縦桟41上にビス止めされる。横桟42は、後述の隣接する太陽光パネル5の横辺部の横連結部52の直下に配置される。また、横桟42は、隣接する縦桟41同士を橋渡しするように複数設けられる。即ち、横桟42は、両ケラバ側端部間に亘って通しで設けられてはいない。
なお、架台本体40を構成する縦桟41と横桟42は、それぞれ、雨水を排水するための排水構造を備える。以下、縦桟41及び横桟42の構造について説明する。なお、以下の説明では、図2及び図3を参照して、縦桟41についてはケラバ側の縦桟41を例に挙げて説明し、横桟42については棟側の横桟42を例に挙げて説明するが、他の縦桟41及び横桟42も同様の構造である。
図3に示すように、縦桟41は、下地材3に固定される底面部411と、この底面部411に立設される一対の第1立設部412,412と、これら第1立設部412,412の外側で底面部411に立設される一対の第2立設部413,413と、を備える。
一対の第1立設部412,412のうち、ケラバ側の第1立設部412はケラバ側枠材63を支持し、太陽光パネル5側の第1立設部412は横桟42を支持する。
一対の第2立設部413,413のうち、ケラバ側の第2立設部413はケラバ側枠材63に固定され、太陽光パネル5側の第2立設部413は横桟42に固定される。
第1立設部412,412と底面部411とにより、屋根面の傾斜方向に延びる縦桟第1溝41aが縦桟41の幅方向中央に形成される。また、第2立設部413と底面部411及び第1立設部412とにより、屋根面の傾斜方向に延びる縦桟第2溝41bが縦桟41の幅方向両端にそれぞれ形成される。そして、これら縦桟第1溝41aと一対の縦桟第2溝41b,41bにより、屋根面の傾斜方向に延びる縦桟樋部410が形成される。この縦桟樋部410が、縦桟41の排水構造として機能する。
また図2に示すように、横桟42は、横桟本体部421と、上側延出部422と、下側延出部423と、を備える。
横桟本体部421は、断面視で中空方形状の方形部421aと、その上部に中空凸状の凸部421bとを有し、これら中空部が連通して形成された構造を有する。凸部421bは、棟側枠材62と太陽光パネル5との間に配置される。
上側延出部422は、屋根面の傾斜方向に沿って上側に延出し、その延出方向先端が立設して形成される。同様に、下側延出部423は、屋根面の傾斜方向に沿って下側に延出し、その延出方向先端が立設して形成される。
上側延出部422と横桟本体部421とにより、横桟第1溝42aが形成される。また、下側延出部423と横桟本体部421とにより、横桟第2溝42bが形成される。そして、これら横桟第1溝42a及び横桟第2溝42bにより、屋根面の傾斜方向に直交する方向に延びる横桟樋部420が形成される。この横桟樋部420が、横桟42の排水構造として機能する。
なお、図3に示すように、縦桟41の縦桟樋部410と横桟42の横桟樋部420は、互いに連通している。即ち、縦桟41によって下方から支持される横桟42の横桟樋部420におけるケラバ側端部は、縦桟41の縦桟樋部410の上方に位置し、両者は連通している。これにより、横桟樋部420を流れる雨水は縦桟樋部410に案内されるようになっている。
太陽光パネル5は、モジュール部品であり、複数枚が太陽光発電屋根1の屋根面の傾斜方向及び該傾斜方向と直交する方向に並列配置される。
太陽光パネル5は、下地材3から離隔した状態で太陽光パネル架台4(架台本体40)上に固定支持される。太陽光パネル5と下地材3との間には、架台本体40によって通気路7が形成される。
図1に示すように、太陽光パネル5の周縁部のうち、屋根面の傾斜方向に沿う縦辺部は、隣接する太陽光パネル5の縦辺部との間に、縦方向に延びる継ぎ目51を形成する。また、太陽光パネル5の周縁部のうち、屋根面の傾斜方向に直交する方向に沿う横辺部は、上述の架台本体40を構成する横桟42を間に挟んで、隣接する太陽光パネル5の横辺部に連結されることで、横連結部52を形成する。横連結部52は、上述したように、架台本体40を構成する横桟42の直上に配置される。
また、本実施形態の化粧材6は、軒側枠材61と、一対のケラバ側枠材63,63と、棟側枠材62と、を備える。これら軒側枠材61、一対のケラバ側枠材63,63及び棟側枠材62は、架台本体40(太陽光パネル5)の周囲を囲繞する周囲枠を構成する。周囲枠を構成する各部材について説明する。
軒側枠材61は、太陽光発電屋根1の軒先に配置される。軒側枠材61は、太陽光発電屋根1の屋根面の傾斜方向に直交する方向に延びてその軒先を覆うことで、軒先を保護する。これにより、軒先の意匠性が高められている。
本実施形態の軒側枠材61は、軒カバー取付部610と、軒カバー611と、軒端部カバー80と、を備える。軒カバー取付部610は、棟に沿って延設され、架台本体40の横桟42にビス止めされる。
軒カバー611は、軒先に沿って延設され、軒カバー取付部610を介して架台本体40に取り付けられる。軒カバー611は、断面視で、屋根面の傾斜方向に沿って延びた後、軒先に向かうに従い下方に傾斜して設けられる。軒端部カバー80は、軒側の妻側の端部に設けられる。軒端部カバー80は、軒カバー611の外形に沿って軒カバー611を覆うように設けられ、軒カバー611にビス止めされる。
また、図2及び図3に示すように、太陽光発電屋根1は、ケラバ側破風板64と、軒側破風板65と、軒樋66と、棟側破風板67と、を備える。なお、図1ではこれらケラバ側破風板64、軒側破風板65及び軒樋66の記載は省略している。
ケラバ側破風板64は、破風下地641を介してケラバ側の端部から垂下して設けられる。軒側破風板65は、破風下地651を介して軒先から垂下して設けられ、棟側破風板67は、破風下地671を介して軒先から垂下して設けられる。軒樋66は、軒側破風板65の外面に取り付けられ、上述の架台本体40の縦桟41等により軒先から排出される雨水を排水する。
次に、ケラバ側枠材63について説明する。図1に示すように、一対のケラバ側枠材63,63は、太陽光発電屋根1のケラバ側の端部に配置される。一対のケラバ側枠材63,63は、太陽光発電屋根1の屋根面の傾斜方向に延びて妻側の端部をそれぞれ覆うことで、妻側の端部を保護する。これにより、妻側の端部の意匠性が高められている。
図3に示すように、一対のケラバ側枠材63,63は、それぞれ第1ケラバ側枠材631と、第2ケラバ側枠材632を有する。
第1ケラバ側枠材631は、ケラバに沿って延設され、第2ケラバ側枠材632にビス止めされる。また、第1ケラバ側枠材631は、断面視で、妻側に向かって延びた後、下方に屈曲して延出する。
第2ケラバ側枠材632は、ケラバに沿って延設され、第1ケラバ側枠材631の下部に配置される。第2ケラバ側枠材632は、上述の架台本体40を構成する縦桟41にビス止めされる。第2ケラバ側枠材632(ケラバ側枠材63)は、太陽光パネル5側の下部に形成され且つ屋根面の端部に配置される縦桟41の少なくとも一部を収容可能な凹部632aを有する。
図4に示すように、太陽光発電屋根1は、ケラバ側枠材63の上面に取り付けられる隙間カバー633を更に有する。隙間カバー633は、ケラバ側枠材63と太陽光パネル5との間に形成される隙間を塞ぐ。
棟化粧材としての棟側枠材62は、太陽光発電屋根1の架台本体40(縦桟41)の棟側の端部を覆うように配置される。棟側枠材62は、太陽光発電屋根1の屋根面の傾斜方向に直交する方向に延びてその棟部を覆うことで、棟部を保護する。これにより、棟部の意匠性が高められている。また、棟側枠材62は、横桟42に対して棟側枠材62が棟側枠材62の延設方向と直交する方向(縦方向)に位置調整可能となっている。
次に、棟側枠材62の構成について説明する。図5は、上記実施形態に係る太陽光発電屋根1の棟側枠材62の拡大縦断面図である。図6は、上記実施形態に係る棟カバー623の取付位置の調整機能を説明する図である。
図5に示すように、本実施形態の棟側枠材62は、棟アタッチメント621と、棟カバー取付部622と、棟カバー623と、出隅部に配置される出隅用コーナー部材69と、を備える。なお、出隅用コーナー部材69の詳細は後述する。
棟アタッチメント621は、棟に沿って延設され、架台本体40の縦桟41にビス止めされる。棟アタッチメント621は、その上部の棟側にビス固定部621aが形成される。ビス固定部621aは、棟アタッチメント621の軒側の上面に対して凹むように形成されている。
棟カバー取付部622は、棟に沿って延設され、棟アタッチメント621にビス止めされる。本実施形態の棟カバー取付部622は、取付本体部622aと、締結片622bと、取付部側係合部622cと、を備える。
取付本体部622aは、その下部が棟側に近づくに従って屋根面から離れるように傾斜面622dを有し、その断面形状が傾斜方向における軒側の反対側に突出する略三角形状に形成される。
取付本体部622aの傾斜面622dの下部には、傾斜方向における軒側と棟側の二手に分岐する延出部622eが形成される。延出部622eは、軒側に延びた後、上方に屈曲し、溝622fを形成する。この溝622fに溜まった水は縦桟41に流れ込んで軒側に排水される。
締結片622bは、取付本体部622aの軒側の上部から、傾斜方向の軒側に延び出るように形成される。締結片622bの下面がビス固定部621aの上面に対面する状態でビスが締結されることにより、棟アタッチメント621と棟カバー取付部622が接続される。
取付部側係合部622cは、棟カバー取付部622の傾斜方向における棟側の端部に形成される。取付部側係合部622cは、後述の棟カバー側係合部625と傾斜方向で係合する凹状になっている。また、取付部側係合部622cの傾斜方向の軒側には棟に沿って延びる凹部622gが形成される。
棟カバー623は、棟に沿って延設され、棟カバー取付部622を介して架台本体40に固定される。
本実施形態の棟カバー623は、カバー本体部623aと、複数の棟カバー側係合部625a,b,cと、を備える。
カバー本体部623aは、断面視で、棟側に向かって屋根面の傾斜方向に沿って延びた後、下方に傾斜するように形成される。
棟カバー側係合部625a,b,cは、棟カバー取付部622に対する棟カバー623の取付位置を調整するための部材である。棟カバー側係合部625a,b,cは、傾斜方向の棟側から軒側に向かう方向で略等間隔に配置されている。
本実施形態では、棟カバー側係合部625aは、カバー本体部623aの内面における軒側を向く面から傾斜方向に突出するように形成される。図5に示す例では、軒側から最も離れた位置の棟カバー側係合部625aが取付部側係合部622cに係合されている。
また、棟カバー側係合部625b及び棟カバー側係合部625cは、その断面形状が、カバー本体部623aの内面の上側から下側に突出した後、傾斜方向の軒側に屈曲する略L字状に形成されている。
棟カバー側係合部625a,b,cの何れかを棟カバー取付部622の取付部側係合部622cに差し込むことにより、棟カバー623の位置が決まる。
図1に示すように、棟端部カバー70は、棟の妻側の端部にそれぞれ設けられる。図5に示すように、棟端部カバー70は、棟カバー623を覆うように棟カバー623の外形に沿って形成される。棟カバー623にビス止めされる。
ここで、図6を参照して棟カバー623の取付位置の調整機能について説明する。図6では、同じ構造の棟カバー取付部622において、棟カバー623の取付位置が異なる場合を示している。
図6(a)は、棟カバー側係合部625aと取付部側係合部622cが係合している状態を示している。図6(a)に示す取付位置では、横桟42から棟カバー623の端面までの長さL1が他の取付位置よりも相対的に短くなっている。また、棟端部カバー70を締結するビス75の先端部が凹部622gの内側に位置している。
図6(b)は、棟カバー側係合部625bと取付部側係合部622cが係合している状態を示している。図6(b)では、棟カバー側係合部625aに対して軒側に位置する棟カバー側係合部625bに取付部側係合部622cが係合しているため、横桟42から棟カバー623の端面までの長さL2がL1よりも長くなっている。また、棟端部カバー70を締結するビス75の先端部が取付部側係合部622cよりも傾斜方向の棟側に位置している。
図6(c)は、棟カバー側係合部625cと取付部側係合部622cが係合している状態を示している。図6(c)では、複数の棟カバー側係合部625a,b,cのうち、最も軒側に位置する棟カバー側係合部625cに取付部側係合部622cが係合しているため、横桟42から棟カバー623の端面までの長さL3が他の取付位置の長さL2及びL3よりも長くなっている。また、棟端部カバー70を締結するビス75の先端部が取付部側係合部622cよりも傾斜方向の棟側に位置している。
ところで、太陽光パネル5の大きさは、商品ごとの規格によって特定の大きさに定められており、屋根の大きさも個々の建物によって変わる。従って、太陽光パネル5と周囲枠の間の隙間の距離は適用される太陽光パネルの規格、設置数、レイアウト等や屋根の形状によって一定ではない。本実施形態によれば、複数の棟カバー側係合部625a,b,cが棟カバー623に形成されていることにより、棟カバー623の取付位置を調整することにより、太陽光パネル5と周囲枠の間の隙間を現場で調整可能になっており、意匠性や通気路7の通気性を損なうことなく、周囲枠の間の隙間を埋めることができる。
次に、水返し材9について説明する。水返し材9は、排気路8内における片流れ屋根の棟側の端部であって下地材3の上面に立設される。水返し材9は、排気路8を通気路7に連通する通気路側排気路82と、排気口81に連通する排気口側排気路83と、これらを連通する連通路84とに仕切る。即ち、本実施形態では、水返し材9と棟カバー623(棟側枠材62)
本実施形態の水返し材9は、水返し本体部91と、締結孔92と、延出部93と、を備える。
水返し本体部91は、棟に沿って延設され、その断面形状がL字状に形成される。水返し本体部91の底部が下地材3の上面に接した状態となる。
締結孔92は、水返し本体部91の底部に形成される。この締結孔92を通じてビス95によって水返し本体部91が下地材3の上面側に固定される。本実施形態では、ビス95の締結箇所が、水返し本体部91における棟に沿う方向の複数個所に設定されている。
延出部93は、水返し本体部91の上端部から傾斜方向の両側にそれぞれ延出しており、断面形状が略T字状になっている。この延出部93によって排気口81を通じて外部から入った水が水返し本体部91を乗り越えて棟側通気口72側に侵入する事態が防止される。
ここで、太陽光パネル5と下地材3との間の通気路7について説明する。図2に示すように、通気路7は、軒側に開口する軒側通気口71と、棟側に開口する棟側通気口72と、を有する。更に、棟側枠材62(棟カバー623)は、棟側通気口72を介して通気路7に連通するとともに、棟を介して棟側通気口72とは逆側に配置される排気口81を有する排気路8を形成する。排気口81は、棟側の下方に開口する。
例えば、軒側通気口71から通気路7に流入した空気は、棟側通気口72を通過する。通気路7を空気が流通することにより、太陽光パネル5が裏面側から冷却される。そして、棟側通気口72を通過した空気は、排気路8を通過して排気口81から排出される。排気口81から排気路8に流入した空気は、逆方向に流通する。
排気口側排気路83は、空気の出入口となり、換気性能をより良好なものにする観点から建物の屋根形状に応じて調整することが好ましい。本実施形態では、排気口側排気路83を形成する水返し材9及び棟カバー623の形状を変更するための加工を工場で行ったり、現場で加工したりすることなく、水返し材9の取付位置の調整によって排気口側排気路83の幅を正確に設定できる。また、本実施形態のように棟カバー623の位置を調整できる構成であれば、棟カバー623の位置に応じて水返し材9を調整することもでき、現場の施行状況に応じて柔軟に対応することができる。
次に、図7を参照しながら、ケラバ側枠材63の位置調整について説明する。図7は、上記実施形態に係るケラバ側枠材63周辺の横断面図である。図7(a)は、太陽光パネル5とケラバ側枠材63の隙間W1が相対的に小さい場合を示し、図7(b)は、相対的に隙間W2が大きい場合を示す。なお、図7では、太陽光パネル5等の他の構成については省略されている。
本実施形態では、図7(a)及び図7(b)に示すように、縦桟41に対してケラバ側枠材63がケラバ側枠材63の延設方向と直交する方向(横方向)に位置調整可能になっている。本実施形態では、太陽光発電屋根1の架台本体40の周囲に配置された周囲枠としてのケラバ側枠材63が、縦桟41の少なくとも一部を収容可能な凹部632aを有し、ケラバ側枠材63の延設方向の直交方向にスライドして位置調整された上で縦桟41に固定されるように構成される。また、第2ケラバ側枠材632にケラバ側枠材63の延設方向と直交する方向に延びる長孔(図示省略)が形成されている。この長孔を挿通するビスの締結位置を調整することで、縦桟41に対するケラバ側枠材63の位置を調整してケラバ側枠材63と太陽光パネル5との間の隙間を調整できる。
このように、太陽光発電屋根1の施工時に太陽光パネル5とその周囲枠としてのケラバ側枠材63との間の距離を適宜調整することができる。従って、現場に施工された下地材3に寸法誤差があっても、現場で加工を行わずに、容易に太陽光パネル5とケラバ側枠材63との間の距離の調整をすることが可能である。このように、太陽光発電屋根1は施工性が高くなっている。また、第1ケラバ側枠材631の上面において隙間カバー633がビス止めされる位置は、太陽光パネル5に太陽光が当たる面積を減らさないように適宜調整される。
次に、出隅用コーナー部材69の詳細について説明する。図1に示すように、出隅用コーナー部材69は、太陽光パネル架台4における棟側の出隅部に配置される。図8は、第1実施形態に係る出隅用コーナー部材69の分解斜視図である。図8に示すように、本実施形態の出隅用コーナー部材69は、棟端部カバー70と、コーナーブロック76と、コーナーカバー77と、を備える。
棟端部カバー70は、出隅部において傾斜方向の棟側、ケラバ方向の外側、上側の3方を覆うように形成される。棟端部カバー70は、その大きさが、後述する傾斜方向の幅及びケラバ方向の幅が最も狭くなるように調整された場合でも、太陽光パネル5の受光面を覆わないように設定される。棟端部カバー70の上面には締結孔701が二箇所設けられている。
コーナーブロック76は、太陽光パネル架台4における出隅部を形成する略直方体状の部材である。コーナーブロック76は、その長手方向が流れ方向を向くように配置されている。コーナーブロック76には、コーナーカバー77をビス止めするための締結孔761が2箇所形成される。
コーナーカバー77は、コーナーブロック76に対してケラバ方向にスライド移動可能に設けられる。本実施形態では、コーナーカバー77には、ケラバ方向に延びる細長の長孔771が2箇所形成されており、この長孔771を通じてコーナーカバー77はコーナーブロック76にビス止めされている。図4に示すように、コーナーカバー77は、棟端部カバー70とコーナーブロック76に上下方向で挟まれた状態でケラバ方向の内側の隙間を覆う。
図9は、上記実施形態に係る出隅用コーナー部材69の位置調節機能を説明する図である。図9(a)は、ケラバ側枠材63の傾斜方向の長さ(コーナーブロック76及びコーナーカバー77の露出分を含めた長さ)及び棟側枠材62のケラバ方向の長さが短く調整された例を示し、図9(b)は、ケラバ側枠材63の傾斜方向の長さ及び棟側枠材62のケラバ方向の長さが長く調整された例を示す。
図9(b)の場合における棟端部カバー70の軒側の端部から第1ケラバ側枠材631までの長さL11は、図9(a)の場合における棟端部カバー70の軒側の端部から第1ケラバ側枠材631までの長さL10に比べ長くなっている。
傾斜方向では、図9(a)に比べ図9(b)は、長さL11と長さL10の差分だけコーナーブロック76及びコーナーカバー77の外部への露出量が増えた状態となっている。このように、図9(b)では、棟端部カバー70からコーナーブロック76が突出する量が大きくなっており、コーナーブロック76に対する棟端部カバー70の締結位置が相対的に棟側となっている。このように、本実施形態では、コーナーブロック76の位置を調整することなく、棟端部カバー70のコーナーブロック76及びコーナーカバー77の呑み込み代を調整することによって、第1ケラバ側枠材631と出隅用コーナー部材69の間に隙間が生じる事態を回避している。
また、ケラバ方向では、図9(a)に比べ図9(b)は、コーナーカバー77の位置がケラバ方向の内側に移動している。これにより、横桟42及び棟カバー623のケラバ側に形成される隙間が、コーナーカバー77による位置調節で埋められる。
以上のように、図9(a)及び図9(b)のいずれの場合においても、化粧材としてのケラバ側枠材63及び棟側枠材62と、出隅用コーナー部材69の3者間において形成され得る隙間が、出隅用コーナー部材69の位置調節機能によって埋められるようになっている。
本実施形態によれば、以下の効果が奏される。
即ち本実施形態では、太陽光パネル架台4と、太陽光パネル架台4上に固定される太陽光パネル5と、太陽光パネル架台4の縦側の端部を覆うように配置されて横方向に位置調整可能なケラバ側枠材63と、太陽光パネル架台4の横側の端部を覆うように配置されて縦方向に位置調整可能な棟側枠材62と、を備える太陽光発電屋根1の出隅部に対して、出隅部を覆う棟端部カバー70と、棟端部カバー70が取り付けられるとともに棟端部カバー70を縦方向又は横方向に位置調整可能なコーナーブロック76と、コーナーブロック76と棟端部カバー70の間で棟端部カバー70の位置調整可能な方向に少なくとも直交する方向で位置調整可能なコーナーカバー77と、を備える出隅用コーナー部材69を設けた。
これにより、化粧材としてのケラバ側枠材63及び棟側枠材62と、出隅用コーナー部材69の3者間において形成され得る隙間を、出隅用コーナー部材69の位置調節機能によって確実に埋めることができる。即ち、屋根の化粧材が傾斜方向及びケラバ方向のいずれにスライド移動したとしても、本実施形態のように少なくとも3つの部品で構成される出隅用コーナー部材69をその移動に追従するように配置することができ、現場の加工や予め特注品を製造することなく、種々の寸法の下地材に対応できる。
従って本実施形態によれば、出隅部において屋根の流れ方向やケラバ方向の長さが現場によって異なる場合でも、柔軟に対応できる太陽光発電屋根1の出隅用コーナー部材69を提供できる。
また本実施形態では、太陽光パネル架台4を、ケラバ側枠材63を支持する縦桟41と、縦桟41に連結されて棟側枠材62を支持する横桟42と、を有するように構成した。また、縦桟41がその延設方向に延びる溝で形成された縦桟樋部410を有し、横桟42がその延設方向に延びる溝で形成された横桟樋部420を有するように構成するとともに、縦桟樋部410と横桟樋部420が互いに連通するように構成した。
これにより、出隅用コーナー部材69の位置調節によって出隅部から雨水が内部に侵入した場合であっても、互いに連通する縦桟樋部410と横桟樋部420によって軒側に確実に排水でき、出隅部の水仕舞いを向上できる。
次に、上欠けの屋根の入隅に本発明を適用した第2実施形態の太陽光発電屋根201について説明する。図10は、第2実施形態に係る太陽光発電屋根201の入隅部を示す拡大平面図である。図11は、第2実施形態に係る入隅用コーナー部材269の分解斜視図である。
図10に示すように、第2実施形態に係る太陽光発電屋根201は、ケラバ側枠材263と、横枠材265と、によって形成される入隅部に配置される入隅用コーナー部材269を備える。なお、図10におけるケラバ側枠材263の紙面左側及び横枠材265の紙面下側は太陽光パネル5が支持される太陽光発電屋根201であり、紙面右上部分が屋根の外側の空間になっている。
図11に示すように、本実施形態の入隅用コーナー部材269は、入隅カバー270と、コーナーブロック276と、コーナーカバー277と、を備える。
入隅カバー270は、入隅部においてケラバ側枠材263と横枠材265が接続される部分(入隅部)の形状に応じて形成される。入隅カバー270は、その大きさが、後述するケラバ方向の幅が最も狭くなるように調整された場合でも、太陽光パネル5の受光面を覆わないように設定される。また、入隅カバー270の上面には締結孔701が二箇所設けられている。
コーナーブロック276は、入隅用コーナー部材269を形成する略直方体状の部材である。コーナーブロック276は、その長手方向が傾斜方向を向くように配置されている。コーナーブロック276には、コーナーカバー277をビス止めするための締結孔761が2箇所形成される。
コーナーカバー277は、コーナーブロック276に対してケラバ方向にスライド移動可能に設けられる。本実施形態では、コーナーカバー277には、ケラバ方向に延びる細長の長孔771が2箇所形成されており、この長孔771を通じてコーナーブロック276にビス止めされている。
図12は、第2実施形態に係る入隅用コーナー部材269の位置調節機能を説明する図である。図12(a)は、横枠材265の傾斜方向の長さ(コーナーブロック276及びコーナーカバー277の露出分を含めた長さ)が相対的に長く調整された例を示し、図12(b)は、横枠材265の傾斜方向の長さが短く調整された例を示す。なお、図12では、太陽光パネル5等の他の構成については省略されている。
図12(a)及び(b)に示すように、ケラバ側枠材263が固定される縦桟241は傾斜方向に延設されるとともに、横枠材265が固定される横桟242がケラバ方向に架け渡される。なお、図10及び図12において図示を省略しているが、ケラバ側枠材263の左側にも太陽光パネルが配置されている。図10において、縦桟241は太陽光パネルの枠部分によって外側から見えない状態になっている。
本実施形態では、ケラバ側枠材263が縦桟41に対してケラバ方向に位置調整可能に構成されるとともに、横枠材265が傾斜方向に位置調整可能に構成される。そして、図12(a)の場合に対して12(b)では、横枠材265の横枠カバー266が横桟242に対して離れた位置となっている。
図12(b)の場合における入隅カバー270の棟側の端部からケラバ側枠材263の端部までの長さL31が、図12(a)の場合における入隅カバー270の棟側の端部からケラバ側枠材263の端部までの長さL30に比べ長くなっている。
傾斜方向では、図12(a)に比べ図12(b)は、長さL30と長さL31の差分だけコーナーブロック76及びコーナーカバー77の外部への露出量が増えた状態となっている。このように、図12(b)では、入隅カバー270からコーナーブロック276が突出する量が大きくなっており、コーナーブロック276に対する入隅カバー270の締結位置が相対的に軒側となっている。このように、本実施形態では、コーナーブロック276の位置を調整することなく、入隅カバー270のコーナーブロック276及びコーナーカバー277の呑み込み代を調整することによって、ケラバ側枠材263と入隅カバー270の間に隙間が生じる事態を回避している。
本実施形態によれば、以下の効果が奏される。
即ち本実施形態では、太陽光パネル架台4と、太陽光パネル架台4上に固定される太陽光パネル5と、太陽光パネル架台4の縦側の端部を覆うように配置されて横方向に位置調整可能なケラバ側枠材263と、太陽光パネル架台4の横側の端部を覆うように配置されて縦方向に位置調整可能な横枠材265と、を備える太陽光発電屋根201の入隅部に対して、入隅部を覆う入隅カバー270と、入隅カバー270が取り付けられるとともに入隅カバー270を縦方向又は横方向に位置調整可能なコーナーブロック276と、コーナーブロック276と入隅カバー270の間で入隅カバー270の位置調整可能な方向に少なくとも直交する方向で位置調整可能なコーナーカバー277と、を備える入隅用コーナー部材269を設けた。
これにより、化粧材としてのケラバ側枠材263及び横枠材265と、入隅用コーナー部材269の3者間において形成され得る隙間を、入隅用コーナー部材269の位置調節機能によって確実に埋めることができる。即ち、屋根の化粧材が傾斜方向及びケラバ方向のいずれにスライド移動したとしても、本実施形態のように少なくとも3つの部品で構成される入隅用コーナー部材269をその移動に追従するように配置することができ、現場の加工や予め特注品を製造することなく、種々の寸法の下地材に対応できる。
従って本実施形態によれば、入隅部において屋根の流れ方向やケラバ方向の長さが現場によって異なる場合でも、柔軟に対応できる太陽光発電屋根201の入隅用コーナー部材269を提供できる。
また本実施形態では、縦桟及び横桟を、第1実施形態と同様の構成とした。即ち、縦桟に排水構造としての縦桟樋部を設けるとともに、横桟に排水構造としての横桟樋部を設け、これら縦桟樋部と横桟樋部とを互いに連通させた。
これにより、入隅用コーナー部材269の位置調節によって入隅部から雨水が内部に侵入した場合であっても、互いに連通する縦桟樋部と横桟樋部によって軒側に確実に排水でき、入隅部の水仕舞いを向上できる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれる。
例えば、上記実施形態のように片流れ式の屋根に限定されず、切妻式の屋根に適用することも可能である。また、太陽光パネルと屋根材が張り分けられる形式の太陽光発電屋根においても本発明を適用できる。このように、本発明は種々の太陽光発電屋根に用いることができる。
また、上記実施形態では、縦桟に縦桟樋部を設けるとともに、横桟に横桟樋部を設けたがこれに限定されない。縦桟及び横桟にこれら樋部のような排水構造を設けなくてもよい。
1,201 太陽光発電屋根
4 太陽光パネル架台(架台)
5 太陽光パネル
41 縦桟
42 横桟
62 棟側枠材(横側化粧材)
63 ケラバ側化粧材(縦側化粧材)
69 出隅用コーナー部材
70 棟端部カバー(端部カバー)
76 コーナーブロック
77 コーナーカバー(スライドカバー)
263 ケラバ側枠材(縦側化粧材)
265 横枠材(横側化粧材)
269 入隅用コーナー部材
270 入隅カバー
276 コーナーブロック
277 コーナーカバー
410 縦桟樋部
420 横桟樋部

Claims (4)

  1. 架台と、
    前記架台上に固定される太陽光パネルと、
    前記架台の縦側の端部を覆うように配置され、横方向に位置調整可能な縦側化粧材と、
    前記架台の横側の端部を覆うように配置され、縦方向に位置調整可能な横側化粧材と、を備える太陽光発電屋根の前記縦側化粧材と前記横側化粧材によって形成される出隅部に配置される出隅用コーナー部材であって、
    前記出隅用コーナー部材は、
    前記出隅部を覆う端部カバーと、
    前記端部カバーが取り付けられるとともに、前記端部カバーを縦方向又は横方向に位置調整可能なコーナーブロックと、
    前記コーナーブロックと前記端部カバーの間で前記端部カバーの位置調整可能な方向に少なくとも直交する方向で位置調整可能なスライドカバーと、を備える太陽光発電屋根の出隅用コーナー部材。
  2. 前記架台は、前記縦側化粧材を支持する縦桟と、該縦桟に連結されて前記横側化粧材を支持する横桟と、を有し、
    前記縦桟は、その延設方向に延びる溝で形成された縦桟樋部を有し、
    前記横桟は、その延設方向に延びる溝で形成された横桟樋部を有し、
    前記縦桟樋部と前記横桟樋部は、互いに連通している請求項1に記載の太陽光発電屋根の出隅用コーナー部材。
  3. 架台と、
    前記架台上に固定される太陽光パネルと、
    前記架台の縦側の端部を覆うように配置され、横方向に位置調整可能な縦側化粧材と、
    前記架台の横側の端部を覆うように配置され、縦方向に位置調整可能な横側化粧材と、を備える太陽光発電屋根の前記縦側化粧材と前記横側化粧材によって形成される入隅部に配置される入隅用コーナー部材であって、
    前記入隅用コーナー部材は、
    前記入隅部を覆う端部カバーと、
    前記端部カバーが取り付けられるとともに、前記端部カバーを縦方向又は横方向に位置調整可能なコーナーブロックと、
    前記コーナーブロックと前記端部カバーの間で前記端部カバーの位置調整可能な方向に少なくとも直交する方向で位置調整可能なスライドカバーと、を備える太陽光発電屋根の入隅用コーナー部材。
  4. 前記架台は、前記縦側化粧材を支持する縦桟と、該縦桟に連結されて前記横側化粧材を支持する横桟と、を有し、
    前記縦桟は、その延設方向に延びる溝で形成された縦桟樋部を有し、
    前記横桟は、その延設方向に延びる溝で形成された横桟樋部を有し、
    前記縦桟樋部と前記横桟樋部は、互いに連通している請求項3に記載の太陽光発電屋根の入隅用コーナー部材。
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