JP2017111585A - 有価物管理システム、端末装置、有価物管理装置、情報送信方法及びプログラム - Google Patents

有価物管理システム、端末装置、有価物管理装置、情報送信方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】有価物管理装置に操作入力部を実装可能な面積が小さい場合でも、ユーザの操作性を確保できるようにする。
【解決手段】有価物管理装置は、端末装置からの通信接続要求に応じて通信接続を許可する接続管理部と、接続管理部が通信接続を許可した場合、端末装置が送信する情報であって有価物管理装置に処理を行わせるための情報に基づいて処理を行う処理実行部とを備える。端末装置は、端末装置と有価物管理装置との通信接続要求を送信する端末側通信部と、通信接続を許可された場合、有価物管理装置を操作するための操作画面を表示する端末側表示部と、有価物管理装置に対するユーザ操作を受ける端末側操作入力部と、端末側操作入力部が受けたユーザ操作に基づいて、通信接続を許可された有価物管理装置への情報を取得する処理情報取得部とを備え、端末側通信部は、処理情報取得部が取得した情報を、通信接続を許可された有価物管理装置へ送信する。
【選択図】図1

Description

本発明は、有価物管理システム、端末装置、有価物管理装置、情報送信方法及びプログラムに関する。
貨幣や有価証券、手形等の有価物を管理する有価物管理装置には、一般的に、操作者(有価物管理装置のユーザ)の意図に従って有価物管理装置を動作させるために、動作指示や必要データを入力するユーザ操作を受ける操作入力部が設けられている。例えば、特許文献1では、操作部が設けられた出納機が示されている。
特開2012−234490号公報
有価物管理装置によっては操作入力部を実装可能な面積が小さく、限られた操作キーしか搭載していない場合がある。操作入力部を実装可能な面積が小さい場合でも、ユーザの操作性を確保できることが望まれる。
本発明は、有価物管理装置に操作入力部を実装可能な面積が小さい場合でも、ユーザの操作性を確保することができる有価物管理システム、端末装置、有価物管理装置、情報送信方法及びプログラムを提供する。
本発明の第1の態様によれば、有価物管理システムは、有価物管理装置と、端末装置とを備え、前記有価物管理装置は、前記端末装置からの通信接続要求に応じて当該端末装置と前記有価物管理装置との通信接続を許可する接続管理部と、前記接続管理部が、前記端末装置と前記有価物管理装置との通信接続を許可した場合、当該端末装置が送信する情報であって前記有価物管理装置に処理を行わせるための情報に基づいて処理を行う処理実行部と、を備え、前記端末装置は、当該端末装置と前記有価物管理装置との通信接続要求を送信する端末側通信部と、当該端末装置と前記有価物管理装置との通信接続を許可された場合、当該有価物管理装置を操作するための操作画面を表示する端末側表示部と、前記有価物管理装置に対するユーザ操作を受ける端末側操作入力部と、前記端末側操作入力部が受けたユーザ操作に基づいて、前記通信接続を許可された前記有価物管理装置への前記情報を取得する処理情報取得部と、を備え、前記端末側通信部は、前記処理情報取得部が取得した前記情報を、前記通信接続を許可された前記有価物管理装置へ送信する。
前記有価物管理装置は、当該有価物管理装置を操作するための操作画面を前記端末装置に表示させる操作プログラムを記憶する処理装置側記憶部と、前記端末装置と前記有価物管理装置との通信接続を前記接続管理部が許可した場合、前記操作プログラムを送信する処理装置側通信部と、を備え、前記端末側表示部は、前記処理装置側通信部が送信した操作プログラムを用いて前記操作画面を表示するようにしてもよい。
前記端末装置は、有価物管理装置を操作するための操作画面を前記端末装置に表示させる操作プログラムを、有価物管理装置に応じて複数記憶する端末側記憶部と、前記端末装置と何れかの有価物管理装置との通信接続を許可された場合に、前記端末側記憶部が記憶している複数の操作プログラムのうち、通信接続を許可された有価物管理装置に応じた操作プログラムを選択する操作プログラム管理部と、を備え、前記端末側表示部は、前記操作プログラム管理部が選択した前記操作プログラムを用いて前記操作画面を表示するようにしてもよい。
前記端末装置は、ユーザの顔画像を撮像する撮像部と、前記撮像部が撮像した顔画像を用いて認証処理を行うユーザ認証部と、を備えるようにしてもよい。
本発明の第2の態様によれば、端末装置は、有価物管理装置に対して通信接続要求を送信する端末側通信部と、前記有価物管理装置との通信接続を許可された場合、当該有価物管理装置を操作するための操作画面を表示する端末側表示部と、前記通信接続を許可された有価物管理装置に対するユーザ操作を受ける端末側操作入力部と、前記端末側操作入力部が受けたユーザ操作に基づいて、当該有価物管理装置に処理を行わせるために当該有価物管理装置へ送信される情報を取得する処理情報取得部と、を備え、前記端末側通信部は、前記処理情報取得部が取得した前記情報を、前記通信接続を許可された前記有価物管理装置へ送信する。
本発明の第3の態様によれば、有価物管理装置は、端末装置からの通信接続要求に応じて当該端末装置との通信接続を許可する接続管理部と、前記接続管理部が、前記端末装置との通信接続を許可した場合、当該端末装置が送信する情報であって有価物管理装置に処理を行わせるための情報に基づいて処理を行う処理実行部と、を備える。
本発明の第4の態様によれば、情報送信方法は、端末装置が有価物管理装置に対して当該有価物管理装置に処理を行わせるための情報を送信する情報送信方法であって、前記有価物管理装置に対して通信接続要求を送信する接続要求ステップと、前記有価物管理装置との通信接続を許可された場合、当該有価物管理装置を操作するための操作画面を表示する端末側表示ステップと、前記通信接続を許可された有価物管理装置に対するユーザ操作を受ける端末側操作入力ステップと、前記端末側操作入力ステップで受けたユーザ操作に基づいて、当該有価物管理装置への前記情報を取得する処理情報取得ステップと、前記処理情報取得ステップで取得した前記情報を、前記通信接続を許可された前記有価物管理装置へ送信する送信ステップと、を含む。
本発明の第5の態様によれば、プログラムは、有価物管理装置に対して通信接続要求を送信する接続要求ステップと、前記有価物管理装置との通信接続を許可された場合、当該有価物管理装置を操作するための操作画面を表示する端末側表示ステップと、前記通信接続を許可された有価物管理装置に対するユーザ操作を受ける端末側操作入力ステップと、前記端末側操作入力ステップで受けたユーザ操作に基づいて、当該有価物管理装置に処理を行わせるために当該有価物管理装置へ送信される情報を取得する処理情報取得ステップと、前記処理情報取得ステップで取得した情報を、前記通信接続を許可された前記有価物管理装置へ送信する送信ステップと、を実行させるためのプログラムである。
本発明によれば、有価物管理装置に操作入力部を実装可能な面積が小さい場合でも、ユーザの操作性を確保することができる。
本発明の第1の実施形態に係る有価物管理システムの装置構成を示す概略構成図である。 同実施形態における出納機の外形の例を示す説明図である。 同実施形態における現金管理装置の外形の例を示す説明図である。 同実施形態における重要物管理装置の外形の例を示す説明図である。 同実施形態における有価物管理装置の機能構成を示す概略ブロック図である。 同実施形態におけるタブレット端末装置の機能構成を示す概略ブロック図である。 同実施形態における端末側表示部が表示する操作画面の第1の例を示す説明図である。 同実施形態における端末側表示部が表示する操作画面の第2の例を示す説明図である。 同実施形態における端末側表示部が表示する操作画面の第3の例を示す説明図である。 同実施形態における端末側表示部が表示する操作画面の第4の例を示す説明図である。 同実施形態における端末管理装置の機能構成を示す概略ブロック図である。 同実施形態における端末管理装置の外形の例を示す説明図である。 同実施形態における有価物管理システムの動作の概略を示す説明図である。 同実施形態における端末管理装置及びタブレット端末装置が、ユーザのタブレット端末装置へのログイン処理を行う処理手順の例を示す説明図である。 同実施形態におけるタブレット端末装置及び有価物管理装置が、有価物管理装置への接続処理を行う手順の例を示す説明図である。 同実施形態におけるタブレット端末装置及び有価物管理装置が、端末側操作入力部が受ける有価物管理装置への操作に対応する処理の手順の例を示す説明図である。 同実施形態におけるタブレット端末装置及び有価物管理装置が、有価物管理装置からの切断処理を行う手順の例を示す説明図である。 同実施形態における端末管理装置及びタブレット端末装置が、ユーザのタブレット端末装置からのログアウト処理を行う手順の例を示す説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る有価物管理装置の機能構成を示す概略ブロック図である。 同実施形態におけるタブレット端末装置の機能構成を示す概略ブロック図である。 同実施形態において、タブレット端末装置及び有価物管理装置が、有価物管理装置への接続処理を行う手順の例を示す説明図である。 同実施形態において、タブレット端末装置及び有価物管理装置が、有価物管理装置からの切断処理を行う手順の例を示す説明図である。 本発明の第3の実施形態に係る端末管理装置の機能構成を示す概略構成図である。 同実施形態において、端末管理装置及びタブレット端末装置が、ユーザのタブレット端末装置へのログイン処理を行う手順の例を示す説明図である。 同実施形態において、端末管理装置及びタブレット端末装置が、タブレット端末装置からのログアウト処理を行う手順の例を示す説明図である。 本発明の第4の実施形態に係る有価物管理システムの装置構成を示す概略構成図である。 同実施形態における端末管理装置の機能構成を示す概略構成図である。 同実施形態において、端末管理装置及びタブレット端末装置が、ユーザのタブレット端末装置へのログイン処理を行う手順の例を示す説明図である。 本発明の第5の実施形態に係る端末管理装置の外形の例を示す説明図である。 同実施形態において、端末管理装置及びタブレット端末装置が、ユーザに応じてタブレット端末装置を使用可能な状態に設定する処理手順の例を示す説明図である。 本発明の第6の実施形態に係る有価物管理システムの装置構成を示す概略構成図である。 同実施形態における、有価物管理システムの動作の概略を示す説明図である。 同実施形態において、タブレット端末装置が、ユーザのタブレット端末装置へのログイン処理を行う処理手順の例を示す説明図である。 同実施形態において、タブレット端末装置が、ユーザのタブレット端末装置からのログアウト処理を行う手順の例を示す説明図である。
以下、本発明の実施形態を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態に係る有価物管理システムの装置構成を示す概略構成図である。同図に示すように、有価物管理システム1は、複数の有価物管理装置100と、1つ以上のタブレット端末装置200と、端末管理装置300とを備える。
有価物管理システム1は、有価物の管理を行うシステムである。特に、有価物管理システム1は、金銭及び有価証券等の有価物を格納し集計するシステムである。
有価物管理装置100は、有価物の格納及び集計など、有価物の管理を行う。特に、有価物管理装置100は、金銭及び有価証券の格納及び集計を行う。本実施形態では、有価物管理システム1が、有価物管理装置100として、出納機、現金管理装置及び重要物管理装置を備える場合を例に説明する。
ここで、図2〜図4を参照して、有価物管理装置100の例である出納機、現金管理装置及び重要物管理装置について説明する。
図2は、出納機の外形の例を示す説明図である。この出納機410は、例えば銀行等の金融機関の店舗に設置されて店舗全体の貨幣処理を管理する。出納機410は、例えば、大口顧客に対する係員による入金、出金等の取引処理、係員による渉外先への持ち出し金の出金処理や、渉外先からの持ち帰り金の入金処理、さらには、営業終了後の金融機関店舗全体での入出金状況の締め上げ管理等を行う。
出納機410では、紙幣の入出金処理等を行う紙幣処理装置411と、紙幣のうち特に新券の出金処理等を行う新券処理装置412と、硬貨の入出金処理等を行う硬貨処理装置413とが左右に並設されて構成されている。紙幣処理装置411は、本体421と、本体421から前面側に引出可能な引出体422とを含んで構成されている。また、本体421の前面側の上部には、機外からバラ紙幣が投入されるとともに機内から出金用のバラ紙幣が繰り出される入出金部431が設けられている。入出金部431の下側には、受け付け不可と判定された紙幣(入金リジェクト紙幣)が出納機410内から繰り出される入金リジェクト部432が設けられている。また、入出金部431の上側には、本体421の内部で結束した小束紙幣を出納機410外へ繰り出す束出金部433が設けられている。さらには、硬貨処理装置413は、本体434の前面側の上部に、機外からバラ硬貨が投入される硬貨入金部435が設けられるとともに、機内から出金用のバラ硬貨が繰り出される硬貨出金部436が設けられている。硬貨入金部435の下側には、受け付け不可と判定された硬貨(入金リジェクト硬貨)が本体434内から繰り出される硬貨入金リジェクト部437が設けられている。また、硬貨入金部435の側方には、本体434の内部で包装された棒金を出納機410外へ繰り出す棒金出金部438が設けられている。また、硬貨処理装置413の上部に、ユーザによる操作入力を受ける操作入力部414と、ユーザに対して表示を行う表示部415とが設けられている。
この構成により、出納機410は、金銭の出し入れ操作を受け、入金を格納し出し入れされる金銭を集計する。また、出納機410は、紙幣や硬貨を纏める処理(紙幣の札束化及び硬貨の棒金化)を行う。
なお、有価物管理システム1では、操作入力部414と表示部415とは必須ではない。すなわち、出納機410が操作入力部414及び表示部415のうち何れか一方、または両方を備えていなくてもよい。
図3は、現金管理装置の外形の例を示す説明図である。この現金管理装置440は、主として束紙幣や棒金の入出を行って管理を行う装置であって、前記した出納機410に隣接設置され、あるいは、店舗の係員側スペースに設置されて係員により取り扱われるものであり、出納機410の補足的な装置として利用される。すなわち、前記したように、出納機410は店舗全体の貨幣処理を管理するものであり、バラ紙幣とバラ硬貨の入出金を行うとともに、少量の束紙幣、棒金の出金を、前記出納機410単独で行うことができる一方、多量の束紙幣、棒金の出金が必要なときには、収納されている紙幣量、硬貨量との兼ね合いや、出金に要する時間の短縮化のために、出納機410からの大量出金に代えて、この現金管理装置440から束紙幣や棒金を出金する。また、出納機410内の紙幣量、硬貨量が多くなり、出納機410内の保管が適切でないときには、それぞれ束紙幣化、棒金化して、前記出納機410から出金し、この現金管理装置440に保管する。さらには、例えば、窓口カウンタに近い位置で主に小束紙幣および棒金を入出庫可能に収納する。
現金管理装置440は、箱型の現金管理装置本体441と、現金管理装置440の前面に上下7段設けられた収納庫442及び1段の予備収納庫443とを含んで構成されている。収納庫442には、小束紙幣及び棒金が分類されて収納される。また、予備収納庫443には、バラ紙幣、バラ硬貨、汚損紙幣、汚損硬貨などに加えて、有価証券類、その他印鑑等の重要小物が収納される。また、現金管理装置本体441の上部には、ユーザによる操作入力を受ける操作入力部444と、ユーザに対して表示を行う表示部445とが設けられている。
この構成により現金管理装置440は、金銭を格納する。また、現金管理装置は、収納されている金銭を計数(スキャン)することで、入金された金銭、出金された金銭を算出する。
なお、有価物管理システム1では、操作入力部444と表示部445とは必須ではない。すなわち、現金管理装置440が操作入力部444及び表示部445のうち何れか一方、または両方を備えていなくてもよい。
図4は、重要物管理装置の外形の例を示す説明図である。この重要物管理装置450は、例えば、金融機関等の建屋の執務室のフロアに設置される。重要物管理装置450は、大きさ及び形状の異なる保管体451が複数組み合わせられて一体に構成されている。保管体451は耐火構造になっており、金銭及び有価証券などの重要物を収納する。また、重要物管理装置450には、カードリーダを備えてユーザがカードを通す操作を受ける操作入力部452、及び、ユーザに対して表示を行う表示部453が設けられている。
この構成により重要物管理装置450は、金銭及び有価証券などの重要物を格納する。
なお、有価物管理システム1では、操作入力部452と表示部453とは必須ではない。すなわち、重要物管理装置450が操作入力部452及び表示部453のうち何れか一方、または両方を備えていなくてもよい。
ユーザが出納機410に対して行う操作と、現金管理装置440に対して行う操作と、重要物管理装置450に対して行う操作とが関連する場合がある。例えば、ユーザが、出納機410に収納されている現金を、現金管理装置440と重要物管理装置450とに分けて移動させる場合、現金管理装置440への入金額と重要物管理装置450への入金額との合計が、出納機410からの出金額に等しくなる。そこで、有価物管理システム1が、出納機410からの出金額から現金管理装置440への出金額を減算して重要物管理装置450への入金額を算出し記録することで、ユーザは、重要物管理装置450への入金額を算出し記録する操作を行う必要がなくなる。これにより、ユーザの負担を軽減させることができる。
なお、有価物管理システム1が備える有価物管理装置100は、出納機、現金管理装置及び重要物管理装置に限らない。有価物管理システム1が、出納機、現金管理装置及び重要物管理装置の何れかを備えていなくてもよい。また、有価物管理システム1が、有価物管理装置100として出納機、現金管理装置及び重要物管理装置以外の機器を備えていてもよい。
タブレット端末装置200は、端末装置の例に該当し、有価物管理装置100の端末装置として機能する。具体的には、タブレット端末装置200は、有価物管理装置100と通信接続する。そして、有価物管理装置100は、タブレット端末装置200がタブレット端末装置200に対するユーザ操作を受けると、当該ユーザ操作に基づいて、有価物管理装置100に処理を行わせるための情報を取得し、当該タブレット端末装置200が取得した情報を当該有価物管理装置100へ送信することで、必要な処理を実行することになる。
ここで、タブレット端末装置200が、有価物管理装置100に処理を行わせるための情報を生成するようにしてもよい。また、タブレット端末装置200が、有価物管理装置100から、他の有価物管理装置100に処理を行わせるための情報を取得するようにしてもよい。すなわち、ここでいう取得は、生成であってもよいし、他の装置からの取得であってもよい。
端末管理装置300は、タブレット端末装置200の貸出処理を行う装置である。具体的には端末管理装置300は、タブレット端末装置200のユーザへの貸出の可否を決定し、また、ユーザに貸し出すタブレット端末装置200を選択する。また、端末管理装置300は、返却されたタブレット端末装置200で行われた有価物管理装置100への操作に関する情報を読み出して記憶する。これにより、端末管理装置300は、複数のタブレット端末装置200で行われた有価物管理装置100への操作に関する情報を一括管理する。
図5は、有価物管理装置100の機能構成を示す概略ブロック図である。同図に示すように、有価物管理装置100は、処理装置側通信部110と、処理装置側表示部120と、処理装置側操作入力部130と、処理装置側記憶部180と、処理装置側制御部190とを備える。処理装置側制御部190は、接続管理部191と、操作プログラム送出処理部192と、処理実行部193とを備える。
処理装置側通信部110は、タブレット端末装置200と一対一に通信接続して通信を行う。特に、有価物管理装置100が、タブレット端末装置200と有価物管理装置100自らとの通信接続を許可した場合、処理装置側通信部110は、有価物管理装置100を操作するための操作画面をタブレット端末装置200に表示させる操作プログラムを、通信接続を許可されたタブレット端末装置200に送信する。タブレット端末装置200は、この操作プログラムを実行することで、有価物管理装置100の端末装置として機能する。
処理装置側通信部110は、例えばBluetooth(登録商標)にてタブレット端末装置200と一対一に通信接続する。特に、処理装置側通信部110が近距離無線通信にてタブレット端末装置200と接続することで、ユーザは、タブレット端末装置200を有価物管理装置100に近づけるという簡単な操作で、タブレット端末装置200と通信接続させる有価物管理装置100を選択することができる。
但し、処理装置側通信部110がタブレット端末装置200と一対一に通信接続する方法は、Bluetooth(登録商標)による方法に限らない。例えば、処理装置側通信部110が、NFC(Near Field Communication)又はIrDA(Infrared Data Association。IrDAは登録商標)等の無線通信方式にてタブレット端末装置200と一対一に通信接続するようにしてもよい。あるいは、処理装置側通信部110が、タブレット端末装置200と有線接続する接続端子を備え、この接続端子に接続されたタブレット端末装置200と有線にて一対一に通信接続するようにしてもよい。例えば、有価物管理装置100が、タブレット端末装置200を挿入するためのスロットを有し、ユーザがこのスロットにタブレット端末装置200を挿入すると処理装置側通信部110とタブレット端末装置200とが通信接続するようにしてもよい。
また、処理装置側通信部110が複数のタブレット端末装置200と同時に接続可能に構成されていてもよい。
処理装置側表示部120は、例えば液晶パネル等の表示画面を含んで構成され、各種情報を表示する。
処理装置側操作入力部130は、例えば操作キーなどの入力デバイスを含んで構成され、有価物管理装置100に対するユーザ操作を受ける。
但し、処理装置側表示部120及び処理装置側操作入力部130は、有価物管理装置100に必須ではない。すなわち、有価物管理装置100が、処理装置側表示部120及び処理装置側操作入力部130のうち何れか一方又は両方を備えていなくてもよい。タブレット端末装置200が有価物管理装置100の端末装置として機能することで、有価物管理装置100は、処理装置側表示部120に代えてタブレット端末装置200に各種情報を表示させることができる。また、タブレット端末装置200が有価物管理装置100の端末装置として機能することで、有価物管理装置100は、処理装置側操作入力部130に代えてタブレット端末装置200が受けたユーザ操作に従って動作することができる。
このように、タブレット端末装置200が有価物管理装置100の端末装置として機能することで、処理装置側操作入力部130を実装可能な面積が小さい場合でも、あるいは、有価物管理装置100が処理装置側操作入力部130を備えていない場合でも、ユーザの操作性を確保することができる。
処理装置側記憶部180は、有価物管理装置100が備える記憶デバイスを含んで構成され、各種情報を記憶する。特に、処理装置側記憶部180は、処理装置側記憶部180自らを備える有価物管理装置100を操作するための操作画面をタブレット端末装置200に表示させる操作プログラムを記憶している。
処理装置側制御部190は、有価物管理装置100の各部を制御して各種機能を実行する。処理装置側制御部190は、例えば、有価物管理装置100が備えるCPU(Central Processing Unit、中央処理装置)が処理装置側記憶部180からプログラムを読み出して実行することで実現される。
接続管理部191は、処理装置側通信部110とタブレット端末装置200との通信接続の可否を決定する。特に、接続管理部191は、接続管理部の例に該当し、タブレット端末装置200からの通信接続要求に応じてそのタブレット端末装置200と、接続管理部191自らを備える有価物管理装置100との通信接続を許可する。そして、接続管理部191は、通信接続されたタブレット端末装置200のユーザの有価物管理装置100への装置接続処理を行う。ここでいう装置接続とは、タブレット端末装置200と有価物管理装置100との通信接続である。また、接続管理部191は、タブレット端末装置200と、接続管理部191自らを備える有価物管理装置100との通信接続が終了する(切断される)と、タブレット端末装置200のユーザに対するログアウト処理を行う。
操作プログラム送出処理部192は、処理装置側記憶部180が記憶している操作プログラム(操作プログラム送出処理部192自らを備える有価物管理装置100を操作するための操作画面をタブレット端末装置200に表示させる操作プログラム)をタブレット端末装置200に送出する処理を行う。具体的には、操作プログラム送出処理部192は、処理装置側通信部110とタブレット端末装置200とが通信接続されると、処理装置側記憶部180が記憶している操作プログラムを読み出し、読み出した操作プログラムを処理装置側通信部110に出力してタブレット端末装置200へ送信させる。
処理実行部193は、金銭又は有価証券など有価物の出し入れ及び集計に関する処理を実行する。特に、接続管理部191がタブレット端末装置200と有価物管理装置100との通信接続を許可した場合、このタブレット端末装置200が送信する情報(有価物管理装置100に処理を行わせるための情報)に基づいて処理を行う。また、処理装置側操作入力部130がユーザ操作を受けた場合、このユーザ操作に基づいて処理を行う。
図6は、タブレット端末装置200の機能構成を示す概略ブロック図である。同図に示すように、タブレット端末装置200は、端末側通信部210と、端末側表示部220と、端末側操作入力部230と、撮像部240と、端末側記憶部280と、端末側制御部290とを備える。端末側制御部290は、端末側ユーザ認証部291と、装置接続部292と、処理情報取得部293とを備える。
端末側通信部210は、有価物管理装置100の処理装置側通信部110と通信接続して通信を行う。特に、端末側通信部210は、端末側通信部210自らと有価物管理装置100との通信接続要求を、要求先の有価物管理装置100へ送信する。この通信接続要求を受けた有価物管理装置100では、上記のように、接続管理部191が通信接続を許可する。この許可に応じて、端末側通信部210と処理装置側通信部110とが通信接続する。
また、端末側通信部210は、端末側操作入力部230が受けた操作に基づいて処理情報取得部293が取得した情報(有価物管理装置100に処理を行わせるための情報)を、通信接続を許可された有価物管理装置100へ送信する。
さらに、端末側通信部210は、端末側記憶部280が有価物管理装置100へ送信される情報を記憶している場合、当該情報の送信先となっている有価物管理装置100と端末側通信部210とが通信接続すると、当該有価物管理装置へ当該情報を送信する。
端末側表示部220は、例えば液晶パネルまたはLED(Light-emitting Diode、発光ダイオード)パネルなどの表示画面を含んで構成され、各種画像を表示する。特に、端末側表示部220は、端末側表示部220自らを備えるタブレット端末装置200と有価物管理装置100との通信接続を許可された場合、当該有価物管理装置を操作するための操作画面を表示する。具体的には、端末側表示部220自らを備えるタブレット端末装置200と有価物管理装置100とが通信接続されて、有価物管理装置100が操作プログラムを送信すると、タブレット端末装置200は、送信されたプログラムを一旦、端末側記憶部280に記憶させた上で、端末側表示部220が、この操作プログラムに基づいて操作画面を表示する。
例えば、タブレット端末装置200は、有価物管理装置100に予め定められた範囲内に位置するようになると、タブレット端末装置200と有価物管理装置100とが通信接続し、有価物管理装置100が操作プログラムをタブレット端末装置200へ送信する。そして、タブレット端末装置200では、端末側通信部210がこの操作プログラムを受信し、一旦、端末側記憶部280に記憶させた上で、端末側表示部220が、この操作プログラムを実行して、有価物管理装置100を操作するための操作画面を表示する。上述したように、端末側表示部220が操作画面を表示することで、タブレット端末装置200は有価物管理装置100の端末装置として機能する。
また、端末側表示部220は、警告出力部の例に該当し、端末側表示部220自らの備えるタブレット端末装置200からのログアウト操作を端末側操作入力部230が受け、かつ、端末側記憶部280が有価物管理装置100に送信される情報を記憶している場合に警告を出力する(警告メッセージを表示する)。すなわち、有価物管理装置100へ未送信の情報を端末側記憶部280が記憶している状態で、ユーザがタブレット端末装置200からログアウトしようとした場合、端末側表示部220は、未送信の情報が残っていることをユーザに警告する。
但し、未送信の情報が残っていることを示す警告をタブレット端末装置200が出力する方法は、端末側表示部220によるメッセージの表示に限らない。例えば、タブレット端末装置200が、警告出力部としてスピーカを備え、未送信の情報が残っていることを示す警告をスピーカが音声メッセージにて出力するようにしてもよい。あるいは、未送信の情報が残っていることを示す情報を端末側通信部210が他の装置に送信するようにしてもよい。この場合、端末側通信部210が警告出力部の例に該当する。
図7は、端末側表示部220が表示する操作画面の第1の例を示す説明図である。同図では、出納機から重要物管理装置へ移動する現金を出納機から取り出す際の操作画面の例を示している。
図7の領域A111は、小切手または現金といった種別を入力する欄である。領域A112に示されている下三角(▼)は、種別のメニューウインドウを表示するための操作領域である。ユーザが、領域A112を選択する操作(例えば、領域A112にタッチする操作)を行うと、端末側表示部220は、種別のメニューウインドウを表示する。ユーザは、表示されたメニューウインドウに示されている項目の何れかを選択する。図7の例では、種別として「現金・小切手」が選択されている。
また、領域A121は、金種を入力する欄である。領域A122に示されている下三角は、金種のメニューウインドウを表示するための操作領域である。ユーザが、領域A122を選択する操作を行うと、端末側表示部220は、金種のメニューウインドウを表示する。ユーザは、表示されたメニューウインドウに示されている項目の何れかを選択する。図7の例では、金種として「1万円札(100枚束)」が選択されている。
また、領域A131は、数量を入力する欄である。具体的にはユーザは、選択した金種(領域A121に表示されている「1万円札(100枚束)」)を出納機から取り出す数量を領域A131に入力する。図7の例では、数量として「2」が入力されている。
また、領域A141は、出納機から取り出した有価物の保管先の金庫室(図7の例では、重要物管理装置の保管体)を示す情報を入力する領域である。領域A142に示されている下三角は、有価物の保管先のメニューウインドウを表示するための操作領域である。ユーザが領域A142を選択する操作を行うと、端末側表示部220は、有価物の保管先のメニューウインドウを表示する。ユーザは、表示されたメニューウインドウに示されている項目の何れかを選択する。図7の例では、有価物の保管先として金庫室Aが選択されている。
また、領域A151は、操作画面に示されている操作を取り消す場合のタッチ領域である。領域A151をタッチするユーザ操作が行われた場合、例えば端末側表示部220は、トップメニュー画面の表示に戻る。
さらには、領域A159は、操作画面に示されている操作を実行する場合のタッチ領域である。領域A159をタッチするユーザ操作が行われた場合、操作対象の有価物管理装置100(図7の例では出納機410)は、表示された内容(設定された内容)の処理を実行する。
図8は、端末側表示部220が表示する操作画面の第2の例を示す説明図である。同図では、出納機から重要物管理装置へ移動する現金を重要物管理装置に入金する際の操作画面の例を示している。
図8の画面は、図7の例で取り出された有価物を重要物管理装置に入れる場合の例を示している。このため、領域A211に示される種別「現金・小切手」は、図7の領域A111の表示と同様である。また、領域A221に示される金種「1万円札(100枚束)」も領域A121の表示と同様である。また、領域A231に示される数量の情報は図7の領域A131の表示と同様である。また、領域A241に示される保管先金庫室の情報は、図7の領域A141の表示と同様である。
このように、図8に示される画面では、図7で入力された情報が表示されている。これにより、ユーザは各項目に情報を入力する必要がない。この点でユーザの負担を軽減させることができる。
領域A259は、図8の領域A159と同様、操作画面に示されている操作を実行する場合のタッチ領域である。領域A259をタッチするユーザ操作が行われた場合、操作対象の有価物管理装置100(図8の例では重要物管理装置450)は、表示された内容(設定された内容)の処理を実行する。
図9は、端末側表示部220が表示する操作画面の第3の例を示す説明図である。同図では、出納機410での出金処理において、出納機410のみならず、現金管理装置440との組み合わせで現金を出金する際の操作画面の例を示している。
図9の領域A311は、出納機での取引種別を選択的に入力する欄である。例えば、ユーザは領域A311にて、出納機410のみの出金、出納機410のみの入金、出納機410で出金と入金とを同時に行う入出金複合、現金管理装置440に対する入出金を優先のいずれかを選択する。現金管理装置440に対する入出金を優先とは、現金の入出金に際して、束紙幣および/または棒金の入出金は現金管理装置440を用いて優先的に行い、一つの金種であって100枚未満の紙幣または50枚未満の硬貨については、出納機410での入出金を行う処理である。
ここで、領域A312に示されている下三角(▼)は、種別のメニューウインドウを表示するための操作領域である。ユーザが、領域A312を選択する操作(例えば、領域A312にタッチする操作)を行うと、端末側表示部220は、種別のメニューウインドウを表示する。ユーザは、表示されたメニューウインドウに示されている項目の何れかを選択する。図9の例では、種別として「出金:現金管理装置優先」が選択されている。
また、領域A321は、金種を入力する欄である。領域A322に示されている下三角は、金種のメニューウインドウを表示するための操作領域である。ユーザが、領域A322を選択する操作を行うと、端末側表示部220は、金種のメニューウインドウを表示する。ユーザは、表示されたメニューウインドウに示されている項目の何れかを選択する。図9の例では、1番目の金種として「1万円札(バラ紙幣)」が選択され、2番目の金種として「1千円札(バラ紙幣)」が選択され、3番目の金種として「1万円札(100枚束)」が選択され、以下同様にして、6番目の金種として「10円硬貨(50枚棒金)」が選択された例を示している。
なお、さらに必要であれば、7番目の金種が選択できるように、空欄の入力欄が準備されている。7番目の金種が選択され、後述のように、数量が入力されて、7番目の金種に関わる情報が確定すると、8番目の金種が選択できるように、空欄の入力欄が追加表示される。但し、入力欄の構成については、この例に限るものではない。
また、領域A331は、数量を入力する欄である。具体的には、ユーザは、金種(領域A321の1番目に表示されている「1万円札(バラ紙幣)」)を選択した後、続けて、選択した金種の数量を、図示外の端末側表示部220の操作画面に表示されるテンキーにタッチ操作して、領域A331に入力する。図9の例では、数量として「50」が入力されている。
同様に、領域A321の2番目の金種を選択すると、領域A321の2番目に表示されている「1千円札(バラ紙幣)」の数量を2番目の領域A331に入力して、以下同様にして、6番目の領域A331について「10円硬貨(50枚棒金)」の数量を入力することになる。
ここで、数量を入力した領域A331の右方には、「枚」、「束」、「本」が表示されるが、これは、領域A321に入力した金種によって、その表示の種類を変えるものである。バラ紙幣またはバラ硬貨であれば「枚」に、100枚束の紙幣であれば「束」に、50枚棒金の硬貨であれば「本」に自動的にその表示を変えることになる。
さらに、領域A331の右方には、それぞれの金種および数量に応じた設定金額が自動的に計算されて表示される領域A341が設けられている。
そして、それら領域A341の下方には、自動計算されたそれぞれの設定金額の合計値が表示される領域A342が設けられている。図9の例では、出金額の合計値が領域A342に表示されている。
それぞれの金種および数量に応じた設定金額値が表示された領域A341の右方には、それらの金額値に相当する紙幣およびまたは硬貨を、いずれの装置から出金するのかを、自動的に表示する領域A349が設けられている。
すなわち、領域A311で設定した取引種別、図9の例では、「出金:現金管理装置優先」の情報と、領域A321で設定した金種情報とから、当該設定した金種の現金を、いずれの装置から出金するのかを自動的に判断して表示する。
図9の例では、領域A321の1番目の金種が「1万円札(バラ紙幣)」であることから、自動的に、バラ紙幣の入出金を取り扱う「出納機410」が出金元の装置として、領域A349の1番目に表示される。
続いて、領域A321の2番目の金種が「1千円札(バラ紙幣)」であることから、同じくバラ紙幣の入出金を取り扱う「出納機410」が出金元の装置として、領域A349の2番目に表示される。
これに対して、領域A321の3番目の金種が「1万円札(100枚束)」であることから、且つ、領域A311で設定された取引種別が「出金:現金管理装置優先」であることから、束紙幣の入出金を取り扱う「現金管理装置440」が出金元の装置として、領域A349の3番目に表示される。
以下同様にして、領域A321の6番目の金種が「10円硬貨(50枚棒金)」であることから、且つ、領域A311で設定された取引種別が「出金:現金管理装置優先」であることから、棒金の入出金を取り扱う「現金管理装置440」が出金元の装置として、領域A349の6番目に表示される。
ここで、特に例示しないが、領域A311で設定される取引種別が「出金:現金管理装置優先」ではなく、「出金:出納機優先」であり、かつ、図2の例のように出納機410が束出金部433及び棒金出金部438を有している場合、図9の例で示す領域A321の3番目の金種が「1万円札(100枚束)」であったとしても、その出金元の装置として、束紙幣の出金が可能な「出納機410」が設定される。
同様にして、図9の例で示す領域A321の6番目の金種が「10円硬貨(50枚棒金)」であったとしても、その出金元の装置として、棒金の出金が可能な「出納機410」が設定される。
なお、出納機410の束出金部433又は棒金出金部438が出金可能な束数又は棒金数が不足している場合、端末側表示部220が、出金の設定変更をユーザに促す表示を行うようにしてもよい。
例えば、出納機410は、紙幣処理装置411の本体421内および硬貨処理装置413の本体内に収納しているバラ紙幣、束紙幣、バラ硬貨、棒金の収納量を検出する。すると、タブレット端末装置200又は出納機410は、図9の領域A331に例示される出金数量設定と、出納機410の収納量とを比較することで、出金可否を事前に判定することができる。設定された数量を出納機410から出金できない場合、タブレット端末装置200は、出金できない旨を端末側表示部220の操作画面上に表示して、数量の変更をユーザに促す。あるいは、タブレット端末装置200が、ユーザの承認操作に基づいて、不足の金種に限り、出納機410からの出金に代え、現金管理装置440からの出金に変更するようにしてもよい。
また、領域A351は、操作画面に示されている操作を取り消す場合のタッチ領域である。領域A351をタッチするユーザ操作が行われた場合、例えば端末側表示部220は、トップメニュー画面の表示に戻る。
さらには、領域A359は、操作画面に示されている操作を実行する場合のタッチ領域である。領域A359をタッチするユーザ操作が行われた場合、操作対象の有価物管理装置100(図9の例では出納機410)は、表示された内容(設定された内容)の処理を実行する。
図10は、端末側表示部220が表示する操作画面の第4の例を示す説明図である。同図では、出納機410での現金の入出金だけでは処理が完了しなかった分、すなわち、出納機410において設定した入出金について、現金管理装置440での処理が設定された分についての処理を実行する際の操作画面の例を示している。
前記したように、図9においては、出納機410で実行する処理と現金管理装置440で実行する処理とを設定しており、通常、現金管理装置440で実行する処理分については、出納機410での処理が行われた直後に続けて処理される。そこで、ユーザは、出納機410で実行すべき処理が済んだ後、現金管理装置440に移動して、図10に例示される処理を実行する。
図10の画面は、図9の例において、出納機410で事前に設定された現金管理装置440で実行すべき処理分の例を示している。このため、領域A411に示される種別「出金」は、図9の領域A311の表示と実質的に同じ内容を示している。また、領域A421の1番目に示される金種「1万円札(100枚束)」も領域A321の3番目に示す表示と同様であり、領域A431の1番目に示される数量の情報は図9の領域A331の3番目に示す表示と同様である。同様にして、領域A421の2番目に示される金種「1千円札(100枚束)」も領域A321の4番目に示す表示と同様であり、領域A431の2番目に示される数量の情報は図9の領域A331の4番目に示す表示と同様であり、領域A421の4番目に示される金種「10円硬貨(50枚棒金)」も領域A321の6番目に示す表示と同様であり、領域A431の4番目に示される数量の情報は図9の領域A331の6番目に示す表示と同様である。
さらには、数量が表示された領域A431の右方には、「束」、「本」が表示されるが、これは、領域A421に表示される金種によって、その表示の種類を変えるもので、100枚束の紙幣であれば「束」に、50枚棒金の硬貨であれば「本」に自動的にその表示が変わるものである。
さらに、その右方には、それぞれの金種および数量に応じた設定金額が自動的に計算されて表示される領域A441が設けられている。
そして、それら領域A441の下方には、自動計算されたそれぞれの設定金額の合計値が表示される領域A442が設けられている。図10の例では、現金管理装置440での出金額の合計値が領域A442に表示されている。
このように、図10に示される画面では、図9で入力された情報のうち、現金管理装置440で処理すべき情報のすべてが表示されている。これにより、ユーザは各項目に情報を入力する必要がない。この点でユーザの負担を軽減させることができる。
なお、図9の例で説明したように、領域A311で入力する出納機での取引種別および領域A321で入力する金種情報の入力内容によっては、入出する装置として設定される装置が、束紙幣および/または棒金のみを入出する現金管理装置440だけに限るケースも存在する。
ここで、前記したように、出納機410は、設置される店舗全体の貨幣処理を管理するものである。ユーザは、タブレット端末装置200で、出納機410での処理を補足して束紙幣および/または棒金の入出を行う現金管理装置440の入出データを管理しつつ、併せて、現金管理装置440での処理に必要な情報も入力することになる。このように、ユーザは、出納機410の管理及び操作と、現金管理装置440の管理及び操作とをタブレット端末装置200で一括して行うことができ、この点でユーザの負担を軽減させることができる。
端末側操作入力部230は、例えば端末側表示部220の表示画面に設けられてタッチパネルを構成するタッチセンサなどの入力デバイスを含んで構成され、ユーザ操作を受ける。特に、端末側操作入力部230は、有価物管理装置100に対するユーザ操作を受ける。具体的には、有価物管理装置100を操作するための操作画面を表示した状態で、ユーザがこの操作画面にて有価物管理装置100への操作を行うと、端末側操作入力部230は、この操作を受ける。
撮像部240は、カメラを含んで構成され、撮像を行う。特に、撮像部240は、ユーザの顔画像を撮像する。撮像部240が撮像したユーザの顔画像は、ユーザの顔認証に用いられる。
端末側記憶部280は、タブレット端末装置200が備える記憶デバイスを含んで構成され、各種データを記憶する。特に、端末側記憶部280は、端末側通信部210が通信接続している有価物管理装置100への操作に関連する操作が行われる有価物管理装置100へ送信される情報(当該有価物管理装置100に処理を行わせるための情報)を記憶する。例えば、端末側記憶部280は、図7に示される操作画面への入力操作が行われると、図8に示される情報を記憶する。図7に示される情報は、出納機に送信される情報の例に該当する。一方、図8に示される情報は、重要物管理装置に送信される情報の例に該当する。
また、端末側記憶部280は、ユーザ毎に当該ユーザが操作可能な有価物管理装置100を示す権限情報を記憶している。この権限情報は、端末側通信部210と有価物管理装置100とが通信接続するか否かの判定に用いられる。
なお、端末側記憶部280に代えて、処理装置側記憶部180がこの権限情報を記憶するようにしてもよい。
端末側制御部290は、タブレット端末装置200の各部を制御して各種機能を実行する。端末側制御部290は、例えば、タブレット端末装置200が備えるCPUが端末側記憶部280からプログラムを読み出して実行することで実現される。
端末側ユーザ認証部291は、撮像部240が撮像した顔画像に基づいて、ユーザの顔認証を行う。但し、端末側ユーザ認証部291が行う認証処理は顔認証に限らない。例えば、端末側ユーザ認証部291がパスワード認証を行うようにしてもよい。あるいは、タブレット端末装置200が指紋リーダ装置を備え、端末側ユーザ認証部291が指紋認証を行うようにしてもよい。
装置接続部292は、端末側通信部210と有価物管理装置100とを通信接続させるか否かを決定する。具体的には、装置接続部292は、端末側通信部210が通信接続可能な有価物管理装置100がある場合、端末側記憶部280が記憶している権限情報を参照する。そして、タブレット端末装置200のユーザがこの有価物管理装置100にアクセスする権限を有していると判定した場合、装置接続部292は、端末側通信部210と有価物管理装置100とを通信接続させる。一方、タブレット端末装置200のユーザが当該有価物管理装置100にアクセスする権限を有していないと判定した場合、装置接続部292は、端末側通信部210と有価物管理装置100との通信接続を抑制する(通信接続させない)。
例えば、銀行において担当者毎に操作可能な装置が規定されている場合、装置接続部292がユーザの権限に基づいて端末側通信部210と有価物管理装置100との通信接続の有無を制御することで、当該規定の実施を補助することができる。例えば、窓口担当者が操作可能な機器が窓口業務用の機器に制限されている場合、装置接続部292の制御によりタブレット端末装置200は、窓口業務用の機器に通信接続するが、他の機器には通信接続しない。
処理情報取得部293は、端末側操作入力部230が受けたユーザ操作に基づいて、有価物管理装置100に送信される情報を取得する。例えば、処理情報取得部293は、端末側通信部210が通信接続を許可され通信接続している有価物管理装置100に対するユーザ操作を端末側操作入力部230が受けると、当該ユーザ操作を示す情報を生成する。端末側通信部210が当該情報を有価物管理装置100に送信することで、有価物管理装置100は、当該情報が示すユーザ操作に従って動作する。
なお、処理情報取得部293が取得する情報は、有価物管理装置100に対する動作指示であってもよいし、支店番号、機械番号、処理通番、オペレータ情報、区画情報(金庫室の番号など)など、有価物管理装置100の処理のパラメータとなる情報であってもよい。あるいは、処理情報取得部293が、有価物管理装置100に記憶させる操作ログを取得するようにしてもよい。
また、処理情報取得部293は、端末側通信部210が通信接続している有価物管理装置100(第1有価物管理装置)が行う処理に関連する処理を行う有価物管理装置100(第2有価物管理装置)に処理を行わせるための情報を取得する。処理情報取得部293が、第1有価物管理装置に対するユーザ操作に基づいて、当該操作に関連する処理を第2有価物管理装置に行わせるための情報を生成するようにしてもよい。あるいは、第1有価物管理装置が、ユーザ操作に基づいて動作し、さらに第2有価物管理装置に処理を行わせるための情報を生成するようにしてもよい。この場合、処理情報取得部293は、第1有価物管理装置が生成した情報を取得し、端末側通信部210を制御して当該情報を第2有価物管理装置へ送信させる。
また、処理情報取得部293は、端末側通信部210が通信接続していない有価物管理装置100への操作が行われた場合、この有価物管理装置100への操作に基づく情報を取得し(例えば生成し)、取得した情報を端末側記憶部280に記憶させる。この場合、端末側通信部210は、当該有価物管理装置100に通信接続すると、端末側制御部290の制御に従って当該情報を当該有価物管理装置100へ送信する。
なお、処理情報取得部293が、第1有価物管理装置及び第2有価物管理装置の両方の入出金に関する情報を取得した場合、第1有価物管理装置の入出金に関する情報、第2有価物管理装置の入出金に関する情報のそれぞれに分けるようにしてもよい。
ここで、図9に示される情報は、出納機410からの出金の情報と、現金管理装置440からの出金の情報とを含んでいる。出納機410が、第1有価物管理装置の例に該当し、現金管理装置440が、第2有価物管理装置の例に該当し、図9に示される情報は、第1有価物管理装置及び第2有価物管理装置の両方の入出金に関する情報の例に該当する。
一方、図10に示される情報は、現金管理装置440からの出金の情報である。図10に示される情報は、第2有価物管理装置の入出金に関する情報の例に該当する。
処理情報取得部293が、図9に示される情報を出納機410からの出金の情報と現金管理装置440からの出金の情報とに分けることで、出納機410からの出金が全て完了したことを確認して、現金管理装置440からの出金に関する情報(図10の情報)を端末側表示部220に表示させることができる。
このように、処理情報取得部293が、第1有価物管理装置及び第2有価物管理装置の両方の入出金に関する情報を、第1有価物管理装置の入出金に関する情報、第2有価物管理装置の入出金に関する情報のそれぞれに分けることで、第1有価物管理装置での入出金が全て完了したことを確認し、第2有価物管理装置での入出金をユーザに促すことができる。
図11は、端末管理装置300の機能構成を示す概略ブロック図である。同図に示すように、端末管理装置300は、端末管理装置本体301と、端末ステーション302とを備える。端末管理装置本体301は、管理側通信部310と、管理側記憶部380と、管理側制御部390とを備える。管理側制御部390は、端末管理部391と、管理側ユーザ認証部392とを備える。
端末管理装置本体301は、タブレット端末装置200に関する情報を一括管理する。特に端末管理装置本体301は、タブレット端末装置200の貸出に関する情報を一括管理する。例えば、端末管理装置本体301は、タブレット端末装置200が返却された際、当該タブレット端末装置200から情報を読み出して記憶する。これにより、端末管理装置本体301は、複数のタブレット端末装置200に関する情報を一括管理することができる。
端末管理装置本体301は、例えばパソコン(Personal Computer)を用いて構成される。
管理側通信部310は、端末側通信部210と通信を行う。
管理側表示部320は、例えば液晶パネルまたはLEDパネル等の表示画面を含んで構成され、各種画像を表示する。
管理側操作入力部330は、例えばキーボード及びマウス等の入力デバイスを含んで構成され、ユーザ操作を受ける。特に、管理側操作入力部330は、貸出要求取得部の例に該当し、タブレット端末装置200の貸出要求を示すユーザ操作を受ける。
管理側記憶部380は、端末管理装置300が備える記憶デバイスを含んで構成され、各種情報を記憶する。特に、管理側記憶部380は、タブレット端末装置200と当該タブレット端末装置200を使用可能なユーザとが対応付けられたユーザ情報を記憶する。
管理側制御部390は、端末管理装置300の各部を制御して各種機能を実行する。管理側制御部390は、例えば端末管理装置300が備えるCPUが管理側記憶部380からプログラムを読み出して実行することで実現される。
端末管理部391は、管理側操作入力部330が取得した貸出要求が示す情報と、貸出要求のあった端末装置の使用許可条件について検出された情報とが整合する場合に、貸出要求のあった端末装置を使用可能状態にする。例えば、ユーザは、管理側操作入力部330から、使用するタブレット端末装置200、及びタブレット端末装置200を使用するユーザを特定して貸出要求を入力する。すると、端末管理部391は、貸出要求からタブレット端末装置200を使用するユーザの情報を読み出し、タブレット端末装置200(ユーザ認証部291)がこのユーザの顔認証を行うよう設定する。
タブレット端末装置200は、ユーザ認証に成功すると、有価物管理装置100の端末装置としての動作を開始する。一方、ユーザ認証に失敗した場合、タブレット端末装置200はタブレット端末装置200自らをロック状態にする。タブレット端末装置200がロック状態になっている場合、ユーザは、タブレット端末装置200を使うことができない。
また、端末管理部391は、ユーザからのタブレット端末装置200の貸出要求を取得した場合、管理側記憶部380が記憶しているユーザ情報を参照して、貸出対象のタブレット端末装置200として当該ユーザが使用可能なタブレット端末装置200をユーザ情報に基づいて選択する。
また、端末管理部391がタブレット端末装置200の貸出要求を取得し、取得した貸出要求に操作対象の有価物管理装置100を示す情報が含まれていた場合、端末管理部391は、操作対象の有価物管理装置100を操作するための操作プログラムをタブレット端末装置200に記憶させる。そして、端末管理部391は、この操作プログラムを記憶させたタブレット端末装置200を貸出対象の端末装置として選択する。
また、端末管理部391は、貸し出されたタブレット端末装置200が返却された場合、当該タブレット端末装置200の端末側記憶部280が記憶している情報を、管理側記憶部380に記憶させる。
また、端末管理部391は、貸し出されたタブレット端末装置200が返却された場合、当該タブレット端末装置200が記憶している操作履歴情報を消去する。
また、端末管理部391と管理側表示部320との組み合わせは警告出力部の例に該当する。具体的には、貸し出されたタブレット端末装置200に対して設定されている返却予定時刻が到来したことを端末管理部391検出し、かつ、このタブレット端末装置200が返却されていないことを検出すると、管理側表示部320が、返却が遅れているタブレット端末装置200がある旨のメッセージを表示する(警告を出力する)。
但し、返却が遅れているタブレット端末装置200があることを示す警告を端末管理装置300が出力する方法は、管理側表示部320によるメッセージの表示に限らない。例えば、端末管理装置300がスピーカを備え、返却が遅れているタブレット端末装置200があることを示す警告をスピーカが音声メッセージにて出力するようにしてもよい。この場合、端末管理部391とスピーカとの組み合わせが警告出力部の例に該当する。あるいは、返却が遅れているタブレット端末装置200があることを示す情報を管理側通信部310が他の装置に送信するようにしてもよい。この場合、端末管理部391と管理側通信部310との組み合わせが警告出力部の例に該当する。
管理側ユーザ認証部392は、ユーザの認証処理を行う。例えば、タブレット端末装置200の撮像部240がユーザの顔画像を撮像し、端末側通信部210が、顔画像を含む認証要求を管理側制御部390へ送信する。管理側制御部390では、認証要求に応じて、管理側ユーザ認証部392が顔認証を行う。
なお、管理側ユーザ認証部392が行う認証は顔認証に限らない。例えば、管理側ユーザ認証部392がパスワード認証を行うようにしてもよい。あるいは、タブレット端末装置200が指紋リーダ装置を備え、端末側ユーザ認証部291が指紋認証を行うようにしてもよい。
なお、端末側ユーザ認証部291と管理側ユーザ認証部392との何れか一方に集約するようにしてもよい。すなわち、端末側ユーザ認証部291と管理側ユーザ認証部392との何れか一方があればよい。
また、認証を要求するユーザ操作を、タブレット端末装置200と端末管理装置300との何れが取得するようにしてもよい。認証情報についても、タブレット端末装置200と端末管理装置300との何れが取得するようにしてもよい。例えば、端末管理装置300がカメラを備え、管理側操作入力部330にて認証要求操作を受けると、カメラでユーザの顔画像を撮像して顔認証を行うようにしてもよい。
端末ステーション302は、タブレット端末装置200を収容する。端末ステーション302は、タブレット端末装置200を収容している状態で、タブレット端末装置200への充電を行う。
図12は、端末管理装置300の外形の例を示す説明図である。同図に示すように、端末ステーション302はタブレット端末装置200を収納する。
また、端末ステーション302と端末管理装置本体301とは有線で接続されており、端末管理装置本体301は、端末ステーション302に格納されているタブレット端末装置200の端末側記憶部280が記憶しているデータを書き換えることができる。
なお、端末ステーション302は有価物管理システム1に必須の構成ではない。例えば、端末管理装置300がタブレット端末装置200と無線通信にて情報をやり取りし、タブレット端末装置200の状態を把握するようにしてもよい。
次に、図13〜図18を参照して有価物管理システム1の動作について説明する。
図13は、有価物管理システム1の動作の概略を示す説明図である。
図13の処理において、端末管理装置300及びタブレット端末装置200は、タブレット端末装置200へのログイン処理を行う(ステップS101)。
次に、タブレット端末装置200及び有価物管理装置100は、有価物管理装置100への装置接続処理を行う(ステップS102)。
上述したように、特に、処理装置側通信部110が近距離無線通信にてタブレット端末装置200と接続することで、ユーザは、タブレット端末装置200を有価物管理装置100に近づけるという簡単な操作で、タブレット端末装置200と通信接続させる有価物管理装置100を選択することができる。あるいは、処理装置側通信部110が、タブレット端末装置200と有線接続する接続端子を備え、この接続端子に接続されたタブレット端末装置200と有線にて通信接続するようにしてもよい。
なお、タブレット端末装置200が複数の有価物管理装置100と接続可能な状態になった場合、例えば、端末側表示部220が、有価物管理装置100の選択操作画面を表示するようにしてもよい。そして、タブレット端末装置200が、ユーザが選択した有価物管理装置100と通信接続するようにしてもよい。
なお、有価物管理装置100とタブレット端末装置200とが一対一に通信接続するようにしてもよい。これにより、有価物管理装置100が複数のタブレット端末装置200から同時に操作を受けて適切な処理を行えなくなる事態を回避することができる。
また、有価物管理装置100とタブレット端末装置200とが通信接続している状態では、有価物管理装置100本体の操作入力部を無効にしてもよい(すなわち、操作を受け付けないようにしてもよい)。これにより、有価物管理装置100が、有価物管理装置100本体の操作入力部とタブレット端末装置200とから同時に操作を受けて適切な処理を行えなくなる事態を回避することができる。
ステップS102の後、タブレット端末装置200及び有価物管理装置100は、タブレット端末装置200の端末側操作入力部230が受ける有価物管理装置100への操作に対応する処理を繰り返す(ステップS103)。このステップS103を繰り返す回数は任意回でよい。すなわち、タブレット端末装置200及び有価物管理装置100は、ステップS103の処理を0回以上実行する。なお、ステップS103の処理を0回とは、当該有価物管理装置100に装置接続処理を行ったが、急用等で、直ちに切断処理が必要な場合を想定している。
ユーザ操作への対応を完了すると、タブレット端末装置200及び有価物管理装置100は、有価物管理装置100からの切断処理を行う(ステップS104)。
このステップS102〜S104の処理を他の有価物管理装置100でも繰り返し行う。なお、ステップS102〜S104の繰り返しの回数も任意回でよい。
そして、端末管理装置300及びタブレット端末装置200は、タブレット端末装置200からのログアウト処理を行う(ステップS105)。
図14は、端末管理装置300及びタブレット端末装置200が、ユーザのタブレット端末装置200へのログイン処理を行う処理手順の例を示す説明図である。端末管理装置300及びタブレット端末装置200は、図13のステップS101で図14の処理を行う。
図14の処理において、端末側操作入力部230が、タブレット端末装置200へのログインを要求するユーザ操作(認証要求操作)を受ける(ステップS111)。
そして、端末側通信部210が端末管理装置300へ認証要求を送信する(ステップS112)。
端末管理装置300では、管理側ユーザ認証部392がユーザ認証を行う(ステップS113)。
なお、タブレット端末装置200へのログイン操作(ログインを要求するユーザ操作)、認証情報のいずれも、タブレット端末装置200、端末管理装置300のいずれが取得するようにしてもよい。また、端末管理装置300の管理側ユーザ認証部392、タブレット端末装置200の端末側ユーザ認証部291の何れがユーザ認証を行うようにしてもよい。
例えば、ユーザが端末管理装置300にてログイン操作を行い、持ち出すタブレット端末装置200を登録するようにしてもよい。そして、端末管理装置300が、ユーザ認証に成功すると登録されたタブレット端末装置200の電源をオンにし、必要情報(例えば、ユーザID、認証情報など)を当該タブレット端末装置200に記憶させるようにしてもよい。
ステップS113で管理側ユーザ認証部392がユーザ認証に成功すると、管理側記憶部380が管理側制御部390の制御に従って、ユーザ、端末装置、及びログインの日時を特定したログインの記録を記憶する(ステップS114)。
そして、管理側通信部310は、認証に成功した旨の通知と、ユーザ情報とをタブレット端末装置200へ送信する(ステップS115)。例えば、管理側記憶部380がユーザのID(Identifier、識別情報)などのユーザ情報を記憶しておく。そして、管理側ユーザ認証部392が管理側記憶部380からユーザ情報を読み出し、管理側通信部310が、このユーザ情報を含む認証結果を送信する。
タブレット端末装置200では、管理側通信部310が送信したユーザ情報に基づいてユーザ情報の設定を行う(ステップS116)。具体的には、管理側通信部310が送信したユーザ情報を、端末側記憶部280が装置接続部292の制御に従って記憶する。
なお、ステップS113で管理側ユーザ認証部392がユーザ認証に失敗した場合は、管理側ユーザ認証部392は、認証に失敗した旨の通知をタブレット端末装置200へ送信する。タブレット端末装置200では、この通知に基づいて端末側表示部220が認証に失敗した旨のメッセージを表示する。加えて、端末側表示部220は、ステップS111のログインを要求するユーザ操作を再度行うよう促すメッセージを表示する。
図15は、タブレット端末装置200及び有価物管理装置100が、有価物管理装置100への装置接続処理を行う手順の例を示す説明図である。タブレット端末装置200及び有価物管理装置100は、図13のステップS102で図15の処理を行う。
図15の処理において、端末側通信部210が、通信可能な装置を検索する信号を送信する(ステップS121)。
端末側通信部210からの検索信号を受信した有価物管理装置100では、処理装置側通信部110が、検索信号への応答を送信する(ステップS122)。処理装置側通信部110は、検索信号への応答に有価物管理装置100の識別情報を含んで送信する。
検索応答を受信したタブレット端末装置200では、装置接続部292が、応答のあった有価物管理装置100へのアクセス権限の有無を判定する(ステップS123)。具体的には、装置接続部292は、端末側記憶部280から権限情報(ユーザ毎に当該ユーザが操作可能な有価物管理装置100を示す情報)を読み出す。そして、装置接続部292は、応答のあった有価物管理装置100をユーザが操作可能か否か(アクセス権限があるか否か)を判定する。
図15の例では、装置接続部292は、応答のあった有価物管理装置100をユーザが操作可能であると判定している。一方、応答のあった有価物管理装置100をユーザが操作不可であると判定した場合は、タブレット端末装置200は、ステップS121へ戻って他の装置を検索する。
アクセス権限ありと判定した装置接続部292は、応答のあった有価物管理装置100への接続要求を端末側通信部210に送信させる(ステップS124)。
ステップS124で接続要求を受信した有価物管理装置100では、接続管理部191が装置接続処理を行う(ステップS125)。ステップS123でアクセス権限を確認しているのでステップS125では装置接続に成功している。
装置接続に成功した接続管理部191は、処理装置側通信部110を制御して接続成功通知(装置接続に成功した旨の通知)をタブレット端末装置200へ送信させる(ステップS126)。
さらに、操作プログラム送出処理部192が、処理装置側記憶部180から操作プログラム(タブレット端末装置200を有価物管理装置100の端末装置として機能させるプログラム)を読み出し、処理装置側通信部110を制御して操作プログラムをタブレット端末装置200へ送信させる(ステップS127)。
操作プログラムを受信したタブレット端末装置200では、受信した操作プログラムを一旦、端末側記憶部280に記憶させた上で、処理情報取得部293が操作プログラムを実行する(ステップS128)。これにより、タブレット端末装置200は有価物管理装置100の端末装置として機能する。
図16は、タブレット端末装置200及び有価物管理装置100が、端末側操作入力部230が受ける有価物管理装置100への操作に対応する処理の手順の例を示す説明図である。タブレット端末装置200及び有価物管理装置100は、図13のステップS103で図16の処理を行う。
図16の処理において、端末側操作入力部230は、有価物管理装置100へのユーザ操作を受けている(ステップS131)。
すると、処理情報取得部293が、ステップS131でのユーザ操作のログを端末側記憶部280に記憶させる(ステップS132)。
また、処理情報取得部293は、端末側通信部210を制御して操作通知(行われたユーザ操作を示す情報)を有価物管理装置100へ送信させる(ステップS133)。操作通知は、有価物管理装置100に処理を行わせるための情報の例に該当する。
操作通知を受信した有価物管理装置100では、処理実行部193が、操作通知によって通知された処理を実行する(ステップS134)。
そして、処理実行部193は、ステップS134で実行した処理のログを処理装置側記憶部180に記憶させる(ステップS135)。
また、処理実行部193は、処理装置側通信部110を制御して処理結果通知をタブレット端末装置200へ送信させる(ステップS136)。ここでいう処理結果通知は、ステップS134で実行した処理の結果を示す情報である。処理結果通知は、処理を完了したか、あるいはエラーが発生したかを示す。また、ステップS134で実行した処理が数値計算など値の変化を伴う場合は、その値をさらに示す。
処理結果通知を受信したタブレット端末装置200では、処理情報取得部293が、端末側表示部220が表示している操作画面の表示を処理結果通知に基づいて更新する(ステップS137)。
なお、図13を参照して説明したように、タブレット端末装置200は、複数の有価物管理装置100に対して図16の処理を行い得る。その際、処理情報取得部293が、1台目の有価物管理装置100(第1有価物管理装置)に対するユーザ操作に基づいて、2台目以降の有価物管理装置100(第2有価物管理装置)に処理を行わせるための情報を取得し得る。
例えば、第1有価物管理装置から第2有価物管理装置への現金の移動を指示し、かつ、移動金額を示すユーザ操作を端末側操作入力部230が受けた場合、処理情報取得部293は、第1有価物管理装置からの出金処理を行うこと及び移動金額と同じ出金額を示す情報(第1情報)をユーザ操作に基づいて生成する。また、処理情報取得部293は、第2有価物管理装置への入金処理を行うこと及び移動金額と同じ入金額を示す情報(第2情報)をユーザ操作に基づいて生成する。
この第2情報を端末側通信部210が第2有価物管理装置へ送信し、第2有価物管理装置が当該情報に基づいて処理を行う。例えば、第2有価物管理装置は、入金を受けるため金庫室のドアのロックを自動的に解除する。
このように、処理情報取得部293が第2情報を取得し、第2有価物管理装置が当該第2情報に基づいて動作することで、ユーザが第2有価物管理装置に対する操作を入力する負担を軽減することができる。
図17は、タブレット端末装置200及び有価物管理装置100が、有価物管理装置100からの装置切断処理を行う手順の例を示す説明図である。タブレット端末装置200及び有価物管理装置100は、図13のステップS104で図17の処理を行う。
図17の処理において、処理情報取得部293は、有価物管理装置100から切断する条件が成立しているか否かを判定する(ステップS141)。有価物管理装置100から切断する条件の例として、切断を指示するユーザ操作が行われたこと、及び、接続している有価物管理装置100で行う操作を全て完了したことが挙げられる。図17の例では、処理情報取得部293は条件が成立していると判定している。なお、条件が成立しないと判定した場合は、処理情報取得部293は、図16のステップS131でのユーザ操作の取得、または、図17のステップS141での切断する条件の成立の何れかを待ち受ける。
ステップS141で条件が成立していると判定した処理情報取得部293は、端末側通信部210を制御して切断要求(有価物管理装置100からの切断処理の実行を要求する信号)を有価物管理装置100へ送信する(ステップS142)。
切断要求を受信した有価物管理装置100では、接続管理部191が有価物管理装置100からの切断処理を実行する(ステップS143)。
切断処理を完了すると接続管理部191は処理装置側通信部110を制御して切断完了通知(切断を完了したこと通知する信号)をタブレット端末装置200へ送信させる(ステップS144)。
切断完了通知を受信したタブレット端末装置200では、装置接続部292が、操作プログラム、及び、有価物管理装置100への操作に付随するデータを削除する(ステップS145)。
なお、後述するステップS153(図18)で端末管理装置300に通知する情報(取引情報、操作情報、障害情報など)については、ステップS145では削除せずに残しておく。あるいは、ステップS153で端末管理装置300の制御に従って、タブレット端末装置200が情報を一括して削除するようにしてもよい。
図18は、端末管理装置300及びタブレット端末装置200が、ユーザのタブレット端末装置200からのログアウト処理を行う手順の例を示す説明図である。端末管理装置300及びタブレット端末装置200は、図13のステップS105で図18の処理を行う。
図18の処理において、端末側操作入力部230は、タブレット端末装置200からのログアウトを指示するユーザ操作を受けている(ステップS151)。なお、タブレット端末装置200の端末側操作入力部230、端末管理装置300の管理側操作入力部330の何れがログアウト操作(ログアウトを指示するユーザ操作)を受けるようにしてもよい。あるいは、ユーザがタブレット端末装置200を端末ステーション302にセットする操作を、端末管理部391がログアウト操作として検出するようにしてもよい。
ステップS151で端末側操作入力部230がログアウト操作を受けると、端末側通信部210は、端末管理装置300へログアウト通知を送信する(ステップS152)。ここでいうログアウト通知は、ユーザがタブレット端末装置200からログアウトしたことを通知する信号である。端末管理装置300で端末の利用状況を一括管理していることから、タブレット端末装置200から端末管理装置300へログアウトの通知を行っている。
ログアウト通知を受信した端末管理装置300では、ユーザ、端末装置、及びログアウトの日時を特定したログアウトの記録を管理側記憶部380が記憶する(ステップS153)。また、端末管理装置300は、タブレット端末装置200の端末側記憶部280から、取引情報、操作情報、障害情報などの情報を読み出して、管理側記憶部380に記憶させる。これにより、端末管理装置300は、複数のタブレット端末装置200に関する情報を一括管理する。
そして、端末管理装置300(特に、端末管理部391)は、タブレット端末装置200を制御して、読出済みの情報を端末側記憶部280から削除させる。これにより、タブレット端末装置200が初期化される。
そして、管理側通信部310は、記録完了通知(記録を完了したことを示す信号)をタブレット端末装置200へ送信する(ステップS154)。
記録完了通知を受信したタブレット端末装置200は、タブレット端末装置200自らをシャットダウンする(ステップS155)。
以上のように、端末側表示部220は、端末側表示部220自らが含まれているタブレット端末装置200と有価物管理装置100との通信接続を許可された場合、当該有価物管理装置100を操作するための操作画面を表示する。そして、端末側操作入力部230は、有価物管理装置100に対するユーザ操作を受ける。さらに、処理情報取得部293は、端末側操作入力部230が受けたユーザ操作に基づいて、通信接続を許可された有価物管理装置100に送信される情報(当該有価物管理装置100に処理を行わせるための情報)を取得する。端末側通信部210は、処理情報取得部293が取得した情報を、通信接続を許可された有価物管理装置100へ送信する。また、有価物管理装置100では、処理実行部193は、端末側通信部210が送信する情報に基づいて処理を行う。
これにより、タブレット端末装置200は、通信接続を許可された有価物管理装置100の端末として機能するので、有価物管理装置100に操作入力部を実装可能な面積が小さい場合でも、ユーザの操作性を確保することができる。
また、処理装置側記憶部180は、当該処理装置側記憶部180を含む有価物管理装置100を操作するための操作画面をタブレット端末装置200に表示させる操作プログラムを記憶する。そして、処理装置側通信部110は、この操作プログラムをタブレット端末装置200へ送信する。タブレット端末装置200では、端末側表示部220が、処理装置側通信部110が送信した操作プログラムを用いて操作画面を表示する。
このように、有価物管理装置100が当該有価物管理装置100に適用される操作プログラムを記憶しておき、タブレット端末装置200へ送信することで、タブレット端末装置200は、操作プログラムの選択などの処理を行う必要無しに、通信接続されている有価物管理装置100に適用される操作プログラムを実行することができる。この点で、タブレット端末装置200の負荷を低減させることができる。
また、撮像部240は、ユーザの顔画像を撮像し、端末側ユーザ認証部291は、当該顔画像を用いて認証処理を行う。この認証により、タブレット端末装置200は、タブレット端末装置200を使用する権限のあるユーザが当該タブレット端末装置200を使用する場合のみ、有価物管理装置100の端末として機能する。この点で、有価物管理装置100に対する不正操作が行われる可能性を低減させることができる。
なお、上述したように、タブレット端末装置200(端末側ユーザ認証部291)が認証処理を行うようにしてもよいし、端末管理装置300(管理側ユーザ認証部392)が認証処理を行うようにしてもよい。
さらには、タブレット端末装置200が認証処理を行う場合、図13に示すように、当初の1回だけの認証処理に限るものではなく、任意の複数のタイミングで、ユーザの認証処理を行わせるようにさせることもでき、これにより、他のユーザによる不正操作の可能性をさらに低減させることができる。
また、処理情報取得部293は、端末側操作入力部230が受けたユーザ操作に基づいて、端末側通信部210が通信接続している有価物管理装置100(第1有価物管理装置)に処理を行わせるための情報(第1情報)を取得する。また、処理情報取得部293は、端末側操作入力部230が受けたユーザ操作に基づいて、第1有価物管理装置が行う処理に関連する処理を行う有価物管理装置100(第2有価物管理装置)に処理を行わせるための情報(第2情報)を取得する。そして、端末側記憶部280は、第2情報を記憶する。また、端末側通信部210は、第1情報を処理情報取得部293が取得した場合、第1有価物管理装置へ第1情報を送信する。また、第2有価物管理装置と端末側通信部210自らとが通信接続した場合、第2有価物管理装置へ第2情報を送信する。
これにより、複数の有価物管理装置100の各々への操作が関連している場合に、タブレット端末装置200は、先に操作が行われる有価物管理装置100へのユーザ操作に基づいて、後に操作が行われる有価物管理装置100に対する情報を取得し送信することができる。この点において、後に操作が行われる有価物管理装置100への操作をユーザがタブレット端末装置200に入力する手間を軽減することができる。
また、端末側記憶部280は、ユーザ毎に当該ユーザが操作可能な有価物管理装置100を示す権限情報を記憶する。そして、装置接続部292は、端末側通信部210が通信接続可能な有価物管理装置100がある場合、当該端末側通信部210と当該有価物管理装置100とを通信接続させるか否かを権限情報に基づいて決定する。
これにより、装置接続部292は、ユーザが操作権限を有していない有価物管理装置100への通信接続を抑制することができる。この点で、有価物管理装置100に対する誤操作(特に、誤った有価物管理装置100への操作)の可能性を低減することができる。また、ユーザが操作権限を有していない有価物管理装置100への不正操作の可能性を低減させることができる。
また、処理装置側記憶部180は、ユーザ毎に当該ユーザが操作可能な有価物管理装置を示す権限情報を記憶する。そして、装置接続部292は、処理装置側通信部110が通信接続可能なタブレット端末装置200がある場合、当該処理装置側通信部110と当該タブレット端末装置200との通信接続を許可するか否かを権限情報に基づいて決定する。
これにより、装置接続部292は、ユーザが操作権限を有していない有価物管理装置100への通信接続を抑制することができる。この点で、有価物管理装置100に対する誤操作(特に、誤った有価物管理装置100への操作)の可能性を低減することができる。また、ユーザが操作権限を有していない有価物管理装置100への不正操作の可能性を低減させることができる。
また、処理情報取得部293は、端末側通信部210が通信接続していない有価物管理装置100に対するユーザ操作を端末側操作入力部230が受けた場合、当該ユーザ操作に基づいて当該有価物管理装置100に処理を行わせるための情報を取得する。そして、処理情報取得部293は、取得した情報を端末側通信部210に記憶させる。そして、端末側通信部210は、当該有価物管理装置100と通信接続した場合に、当該情報を当該有価物管理装置100に送信する。
これにより、ユーザは、タブレット端末装置200が操作対象の有価物管理装置100と通信接続できない場合に、当該有価物管理装置100への操作を予めタブレット端末装置200に入力しておくことができる。タブレット端末装置200は、操作対象の有価物管理装置100と通信接続した際、予め入力された操作を速やかに有価物管理装置100に通知することができる。この点で、ユーザが有価物管理装置100への操作をタブレット端末装置200に入力するタイミングの自由度が高まる。
例えば、操作対象の有価物管理装置100を他のユーザが使用している場合や、タブレット端末装置200が有価物管理装置100と通信可能なエリアに無い場合でも、ユーザは、有価物管理装置100への操作を予めタブレット端末装置200に入力しておくことができる。
なお、処理装置側通信部110が、複数のタブレット端末装置200と同時に通信接続可能であってもよい。
また、端末側表示部220は、端末側表示部220自らを備える端末側通信部210からのログアウト操作を端末側操作入力部230が受け、かつ、端末側記憶部280が有価物管理装置100へ送信される情報(当該有価物管理装置100に処理を行わせるための情報)を記憶している場合に警告を出力(表示)する。
このように、端末側通信部210からのユーザのログアウト時に、有価物管理装置100へ未送信の情報が端末側記憶部280に残っている場合、端末側表示部220がユーザへの警告を表示する。これにより、有価物管理装置100への操作の実行漏れが発生する可能性を低減させることができる。
また、管理側操作入力部330は、タブレット端末装置200の貸出要求を取得する。そして、端末管理部391は、当該貸出要求が示す情報と、貸出要求のあったタブレット端末装置200の使用許可条件について検出された情報とが整合する場合に、貸出要求のあったタブレット端末装置200を使用可能状態にする。
これにより、端末管理部391は、使用許可条件に不適合のユーザがタブレット端末装置200を使用することを抑制することできる。この点で、権限を有していないユーザによる有価物管理装置100への不正操作の可能性を低減させることができる。
また、管理側記憶部380は、タブレット端末装置200と当該タブレット端末装置200を使用可能なユーザとが対応付けられたユーザ情報を記憶する。そして、端末管理部391は、ユーザからのタブレット端末装置200の貸出要求を取得した場合、貸出対象のタブレット端末装置200として、当該ユーザが使用可能なタブレット端末装置200をユーザ情報に基づいて選択する。
これにより、端末管理部391は、ユーザに応じて使用権限のあるタブレット端末装置200を選択することができる。この点で、ユーザが使用権限の無いタブレット端末装置200を使用して有価物管理装置100への不正操作を行う可能性を低減させることができる。
また、処理装置側記憶部180は、処理装置側記憶部180自らを含む有価物管理装置100を操作するための操作画面をタブレット端末装置200に表示させる操作プログラムを記憶する。そして、処理装置側通信部110は、当該有価物管理装置100とタブレット端末装置200とが通信接続された場合、通信接続されたタブレット端末装置200に操作プログラムを送信する。
これにより、タブレット端末装置200は通信接続された有価物管理装置100の端末装置として機能することができる。ユーザが操作対象の有価物管理装置100への操作を行えない可能性を低減させることができる点で、ユーザの利便性を確保することができる。
また、端末側表示部220は、有価物管理装置100に予め定められた範囲内に位置する場合に、当該有価物管理装置100を操作するための操作画面を表示する。
これにより、ユーザは、有価物管理装置100に定められた範囲内にタブレット端末装置200を位置させるという簡単な動作で、操作する有価物管理装置100を選択することができる。
また、端末管理部391が、貸し出されたタブレット端末装置200に対して設定されている返却予定時刻が到来したことを検出し、かつ、当該タブレット端末装置200が返却されていないことを検出すると、管理側表示部320は警告を出力(表示)する。
これにより、端末管理装置300は、端末管理部391の貸出期限管理を支援することができる。すなわち、タブレット端末装置200を管理する管理者は、管理側表示部320が表示する警告を参照して、端末管理部391の貸出期限徒過を把握することができる。
また、端末管理部391は、貸し出されたタブレット端末装置200が返却された場合、当該タブレット端末装置200が記憶している操作履歴情報を消去する。
これにより、タブレット端末装置200を次の使用のためにリセットすることができ、特に、タブレット端末装置200が次に使用される際にメモリ不足となる可能性を低減させることができる。また、操作履歴情報が漏えいする可能性を低減させることができる。
また、端末管理部391は、貸し出されたタブレット端末装置200が返却された場合、当該タブレット端末装置200の端末側記憶部280が記憶している情報を、管理側記憶部380に記憶させる。
これにより、端末管理装置300は、端末管理部391が記憶する情報を一括管理することができる。
また、タブレット端末装置200が操作に関する情報を記憶しておくことで、当該情報を説明用に用いことができる。例えば、ユーザが現金の格納場所について問い合わせを受けた場合、タブレット端末装置200が記憶している入出金の記録を参照しながら、現金の格納場所を説明することができる。
また、ユーザは、有価物管理装置100に関する情報をタブレット端末装置200に表示させることで、有価物管理装置100が表示画面を有していない場合や、有価物管理装置100の表示画面が小さい場合でも、情報を見易く表示させることができる。例えば、ユーザは、保守設定情報及び勘定情報など、一覧性のある情報をタブレット端末装置200に表示させることで、これらの情報を見易くすることができる。
<第2の実施形態>
第1の実施形態では、タブレット端末装置200が有価物管理装置100から操作プログラムを取得する場合について説明したが、タブレット端末装置200が操作プログラムを予め記憶しておくようにしてもよい。第2の実施形態では、タブレット端末装置200が操作プログラムを予め記憶している場合について説明する。
第2の実施形態に係る有価物管理システム1の装置構成は、図1を参照して説明したのと同様であり、説明を省略する。
図19は、本発明の第2の実施形態に係る有価物管理装置の機能構成を示す概略ブロック図である。同図に示すように、有価物管理装置100は、処理装置側通信部110と、処理装置側表示部120と、処理装置側操作入力部130と、処理装置側記憶部180と、処理装置側制御部190とを備える。処理装置側制御部190は、接続管理部191と、処理実行部193とを備える。
図19の各部のうち、図2の各部に対応して同様の機能を有する部分には同一の符号(100、110、120、130、180、190、191、193)を付して説明を省略する。
第2の実施形態の有価物管理装置100(図19)は、操作プログラム送出処理部192を備えていない点で、第1の実施形態の有価物管理装置100(図2)の場合と異なる。第2の実施形態では、タブレット端末装置200が操作プログラムを予め記憶しているので、有価物管理装置100は、タブレット端末装置200に操作プログラムを送信する必要がない。このため、有価物管理装置100が操作プログラム送出処理部192を備えていない。それ以外の点では、第2の実施形態の有価物管理装置100の機能構成は、第1の実施形態の場合と同様である。
図20は、本実施形態に係るタブレット端末装置の機能構成を示す概略ブロック図である。同図に示すように、タブレット端末装置200は、端末側通信部210と、端末側表示部220と、端末側操作入力部230と、撮像部240と、端末側記憶部280と、端末側制御部290とを備える。端末側制御部290は、端末側ユーザ認証部291と、装置接続部292と、処理情報取得部293と、端末側操作プログラム管理部294とを備える。
図20の各部のうち、図6の各部に対応して同様の機能を有する部分には同一の符号(200、210、220、230、240、280、290、291、292、293)を付して説明を省略する。
第2の実施形態のタブレット端末装置200(図20)は、端末側操作プログラム管理部294を備えている点で、第1の実施形態のタブレット端末装置200(図6)の場合と異なる。また、端末側記憶部280は、操作プログラムを、有価物管理装置100に応じて複数、予め記憶している。端末側記憶部280が、有価物管理装置100毎に操作プログラムを記憶するようにしてもよい。あるいは、同一種類の有価物管理装置100について同一の操作プログラムを利用可能である場合、端末側記憶部280が、有価物管理装置100の種類毎に(例えば、出納機、現金管理装置、重要物管理装置の各々について)操作プログラムを記憶するようにしてもよい。
上記以外の点では、第2の実施形態のタブレット端末装置200の機能構成は、第1の実施形態の場合と同様である。
端末側操作プログラム管理部294は、端末側操作プログラム管理部294自らを備えるタブレット端末装置200と何れかの有価物管理装置100との通信接続を許可された場合に、端末側記憶部280が記憶している操作プログラムのうち、通信接続を許可された有価物管理装置100に応じた操作プログラムを選択する。上述したように、操作プログラムは、有価物管理装置100を操作するための操作画面を端末装置に表示させるプログラム(従って、タブレット端末装置200を有価物管理装置100の端末装置として機能させるプログラム)である。
端末側表示部220は、第1の実施形態の場合と同様、操作プログラムを実行して操作画面を表示する。第2の実施形態では、端末側操作プログラム管理部294が操作プログラムを選択しており、端末側表示部220は、この操作プログラムを実行する。
第2の実施形態における端末管理装置300の機能構成は、図11を参照して説明したのと同様であり、説明を省略する。
このように、第2の実施形態では、端末側記憶部280が操作プログラムを予め記憶している。これにより、タブレット端末装置200は、有価物管理装置100から操作プログラムを受信(ダウンロード)する必要がない。この点において、有価物管理装置100及びタブレット端末装置200の負荷を低減させることができる。
また、タブレット端末装置200は、操作プログラムの受信完了を待たずに有価物管理装置100の端末装置として動作することができる。すなわち、タブレット端末装置200は、有価物管理装置100と通信接続した後、速やかに有価物管理装置100の端末装置として動作することができる。
次に、図21及び図22を参照して、第2の実施形態における有価物管理システム1の動作について説明する。第2の実施形態における有価物管理システム1の動作の概略は、図13を参照して説明したのと同様であり、説明を省略する。また、図13のステップS101、S103、S105での処理の詳細は、それぞれ図14、図16、図18を参照して説明したのと同様であり、説明を省略する。第2の実施形態では、図13のステップS102及びS104での処理の詳細が、第1の実施形態の場合と異なる。
図21は、第2の実施形態において、タブレット端末装置200及び有価物管理装置100が、有価物管理装置100への装置接続処理を行う手順の例を示す説明図である。タブレット端末装置200及び有価物管理装置100は、図13のステップS102で図21の処理を行う。
図21の各ステップのうち、図15の各ステップと同様の処理を行うものについて同一の符号(S121、S122、S123、S124、S125、S126、128)を付して説明を省略する。図21の処理は、有価物管理装置100がタブレット端末装置200へ操作プログラムを送信するステップS127が含まれていない点で図15の場合と異なる。他の処理は、図15の場合と同様である。
第2の実施形態では、端末側記憶部280が予め操作プログラムを記憶しているので、有価物管理装置100がタブレット端末装置200へ操作プログラムを送信する必要がない。このため、図21の処理には、ステップS127が含まれていない。
図22は、第2の実施形態において、タブレット端末装置200及び有価物管理装置100が、有価物管理装置100からの装置切断処理を行う手順の例を示す説明図である。タブレット端末装置200及び有価物管理装置100は、図13のステップS104で図22の処理を行う。
図22の各ステップのうち、図17の各ステップと同様の処理を行うものについて同一の符号(ステップS141、S142、S143、S144)を付して説明を省略する。図22の処理では、ステップS245で装置接続部292が、有価物管理装置100への操作に付随するデータのみを削除し、操作プログラム自体は削除しない。この点で、装置接続部292が操作プログラム、及び、有価物管理装置100への操作に付随するデータを削除するステップS145の処理と異なる。他の処理は、図17の場合と同様である。
第2の実施形態では、端末側記憶部280が操作プログラムを予め記憶しており、操作プログラムの実行後も操作プログラムの削除を行わない。このため、図22のステップS245でも、装置接続部292は操作プログラムの削除を行わない。
以上のように、端末側記憶部280は、有価物管理装置100を操作するための操作画面を端末側表示部220に表示させる操作プログラムを、有価物管理装置100に応じて複数記憶する。そして、端末側操作プログラム管理部294は、タブレット端末装置200と何れかの有価物管理装置100との通信接続を許可された場合に、端末側記憶部280が記憶している複数の操作プログラムのうち、通信接続を許可された有価物管理装置100に応じた操作プログラムを選択する。そして、端末側表示部220は、端末側操作プログラム管理部294が選択した操作プログラムを用いて操作画面を表示する。
このように、タブレット端末装置200が操作プログラムを記憶しておき、通信接続を許可された有価物管理装置100に適用される操作プログラムを選択し実行することで、タブレット端末装置200は、通信にて操作プログラムを取得する必要無しに適切な操作プログラムを実行することができる。この点で、通信負荷を低減することができる。また、操作プログラムを通信する時間が不要なので、タブレット端末装置200は、速やかに操作プログラムの実行を開始して有価物管理装置100の端末として機能することができる。
<第3の実施形態>
第1の実施形態では、タブレット端末装置200が有価物管理装置100から操作プログラムを取得する場合について説明したが、タブレット端末装置200が端末管理装置300から操作プログラムを取得するようにしてもよい。第3の実施形態では、タブレット端末装置200が端末管理装置300からプログラムを取得する場合について説明する。
第3の実施形態に係る有価物管理システム1の装置構成は、図1を参照して説明したのと同様であり、説明を省略する。
第3の実施形態に係る有価物管理装置100の機能構成は、図19を参照して説明したのと同様であり、説明を省略する。第2の実施形態の場合と同様、第3の実施形態でも有価物管理装置100はプログラムをタブレット端末装置200に送信する必要がない。このため、図19のように有価物管理装置100は操作プログラム送出処理部192を備えていない。
第3の実施形態に係るタブレット端末装置200の機能構成は、図20を参照して説明したのと同様であり、説明を省略する。第3の実施形態のタブレット端末装置200は、複数の有価物管理装置100の端末装置として機能するために、端末管理装置300から複数の操作プログラムを取得して端末側記憶部280に記憶させておく場合がある。このため第2の実施形態の場合と同様、第3の実施形態のタブレット端末装置200も、図20のように端末側操作プログラム管理部294を備えている。
図23は、本発明の第3の実施形態に係る端末管理装置300の機能構成を示す概略構成図である。同図に示すように、端末管理装置300は、端末管理装置本体301と、端末ステーション302とを備える。端末管理装置本体301は、管理側通信部310と、管理側記憶部380と、管理側制御部390とを備える。管理側制御部390は、端末管理部391と、管理側ユーザ認証部392と、管理側操作プログラム管理部393とを備える。
図23の各部のうち、図11の各部に対応して同様の機能を有する部分には同一の符号(300、301、302、310、320、330、380、390、391、392)を付して説明を省略する。
第3の実施形態の端末管理装置300(図23)は、管理側操作プログラム管理部393を備えている点で、第1の実施形態の端末管理装置300(図11)の場合と異なる。また、管理側記憶部380は、有価物管理システム1が備える有価物管理装置100の各々に対応する操作プログラムを記憶している。管理側記憶部380が、有価物管理装置100毎に操作プログラムを記憶するようにしてもよい。あるいは、同一種類の有価物管理装置100について同一の操作プログラムを利用可能である場合、管理側記憶部380が、有価物管理装置100の種類毎に操作プログラムを記憶するようにしてもよい。
上記以外の点では、第3の実施形態の端末管理装置300の機能構成は、第1の実施形態の場合と同様である。
管理側操作プログラム管理部393は、管理側記憶部380から操作プログラムを読み出してタブレット端末装置200へ送信する。具体的には、端末管理装置300がタブレット端末装置200と通信して、タブレット端末装置200がアクセスする有価物管理装置100を、タブレット端末装置200に問い合わせる。タブレット端末装置200は、アクセスする有価物管理装置100を示す情報(どの有価物管理装置100の操作プログラムが必要かを示す情報)を端末管理装置300に送信する。タブレット端末装置200がアクセスする有価物管理装置100が複数ある場合は、タブレット端末装置200は、アクセスする全ての有価物管理装置100を示す情報を送信する。そして、管理側操作プログラム管理部393は、タブレット端末装置200がアクセスする有価物管理装置100の操作プログラムを管理側記憶部380から読み出し、管理側通信部310にタブレット端末装置200へ送信させる。タブレット端末装置200がアクセスする有価物管理装置100が複数ある場合、管理側操作プログラム管理部393は、タブレット端末装置200がアクセスする全ての有価物管理装置100の操作プログラムを管理側記憶部380から読み出し、管理側通信部310にタブレット端末装置200へ送信させる。
そして、タブレット端末装置200では、受信した一つ以上の操作プログラムを端末側記憶部280に記憶する。
管理側通信部310と管理側操作プログラム管理部393との組み合わせは、使用情報送信部の例に該当する。管理側操作プログラム管理部393が操作プログラムを選択し、管理側通信部310が選択されたプログラムを送信する。
次に、図24及び図25を参照して、第3の実施形態における有価物管理システム1の動作について説明する。第3の実施形態における有価物管理システム1の動作の概略は、図13を参照して説明したのと同様であり、説明を省略する。また、図13のステップS102、S103、S104での処理の詳細は、それぞれ図21、図16、図22を参照して説明したのと同様であり、説明を省略する。第3の実施形態では、図13のステップS101及びS105での処理の詳細が、第2の実施形態の場合と異なる。
図24は、第3の実施形態において、端末管理装置300及びタブレット端末装置200が、ユーザのタブレット端末装置200へのログイン処理を行う手順の例を示す説明図である。端末管理装置300及びタブレット端末装置200は、図13のステップS101で図24の処理を行う。
図24の各ステップのうち、図14の各ステップと同様の処理を行うものについて同一の符号(S111、S112、S113、S114、S115、S116)を付して説明を省略する。図24の処理は、ステップS211〜S215を含む点で図14の場合と異なる。
ステップS116でユーザ情報を設定した後、タブレット端末装置200の端末側操作プログラム管理部294は、操作予定情報を取得する(ステップS211)。ここでいう操作予定情報は、ユーザがどの有価物管理装置100に対して操作を行うかを、操作の早い順に示す情報である。端末側操作プログラム管理部294は、端末側操作入力部230が受けるユーザ操作によって、操作予定情報を取得する。例えば、端末側表示部220が、「現金を出納機から重要物管理装置へ移動させる」など幾つかの項目を含むメニューを表示し、ユーザがこのメニューの何れかの項目を選択する。端末側操作プログラム管理部294は、ユーザが選択した項目から、ユーザがどの有価物管理装置100に対して操作を行うかを検出する。
そして、端末側操作プログラム管理部294は、得られた操作予定情報を、端末側通信部210を制御して端末管理装置300へ送信させる(ステップS212)。
操作予定情報を受信した端末管理装置300では、管理側操作プログラム管理部393が、管理側記憶部380が記憶している操作プログラムのうち、タブレット端末装置200へ送信する操作プログラムを選択する(ステップS213)。管理側記憶部380が有価物管理装置100毎に操作プログラムを記憶している場合、管理側操作プログラム管理部393は、操作予定情報を参照して、タブレット端末装置200がアクセスする有価物管理装置100毎に操作プログラムを選択する。あるいは、管理側記憶部380が有価物管理装置100の種類毎に操作プログラムを記憶している場合、管理側操作プログラム管理部393は、操作予定情報を参照して、タブレット端末装置200がアクセスする有価物管理装置100の種類毎に操作プログラムを選択する。
そして、管理側操作プログラム管理部393は管理側通信部310を制御して、ステップS213で選択した操作プログラムをタブレット端末装置200へ送信させる(ステップS214)。
操作プログラムを受信したタブレット端末装置200では、端末側操作プログラム管理部294が、当該操作プログラムを端末側記憶部280に記憶させる(ステップS215)。
なお、ステップS211において、端末側操作プログラム管理部294が、操作予定情報の取得に代えて、ステップS116で設定したユーザ情報をもとに、当該ユーザに使用権限が与えられている有価物管理装置100毎の情報、または有価物管理装置100の種類毎の情報を取得するようにしてもよい。そして、ステップS212にて、端末側操作プログラム管理部294が、操作予定情報に代えて、当該有価物管理装置100毎の情報、または有価物管理装置100の種類毎の情報を端末管理装置300へ送信するようにしてもよい。端末管理装置300では、端末管理部391が、送信された当該有価物管理装置100毎の情報、または有価物管理装置100の種類毎の情報に基づいて、タブレット端末装置200へ送信する操作プログラムを選択する。例えば、端末管理部391は、ユーザに使用権限が与えられている全ての有価物管理装置100の操作プログラムを、タブレット端末装置200へ送信する操作プログラムとして選択する。
これにより、ユーザは操作予定情報を入力する必要無しにタブレット端末装置200を使用することができる。
図25は、第3の実施形態において、端末管理装置300及びタブレット端末装置200が、タブレット端末装置200からのログアウト処理を行う手順の例を示す説明図である。端末管理装置300及びタブレット端末装置200は、図13のステップS105で図25の処理を行う。
図25の各ステップのうち、図18の各ステップと同様の処理を行うものについて同一の符号(S151、S152、S153、S154、S155)を付して説明を省略する。図25の処理は、ステップS251が含まれている点で、図18の場合と異なる。他の処理は、図18の場合と同様である。
ステップS154で記録完了通知を受信したタブレット端末装置200では、端末側操作プログラム管理部294が、端末側記憶部280が記憶している操作プログラムを削除する(ステップS251)。タブレット端末装置200は、起動時には操作プログラムを含んでおらず、この起動時の状態に戻すためである。
ステップS251の後、ステップS155へ遷移する。
以上のように、端末管理部391は、タブレット端末装置200の貸出要求であって操作予定対象ないしは使用権限のある有価物管理装置100を示す情報を含む貸出要求を取得した場合、当該操作予定対象ないしは使用権限のある有価物管理装置100を操作するための操作プログラムをタブレット端末装置200に記憶させ、当該操作プログラムを記憶させたタブレット端末装置200を貸出対象の端末装置として選択する。
この端末管理装置300によれば、ユーザが、操作予定対象ないしは使用権限のある有価物管理装置100の端末として使用できないタブレット端末装置200を誤って選択してしまう可能性を低減させることができる。この点で、ユーザの利便性を得られる。
<第4の実施形態>
第2の実施形態では、タブレット端末装置200が予め操作プログラムを記憶している場合について説明した。有価物管理システム1が複数のタブレット端末装置200を備える場合、全てのタブレット端末装置200が全ての有価物管理装置100用の操作プログラムを記憶している必要はない。第4の実施形態では、有価物管理システム1が複数のタブレット端末装置200を備え、各タブレット端末装置200が予め操作プログラムを記憶している場合について説明する。
図26は、本発明の第4の実施形態に係る有価物管理システム1の装置構成を示す概略構成図である。同図に示すように、有価物管理システム1は、複数の有価物管理装置100と、複数のタブレット端末装置200と、端末管理装置300とを備える。
図26では、有価物管理システム1が複数のタブレット端末装置200を備えることが明示されている。これ以外の点では、第4の実施形態における有価物管理システム1の装置構成は、第1の実施形態の場合と同様である。なお、第4の実施形態で有価物管理システム1が備えるタブレット端末装置200の数は2つ以上(複数)であればよい。
第4の実施形態に係る有価物管理装置100の機能構成は、図19を参照して説明したのと同様であり、説明を省略する。第2の実施形態の場合と同様、第4の実施形態でも有価物管理装置100はプログラムをタブレット端末装置200に送信する必要がない。このため、図19のように有価物管理装置100は操作プログラム送出処理部192を備えていない。
第4の実施形態に係るタブレット端末装置200の機能構成は、図20を参照して説明したのと同様であり、説明を省略する。第4の実施形態のタブレット端末装置200は、複数の有価物管理装置100の端末装置として機能するために、端末管理装置300から複数の操作プログラムを取得しておく場合がある。このため第2の実施形態の場合と同様、第4の実施形態のタブレット端末装置200も、図20のように端末側操作プログラム管理部294を備えている。
図27は、本発明の第4の実施形態に係る端末管理装置300の機能構成を示す概略構成図である。同図に示すように、端末管理装置300は、端末管理装置本体301と、端末ステーション302とを備える。端末管理装置本体301は、管理側通信部310と、管理側記憶部380と、管理側制御部390とを備える。管理側制御部390は、端末管理部391と、管理側ユーザ認証部392と、端末選択部394とを備える。
図27の各部のうち、図11の各部に対応して同様の機能を有する部分には同一の符号(300、301、302、310、320、330、380、390、391、392)を付して説明を省略する。
第4の実施形態の端末管理装置300(図27)は、端末選択部394を備えている点で、第1の実施形態の端末管理装置300(図11)の場合と異なる。また、管理側記憶部380は、有価物管理装置100に対応する操作プログラムを記憶している。第4の実施形態では、全てのタブレット端末装置200が全ての有価物管理装置100用の操作プログラムを記憶している必要はない。但し、有価物管理システム1が備えるどの有価物管理装置100についても、1つ以上のタブレット端末装置200が操作プログラムを記憶しているようにする。
なお、管理側記憶部380が、有価物管理装置100毎に操作プログラムを記憶するようにしてもよい。あるいは、同一種類の有価物管理装置100について同一の操作プログラムを利用可能である場合、管理側記憶部380が、有価物管理装置100の種類毎に操作プログラムを記憶するようにしてもよい。
上記以外の点では、第4の実施形態の端末管理装置300の機能構成は、第1の実施形態の場合と同様である。
端末選択部394は、ユーザが有価物管理装置100に行わせる処理に応じて、ユーザが使用するタブレット端末装置200を選択する。具体的には、端末選択部394は、ユーザが有価物管理装置100に行わせる処理を示す情報を取得し、この情報から、ユーザがアクセスする有価物管理装置100を判定する。そして、端末選択部394は、ユーザがアクセスする全ての有価物管理装置100に対応する操作プログラムを記憶しているタブレット端末装置200を選択する。
なお、ユーザが有価物管理装置100に行わせる処理によっては、ユーザが使用する全ての有価物管理装置100に対応する操作プログラムを1つのタブレット端末装置200で記憶しているタブレット端末装置200がない場合がある。この場合、例えば、端末選択部394は、ユーザが最初に使用する有価物管理装置100、ユーザが2番目に使用する有価物管理装置100、・・・と順に調べていき、1つのタブレット端末装置200で有価物管理装置100を使用できなくなるのが最も遅いタブレット端末装置200を選択する。
例えば、有価物管理システム1が、タブレット端末装置200A、200Bの2つを備えており、ユーザが有価物管理装置100A、100B、100C、100Dの順に使用する場合を想定する。また、タブレット端末装置200Aが有価物管理装置100A、100C及び100Dに対応する操作プログラムを記憶しているが、有価物管理装置100Bに対する操作プログラムを記憶していないものとする。また、タブレット端末装置200Bが、有価物管理装置100A及び100Bに対応する操作プログラムを記憶しているが、有価物管理装置100C及び100Dに対応する操作プログラムを記憶していないものとする。
この場合、端末選択部394は、タブレット端末装置200Bを選択する。ユーザはタブレット端末装置200Bを用いて、有価物管理装置100Aに対する操作を行い、続いて有価物管理装置100Bに対する操作を行うことができる。ユーザが有価物管理装置100Bに対する操作を行う際、有価物管理装置100Aに対する操作に関連してタブレット端末装置200Bが記憶している情報についてタブレット端末装置200Bが自動的に設定するようにすれば、ユーザの負担を低減させることができる。
これに対し、仮に、ユーザがタブレット端末装置200Aを用いる場合、ユーザは、有価物管理装置100への操作を行った後、有価物管理装置100Bに対する操作を行うために、タブレット端末装置200Aからタブレット端末装置200Bに取り換える必要がある。この場合、ユーザが有価物管理装置100Bに対する操作を行う際、タブレット端末装置200Bは、有価物管理装置100Aに対する操作に関連する情報を記憶しておらず、当該情報を自動的に設定することはできない。従って、ユーザが最初にタブレット端末装置200Aを用いた場合、ユーザの負担を低減させることはできない。
次に、図28を参照して、第4の実施形態における有価物管理システム1の動作について説明する。第4の実施形態における有価物管理システム1の動作の概略は、図13を参照して説明したのと同様であり、説明を省略する。また、図13のステップS102、S103、S104、S105での処理の詳細は、それぞれ図21、図16、図22、図18を参照して説明したのと同様であり、説明を省略する。第4の実施形態では、図13のステップS101での処理の詳細が、第2の実施形態の場合と異なる。
図28は、第4の実施形態において、端末管理装置300及びタブレット端末装置200が、ユーザのタブレット端末装置200へのログイン処理を行う手順の例を示す説明図である。端末管理装置300及びタブレット端末装置200は、図13のステップS101で図28の処理を行う。
図28の各ステップのうち、図14の各ステップと同様の処理を行うものについて同一の符号(S111、S112、S113、S114、S115、S116)を付して説明を省略する。図26の処理は、ステップS216〜S218を含む点で図14の場合と異なる。
図28の処理において、端末選択部394は、操作予定情報を取得する(ステップS216)。上述したように、操作予定情報は、ユーザがどの有価物管理装置100に対して操作を行うかを、操作の早い順に示す情報である。端末選択部394は、管理側操作入力部330が受けるユーザ操作によって、操作予定情報を取得する。例えば、管理側表示部320が、「現金を出納機から重要物管理装置へ移動させる」など幾つかの項目を含むメニューを表示し、ユーザがこのメニューの何れかの項目を選択する。端末選択部394は、ユーザが選択した項目から、ユーザがどの有価物管理装置100に対して操作を行うかを検出する。
そして、端末選択部394は、得られた操作予定情報に基づいてタブレット端末装置200を選択する(ステップS217)。例えば、管理側記憶部380が、タブレット端末装置200毎に当該タブレット端末装置200が記憶している操作プログラムを示す情報を予め記憶しておく。そして、端末選択部394は、当該情報と操作予定情報とを参照して、ユーザが操作を行う全ての有価物管理装置100に対応する操作プログラムを記憶しているタブレット端末装置200を選択する。なお、ユーザが操作を行う全ての有価物管理装置100に対応する操作プログラムを記憶しているタブレット端末装置200がない場合、端末選択部394は、上記のように、1つのタブレット端末装置200で有価物管理装置100を使用できなくなるのが最も遅いタブレット端末装置200を選択する。
そして、端末選択部394は、選択結果(選択したタブレット端末装置200を示す情報)を管理側表示部320に表示させる(ステップS218)。なお、端末管理部391が、端末ステーション302に格納されているタブレット端末装置200が動作しないようにロックしておき、端末選択部394が選択したタブレット端末装置200のみを起動させるようにしてもよい。これにより、ユーザが誤って他のタブレット端末装置200を使用することを防止できる。また、悪意ある者が使用を許可されていないタブレット端末装置200を不正に使用する可能性を低減させることができる。
ステップS218の後、ステップS111へ遷移する。すなわち、ユーザは、ステップS218で表示されたタブレット端末装置200を用いて、タブレット端末装置200へのログイン操作を行う。
以上のように、端末側記憶部280は、1つ以上の有価物管理装置100について当該有価物管理装置100を操作するための操作プログラムを記憶する。そして、端末選択部394は、タブレット端末装置200の貸出要求であって操作対象の有価物管理装置100を示す情報を含む貸出要求を取得した場合、操作対象の有価物管理装置100を操作するための操作プログラムを記憶しているタブレット端末装置200(当該操作プログラムを記憶している端末側記憶部280を備えるタブレット端末装置200)を、貸出対象のタブレット端末装置200として選択する。
この端末管理装置300によれば、ユーザが、操作対象の有価物管理装置100の端末として使用できないタブレット端末装置200を誤って選択してしまう可能性を低減させることができる。この点で、ユーザの利便性を得られる。
<第5の実施形態>
第3の実施形態では図24を参照して、端末管理装置300が、ユーザが操作予定の有価物管理装置100の操作プログラムをタブレット端末装置200に記憶させる場合を例に説明した。これに対し、第3の実施形態で上述したように、端末管理装置300が、ユーザが操作予定の有価物管理装置100に限らず、ユーザに使用権限が与えられている全ての有価物管理装置100の操作プログラムをタブレット端末装置200に記憶させるようにしてもよい。第5の実施形態では、この点について説明する。
図29は、本発明の第5の実施形態に係る端末管理装置300の外形の例を示す説明図である。図12の場合と同様、図29の例でも、端末ステーション302は、タブレット端末装置200を収容している状態で、タブレット端末装置200への充電を行う。一方、図29の例では、端末ステーション302の側面に、タブレット端末装置200を収納するスロット毎に番号「1」、「2」、「3」が表示されている点で、図12の場合と異なる。
図30は、第5の実施形態において、端末管理装置300及びタブレット端末装置200が、ユーザに応じてタブレット端末装置200を使用可能な状態に設定する処理手順の例を示す説明図である。端末管理装置300及びタブレット端末装置200は、図13のステップS101で図24の処理を行う。
図30の処理において、端末管理装置300が、タブレット端末装置200を使用予定のユーザによる端末管理装置300へのログインを要求するユーザ操作(認証要求操作)を受ける(ステップS401)。そして、管理側ユーザ認証部392がユーザ認証を行う(ステップS402)。
ステップS402で管理側ユーザ認証部392がユーザ認証に成功すると、端末管理部391が、端末ステーションに収容されているタブレット端末装置200のうち何れか1つを選択する(ステップS403)。
次に、管理側記憶部380が管理側制御部390の制御に従って、ユーザ、ステップS403で選択された端末装置、及びログインの日時を特定したログインの記録を記憶する(ステップS404)。
また、端末管理部391が、ログインしたユーザが操作を許可された有価物管理装置100を抽出する(ステップS405)。例えば、管理側記憶部380が、ユーザが操作を許可された有価物管理装置100をユーザ毎に示す操作許可情報を予め記憶しておく。そして、端末管理部391は、操作許可情報を参照して、ログインしたユーザが操作を許可された有価物管理装置100を示す情報を読み出す。なお、端末管理装置300以外の装置が操作許可情報を記憶しておくようにしてもよい。例えば、有価物管理システム1が、各種情報を管理する管理データベース装置をさらに備え、管理データベース装置がユーザに関する情報の一部として操作許可情報を予め記憶しておくようにしてもよい。この場合、端末管理部391は、管理側通信部310を介して管理データベース装置にアクセスし、操作許可情報を参照して、ログインしたユーザが操作を許可された有価物管理装置100を示す情報を読み出す。
ステップS405の後、端末管理部391は、ログインしたユーザに許可された有価物管理装置100を操作するための操作プログラムを選択する(ステップS406)。許可された有価物管理装置100が複数ある場合、端末管理部391は、許可された全ての有価物管理装置100について当該有価物管理装置100を操作するための操作プログラムを選択する。
なお、管理側記憶部380が操作プログラムを予め記憶しておくようにしてもよいし、例えば管理データベース装置など端末管理装置300以外の装置が操作プログラムを予め記憶しておくようにしてもよい。
ステップS406の後、端末管理部391は、ステップS406で選択した操作プログラムを、ステップS403で選択したタブレット端末装置200へ管理側通信部310を介して送信する(ステップS407)。ステップS406で複数の操作プログラムを選択した場合、端末管理部391は、選択した全ての操作プログラムをタブレット端末装置200へ送信する。
タブレット端末装置200では、端末管理部391が送信した操作プログラムを端末側制御部290が端末側記憶部280に記憶させる(ステップS408)。なお、インストールが必要な操作プログラムについては、端末管理部391は、端末側記憶部280に記憶させたプログラムをインストールする。このように、端末管理部391は、端末管理部391が送信した操作プログラムを全て実行可能な状態にする。
端末側制御部290は、端末管理部391が送信したプログラムを全て端末側記憶部280に記憶させ、プログラムを実行可能な状態になると、プログラムの記憶を完了した旨を示す記憶完了通知を、端末側通信部201を介して端末管理装置300へ送信する(ステップS409)。
記憶完了通知を受信した端末管理装置300では、端末管理部391が、ステップS403で選択したタブレット端末装置200を示す情報を管理側表示部320に表示させる(ステップS410)。例えば、ステップS403で端末管理部391が、図29の端末ステーション302の番号「2」のスロットに収納されているタブレット端末装置200を選択した場合、ステップS410では、番号「2」を管理側表示部320に表示させる。
但し、端末管理装置300がステップS403で選択したタブレット端末装置200を指定する方法は、タブレット端末装置200に対応付けられた番号を管理側表示部320が表示する方法に限らない。
例えば、端末ステーション302が、タブレット端末装置200を収納するスロット毎に発光ダイオード等のランプを備えるようにしてもよい。この場合、端末管理部391は、ステップS403で選択したタブレット端末装置200が収納されているスロットのランプを点灯させることで、タブレット端末装置200の指定を表示する。
あるいは、端末ステーション302が、スロットに収納されているタブレット端末装置200を取り出せないようにロックする機構を備えていてもよい。この場合、端末管理部391は、タブレット端末装置200の指定の表示に加えて、あるいは代えて、指定するタブレット端末装置200以外のタブレット端末装置200を全てロックする。ユーザは、取り出し可能なタブレット端末装置200を使用することで、操作プログラムを記憶済みのタブレット端末装置200を使用することができる。
<第6の実施形態>
第1の実施形態〜第5の実施形態では、有価物管理システム1が端末管理装置300を備える場合について説明したが、有価物管理システム1が端末管理装置300を備えない構成としてもよい。そこで、第6の実施形態では、有価物管理システム1が端末管理装置300を備えていない場合について説明する。
図31は、本発明の第6の実施形態に係る有価物管理システムの装置構成を示す概略構成図である。同図に示すように、有価物管理システム1は、有価物管理装置100と、タブレット端末装置200とを備える。
図31の各部のうち、図1の各部に対応して同様の機能を有する部分には同一の符号(1、100、200)を付して説明を省略する。
第6の実施形態の有価物管理システム1(図31)は、端末管理装置300を備えていない点で、第1の実施形態の有価物管理システム1(図1)の場合と異なる。それ以外の点では、第6の実施形態の有価物管理システム1の装置構成は、第1の実施形態の場合と同様である。
図32は、第6の実施形態における、有価物管理システム1の動作の概略を示す説明図である。
図32の各ステップのうち、図13の各ステップと同様の処理を行うものについて同一の符号(S102、S103、S104)を付して説明を省略する。図32の処理は、図13のステップS101、S105に代えて、それぞれステップS301、S305を含む。図13ではタブレット端末装置200及び端末管理装置300がステップS101及びS105の処理を行ったのに対し、図32の処理では、タブレット端末装置200が単独でステップS301及びS305の処理を行う。他の処理は、図13の場合と同様である。
図33は、第6の実施形態において、タブレット端末装置200が、ユーザのタブレット端末装置200へのログイン処理を行う処理手順の例を示す説明図である。タブレット端末装置200は、図32のステップS301で図33の処理を行う。
図33の処理において、端末側操作入力部230が、タブレット端末装置200へのログインを要求するユーザ操作を受ける(ステップS311)。
そして、端末側ユーザ認証部291がユーザ認証を行う(ステップS312)。
端末側ユーザ認証部291は、ステップS312でユーザ認証に成功すると、端末側記憶部280が記憶している複数ユーザ分のユーザ情報の中から、認証に成功したユーザの情報を選択する(ステップS313)。これにより、タブレット端末装置200へのユーザのログイン処理が完了となる。
なお、ステップS312で端末側ユーザ認証部291がユーザ認証に失敗した場合は、端末側表示部220が認証に失敗した旨のメッセージを表示する。加えて、端末側表示部220は、ステップS311のログインを要求するユーザ操作を再度行うよう促すメッセージを表示する。
図34は、第6の実施形態において、タブレット端末装置200が、ユーザのタブレット端末装置200からのログアウト処理を行う手順の例を示す説明図である。タブレット端末装置200は、図32のステップS305で図34の処理を行う。
図34の処理において、端末側操作入力部230は、タブレット端末装置200からのログアウトを指示するユーザ操作を受けている(ステップS351)。
そして、端末側制御部290は、タブレット端末装置200をシャットダウンする(ステップS352)。
以上のように、有価物管理システム1が端末管理装置300を備えていない場合も、第1の実施形態〜第5の実施形態で上述したのと同様に、タブレット端末装置200は、有価物管理装置100と通信接続し、当該有価物管理装置100の端末装置として動作する。これにより、上述したのと同様の効果を得られる。
なお、処理装置側制御部190、端末側制御部290及び管理側制御部390の全部または一部の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより各部の処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
1 有価物管理システム
100 有価物管理装置
110 処理装置側通信部
120 処理装置側表示部
130 処理装置側操作入力部
180 処理装置側記憶部
190 処理装置側制御部
191 接続管理部
192 操作プログラム送出処理部
193 処理実行部
200 タブレット端末装置
210 端末側通信部
220 端末側表示部
230 端末側操作入力部
240 撮像部
280 端末側記憶部
290 端末側制御部
291 端末側ユーザ認証部
292 装置接続部
293 処理情報取得部
294 端末側操作プログラム管理部
300 端末管理装置
301 端末管理装置本体
302 端末ステーション
310 管理側通信部
320 管理側表示部
330 管理側操作入力部
380 管理側記憶部
390 管理側制御部
391 端末管理部
392 管理側ユーザ認証部
393 管理側操作プログラム管理部
394 端末選択部

Claims (8)

  1. 有価物管理装置と、端末装置とを備え、
    前記有価物管理装置は、
    前記端末装置からの通信接続要求に応じて当該端末装置と前記有価物管理装置との通信接続を許可する接続管理部と、
    前記接続管理部が、前記端末装置と前記有価物管理装置との通信接続を許可した場合、当該端末装置が送信する情報であって前記有価物管理装置に処理を行わせるための情報に基づいて処理を行う処理実行部と、
    を備え、
    前記端末装置は、
    当該端末装置と前記有価物管理装置との通信接続要求を送信する端末側通信部と、
    当該端末装置と前記有価物管理装置との通信接続を許可された場合、当該有価物管理装置を操作するための操作画面を表示する端末側表示部と、
    前記有価物管理装置に対するユーザ操作を受ける端末側操作入力部と、
    前記端末側操作入力部が受けたユーザ操作に基づいて、前記通信接続を許可された前記有価物管理装置への前記情報を取得する処理情報取得部と、
    を備え、
    前記端末側通信部は、前記処理情報取得部が取得した前記情報を、前記通信接続を許可された前記有価物管理装置へ送信する、
    有価物管理システム。
  2. 前記有価物管理装置は、
    当該有価物管理装置を操作するための操作画面を前記端末装置に表示させる操作プログラムを記憶する処理装置側記憶部と、
    前記端末装置と前記有価物管理装置との通信接続を前記接続管理部が許可した場合、前記操作プログラムを送信する処理装置側通信部と、
    を備え、
    前記端末側表示部は、前記処理装置側通信部が送信した操作プログラムを用いて前記操作画面を表示する
    請求項1に記載の有価物管理システム。
  3. 前記端末装置は、
    有価物管理装置を操作するための操作画面を前記端末装置に表示させる操作プログラムを、有価物管理装置に応じて複数記憶する端末側記憶部と、
    前記端末装置と何れかの有価物管理装置との通信接続を許可された場合に、前記端末側記憶部が記憶している複数の操作プログラムのうち、通信接続を許可された有価物管理装置に応じた操作プログラムを選択する操作プログラム管理部と、
    を備え、
    前記端末側表示部は、前記操作プログラム管理部が選択した前記操作プログラムを用いて前記操作画面を表示する
    請求項1に記載の有価物管理システム。
  4. 前記端末装置は、
    ユーザの顔画像を撮像する撮像部と、
    前記撮像部が撮像した顔画像を用いて認証処理を行うユーザ認証部と、
    を備える請求項1から3の何れか一項に記載の有価物管理システム。
  5. 有価物管理装置に対して通信接続要求を送信する端末側通信部と、
    前記有価物管理装置との通信接続を許可された場合、当該有価物管理装置を操作するための操作画面を表示する端末側表示部と、
    前記通信接続を許可された有価物管理装置に対するユーザ操作を受ける端末側操作入力部と、
    前記端末側操作入力部が受けたユーザ操作に基づいて、当該有価物管理装置に処理を行わせるために当該有価物管理装置へ送信される情報を取得する処理情報取得部と、
    を備え、
    前記端末側通信部は、前記処理情報取得部が取得した前記情報を、前記通信接続を許可された前記有価物管理装置へ送信する、
    端末装置。
  6. 端末装置からの通信接続要求に応じて当該端末装置との通信接続を許可する接続管理部と、
    前記接続管理部が、前記端末装置との通信接続を許可した場合、当該端末装置が送信する情報であって有価物管理装置に処理を行わせるための情報に基づいて処理を行う処理実行部と、
    を備える有価物管理装置。
  7. 端末装置が有価物管理装置に対して当該有価物管理装置に処理を行わせるための情報を送信する情報送信方法であって、
    前記有価物管理装置に対して通信接続要求を送信する接続要求ステップと、
    前記有価物管理装置との通信接続を許可された場合、当該有価物管理装置を操作するための操作画面を表示する端末側表示ステップと、
    前記通信接続を許可された有価物管理装置に対するユーザ操作を受ける端末側操作入力ステップと、
    前記端末側操作入力ステップで受けたユーザ操作に基づいて、当該有価物管理装置への前記情報を取得する処理情報取得ステップと、
    前記処理情報取得ステップで取得した前記情報を、前記通信接続を許可された前記有価物管理装置へ送信する送信ステップと、
    を含む情報送信方法。
  8. コンピュータに、
    有価物管理装置に対して通信接続要求を送信する接続要求ステップと、
    前記有価物管理装置との通信接続を許可された場合、当該有価物管理装置を操作するための操作画面を表示する端末側表示ステップと、
    前記通信接続を許可された有価物管理装置に対するユーザ操作を受ける端末側操作入力ステップと、
    前記端末側操作入力ステップで受けたユーザ操作に基づいて、当該有価物管理装置に処理を行わせるために当該有価物管理装置へ送信される情報を取得する処理情報取得ステップと、
    前記処理情報取得ステップで取得した情報を、前記通信接続を許可された前記有価物管理装置へ送信する送信ステップと、
    を実行させるためのプログラム。
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