JP2017110697A - 防振装置の製造方法および防振装置 - Google Patents
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Abstract
Description
この場合、保持工程時に複数の縁状突起に加える各押圧力を偏り少なく均等にすることが可能になり、連結筒部に割れ等の不具合が生ずるのを確実に抑えることができる。
この場合、保持工程時に縁状突起を少ない力で円滑に変形させることが可能になり、連結筒部に割れが生ずるのを抑えることができる。
この場合、保持工程時に連結筒部の内周面に応力が集中する箇所が生ずるのを抑えることが可能になり、連結筒部に割れが生ずるのを抑えることができる。
この場合、縁状突起の径方向の内側に向けた屈曲変形量を少なく抑えても、縁状突起により第1取付け部材を第1取付け部材の下側から支持させることができ、連結筒部内に第1取付け部材を強固に保持することができる。
図1に示されるように、防振装置1は、振動発生部および振動受部のうちのいずれか一方に連結されるとともに、アルミニウム合金製の連結筒部15を備えるブラケット11と、連結筒部15内に挿入されて保持される筒状の第1取付け部材12と、振動発生部および振動受部のうちのいずれか他方に連結される第2取付け部材13と、第1取付け部材12と第2取付け部材13とを連結する弾性体14と、を有している。
また、外嵌筒部32の内周面において係止溝32aより下方に位置する部分には、上側を向き、かつ挿入筒部31の下端開口縁における外周部に当接する支持段部32bが形成されている。外嵌筒部32の下端部には、径方向の内側に向けて突出し、挿入筒部31の下端開口縁との間でダイヤフラム21の上端開口部を軸方向に挟む挟着フランジ部32cが形成されている。
下板部29には、制限通路26と副液室24とを連通する不図示の下側開口と、収容凹部28と副液室24とを連通する下側連通孔29aと、が形成されている。制限通路26は、下板部29の外周部に形成され周方向に沿って延在している。収容凹部28は、下板部29の上面において、制限通路26より径方向の内側に位置する部分に形成されている。
下板部29は、ダイヤフラム21の上端開口部内に嵌合されている。
圧入筒部33は例えばゴム材料等で形成され、弾性体14と一体に形成されている。圧入筒部33は、径方向のうちの一方向に向けて開口しており、圧入筒部33の中心軸は、中心軸線Oと直交している。圧入筒部33の内部には、圧入筒部33の中心軸と同軸に配置された筒状の補強金具33bが埋設されている。補強金具33bの下端は、第2取付け部材13のフランジ部に対してこのフランジ部の上側から当接若しくは近接している。圧入筒部33および補強金具33bの各上壁部には、軸方向に一体に貫く貫通孔33aが形成されている。
連結筒部15の内周面には、下方を向き、かつ第1取付け部材12の上端開口縁が突き当たる係止段部15aが形成されている。連結筒部15内に第1取付け部材12の挿入筒部31の上端部が嵌合されている。また、連結筒部15のうち、係止段部15aより下方に位置する部分の内径は、第1取付け部材12の外嵌筒部32の外径より僅かに大きくなっている。
なお、図1においては、後述する保持工程時に縁状突起15cが屈曲変形する前の状態を破線にて示し、屈曲変形した後の状態を実線にて示している。
まず、本体部10の製造方法について説明する。第1取付け部材12の挿入筒部31および第2取付け部材13をインサート品として未加硫ゴムを射出成形することにより、挿入筒部31と第2取付け部材13とに弾性体14を加硫接着することで、本体ゴム8を形成する。
また、ダイヤフラム21内に仕切り部材25の下板部29を嵌合し、かつ外嵌筒部32の挟着フランジ部32cの上面にダイヤフラム21の上端部を装着することで閉塞部材9を形成する。その後、外嵌筒部32の上端部内に挿入筒部31の下端部を嵌合することで、係止溝32aに係止突条31aが係止され、本体ゴム8と閉塞部材9とが組合わされて、本体部10が形成される(本体部形成工程)。
なおこの際、ダイヤフラム21の上端部および下板部29のフランジ部29bが、挿入筒部31の下端開口縁および外嵌筒部32の挟着フランジ部32cによって軸方向に挟まれる。また、上板部30が、挿入筒部31の下端部内に、弾性体14を介して嵌合される。
その後、連結筒部15の縁状突起15cを、径方向の内側に向けて屈曲変形させることで、第1取付け部材12を連結筒部15内に保持する(保持工程)。この際、縁状突起15cは径方向の外側に向けて凸となる曲面状に屈曲し、縁状突起15cの内面は外嵌筒部32の外周面に圧接し、かつ外嵌筒部32を外嵌筒部32の下側から支持している。
また、縁状突起15cが、連結筒部15から軸方向に離れるに従い漸次、径方向の厚みが薄くなっているため、保持工程時に縁状突起15cを少ない力で円滑に変形させることが可能になり、連結筒部15に割れが生ずるのを抑えることができる。
また、外嵌筒部32の外周面のうち、保持工程時に屈曲させられた縁状突起15cと当接する部分は、径方向の外側に向けて凸となる曲面状に形成されている。このため、縁状突起15cの径方向の内側に向けた屈曲変形量を少なく抑えても、縁状突起15cにより第1取付け部材12を、第1取付け部材12の下側から支持させることができ、連結筒部15内に第1取付け部材12を強固に保持することができる。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適時可能である。
10 本体部
11 ブラケット
12 第1取付け部材
13 第2取付け部材
14 弾性体
15 連結筒部
15b 下端開口縁(開口端縁)
15c 縁状突起
31 挿入筒部(第1取付け部材)
32 外嵌筒部(第1取付け部材)
O 中心軸線
Claims (6)
- 振動発生部および振動受部のうちのいずれか一方に連結されるとともに、金属製の連結筒部を備えるブラケットと、
前記連結筒部内に挿入されて保持される筒状の第1取付け部材と、
振動発生部および振動受部のうちのいずれか他方に連結される第2取付け部材と、
前記第1取付け部材と前記第2取付け部材とを連結する弾性体と、を有する防振装置の製造方法であって、
前記第1取付け部材と前記第2取付け部材とが前記弾性体で連結された本体部を形成する本体部形成工程と、
前記本体部の前記第1取付け部材を前記連結筒部内に挿入した状態で、前記連結筒部におけるその中心軸線に沿う軸方向の開口端縁に、周方向に間隔を空けて複数配設され、かつ前記軸方向に突出する縁状突起を、径方向の内側に向けて屈曲変形させることで、前記第1取付け部材を前記連結筒部内に保持する保持工程と、を有することを特徴とする防振装置の製造方法。 - 複数の前記縁状突起は、前記連結筒部の開口端縁に、前記中心軸線を基準に対称となる位置に各別に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の防振装置の製造方法。
- 前記縁状突起は、前記連結筒部から前記軸方向に離れるに従い漸次、径方向の厚みが薄くなっていることを特徴とする請求項1または2に記載の防振装置の製造方法。
- 前記連結筒部の内周面と、前記縁状突起の内面と、が段差なく連なっていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の防振装置の製造方法。
- 前記第1取付け部材の外周面のうち、前記保持工程時に屈曲させられた縁状突起と当接する部分は、径方向の外側に向けて凸となる曲面状に形成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の防振装置の製造方法。
- 振動発生部および振動受部のうちのいずれか一方に連結されるとともに、金属製の連結筒部を備えるブラケットと、
前記連結筒部内に挿入されて保持される筒状の第1取付け部材と、
振動発生部および振動受部のうちのいずれか他方に連結される第2取付け部材と、
前記第1取付け部材と前記第2取付け部材とを連結する弾性体と、を有する防振装置であって、
前記連結筒部におけるその中心軸線に沿う軸方向の開口端縁に、前記軸方向に突出し、かつ径方向の内側に向けて屈曲することで前記第1取付け部材を前記連結筒部内に保持する縁状突起が周方向に間隔を空けて複数配設されていることを特徴とする防振装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015244086A JP2017110697A (ja) | 2015-12-15 | 2015-12-15 | 防振装置の製造方法および防振装置 |
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JP2017110697A true JP2017110697A (ja) | 2017-06-22 |
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JP2015244086A Pending JP2017110697A (ja) | 2015-12-15 | 2015-12-15 | 防振装置の製造方法および防振装置 |
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JP (1) | JP2017110697A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110103693A (zh) * | 2019-03-19 | 2019-08-09 | 宁波拓普集团股份有限公司 | 一种液压悬置 |
CN112576682A (zh) * | 2020-12-19 | 2021-03-30 | 宁波拓普集团股份有限公司 | 一种汽车液压悬置 |
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2015
- 2015-12-15 JP JP2015244086A patent/JP2017110697A/ja active Pending
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