JP2017110214A - 食器洗い用洗浄剤組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】必要な洗浄力及び適正範囲にある粘度を有し、食器洗い後の手肌の水分蒸散量増加を抑制できる、食器洗い用洗浄剤組成物を提供する。【解決手段】ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩とコカミドプロピルベタインとアルキルグリコシドと2−エチルヘキシル硫酸塩と水とを含有する食器洗い用洗浄剤組成物であって、該食器洗い用洗浄剤組成物の総量に対して、当該ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩の含有量と当該コカミドプロピルベタインの含有量との合計量が10質量%以上20質量%以下であり、当該2−エチルヘキシル硫酸塩の含有量が0.1質量%以上5.0質量%以下であり、当該ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩に対する当該コカミドプロピルベタインの含有比が0.3以上1.0以下である、食器洗い用洗浄剤組成物。【選択図】なし

Description

本発明は、食器洗い用洗浄剤組成物に関する。
食器洗いの際に、素手で食器の表面を擦り、「キュキュッ」等という音を発生させることで食器汚れが残存していないことを確かめ、食器の洗浄度を判断する習慣がある。そのため、炊事用手袋を保有していたとしても、素手で食器を洗う人が多い。また、洗浄剤の原液を直接つけたスポンジを用いて食器を洗う習慣があり、洗浄剤に含まれる、高い濃度の界面活性剤組成物が、ぬれた手肌に触れる可能性が高い。よって、食器洗い用洗浄剤は、手肌に対して低刺激であり、かつ必要な洗浄力を有することが要求される。
また、冬季は室内温度が低くなりやすく、特にキッチンは住宅の中でも冷えやすい場所である。よって、食器洗い用洗浄剤は、低温安定性も要求される。
低刺激であることに対し、例えば非特許文献1では、一般的に食器洗い用洗浄剤に使用される陰イオン性界面活性剤であるポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩に対し、脂肪酸アミドアルキルベタインなどの両性界面活性剤を添加することで、皮膚の水分蒸散増加を抑制し刺激性を低減できることが開示されている。
また、例えば特許文献1では、粘度抑制剤としてアルコールを添加すると洗浄剤の粘度上昇問題を解決できることが開示されている。他に、特許文献2では、アルコールは粘度抑制剤のほかにも低温安定性を付加する成分として配合できることが開示されている。
特許第5041113号 特許第2540435号
A. Tegila and G. Sechi著、「Minimizing the Cutaneous Effects of Anionic Detergents」、Cosmetics and Toiletries magazine、Vol. 111、August 1996、p 61
しかしながら、非特許文献1に記載するような洗浄剤組成物は、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩の添加量に対する脂肪酸アミドアルキルベタインの添加量の割合を増やすと、洗浄剤の粘度が過度に上昇してしまう場合がある。
また、従来の洗浄剤組成物において、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩に脂肪酸アミドアルキルベタインを添加すると、食器洗い後の手肌の水分蒸散量増加を抑制できるが、粘度が過度に上昇する問題がある。その問題に対して、アルコール類、例えばエタノールを添加することで、組成物の過度な粘度の上昇を抑制できるが、脂肪酸アミドアルキルベタインによる水分蒸散増加の低減効果が相殺されてしまう問題がある。
さらに、化粧料分野の洗浄剤組成物においてはアルコールフリー化による低刺激化が検討されているが、従来の食器洗い用洗浄剤組成物は、界面活性剤濃度が化粧料より高くする必要がある場合が多く、高粘度化を抑制する粘度調整剤としてのアルコールを含ませることが必要である。そのことから、これまで食器洗い用洗浄剤組成物のアルコールフリー化は、ほとんど検討されてきていない。
そこで、本発明は、必要な洗浄力及び適正範囲にある粘度を有し、食器洗い後の手肌の水分蒸散量増加を抑制できる、食器洗い用洗浄剤組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記従来技術の課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩と、コカミドプロピルベタインと、アルキルグリコシドと、2−エチルヘキシル硫酸塩と、水と、を含有する食器洗い用洗浄剤組成物であって、当該ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩の含有量と当該コカミドプロピルベタインの含有量との合計量、当該2−エチルヘキシル硫酸塩の含有量、当該ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩に対する当該コカミドプロピルベタインの含有比が、各々特定範囲にある、食器洗い用洗浄剤組成物が、必要な洗浄力及び適正範囲にある粘度を有しながらも、食器洗い後の手肌の水分蒸散量増加を抑制できことを見出し、本発明をなすに至った。
具体的には、
[1]
ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩と、コカミドプロピルベタインと、アルキルグリコシドと、2−エチルヘキシル硫酸塩と、水と、を含有する、食器洗い用洗浄剤組成物であって、
前記食器洗い用洗浄剤組成物の総量に対して、前記ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩の含有量と前記コカミドプロピルベタインの含有量との合計量が10質量%以上20質量%以下であり、前記2−エチルヘキシル硫酸塩の含有量が0.1質量%以上5.0質量%以下であり、
前記ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩に対する前記コカミドプロピルベタインの含有比が、0.3以上1.0以下である、食器洗い用洗浄剤組成物。
[2]
アルコール化合物の含有量が、前記食器洗い用洗浄剤組成物の総量に対して、1.5質量%以下である、[1]に記載の食器洗い用洗浄剤組成物。
本発明に係る食器洗い用洗浄剤組成物によれば、必要な洗浄力及び適正範囲の粘度が得られ、かつ食器洗い後の手肌の水分蒸散量増加を抑制できる。
以下、本発明を実施するための形態(以下、単に「本実施形態」という。)について詳細に説明する。以下の本実施形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明を以下の内容に限定する趣旨ではない。本発明は、その要旨の範囲内で適宜に変形して実施できる。
〔食器洗い用洗浄剤組成物〕
本実施形態の食器洗い用洗浄剤組成物(以下、単に「洗浄剤組成物」、「組成物」ともいう。)は、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩(以下、「ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩(a)」、「成分(a)」、「(a)」ともいう。)と、コカミドプロピルベタイン(以下、「コカミドプロピルベタイン(b)」、「成分(b)」、「(b)」ともいう。)と、アルキルグリコシド(以下、「アルキルグリコシド(c)」、「成分(c)」、「(c)」ともいう。)と、2−エチルヘキシル硫酸塩(以下、「2−エチルヘキシル硫酸塩(d)」、「成分(d)」、「(d)」ともいう。)と、水(以下、「水(e)」、「成分(e)」、「(e)」ともいう。)と、を含有する。また、本実施形態の組成物の総量(100質量%)に対して、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩(a)の含有量とコカミドプロピルベタイン(b)の含有量との合計量(合計含有量)が10質量%以上20質量%以下であり、2−エチルヘキシル硫酸塩(d)の含有量が0.1質量%以上5.0質量%以下である。さらに、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩(a)に対するコカミドプロピルベタイン(b)の含有比が、0.3以上1.0以下である。
<ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩:成分(a)>
本実施形態の成分(a)は、下記一般式(I)で示される陰イオン性界面活性剤である。
1−O−(CH2CH2O)x−SO3M ・・・(I)
式(I)中、R1はアルキル基を示し、Mは金属原子である。
式(I)中のR1のアルキル基の炭素数は、10以上18以下であることが好ましい。R1のアルキル基の炭素数がこのような範囲内にあると、必要な洗浄力と食器洗い後の手肌の水分蒸散量増加の抑制とをより効果的に得られる傾向にある。炭素数は10以上であることが好ましく、12以上であるとより好ましい。また、炭素数は18以下であることが好ましく、16以下であるとより好ましく、14以下であるとさらに好ましい。また、R1のアルキル基の炭素数は、偶数、奇数、又はそれらの混合で構成される。中でも、より優れた生分解性を示すためには、炭素数が偶数のみで構成されることが好ましい。
式(I)中のMは、ナトリウム、又はカリウムを示すことが好ましく、ナトリウムを示すことがより好ましい。
式(I)中のxは、成分(a)各分子のxの平均値であり、1.0以上3.0以下であると組成物の生分解性が優れる点で好ましく、1.0以上2.5以下であるとより好ましく、1.5以上2.5以下であるとさらに好ましい。
具体的な成分(a)としては、特に限定されないが、例えば、ラウリルエーテル硫酸ナトリウムが挙げられる。
成分(a)は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
組成物中の成分(a)の含有量は、該組成物の総量(100質量%)に対して、6.0以上20質量%以下であることが好ましい。成分(a)の含有量が6.0質量%以上であると、例えば洗浄剤組成物が洗浄過程でその濃度が薄まった場合でも、必要な洗浄力を発揮できる濃度をより長く保つことができる傾向にあり、7.0質量%以上であるとより好ましい。成分(a)の含有量が20質量%以下であると、食器洗い後の手肌の水分蒸散量増加を抑制できる傾向にあり、17質量%以下であるとより好ましく、13質量%以下であるとさらに好ましい。
<コカミドプロピルベタイン:成分(b)>
本実施形態の成分(b)は、下記一般式(II)で示される両性界面活性剤である。
2−CONH−(CH23−N+(CH32−CH2−COO- ・・・(II)
式(II)中、R2はアルキル基を示す。
式(II)中のR2の炭素数は、8.0以上20以下であることが好ましい。R2の炭素数がこのような範囲内にあると、必要な洗浄力と食器洗い後の手肌の水分蒸散量増加の抑制とをより効果的に得られる傾向にある。式(II)中のR2の炭素数は、偶数、奇数、又はそれらの混合で構成される。中でも、より優れた生分解性を示すためには、炭素数が偶数のみで構成されることが好ましい。
具体的な成分(b)としては、特に限定されないが、例えば、コカミドプロピルベタインが挙げられる。
成分(b)は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
組成物中の成分(b)の含有量は、該組成物の総量(100質量%)に対して、3.0質量%以上10質量%以下であることが好ましく、このような範囲内にあると、適正な粘度により調整が容易となり、食器洗い後の手肌の水分蒸散量増加をより抑制できる傾向にある。成分(b)の含有量は、3.0質量%以上であると好ましく、4.0質量%以上であるとより好ましく、5.0質量%以上であるとさらに好ましい。
組成物中の成分(a)の含有量と成分(b)の含有量との合計量(以下、「合計含有量」、「(a)+(b)」ともいう。)は、該組成物の総量(100質量%)に対して、10質量%以上20質量%以下である。(a)+(b)が10質量%以上であると、例えば洗浄剤組成物が洗浄過程でその濃度が薄まった場合でも、必要な洗浄力を発揮できる濃度をより長く保つことができ、11質量%以上であると好ましく、12質量%以上であるとより好ましい。また、(a)+(b)が20質量%以下であると、粘度調整剤の添加量を抑えながらも適正な粘度に調整でき、食器洗い後の手肌の水分蒸散量増加を抑制でき、19質量%以下であると好ましく、18質量%以下であるとより好ましい。
成分(a)の含有量に対する成分(b)の含有量(以下、「(b)/(a)」ともいう。)は、0.3以上1.0以下である。(b)/(a)が0.3以上であると、必要な洗浄力と食器洗い後の手肌の水分蒸散量増加の抑制とを両方達成でき、0.4以上であると好ましく、0.5以上であるとより好ましい。(b)/(a)が1.0以下であると、食器洗い後の手肌の水分蒸散量増加を抑制しながらも、粘度調整剤の添加量を抑え適正な粘度に調整できる。
<アルキルグリコシド:成分(c)>
本実施形態の成分(c)は、下記一般式(III)で示される界面活性剤である。
3−(O−G)y−OH ・・・(III)
式(III)中のR3の炭素数は、8以上18以下であり、10以上16以下であることが好ましい。R3の炭素数がこのような範囲内にあると、必要な洗浄力と食器洗い後の手肌の水分蒸散量増加の抑制とを得られる。
式(III)中のGはグリコシド基を示し、yは、1以上3以下であり、1以上2以下であることが好ましい。yがこのような範囲内にあると、必要十分な洗浄力と食器洗い後の手肌の水分蒸散量増加の抑制とを得られる。
具体的な成分(c)としては、特に限定されないが、例えば、ラウリルグルコシドが挙げられる。
成分(c)は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
組成物中の成分(c)の含有量は、該組成物の総量(100質量%)に対して、0.1質量%以上5.0質量%以下であることが好ましく、このような範囲内にあると、適正な粘度により容易に調整でき、食器洗い後の手肌の水分蒸散増加量をより抑制できる傾向にある。
<2−エチルヘキシル硫酸塩:成分(d)>
本実施形態の成分(d)は、下記一般式(IV)で示される成分である。
CH3(CH23CH(CH2CH3)CH2OSO3M ・・・(IV)
式(IV)中、Mは式(I)中におけるものと同義であり、金属原子を示す。
式(IV)中のMも、ナトリウム、又はカリウムを示すことが好ましく、ナトリウムがより好ましい。
具体的な成分(d)としては、特に限定されないが、例えば、2−エチルヘキシル硫酸ナトリウムが挙げられる。2−エチルヘキシル硫酸塩を用いると、適正な粘度により容易に調整でき、低温安定性により優れ、食器洗い後の手肌の水分蒸散量増加をより抑制できる傾向にある。
成分(d)は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
組成物中の成分(d)の含有量は、該組成物の総量(100質量%)に対して、0.1質量%以上5.0質量%以下である。成分(d)の含有量がこのような範囲内にあると、適正な粘度に調整でき、低温安定性に優れ、食器洗い後の手肌の水分蒸散量増加を抑制できる。成分(d)の含有量は、0.3質量%以上4.0質量%以下であると好ましく、0.5質量以上3.0質量%以下であるとより好ましい。
<水:成分(e)>
本実施形態の成分(e)は、水であれば特に限定されない。
組成物中の成分(e)の含有量は、該組成物の総量(100質量%)に対して、60質量%以上95質量%以下であることが好ましく、70質量%以上90質量%以下であるとより好ましい。
<保存剤:成分(f)>
本実施形態の組成物は、上述した成分(a)、成分(b)、成分(c)、成分(d)及び成分(e)以外にも、保存剤(以下、「成分(f)」、「(f)」ともいう。)をさらに含有していてもよい。
成分(f)としては、特に限定されないが、例えば、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、L−乳酸、塩化ナトリウム、パラオキシ安息香酸ブチル、パラオキシ安息香酸プロピル、安息香酸ナトリウム、及びプロピオン酸ナトリウムが挙げられる。
成分(f)は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
組成物中の成分(f)の急性経口毒性(ラットの半数致死量、LD50、単位:ラットの体重(kg)あたりの投与重量(mg))は、2000mg/kg以上であると、組成物の生分解性が優れる点で好ましく、3000mg/kg以上であるとより好ましく、4000mg/kg以上であるとさらに好ましい。
本実施形態において、経口毒性(半数致死量、LD50)は、化学物質毒性データ総覧(Registry of Toxic Effects of Chemical Substances,RTECS)の値を用いる。
本実施形態の組成物において、アルコール化合物の含有量は、該組成物の総量(100質量%)に対して、1.5質量%以下であることが好ましい。
上記のアルコール化合物とは、水酸基を有する化合物であれば特に限定されないが、例えば、メタノール、エタノール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、ブチルアルコール、及びフェノキシエタノールが挙げられる。この中でも、エタノールの含有量が1.5質量%以下であることがより好ましく、1.0質量%以下であることがさらに好ましく、0.5質量%以下であることがよりさらに好ましく、アルコール化合物の含有量が1.5質量%以下であることにより、食器洗い後の手肌の水分蒸散量増加をより抑制できる傾向にある。アルコール化合物の含有量は、例えばガスクロマトグラフィーにより測定できる。
本実施形態の組成物は、上記成分のほかにも、さらに添加剤を含有していてもよい。添加剤としては、特に限定されないが、例えば、香料、色素、及び天然抽出物が挙げられる。
本実施形態の組成物の水分蒸散増加量は、三次元皮膚モデルにおける水分蒸散増加量であり、5.0g/(m2・h)以下であることが好ましく、4.0g/(m2・h)以下であることがより好ましく、3.0g/(m2・h)以下であることがさらに好ましい。
水分蒸散増加量は、恒温恒湿室(温度23〜28℃、相対湿度15〜25%)にてアサヒバイオメッド社の商品名「VAPOSCAN」を用いて測定することができる。具体的には、後述する実施例に記載の方法により測定できる。
本実施形態の組成物の粘度は、50mPas以上2000mPas以下であることが好ましい。粘度が50mPas以上であると、例えば食器洗い用スポンジに組成物を使用した際により長くスポンジ上に組成物が留まることができる傾向にある。また、粘度が2000mPas以下であると、例えば組成物を容器から容易に吐出することができる傾向にある。粘度は50mPas以上であることが好ましく、80mPas以上であるとより好ましく、100mPas以上であるとさらに好ましい。また、2000mPas以下であることが好ましく、1900mPas以下であるとより好ましく、1800mPas以下であるとさらに好ましい。
粘度は、粘度計(BROOKFIELD社製のB型粘度計DV−I Prime、スピンドル種類:LV−2)を用い、20℃条件下で測定することができる。具体的には、後述する実施例に記載の方法により測定できる。
本実施形態の組成物の生分解性は、OECDテストガイドラインの301Aによる生分解性であり、易分解性の観点から、生分解度が10%を超えた日から70%を超えた日まで10日未満であることが好ましい。また、生分解度が10%を超えた日から70%を超えた日まで8日以内であるとより好ましく、7日以内であるとさらに好ましい。生分解性は、後述する実施例に記載の方法により測定できる。
本実施形態の洗浄剤組成物は、各成分の原料を攪拌機により均一に混合して調製することにより得られる。
以下、具体的な実施例及び比較例を挙げて本実施形態をさらに具体的に説明するが、本実施形態はその要旨を超えない限り、これらの実施例と比較例によって何ら限定されるものではない。後述する実施例及び比較例における評価は、以下の方法により評価された。
(評価1)洗浄力
モデル汚れ(総量100質量%に対して、牛脂18.8質量%、植物油14.1質量%、スキムミルク11.0質量%、小麦粉18.8質量%、水37.1質量%、色材0.2質量%)5.0gを陶器製皿(玉渕9吋リムミート皿、直径23.3cm)にのせ、モデル汚れ皿とした。新品の市販スポンジ(スコッチブライトスポンジたわし、3M社製)に後述する各洗浄剤組成物2.0gと水150mLを含ませ、ステンレスボール(直径45cm)の中で泡立てた。スポンジに泡をつけた状態で、モデル汚れ皿の表面を時計回りで10回、反時計回りで10回洗った。
<評価基準>
モデル汚れ皿を洗い続け、上記のステンレスボールに入っている洗浄剤組成物と水との水溶液表面の泡がなくなったとき、それまでに洗浄した皿の枚数を確認し、洗浄剤組成物の洗浄力を下記の基準で評価した。
○:5枚以上
△:3〜4枚
×:2枚以下
(評価2)水分蒸散増加量
三次元皮膚モデル(J−TEC社製商品名「EPIMODEL24」)を用い、OECD評価方法(TG439)に準拠し、洗浄剤組成物の刺激性を評価した。具体的には、まず、皮膚モデルを、37℃、CO2濃度5〜10%、湿度90%以上の環境下で20〜24時間の前培養を行った。次に、後述する各洗浄剤組成物を純水で2.0質量%に希釈したものを50μL皮膚モデルに1時間適用したのち、PBS+(SIGMA ALDRICH社商品名「D8662」)25mLで表面を洗浄した。その後、皮膚モデルを37℃、CO2濃度5〜10%、湿度90%以上環境下で24時間後培養したあと、恒温恒湿室(温度23〜28℃、相対湿度15〜25%)にてアサヒバイオメッド社の商品名「VAPOSCAN」を用いて水分蒸散量(TEWL)を測定した。ブランク(PBS+、SIGMA ALDRICH社商品名「D8662」を適用した皮膚モデル)を基準とし、洗浄剤組成物によるTEWL増加量を下記式により計算した。
TEWL増加量=(組成物のTEWL測定値のn数が3の平均値)−(ブランクのTEWL測定値のn数が3の平均値)
<評価基準>
上記で計算して得られたTEWLの増加量から、洗浄剤組成物の水分蒸散増加量を下記の基準で評価した。
◎:TEWLの増加量が3.0g/(m2・h)未満
○:TEWLの増加量が3.0g/(m2・h)以上4.0g/(m2・h)未満
△:TEWLの増加量が4.0g/(m2・h)以上5.0g/(m2・h)未満
×:TEWLの増加量が5.0g/(m2・h)以上
(評価3)粘度
洗浄剤組成物を試料として、粘度計(BROOKFIELD社製B型粘度計DV−I Prime、スピンドル種類:LV−2)を用い、20℃条件下で粘度を測定した。
<評価基準>
上記で得られた粘度を、洗浄剤組成物の粘度を下記の基準で評価した。
○:50mPas以上2,000mPas未満
△:30mPas超50mPas未満、又は2,000mPas以上5,000mPas未満
×:30mPas以下、又は5,000mPas以上
(評価4)低温安定性
洗浄剤組成物を−5℃条件下で1日保管後、20℃条件下で1時間保管し、その後解凍した。この工程を5回繰り返した。
<評価基準>
上記の工程後の洗浄剤組成物の状態を観察し、洗浄剤組成物の低温安定性を下記の基準で評価した。
○:透明であり、状態の変化がなく、一部濁り又は沈殿が未発生
×:一部濁り又は沈殿が発生
(評価5)生分解性
洗浄剤組成物を試料として、OECDテストガイドラインの301Aに従い、生分解度を測定した。
<評価基準>
上記で得られた生分解度から、洗浄剤組成物の生分解性を下記の基準で評価した。
◎:生分解度が10%を超えた日から70%を超えた日まで7日以内
○:生分解度が10%を超えた日から70%を超えた日まで7日超8日以内
△:生分解度が10%を超えた日から70%を超えた日まで8日超10日以内
×:生分解度が10%を超えた日から70%を超えた日まで10日超経過
以下に、表1に示す組成の内容を示す。
ラウリルエーテル硫酸ナトリウム(BASFジャパン株式会社製商品名「TEXAPON N70」、ラウリルエーテル硫酸ナトリウム含有量70質量%)
コカミドプロピルベタイン(エボニックジャパン株式会社製商品名「TEGO BETAIN F50」、コカミドプロピルベタイン含有量38質量%)
ラウリルグルコシド(BASFジャパン株式会社製商品名「GLUCOPON CSUP600」、ラウリルグルコシド含有量50質量%)
2−エチルヘキシル硫酸ナトリウム(ZSCHIMMER&SCHWARZ社製商品名「SULFETAM4105」、2−エチルヘキシル硫酸ナトリウム含有量42質量%)
エタノール(関東化学社製)
安息香酸ナトリウム(関東化学社製)
[実施例1〜4及び比較例1〜7]
表1に示す組成に従って実施例1〜4及び比較例1〜7の洗浄剤組成物を調製し、上述した評価を実施した。結果を表1に併記する。
表1中、洗浄剤組成物中の各組成の量は質量%で示す。
本発明に係る食器洗い用洗浄剤組成物は、食器洗いの分野で好適に利用できる。

Claims (2)

  1. ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩と、コカミドプロピルベタインと、アルキルグリコシドと、2−エチルヘキシル硫酸塩と、水と、を含有する、食器洗い用洗浄剤組成物であって、
    前記食器洗い用洗浄剤組成物の総量に対して、前記ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩の含有量と前記コカミドプロピルベタインの含有量との合計量が10質量%以上20質量%以下であり、前記2−エチルヘキシル硫酸塩の含有量が0.1質量%以上5.0質量%以下であり、
    前記ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩に対する前記コカミドプロピルベタインの含有比が、0.3以上1.0以下である、食器洗い用洗浄剤組成物。
  2. アルコール化合物の含有量が、前記食器洗い用洗浄剤組成物の総量に対して、1.5質量%以下である、請求項1に記載の食器洗い用洗浄剤組成物。
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