JP2015124253A - 固形石けん - Google Patents

固形石けん Download PDF

Info

Publication number
JP2015124253A
JP2015124253A JP2013268146A JP2013268146A JP2015124253A JP 2015124253 A JP2015124253 A JP 2015124253A JP 2013268146 A JP2013268146 A JP 2013268146A JP 2013268146 A JP2013268146 A JP 2013268146A JP 2015124253 A JP2015124253 A JP 2015124253A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
component
mass
acid
foam
fatty acid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013268146A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6225697B2 (ja
Inventor
祥 住田
Sho Sumita
祥 住田
正明 杉野
Masaaki Sugino
正明 杉野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NOF Corp
Original Assignee
NOF Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NOF Corp filed Critical NOF Corp
Priority to JP2013268146A priority Critical patent/JP6225697B2/ja
Publication of JP2015124253A publication Critical patent/JP2015124253A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6225697B2 publication Critical patent/JP6225697B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)
  • Detergent Compositions (AREA)

Abstract

【課題】速泡性、泡量、泡の弾力性、泡の持続性、すすぎ後の持続的なうるおい感、成型性および保存安定性に優れた固形石けんの提供。
【解決手段】(a)成分:脂肪酸アルカリ金属塩70〜92.8質量%、
(b)成分:脂肪酸1〜9質量%、
(c)成分:多価アルコール0.1〜3%、
(d)成分:エチレンオキシドの平均付加モル数が80〜100モルであるポリオキシエチレンソルビタンモノラウリン酸エステル0.1〜8%、
(e)成分:水6〜18%を含有し、
(a)成分を構成する脂肪酸が、ラウリン酸15〜35質量%、ミリスチン酸55〜75質量%およびパルミチン酸5〜20質量%であり、かつラウリン酸、ミリスチン酸およびパルミチン酸の合計が95〜100質量%であり、(a)成分におけるアルカリ金属がカリウムおよびナトリウムであって、カリウム/ナトリウムの質量比が1/4〜3/2であり、(b)成分と(d)成分との合計が2〜10質量%であり、かつ(b)成分/(d)成分の質量比が1/4〜4であることを特徴とする固形石けん。
【選択図】なし

Description

本発明は、固形石けんに関し、さらに詳しくは、速泡性、泡量、泡の弾力性、泡の持続性、すすぎ後の持続的なうるおい感、成型性および保存安定性に優れた固形石けんに関する。
従来より、顔や身体等の皮膚用の洗浄剤には、高級脂肪酸アルカリ塩である石けんが主に使用されている。石けんは、洗浄後に独特のさっぱり感を付与するだけでなく、生分解性も良好であり、環境に対しても優しい基剤である。中でも固形石けんは最も一般的な皮膚用洗浄剤として現在も広く使われている。
現在、一般的に製造されている固形石けんを構成する脂肪酸には、牛脂、パーム油、ヤシ油およびパーム核油由来の脂肪酸が使用されており、これらの脂肪酸には不飽和脂肪酸が20〜40質量%程度含有されている。しかし、不飽和脂肪酸は、石けんの溶解性や成型性を保持するのに有効であるものの、石けんを形成した後の保存安定性を低下させ、変色や臭気劣化が生じ易いという問題があった。
一方、石けんの欠点として、洗浄後に嫌なつっぱり感が生じて感触が悪くなるという問題もある。そこで、一般的には、多価アルコール、植物エキス等の保湿成分を配合することで、すすぎ後のうるおい感を付与する試みがなされているが、すすぎ時に保湿成分の大部分が流れ落ちてしまうことから保湿効果が十分に発揮できないのが現状であった。
これら課題を解決するために、例えば特許文献1には、飽和脂肪酸アルカリ金属塩と、アルキルベタインと、ベントナイトとを組み合わせた固形石けんが提案されている。この固形石けんは、保存安定性は良好であるが、速泡性、泡質、すすぎ後の持続的なうるおい感を与える効果が十分ではなく、さらに、成型時にひび割れ等を生じやすいという問題もあった。
また特許文献2には、ポリオキシアルキレン型非イオン系界面活性剤が配合され、含水率が15%を超える機械練り石けん組成物が提案されている。この機械練り石けん組成物は、成型性が良好で、洗いあがり時の嫌なつっぱり感は生じにくいが、速泡性、泡量、泡の弾力性については不十分であり、さらには、すすぎ後の持続的なうるおい感を与えるには至っていない。
特開2005−082685号公報 特開2002−114994号公報
本発明の目的は、速泡性、泡量、泡の弾力性、泡の持続性、すすぎ後の持続的なうるおい感、成型性および保存安定性に優れた固形石けんを提供することである。
上記課題を解決するために本発明者らが鋭意検討した結果、特定の脂肪酸アルカリ金属塩、特定の脂肪酸、多価アルコール、特定のポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルおよび水を特定の比率で組み合わせることによって、上記目的とする石けん組成物が得られることを見出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明の固形石けんは、(a)成分:脂肪酸アルカリ金属塩70〜92.8質量%、(b)成分:脂肪酸1〜9質量%、(c)成分:多価アルコール0.1〜3%、(d)成分:エチレンオキシドの平均付加モル数が80〜100モルであるポリオキシエチレンソルビタンモノラウリン酸エステル0.1〜8%、(e)成分:水6〜18%を含有し、(a)成分を構成する脂肪酸が、ラウリン酸15〜35質量%、ミリスチン酸55〜75質量%およびパルミチン酸5〜20質量%であり、かつラウリン酸、ミリスチン酸およびパルミチン酸の合計が95〜100質量%であり、(a)成分におけるアルカリ金属がカリウムおよびナトリウムであって、カリウム/ナトリウムの質量比が1/4〜3/2であり、(b)成分と(d)成分との合計が2〜10質量%であり、かつ(b)成分/(d)成分の質量比が1/4〜4であることを特徴とする固形石けんである。
本発明の固形石けんによれば、速泡性、泡量、泡の弾力性、泡の持続性、すすぎ後の持続的なうるおい感、成型性および保存安定性に優れるという効果が得られる。
以下、本発明の実施形態について説明する。
本発明の固形石けんは、(a)成分:脂肪酸アルカリ金属塩、(b)成分:脂肪酸、(c)成分:多価アルコール、(d)成分:ポリオキシエチレンソルビタンモノラウリン酸エステル、および(e)成分:水を含有する。以下、各成分について順次説明する。
なお、以下では、「すすぎ後の持続的なうるおい感を付与する効果」を「うるおい付与効果」ともいう。
〔(a)成分:脂肪酸アルカリ金属塩〕
(a)成分は脂肪酸アルカリ金属塩であり、(a)成分を構成する脂肪酸は、ラウリン酸、ミリスチン酸およびパルミチン酸を少なくとも含有する。(a)成分を構成する全脂肪酸のうちラウリン酸の含有量は15〜35質量%、好ましくは20〜30質量%であり、ミリスチン酸の含有量は55〜75質量%、好ましくは60〜70質量%であり、パルミチン酸の含有量は5〜20質量%、好ましくは5〜15質量%である。
ラウリン酸の含有量が15質量%よりも少ないと速泡性が低下し、泡量が減少するおそれがあり、35質量%よりも多いと泡の弾力性および成型性が低下するおそれがある。ミリスチン酸の含有量が55質量%よりも少ないと速泡性、泡の弾力性および泡の持続性が低下するおそれがあり、75質量%よりも多いと溶解性が低下するおそれがある。パルミチン酸が5質量%よりも少ないと溶け崩れが生じやすくなり、20質量%よりも多いと速泡性が低下し、すすぎ時のつっぱり感が強くなるおそれもある。
また、(a)成分を構成する全脂肪酸のうちラウリン酸、ミリスチン酸およびパルミチン酸の合計含有量は、95〜100質量%であり、好ましくは98〜100質量%である。ラウリン酸、ミリスチン酸およびパルミチン酸の合計含有量が95質量%よりも少ないと速泡性および溶解性、成型性が低下し、すすぎ時のつっぱり感が強くなるおそれがある。
(a)成分を構成する脂肪酸として、ラウリン酸、ミリスチン酸およびパルミチン酸を除く他の脂肪酸を含有していてもよい。他の脂肪酸としては、例えば、ステアリン酸、ベヘン酸、イソステアリン酸、ヒドロキシステアリン酸等の飽和脂肪酸が挙げられる。(a)成分を構成する全脂肪酸に対する他の飽和脂肪酸の含有量が5質量%以下、特には2質量%以下であることが好ましい。ただし、(a)成分を構成する脂肪酸として不飽和脂肪酸を実質的に含有しないことが好ましい。例えば、(a)成分を構成する全脂肪酸に対する不飽和脂肪酸の含有量が1質量%以下、特には0.5質量%以下であることが好ましい。
(a)成分である脂肪酸アルカリ金属塩におけるアルカリ金属は、カリウムおよびナトリウムであって、カリウム/ナトリウムの質量比が1/4〜3/2であり、好ましくは1/2〜1である。カリウム/ナトリウムの質量比が1/4より少ないと溶解性および保存安定性が低下するおそれがあり、3/2より多いとうるおい付与効果が弱くなり、溶け崩れを生じるおそれがある。なお、該アルカリ金属を成分とするアルカリ剤としては例えば水酸化物、炭酸化物等が挙げられる。
固形石けん中における(a)成分の含有量は、70〜92.8質量%であり、好ましくは75〜90質量%であり、より好ましくは80〜90質量%である。(a)成分の含有量が70質量%未満であると速泡性、泡量、泡の弾力性、泡の持続性、成型性および保存安定性が低下するおそれがあり、92.8質量%を超えると成型性が低下するおそれがある。
〔(b)成分:脂肪酸〕
(b)成分は脂肪酸であり、例えば炭素数8〜20の直鎖または分岐の脂肪酸である。例えば、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、ヒドロキシステアリン酸、リノール酸、ヤシ油脂肪酸、パーム油脂肪酸、パーム核油脂肪酸、大豆油脂肪酸、ひまわり油脂肪酸、ヒマシ硬化脂肪酸等が挙げられ、これら脂肪酸のうち1種または2種を用いることができる。好ましくは、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸であり、特に好ましくはラウリン酸、ミリスチン酸である。
固形石けん中における(b)成分の含有量は、1〜9質量%であり、好ましくは1〜6質量%であり、より好ましくは1〜4質量%である。(b)成分の含有量が1質量%未満であると、速泡性、泡の弾力性、泡の持続性および成型性が低下し、うるおい付与効果が弱くなるおそれがある。また(b)成分の含有量が9質量%を超えると、速泡性、および成型性が低下するおそれがある。
〔(c)成分:多価アルコール〕
(c)成分は多価アルコールであり、例えば、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、1,3−ブチレングリコールなどが挙げられ、グリセリンが好ましい。
固形石けん中における(c)成分の含有量は、0.1〜3質量%であり、好ましくは0.1〜1質量%である。(c)成分の含有量が0.1質量%未満の場合は、溶解性および速泡性が低下し、泡量が減少するおそれがある。また、うるおい付与効果が弱くなり、さらに石けん素地のまとまりが低下することによって石けんの成型性が低下し、生産性および歩留まりの低下を招くおそれもある。(c)成分の含有量が3質量%を超える場合は、石けん素地の粘度の増加、成型性の低下、特定環境におけるグリセリンのしみ出しによる汗かき現象などが生じて、生産性および歩留まりの低下を招くおそれがある。
〔(d)成分:ポリオキシエチレンソルビタンモノラウリン酸エステル〕
(d)成分はポリオキシエチレンソルビタンモノラウリン酸エステルであり、ソルビトールまたはソルビタンと脂肪酸との部分エステルであるソルビタン脂肪酸エステルに、エチレンオキシドを付加させた非イオン性界面活性剤である。
ソルビタン脂肪酸エステルは、ソルビタンと脂肪酸との比率を適宜設定することで、モノエステル体、ジエステル体、トリエステル体を製造することができる。本発明で用いられる(d)成分の出発原料として使用されるソルビタン脂肪酸エステルは、モノエステル体を主成分(例えば50質量%以上)とすることが好ましい。ジエステル体またはトリエステル体が主成分であるソルビタン脂肪酸エステルを出発原料として得られた(d)成分を用いた場合、泡質が低下するおそれがある。
(d)成分におけるエチレンオキシドの平均付加モル数は、80〜100モルであり、好ましくは80〜95モル、より好ましくは80〜90モルである。エチレンオキシドの平均付加モル数が80モル未満であると、泡の持続性が低下するおそれがある。またエチレンオキシドの平均付加モル数が100モルを超えると、溶融時の粘性が著しく高くなり取り扱いが困難となるので、工業的な製造が困難となるおそれがあるだけでなく、石けん素地に、べたつきが生じるおそれもある。
固形石けん中における(d)成分の含有量は、0.1〜8質量%であり、好ましくは0.5〜5質量%、より好ましくは1〜5質量%である。(d)成分の含有量が0.1質量%未満では、速泡性、泡の弾力性、泡の持続性および成型性が低下し、うるおい付与効果が弱くなるおそれがある。(d)成分の含有量が8質量%を超えると、石けん素地の粘りが出すぎて成型性が低下するだけでなく、べたついた石けんになるおそれがある。
〔(e)成分:水〕
(e)成分は水であり、例えば、蒸留水、精製水、イオン交換水、純水などを使用することができる。固形石けん中における(e)成分の含有量は、6〜18質量%であり、好ましくは8〜12質量%である。(e)成分の含有量が6質量%未満の場合は、成型性が低下し、生産性の低下を招くおそれがある。(e)成分の含有量が18質量%を超える場合は、石けん素地の粘度の増加、ふやけの発生、成型性の低下、ブロッキングなどによって、生産性および歩留まりの低下を招くおそれがある。
本発明の固形石けんにおいて、(b)成分と(d)成分との合計含有量は、2〜10質量%であり、好ましくは2〜8質量%であり、より好ましくは3〜7質量%である。合計含有量が2質量%未満の場合は、泡の弾力性、泡の持続性および成型性が低下するおそれがあり、うるおい付与効果が弱くなるおそれがある。また合計含有量が10質量%を超えると、速泡性が低下し、泡量が減少するおそれがある。
また、(b)成分/(d)成分の質量比は1/4〜4であり、好ましくは1/2〜3であり、より好ましくは1/2〜2である。質量比が1/4未満であると、泡の弾力性、泡の持続性、成型性が低下するおそれがあり、4を超えると、速泡性、泡の弾力性および成型性が低下し、泡量が減少するおそれがある。
本発明の固形石けんには、本発明の性能を損なわない範囲で、洗浄剤に使用されている添加剤を配合することも可能である。例えば、高級アルコール、シリコーン誘導体、蛋白誘導体、スクワラン、ホホバ油、オリーブ油、ヒマシ油、ラノリン、レシチン、ポリエチレングリコールの脂肪酸エステル等の油性基剤、エタノール、イソプロピルアルコール等の低級アルコール、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、アルカノールアミド等の非イオン性界面活性剤、アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキルアミノ酢酸塩、アミドアミノ酸塩等の両性界面活性剤、アシルメチルタウリン塩、アルキルエーテル硫酸エステル塩、アミドエーテル硫酸エステル塩等の陰イオン性界面活性剤、カルボキシビニルポリマー、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等の水溶性高分子、pH調製剤である酸およびアルカリ、殺菌剤、キレート剤、抗酸化剤、紫外線吸収剤、動植物由来の天然エキス、色素、香料等を配合することができる。
以下、実施例および比較例を挙げて本発明をさらに具体的に説明する。
〔実施例1〜3、比較例1〜9〕
表1に示す各種成分を用いて下記の製造例に示した方法により固形石けんを調製した。 なお、表1中の「(b)/(d)」の列に示す数字以外は、固形石けん中の含有量(質量%)を示す。
<製造例>
表1に示す脂肪酸組成を有する高級脂肪酸を5Lの双腕式混練機((株)入江商会製、PNV−5型)に入れ、約80℃に加熱し、28質量%水酸化ナトリウム水溶液と28質量%水酸化カリウム水溶液の混合液を添加して、85〜95℃で約5分間攪拌混合した後、脂肪酸およびグリセリンを添加して石けん素地を得た。その後、ポリオキシエチレンソルビタンエステル、およびその他の添加剤を添加して、更にその温度で攪拌混合を続けて乾燥させながら水分量を調節した。その組成物をプロッダー(日本化工機(株)製、ミニソーププロッダー)とロールミル(アイメックス(株)製、BR−150型ベンチロール)で3回混練した後、プロッダーでソープバーを得た。その後、型打ち機(タマリ機工製)で成型して固形石けんを調製した。
得られた固形石けんについて、(1)速泡性、(2)泡量、(3)泡の弾力性、(4)泡の持続性、(5)すすぎ後の持続的なうるおい感、(6)成型性、(7)保存安定性を下記の方法で評価した。
(1)速泡性
10名の女性(20〜40代)をパネラーとして、固形石けんを泡立てた時の速泡性について下記の基準で判定した。
2点:非常に早く泡立つと感じた場合。
1点:早く泡立つと感じた場合。
0点:泡立ちが遅いと感じた場合。
10名の合計点を求め、以下のように評価した。
◎:合計点が16〜20点
○:合計点が11〜15点
△:合計点が6〜10点
×:合計点が0〜5点
(2)泡量
10名の女性(20〜40代)をパネラーとして、固形石けんを泡立てた時の泡量について下記の基準で判定した。
2点:泡量が非常に多いと感じた場合。
1点:泡量が多いと感じた場合。
0点:泡量が少ないと感じた場合。
10名の合計点を求め、以下のように評価した。
◎:合計点が16〜20点
○:合計点が11〜15点
△:合計点が6〜10点
×:合計点が0〜5点
(3)泡の弾力性
10名の女性(20〜40代)をパネラーとして、固形石けんを泡立てた時の泡の弾力性について下記の基準で判定した。
2点:泡に弾力が非常にあると感じた場合。
1点:泡に弾力があると感じた場合。
0点:泡に弾力が足りないと感じた場合。
10名の合計点を求め、以下のように評価した。
◎:合計点が16〜20点
○:合計点が11〜15点
△:合計点が6〜10点
×:合計点が0〜5点
(4)泡の持続性
10名の女性(20〜40代)をパネラーとして、固形石けんを泡立てた時の泡の持続性について下記の基準で判定した。
2点:泡の持続性が非常にあると感じた場合。
1点:泡の持続性があると感じた場合。
0点:泡の持続性が足りないと感じた場合。
10名の合計点を求め、以下のように評価した。
◎:合計点が16〜20点
○:合計点が11〜15点
△:合計点が6〜10点
×:合計点が0〜5点
(5)すすぎ後の持続的なうるおい感
10名の女性(20〜40代)をパネラーとして、固形石けんを泡立てた後、流水で十分にすすぎ、タオルで水分を拭き取った後の状態について、下記の基準で判定した。
2点:うるおい感が長く肌に留まると感じた場合。
1点:うるおい感を感じるが、しばらくすると感じなくなる場合。
0点:うるおい感を感じなかった場合。
10名の合計点を求め、以下のように評価した。
◎:合計点が16〜20点
○:合計点が11〜15点
△:合計点が6〜10点
×:合計点が0〜5点
(6)成型性
型打ち機を用いてソープバーを成型した時の成型のし易さについて、下記の基準で判定した。
○:ひび、割れ、素地のまとまり、および型離れのいずれにも問題がほとんどなく、歩留まりが99%以上である。
△:ひび、割れ、素地のまとまり、および型離れのいずれかに問題があり、歩留まりが90%以上99%未満である。
×:ひび、割れ、素地のまとまり、および型離れのいずれかに問題があり、歩留まりが90%未満である。
(7)保存安定性
固形石けんを40℃の恒温槽で6ヶ月間静置した後の色および臭いについて、下記の基準で判定した。
○:変色や臭いがない。
△:わずかに変色、あるいはわずかに不快な臭いがある。
×:大きく変色、あるいは不快な臭いが強い。
Figure 2015124253
本発明に係る実施例1〜3の固形石けんは、速泡性、泡量、泡の弾力性、泡の持続性、すすぎ後の持続的なうるおい感、成型性および保存安定性に優れていた。
一方、比較例1〜9では、十分な性能が得られなかった。
比較例1の固形石けんは、(d)成分を含有しないので、泡の弾力性、すすぎ後の持続的なうるおい感が不十分であり、速泡性、泡の持続性、成型性が低かった。
比較例2の固形石けんは、(b)成分の含有量が少ないので、速泡性、すすぎ後の持続的なうるおい感、成型性が不十分であり、泡の弾力性、泡の持続性が低かった。
比較例3の固形石けんは、(d)成分に代えてエチレンオキシドの平均付加モル数が30モルであるポリオキシエチレンモノラウリン酸ソルビタン(30E.O.)を含有するので、速泡性、泡の弾力性、すすぎ後の持続的なうるおい感が不十分であった。
比較例4の固形石けんは、(d)成分に代えてポリオキシエチレンモノオレイン酸ソルビタン(30E.O.)を含有するので、速泡性、泡の弾力性、すすぎ後の持続的なうるおい感が不十分であり、保存安定性が低かった。
比較例5の固形石けんは、(a)成分を構成する脂肪酸としてパルミチン酸に代えてオレイン酸を含有するので、泡の弾力性、泡の持続性、成型性、保存安定性が低かった。
比較例6の固形石けんは、(b)成分/(d)成分の質量比が1/4未満であるので、泡の持続性が不十分であり、泡の弾力性、成型性が低かった。
比較例7の固形石けんは、(b)成分/(d)成分の質量比が4を超えているので、成型性が不十分であり、速泡性、泡の持続性が低く、泡量が少なかった。
比較例8の固形石けんは、(b)成分と(d)成分との合計が2質量%未満であるので、泡の弾力性、泡の持続性、成型性が低く、すすぎ後の持続的なうるおい感が乏しかった。
比較例9の固形石けんは、(b)成分と(d)成分との合計が10%を超えているので、速泡性が低く、泡量が少なかった。

Claims (1)

  1. (a)成分:脂肪酸アルカリ金属塩70〜92.8質量%、
    (b)成分:脂肪酸1〜9質量%、
    (c)成分:多価アルコール0.1〜3%、
    (d)成分:エチレンオキシドの平均付加モル数が80〜100モルであるポリオキシエチレンソルビタンモノラウリン酸エステル0.1〜8%、
    (e)成分:水6〜18%を含有し、
    (a)成分を構成する脂肪酸が、ラウリン酸15〜35質量%、ミリスチン酸55〜75質量%およびパルミチン酸5〜20質量%であり、かつラウリン酸、ミリスチン酸およびパルミチン酸の合計が95〜100質量%であり、(a)成分におけるアルカリ金属がカリウムおよびナトリウムであって、カリウム/ナトリウムの質量比が1/4〜3/2であり、(b)成分と(d)成分との合計が2〜10質量%であり、かつ(b)成分/(d)成分の質量比が1/4〜4であることを特徴とする固形石けん。
JP2013268146A 2013-12-25 2013-12-25 固形石けん Active JP6225697B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013268146A JP6225697B2 (ja) 2013-12-25 2013-12-25 固形石けん

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013268146A JP6225697B2 (ja) 2013-12-25 2013-12-25 固形石けん

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015124253A true JP2015124253A (ja) 2015-07-06
JP6225697B2 JP6225697B2 (ja) 2017-11-08

Family

ID=53535210

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013268146A Active JP6225697B2 (ja) 2013-12-25 2013-12-25 固形石けん

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6225697B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018070483A (ja) * 2016-10-27 2018-05-10 日油株式会社 バブルバス組成物
JP2018178041A (ja) * 2017-04-20 2018-11-15 日油株式会社 固形石けん組成物

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1992015665A1 (en) * 1991-03-05 1992-09-17 The Procter & Gamble Company Liquid soap personal cleanser
WO1994001085A2 (en) * 1992-07-07 1994-01-20 The Procter & Gamble Company Personal cleanser with moisturizer
JPH1060497A (ja) * 1996-08-19 1998-03-03 Kameria Keshohin Kk 固形石けん及びその製造方法
JP2000160196A (ja) * 1998-11-26 2000-06-13 Nof Corp 固形せっけん
JP2002114994A (ja) * 2000-10-06 2002-04-16 Kao Corp 機械練り石鹸組成物
JP2002327198A (ja) * 2000-12-21 2002-11-15 Johnson & Johnson Consumer Co Inc 経済的で目に刺激を与えない透明固形洗浄剤
JP2013213205A (ja) * 2012-03-07 2013-10-17 Kao Corp 枠練り石鹸組成物

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1992015665A1 (en) * 1991-03-05 1992-09-17 The Procter & Gamble Company Liquid soap personal cleanser
WO1994001085A2 (en) * 1992-07-07 1994-01-20 The Procter & Gamble Company Personal cleanser with moisturizer
JPH1060497A (ja) * 1996-08-19 1998-03-03 Kameria Keshohin Kk 固形石けん及びその製造方法
JP2000160196A (ja) * 1998-11-26 2000-06-13 Nof Corp 固形せっけん
JP2002114994A (ja) * 2000-10-06 2002-04-16 Kao Corp 機械練り石鹸組成物
JP2002327198A (ja) * 2000-12-21 2002-11-15 Johnson & Johnson Consumer Co Inc 経済的で目に刺激を与えない透明固形洗浄剤
JP2013213205A (ja) * 2012-03-07 2013-10-17 Kao Corp 枠練り石鹸組成物

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018070483A (ja) * 2016-10-27 2018-05-10 日油株式会社 バブルバス組成物
JP2018178041A (ja) * 2017-04-20 2018-11-15 日油株式会社 固形石けん組成物

Also Published As

Publication number Publication date
JP6225697B2 (ja) 2017-11-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4348313B2 (ja) 洗浄剤組成物
JP6225697B2 (ja) 固形石けん
JP2003064400A (ja) 固形洗浄剤組成物
JP4106777B2 (ja) 固形せっけん
JPWO2010090354A1 (ja) 固形洗浄剤製造用増粘剤
JPWO2020153216A1 (ja) 固形石けん
JP4247086B2 (ja) 洗浄剤組成物
JP5827516B2 (ja) ペースト状石鹸組成物及びその製造方法
JP2001200294A (ja) 固形せっけん
JP4918327B2 (ja) クレンジング組成物
JP2016222763A (ja) 液体洗浄料
JP2020169129A (ja) クリーム状洗浄料
JP2003082387A (ja) 液体洗浄剤組成物
JP2016190978A (ja) 枠練りイセチオン酸系固形石鹸
JP2008056608A (ja) 皮膚洗浄剤用組成物
JP3889390B2 (ja) 洗浄剤組成物
JP6328490B2 (ja) 毛髪も含めた全身用固形洗浄剤組成物
JP6753161B2 (ja) 固形石けん組成物
JP3752033B2 (ja) 固形洗浄剤組成物
JP5272680B2 (ja) 石鹸組成物
JP3920044B2 (ja) 洗浄剤組成物
JP2001039857A (ja) 皮膚洗浄料
JP5649847B2 (ja) クリーム状洗顔料
JP4041762B2 (ja) 透明ゲル状洗浄剤組成物
JP2022015652A (ja) 枠練り固形石けん

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161117

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170720

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170725

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170817

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170912

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170925

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6225697

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250