JP2017109741A - ドア用シール及び車両ドア - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ドア11の戸先に設けられる第1シール部25、及び、ドア11の閉鎖時に第1シール部25と接触する第2シール部26、を有する第1シール機構23と、ドア11の戸先における第1シール部25よりもドア11の厚み方向にずれて設けられる第3シール部28、及び、ドア11の閉鎖時に第3シール部28と接触可能に設けられる第4シール部27、を有する第2シール機構24と、を備え、ドア11の閉鎖時において第1シール部25と第2シール部26とにより形成される面である第1接触面30aと、第3シール部28と第4シール部27とにより形成される面である第2接触面30bとは、方向d1,d2が異なる。
【選択図】図3
Description
[車両ドア]
図1は、本発明の第1実施形態に係る車両ドア用シール1及び車両ドア2について、車両100の一部とともに示す模式図である。車両ドア2は、鉄道車両等の車両100に設置され、一対のドアリーフ(11、12)を有する構成の両開きの引き分け式のドア構造として構成されている。
一対のドアリーフ(11、12)は、ドア駆動装置103によって開閉駆動される。ドア駆動装置103は、例えば、図示が省略された電動モータ、駆動プーリ、従動プーリ、駆動ベルト等を備えて構成されている。
次に、本発明の第1実施形態に係る車両ドア用シール1について詳しく説明する。図1に示す車両ドア用シール1は、車両の乗降口101の閉鎖時に、一対のドアリーフ(11、12)の端部同士の間を密閉するシールとして設けられている。車両ドア用シール1は、一対のドアリーフ(11、12)の端部に設置される。そして、車両ドア用シール1は、第1シール部材21と第2シール部材22とを備えて構成されている。
図1及び図2に示す第1シール部材21は、直線状に延びるゴムとして設けられる。例えば、第1シール部材21は、エチレンプロピレンゴム(EPDM)、クロロプレン(CR)などのゴム材料を素材として構成されている。尚、樹脂材料を素材として構成された第1シール部材21が実施されてもよい。
図1及び図2に示す第2シール部材22は、直線状に延びるゴムとして設けられる。例えば、第2シール部材22は、エチレンプロピレンゴム(EPDM)、クロロプレン(CR)などのゴム材料を素材として構成されている。尚、樹脂材料を素材として構成された第2シール部材22が実施されてもよい。
第1シール機構23は、第1シール部材21及び第2シール部材22の少なくともいずれかにおいて上下方向に亘って延びるとともに凸状に設けられる第1凸部(25、26)を有している。本実施形態の第1シール機構23では、第1凸部は、第1シール部材21及び第2シール部材22の両方に設けられている。第1シール部材21に第1凸部25が設けられている。第2シール部材22に第1凸部26が設けられている。第1凸部25は、一方のドアリーフ11に設けられる第1シール部として設けられている。第1凸部26は、乗降口の閉鎖時(すなわち、ドアリーフ(11,12)が閉じられたとき)に、第1シール部としての第1凸部25と接触する第2シール部として設けられている。
第2シール機構24は、第2凸部27と凹部28とを有している。第2凸部27は、第1シール部材21及び第2シール部材22の一方に設けられている。凹部28は、第1シール部材21及び第2シール部材22の他方に設けられている。本実施形態の第2シール機構24では、第2凸部27が、第2シール部材22に設けられ、凹部28が、第1シール部材21に設けられている。凹部28は、一方のドアリーフ11に設けられる第3シール部として設けられている。第2凸部27は、乗降口の閉鎖時(すなわち、ドアリーフ(11,12)が閉じられたとき)に、第3シール部としての凹部28と接触する第4シール部として設けられている。
以上説明したように、本実施形態によると、乗降口101の閉鎖時には、第1シール機構23の第1凸部(25、26)において第1シール部材21と第2シール部材22とが接触することで、それらの間が密閉される。このため、少なくとも、車両100の外側と内側との気圧差が十分に小さい状況においては、車内の気圧の急激な上昇及び下降が発生することはない。そして、本実施形態によると、第1シール部材21及び第2シール部材22には、第1シール機構23に加えて第2シール機構24も設けられている。
[車両ドア]
次に、本発明の第2実施形態に係る車両ドア用シール3及び車両ドア4について説明する。図4は、車両ドア用シール3の断面及び車両ドア4の一部の断面を示す模式図である。尚、以下の説明では、第1実施形態と同様に構成される要素については、第1実施形態と同じ符号を図面において付すことで、或いは第1実施形態と同じ符号を引用することで、説明を適宜省略する。
次に、本発明の第2実施形態に係る車両ドア用シール3について詳しく説明する。図4に示す車両ドア用シール3は、車両100の乗降口101の閉鎖時に、一対のドアリーフ(11、12)の端部同士の間を密閉するシールとして設けられている。車両ドア用シール3は、一対のドアリーフ(11、12)の端部に設置される。そして、車両ドア用シール3は、第1シール部材31と第2シール部材32とを備えて構成されている。尚、図4は、上下方向に垂直な断面において、第1シール部材31及び第2シール部材32が離間した状態を示す図である。
図4に示す第1シール部材31は、直線状に延びるゴムとして設けられる。例えば、第1シール部材31は、エチレンプロピレンゴム(EPDM)、クロロプレン(CR)などのゴム材料を素材として構成されている。尚、樹脂材料を素材として構成された第1シール部材31が実施されてもよい。
図4に示す第2シール部材32は、直線状に延びるゴムとして設けられる。例えば、第2シール部材32は、エチレンプロピレンゴム(EPDM)、クロロプレン(CR)などのゴム材料を素材として構成されている。尚、樹脂材料を素材として構成された第2シール部材32が実施されてもよい。
第1シール機構33は、第1シール部材31及び第2シール部材32の少なくともいずれかにおいて上下方向に亘って延びるとともに凸状に設けられる第1凸部35を有している。本実施形態の第1シール機構33では、第1凸部35は、第1及び第2シール部材(31、32)の一方である第2シール部材32に設けられている。また、第1シール機構33は、第2シール部材32に設けられた第1凸部35に加え、第1シール部材31に設けられた平坦部36も有している。平坦部36は、一方のドアリーフ11に設けられる第1シール部として設けられている。第1凸部35は、乗降口の閉鎖時(すなわち、ドアリーフ(11,12)が閉じられたとき)に、第1シール部としての平坦部36と接触する第2シール部として設けられている。
第2シール機構34は、第2凸部37と凹部38とを有している。第2凸部37は、第1シール部材31及び第2シール部材32の一方に設けられている。そして、凹部38は、第1シール部材31及び第2シール部材32の他方に設けられている。本実施形態の第2シール機構34では、第2凸部37が、第1シール部材31に設けられ、凹部38が、第2シール部材32に設けられている。第2凸部37は、一方のドアリーフ11に設けられる第3シール部として設けられている。凹部38は、乗降口の閉鎖時(すなわち、ドアリーフ(11,12)が閉じられたとき)に、第3シール部としての第2凸部37と接触可能な第4シール部として設けられている。
以上説明したように、本実施形態によると、乗降口101の閉鎖時には、第1シール機構33の第1凸部35において第1シール部材31と第2シール部材32とが接触することで、それらの間が密閉される。このため、少なくとも、車両100の外側と内側との気圧差が十分に小さい状況においては、車内の気圧の急激な上昇及び下降が発生することはない。そして、本実施形態によると、第1シール部材31及び第2シール部材32には、第1シール機構33に加えて第2シール機構34も設けられている。
[車両ドア]
次に、本発明の第3実施形態に係る車両ドア用シール5及び車両ドア6について説明する。図8は、車両ドア用シール5及び車両ドア6について、車両105の一部とともに示す模式図である。車両ドア6は、鉄道車両等の車両105に設置され、1つのドアリーフ40を有する構成の片引きのドア構造として構成されている。
ドアリーフ40は、ドア駆動装置108によって開閉駆動される。ドア駆動装置108は、例えば、図示が省略された電動モータ、駆動プーリ、従動プーリ、駆動ベルト等を備えて構成されている。
車両ドア用シール5は、車両の乗降口101の閉鎖時に、1つのドアリーフ40の端部と車両105の車体との間を密閉するシールとして設けられている。車両ドア用シール5は、ドアリーフ40の端部と車両105の車体とに設置される。そして、車両ドア用シール5は、第1シール部材21と第2シール部材22とを備えて構成されている。
上述した車両ドア用シール5及び車両ドア6によると、第1実施形態と同様の第1シール部材21及び第2シール部材22が備えられる。そして、第1シール部材21及び第2シール部材22には、第1実施形態で説明した構成の第1シール機構23及び第2シール機構24が設けられる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、請求の範囲に記載した限りにおいて様々に変更して実施することができる。例えば、次のように変更して実施してもよい。
11,12,40 ドアリーフ(ドア)
21,31 第1シール部材
22,32 第2シール部材
23,33 第1シール機構
24,34 第2シール機構
25 第1凸部(第1シール部)
26 第1凸部(第2シール部)
27 第2凸部(第4シール部、凸部)
28 凹部(第3シール部)
30a,30c 第1接触面
30b,30d,30e 第2接触面
35 第1凸部(第2シール部)
36 平坦部(第1シール部)
37 第2凸部(第3シール部、凸部)
38 凹部(第4シール部)
100,105 車両
101,106 乗降口
Claims (6)
- ドアの戸先に設けられる第1シール部、及び、前記ドアの閉鎖時に前記第1シール部と接触する第2シール部、を有する第1シール機構と、
前記ドアの戸先における前記第1シール部よりも前記ドアの厚み方向にずれて設けられる第3シール部、及び、前記ドアの閉鎖時に前記第3シール部と接触可能に設けられる第4シール部、を有する第2シール機構と、を備え、
前記ドアの閉鎖時において前記第1シール部と前記第2シール部とにより形成される面である第1接触面と、前記第3シール部と前記第4シール部とにより形成される面である第2接触面とは、方向が異なることを特徴とする、ドア用シール。 - 請求項1に記載のドア用シールにおいて、
前記第1接触面及び前記第2接触面の一方は、その方向が前記ドアの移動方向に沿う方向となるように形成され、前記第1接触面及び前記第2接触面の他方は、その方向が前記ドアの移動方向に交差する方向となるように形成されていることを特徴とする、ドア用シール。 - 請求項2に記載のドア用シールにおいて、
前記第1シール機構又は前記第2シール機構は、該第1シール機構又は該第2シール機構が有するいずれかの前記シール部として設けられた凸部と、前記ドアの閉鎖時に前記凸部が嵌まり込むように凹む凹部と、を有し、前記凸部の側面と前記凹部の側面とが互いに接触可能に設けられていることを特徴とする、ドア用シール。 - 請求項3に記載のドア用シールにおいて、
前記ドアの閉鎖時における前記凸部の側面と前記凹部の側面との間には、隙間が形成され、前記凸部及び前記凹部が形成された前記シール機構に作用する外力で該シール機構が変形することにより前記凸部の側面及び前記凹部の側面が接触することを特徴とする、ドア用シール。 - 請求項4に記載のドア用シールにおいて、
前記第1シール機構及び前記第2シール機構のうち前記凸部及び前記凹部が形成されたシール機構は、他方のシール機構に対して、前記ドアの厚み方向における内側に設けられていることを特徴とする、ドア用シール。 - 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のドア用シールと、
車両に設置される車両ドアと
を備え、
前記ドア用シールの第1シール部及び第3シール部は、前記車両ドアの戸先に設けられ、前記ドア用シールの第2シール部及び第4シール部は、前記車両ドアの戸先と対向する対向面に設けられていることを特徴とする、車両ドア。
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