JP2017106340A - 遠心振子ダンパ付きパワートレインの制御装置 - Google Patents

遠心振子ダンパ付きパワートレインの制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】断接機構の異常時にも、動力伝達軸によって伝達されるトルク変動に起因する振動等の発生を防止できる遠心振子ダンパ付きパワートレインの制御装置を実現する。
【解決手段】入力軸(3b)と遠心振子ダンパ(13)とがクラッチ機構(14)を介して連絡された遠心振子ダンパ付きパワートレイン(10)の制御装置(100)であって、クラッチ機構(14)が締結度合いを高くすることができない異常状態であるか否かを判定する異常判定部(135)と、該異常判定部(135)によってクラッチ機構(14)が異常状態であると判定されたときに、入力軸(3b)によって伝達されるトルク変動を抑制するためのトルク変動抑制部(115、125)と、を備えることを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両等のパワートレインの制御装置に関し、特に、遠心振子ダンパを有するパワートレインの制御装置に関する。
従来、エンジンから自動変速機を介して駆動輪に至る動力伝達経路を構成するパワートレインを搭載した車両において、エンジンの燃費性能向上のために、エンジンの減筒運転やHCCI燃焼、さらには、トルクコンバータを廃止する自動変速機のトルコンレス化等の技術を適用することが知られている。
しかし、減筒運転やHCCI燃焼を採用したエンジンは出力トルクの変動が大きくなる嫌いがあり、また、自動変速機がトルコンレス化されると、エンジンのトルク変動が減衰されずに自動変速機から出力され、そのため、これらの技術が適用された車両では、自動変速機出力側の動力伝達系に伝達されるトルク変動が大きくなる。特に、このトルク変動に起因するねじり振動が動力伝達系の共振によって増幅されると、車両各部に振動と騒音を発生させる原因となりうる。以下、説明の便宜上、「自動変速機」という用語は、変速比を段階的に切り替える変速機構を備えた有段の自動変速機のみならず、変速比を連続的に変化させる変速機構を備えた無段の自動変速機(CVT)も含むものとして説明する。また、自動変速機を構成する変速機構には、トルクコンバータやねじりダンパ機構は含まれないものとする。
上述の課題に対して、例えば、特許文献1に記載されているように、動力伝達軸に遠心振子ダンパを連絡させる技術が知られている。この遠心振子ダンパは、動力伝達軸と共に回転する支持部材と、該支持部材にその軸心から所定半径の円周上の点を中心として揺動可能に支持された質量体である振子と、を備える。トルク変動によって振子が揺動すれば、振子に作用する遠心力を受ける支持部材に周方向の分力が発生し、この分力が支持部材乃至動力伝達軸のトルク変動を抑制する反トルクとして働く。
ここで、始動時等のエンジン低回転域では、動力伝達軸に連絡された遠心振子ダンパも低速で回転し、振子に作用する遠心力が小さくなるので、この遠心力によってトルク変動を抑制する振子の動作が不安定となり、周辺部材と接触して異音が発生することがある。この異音の発生を抑制するために、特許文献1の発明では、動力伝達軸と遠心振子ダンパとの間に、エンジンの低回転域で遠心振子ダンパへの動力伝達を遮断する断接機構が設けられている。以下、本件における断接機構は、摩擦力により動力を伝達する摩擦締結式のクラッチであって、入力軸と出力軸の回転速度に差があっても、油圧や電流等の制御によって締結度合いを調整しながら、解放状態からスリップ状態乃至締結状態に移行することで滑らかにトルクを伝達することができる。なお、本件における「締結」、「解放」とは、断接機構一般の接続、切断をそれぞれ意味し、「スリップ」とは、断接機構が滑っている不完全な接続を意味する。
特開2014−228009号公報
ところが、特許文献1に記載の先行技術のように、動力伝達軸と遠心振子ダンパとの間に断接機構を設けた場合、この断接機構に何らかの異常が発生して断接機構が締結できなくなった場合には、動力伝達軸から遠心振子ダンパに動力が伝達されなくなるので、エンジンから発生して動力伝達軸によって伝達されるトルク変動を遠心振子ダンパで減衰できなくなり、車両各部で振動と騒音が発生するおそれがある。
本発明は、遠心振子ダンパ付き動力伝達装置に関する上述のような実情に鑑みてなされたもので、断接機構の異常時にも、動力伝達軸によって伝達されるトルク変動に起因する振動等の発生を防止することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明に係る遠心振子ダンパ付きパワートレインの制御装置は、次のように構成したことを特徴とする。
まず、本願の請求項1に記載の発明は、
動力伝達軸と遠心振子ダンパとが断接機構を介して連絡された遠心振子ダンパ付きパワートレインの制御装置であって、
前記断接機構が締結度合いを高くすることができない異常状態であるか否かを判定する異常判定手段と、
該異常判定手段によって前記断接機構が異常状態であると判定されたときに、前記動力伝達軸によって伝達されるトルク変動を抑制するためのトルク変動抑制手段と、を備える
ことを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、前記請求項1に記載の遠心振子ダンパ付きパワートレインの制御装置において、
前記パワートレインは、動力源として減筒運転が可能なエンジンを有し、
前記遠心振子ダンパは、前記エンジンの減筒運転時に発生するトルク変動を低減するように設定されており、
前記トルク変動抑制手段は、前記異常判定手段によって前記断接機構が異常状態であると判定されたときに、前記エンジンの減筒運転を抑制する減筒運転抑制手段を有する
ことを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、前記請求項1又は2に記載の遠心振子ダンパ付きパワートレインの制御装置において、
前記パワートレインは、動力源と駆動輪を有し、
前記動力源と前記駆動輪は、前記動力伝達軸と共に他の断接機構を介して連絡されており、
前記トルク変動抑制手段は、前記異常判定手段によって前記断接機構が異常状態であると判定されたときに、前記他の断接機構の締結度合いを低くする締結抑制手段を有する
ことを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、前記請求項1から3のいずれか1項に記載の遠心振子ダンパ付きパワートレインの制御装置において、
前記他の断接機構は、ロックアップクラッチ及び変速機構を構成する断接機構のうちの少なくとも一方である
ことを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、
動力伝達軸と遠心振子ダンパとが第1の断接機構を介して連絡されると共に、減筒運転が可能なエンジンと駆動輪とが前記動力伝達軸と共に第2の断接機構を介して連絡された遠心振子ダンパ付きパワートレインを制御する制御装置であって、
前記遠心振子ダンパは、前記エンジンの減筒運転時に発生するトルク変動を低減するように設定されており、
前記第1の断接機構が締結度合いを高くすることができない異常状態であるか否かを判定する異常判定手段と、
該異常判定手段によって前記第1の断接機構が異常状態であると判定されたときに、前記動力伝達軸によって伝達されるトルク変動を抑制するためのトルク変動抑制手段と、を有し、
該トルク変動抑制手段は、前記異常判定手段によって前記第1の断接機構が異常状態であると判定されたときに、前記エンジンの減筒運転を抑制する減筒運転抑制手段と、前記第2の断接機構の締結度合いを低くする締結抑制手段と、を有する
ことを特徴とする。
前記の構成により、断接機構の締結度合いに応じて動力伝達軸から遠心振子ダンパへ伝達されるトルクの伝達率が変化することで動力伝達軸の回転速度に対する遠心振子ダンパの回転速度の差回転が変化する。そのため、断接機構の締結度合いを制御することで遠心振子ダンパの回転速度を制御することができる。
したがって、請求項1に記載の発明によれば、異常判定手段によって断接機構が締結度合いを高くすることができない異常状態であるか否かを判定し、該異常判定手段によって断接機構が異常状態であると判定されたときに、トルク変動抑制手段によって動力伝達軸によって伝達されるトルク変動を抑制するので、該トルク変動に起因して車両各部で振動や騒音が発生するのを防止することができる。
また、請求項2に記載の発明によれば、遠心振子ダンパは、エンジンの減筒運転時に発生するトルク変動を低減するように設定されており、異常判定手段によって断接機構が異常状態であると判定されたときに、減筒運転抑制手段によってエンジンの減筒運転を抑制するので、エンジンの減筒運転によって生じるトルク変動を抑制することができ、動力伝達軸によって伝達されるトルク変動に起因する振動等の発生を防止することができる。
また、請求項3に記載の発明によれば、異常判定手段によって断接機構が異常状態であると判定されたときに、締結抑制手段によって動力源と駆動輪間に設けられた他の断接機構の締結度合いを低くするので、エンジンで発生したトルク変動を他の断接機構の下流側に伝達されるのを抑制することができ、断接機構が異常状態であっても、トルク変動に起因する振動等の発生を抑制することができる。
また、請求項4に記載の発明によれば、他の断接機構は、ロックアップクラッチ及び変速機構を構成する断接機構のうちの少なくとも一方であるので、エンジンで発生したトルク変動をロックアップクラッチ又は変速機構の下流側に伝達されるのを抑制することができ、断接機構が異常状態であっても、トルク変動に起因する振動等の発生を抑制することができる。
また、請求項5に記載の発明によれば、異常判定手段によって動力伝達軸と遠心振子ダンパ間に設けられた第1の断接機構が異常状態であると判定されたときに、減筒運転抑制手段によってエンジンの減筒運転を抑制し、締結抑制手段によってエンジンと駆動輪間に設けられた第2の断接機構の締結度合いを低くするので、エンジンで発生したトルク変動を第2の断接機構の下流側に伝達されるのを抑制することができ、第1の断接機構が異常状態であっても、トルク変動に起因する振動等の発生を抑制することができる。
本発明の実施形態に係る遠心振子ダンパ付きパワートレインを示す骨子図である。 前記パワートレインの制御システム図である。 前記パワートレインのクラッチ機構を断接する制御マップである。 前記パワートレインの制御方法を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る遠心振子ダンパ付きパワートレイン10(以下、単に「パワートレイン10」という。)の構成を示す骨子図である。図1に示すように、このパワートレイン10は、エンジン1と、該エンジン1の駆動力を駆動輪2に伝達する自動変速機3の変速機構3aと、エンジン1の出力軸1aと変速機構3aの入力軸3bとの間を連絡するロックアップクラッチ付きトルクコンバータ4と、変速機構3aの入力軸3bに連絡された遠心振子ダンパ機構5と、を備える。
自動変速機3は、複数の摩擦締結要素を選択的に締結することによって変速比を段階的に切り替える変速機構3aを備えた有段変速機である。なお、自動変速機3は、変速比を連続的に変化させる変速機構を備えた無段の自動変速機(CVT)であってもよい。
トルクコンバータ4は、互いに直列に配置されたクラッチ部4aとばね部材4bを備えるロックアップ装置と共に、該ロックアップ装置と並列に配置されたトルクコンバータ本体部4cを備え、このトルクコンバータ4が前記出力軸1aと入力軸3bとの間に直列に配置されている。これにより、出力軸1aの回転が、クラッチ部4a及びばね部材4bを介して、又はトルクコンバータ本体部4cを介して、入力軸3b側に伝達されるようになっている。なお、本実施形態の「入力軸3b」は、請求項1における「動力伝達軸」に相当する。
遠心振子ダンパ機構5は、入力軸3bの回転を増速する増速機構である遊星歯車セット12と、該遊星歯車セット12を介して入力軸3bに連絡された遠心振子ダンパ13と、入力軸3bから遊星歯車セット12への動力伝達を断接可能な断接機構であるクラッチ機構14と、を備える。なお、クラッチ機構14は、遊星歯車セット12と遠心振子ダンパ13との間に設けられてもよい。
遊星歯車セット12は、シングルピニオンタイプであり、回転要素として、サンギヤ21と、リングギヤ23と、サンギヤ21及びリングギヤ23に噛み合うピニオン22を支持するピニオンキャリヤ24(以下、単に「キャリヤ24」と略記する。)と、を有する。
そして、この遊星歯車セット12のキャリヤ24には入力軸3bがクラッチ機構14を介して連絡されると共に、サンギヤ21には遠心振子ダンパ13が連絡されている。また、リングギヤ23は、変速機ケース3dに連結されることでその回転が制止されている。
遠心振子ダンパ13は、遊星歯車セット12のサンギヤ21に連結された支持部材と、該支持部材にその軸心から所定半径の円周上の点を中心として揺動可能に支持された質量体である振子と、を備えている。遠心振子ダンパ13は、トルク変動によって振子が揺動すれば、振子に作用する遠心力を受ける支持部材に周方向の分力が発生し、この分力が支持部材のトルク変動を抑制する反トルクとして働く結果、入力軸3bのねじり振動を吸収できるように構成されている。
クラッチ機構14は、互いに締結可能な複数の摩擦板と、該摩擦板を押圧することでこれらを締結する油圧アクチュエータと、を備え、該アクチュエータに供給する油圧を制御することによって、締結度合いが変化する、すなわち締結、解放又はスリップ状態に切り替わるように構成されている。
ここで、上述のパワートレイン10の作用について説明する。
まず、エンジン1が作動されると、その動力はトルクコンバータ4に伝達され、このとき、エンジン1のトルク変動は、ロックアップクラッチ4a、ばね部材4b及びトルクコンバータ本体部4cによってある程度は吸収される。このトルクコンバータ4に伝達された動力の一部は、更に変速機構3aの入力軸3bから遠心振子ダンパ機構5に伝達される。遠心振子ダンパ機構5のクラッチ機構14が締結されると、このクラッチ機構14を介して入力軸3bから遊星歯車セット12へ動力が伝達される。このとき、遊星歯車セット12のリングギヤ23の回転が変速機ケース3dによって制止されているので、入力軸3bと連結されたキャリヤ24の回転に伴って、サンギヤ21が回転する。サンギヤ21の回転は、キャリヤ24の回転に対して、サンギヤ21とリングギヤ23との歯数比に応じて増速される。遠心振子ダンパ13は、増速されたサンギヤ21の回転数で駆動される。このとき、トルクコンバータ4で吸収しきれなかったトルク変動が遠心振子ダンパ13で吸収される。
また、本実施形態おけるパワートレイン10には、エンジン1の出力軸1aの回転数を検出するエンジン回転数センサ101と、変速機構3aの入力軸3bの回転数を検出する変速機構入力軸回転数センサ102(以下、単に「入力軸回転数センサ102」という)と、変速機構3aの出力軸3cの回転数を検出する車速センサ103と、遠心振子ダンパ13の回転数を検出するための振子回転数センサ104と、がそれぞれ設けられている。これら回転数センサ101〜104として、例えば、ピックアップコイル型、ホール素子型、磁気抵抗素子型等の磁気センサを用いることができる。なお、本実施形態における振子回転数センサ104は、遠心振子ダンパ13と遊星歯車セット12を介して連結されたクラッチ機構14の遊星歯車セット12側の回転要素の回転数を検出し、該回転数に基づいて遊星歯車セット12による増速を考慮して遠心振子ダンパ13の回転数を間接的に検出するものであるが、遠心振子ダンパ13の回転数を直接的に検出するセンサであってもよい。
更に、上述のように構成されるパワートレイン10には、エンジン1、自動変速機3、トルクコンバータ4のロックアップクラッチ4a及び遠心振子ダンパ機構5のクラッチ機構14等、パワートレイン10に関係する構成を総合的に制御するコントロールユニット100(図1には図示しない)が設けられている。なお、コントロールユニット100は、マイクロコンピュータを主要部として構成されている。
次に、図2を参照しながら、コントロールユニット100によって構成されたパワートレインの制御システムについて説明する。
図2は、パワートレイン10の制御システム図である。図2に示すように、コントロールユニット100には、エンジン回転数センサ101、入力軸回転数センサ102、車速センサ103、振子回転数センサ104、アクセル開度を検出するアクセル開度センサ105、シフトレバーの操作位置を検出するレンジセンサ106等からの信号が入力されるように構成されている。なお、振子回転数センサ104に対して、代替的又は付加的に、クラッチ機構14に供給される制御油圧を検出する油圧センサ107を設けてもよい。
また、コントロールユニット100は、上述の各種センサ等からの入力信号に基づき、エンジン1に対して制御信号を出力するエンジン制御部110と、変速指令に基づいて自動変速機3に変速比を変更する制御信号を出力する変速制御部120と、断接指令に基づいてクラッチ機構14に締結度合いを制御する制御信号を出力する断接制御部130と、を備える。
更に、コントロールユニット100は、前記エンジン制御部110には、エンジン1の減筒運転を抑制する減筒運転抑制部115と、ロックアップクラッチ4aの締結を抑制する締結抑制部125と、前記断接制御部130には、クラッチ機構14が締結度合いを高くすることができない異常状態であるか否かの異常判定を行う異常判定部135と、が設けられている。
エンジン制御部110は、エンジン1の燃料噴射制御、点火制御を行うことができる。なお、エンジン制御部110は、気筒数制御等も行ってもよい。
変速制御部120は、車速センサ103、アクセル開度センサ105、レンジセンサ106等からの入力信号に基づいて、変速機構3aの変速段(変速比)を変更する変速制御を行う。すなわち、変速制御部120は、現在の車速、アクセル開度から図示しない変速マップに従って決定された所望の変速段に変更する変速指令を出力し、この変速指令に基づいて変速機構3aを所望の変速段に変更する制御を行う。
異常判定部135は、エンジン回転数センサ101及び変速機構入力軸回転数センサ102からの出力信号に基づいてクラッチ機構14の差回転を判定し、判定された差回転に基づいて、クラッチ機構14が断接制御部130によって締結度合いを高くするように制御できない異常状態であるか否かを判定する。例えば、断接制御部130によってクラッチ機構14へ締結度合いを高くするように制御指令が出ているにも拘わらず、クラッチ機構14の差回転が減少しない場合には、クラッチ機構14が異常状態であると判定することができる。なお、油圧センサ107からの出力信号に基づいて、クラッチ機構14の異常判定を行ってもよい。
減筒運転抑制部115は、前記異常判定部135によってクラッチ機構14が異常であると判定されると、エンジン1の減筒運転を抑制する。ここで、減筒運転とは、多気筒のエンジン1を構成する複数の気筒のうち任意の気筒を休止させる運転であり、減筒運転の抑制には、減筒運転を禁止して全筒運転を維持することと、休止させる気筒数を制限することが含まれる。したがって、例えば、エンジン1が4気筒エンジンである場合、通常の減筒運転時は2気筒を休止させて2気筒を稼働させ、減筒運転の抑制時は、4気筒全てを稼働する全筒運転を行うか、又は1気筒を休止させて3気筒を稼働させる。更に、減筒運転抑制部115は、減筒運転の中でも振動が生じにくい減筒運転へエンジン1の運転状態を変更してもよい。
締結抑制部125は、前記異常判定部135によってクラッチ機構14が異常であると判定され、前記減筒運転抑制部115によってエンジン1の減筒運転を抑制した後、ロックアップクラッチ4aの締結度合いを低減してロックアップクラッチ4aをスリップ状態乃至締結状態から解放状態に切り替える。
なお、締結抑制部125は、上述のようなクラッチ機構14の異常時に、ロックアップクラッチ4aの替わりに、変速機構3aを構成する摩擦係合要素であって、現変速段を構成するために締結された摩擦係合要素について締結度合いを低減して該摩擦係合要素を締結状態からスリップ状態乃至解放状態に切り替えてもよい。
本実施形態では、クラッチ機構14の締結度合いは、入力軸回転数センサ102に検出される入力軸3bの回転数N、振子回転数センサ104によって検出される(増速前の)遠心振子ダンパ13の回転数Nから求まるクラッチ機構14の差回転ΔN(=N−N)で判定する。このとき、遠心振子ダンパ13単体の慣性モーメントをJとすると、締結度合いに応じて入力軸3aに付加される遠心振子ダンパ13の慣性モーメントは、次式(1)により算出することができる。
Figure 2017106340
上式(1)から明らかなように、クラッチ機構14が完全に締結した状態では、差回転ΔNがゼロとなり、入力軸3bに付加される慣性モーメントは最大(J)となる。そして、クラッチ機構14がスリップ状態では、差回転ΔNがゼロより大きくN未満の所定値となり、入力軸3bに付加される慣性モーメントはJ未満の所定値となる。更に、クラッチ機構14が完全に解放されると共に遠心振子ダンパ13の回転が停止(N=0)した状態では、差回転ΔNがNとなり、入力軸3bに付加される慣性モーメントは最小(ゼロ)となる。
なお、クラッチ機構14の締結度合いは、油圧センサ107によって検出されたクラッチ機構14の制御油圧に基づいて判定してもよい。
すなわち、断接制御部130は、エンジン回転数がN以下の低速域又はN(N>N)以上の高速域ではクラッチ機構14が解放状態となり、エンジン回転数がNからNまでの締結度合制御領域ではクラッチ機構14が所望の締結度合いを有するスリップ状態乃至締結状態となるようにクラッチ機構14の締結度合いの制御を行う。
本実施形態では、クラッチ機構14は上述の締結度合制御領域において、図3に示すように、エンジン1の減筒運転が行われるアクセル開度が比較的小さい減筒運転領域では、出力トルクの変動が大きくなる嫌いがあるため、クラッチ機構14は締結状態となり、その周囲の領域ではスリップ状態となるように締結度合いが制御される。
また、断接制御部130は、エンジン回転数が低速域から締結度合制御領域まで上昇中に回転数Nに達した時、又は高速域から締結度合制御領域まで下降中に回転数Nに達した時、クラッチ機構14を解放状態から所望の締結度合いを有するスリップ状態に切り替える判定を行い、この判定に基づいてクラッチ機構14がスリップ状態に切り替わるように締結度合いを変更する制御を行う。
更に、断接制御部130は、エンジン回転数が締結度合制御領域から低速域まで下降中に回転数Nに達した時、又は締結度合制御領域から高速域まで上昇中に回転数Nに達した時、クラッチ機構14を所望の締結度合いを有するスリップ状態から解放状態に切り替える判定を行い、この判定に基づいてクラッチ機構14が解放状態に切り替わるように締結度合いを変更する制御を行う。
ここで、エンジン回転数Nには、アイドリング回転よりも高い回転数が設定されている。また、エンジン回転数Nには、遊星歯車セット12によって増速された遠心振子ダンパ13が著しく高速回転となってその信頼性に影響を及ぼす懸念のある回転数が設定されている。
上述の断接制御によれば、エンジン回転数が締結度合制御領域にあるときは、クラッチ機構14がスリップ状態乃至締結状態となり、遠心振子ダンパ13が入力軸3bと共に回転するので、遠心振子ダンパ13によって入力軸3bのねじり振動が吸収される。このとき、クラッチ機構14の締結度合いが高いほど、遠心振子ダンパ13のねじり振動を吸収する性能が向上する。
(パワートレインの制御方法)
パワートレイン10は、コントローラユニット100によって、例えば、図4に示すフローチャートに従って制御される。
まず、図4に示すように、ステップS1では、各種センサから出力された信号を読み込み、次のステップS2では、入力軸回転数センサ102、振子回転数センサ104からの出力信号に基づいてクラッチ機構14における差回転を検出し、検出された差回転に基づいてクラッチ機構14が締結度合いを高くするように制御できない異常状態であるか否かを判定する。
ステップS2においてクラッチ機構14が締結度合いを高くするように制御できない異常状態であると判定されると、ステップS3では、エンジン1の減筒運転を抑制し、その後のステップS4では、ロックアップクラッチ4aを締結状態から解放状態に切り替える。
一方で、ステップS2において、クラッチ機構14が締結度合いを高くするように制御できない異常状態ではない、すなわち、正常に締結度合いを高くできると判定されると、ステップS1に戻る。
以上の構成により、本実施形態によれば、遠心振子ダンパ13は、エンジン1の減筒運転時に発生するトルク変動を低減するように設定されており、異常判定部135によってクラッチ機構14が異常状態であると判定されたときに、減筒運転抑制部115によってエンジン1の減筒運転を抑制するので、エンジン1の減筒運転によって生じるトルク変動を抑制することができ、入力軸3bによって伝達されるトルク変動に起因する振動等の発生を防止することができる。
また、本実施形態によれば、異常判定部135によってクラッチ機構14が異常状態であると判定されたときに、締結抑制部125によってエンジン1と駆動輪2間に設けられたロックアップクラッチ4aの締結度合いを低くするので、エンジン1で発生したトルク変動をロックアップクラッチ4aの下流側に伝達されるのを抑制することができ、クラッチ機構14が異常状態であっても、トルク変動に起因する振動等の発生を更に抑制することができる。
本発明は、例示された実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良及び設計上の変更が可能である。
例えば、異なる実施形態又は変形例にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても、本発明の技術的範囲に含まれる。
また、本実施形態では、エンジン1のトルク変動を抑制するために、エンジン1の減筒運転を抑制すると共に、ロックアップクラッチ4aの締結度合いを低くする例について記載したが、これに限定されず、例えば、エンジン1の減筒運転の抑制又はロックアップクラッチ4aの締結度合いの低減のいずれか一方が実行されるものであっても用いてもよい。
また、本実施形態では、ロックアップクラッチ4a付きのトルクコンバータ4を用いた例について記載したが、これに限定されず、例えば、トルクコンバータ4に対して付加的又は代替的に、変速機構3aと駆動輪2との間の動力伝達を断接可能なクラッチ機構を設けたり、又は、トルコンレスのためにトルクコンバータ4の替わりに、エンジン1と変速機構3aとの間の動力伝達を断接可能なクラッチ機構を設けて、該クラッチ機構を上述のように異常判定時に締結度合いを低減するように構成してもよい。
また、本実施形態では、断接機構として油圧によって動作させる摩擦締結式のクラッチ機構14を用いた例について記載したが、これに限定されず、例えば、ソレノイドによって動作させる電磁摩擦クラッチを用いてもよい。
また、本実施形態では、断接機構としてクラッチ機構14を用いた例について記載したが、これに限定されず、例えば、遊星歯車セット12のリングギヤ23と変速機ケース3d間にブレーキ機構を断接機構として設けてもよい。
更に、本実施形態では、動力源として内燃機関からなるエンジン1を用いた例について記載したが、これに限定されず、例えば、エンジンに発電機を付設し、この発電機によって発電を行うと共に、加速時に発電機をモータとして利用してエンジンをアシストするように構成された所謂ハイブリッドエンジンを用いてもよい。
以上のように本発明によれば、断接機構の異常時にも、動力伝達軸によって伝達されるトルク変動に起因する振動等の発生を防止できるので、この種の遠心振子ダンパ付きパワートレインの制御装置又はこれが搭載される車両の製造技術分野において好適に利用される可能性がある。
1 エンジン
3a 変速機構
3b 入力軸(動力伝達軸)
4a ロックアップクラッチ
10 パワートレイン
13 遠心振子ダンパ
14 クラッチ機構(断接機構)
100 コントローラユニット(制御装置)
115 減筒運転抑制部(減筒運転抑制手段)
125 締結抑制部(締結抑制手段)
135 異常判定部(異常判定手段)

Claims (5)

  1. 動力伝達軸と遠心振子ダンパとが断接機構を介して連絡された遠心振子ダンパ付きパワートレインの制御装置であって、
    前記断接機構が締結度合いを高くすることができない異常状態であるか否かを判定する異常判定手段と、
    該異常判定手段によって前記断接機構が異常状態であると判定されたときに、前記動力伝達軸によって伝達されるトルク変動を抑制するためのトルク変動抑制手段と、を備える
    ことを特徴とする遠心振子ダンパ付きパワートレインの制御装置。
  2. 前記パワートレインは、動力源として減筒運転が可能なエンジンを有し、
    前記遠心振子ダンパは、前記エンジンの減筒運転時に発生するトルク変動を低減するように設定されており、
    前記トルク変動抑制手段は、前記異常判定手段によって前記断接機構が異常状態であると判定されたときに、前記エンジンの減筒運転を抑制する減筒運転抑制手段を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の遠心振子ダンパ付きパワートレインの制御装置。
  3. 前記パワートレインは、動力源と駆動輪を有し、
    前記動力源と前記駆動輪は、前記動力伝達軸と共に他の断接機構を介して連絡されており、
    前記トルク変動抑制手段は、前記異常判定手段によって前記断接機構が異常状態であると判定されたときに、前記他の断接機構の締結度合いを低くする締結抑制手段を有する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の遠心振子ダンパ付きパワートレインの制御装置。
  4. 前記他の断接機構は、ロックアップクラッチ及び変速機構を構成する断接機構のうちの少なくとも一方である
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の遠心振子ダンパ付きパワートレインの制御装置。
  5. 動力伝達軸と遠心振子ダンパとが第1の断接機構を介して連絡されると共に、減筒運転が可能なエンジンと駆動輪とが前記動力伝達軸と共に第2の断接機構を介して連絡された遠心振子ダンパ付きパワートレインの制御装置であって、
    前記遠心振子ダンパは、前記エンジンの減筒運転時に発生するトルク変動を低減するように設定されており、
    前記第1の断接機構が締結度合いを高くすることができない異常状態であるか否かを判定する異常判定手段と、
    該異常判定手段によって前記第1の断接機構が異常状態であると判定されたときに、前記動力伝達軸によって伝達されるトルク変動を抑制するためのトルク変動抑制手段と、を有し、
    該トルク変動抑制手段は、前記異常判定手段によって前記第1の断接機構が異常状態であると判定されたときに、前記エンジンの減筒運転を抑制する減筒運転抑制手段と、前記第2の断接機構の締結度合いを低くする締結抑制手段と、を有する
    ことを特徴とする遠心振子ダンパ付きパワートレインの制御装置。
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