JP2017105304A - 折畳式車両 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】折畳状態の折畳式車両100において、補助輪118が一対の後輪124の上部に隣接するように配置され、補助輪118は、折畳状態での階段10の昇段時に、階段10の段差を構成する各踏面11B,12B,13Bにおいて支点Fとなり、回転する。
【選択図】図3
Description
図1に表すように、第1実施形態の折畳式車両100は、ヘッドフレーム102、フロントフレーム104、ベースフレーム106、及びスイングアーム108を備えている。ヘッドフレーム102の上端部前側には、ハンドル110が固定されている。一方、ヘッドフレーム102の下端には、前輪112が回動可能に支持されている。
第1実施形態の折畳式車両100は、図2に表すように折り畳まれる。図2に表す折畳状態にするには、例えば、サドル120をハンドル110に接近させることにより、第1回動部114を回動中心にして、ベースフレーム106をヘッドフレーム102及びフロントフレーム104に向けて図1視上反時計回りに回動させる。これにより、ヘッドフレーム102及びフロントフレーム104とベースフレーム106とが略V字状に近接される。
以下、第1実施形態の折畳式車両100が段差を昇段する場合を説明する。先ず、例えば、折畳状態にある折畳式車両100のハンドル110又はサドル120等を搬送者が持って進むことにより、図3に表すようにして、前輪112と一対の後輪124とを路面S上で回転させながら進行方向Tに移動させる。これにより、折畳式車両100を一対の後輪124側から階段10の一段目の蹴込面11Aに接近させ、補助輪118を階段10の一段目の踏面11Bに接触させる。
第1実施形態では、折畳状態の折畳式車両100において、補助輪118が一対の後輪124の上部に隣接するように配置され、補助輪118は、折畳状態での階段10の昇段時に、階段10の段差を構成する各踏面11B,12B,13Bにおいて支点Fとなり、回転する。これにより、第1実施形態の折畳式車両100は、折畳状態で階段10の段差を楽に上らせることが可能である。
尚、本発明は上記実施形態に限定されるものでなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
例えば、複数個の補助輪118を、前方向に対する左右方向にて、一対のスイングアーム108の間隔内に収まるように並べて設けてもよい。
第2実施形態を説明する。以下の説明では、上記第1実施形態と実質的に共通する部分には同一の符号を付し、詳しい説明を省略する。
第2実施形態の折畳式車両200は、図10に表すように折り畳まれる。図10に表す折畳状態にするには、例えば、サドル120をハンドル110に接近させることにより、第1回動部114を回動中心にして、ベースフレーム106をヘッドフレーム102及びフロントフレーム104に向けて図6視上反時計回り(矢印A1回り)に回動させる。これにより、ヘッドフレーム102及びフロントフレーム104とベースフレーム106とが略V字状に近接される。
以下、第2実施形態の折畳式車両200が段差を昇段する場合を説明する。先ず、例えば、折畳状態にある折畳式車両200のハンドル110又はサドル120等を搬送者が持って進むことにより、図11に表すようにして、前輪112と右後輪210とを路面S上で回転させながら進行方向Tに移動させる。これにより、折畳式車両200を右後輪210側から階段10の一段目の蹴込面11Aに接触させると共に、左後輪212を階段10の一段目の踏面11Bに接触させる。
第2実施形態では、折畳状態の折畳式車両200において、左後輪212が右後輪210の上部に隣接するように配置され、左後輪212は、折畳状態での階段10の昇段時に、階段10の段差を構成する各踏面11B,12B,13Bにおいて支点Fとなり、回転する。これにより、第2実施形態の折畳式車両200は、折畳状態で階段10の段差を楽に上らせることが可能である。
尚、本発明は上記実施形態に限定されるものでなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
例えば、第2実施形態では、ロックピン220がベースフレーム106の左側部分に突き出すように設けられているが、ロックピン220をベースフレーム106とは切り離して個別に用意してもよい。
各折畳式車両100,200では、折畳状態で階段10の段差を昇段する際に、階段10の下り方向に向けて伸び出す支え棒を設けてもよい。伸び出す支え棒が路面Sや階段10の各踏面11B,12B,13Bに突き当たることで、各折畳式車両100,200が階段10の段差等から転倒することを防止できる。
100 折畳式車両
102 ヘッドフレーム
104 フロントフレーム
106 ベースフレーム
108 スイングアーム
118 補助輪
122 バッテリー
124 一対の後輪
200 折畳式車両
202 右スイングアーム
204 フロント側左スイングアーム
206 リア側左スイングアーム
210 右後輪
212 左後輪
216 スプリング内蔵ヒンジ
220 ロックピン
222 一対のフロント側ホルダー
224 リア側ホルダー
226 連続中空部
F 支点
S 路面
T 進行方向
Claims (8)
- 走行のための展開状態と収納搬送のための折畳状態との切り替えが可能な折畳式車両であって、
前記折畳状態において、少なくとも1つの車輪が他の車輪の上部に隣接して配置され、
前記少なくとも1つの車輪は、前記折畳状態での段差の昇段時に、前記段差の上段面において支点となることを特徴とする折畳式車両。 - 前記折畳状態での重心が前記支点より上方にあることを特徴とする請求項1に記載の折畳式車両。
- 電動走行のためのバッテリーを備え、
前記バッテリーは、前記折畳状態において前記展開状態に比して上方に配置されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の折畳式車両。 - 前記少なくとも1つの車輪は、前記展開状態において走行面から離間してなることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載の折畳式車両。
- 上端部にハンドルが取り付けられると共に下端部に前輪が取り付けられるハンドルフレームと、
前端部が前記ハンドルフレームに軸支され、前記ハンドルフレームに対して回動可能とされるベースフレームと、
後端部に後輪が取り付けられており、前端部が前記ベースフレームに軸支され、前記ベースフレームに対して回動可能とされるリアフレームと、
前記ベースフレームに軸支され、前記ベースフレームに対して回動可能とされる補助輪とを備え、
前記ハンドルフレームと前記ベースフレームとを略V字状に近接させると共に前記ベースフレームと前記リアフレームとを略逆V字状に近接させて前記折畳状態とすることにより、前記補助輪が前記後輪の上部に隣接して配置されることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一つに記載の折畳式車両。 - 走行方向に対して左右に一対の車輪を備え、
前記少なくとも1つの車輪は、前記一対の車輪の一方であり、
前記他の車輪は、前記一対の車輪の他方であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載の折畳式車両。 - ベースフレームと、
前端部が前記ベースフレームに軸支され、前記ベースフレームに対して回動可能とされる、前記展開状態において、走行方向に対して左右に一対のリアフレームと、
前記一対のリアフレームの後端部にそれぞれ取り付けられる一対の後輪とを備え、
前記一対のリアフレームの一方は、
前端部が前記ベースフレームに軸支される第1フレームと、
後端部に前記一対の後輪の一方が取り付けられる第2フレームと、
前記第1フレームの後端部と前記第2フレームの前端部とを連結し、前記第2フレームを前記第1フレームに向けて回動させる付勢力を有するスプリング内蔵ヒンジと、
前記スプリング内蔵ヒンジの前記付勢力に対抗して前記一対のリアフレームの一方を前記一対のリアフレームの他方と対をなす状態でロックするロック機構とを備え、
前記ベースフレームと前記一対のリアフレームとを略逆V字状に近接させると共に前記一対の後輪の一方を前記第1フレームに隣接させて前記折畳状態とすることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載の折畳式車両。 - 前記折畳状態で前記段差の昇段時に前記段差の下り方向に伸び出す支え棒を備え、前記支え棒が前記段差に突き当たることにより転倒を防止することを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか一つに記載の折畳式車両。
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