JP2017102062A - 振動片の製造方法、振動片、振動素子、振動デバイス、電子機器および移動体 - Google Patents

振動片の製造方法、振動片、振動素子、振動デバイス、電子機器および移動体 Download PDF

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Munehiro Shibuya
宗裕 澁谷
史生 市川
Fumio Ichikawa
史生 市川
剛夫 舟川
Takeo Funekawa
剛夫 舟川
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Abstract

【課題】振動片の性能の低下を低減することができる振動片の製造方法、振動片の性能の低下が低減された振動片、かかる振動片を備えた振動素子、かかる振動素子を備えた振動デバイス、かかる振動デバイスを備えた電子機器および移動体を提供すること。【解決手段】本発明の振動片の製造方法は、第1領域と第1領域の厚さよりも厚い第2領域とを含む基板を準備する基板準備工程と、第1領域に第1貫通孔を有する第1振動腕を備える第1振動片を形成するとともに、第2領域に第2貫通孔を有する第2振動腕を備える第2振動片を形成するエッチング工程とを有し、エッチング工程において、第1貫通孔の第2面側の開口の幅を第1貫通孔の第1面側の開口の幅よりも小さく形成し、第2貫通孔の第2面側の開口の幅を第2貫通孔の第1面側の開口の幅よりも小さく、かつ、第1貫通孔の第2面側の開口の幅よりも小さく形成する。【選択図】図9

Description

本発明は、振動片の製造方法、振動片、振動素子、振動デバイス、電子機器および移動体に関するものである。
振動腕を有する振動片は、例えば、水晶振動子、ジャイロ素子および慣性センサー素子等の振動素子に用いられる。このような振動素子の一例として、例えば、特許文献1に水晶で構成された慣性センサー素子が開示されている。かかる慣性センサー素子は、水晶のZ軸方向を厚さとし、X軸およびY軸を含む平面(X−Y平面)に広がった形状をなす基部と、基部からY軸方向に延びる2つの励振用振動腕(振動腕)および2つの検出用振動腕(振動腕)と、を有している。また、かかる慣性センサー素子の表面には、電極が設けられている。また、かかる慣性センサー素子では、励振用振動腕に貫通孔が形成されていて、貫通孔内部の側面にも電極が設けられており、これにより、水晶を介して向かい合う電極の面積が増大し、電界効率が上がることでインピーダンスを低下させている。
このような特許文献1に記載の慣性センサー素子は、2つの励振用振動腕を面内方向(X−Y平面に沿った方向)で屈曲振動させた状態で、Y軸方向まわりの角速度が慣性センサー素子に加わると、コリオリ力の作用により、検出用振動腕に面外方向(Z軸方向)の屈曲振動が励振される。この検出用振動腕の屈曲振動により生じる電荷を検出することにより、慣性センサー素子は、Y軸方向まわりの角速度を検出している。
また、このような慣性センサー素子等の振動素子に用いられる振動片は、一般的に、水晶やシリコン基板等で構成された基板をエッチングによってパターニングすることにより形成され、1つの基板から複数の振動片が形成される。
特開2006−208261公報
ここで、基板は、一般的に、厚さのばらつきがある。そのため、従来の振動片の製造方法では、1つの基板から得られた複数の振動片の厚さにばらつきが生じ、よって、得られた振動片毎に、検出周波数(検出用振動腕の面外方向の屈曲振動における周波数)にばらつきが生じていた。その結果、従来の振動片の製造方法では、検出周波数と駆動周波数(駆動用振動腕の面内方向の屈曲振動における周波数)との差が所望の設計値からずれてしまい、その結果、振動片を備えた振動素子の性能、例えば角速度の検出感度が低下してしまう可能性があった。
本発明の目的は、振動片の性能の低下を低減することができる振動片の製造方法を提供すること、また、振動片の性能の低下が低減された振動片、かかる振動片を備えた振動素子を提供すること、また、かかる振動素子を備えた振動デバイスを提供すること、また、かかる振動デバイスを備えた電子機器および移動体を提供することにある。
上記目的は、下記の本発明により達成される。
本発明の振動片の製造方法は、互いに表裏関係にある第1面および第2面を有し、かつ、第1領域と、前記第1領域の厚さよりも厚い第2領域とを含む基板を準備する基板準備工程と、
前記基板をエッチングして、前記第1領域に、前記第1面および前記第2面に開口する第1貫通孔を有する第1振動腕を備える第1振動片を形成するとともに、前記第2領域に、前記第1面および前記第2面に開口する第2貫通孔を有する第2振動腕を備える第2振動片を形成するエッチング工程と、を有し、
前記エッチング工程において、前記第1貫通孔の前記第2面側の開口の幅を、前記第1貫通孔の前記第1面側の開口の幅よりも小さく形成し、
前記第2貫通孔の前記第2面側の開口の幅を、前記第2貫通孔の前記第1面側の開口の幅よりも小さく、かつ、前記第1貫通孔の前記第2面側の開口の幅よりも小さく形成することを特徴とする。
このような振動片の製造方法によれば、第1振動腕の面内方向の屈曲振動における周波数と第1振動腕の面外方向の屈曲振動における周波数との差、および、第2振動腕の面内方向の屈曲振動における周波数と第2振動腕の面外方向の屈曲振動における周波数との差が、それぞれ所望の値、例えば設計値からずれてしまうことを低減することができる。これにより、第1振動片および第2振動片の性能の低下を低減することができる。例えば、面内方向に駆動振動し、面外方向に検出振動する振動片として第1振動片および第2振動片を用いた場合、その振動片を備えた振動素子の性能を優れたものとすることができる。
本発明の振動片の製造方法では、前記エッチング工程において、幅が前記第2面から前記第1面側に向かって連続的に増加する領域を有する前記第1貫通孔を形成するとともに、
幅が前記第2面から前記第1面側に向かって連続的に増加する領域を有する前記第2貫通孔を形成することが好ましい。
このような振動片の製造方法によれば、第1振動腕の面内方向の屈曲振動における周波数と第1振動腕の面外方向の屈曲振動における周波数との差、および、第2振動腕の面内方向の屈曲振動における周波数と第2振動腕の面外方向の屈曲振動における周波数との差が、それぞれ所望の値、例えば設計値からずれてしまうことをさらに低減することができる。
本発明の振動片の製造方法では、前記エッチング工程において、前記第2振動腕の前記第2面の幅を前記第1振動腕の前記第2面の幅よりも大きく形成することが好ましい。
このような構成の第1振動腕および第2振動腕によっても、第1振動腕の面内方向の屈曲振動における周波数と第1振動腕の面外方向の屈曲振動における周波数との差、および、第2振動腕の面内方向の屈曲振動における周波数と第2振動腕の面外方向の屈曲振動における周波数との差が、それぞれ所望の値、例えば設計値からずれてしまうことをさらに低減することができる。
本発明の振動片の製造方法では、前記エッチング工程において、前記第1振動腕の幅が前記第2面から前記第1面側に向かって連続的に減少する領域を有する前記第1振動腕を形成するとともに、
前記第2振動腕の幅が前記第2面から前記第1面側に向かって連続的に減少する領域を有する前記第2振動腕を形成することが好ましい。
このような振動片の製造方法によれば、第1振動腕の面内方向の屈曲振動における周波数と第1振動腕の面外方向の屈曲振動における周波数との差、および、第2振動腕の面内方向の屈曲振動における周波数と第2振動腕の面外方向の屈曲振動における周波数との差が、それぞれ所望の値、例えば設計値からずれてしまうことをさらに低減することができる。
本発明の振動片の製造方法では、前記エッチングは、ガスを用いたドライエッチングであることが好ましい。
これにより、第1貫通孔を有する第1振動片と、第2面側の開口の幅が第1貫通孔の第2面側の開口の幅よりも小さい第2貫通孔を有する第2振動片とを容易に形成することができる。
本発明の振動片の製造方法では、前記基板準備工程と前記エッチング工程との間に、前記第1振動片に対応する形状の第1パターンと、前記第2振動片に対応する形状の第2パターンとを有するマスクを前記基板の前記第1面側に形成するマスク形成工程を有し、
前記マスク形成工程において、前記第1パターンを前記第1領域に配置し、前記第2パターンを前記第2領域に配置することが好ましい。
これにより、マスク形成工程後のエッチング工程において、基板の第1面側からマスクを介して基板をエッチングすることで、第1振動片および第2振動片を形成することができる。
本発明の振動片の製造方法では、前記第1振動片は、第1基部と、前記第1基部から延出している第1駆動振動腕および第1検出振動腕と、を有し、
前記第1駆動振動腕および前記第1検出振動腕は、それぞれ前記第1振動腕であり、
前記第2振動片は、第2基部と、前記第2基部から延出している第2駆動振動腕および第2検出振動腕と、を有し、
前記第2駆動振動腕および前記第2検出振動腕は、それぞれ前記第2振動腕であることが好ましい。
これにより、例えば、第1駆動振動腕の面内方向の屈曲振動における周波数と第1検出振動腕の面外方向の屈曲振動における周波数との差、および、第2駆動振動腕の面内方向の屈曲振動における周波数と第2検出振動腕の面外方向の屈曲振動における周波数との差が、それぞれ所望の値、例えば設計値からずれてしまうことを低減することができる。そのため、例えば、第1振動片を備えた振動素子の検出振動と駆動振動との差、および、第2振動片を備えた振動素子の検出振動と駆動振動との差が、それぞれ所望の値、例えば設計値からずれてしまうことを低減することができる。よって、例えば、慣性センサー素子の製造時において、慣性センサー素子の性能の低下を低減することができる。
本発明の振動片は、本発明の振動片の製造方法を用いて製造されたことを特徴とする。
このような振動片によれば、振動片の性能の低下を低減することができる。
本発明の振動片は、基部と、
互いに表裏関係にある第1面および第2面を貫通している貫通孔を有し、前記基部から第1方向に延出している振動腕と、を備え、
前記振動腕は、前記貫通孔の前記第2面側に前記貫通孔の内側に向かって突出した突出部を有し、
前記貫通孔の前記第1面側の開口における前記第1方向と交差する方向の長さは、前記貫通孔の前記第2面側の開口における前記第1方向と交差する方向の長さよりも長いことを特徴とする。
このような振動片によれば、突出部の大きさを適宜設定することで、振動腕の面内方向と面外方向との屈曲振動の周波数の差を調整することができる。そのため、振動片の性能の低下を容易に低減することができる。
本発明の振動素子は、本発明の振動片を備えることを特徴とする。
このような振動素子によれば、性能の低下が低減された振動片を備えているため、性能の低下を低減することができる。
本発明の振動デバイスは、本発明の振動素子と、前記振動素子を収容する容器とを備えることを特徴とする。
このような振動デバイスによれば、優れた信頼性を発揮することができる。
本発明の電子機器は、本発明の振動デバイスを備えることを特徴とする。
このような電子機器によれば、優れた信頼性を発揮することができる。
本発明の移動体は、本発明の振動デバイスを備えることを特徴とする移動体。
このような移動体によれば、優れた信頼性を発揮することができる。
本発明の第1実施形態に係る振動素子を示す平面図である。 図1に示す振動素子の斜視図である。 図1中のA−A線断面図である。 図1中のB−B線断面図である。 図1に示す振動素子が有する振動片の製造方法を説明する図である。 図5に示すマスク形成工程を説明する断面図である。 図5に示すマスク形成工程を説明する平面図である。 図5に示すエッチング工程を説明する断面図である。 図5に示す振動片の製造方法により得られた振動片が有する駆動振動腕を示す断面図である。 本発明の第2実施形態に係る振動素子が備える振動腕の断面図である。 本発明の振動デバイスの一例を示す断面図である。 本発明の電子機器を適用したモバイル型(またはノート型)のパーソナルコンピューターの構成を示す斜視図である。 本発明の電子機器を適用した携帯電話機(PHSも含む)の構成を示す斜視図である。 本発明の電子機器を適用したディジタルカメラの構成を示す斜視図である。 本発明の移動体の一例を示す斜視図である。
以下、本発明の振動片の製造方法、振動片、振動素子、振動デバイス、電子機器および移動体を添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
1.振動素子
まず、本発明の振動素子の一例について説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る振動素子を示す平面図である。図2は、図1に示す振動素子の斜視図である。図3は、図1中のA−A線断面図である。図4は、図1中のB−B線断面図である。
なお、以下では、説明の便宜上、各図において、互いに直交する3つの軸として、x軸、y軸およびz軸を図示しており、各軸を示す矢印の先端側を「+」、基端側を「−」とする。また、x軸に平行な方向を「x軸方向」、y軸に平行な方向を「y軸方向(第1方向)」、z軸に平行な方向を「z軸方向」という。また、+z軸方向側を「上」、−z軸方向側を「下」とも言う。また、図1および図2では、説明の便宜上、各電極の図示を省略している。
図1に示す振動素子1は、角速度検出素子(ジャイロ素子)である。この振動素子1は、振動片2と、振動片2に形成された電極パターン5(図3および図4参照)と、を有している。
−振動片−
振動片2の構成材料としては、例えば、水晶、タンタル酸リチウム、ニオブ酸リチウム等の圧電単結晶や圧電セラミックス等の圧電材料が挙げられる。これらの中でも、振動片2の構成材料としては、水晶を用いることが好ましい。水晶を用いることで、他の材料と比較して優れた周波数温度特性を有する振動素子1が得られる。なお、以下では、振動片2を水晶で構成した場合について説明する。
振動片2は、水晶基板の結晶軸であるY軸(機械軸)およびX軸(電気軸)で規定されるXY平面に広がりを有し、Z軸(光軸)方向に厚みを有する板状をなしている。すなわち、振動片2は、Zカット水晶板で構成されている。また、図1〜図4に図示しているx軸、y軸およびz軸は、水晶基板の結晶軸であるX軸、Y軸およびZ軸に対応している。なお、Z軸は、振動片2の厚さ方向と必ずしも一致している必要はなく、常温近傍における周波数の温度による変化を小さくする観点から、厚さ方向に対して若干傾けてもよい。具体的には、Zカット水晶板とは、Z軸に直交した面をX軸およびY軸の少なくとも一方を中心に0度〜10度の範囲で回転させた面が、主面となるようなカット角の水晶板を含む。
この振動片2は、基部21と、基部21から延出している1対の駆動振動腕221、222、1対の検出振動腕231、232および1対の調整振動腕241、242と、支持部25と、基部21と支持部25とを連結する2つの連結部261、262とを有し、これらが一体的に形成されている。
駆動振動腕221、222は、x軸方向に沿って並んで配置され、それぞれ、基部21から−y軸方向(第1方向)に延出している。
駆動振動腕221には、z軸方向に貫通する孔2211(貫通孔)が形成されている。孔2211は、平面視で(z軸方向から見て)y軸方向に沿って延びている長手形状をなしている。また、図3に示すように、孔2211は、互いに表裏関係にある第1面201および第2面202のそれぞれに開口していて、第1面201側に開口する開口2212と、第2面202側に開口する開口2213と、を有する。
同様に、駆動振動腕222には、孔2221(貫通孔)が形成されており、孔2221は、第1面201側に開口する開口2222と、第2面202側に開口する開口2223とを有する。
また、駆動振動腕221は、孔2211の第2面202側に、孔2211の内側に向かって突出した突出部2214を有している。同様に、駆動振動腕222は、突出部2224を有している。
なお、図1に示すように、本実施形態では、駆動振動腕221、222の先端部の幅(
x軸方向の長さ)が広くなっているが、これに限定されず、例えば、駆動振動腕221、222の各幅は、一定であっても、基部側から先端部側に向かって徐々に幅が広がっていたり、基部側から先端部側に向かって徐々に幅が狭くなっていたりしてもよい。また、駆動振動腕221、222の各々は、幅が異なる3つ以上の領域を有していてもよい。また、孔2211、2221は、それぞれ、y軸方向に並ぶように複数の孔に分割されていてもよい。
図1に示すように、検出振動腕231、232は、x軸方向に沿って並んで配置され、それぞれ、基部21から+y軸方向に延出している。
検出振動腕231には、z軸方向に貫通する孔2311(貫通孔)が形成されている。孔2311は、平面視でy軸方向に沿って延びている長手形状をなしている。また、図4に示すように、孔2311は、第1面201および第2面202のそれぞれに開口していて、第1面201側に開口する開口2312と、第2面202側に開口する開口2313と、を有する。
同様に、検出振動腕232には、孔2321(貫通孔)が形成されていて、孔2321は、第1面201側に開口する開口2322と第2面202側に開口する開口2323とを有する。
また、検出振動腕231は、孔2311の第2面202側に、孔2311の内側に向かって突出した突出部2314を有している。同様に、検出振動腕232は、突出部2324を有している。このような突出部2314、2324、および、前述した突出部2214、2224の各大きさを適宜設定することで、検出振動腕231、232の屈曲振動の周波数と、駆動振動腕221、222の屈曲振動の周波数との差を調整することができる。そのため、振動片2の性能の低下を容易に低減することができる。
なお、図1に示すように、本実施形態では、検出振動腕231、232の先端部の幅(x軸方向の長さ)が広くなっているが、これに限定されず、例えば、検出振動腕231、232の各幅が一定であっても、基部側から先端部側に向かって徐々に幅が広がっていたり、基部側から先端部側に向かって徐々に幅が狭くなっていたりしてもよい。また、検出振動腕231、232の各々は、幅が異なる3つ以上の領域を有していてもよい。また、孔2311、2321は、それぞれ、y軸方向に並ぶように複数の孔に分割されていてもよい。
図1に示すように、調整振動腕241、242は、前述した1対の検出振動腕231、232を挟むようにしてx軸方向に沿って並んで配置され、それぞれ、基部21から+y軸方向に延出している。なお、図示では、調整振動腕241、242の先端部の幅(x軸方向の長さ)が広くなっているが、これに限定されず、例えば、調整振動腕241、242の各幅は、一定であっても、基部側から先端部側に向かって徐々に幅が広がっていたり、基部側から先端部側に向かって徐々に幅が狭くなっていたりしてもよい。また、調整振動腕241、242の各々は、幅が異なる3つ以上の領域を有していてもよい。さらに、調整振動腕241、242の各々は、z軸方向に貫通する1つ以上の孔が形成されていてもよい。
支持部25は、連結部261、262を介して基部21を支持する機能を有している。この支持部25は、基部21に対して−y軸方向側に配置されていてx軸方向に沿って延びている長尺状をなす第1部分、当該第1部分の両端部から+y軸方向に沿って延びている2つの第2部分と、を有している。
連結部261、262は、それぞれ、長手形状(長尺状)をなしている。そして、連結部261、262は、支持部25の2つの第2部分と、基部21のx軸方向側の両端部とを連結している。なお、図示では、連結部261、262は、それぞれ、幅が一定であるが、これに限定されず、例えば、途中で屈曲または湾曲した部分を有していてもよいし、幅が異なる部分を有していてもよい。
−電極パターン−
図3および図4に示すように、前述した振動片2の表面に設けられている電極パターン5は、駆動信号電極51および駆動接地電極52と、検出信号電極53および検出接地電極54と、調整電極55と、を有している。
駆動信号電極51は、駆動振動腕221、222の駆動振動を励起させるための駆動信号が入力される電極である。図3に示すように、この駆動信号電極51は、駆動振動腕221の孔2211の内壁面と、駆動振動腕222の両側面とにそれぞれ形成されている。一方、駆動接地電極52は、駆動信号電極51に対してグランドとなる電位を有する。この駆動接地電極52は、駆動振動腕221の両側面と、駆動振動腕222の孔2221の内壁面とにそれぞれ形成されている。
検出信号電極53は、検出振動腕231、232の検出振動が励起されたときに、その検出振動によって発生する電荷を検出信号として出力するための電極である。図4に示すように、この検出信号電極53は、検出振動腕231の孔2311の内壁面の+x軸方向側上部および−x軸方向側下部と、検出振動腕231の+x軸方向側側面下部および−x軸方向側側面上部と、検出振動腕232の孔2321の内壁面の−x軸方向側上部および+x軸方向側下部と、検出振動腕232の−x軸方向側側面下部および+x軸方向側側面上部とにそれぞれ形成されている。一方、検出接地電極54は、検出信号電極53に対してグランドとなる電位を有する。この検出接地電極54は、検出振動腕231の孔2311の内壁面の−x軸方向側上部および+x軸方向側下部と、検出振動腕231の−x軸方向側側面下部および+x軸方向側側面上部と、検出振動腕232の孔2321の内壁面の+x軸方向側上部および−x軸方向側下部と、検出振動腕232の+x軸方向側側面下部および−x軸方向側側面上部とにそれぞれ形成されている。
調整電極55は、検出信号電極53の出力を調整するための電極である。図4に示すように、調整電極55は、調整振動腕241の両側面と、調整振動腕242の両側面とにそれぞれ形成されている。また、本実施形態では、検出信号電極53が調整振動腕241の上面および下面にそれぞれ形成されているとともに、検出接地電極54が調整振動腕242の上面および下面にそれぞれ形成されている。
以上のような電極パターン5の構成としては、導電性を有していれば特に限定されないが、例えば、Cr(クロム)、W(タングステン)などのメタライズ層(下地層)に、Ni(ニッケル)、Au(金)、Ag(銀)、Cu(銅)などの各被膜を積層した金属被膜で構成することができる。
以上、振動素子1の構成について説明した。以上説明したように構成された振動素子1は、以下のようにして角速度を検出する。
振動素子1に角速度が加わらない状態において、駆動信号電極51に駆動信号を入力することで駆動信号電極51と駆動接地電極52との間に電界が生じると、駆動振動腕221、222は、図1中矢印αで示すようにx軸方向に互いに反対方向となるように屈曲振動(駆動振動)を行う。
この駆動振動を行っている状態で、y軸方向に沿った中心軸a1まわりの角速度ωが振動素子1に加わると、駆動振動腕221、222にコリオリ力が作用し、このコリオリ力により、駆動振動腕221、222がz軸方向に互いに反対方向となるように屈曲振動する。これに伴い、検出振動腕231、232は、図1中矢印βで示すようにz軸方向に互いに反対方向となるように屈曲振動(検出振動)する。この検出振動により、検出振動腕231、232に発生した電荷を、検出信号電極53から検出信号として取り出し、この検出信号に基づいて角速度が求められる。
ここで、調整振動腕241、242は、駆動振動腕221、222の駆動振動に伴って、x軸方向に互いに反対方向となるように屈曲振動する。そして、検出振動の有無に関係なく、検出信号電極53および検出接地電極54と調整電極55との間に生じた電荷が検出信号に重畳される。これにより、例えば角速度が加わっていないときの検出信号がゼロとなるように、検出信号を調整することができる。
(振動片の製造方法)
次に、本発明の振動片の製造方法について、前述した振動素子1の振動片2を製造する場合を例に説明する。
図5は、図1に示す振動素子が有する振動片の製造方法を説明する図である。図6は、図5に示すマスク形成工程を説明する断面図であり、図7は、図5に示すマスク形成工程を説明する平面図である。図8は、図5に示すエッチング工程を説明する断面図である。図9は、図5に示す振動片の製造方法により得られた振動片が有する駆動振動腕を示す断面図である。なお、図6〜図9では、水晶の3つの結晶軸であるX軸、Y軸およびZ軸を図示している。
図5に示すように、振動片2の製造方法は、[1]基板準備工程(ステップS1)と、
[2]マスク形成工程(ステップS2)と、[3]エッチング工程(ステップS3)とを有する。以下、各工程を順次説明する。
[1]基板準備工程(ステップS1)
まず、振動片2の母材である基板20(ウエハー)を用意する。本実施形態では、基板20として、平面視で水晶のX軸に沿った方向の1対の辺とY軸に沿った方向の1対の辺とを有する矩形をなすZカット水晶板を用意する。
ここで、ウエハーは、一般的に、インゴットを所定の厚さに切断し、切断して得られた部材の表面を研磨等の加工によって平坦化することにより得られる。このようにして得られたウエハーは、一般的に、その面内における厚さにばらつきが生じるが、本実施形態において、用意する基板20は、面内における厚さのばらつきの分布等がいかなるものであってもよい。なお、以下では、面内において中央部の厚さが最も厚く、中央部から縁部に向かうにつれて厚さが薄くなっている基板20を用意した場合について説明する。
ここで、基板20の平均厚さが異なる任意の2つの領域のうち、平均厚さが薄い方の領域が「第1領域」であり、平均厚さが厚い方の領域が「第2領域」である。
[2]マスク形成工程(ステップS2)
次に、図6に示すように、基板20の第1面201上にマスク41M、第2面202上にマスク42Mを形成する。なお、図6では、図6中の右側に図示している基板20が第1領域に相当し、第6中の左側に図示している基板20が第2領域に相当する。
具体的には、例えば、まず、基板20の第1面201上および第2面202上に、例えば蒸着法、スパッタ法等によりCr層、Au層をこの順で成膜して下地金属を形成する。次に、水晶基板20の上面に形成された下地金属上にフォトレジストを塗布して、複数の振動片2と、これらを囲む枠体と、枠体と振動片2とを連結する連結部とを除く部分に対応する形状に露光・現像することにより、レジストマスクを得る。次に、レジストマスクが形成された状態で基板20の第1面201および第2面202のレジストマスクで覆われていない下地金属上に、例えばめっき法等によりNi層を成膜する。その後、レジストマスクおよびレジストマスクで覆われていた下地金属を、例えばエッチング等により除去することによりマスク41M、42M(メタルマスク)を得る。なお、マスク41M、42Mは、それぞれ、基板20側からCr層、Au層、Ni層がこの順で積層した構成であったが、マスク41M、42Mの構成は、エッチングする際に用いられるマスクとして機能するものであれば、いかなるものであってもよい。また、レジストマスクで覆われていた下地金属は、後述するエッチング工程で除去してもよい。
図7に示すように、マスク41Mは、振動片2に対応した形状の15個の素子パターン部45と、これらの素子パターン部45を囲む枠体部430と、各素子パターン部45と枠体部430とを連結する複数の連結部440と、を有している。
15個の素子パターン部45は、互いに離間して、X軸方向に並んで構成される行と、Y軸方向に並んで構成される列とからなる行列状に配置されている。本実施形態では、15個の素子パターン部45は、3行5列で配置されている。また、これら15個の素子パターン部45の形状および大きさは互いに等しく構成されている。
ここで、複数の素子パターン部45のうち、基板20の第1領域に配置されている素子パターン部45が「第1パターン」であり、基板20の第2領域に配置されている素子パターン部45が「第2パターン」である。
本実施形態では、前述したように、縁部から中央部に向かうにつれて厚さが厚くなっている基板20を用いている。このため、例えば、図7の最も右側の列に属する素子パターン部45のうちの中央に位置する素子パターン部45aを「第1パターン」と捉えた場合、素子パターン部45aの図7中の左隣に位置する素子パターン部45cが「第2パターン」であると言えるし、また、マスク41Mの平面視において(Z軸方向から見て)中央部に位置する素子パターン部45bも「第2パターン」であると言える。
なお、以下では、素子パターン部45aを「第1パターン」と捉え、素子パターン部45bを「第2パターン」と捉えた場合について説明する。
[3]エッチング工程(ステップS3)
次に、マスク41Mを介して基板20の第1面201側から基板20に対してエッチングを行う。これにより、基板20から、複数の振動片2と、枠体部430に対応した枠体、および、連結部440に対応した連結部が形成される。
例えば、図8に示すように、素子パターン部45aに対応して振動片2aが形成され、素子パターン部45bに対応して振動片2bが形成される。ここで、基板20の第1領域から形成された振動片2aが「第1振動片」であり、基板20の第2領域から形成された振動片2bが「第2振動片」である。
図8では、振動片2aが有する駆動振動腕221a(第1駆動振動腕)と、振動片2bが有する駆動振動腕221b(第2駆動振動腕)と、を代表して図示しているが、形成された振動片2aおよび振動片2bは、それぞれ、前述した図1に示す振動片2と同様の構成である。すなわち、振動片2a(第1振動片)は、基部21(第1基部)と駆動振動腕221、222(第1駆動振動腕:第1振動腕)および検出振動腕231、232(第1検出振動腕:第1振動腕)とを有し、また、振動片2b(第2振動片)は、基部21(第2基部)と駆動振動腕221、222(第2駆動振動腕:第2振動腕)および検出振動腕231、232(第2検出振動腕:第2振動腕)とを有する。
なお、以下では、振動片2aが有する駆動振動腕221aおよび振動片2bが有する駆動振動腕221bを代表して説明し、駆動振動腕222と検出振動腕231、232とについては、同様であるため、その説明を省略する。
本工程では、エッチングガスを用いた反応性イオンエッチング(RIE)により、基板20をエッチングする。また、エッチングガスとして、例えばCを用いる。このような反応性イオンエッチングにより基板20をエッチングすると、アスペクト比の高いエッチングが可能となる。
また、図8に示すように、基板20をドライエッチングすることにより孔2211a、2211bを形成すると、マイクロローディング効果により、孔2211aの加工終端部である基板20の第2面202側には突出部2214aが形成され、孔2211bの加工終端部である基板20の第2面202側には突出部2214bが形成される。
なお、前述した説明では、反応性イオンエッチングにより基板20をエッチングしているが、エッチングの方式としては、突出部2214a、2214bを形成することができれば、いかなる方式であってもよい。例えば、エッチングとしては、反応性イオンエッチング以外の、プラズマエッチング、ビームエッチング、光アシストエッチング等のドライエッチングや、ウエットエッチングであってもよい。ただし、エッチングとしては、ドライエッチングであることが好ましく、エッチングガスを用いた反応性イオンエッチングであるのがより好ましい。ドライエッチングによれば、ウエットエッチングに比べて工数を大幅に削減できることで本工程の簡略化を図ることができ、また、ウエットエッチングに比べて突出部2214a、2214bを容易に形成することができる。また、特に、反応性イオンエッチングを用いることで、アスペクト比の高い孔2211a、2211bを高精度に形成することができる。
また、前述した説明では、エッチングガスとして、例えばCを用いたが、エッチングガスとしては、基板20をエッチングすることが可能であればいかなるものであってもよく、例えば、CF、C、C、CClF、SF等のフッ素原子含有化合物ガスやCl、BCl、CCl等の塩素原子含有化合物ガスなどの各種ハロゲン系ガス等のうちの1種を単独でまたは2種以上を適宜組み合わせて用いてもよい。
以上のような[3]エッチング工程(ステップS3)の後、例えば硫酸、塩酸等のエッチング液(処理剤)を用いて基板20からマスク41M、42Mを除去する。なお、例えば、エッチングガス等により基板20からマスク41M、42Mを除去してもよい。
そして、連結部440に対応した連結部を切断することにより、枠体330に対応した枠体から個片化した複数の振動片2を得る。
以上のようにして、複数の振動片2として、例えば、図9に示すように、振動片2aおよび振動片2bを得ることができる。なお、[3]エッチング工程の後、かつ連結部440に対応した連結部を切断する前に、振動片2に所望の電極を形成する工程があってもよい。
振動片2aは、前述したように、基板20の厚さが薄い側の第1領域から形成されており、振動片2bは、基板20の厚さが厚い側の第2領域から形成されている。そのため、図9に示すように、振動片2bの厚さTbは、振動片2aの厚さTaよりも厚く形成される。
また、前述したように、駆動振動腕221aの孔2211a(第1貫通孔)内の第2面202側には、突出部2214aが形成される。突出部2214aが形成されることで、孔2211aの開口2213aのX軸方向に沿った幅W2aは、開口2212aのX軸方向に沿った幅W1aよりも小さくなっている。同様に、駆動振動腕221bの孔2211b(第2貫通孔)内の第2面202側には、突出部2214bが形成され、開口2213bのX軸方向に沿った幅W2bは、開口2212bのX軸方向に沿った幅W1bよりも小さくなっている。
また、振動片2aと振動片2bとを比較すると、突出部2214bの大きさは、突出部2214aの大きさよりも大きい。具体的には、突出部2214bのX軸方向に沿った幅W14bは、突出部2214aのX軸方向に沿った幅W14aよりも大きく、突出部2214bの高さT14bは、突出部2214aの高さT14aよりも高い。ここで、駆動振動腕221bの開口2212bの幅W1bは、駆動振動腕221aの開口2212aの幅W1aと等しい。
このような突出部2214a、2214bによって、駆動振動腕221bの開口2213bの幅W2bは、駆動振動腕221aの開口2213aの幅W2aよりも小さくなっている。
ここで、振動片2a、2bの厚さTa、Tbが、面外方向の屈曲振動の周波数に与える影響は大きいが、面内方向の屈曲振動の周波数に与える影響は小さい。そのため、前述したように、第2領域が第1領域よりも厚いことにより、振動片2bの検出振動の周波数は、振動片2aの検出振動の周波数よりも高くなる。また、突出部2214a、2214bが、面外方向の屈曲振動の周波数に与える影響は小さいが、面内方向の屈曲振動の周波数に与える影響は大きい。そのため、前述したように、突出部2214bの大きさが突出部2214aよりも大きいことにより、振動片2bの駆動振動の周波数は、振動片2aの駆動振動の周波数よりも高くなる。すなわち、本実施形態の構造を有する振動片2bの駆動振動の周波数は振動片2aの駆動振動の周波数に対して高くなり、振動片2bの検出振動の周波数は振動片2aの検出振動の周波数に対して高くなるため、振動片2bの離調周波数(検出振動の周波数と駆動振動の周波数との差)の大きさと振動片2aの離調周波数(検出振動の周波数と駆動振動の周波数との差)の大きさとの差が大きくなることを低減することができる。
これらのことにより、振動片2aの離調周波数(検出振動の周波数と駆動振動の周波数との差)と振動片2bの離調周波数との差を小さくすることができる。その結果、振動片2aの離調周波数および振動片2bの離調周波数が、それぞれ所望の値、例えば設計値からずれてしまうことを低減することができる。このため、振動片2aおよび振動片2bのそれぞれの性能の低下を低減することができ、よって、振動片2aを用いた振動素子1および振動片2bを用いた振動素子1の各性能を優れたものとすることができる。また、振動片2aの離調周波数と振動片2bの離調周波数とが、大きく相違することも低減できるため、振動片2aおよび振動片2b同士の性能の差も低減することができる。
また、前述したように、振動片2aおよび振動片2bは、ガスを用いたドライエッチングにより基板20をエッチングすることによって形成される。ドライエッチングを用いることで、前述したように、マイクロローディング効果によって、幅が第2面202から第1面201に向かって連続的に減少した構成の突出部2214a、2214bを形成することができる。すなわち、ドライエッチングを用いることで、幅が第2面202から第1面201に向かって連続的に増加する領域を有する孔2211a、2211bを形成することができる。そして、ドライエッチングによれば、第2面202側に開口2213aがある孔2211aを有する振動片2aと、第2面202側の開口2213bの幅が開口2213aの幅よりも小さい孔2211bを有する振動片2bとを一括して、かつ、容易に形成することができる。
また、前述したように、[2]マスク形成工程にて、振動片2aに対応する形状の素子パターン部45aを基板20の第1領域に配置し、振動片2bに対応する形状の素子パターン部45bを基板20の第2領域に配置することにより、[3]エッチング工程において、マスク41Mを介して基板20をエッチングすることで、振動片2aと振動片2bとを一括して形成することができる。
以上、振動片2a、2bについて中心に説明してきたが、前述したように、本実施形態では、15個の素子パターン部45を有するマスク41Mを介して、1つの基板20から15個の振動片2を形成している。これら15個の振動片2のうち、厚さの異なる任意の振動片2についても、振動片2aおよび振動片2bの関係と同様のことが言える。すなわち、1つの基板20から得られる15個の振動片2についても、それぞれ、離調周波数が設計値からずれてしまうことを低減することができる。また、15個の振動片2同士の離調周波数の差についても低減することができる。
なお、第1領域と第2領域とは、互いに異なる基板20の領域であってもよく、この場合、異なる基板20を用いて形成された複数の振動片2同士の離調周波数についても低減することができる。
<第2実施形態>
図10は、本発明の第2実施形態に係る振動素子が備える振動腕の断面図である。
本実施形態は、振動片の構成が異なる以外は、前述した第1実施形態と同様である。
なお、以下の説明では、第2実施形態に関し、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項に関してはその説明を省略する。また、図10において、前述した実施形態と同様の構成については、同一符号を付している。
本実施形態の振動片2aAは、駆動振動腕221aAの第2面202と両側面とにより形成された2つの角部にも、前述した第1実施形態の突出部2214aと同様の突出部2215aが形成されている。同様に、振動片2bAは、駆動振動腕221bAの第2面202と両側面とにより形成された2つの角部にも、突出部2215bが形成されている。なお、図示はしないが、駆動振動腕222、検出振動腕231、232についても同様である。
突出部2215aを有するため、駆動振動腕221aAの第2面202側のX軸方向に沿った幅Waは、第1面201側のX軸方向に沿った幅Wxaよりも大きい。同様に、突出部2215bを有するため、駆動振動腕221bAの第2面202側のX軸方向に沿った幅Wbは、第1面201側のX軸方向に沿った幅Wxbよりも大きい。
ここで、前記「幅Wa」とは、孔2211aを含む駆動振動腕221aAのX軸方向に沿った長さである。前記「幅Wb」も同様である。
また、前述した第1実施形態の突出部2214aと突出部2214bとの関係と同様に、突出部2215bのX軸方向に沿った幅W15bは、突出部2215aのX軸方向に沿った幅W15aよりも大きく、突出部2215bの高さT15bは、突出部2215aの高さT15aよりも大きい。ここで、駆動振動腕221bAの幅Wxbは、駆動振動腕221aAの幅Wxaと等しい。
このような突出部2215a、2215bによって、駆動振動腕221bAの幅Wbは、駆動振動腕221aAの幅Waよりも大きくなっている。なお、本実施形態では、突出部2215aの高さT15aは、突出部2214aの高さT14aと等しく、突出部2215bの高さT15bは、突出部2214bの高さT14bと等しい。
このような振動片2aA、2bAによっても、前述した第1実施形態と同様に、振動片2aA、2bAの各離調周波数が所望の値、例えば設計値から大きくずれてしまうことを低減することができる。
また、前述した第1実施形態と同様に、ドライエッチングを用いることで、幅が第2面202から第1面201に向かって連続的に減少した構成の突出部2215a、2215bを形成することができる。その際には、駆動振動腕221aA、221bAの側面にてマイクロローディング効果を生じさせるようにマスクを設計すればよい。
2.振動デバイス
次に、本発明の振動素子を備える振動デバイスについて説明する。
図11は、本発明の振動デバイスの一例を示す断面図である。なお、図11では、振動素子1に設けられている電極の図示を省略している。また、前述した実施形態との共通部分には同じ符号を付し、その説明を省略する。
図11に示すように、振動デバイス10は、振動片2(振動素子1)と、振動片2を収容するパッケージ8と、ICチップ9とを有している。
パッケージ8は、凹部811を有する箱状のベース81と、凹部811の開口を塞いでベース81に接合された板状のリッド82とを有している。そして、凹部811がリッド82によって塞がれることにより形成された収容空間に振動片2が収納されている。収容空間は、減圧(真空)状態となっていてもよいし、窒素、ヘリウム、アルゴン等の不活性ガスが封入されていてもよい。
凹部811は、ベース81の上面に開放する第1凹部811aと、第1凹部811aの底面の中央部に開放する第2凹部811bと、第2凹部811bの底面の中央部に開放する第3凹部811cと、を有している。
ベース81の構成材料としては、特に限定されないが、酸化アルミニウム等の各種セラミックスや、各種ガラス材料を用いることができる。また、リッド82の構成材料としては、特に限定されないが、ベース81の構成材料と線膨張係数が近似する部材であると良い。例えば、ベース81の構成材料を前述のようなセラミックスとした場合には、コバール等の合金とするのが好ましい。なお、ベース81とリッド82の接合方法は、特に限定されず、例えば、接着材やろう材を介して接合することができる。
凹部811の底面には、図示しない複数の接続端子が形成されている。これら接続端子は、導電性を有していれば特に限定されないが、例えば、Cr(クロム)、W(タングステン)などのメタライズ層(下地層)に、Ni(ニッケル)、Au(金)、Ag(銀)、Cu(銅)などの各被膜を積層した金属被膜で構成することができる。
複数の接続端子は、前述した振動片2に設けられた駆動信号電極51、駆動接地電極52、検出信号電極53および検出接地電極54用の各端子に対応している。振動片2の駆動信号電極51および駆動接地電極52用の端子は、これらに対応する接続端子に導電性接着剤や金属バンプ等の導電性の接合部材を介してそれぞれ接続されている。これにより、振動片2が凹部811の底面に固定されている。導電性接着剤としては、導電性および接着性を有していれば特に限定されず、例えば、シリコーン系、エポキシ系、アクリル系、ポリイミド系、ビスマレイミド系等の接着材に銀粒子等の導電性フィラーを分散させたものを用いることができる。
また、振動片2の検出信号電極53および検出接地電極54用の端子が、ボンディングワイヤーのような導電性ワイヤーを介して、これらに対応する接続端子にそれぞれ接続されている。
また、第1凹部811aの底部と第2凹部811bの底部には、複数の接続端子にそれぞれ接続された複数の接続配線(図示せず)が形成されている。
ICチップ9は、第3凹部811cの底面にろう材や接着剤や金属バンプ等の接合部材によって固定されている。ICチップ9は、導電性ワイヤーによって各接続配線と電気的に接続されている。これにより、振動片2に設けられた駆動信号電極51、駆動接地電極52、検出信号電極53および検出接地電極54用の各端子がICチップ9に電気的に接続されている。ICチップ9は、振動片2を駆動振動させるための駆動回路と、角速度が加わったときに振動片2に生じる検出振動を検出する検出回路と、を有する。なお、ICチップ9と各接続配線との間の電気的な接続は、導電性ワイヤーに限らず、はんだや導電性接着剤や金属バンプ等の導電性の接合部材を介していてもよい。
なお、本実施形態では、ICチップ9がパッケージ8の内部に設けられているが、ICチップ9は、パッケージ8の外部に設けられていてもよい。また、本実施形態では、凹部811が第1凹部811a、第2凹部811b、第3凹部811cの3つを有しているが、これに限らず、凹部811は1つまたは2つの凹部で構成されていても、4つ以上の凹部で構成されていてもよい。
3.電子機器
次に、本発明の振動デバイスを備えた電子機器(本発明の電子機器)について説明する。
図12は、本発明の電子機器を適用したモバイル型(またはノート型)のパーソナルコンピューターの構成を示す斜視図である。この図において、パーソナルコンピューター1100は、キーボード1102を備えた本体部1104と、表示部2000を備えた表示ユニット1106とにより構成され、表示ユニット1106は、本体部1104に対しヒンジ構造部を介して回動可能に支持されている。このようなパーソナルコンピューター1100には、振動デバイス10が内蔵されている。
図13は、本発明の電子機器を適用した携帯電話機(PHSも含む)の構成を示す斜視図である。この図において、携帯電話機1200は、複数の操作ボタン1202、受話口1204および送話口1206を備え、操作ボタン1202と受話口1204との間には、表示部2000が配置されている。このような携帯電話機1200には、振動デバイス10が内蔵されている。
図14は、本発明の電子機器を適用したディジタルカメラの構成を示す斜視図である。なお、この図には、外部機器との接続についても簡易的に示されている。ここで、通常のカメラは、被写体の光像により銀塩写真フィルムを感光するのに対し、ディジタルカメラ1300は、被写体の光像をCCD(Charge Coupled Device)などの撮像素子により光電変換して撮像信号(画像信号)を生成する。
ディジタルカメラ1300におけるケース(ボディー)1302の背面には、表示部2000が設けられ、CCDによる撮像信号に基づいて表示を行う構成になっており、表示部2000は、被写体を電子画像として表示するファインダーとして機能する。また、ケース1302の正面側(図中裏面側)には、光学レンズ(撮像光学系)やCCDなどを含む受光ユニット1304が設けられている。
撮影者が表示部2000に表示された被写体像を確認し、シャッターボタン1306を押下すると、その時点におけるCCDの撮像信号が、メモリー1308に転送・格納される。また、このディジタルカメラ1300においては、ケース1302の側面に、ビデオ信号出力端子1312と、データ通信用の入出力端子1314とが設けられている。そして、図示されるように、ビデオ信号出力端子1312にはテレビモニター1430が、データ通信用の入出力端子1314にはパーソナルコンピューター1440が、それぞれ必要に応じて接続される。さらに、所定の操作により、メモリー1308に格納された撮像信号が、テレビモニター1430や、パーソナルコンピューター1440に出力される構成になっている。このようなディジタルカメラ1300には、振動デバイス10が内蔵されている。
なお、本発明の振動素子を備える電子機器は、図12のパーソナルコンピューター(モバイル型パーソナルコンピューター)、図13の携帯電話機、図14のディジタルカメラの他にも、例えば、スマートフォン、タブレット端末、時計、インクジェット式吐出装置(例えばインクジェットプリンター)、ラップトップ型パーソナルコンピューター、ルーターやスイッチなどのストレージエリアネットワーク機器、ローカルエリアネットワーク機器、移動体端末基地局用機器、リアルタイムクロック装置、テレビ、ビデオカメラ、ビデオレコーダー、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳(通信機能付も含む)、電子辞書、電卓、電子ゲーム機器、ワードプロセッサー、ワークステーション、テレビ電話、防犯用テレビモニター、電子双眼鏡、POS端末、医療機器(例えば電子体温計、血圧計、血糖計、心電図計測装置、超音波診断装置、電子内視鏡)、魚群探知機、各種測定機器、計器類(例えば、車両、航空機、船舶の計器類)、フライトシュミレーター、ヘッドマウントディスプレイ、モーショントレース、モーショントラッキング、モーションコントローラー、PDR(歩行者位置方位計測)等に適用することができる。
3.移動体
次いで、本発明の振動デバイスを備えた移動体(本発明の移動体)について説明する。
図15は、本発明の移動体の一例を示す斜視図である。この図において、自動車1500は、車体1501と、4つの車輪1503とを有しており、車体1501に設けられた図示しない動力源(エンジン)によって車輪1503を回転させるように構成されている。
このような自動車1500には、振動デバイス10が内蔵されている。振動デバイス10によれば、車体1501の姿勢や移動方向を検出することができる。振動デバイス10の検出信号は、車体姿勢制御装置1502に供給され、車体姿勢制御装置1502は、その信号に基づいて車体1501の姿勢を検出し、検出結果に応じてサスペンションの硬軟を制御したり、個々の車輪1503のブレーキを制御したりすることができる。
なお、本発明の振動素子を備える移動体は、自動車に限定されず、例えば、オートバイ、鉄道等の他の車両、航空機、船舶、宇宙船、二足歩行ロボットやラジコンヘリコプター等にも適用可能である。
以上、本発明の振動片の製造方法、振動片、振動素子、振動デバイス、電子機器および移動体を図示の各実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、他の任意の構成物や、工程が付加されていてもよい。また、各実施形態を適宜組み合わせてもよい。
また、振動片の構成は、振動腕を有するものであれば、前述した実施形態の構成に限定されず、例えば、基部と、基部から延出している2つの振動腕(第1振動腕および第2振動腕として機能する振動腕)とを有する音叉型の素子片等であってもよい。音叉型の素子片の場合には、例えば、2つの振動腕がそれぞれ検出振動および駆動振動を行う形態であると、本発明の効果を特に顕著に発揮することができる。
また、第1振動片は、第1貫通孔の第2面側の開口の幅が、第1貫通孔の第1面側の開口の幅よりも小さく形成されていればよく、第1貫通孔内の構成はいかなる構成であってもよい。また、第2振動片は、第2貫通孔の第2面側の開口の幅が、第2貫通孔の第1面側の開口の幅よりも小さく、かつ、第1貫通孔の第2面側の開口の幅よりも小さく形成されていればよく、第2貫通孔内の構成はいかなる構成であってもよい。なお、前記「開口の幅」とは、振動腕(第1振動腕または第2振動腕)の延出方向および振動片(第1振動片または第2振動片)の厚さ方向の双方に対して直交する方向の長さである。
また、前述した実施形態では、振動片の構成材料として圧電単結晶や圧電セラミックス等の圧電材料を用いた場合を例にして説明したが、これに限定されず、シリコン基板等の半導体基板やガラス等でもよい。
また、振動片の励振手段としては、圧電効果によるものの他に、クーロン力による静電駆動を用いてもよい。
また、振動片としては、ジャイロセンサー素子片以外にも、物理量を検出する素子片、例えば、慣性センサー(加速度センサー等)、力センサー(傾斜センサー等)用の素子片であってもよい。
1…振動素子、2…振動片、2a…振動片、2aA…振動片、2b…振動片、2bA…振動片、5…電極パターン、8…パッケージ、9…ICチップ、10…振動デバイス、20…基板、21…基部、25…支持部、41M…マスク、42M…マスク、45…素子パターン部、45a…素子パターン部、45b…素子パターン部、45c…素子パターン部、51…駆動信号電極、52…駆動接地電極、53…検出信号電極、54…検出接地電極、55…調整電極、81…ベース、82…リッド、201…第1面、202…第2面、221…駆動振動腕、221a…駆動振動腕、221aA…駆動振動腕、221b…駆動振動腕、221bA…駆動振動腕、222…駆動振動腕、231…検出振動腕、232…検出振動腕、241…調整振動腕、242…調整振動腕、261…連結部、262…連結部、330…枠体、430…枠体部、440…連結部、811…凹部、811a…第1凹部、811b…第2凹部、811c…第3凹部、1100…パーソナルコンピューター、1102…キーボード、1104…本体部、1106…表示ユニット、1200…携帯電話機、1202…操作ボタン、1204…受話口、1206…送話口、1300…ディジタルカメラ、1302…ケース、1304…受光ユニット、1306…シャッターボタン、1308…メモリー、1312…ビデオ信号出力端子、1314…入出力端子、1430…テレビモニター、1440…パーソナルコンピューター、1500…自動車、1501…車体、1502…車体姿勢制御装置、1503…車輪、2000…表示部、2211…孔、2211a…孔、2211b…孔、2212…開口、2212a…開口、2212b…開口、2213…開口、2213a…開口、2213b…開口、2214…突出部、2214a…突出部、2214b…突出部、2215a…突出部、2215b…突出部、2221…孔、2222…開口、2223…開口、2224…突出部、2311…孔、2312…開口、2313…開口、2314…突出部、2321…孔、2322…開口、2323…開口、2324…突出部、S1…ステップ、S2…ステップ、S3…ステップ、T14a…高さ、T14b…高さ、T15a…高さ、T15b…高さ、Ta…厚さ、Tb…厚さ、W1a…幅、W1b…幅、W2a…幅、W2b…幅、W14a…幅、W14b…幅、W15a…幅、W15b…幅、Wa…幅、Wb…幅、Wxa…幅、Wxb…幅、a1…中心軸、α…矢印、β…矢印、ω…角速度

Claims (13)

  1. 互いに表裏関係にある第1面および第2面を有し、かつ、第1領域と、前記第1領域の厚さよりも厚い第2領域とを含む基板を準備する基板準備工程と、
    前記基板をエッチングして、前記第1領域に、前記第1面および前記第2面に開口する第1貫通孔を有する第1振動腕を備える第1振動片を形成するとともに、前記第2領域に、前記第1面および前記第2面に開口する第2貫通孔を有する第2振動腕を備える第2振動片を形成するエッチング工程と、を有し、
    前記エッチング工程において、前記第1貫通孔の前記第2面側の開口の幅を、前記第1貫通孔の前記第1面側の開口の幅よりも小さく形成し、
    前記第2貫通孔の前記第2面側の開口の幅を、前記第2貫通孔の前記第1面側の開口の幅よりも小さく、かつ、前記第1貫通孔の前記第2面側の開口の幅よりも小さく形成することを特徴とする振動片の製造方法。
  2. 前記エッチング工程において、幅が前記第2面から前記第1面側に向かって連続的に増加する領域を有する前記第1貫通孔を形成するとともに、
    幅が前記第2面から前記第1面側に向かって連続的に増加する領域を有する前記第2貫通孔を形成する請求項1に記載の振動片の製造方法。
  3. 前記エッチング工程において、前記第2振動腕の前記第2面の幅を前記第1振動腕の前記第2面の幅よりも大きく形成する請求項1または2に記載の振動片の製造方法。
  4. 前記エッチング工程において、前記第1振動腕の幅が前記第2面から前記第1面側に向かって連続的に減少する領域を有する前記第1振動腕を形成するとともに、
    前記第2振動腕の幅が前記第2面から前記第1面側に向かって連続的に減少する領域を有する前記第2振動腕を形成する請求項1に記載の振動片の製造方法。
  5. 前記エッチングは、ガスを用いたドライエッチングである請求項1ないし4のいずれか1項に記載の振動片の製造方法。
  6. 前記基板準備工程と前記エッチング工程との間に、前記第1振動片に対応する形状の第1パターンと、前記第2振動片に対応する形状の第2パターンとを有するマスクを前記基板の前記第1面側に形成するマスク形成工程を有し、
    前記マスク形成工程において、前記第1パターンを前記第1領域に配置し、前記第2パターンを前記第2領域に配置する請求項1ないし5のいずれか1項に記載の振動片の製造方法。
  7. 前記第1振動片は、第1基部と、前記第1基部から延出している第1駆動振動腕および第1検出振動腕と、を有し、
    前記第1駆動振動腕および前記第1検出振動腕は、それぞれ前記第1振動腕であり、
    前記第2振動片は、第2基部と、前記第2基部から延出している第2駆動振動腕および第2検出振動腕と、を有し、
    前記第2駆動振動腕および前記第2検出振動腕は、それぞれ前記第2振動腕である請求項1ないし6のいずれか1項に記載の振動片の製造方法。
  8. 請求項1ないし7のいずれか1項に記載の振動片の製造方法を用いて製造されたことを特徴とする振動片。
  9. 基部と、
    互いに表裏関係にある第1面および第2面を貫通している貫通孔を有し、前記基部から第1方向に延出している振動腕と、を備え、
    前記振動腕は、前記貫通孔の前記第2面側に前記貫通孔の内側に向かって突出した突出部を有し、
    前記貫通孔の前記第1面側の開口における前記第1方向と交差する方向の長さは、前記貫通孔の前記第2面側の開口における前記第1方向と交差する方向の長さよりも長いことを特徴とする振動片。
  10. 請求項8または9に記載の振動片を備えることを特徴とする振動素子。
  11. 請求項10に記載の振動素子と、前記振動素子を収容する容器とを備えることを特徴とする振動デバイス。
  12. 請求項11に記載の振動デバイスを備えることを特徴とする電子機器。
  13. 請求項11に記載の振動デバイスを備えることを特徴とする移動体。
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