JP2017101422A - 建具 - Google Patents

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Abstract

【課題】樹脂材料で形成される上框、下框及び縦框を溶着により接合する場合に、上框、下框及び縦框を溶着することが容易な建具を提供すること。【解決手段】上枠11、下枠12及び左右の縦枠13,14を有する枠体10と、枠体10内に配置され、第1框体20を有する第1障子2と、枠体10内に見付方向に移動可能に設けられ、閉鎖状態で第1障子2と同一平面内に配置され、第2框体30を有する第2障子3と、を備える上げ下げ窓1であって、第1框体20及び第2框体30のうちの少なくとも一方を構成する上框21,31、下框22,32及び左右の縦框23,24,33,34は、樹脂材料で形成され、且つ、上框21,31、下框22,32及び左右の縦框23,24,33,34が延びる方向に直交する方向の断面形状が同一である。【選択図】図2

Description

本発明は、建具に関する。
従来、枠体と、枠体内の上部に配置される上障子と、枠体内の下部に配置される下障子と、を備え、閉鎖状態で、上障子及び下障子が同一平面内に配置される上げ下げ窓(建具)、いわゆるフラットスライド構造を備える上げ下げ窓が知られている(例えば、特許文献1参照)。上障子は、上框、下框及び左右の縦框を有する。下障子は、上框、下框及び左右の縦框を有する。
特許文献1に記載の上げ下げ窓において、上障子の上框、下框及び左右の縦框と、下障子の上框、下框及び左右の縦框とは、アルミ材で形成されている。また、上げ下げ窓においては、上框、下框及び縦框に取り付ける部品に応じて、上框、下框及び縦框の断面形状を形成している。そのため、上框、下框及び縦框の断面形状は、異なった形状となる。また、フラットスライド構造を備える上げ下げ窓においては、框に取り付ける部品が多くなり易く、框の断面形状が複雑になり易かった。
ところで、障子の上框、下框及び左右の縦框を、樹脂材料で形成する場合がある。樹脂材料で形成される上框及び縦框を溶着により接合する場合には、上框及び縦框の端部を45度の角度で切断し、熱により溶かして、互いを接合することが行われている。
特開2012−1898号公報
そのため、フラットスライド構造を備える上げ下げ窓において、上下の障子の上框、下框及び左右の縦框を、樹脂材料で形成した場合には、上框、下框及び縦框の断面形状が異なるために、溶着し難いという問題が生じていた。
本発明は上記に鑑みてなされたものであり、樹脂材料で形成される上框、下框及び縦框を溶着により接合する場合に、上框、下框及び縦框を溶着することが容易な建具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため本発明は、上枠(例えば、後述の上枠11)、下枠(例えば、後述の下枠12)及び左右の縦枠(例えば、後述の縦枠13,14)を有する枠体(例えば、後述の枠体10)と、前記枠体内に配置され、第1框体(例えば、後述の上側框体20)を有する第1障子(例えば、後述の上障子2)と、前記枠体内に見付方向に移動可能に設けられ、閉鎖状態で前記第1障子と同一平面内に配置され、第2框体(例えば、後述の下側框体30)を有する第2障子(例えば、後述の下障子3)と、を備える建具(例えば、後述の上げ下げ窓1)であって、前記第1框体及び前記第2框体のうちの少なくとも一方を構成する上框、下框及び左右の縦框は、樹脂材料で形成され、且つ、前記上框、前記下框及び前記左右の縦框が延びる方向に直交する方向の断面形状が同一である建具を提供する。
また、閉鎖状態において、前記第1框体及び前記第2框体と前記枠体との間に、前記枠体の内側の周縁の全域に設けられ弾性変形可能な気密部材(例えば、後述の環状パッキン7)を備えることが好ましい。
また、前記第1障子は、前記第1框体に嵌め込まれる第1面材(例えば、後述の上側ガラス200)を有し、前記第2障子は、前記第2框体に嵌め込まれる第2面材(例えば、後述の下側ガラス300)を有し、前記建具は、前記1面材及び前記第2面材の一部分と、前記上框、前記下框及び前記左右の縦框の一部分と、を接着して固定する接着固定部(例えば、後述のガラス接着部50)を備えることが好ましい。
本発明によれば、樹脂材料で形成される上框、下框及び縦框を溶着により接合する場合に、上框、下框及び縦框を溶着することが容易な建具を提供できる。
本発明の一実施形態に係る上げ下げ窓を屋内側から見た正面図である。 本実施形態に係る上げ下げ窓の縦断面図である。 本実施形態に係る上げ下げ窓の縦断面図において主に上障子が配置される部分の拡大図である。 本実施形態に係る上げ下げ窓の縦断面図において主に下障子が配置される部分の拡大図である。 本実施形態に係る上げ下げ窓の下障子が配置される部分の横断面図である。 本実施形態に係る上げ下げ窓の上障子が配置される部分の横断面図である。 ガラス接着部の構成を示す断面図である。 ガラス接着部の構成を示す分解斜視図である。 障子固定構造において、枠体に上障子を固定する前の状態を示す斜視図である。 障子固定構造において、上障子の取付金具を示す斜視図である。 障子固定構造において、障子固定金具を斜め下方側から視た斜視図である。 障子固定構造において、障子固定金具を斜め上方側から視た斜視図である。 障子固定構造において、上障子が枠体に固定された状態を示す斜視図である。 障子固定構造において、上障子の取付金具が障子固定金具に固定された状態を示す斜視図である。 下障子のロック機構を示す図である。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して詳しく説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る上げ下げ窓1を屋内側から見た正面図である。なお、本明細書において、「見付方向」とは、建物の壁に形成された開口部に納められた上げ下げ窓1におけるガラスの面方向を意味し、「見込方向」とは、上記ガラスの厚さ方向(即ち、奥行き方向)を意味する。
本実施形態の建具としての上げ下げ窓1は、図示しない建物の壁に形成された開口部に納められる。図1に示すように、上げ下げ窓1は、建物の開口部に取り付けられる枠体10と、枠体10内の上部に配置された上障子2(第1障子)と、枠体10内の下部に配置され上下方向に移動可能に納められた下障子3(第2障子)と、第1ガラス接着部5a(接着固定部)と、第2ガラス接着部5b(接着固定部)と、第3ガラス接着部5c(接着固定部)と、引手部54と、一対の障子固定構造60(図8参照)と、気密部材としての環状パッキン7と、網戸8(図3B参照)と、ピボットヒンジ軸部9(図3B参照)と、ガイド溝部(不図示)と、を備える。
本実施形態の上げ下げ窓1は、上障子2が枠体10内の上部に固定されており、下障子3が枠体10内を上下方向に移動可能に構成され、閉鎖時に下障子3が上障子2と同一平面となる、いわゆる、フラットスライド構造を備える。本実施形態においては、下障子3と上障子2とが同一平面とは、上障子2の上側ガラス200(後述)と下障子3の下側ガラス300(後述)とについて、上側ガラス200(後述)の表面と下側ガラス300(後述)の表面との見込方向の位置が同じことを意味する。なお、下障子3は、枠体10内を上方側に移動する場合には、枠体10内において、上障子2よりも見込方向の屋内側に移動しながら上方側に移動するように構成される。
図2は、本実施形態に係る上げ下げ窓1の縦断面図である。図3Aは、本実施形態に係る上げ下げ窓1の縦断面図において主に上障子2が配置される部分の拡大図である。図3Bは、本実施形態に係る上げ下げ窓1の縦断面図において主に下障子3が配置される部分の拡大図である。図4は、本実施形態に係る上げ下げ窓1の下障子3が配置される部分の横断面図である。図5は、本実施形態に係る上げ下げ窓の上障子2が配置される部分の横断面図である。
枠体10は、図1〜図5に示すように、上枠11と、下枠12と、左右の縦枠13,14と、により矩形に枠組みされて形成される。上枠11、下枠12、及び左右の縦枠13,14は、例えば塩化ビニル樹脂等の合成樹脂材料で形成され、押出し成形品により構成される。
本実施形態においては、上枠11、下枠12、及び左右の縦枠13,14は、略同一の構成を有する。そのため、対応する構成については同様の規則性を持って符号を付し、その説明を省略する。従って、以下では、上枠11の構成のみについて説明し、下枠12及び左右の縦枠13,14の構成は、上枠11と相違する構成についてのみ説明する。
上枠11は、長尺状に形成される。上枠11は、図2に示すように、上枠11が延びる方向に直交する断面において、複数の空気室を有する格子状に形成され、全体として、上障子2及び下障子3が配置される下方側が開放する断面略U字形状に形成される。
上枠11は、図3に示すように、上部に配置され見込方向に延びる上部外枠113と、上部外枠113の屋内外側の端部から下方に延びる外側縦枠111と、上部外枠113の屋内側の端部から下方に延びる内側縦枠112と、を有する。外側縦枠111は、上下方向において、内側縦枠112よりも、下方側の長さが長く形成される。
上部外枠113の下面(内面)には、上部外枠113の下面(内面)から下方に突出する2つの突出部113a,113bが形成される。突出部113a,113bは、上部外枠113の下面から下方に立設され下端部で互いが近づく側に屈曲する略L字形状に形成される。
内側縦枠112は、下方側において、下方に延出する延出部112aを有する。延出部112aの下端部には、屋外側に向いて開放する係止溝部112bが形成されている。
外側縦枠111の下端部には、屋内側に向けて開放する係止溝111aが形成されている。係止溝111aには、環状パッキン7が係止される。環状パッキン7については後述する。
上障子2は、図1に示すように、上げ下げ窓1の閉鎖状態で枠体10内の上部に配置される。上障子2は、図3A及び図5に示すように、上側上框21(上框)と、上側下框22(下框)と、左右の上側縦框23,24(縦框)と、により矩形に框組みされて形成された上側框体20(第1框体)と、該上側框体20内に嵌め込まれた上側ガラス200(第1面材)と、押縁アタッチメント211,212,213,214と、を備える。
上側上框21、上側下框22、及び左右の上側縦框23,24には、それぞれ、内側(障子側)に開口して形成される溝21a,22a,23a,24aが形成される。溝21a,22a,23a,24aには、上側ガラス200の側端部が配置される。
上側上框21、上側下框22、及び左右の上側縦框23,24が延びる方向に直交する断面形状は、図3A及び図5に示すように、同一である。上側上框21、上側下框22、及び左右の上側縦框23,24は、例えば塩化ビニル樹脂等の合成樹脂材料で形成され、押出し成形品により構成される。図1に示すように、上側上框21、上側下框22、及び左右の上側縦框23,24は、それぞれ、端部において、45度の角度で切断して形成され、互いに切断した部分を溶着により接合する。上側上框21、上側下框22、及び左右の上側縦框23,24の断面形状については後述する。
上側ガラス200は、図3A及び図5に示すように、屋内側の板ガラス201と、屋外側の板ガラス202と、これら2枚の板ガラスで挟持されたスペーサ203と、を備える複層ガラスである。この複層ガラスで構成された上側ガラス200は、優れた断熱性を有する。
下障子3は、図1に示すように、上げ下げ窓1の閉鎖状態で、枠体10内の下部に上障子2と同一平面内に配置される。下障子3は、枠体10内に上下方向(見付方向)に移動可能に設けられる。下障子3は、図3B及び図4に示すように、下側上框31(上框)と、下側下框32(下框)と、左右の下側縦框33,34(縦框)と、により矩形に框組みされて形成された下側框体30(第2框体)と、該下側框体30内に嵌め込まれた下側ガラス300(第2面材)と、押縁アタッチメント311,312,313,314と、を備える。
下側上框31、下側下框32、及び左右の下側縦框33,34には、それぞれ、内側(障子側)に開口して形成される溝31a,32a,33a,34aが形成される。溝31a,32a,33a,34aには、上側ガラス200の側端部が配置される。
下側上框31、下側下框32、及び左右の下側縦框33,34が延びる方向に直交する断面形状は、図3B及び図4に示すように、同一である。下側上框31、下側下框32、及び左右の下側縦框33,34は、例えば塩化ビニル樹脂等の合成樹脂材料で形成され、押出し成形品により構成される。図1に示すように、下側上框31、下側下框32、及び左右の下側縦框33,34は、それぞれ、端部において、45度の角度で切断して形成され、互いに切断した部分を溶着により接合する。下側上框31、下側下框32、及び左右の下側縦框33,34の断面形状については後述する。
下側ガラス300は、図3B及び図4に示すように、屋内側の板ガラス301と、屋外側の板ガラス302と、これら2枚の板ガラスで挟持されたスペーサ303と、を備える複層ガラスである。この複層ガラスで構成された下側ガラス300は、優れた断熱性を有する。
本実施形態においては、上障子2の上側上框21、上側下框22、及び左右の上側縦框23,24の断面形状と、下障子3の下側上框31、下側下框32、及び左右の下側縦框33,34の断面形状とは、配置される向きが異なるが、同一の形状である。即ち、上障子2の上側上框21、上側下框22、及び左右の上側縦框23,24、下障子3の下側上框31、下側下框32、及び左右の下側縦框33,34は、断面形状は全て同一である。
なお、本実施形態においては、框を特に区別する必要がない場合には、上障子2の上側上框21、上側下框22、及び左右の上側縦框23,24、下障子3の下側上框31、下側下框32、及び左右の下側縦框33,34の説明において、上障子2の上側上框21、上側下框22、及び左右の上側縦框23,24、下障子3の下側上框31、下側下框32、及び左右の下側縦框33,34を、単に框40という。
本実施形態においては、上障子2の上側上框21、上側下框22、下障子3の下側上框31、下側下框32は、図2に示すように、上下方向において厚さを有する。また、上障子2の左右の上側縦框23,24、下障子3の左右の下側縦框33,34は、図4及び図5に示すように、左右方向に厚さを有する。そのため、本実施形態においては、「框40の厚さ方向」とは、框40が延びる方向及び見込方向に直交する方向を意味する。「厚さ方向」は、図2〜図3Bにおいては、上下方向であり、図4及び図5においては、左右方向である。また、框40の厚さ方向(図2においては上下方向、図4及び図5においては左右方向)において、上側ガラス200又は下側ガラス300が配置される側を厚さ方向の内側といい、その反対側を厚さ方向の外側という。
框40は、図3A〜図5に示すように、屋外側に配置される屋外側框41と、屋外側框41における框40の厚さ方向の外側の端部から屋内側に延びる屋内側框42と、を有する。
屋外側框41は、厚さ方向に延びる空気室411を形成する第1枠部412と、第1枠部412よりも厚さ方向の内側に形成される第2枠部413と、を有する。第2枠部413は、屋内側に向けて開口する。
屋外側框41における厚さ方向の外側の外面には、第1係止部414が形成される。第1係止部414は、屋外側框41における厚さ方向の外側において溝状に形成される。第1係止部414、屋内側に開口する溝状に形成される。
屋外側框41における屋外側の外面には、図3Aに示すように、気密部材としての環状パッキン7が当接する。
環状パッキン7は、図1に示すように、方形環状に形成され、枠体10の内側の周縁の周方向の全域に亘って配置される。環状パッキン7は、弾性変形可能に構成される。環状パッキン7は、枠体10の係止溝111a,121a,131a,141a(図3A〜図5参照)に取り付けられ、上障子2の上側上框21の屋外側框41、上障子2の左右の上側縦框23,24の屋外側框41、下障子3の下側下框32の屋外側框41、下障子3の左右の下側縦框33,34の屋外側框41の外面に当接する。これにより、環状パッキン7は、上げ下げ窓1の閉鎖状態において、上障子2及び下障子3と枠体10との間に枠体10の内側の周縁に沿って配置され、上障子2及び下障子3と枠体10との気密状態を保持する。
屋内側框42は、屋外側框41における厚さ方向の外側の端部から屋内側に延びる。屋内側框42は、見込方向に延びる空気室421を形成する第3枠部422を有する。
屋内側框42における厚さ方向の外側の外面には、屋外側から屋内側に向かって順に、第2係止部423、第3係止部424が形成される。
第2係止部423は、屋外側框41における厚さ方向の外側に形成される。第2係止部423は、屋外側に開口する溝状に形成される。第2係止部423は、第1係止部414よりも屋内側に配置され、見込方向において、第1係止部414に対称の形状を有する。
第3係止部424は、屋内側框42の屋内側の端部に形成されている。第3係止部424は、屋内側框42における厚さ方向の外側に向けて開口する溝状に形成される。第3係止部424は、屋内側框42の厚さ方向に並んだ二層の溝が、二層の溝よりも幅が狭い連通部により厚さ方向に連通されて形成される。
屋内側框42における屋内側の端部には、第4係止部425が形成される。第4係止部425は、屋内側框42における厚さ方向の内側に向けて開口する溝状に形成される。第4係止部425には、押縁アタッチメント211,212,213,214,311,312,313,314(図3A〜図5参照)が係止される。押縁アタッチメント211,212,213,214,311,312,313,314は、長尺状の樹脂材料により形成される。押縁アタッチメント211,212,213,214,311,312,313,314は、第4係止部425に係止された状態で、上側ガラス200,下側ガラス300の周縁部を押圧する。これにより、框40と押縁アタッチメント211,212,213,214,311,312,313,314との間で、上側ガラス200,下側ガラス300が挟持される。
框40において、第1係止部414、第2係止部423、第3係止部424に係止させる部材を、それぞれ異らせることができる。
本実施形態においては、図3Aに示すように、上障子2の上側下框22の第1係止部414には、網戸取付片81の一端部が係止される。網戸取付片81は、アルミ材料で形成される。網戸取付片81の他端部には、網戸8が取り付けられる。
また、下障子3の下側上框31の第1係止部414、第2係止部423及び第3係止部424には、図3Bに示すように、引手部54に形成された支持枠541が取り付けられる。
引手部54は、図3Bに示すように、下障子3の屋内側において、下障子3の下側上框31に取り付けられる。引手部54は、図1に示すように、左右方向に延びる。引手部54は、下障子3を開閉するために使用者が操作を行うための持ち手となる部分である。これにより、引手部54に手を掛けて操作することで、下障子3の開閉を容易に行うことができる。
また、下障子3の下側下框32の第1係止部414、第2係止部423及び第3係止部424には、図3Bに示すように、ピボットヒンジ軸部9を支持する支持枠91が取り付けられる。下障子3は、引手部54を屋内側に移動させながら上方側に移動させることで、ピボットヒンジ軸部9を中心に回動し、ガイド溝(図示せず)の傾斜部及び直線部に沿って上方側に移動する。下障子3は、開放状態において、上障子2よりも屋内側において、上障子2に平行に配置される。
また、図5に示すように、上障子2の左側の上側縦框23の第3係止部424及び右側の上側縦框24の第3係止部424には、モヘヤ部材215,216が取り付けられる。図4に示すように、下障子3の左側の下側縦框33の第3係止部424及び右側の下側縦框34の第3係止部424と、には、モヘア部材315,316が取り付けられる。
次に、上枠アタッチメント115、第1下枠アタッチメント125、第2下枠アタッチメント126、左右の縦枠アタッチメント135,145について説明する。上枠アタッチメント115、第1下枠アタッチメント125、第2下枠アタッチメント126、左右の縦枠アタッチメント135,145は、上枠11、下枠12、及び左右の縦枠13,14の近傍に配置される。上枠アタッチメント115、第1下枠アタッチメント125、第2下枠アタッチメント126、左右の縦枠アタッチメント135,145は、長尺状に形成され、例えば塩化ビニル樹脂等の合成樹脂材料で形成され、押出し成形品により構成される。
上枠アタッチメント115は、図3Aに示すように、上枠11の内側において、上枠11と上側上框21との間に取り付けられる。上枠アタッチメント115は、空気室を囲む枠体115aを有し、上方に突出する2つの突起部115b,115cを有する。2つの突起部115b,115cは、それぞれ、上枠11の2つの突出部113a,113bに係止される。
第1下枠アタッチメント125は、図3Bに示すように、下枠12の内側に取り付けられる。第1下枠アタッチメント125は、略L字状に形成され、内側縦枠122の内面に沿って上下方向に延び、下端部において屋外側に屈曲して下部外枠123の内面に沿って延びる。第1下枠アタッチメント125は、屋内側に突出する突出部125aと、下方側に突出する2つの突出部125b,125cと、屋外側に形成される係止溝125d,125eと、を有する。突出部125a、及び2つの突出部125b,125cは、それぞれ、下枠12の係止溝部122b、及び2つの突出部123a,123bに係止される。
第2下枠アタッチメント126は、図3Bに示すように、下枠12の内側において、第1下枠アタッチメント125に取り付けられる。第2下枠アタッチメント126は、空気室を囲む枠体126aと、枠体126aから下側下框32へ向かうように湾曲して延びる湾曲延在部126bと、を有する。第2下枠アタッチメント126は、屋内側に突出する2つの突出部126c,126dを有する。2つの突出部126c,126dは、第1下枠アタッチメント125の係止溝125d,125eに係止される。
本実施形態においては、左側の縦枠アタッチメント135及び右側の縦枠アタッチメント145は、同一の構成を有する。そのため、対応する構成については同様の規則性を持って符号を付し、その説明を省略する。従って、以下では、左側の縦枠アタッチメント135の周辺の構成のみについて説明する。
左側の縦枠アタッチメント135は、図4及び図5に示すように、空気室を囲む2つの枠体135a,135bを有する。2つの枠体135a,135bは、見込方向に並んで配置され、屋体側に枠体135aが配置され、屋内側に枠体135bが配置される。左側の縦枠アタッチメント135は、2つの係止突起135c、135dと、係止溝135eと、を有する。
係止突起135cは、枠体135aの左側の端部の屋外側に形成される。係止突起135dは、枠体135bの左側の側面から立設される。係止溝135eは、枠体135bの屋内側の外面において溝状に形成される。係止溝135eには、モヘア部材136が取り付けられている。また、モヘア部材136に対して、見込方向に対称となるように、モヘア部材137が、縦枠13の係止溝部132bに取り付けられている。
次に、第1ガラス接着部5a、第2ガラス接着部5b、及び第3ガラス接着部5cについて説明する。図6は、ガラス接着部50の構成を示す断面図である。図7は、ガラス接着部50の構成を示す分解斜視図である。本実施形態においては、第1ガラス接着部5a、第2ガラス接着部5b、及び第3ガラス接着部5cの構成は、同一の構成であるため、ガラス接着部50と記載する。また、上側ガラス200及び下側ガラス300について、単に、ガラス500と記載する。また、押縁アタッチメント211,212,213,214,311,312,313,314を、押縁アタッチメント510と記載する。
ガラス接着部50は、框40における長手方向の一部分とガラス500とを接着して固定する。本実施形態においては、ガラス接着部50は、図1に示すように、上げ下げ窓1において、框40とガラス500との間に配置され、框40とガラス500とを3箇所で接着する。具体的には、本実施形態においては、ガラス接着部50は、上障子2の上側下框22と上側ガラス200との間における上側下框22の長手方向の略中央の位置、下障子3の下側上框31と下側ガラス300との間における下側上框31の長手方向の略中央の位置、下障子3の下側下框32と下側ガラス300との間における下側下框32の長手方向の略中央の位置において、框40の長手方向の一部分に配置される。
ガラス接着部50は、図6及び図7に示すように、受け部材51と、固定部材52と、シート状の接着部材53と、を備える。受け部材51及び固定部材52は、アルミ材料などの金属部材で構成される。
受け部材51は、図6及び図7に示すように、框40における長手方向の略中央において、ガラス500が配置される側の框40の溝40aの底面にねじ部材501,501により固定される。受け部材51は、框40の長手方向に延びるように形成される。受け部材51は、長手方向の両端部に形成される一対の固定端部511,511と、固定部材52を固定するための受け部本体512と、を有する。固定端部511は、ねじ部材501を挿通可能なねじ取付穴511aを有する。ねじ取付穴511aは、ガラス500の厚さ方向に長い長穴である。受け部材51は、ねじ取付穴511a及び框40の取付穴401において、ねじ部材501により、框40に固定される。
受け部本体512は、上板部材512aと、下板部材512bと、を有する。上板部材512a及び下板部材512bは、框40に平行に並んで配置される。上板部材512aと下板部材512bとの間には、框40の溝40aの底面に平行なスリット512cが形成される。下板部材512bにおける上板部材512a側の面には、ガラス500の厚さ方向に延びる2つの突状部512d,512dが形成される。
固定部材52は、断面がL字形状に形成される。固定部材52は、シート状の接着部材53が取り付けられる第1板部521と、受け部本体512のスリット512cに挿入されて2つの突状部512d,512dに係止される第2板部522と、を有する。
接着部材53は、シート状に構成され、固定部材52の第1板部521の一方側の面に取り付けられる。接着部材53におけるガラス500が配置される側の面には、接着部分が露出している。接着部材53は、受け部本体512を取り付けた框40にガラス500を載置した状態で、固定部材52を受け部本体512のスリット512cに挿入することで、ガラス500に接着される。
以上のように構成されるガラス接着部50は、框40に受け部本体512を取り付けた後に、ガラス500を框40の溝40aの底面に載置した状態で、固定部材52の第2板部522を受け部材のスリット512cに挿入することで、2つの突状部512d,512dに係止された状態で、ガラス500と框40とを、接着部材53により、固定部材52で固定することができる。そして、続けて、押縁アタッチメント510を、框40の第4係止部425に係止させることで、框40と押縁アタッチメント510との間で、ガラス500を挟持する。
次に、上障子2を枠体10に固定するための障子固定構造60,60について説明する。図8は、障子固定構造60において、枠体10に上障子2を固定する前の状態を示す斜視図である。図9は、障子固定構造60において、上障子2の取付金具61を示す斜視図である。図10は、障子固定構造60において、障子固定金具62を斜め下方側から視た斜視図である。図11は、障子固定構造60において、障子固定金具62を斜め上方側から視た斜視図である。図12は、障子固定構造60において、上障子2が枠体10に固定された状態を示す斜視図である。図13は、障子固定構造60において、上障子2の取付金具61が障子固定金具62に固定された状態を示す斜視図である。
障子固定構造60,60は、図8に示すように、上げ下げ窓1の左右に一対設けられ、上げ下げ窓1の左右方向の両端の端部に配置される。障子固定構造60は、上障子2の下端部に取り付けられる一対の取付金具61,61と、枠体10の左右の縦枠13,14の内面側に取り付けられる一対の障子固定金具62(固定金具)と、を備える。
取付金具61は、図9に示すように、上障子2の左右方向の側部から外側に突出するように、上障子2の左右方向の両端部の側部の下端部に取り付けられる。取付金具61を取り付けた上障子2の横幅(見付方向の幅)(上障子2と取付金具61とを合わせた見付方向の長さ)は、左右の縦枠13,14の内幅(内側の長さ)よりも小さい。
取付金具61は、基板部611と、取付底板部612と、一対の縦板部613,613と、を有する。
基板部611は、上側縦框23,24における上障子2の左右方向の外側の側面に配置される。基板部611は、板状に形成され、上下方向に延びる。基板部611は、ねじ部材614,614により、上障子2の左右方向の外側の側面に固定される。
取付底板部612は、基板部611の下端部から、上障子2の左右方向の外側に突出するように形成される。取付底板部612は、上障子2の底面と略同一面となるように、見込方向(上側ガラス200の厚さ方向)に延びる。取付底板部612は、上下方向に貫通するねじ穴612aを有する。
一対の縦板部613,613は、基板部611における見込方向の両端部から、上障子2の左右方向の外側に突出するように形成される。一対の縦板部613,613は、上下方向に延びる。
障子固定金具62は、図8及び図9に示すように、左右の縦枠13,14の見込方向の屋外側において、ねじ部材603,603により、左右の縦枠13,14の内側にそれぞれ固定される。障子固定金具62は、上障子2を枠体10に固定する。障子固定金具62は、図10及び図11に示すように、載置板部63と、載置板支持部64と、取付スリット板65と、アングル部材66と、を備える。アングル部材66は、後述するロック機構70の一部を構成する。
載置板支持部64は、縦枠13,14に取り付けられると共に、載置板部63を支持する。載置板支持部64は、上側枠部641と、アングル部材取付凸部642と、下側平板部643と、を有する。
上側枠部641は、上側平板部641aと、一対の支持板641b,641bと、を有する。上側平板部641aは、縦枠13,14の内面に沿う板状に形成され、上下方向に延びる。一対の支持板641b,641bは、載置板部63の下方側から、載置板部63を支持する。一対の支持板641b,641bは、上側平板部641aの見込方向の両端部から縦枠13,14の内側に延出するように立設され、縦枠13,14の内面に直交して配置される。一対の支持板641b,641bは、見付方向に延びる。
アングル部材取付凸部642は、上側枠部641の上側平板部641aの下端部に接続される。アングル部材取付凸部642は、上側枠部641の上側平板部641a及び下側平板部643よりも縦枠13,14の内側に突出するように形成される。アングル部材取付凸部642は、見付方向の断面形状が、略C字形状に形成される。
下側平板部643は、アングル部材取付凸部642の下端部に接続される。下側平板部643は、アングル部材取付凸部642よりも縦枠13,14側において、縦枠13,14の内面に沿う板状に形成され、上下方向に延びる。
載置板部63は、段差状に形成され、載置板支持部64の上端部から縦枠13,14の内側に延出する。載置板部63は、水平方向に延びる支持側上段板632と、載置側下段板631よりも下方側において水平方向に延びる載置側下段板631と、載置側下段板631と支持側上段板632との間に跨って配置される補強部633と、を有する。
支持側上段板632は、上側枠部641の一対の支持板641b,641bに支持される。支持側上段板632は、上側枠部641の上側平板部641aから縦枠13,14の内側に向けて延びる。
載置側下段板631は、支持側上段板632よりも低い位置において水平に形成され、支持側上段板632における縦枠13,14側の端部から、縦枠13,14の内側に延びる。載置側下段板631は、上障子2の左右方向の側部の下端部に取り付けられた取付金具61及び上障子2の上側下框22が載置される部分である。載置側下段板631における枠体10の内部側の端部の角部は、丸みを帯びて形成される。載置側下段板631は、上下方向に貫通する貫通長穴631aを有する。
貫通長穴631aは、見込方向(上側ガラス200の厚さ方向)に延びる貫通長穴である。貫通長穴631aには、上障子2と障子固定金具62とを固定する際に、図13に示すように、ねじ部材601が挿通される。ねじ部材601は、上障子2の取付金具61と障子固定金具62とを固定する。貫通長穴631a及び取付底板部612のねじ穴612aを介して、ねじ部材601により、上障子2に取り付けられた取付金具61と、載置板部63とを固定する。貫通長穴631aが見込方向に延びるため、貫通長穴631aに沿って上障子2を見込方向に移動させることで、上障子2の見込方向の位置を調整することができる。
補強部633は、段差状に形成され、載置側下段板631の上面と支持側上段板632の上面とに跨って配置され、載置側下段板631の上面と支持側上段板632の上面とを接続して、載置側下段板631の及び支持側上段板632の接続を補強する。補強部633の角部は、丸みを帯びて形成される。
取付スリット板65は、載置板支持部64と縦枠13,14との間に配置される。取付スリット板65は、上下方向に延びる板状に形成される。取付スリット板65は、下方側が開放するスリットが形成された略U字形状に形成される。
アングル部材66は、後述するように、下障子3が屋内側へ倒れないように、下障子3の屋内側への移動を規制するストッパ(規制部材)として機能する。本実施形態においては、アングル部材66は、障子固定金具62に備えられている。
アングル部材66は、アングル部材取付凸部642に取り付けられる。アングル部材66は、見付方向の断面形状が、略L字形状に形成される。アングル部材66は、アングル取付板661と、アングル立ち上がり板662と、を有する。
アングル取付板661は、縦枠13,14の内面に平行であって見付方向及び上下方向に広がる板状に形成される。アングル取付板661は、アングル部材取付凸部642にねじ部材602により固定される。
アングル立ち上がり板662は、アングル取付板661の屋内側の端部から縦枠13,14の内側に向けて立ち上がるように形成される。アングル立ち上がり板662は、見込方向に広がる板状に形成される。アングル立ち上がり板662の先端には、折り曲げられて曲面状に形成された先端曲面部662aが形成されている。
以上のように構成される障子固定構造60,60においては、上障子2を枠体10に取り付ける際に、上障子2は、障子固定金具62が縦枠13,14に固定された状態で、障子固定金具6の上部に載置されて、障子固定金具62に固定される。詳細には、上障子2の取付金具61は、上障子2を枠体10に取り付ける際に、障子固定金具62の上部に載置されて、障子固定金具62に固定される。
次に、ロック機構70、70について説明する。図14は、下障子3のロック機構70を示す図である。ロック機構70,70は、下障子3が屋内側に倒れないようにロックする機構である。ロック機構70,70は、図1に示すように、上げ下げ窓1の左右に一対設けられ、下障子3の左右方向の両端の端部側に配置される。
ロック機構70は、図14に示すように、基体71、ラッチ部材72、弾性部材73、摺動棒74、操作部材75、連結部材76、及びアングル部材66(規制部材)を備えている。
基体71には、操作部材75及び摺動棒74が摺動可能に取り付けられている。
ラッチ部材72は、基体71の一方の面側に配置される。ラッチ部材72は、左右方向に延びる板状の部材であり、その長手方向の一端側が他に比べて大きく形成され、その先端の端面は多面に形成されている。ラッチ部材72の先端側の屋内側には、端面72aが形成されている。
弾性部材73は、ラッチ部材72を左右方向の外側に付勢する。弾性部材73は、弾性部材73の一端が基体71に固定され、他端がラッチ部材72に固定される。弾性部材73がラッチ部材72を左右方向の外側に付勢することで、図14に示すように、ラッチ部材72の端面72aは、縦枠アタッチメント145の枠体に当接する。
摺動棒74は、棒状の部材である。摺動棒74は、基体71の他方の面側に配置される。摺動棒74は、基体71に係止されつつ、基体71に対して揺動可能に、基体71に取り付けられている。
操作部材75は、操作者により、ロック機構70を解除されるときに操作される部材である。操作部材75は、連結部材76を介して摺動棒74に連結されている。操作部材75は、基体71に摺動可能に取り付けられる。操作部材75の摺動方向は、摺動棒74の長手方向と同じ方向である。連結部材76は、摺動棒74と操作部材75とを連結する。
アングル部材66は、前述の障子固定金具62の一部を構成しており、下障子3が屋内側へ倒れないように規制するストッパとして機能する。アングル部材66は、障子固定金具62が縦枠13,14の内側に固定されることで、縦枠13,14の内側から立ち上がるように配置されている。
次に、ロック機構70を解除して、下障子3を開放させる動作について説明する。
上げ下げ窓1の閉鎖状態では、下障子3は、図1に示すように、枠体10内の下部に上障子2と同一面内に上下に並べられて配置されている。このときには、ロック機構70、70は、図14に示すように、ラッチ部材72の端面72aが縦枠アタッチメント145の枠体に接するように配置される。このとき、ラッチ部材72は、弾性部材73により、縦枠アタッチメント145の枠体に付勢されている。一方、摺動棒74が縦枠13、14に向けて大きく突出され、摺動棒74の先端が、アングル部材66の屋外側に配置され、アングル部材66により見込方向における屋内側への移動が規制されている。これにより、下障子3は移動させることができず、閉鎖状態で、ロックされている。
このような閉鎖状態から、操作者は、操作部材75を、下障子3の左右方向の内側に移動させる。これにより、摺動棒74がアングル部材66よりも左右方向の内側に移動して、ロックが解除される。そして、操作者は、下障子3の上端部に設けられた引手部54(図1参照)を、屋内側に引き倒す。そのため、下障子3の上端部は、ガイド溝(図示せず)側に配置される。下障子3を、ロックを解除した状態で、屋内側に引き倒すことができる。
その後、引手部54に手を掛けて下障子3を引き上げることで、下障子3がガイド溝(図示せず)内を移動し、下障子3を開放させることができる。
下障子3を閉める際には、上記の手順を遡るように操作する。
次に、上げ下げ窓1の施工方法について、主に、枠体10に上障子2を取り付ける作業について説明する。
まず、作業者は、一対の障子固定金具62、62を、図10に示すように、それぞれ、ねじ部材603により、枠体10の縦枠13,14に取りつけて固定する(第1工程)。ここで、作業者は、図8に示すように、障子固定金具62を、枠体10の内部側に突出するように配置して取り付ける。
次に、図8に示すように、障子固定金具62が枠体10の縦枠14に取り付けられた状態において、枠体10内において、上障子2の取付金具61を障子固定金具62の載置板部63の上面よりも上方に持ち上げて(第2工程)、上障子2の取付金具61及び上障子2の上側下框22を障子固定金具62の載置板部63の上面に載置する(第3工程)。そして、この状態で、図13に示すように、ねじ部材601を用いて、上障子2の取付金具61を、障子固定金具62の載置板部63の上面に固定する(第4工程)。ねじ部材601で上障子2の取付金具61を障子固定金具62に固定する際に、貫通長穴631aに沿って上障子2を見込方向に移動させることで、上障子2の見込方向の位置を調整することができる。
ここで、取付金具61を取り付けた上障子2の横幅(見付方向の幅)(上障子2と取付金具61とを合わせた見付方向の長さ)は、左右の縦枠13,14の内幅(内側の長さ)よりも小さい。そのため、上障子2の建て込みの際に、上障子2が左右の縦枠13,14にあたることがなくなり、施工しやすい。
本実施形態によれば、以下の効果が奏される。
本実施形態では、上側框体20及び下側框体30のうちの少なくとも一方を構成する上框21,31、下框22,32及び左右の縦框23,24,33,34は、樹脂材料で形成され、且つ、上框21,31、下框22,32及び左右の縦框23,24,33,34が延びる方向に直交する方向の断面形状が同一である。
これにより、樹脂材料で形成される上側上框21、上側下框22、上側縦框23,24、下側上框31、下側下框32及び左右の下側縦框33,34のいずれか同士を溶着により接合する場合に、断面形状が同一であるため、溶着することが容易である。従来、フラットスライド構造を備える上げ下げ窓1においては、框に種々の部材を取り付けるため、断面形状が複雑になりやすかった。そのため、特にフラットスライド構造を備える上げ下げ窓1において、樹脂材料で形成される上側上框21、上側下框22、上側縦框23,24、下側上框31、下側下框32及び左右の下側縦框33,34の断面形状を同一にすることは、溶着することが容易であるという点において特に効果的である。
また、本実施形態では、閉鎖状態において、上側框体20及び下側框体30と枠体10との間に、枠体10の内側の周縁の全域に設けられ弾性変形可能な環状パッキン7を備える。
そのため、断面形状を同一とした上側上框21、上側下框22、左右の上側縦框23,24、下側上框31、下側下框32及び左右の下側縦框33,34について、環状パッキン7が当接する部分の形状を同じ形状とすることができる。これにより、環状パッキン7の当接状態が安定して保持されて、上側上框21、上側下框22、左右の上側縦框23,24、下側上框31、下側下框32及び左右の下側縦框33,34のいずれの部分においても、框40と枠体10との気密性をより向上させることができる。
また、本実施形態では、上げ下げ窓1は、上側ガラス200及び下側ガラス300の一部分と、上框21,31、下框22,32及び左右の縦框23,24,33,34の一部分と、を接着して固定するガラス接着部50を備える。
そのため、断面形状を同一とした上側上框21、上側下框22、左右の上側縦框23,24、下側上框31、下側下框32及び左右の下側縦框33,34において、ガラス500と框40との接着部分を、上側ガラス200又は下側ガラス300の全周に亘って形成しなくてもよい。その理由は、断面形状を同一とした上側上框21、上側下框22、左右の上側縦框23,24、下側上框31、下側下框32及び左右の下側縦框33,34においては、框40におけるガラス500が配置される溝40aの形状を同じ形状とすることができるため、框40とガラス500との接合部分の強度が確保されるためである。これにより、框40とガラス500との間の一部でガラス接着部50で接着固定するだけで、框40とガラス500との接合部分の強度を確保することができる。また、框40とガラス500との間の一部においてガラス接着部50で接着して固定するため、ガラス500を交換する際に、框40を再利用できる。また、特に、框40の長手方向の略中央部に配置した場合には、框40とガラス500との接合部分の強度を安定させることができ、かつ、気密性をより向上させることができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれる。
上記実施形態では、上障子2が枠体10内に固定されているが、これに限定されない。例えば、下障子3が枠体10内に固定されていてもよいし、上障子2及び下障子3のいずれも枠体10内に固定されていなくてもよい。
上記実施形態では、上障子2及び下障子3が上下方向に並べられる上げ下げ窓を例に説明したが、これに限定されない。2つの障子が左右方向に並べられる窓であってもよい。
上記実施形態では、気密部材として、環状の環状パッキン7としたが、これに限定されない。例えば、直線状のパッキンでもよい。
上記実施形態では、上障子2の框の断面形状と、下障子3の框の断面形状とを、全て同一の形状に形成したが、これに限定されない。例えば、上障子2の框の断面形状を全て同一に形成し、下障子3の框の断面形状を、上障子2の框の断面形状と異なるように形成してもよい。
1…上げ下げ窓(建具)
2…上障子(第1障子)
3…下障子(第2障子)
5a…第1ガラス接着部(接着固定部)
5b…第2ガラス接着部(接着固定部)
5c…第3ガラス接着部(接着固定部)
7…環状パッキン(気密部材)
10…枠体
11…上枠
12…下枠
13,14…縦枠
20…上側框体(第1框体)
21…上側上框(上框)
22…上側下框(下框)
23,24…上側縦框(縦框)
30…下側框体(第2框体)
31…下側上框(上框)
32…下側下框(下框)
33,34…下側縦框(縦框)
50…ガラス接着部(接着固定部)
200…上側ガラス(第1面材)
300…下側ガラス(第2面材)

Claims (3)

  1. 上枠、下枠及び左右の縦枠を有する枠体と、
    前記枠体内に配置され、第1框体を有する第1障子と、
    前記枠体内に見付方向に移動可能に設けられ、閉鎖状態で前記第1障子と同一平面内に配置され、第2框体を有する第2障子と、を備える建具であって、
    前記第1框体及び前記第2框体のうちの少なくとも一方を構成する上框、下框及び左右の縦框は、樹脂材料で形成され、且つ、前記上框、前記下框及び前記左右の縦框が延びる方向に直交する方向の断面形状が同一である建具。
  2. 閉鎖状態において、前記第1框体及び前記第2框体と前記枠体との間に、前記枠体の内側の周縁の全域に設けられ弾性変形可能な気密部材を備える請求項1に記載の建具。
  3. 前記第1障子は、前記第1框体に嵌め込まれる第1面材を有し、
    前記第2障子は、前記第2框体に嵌め込まれる第2面材を有し、
    前記建具は、前記1面材及び前記第2面材の一部分と、前記上框、前記下框及び前記左右の縦框の一部分と、を接着して固定する接着固定部を備える請求項1又は2に記載の建具。
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