JP2017101408A - 車両用ハンドル装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】温度変化や時間経過に起因する軸力の低下を効果的に抑制しつつ、共に金属製のボルト及びナットを用いて樹脂製のハンドル支持部材を金属製のパネルに固定可能な車両用ハンドル装置を提供すること。
【解決手段】 ハンドル支持部材23の貫通孔24及びパネル12のボルト挿入孔12bを移動可能に貫通しかつハンドル支持部材と対向する頭部43を有する金属製のボルト42と、パネルと対向しかつボルト42に螺合する金属製のナット49と、ボルトの頭部43がハンドル支持部材に当接しかつナットがパネルに当接したときに、両端部が頭部とパネルとにそれぞれ当接する金属製のスペーサ37と、を備える。
【選択図】 図16

Description

本発明は車両用ハンドル装置に関する。
図18及び図19は、アウタパネルに対して固定されるアウトサイドハンドル装置の一例を示している。
このアウトサイドハンドル装置は、ベース部材であるハンドル支持部材と、ハンドル支持部材の車外側に位置しかつハンドル支持部材によって回転可能に支持されたアウトサイドハンドルと、を備えている。
ベース部材には、ベース部材を車幅方向(車内外方向)に貫通する貫通孔が形成されている。この貫通孔には、ボルト、ナット、及びナット位置規制部材が一体化した状態で取り付けられている。
図19に示すように、金属製のボルトのネジ部はハンドル支持部材の車内側から貫通孔に挿入されており、金属製のナットの軸部はハンドル支持部材の車外側から貫通孔に挿入されており、ネジ部と軸部が貫通孔内で螺合している。
さらにボルトのネジ部及びナットの軸部と同軸をなす筒状体である樹脂製のナット位置規制部材が、貫通孔にスライド自在に挿入されかつ貫通孔の内周面に圧接している。そのため、ナット位置規制部材に対して軸線方向の力を及ぼさないときは、ナット位置規制部材は貫通孔に対して位置決めされる。しかし、ナット位置規制部材に対して軸線方向の力を及ぼしたときは、ナット位置規制部材が貫通孔に対してスライドする。さらにナット位置規制部材の車外側端部には、ハンドル支持部材の車外側面とナットの頭部との間に位置するフランジが設けられている。そのため、ナットのハンドル支持部材側への移動は、ナットの頭部がフランジに当接する位置で規制される。
アウトサイドハンドル装置をアウタパネルに対して取り付ける前から、ボルト、ナット、及びナット位置規制部材は一体化した状態で貫通孔に装着されている。但し、アウトサイドハンドル装置をアウタパネルに対して取り付ける前においては、ナット位置規制部材が貫通孔に対して図19の位置よりも車外側に位置し、この位置に位置決めされている。そのため、ナット位置規制部材のフランジとハンドル支持部材の車外側面との間にはある程度の大きさの隙間が形成されている。
図示するように、車両ドアの車外側面を構成する金属製のアウタパネルにはハンドル取付用孔が形成されている。さらにハンドル取付用孔の内周縁部には、ハンドル取付用孔と連続するボルト挿入孔が形成されている。
アウトサイドハンドル装置をアウタパネルに取り付けるには、まずハンドル支持部材をアウタパネルの車内側面と対向させながら、ナット位置規制部材のフランジをハンドル取付用孔を通してアウタパネルの車外側に位置させる。続いて、アウトサイドハンドル装置全体を後方にスライドさせることにより、ナット位置規制部材及びナットの軸部の貫通孔から車外側に突出した部分をボルト挿入孔内に位置させる。そして、この状態でボルトをナットに対して締め付け方向に相対回転させることにより、図19に示すように、アウタパネルの車内側面とハンドル支持部材を接触させた状態で、ボルトの頭部とナットの頭部との間で、ハンドル支持部材、アウタパネル、及びナット位置規制部材のフランジを挟み込む。
するとボルト及びナットの間の軸力(締付力)によって、ハンドル支持部材がアウタパネルに対して固定される。
そのため、アウトサイドハンドルをハンドル支持部材に対して安定した状態で回転操作することが可能になる。
なお、周知のようにアウトサイドハンドルは複数の連係部材を介して車両ドアに設けられたロック装置と連係している。そのため、アウトサイドハンドルを回転操作することによりロック装置を操作すると、ロック装置によって車両ドアの車体に対するロック/アンロック状態が切り替えられる。
特開2012−26205号公報
(発明が解決しようとする課題)
上記アウトサイドハンドル装置では、共に金属製であるボルトの頭部とナットの頭部との間で、共に樹脂製であるハンドル支持部材及びナット位置規制部材(のフランジ)を挟み込んでいる。
しかし樹脂製であるハンドル支持部材及びナット位置規制部材の耐クリープ性は大きくない。そのため、アウトサイドハンドル装置をアウタパネルに固定すると、アウトサイドハンドル装置の高温化や時間経過に起因してハンドル支持部材及びナット位置規制部材にクリープが生じ、ハンドル支持部材及びナット位置規制部材のボルトとナットに対する接触部が塑性変形を起こすおそれがある。
仮にハンドル支持部材及びナット位置規制部材が塑性変形を起こすと、ボルトとナットのハンドル支持部材及びナット位置規制部材に対する軸力(締付力)が低下してしまう。
するとアウトサイドハンドルをハンドル支持部材に対して回転させたときに、ハンドル支持部材がアウタパネルに対してがたつきを起こすおそれがある。
本発明は、温度変化や時間経過に起因する軸力の低下を効果的に抑制しつつ、共に金属製のボルト及びナットを用いて樹脂製のハンドル支持部材を金属製のパネルに固定可能な車両用ハンドル装置を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段)
本発明は、車両ドアの金属製のパネルの一方の面に対して、車幅方向の一方の面が対向する樹脂製のハンドル支持部材と、前記ハンドル支持部材に回転可能に支持されかつ回転することにより前記車両ドアに設けられたロック装置をラッチ状態からアンラッチ状態に移行させるハンドルと、前記ハンドル支持部材を前記車幅方向に貫通する貫通孔及び前記パネルに形成したボルト挿入孔を前記車幅方向に相対移動可能に貫通しかつ前記ハンドル支持部材の前記幅方向の他方の面と対向する頭部を有する金属製のボルトと、前記パネルの他方の面と対向しかつ前記ボルトに螺合する金属製のナットと、前記頭部と前記パネルの前記一方の面との間に位置し、前記頭部が前記ハンドル支持部材の前記他方の面に当接しかつ前記ナットが前記パネルの他方の面に当接したときに、前記車幅方向の両端部が前記頭部と前記パネルの前記一方の面とにそれぞれ当接する金属製のスペーサと、を備える。
このように構成すれば、ボルトとナットを利用してハンドル支持部材をパネルに固定すると、スペーサとボルトの頭部との間の車幅方向距離が一定距離に保持され、ボルトの頭部とナットとの間でスペーサ及びパネルが挟み込まれる。即ち、共に金属製のボルトとナットが共に金属製のスペーサ及びパネルを挟持しながら軸力を発揮する。そのため、例えばハンドル装置が高温化したり時間が経過したりしてもスペーサがクリープを発生し難い(塑性変形を起こし難い)ので、ボルトとナットによる軸力が低下し難い。
従って、ハンドル支持部材をパネルに対して長い時間に渡って強固に固定できる。
前記ハンドル支持部材の前記頭部との対向面に、該対向面から前記頭部側に突出し、前記頭部が前記ハンドル支持部材の前記他方の面に当接しかつ前記ナットが前記パネルの他方の面に当接したときに前記頭部によって潰される突起を設けてもよい。
このように構成すると、ハンドル支持部材に設けた突起をボルトの頭部によって潰すことにより、パネルとボルトの頭部とによってハンドル支持部材(突起)を挟み込むことになる。そのため、突起を形成しない場合と比べて、パネルとボルトの頭部との間でスペーサを挟み込みつつパネルと頭部とによってハンドル支持部材を挟み込むのが容易である。
前記スペーサに対する前記車幅方向の相対位置を仮保持可能かつ前記ナットと接触することにより該ナットの前記頭部側への移動を規制するナット位置規制部材を備えてもよい。
このように構成すれば、パネルに形成した孔を利用してハンドル支持部材とナット(の一部)をパネルの両側に位置させて、ハンドル支持部材とナット(の一部)とによってパネルを挟み込む作業が容易になる。
前記スペーサが、前記ボルトと同軸をなしながら該ボルトの外周側に位置する筒状体であってもよい。
このように構成すれば、スペーサの軸線方向の圧縮に対する剛性が大きくなる。
前記スペーサに対する前記車幅方向の相対位置を仮保持可能かつ前記ナットと接触することにより該ナットの前記頭部側への移動を規制する筒状体であるナット位置規制部材を備え、前記ハンドル支持部材の前記一方の面に前記貫通孔と連続する凹部を形成し、前記スペーサが、前記凹部内に相対回転可能に位置するフランジを有し、前記スペーサ、前記ナット位置規制部材及び前記ナットの断面形状を互いに大きさの異なる非円形形状とし、前記スペーサの両端部が前記頭部と前記パネルの前記一方の面とにそれぞれ当接した場合に前記ナットとの螺合量を増やす締め付け方向に前記ボルトをさらに回転させたときに、前記ナット位置規制部材の内周面と前記ナットの外周面とが互いに接触し、前記スペーサの内周面と前記ナット位置規制部材の外周面とが互いに接触し、さらに前記フランジが前記凹部の内面に接触してもよい。
この構成では、スペーサ、ナット及びナット位置規制部材の断面形状を非円形形状とし、かつ、各非円形形状の大きさを互いに変えている。そのためスペーサ、ナット位置規制部材及びナットを互いに着脱するのが容易である。
しかも、例えばドライバー等によってボルトを締め付け方向に回転させるときに、ナットの回転を手等で規制する必要がない。
さらに、スペーサの両端部がボルトの頭部とパネルの一方の面とにそれぞれ当接した場合にナットとの螺合量を増やす締め付け方向にボルトをさらに回転させたときに、スペーサ及びナットの回転方向位置を所定の位置に位置させることが可能になる。
前記ハンドル支持部材の前記頭部との対向面に、該対向面から前記頭部側に突出し、前記頭部が前記ハンドル支持部材の前記他方の面に当接しかつ前記ナットが前記パネルの他方の面に当接したときに前記頭部によって潰される突起を設け、前記スペーサの前記頭部側の端部である小径端部が、前記スペーサの前記小径端部に隣接する本体部と比べて小径であってもよい。
このように構成すれば、ボルトの軸線方向に見たときの突起の位置を、小径端部に近接させることが可能になる。
そのため、スペーサに小径端部を設けない場合と比べて、突起を潰す機能を果たす頭部を小型化できる。
本発明の実施形態のアウトサイドハンドル装置と車両ドアの車外側から見た側面図である。 アウトサイドハンドルを省略して示すアウトサイドハンドル装置の車外側から見た斜視図である。 ナットを取り外して示すハンドル支持部材のパネル固定部の車外側から見た拡大側面図である。 ナットをボルトに螺合したときの図3と同様の拡大側面図である。 スペーサの斜視図である。 アウタパネルに装着する前のアウトサイドハンドル装置の貫通孔の位置で切断した拡大断面図である。 アウトサイドハンドル装置のアウトサイドハンドル及びカバー部材を省略して示す車内側から見た斜視図である。 カバー部材をハンドル支持部材に装着したときの図7と同様の斜視図である。 アウトサイドハンドル装置の後部の車内側から見た側面図である。 ボルトを取り外したときのハンドル支持部材のボルト挿入部の拡大斜視図である。 カバー部材の斜視図である。 図9のXII−XII矢線に沿う断面図である。 (a)は車外側から見たボルトの斜視図であり、(b)は車内側から見たボルトの斜視図である。 ハンドル支持部材の車外側に配置したアウタパネル、ナット、及びカバー部材の車外側から見た分離状態の斜視図である。 ハンドル支持部材にナットを装着しかつアウタパネルにカバー部材を装着したときの図14と同様の斜視図である。 互いに固定されたアウタパネル及びアウトサイドハンドル装置の図6と同様の断面図である。 図16のXVII部の拡大図である。 比較例の図2と同様の斜視図である。 比較例の図16と同様の断面図である。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照しながら説明する。
図1に示す車両ドア10は、車体(図示略)に対して上下方向の回転軸まわりに回転可能として支持されており、車体の側面に形成された開口部を開閉可能である。本実施形態の車両ドア10は右側のサイドドアである。
車両ドア10の下半部を構成するドア本体11の車外側面は金属板からなるアウタパネル12により構成されている。
車両ドア10の内部には、その一部が車両ドア10の後端面において露出するロック装置13が設けられている。このロック装置13は、ラッチやポールを備える周知の構造である。ロック装置13は、車両ドア10の車内側面を構成するトリム(図示略)の上端面に上下方向にスライド自在に設けられたロックノブ14と連係している。さらにロック装置13は、アウタパネル12に回転可能に支持されたアウトサイドハンドル21を具備するアウトサイドハンドル装置20と連係している。
周知のように、車両ドア10が車体の開口部を閉じている場合にロックノブ14がロック位置(図示略)に位置するときは、ロック装置13はラッチが車体に固定されたストライカ(図示略)を把持するラッチ状態となる。この場合は、アウトサイドハンドル21を初期位置(図1及び図16に示す位置)から回転操作しても、ロック装置13はラッチ状態を維持する。一方、ロックノブ14がアンロック位置(図1の位置)に位置する場合は、アウトサイドハンドル21を初期位置から車外側へ回転させて操作位置(図示略)へ移動させると、ロック装置13はラッチがストライカを解放するアンラッチ状態となる。従って、車両ドア10を車体に対して開方向に回転させることが可能になる。
続いてアウトサイドハンドル装置20(ハンドル装置)の詳しい構造について説明する。
アウトサイドハンドル装置20は大きな構成要素としてアウトサイドハンドル21(ハンドル)、ハンドル支持部材23、スペーサ37、ボルト42、ナット位置規制部材46、ナット49、ハンドル支持アーム54及びカバー部材57を具備している。
硬質樹脂製のハンドル支持部材23は、図7及び図8に示すように前後方向に延びる一体成形品である。
図2、図6、図10及び図16に示すように、ハンドル支持部材23の長手方向の中央部よりやや前方に位置する部位には、ハンドル支持部材23を車幅方向(車内外方向)に貫通する貫通孔24が形成されている。図10に示すように、ハンドル支持部材23の車内側面に形成された貫通孔24の車内側端部24aの断面形状は円形である。一方、図2に示すように貫通孔24の車内側端部24aを除く本体部24bの断面形状は非円形形状である。具体的には、車内側端部24aより大径の円の前部と後部を上下方向に延びる直線で切り落とした形状である。
ハンドル支持部材23の車外側面と車内側面の貫通孔24が形成された部位は、それぞれパネル固定部25とボルト挿入部28により構成されている。図2乃至図4に示すように、パネル固定部25には本体部24bの車外側端部と連続する上下一対の凹部26が形成されている。図3に示すように、上下の凹部26の中心部及び貫通孔24(本体部24b)の軸線を通る直線L1は、貫通孔24(本体部24b)の軸線を通って鉛直方向に延びる直線L0に対して、微小角度だけ傾斜している。一方、図10に示すようにボルト挿入部28には、車内側端部24aの周縁部に沿って等角度間隔で3つの突起29が車内側に向けて一体的に突設されている。
さらに図7及び図12に示すように、ハンドル支持部材23の車内側面の後端部には互いに離間した3つのカバー部材固定部32が設けられている。図示するように、各カバー部材固定部32は車幅方向に対して直交する平板部である。各カバー部材固定部32には円形のボルト挿入孔33が形成されている。各カバー部材固定部32の車内側面には、ボルト挿入孔33の周縁部に沿って等角度間隔で3つの突起34が車内側に向けて一体的に突設されている。
ハンドル支持部材23の貫通孔24には、スペーサ37、ボルト42、ナット位置規制部材46及びナット49が着脱可能に装着されている。
金属製のスペーサ37は、その軸線が貫通孔24と同軸をなす筒状部材である。図示するようにスペーサ37は、本体部38と、本体部38の車内側端部に接続された小径端部39と、本体部38の車外側端部に設けられた上下一対のフランジ40と、を一体的に有している。本体部38の断面形状は貫通孔24の本体部24bと相似形の非円形形状である。小径端部39の断面形状は車内側端部24a及び本体部38の断面形状より小さい円形である。
図3及び図6等に示すように、スペーサ37はハンドル支持部材23の車外側から貫通孔24に挿入されている。具体的には、本体部38が本体部24b内に位置し、小径端部39が車内側端部24a内に位置し、かつ一対のフランジ40が上下の凹部26内に位置している。本体部24b及び本体部38は共に断面形状が非円形であるため、本体部38は本体部24b内で自由に回転することはできない。しかし、本体部38の断面の外形は本体部24bより僅かに小さくかつフランジ40の幅(前後寸法)は凹部26の幅より狭い。従って、貫通孔24に挿入された本体部38は、自身の軸線まわりにハンドル支持部材23(貫通孔24及び凹部26)に対して微小量だけ相対回転可能である。
金属製のボルト42は、頭部43と、ネジ部44と、を一体的に有している。ネジ部44の断面形状は車内側端部24aより小径の円形である。一方、頭部43の断面形状は車内側端部24aより大径の円形である。図6乃至図8等に示すように、ボルト42のネジ部44はハンドル支持部材23の車内側から貫通孔24に挿入されている。より詳細には、ネジ部44はスペーサ37の本体部38及び小径端部39の内部空間に挿入されている。
樹脂製のナット位置規制部材46は、その軸線が貫通孔24と同軸をなす筒状部材である。ナット位置規制部材46の断面形状は貫通孔24の本体部24b及びスペーサ37の本体部38と相似形の非円形形状である。さらにナット位置規制部材46の外周面には、その軸線と平行な方向に延びる多数のリブ47が周方向に等角度間隔で突設されている。
図6に示すように、ナット位置規制部材46は貫通孔24内に配設されたスペーサ37の内部空間に対してハンドル支持部材23の車外側から挿入されている。ナット位置規制部材46をスペーサ37の内部空間に挿入すると、ナット位置規制部材46の外周面の各リブ47が弾性変形しながらスペーサ37の内周面に圧接する。従って、ナット位置規制部材46をスペーサ37の内部空間に挿入すると、スペーサ37とナット位置規制部材46の相対回転が実質的に規制され、ナット位置規制部材46のスペーサ37に対する相対位置が仮保持される。但し、ナット位置規制部材46に対してナット位置規制部材46の軸線方向の力を付与することにより、ナット位置規制部材46はスペーサ37の内周面に対してスライドする。
金属製のナット49は、頭部50と、軸部51とを一体的に有している。ナット49の頭部50の長手方向寸法はスペーサ37の本体部38の内径より長い。軸部51の断面形状は、貫通孔24の本体部24b、スペーサ37の本体部38及びナット位置規制部材46と相似形の非円形形状である。
図4及び図6等に示すように、ナット49の軸部51はハンドル支持部材23の車外側からスペーサ37の本体部38の内部空間に挿入され、この内部空間においてボルト42のネジ部44と螺合している。
ナット49のハンドル支持部材23側への移動は、頭部50がナット位置規制部材46の車外側端部に当接する位置で規制される。
ナット位置規制部材46及び軸部51は共に断面形状が非円形であるため、軸部51はナット位置規制部材46内で自由に回転することはできない。しかし、軸部51の断面形状はナット位置規制部材46の内部空間の断面形状より僅かに小さい。従って、ナット位置規制部材46に挿入された軸部51は、自身の軸線まわりにナット位置規制部材46(及びスペーサ37)に対して微小量だけ相対回転可能である。
アウトサイドハンドル装置20がアウタパネル12に対して取り付けられる前から、スペーサ37、ボルト42、ナット位置規制部材46及びナット49はハンドル支持部材23と一体化される。
但し図6に示すように、アウトサイドハンドル装置20がアウタパネル12に取り付けられる前の状態では、ナット位置規制部材46の車外側端部及びナット49の頭部50がハンドル支持部材23の車外側面及びスペーサ37のフランジ40よりも車外側に位置している。即ち、ナット49の頭部50とハンドル支持部材23のパネル固定部25との間にはある程度の大きさ、換言するとアウタパネル12の肉厚より大きい寸法の隙間が形成されている。
図2、図7及び図8に示すように、ハンドル支持部材23の前端部の上下両面には、上下一対のハンドル支持アーム54が支持されている。具体的には、上下のハンドル支持アーム54の一端がそれぞれ、上下方向に延びる回転軸55を介してハンドル支持部材23に回転可能に支持されている。
上下のハンドル支持アーム54の他端に対してはアウトサイドハンドル21の車内側面の前端部に突設された接続部(図示略)を着脱可能である。
図8及び図9等に示すように、ハンドル支持部材23の車内側面の後端部には金属製のカバー部材57が装着されている。
図11等に示すように、カバー部材57は金属板のプレス成形品であるカバー本体58と、3つの金属製のナット62と、を一体的に備えている。
カバー本体58は3つのナット支持部59を備えている。図示するように、各ナット支持部59は車幅方向に対して直交する平板部である。各ナット支持部59には円形のボルト挿入孔60が形成されている。
各ナット支持部59の車内側面には、ナット62がプロジェクション溶接により固定されている。図12に示すように、ナット62の雌ネジ孔は対応するナット支持部59のボルト挿入孔60と同軸をなしている。図示するようにボルト挿入孔60はボルト挿入孔33より小径であり、ナット62の雌ネジ孔はボルト挿入孔60より小径である。
3つのナット支持部59の車外側面をハンドル支持部材23の3つのカバー部材固定部32に対してそれぞれ車内側から被せて、各カバー部材固定部32の車外側からボルト挿入孔33に挿入しかつナット支持部59のボルト挿入孔60を貫通させた金属製のボルト65を各ナット62に螺合させることにより、カバー部材57はハンドル支持部材23に固定されている。
図12及び図13に示すようにボルト65は、頭部66と、頭部66から車内側に延びるスペーサ部67と、スペーサ部67から車内側に延びるネジ部68と、を一体的に備えている。頭部66の外径はボルト挿入孔33より大きい。スペーサ部67の外径は頭部66及びボルト挿入孔33より小さくかつボルト挿入孔60より大きい。さらにスペーサ部67の車幅方向寸法は(突起34を除く)カバー部材固定部32の厚み(車幅方向寸法)より僅かに大きい(但し、突起34を含むカバー部材固定部32の厚みよりは僅かに小さい)。ネジ部68の外径はスペーサ部67及びボルト挿入孔60より小さい。
図12に示すように、ボルト65のネジ部68を対応するナット62に対して螺合させかつボルト65のネジ部68のナット62に対する螺合量を大きくすると、ボルト65とナット62との間に生じる軸力(締付力)によって、スペーサ部67の車内側面の外周部(ネジ部68の外周側に位置する部位)がナット支持部59の車外側面に圧接する。従って、ナット支持部59と頭部66との間の車幅方向距離が一定距離に保持される。さらに図12に示すように、カバー部材固定部32の車外側面が頭部66に圧接しかつカバー部材固定部32の車内側面に突設された各突起34に対してナット支持部59が圧接するので、各突起34(の図12に二点鎖線で示した部分)がナット支持部59によって潰される(塑性変形する)。従って、カバー部材固定部32(及び突起34)が、ボルト65の頭部66とカバー部材57のナット支持部59によって挟み込まれる。従って、カバー部材57の各ナット支持部59がハンドル支持部材23の各カバー部材固定部32に対して強固に固定される。
以上構成のアウトサイドハンドル装置20は、ハンドル支持アーム54からアウトサイドハンドル21を取り外した状態でアウタパネル12に固定される。
図14及び図15に示すように、アウタパネル12にはハンドル取付用孔12aが貫通孔として形成されている。さらにハンドル取付用孔12aの内周縁の後部には、ボルト挿入孔12bがアウタパネル12をその肉厚方向に貫通しかつハンドル取付用孔12aと連続する孔として形成されている。
アウトサイドハンドル装置20をアウタパネル12に取り付けるには、まず(アウトサイドハンドル21が装着されていない)アウトサイドハンドル装置20をアウタパネル12の車内側面と対向させながら、ナット49の頭部50をハンドル取付用孔12aを通してアウタパネル12の車外側に位置させる。
続いて、アウトサイドハンドル装置20全体をアウタパネル12に対して後方にスライドさせることにより、パネル固定部25の車外側面(貫通孔24)から車外側に突出したナット位置規制部材46の車外側部及びナット49の軸部51の車外側部を、ボルト挿入孔12bに対して前方から遊嵌する。
そしてこの状態でアウタパネル12の車内側からドライバー等を用いて、アウトサイドハンドル装置20のボルト42をナット49に対して図3の反時計方向(締め付け方向)に相対回転させる。スペーサ37の貫通孔24に対する相対回転は凹部26とフランジ40とによって所定範囲に規制されており、かつ、ナット49のナット位置規制部材46(スペーサ37)に対する相対回転も所定範囲に規制されている。そのため、ドライバー等によりボルト42を回転させると、手等でナット49の回転を規制しなくても、ボルト42のネジ部44とナット49の軸部51との螺合量が徐々に増大していき、頭部43と頭部50との車幅方向距離が徐々に小さくなる。
そのためネジ部44と軸部51の螺合量が所定量に達すると、ボルト42とナット49との軸力によって、図16に示すように、ナット49の頭部50とスペーサ37の車外側端面(フランジ40)とによってアウタパネル12が挟持されかつスペーサ37の小径端部39の端面がボルト42の頭部43に圧接する。その結果、スペーサ37のフランジ40とボルト42の頭部43との間の車幅方向距離が一定距離に保持される。このとき、小径端部39の車内側端面がパネル固定部25よりも僅かに車内側に突出する。但し、突起29の先端は小径端部39の車内側端面よりも車内側に位置する。さらに図17に示すように、ボルト挿入部28に突設された各突起29に対してボルト42の頭部43が圧接するので、各突起29(の図17に二点鎖線で示した部分)が頭部43よって潰される(塑性変形する)。但し、頭部43はボルト挿入部28には接触しない。さらに、ハンドル支持部材23のパネル固定部25がアウタパネル12に圧接する。従って、ハンドル支持部材23及び突起29が、アウタパネル12とボルト42の頭部43とによって挟み込まれる。従って、ハンドル支持部材23がアウタパネル12に対して強固に固定される。
さらにネジ部44と軸部51の螺合量が所定量に達した後に、ボルト42をさらに僅かだけ図3の反時計方向に回転させると、ナット49が図3及び図4の反時計方向に僅かに回転し、軸部51の外周面がスペーサ37と一体化したナット位置規制部材46の内周面に圧接する。そのため、ナット49とナット位置規制部材46及びスペーサ37の図3の反時計方向の相対回転が規制される。
この状態からボルト42をさらに僅かだけ図3の反時計方向に回転させると、ボルト42、ナット49、及びナット位置規制部材46と一緒にスペーサ37が図3の反時計方向に回転し、対応する凹部26に対して相対回転した上下のフランジ40が凹部26の内周面に対して当接したときに、スペーサ37の凹部26(ハンドル支持部材23)に対する相対回転が規制される。
図3及び図4はスペーサ37の凹部26(ハンドル支持部材23)に対する相対回転が規制されたときのスペーサ37及びナット49の状態を示している。図示するように、このときの上下のフランジ40の中心部及び本体部38の軸線を通る直線、及び、頭部50の中心部を通りかつ頭部50の長手方向に延びる直線は、貫通孔24(本体部24b)の軸線を通って鉛直方向に延びる直線L0と一致する。換言すると、ネジ部44と軸部51の螺合量が所定量に達する前又は達した時点では、例えば上下のフランジ40の中心部及び本体部38の軸線を通る直線、及び、頭部50の中心部を通りかつ頭部50の長手方向に延びる直線が直線L0に対して傾斜する直線L1と一致していた場合であっても、最終的に上下のフランジ40の中心部及び本体部38の軸線を通る直線、及び、頭部50の中心部を通りかつ頭部50の長手方向に延びる直線は直線L0(即ち、鉛直方向)と一致する。
このようにしてハンドル支持部材23をアウタパネル12に対して固定したら、図14及び図15に示す樹脂製のアウトサイドカバー70を、車外側からアウタパネル12に装着する。
図示するようにアウトサイドカバー70の中央部にはハンドル取付用孔12aと似た形状のハンドル取付用孔71が形成されている。
さらにアウトサイドカバー70の車外側面には凹部形成部72が突設されている。図示は省略してあるが、凹部形成部72の車内側面には、ナット49の頭部50と略同一形状の頭部受容凹部が形成されている。この頭部受容凹部の長手方向の軸線は鉛直方向に延びている。
上下のフランジ40の中心部及び本体部38の軸線を通る直線が直線L0と一致した状態で、アウトサイドカバー70をアウタパネル12のハンドル取付用孔12a及びボルト挿入孔12bが形成された部分に被せてアウトサイドカバー70をアウタパネル12に対して固定すると、アウトサイドカバー70の凹部形成部72によってナット49が覆われ、さらにアウトサイドカバー70の頭部受容凹部内にナット49の頭部50が円滑に収納される。
このようにして(アウトサイドハンドル21が装着されていない)アウトサイドハンドル装置20をアウタパネル12に固定したら、アウタパネル12の車外側に位置させたアウトサイドハンドル21の前端部に突設された上記接続部をハンドル取付用孔12a、71を通してアウタパネル12の車内側に位置させ、アウタパネル12の車内側において接続部を上下のハンドル支持アーム54の上記他端に接続する。するとアウトサイドハンドル21はハンドル支持部材23に対してハンドル支持アーム54と一緒に相対回転可能となる。即ち、アウトサイドハンドル21は上記初期位置と上記操作位置との間をハンドル支持部材23に対して回転可能となる。
アウトサイドハンドル21を回転可能に支持するハンドル支持部材23がアウタパネル12に対して強固に固定されているので、アウトサイドハンドル21をハンドル支持部材23に対して安定した状態で回転操作することが可能である。
なお、周知のようにアウトサイドハンドル21は複数の連係部材を介してロック装置13に連係されている。そのため上記のように、アウトサイドハンドル21を上記初期位置と上記操作位置との間で回転させると、ロック装置13がラッチ状態とアンラッチ状態とに切り替わる。
以上説明したように、ボルト42とナット49を利用してハンドル支持部材23をアウタパネル12に固定すると、スペーサ37のフランジ40とボルト42の頭部43との間の車幅方向距離が一定距離に保持され、フランジ40と頭部43との間でスペーサ37及びアウタパネル12が挟み込まれる。即ち、共に金属製のボルト42とナット49が共に金属製のスペーサ37及びアウタパネル12を挟持しながら軸力を発揮する。しかもスペーサ37は筒状体であるため、軸線方向の圧縮に対する剛性が大きい。そのため、例えばアウトサイドハンドル装置20が高温化したり時間が経過したりしてもスペーサ37がクリープを発生し難い(塑性変形を起こし難い)ので、ボルト42とナット49による軸力が低下し難い。
従って、ハンドル支持部材23をアウタパネル12とボルト42の頭部43とによって挟み込むことにより、ハンドル支持部材23をアウタパネル12に対して長い時間に渡って強固に固定できる。
しかも本実施形態では、ハンドル支持部材23のボルト挿入部28に突起29を突設し、この突起29をボルト42の頭部43によって潰す(塑性変形させる)ことにより、アウタパネル12とボルト42の頭部43とによってハンドル支持部材23(突起29)を挟み込んでいる。そのため、突起29を形成しない場合と比べて、アウタパネル12と頭部43との間でスペーサ37を挟み込みつつアウタパネル12と頭部43とによってハンドル支持部材23を挟み込むのが容易である。
なお、仮にスペーサ37の車内側端面とハンドル支持部材23のボルト挿入部28(の表面)とを完全に同一平面となるように、インサート成形や熱溶着により、スペーサ37とハンドル支持部材23とを一体化することも考えられる。このように構成すれば、ハンドル支持部材23に突起29を形成することなく、アウタパネル12と頭部43との間でスペーサ37を挟み込みつつアウタパネル12と頭部43とによってハンドル支持部材23を容易に挟み込むことが可能になる。しかし、インサート成形や熱溶着を利用すると、アウトサイドハンドル装置20の製造コストが高くなってしまう。即ち、本実施形態によればアウトサイドハンドル装置20の製造コストを低くすることが可能である。
なお、ハンドル支持部材23に対するカバー部材57の固定構造も、ハンドル支持部材23のアウタパネル12に対する固定構造と同様の構造となっている。
即ち、図12に示すように、カバー部材57をハンドル支持部材23に固定すると、カバー部材57のナット支持部59とボルト65の頭部66との間の車幅方向距離が一定距離に保持され、ナット支持部59と頭部66との間でハンドル支持部材23のカバー部材固定部32が挟み込まれる。即ち、共に金属製のナット支持部59と頭部66が金属製のスペーサ部67を挟持しながら軸力を発揮する。そのため、例えばアウトサイドハンドル装置20が高温化したり時間が経過したりしてもスペーサ部67がクリープを発生し難い(塑性変形を起こし難い)ので、ボルト65とナット62による軸力が低下し難い。
しかもカバー部材固定部32には、ナット支持部59によって潰される(塑性変形させられる)突起34が突設されている。
従って、ハンドル支持部材23に対するカバー部材57の固定構造に関しても、ハンドル支持部材23とアウタパネル12の固定構造に関する上記効果と類似する効果を期待できる。
さらにナット位置規制部材46によって、アウタパネル12に取り付けられる前の状態にあるアウトサイドハンドル装置20のナット49の頭部50とハンドル支持部材23のパネル固定部25との間に、アウタパネル12の肉厚より大きい寸法の隙間を形成している。
従って、アウタパネル12のボルト挿入孔12bに対してアウトサイドハンドル装置20を固定する作業を容易に行うことが可能である。
さらに、上記のようにアウトサイドカバー70の頭部受容凹部の長手方向の軸線は鉛直方向に延びているため、ボルト42とナット49によってハンドル支持部材23をアウタパネル12に対して固定したときに、頭部50の中心部を通りかつ頭部50の長手方向に延びる直線を直線L0と一致させる必要がある。
例えば、ハンドル支持部材23に形成する貫通孔24(本体部24b)の内周面及びスペーサ37の本体部38の外周面の断面形状を完全同一の非円形形状とし、かつ、ナット49の軸部51の外周面及びナット位置規制部材46の内周面の断面形状を完全同一の非円形形状とすることも理論上は可能である。このようにすれば、アウタパネル12の車内側からドライバー等によってボルト42を締め付け方向に回転させたときに、ナット49の回転を手等で規制することなく、ボルト42とナット49を確実に螺合できる。さらに、ボルト42とナット49によってハンドル支持部材23をアウタパネル12に固定し終えたときに、頭部50の中心部を通りかつ頭部50の長手方向に延びる直線が直線L0と一致する。しかし、このような形状のハンドル支持部材23の貫通孔24(本体部24b)、スペーサ37、ナット位置規制部材46、及びナット49(軸部51)を、互いに(容易に)着脱可能となるように製造するのは非常に難しい。
そのため、本実施形態では貫通孔24(本体部24b)の内周面、スペーサ37の本体部38の外周面、ナット49の軸部51の外周面及びナット位置規制部材46の内周面の断面形状を非円形形状としながらも、隣接する部材の非円形形状の大きさを互いに変えている。そのため、本実施形態の貫通孔24、スペーサ37、ナット位置規制部材46及びナット49は互いに着脱するのが容易であり、しかもアウタパネル12の車内側からドライバー等によってボルト42を締め付け方向に回転させたときに、ナット49の回転を手等で規制することなくボルト42とナット49を確実に螺合できる。
但し、このように隣接する部材の非円形形状の大きさを互いに変えた場合は、一般的にボルト42とナット49によってハンドル支持部材23をアウタパネル12に対して固定したときに、頭部50の中心部を通りかつ頭部50の長手方向に延びる直線が所望の方向を向かなくなるおそれがある。
しかし本実施形態では、ボルト42とナット49によってハンドル支持部材23をアウタパネル12に固定した後に、ボルト42をさらに僅かだけ図3の反時計方向に回転させることにより、軸部51の外周面をスペーサ37と一体化したナット位置規制部材46の内周面に接触させ、かつスペーサ37の一対のフランジ40を一対の凹部26の内周面に接触させている。そして、このような接触状態となったときに、頭部50の中心部を通りかつ頭部50の長手方向に延びる直線が直線L0と平行となるように、貫通孔24、スペーサ37、ナット位置規制部材46及びナット49の断面形状を設定している。従って、ボルト42とナット49によってハンドル支持部材23をアウタパネル12に対して固定したときに、頭部50の中心部を通りかつ頭部50の長手方向に延びる直線を直線L0方向に確実に向けることが可能である。
さらにスペーサ37の小径端部39を本体部38より小径とすることにより、ボルト42の軸線方向(車幅方向)に見たときに、ボルト挿入部28に設けた各突起29が小径端部39に近接するようにしている。換言すると、3つの突起29を通る円の径を小さくしている。
そのため、スペーサ37に小径端部39を設けない場合と比べて、3つの突起29を潰す機能を果たす頭部43を小径化できる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるべきものではない。
例えば、スペーサ37は筒状体以外の形状であってもよい。
ボルト挿入部28に設ける突起29の数は、一つであっても、3つ以外の複数であってもよい。同様に、カバー部材固定部32に設ける突起34の数は、一つであっても、3つ以外の複数であってもよい。
カバー本体58とナット62を有するカバー部材57を、プレス成形等を利用して金属板から一体成形してもよい。
ハンドル支持部材23から突起29を省略し、アウタパネル12と頭部43との間でスペーサ37が挟み込まれたときに、ハンドル支持部材23のボルト挿入部28を頭部43に接触させてもよい。同様に、ハンドル支持部材23から突起34を省略して、ボルト65の頭部66とカバー部材57のナット支持部59によってスペーサ部67が挟み込まれたときに、ハンドル支持部材23のカバー部材固定部32をナット支持部59に接触させてもよい。
アウトサイドハンドル装置20からナット位置規制部材46を省略してもよい。
インサイドハンドル装置に本発明を適用してもよい。
スライド式の車両ドアに本発明を適用してもよい。
10・・・車両ドア、12・・・アウタパネル、12a・・・ハンドル取付用孔、
12b・・・ボルト挿入孔、13・・・ロック装置、20・・・アウトサイドハンドル装置(ハンドル装置)、21・・・アウトサイドハンドル(ハンドル)、23・・・ハンドル支持部材、24・・・貫通孔、24a・・・車内側端部、24b・・・本体部、26・・・凹部、29・・・突起、34・・・突起、37・・・スペーサ、38・・・本体部、39・・・小径端部、40・・・フランジ、42・・・ボルト、43・・・頭部、44・・・ネジ部、46・・・ナット位置規制部材、49・・・ナット、50・・・頭部、51・・・軸部、57・・・カバー部材。

Claims (6)

  1. 車両ドアの金属製のパネルの一方の面に対して、車幅方向の一方の面が対向する樹脂製のハンドル支持部材と、
    前記ハンドル支持部材に回転可能に支持されかつ回転することにより前記車両ドアに設けられたロック装置をラッチ状態からアンラッチ状態に移行させるハンドルと、
    前記ハンドル支持部材を前記車幅方向に貫通する貫通孔及び前記パネルに形成したボルト挿入孔を前記車幅方向に相対移動可能に貫通しかつ前記ハンドル支持部材の前記幅方向の他方の面と対向する頭部を有する金属製のボルトと、
    前記パネルの他方の面と対向しかつ前記ボルトに螺合する金属製のナットと、
    前記頭部と前記パネルの前記一方の面との間に位置し、前記頭部が前記ハンドル支持部材の前記他方の面に当接しかつ前記ナットが前記パネルの他方の面に当接したときに、前記車幅方向の両端部が前記頭部と前記パネルの前記一方の面とにそれぞれ当接する金属製のスペーサと、
    を備える、車両用ハンドル装置。
  2. 請求項1記載の車両用ハンドル装置において、
    前記ハンドル支持部材の前記頭部との対向面に、該対向面から前記頭部側に突出し、前記頭部が前記ハンドル支持部材の前記他方の面に当接しかつ前記ナットが前記パネルの他方の面に当接したときに前記頭部によって潰される突起を設けた、車両用ハンドル装置。
  3. 請求項1又は2に記載の車両用ハンドル装置において、
    前記スペーサに対する前記車幅方向の相対位置を仮保持可能かつ前記ナットと接触することにより該ナットの前記頭部側への移動を規制するナット位置規制部材を備える、車両用ハンドル装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の車両用ハンドル装置において、
    前記スペーサが、前記ボルトと同軸をなしながら該ボルトの外周側に位置する筒状体である、車両用ハンドル装置。
  5. 請求項4に記載の車両用ハンドル装置において、
    前記スペーサに対する前記車幅方向の相対位置を仮保持可能かつ前記ナットと接触することにより該ナットの前記頭部側への移動を規制する筒状体であるナット位置規制部材を備え、
    前記ハンドル支持部材の前記一方の面に前記貫通孔と連続する凹部を形成し、
    前記スペーサが、前記凹部内に相対回転可能に位置するフランジを有し、
    前記スペーサ、前記ナット位置規制部材及び前記ナットの断面形状を互いに大きさの異なる非円形形状とし、
    前記スペーサの両端部が前記頭部と前記パネルの前記一方の面とにそれぞれ当接した場合に前記ナットとの螺合量を増やす締め付け方向に前記ボルトをさらに回転させたときに、前記ナット位置規制部材の内周面と前記ナットの外周面とが互いに接触し、前記スペーサの内周面と前記ナット位置規制部材の外周面とが互いに接触し、さらに前記フランジが前記凹部の内面に接触する、車両用ハンドル装置。
  6. 請求項4又は5に記載の車両用ハンドル装置において、
    前記ハンドル支持部材の前記頭部との対向面に、該対向面から前記頭部側に突出し、前記頭部が前記ハンドル支持部材の前記他方の面に当接しかつ前記ナットが前記パネルの他方の面に当接したときに前記頭部によって潰される突起を設け、
    前記スペーサの前記頭部側の端部である小径端部が、前記スペーサの前記小径端部に隣接する本体部と比べて小径である、車両用ハンドル装置。
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