JP5409571B2 - ドアハンドルの接続構造 - Google Patents

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本発明は、ラッチ錠等におけるドアハンドルの接続構造に関するものである。
主に開き戸等のドアに備えられたラッチ錠は、ドアを戸枠に対して係合し、その係合状態を解除可能なラッチと、そのラッチを具備した錠ケースとを備えている。即ち、錠ケースには、ラッチが錠ケースから突出・退入する機構が設けられ、その機構がドアハンドルの操作に連動するように設計されている。
具体的には、ラッチ錠は、錠ケースに設けられたハブの角孔に、断面形状がほぼ四角形の角芯が挿通されるもので、その角芯の両端にドアハンドルがそれぞれ挿着され、ドアハンドルとラッチを機構的に一体化することができるものである。
ところで、従来から、1対のドアハンドルをドアに固定する場合、予め一方のドアハンドルに角芯を挿着してピン等の接続手段で固定しておき、その状態の角芯を錠ケースのハブの角孔に挿通して、その角芯の端部を他方のドアハンドルに挿着させて、ネジ等の接続手段を用いてドアハンドルを固定している。
しかしながら、この種のドアハンドルの接続構造は、ドアハンドルを固定する接続手段が不意に脱落すると、ドアハンドル自体がドアから脱落する場合があり、ドアを戸枠に対して開閉することができなくなる問題がある。
この理由として、1対のドアハンドルをドアに固定する場合、双方のドアハンドルをドアに押さえつける作業が必要であるが、ドアが戸枠に対して閉状態である状況においていずれか一方のドアハンドルがドアから脱落すると、他方のドアハンドルをドアに対して押さえつけることができず、ドアハンドルをドアに固定することが不可能となってしまう。即ち、外部と連絡が困難な密閉空間において、ドアハンドルが脱落してしまうような状況が発生すると、その密閉空間から脱出することが不可能となり、場合によっては危険な状態に陥る。
また、ネジ等の接続手段を用いてドアハンドルを固定するのは、そもそも手間であるため避けたいという要望もある。
そこで、特許文献1では、ネジ等の接続手段を用いることなくドアハンドルを固定できる技術が開示されている。即ち、特許文献1は、1対のドアハンドルのうち、一方のドアハンドルの内部に角孔が形成された係止板を配し、その係止板の角孔に溝が形成された角芯を挿通して、その角芯を係止板に対して係合させて、ドアハンドルを固定する技術である。具体的には、ドアハンドルの内部において、係止板が圧縮バネと係止ユニットの間に配され、係止板が待機位置から一定角度傾斜した際に、角芯が係止板の角孔に挿通でき、待機位置に近づくに連れて角芯が係止板に係合される構成を備えている。
特開2001−254538号公報
しかしながら、特許文献1のドアハンドルの接続構造では、係止板が待機位置からスムーズに適正な傾斜角度まで傾斜しない場合があり、その場合、角芯が係止板の角孔に挿通されないため、接続手段を省略したにも関わらず、結果的にドアハンドルを固定する際に余計に時間が掛かるという不満があった。
具体的には、特許文献1では、ドアハンドルの内部において、係止板が配される上部側に係合溝が形成されており、その係合溝によって係止板の上部側の移動を制限し、係止板の下部側が揺動可能な構成とされているが、係止板の上部側と係合溝は面同士が当接して移動を制限する構成であるため、係止板の揺動の自由度が低い。これにより、特許文献1では、製造のバラツキの影響を受け易くなり、製造品によっては、係止板が適正な傾斜角度に傾斜し難くなる場合があった。
また、特許文献1では、角芯を係合させる係合機構を形成する各部材(係止板、圧縮バネ、係止ユニット)を、実質的にドアハンドルの内部で組み立てる構成でもある。即ち、製造が面倒であり、製造コストを上昇させる要因にもなる。
そこで、本発明では、ドアハンドルに設けられる係合機構を容易に組み立てることができ、そのドアハンドルに容易且つ確実に角芯を挿通できるドアハンドルの接続構造を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、ドアを挟んだ位置に配される1対のドアハンドルに角芯を用いて一体的に接続するドアハンドルの接続構造であって、少なくとも一方のドアハンドルは、角芯を相対的に回転しないように保持する保持手段と、角芯を挿通可能な角孔が設けられた係止板と、係止板を付勢する付勢手段と、前記保持手段に固定され係止板の移動を制限する制限手段を有し、制限手段は、係止板と保持手段に跨るように配されており、前記係止板は、制限手段が点又は線接触して保持され、角芯の軸方向に対してほぼ垂直の係止姿勢と、当該係止姿勢から傾斜した解除姿勢との間を、保持手段を基準として揺動するもので、前記付勢手段は係止板を係止姿勢側に付勢するものであって、ドアハンドルに角芯を挿入させる力が加わると、係止板が係止姿勢から解除姿勢に移動して、角芯が係止板の角孔に挿通され、前記力が解除されると、付勢手段によって係止板が係止姿勢で保持されて角芯の移動を阻止することを特徴とするドアハンドルの接続構造である。
本発明のドアハンドルの接続構造は、制限手段が係止板を点又は線接触して保持し、その保持部を基準として、係止板が係止姿勢と解除姿勢の間を揺動する構成とされているため、従来技術と比較すると、係止板の揺動の自由度が高い。即ち、制限手段が係止板と当接し得る面積が小さくなるため、揺動時に動作が制限されにくい。これにより、製造のバラツキの影響を小さくできるため、係止板が適正な傾斜角度に傾斜しづらくなるという不具合が抑制される。即ち、本発明によれば、製造品によるバラツキがあったとしても、角芯を係止板の角孔に容易且つ確実に挿通して固定することができる。
また、本発明では、保持手段に固定した制限手段によって係止板を保持させることができるため、例えば、予め保持手段と係止板とを組み立てたものをドアハンドルに配することができる。そのため、製造を容易にすることができる。即ち、従来技術のように、ドアハンドルの内部において係止板等を組み立てる作業が省かれるため、作業効率が上がり、製造コストを減縮できる。
請求項2に記載の発明は、制限手段は、コの字型のピンであり、ピンを形成する一方の端部側が保持手段に固定され、他方の端部側で係止板の移動を制限していることを特徴とする請求項1に記載のドアハンドルの接続構造である。
かかる構成によれば、制限手段の形状が単純であるため、保持手段への取り付けが容易となり、製造コストを大幅に増加させることがない。
請求項3に記載の発明は、係止板は、少なくとも制限手段で保持される側に傾斜部が設けられており、解除姿勢の際に、制限手段に当接することを特徴とする請求項1又は2に記載のドアハンドルの接続構造である。
かかる構成によれば、係止板は、解除姿勢となった際に制限手段に当接する傾斜部が設けられているため、角芯を押し当てられた際に傾斜し易い。
本発明のドアハンドルの接続構造では、係止板を制限手段によって、点又は線接触させて保持して移動を制限することで揺動可能としたため、係止板の揺動の自由度が高い。これにより、製造品によるバラツキがあったとしても、角芯を容易且つ確実に係止板の角孔に挿通して固定することができる。さらに、本発明のドアハンドルの接続構造では、制限手段を保持手段に固定する構成としたため、製造手間が省け、製造コストを低減することができる。
本発明の実施形態に係るドアハンドルを示す斜視図である。 図1のドアハンドルの一部を分解した分解斜視図である。 係止板を有する側のハンドルを示す分解斜視図である。 図3の係止板の説明図である。(a)は係止板の正面図を表し、(b)は(a)のA−A方向の断面図を表す。 図3の保持部材を示す斜視図である。 図2のドアハンドル(右側)及び角芯複合体を示す分解斜視図である。 図6の角芯及び弾性部材を別の角度から示した分解斜視図である。 図7の角芯及び弾性部材の構成を組み立てた斜視図である。 図8の角芯複合体を示すB−B方向の断面図である。 図1の構成を組み立てた時のC−C面の断面図である。 角芯複合体をハンドルに挿着する際の弾性部材の動作を示す説明図であり、(a)は角芯複合体をハブ角孔に挿通する前の図であり、(b)は角芯複合体をハブ角孔に挿通した時の図であり、(c)は角芯複合体を保持部材を内蔵したハンドルに挿通した時の図である。 角芯複合体を係止板の係止角孔に挿通する際の係止板の動作を示す説明図であり、(a)は角芯が係止板に到達した時の断面図であり、(b)は角芯が係止板の係止角孔に挿通された時の断面図であり、(c)は角芯が係止板に対して固定された時の断面図である。 係止板の解除位置を示す説明図である。(破線:解除姿勢、実線:係止姿勢)
以下に、本実施形態に係るドアハンドル1について説明する。
なお、以下の説明においては、上下左右の位置関係は、特に断りのない限り、通常の設置位置(図2)を基準に説明する。
本実施形態のドアハンドル1は、図2に示すように、戸枠に対して開閉可能に取り付けられた開き戸55に固定され、その開き戸55に設けられた錠ケース50のラッチ49を突出・退入させることができるものである。即ち、ドアハンドル1は、1対のハンドル2、3と、錠ケース50に具備されたハブ48のハブ角孔47に挿通され1対のハンドル2、3の操作をラッチ49に伝動する角芯5と、角芯5に保持される弾性部材6とによって構成されている。
本実施形態では、ドアハンドル1を開き戸55に対して、容易に取り付けることができる構成とされている。即ち、本実施形態では、図1の左側に位置するハンドル2と、右側に位置するハンドル3の構造が異なる。具体的には、図1の左側に位置するハンドル2は、本体部2aと、圧縮バネ(付勢手段)10と、係止板11と、角芯5を相対回転しないように保持する保持部材(保持手段)12と、係止板11の移動を制限する保持ピン(制限手段)13とを備え、図1の右側に位置するハンドル3は、本体部3aを備えた構成とされている。
まず、図1の左側に位置するハンドル2の構成から説明する。
ハンドル2の本体部2aは、図3に示すように、「L」字型であり、L字の折曲部を境に、把持部20と接続部21に分けられている。接続部21側は、端部が開放されており、その端部から保持部材12等が挿通される嵌入空間14が形成されている。嵌入空間14には、断面形状が円形で比較的小さな領域14aと、断面形状が円形で比較的大きな領域14bがあり、互いに連通した関係である。
また、接続部21の側壁には、外部と嵌入空間14とを連通する接続用貫通孔28が2つ設けられている(1つのみ図示)。2つの接続用貫通孔28は、同一の円周上に直列に並べられており、互いに前記円の中心を基準として、90度離して配されている。なお、図10に示すように、接続用貫通孔28には、ロール状にされたピン等の接続手段69が挿通される。
下部側面には、後述する係止板11を操作する操作開口27が設けられている。操作開口27はほぼ四角形の開口であり、マイナスドライバー等を挿入可能である。
圧縮バネ10は、公知のそれと同様である。
係止板11は、図4(a)に示すように、ほぼ四角形の板状部材であり、中心を含んだ位置に角芯5が挿通可能な係止角孔22が設けられている。即ち、係止板11は、四角形の枠部材とも言える。また、図4(b)に示すように、係止角孔22を形成する1対の開口縁部23、24は、傾斜しており、その傾斜方向は互いに平行とされている。
また、係止板11は、1対の縁端部25、26のそれぞれに開口縁部23、24と同方向に傾斜した傾斜部29、30が形成されている。また、各縁端部25、26に形成された傾斜部29、30は、係止板11の中心を基準に互いに係止板11の厚み方向に反転させた位置関係である。
また、保持部材12に目を移すと、保持部材12は、図3及び図5に示すように、円筒部材であり、内部には軸線方向に貫通した後述する角芯5を挿通する貫通孔31が設けられ、側壁には後述する保持ピン13の一部が保持されるピン保持部32が設けられている。
貫通孔31は、断面形状がほぼ正方形で、その断面積は角芯5の軸方向に直交する断面積とほぼ同じあるいは若干大きく設計されている。
ピン保持部32は、保持部材12の軸線方向一方の端部側に位置し、その端部側から中央側に向かって形成された溝部40と、溝部40の底部から保持部材12の断面の中心に向かって穿設された穴部41とによって構成されている。
溝部40は、保持部材12の外側面から外側に突出した突出壁42に囲まれて形成された部分である。即ち、溝部40の底面は、突出壁42を除いた保持部材12の外側面である。穴部41は、貫通孔31まで至らない程度の深さの穴である。
そして、溝部40と穴部41は、詳しくは図示しないがL字状に連通した関係とされている。
なお、突出壁42は、保持部材12の一方の端部側から軸方向中間部まで延伸されている。
また、保持部材12の一方の側面端部には、係止板11を保持可能な2つの張り出し部43を有している。具体的には、2つの張り出し部43は、貫通孔31の中心を基準に180度離れた位置関係であり、さらに張り出し部43の内側部分が互いに向き合った関係である。また、2つの張り出し部43の内側部分の離反距離は、係止板11の左右(図4)の幅と同じあるいは若干大きい程度とされれている。即ち、張り出し部43は、係止版11を挟むように保持する部分である。
また、保持部材12の軸線方向中間当たりの側壁には、保持部材12の断面の中心に向かって穿設された接続用貫通孔35が3つ設けられている(1つのみ図示)。各接続用貫通孔35は、同一の円周上に直列的に並べられており、1つの接続用貫通孔35を基準に、別の接続用貫通孔35は前記円周方向に90度ずつ離して配されている。
なお、保持部材12が本体部2aの嵌入空間14に配された際に、保持部材12の3つの接続用貫通孔35のうちのいずれか2つが、本体部2aの接続用貫通孔28と連通する位置に配される。即ち、連通した保持部材12の接続用貫通孔35と本体部2aの接続用貫通孔28には、図10に示すように、ロール状にされたピン等の接続手段69が挿通され、保持部材12が本体部2aに対して相対的に移動及び動作しないように固定される。
保持ピン13は「コ」の字型の形状をした線状の部材であり、係止板11を保持部材12に対して揺動可能に保持するものである。また、保持ピン13は、断面形状が円形であり、外径は保持部材12の溝部40と穴部41に嵌合できる程度の大きさである。
本実施形態におけるハンドル2の各部材の組み立て構造について説明すると、以下の通りである。
即ち、図1、10に示すように、係止板11と保持部材12は、係止板11の係止角孔22と保持部材12の貫通孔31がそれぞれ連通するように配されており、その状態でハンドル2の接続部21の嵌入空間14(挿入部)に挿着されている。具体的には、嵌入空間14の領域14bに各部材は位置しており、領域14a側から順に圧縮バネ10、係止板11、保持部材12が配されている。なお、圧縮バネ10の一端側は、領域14aと領域14bとの境界に形成された段部に当接しているため、領域14a側に押圧されても圧縮バネ10自体が移動することがない。
また、保持ピン13は、係止板11と保持部材12に跨るように配されており、係止板11を保持部材12に対して揺動可能に保持している。即ち、保持ピン13は、一方の端部側が保持部材12におけるピン保持部32の穴部41に保持されており、他方の端部側で係止板11を保持している。より具体的には、保持ピン13は、係止板11の傾斜部29側(保持部側)を線保持し、それ以外の箇所を揺動可能にしている。また、この状態において、圧縮バネ10は、係止板11を保持部材12側に付勢している。
そして、ハンドル2の接続部21の接続用貫通孔28と、保持部材12の接続用貫通孔35が連通状態にされた状態で、図10に示すように、その貫通孔28、35に跨るように接続手段69が挿通されている。
なお、係止板11は、接続部21の下部側面に位置する操作開口27に、係止板11の揺動側(保持部側に対向する側)が位置するように配されている。
続いてハンドル3の構成を説明する。
ハンドル3の本体部3aは、図6に示すように、ハンドル2の本体部2aと同様、形状は「L」字型であり、L字の折曲部を境に、把持部63と接続部64に分けられている。接続部64側は、端部が開放されており、その端部から角芯5等が挿通される嵌入空間65が形成されている。嵌入空間65は、断面形状がほぼ四角形の領域である。
また、接続部64の側壁には、外部と嵌入空間65とを連通する接続用貫通孔67が2つ設けられている。2つの接続用貫通孔67は、同一の円周上に直列的に並べられており、互いに前記円周方向に180度離れた位置関係である。なお、接続用貫通孔67には、ロール状にされたピン等の接続手段58が挿通される。
続いて、角芯5と弾性部材6の構成について説明する。
まず、角芯5の構成を説明する。
角芯5は、図7に示すように、断面形状がほぼ四角形の角柱状の部材で、一方の端部付近に形成された角切り欠き部60、61と、角芯5の軸線方向に交差した方向に貫通した接続用貫通孔62と、後述する弾性部材6が保持される保持溝59が設けられている。
角切り欠き部60、61は、角芯5の角を部分的に切り落とした部分で、角切り欠き部61は、前記一方の端部寄りに設けられ、角切り欠き部60は角切り欠き部61よりも中央寄りに設けられている。そして、各々の角切り欠き部60、61は、それぞれほぼ同一の円周上に直列的に並べられている。
接続用貫通孔62は、いずれか1対の側面を貫通するように形成された貫通孔であり、角切り欠き部60と角切り欠き部61の間に配されている。具体的には、接続用貫通孔62は、ハンドル3の本体部3aに設けられた接続用貫通孔67と連通可能な位置に設計されている。即ち、本体部3aの嵌入空間65に角芯5を挿通すると、角芯5の接続用貫通孔62は、本体部3aの接続用貫通孔67と連通状態となる位置関係であり、その連通状態の接続用貫通孔67、62にロール状にされたピン等の接続手段58が挿通されると、角芯5が本体部3aに対して相対的に移動しないように固定することができる。
保持溝59は、角芯5の断面を基準にすると、1つの頂点から中心に向かって形成された溝であり、図9に示すように、角芯5の軸線方向中間部から他方の端部(角切り欠き部60、61が位置する端部と反対側の端部)に向かって形成された溝である。また、保持溝59は、角芯5の軸線方向中間部に位置する端部側に底部が緩やかに傾斜した傾斜部76が設けられている。傾斜部76は、角芯5の中間側に向かって上り勾配であり、さらに緩やかな丸みを帯びた形状とされている。また、保持溝59の溝幅は、弾性部材6の厚みと同等あるいはそれ以上とされている。
弾性部材6の構成を説明する。
弾性部材6は、外力が加えられると、いずれかの部位が変形又は変位する形状に形成された部材である。即ち、本実施形態の弾性部材6は、図7及び図9に示すように、側面視した形状がほぼ「S」字型であり、弓状の露出部70と、角芯5の保持溝59の底部と当接する溝当接部71、72と、保持部材12の貫通孔31又はハブ48のハブ角孔47を押圧する角孔押圧露出部73と、角芯5に対して弾性部材6が固定される固定部74とを有している。
図9に基づいて具体的に説明すると、露出部70は、保持溝59から一部が露出する部分で、溝当接部71と溝当接部72を繋ぐ部分でもある。即ち、露出部70に加えられた外力は、溝当接部71及び溝当接部72から角芯5に伝導される。そして、これにより、溝当接部71、72には、角芯5から反力を受ける。
また、角孔押圧露出部73は、溝当接部72を基準に、露出部70と対向する位置に配されている。即ち、角孔押圧露出部73は、弾性部材6に対して生じた反力によって、変形又は変位する位置である。
固定部74は、露出部70と角孔押圧露出部73との間に位置する突起状の部分で、図8に示すように、角芯5の一部をかしめることで、弾性部材6を角芯5に対して相対的に移動しないように制限する移動制限部57を形成するものである。
従って、本実施形態では、角芯5の保持溝59に弾性部材6を嵌め込み一体化させる場合、弾性部材6の溝当接部71が角芯5の端部側に位置するように配し、溝当接部72が角芯5の中間側に位置するように配する。このとき、図9に示すように、弾性部材6の溝当接部71、72は保持溝59の底部と当接し、弾性部材6の露出部70及び角孔押圧露出部73は保持溝59から露出している。なお、本実施形態では、保持溝59が角芯5の対角線上に形成されているため、弾性部材6も角芯5の対角線上に配置されていると言える。
また、角芯5の保持溝59を弾性部材6の固定部74に対応する箇所をかしめて、移動制限部57を形成する。そして、この移動制限部57により、弾性部材6が角芯5に対して、相対的に移動することを制限している
次に、本実施形態のドアハンドル1の取り付け手順について説明する。
ここで、以下の説明においては、ハブ48が内設される錠ケース50は、あらかじめ開き戸55に取り付けられているものとする。
まず、角芯5と弾性部材6を一体化したもの(以下、角芯複合体15と称す)をハンドル3と一体化する。即ち、図11(a)に示すように、角芯5の角切り欠き部60、61側の端部をハンドル3の嵌入空間65に挿通し、接続手段58によって、接続部64と角芯5を固定する。
その後、角芯5の他方の端部側を錠ケース50のハブ角孔47に挿通する。この際、図11(b)に示すように、ハブ角孔47によって角孔押圧露出部73が角芯5の保持溝59内に押し込まれ、保持溝59の底部から受ける反力等により、露出部70が保持溝59から露出する方向に変位する。
そして、その状態の角芯複合体15に対して、ハンドル2を挿着させる。即ち、ハンドル2の保持部材12の貫通孔31に角芯複合体15を挿通する。すると、角芯複合体15は、図12(a)に示すように、保持部材12の貫通孔31と連通した係止姿勢の係止板11に至る。そして、さらに角芯複合体15をハンドル2内部に押し込むと、係止板11が保持ピン13の位置を基準に、保持部材12から離反するように揺動する。
即ち、角芯複合体15の先端が係止板11の上下の開口縁部23、24に当接し、係止板11を押圧する力が圧縮バネ10の付勢力に打ち勝って係止板11が圧縮バネ10側に移動する。このとき、係止板11は保持ピン13に線状に当接して保持されるが、保持される面積が面接触する場合と比べて小さいため、本実施形態では、係止板11は保持されつつも揺動しやすい。
これにより、図13に示すように、係止板11の開口縁部23、24の傾斜面を、保持部材12の貫通孔31の軸線方向と平行にすることができる(解除姿勢)。なお、本実施形態における解除姿勢を別の角度から説明すると、係止板11の保持ピン13に保持される側の傾斜部29が、保持ピン13と当接することによって揺動が制限される姿勢である。
そして、係止板11が解除姿勢となると、角芯5が係止角孔22に挿通可能となるため、角芯5はスムーズにハンドル2内部に移動する。即ち、図12(b)に示すように、係止板11を傾斜させることで、角芯複合体15を係止角孔22に挿通させることができる。そして、所望の位置で、ハンドル2に対する外力を開放すると、圧縮バネ10の付勢力によって係止板11が係止姿勢側に傾くため、角芯5と係止板11が密着状態となり、角芯5が係止板11に対して相対移動し難くなる。換言すれば、ハンドル2が角芯5から脱落しにくい状態となる。
また、この際、図11(c)に示すように、貫通孔31によって、露出部70が角芯5の保持溝59内に押し込まれ、それによって溝当接部71、72に反力が生じ、角孔押圧露出部73が露出方向に移動する。これに対して、角孔押圧露出部73は、ハブ角孔47に対して押圧される。即ち、角孔押圧露出部73が露出方向に移動することで、角芯5とハブ48との接続が強固なものとなり、がた付きが防止される。さらに、露出部70は、保持部材12に対して押圧されるため、角芯5とハンドル2との接続がより強固なものとなる。なお、弾性部材6は角芯5の対角線上に配置されているため、ハブ角孔47内で角芯5の軸線周りに回転することがない。
上記したように、本実施形態では、角芯5をハンドル2に対して固定可能な係止板11をピン状の保持ピン13によって線接触して保持する構成としたため、係止板11の揺動の自由度が高い。即ち、本実施形態では、製造品のバラツキがあったとしても、その影響を軽減することができるため、係止板11を適正角度に傾斜させることができる。従って、本発明によれば、保持ピン13を用いることで、角芯5をハンドル2に容易且つ確実に挿通でき、取り付け手間がないドアハンドルの固定構造を提供することができる。
また、本発明によれば、本体部2aの外部で、保持部材12に対して、保持ピン13と係止板11を組み立てることができるため、ハンドル2の製造効率を向上させることが可能である。これにより、製造コストを抑制することができる。
さらに、本実施形態では、ハンドル2に角芯複合体15を挿通することで、弾性部材6の角孔押圧露出部73がハブ角孔47の内壁を押圧し、さらに、弾性部材6の露出部70が保持部材12の内壁を押圧するため、角芯5をハブ48に対して容易に固定することができると共に、角芯5をハンドル2に対して容易に固定することができる。なお、ハンドル2内においても、弾性部材6が貫通孔31の対角線上に配されるため、角芯5の軸線周りに回転することがない。
ここで、開き戸55に取り付けた際の本実施形態のドアハンドル1の各部材の位置関係について付言しておく。
本実施形態のドアハンドル1は、図2示すように、開き戸55を挟んだ位置に1対のハンドル2、3が配され、開き戸55のハブ角孔47に挿通された角芯複合体15における角切り欠き部60、61が位置する側の端部にハンドル3が装着され、角芯複合体15の保持溝59が位置する側の端部にハンドル2が装着されている。
また、図3、6に示すように、ハンドル3と角芯5は、連通状態の接続用貫通孔67と角芯5の接続用貫通孔62に接続手段58が挿通される位置関係であり、ハンドル2と角芯5は、角芯複合体15の弾性部材6の一部が保持部材12の内壁を外側方向に押圧する位置関係である。即ち、ハンドル2においては、角芯複合体15が挿通されることで、弾性部材6における露出部70と角孔押圧露出部73と溝当接部71、72とが、相互に変形又は変位する関係とされている。
また、この位置関係により、弾性部材6は、ハブ角孔47の内壁も押圧するため、角芯5はハブ48に対してがた付く事が防止される。なお、角芯5と、弾性部材6と、ハンドル2、3の具体的な位置関係については、上述した通りであるため省略する。
また、ハンドル2における接続部21の操作開口27には、係止板11の揺動側の縁端部が位置しており、操作開口27の範囲内で揺動する配置とされている。
上記した実施形態では、ハンドル2、3の形状を「L」字型としたが、本発明はこれに限定されるものではなく、従来よりあるほぼ円柱形をしたハンドルであっても構わない。
上記した実施形態では、係止板11の移動を制限する制限手段として、「コ」の字型の形状をした線状の部材を用いて、係止板11を線接触させて保持する構成を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、コの字型の形状の両端部をさらに90度折り曲げて、係止板11を点接触させて保持する構成としても構わない。要するに、制限手段は、係止板11を線又は点接触によって保持できる構成であれば構わない。
なお、制限手段は、上記したように、別部材である必要はなく、保持部材12と一体化したものであっても構わない。
上記した実施形態では、ハンドル2、3の固定に角芯5と弾性部材6を用いたが、本発明はこれに限定されるものではなく、従来技術のそれと同様の技術であって、角芯のみの構成であっても構わない。
1 ドアハンドル
2 ハンドル
3 ハンドル
5 角芯
10 圧縮バネ(付勢手段)
11 係止板
12 保持部材(保持手段)
13 保持ピン(制限手段)
22 係止角孔
29 傾斜部

Claims (3)

  1. ドアを挟んだ位置に配される1対のドアハンドルに角芯を用いて一体的に接続するドアハンドルの接続構造であって、
    少なくとも一方のドアハンドルは、角芯を相対的に回転しないように保持する保持手段と、角芯を挿通可能な角孔が設けられた係止板と、係止板を付勢する付勢手段と、前記保持手段に固定され係止板の移動を制限する制限手段を有し、
    制限手段は、係止板と保持手段に跨るように配されており、
    前記係止板は、制限手段が点又は線接触して保持され、角芯の軸方向に対してほぼ垂直の係止姿勢と、当該係止姿勢から傾斜した解除姿勢との間を、保持手段を基準として揺動するもので、前記付勢手段は係止板を係止姿勢側に付勢するものであって、
    ドアハンドルに角芯を挿入させる力が加わると、係止板が係止姿勢から解除姿勢に移動して、角芯が係止板の角孔に挿通され、前記力が解除されると、付勢手段によって係止板が係止姿勢で保持されて角芯の移動を阻止することを特徴とするドアハンドルの接続構造。
  2. 制限手段は、コの字型のピンであり、ピンを形成する一方の端部側が保持手段に固定され、他方の端部側で係止板の移動を制限していることを特徴とする請求項1に記載のドアハンドルの接続構造。
  3. 係止板は、少なくとも制限手段で保持される側に傾斜部が設けられており、解除姿勢の際に、制限手段に当接することを特徴とする請求項1又は2に記載のドアハンドルの接続構造。
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