JP2017100965A - 口腔用組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】グリセロリン酸又はその塩によって持続的かつ優れた歯面のコーティング実感を与え、使用感も優れる口腔用組成物を提供する。【解決手段】(A)グリセロリン酸又はその塩、(B)エチル−3−(p−メンタン−3−カルボキサミド)アセテート、及び(C)ミント油を含有してなることを特徴とする口腔用組成物、更に、(D)3−L−メントキシプロパン−1,2−ジオール、イソプレゴール、N−エチル−p−メンタン−3−カルボキサミド、3−ヒドロキシブタン酸メンチル、N−メチル−2,2−イソプロピルメチル−3−メチルブタンアミド、N−(4−シアノメチルフェニル)−p−メンタンカルボキサミド、メンチルモノサクシネート、メンチルラクテート及びメントングリセロールケタールから選ばれる1種又は2種以上を含有する上記口腔用組成物。【選択図】なし

Description

本発明は、グリセロリン酸又はその塩によって持続的かつ優れた歯面のコーティング実感を与え、使用感も良く、特に液体製剤として好適な口腔用組成物に関する。
グリセロリン酸及びその塩は、口腔バイオフィルムの抑制に有効であることが特許文献1(特開2005−47855号公報)に提案されている。中でも、グリセロリン酸カルシウムは、歯垢中のカルシウム及びリン酸の濃度を高めて再石灰化を促進したり、歯垢のpHの著しい低下を阻止して、ミュータンス菌の代謝を阻害すると考えられている。
しかしながら、グリセロリン酸やその塩を配合した口腔用組成物、特に洗口剤等の液体口腔用組成物では、使用者にその効果を満足に実感させることが難しく、使用実感の向上が課題となっていた。また、グリセロリン酸及びその塩は刺激感、渋味・異味を有していることから、口腔用組成物の後味が悪くなり、使用感が損なわれるという課題もあった。
これら課題に関し、塩化セチルピリジニウム及び塩化ベンゼトニウムを配合することによって、グリセロリン酸及びその塩の刺激感が緩和され、苦味がなくサッパリとした使用感を与えると共に、歯面がツルツルしたと感じることができるコーティング実感を与える口腔用組成物が特許文献2(特開2013−129619号公報)に提案されているが、コーティング実感に関しては必ずしも十分とは言えず、改善の余地があった。
特開2005−47855号公報 特開2013−129619号公報 特開2013−129620号公報 特開2013−129621号公報
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、グリセロリン酸又はその塩によって持続的かつ優れた歯面のコーティング実感を与え、使用感も優れる口腔用組成物を提供することを目的とする。
本発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討を行った結果、グリセロリン酸又はその塩に、エチル−3−(p−メンタン−3−カルボキサミド)アセテート及びミント油を組み合わせることによって、上記課題に対して格別顕著な作用効果を与えることを見出した。即ち、本発明によれば、(A)グリセロリン酸又はその塩を配合した口腔用組成物に、(B)エチル−3−(p−メンタン−3−カルボキサミド)アセテート及び(C)ミント油を配合することによって、持続的かつ優れた歯面のコーティング実感を与え、また、口中のすっきり感、刺激感のなさ及び持続的な清涼感を兼ね備えた良好な使用感を与えることを知見し、本発明をなすに至った。
本発明では、(A)成分に(B)及び(C)成分を組み合わせると、冷感剤として公知の化合物である(B)エチル−3−(p−メンタン−3−カルボキサミド)アセテートが、(A)グリセロリン酸又はその塩由来の歯面のコーティング実感付与効果の向上に寄与するという予想外の作用を奏し、(B)、(C)成分の併用系が、一般的な口腔用香料の単なる添加では達成し得ない、上記格別な作用効果を与える。
この場合、グリセロリン酸又はその塩単独では歯面のコーティング実感が低く、一方で、香料のエチル−3−(p−メンタン−3−カルボキサミド)アセテート、ミント油にコーティング実感の付与作用は認められず、また、グリセロリン酸又はその塩にミント油を併用するだけではコーティング実感が持続しないが、(A)成分に(B)成分を併用すると、意外にも(A)成分のコーティング実感付与効果が相乗的に高まり、歯面がコーティングされて清潔になったと満足に実感できる高いコーティング実感を持続的に与える。更にこの場合、(A)、(B)成分を併用すると、(B)成分由来の刺激と相まって(A)成分由来の刺激感が強く発現するという問題が生じるが、更に(C)成分を組み合わせることによって、前記刺激感を生じさせることなく使用感を特異的に改善し、使用感も良好となる。従って、本発明の口腔用組成物は、使用直後のみならず使用して5分間経過しても歯面がコーティングされて清潔になったことを満足に実感できる優れたコーティング実感を与え、これによって口腔バイオフィルム(歯垢)付着が抑制されたという効果実感を付与することが可能となり、また、使用感として口中によごれが残らず清潔になったと実感できるすっきり感、口中で刺激感をほとんど感じることがない刺激感のなさ、及び口中の清涼感が使用して5分間経過後も持続する清涼感を与える。
特許文献2は、塩化セチルピリジニウム及び塩化ベンゼトニウムによる、グリセロリン酸又はその塩の使用感及び歯面コーティング実感の向上であり、また、特許文献3、4(特開2013−129620号公報、特開2013−129621号公報)では、グリセロリン酸及びその塩の刺激感、渋味・異味が抑制されているが、これはグリチルリチン酸又はその塩、あるいはバニラアブソリュート、バニリン、エチルバニリン又はナツメグ油によって、刺激等が抑制されたものである。特許文献2〜4から、(B)、(C)成分の組み合わせによる、(A)成分の歯面コーティング実感の向上及び使用感の改善を想起することはできない。
従って、本発明は、
(A)グリセロリン酸又はその塩、
(B)エチル−3−(p−メンタン−3−カルボキサミド)アセテート、及び
(C)ミント油
を含有してなることを特徴とする口腔用組成物、及び、更に(D)3−L−メントキシプロパン−1,2−ジオール、イソプレゴール、N−エチル−p−メンタン−3−カルボキサミド、3−ヒドロキシブタン酸メンチル、N−メチル−2,2−イソプロピルメチル−3−メチルブタンアミド、N−(4−シアノメチルフェニル)−p−メンタンカルボキサミド、メンチルモノサクシネート、メンチルラクテート及びメントングリセロールケタールから選ばれる1種又は2種以上を含有する、上記口腔用組成物
を提供する。
本発明によれば、グリセロリン酸又はその塩によって持続的かつ優れた歯面のコーティング実感を与え、使用感も優れる口腔用組成物を提供できる。本発明の口腔用組成物は、高い口腔バイオフィルムの付着抑制実感付与を期待でき、口腔バイオフィルム抑制用として好適である。
以下、本発明につき更に詳述する。本発明の口腔用組成物は、(A)グリセロリン酸又はその塩、(B)エチル−3−(p−メンタン−3−カルボキサミド)アセテート、及び(C)ミント油を含有する。
(A)成分のグリセロリン酸又はその塩としては、グリセロリン酸、グリセロリン酸のナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩、カルシウム塩等のアルカリ土類金属塩が挙げられ、これらの1種又は2種以上を使用できる。中でも、グリセロリン酸カルシウムが、コーティング実感、苦味の改善効果、刺激緩和の点から、好ましい。なお、グリセロリン酸塩は、天然物由来でも合成品でもよく、例えば岩城製薬(株)製の商品名「グリセロリン酸カルシウム」等の市販品を使用することもできる。
(A)成分の配合量は、特に歯面のコーティング実感付与の点から、組成物全体の0.005〜1%(質量%、以下同様。)が好ましく、より好ましくは0.01〜1%、更に好ましくは0.01〜0.2%である。配合量が多いほど歯面のコーティング実感が高まり、0.005%以上であると十分なコーティング実感を付与できる。1%以下であると、(A)成分自体の刺激の発現を十分に防止できる。
本発明では、(B)エチル−3−(p−メンタン−3−カルボキサミド)アセテートと、(C)ミント油とを組み合わせることで、持続的かつ優れた歯面のコーティング実感及び良好な使用感を与える。この場合、(B)成分を欠くと、持続的かつ高いコーティング実感を付与できず、また、使用感としてすっきり感及び清涼感の持続性が悪くなり、(C)成分を欠くと、(A)、(B)成分の併用によって生じる刺激感がマスキングされず、刺激を感じる。
(B)成分のエチル−3−(p−メンタン−3−カルボキサミド)アセテートとしては、具体的には、ジボダン社製、RENESSENZ社製等の市販品を使用し得る。
(B)成分のエチル−3−(p−メンタン−3−カルボキサミド)アセテートの配合量は、組成物全体の0.00001〜0.01%が好ましく、より好ましくは0.0001〜0.01%、更に好ましくは0.0001〜0.001%である。配合量が多いほど歯面のコーティング実感付与効果が向上し、すっきり感、清涼感の持続性が高まり、0.00001%以上であると十分なコーティング実感、すっきり感及び清涼感の持続性を付与できる。0.01%以下であると、(B)成分自体の刺激発現を十分に防止できる。
(C)成分のミント油は、好ましくはペパーミント油、スペアミント油、和種ハッカ油である。これらの1種又は2種以上を使用し得る。
(C)成分のミント油の配合量は、組成物全体の0.02〜0.2%が好ましく、より好ましくは0.03〜0.1%である。配合量が多いほど刺激感のマスキング力が高まり、基剤由来の刺激感の抑制も期待できる。0.02%以上であると、刺激感を十分に抑制でき、0.2%以下であると、すすいだ後のミント油残りを防止してすっきりとした使用感を維持できる。
(B)成分と(C)成分との合計配合量は、組成物全体の0.02001〜0.21%とすることができるが、好ましくは0.02〜0.2%である。合計量が多いほど歯面のコーティング実感付与効果、使用感が高まるが、0.21%以下であると、口中を漱いだ後のミント油残りを防止し、すっきり感を満足に維持することができる。
(B)成分と(C)成分との配合比率を示す(B)/(C)は、質量比として0.00005〜0.5が好ましく、より好ましくは0.002〜0.5、更に好ましくは0.002〜0.02である。比率が上記範囲内であると、歯面のコーティング実感及び使用感がより優れる。0.00005未満であると、ミント油の残存感から、すっきり感が悪く感じられ、コーティング実感が悪く感じられる場合がある。0.5を超えると、口を漱いだ後にエチル−3−(p−メンタン−3−カルボキサミド)アセテート由来の刺激が感じられ、使用性が悪く感じられる場合がある。
本発明では、更に(D)成分として、3−L−メントキシプロパン−1,2−ジオール、イソプレゴール、N−エチル−p−メンタン−3−カルボキサミド、3−ヒドロキシブタン酸メンチル、N−メチル−2,2−イソプロピルメチル−3−メチルブタンアミド、N−(4−シアノメチルフェニル)−p−メンタンカルボキサミド、メンチルモノサクシネート、メンチルラクテート及びメントングリセロールケタールから選ばれる1種又は2種以上を配合することが好ましく、中でも、3−L−メントキシプロパン−1,2−ジオール、N−エチル−p−メンタン−3−カルボキサミドが、より好適である。(D)成分を配合すると、清涼感の持続性がより向上する。
(D)成分としては、下記に示すような市販品を使用できる。
3−L−メントキシプロパン−1,2−ジオール
(高砂香料工業社製、商品名:CA−10)
イソプレゴール(高砂香料工業社製)
N−エチル−p−メンタン−3−カルボキサミド(ジボダン社製、商品名:WS−3)
3−ヒドロキシブタン酸メンチル(高砂香料工業社製、商品名:CA−20)
N−メチル−2,2−イソプロピルメチル−3−メチルブタンアミド
(ジボダン社製、商品名:WS−23)
N−(4−シアノメチルフェニル)−p−メンタンカルボキサミド
(ジボダン社製、商品名:エバクール G−180)
メンチルモノサクシネート(ヴェマンフィス社製、商品名:フィスクール)
メンチルラクテート(シムライズ社製、商品名:フレスコラット ML)
メントングリセロールケタール(シムライズ社製、商品名:フレスコラット MGA)
(D)成分の配合量は、組成物全体の0.001〜0.005%が好ましく、より好ましくは0.002〜0.003%である。配合量が多いほど清涼感の持続性は高まるが、多く配合し過ぎると刺激を感じることがある。
(D)成分を配合する場合、(B)成分と(D)成分との配合割合を示す(B)/(D)の比率は、特に限定されないが、質量比として0.1以上であることが好ましく、上限は0.5以下が好ましい。この範囲内であると、清涼感の持続性、刺激抑制の点で特に好ましい。
本発明の口腔用組成物は、練歯磨剤のようなペースト状製剤としても有効であるが、特に配合成分が可溶化した液体製剤として好適に調製される。洗口剤や液体歯磨剤のような液体製剤では、刺激感等の不快な感覚が比較的強く感じられるが、本発明においては、このような液体製剤であっても刺激感が抑制され、使用感が優れる。
具体的には、原液のまま使用するタイプの洗口剤、口中清涼剤、濃縮タイプで使用時に希釈して用いる洗口剤、更には歯ブラシでブラッシングして使用する液体歯磨剤などとして調製、適用することができ、特に液体歯磨剤として好適である。
本発明組成物には、上記成分に加えて、必要に応じてその他の公知成分を、本発明の効果を妨げない範囲で配合できる。液体口腔用組成物には、具体的に湿潤剤、界面活性剤、溶剤、更に必要により甘味剤、着色剤、香料、有効成分等が配合される。なお、液体口腔用組成物には、研磨剤などの可溶化しない固形成分は通常配合されないが、本発明組成物においては、コーティング実感発現の点から研磨剤は含まないことが好ましい。
湿潤剤としては、例えばソルビトール、マルチット、ラクチット等の糖アルコール、グリセリン、エチレングリコール、ポリエチレングリコール等の多価アルコールが挙げられる。これら湿潤剤の配合量は、組成物全体の2〜20%が好ましい。
界面活性剤としては、公知のアニオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤を配合できるが、特にノニオン性界面活性剤が好ましい。
アニオン性界面活性剤としては、ラウリル硫酸ナトリウム、ミリスチル硫酸ナトリウム等のアルキル硫酸塩、N−ラウロイルサルコシンナトリウム、N−ミリストイルサルコシンナトリウム等のN−アシルサルコシン酸塩、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、水素添加ココナッツ脂肪酸モノグリセリドモノ硫酸ナトリウム、ラウリルスルホ酢酸ナトリウム、N−パルミトイルグルタミン酸ナトリウム等のN−アシルグルタミン酸塩、N−メチル−N−アシルタウリンナトリウム、N−メチル−N−アシルアラニンナトリウム、α−オレフィンスルフォン酸ナトリウムなどが挙げられる。
ノニオン性界面活性剤としては、ショ糖脂肪酸エステル、マルトース脂肪酸エステル、マルチトール脂肪酸エステル、ラクトール脂肪酸エステル等の糖アルコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等のポリオキシエチレン脂肪酸エステル、アルキロールアマイド、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、モノセチル酸ヘキサグリセリル、脂肪酸ジエタノールアミド、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン高級アルコールエーテル等が挙げられる。中でも、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、特にエチレンオキサイドの平均付加モル数60〜100モルのものが、歯面への歯垢付着抑制力及び外観安定性(オリのなさ)の点で好ましい。
カチオン性界面活性剤としては、アルキルアンモニウム、アルキルベンジルアンモニウム塩等が挙げられる。両性界面活性剤としては、アルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタインなどの酢酸ベタイン型両性界面活性剤、N−脂肪酸アシル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルエチレンジアミン塩等のイミダゾリン型両性界面活性剤などが挙げられる。
これら界面活性剤の配合量は、組成物全体の0.05〜2%が好ましい。
甘味剤としては、キシリトール、マルチトール、サッカリン、サッカリンナトリウム、ステビオサイド、アスパルテーム等を配合することができる。
着色剤として、青色1号、緑色3号、黄色4号、赤色105号など、安全性の高い水溶性色素を添加することができる。
香料としては、例えばユーカリ油、ウィンターグリーン油、クローブ油、タイム油、セージ油、カルダモン油、ローズマリー油、マジョラム油、レモン油、ラベンダー油、パラクレス油等の天然精油、及びl−メントール、l−カルボン、オレンジオイル、アネトール、1,8−シネオール、メチルサリシレート、オイゲノール、チモール、リナロール、リモネン、メントン、オイゲノール、メンチルアセテート、シトラール、カンファー、ボルネオール、ピネン、スピラントール等の天然精油中に含まれる香料成分、また、エチルアセテート、エチルブチレート、イソアミルアセテート、ヘキサナール、ヘキセナール、メチルアンスラニレート、エチルメチルフェニルグリシデート、ベンツアルデヒド、フラネオール、マルトール、エチルマルトール、ガンマ/デルタデカラクトン、ガンマ/デルタウンデカラクトン、エチレングリコール−l−メンチルカーボネート等の香料成分、更には、いくつかの香料成分や天然精油を組み合わせてなる、アップル、バナナ、ストロベリー、ブルーベリー、メロン、ピーチ、パイナップル、グレープ、マスカット、ワイン、チェリー、スカッシュ、コーヒー、ブランデー、ヨーグルト等の調合フレーバーの1種又は2種以上を、本発明の効果を妨げない範囲で添加できる。添加量は、通常、組成物中0.00001〜3%である。
なお、上記香料は、(B)、(C)成分の配合量がそれぞれ上記範囲内において使用できる。
有効成分としては、例えば塩化セチルピリジニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム等のカチオン性殺菌剤、イソプロピルメチルセルロース等の非イオン性殺菌剤、デキストラナーゼ、ムタナーゼ等の酵素、フッ化ナトリウム、モノフルオロリン酸ナトリウム等のフッ化物、アルミニウムクロルヒドロキシアラントイン、アラントイン、アズレン、塩化リゾチーム、アスコルビン酸等のビタミンC類、ジヒドロコレステロール、グリチルレチン塩類、グリチルレチン酸類、ヒドロコレステロール、クロロフィル、銅クロロフィリンナトリウム、タイム、オウゴン、チョウジ、ハマメリス等の植物抽出物、グルコン酸銅、カロペプタイド、ポリリン酸ナトリウム、水溶性無機リン酸化合物、ポリビニルピロリドン、歯石防止剤、歯垢防止剤、硝酸カリウム、乳酸アルミニウム等を添加することができる。なお、これらの有効成分の添加量は、本発明の効果を妨げない範囲で、有効量とすることができる。
なお、本発明においては、刺激感、苦味・異味がある塩化セチルピリジニウム等のカチオン性殺菌剤が配合されていても、刺激感が(C)成分によってマスキングされて抑えられ、(A)、(B)、(C)成分の組み合わせで優れた使用感を与えることができる。更に、カチオン性殺菌剤の殺菌力が加わることで口腔バイオフィルム付着抑制効果が高まり効果実感の更なる向上も期待できる。
溶剤としては、通常水が用いられ、水の含有量は組成全体の60%以上が好ましい。また、必要によりエタノール等の低級一価アルコールを添加してもよいが、添加する場合は10%以下が好ましく、0〜10%とすることができる。
以下、実施例及び比較例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。なお、下記の例において%は特に断らない限りいずれも質量%を示す。
[実施例、比較例]
表1〜4に示す組成の液体口腔用組成物を常法によって調製し、下記方法で評価した。結果を表に併記した。
(1)コーティング実感及びその持続性の評価方法
サンプル(液体口腔用組成物)約10mlを口に含み、30秒間すすいだ直後と5分間経過後の歯面のコーティング実感について、下記の4段階で評価し、10名の平均点を下記の判定基準に従い、◎、○、△、×で示した。
なお、ここで、コーティング実感とは、歯面がコーティングされて清潔になった実感である。
(評価基準)
4:コーティング実感がかなりあった
3:コーティング実感がややあった
2:コーティング実感がほとんどなかった
1:コーティング実感がなかった
(判定基準)
◎:平均値が3.5点以上4.0点以下
○:平均値が3.0点以上3.5点未満
△:平均値が2.0点以上3.0点未満
×:平均値が2.0点未満
(2)すっきり感の評価方法
サンプル(液体口腔用組成物)約10mlを口に含み、30秒間すすいだ後、口中がすっきりした感じについて下記の4段階で評価し、10名の平均点を下記の判定基準に従い、◎、○、△、×で示した。
なお、ここで、すっきり感とは、口中に汚れが残っていなくて清潔になった実感である。
(評価基準)
4:すっきり感がかなりあった
3:すっきり感がややあった
2:すっきり感がほとんどなかった
1:すっきり感がなかった
(判定基準)
◎:平均値が3.5点以上4.0点以下
○:平均値が3.0点以上3.5点未満
△:平均値が2.0点以上3.0点未満
×:平均値が2.0点未満
(3)刺激感のなさの評価方法
サンプル(液体口腔用組成物)約10mlを口に含み、30秒間すすいだ後、口中の刺激感について下記の4段階で評価し、10名の平均点を下記の判定基準に従い、◎、○、△、×で示した。
(評価基準)
4:刺激感がなかった
3:刺激感がほとんどなかった
2:刺激感がややあった
1:刺激感がかなりあった
(判定基準)
◎:平均値が3.5点以上4.0点以下
○:平均値が3.0点以上3.5点未満
△:平均値が2.0点以上3.0点未満
×:平均値が2.0点未満
(4)清涼感の持続性の評価方法
サンプル(表1〜3に示す液体口腔用組成物)約10mlを口に含み、30秒間すすいだ後、5分間経過後の口中の清涼感について下記の4段階で評価し、10名の平均点を下記の判定基準に従い、◎、○、△、×で示した。
(評価基準)
4:非常に清涼感を感じた
3:かなり清涼感を感じた
2:やや清涼感を感じた
1:まったく清涼感を感じなかった
(判定基準)
◎:平均値が3.5点以上4.0点以下
○:平均値が3.0点以上3.5点未満
△:平均値が2.0点以上3.0点未満
×:平均値が2.0点未満
Figure 2017100965
Figure 2017100965
Figure 2017100965
Figure 2017100965
*;香料組成物Aの組成は表5〜11に示す。
Figure 2017100965
Figure 2017100965
注;表中、部はいずれも質量部である(以下同様。)。
Figure 2017100965
Figure 2017100965
Figure 2017100965
Figure 2017100965
Figure 2017100965

Claims (7)

  1. (A)グリセロリン酸又はその塩、
    (B)エチル−3−(p−メンタン−3−カルボキサミド)アセテート、及び
    (C)ミント油
    を含有してなることを特徴とする口腔用組成物。
  2. (B)/(C)が質量比として0.00005〜0.5である請求項1記載の口腔用組成物。
  3. (B)成分を0.00001〜0.01質量%、(C)成分を0.02〜0.2質量%含有する請求項1又は2記載の口腔用組成物。
  4. (A)成分を0.005〜1質量%含有する請求項1、2又は3記載の口腔用組成物。
  5. 更に、(D)3−L−メントキシプロパン−1,2−ジオール、イソプレゴール、N−エチル−p−メンタン−3−カルボキサミド、3−ヒドロキシブタン酸メンチル、N−メチル−2,2−イソプロピルメチル−3−メチルブタンアミド、N−(4−シアノメチルフェニル)−p−メンタンカルボキサミド、メンチルモノサクシネート、メンチルラクテート及びメントングリセロールケタールから選ばれる1種又は2種以上を0.001〜0.005質量%含有する請求項1〜4のいずれか1項記載の口腔用組成物。
  6. (B)/(D)が質量比として0.1〜0.5である請求項5記載の口腔用組成物。
  7. 液体製剤に調製された請求項1〜6のいずれか1項記載の口腔用組成物。
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