JP2013129621A - 口腔用組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】グリセロリン酸及びその塩の刺激が緩和され、かつ渋味・異味が抑制された使用感の良い口腔用組成物を提供する。
【解決手段】(A)グリセロリン酸又はその塩、(B)バニラアブソリュート、バニリン、エチルバニリン及びナツメグ油から選ばれる1種以上の成分を含有してなることを特徴とする口腔用組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は、グリセロリン酸及びその塩の刺激が緩和され、かつ渋味・異味が改善され使用感が良く、特に液体製剤として好適な口腔用組成物に関する。
グリセロリン酸及びその塩は、口腔バイオフィルムの抑制に有効であることが特許文献1(特開2005−47855号公報)に提案されている。中でも、グリセロリン酸カルシウムは、歯垢中のカルシウム及びリン酸濃度を高めて再石灰化を促進したり、歯垢のpHの著しい低下を阻止し、ミュータンス菌の代謝を阻害すると考えられている。
しかしながら、グリセロリン酸及びその塩は、刺激感、渋味・異味を有しており、このためグリセロリン酸又はその塩を配合した口腔用組成物、特に洗口剤等の液体口腔用組成物は、後味が悪く、使用感が損なわれるという問題があった。
グリセロリン酸及びその塩の渋味・異味の改善に関しては、特許文献2(特開2009−149560号公報)に、グリセロリン酸カルシウムとモノフルオロリン酸ナトリウムにラフィノース及び/又はメリビオースを配合することで、グリセロリン酸カルシウムとモノフルオロリン酸ナトリウムに由来する渋味や苦味が抑制されることが提案されているが、刺激感、その緩和に関しては示されていない。
また、グリセロリン酸カルシウムにラクトン及びアルギン酸プロピレングリコールを配合することにより、渋味、苦味や刺激味を低減する技術が特許文献3(特開2010−215568号公報)に提案されている。しかし、この技術は、アルギン酸プロピレングリコールのべたつきが出てしまうという問題があり、使用感に改善の余地があった。また、使用できる香味の種類が限定されるという課題があった。
特開2005−47855号公報 特開2009−149560号公報 特開2010−215568号公報
従って、口腔用組成物において、グリセロリン酸及びその塩の刺激感の緩和、渋味・異味の改善が課題となっていた。
本発明は、上記課題を解決するためなされたもので、グリセロリン酸及びその塩の刺激が緩和され、かつ渋味・異味が抑制された使用感の良い口腔用組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは上記目的を達成するため鋭意検討を行った結果、(A)グリセロリン酸又はその塩と、(B)バニラアブソリュート、バニリン、エチルバニリン及びナツメグ油から選ばれる1種以上の成分とを配合することにより、グリセロリン酸又はその塩の刺激感が緩和され、かつ渋味・異味が抑制され、使用感の良い口腔用組成物が得られることを見出し、本発明をなすに至った。
従って、本発明は、
(A)グリセロリン酸又はその塩、
(B)バニラアブソリュート、バニリン、エチルバニリン及びナツメグ油から選ばれる1種以上の成分
を含有してなることを特徴とする口腔用組成物
を提供する。
本発明によれば、グリセロリン酸及びその塩の刺激が緩和され、かつ渋味・異味が抑制され使用感が良く、特に液体製剤として好適な口腔用組成物を提供することができる。
以下、本発明につき更に詳述する。本発明の口腔用組成物は、(A)グリセロリン酸又はその塩、(B)バニラアブソリュート、バニリン、エチルバニリン及びナツメグ油から選ばれる1種以上の成分を含有する。
成分(A)のグリセロリン酸又はその塩としては、グリセロリン酸、そのナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩、カルシウム塩等のアルカリ土類金属塩が挙げられ、これらの1種を単独で又は2種以上を混合して配合できる。中でもグリセロリン酸カルシウムが、効果発現の点からより好適である。
成分(A)としては、天然物由来のもの、合成品のいずれも使用できる。例えば、グリセロリン酸カルシウムは、天然物由来でも合成品でも使用でき、例えば岩城製薬株式会社製の商品名「グリセロリン酸カルシウム」などの市販品を使用することもできる。
成分(A)の配合量は、組成全体の0.005〜1%(質量%、以下、同様。)が好ましく、より好ましくは0.01〜0.2%である。0.005%未満では配合効果が満足に得られないことがあり、1%を超えると、成分(A)由来の刺激感や渋味・異味が強くなって使用感が損なわれる場合がある。
成分(B)は、バニラアブソリュート、バニリン、エチルバニリン及びナツメグ油から選ばれる成分である。
バニリン、エチルバニリンは、例えば豊玉香料社製の商品名「ワニリン」、曽田香料社製の商品名「エチルワニリン」などの市販品を使用することができる。
バニラアブソリュートは、例えば下記方法でバニラビーンズを溶媒抽出することで得ることができる。市販品を使用することもできる。
バニラビーンズを有機溶剤(ベンゼン、アセトン、ヘキサン、石油エーテル等)で抽出し、溶剤を留去(減圧)してバニラオレオレジンを得る。これを溶剤(エタノール)で抽出、冷却し、不溶解物を濾過したあと溶剤を留去(減圧)し、バニラアブソリュートを得ることができる。これを、エタノール、ホホバオイル、中鎖脂肪酸エステル等の溶剤で希釈したものを使用することもできる。
市販品としては、例えば、曽田香料社製の商品名「バニラアブソリュート(50%エタノール希釈品)」を使用することができる。
ナツメグ油は、ナツメグ(Nutmeg,ニクズク科,学名:Myristica fragrans Houtt.)の種子の水蒸気蒸留により得ることができる。市販品を使用することもでき、例えば、ヴェ・マン・フィス香料社製の「ナツメグオイル」を使用することができる。
成分(B)は、上記化合物の1種を単独で又は2種以上を併用して用いることができる。特にバニラアブソリュート単独、又は効果発現の点でバニラアブソリュートとバニリン、エチルバニリン、ナツメグ油から選ばれる1種又は2種以上との併用が好ましい。2種以上併用する場合は、特にバニラアブソリュートとナツメグ油との併用が好ましい。
成分(B)の配合量は、組成全体の0.0000001〜0.004%が好ましく、より好ましくは0.0000004〜0.00075%である。0.0000001%未満では、刺激感の緩和、使用感改善効果が満足に発揮されない場合がある。0.004%を超えると、そのもの自身の香味特長で使用感が損なわれる場合がある。
成分(B)/成分(A)は、質量比として0.0000002〜0.6が好ましく、より好ましくは0.000004〜0.3、さらに好ましくは0.000008〜0.05である。0.0000002未満では、成分(A)の刺激感の抑制、使用感(渋味・異味のなさ)の改善効果が十分に得られない場合がある。0.6を超えると、成分(B)自身の香味特長が強くなって使用感に劣る場合がある。
本発明の口腔用組成物には、更に(C)カチオン性殺菌剤を配合することができる。
カチオン性殺菌剤としては、塩化セチルピリジニウム、塩化ベンゼトニウム、塩化ベンザルコニウムなどが挙げられ、これらの1種又は2種以上を用いることができるが、特に塩化セチルピリジニウム又は塩化ベンゼトニウムが好ましく、とりわけ使用性の点で塩化セチルピリジニウムがより好ましい。
カチオン性殺菌剤を配合する場合、その配合量は、組成全体の0.005〜0.1%が好ましく、より好ましくは0.01〜0.08%である。0.005%未満では配合効果が認められない場合がある。0.1%を超えるとカチオン性殺菌剤由来の渋味・苦味・異味・刺激感が生じ、使用感が損なわれる場合がある。
また、塩化セチルピリジニウムの配合量は、組成全体の0.01〜0.1%が好ましく、より好ましくは0.02〜0.08%である。塩化ベンゼトニウムの配合量は、組成全体の0.005〜0.1%が好ましく、より好ましくは0.008〜0.05%である。
本発明組成物は、特に配合成分が可溶化した液体口腔用組成物として好適に調製される。なお、本発明組成物は、歯磨剤のようなペースト状製剤においても有効であるが、このような製剤に比べて、洗口剤や液体歯磨剤のような液体製剤では特に刺激感や渋味・異味が強く発現するが、本発明によればかかる液体製剤で刺激感を緩和し、渋味・異味を抑制できる。具体的には、原液のまま使用するタイプの洗口剤、口中清涼剤、濃縮タイプで使用時に希釈して用いる洗口剤、更には歯ブラシでブラッシングして使用する液体歯磨剤などとして調製、適用することができ、特に洗口剤として好適である。
本発明組成物には、上記成分に加えて、必要に応じてその他の公知成分を、本発明の効果を妨げない範囲で配合できる。液体口腔用組成物には、具体的に湿潤剤、界面活性剤、溶剤、更に必要により甘味剤、着色剤、香料、有効成分等が配合される。なお、液体口腔用組成物には、研磨剤などの可溶化しない固形成分は通常配合されず、研磨剤は含まれない。
湿潤剤としては、例えばソルビトール、マルチット、ラクチット等の糖アルコールや、多価アルコールとしてグリセリン、エチレングリコール、ポリエチレングリコール等が挙げられる。これら湿潤剤の配合量は、組成全体の2〜20%が好ましい。
界面活性剤としては、公知のアニオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤を配合できるが、特にノニオン性界面活性剤を配合することがより好ましい。
アニオン性界面活性剤としては、ラウリル硫酸ナトリウム、ミリスチル硫酸ナトリウム等のアルキル硫酸ナトリウム、N−ラウロイルサルコシンナトリウム、N−ミリストイルサルコシンナトリウム等のN−アシルサルコシンナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、水素添加ココナッツ脂肪酸モノグリセリドモノ硫酸ナトリウム、ラウリルスルホ酢酸ナトリウム、N−パルミトイルグルタミン酸ナトリウム等のN−アシルグルタミン酸塩、N−メチル−N−アシルタウリンナトリウム、N−メチル−N−アシルアラニンナトリウム、α−オレフィンスルフォン酸ナトリウムなどが挙げられる。
ノニオン性界面活性剤としては、例えばショ糖脂肪酸エステル、マルトース脂肪酸エステル、マルチトール脂肪酸エステル、ラクトール脂肪酸エステル等の糖アルコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等のポリオキシエチレン脂肪酸エステル、アルキロールアマイド、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、モノセチル酸ヘキサグリセリル、脂肪酸ジエタノールアミド、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン高級アルコールエーテル等が挙げられる。
ノニオン性界面活性剤としては、特にエチレンオキサイドの平均付加モル数が60〜100モルのポリオキシエチレン硬化ひまし油、アルキル基の炭素数が16(セチル)〜18(ステアリル)でエチレンオキサイドの平均付加モル数が20〜40モルのポリオキシエチレンアルキルエーテル、脂肪酸の炭素数が12(ラウリン酸)〜18(ステアリン酸)、特に12〜14(ミリスチン酸)のデカグリセリンモノ脂肪酸エステルから選ばれる1種又は2種以上が好適である。中でも、歯面への歯垢の付着抑制力を十分に発揮させる点、及び外観安定性(オリのなさ)の点で、ポリオキシエチレン硬化ひまし油が好ましく、とりわけ、エチレンオキサイドの平均付加モル数が60〜100モルのものが好ましい。エチレンオキサイドの平均付加モル数が60モル未満では、特に液体製剤で、50℃保存品においてオリが発生し、外観安定性(オリのなさ)を損ねる場合がある。100モルを超えるものは一般には市販されていない。
ポリオキシエチレン硬化ひまし油としては、日光ケミカルズ社製のNIKKOL HCO系、日本エマルジョン社製のエマレックスHC系、日油社製のユニオックスHC系等の市販品を使用できる。
ポリオキシエチレンアルキルエーテルとしては、日光ケミカルズ社製のエマレックス100系、エマレックス600系等の市販品を使用できる。
デカグリセリンモノ脂肪酸エステルとしては、日光ケミカルズ社製のNIKKOL Decagln系、三菱化学フーズ社製のリョートー(登録商標) ポリグリエステルDシリーズ等の市販品を使用できる。
カチオン性界面活性剤としては、アルキルアンモニウム、アルキルベンジルアンモニウム塩等が挙げられる。両性界面活性剤としては、アルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタインなどの酢酸ベタイン型両性界面活性剤、N−脂肪酸アシル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルエチレンジアミン塩等のイミダゾリン型両性界面活性剤などが挙げられる。
これら界面活性剤の配合量は、組成全体の0.05〜2%であることが好ましい。
甘味剤としては、キシリトール、マルチトール、サッカリン、サッカリンナトリウム、ステビオサイド、アスパルテーム等が挙げられる。
着色料として、青色1号、緑色3号、黄色4号、赤色105号など、安全性の高い水溶性色素を添加することができる。
香料としては、本発明の効果を妨げない範囲で、例えばペパーミント油、スペアミント油、ユーカリ油、ウィンターグリーン油、クローブ油、タイム油、セージ油、カルダモン油、ローズマリー油、マジョラム油、レモン油、ラベンダー油、パラクレス油等の天然精油、及びl−メントール、l−カルボン、オレンジオイル、アネトール、1,8−シネオール、メチルサリシレート、オイゲノール、チモール、リナロール、リモネン、メントン、オイゲノール、メンチルアセテート、シトラール、カンファー、ボルネオール、ピネン、スピラントール等の上記天然精油中に含まれる香料成分、また、エチルアセテート、エチルブチレート、イソアミルアセテート、ヘキサナール、ヘキセナール、メチルアンスラニレート、エチルメチルフェニルグリシデート、ベンツアルデヒド、フラネオール、マルトール、エチルマルトール、ガンマ/デルタデカラクトン、ガンマ/デルタウンデカラクトン、N−エチル−p−メンタン−3−カルボキサミド、メンチルラクテート、エチレングリコール−l−メンチルカーボネート等の香料成分、更には、いくつかの香料成分や天然精油を組み合わせてなる、アップル、バナナ、ストロベリー、ブルーベリー、メロン、ピーチ、パイナップル、グレープ、マスカット、ワイン、チェリー、スカッシュ、コーヒー、ブランデー、ヨーグルト等の調合フレーバーの1種又は2種以上を、本発明の効果を妨げない範囲で添加することができる。添加量は、通常、組成中0.00001〜3%である。
有効成分としては、例えばイソプロピルメチルセルロース等の殺菌剤、デキストラナーゼ、ムタナーゼ等の酵素、フッ化ナトリウム、モノフルオロリン酸ナトリウム等のフッ化物、アルミニウムクロルヒドロキシアラントイン、アラントイン、アズレン、塩化リゾチーム、アスコルビン酸等のビタミンC類、ジヒドロコレステロール、グリチルレチン塩類、ヒドロコレステロール、クロロフィル、銅クロロフィリンナトリウム、タイム、オウゴン、チョウジ、ハマメリス等の植物抽出物、グルコン酸銅、カロペプタイド、ポリリン酸ナトリウム、水溶性無機リン酸化合物、ポリビニルピロリドン、歯石防止剤、歯垢防止剤、硝酸カリウム、乳酸アルミニウム等を添加することができる。なお、これらの有効成分の添加量は、本発明の効果を妨げない範囲で、有効量とすることができる。
溶剤としては、通常水が用いられ、水の含有量は組成全体の60%以上が好ましい。また、本発明の効果を妨げない範囲でエタノール等の低級一価アルコールを配合してもよいが、添加する場合は、組成全体の10%以下が好ましい。なお、刺激の点からエタノールは配合しないことが好ましい。
以下、実施例及び比較例、処方例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。なお、下記の例において%は特に断らない限りいずれも質量%を示す。
[実施例、比較例]
表1〜4に示す組成の液体口腔用組成物を常法により調製し、下記方法で評価した。結果を表に併記した。
なお、使用原料の詳細は下記の通りである。
グリセロリン酸カルシウム(岩城製薬社製)
バニリン(豊玉香料社製)
エチルバニリン(曽田香料社製)
バニラアブソリュート50%希釈品(バニラアブソリュート(50%エタノール希釈品)、曽田香料社製)
ナツメグ油(ヴェ・マン・フィス香料社製)
塩化セチルピリジニウム(和光純薬工業社製)
塩化ベンゼトニウム(ハイアミン1622:ロンザジャパン社製)
ポリオキシエチレン(60)硬化ひまし油(日光ケミカルズ社製)
プロピレングリコール(旭硝子社製)
グリセリン(85%、阪本薬品工業社製)
キシリトール(ロケット・フルーレ社製)
クエン酸(小松屋社製)
クエン酸ナトリウム(小松屋社製)
サッカリンナトリウム(大東化学社製)
その他の成分については医薬部外品原料規格2006に適合したものを使用した。
また、香料組成は後述の表5〜11に示す通りである。なお、香料組成物A及びB中に、バニラアブソリュート、バニリン、エチルバニリン、ナツメグ油は含まれない。
(1)刺激感のなさ
サンプル(液体口腔用組成物)約10mlを口に含み、30秒間すすいだ後、洗口後の刺激感のなさについて下記の4段階で評価し、10名の平均点を下記判定基準に従い、◎、○、△、×で示した。
刺激感のなさの評価基準:
4点:刺激感がなかった。
3点:刺激感がほとんどなかった。
2点:刺激感がややあった。
1点:刺激感があった。
刺激感のなさの判定基準:
◎:平均点3.5点以上4.0点以下
○:平均点3.0点以上3.5点未満
△:平均点2.0点以上3.0点未満
×:平均点2.0点未満
(2)使用感(渋味・異味のなさ)
サンプル(液体口腔用組成物)約10mlを口に含み、30秒間すすいだ後、洗口後の渋味・異味のなさについて下記の4段階で評価し、10名の平均点を下記判定基準に従い、◎、○、△、×で示した。
渋味・異味のなさの評価基準:
4点:渋味・異味がなかった。
3点:渋味・異味がほとんどなかった。
2点:渋味・異味がややあった。
1点:渋味・異味があった。
渋味・異味のなさの判定基準:
◎:平均点3.5点以上4.0点以下
○:平均点3.0点以上3.5点未満
△:平均点2.0点以上3.0点未満
×:平均点2.0点未満
Figure 2013129621
*1;( )内の数値はバニラアブソリュート純品の%を示す(以下、同様)。
*2;バニラアブソリュートについては純品の%を用いた計算値を示す(以下、同様)。
Figure 2013129621
Figure 2013129621
Figure 2013129621
[処方例1](洗口剤)
グリセロリン酸カルシウム 0.05%
バニラアブソリュート50%希釈品 0.0000008
(0.0000004*1
塩化セチルピリジニウム 0.05
POE(60)硬化ひまし油 0.5
グリセリン 4.5
プロピレングリコール 3.0
キシリトール 3.0
サッカリンナトリウム 0.004
香料組成物A(ミント系) 0.2
クエン酸 0.03
クエン酸ナトリウム 0.25
パラオキシ安息香酸メチル 0.1
パラオキシ安息香酸エチル 0.05
精製水 残部
合計 100.0%
[処方例2](洗口剤)
グリセロリン酸カルシウム 0.05%
バニラアブソリュート50%希釈品 0.0000002
(0.0000001*1
ナツメグ油 0.0000003
塩化ベンゼトニウム 0.01
POE(100)硬化ひまし油 0.5
グリセリン 4.5
プロピレングリコール 3.0
キシリトール 3.0
サッカリンナトリウム 0.004
香料組成物B 0.2
クエン酸 0.03
クエン酸ナトリウム 0.25
パラオキシ安息香酸メチル 0.1
パラオキシ安息香酸エチル 0.05
精製水 残部
合計 100.0%
[処方例3](液体歯磨)
グリセロリン酸カルシウム 0.1%
バニラアブソリュート50%希釈品 0.0000008
(0.0000004*1
塩化セチルピリジニウム 0.05
塩化ベンゼトニウム 0.01
POE(60)硬化ひまし油 0.5
グリセリン 4.5
プロピレングリコール 3.0
キシリトール 3.0
サッカリンナトリウム 0.004
香料組成物A(ミント系) 0.2
クエン酸 0.03
クエン酸ナトリウム 0.25
パラオキシ安息香酸メチル 0.1
パラオキシ安息香酸エチル 0.05
精製水 残部
合計 100.0%
これら処方例の口腔用組成物は、いずれもグリセロリン酸又はその塩の刺激感がなく、かつ渋味・異味の改善効果に優れ、使用感が良好であった。
Figure 2013129621
Figure 2013129621
注;表中、部はいずれも質量部である(以下、同様)。
Figure 2013129621
Figure 2013129621
Figure 2013129621
Figure 2013129621
Figure 2013129621

Claims (3)

  1. (A)グリセロリン酸又はその塩、
    (B)バニラアブソリュート、バニリン、エチルバニリン及びナツメグ油から選ばれる1種以上の成分
    を含有してなることを特徴とする口腔用組成物。
  2. 成分(B)/成分(A)が、質量比として0.0000002〜0.6である請求項1記載の口腔用組成物。
  3. 液体である請求項1又は2記載の口腔用組成物。
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