JP2008094772A - 液体口腔用組成物 - Google Patents

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Abstract

【解決手段】(A)サリチル酸メチルを組成物全体の0.001〜0.1質量%
(B)下記のB1〜B3の群から選ばれる1種又は2種以上の香料成分
(B1)エストラゴール (A)成分に対して質量比で1:0.0001〜1:0.01
(B2)クレオソール,ジャスモン酸メチル,アンスラニ酸メチルから選ばれる1種又は2種以上 (A)成分に対して質量比で1:0.000001〜1:0.0001
(B3)バイオレット油,デカラクトン,ウンデカラクトン,ダマスコン,ダマセノン,イオノン,イロンから選ばれる1種又は2種以上 (A)成分に対して質量比で1:0.0000001〜1:0.00001
(C)界面活性剤
を含有してなることを特徴とする液体口腔用組成物。
【効果】本発明の液体口腔用組成物は、サリチル酸メチルを含有し、サリチル酸メチル特有の清涼性と薬効感を損なうことなく、刺激が緩和され、良好な使用感を有する。
【選択図】なし

Description

本発明は、サリチル酸メチル由来の清涼感、薬効感が満足に発揮され、かつ低刺激性のサリチル酸メチル含有の液体口腔用組成物に関する。
従来からサリチル酸メチルは、歯磨剤などの口腔用組成物に香料として多量に用いられており、最終製品での使用濃度は27〜840ppmと記載されている(非特許文献1:合成香料 化学と商品知識,P.807,印藤元一著,1996年)。また、サリチル酸メチルの香味は、アメリカでも最もポピュラーなフレーバーの一つとして知られており、歯磨などに一般的に使われている(非特許文献2:香りの百科,P.43,日本香料協会編,1989年)。
液体口腔用組成物では、1980年代に発売され、我が国で洗口剤が普及するきっかけとなった洗口剤にもサリチル酸メチルが使用されており、メントールとの併用によって、組成物に独特な匂いと強烈な清涼性,薬効感,焼くような味を付与していた(非特許文献3:香料入門,香料産業新聞社発行,1995年)。他にもサリチル酸メチルを0.02〜0.09重量%含有する液体口腔用組成物(特許文献1:特開平1−287016号公報)、サリチル酸メチルを0.02〜2重量%含有するマウスウォッシュ(特許文献2:特開平5−43439号公報)などが提案されている。
このようにサリチル酸メチルは、従来からその強い清涼性と薬効感を活かすため、口腔用組成物中にしばしば使用されてきた。しかし、サリチル酸メチルを液体口腔用組成物に配合した場合、サリチル酸メチルの焼くような刺激が強く発現してしまうため、使用者にとって好ましい使用感が得られない場合が多く、使用性の向上が実用化の課題であった。
サリチル酸メチルの強い刺激感を選択的に低減する課題に対しては、過去に目立った技術が提案されていないが、液体口腔用組成物の刺激を抑える技術はいくつか提案されている。例えば、液体口腔用組成物において、還元澱粉分解物や特定の酸などを配合することにより、口腔粘膜に刺激を与えずに洗浄力を向上させる方法(特許文献3:特開2000−95656号公報,特許文献4:特開2000−178150号公報)、エタノールとメントールを含有する液体口腔用組成物において、キシリトールを配合することにより刺激を低減する方法(特許文献5:特開2000−178152号公報)、エタノールを配合した液体口腔用組成物を乳化することにより、エタノール由来の刺激を抑える方法(特許文献6:特開2005−179231号公報)などである。
しかし、これらの技術をサリチル酸メチルを配合した液体口腔用組成物に用いた場合、同時に加えた糖類の甘さ、酸類の酸っぱさ、乳化系にしたことによる清涼性の低下などが見られ、サリチル酸メチルの持つ強い清涼性と薬効感のある香味が損なわれてしまうという問題があった。従って、サリチル酸メチルを配合した液体口腔用組成物において、サリチル酸メチルの持つ強い清涼性,薬効感を損うことなく、刺激のみを選択的に低減することは難しく、サリチル酸メチル由来の優れた清涼性,薬効感と低刺激性とを同時に満足させることができる技術が強く望まれていた。
合成香料 化学と商品知識,P.807,印藤元一著,1996年 香りの百科,P.43,日本香料協会編,1989年 香料入門,香料産業新聞社発行,1995年 特開平1−287016号公報 特開平5−43439号公報 特開2000−95656号公報 特開2000−178150号公報 特開2000−178152号公報 特開2005−179231号公報
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、サリチル酸メチル由来の強い清涼性,薬効感を損うことなく、焼くような強い刺激感のみが選択的に低減され、使用感に優れたサリチル酸メチル含有の液体口腔用組成物を提供することを目的とする。
本発明者は、上記目的を達成するため鋭意研究を重ねた結果、サリチル酸メチルを含有する液体口腔用組成物に、下記のB1〜B3の群から選ばれる1種又は2種以上の香料成分をサリチル酸メチルに対して特定割合で配合し、かつ界面活性剤、特に非イオン性界面活性剤を併用することにより、サリチル酸メチル由来の清涼性・薬効感が損なわれることなく、使用中、使用後のサリチル酸メチル由来の強い刺激感が抑えられることを知見し、本発明をなすに至った。
従って、本発明は、
(A)サリチル酸メチルを組成物全体の0.001〜0.1質量%
(B)下記のB1〜B3の群から選ばれる1種又は2種以上の香料成分
(B1)エストラゴール (A)成分に対して質量比で1:0.0001〜1:0.01
(B2)クレオソール,ジャスモン酸メチル,アンスラニ酸メチルから選ばれる1種又は2種以上 (A)成分に対して質量比で1:0.000001〜1:0.0001
(B3)バイオレット油,デカラクトン,ウンデカラクトン,ダマスコン,ダマセノン,イオノン,イロンから選ばれる1種又は2種以上 (A)成分に対して質量比で1:0.0000001〜1:0.00001
(C)界面活性剤
を含有してなることを特徴とする液体口腔用組成物
を提供する。
本発明の液体口腔用組成物は、サリチル酸メチルを含有し、サリチル酸メチル特有の清涼性と薬効感を損なうことなく、強い刺激感が緩和され、良好な使用感を有する。
以下、本発明につき更に詳細に説明すると、本発明の液体口腔用組成物は、原液のまま使用するタイプの洗口剤、濃縮タイプの洗口剤、口中清涼剤等として調製されるもので、(A)サリチル酸メチル、(B)特定の香料成分、(C)界面活性剤を含有する。
本発明の液体口腔用組成物において、(A)サリチル酸メチルの配合量は、組成物全体の0.001〜0.1%(質量%、以下同様。)、好ましくは0.002〜0.06%である。配合量が0.001%未満ではサリチル酸メチル特有の清涼性と薬効感が十分に得られず、0.1%を超えるとサリチル酸メチル特有の薬効感や刺激が過度となり、使用感が損なわれる場合がある。
サリチル酸メチルは、例えば市販のサリチル酸メチルをそのまま配合してもよいが、サリチル酸メチルを主成分とするウィンターグリーンオイル等のサリチル酸メチル含有オイル類を使用し、サリチル酸メチルの配合量が上記範囲内となるように配合することも可能である。
次に、本発明で使用される(B)成分は、下記の3群から選ばれる1種又は2種以上の香料成分である。
(B1)エストラゴール
(B2)クレオソール,ジャスモン酸メチル,アンスラニ酸メチルから選ばれる1種又は2種以上
(B3)バイオレット油,デカラクトン,ウンデカラクトン,ダマスコン,ダマセノン,イオノン,イロンから選ばれる1種又は2種以上
以下、各群の香料成分について、具体的に説明する。
B1群のエストラゴールは、(A)成分のサリチル酸メチルの配合量に対して質量比で(A):(B1)が1:0.0001〜1:0.01、好ましくは1:0.0005〜1:0.004となるように配合する。エストラゴールの配合量が少なすぎて質量比が1:0.0001未満であると、サリチル酸メチルの刺激低減効果が十分に発揮されず、配合量が多すぎて質量比が1:0.01を超えると、B1成分由来の香気によってサリチル酸メチル特有の清涼性・薬効感が損なわれたり、かえって刺激が増長されてしまう。
更に、上記エストラゴールの液体口腔用組成物への配合量は、組成物全体に対して0.00000001〜0.01%、特に0.0000001〜0.003%の範囲が好ましく、0.00000001%に満たないと使用感への配合効果が得られない場合が多く、0.01%を超えるとエストラゴール自体の香気によって使用感が著しく損なわれる場合が多い。
B2群の香料成分は、クレオソール,ジャスモン酸メチル,アンスラニ酸メチルから選ばれる1種又は2種以上である。これらの中では、サリチル酸メチルの清涼性・薬効感を損なわずに刺激を抑える上で、特にクレオソールが良好である。
なお、ジャスモン酸メチルとしては、ジャスモン酸メチル,ジヒドロジャスモン酸メチル,エピジャスモン酸メチル,エピジヒドロジャスモン酸メチルなどがあり、いずれも使用できるが、サリチル酸メチルの清涼性・薬効感を損なわずに刺激感を抑える上で、エピジャスモン酸メチルがジャスモン酸メチルの中では好適である。
B2群のクレオソール,ジャスモン酸メチル,アンスラニ酸メチルから選ばれる香料成分は、(A)成分のサリチル酸メチルの配合量に対して質量比で(A):(B2)が1:0.000001〜1:0.0001、好ましくは1:0.000005〜1:0.00004となるように配合する。B2群の香料成分の配合量が少なすぎて質量比が1:0.000001未満であると、サリチル酸メチルの刺激低減効果が十分に発揮されず、B2群の香料成分の配合量が多すぎて質量比が1:0.0001を超えると、B2群の香料成分由来の香気によってサリチル酸メチル特有の清涼性・薬効感が損なわれたり、かえって刺激感が増長されてしまう。
B2群の香料成分の配合量は、組成物全体の0.0000000001〜0.0001%、特に0.000000001〜0.00003%が好ましく、0.0000000001%に満たないと使用感への配合効果が得られない場合が多く、0.0001%を超えるとB2群の香料成分自体の香気によって使用感が著しく損なわれる可能性がある。
B3群の香料成分は、バイオレット油,デカラクトン,ウンデカラクトン,ダマスコン,ダマセノン,イオノン,イロンから選ばれる1種又は2種以上である。これらの中では、バイオレット油,ウンデカラクトン,ダマスコンがサリチル酸メチル由来の清涼性・薬効感を損なわずに刺激を抑える上で好適である。
B3群のバイオレット油には、バイオレットフラワーコンクリート、バイオレットフラワーアブソリュート、バイオレットフラワーアブソリュートを蒸留して得られるオイル、バイオレットリーフコンクリート、バイオレットリーフアブソリュート、バイオレットリーフアブソリュートを蒸留して得られるオイルなど、植物体からの採取部位による違いや採取方法の違いによっていくつかの種類があり、いずれのものも使用できるが、特にサリチル酸メチルの清涼性・薬効感を損なわずに刺激を抑える上で、バイオレットリーフアブソリュートがバイオレット油の中では好適である。
B3群のデカラクトン,ウンデカラクトンには、それぞれγ−体とδ−体が存在し、いずれも使用できるが、サリチル酸メチル由来の清涼性・薬効感を損なわずに刺激を抑える上で、特にデカラクトン,ウンデカラクトン共にそれぞれのγ−体が好適に使用される。
B3群のダマスコンには、α−ダマスコン,β−ダマスコン,γ−ダマスコン,δ−ダマスコン,イソダマスコンなどがあり、種々選択して使用できるが、サリチル酸メチルの清涼性・薬効感を損なわずに刺激を抑える上で、特にα−ダマスコンがダマスコンの中では好適である。
B3群のダマセノンには、α−ダマセノン,β−ダマセノン,γ−ダマセノンがあり、いずれも使用できるが、サリチル酸メチル由来の清涼性・薬効感を損なわずに刺激を抑える上で、特にβ−ダマセノンがダマセノンの中では好適である。
B3群のイオノンとしては、例えばα−イオノン,β−イオノン,γ−イオノン,α−メチルイオノン,β−メチルイオノン,γ−メチルイオノン,α−イソメチルイオノン,β−イソメチルイオノン,γ−イソメチルイオノンなどが挙げられるが、サリチル酸メチル由来の清涼性・薬効感を損なわずに刺激を抑える上で、中でもβ−イオノンがイオノンの中では好適である。
B3群のイロンには、α−イロン,β−イロン,γ−イロンがあり、いずれも配合可能であるが、サリチル酸メチルの清涼性・薬効感を損なわずに刺激を抑える上で、特にα−イロンがイロンの中では好適である。
B3群のバイオレット油,デカラクトン,ウンデカラクトン,ダマスコン,ダマセノン,イオノン,イロンから選ばれる1種又は2種以上の香料成分は、(A)成分のサリチル酸メチルの配合量に対して質量比で(A):(B3)が1:0.0000001〜1:0.00001、好ましくは1:0.0000005〜1:0.000004となるように配合する。B3群の香料成分の配合量が少なすぎて質量比が1:0.0000001未満であると、サリチル酸メチル由来の刺激低減効果が十分に発揮されず、B3群の香料成分の配合量が多すぎて質量比が1:0.00001を超えると、B3群の香料成分由来の香気によってサリチル酸メチル特有の清涼性・薬効感が損なわれたり、かえって刺激が増長されてしまう。
B3群の香料成分の配合量は、組成物全体の0.00000000001〜0.00001%、特に0.0000000001〜0.000003%が好ましく、0.00000000001%に満たないと使用感への配合効果が得られない場合が多く、0.00001%を超えるとB3群の香料成分由来の香気によって使用感が著しく損なわれる可能性がある。
これらのB成分は、上記B1〜B3のいずれかの群に属する香料成分を単独で使用しても効果が得られるが、サリチル酸メチルの刺激をさらに緩和したい場合は、2種以上のB成分を併用することが好ましい。この場合、複数の香料成分を1つの群からのみ選択することもできるが、B1〜B3の複数の群からそれぞれの群に属する香料成分を選択して使用することが好ましい。その中でも、B1成分とB3成分、B2成分とB3成分、B1成分とB2成分とB3成分の組み合わせが好ましい。
なお、これら(B)成分の香料成分は、いずれも香気の力価が強いため、過度に配合された場合、サリチル酸メチル特有の香気が変調されてしまい、清涼性と薬効感が損なわれてしまう場合があるだけでなく、サリチル酸メチルの刺激が増強されてしまう場合もあるので、上記した配合割合の範囲で配合することが望ましい。
本発明の(C)成分である界面活性剤としては、陰イオン性界面活性剤、陽イオン性界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン性界面活性剤から選ばれる1種を単独で又は2種以上を組み合わせて使用できるが、(A)成分のサリチル酸メチルや(B)成分の香料成分などの油溶性成分の可溶化力の点から、非イオン性界面活性剤を使用することが好ましい。また、非イオン性界面活性剤以外の界面活性剤を用いる場合は、可溶化力が十分に得られない場合があるため、非イオン性界面活性剤と併用して配合することが望ましい。
界面活性剤の配合量は、組成物中の油溶性成分と水溶性成分とが分離せず、均一に溶解する量であればよいが、一般的には使用する界面活性剤の合計配合量が、組成物全体の0.1〜2.0%、特に0.2〜1.0%であることが好ましい。合計配合量が0.1%未満では、(A)成分のサリチル酸メチルや(B)成分の香料成分などの油溶性成分を可溶化できない場合があり、2.0%を超えると界面活性剤自体のにおいや味によって使用感が損なわれる場合がある。
非イオン性界面活性剤としては、ショ糖脂肪酸エステル、マルトース脂肪酸エステル、ラクトース脂肪酸エステルなどの糖脂肪酸エステル、マルチトール脂肪酸エステル、ラクチトール脂肪酸エステルなどの糖アルコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレートなどのポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油などのポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ラウリン酸モノ又はジエタノールアミド、ミリスチン酸モノ又はジエタノールアミドなどの脂肪酸ジエタノールアミド、ソルビタン脂肪酸エステル、脂肪酸モノグリセライド、ポリオキシエチレン高級アルコールエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン脂肪酸エステル等が用いられるが、(A)成分のサリチル酸メチルや(B)成分の香料成分などの油溶性成分の可溶化の点で、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンアルキルエーテルがより好ましく、とりわけエチレンオキサイドの平均付加モル数が60〜100モルのポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、炭素鎖長が16〜18のアルキル鎖長でエチレンオキサイドの平均付加モル数が20〜50モルのポリオキシエチレンアルキルエーテルが好ましい。
非イオン性界面活性剤の配合量は、組成物全体の0.1〜2.0%、特に0.2〜1.0%、とりわけ0.3〜0.7%が好適である。
非イオン性界面活性剤には、可溶化力や洗浄力向上のため、陰イオン性界面活性剤を併用することができる。非イオン性界面活性剤と併用する陰イオン性界面活性剤としては、ラウリル硫酸ナトリウム、ミリスチル硫酸ナトリウムなどのアルキル硫酸ナトリウム、ラウロイルサルコシンナトリウム、N−ミリストイルザルコシン酸ナトリウムなどのN−アシルザルコシン酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、水素添加ココナッツ脂肪酸モノグリセリドモノ硫酸ナトリウム、ラウリルスルホ酢酸ナトリウム、N−パルミトイルグルタミン酸ナトリウムなどのN−アシルグルタミン酸塩、N−メチル−N−アシルタウリンナトリウム、N−メチル−N−アシルアラニンナトリウム、α−オレフィンスルホン酸ナトリウム、ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム等が用いられるが、バイオフィルム内細菌に対する殺菌力の点でラウリル硫酸ナトリウム、ミリスチル硫酸ナトリウムなどのアルキル硫酸ナトリウム、ラウロイルサルコシンナトリウム、N−ミリストイルザルコシン酸ナトリウムなどのN−アシルザルコシン酸ナトリウムが好適である。
陰イオン性界面活性剤を非イオン性界面活性剤と組み合わせて配合する場合は、陰イオン性界面活性剤を組成物全体の0.01〜1.0%、好ましくは0.05〜0.5%の範囲で配合することができ、組成物中の非イオン性界面活性剤に対して陰イオン性界面活性剤を1:0.1〜1:10、好ましくは1:0.3〜1:3の割合で配合することが好ましい。
非イオン性界面活性剤及び陰イオン性界面活性剤以外の界面活性剤としては、例えばアルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタインなどの酢酸ベタイン型両性界面活性剤、N−脂肪酸アシル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルエチレンジアミン塩などのイミダゾリン型両性界面活性剤、N−脂肪酸アシル−L−アルギネート塩等のアミノ酸型界面活性剤などを非イオン性界面活性剤と組み合わせて使用することができる。
これら非イオン性界面活性剤及び陰イオン性界面活性剤以外の界面活性剤は、非イオン性界面活性剤と併用して配合する場合、組成物全体の0.01〜1.0%、好ましくは0.05〜0.5%の範囲で配合することができ、組成物中の非イオン性界面活性剤に対して1:0.1〜1:10、好ましくは1:0.3〜1:3の割合で配合することが好ましい。
本発明の液体口腔用組成物は、原液のまま使用するタイプの洗口剤、濃縮タイプ洗口剤、口中清涼剤などとして調製、適用することができるが、本発明の液体口腔用組成物には、上記成分以外に、その剤型に応じて適宜な任意成分を配合することができ、例えば、湿潤剤、増粘剤、pH調整剤、防腐剤、甘味剤、(A)及び(B)成分以外の香料成分、有効成分、着色料等を含有できる。
湿潤剤としては、グリセリン、ソルビトール、プロピレングリコール、エチレングリコール、ポリエチレングリコール、キシリット、マルチット、ラクチット等を含有することができる(配合量は通常組成物全体の1〜15%)。
増粘剤としては、キサンタンガム、カラギーナン、ヒドロキシメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、ポリビニルアルコール等(配合量は通常組成物全体の0.01〜1%)を配合することができる。
pH調整剤としては、フタル酸、リン酸、クエン酸、コハク酸、酢酸、フマル酸、リンゴ酸及び炭酸並びにそれらのカリウム塩、ナトリウム塩及びアンモニウム塩、リボ核酸及びその塩類、更に水酸化ナトリウムなどの1種又は2種以上を用いることができ、特にリン酸、クエン酸とそれらのナトリウム塩を組み合わせたものが好ましい。
特に、本発明の液体口腔用組成物は、25℃におけるpHを5.5〜7.5に調整することが好ましく、この付近のpH調整剤としてリン酸二水素ナトリウムとリン酸一水素ナトリウム、あるいはクエン酸とクエン酸ナトリウムを組み合わせたものを用いることができる。
防腐剤としては、上記パラオキシ安息香酸エステルに加えて、安息香酸ナトリウム、塩酸アルキルジアミノエチルグリシン、ソルビン酸カリウム等を含有することができる。
また、甘味剤としてはサッカリンナトリウム、ステビオサイト等を含有することができる。
(A)及び(B)成分以外の香料成分としては、ペパーミント油、スペアミント油、ユーカリ油、ジンジャー油、タイム油、アニス油、セージ油、カルダモン油、カシア油、ローズマリー油、マジョラム油、ナツメグ油、ラベンダー油、オレンジ油、レモン油、パラクレス油等の天然精油、及び、l−メントール、ピネン、メントン、メンチルアセテート、l−カルボン、1,8−シネオール、オイゲノール、チモール、リナロール、アネトール、リモネン、シトラール、カンファー、シンナミックアルデヒド、ボルネオール、スピラントール等の上記天然精油中に含まれる香料成分、また、エチルアセテート、エチルブチレート、イソアミルアセテート、ヘキサナール、ヘキセナール、エチルメチルフェニルグリシデート、ベンツアルデヒド、バニリン、エチルバニリン、フラネオール、マルトール、エチルマルトール、N−エチル−p−メンタン−3−カルボキサミド、メンチルラクテート、エチレングリコール−l−メンチルカーボネート等の香料成分を用いることができる。また、これら任意成分としての(A)及び(B)成分以外の香料の配合量は特に限定されないが、上記の各香料素材を、本発明の組成物中0.00001〜2%の配合量の範囲で、かつ本発明の効果を妨げない範囲で使用することができる。
なお、上記の香料の中でも、特にl−メントール、ペパーミント油などがサリチル酸メチルの強い清涼性とのマッチングが良く、また、シンナミックアルデヒド、オイゲノール、アネトールなどはサリチル酸メチルの薬効性とのマッチングに優れることから、とりわけl−メントール、ペパーミント油、シンナミックアルデヒド、オイゲノール、アネトールから選ばれる香料が任意成分として好適に使用できる。
有効成分としては、塩化セチルピリジニウム、塩化ベンゼトニウム、塩化ベンザルコニウム、塩酸クロルヘキシジン、グルコン酸クロルヘキシジン等のカチオン性殺菌剤、イソプロピルメチルフェノール、ヒノキチオール、トリクロサン等のフェノール性殺菌剤、トラネキサム酸、イプシロン−アミノカプロン酸などの抗炎症剤、デキストラナーゼ、アミラーゼ、プロテアーゼ、ムタナーゼ、リゾチーム、溶菌酵素、リテックエンザイム等の酵素、フッ化ナトリウム、モノフルオロリン酸ナトリウム、フッ化第一錫等のフッ化物、アルミニウムクロルヒドロキシアラントイン、アラントイン、アズレン、塩化リゾチーム、アスコルビン酸等のビタミンC類、ジヒドロコレステロール、グリチルレチン塩類、グリチルレチン酸類、ヒドロコレステロール、クロロフィル、銅クロロフィリンナトリウム、タイム、オウゴン、チョウジ、ハマメリス等の植物抽出物、グルコン酸銅、カロペプタイド、ポリリン酸ナトリウム、水溶性無機リン酸化合物、ポリエチレングリコール、ポリビニルピロリドン、歯石防止剤、歯垢防止剤、硝酸カリウム、乳酸アルミニウム等を添加することができる。なお、これらの有効成分の配合量は、本発明の効果を妨げない範囲で有効量で配合することができる。
着色料としては、青色1号、緑色3号、黄色4号、赤色105号など安全性の高い水溶性色素を添加することができる。
本発明の液体口腔用組成物を収容する容器としては、PET(ポリエチレンテレフタレート)、ガラス、ポリプロピレン、ポリエチレンが使用できるが、非イオン性殺菌剤及び香料の吸着抑制の点からPETとガラスの使用が好ましい。
以下、実施例及び比較例を示して本発明を具体的に説明するが、本発明は下記実施例に制限されるものではない。なお、以下の例において配合量はいずれも質量%である。
〔実施例、比較例〕
表1〜6に示す組成の液体口腔用組成物を常法により調製し、下記評価を行った。結果を表1〜6に示す。
<使用感評価>
実施例及び比較例の液体口腔用組成物10mLを口に含み、30秒間洗口し、洗口中の刺激感及び清涼性・薬効性について下記の4段階の評価基準で評価し、10名の評点の平均点を下記評価基準に従って◎、○、△、×で表した。
洗口中の刺激感
4点:サリチル酸メチル由来の刺激が全く認められなかった。
3点:サリチル酸メチル由来のほとんど刺激が認められなかった。
2点:サリチル酸メチル由来のやや刺激が認められた。
1点:サリチル酸メチル由来の刺激が認められた。
洗口中の清涼性・薬効感
4点:サリチル酸メチル由来の香気が全く変調されず、清涼性・薬効性が強く認められ
た。
3点:サリチル酸メチル由来の香気があまり変調されず、清涼性・薬効性が認められた

2点:サリチル酸メチル由来の香気が変調され、清涼性・薬効性がやや弱く認められた

1点:サリチル酸メチル由来の香気が強く変調され、清涼性・薬効性がほとんど認めら
れなかった。
使用感(刺激感及び清涼性・薬効性)の評点による評価基準
◎:平均点3.5点以上4.0点以下
○:平均点3.0点以上3.5点未満
△:平均点2.0点以上3.0点未満
×:平均点1.0点以上2.0点未満
なお、表1〜6中、(A)成分に対する(B)成分(B1,B2,B3)の質量比は、A成分を1としたときのB1,B2,B3各成分の質量比を示したものである。例えば、表1の実施例1の1×10-4は、(A)成分に対する(B)成分の質量比が1:0.0001であることを示す。
また、香料Sは、下記組成のものを使用した。A、B、C成分は、下記のものを使用した。
香料Sの組成
l−メントール 40.0%
ペパーミント油 20.0
l−カルボン 5.0
シンナミックアルデヒド 4.0
アネトール 4.0
オイゲノール 1.0
エタノール 26.0
計 100.0%
使用した成分
成分名(入手先)
A サリチル酸メチル(東京化成工業株式会社)
B1 エストラゴール(東京化成工業株式会社)
B2 クレオソール(東京化成工業株式会社)
B2 エピジャスモン酸メチル(曽田香料株式会社)
B2 アンスラニ酸メチル(東京化成工業株式会社)
B3 バイオレットリーフアブソリュート(香栄興業株式会社(商品名:バイオレット
リーフエジプトアブソリュートエクストラ/Payan Bertland S
.A.製))
B3 γ−デカラクトン(東京化成工業株式会社)
B3 γ−ウンデカラクトン(東京化成工業株式会社)
B3 α−ダマスコン(塩野香料株式会社)
B3 β−ダマセノン(塩野香料株式会社)
B3 β−イオノン(東京化成工業株式会社)
B3 α−イロン(信越化学工業株式会社)
C ラウロイルサルコシンナトリウム(川研ファインケミカル株式会社)
C ラウリル硫酸ナトリウム(東邦化学工業株式会社,化粧品原料基準グレード)
C POE(60)硬化ヒマシ油(日光ケミカルズ株式会社)
C POE(100)硬化ヒマシ油(日本エマルジョン株式会社)
Figure 2008094772
Figure 2008094772
Figure 2008094772
Figure 2008094772

注1;組成物が均一に溶解せず、判定不能。
Figure 2008094772
Figure 2008094772

Claims (2)

  1. (A)サリチル酸メチルを組成物全体の0.001〜0.1質量%
    (B)下記のB1〜B3の群から選ばれる1種又は2種以上の香料成分
    (B1)エストラゴール (A)成分に対して質量比で1:0.0001〜1:0.01
    (B2)クレオソール,ジャスモン酸メチル,アンスラニ酸メチルから選ばれる1種又は2種以上 (A)成分に対して質量比で1:0.000001〜1:0.0001
    (B3)バイオレット油,デカラクトン,ウンデカラクトン,ダマスコン,ダマセノン,イオノン,イロンから選ばれる1種又は2種以上 (A)成分に対して質量比で1:0.0000001〜1:0.00001
    (C)界面活性剤
    を含有してなることを特徴とする液体口腔用組成物。
  2. 界面活性剤が、非イオン性界面活性剤である請求項1記載の液体口腔用組成物。
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