JP2013112655A - 歯磨剤組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】アシルアミノ酸塩由来の苦みが抑制され、さっぱりとした使用感を有する歯磨剤組成物を提供する。
【解決手段】(A)アシルアミノ酸塩と、(B)L−メントールと、(C)メチルベンゾエート、シトロネリルアセテート、ゲラニルアセテート、ネリルアセテート、ベンジルアセテート、シトロネロール、ネロール、ゲラニオール、フェニルエチルアセテート、メチルジヒドロジャスモネートから選ばれる1種以上の化合物とを配合してなることを特徴とする歯磨剤組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は、アシルアミノ酸塩に由来する苦みが抑制され、さっぱりとした使用感を有する歯磨剤組成物に関する。
歯磨剤組成物には、清掃効果を高めたり、泡立ちを豊かにすることによって、良好な使用感を与える目的で発泡剤が配合されている。一般的に使用される発泡剤としては、起泡性に優れるラウリル硫酸ナトリウム等のアニオン界面活性剤が多くの製品で用いられている。しかし、アルキル硫酸塩、特にラウリル硫酸ナトリウムにはタンパク質変性作用があり、口腔粘膜への刺激や荒れを生じ易いという欠点があった。
一方、近年、これら界面活性剤の安全性が問題とされ、発泡剤としてより安全性の高い界面活性剤を用いることが検討されている。その一つとして、アシルアミノ酸塩を歯磨剤組成物に配合することが提案されている(特許文献1;特公昭45−24480号公報)。アシルアミノ酸塩は毒性がなく、皮膚や粘膜に対して刺激がきわめて温和であり、良好な洗浄力、発泡力、乳化力を有し、耐硬水性が優れているなどの種々の特徴を有し、歯磨剤組成物の発泡剤として非常に有用なものであるといわれている。
更に、アシルアミノ酸塩等のアミノ酸系界面活性剤は、研磨力によらず着色沈殿物を除去できる効果を持っており、歯牙を損傷することなく様々なステイン原因物質によるステイン形成を効果的に阻害できる物質として口腔用組成物へ配合することも提案されている(特許文献2;特開平10−17444号公報)。
また、アシルアミノ酸塩は特有の苦みを有しており、配合した組成物の味を著しく悪くする欠点を有している。このような苦みに対して、アシルグルタミン酸塩中に不純物として含まれる高級脂肪酸の含量を下げることにより苦みを改善する方法(特許文献3;特開平2−256608号公報)や、アシルグルタミン酸塩としてマグネシウム塩を採用して味を改善する方法(特許文献4;特開平8−277212号公報)が提案されている。パラチニットを配合して苦みを軽減する方法(特許文献5;特開2000−319148号公報)、オイゲノール・桂皮アルデヒド・アネトール・ダバナ等を配合して苦みを低減する方法(特許文献6;特開2011−1387号公報)も提案されている。
しかしながら、これらの方法をもってしても、歯磨剤組成物におけるアシルグルタミン酸塩に由来する苦みの改善は不十分であった。また、精製工程の面で高価になり工業的に不利であったり、使用できる界面活性剤が限られるという問題があった。更にまた、苦みを軽減するために配合した成分自体が有する甘さや刺激的な感覚が、歯磨剤組成物に特有のさっぱりとした使い心地を阻害してしまい、歯磨剤組成物として満足のいく使用感を達成するまでには至っていなかった。
特公昭45−24480号公報 特開平10−17444号公報 特開平2−256608号公報 特開平8−277212号公報 特開2000−319148号公報 特開2011−1387号公報
本発明は上記事情に鑑みなされたもので、アシルアミノ酸塩由来の苦みが改善され、さっぱりとした使い心地を有するアシルアミノ酸塩含有の歯磨剤組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検討を重ねた結果、(A)アシルアミノ酸塩と、(B)L−メントールと、(C)メチルベンゾエート、シトロネリルアセテート、ゲラニルアセテート、ネリルアセテート、ベンジルアセテート、シトロネロール、ネロール、ゲラニオール、フェニルエチルアセテート、メチルジヒドロジャスモネートから選ばれる1種以上の化合物とを配合することにより、アシルアミノ酸塩に由来する特有の苦みが抑制され、さっぱりとした使い心地を有する歯磨剤組成物が得られることを知見し、本発明をなすに至った。
即ち、歯磨剤組成物に成分(A)と成分(B)を配合すると、成分(A)に由来する特有の苦みが強く発現し、アネトール、オイゲノール等の一般的な香料を配合しても、歯磨き後に口中がベタついたり汚れが残存しているように感じ、さっぱりとした使い心地が得られないという課題が生じた。そこで、かかる課題を解決するため更に検討を進めた結果、成分(A)、(B)と共に成分(C)のフローラル香を有する特定の化合物を配合すると、意外にも上記課題が解消し、特有の苦みを抑制し、かつベタツキがなくさっぱりとした爽快な使い心地を与えることができたものである。このような歯磨剤組成物における苦み抑制、使用感向上は、成分(C)による特有の効果で、歯磨剤組成物の香料として一般的に使われている他の化合物ではなし得ない格別のものである。
従って、本発明は、
(A)アシルアミノ酸塩と、(B)L−メントールと、(C)メチルベンゾエート、シトロネリルアセテート、ゲラニルアセテート、ネリルアセテート、ベンジルアセテート、シトロネロール、ネロール、ゲラニオール、フェニルエチルアセテート、メチルジヒドロジャスモネートから選ばれる1種以上の化合物とを配合してなることを特徴とする歯磨剤組成物
を提供する。
本発明によれば、アシルアミノ酸塩に由来する苦みが改善され、さっぱりとした使い心地を有する使用感の良好な歯磨剤組成物を提供できる。
以下、本発明につき更に詳述する。本発明の歯磨剤組成物は、(A)アシルアミノ酸塩、(B)L−メントール、(C)メチルベンゾエート、シトロネリルアセテート、ゲラニルアセテート、ネリルアセテート、ベンジルアセテート、シトロネロール、ネロール、ゲラニオール、フェニルエチルアセテート、メチルジヒドロジャスモネートから選ばれる1種以上の化合物を含有する。
成分(A)のアシルアミノ酸塩としては、アシル基の炭素数が8〜20、特に12〜16のものが好適である。また、アミノ酸基は、グルタミン酸、アスパラギン酸、グリシン、サルコシン、アラニン、メチオニン、フェニルアラニン、ロイシン、イソロイシンなどが挙げられ、特にグルタミン酸が好ましい。その塩は、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、有機アミン塩などが挙げられる。
成分(A)のアシルアミノ酸塩は、毒性がなく、皮膚や粘膜に対して刺激が温和で、安全性が高い。しかも、良好な洗浄力、発泡力を有し、乳化力、耐硬水性を有するもので、界面活性剤として好適である。
アシルアミノ酸塩としては、例えばN−ラウロイル−L−グルタミン酸ナトリウム、N−ミリストイル−L−グルタミン酸ナトリウム、N−ヤシ油脂肪酸アシル−L−グルタミン酸カリウム等のアシルグルタミン酸塩、N−ラウロイル−L−アスパラギン酸ナトリウム等のアシルアスパラギン酸塩、N−ヤシ油脂肪酸アシルグリシンカリウム等のアシルグリシン塩などが挙げられ、これらは1種単独で又は2種以上を組み合わせて配合できる。
具体的には、アミノサーファクトALMS−P1(N−ラウロイル−L−グルタミン酸ナトリウム、旭化成ケミカルズ株式会社)、アミソフトLS−11(N−ラウロイル−L−グルタミン酸ナトリウム、味の素ヘルシーサプライ株式会社)、アミノサーファクトAMMS−P1(N−ミリストイル−L−グルタミン酸ナトリウム、旭化成ケミカルズ株式会社)、アミソフトMS−11(N−ミリストイル−L−グルタミン酸ナトリウム、味の素ヘルシーサプライ株式会社)、アミノフォーマーFLDS−L(N−ラウロイル−L−アスパラギン酸ナトリウム、旭化成ケミカルズ株式会社)、アミライトGCK−12K(N−ヤシ油脂肪酸アシルグリシンカリウム、味の素ヘルシーサプライ株式会社)などの商品名で商品化されているものが使用できる。
成分(A)としては、特にアシルグルタミン酸塩が、他のアミノ酸残基を有するものより異味(苦味)が弱く、本発明の効果を与えるのにより好適である。
成分(A)の配合量は、組成全体の0.2〜2%(質量%、以下同様。)が好ましく、より好ましくは0.3〜1.5%である。0.2%未満では洗浄力や泡立ちが不足する場合があり、2%を超えると異味が生じて使用感が低下する場合がある。
成分(B)のL−メントールの含有量は特に限定されないが、組成全体の0.01〜2%が好ましく、特に0.1〜1%がより好ましく、効果発現に好適である。0.01%未満では、さっぱりとした使い心地が得られない場合がある。2%を超えるとメントール由来の苦みや、刺激が発現し、使用感に劣る場合がある。
成分(C)は、メチルベンゾエート、シトロネリルアセテート、ゲラニルアセテート、ネリルアセテート、ベンジルアセテート、シトロネロール、ネロール、ゲラニオール、フェニルエチルアセテート、メチルジヒドロジャスモネートから選ばれるフローラル香を有する化合物であり、中でも、メチルベンゾエート、ネリルアセテート、ベンジルアセテート、ネロール、メチルジヒドロジャスモネートが、苦みの抑制効果、さっぱりとした使い心地の点でより好ましい。これら化合物は、1種単独でも効果発現の点で2種以上を併用してもよい。
成分(C)として具体的には、市販のものを使用でき、例えば(株)井上香料製造所製、フィルメニッヒ社製のものなどを使用できる。
成分(C)の配合量は、組成全体の0.000001〜0.1%が好ましく、より好ましくは0.00001〜0.01%である。0.000001%未満では、苦みの抑制効果に劣る場合があり、0.1%を超えると、成分由来の香りや味が強すぎて、さっぱりとした使い心地に劣る場合がある。
本発明の歯磨剤組成物は、練歯磨剤、液状歯磨剤、液体歯磨剤、潤製歯磨剤等の歯磨剤、特に練歯磨剤として好適に調製される。この場合、必要に応じて上記成分以外の公知成分を本発明の効果を妨げない範囲で配合できる。例えば研磨剤、粘稠剤、粘結剤、界面活性剤、甘味剤、防腐剤、着色剤、香料、各種有効成分等が配合される。
研磨剤としては、シリカゲル、沈降性シリカ、アルミノシリケート等のシリカ系研磨剤、第2リン酸カルシウム2水和物及び無水和物、第3リン酸カルシウム、第3リン酸マグネシウム、第4リン酸カルシウム、ピロリン酸カルシウム等のリン酸カルシウム系化合物、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、アルミナ、炭酸マグネシウム、ケイ酸ジルコニウム、ハイドロキシアパタイト、合成樹脂系研磨剤等が挙げられる。
これらの研磨剤の配合量は、通常、組成全体の0〜50%であり、特に練歯磨剤には10〜50%、液状歯磨剤には0〜30%配合することができる。
粘稠剤としては、ソルビット、キシリット等の糖アルコール、グリセリン、プロピレングリコール等の多価アルコールが挙げられる。これらの配合量は、通常、5〜50%、特に20〜45%である。
粘結剤としては、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシエチルセルロース、カラギーナン、グアガム、アルギン酸ナトリウム、カチオン化セルロース、増粘性シリカ、モンモリロナイト、ゼラチン、ポリアクリル酸ナトリウム等が挙げられる。粘結剤の配合量は、剤型により調整できるが、練歯磨には0.1〜5%、液体歯磨及び洗口剤には0〜5%配合することができる。
界面活性剤としては、成分(A)以外のアニオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤等の公知の界面活性剤を配合できる。具体的に、アニオン性界面活性剤としてはラウリル硫酸ナトリウム、ミリスチル硫酸ナトリウム等のアルキル硫酸塩、N−ラウロイルサルコシンナトリウム、N−ミリストイルサルコシンナトリウム等のN−アシルサルコシンナトリウムが挙げられる。ノニオン性界面活性剤としては、ショ糖脂肪酸エステル、マルトース脂肪酸エステル、ラクトース脂肪酸エステル等の糖脂肪酸エステル、マルチトール脂肪酸エステル、ラクチトール脂肪酸エステル等の糖アルコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート等のポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等のポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ラウリン酸モノ又はジエタノールアミド、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン高級アルコールエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン脂肪酸エステル等が用いられる。カチオン性界面活性剤としては、アルキルアンモニウム等が挙げられる。
これら界面活性剤の配合量は、成分(A)を含めて1〜5%、特に1.5〜4%の範囲が望ましい。
甘味剤としては、サッカリンナトリウム等、防腐剤としては、パラオキシ安息香酸エステル、安息香酸ナトリウム等が挙げられる。
着色剤としては、青色1号、黄色4号、二酸化チタン等が挙げられる。
香料としては、成分(B)、(C)以外の歯磨剤組成物に通常使用される香料を、本発明の効果を妨げない範囲で配合してもよい。具体的には、通常の天然香料、及びこれら天然香料の加工処理(前溜部カット、後溜部カット、分留、液液抽出、エッセンス化、粉末香料化等)した香料、及び、カルボン、アネトール、シネオール、サリチル酸メチル、シンナミックアルデヒド、オイゲノール、3−l−メントキシプロパン−1,2−ジオール、チモール、リナロール、リナリールアセテート、リモネン、メントン、メンチルアセテート、N−置換−パラメンタン−3−カルボキサミド、ピネン、オクチルアルデヒド、シトラール、プレゴン、カルビールアセテート、アニスアルデヒド、エチルアセテート、エチルブチレート、アリルシクロヘキサンプロピオネート、メチルアンスラニレート、エチルメチルフェニルグリシデート、バニリン、ウンデカラクトン、ヘキサナール、ブタノール、イソアミルアルコール、ヘキセノール、ジメチルサルファイド、シクロテン、フルフラール、トリメチルピラジン、エチルラクテート、エチルチオアセテート等の単品香料、更に、ストロベリーフレーバー、アップルフレーバー、バナナフレーバー、パイナップルフレーバー、グレープフレーバー、マンゴーフレーバー、バターフレーバー、ミルクフレーバー、フルーツミックスフレーバー、トロピカルフルーツフレーバー等の調合香料等、口腔用組成物に用いられる公知の香料素材を組み合わせて使用することができる。
各種有効成分としては、フッ化ナトリウム、モノフルオロリン酸ナトリウム等のフッ化物、正リン酸のカリウム塩、ナトリウム塩等の水溶性リン酸化合物、デキストラナーゼ、ムタナーゼ等のグルカナーゼ、アラントインクロルヒドロキシアルミニウム、ヒノキチオール、アスコルビン酸、塩化リゾチーム、グリチルリチン酸及びその塩類、塩化ナトリウム、トラネキサム酸、イプシロンアミノカプロン酸、酢酸dl−トコフェノール、α−ビサボロール、イソプロピルメチルフェノール、クロロヘキシジン塩類、塩化セチルピリジニウム、アズレン、グリチルレチン酸、銅クロロフィリンナトリウム、グルコン酸銅等の銅化合物、乳酸アルミニウム、塩化ストロンチウム、硝酸カリウム、ベルベリン、ヒドロキサム酸及びその誘導体、トリポリリン酸ナトリウム、ゼオライト、アミラーゼ、メトキシエチレン、無水マレイン酸共重合体、ポリビニルピロリドン、エピジヒドロコレステリン、塩化ベンゼトニウム、ジヒドロコレステロール、トリクロロカルバニリド、クエン酸亜鉛、トウキ軟エキス、オウバクエキス、チョウジ、ローズマリー、オウゴン、ベニバナ等の抽出物が挙げられる。なお上記有効成分は、本発明の効果を妨げない範囲で有効量配合することができる。
以下、実施例及び比較例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。なお、下記の例において%は特に断らない限りいずれも質量%を示す。
[実施例、比較例]
表1〜3に示す組成の歯磨剤組成物を下記方法で調製し、下記の評価を行った。結果を表1〜3に示す。
試験歯磨剤組成物の調製:
(1)精製水中に水溶性成分(粘結剤、プロピレングリコール等を除く。)を常温で混合溶解させた後、ソルビット及び増粘性シリカを添加混合し、A相を調製した。
(2)プロピレングリコール中に粘結剤を常温で分散させたB相を調製した。
(3)攪拌中のA相の中にB相を添加混合し、C相を調製した。
(4)C相中に、香料、研磨剤、界面活性剤等の水溶性成分以外の成分を、1.5Lニーダー(石山工作所製)を用い常温で混合し、減圧(4kPa)による脱泡を行い、歯磨剤組成物1.2kgを得た。
使用原料の詳細は下記の通りである。
N−ラウロイル−L−グルタミン酸ナトリウム
(旭化成ケミカルズ(株)製:アミノサーファクトALMS−P1)
N−ラウロイル−L−アスパラギン酸ナトリウム
(旭化成ケミカルズ(株)製:アミノフォーマーFLDS−L)
N−ヤシ油脂肪酸−ココイルグリシンカリウム
(味の素ヘルシーサプライ(株)製:アミライトGCK−12K)
メチルベンゾエート((株)井上香料製造所製:メチルベンゾエート)
シトロネリルアセテート((株)井上香料製造所製:シトロネリルアセテート)
ゲラニルアセテート((株)井上香料製造所製:ゲラニルアセテート)
ネリルアセテート((株)井上香料製造所製:ネリルアセテート)
ベンジルアセテート(高砂香料工業(株)製:ベンジルアセテート)
シトロネロール((株)井上香料製造所製:シトロネロール)
ネロール((株)井上香料製造所製:ネロール)
ゲラニオール((株)井上香料製造所製:ゲラニオール)
フェニルエチルアセテート((株)井上香料製造所製:フェニルエチルアセテート)
メチルジヒドロジャスモネート(フィルメニッヒ製:メチルジヒドロジャスモネート)
比較品
パラチニット(三井製糖(株)製:パラチニットPNP)
オイゲノール((株)井上香料製造所製:オイゲノール)
シンナミックアルデヒド((株)井上香料製造所製:シンナミックアルデヒド)
アネトール(高砂香料工業(株)製:アネトール)
ダバナオイル(パヤンべルトランド製:ダバナオイル)
その他の成分については医薬部外品原料規格2006に適合したものを用いた。
〈1〉苦みの評価方法
専門家パネラー10名を用い、表に示す歯磨剤組成物約1gを歯ブラシにとり、約3分間歯磨きを行った後、歯磨剤組成物の苦みの程度について、5段階で回答を得た。回答のうち、苦みを感じないを5点、苦みをほとんど感じないを4点、苦みをあまり感じないを3点、苦みをやや感じるを2点、苦みを非常に感じるを1点として、10名の平均点から以下の基準で使用感を評価した。
◎ :平均点4.0点以上4.5点以下
◎〜○:平均点3.5点以上4.0点未満
○ :平均点3.0点以上3.5点未満
△ :平均点2.0点以上3.0点未満
× :平均点1.0点以上2.0点未満
〈2〉さっぱりとした使い心地の評価方法
専門家パネラー10名を用い、表に示す歯磨剤組成物約1gを歯ブラシにとり、約3分間歯磨きを行った後、歯磨剤のさっぱりとした使い心地の程度について、5段階で回答を得た。回答のうち、さっぱりとした使い心地を非常に感じるを5点、さっぱりとした使い心地をかなり感じるを4点、さっぱりとした使い心地を感じるを3点、さっぱりとした使い心地をあまり感じないを2点、さっぱりとした使い心地を感じないを1点として、10名の平均点から以下の基準で使用感を評価した。
なお、歯磨剤のさっぱりとした使い心地とは、口中にベタツキなどがなく、汚れが残っていないと感じることができる感覚を与えるものである。
◎ :平均点4.0点以上4.5点以下
◎〜○:平均点3.5点以上4.0点未満
○ :平均点3.0点以上3.5点未満
△ :平均点2.0点以上3.0点未満
× :平均点1.0点以上2.0点未満
Figure 2013112655
Figure 2013112655
Figure 2013112655

Claims (3)

  1. (A)アシルアミノ酸塩と、(B)L−メントールと、(C)メチルベンゾエート、シトロネリルアセテート、ゲラニルアセテート、ネリルアセテート、ベンジルアセテート、シトロネロール、ネロール、ゲラニオール、フェニルエチルアセテート、メチルジヒドロジャスモネートから選ばれる1種以上の化合物とを配合してなることを特徴とする歯磨剤組成物。
  2. (A)アシルアミノ酸塩が、アシルグルタミン酸塩である請求項1記載の歯磨剤組成物。
  3. 成分(C)が、メチルベンゾエート、ネリルアセテート、ベンジルアセテート、ネロール、メチルジヒドロジャスモネートから選ばれる請求項1又は2記載の歯磨剤組成物。
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印藤 元一, 合成香料 化学と商品知識, vol. 増補改訂版, JPN6015042906, 22 March 2005 (2005-03-22), pages 493, ISSN: 0003183417 *

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016222579A (ja) * 2015-05-29 2016-12-28 ライオン株式会社 口腔用組成物
JP2017210454A (ja) * 2016-05-27 2017-11-30 ライオン株式会社 口腔用組成物

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