JP2017100851A - 乗客コンベア - Google Patents
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Abstract
【課題】欄干がガラスパネルよりなる乗客コンベアにおいて、照明装置の配線スペースを確保できる乗客コンベアを提供する。【解決手段】手摺りレール94の下部に沿って設けられた複数本の蛍光灯90に接続するためのケーブル96が、欄干36であるガラスパネル70の外方に沿って立設された欄干照明柱100の内部を通って配線され、欄干照明柱100の下部が上部よりも太くなっている。【選択図】 図3
Description
本発明の実施形態は、乗客コンベアに関するものである。
エスカレータや動く歩道などの乗客コンベアにおいては、欄干がガラスパネルにより構成されているものがある。このガラスパネルより構成された欄干は、照明を行うために欄干の上部にある手摺りベルトを走行させる手摺りレールの下部に蛍光灯などの照明装置が欄干の前後方向に沿って取り付けられている。
上記のような照明装置を有したガラスパネルの乗客コンベアにおいては、エスカレータが階高に設置されたり、動く歩道の全長が長い場合には、蛍光灯の数が多くなり、それに伴い配線も増えるため、この配線スペースを確保しなければならないという問題点があった。
そこで本発明は上記問題点に鑑み、欄干がガラスパネルよりなる乗客コンベアにおいて、照明装置の配線スペースを確保できる乗客コンベアを提供することを目的とする。
本発明の実施形態は、トラスと、トラスの長手方向に沿って走行する無端状に連結された複数の踏段と、前記踏段の左右両側から立設された欄干と、前記欄干の上部を走行する手摺りベルトと、を有し、前記欄干は、前記トラスに固定されたパネル支持部材と、前記パネル支持部材に支持されたガラスパネルと、前記ガラスパネルの上端部に設けられ、前記手摺りベルトが走行する手摺りレールと、前記手摺りレールの下部に沿って設けられた照明装置と、前記ガラスパネルの下部外方に設けられた外デッキと、前記外デッキから前記照明装置に向かって立設された管状の欄干照明柱と、前記欄干照明柱内部に配線され、前記照明装置に接続されたケーブルと、を有し、前記欄干照明柱の下部が上部より太い、ことを特徴とする乗客コンベアである。
本発明の実施形態の乗客コンベアの手摺りベルト清掃装置を有する乗客コンベアについて図1〜図6に基づいて説明する。本実施形態では乗客コンベアとしてエスカレータ10を例にして説明する。
(1)エスカレータ10
エスカレータ10の構造について、図1に基づいて説明する。図1はエスカレータ10を側面から見た説明図である。
エスカレータ10の構造について、図1に基づいて説明する。図1はエスカレータ10を側面から見た説明図である。
エスカレータ10の枠組みであるトラス12が、建屋1の上階と下階に跨がって支持アングル2,3を用いて支持されている。
トラス12の上端部にある上階側の機械室14内部には、踏段30を走行させる駆動装置18、左右一対の主駆動スプロケット24,24、左右一対の手摺りベルトスプロケット27,27が設けられている。この駆動装置18は、モータ20と、減速機と、この減速機の出力軸に取り付けられた出力スプロケットと、この出力スプロケットにより駆動する駆動チェーン22と、モータ20の回転を停止させ、かつ、停止状態を保持するディスクブレーキとを有している。この駆動チェーン22により左右一対の主駆動スプロケット24,24が回転する。左右一対の主駆動スプロケット24,24と左右一対の手摺りベルトスプロケット27,27とは、不図示の連結ベルトにより連結されて同期して回転する。また、上階側の機械室14内部には、モータ20やディスクブレーキなどを制御する制御部50が設けられている。
トラス12の下端部にある下階側の機械室16内には、左右一対の従動スプロケット26,26が設けられている。上階側の左右一対の主駆動スプロケット24,24と下階側の左右一対の従動スプロケット26,26との間には、左右一対の無端の踏段チェーン28,28が掛け渡されている。左右一対の踏段チェーン28,28には、複数の踏段30が等間隔で取り付けられている。モータ20が回転すると踏段30の前輪301は、トラス12に固定された不図示の案内レールを走行し、後輪302はトラス12に固定された案内レール25を走行する。
トラス12の左右両側には、左右一対の欄干36,36が立設され、欄干36の上部を無端状の手摺りベルト38が移動する。この欄干36の上部には、蛍光灯90を光源とする照明装置68が設けられている。この欄干36については、後から詳しく説明する。欄干36の上階側の正面下部には上階側の正面スカートガード40が設けられ、下階側の正面下部には下階側の正面スカートガード42が設けられ、正面スカートガード40,42から手摺りベルト38の出入口であるインレット部46,48がそれぞれ突出している。
欄干36の側面下部には、スカートガード44が設けられ、左右一対のスカートガード44,44の間を踏段30が走行する。上下階のスカートガード44の内側面には、操作盤52,56、スピーカ54,58がそれぞれ設けられている。
手摺りベルト38は、上階側のインレット部46から正面スカートガード40内に侵入し、案内ローラ64を経て手摺りベルトスプロケット27に掛け渡され、その後、案内ローラ66を経てスカートガード44内を移動し、下階側のインレット部46から正面スカートガード42外に表れる。
上階側の左右一対のスカートガード44,44の乗降口であって、機械室14の天井面には、上階側の乗降板32が水平に設けられている。下階側の左右一対のスカートガード44,44の乗降口であって、機械室16の天井面には、下階側の乗降板34が水平に設けられている。上階側の乗降板32の先端には櫛歯状のコム60が設けられ、このコム60に踏段30が侵入する。また、下階側の乗降板34の先端にも櫛歯状のコム62が設けられている。
(2)欄干36の構造
次に、欄干36の構造について図2〜図5に基づいて説明する。欄干36には、複数枚のガラスパネル70が、エスカレータ10の前後方向に沿って垂直に設けられている。
次に、欄干36の構造について図2〜図5に基づいて説明する。欄干36には、複数枚のガラスパネル70が、エスカレータ10の前後方向に沿って垂直に設けられている。
まず、ガラスパネル70を支持する構造について図3、図5に基づいて説明する。トラス12の上面には、図3と図5に示すように、前後方向に沿って水平に基板72がボルトによって固定されている。基板72には、パネル支持板74がボルトによって左右方向に固定されている。パネル支持板74の上面には、パネル溝76が垂直方向に設けられ、ガラスパネル70がこのパネル溝76に差し込まれて固定されている。
ガラスパネル70の下部の内側には、図5に示すように、スカートガード44が設けられている。スカートガード44は、斜めスカートガードパネル78と垂直スカートガードパネル80より構成されている。斜めスカートガードパネル78は、内側ほど傾斜して配され、その外端部はガラスパネル70に当接されている。斜めスカートガードパネル78の内端部は下方に屈曲され、垂直スカートガードパネル80と接続部材を介して接続されている。垂直スカートガードパネル80の内側を踏段30が走行する。
次に、ガラスパネル70の上端部の構造について図4に基づいて説明する。ガラスパネル70の上端部には、カバー82が被せられている。カバー82の上部には、レール支持板84が配置されている。レール支持板84の内端部からフランジ部84aが下方に折曲され、その外端部からフランジ部84bが下方に折曲されている。レール支持板84のフランジ部84aには、弾性体の挟持部86が設けられている。カバー82が被せられたガラスパネル70の上端部が、挟持部86とレール支持板84のフランジ部84bによって挟持されている。レール支持板84の下部には、照明装置68が設けられている。照明装置68は、ガラスパネル70の上部外方に位置しており、レール支持板84の下部に設けられた照明支持具88と、照明支持具88に取り付けられた直管型の蛍光灯90と、ランプカバー92を有する。ランプカバー92は、挟持部86と、レール支持板84のフランジ部84bの間に架け渡されて、蛍光灯90の下方を覆っている。レール支持板84の上部には、手摺りレール94が設けられている。この手摺りレール94の左右両側の上端部は、左右両側に屈曲されている。断面C字型の手摺りベルト38が、手摺りレール94に被さって前後方向に走行する。
蛍光灯90は、エスカレータ10の上階側の欄干36から下階側の欄干36まで複数本並んで設けられている。そのため、この蛍光灯90の照明支持具88に配線を行うために、ランプカバー92の内部であって照明支持具88の下方に複数本のケーブル96が配されている。ケーブル96は、蛍光灯90の数が多いため多数になる。そのため、このケーブル96をトラス12内部から照明支持具88に配線するために、上階側と下階側の間のほぼ中央に欄干照明柱100が立設されている。欄干照明柱100の設けられている位置は、隣接するガラスパネル70の当接部98に位置している。
(3)欄干照明柱100の構造
次に、欄干照明柱100の構造について説明する。欄干照明柱100は、上部が四角筒形状を成し、下部の前面、後面、右面はそのまま垂直に形成され、左面102のみ左側ほど下方に傾斜して形成されている。パネル支持板74の上部には、図3、図5に示すように板状の柱支持部材104が設けられている。柱支持部材104の両端部は下方に屈曲され、基板72にボルトで固定されている。柱支持部材104の前部と後部には、金属板を折曲したデッキ支持部材106がボルトによって固定されている。デッキ支持部材106は、上端部が水平に屈曲されている。デッキ支持部材106の水平な上部には、欄干照明柱100の部分を除いて板状の外デッキ108がネジ止めされている。外デッキ108は、ガラスパネル70の下部においてエスカレータ10の前後方向に沿って設けられている。欄干照明柱100の底部は、柱支持部材104に固定されている。また、傾斜している左面102は、外デッキ108の外端部とほぼ同じ位置まで延びている。
次に、欄干照明柱100の構造について説明する。欄干照明柱100は、上部が四角筒形状を成し、下部の前面、後面、右面はそのまま垂直に形成され、左面102のみ左側ほど下方に傾斜して形成されている。パネル支持板74の上部には、図3、図5に示すように板状の柱支持部材104が設けられている。柱支持部材104の両端部は下方に屈曲され、基板72にボルトで固定されている。柱支持部材104の前部と後部には、金属板を折曲したデッキ支持部材106がボルトによって固定されている。デッキ支持部材106は、上端部が水平に屈曲されている。デッキ支持部材106の水平な上部には、欄干照明柱100の部分を除いて板状の外デッキ108がネジ止めされている。外デッキ108は、ガラスパネル70の下部においてエスカレータ10の前後方向に沿って設けられている。欄干照明柱100の底部は、柱支持部材104に固定されている。また、傾斜している左面102は、外デッキ108の外端部とほぼ同じ位置まで延びている。
トラス12の機械室14内部にある制御装置50から延びた複数本のケーブル96は、トラス12内部を通って、欄干照明柱100の下方からトラス12の外方に引き出され、その後に欄干照明柱100の左板102の内部を通って欄干照明柱100の上部に至る。欄干照明柱100の上部は、レール支持板84の位置まで延びている。そして、欄干照明柱100の上部の前面と後面には、ケーブル96を引き出すための引き出し凹部が設けられている。欄干照明柱100の上部まで配されたケーブル96は、それぞれ欄干照明柱100の引き出し凹部から照明支持具88の下方に配され、それぞれの照明支持具88に配線される。
トラス12から外方に引き出されたケーブル96を、欄干照明柱100の内部に挿入する場合に、欄干照明柱100の下部の左面102が傾斜して、下部が上部より太くなっているので、ガラスパネル70を支持するパネル支持板74が存在してもケーブル96を配線し易い。すなわち、左面102の下方は、欄干照明柱100の上部内部よりも広がった空間となっているため、ケーブル96を配線し易い。
また、反対の欄干36に設けられた欄干照明柱100は、左右対称であるため、右面が傾斜し、欄干照明柱100の上部内部よりも広がった空間となっているため、ケーブル96を配線し易い。
(4)効果
本実施形態によれば、照明柱100の左側下部が、上部よりも太くなっているため、すなわち、欄干照明柱100の下部における左面102が外側ほど下方に傾斜して、その内部の空間が広がっているため、ガラスパネル70を取り付けるパネル支持板74が存在しても、複数本のケーブル96を配線し易い。特に、左面102が傾斜しているため、ケーブル96が、ストレート形状の上部に向かって配線し易い。反対側の欄干36についても左右対称であるため、右面が傾斜し、欄干照明柱100の上部内部よりも広がった空間となっているため、ケーブル96を配線し易い。
本実施形態によれば、照明柱100の左側下部が、上部よりも太くなっているため、すなわち、欄干照明柱100の下部における左面102が外側ほど下方に傾斜して、その内部の空間が広がっているため、ガラスパネル70を取り付けるパネル支持板74が存在しても、複数本のケーブル96を配線し易い。特に、左面102が傾斜しているため、ケーブル96が、ストレート形状の上部に向かって配線し易い。反対側の欄干36についても左右対称であるため、右面が傾斜し、欄干照明柱100の上部内部よりも広がった空間となっているため、ケーブル96を配線し易い。
(5)変更例
上記実施形態では、欄干照明柱100の下部左面102を傾斜面としたが、これに限らず、左面102を途中から外側に水平に延ばし、欄干照明柱100の内部の空間を広げてもよい。
上記実施形態では、欄干照明柱100の下部左面102を傾斜面としたが、これに限らず、左面102を途中から外側に水平に延ばし、欄干照明柱100の内部の空間を広げてもよい。
上記実施形態では、欄干照明柱100のは1本であったが、これに限らず複数本を設けてもよい。
上記実施形態では、エスカレータ10の欄干36に欄干照明柱100を設けたが、これに限らず動く歩道の欄干に1本、又は、複数本の欄干照明柱100を設けてもよい。
上記では本発明の一実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の主旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10・・・エスカレータ、12・・・トラス、70・・・ガラスパネル、72・・・基板、74・・・パネル支持板、76・・・パネル溝、88・・・照明支持具、90・・・蛍光灯、94・・・手摺りレール、96・・・ケーブル、98・・・当接部、100・・・欄干照明柱、102・・・左面、104・・・柱支持部材、106・・・デッキ支持部材、108・・・外デッキ
Claims (10)
- トラスと、
トラスの長手方向に沿って走行する無端状に連結された複数の踏段と、
前記踏段の左右両側から立設された欄干と、
前記欄干の上部を走行する手摺りベルトと、
を有し、
前記欄干は、
前記トラスに固定されたパネル支持部材と、
前記パネル支持部材に支持されたガラスパネルと、
前記ガラスパネルの上端部に設けられ、前記手摺りベルトが走行する手摺りレールと、
前記手摺りレールの下部に沿って設けられた照明装置と、
前記ガラスパネルの下部外方に設けられた外デッキと、
前記外デッキから前記照明装置に向かって立設された管状の欄干照明柱と、
前記欄干照明柱内部に配線され、前記照明装置に接続されたケーブルと、
を有し、
前記欄干照明柱の下部が上部より太い、
ことを特徴とする乗客コンベア。 - 前記前記欄干照明柱の前記下部は、前記上部より左右方向に拡がっている、
請求項1に記載の乗客コンベア。 - 前記前記欄干照明柱の下部は、前記上部から前記外デッキの外端部に向かって拡がっている、
請求項1に記載の乗客コンベア。 - 前記前記欄干照明柱の下部における前記外デッキの外端部に向かって拡がっている部分の上面は、前記外端部にいくほど下方に傾斜している、
請求項1に記載の乗客コンベア。 - 前記欄干照明柱は、前記パネル支持部材の位置に設けられている、
請求項1に記載の乗客コンベア。 - 前記欄干照明柱は、隣接する前記ガラスパネルが当接する部分に設けられている、
請求項1に記載の乗客コンベア。 - 前記前記欄干照明柱は、前記トラスの上面に固定された柱支持部材によって支持されている、
請求項1に記載の乗客コンベア。 - 前記欄干照明柱は、所定間隔毎に複数立設されている、
請求項1に記載の乗客コンベア。 - 前記照明装置は、前記蛍光灯が前記手摺りレールに沿って複数設けられている、
請求項1に記載の乗客コンベア。 - 前記乗客コンベアは、エスカレータ、又は、動く歩道である、
請求項1に記載の乗客コンベア。
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- 2015-12-02 JP JP2015235694A patent/JP6125600B1/ja active Active
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