JP6363265B1 - 乗客コンベアとその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】往路の踏段の前輪の踏段チェーンに用いられている潤滑油が、トラスの横枠材に付着しない乗客コンベアを提供する。【解決手段】トラス12の横枠材84にカバー112が設けられ、このカバー112の上に上前レール100が設けられ、カバー112は、取り付け板114と前傾斜板116と、後傾斜板118とよりなる。【選択図】 図6
Description
本発明の実施形態は、乗客コンベアとその製造方法に関するものである。
エスカレータや動く歩道などの乗客コンベアにおいては、トラスが架け渡されている。このトラスは複数の上枠材、下枠材、縦枠材、横枠材が組み合わさった構成であり、これら枠部材には、踏段が走行するためのレールを支持する部材が設けられている。
トラスを走行する複数の踏段は、無端状の踏段チェーンによって連結され、この踏段チェーンには潤滑油が用いられている。そして、この潤滑油が、往路の踏段の前輪からトラスの横枠材に伝い、この横枠材からトラスの外側や帰路の踏段に潤滑油が流れたり落ちたりして付着するという問題点があった。
そこで本発明の実施形態は、往路の踏段の前輪の踏段チェーンに用いられている潤滑油が、トラスの横枠材に付着しない乗客コンベアを提供することを目的とする。
本発明の実施形態は、トラスと、前記トラスの前後方向に沿って走行し、かつ、無端状の踏段チェーンによって連結された複数の踏段とを有する乗客コンベアにおいて、前記踏段は、左右一対の前輪と、左右一対の後輪とを有し、前記トラスは、左右一対の上枠材、左右一対の下枠材、左右一対の縦枠材、横枠材を有し、前記トラスの内部には、往路の前記踏段の前記前輪が走行する左右一対の上前レールと、往路の前記踏段の前記後輪が走行する左右一対の上後レールと、帰路の前記踏段の前記後輪が走行する左右一対の下後レールと、帰路の前記踏段の前記前輪が走行する左右一対の下前レールと、が前後方向に設けられ、前記横枠材は、左右一対の縦枠材の間に水平に架設され、前記上前レールが、前記横枠材にカバーを介して設けられ、前記カバーは、前記横枠材と前記上前レールとの間に介在した取り付け板と、前記取り付け板の前端部から下方に延設され、かつ、下方ほど前方向に広がる前傾斜板と、前記取り付け板の後端部から下方に延設され、かつ、下方ほど後方向に広がる後傾斜板と、を有する乗客コンベアである。
以下、本発明の一実施形態のエスカレータ10について、図1〜図8を参照して説明する。
(1)エスカレータ10
エスカレータ10の構造について、図1を参照して説明する。図1はエスカレータ10を側面から見た説明図である。
エスカレータ10の構造について、図1を参照して説明する。図1はエスカレータ10を側面から見た説明図である。
エスカレータ10の枠組みであるトラス12が、建屋1の上階と下階に跨がって支持アングル2,3を用いて支持されている。
トラス12の上端部にある上階側の機械室14内部には、踏段30を走行させる駆動装置18、左右一対の主駆動スプロケット24,24、左右一対のベルトスプロケット27,27が設けられている。駆動装置18は、誘導電動機(インダクションモータ)よりなるモータ20と、減速機と、この減速機の出力軸に取り付けられた出力スプロケットと、この出力スプロケットにより駆動する駆動チェーン22と、モータ20の回転を停止させ、かつ、停止状態を保持するディスクブレーキとを有している。この駆動チェーン22により主駆動スプロケット24が回転する。左右一対の主駆動スプロケット24,24と左右一対のベルトスプロケット27,27とは、不図示の連結ベルトにより連結されて同期して回転する。また、上階側の機械室14内部には、モータ20やディスクブレーキなどを制御する制御部50が設けられている。
トラス12の下端部にある下階側の機械室16内部には、従動スプロケット26が設けられている。上階側の主駆動スプロケット24と下階側の従動スプロケット26との間には、左右一対の無端の踏段チェーン28,28が掛け渡されている。すなわち、左右一対の踏段チェーン28,28には、複数の踏段30の前輪301が等間隔に取り付けられている。踏段30の前輪301は上前レール100、下前レール102(図2参照)に沿って走行すると共に、主駆動スプロケット24の外周部にある凹部と従動スプロケット26の外周部にある凹部に係合して、踏段30が上下に反転する。また、後輪302は上後レール200、下後レール202(図1と図2参照)を走行する。
トラス12の左右両側には、左右一対のスカートガード44,44と左右一対の欄干36,36が立設されている。欄干36の上部に手摺りレール39が設けられ、この手摺りレール39に沿って手摺りベルト38が移動する。欄干36の上階側の正面下部には上階側の正面スカートガード40が設けられ、下階側の正面下部には下階側の正面スカートガード42が設けられ、正面スカートガード40,42から手摺りベルト38の出入口であるインレット部46,48がそれぞれ突出している。スカートガード44は、欄干36の側面下部に設けられ、左右一対のスカートガード44,44の間を踏段30が走行する。上下階のスカートガード44の内側面には、操作盤52,56、スピーカ54,58がそれぞれ設けられている。
手摺りベルト38は、上階側のインレット部46から正面スカートガード40内に侵入し、案内ローラ群64を介してベルトスプロケット27に掛け渡され、その後、案内ローラ群66を介してスカートガード44内を移動し、下階側のインレット部48から正面スカートガード42外に表れる。そして、手摺りベルト38は、ベルトスプロケット27が主駆動スプロケット24と共に回転することにより踏段30と同期して移動する。また、回転するベルトスプロケット27に、走行する手摺りベルト38を押圧するための押圧部材68を有する。
上階側の機械室14の天井面にある乗降口には、上階側の乗降板32が水平に設けられ、下階側の機械室16の天井面にある乗降口には、下階側の乗降板34が水平に設けられている。乗降板32の先端には櫛歯状のコム60が設けられ、このコム60から踏段30が進出、又は、侵入する。また、乗降板34にも櫛歯状のコム62が設けられている。
上階側の機械室14から下階側の機械室16までのトラス12の底部に、オイルパン70が設けられている。オイルパン70は、主駆動スプロケット24、従動スプロケット26、踏段チェーン28、踏段30などからの垂れる潤滑油を受ける。
(2)トラス12
まず、トラス12について図1〜図3を参照して説明する。トラス12は、図1に示すように、機械室14がある上水平区間と、機械室16がある下水平区間と、上水平区間と下水平区間の間にある傾斜区間とからなる。また、トラス12は、図1と図2に示すように、複数の枠部材から直方体に構成されたものであり、具体的には、前後方向(踏段30の走行方向)に配される左右一対の上枠材78,78と(図1、図2参照)、その下方に配される左右一対の下枠材80,80と(図1、図2参照)、上枠材78と下枠材80の間を接続する縦枠材82と(図1〜図3参照)、左右一対の縦枠材82,82の間を接続する横枠材84(図3参照)とより構成されている。
まず、トラス12について図1〜図3を参照して説明する。トラス12は、図1に示すように、機械室14がある上水平区間と、機械室16がある下水平区間と、上水平区間と下水平区間の間にある傾斜区間とからなる。また、トラス12は、図1と図2に示すように、複数の枠部材から直方体に構成されたものであり、具体的には、前後方向(踏段30の走行方向)に配される左右一対の上枠材78,78と(図1、図2参照)、その下方に配される左右一対の下枠材80,80と(図1、図2参照)、上枠材78と下枠材80の間を接続する縦枠材82と(図1〜図3参照)、左右一対の縦枠材82,82の間を接続する横枠材84(図3参照)とより構成されている。
横枠材84は、金属製であり、上板86と、上板86の一辺から下方に垂設された縦板88とから構成され、断面L字状である。横枠材84が設けられている位置は、トラス12が傾斜している傾斜区間に設けられている。
横枠材84の縦板88には、図3に示すように、左右一対の下後レール吊り下げ部90が設けられている。下後レール吊り下げ部90は、直方形の金属板であり、図2に示すように、その下端は前後方向に屈曲され、受け板92が形成されている。
横枠材84が取り付けられた左右一対の縦枠材82の下端には、図3に示すように、下前レール支持部94が設けられている。この下前レール支持部94は、金属製で断面L字状であり、トラス12の内側、すなわち、踏段30に向かって突出している。
(3)踏段30
次に、踏段30について図2、図3を参照して説明する。図2に示すように、踏段30は、三角形状の左右一対の踏段フレーム303,303と、この踏段フレーム303の上面に形成されたクリート面304と、踏段フレーム303の後面に形成されたライザ面305とよりなり、踏段フレーム303とクリート面304とライザ面305とは、アルミダイカストで一体に形成されている。
次に、踏段30について図2、図3を参照して説明する。図2に示すように、踏段30は、三角形状の左右一対の踏段フレーム303,303と、この踏段フレーム303の上面に形成されたクリート面304と、踏段フレーム303の後面に形成されたライザ面305とよりなり、踏段フレーム303とクリート面304とライザ面305とは、アルミダイカストで一体に形成されている。
踏段フレーム303の前端部で、かつ、クリート面304の下方には、左右一対の前輪301,301が設けられている。左右一対の前輪301,301は、図3に示すように、踏段フレーム303の前端部に回転自在に設けられた回転軸306に設けられている。また、図3に示すように、前輪301には、無端状の踏段チェーン28が連結され、踏段チェーン28が移動することにより、前輪301が踏段30を走行させる。
踏段フレーム303の後下端部、すなわち、ライザ面305の下方には、左右一対の後輪302,302が設けられている。
(4)踏段30のレール
踏段30の前輪301を案内するレールは、図2に示すように、トラス12内の上部に前後方向に設けられた上前レール100と、トラス12内の下部に前後方向に設けられた下前レール102とより構成されている。上前レール100は、踏段30の前輪301が往路を移動するときに用いられ、下前レール102は、帰路を移動するときに用いられる。
踏段30の前輪301を案内するレールは、図2に示すように、トラス12内の上部に前後方向に設けられた上前レール100と、トラス12内の下部に前後方向に設けられた下前レール102とより構成されている。上前レール100は、踏段30の前輪301が往路を移動するときに用いられ、下前レール102は、帰路を移動するときに用いられる。
踏段30の後輪302を案内するレールは、図2に示すように、トラス12内の上部に前後方向に設けられた上後レール200と、トラス12内の下部に前後方向に設けられた下後レール202とより構成されている。上後レール200は、踏段30の後輪302が往路を移動するときに用いられ、下後レール202は、帰路を移動するときに用いられる。
上前レール100は、図3、図4に示すように、金属製のほぼ四角筒であり、上面の外側には、前輪301の脱輪を防止するために、長手方向に延びる防止壁104が設けられ、底面には、長手方向に延びるスライド溝106が形成されている。
上後レール200は、図3、図4に示すように、金属製のほぼ四角筒であり、上面の外側には、後輪302の脱輪を防止するための防止壁108が立設され、底面には、長手方向に延びるスライド溝110が形成されている。
下前レール102は、図3に示すように、金属製の断面L字状である。
下後レール202は、図3に示すように、金属製の断面L字状である。
(5)カバー112
上前レール100を横枠材84に取り付けるときにカバー112が介在される。このカバー112は、図7と図8に示すように、取り付け板114、前傾斜板116、後傾斜板118、立設板120を有している。取り付け板114は、ネジ孔が開口した長方形の金属板である。前傾斜板116は、取り付け板114の前端部から下方に延設され、下方ほど前方向に広がっている。後傾斜板118は、取り付け板114の後端部から下方に延設され、下方ほど後方向に広がっている。立設板120は、取り付け板114の側部から立設され、上端部が外方に屈曲している。
上前レール100を横枠材84に取り付けるときにカバー112が介在される。このカバー112は、図7と図8に示すように、取り付け板114、前傾斜板116、後傾斜板118、立設板120を有している。取り付け板114は、ネジ孔が開口した長方形の金属板である。前傾斜板116は、取り付け板114の前端部から下方に延設され、下方ほど前方向に広がっている。後傾斜板118は、取り付け板114の後端部から下方に延設され、下方ほど後方向に広がっている。立設板120は、取り付け板114の側部から立設され、上端部が外方に屈曲している。
(6)レールの取り付け構造
レールを取り付ける構造について説明する。図3に示すように、左右一対の縦枠材82,82の間には、上記したように横枠材84が水平に取り付けられている。
レールを取り付ける構造について説明する。図3に示すように、左右一対の縦枠材82,82の間には、上記したように横枠材84が水平に取り付けられている。
まず、上後レール200を横枠材84に取り付ける構造について説明する。図4に示すように、上後レール200内部に、長方形のスライド板122を挿入する。スライド板122から円筒状のナット部124が突出している。このナット部124の内周には、ネジ孔が刻設されている。また、ナット部124の外周部分にはコイル状のバネ126が配され、バネ126によってスライド板122が上後レール200の底面に押圧されている。このような部材を設ける2つの理由について説明する。
第1の理由について説明する。図4に示すように、前後方向に長い上後レール200を横枠材84に取り付ける場合に、ボルト130によって取り付ける。ところが、その取り付ける箇所は、設置するエスカレータ10によって異なり、上後レール200の底面にネジ孔を予め開口することはできない。そのため、上後レール200の底面の前後方向に沿ってスライド溝110を設け、スライド板122を上後レール200内部に挿入する。そして、スライド板122は、上後レール200内部の長手方向に自由に移動できるため、横枠材84がある目的の箇所までスライド板122を移動させる。そして、横枠材84、スライド溝110を経て、ナット部124のネジ孔にボルト130を螺合させ、上後レール200を横枠材84に固定できる。
第2の理由について説明する。図2に示すように、上後レール200は前後方向に長く、かつ、トラス12の傾斜区間では傾斜しているため、スライド板122を上後レール200内部に挿入すると、特定の位置に固定できず、上後レール200の下端までスライドして落ちてしまう。そのため、図4に示すように、ナット部124にバネ126を設け、バネ126の付勢力によりスライド板122を上後レール200の底面に押圧させ、上後レール200が傾斜していてもスライド板122が下方に滑り落ちないようにしている。
次に、上前レール100を横枠材84に取り付ける構造について説明する。図4に示すように、上前レール100においても、上後レール200と同様に、ナット部124を有したスライド板122とバネ126を上前レール100内部に挿入する。また、図4に示すように、上前レール100と上後レール200との間に段差を形成するために、逆U字状の嵩上げ部材128を配する。さらに、図4〜図6に示すように、嵩上げ部材128の上面と上前レール100との間にカバー112の取り付け板114を挟み込む。そして、横枠材84の上板86の下方からボルト130をナット部124のネジ孔まで挿通して螺合し、上前レール100、カバー112、嵩上げ部材128を横枠材84の上板86に固定する。この場合に図5、図6に示すように、カバー112の前傾斜板116は、横枠材84の前方に、後傾斜板118は横枠材84の後方に位置させる。また、カバー112を取り付ける場合に、図5、図6に示すように、カバー112から立設された立設板120の屈曲した上端部を、予め取り付けられた上後レール200の防止壁108の上端部に被せる。
横枠材84の縦板88に設けられた左右一対の下後レール吊り下げ部90の受け板92に、図3に示すように、下後レール202を固定する。
左右一対の下前レール支持部94の上面の内端部に、図3に示すように、下前レール102を固定する。
(7)カバー112の作用
カバー112の作用について説明する。図6に示すように、上前レール100を走行する前輪301と踏段チェーン28から潤滑油(図6では、単に「油」と記載する。)が垂れると、防止壁104に垂れるか、又は、立設板120に沿って垂れて、取り付け板114の上に垂れる。
カバー112の作用について説明する。図6に示すように、上前レール100を走行する前輪301と踏段チェーン28から潤滑油(図6では、単に「油」と記載する。)が垂れると、防止壁104に垂れるか、又は、立設板120に沿って垂れて、取り付け板114の上に垂れる。
取り付け板114の上に垂れた潤滑油は、図6に示すように、前傾斜板116又は後傾斜板118を通って下端まで伝い、その後にオイルパン70まで垂れる。
前傾斜板116と後傾斜板118は、横枠材84を避けるように前後方向にそれぞれ広がっているため、垂れた潤滑油が横枠材84に付着することがなく、図3に示すオイルパン70に落下する。
(8)効果
本実施形態によれば、カバー112の取り付け板114、前傾斜板116、後傾斜板118が、横枠材84を覆い被さるように設けられ、前傾斜板116と後傾斜板118がそれぞれ広がるように設けられているため、往路の踏段30の前輪301、踏段チェーン28から垂れた潤滑油が取り付け板114と前傾斜板116と後傾斜板118を通って垂れ落ち、横枠材84に潤滑油か付着しない。そのため、横枠材84から他の部分に潤滑油が伝って流れない。
本実施形態によれば、カバー112の取り付け板114、前傾斜板116、後傾斜板118が、横枠材84を覆い被さるように設けられ、前傾斜板116と後傾斜板118がそれぞれ広がるように設けられているため、往路の踏段30の前輪301、踏段チェーン28から垂れた潤滑油が取り付け板114と前傾斜板116と後傾斜板118を通って垂れ落ち、横枠材84に潤滑油か付着しない。そのため、横枠材84から他の部分に潤滑油が伝って流れない。
また、取り付け板114の側部から立設板120が立設されているため、往路の踏段30の前輪301の内側及び踏段チェーン28からの潤滑油が、立設板120に落下し、その後、取り付け板114に流れるため、より確実に潤滑油が横枠材84に付着することを防止できる。
(9)変更例
上記実施形態では、上前レール100又は上後レール200内部でスライド板122が下方に滑らないようにするために、バネ126を設けたが、これ以外の構造でスライド板122を所定の位置で固定する構造であってもよい。
上記実施形態では、上前レール100又は上後レール200内部でスライド板122が下方に滑らないようにするために、バネ126を設けたが、これ以外の構造でスライド板122を所定の位置で固定する構造であってもよい。
また、上記実施形態ではエスカレータ10について説明したが、動く歩道であっても、本願発明を適用できる。
上記では本発明の一実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の主旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10・・・エスカレータ、12・・・トラス、30・・・踏段、70・・・オイルパン、78・・・上枠材、80・・・下枠材、82・・・縦枠材、84・・・横枠材、100・・・上前レール、112・・・カバー、114・・・取り付け板、116・・・前傾斜板、118・・・後傾斜板、120・・・立設板、301・・・前輪、302・・・後輪
Claims (10)
- トラスと、前記トラスの前後方向に沿って走行し、かつ、無端状の踏段チェーンによって連結された複数の踏段とを有する乗客コンベアにおいて、
前記踏段は、左右一対の前輪と、左右一対の後輪とを有し、
前記トラスは、左右一対の上枠材、左右一対の下枠材、左右一対の縦枠材、横枠材を有し、
前記トラスの内部には、
往路の前記踏段の前記前輪が走行する左右一対の上前レールと、
往路の前記踏段の前記後輪が走行する左右一対の上後レールと、
帰路の前記踏段の前記後輪が走行する左右一対の下後レールと、
帰路の前記踏段の前記前輪が走行する左右一対の下前レールと、
が前後方向に設けられ、
前記横枠材は、左右一対の縦枠材の間に水平に架設され、
前記上前レールが、前記横枠材にカバーを介して設けられ、
前記カバーは、
前記横枠材と前記上前レールとの間に介在した取り付け板と、
前記取り付け板の前端部から下方に延設され、かつ、下方ほど前方向に広がる前傾斜板と、
前記取り付け板の後端部から下方に延設され、かつ、下方ほど後方向に広がる後傾斜板と、
を有する乗客コンベア。 - 前記横枠材と前記カバーとの間に嵩上げ部材が設けられ、
前記横枠材と前記嵩上げ部材と前記カバーの取り付け板と前記上前レールとがボルトによって一体に固定されている、
請求項1に記載の乗客コンベア。 - 前記横枠材における前記上前レールより内側に上後レールが設けられ、
前記嵩上げ部材に嵩上げされた前記上前レールと、前記上後レールとの間に段差が形成されている、
請求項2に記載の乗客コンベア。 - 前記カバーの取り付け板の側部から上方に向かって立設板が立設されている、
請求項3に記載の乗客コンベア。 - 前記上後レールの上部外側には、前記後輪の脱線を防止する防止壁が立設されている、
請求項4に記載の乗客コンベア。 - 前記立設板の上端部が屈曲し、前記防止壁の上端部を覆っている、
請求項5に記載の乗客コンベア。 - 前記横枠材から左右一対の下後レール吊り下げ部が垂設され、
左右一対の前記下後レール吊り下げ部に左右一対の前記下後レールがそれぞれ設けられている、
請求項1に記載の乗客コンベア。 - 左右一対の前記縦枠材の下端から左右一対の下前レール支持部が内側に向かって突出し、
左右一対の前記下前レール支持部に左右一対の前記下前レールがそれぞれ設けられている、
請求項1に記載の乗客コンベア。 - 前記横枠材は、前記トラスが傾斜した区間に設けられている、
請求項1に記載の乗客コンベア。 - 前記トラスの底部に沿ってオイルパンが設けられている、
請求項1に記載の乗客コンベア。
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