JP2017096716A - 検査キット包材 - Google Patents

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Abstract

【課題】包装袋から綿棒を取り出し、被検査試料を採取したのち綿棒の先端の採取部分に手に触れることなく、また他の物質と触れることなく容易に包装袋に戻して、綿棒を薬液に浸漬して再封することが可能な検査キット包材を提供することを課題とする。【解決手段】プラスチックフィルムを基材として、縁辺部をヒートシールしてパウチに製袋されており、内部は水密テープで2室に分割されており、一方の室には検査薬液が充填されており、もう一方の室には綿棒が先端を検査薬液側に向けて収納されており、該水密テープは、綿棒の先端で突き破ることが可能に設けられており、かつ綿棒が収納される方の室には、綿棒の軸側のパウチ端部近傍に、切り欠きとチャックテープとが備えてあり、該切り欠きはパウチを切り裂いて綿棒を手で取り出し可能に設けてあり、該チャックテープは綿棒を再収納して再封可能に設けてあることを特徴とする検査キット包材である。【選択図】図1

Description

本発明は検査キット包材に関するものである。とくに包装袋内部を2分し、一方に検査薬液を充填し、もう一方に綿棒を収納した検査キット包材に関するものである。
棒状のパーツを用いて菌などを採取し検査を行なうキットは様々な目的のものが多数市販されている。菌の種類や検査方法によっては、採取した菌などを検査用の薬液に浸漬させた状態で再封し、検査機関に提出する商品がある。その簡便性は検査の精度アップにもつながり、更なる普及が進められようとしている。
特許文献には、包装袋内部をヒートシールで2室に分割し、一方に薬液を、もう一方に綿棒を封入してあり、シール部を綿棒で押し破って薬液に浸す方法が示されているが、押し破る部分はシーラント同士を弱シールする必要があり、薬液との関係で使用できるシーラントが限られるという問題が指摘されている。
また特許文献に示された内容では、まず綿棒を薬液に浸した後、綿棒を取り出して目的の塗布を行なうというものであって、試験体を採取した後、薬液に浸すということが想定されていない構造であった。
したがってたとえば、菌などを採取した綿棒を包装袋に戻して薬液に浸漬しようとする際には、綿棒が手に触れたり、他の物質で汚染されたりする恐れがあり、また薬液が外にこぼれ出る恐れもあり、検査の精度にかかわる問題とされていた。
実開平7−39818号公報
本発明はかかる状況に鑑みてなされたものであり、包装袋から綿棒を取り出し、被検査試料を採取したのち綿棒の先端の採取部分に手に触れることなく、また他の物質と触れることなく容易に包装袋に戻して、綿棒を薬液に浸漬して再封することが可能な検査キット包材を提供することを課題とする。
上記の課題を解決するための手段として、請求項1に記載の発明は、検査キット包材であって、プラスチックフィルムを基材として、縁辺部をヒートシールしてパウチに製袋されており、内部は水密テープで2室に分割されており、一方の室には検査薬液が充填されており、もう一方の室には綿棒が先端を検査薬液側に向けて収納されており、該水密テープは、綿棒の先端で突き破ることが可能に設けられており、かつ綿棒が収納される方の室には、綿棒の軸側のパウチ端部近傍に、切り欠きとチャックテープとが備えてあり、該切り欠きはパウチを切り裂いて綿棒を手で取り出し可能に設けてあり、該チャックテープは綿棒を再収納して再封可能に設けてあることを特徴とする検査キット包材である。
また、請求項2に記載の発明は、前記水密テープが、伸縮性を有する基材からなるものであることを特徴とする請求項1に記載の検査キット包材である。
本発明によれば、包装袋から綿棒を取り出し、菌などの被検査試料を採取したのち綿棒の採取部分に手に触れることなく、また他の物質と触れることなく容易に包装袋に戻して、水密テープを突き破って綿棒を薬液に浸漬して再封することが可能な検査キット包材を提供することが可能である。
またとくに請求項2に記載の発明によれば、包装袋から綿棒を取り出し、菌などの被検査試料を採取したのち綿棒の採取部分に手に触れることなく、また他の物質と触れることなく容易に包装袋に戻して、水密テープを突き破って綿棒を薬液に浸漬した際にも、より容易かつ確実に検査薬液が隣接するもう一室に侵入することなく、再封することが可能な検査キット包材を提供することが可能である。
図1は本発明に係る検査キット包材の、一実施例を説明するための、平面模式図である。 図2は、本発明に係る検査キット包材の、一実施例を説明するための、断面模式図である。 図3は、本発明に係る検査キット包材の、一実施例の使用方法を説明するための平面模式図である。 図4は本発明に係る検査キット包材の、水密テープを突き破りのうちシール後退方式の例を説明するための部分断面模式図である。 図5は本発明に係る検査キット包材の、水密テープを突き破りのうちシール後退方式の他の例を説明するための部分断面模式図である。 図6は本発明に係る検査キット包材の、水密テープを突き破りのうちシール後退方式のもう一つの例を説明するための部分断面模式図である。 図7は本発明に係る検査キット包材の、水密テープを突き破りのうちテープ破断方式の例を説明するための部分断面模式図である。 図8は本発明に係る検査キット包材の、水密テープを突き破りのうちテープ破断方式の他の例を説明するための部分断面模式図である。 図9は本発明に係る検査キット包材の、水密テープを突き破りのうちテープ破断方式のもう一つの例を説明するための部分断面模式図である。 図10は本発明に係る検査キット包材の、水密テープを突き破りのうちテープ破断方式のさらにもう一つの例を説明するための部分断面模式図である。 図11は、本発明に係る検査キット包材の、実施例1を説明するための平面模式図である。 図12は、本発明に係る検査キット包材の、比較例1を説明するための平面模式図である。 図13は本発明に係る検査キット包材の、比較例2のうち綿棒を収納する検査キット包材を説明するための平面模式図である。 図14は本発明に係る検査キット包材の、比較例2のうち検査薬液が充填された検査キット包材を説明するための平面模式図である。
以下本発明を実施するための形態について、図を参照しながら詳細な説明を加える。図1は本発明に係る検査キット包材の、一実施例を説明するための、平面模式図である。検査キット包材(10)は、プラスチックフィルムを基材とするパウチである。その形態はプラスチックフィルムを基材として、たとえば矩形の縁辺部をヒートシール(1)によってパウチに製袋することができる。
検査キット包材(10)の内部は、水密テープ(2)で2室に分割されており、一方の
室には検査薬液(3)が充填されており、もう一方の室には綿棒(6)が先端(4)を検査薬液(3)側に向けて収納されている。
綿棒が収納される方の室には、綿棒の先端(4)とは反対側のパウチ端部近傍に、切り欠き(7)とチャックテープ(8)とが備えてある。また綿棒(6)は、先端(4)と軸(5)とからなる。
綿棒(6)が収納される一方の室は、切り欠き(7)が検査キット包材(10)を切り裂いて綿棒(6)を取り出し可能に設けてあり、チャックテープ(8)は綿棒(6)を再封可能に設けてある。
図2は、本発明に係る検査キット包材の、一実施例を説明するための、断面模式図である。この図は図1に示した一実施例に対応して、断面図にして表したものであり、ヒートシール(1)によってパウチに製袋された、2枚の包装材料(9)の内部が水密テープ(2)で2室に分割されており、一方の室に検査薬液(3)が充填され、もう一方の室に綿棒(6)が先端(4)を検査薬液(3)の側に向けて収納されている様子を示したものである。
また、水密テープ(2)は、パウチ内部で綿棒(6)の先端(4)で突き破ることが可能に設けられている。水密テープ(2)を突き破ることにより、綿棒(6)の先端(4)は検査薬液(3)が充填された室に到達して、先端(4)を検査薬液(3)で浸すことができる。
綿棒(6)の先端(4)による突き破りは、水密テープ(2)の粘着部分が綿棒(6)からの力を受けて、シール部が後退するシール後退方式や、同じく力を受けた水密テープ(2)が脆弱部で破断するテープ破断方式等を採用することができる。
また水密テープ(2)が伸縮性を有する基材からなるものである場合には、突き破った綿棒(6)を水密テープ(2)が囲い込む効果があって、より容易かつ確実に検査薬液(3)が綿棒(6)の先端(4)を浸し、隣接するもう一室に検査薬液(3)が侵入することなく、再封することが可能な検査キット包材(10)とすることができる。
図3は、本発明に係る検査キット包材の、一実施例の使用方法を説明するための平面模式図である。この状態においては、綿棒(6)は一旦検査キット包材(10)から取り出された後、被検査試料を綿棒(6)の先端(4)で採取した後、検査キット包材(10)に再収納、チャックテープ(8)で再封した状態である。
さらに綿棒(6)の先端(4)で、検査薬液(3)を充填した室との隔壁である水密テープ(2)を突き破って、検査薬液(3)が綿棒(6)の先端(4)を浸している状態である。たとえば、検査機関などに検体として提出する場合には、この状態で提出することができる。
水密テープ(2)と包装材料(9)とは、ヒートシールで接着されており、そのシール強度は、検査キット包材の周縁部のヒートシールより低く設定することができる。これによって、検査キット包材の周縁部ヒートシールを破壊することなく、綿棒で検査薬液との隔壁を開口させ、綿棒の先端を検査薬液に浸すことが可能になる。
隔壁の開口はたとえば、シール後退方式、テープ破断方式、外力による破断方式等とすることができる。図4は本発明に係る検査キット包材の、水密テープ突き破りのうち、シール後退方式の例を説明するための部分断面模式図である。また図5は本発明に係る検査キット包材の、水密テープ突き破りのうち、シール後退方式の他の例を説明するための部分断面模式図である。また図6は本発明に係る検査キット包材の、水密テープ突き破りのうち、シール後退方式のもう一つの例を説明するための部分断面模式図である。
これらの方式においては、水密テープ(2)と包装材料(9)との接着部であるヒートシール部(12)を綿棒で突き破って隔壁を開口させることができる。
図7は本発明に係る検査キット包材の、水密テープ突き破りのうち、テープ破断方式の例を説明するための部分断面模式図である。また図8は本発明に係る検査キット包材の、水密テープ突き破りのうち、テープ破断方式の他の例を説明するための部分断面模式図である。また図9は本発明に係る検査キット包材の、水密テープ突き破りのうち、テープ破断方式のもう一つの例を説明するための部分断面模式図である。また図10は本発明に係る検査キット包材の、水密テープ突き破りのうち、テープ破断方式のさらにもう一つの例を説明するための部分断面模式図である。
これらの方式においては、水密テープ(2)と包装材料(9)との間に設けられた水密テープの脆弱部を綿棒で突き破って隔壁を開口させることができる。脆弱部(13)はたとえば水密テープの傷加工などによって設けることができる。
なお、本発明による検査キット包材(10)は、綿棒(6)を一旦検査キット包材(10)から取り出した後、被検査試料を綿棒(6)の先端(4)で採取し、しかる後に検査キット包材(10)に再収納、チャックテープ(8)で再封することを想定しているが、用途が異なる場合には、たとえばはじめに水密テープ(2)からなる隔壁を突き破って、綿棒(6)の先端(4)を検査薬液(3)に浸し、その後綿棒(6)を検査キット包材(10)から取り出して、検査薬液(3)を所望の被検査試料に塗布するという用途などにも用いることが可能である。
以下、本発明を構成する各要素について個別に詳しい説明を加える。
(プラスチックフィルム)
プラスチックフィルムは高分子樹脂組成物からなるフィルムであって、たとえばポリオレフィン(ポリエチレン、ポリプロピレン等)、ポリエステル(ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等)、ポリアミド(ナイロンー6、ナイロンー66等)、ポリイミドなどが使用でき、用途に応じて適宜選択される。特にポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレートを基材フィルムとする場合は、フィルム強度と価格においてより好ましい。
(積層体)
本発明において、検査キット包材のパウチは、プラスチックフィルムを基材とする、積層体で構成することができる。積層体の材料構成は、内容物やその用途による要求品質に対応して設計することができる。たとえば、内容物の保存性や酸素あるいは水蒸気への耐性をひとつ酔うとする場合には、ガスバリア性を持った材料を積層体中に配置するなどすることができる。
積層は、プラスチックフィルム同士を接着剤を用いて貼りあわせることもでき、この場合にはたとえばドライラミネーションの方法を用いることが可能である。また押出機を用いて樹脂層形成とともにラミネートすることもでき、押し出し樹脂層を積層することも可能である。
(ガスバリア層)
内容物の保存性を向上させることなどを目的として、必要な場合には、積層体中に着色フィルムなど紫外線を遮蔽する不透明層を設けることができる。あるいは、積層体中にガスバリア層を設けることができる。
ガスバリア層には、たとえばアルミニウム箔などの金属箔、あるいはプラスチックフィ
ルムに金属蒸着したフィルムを用いることができる。しかしアルミニウム箔などの金属箔を用いることができない場合には、プラスチックフィルムにガスバリア層を設けた、ガスバリアフィルムを用いることができる。
ガスバリアフィルムの場合、ガスバリア層は無機化合物の蒸着層、コーティング層で構成することができ、基材フィルムにアンカーコートを設けた後、蒸着層、コーティング層を順次設ける。
ガスバリアフィルムのアンカーコート層には、例えばウレタンアクリレートを用いることができる。アンカーコート層の形成には、樹脂を溶媒に溶解した塗料をグラビアコーティングなど印刷手法を応用したコーティング方法を用いるほか、一般に知られているコーティング方法を用いて塗膜を形成することができる。
蒸着層を形成する方法としては,SiOやAlOなどの無機化合物を真空蒸着法を用いて、アンカーコート層を設けた基材フィルム上にコーティングし、真空蒸着法による無機化合物層を形成することができる。蒸着層の厚みは15nm〜30nmが良い。
コーティング層を形成する方法としては、水溶性高分子と、(a)一種以上のアルコキシドまたはその加水分解物、または両者、あるいは(b)塩化錫の、少なくともいずれかひとつを含む水溶液あるいは水/アルコール混合水溶液を主剤とするコーティング剤をフィルム上に塗布し、加熱乾燥してコーティング法による無機化合物層を形成しコーティング層とすることができる。このときコーティング剤にはシランモノマーを添加しておくことによってアンカーコート層との密着の向上を図ることができる。
無機化合物層は真空蒸着法による塗膜のみでもガスバリア性を有するが、コーティング法による無機化合物層であるコーティング層を真空蒸着法による無機化合物層である蒸着層に重ねて形成し、バリア層とすることができる。
これら2層の複合により、真空蒸着法による無機化合物層とコーティング法による無機化合物層との界面に両層の反応層を生じるか、或いはコーティング法による無機化合物層が真空蒸着法による無機化合物層に生じるピンホール、クラック、粒界などの欠陥あるいは微細孔を充填、補強することで、緻密構造が形成されるため、高いガスバリア性、耐湿性、耐水性を実現するとともに、変形に耐えられる可撓性を有するため、包材としての適性も具備することができる。
またバリア層としてSiOを用いる場合には透明であるために、内容物を包材の外側から目で見ることが可能である。これらは、用途、要求品質によって適宜使い分けをすればよい。また金属を用いていないことから、電子レンジによる加熱などに対する適性もある。また、本発明においては、綿棒の先端で水密テープからなる隔壁を突き破るなどの作業をする必要があるため、外側から綿棒や水密テープの位置確認ができることは、使い勝手の点で利点を有する。また、包材を外側から押して使用した際などの、容器形状の復元性などにも利点を有する。
(シーラント層)
シーラント層は、本発明における検査キット包材の最内層、すなわち内容物側に設けられ、包装材料のシーラント層同士を対向させて重ね、熱および圧力を加えて互いに溶着させ、パウチ形状に製袋する。
シーラント層の材質としては、熱可塑性樹脂のうちポリオレフィン系樹脂が一般的に使用され、具体的には、低密度ポリエチレン樹脂(LDPE)、中密度ポリエチレン樹脂(
MDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂(LLDPE)、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン−αオレフィン共重合体、エチレン−メタアクリル酸樹脂共重合体などのエチレン系樹脂や、ポリエチレンとポリブテンのブレンド樹脂や、ホモポリプロピレン樹脂(PP)、プロピレン−エチレンランダム共重合体、プロピレン−エチレンブロック共重合体、プロピレン−αオレフィン共重合体などのポリプロピレン系樹脂等を使用することができる。
また本発明において、検査キット包材にチャックテープを設ける際には、シーラント層側に設けて、対向するチャックテープ同士が噛み合って、検査キット包材を密封することができるように配置する。
(水密テープ)
水密テープは、防水気密テープとも呼ばれ、防水性を有し、また機密性を有するテープである。たとえば防水性を要求される建材などの用途にも用いられる。基材には、プラスチックフィルムや金属箔などを用いることができる。本発明においては、水密テープが伸縮性を有する基材からなるものである場合には、突き破った綿棒を水密テープが囲い込む効果があって、より容易かつ確実に検査薬液が綿棒の先端を浸し、その一方で検査薬液が隣接するもう一室に侵入することなく、再封することが可能な検査キット包材とすることができる。
また水密テープの突き破りに際しては、テープ破断方式として、水密テープの一部に脆弱部を設けて、その部分から突き破りが行なわれるようにすることも可能である。ほかに、シール後退方式として、水密テープのシール部分が綿棒の先端の押す力によって開口し、綿棒の先端が検査薬液に浸されるようにすることも可能である。あるいは、検査キット包材外側からの外力によって、水密テープと包装材料のシーラントとのシール部分が開口するようにすることも可能である。
水密テープの材質が伸縮性を有する基材からなるものである場合には、突き破った綿棒を水密テープが囲い込む効果があって、より容易かつ確実に、検査薬液が隣接するもう一室に侵入することなく、再封することが可能な検査キット包材とすることができる。また水密テープを用いる場合には、弱シール部によって2室を仕切る場合に比べて、常に安定した、しかも好ましい強度の仕切りを設けることができる利点を有する。
このように、本発明によれば、包装袋から綿棒を取り出し、被検査試料を採取したのち綿棒の先端の採取部分に手に触れることなく、また他の物質と触れることなく容易に包装袋に戻して、綿棒を薬液に浸漬して再封することが可能な検査キット包材を提供することが可能である。
(切り欠き)
本発明において、検査キット包材の内部は水密テープで2室に分割されており、
一方の室には検査薬液が充填されており、もう一方の室には綿棒が先端を検査薬液側に向けて収納されている。
このとき綿棒が収納される方の室には、綿棒の軸側のパウチ端部近傍に、切り欠きが備えてあり、該切り欠きはパウチを切り裂いて綿棒を手で取り出し可能に設けてある。これは切り欠きをきっかけとして、綿棒を取り出すための開口部を設けるためであり、また切り欠きは、少なくとも片側に設けてあればよく、両側に設けてもかまわない。
また、積層体に用いるプラスチックフィルムの配向性と、切り裂き方向とを一致させるなどして、より引き裂きを容易にすることもできる。あるいはハーフカットなどによる易
開封措置を講じることもできる。
(チャックテープ)
また、切り込みの内側にはチャックテープを配置してあり、切込みを切り裂いて開口部を設けた後、チャックテープを開いて綿棒を取り出し、検査試料採取に供することができる。一旦取り出した綿棒を、検査キット包材に再収納して再封入する際には、チャックテープで開口部を密封することができる。チャックテープを利用することにより、綿棒の取り出し、再封入を容易に行なうことができる。
以下、実施例に基づいて、本発明をより具体的に説明する。但し本発明はここに示した例にのみ限定されるものではない。ここでは、実施例1、比較例1、比較例2で示した包装形態の検査キット包材を作成し、綿棒取出しから、検査薬液に浸すまでの状態を観察し評価した。
<実施例1>
図11は、本発明に係る検査キット包材の、実施例1を説明するための平面模式図である。包装形態は本発明による包装形態であり、検査キット包材(10)は水密テープ(2)によって、2室に仕切られている。
検査キット包材の形状は矩形で、寸法は、短辺が50mm、長辺が150mmであり、長辺方向のうち、検査薬液を充填する部分は50mm、綿棒を収納する部分は100mmである。
切り欠き(7)を引き裂いて、綿棒(6)を取り出した後、検査試料を綿棒で採取した後、検査キット包材(10)に、チャックテープ(8)を用いて再度封入した後、水密テープ(2)を綿棒(6)で押し破って、検査薬液(3)で綿棒(6)の先端を浸した。
<比較例1>
図12は、本発明に係る検査キット包材の、比較例1を説明するための平面模式図である。包装形態は図5に示した包装形態であり、検査キット包材(10)は弱シール部(11)によって、2室に仕切られている。
検査キット包材の形状は矩形で、寸法は、短辺が50mm、長辺が150mmであり、長辺方向のうち、検査薬液を充填する部分は50mm、綿棒を収納する部分は100mmであって、実施例1と同様である。
比較例1においては、切り欠き(7)を引き裂いて、綿棒(6)を取り出した後、被検査試料を綿棒で採取した後、検査キット包材(10)に、チャックテープ(8)を用いて再度封入した後、弱シール部(11)を綿棒(6)で押し破って、検査薬液(3)で綿棒(6)の先端を浸した。
<比較例2>
図13は本発明に係る検査キット包材の、比較例2のうち綿棒を収納する検査キット包材を説明するための平面模式図である。また図14は本発明に係る検査キット包材の、比較例2のうち検査薬液が充填された検査キット包材を説明するための平面模式図である。
包装形態は図13および図14に示した包装形態であり、検査キット包材(10)は、綿棒(6)を収納する検査キット包材(10a)と検査薬液(3)が充填された検査キット包材(10b)の二種類に分離している。
比較例2においては、綿棒(6)を収納する検査キット包材(10a)の切り欠き(7)を引き裂いて、綿棒(6)を取り出した後、被検査試料を綿棒で採取した後、検査薬液(3)が充填された検査キット包材(10b)の切り込み(7)を引き裂いて開封し、さらに、チャックテープ(8)を開いて綿棒(6)を封入し、検査薬液(3)で綿棒(6)を浸した。
実施例1、比較例1、比較例2の観察結果を表1に示す。
評価結果の判断基準は以下のとおりである。
〇:良好であり問題は見られない。
△:問題が見られるか、問題発生のおそれがある。
本発明による実施例1においては、観察結果において良好であり、問題が見られない評価結果となった。一方、比較例1および比較例2においては、いくつかの点で問題点を見出し、また問題が発生する恐れがある評価結果となった。したがって本発明による実施例1の明らかな優位性を検証することができた。
実施例1については、検査キット包材から綿棒を取り出してのち、被検査試料を採取して、再封入するまでに、検査キット包材を持ったまま片手で作業が可能であり、他の物質が綿棒に触れることなく、正しく検査薬液に浸すことができる機構となっている。したがって評価結果は〇である。
また、水密テープを用いて2室を分離してあるため、押し破り開封に際しては、検査薬液がこぼれにくいことが確認できた。したがって評価結果は〇である。
検査キット包材には、検査薬液、綿棒がセットになって充填、収納されておりコンパクトな包材となっている。したがって評価結果は〇である。
比較例1においては、実施例1における水密テープが弱シール部となっている差異はあるもの、包材としての形態は共通しており、検査キット包材から綿棒を取り出してのち、被検査試料を採取して、最封入するまでに、検査キット包材を持ったまま片手で作業が可能であり、他の物質が綿棒に触れることなく、正しく検査薬液に浸すことができる機構となっている。したがって評価結果は実施例1と同様に〇である。
しかしながら、2室間は弱シール部によって隔てられているため、輸送などにおいて外力が加わることを想定すれば、2室間が開封してしまうおそれがある。したがって評価結果は△である。
また検査キット包材周縁部のシールと、隔壁の弱シール部の強度差をつけようとして、同一のシーラントで実現しようとすれば、その制御には困難が伴う。したがって評価結果は△である。
比較例2においては、2種類の包材を用いるために、綿棒を収納する検査キット包材から綿棒を取り出してのち、被検査試料を採取して、検査薬液が充填された検査キット包材に再封入するまでに、検査キット包材を持ったまま片手での作業は困難であり、他の物質が綿棒に触れるおそれがある。そのため、評価結果は△である。
また、検査キット包材が、綿棒用と薬液用の2種類あり、包材としてかさばる結果となっている。したがって評価結果は△である。
さらには検査キット包材が、綿棒用と薬液用の2種類あることは、綿棒と検査薬液の対応において正確性が担保されないおそれがある。したがって評価結果は△である。
このように本発明によれば、包装袋から綿棒を取り出し、被検査試料を採取したのち綿棒の先端の採取部分に手に触れることなく、また他の物質と触れることなく容易に包装袋に戻して、綿棒を薬液に浸漬して再封することが可能な検査キット包材を提供することが可能である。
1・・・ヒートシール
2・・・水密テープ
3・・・検査薬液
4・・・先端
5・・・軸
6・・・綿棒
7・・・切り欠き
8・・・チャックテープ
9・・・包装材料
10・・・検査キット包材
10a・・・綿棒を収納する検査キット包材
10b・・・検査薬液が充填された検査キット包材
11・・・弱シール部
12・・・ヒートシール部
13・・・脆弱部

Claims (2)

  1. 検査キット包材であって、
    プラスチックフィルムを基材として、縁辺部をヒートシールしてパウチに製袋されており、
    内部は水密テープで2室に分割されており、
    一方の室には検査薬液が充填されており、もう一方の室には綿棒が先端を検査薬液側に向けて収納されており、
    該水密テープは、綿棒の先端で突き破ることが可能に設けられており、
    かつ綿棒が収納される方の室には、綿棒の軸側のパウチ端部近傍に、切り欠きとチャックテープとが備えてあり、
    該切り欠きはパウチを切り裂いて綿棒を手で取り出し可能に設けてあり、
    該チャックテープは綿棒を再収納して再封可能に設けてあることを特徴とする検査キット包材。
  2. 前記水密テープが、伸縮性を有する基材からなるものであることを特徴とする請求項1に記載の検査キット包材。
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