JP2017096466A - 衝撃吸収体 - Google Patents

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【課題】溝リブの先端壁の少なくとも一部に脆弱箇所を有するように形成された衝撃吸収体を提供する。【解決手段】本発明によれば、中空部を有する中空成形体からなる衝撃吸収体であって、前記中空成形体は、互いに離間されて対向する前面壁及び背面壁と、前記前面壁及び背面壁をつなぐ側壁とを備え、前記側壁には前記前面壁が凹まされて形成された前面側溝リブと前記背面壁が凹まされて形成された背面側溝リブが設けられ、前記前面側溝リブの先端壁と前記背面側溝リブの先端壁とは少なくとも一部を互いに溶着されることにより側溝壁を形成し、前記側溝壁は、その少なくとも一部に、衝撃を受けた際に破壊されるように構成される脆弱箇所を有する、衝撃吸収体が提供される。【選択図】図1

Description

本発明は、車両構成部材に内設することにより、衝突時等の当該車両の搭乗員に対する衝撃を吸収するための衝撃吸収体に関する。
この種の衝撃吸収体であって、熱可塑性樹脂をブロー成形して中空二重壁構造で中空部を有し、その表面壁と裏面壁から凹状リブを形成してその互いの先端部(先端壁)を接合して一体化し、衝撃吸収性の向上を企図したものは、特許文献1等に開示されている。
特開2006−96308号公報 特開2011−247384号公報
本発明者は、衝突時に衝撃吸収体にかかる圧縮荷重について検討を行ったところ、特許文献1の図4〜図5に示す実施形態では、側壁が「>」字変形せずに蛇腹状に変形するために圧縮歪みの増大に伴って圧縮荷重が増大することが分かった。「>」字変形を生じさせるには、溝リブを浅くすればいいが、その場合には、衝撃吸収体による衝撃吸収性能が大幅に低下してしまうという問題が生じるので、圧縮荷重の過度な上昇を抑制しつつ衝撃吸収性能を適切に発揮させることは極めて困難であった。
特許文献2には、「>」字変形を生じやすくするために衝撃吸収体の角部周辺に破壊誘発部を設けることが開示されている。しかし、打撃点のかかり方やパッドの形状次第では溝リブのみで初期荷重やそれ以降の荷重を必要とされる場合がある。また、衝撃時直後に側壁が「>」字変形するものよりも、まず初期荷重で側壁が蛇腹状に変形し、そのピーク後に側壁が「>」字変形するものの方が好ましいことが分かっている。そのため、圧縮荷重及び衝撃吸収体自体の変形の制御が重要となるが、特許文献1にも特許文献2にもかかる制御については開示されていない。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、溝リブの先端壁の少なくとも一部に脆弱箇所を有するように形成された衝撃吸収体を提供するものである。
本発明によれば、中空部を有する中空成形体からなる衝撃吸収体であって、前記中空成形体は、互いに離間されて対向する前面壁及び背面壁と、前記前面壁及び背面壁をつなぐ側壁とを備え、前記側壁には前記前面壁が凹まされて形成された前面側溝リブと前記背面壁が凹まされて形成された背面側溝リブが設けられ、前記前面側溝リブの先端壁と前記背面側溝リブの先端壁とは少なくとも一部を互いに溶着されることにより側溝壁を形成し、前記側溝壁は、その少なくとも一部に、衝撃を受けた際に破壊されるように構成される脆弱箇所を有する、衝撃吸収体が提供される。
本発明によれば、衝撃吸収体において、前面側溝リブの先端壁と背面側溝リブの先端壁との少なくとも一部が互いに溶着されることにより側溝壁を形成し、かかる側溝壁は、その少なくとも一部に、衝撃を受けた際に破壊されるように構成される脆弱箇所を有する。脆弱箇所の設計次第で圧縮荷重及び衝撃吸収体自体の変形を制御することができ、その結果、衝撃吸収性能を適切に発揮させ得る衝撃吸収体を提供することができる。
つまり本発明者は、ブロー成形の際に用いる分割金型に所定の突出物を設けることで、中空の無い構造物(薄肉部)を溝リブの側溝壁に作製し、薄肉部の厚さによって荷重と衝撃吸収体自体の変形とを制御できることを見出し、本発明に至った。
以下、本発明の種々の実施形態を例示する。以下に示す実施形態は互いに組み合わせ可能である。
好ましくは、前記脆弱箇所は、前記側溝壁の非脆弱箇所の厚さに比して薄い厚さを有する薄肉部である。
好ましくは、前記薄肉部は、円弧及び/又は直線で囲まれる形状である。
好ましくは、前記薄肉部の形状は、略半円環である。
好ましくは、前記薄肉部の形状は、略長方形である。
好ましくは、前記薄肉部は、前記側溝壁における部分であって側壁に近接する部分に設けられる。
好ましくは、前記薄肉部は、前記側溝壁における開放側の端部から前記側壁のある内側部分に向かって延びるように形成される。
好ましくは、前記薄肉部の厚さは、0.1〜5.0mmである。
好ましくは、(前記薄肉部の厚さ)/(前記側溝壁の厚さ)の値は、0.02〜0.80である。
好ましくは、前記脆弱箇所は、前記側溝壁における開放側の端部から前記側壁のある内側部分に向かって延びるように形成される切れ込み又は切り欠きである。
好ましくは、前記前面側溝リブ及び前記背面側溝リブは、前記前面壁に平行な断面が略半円状の半円リブである。
好ましくは、前記前面側溝リブ及び前記背面側溝リブは、前記前面壁に平行な断面が略三角形状の三角リブである。
本発明の第1実施形態に係る衝撃吸収体10を示し、(a)は一部破断して示す斜視図、(b)は平面図である。 (a)は、図1(b)における点線で囲まれた領域Rの詳細を示す平面図であり、(b)は(a)の状態から衝撃を受けた際の衝撃吸収体10を構成するブロー成形体1の変形を示す図である。 (a)〜(d)は、図2中のA−A断面図を示し、衝撃吸収体10を構成するブロー成形体1に荷重Fが加わった時に変形する態様を示す図である。 本発明の第1実施形態において、薄肉部5aの厚さを変化させたときの、ブロー成形体1についての圧縮歪みと圧縮荷重の関係を示すグラフである。 (a)は、本発明の第2実施形態に係る衝撃吸収体10を概略的に示した斜視図であり、(b)は(a)における点線で囲まれた領域Rの詳細を示す斜視図である。 (a)は、図5(b)の平面図であり、(b)は(a)の状態から衝撃を受けた際の衝撃吸収体10を構成するブロー成形体1の変形を示す図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。また、各特徴について独立して発明が成立する。
1.第1実施形態
以下、図1〜図2を用いて、本発明の第1実施形態に係る衝撃吸収体10について説明する。
本実施形態では、衝撃吸収体10は、車両構成部材に内設することによって車両の内部又は外部からの衝撃を吸収するための車両用衝撃吸収体である。
図1に示すように、衝撃吸収体10は、中空部8を有するブロー成形体1(中空成形体)からなる。ブロー成形体1は、互いに離間されて対向する前面壁1f及び背面壁1rと、前面壁1f及び背面壁1rをつなぐ側壁1sを備える。ブロー成形体1の厚さは、特に限定されないが、例えば、50mm以上であり、50〜200mmが好ましい。前面壁1fには、前面壁1fが凹まされて形成された略円筒状の前面側凹状リブ2f(円リブ又は丸リブ等とも呼ぶ)が設けられ、背面壁1rには、背面壁1rが凹まされて形成された略円筒状の背面側凹状リブ2rが設けられる。凹状リブ2f、2rは、その先端部3が互いに溶着されている。
側壁1sには、前面壁1fが凹まされて形成された略半円筒状の前面側溝リブ4f(半円リブとも呼ぶ)と、背面壁1rが凹まされて形成された略半円筒状の背面側溝リブ4rが設けられている。前面側溝リブ4fの先端壁と背面側溝リブ4rの先端壁との少なくとも一部が互いに溶着されて側溝壁5が形成される。すなわち、その全部が溶着されていてもよいし、非溶着箇所が中空であるように構成されてもよい。図2(a)に示すように、側溝壁5は、側壁4fsに囲まれ、片方の端部が開放されている。換言すると、当該端部は外部にさらされることとなる。側溝壁5における溶着部分であって側壁4fsに近接する部分(簡潔に述べるならば、側溝壁5の一部)には、衝撃を受けた際に破壊されるように構成される脆弱箇所として、薄肉部5aが設けられる。換言すると、薄肉部5aが側溝壁5の薄肉ではない部分(非脆弱箇所)を囲うように設けられていることとなる。また好ましくは、薄肉部5aは、側溝壁5の端部であって外側にさらされている側の端部(開放側の端部)から側壁4fsのある内側部分に向かって延びるように形成される。かかる構成により、衝撃時における薄肉部5aの破壊が適切に進行する。薄肉部5aは、曲線から構成されるように実施してもよいし直線から構成されるように実施してもよい。例として、本実施形態における薄肉部5aの形状は、略半円弧と略直線とから構成される略半円環である。また、薄肉ではない部分は非溶着箇所(中空)であるものとして説明する。ただしあくまでも例示でありこの限りではない。
ここで薄肉部5aは、例えば、ブロー成形の際に用いる分割金型に所定の突出物を設けることで成形された中空の無い構造物である。薄肉部5aの厚さは好ましくは0.1〜5.0mm、更に好ましくは0.3〜2.5mmである。かかる値は、具体的には例えば、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1.0、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2.0、2.1、2.2、2.3、2.4、及び2.5mmであり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。(側溝壁5(薄肉ではない部分)の厚さ(中空部分も含む))/(薄肉部5aの厚さ)の値は、好ましくは0.02〜0.80であり、更に好ましくは、0.10〜0.50である。かかる値は、具体的には例えば、0.10、0.15、0.20、0.25、0.30、0.35、0.40、0.45、及び0.50であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
図1(b)に示すように、前面側溝リブ4fの深さdは、前面側凹状リブ2fの半径rよりも大きくなっている。同様に、背面側溝リブ4rの深さは、背面側凹状リブ2rの半径よりも大きくなっている。このような構成によって、特許文献1で説明されているように、ブロー成形体1の側壁1sが「>」字変形しにくくなっている。d/rの値は、例えば1.1〜2.0であり、具体的には例えば、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、及び2.0であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。深さdの値は、ブロー成形体1のサイズによっても変わるが、一例では、15mm以上であり、15〜30mmが好ましく、15〜20mmが更に好ましい。
ここで、図2(b)〜図3を用いて、ブロー成形体1の前面壁1fに荷重Fが加わったときのブロー成形体1の変形態様について説明する。
図3(a)に示すように、前面壁1fに荷重Fが加わると、ブロー成形体1は前面壁1fと背面壁1rとの間隔が狭まるように変形する。この際に、荷重Fは、ブロー成形体1の側壁1s、溝リブ4f、4rの側壁4fs、4rsに伝達されて、図3(b)に示すように、側壁1s、4fs、4rsが蛇腹状に変形する。なお、実際には凹状リブ2f、2rの側壁にも荷重Fが伝達され蛇腹状に変形するが、かかる内容については説明及び図示を省略するものとする。また、図3(b)に示すように、側壁1s、4fs、4rsの前後方向の略中央部が幅方向外側に広がりながら、側壁1s、4fs、4rsがわずかに「>」字変形する。このわずかな「>」字変形によってその後の「>」字変形が誘起される。
前面壁1fに荷重Fが更に加わると、図2(b)及び図3(c)に示すように、薄肉部5aが荷重に耐え切れずにその一部が破壊され、側溝壁5にクラック(割れ)を生じる。場合によっては、薄肉部5aの全部が破壊され、その結果薄肉部5aに囲まれた側溝壁5の一部が離脱することもあるが前者であることが望ましい。したがって、側溝壁5の全部を薄肉部5aとするよりも側溝壁5の一部に薄肉部5aとする方が好ましい。当該破壊をきっかけとして、側壁1s、4fs、4rsの前後方向の略中央部が幅方向外側に広がり、「>」字変形が進行する。仮に蛇腹状の変形のみで「>」字変形が進行しないとすると、圧縮荷重が急激に上昇して衝撃エネルギーが適切に吸収されない場合があるが、本発明に係る薄肉部5aが適切なタイミングで破壊されることにより、「>」字変形が進行し衝撃エネルギーが適切に吸収されることとなる。
なお、薄肉部5aを有さない従来技術に係る衝撃吸収体においても、溝リブ4f、4rの深さ次第では、側壁1s、4fs、4rsの蛇腹変形と「>」字変形の両方が生じる可能性がある。しかしその場合には、必然的に初期荷重が低下してしまって衝撃吸収性能が低下するという問題がある。また、製造のばらつきによっては側壁1s、4fs、4rsの蛇腹変形と「>」字変形の一方のみが起こってしまう可能性もあるので、安定して性能が発揮されない可能性もある。一方、本発明においては、薄肉部5aの破壊が「>」字変形を進行させるきっかけとなるので、確実に「>」字変形を起こさせることが可能である。このため、本発明の衝撃吸収体では、高い衝撃吸収性能が安定して発揮される。また、図4に示すように、薄肉部5aの厚さを変化させることにより、ブロー成形体1にかかる圧縮荷重及びブロー成形体1の変形を適切に制御することができる。以下、当該制御について詳述する。
図4のグラフでは、薄肉部5aの厚さがt、t、tの場合において、ブロー成形体1についての圧縮歪みと圧縮荷重の関係をそれぞれ示している。ただし、t>t>tであるとする。
まず、薄肉部5aの厚さがtの場合は、薄肉部5aの破壊のタイミングが比較的遅いため、この時点での側壁1s、4fs、4rsの蛇腹状変形がある程度進行している。このような変形態様では、ブロー成形体1の圧縮歪みが所定の値(例えば圧縮歪みの最大値の50%)を超えると圧縮荷重が上昇しており衝撃エネルギーが適切に吸収されていない。すなわち、好ましくは、より薄い薄肉部5aを設けるべきであることと解される。
次に、薄肉部5aがtの場合は、薄肉部5aの破壊のタイミングが比較的早いため、側壁1s、4fs、4rsがほとんど蛇腹状に変形することなく「>」字変形する。このような変形態様では、ブロー成形体1の初期荷重(圧縮の初期段階でのピーク荷重)が非常に低くなっており、好ましくは、より厚い薄肉部5aを設けるべきであることと解される。
薄肉部5aがtの場合は、薄肉部5aが上記2の場合に比して適切なタイミングで破壊される。したがって、前面壁1fに荷重Fが加わってブロー成形体1が圧縮されると、側壁1s、4fs、4rsがある程度蛇腹状に変形した後に「>」字変形する。この結果、圧縮荷重の上昇が抑制され、且つ初期荷重が高くなり、衝撃エネルギーが適切に吸収されていると解される。
1.1 第1実施形態の変形例
第1実施形態においては図1に示すように、凹状リブ2f、2rと溝リブ4f、4rとを有するように構成されているが、パッドの形状次第では凹状リブ2f、2rを形成できない場合が考えられる。すなわち、第1実施形態の変形例として、凹状リブ2f、2rを有さずに衝撃吸収体10を形成してもよい。かかる場合であっても、溝リブ4f、4rの側溝壁5における部分であって側壁4fsに近接する部分には薄肉部5aが設けられる。換言すると、薄肉部5aが側溝壁5の薄肉ではない部分を囲うように設けられていることとなる。そして、薄肉部5aの厚さを変化させることにより、ブロー成形体1にかかる圧縮荷重及びブロー成形体1の変形を適切に制御することができる。
2.第2実施形態
以下、図5〜図6を用いて、本発明の第2実施形態に係る衝撃吸収体10について説明する。
第1実施形態は、溝リブ4f、4rを略半円状の半円リブ(換言すると、前面壁1fに平行な断面が略半円状)として衝撃吸収体10を構成するものであった。一方第2実施形態は、図5(a)、(b)に示すように溝リブ4f、4rを略三角柱状の三角リブ(換言すると、前面壁1fに平行な断面が略三角形状)として衝撃吸収体10を構成するものである。なお、図5においては図示していないが、凹状リブ2f、2rを有するように衝撃吸収体10を形成してもよいし、或いは第1実施形態の変形例同様、凹状リブ2f、2rを有さずに衝撃吸収体10を形成してもよい。
第2実施形態では、図5及び図6(a)に示すように溝リブ4f、4rの側溝壁5における溶着部分であって側壁1sに近接する部分(簡潔に述べるならば、側溝壁5の一部)に、衝撃を受けた際に破壊されるように構成される脆弱箇所として、薄肉部5aが設けられる。薄肉部5aは、曲線から構成されるように実施してもよいし直線から構成されるように実施してもよい。例として、本実施形態における薄肉部5aの形状は、略直線から構成される略長方形である。好ましくは、薄肉部5aは、側溝壁5の端部であって外側にさらされている側の端部(開放側の端部)から側壁4fsのある内側部分に向かって延びるように形成される。かかる構成により、衝撃時における薄肉部5aの破壊が適切に進行する。前面壁1fに荷重Fが加わると、図6(b)に示すように、薄肉部5aが荷重に耐え切れずに破壊され側溝壁5にクラック(割れ)が生じる。これをきっかけとして、側壁1s、4fs、4rsの前後方向の略中央部が幅方向外側に広がり、「>」字変形が進行する。すなわち、第2実施形態においても、薄肉部5aの厚さを変化させることにより、ブロー成形体1にかかる圧縮荷重及びブロー成形体1の変形を適切に制御することができる。
2.1 第2実施形態の変形例
第2実施形態においては図5〜図6に示すように、衝撃を受けた際に破壊されるように構成される脆弱箇所として、薄肉部5aを有するように構成される。しかしながら当該脆弱箇所として、薄肉部5aに代えて側溝壁5における溶着部分の一部に切れ込み又は切り欠きを設けてもよい。好ましくは、切れ込み又は切り欠きは、側溝壁5の端部であって外側にさらされている側の端部(開放側の端部)から側壁4fsのある内側部分に向かって延びるように形成される。かかる場合であっても、前面壁1fに荷重Fが加わると、切れ込み部分が開き又は当該切り欠き部分が破壊され、クラックが生じる。更に、切れ込み又は切り欠きの長さや深さを変化させることにより、ブロー成形体1にかかる圧縮荷重及びブロー成形体1の変形を適切に制御することができる。
1:ブロー成形体、1f:前面壁、1r:背面壁、1s:側壁、2f:前面側凹状リブ、2r:背面側凹状リブ、3:先端部、4f:前面側溝リブ、4r:背面側溝リブ、4fs、4rs:側壁、5:側溝壁、5a:薄肉部、8:中空部、10:衝撃吸収体、F:荷重

Claims (12)

  1. 中空部を有する中空成形体からなる衝撃吸収体であって、
    前記中空成形体は、互いに離間されて対向する前面壁及び背面壁と、前記前面壁及び背面壁をつなぐ側壁とを備え、
    前記側壁には前記前面壁が凹まされて形成された前面側溝リブと前記背面壁が凹まされて形成された背面側溝リブが設けられ、
    前記前面側溝リブの先端壁と前記背面側溝リブの先端壁とは少なくとも一部を互いに溶着されることにより側溝壁を形成し、
    前記側溝壁は、その少なくとも一部に、衝撃を受けた際に破壊されるように構成される脆弱箇所を有する、衝撃吸収体。
  2. 前記脆弱箇所は、前記側溝壁の非脆弱箇所の厚さに比して薄い厚さを有する薄肉部である、請求項1に記載の衝撃吸収体。
  3. 前記薄肉部は、円弧及び/又は直線で囲まれる形状である、請求項2に記載の衝撃吸収体。
  4. 前記薄肉部の形状は、略半円環である、請求項2又は請求項3に記載の衝撃吸収体。
  5. 前記薄肉部の形状は、略長方形である、請求項2又は請求項3に記載の衝撃吸収体。
  6. 前記薄肉部は、前記側溝壁における部分であって側壁に近接する部分に設けられる、請求項2〜請求項5の何れか1つに記載の衝撃吸収体。
  7. 前記薄肉部は、前記側溝壁における開放側の端部から前記側壁のある内側部分に向かって延びるように形成される、請求項6に記載の衝撃吸収体。
  8. 前記薄肉部の厚さは、0.1〜5.0mmである、請求項2〜請求項7の何れか1つに記載の衝撃吸収体。
  9. (前記薄肉部の厚さ)/(前記側溝壁の厚さ)の値は、0.02〜0.80である、請求項2〜請求項8の何れか1つに記載の衝撃吸収体。
  10. 前記脆弱箇所は、前記側溝壁における開放側の端部から前記側壁のある内側部分に向かって延びるように形成される切れ込み又は切り欠きである、請求項1に記載の衝撃吸収体。
  11. 前記前面側溝リブ及び前記背面側溝リブは、前記前面壁に平行な断面が略半円状の半円リブである、請求項1〜請求項10の何れか1つに記載の衝撃吸収体。
  12. 前記前面側溝リブ及び前記背面側溝リブは、前記前面壁に平行な断面が略三角形状の三角リブである、請求項1〜請求項10の何れか1つに記載の衝撃吸収体。
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