JP2017096135A - アイドリングストップ制御装置 - Google Patents

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JP2017096135A JP2015227514A JP2015227514A JP2017096135A JP 2017096135 A JP2017096135 A JP 2017096135A JP 2015227514 A JP2015227514 A JP 2015227514A JP 2015227514 A JP2015227514 A JP 2015227514A JP 2017096135 A JP2017096135 A JP 2017096135A
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Norihiro Noda
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Abstract

【課題】内燃機関型のエンジンの迅速な再始動や動力伝達までに掛かる時間を短縮することのできるアイドリングストップ制御装置を提供すること。【解決手段】内燃機関型のエンジン110と、自動変速機130と、エンジンの動力を自動変速機へ伝達する経路を接続または切断するクラッチ111と、を備える車両100に搭載されるECM10とTCM20が、予め設定された停止条件が成立するとエンジンを自動停止させ、予め設定されている再始動条件が成立するとエンジンを再始動させるアイドリングストップ制御装置を構成し、エンジンの回転数を検出するエンジン回転数検出部11を備えて、エンジンの再始動条件が成立したときに、エンジンが自立復帰可能な回転数であることを条件に、自動変速機がニュートラル以外の変速ギヤ段に設定されている状態で、当該エンジンを再始動させる復帰制御処理を実行する。【選択図】図2

Description

本発明は、内燃機関型のエンジンを自動停止して再始動させるアイドリングストップ制御装置に関する。
内燃機関型のエンジンでは、所定の条件を満たすときに、自動停止して再始動させるアイドリングストップ(以下では、単にアイドリングストップともいう)を実行することにより、燃費向上等を図ることが行われている。しかし、内燃機関型のエンジンを搭載する車両は、アイドリングストップ制御装置によりエンジンの自動停止と再始動が繰り返される場合、バッテリ内の充電電力が消費されて、一時的に低電圧状態になる可能性がある。
このように、バッテリ内の充電電力がクラッチを駆動させるクラッチソレノイドに必要な動作電圧に満たない状態になると、スタータモータでエンジンを再始動させる際に、クラッチの解放状態が不十分になってしまう可能性がある。
このため、特許文献1には、変速機の変速ギヤ段がニュートラルであることをエンジンの再始動条件に加えることにより、クラッチの解放状態が不十分であっても、スタータモータによるエンジンの回転が伝達されないようにすることが開示されている。
特開平7−247881号公報
しかしながら、特許文献1に記載のアイドリングストップ制御装置にあっては、エンジンの自動停止条件が成立してアイドリングストップ制御を開始した直後にエンジンを再始動させる必要が生じた場合でも、クラッチの解放動作と共に、変速機の変速ギヤ段を一旦ニュートラルに設定するシフト動作を実行した後に、エンジンを再始動させることになる。
さらに、この特許文献1に記載のアイドリングストップ制御装置では、そのエンジンの再始動の後に、変速機の目標変速ギヤ段へのギヤイン動作とクラッチ締結動作とを実行することになる。
このようなアイドリングストップにおける復帰制御処理では、エンジンの再始動や動力伝達までに時間が掛かってしまい、ドライバビリティに欠けることになる。
そこで、本発明は、内燃機関型のエンジンの迅速なエンジンの再始動や動力伝達までに掛かる時間を短縮することのできるアイドリングストップ制御装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するアイドリングストップ制御装置の発明の一態様は、走行用の動力を発生する内燃機関と、ニュートラルを含む複数の変速ギヤ段を有して前記内燃機関から入力された動力を変速して出力する変速機と、前記内燃機関の動力を前記変速機へ伝達する経路を接続または切断するクラッチと、を備える車両に搭載されて、予め設定された停止条件が成立すると前記内燃機関を自動停止させ、予め設定されている再始動条件が成立すると前記内燃機関を再始動させるアイドリングストップ制御装置であって、前記内燃機関の回転数を検出する回転数検出部と、前記内燃機関の再始動条件が成立したときに、前記内燃機関が自立復帰可能な回転数であることを条件に、前記変速機がニュートラル以外の変速ギヤ段に設定されている状態で、当該内燃機関を再始動させる復帰制御処理を実行するアイドリングストップ制御部と、を備えている。
このように本発明の一態様によれば、内燃機関型のエンジンの迅速なエンジンの再始動や動力伝達までに掛かる時間を短縮することができる。したがって、車両搭載時におけるドライバビリティに優れるアイドリングストップ制御装置を提供することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係るアイドリングストップ制御装置を搭載する車両の一例を示す図であり、その動力の発生と伝達とを説明する概念構成図である。 図2は、アイドリングストップ制御装置の構成要素を説明するブロック図である。 図3は、通常のアイドリングストップ制御処理を説明するタイミングチャートである。 図4は、アイドリングストップ制御における復帰制御処理を説明するフローチャートである。 図5は、図4に示す復帰制御を実行した場合のアイドリングストップ制御処理を説明するタイミングチャートである。 図6は、図4に示す復帰制御を実行しない場合のアイドリングストップ制御処理を説明するタイミングチャートである。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。図1〜図5は本発明の一実施形態に係るアイドリングストップ制御装置を搭載する車両の一例を示す図である。
図1において、車両100は、走行用の動力を発生する動力源として、内燃機関型のエンジン110と、モータジェネレータ(回転電機)120と、を備えるハイブリッド車に構築されている。この車両100は、エンジン110またはモータジェネレータ120の駆動トルクをドライブシャフト102にデファレンシャルギヤ101を介して伝達し駆動輪103を回転させることにより走行するようになっている。
エンジン110は、クラッチ111と自動変速機(AMT:Automated Manual Transmission)130とを介してデファレンシャルギヤ101に連結されて、ドライブシャフト102に動力を伝達する経路に接続されている。
クラッチ111は、エンジン110のクランクシャフト110aと自動変速機130の入力軸130aとの間に設置されている。クラッチ111は、そのクランクシャフト110aと入力軸130aとの間を相対回転不能な締結状態にすることにより、エンジン110とドライブシャフト102との間の動力伝達経路を接続状態にする。また、クラッチ111は、そのクランクシャフト110aと入力軸130aとの間の締結状態を相対回転可能な解放状態にすることにより、エンジン110とドライブシャフト102との間の動力伝達経路を切断状態にする。
自動変速機130は、入力軸130aと出力軸130bとの間に図示しない複数種の変速ギヤ段が回転自在に収納されている。自動変速機130は、後述するECU10によるシフト制御に従って入力軸130aと出力軸130bとを相対回転不能にいずれかの変速ギヤ段に連結するようになっている。これにより、自動変速機130は、エンジン110の駆動トルクにより回転する入力軸130aの回転速度を連結した変速ギヤ段の変速比で変速して出力軸130bからデファレンシャルギヤ101に出力しドライブシャフト102に動力を伝達する。
この自動変速機130は、いずれの変速ギヤ段に連結することなく、入力軸130aと出力軸130bとの間を相対回転自在の状態にするシフト位置としてニュートラル「N」ポジションを備えている。
また、エンジン110は、ISG(Integrated Starter Generator)113がクランクシャフト110aのクラッチ111の反対側に動力伝達機構114を介して設置されている。
動力伝達機構114は、ISG113の駆動軸113aとクランクシャフト110aに固定されているスプロケット115a、115bにチェーン116が巻き掛けられることによりISG113の動力をエンジン110に伝達するようになっている。動力伝達機構114は、ISG113の駆動軸113aのスプロケット115aの歯数よりも動力伝達方向の下流側のクランクシャフト110aのスプロケット115bの歯数が多く設定されている。これにより、動力伝達機構114は、ISG113の小さな駆動トルクでもクランクシャフト110aを回転させることができる。
ISG113は、エンジン110を始動する際に、動力伝達機構114を介してクランクシャフト110aを強制的に回転させるクランキングを行うように駆動制御される。ISG113は、始動時のクランキングだけでなく、エンジン110を補助するトルクを発生するように利用することもできる。ここで、エンジン110は、ISG113のみを図示しているが、駐車後の始動時用に単なるスタータモータを設置して、ISG113を後述するアイドリングストップ制御時の再始動の際に利用するようにしてもよい。
モータジェネレータ120は、減速機121を介してデファレンシャルギヤ101に連結されて、ドライブシャフト102に動力を伝達する経路に接続されている。すなわち、モータジェネレータ120は、クラッチ111や自動変速機130を介在させることなく、直接デファレンシャルギヤ101に連結されて連動する動力伝達経路に接続されている。
減速機121は、入力軸121aと出力軸121bとの間に中継軸121cを介在させており、入力軸121aと中継軸121cとにスプロケット122a、122bが固定され、また、出力軸121bと中継軸121cとにスプロケット123a、123bが固定されて、チェーン124a、124bがそれぞれに巻き掛けられることにより、モータジェネレータ120の駆動トルクをデファレンシャルギヤ101に伝達する経路が構築されている。
この減速機121は、入力軸121aから出力軸121bへの動力伝達方向における上流側のスプロケット122a、123aの歯数よりも下流側のスプロケット122b、123bの歯数が多く設定されることにより、モータジェネレータ120の回転速度を減速してドライブシャフト102を回転させるようになっている。
この構造により、車両100は、エンジン110とモータジェネレータ120とを併用して走行するハイブリッド車に構築されている。
ここで、車両100は、エンジン110の停止時に電動機として利用していたモータジェネレータ120を、減速する場合に発電機として機能させることにより、モータジェネレータ120が利用する電力として、図2に示すバッテリ125に回生電力を充電することができる。
この車両100は、図2に示すように、ECM(Engine Control Module)10と、TCM(Transmission Control Module)20とがCAN(Controller Area Network)通信により各種情報をやり取りして、エンジン110やモータジェネレータ120や自動変速機130を統括制御するようになっている。
エンジン110は、図示しない燃焼室内への燃料噴射を実行するインジェクタ(燃料噴射部)117や燃焼室内への燃焼用空気の吸入を調整するスロットルバルブ118などの駆動をECM10により制御されることにより効率よく稼動して駆動トルクを出力するようになっている。
モータジェネレータ120は、バッテリ125内の直流電力を交流電力に変換して出力するインバータ126の駆動をECM10により制御されることにより効率よく稼動して駆動トルクを出力するようになっている。
自動変速機130は、選択指示された変速ギヤ段を入力軸130aと出力軸130bとの間に固定(設定)するギヤシフトアクチュエータ131やエンジン110との間の動力伝達経路を接続または切断するクラッチ111を駆動するクラッチ駆動アクチュエータ132がTCM20により制御されることによりエンジン110からの駆動トルクの伝達または遮断を実現する。
ECM10は、予め格納されているメモリ内の制御プログラムに従って各種検出情報や各種パラメータに基づく制御処理を実行するようになっており、エンジン回転検出部(回転数検出部)11と、ブレーキスイッチ(ブレーキ検出部)12と、アクセルセンサ(アクセル開度検出部)13とから検出情報を受け取って、エンジン110やモータジェネレータ120の駆動を制御するようになっている。
エンジン回転検出部11は、エンジン110のクランクシャフト110aの回転速度(回転数)を検出してECM10に送信する。ブレーキスイッチ12は、ドライバによる図示しないブレーキペダルの踏み込みの有無を検出してECM10に送信する。アクセルセンサ13は、ドライバによる図示しないアクセルペダルの踏み込み量を検出してECM10に送信する。
TCM20は、予め格納されているメモリ内の制御プログラムに従って各種検出情報や各種パラメータに基づく制御処理を実行するようになっており、ギヤ位置検出部21と、クラッチ位置検出部22とから検出情報を受け取って、自動変速機130の駆動を制御するようになっている。このTCM20は、ドライバによるシフト操作に従って、あるいはECM10と連携する制御処理による自動のシフト操作に従って、自動変速機130の入力軸130aと出力軸130bとを変速ギヤ段に相対回転不能に締結する制御処理や、その入力軸130aおよび出力軸130bの変速ギヤ段との締結を解除して相対回転自在のN(ニュートラル)ポジションを選択(設定)する制御処理を実行するようになっている。
ギヤ位置検出部21は、自動変速機130のギヤシフトアクチュエータ131が入力軸130aと出力軸130bとの間で固定した変速ギヤ段を検出してTCM20に送信する。クラッチ位置検出部22は、自動変速機130のクラッチ駆動アクチュエータ132が駆動させるクラッチ111の締結状態(接続状態)または解放状態(切断状態)のいずれであるかを検出してTCM20に送信する。
このECM10は、エンジン回転検出部11が検出するエンジン110の回転速度やアクセルセンサ13が検出するアクセルペダルの踏み込み量などに応じてエンジン110またはモータジェネレータ120を稼動させる制御処理を実行してハイブリッド車として車両100を走行させるようになっている。なお、ECM10は、エンジン110の駆動トルクで走行する際に、バッテリ125内の充電残量に応じてモータジェネレータ120を発電機として機能させることにより発電電力をそのバッテリ125に充電したり、また、ISG113の駆動トルクで補助させるハイブリッド車としての制御処理も実行するようになっている。
また、ECM10は、TCM20と連携して、予め設定されている停止条件が成立したときにエンジン110を一時的に自動停止させる制御処理を開始し、この後に、予め設定されている再始動条件が成立したときにそのエンジン110をISG113のクランキングにより再始動させる制御処理を実行するアイドリングストップ機能を実現している。すなわち、ECM10とTCM20とでアイドリングストップ制御部を構成している。
そして、ECM10およびTCM20は、それぞれがメモリ内の制御プログラムを従って各種検出情報や各種パラメータに基づく制御処理を実行して連携することによりアイドリングストップ制御部として機能する際、互いの間で、アイドリングストップに関わる各種通信を実行し、例えば、アイドリングストップの可否に伴う伺い信号や許可信号をCAN通信によりやり取りするようになっている。
このとき、ECM10およびTCM20は、エンジン110を自動的に一時停止させるアイドリングストップ制御処理を開始した後に、エンジン110の再始動条件が成立した場合、原則、自動変速機130のNポジションを選択するシフト操作が完了していることを確認して(未完了の場合にはそのシフト操作を実行後に)、エンジン110をISG113のクランキングにより再始動させる復帰制御処理を実行するようになっている。
これにより、ECM10およびTCM20は、アイドリングストップによる復帰制御処理を実行する際に、クラッチ駆動アクチュエータ132によるクラッチ111の解放状態が不十分でエンジン110に自動変速機130の入力軸130aが連れ回る場合でも、出力軸130bが回転することをなくすことができ、ドライブシャフト102がISG113のクランキングにより回転するのを回避することができる。
また、ECM10およびTCM20は、エンジン110を自動的に一時停止させるアイドリングストップ制御処理を開始した後に、エンジン110の再始動条件が成立した場合に、車両100が減速走行するなどしてエンジン110が自立復帰可能な回転数であるときには、自動変速機130のNポジションへのシフト操作の完了を必要とすることなく、そのままインジェクタ117から燃料噴射させるなどの復帰制御処理を実行するようになっている。なお、本実施形態では、後述するように、クラッチ111の締結解放動作は短時間に実行することができることから、アイドリングストップによる復帰制御処理を実行する際には、クラッチ111を解放状態にする制御を開始してエンジン110を再始動するようにしている。
これにより、ECM10およびTCM20は、アイドリングストップにおける復帰制御処理を実行する際に、自動変速機130の入力軸130aと出力軸130bとが変速ギヤ段に固定されて変速回転する場合でも、自動変速機130のNポジションへのシフト操作を待つことなく、直ちに、インジェクタ117から燃料噴射させるなどの再稼動処理を実行することができる。
ここで、エンジン110の自立復帰可能な回転数としては、燃焼室にインジェクタ117から燃料噴射させ、また、スロットルバルブ118を調整して燃焼室内に燃焼用空気を吸入させるだけで、エンジン110が定常稼動する完爆状態にすることのできる回転数の下限値が閾値として設定されている。また、本実施形態のエンジン110の再始動時にはクラッチ駆動アクチュエータ132によりクラッチ111を解放する制御処理を実行する場合を一例として説明するが、これに限るものではない。例えば、車両100が完全停止する前の低速走行中の場合、エンジン110とドライブシャフト102との間の動力伝達経路を接続状態にしてもショックが発生することなくスムーズにエンジン110を再始動させる復帰制御処理を実行可能な場合がある。このような場合に、クラッチ駆動アクチュエータ132によるクラッチ111の締結解除による解放状態が不十分なときにも制御処理を継続するようにしても良い。
具体的に、ECM10およびTCM20は、メモリ内の制御プログラムに従って、例えば、図3のタイミングチャートに示すように連携してアイドリングストップ制御処理を実行する際に、図4のフローチャートに示す復帰制御処理を各種検出情報や各種パラメータに基づいて実行するようになっている。
まず、図3のタイミングチャートに示すように、ドライバがアクセルペダルの踏み込みを停止してブレーキペダルを踏み込むことにより車両100を停止させる操作を開始すると、ECM10は、アクセルセンサ13からオフ信号を受け取るとともに、ブレーキスイッチ12からオン信号を受け取って、車両100を減速させる制御処理を実行する。
ECM10は、車両100が予め設定されている車速まで減速するなど、アイドリングストップ制御処理におけるエンジン110の停止条件を満たすと判断したときに、TCM20にアイドリングストップ伺い信号TRUE(例えば、「1」)を送信する。TCM20は、アイドリングストップ伺い信号TRUEを受け取ると、アイドリングストップ制御処理を実行してエンジン110を停止しても自動変速機130に支障ないことを確認して、ECM10にエンジン停止許可信号TRUEを返信する。
ECM10は、TCM20からエンジン停止許可信号TRUEを受け取ると、燃料カット要求信号TRUEを生成してインジェクタ117による燃料噴射を停止させ、エンジン110を停止させるアイドリングストップ(IS)状態に移行させる。
TCM20は、エンジン110を一時停止させるECM10によるアイドリングストップ制御の開始を確認すると、クラッチ駆動アクチュエータ132による駆動を開始してクラッチ111を解放状態にした後に、自動変速機130の変速ギヤ段の目標ギヤをニュートラルギヤ(N)に設定して、ギヤシフトアクチュエータ131により自動変速機130の締結する変速ギヤ段の実ギヤをニュートラルギヤ(N)に切り換える。
この後に、何らかの理由で、ドライバがブレーキペダルの踏み込みを停止してアクセルペダルを踏み込むことにより車両100を加速させる操作が行われると、ECM10は、ブレーキスイッチ12からオフ信号を受け取るとともに、アクセルセンサ13からオン信号を受け取って、車両100を加速させる復帰制御処理を実行する。
ECM10は、アイドリングストップ制御処理におけるエンジン110の再始動条件を満たすと判断したときに、TCM20にアイドリングストップ伺い信号FALSE(例えば、「0」)を送信する。TCM20は、アイドリングストップ伺い信号FALSEを受け取ると、エンジン110を再始動しても自動変速機130に支障ないことを確認して、ECM10にエンジン停止許可信号FALSEを返信する。
ECM10は、TCM20からエンジン停止許可信号FALSEを受け取ると、燃料カット要求信号FALSEを生成してインジェクタ117による燃料噴射を許可した後に、ISG113によるエンジン110のクランキング(CRANK)を含む始動制御を実行して完爆する稼動(RUN)状態に移行させる。
TCM20は、ECM10によりエンジン110が始動されて完爆状態に至ったことを確認すると、自動変速機130の車速などに応じた変速ギヤ段を目標ギヤに設定して、ギヤシフトアクチュエータ131により自動変速機130の変速ギヤ段を目標ギヤに締結する。この後に、TCM20は、クラッチ駆動アクチュエータ132によるクラッチ111の駆動を開始して締結状態にし、このアイドリングストップ制御処理を終了する。
このとき、図4のフローチャートに示すように、アイドリングストップ制御処理を開始したECM10は、エンジン110をアイドリングストップにより自動停止させる駆動制御の実行中に(ステップS11)、そのエンジン110が自立復帰可能な回転数であるか否か確認して(ステップS12)、既に自立復帰不能な回転数まで低下している場合には、この制御処理をこのまま終了して、図6のタイミングチャートに示すように、図3の制御処理と同様に、自動変速機130の変速ギヤ段をニュートラル(N)に一旦設定する制御処理を継続する。
ステップS12において、ECM10は、エンジン110の回転数が自立復帰可能な下限閾値以上であることを確認した場合には、TCM20に自立復帰可能状態信号TRUEを送信した後に(ステップS13)、アクセルペダルの踏み込みが検出されたか否か確認して(ステップS14)、踏み込みが確認されない場合には、図6のタイミングチャートに示す制御処理を継続しつつ、ステップS11に戻って本復帰制御処理を繰り返す。
ステップS14において、ECM10は、アクセルペダルの踏み込みの検出が確認された場合には、図5のタイミングチャートに示すように、自動変速機130の変速ギヤ段がニュートラル(N)にあることを再始動条件に含めることなく、以外の再始動条件を満たすと判断したときに、TCM20にアイドリングストップ伺い信号FALSEを送信する(ステップS15)。
要するに、このステップS15においては、TCM20による自動変速機130の変速ギヤ段の目標ギヤや実ギヤをニュートラルギヤ(N)に一旦設定する図6のタイミングチャートに示す設定制御処理などの実行が省略されて、簡略かつ迅速に復帰制御処理を進めることができる。
この後に、ECM10は、クラッチ111が解放状態(切断状態)で、かつ、エンジン110を再始動しても自動変速機130に支障ないことを確認したTCM20から送られてきたエンジン停止許可信号FALSEを受信したか否か確認して(ステップS16)、その受信が確認されない場合には、インジェクタ117による燃料噴射を禁止したまま、ステップS11に戻って本復帰制御処理を繰り返す。
ステップS16において、ECM10は、TCM20からのエンジン停止許可信号FALSEの受信が確認された場合には、図5のタイミングチャートに示すように、インジェクタ117による燃料噴射を許可して(ステップS18)、図6のタイミングチャートに示すISG113によるクランキングを必要とすることなく、エンジン110を始動させて完爆状態にした後にクラッチ111を接続状態にして車両100の加速制御を実行する。
なお、ステップS18において、インジェクタ117による燃料噴射を許可した後には、次回の制御処理の実行に備えて、自立復帰可能状態信号TRUEを信号FALSEに切り換えておく。
したがって、ECM10およびTCM20は、アイドリングストップ制御処理を開始した直後などに、ドライバがアクセルペダルを踏み込んだときには、自動変速機130の締結する変速ギヤ段をニュートラルギヤ(N)に切り換えてエンジン110をクランキングさせる制御処理を実行することなく、直ちに、燃料噴射を許可してエンジン110を完爆状態にして稼動させることができる。
このように、本実施形態のECM10およびTCM20(アイドリングストップ制御部)にあっては、ギヤシフトアクチュエータ131やISG113の駆動時間を省略することにより、その駆動によりバッテリ125内の充電電力が消費されることなく、エンジン110を再始動させて車両100を加速させることができる。このため、バッテリ125の充電残量に余裕を持ったままクラッチ駆動アクチュエータ132を駆動させることができ、クラッチ111を不十分な解放状態にすることをなくして、エンジン110の回転が伝達されてしまうことを回避することができる。
この結果、エンジン110の回転の伝達を確実に遮断したまま、そのエンジン110を簡易かつ迅速に再始動させることができ、アクセルペダルの踏み込みから直ちに車両100の加速を開始することができ、ドライバビリティに優れるアイドリングストップ制御を実行することができる。
ここで、本実施形態では、エンジン110の自立復帰による再始動時の回転が伝達されることを確実に回避するために、クラッチ111を解放状態にする場合を一例として説明するがこれに限るものではない。例えば、エンジン110の回転数とドライブシャフト102の回転数とに基づいて、そのままクラッチ111を接続状態にしても、問題になるようなショックが発生しない場合には、クラッチ111の解放状態が不十分な場合にもエンジン110の再始動を許可するようにしても良い。
本発明の実施形態を開示したが、当業者によっては本発明の範囲を逸脱することなく変更が加えられうることは明白である。すべてのこのような修正及び等価物が次の請求項に含まれることが意図されている。
10 ECM(アイドリングストップ制御部)
11 エンジン回転検出部
20 TCM(アイドリングストップ制御部)
21 ギヤ位置検出部
22 クラッチ位置検出部
100 車両
110 エンジン(内燃機関)
111 クラッチ
113 ISG
114 動力伝達機構
117 インジェクタ(燃料噴射部)
118 スロットルバルブ
120 モータジェネレータ
125 バッテリ
126 インバータ
130 自動変速機
131 ギヤシフトアクチュエータ
132 クラッチ駆動アクチュエータ

Claims (3)

  1. 走行用の動力を発生する内燃機関と、
    ニュートラルを含む複数の変速ギヤ段を有して前記内燃機関から入力された動力を変速して出力する変速機と、
    前記内燃機関の動力を前記変速機へ伝達する経路を接続または切断するクラッチと、
    を備える車両に搭載されて、
    予め設定された停止条件が成立すると前記内燃機関を自動停止させ、予め設定されている再始動条件が成立すると前記内燃機関を再始動させるアイドリングストップ制御装置であって、
    前記内燃機関の回転数を検出する回転数検出部と、
    前記内燃機関の再始動条件が成立したときに、前記内燃機関が自立復帰可能な回転数であることを条件に、前記変速機がニュートラル以外の変速ギヤ段に設定されている状態で、当該内燃機関を再始動させる復帰制御処理を実行するアイドリングストップ制御部と、を備える、アイドリングストップ制御装置。
  2. 前記アイドリングストップ制御部は、前記クラッチが切断状態であることを条件に加えて、前記復帰制御処理を実行する、請求項1に記載のアイドリングストップ制御装置。
  3. 前記アイドリングストップ制御部は、前記クラッチが接続状態である場合、当該クラッチを切断状態に切り換えさせる制御処理を開始した上で、前記復帰制御処理を実行する、請求項1に記載のアイドリングストップ制御装置。
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