JP2017114333A - エンジン制御装置及び制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】エンジンをフューエルカットする際に生じる乗員へのショックを低減する。【解決手段】エンジン(10)を制御するとともにトランスミッション制御装置(21)と通信可能なエンジン制御装置(11)において、フューエルカット制御(L2)を開始する前にフューエルカット制御の開始を予告する予告信号(L3)をトランスミッション制御装置(21)に送信し、トランスミッション制御装置(21)からのフューエルカット許可信号(L5)を受信し、フューエルカット許可信号(L5)に基づいてフューエルカット制御(L2)を開始する。【選択図】図3

Description

本発明は、エンジン制御装置及び制御方法に関する。
従来、エンジンを制御するエンジン制御装置が知られている。この種のエンジン制御装置では、エンジンをフューエルカットする際に、エンジンからトランスミッションに出力されるトルクが急激に減少するため、車体の急激な減速により乗員が不快感を覚えることがある。このような急激なトルクの変化は、特にロックアップ機構を備えたトランスミッションにおいて顕著である。このため、例えば、フューエルカットする直前に、内燃機関から駆動輪までの動力系統における内燃機関から駆動輪に伝わるトルクが低下するように制御することにより、トランスミッションへの出力トルクの急激な変化を緩和するエンジン制御装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、この種のエンジン制御装置では、車両が走行中にエンジンをフューエルカットしたときに、トランスミッション制御装置に対してフューエルカットを実行した旨の信号を送信している。これにより、信号を受信したトランスミッション制御装置は、クラッチを切ることにより、フューエルカットによって発生する車体の急激な減速を低減している。
特開2001−342878号公報
しかしながら、上記従来の技術によるエンジン制御装置では、エンジンをフューエルカットした後にフューエルカットした旨の信号をトランスミッション制御装置に送信しており、トランスミッションはフューエルカットした後にクラッチを切っている。このため、トランスミッションへの出力トルクの急激な変動を減少させるには不十分であり、フューエルカットする際の加速度の変化による乗員へのショックを低減させるのは困難であるという課題がある。
本発明の目的は、上述した従来の技術が有する課題を解消し、エンジンをフューエルカットする際に生じる乗員へのショックを低減することのできるエンジン制御装置及び制御方法を提供することにある。
本発明は、エンジン(10)を制御するとともにトランスミッション制御装置(21)と通信可能なエンジン制御装置(11)において、フューエルカット制御(L2)を開始する前にフューエルカット制御の開始を予告する予告信号(L3)を前記トランスミッション制御装置(21)に送信し、前記トランスミッション制御装置(21)からのフューエルカット許可信号(L5)を受信し、前記フューエルカット許可信号(L5)に基づいてフューエルカット制御(L2)を開始することを特徴とする。
本発明では、エンジンをフューエルカットする際に生じる乗員へのショックを低減することができる。
本実施形態に係るエンジンECUが他のECUに接続された様子を模式的に示すブロック図である。 エンジンECUがフューエルカットを実行する際の処理を示すグラフである。 エンジンECUによるフューエルカット処理を示すフローチャートである。 エンジンECUによるトルク閾値代入処理のサブルーチンを示すフローチャートである。 エンジンECUによるF/C推定タイマ演算処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
以下、図面を参照して、本発明の好適な実施の形態について説明する。
図1は、本実施形態に係るエンジンECUが他のECUに接続された様子を模式的に示すブロック図である。
本実施形態に係るエンジンECU(Electronic Control Unit)11はエンジン制御装置であり、トランスミッション制御装置であるTCU(Transmission Control Unit)21とともに自動車100に搭載されている。この自動車100は、エンジン10、トランスミッション20、デフ30、及び車輪40を備えている。
エンジン10は、直列4気筒エンジンであり、オルタネータ12が設けられている。
トランスミッション20は、流体クラッチ22と無段変速機構23とを一体に備えたCVT(Continuously Variable Transmission)であり、ロックアップ機構を備えている。
デフ30は、トランスミッション20から伝わった出力トルクをドライブシャフトを介して左右の車輪40に伝えるように設けられている。なお、図1では左側の車輪40のみを記載している。
車輪40は、ドライブシャフトを介してデフ30から伝わった出力トルクを路面に伝える駆動輪である。
エンジン10の出力トルクは、トランスミッション20の流体クラッチ22、無段変速機構23の順に伝えられた後に、デフ30を介して車輪40に伝えられるようになっている。
エンジンECU11は、エンジン10の制御装置であり、エンジン10及びTCU21と電気的に接続されている。エンジンECU11は、エンジン10への燃料噴射や点火等の各種制御を実行するとともに、TCU21とCAN(Controller Area Network)通信するように設けられている。
エンジンECU11は、ドライバ要求トルク計算部13、トルクコーディネーション部14、フューエルカット開始判定部15及び空気・燃料・点火時期計算処理部16を備えている。
ドライバ要求トルク計算部13は、図示せぬアクセルポジションセンサから出力されたアクセル開度信号、すなわちドライバーがアクセルペダルを用いて行ったスロットル操作
に対応する信号を受信する。また、ドライバ要求トルク計算部13は、エンジン回転センサから出力されたエンジン回転数信号を受信するように設けられている。このドライバ要求トルク計算部13は、受信したアクセル開度信号及びエンジン回転数信号に基づき、ドライバがエンジン10に要求している出力トルクを実現するためにエンジン10に実行させる動作をドライバ要求トルクとして算出する。このドライバ要求トルクは、エンジン10に実行させる動作として出力トルクのトルクカーブに関する情報を含んでいる。ドライバ要求トルク計算部13は、ドライバ要求トルクを算出すると、ドライバ要求トルクと対応する信号をトルクコーディネーション部14に送信するように設けられている。
トルクコーディネーション部14は、エンジン10の出力トルクが滑らかに変化してドライバーが違和感を覚えることが無いようにドライバ要求トルクの出力変化を調整する。これにより、エンジンECU11は、ドライバーが急激にスロットルを閉じても出力トルクがゆっくりと落ちるようにエンジン10を制御できるようになっている。トルクコーディネーション部14は、クルーズコントロール、VSC(Vehicle Stability Control)やESC(Electronic Stability Control)等の横滑り防止装置、トランスミッション20、最大エンジン回転数の制限等の状態を考慮してドライバ要求トルクの出力変化を調整する。なお、この出力変化によるカーブは、ドライバビリティを向上させるためのフィルタを通すことによりさらに変化が滑らかになるように加工される。
トルクコーディネーション部14は、ドライバ要求トルクを加工すると、加工したドライバ要求トルクに対応する信号をフューエルカット開始判定部15、及び空気・燃料・点火時期計算処理部16に送信する。
フューエルカット開始判定部15は、エンジン10のフューエルカットに備えてトランスミッション20が準備するための所定の予告タイミング、すなわちフューエルカットまでの時間をドライバ要求トルクに応じて算出するためのトルク閾値マップを記憶している。これにより、フューエルカット開始判定部15は、トルクコーディネーション部14からドライバ要求トルクに対応する信号を受信すると、ドライバ要求トルクのトルクカーブに基づいてフューエルカットまでの時間を算出する。ここで、トランスミッション20が準備するための所定の予告タイミングの計算は、ドライバ要求トルクから判定した現在の出力トルクがフューエルカットが予測される所定のトルク閾値A以下になったときに開始される。このトルク閾値Aはトランスミッション20に応じて予め設定されている。予告タイミングは、少なくともトランスミッション20が準備を開始するのに必要な時間からカウントダウンして次第にカウント値が減少する。本実施形態では、フューエルカットを実行するまでの時間が300msec(ミリ秒)前から、フューエルカットまで10msec(ミリ秒)毎の予告タイミングを算出している。
また、フューエルカット開始判定部15は、CAN通信を用いてTCU21とフューエルカットを協調制御している。これにより、フューエルカット開始判定部15は、フューエルカットを実行するまでの時間と対応する信号をフューエルカット予告信号としてTCU21に送信する一方、TCU21から受信した信号に基づいてTCU21がフューエルカットの準備ができたか否か、すなわちフューエルカットを実行してよいか否かを判定する。また、フューエルカット開始判定部15は、フューエルカットを実行したときにTCU21にフューエルカットを実行した旨の信号を送信する。
一方、フューエルカット開始判定部15は、判定結果に基づく信号を空気・燃料・点火時期計算処理部16に出力する。
空気・燃料・点火時期計算処理部16は、トルクコーディネーション部14及びフューエルカット開始判定部15から受信した信号に基づいて、スロットルバルブを制御するこ
とによりエンジン10のシリンダへの空気流量を調整したり、インジェクタを制御してシリンダへの燃料噴射を調整したり、プラグの点火を制御してシリンダ内の点火を調整したりする。
TCU21は、トランスミッション20の制御装置であり、トランスミッション20及びエンジンECU11と電気的に接続されている。TCU21は、クラッチ22を制御するためのトランスミッション制御部24を備えている。トランスミッション制御部24は、トランスミッション20のクラッチ22を繋げたり切ったりする、すなわちエンジン10から入力された出力トルクの無段変速機構23への伝達量を調整している。また、トランスミッション制御部24は、無段変速機構23の減速比を調整してギア比を連続的に変化させるように設けられている。トランスミッション制御部24は、運転快適性を維持するための様々な制御をトランスミッション20に実行する。
トランスミッション制御部24は、エンジンECU11のフューエルカット開始判定部15と協調制御しており、エンジンECU21のフューエルカット開始判定部15から、フューエルカットを実行するまでの時間に対応する信号を受信すると、クラッチ22の接続を緩めてロックアップを解除し、フューエルカットの準備が完了した旨の信号をフューエルカット開始判定部15に送信する。一方、フューエルカットを実行するまでに十分な時間が無い場合やロックアップの解除が完了していない場合等、フューエルカットの準備が完了していない場合は、フューエルカットの準備が完了していない旨の信号をフューエルカット開始判定部15に送信する。
図2は、エンジンECUがフューエルカットを実行する際の処理を示すグラフである。なお、この図では、一定の速度で走行している自動車がフューエルカットするまでの様子を示している。
図中、線L1はドライバ要求トルクを示し、線L2はフューエルカット開始信号を示し、線L3はフューエルカット準備信号を示し、線L4はフューエルカット開始タイマを示し、線L5はTCU21によるフューエルカットの許可を示している。
エンジンECU11が搭載された自動車が加速し終わって一定速度で走行中の状態において、時刻t1でドライバーがアクセルを離す、すなわちスロットルが閉じるようにスロットル操作すると、エンジンECU11は、トルクコーディネーション部14で加工されたドライバ要求トルクの出力変動カーブに基づいて、エンジン10の出力トルクを低下させる。時刻t2でドライバ要求トルクが閾値Aまで下がると、エンジンECU11は、フューエルカット開始判定部15にてドライバ要求トルク及びトルク閾値マップからフューエルカットまでの時間を算出し、時刻t2で線L3で示すようにフューエルカット準備開始信号をTCU21に出力するとともに、線L4で示すようにフューエルカット開始までのカウントダウンを開始する。
フューエルカット準備信号をTCU21に送信すると、線L5で示すように、時刻t3までにトランスミッション制御部24からフューエルカットの準備が完了した旨を示すF/C(フューエルカット)許可フラグを受信すると、エンジンECU11は、線Bで示す燃焼下限トルクまで出力トルクが下がったところでフューエルカットを実行する。ここで、燃焼下限トルクとは、エンジン10かフューエルカットしないで、すなわち燃料噴射して得られる最も小さいトルクである。フューエルカットを実行すると、エンジンECU11は、線L2に示すようにフューエルカットを実行した旨の信号をトランスミッション制御部24に送信する。
図3は、エンジンECUによるフューエルカット処理を示すフローチャートであり、図
4は、エンジンECUによるトルク閾値A代入処理のサブルーチンを示すフローチャートであり、図5は、エンジンECUによるF/C推定タイマ演算処理のサブルーチンを示すフローチャートである。本実施形態に係るエンジンECU21は、図3に係るフューエルカット処理を10msec(ミリ秒)毎に繰り返し実行している。
まず、エンジンECU11は、トランスミッション制御部24がフューエルカットを許可したか否かの情報と対応するF/C(フューエルカット)許可フラグをトランスミッション制御部24から受信し、受信したF/C許可フラグを記憶する(ステップS1)。エンジンECU11は、一連の処理を実行する度に、最初にトランスミッション制御部24がフューエルカットを許可したか否かを毎回確認している。
F/C許可フラグを記憶すると、エンジンECU11は、ドライバーがスロットルを閉じる方向にアクセルペダルを操作したか否か、すなわちアクセルオフされたか否かを判定する(ステップS2)。
アクセルオフされたと判定すると(ステップS2:Yes)、エンジンECU11は、現在のエンジン回転数がフューエルカット突入回転数よりも大きいか否かを判定する(ステップS3)。ここで、フューエルカット突入回転数とは、エンストしない回転数であり、アイドリング時の回転数よりも少し高い回転数である。
一方、ステップS2において、アクセルオフされていないと判定すると(ステップS2:No)、エンジンECU11は、F/C準備状態フラグをFALSEにし、トルク閾値検索開始フラグをFALSEにし、F/C開始前タイマを初期値にすることにより、各項目をリセットする(ステップS4)。すなわち、エンジンECU11は、フューエルカット準備状態でないと記憶し、トルク閾値の検索を開始していないと記憶し、F/C開始前タイマを300msec(ミリ秒)に設定する。このステップにより、フューエルカットを中止したときに各項目を最初の状態に戻すことができる。ステップS4で各項目をリセットすると、エンジンECU11は、フューエルカット開始指示を実行せず(ステップS5)、ステップS11の処理に移行する。
ステップS3において、現在のエンジン回転数がフューエルカット突入回転数よりも大きいと判定すると(ステップS3:Yes)、エンジンECU11は、後述するトルク閾値A代入処理のサブルーチン(ステップS6)、後述するF/C開始前タイマのカウントダウン処理のサブルーチン(ステップS7)を実行した後に、ステップS1にて記憶したF/C許可フラグがフューエルカットを許可することを示しているか否かを判定する(ステップS8)。
一方、ステップS3において、現在のエンジン回転数がフューエルカット突入回転数よりも大きくないと判定すると(ステップS3:No)、エンジンECU11は、F/C準備状態フラグをFALSEにし、トルク閾値検索開始フラグをFALSEにし、F/C開始前タイマを初期値にすることにより、各項目をリセットする(ステップS4)。ステップS4で各項目をリセットすると、エンジンECU11は、フューエルカット開始指示を実行せず(ステップS5)、ステップS11の処理に移行する。
ステップS8において、F/C許可フラグがフューエルカットを許可することを示していると判定すると(ステップS8:Yes)、エンジンECU11は、ドライバ要求トルクが燃焼下限トルクよりも大きいか否かを判定する(ステップS9)。
一方、ステップS8において、F/C許可フラグがフューエルカットを許可することを示していないと判定すると(ステップS8:No)、エンジンECU11は、フューエル
カット開始指示を実行せず(ステップS5)、ステップS11の処理に移行する。
ステップS9において、ドライバ要求トルクが燃焼下限トルクよりも大きいと判定すると(ステップS9:Yes)、エンジンECU11は、フューエルカット開始指示を実行し(ステップS10)、ステップS11の処理に移行する。
一方、ステップS9において、ドライバ要求トルクが燃焼下限トルクよりも大きくないと判定すると(ステップS9:No)、エンジンECU11は、フューエルカット開始指示を実行せず(ステップS5)、ステップS11の処理に移行する。
ステップS5またはステップS10の処理を実行すると、エンジンECU11は、F/C準備状態、F/C開始前タイマの値、及びF/C開始指示に対応する信号をトランスミッション制御部24に送信し(ステップS11)、一連の処理を終了する。
次に、図4に示すトルク閾値A代入処理に係るサブルーチンについて説明する。トルク閾値A代入処理(ステップS6)において、エンジンECU21は、先ず図4に示すように、トルク閾値検索開始フラグがFALSEになっているか否か、すなわちトルク閾値の検索を開始していないか否かを判定する(ステップS21)。
ステップS21において、トルク閾値の検索開始を実行していないと判定すると(ステップS21:Yes)、エンジンECU21は、トルク閾値検索開始フラグをTRUE、すなわちトルク閾値の検索を開始していることを記憶する(ステップS22)。
一方、ステップS21において、トルク閾値の検索を開始していると判定すると(ステップS21:No)、エンジンECU21は、トルク閾値A代入処理(ステップS6)を終了し、ステップS7の処理に移行する(図3参照)。
ステップS22において、トルク閾値の検索を開始していることを記憶すると、エンジンECU21は、トルク閾値マップの検索に用いるために、現在のエンジン回転数及びドライバ要求トルクを記憶する(ステップS23)。
ステップS23において、現在のエンジン回転数及びドライバ要求トルクを記憶すると、エンジンECU21は、トルク閾値マップを検索して、フューエルカットを開始するまでの時間をカウントダウンするためのタイマを開始するべくタイマカウント値を設定するとともに、トルク閾値に検索結果のトルクを代入し、ステップS7の処理に移行する(図3参照)。なお、本実施形態では、フューエルカットの300msec(ミリ秒)前からカウントダウンを開始しているため、ステップS23においてエンジンECU21は、タイマカウント値として300msec(ミリ秒)を設定及び記憶している。
次に、図5に示すF/C開始前タイマのカウントダウン処理に係るサブルーチンについて説明する。F/C開始前タイマのカウントダウン処理(ステップS7)において、エンジンECU21は、先ず図5に示すように、ドライバ要求トルクがトルク閾値よりも小さいか否かを判定する(ステップS31)。
ステップS31において、ドライバ要求トルクがトルク閾値よりも小さいと判定すると(ステップS31:Yes)、エンジンECU21は、フューエルカット準備状態フラグをTRUE、すなわちフューエルカット準備状態であることを記憶する(ステップS32)。
一方、ステップS31において、ドライバ要求トルクがトルク閾値Aよりも小さくない
と判定すると、エンジンECU21は、一連のF/C開始前タイマのカウントダウン処理(ステップS7)を終了し、ステップS8の処理に移行する(図3参照)。
ステップS32において、フューエルカット準備状態フラグをTRUE、すなわちフューエルカット準備状態であることを記憶すると、エンジンECU21は、タイマカウント値から図3に示す処理を前回実行してからの経過時間である10msec(ミリ秒)を減算し、ステップS8の処理に移行する(図3参照)。エンジンECU21は、本サブルーチンを実行することにより、ステップS24でタイマのカウントダウンを開始しても、要求トルクが所定の閾値Aを下回った時にのみ、実際にカウントダウンを実行している。
以上の処理により、エンジンECU11は、トランスミッション制御部24に、フューエルカットの準備をさせるべく、フューエルカットまでの時間に対応する情報を通知することができる(ステップS11)。これにより、トランスミッション制御部24は、エンジンECU11から受信したフューエルカットまでの時間に対応する情報に基づいて、例えばクラッチ22を滑らせる等の制御を実行して運転快適性を維持するための様々なフューエルカットの準備を開始する。
また、トランスミッション制御部24は、フューエルカットの準備が完了したら、エンジンECU11に、フューエルカットの準備が完了した旨を示すフューエルカット許可信号を送信する(ステップS1)。
さらに、エンジンECU11は、トランスミッション制御部24から受信したフューエルカット許可信号がフューエルカットを許可する旨の情報(ステップS8:Yes)と、ドライバ要求トルクが燃焼下限トルク以下である旨の情報(ステップS9:Yes)とに基づいて、フューエルカットを開始する(ステップS10)。フューエルカットを開始すると、エンジンECU11は、トランスミッション制御部24に、フューエルカットを開始した旨の信号を送信する(ステップS11)。
さらにまた、ドライバ要求トルクが燃焼下限トルクより低い場合(ステップS9:Yes)、かつ、アクセルペダルが離されてスロットルが閉じるようにスロットル操作された場合(ステップS2:Yes)であって、エンジン回転数がフューエルカットが許可され得る所定の回転数以上の場合(ステップS3:Yes)に、エンジンECU11はフューエルカットを実行する(ステップS10)。
さらにまた、トランスミッション制御部24にフューエルカットの準備状態である旨を通知後(ステップS11)に、アクセルペダルが踏み込まれたり(ステップS2:No)、エンジン回転がフューエルカット突入回転いかになったりすること(ステップS3:No)によりフューエルカットが中断した場合に、エンジンECU11は、F/C準備状態フラグをFALSEにし、トルク閾値検索開始フラグをFALSEにし、F/C開始前タイマを初期値にすることにより、各項目をリセットし(ステップS4)、リセットされた情報をトランスミッション制御部24に通知する(ステップS11)。これにより、エンジンECU11及びトランスミッション制御部24は、フューエルカットの準備状態を解除して通常の制御状態に戻る。
本実施形態では、エンジンECU11は、フューエルカット制御(L2)を開始する前にフューエルカット制御の開始を予告する予告信号(L3)をTCU21に送信し、TCU21からのフューエルカット許可信号(L5)を受信し、フューエルカット許可信号(L5)に基づいてフューエルカット制御(L2)を開始する。これにより、フューエルカット予告信号を受けたTCU21はロックアップの解除等のフューエルカットに備えるための準備を行うことができるため、エンジン10をフューエルカットする際に生じる乗員
へのショックを低減することができる。
以上、実施形態に基づいて本発明を説明してきたが、本発明これに限定しない。
上記実施形態では、エンジンECU11を自動車に搭載しているが、本発明はこれに限定されず、TCUと協調制御できれば自動二輪車等の他の乗り物にエンジンECUを搭載してもよい。
また、上記実施形態では、ロックアップ機構を備えたトランスミッションを用いているが、本発明はこれに限定されず、他のタイプのトランスミッションであってもよい。
10 エンジン
11 エンジンECU(エンジン制御装置)
12 オルタネータ
13 ドライバ要求トルク計算部
14 トルクコーディネーション部
15 フューエルカット開始判定部
16 空気・燃料・点火時期計算処理部
20 トランスミッション
21 TCU(トランスミッション制御装置)
22 流体クラッチ
23 無段変速機構
24 トランスミッション制御部
30 デフ
40 車輪

Claims (7)

  1. エンジン(10)を制御するとともにトランスミッション制御装置(21)と通信可能なエンジン制御装置(11)において、
    フューエルカット制御(L2)を開始する前にフューエルカット制御の開始を予告する予告信号(L3)を前記トランスミッション制御装置(21)に送信し、
    前記トランスミッション制御装置(21)からのフューエルカット許可信号(L5)を受信し、
    前記フューエルカット許可信号(L5)に基づいてフューエルカット制御(L2)を開始することを特徴とするエンジン制御装置(11)。
  2. 請求項1に記載のエンジン制御装置(11)において、
    前記予告信号(L3)は、前記エンジン(10)のトルクがフューエルカットが予測される所定の閾値以下になったときに送信される信号である
    ことを特徴とするエンジン制御装置(11)。
  3. 請求項1または2に記載のエンジン制御装置(11)において、
    前記予告信号(L3)を送信した後にタイマを起動してカウント(L4)値を前記トランスミッション制御装置(21)に送信する
    ことを特徴とするエンジン制御装置(11)。
  4. 請求項3に記載のエンジン制御装置(11)において、
    前記タイマのカウント(L4)が完了した場合、フューエルカット制御(L2)を開始することを特徴とするエンジン制御装置(11)。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のエンジン制御装置(11)において、
    前記フューエルカット許可信号(L5)は、前記トランスミッション制御装置(21)のフューエルカットの準備が完了したときに受信される信号である
    ことを特徴とするエンジン制御装置(11)。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のエンジン制御装置(11)において、
    前記フューエルカット制御(L2)を開始した場合、前記フューエルカット制御(L2)を開始したことを示す信号を前記トランスミッション制御装置(21)に送信する
    ことを特徴とするエンジン制御装置(11)。
  7. エンジン(10)を制御するとともにトランスミッション制御装置(21)と通信可能なエンジン制御装置(11)の制御方法において、
    フューエルカット制御(L2)を開始する前にフューエルカット制御の開始を予告する予告信号(L3)を前記トランスミッション制御装置(21)に送信するステップと、
    前記トランスミッション制御装置(21)からのフューエルカット許可信号(L5)を受信するステップと、
    前記フューエルカット許可信号(L5)に基づいてフューエルカット制御(L2)を開始するステップとを有する
    ことを特徴とするエンジン制御装置(11)の制御方法。
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