JP2017093118A - 振動検出素子 - Google Patents

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Abstract

【課題】低周波数にゲインのピークを有する共振周波数を呈する振動検出素子を得る。
【解決手段】所定の形状の外周部を備える錘部と、錘部の振動の基部となる支持基部と、錘部に一端が結合され、他端が支持基部に結合されている複数個のスプリング部とを備える。複数個のスプリング部は、錘部の中心位置を中心とした円の円周方向において互いに等角間隔隔てた複数の位置で錘部の外周部と一端が結合していると共に、他端が支持基部に互いに等角間隔隔てた複数の位置で結合されている。複数のスプリング部のそれぞれは、錘部の外周部の形状に沿った形状を有すると共に、錘部との結合部である一端から円周方向に隣接する他のスプリング部の錘部との結合部である一端の近傍までの角範囲に位置する外周形状対応部を備える。複数のスプリング部には圧電薄膜が設けられていて、錘部の振動に応じた電圧を、圧電薄膜から得る。
【選択図】図1

Description

この発明は、振動エネルギーを電気エネルギーに変換して出力する振動検出素子に関する。
近年、IoT(Internet of Things)が注目されており、ウエアラブル機器や、医療機器や無線センサシステムの開発が進んでいる。そして、それらにおいて使用される半導体デバイスやMEMSセンサやアクチュエータなどの素子の研究開発も進んでいる。この場合において、これらの素子が自律的に、リアルタイムで駆動できるようにするための電源(パワーソース)が重要である。
この場合の電源として用いられる素子として、近年、種々多様な環境振動の振動エネルギーを電気エネルギーに変換して発電する振動発電デバイスが注目されている。この種の振動発電デバイスの例として、特許文献1(特開2011−97661号公報)には、振動に応じた電圧を発生する圧電素子を用いた圧電振動発電機が開示されている。
特許文献1の圧電振動発電機は、図9に示すように、中央に空洞111aが形成されている支持体(フレーム)111の空洞111a内に、可動錘112を、1対の弾性梁113a及び113bにより支持体111に対して振動可能に支持するようにした振動子を設けると共に、弾性梁113a及び113b上に圧電薄膜を形成したもので、振動子111の振動に応じた電圧が圧電素子を挟む2つの電極115a及び115bから得るようにしている。
1対の弾性梁113a及び113bは、折り返し構造を有し、この折り返し構造の折り返し方向が各弾性梁113a及び113bの一端が結合された支持体111の部分に対して垂直とされている。そして、弾性梁113a及び113bの折り返し構造は、支持体111に結合する一端から可動錘112に結合する他端において、支持体111側に位置する複数の支持体折り返し構造と、可動錘側に位置する複数の可動錘折り返し構造とを有すると共に、弾性梁113aの他端と、弾性梁113bの他端とは可動錘の対角線上の隅領域に結合するようにされている。さらに、支持体111と可動錘112との間には、機械的なダンパの役目を果たすために弾性梁116a及び116bが設けられており、この弾性梁116a及び116bにより、外部振動による過度の可動錘112の動きを抑制して圧電振動発電機の損壊を防止するようにしている。
この図9の圧電振動発電機は、図10に示すような周波数応答特性を示す。すなわち、環境振動の周波数は、比較的低く、数Hz〜数100Hzのものであるが、特許文献1の圧電振動発電機は、複数の外部振動モードに対応して数Hz〜数100Hzの低周波数領域においてゲインのピークを有する多数の共振周波数が存在する。したがって、この図10の周波数応答特性は、歩行時の振動、血流振動、自動車、モータなどの産業機器、道路などの振動、波に起因する振動、等の種々多様な環境振動の周波数に対応できることを意味しているので、特許文献1の圧電振動発電機は、使用用途を限定せずに汎用的に利用することができることが分かる。
特開2011−97661号公報
しかしながら、特許文献1の圧電振動発電機は、汎用的な用途には適する反面、特定の環境振動に対応する特定の周波数用途としては、発電エネルギーが小さくなるという問題がある。すなわち、振動発電デバイスに設けられる振動子の振動は、外部から振動発電デバイスに印加される振動加速度の周波数が、振動発電デバイスの振動子の共振周波数に近いほど、振動発電デバイスの振動子は、より大きな振幅で振動し、振動エネルギーを効率良くピックアップすることができる。この場合に、振動発電デバイスの振動子の共振周波数が複数周波数に均等に分散している場合よりも、一つの周波数でのゲインが、他の周波数でのゲインに比較して、より大きなピークを有するような特性である方が、共振周波数での振動の振幅は大きくなり、より大きな発電出力を得ることができる。
これに対して、特許文献1のように、ゲインのピークを呈する共振周波数が多数存在する周波数特性の場合には、多数の共振周波数で振動するようになるため、一つ一つの共振周波数での振動エネルギーは、小さくなってしまい、特定された振動環境において、その振動を効率的にピックアップして、大きな出力電圧を得るようにすることができないという問題がある。
また、殆どの環境振動は極低周波数、例えば人間や動物用(ウエアラブル機器用)としては1〜20Hz、また、機械用(センサなど用)としては100Hz以下の周波数であるが、従来、そのような低周波数の環境振動から十分な出力を得ることができないという問題もあった。
この発明は、以上の問題点を解決することができるようにした振動検出素子を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、この発明は、
所定の形状の外周部を備える錘部と、
前記錘部の外周部の外側の空間に配置され、前記錘部に一端が結合されて前記錘部を振動可能に支持する複数個のスプリング部と、
前記錘部の外周部の外側の前記空間を介して隔てられた位置に存在するものであって、前記複数個のスプリング部の他端が結合されて、前記錘部が前記複数のスプリング部を介して振動する基部となる支持基部と、
を備え、
前記複数個のスプリング部は、前記錘部の中心位置を中心とした円の円周方向において互いに等角間隔隔てた複数の位置で前記錘部の前記外周部と一端が結合していると共に、他端が前記支持基部に互いに前記等角間隔隔てた複数の位置で結合されており、
前記複数のスプリング部のそれぞれは、前記錘部の前記外周部の形状に沿った形状を有すると共に、前記錘部との結合部である一端から前記円周方向に隣接する他のスプリング部の前記錘部との結合部である一端の近傍までの角範囲に位置するようにされる外周形状対応部を備え、
少なくとも前記複数のスプリング部には圧電薄膜が設けられていると共に、前記錘部の振動に応じた電圧を、前記複数のスプリング部の前記圧電薄膜から得る
ことを特徴とする振動検出素子を提供する。
この発明による振動検出素子においては、スプリング部が、錘部の外周部の形状に沿った形状の外周形状対応部を備える構成を有することにより、低周波数にゲインのピークを有する共振周波数特性を得ることができる。
この発明によれば、低周波数にゲインのピークを有する共振周波数特性を呈する振動検出素子を実現できるので、特定された振動環境において、その振動を効率的にピックアップして、大きな出力電圧を得るようにすることができるという効果を奏する。
この発明による振動検出素子の第1の実施形態の構成例を説明するための図である。 この発明による振動検出素子の第1の実施形態の製造方法を説明するための図である。 この発明による振動検出素子の特性を評価するための評価システムの構成例を示す図である。 この発明による振動検出素子の第1の実施形態の周波数特性を説明するための図である。 この発明による振動検出素子の第2の実施形態の構成例を説明するための図である。 この発明による振動検出素子の第2の実施形態の周波数特性を説明するための図である。 この発明による振動検出素子の第2の実施形態の出力電流及び出力電圧の周波数特性を説明するための図である。 この発明による振動検出素子の他の実施形態の構成例を説明するための図である。 従来の振動発電素子の一例を説明するための図である。 図9の従来の振動発電素子の周波数特性を説明するための図である。
[第1の実施形態]
図1は、この発明の第1の実施形態の振動検出素子1の一例を、その振動方向の上方から見た図である。また、図2(D)は、第1の実施形態の振動検出素子1を、振動方向に沿う方向の面で破断したときの断面図である。なお、この第1の実施形態の振動検出素子1は、シリコン基板をドライエッチングあるいはウエットエッチングすることで形成された微小電気機械システム(MEMS(Micro Electro Mechanical Systems))として構成とされたものである。この振動検出素子1の製造方法については後述する。
図1及び図2(D)に示すように、この第1の実施形態の振動検出素子1は、支持基部11と、錘部12と、2個のスプリング部13A及び13Bとからなる。
支持基部11は、この例では、外形が四角柱形状を有し、そのほぼ中央部に設けられる空間11aにおいて、錘部12を、2個のスプリング部13A及び13Bを介して、図1において紙面に垂直な方向に振動可能な状態で支持するように構成されている。
錘部12は、図1に示すように、この例では、円板状に形成されている。すなわち、錘部12は、この例では、外周部の形状が円形であって、所定の直径D1及び所定の厚さt1(図2(D)参照)を有する板状体として形成されている。図1及び図2(D)から理解されるように、支持基部11の中央部の空間11aは、この例では、錘部12の外周部の円形形状に対応した円柱状形状とされており、その円柱状形状の側周面の直径D2は、錘部12の直径D1よりも大きい。この場合に、錘部12の外周部の円形形状の中心位置と、円柱状形状の空間11aの中心線の位置とは同一位置となるようにされている。
2個のスプリング部13A及び13Bは、この錘部12の円形の外周部の外側において、錘部12と支持基部11との間で形成される空間内に配置される。すなわち、図1に示すように、この第1の実施形態の振動検出素子1を、錘部12の振動方向の上方から見たとき、錘部12の外周部の円形と、支持基部11の空間11aの円柱状形状の側周面の円形とが同心円状に配置されるが、その2つの円形の間の距離((D2−D1)/2)の幅のリング状空間内に、2個のスプリング部13A及び13Bが、位置するように形成される。
そして、図1に示すように、2個のスプリング部13A及び13Bのそれぞれの一端13Aa及び13Baが、円板状の錘部12の互いに180度角間隔隔てられた外周部の位置で、錘部12と結合されている。また、図1に示すように、2個のスプリング部13A及び13Bのそれぞれの他端13Ab及び13Bbが、支持基部11に、同様に、互いに180度角間隔隔てられた位置で結合されている。
図1に示すように、この例では、2個のスプリング部13A及び13Bは、180度回転したときに互いに重なるような同様の形状を備えている。
スプリング部13A及び13Bのそれぞれは、錘部12の外周部の円形形状に沿った形状の外周形状対応部13Ac及び13Bcを備える。そして、この第1の実施形態では、スプリング部13A及び13Bのそれぞれは、錘部12の振動方向に直交する方向に、外周形状対応部13Ac及び13Bcが、それぞれ2個並べられる構成を備える。
この実施形態では、振動検出素子1のスプリング部13A及び13Bの外周形状対応部13Ac及び13Bcは、スプリング部13A及び13Bの長さをできるだけ長くするために、錘部12の外周部の円形形状に沿った形状とされるものである。
図1に示すように、スプリング部13Aは、2個の外周形状対応部13Acが、錘部12との結合部である一端13Aaから、円周方向に隣接する他のスプリング部13Bの錘部12との結合部である一端13Baの近傍までの角範囲、この例では約180度の角範囲に位置するようにされる。そして、2個の外周形状対応部13Acは、折り返し部13Adで連結されて、1個のスプリング部13Aを形成するようにされている。この場合、外周形状対応部13Acの折り返し方向は錘部12の外周形状に沿った方向となる。
同様に、スプリング部13Bは、2個の外周形状対応部13Bcが、錘部12との結合部である一端13Baから、円周方向に隣接する他のスプリング部13Aの錘部12との結合部である一端13Aaの近傍までの角範囲に位置するようにされる。そして、2個の外周形状対応部13Bcは、折り返し部13Bdで連結されて、1個のスプリング部13Bを形成するようにされている。この場合、外周形状対応部13Bcの折り返し方向は錘部12の外周形状に沿った方向となる。
そして、スプリング部13Aの2個の外周形状対応部13Ac及びスプリング部13Bの2個の外周形状対応部13Bcは、それぞれ、錘部12と、支持基部11との間のリング状空間の錘部12の振動方向に直交する方向において、錘部12及び支持基部11に対して僅かの距離だけ離間されていると共に、互いに僅かの距離だけ離間された状態で、互いに平行に並ぶように形成されている。
すなわち、スプリング部13A及び13Bのそれぞれは、ほぼ半円周分の円弧状の2個の外周形状対応部13Ac及び13Bcが、折り返し部13Ad及び13Bdで折り返される形状を備えている。そして、スプリング部13A及び13Bは、それぞれの一端13Aa及び13Baで錘部12と結合し、他端13Ab及び13Bbで支持基部11と結合している。したがって、この例の振動検出素子1の錘部12は、支持基部11に対して、スプリング部13A及び13Bにより支持された状態で、図1の紙面に垂直な方向(図2(D)の断面に沿う方向)に、振動可能となる。
そして、この例では、2個のスプリング部13A及び13Bの、それぞれ2個の外周形状対応部13Ac及び13Bcの、錘部12の振動方向に直交する方向の幅は、折り返し部13Ad及び13Bdの部分も含めて、図1及び図2(D)に示すように、均一の値Wとされている。そして、スプリング部13A及び13Bの当該値Wの幅の面上には、圧電薄膜14A及び14Bが被着形成されている。そして、図2(D)に示すように、スプリング部13A及び13Bの厚さは、互いに等しい厚さt2とされている。
圧電薄膜14A及び14Bは、図2(D)に示すように、この例では、PZT(lead zirconate titanate:チタン酸ジルコン酸鉛)の層15aの両面を電極層15b及び電極層15cで挟んだ構成とされている。スプリング部13A及び13Bは、錘部12の振動に応じた弾性的な変位をするが、圧電薄膜14A及び14Bのそれぞれの2個の電極層15b,15c間には、その振動に応じたスプリング部13A及び13Bの弾性的な変位に応じた電圧が発生する。
なお、この第1の実施形態では、2個のスプリング部13A及び13Bに形成されている圧電薄膜14A及び14Bを電気的に接続して、両者の出力電圧の合成出力を得るようにするために、錘部12にも圧電薄膜14Cが形成されている。この錘部12の圧電薄膜14Cは、リング状に形成されており、スプリング部13Aの圧電薄膜14Aとは、錘部12と結合されている当該スプリング部13Aの一端13Aaの部分において連結され、また、スプリング部13Bの圧電薄膜14Bとは、錘部12と結合されている当該スプリング部13Bの一端13Baの部分において連結されている。
そして、この第1の実施形態おいては、図1に示すように、支持基部11と結合されるスプリング部13Aの他端13Ab側の圧電薄膜14A部分が、支持基部11の上面の一端縁部まで延長されて、振動検出素子1の出力端子16が形成される。この出力端子16は、図1に示すように、PZT層15aにより、離間されている2個の電極層15b及び15cのそれぞれが端子となるように構成されている。
なお、2個のスプリング部13A及び13Bの圧電薄膜14A及び14Bとが錘部12上で互いに電気的に接続することは必須ではなく、錘部12に圧電薄膜14Cを設けることは必須ではない。そして、錘部12に圧電薄膜14Cを設けない場合には、スプリング部13Aの他端13Ab側の圧電薄膜14Aの部分と、スプリング部13Bの他端13Bb側の圧電薄膜14Bの部分とを、支持基部11の上面において結合するように構成して、2個の電極層15b及び15cから、圧電薄膜14A及び14Bの合成の出力電圧を得るようにする出力端子とするようにしてもよい。また、スプリング部13Aの他端13Ab側の圧電薄膜14Aの部分と、スプリング部13Bの他端13Bb側の圧電薄膜14Bの部分とのそれぞれから、出力端子を導出するように構成してもよい。
[第1の実施形態の振動検出素子1の製造方法の例]
次に、この第1の実施形態の振動検出素子1の製造方法の一例について、図2を参照しながら説明する。前述したように、この第1の実施形態の振動検出素子1は、シリコン基板を半導体プロセスによりエッチングすることで形成された微小電気機械システム(MEMS)として構成とされたものであって、振動検出素子1は、以下に説明するような半導体プロセスで製造される。
基板の例としては、単結晶のシリコン基板、多結晶のシリコン基板、SOI(Silicon on Insulator)基板、セラミック基板、金属基板、ガラス基板、ポリマー基板等を用いることができる。この例では、図2に示すように、基板としてSOI基板100を用いている。図2において、101は、それぞれ酸化膜を示し、また、102は、シリコン層を示している。
この例では、SOI基板100の外形形状を、振動検出素子1の支持基部11の外形形状と同じにしたものとする。図2の例のSOI基板100は、2層のシリコン層102が、3層の酸化膜101で挟まれた構成を備えている。そして、SOI基板100の2層のシリコン層102のうちの、上面側のシリコン層102の厚さは、この例では、スプリング部13A及び13Bと同じ厚さt2に選定されている。また、SOI基板100の全体の厚さは、この例では、錘部12の厚さt1に等しく選定されている。
そして、先ず、図2(A)に示すように、SOI基板100の上面の酸化膜101上に、圧電薄膜14を形成する。次に、圧電薄膜14の上に、マスクを施して、圧電薄膜14に対して、ドライエッチング及び/またはウエットエッチングを施し、図2(B)に示すように、図1に示した支持基部11、2個のスプリング部13A及び13B、錘部12となる部分上に形成すべき圧電薄膜14A,14B及び14Cを形成する。この時、出力端子16も同時に形成しておく。
次に、2個のスプリング部13A及び13Bに対応する部分以外にマスクを施して、厚さt2のシリコン及び酸化膜部分に対して、イオンエッチング(ICP−RIE(inductively coupled plasma reactive ion etching)やRIE(reactive ion etching)など)を施して、図2(C)に示すように、幅がWの2個のスプリング部13A及び13Bに対応する部分を形成する。
次に、SOI基板100の上面とは反対側から、2個のスプリング部13A及び13Bが存在すべきリング状の空間部分を除いてマスクして、SOI基板100に対してイオンエッチング(ICP−RIEなど)を施し、図2(D)に示すように、厚さt2の2個のスプリング部13A及び13Bを形成する。以上で、この実施形態の振動検出素子1は、完成となる。
[第1の実施形態の振動検出素子1の特性]
上述の構成の第1の実施形態の振動検出素子1は、錘部12の厚さt1、直径D1及び重さと、スプリング部13A及び13Bの幅W,厚さt2、長さLに応じた共振周波数を有し、その共振周波数でゲインのピークを呈する周波数特性を有する。
すなわち、振動検出素子1の共振周波数frは、錘部12との関係では、
fr∝K/(厚さt1)×(直径D1)×(重さ) ・・・(式1)
ただし、Kは定数
となる。また、振動検出素子1の共振周波数frは、スプリング部13A及び13Bとの関係では、
fr∝(幅W)×(厚さt2)/(長さL) ・・・(式2)
となる。
したがって、錘部12の厚さt1が厚いほど、直径D1が大きいほど、また、錘部12の重さが重いほど、振動検出素子1の共振周波数は低くなる。また、スプリング部13A及び13Bの長さLが長いほど、振動検出素子1の共振周波数は低くなり、スプリング部13A及び13Bの幅Wや厚さt2が小さいほど、振動検出素子1の共振周波数は低くなる。
この実施形態の振動検出素子1では、スプリング部13A及び13Bの外周形状対応部13Ac及び13Bcは、スプリング部13A及び13Bの長さLをできるだけ長くするために、錘部12の外周部の円形形状に沿った形状とされている。したがって、スプリング部13A及び13Bの長さLは、比較的長くなり、(式2)の関係から、振動検出素子1の共振周波数frを低くすることができることが分かる。
上述の第1の実施形態の振動検出素子1の周波数特性は、図3に示すような評価システムを用いて求めた。この図3の評価システムについて説明する。
この評価システムは、振動テーブル201と、加振装置202と、振動増幅器203と、振動検知装置204と、振動検知装置用ユニット205と、AD(Analog to Digital)コンバータ206及び207と、DA(Digital to Analog)コンバータ208と、評価対象載置アダプタ209と、制御装置210とからなる。制御装置210は、例えばパーソナルコンピュータ及び必要なハードウエアを備えて構成される。
振動テーブル201は、周囲環境からの振動を遮断して、直接的に加えられた振動のみに応じてテーブルを振動させる構成を備えている。したがって、この振動テーブル201上に載せられた評価対象には、当該振動テーブル201に直接的に加えられた振動のみが印加される。加振装置202は、この振動テーブル201に直接的に振動を印加する装置である。この加振装置202には、制御装置210から振動増幅器203を通じて振動ドライブ信号が供給される。この場合に、振動ドライブ信号は、制御装置210からのデジタル信号がDAコンバータ208でアナログ信号に変換されて振動増幅器203に供給される。
振動テーブル201は、加振装置202によってドライブされて、振動ドライブ信号の周波数に応じた周波数の振動を、テーブル上に載置された評価対象に対して印加する。制御装置210は、評価のために、種々の周波数の振動ドライブ信号を発生することができるように構成されている。
評価対象載置アダプタ209は、評価対象である第1の実施形態の振動検出素子1と振動テーブル201との間に介在されるもので、振動検出素子1を、その錘部12が振動可能となるように支持して、評価テーブル201の振動を評価対象である第1の実施形態の振動検出素子1に伝達する。
振動検知装置204は、この例では、LDV(Laser Doppler Velocimetry)を用いた構成により、評価対象載置アダプタ209上に載置されて、振動テーブル201に加振装置202により印加された振動に応じて振動する振動検出素子1の錘部12の振動振幅を検出するようにする。
この振動検知装置204の検出出力は、振動検知装置用ユニット205を通じて、制御装置210に供給される。この場合に、振動検知装置用ユニット205からのアナログ信号は、ADコンバータ207でデジタル信号に変換されて、制御装置210に供給される。
さらに、図3の評価システムにおいては、振動検出素子1の出力電圧は、ADコンバータ206によりデジタル信号に変換されて制御装置210に供給されている。
この図3の例の評価システムによって第1の実施形態の振動検出素子1の評価結果例を、図4に示す。
この場合、評価対象として、錘部12の直径が2.5ミリメートル(mm)のものと、3ミリメートル(mm)のものとの2種、また、スプリング部13A及び13Bの幅Wが、100ミクロン(μm)のものと、200ミクロン(μm)のものとの2種、合計で4種の振動検出素子1を用意して、評価を実行した。なお、評価対象の4種の振動検出素子1の他の寸法は同一とした。すなわち、例えば、錘部12の厚さは400ミクロン(μm)、スプリング部13A及び13Bの厚さは2ミクロン(μm)、圧電薄膜14の厚さは1.9ミクロン(μm)とした。
図4(A)及び図4(B)は、制御装置210が、振動ドライブ信号の周波数を0Hzから100Hzまで変化させたときに、振動検知装置204で検知した振動検出素子1の錘部12の振動振幅の変化を示す特性図である。
図4(A)は、スプリング部13A,13Bの幅Wが100ミクロン(μm)のときの振動検出素子1の特性図で、特性曲線301は、錘部12の直径が3ミリメートル(mm)のときの特性、特性曲線302は、錘部12の直径が2.5ミリメートル(mm)のときの特性、をそれぞれ示している。
また、図4(B)は、スプリング部13A,13Bの幅Wが200ミクロン(μm)のときの振動検出素子1の特性図で、特性曲線303は、錘部12の直径が3ミリメートル(mm)のときの特性、特性曲線304は、錘部12の直径が2.5ミリメートル(mm)のときの特性、をそれぞれ示している。
そして、図4(C)は、4種の振動検出素子1についての評価結果を示す表である。この図4(C)の表におけるQファクタは、ここでは、ピークのゲインを呈する共振周波数と、そのピーク値から3dBだけ下がったゲインのところでの周波数バンド幅との比として定義している。また、初期変位は、振動検出素子1に振動が生じていないときの錘部12の変位量である。この初期変位は、深度測定用顕微鏡(depth measuring maicroscope)により、光学的に、非接触な方法で、高精度で測定される。
この図4の評価結果から、錘部12の直径が大きくなるほど、また、スプリング部13A及び13Bの幅Wが小さいほど、振動検出素子1の共振周波数が低くなることが裏付けられた。
この図4に示した評価結果から明らかなように、第1の実施形態の振動検出素子1によれば、10Hz〜50Hz程度の極低周波数範囲において、大きなピークのゲインを有する共振周波数がほぼ単独で現れる周波数特性が得られる。そして、この図4からは、この振動検出素子1の大きなピークのゲインを有する共振周波数は、錘部12の直径D1や厚さt2などの寸法と、スプリング部13A及び13Bの厚さや幅W、長さLなどの寸法を選定することで、検出対象の振動周波数に合致するように選定することができることが分かる。
従来の特許文献1の圧電振動発電機は、弾性梁113a及び113b(振動検出素子1のスプリング部13A及び13Bに対応)の折り返し構造の折り返し方向を弾性梁113a及び113bの一端が結合された支持体111の部分に対して垂直とする構成により、同等のゲインのピークを有する共振周波数が多数出現するようにしている。
これに対して、上述の実施形態の振動検出素子1では、スプリング部13A及び13Bは、錘部12の外周部の形状に沿った形状を有する外周形状対応部13Ac及び13Bcを備えると共に、その折り返し方向は、錘部12の外周部の形状に沿った方向となるので、大きなピークのゲインを有する共振周波数が単独で出現する特性が得られる。そして、スプリング部13A及び13Bの外周形状対応部13Ac及び13Bcは、錘部12の外周部の形状に沿った形状であるので、スプリング部13A及び13Bの長さLを長くすることができるため、この実施形態の振動検出素子1によれば、大きなピークのゲインを有する共振周波数を低い周波数とすることが容易である。
[第2の実施形態]
上述の第1の実施形態の振動検出素子1では、錘部12を、半円の円弧状の外周形状対応部13Ac及び13Bcを備える2個のスプリング部13A及び13Bで支持するようにした。この構成においては、振動検出素子1においては、外部環境から印加される振動の方向が錘部12の板面に直交する方向であれば問題ないが、板面に直交しない方向の振動に印加された場合には、錘部12にねじれ方向の力が加わり、外部の振動エネルギーを効率良く検出することができなくなる恐れがある。
この問題は、錘部を、3個以上のN個のスプリング部で、バランス良く支持することで解決することができる。第2の実施形態は、そのように構成した振動検出素子の場合の一例である。
図5は、この発明の第2の実施形態の振動検出素子2の一例を、その振動方向の上方から見た図である。この第2の実施形態の振動検出素子2も、上述の第1の実施形態と同様に、シリコン基板を半導体プロセスによりエッチングすることで形成された微小電気機械システム(MEMS)として構成とされたものである。
図5に示すように、この第2の実施形態の振動検出素子2は、スプリング部の構成が異なるが、その他は、第1の実施形態の振動検出素子1とほぼ同様の構成を備える。すなわち、この第2の実施形態の振動検出素子2は、支持基部21と、錘部22と、3個のスプリング部23A、23B及び23Cとからなる。
支持基部21は、第1の実施形態の支持基部11と同様に、外形が四角柱形状を有し、そのほぼ中央部に設けられる空間21aにおいて、錘部22を、3個のスプリング部23A、23B及び23Cを介して、図5において紙面に垂直な方向に振動可能な状態で支持するように構成されている。
錘部22は、第1の実施形態の錘部12と同様に、円板状に形成されている。すなわち、錘部22は、この例では、外周部の形状が円形であって、所定の直径D3及び所定の厚さt3を有する板状体として形成されている。第1の実施形態の支持基部11と同様に、支持基部21の中央部の空間21aは、この例では、錘部22の外周部の円形形状に対応して円柱状形状とされており、その直径D4は、錘部22の直径D3よりも大きい。この場合に、錘部22の外周部の円形形状の中心位置と、円柱状形状の空間21aの中心線の位置とは同一位置となるようにされている。
3個のスプリング部23A、23B及び23Cは、この錘部22の円形の外周部の外側において、錘部22と支持基部21との間で形成される空間内に配置される。すなわち、図5に示すように、この第2の実施形態の振動検出素子2を、錘部22の振動方向の上方から見たとき、錘部22の外周部の円形と、支持基部21の空間21aの円柱状形状の側周面の円形とが同心円状に配置されるが、その2つの円形の間の距離((D4−D3)/2)の幅のリング状空間内に、3個のスプリング部23A、23B及び23Cが、位置するように形成される。
そして、図5に示すように、3個のスプリング部23A、23B及び23Cのそれぞれの一端23Aa、23Ba及び23Caが、円板状の錘部22の互いに120度角間隔隔てられた外周部の位置で、錘部22と結合されている。また、図5に示すように、3個のスプリング部23A、23B及び23Cのそれぞれの他端23Ab、23Bb及び23Cbが、支持基部21に、同様に、互いに120度角間隔隔てられた位置で結合されている。
図5に示すように、この例では、3個のスプリング部23A、23B及び23Cは、120度ずつ回転したときに互いに重なるような同様の形状を備えている。
スプリング部23A、23B及び23Cのそれぞれは、錘部22の外周部の円形形状に沿った形状の外周形状対応部23Ac、23Bc及び23Ccを備える。そして、この第2の実施形態では、スプリング部23A、23B及び23Cのそれぞれは、錘部22の振動方向に直交する方向に、外周形状対応部23Ac、23Bc及び23Ccが、それぞれ3個並べられる構成を備える。
図5に示すように、スプリング部23Aは、3個の外周形状対応部23Acが、錘部22との結合部である一端23Aaから、円周方向に隣接する他のスプリング部23Bの錘部22との結合部である一端23Baの近傍までの角範囲に位置するようにされる。そして、3個の外周形状対応部23Acは、2個の折り返し部23Adで連結されて、1個のスプリング部23Aを形成するようにされている。
同様に、スプリング部23Bは、3個の外周形状対応部23Bcが、錘部22との結合部である一端23Baから、円周方向に隣接する他のスプリング部23Cの錘部22との結合部である一端23Caの近傍までの角範囲に位置するようにされる。そして、3個の外周形状対応部23Bcは、2個の折り返し部23Bdで連結されて、1個のスプリング部23Bを形成するようにされている。
さらに、スプリング部23Cは、3個の外周形状対応部23Ccが、錘部22との結合部である一端23Caから、円周方向に隣接する他のスプリング部23Aの錘部22との結合部である一端23Aaの近傍までの角範囲に位置するようにされる。そして、3個の外周形状対応部23Ccは、2個の折り返し部23Cdで連結されて、1個のスプリング部23Cを形成するようにされている。
この場合、3個のスプリング部23A、23B及び23Cのそれぞれの3個の外周形状対応部23Ac、23Bc及び23Ccの折り返し方向は錘部22の外周形状に沿った方向となる。
そして、3個のスプリング部23A、23B及び23Cのそれぞれの3個の外周形状対応部23Ac、23Bc及び23Ccは、それぞれ、錘部22と、支持基部21との間のリング状空間の錘部22の振動方向に直交する方向において、錘部22及び支持基部21に対して僅かの距離だけ離間されていると共に、互いに僅かの距離だけ離間された状態で、互いに平行に並ぶように形成されている。
すなわち、スプリング部23A、23B及び23Cのそれぞれは、ほぼ120度角範囲分の円弧状の3個の外周形状対応部23Ac、23Bc及び23Ccが、折り返し部23Ad、23Bdび23Cdで折り返される形状を備えている。そして、スプリング部23A、23B及び23Cは、それぞれの一端23Aa、23Ba及び23Caで錘部22と結合し、他端23Ab、23Bb及び23Cbで支持基部21と結合している。したがって、この例の振動検出素子2の錘部22は、支持基部21に対して、3個のスプリング部23A、23B及び23Cにより支持された状態で、図5の紙面に垂直な方向に、振動可能となる。
そして、この例では、3個のスプリング部23A、23B及び23Cの、それぞれ3個の外周形状対応部23Ac、23Bc及び23Ccの、錘部22の振動方向に直交する方向の幅は、折り返し部23Ad、23Bd及び23Cdの部分も含めて、均一の値Wとされている。そして、スプリング部23A、23B及び23Cの当該値Wの幅の面上には、第1の実施形態の振動検出素子1と同様に、圧電薄膜24A、24B及び24Cが被着形成されている。この場合、図示は省略するが、スプリング部23A、23B及び23Cの厚さは、互いに等しい厚さとされている。
圧電薄膜24A、24B及び24Cは、第1の実施形態の場合と同様に、この例では、PZTの層25aの両面を電極層25b及び電極層25cで挟んだ構成とされている。スプリング部23A、23B及び23Cは、錘部22の振動に応じた弾性的な変位をするが、圧電薄膜24A、24B及び24Cのそれぞれの2個の電極層25b,25c間には、その振動に応じたスプリング部23A、23B及び23Cの弾性的な変位に応じた電圧が発生する。
なお、この第2の実施形態においても、第1の実施形態と同様に、3個のスプリング部23A、23B及び23Cに形成されている圧電薄膜24A、24B及び24Cを電気的に接続して、それらの出力電圧の合成出力を得るようにするために、錘部22にも圧電薄膜24Dが形成されている。この錘部22の圧電薄膜24Dは、リング状に形成されており、スプリング部23Aの圧電薄膜24Aとは、錘部22と結合されている当該スプリング部23Aの一端23Aaの部分において連結され、また、スプリング部23Bの圧電薄膜24Bとは、錘部22と結合されている当該スプリング部23Bの一端23Baの部分において連結され、また、スプリング部23Cの圧電薄膜24Cとは、錘部22と結合されている当該スプリング部23Cの一端23Caの部分において連結されている。
そして、この第2の実施形態おいては、図5に示すように、支持基部21と結合されるスプリング部23Aの他端23Ab側の圧電薄膜24A部分が、支持基部21の上面の一端縁部まで延長されて、振動検出素子2の出力端子26が形成される。この出力端子26は、図5に示すように、PZT層25aにより、離間されている2個の電極層25b及び25cのそれぞれが端子となるように構成されている。
なお、この第2の実施形態においても、3個のスプリング部23A、23B及び23Cの圧電薄膜24A、24B及び24Cとが錘部22上で互いに電気的に接続することは必須ではなく、錘部22に圧電薄膜24Dを設けることは必須ではない。そして、錘部12に圧電薄膜24Dを設けない場合には、スプリング部23Aの他端23Ab側の圧電薄膜24Aの部分と、スプリング部23Bの他端23Bb側の圧電薄膜24Bの部分と、スプリング部23Cの他端23Cb側の圧電薄膜24Cの部分とを、支持基部21の上面において結合するように構成して、2個の電極層25b及び25cから、圧電薄膜24A、24B及び24Cの合成の出力電圧を得るようにする出力端子とするようにしてもよい。また、スプリング部23Aの他端23Ab側の圧電薄膜24Aの部分と、スプリング部23Bの他端23Bb側の圧電薄膜24Bの部分と、スプリング部23Cの他端23Cb側の圧電薄膜24Cの部分とのそれぞれから、出力端子を導出するように構成してもよい。
この第2の実施形態の振動検出素子2も、上述した第1の実施形態の振動検出素子1と同様にして、半導体プロセスにより製造することができるので、ここでは、その説明は省略する。
また、この第2の実施形態の振動検出素子2についても、図3に示した評価システムを用いて、その周波数特性を求めることができる。図6及び図7に、第2の実施形態の振動検出素子2の評価結果例を示す。
この場合、評価対象として、錘部22の直径が2.0ミリメートル(mm)のものと、2.5ミリメートル(mm)のものと、3ミリメートル(mm)のものとの3種、また、スプリング部23A、23B及び23Cの幅Wが、100ミクロン(μm)のものと、200ミクロン(μm)のものとの2種、合計で6種の振動検出素子2を用意して、評価を実行した。なお、評価対象の6種の振動検出素子2の他の寸法は同一とした。すなわち、例えば、第1の実施形態の場合と同様に、錘部22の厚さが400ミクロン(μm)、スプリング部23A、23B及び23Cの厚さが2ミクロン(μm)、圧電薄膜24A、24B、24C及び24Dの厚さが1.9ミクロン(μm)とした。
図6(A)及び図6(B)は、図3の制御装置210が、振動ドライブ信号の周波数を0Hzから100Hzまで変化させたときに、振動検知装置204で検知した振動検出素子2の錘部22の振動振幅の変化を示す特性図である。
図6(A)は、スプリング部23A,23B,23Cの幅Wが100ミクロン(μm)のときの振動検出素子2の特性図で、特性曲線311は、錘部22の直径が3ミリメートル(mm)のときの特性、特性曲線312は、錘部22の直径が2.5ミリメートル(mm)のときの特性、特性曲線313は、錘部22の直径が2.0ミリメートル(mm)のときの特性、をそれぞれ示している。
また、図6(B)は、スプリング部23A,23B,23Cの幅Wが200ミクロン(μm)のときの振動検出素子2の特性図で、特性曲線314は、錘部22の直径が3ミリメートル(mm)のときの特性、特性曲線315は、錘部22の直径が2.5ミリメートル(mm)のときの特性、特性曲線316は、錘部22の直径が2.0ミリメートル(mm)のときの特性、をそれぞれ示している。
そして、図6(C)は、前述した6種の振動検出素子2についての評価結果を示す表である。
また、図7は、この第2の振動検出素子2の出力端子16からの出力電流及び出力電圧を示したものであり、図7の例では、錘部22の直径が3ミリメートル、スプリング部23A〜23Cの幅Wが200ミクロンの場合において、0.1gの重力加速度の振動が、振動検出素子2に印加された場合の値を示している。この図7の例では、この場合の振動検出素子2の共振周波数19Hz(図6(C)参照)で、電流出力は0.759ミリアンペア(mA)となり、また、電圧出力は0.762ミリボルト(mV)となって、0.57マイクロワット(μW)の電力出力が得られた。すなわち、振動検出素子2は、圧電振動発電素子としての構成も備えているものである。第1の実施形態の振動検出素子1も同様であることは言うまでもない。
上述の図6に示した評価結果から明らかなように、第2の実施形態の振動検出素子2においても、10Hz〜50Hz程度の極低周波数範囲において、大きなピークのゲインを有する共振周波数がほぼ単独で現れる周波数特性が得られる。そして、この振動検出素子1の大きなピークのゲインを有する共振周波数は、錘部22の直径や厚さなどの寸法と、スプリング部23A〜23Cの厚さや幅W、長さLなどの寸法とを選定することで、検出対象の振動周波数に合致するように選定することができることが分かる。
この第2の実施形態の振動検出素子2の図6の評価結果と、第1の実施形態の振動検出素子1の図4の評価結果との比較から、3個のスプリング部23A,23B及び23cを備える第2の実施形態の振動検出素子2の場合の共振周波数は、2個のスプリング部13A及び13Bを備える第1の実施形態の振動検出素子1の場合の共振周波数よりも、高くなる。しかし、初期変位が、第2の実施形態の振動検出素子2の方が、第1の実施形態の振動検出素子1の半分程度になっていると共に、Qファクタが、第2の実施形態の振動検出素子2の方が、大きくなっていることが分かる。
そして、第2の実施形態の振動検出素子2では、互いに等角間隔離れた3つの位置で、錘部22と3個のスプリング部23A、23B及び23Cの一端とが結合されることから、外部から振動検出素子2に印加される振動の印加方向が、錘部22の板面に直交する方向とずれた方向であっても、錘部22に対してねじれの力が加わるのが軽減されるという効果を奏する。
上述の第2の実施形態の振動検出素子2は、スプリング部の数が3個であったが、前述もしたように、4個以上のスプリング部により、錘部を支持する構造も可能であることは言うまでもない。ただし、錘部を支持するスプリング部の数が多くなるほど、振動検出素子において、ゲインのピークを呈する共振周波数は高くなる。
[その他の実施形態及び変形例]
上述の第1の実施形態及び第2の実施形態における振動検出素子1及び振動検出素子2においては、錘部12及び錘部22の厚さt1は、400ミクロンとしたが、これは、半導体プロセスにおいて、4インチウエハーを用いた場合である。しかし、8インチウエハーや12インチウエハーを用いる場合には、錘部12及び錘部22の厚さt2は、700ミクロンとされる。その場合には、振動検出素子の共振周波数は、より低くすることができるが、初期変位は第1の実施形態及び第2の実施形態の場合よりも大きくなる。
なお、上述の実施形態では、支持基部と錘部とは同じ厚さとしたが、錘部のみをさらにエッチングして支持基部よりは薄い厚さとするようにしてもよい。
また、上述の実施形態では、圧電薄膜としては、PZTを用いたが、これに限られるものではなく、例えば窒化アルミニウム(AlN(Aluminum Nitride))を用いたものも使用することができる。
また、スプリング部の厚さは、上述の実施形態の説明では、2ミクロンとしたが、これは一例であって、2〜20ミクロンの範囲の値とすることができる。また、圧電薄膜の厚さは、1.9ミクロンとしてが、これも一例であって、1〜5ミクロンの範囲の値とすることができる。
また、スプリング部の外周形状対応部の幅Wは、上述の実施形態の場合に限らず、100〜300ミクロンの範囲の値とすることができる。そして、上述の実施形態では、スプリング部の複数の外周形状対応部の幅Wは同一としたが、異ならせるようにしてもよい。図8に、スプリング部の複数の外周形状対応部の幅Wを異ならせた例を示す。この図8の例の振動検出素子1´は、第1の実施形態の振動検出素子1の変形例であり、第1の実施形態の振動検出素子1とはスプリング部の構成のみが異なる。図8においては、図1に示した第1の実施形態の振動検出素子1と同一部分には、同一参照符号を付し、また、第1の実施形態の振動検出素子1と同一ではないが対応する部分には、同一参照符号に´を付して示してある。
この図8の例の振動検出素子1´においては、錘部12は、支持基部11に対して、2個のスプリング部13A´及び13B´により指示されている構成である。2個のスプリング部13A´及び13B´のそれぞれは、第1の実施形態と同様に、2個の外周形状対応部13Ac1、13Ac2及び13Bc1、13Bc2を備えるが、この例では、内側の外周形状対応部13Ac1及び13Bc1の幅W1と、外側の外周形状対応部13Ac2及び13Bc2の幅W2とは異なり、W1<W2に選定されている。
2個の外周形状対応部13Ac1、13Ac及び13Bc1、13Bc2の幅W1及びW2の上面には、それぞれの幅に合わせられた圧電薄膜14A´及び14B´が形成される。幅W1は、例えば100ミクロン、幅W2は、200ミクロンなどとすることができる。
なお、図8の例では、2個の外周形状対応部13Ac1、13Ac2及び13Bc1、13Bc2の幅W1及び幅W2は、外側ほど大きくなるようにしたが、逆に、外側ほど小さくなるように構成してもよい。
なお、図8の例では、2個の外周形状対応部13Ac1、13Ac2及び13Bc1、13Bc2は、幅W1及び幅W2は、円周方向に同一としたが、円周方向に徐々に変化させるようにしてもよい。例えば内側の外周形状対応部13Ac1及び13Bc1の錘部12との結合部となる一端13Aa及び13Ba側の幅をW1とすると共に、外側の外周形状対応部13Ac2及び13Bc2の支持基部11との結合部となる他端13Ab及び13Bb側の幅がW2となるように、2個の外周形状対応部13Ac1、13Ac2及び13Bc1、13Bc2の幅を、徐々に連続的に大きく変化させるように構成してもよい。
この場合にも、2個の外周形状対応部13Ac1、13Ac2及び13Bc1、13Bc2の幅は、徐々に内側から外側に向かって徐々に大きくなるようにしたが、逆に外側に向かうほど徐々に小さくなるように構成してもよい。
スプリング部についての上述の変形例は、第2の実施形態についても同様に適用できることは言うまでもない。
また、上述の実施形態では、錘部12や錘部22の重さについては、考慮しなかったが、(式1)に示したように、振動検出素子1及び2において、錘部12や錘部22の重さを変更することで、ゲインのピークを呈する共振周波数を変化させることできる。例えば、錘部12や錘部22に金属片や金属球を接合するなどして結合することで、錘部12や錘部22の重さを重くすれば、振動検出素子1や振動検出素子2のゲインのピークを呈する共振周波数を、より低くすることが可能となる。
また、上述の実施形態では、スプリング部の外周形状対応部は、2個以上の複数個としたが、1個でもよい。
また、上述の実施形態では、錘部の外周部の形状は円形としたが、正6角形、正8角形等の正多角形であってもよい。また、錘部は、平板の板状である必要はなく、例えば振動方向の一方の方向に、あるいは両方の方向に、例えばドーム型などの形状で凸となる形状であってもよい。
なお、以上の実施形態の振動検出素子は、全て微小電気機械システム(MEMS)の構成としたが、この発明の振動検出素子は、微小電気機械システム(MEMS)の構成に限られるものではないことは勿論である。
1,2…振動検出素子、11,21…支持基部、12,22…錘部、13A,13B,23A,23B,23C…スプリング部、14A,14B,24A,24B,24C…圧電薄膜

Claims (12)

  1. 所定の形状の外周部を備える錘部と、
    前記錘部の外周部の外側の空間に配置され、前記錘部に一端が結合されて前記錘部を振動可能に支持する複数個のスプリング部と、
    前記錘部の外周部の外側の前記空間を介して隔てられた位置に存在するものであって、前記複数個のスプリング部の他端が結合されて、前記錘部が前記複数のスプリング部を介して振動する基部となる支持基部と、
    を備え、
    前記複数個のスプリング部は、前記錘部の中心位置を中心とした円の円周方向において互いに等角間隔隔てた複数の位置で前記錘部の前記外周部と一端が結合していると共に、他端が前記支持基部に互いに前記等角間隔隔てた複数の位置で結合されており、
    前記複数のスプリング部のそれぞれは、前記錘部の前記外周部の形状に沿った形状を有すると共に、前記錘部との結合部である一端から前記円周方向に隣接する他のスプリング部の前記錘部との結合部である一端の近傍までの角範囲に位置するようにされる外周形状対応部を備え、
    少なくとも前記複数のスプリング部には圧電薄膜が設けられていると共に、前記錘部の振動に応じた電圧を、前記複数のスプリング部の前記圧電薄膜から得る
    ことを特徴とする振動検出素子。
  2. 前記錘部、前記複数のスプリング部及び前記支持基部は、前記圧電薄膜が表面に形成されている半導体基板から形成された微小電気機械システム(MEMS(Micro Electro Mechanical Systems))の構成とされた
    ことを特徴とする請求項1に記載の振動検出素子。
  3. 前記錘部の外周部の形状は、円形または正多角形である
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の振動検出素子。
  4. 前記錘部は、所定の厚さの板状体である
    ことを特徴とする請求項3に記載の振動検出素子。
  5. 前記スプリング部のそれぞれは、前記錘部の前記中心位置からの距離が互いに異なる複数個の前記外周形状対応部を備えると共に、複数個の前記外周形状対応部を折り返し部で連結することで、1個のスプリング部を形成している
    ことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の振動検出素子。
  6. 複数個の前記スプリング部は、3個以上である
    ことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の振動検出素子。
  7. 複数個の前記スプリング部は、同様の形状である
    ことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の振動検出素子。
  8. 前記スプリング部の厚さ及び前記錘部の振動方向に直交する方向の前記スプリング部の幅が所定のものとされている
    ことを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載の振動検出素子。
  9. 前記スプリング部の前記外周形状対応部の厚さが所定のものとされていると共に、前記スプリング部の外周形状対応部の、前記錘部の振動方向に直交する方向の幅が、前記一端側と前記他端とで異なる
    ことを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載の振動検出素子。
  10. 請求項5に記載の振動検出素子において、
    前記複数個の前記外周形状対応部の前記錘部の振動方向に直交する方向の幅は、互いに異なる
    ことを特徴とする振動検出素子。
  11. 前記複数のスプリング部のそれぞれに形成されている前記圧電薄膜は、前記錘部において互いに電気的に接続されている
    ことを特徴とする請求項1〜請求項10のいずれかに記載の振動検出素子。
  12. 複数の前記スプリング部のそれぞれに形成されている前記圧電薄膜から得られる、前記錘部の振動に伴い発生する電圧を、発電出力とする振動発電素子の構成とされている
    ことを特徴とする請求項1〜請求項11のいずれかに記載の振動検出素子。
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